(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022070190
(43)【公開日】2022-05-12
(54)【発明の名称】ポンプ付きボトルの吐出量調節キャップ及びポンプ付きボトル
(51)【国際特許分類】
B65D 47/34 20060101AFI20220502BHJP
B65D 83/00 20060101ALI20220502BHJP
B05B 11/00 20060101ALI20220502BHJP
【FI】
B65D47/34 200
B65D83/00 K
B05B11/00 101A
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2020219970
(22)【出願日】2020-12-14
(31)【優先権主張番号】P 2020188326
(32)【優先日】2020-10-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】520442900
【氏名又は名称】平野 稔人
(72)【発明者】
【氏名】平野 稔人
【テーマコード(参考)】
3E014
3E084
【Fターム(参考)】
3E014PA01
3E014PB03
3E014PD12
3E014PE02
3E014PF10
3E084AA06
3E084AB01
3E084AB10
3E084BA02
3E084CB02
3E084DB12
3E084FB01
3E084GB11
3E084KA20
3E084LC01
3E084LD22
(57)【要約】 (修正有)
【課題】シャンプー等のポンプ付きボトルの内容物の吐出量を調節し、無駄遣いを無くし、環境に考慮したポンプ付きボトルの吐出量調節キャップを提供する。
【解決手段】ポンプ付きボトルのポンプを止まるまで下に押した時にポンプが接するボトル側のキャップ部分を、キャップ上部とキャップ下部に分離し、キャップ上部とキャップ下部が雄雌のネジ構造の様に螺旋状の溝に沿って伸縮する構造にすることで、結合状態から完全に分離する寸前までの範囲でキャップ上部とキャップ下部の距離が広がり、すなわち、ポンプの伸縮範囲が狭くなり内容物の吐出量を調節、節約でき、一回分の吐出量を少なくできることを特徴とする、ポンプ付きボトルの吐出量調節キャップ1。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポンプ付きボトルのポンプヘッドを上から下に止まるまで押した時、ポンプヘッドと接するキャップ部分を伸縮する構造にすることで、ポンプの管の伸縮幅を抑制し、内容物の吐出量を少なく調節できる構造を特徴とする、ポンプ付きボトルの吐出量調節キャップ。
【請求項2】
ポンプ付きボトルのポンプヘッドを上から下に止まるまで押した時、ボトルの上部に触れるポンプヘッド下部のキャップ部分を伸縮する構造にすることで、ポンプヘッドの移動距離を抑制し、内容物の吐出量を調節できる構造を特徴とする、ポンプ付きボトルの吐出量調節キャップ。
【請求項3】
請求項1、請求項2に記載の前記吐出量調節キャップを装着したことを特徴とする、ポンプ付きボトル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シャンプーなどで使用されるポンプ付きボトルのポンプヘッドを上から下に止まるまで押した時にポンプと接するキャップ部分を伸縮可能にすることで、内容物の使用量を節約し、環境への影響の低減につながる、ポンプ付きボトルの吐出量調節キャップに関するものである。
【0002】
ポンプ付きボトルのポンプヘッドを上から下に止まるまで押した時にボトル上部と接するポンプヘッド下部のキャップ部分を伸縮可能にすることで、内容物の使用量を節約し、環境への影響の低減につながる、ポンプ付きボトルの吐出量調節キャップに関するものである。
【背景技術】
【0003】
従来、シャンプー等の容器となっているポンプ付きボトルの内容物の一回当たりの使用量は、ポンプヘッドを下について止まるところまで押して吐出する量を使用しており、体形や体の大きさ、髪の量など必要に応じて吐出量を調節することが難しく、必要以上に使用してしまい、浪費や環境にも悪影響になっていた。また、ポンプ付きボトルの管に輪ゴムやクリップなどを挟んだり、かませたりして吐出量を調節する先行技術が、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4等で知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006-137489号公報
【特許文献2】特開2007-69981号公報
【特許文献3】特開2009-241996号公報
【特許文献4】特開2015-168482号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記の先行技術においては、ポンプ付きボトルの管にクリップやゴムを挟んだり、はめたりする技術であり、挟んだり、かませたりする物のサイズにしか吐出量を調節できず、調節できる範囲が限定的という欠点があり、また、ポンプ付きボトルに別途付け加えなくてはならないという手間もあった。
本発明は、これらの問題点を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
ポンプ付きボトルのポンプヘッドを上から下に止まるまで押した時、ポンプと接するキャップ部分を伸縮する構造にすることで、ポンプの管の伸縮幅を抑制し、内容物の吐出量を少なく調節できる構造を特徴とする、ポンプ付きボトルの吐出量調節キャップ。
【0007】
ポンプ付きボトルのポンプヘッドを上から下に止まるまで押した時、ボトル上部と接するポンプヘッド下部のキャップ部分を伸縮する構造にすることで、ポンプの管の伸縮幅を抑制し、内容物の吐出量を少なく調節できる構造を特徴とする、ポンプ付きボトルの吐出量調節キャップ。
【発明の効果】
【0008】
ポンプの伸縮範囲を調節でき、吐出量を好みの量に調節することができる。
【本発明を実施するための形態】
【実施例0009】
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
ポンプ付きボトルの、ポンプヘッドを上から下に止まるまで押した時にポンプが触れるボトル上部のキャップ部分(1)をキャップ上部(2)とキャップ下部(3)に分割する。
【0010】
そのキャップ上部(2)とキャップ下部(3)は雄雌のネジ構造の様に、螺旋状の溝に沿って回転させることで接合されており、結合する方向と逆回転させるとキャップ上部(2)とキャップ下部(3)は螺旋状の溝に沿って結合状態から分離し離れていく。
【0011】
(1)は螺旋状の溝に沿って結合されているキャップ上部(2)とキャップ下部(3)の距離を、結合状態から完全に分離する寸前までの範囲で伸縮幅を調整できる構造のキャップである。
【0012】
ボトルの内容物の吐出量は、ポンプヘッドを押した時にポンプがキャップ上部(2)に接して止まるまでの距離にて決まる。
【0013】
キャップ上部(2)をキャップ下部(3)から分離する方向に回してキャップ上部(2)とキャップ下部(3)の距離を離すことでポンプヘッドとキャップ上部(2)が接触するまでの距離が短くなり、ポンプの管の伸縮幅が短くなることで吐出量を少なく調節でき、使用量を安定的に調節でき、浪費防止や環境負荷の低減にもなる。
【0014】
結合部分(4)の長さによって伸縮幅が決まり、吐出量の調整可能範囲が決まる。結合部分(4)の長さを長くすれば、吐出量調節キャップの伸縮幅が広がり、吐出量の調整可能範囲は大きくなる。
【0015】
これを使用するときは、ボトル上部キャップ部分(1)のキャップ上部(2)をキャップ下部(3)から離れる方向に回し、好みの吐出量に合わせてポンプの管の伸縮可能範囲を設定する。
【0016】
本発明の吐出量調節キャップは、ポンプ付きボトルと一体構造の為、別途付け加える手間が無く、切れたり、外れたりする事がない。
【0017】
本発明は、キャップ部分を伸縮させることができればラセン構造による伸縮でなくても良い。
ポンプ付きボトルの、ポンプヘッドを上から下に止まるまで押した時にポンプヘッドが触れるボトル上部のキャップ部分がポンプ管と一体型の場合、キャップ部分(8)を、螺旋状の溝に沿って分離できるキャップ上部(9)を装着できる構造にしてキャップ上部(9)を装着する。
装着したキャップ上部(9)とポンプ管と一体型のキャップ下部(10)は、雄雌のネジ構造の様に、螺旋状の溝に沿って回転させることで接合されており、結合する方向と逆回転させるとキャップ上部(9)とポンプ管と一体型のキャップ下部(10)は螺旋状の溝に沿って結合状態から分離し離れる。
装着したキャップ上部(9)は螺旋状の溝に沿って結合されているポンプ管と一体型のキャップ下部(10)との距離を、結合状態から完全に分離するまでの範囲で伸縮幅を調整できる構造のキャップである。
そのため、キャップ上部(9)をポンプ管と一体型のキャップ下部(10)から分離する方向に回してキャップ上部(9)とキャップ下部(10)の距離を離すことでポンプヘッドとキャップ上部(9)が接触するまでの距離が短くなり、ポンプヘッドの伸縮できる幅が短くなることで、吐出量を少なく調節できる。