(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022070206
(43)【公開日】2022-05-12
(54)【発明の名称】パイプ切断装置
(51)【国際特許分類】
B23D 21/00 20060101AFI20220502BHJP
【FI】
B23D21/00 510B
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021133219
(22)【出願日】2021-08-18
(31)【優先権主張番号】10-2020-0139414
(32)【優先日】2020-10-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】516316761
【氏名又は名称】ディーシーエスイーエヌジー カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001416
【氏名又は名称】特許業務法人 信栄特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】崔 仁誠
(57)【要約】 (修正有)
【課題】切断しようとするパイプの変形を最小化することができ、パイプの切断面に対する追加のフェーシング加工が必要なく、パイプを自動で切断することができるパイプ切断装置を提供する。
【解決手段】中空ホール110が形成された本体100;本体100の中空ホール110に隣接して配置され、パイプPを固定することができるパイプ固定部200;中空ホール110の中心軸を中心として回転自在に本体100に結合され、第1駆動部に連結されて回転制御される回転板300;上記中心軸から離隔された地点の回転軸を中心として回転自在に回転板300に結合されて回転板300と共に回転され、第2駆動部に連結されて回転制御されるカム450;及び、回転板300に結合されて回転板300と共に回転され、カム450に接触されてカム450の回転により中心軸方向に切断チップ430が進入及び後退するように構成されたカッター部400;を含む。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
中心軸に沿って両面を貫通する中空ホールが形成された本体;
上記中空ホールに隣接して配置され、切断しようとするパイプを固定することができるパイプ固定部;
上記中心軸を中心として回転自在に上記本体に結合され、第1駆動部に連結されて回転制御される回転板;
上記中心軸から離隔された地点の回転軸を中心として回転自在に上記回転板に結合されて上記回転板と共に回転され、第2駆動部に連結されて回転制御されるカム;及び、
上記回転板に結合されて上記回転板と共に回転され、上記カムに接触されてカムの回転により上記中心軸方向に切断チップが進入及び後退するように構成されたカッター部;
を含んでなるパイプ切断装置。
【請求項2】
上記カッター部は、
一側がヒンジで回転板に回転自在に結合され、他側に切断チップが結合されたチップホルダー;及び、
上記ヒンジに結合され、一端が上記回転板に固定され、他端が上記チップホルダーに固定されて、上記チップホルダーをカムに密着させる復帰スプリング;を含む請求項1に記載のパイプ切断装置。
【請求項3】
上記カッター部は、
上記チップホルダーに結合された位置調節プレートをさらに含み、
上記位置調節プレートは上記チップホルダーに従って移動及び位置固定が可能に形成されたことを特徴とする請求項2に記載のパイプ切断装置。
【請求項4】
上記回転板を回転させる第1駆動部及び上記カムを回転させる第2駆動部は、単一の駆動モータを用いることを特徴とする請求項1に記載のパイプ切断装置。
【請求項5】
上記第1駆動部は、上記回転板と同軸上に配置されて回転板に結合された第1回転ギア;及び、上記第1回転ギアに噛み合わされ上記駆動モータに結合された駆動ギア;を含み、
上記第2駆動部は、上記回転板と同軸上に配置されて上記本体に回転自在に結合され、上記カムに連結されたカム回転ギアに噛み合わされた第2回転ギア;上記駆動モータに結合された駆動ギア;及び、上記第2回転ギアと駆動ギアとの間に噛み合わされて上記第2回転ギアと駆動ギアとを連結する一つ以上の連結ギア;を含む請求項4に記載のパイプ切断装置。
【請求項6】
上記第1回転ギア及び第2回転ギアは、互いに異なる角速度で回転されることを特徴とする請求項5に記載のパイプ切断装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、切断しようとするパイプを固定部に噛ませて固定させた後、カッター部がパイプの周りを回転しながらパイプを切断することができるパイプ切断装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的にパイプを切断するときには金鋸やパイプ切断機などが使用される。
【0003】
金鋸は鋸形態の切断機を用いてパイプを切断する方式で、パイプの切断面が粗く、切断面の内周縁及び外周縁にバリ(burr)が多く発生する。
【0004】
図1のようにパイプ切断機は、円形の切断刃30及びローラー40を用いてパイプを圧着しながら切断する方式で、パイプを圧着しながらパイプ切断機を回転させることを繰り返してパイプを切断するため切断面の変形が生じ、切断部の微細な内部収縮が発生して外径が縮まり、溶接などに用いるためには切断面に対する追加のフェーシング(facing)作業が必要である。そして、炭素鋼材質のローラーを用いて圧着するため、ステンレス材質のパイプを切断する場合は異種金属接触腐食が生じる。また、これら切断装置はいずれも手動式で切断作業に時間がかかるため生産性が低下するなどの短所がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】KR10-2004590B1(2019.07.22.登録)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上述のような問題点を解決するために案出されたものであり、本発明の目的は、切断しようとするパイプの変形を最小化することができ、パイプの切断面に対する追加のフェーシング加工が必要ないパイプ切断装置を提供することにある。
【0007】
また、本発明は、切断しようとするパイプを固定部に固定させた後、カッター部がパイプの周りを回転しながらパイプを自動で切断することができるパイプ切断装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記のような目的を達成するための本発明のパイプ切断装置は、中心軸に沿って両面を貫通する中空ホールが形成された本体;上記中空ホールに隣接して配置され、切断しようとするパイプを固定することができるパイプ固定部;上記中心軸を中心として回転自在に上記本体に結合され、第1駆動部に連結されて回転制御される回転板;上記中心軸から離隔された地点の回転軸を中心として回転自在に上記回転板に結合されて上記回転板と共に回転され、第2駆動部に連結されて回転制御されるカム;及び、上記回転板に結合されて上記回転板と共に回転され、上記カムに接触されてカムの回転により上記中心軸方向に切断チップが進入及び後退するように構成されたカッター部;を含んでなることができる。
【0009】
また、上記カッター部は、一側がヒンジで回転板に回転自在に結合され、他側に切断チップが結合されたチップホルダー;及び、上記ヒンジに結合され、一端が上記回転板に固定され、他端が上記チップホルダーに固定されて、上記チップホルダーをカムに密着させる復帰スプリング;を含むことができる。
【0010】
上記カッター部は、上記チップホルダーに結合された位置調節プレートをさらに含み、上記位置調節プレートは上記チップホルダーに従って移動及び位置固定が可能に形成されることができる。
【0011】
また、上記回転板を回転させる第1駆動部及び上記カムを回転させる第2駆動部は、単一の駆動モータを用いることができる。
【0012】
また、上記第1駆動部は、上記回転板と同軸上に配置されて回転板に結合された第1回転ギア;及び、上記第1回転ギアに噛み合わされ上記駆動モータに結合された駆動ギア;を含み、上記第2駆動部は、上記回転板と同軸上に配置されて上記本体に回転自在に結合された第2回転ギア;上記駆動モータに結合された駆動ギア;及び、上記第2回転ギアと駆動ギアとの間に噛み合わされて上記第2回転ギアと駆動ギアとを連結する一つ以上の連結ギア;を含むことができる。
【0013】
また、上記第1回転ギア及び第2回転ギアは、互いに異なる角速度で回転されることができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明のパイプ切断装置は、パイプを圧着しないためパイプの変形を最小化することができ、パイプの切断面がきれいに切断されるためパイプの切断面に対する追加のフェーシング加工が必要ないという長所がある。
【0015】
また、固定されたパイプの周りをカッター部が回転しながらパイプを切断するにあたって、カッター部が回転することによってカッター部の切断チップが自動でパイプの中心方向に進入及び後退しながら切断がなされることができるため、生産性及び効率性が向上するとの長所がある。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】従来のパイプ切断機を示した組立て斜視図である。
【
図2】本発明の一実施例によるパイプ切断装置を示した組立て斜視図、右側面図及び正面断面図である。
【
図3】本発明の一実施例によるパイプ切断装置を示した組立て斜視図、右側面図及び正面断面図である。
【
図4】本発明の一実施例によるパイプ切断装置を示した組立て斜視図、右側面図及び正面断面図である。
【
図5】本発明の一実施例によるパイプ切断装置において回転板及びカムの作動構造を示した図面である。
【
図6】本発明の一実施例によるパイプ切断装置において、パイプの切断前及び切断後の状態の切断チップの位置を示した図面である。
【
図7】本発明の一実施例によるパイプ切断装置において、パイプの切断前及び切断後の状態の切断チップの位置を示した図面である。
【
図8】本発明の一実施例によるパイプ切断装置においてパイプの外径サイズによって相対的に小さい外径のパイプを切断する場合、切断チップの位置が調節されたことを示した図面である。
【
図9】本発明の一実施例によるパイプ切断装置においてパイプが固定されるパイプ固定部の詳しい構造を示した正面断面図及び側面断面図である。
【
図10】本発明の一実施例によるパイプ切断装置においてパイプが固定されるパイプ固定部の詳しい構造を示した正面断面図及び側面断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、上記のような構成を有する本発明のパイプ切断装置を添付図面を参考として詳しく説明する。
【0018】
図2乃至
図4は、本発明の一実施例によるパイプ切断装置を示した組立て斜視図、右側面図及び正面断面図であり、
図5は、本発明の一実施例によるパイプ切断装置においてパイプの中心軸を基準に回転するカッター部及び上記カッター部においてパイプの中心側に進入及び後退する切断チップの作動構造を示した図面である。
【0019】
図示されているように、本発明の一実施例によるパイプ切断装置は大きく、本体100、パイプ固定部200、回転板300、カム450及びカッター部400を含んで構成されることができる。また、本発明のパイプ切断装置は、第1駆動部及び第2駆動部をさらに含んで構成されることができる。
【0020】
本体100はベース130の上面に固定され、本体100は他の部品が固定又は結合される基本構造物である。本体100は長手方向に両面を貫通する中空ホール110が形成されて、切断しようとするパイプPが中空ホール110を通過して挿入されることができる。そして、本体100には中空ホール110に隣接して一側面に凹状に装着溝120が形成され、装着溝120に固定ブロック210が挿入されることができる。
【0021】
また、パイプ固定部200は、切断しようとするパイプを加圧して固定する役割をすることができる。パイプ固定部200は、本体100の中空ホール110に隣接するように配置され、本体100に結合されることができる。そして、パイプ固定部200はパイプを固定及び固定解除できる多様な構造で形成されることができ、一例として、パイプ固定部200はパイプが中央部を貫通するように挿入された状態でパイプの外周面を包み外側から内側に加圧して固定できる構造で形成されることができる。
【0022】
回転板300は本体100に回転自在に結合され、中央部の両面が貫通された円板状に形成されることができる。そして、回転板300は、本体100に形成された中空ホール110の中心軸と同軸上に配置され、中心軸を中心として回転されることができる。ここで、回転板300は第1駆動部によって回転制御されるように構成され、第1駆動部は第1回転ギア310及び駆動モータ350の駆動軸に結合されて回転される駆動ギア340を含むことができる。そして、回転板300の一面には同軸上に第1回転ギア310が固定されて回転板300と第1回転ギア310が共に中心軸を中心として回転されることができ、第1回転ギア310は駆動ギア340に連結されることができる。そうして、駆動モータ350が作動すると、これに連結された回転板300が回転されることができる。
【0023】
カム450は、回転板300の回転中心である中心軸から半径方向に離隔された位置で回転板300に結合されて回転板300と共に回転されることができる。このとき、カム450は回転軸331を通して回転板300に結合されて、回転軸331を中心として回転作動することになる。このようなカム450は、
図6及び
図7に示されているように、回転中心である回転軸331を基準として半径方向に最小直径である部分と最大直径である部分が形成されることができる。このとき、カム450は、最小直径である部分から円周方向に沿って徐々に直径が大きくなり、最大直径である部分を基点として直径が再び小さくなる形態に形成されることができる。ここで、カム450は第2駆動部によって回転制御されるように構成され、第2駆動部は第2回転ギア320、駆動ギア340及び連結ギアを含むことができる。第2回転ギア320は回転板300と同軸上に配置され、本体100に回転自在に結合されることができる。また、第2回転ギア320は、カム450に回転軸331で連結されたカム回転ギア330に噛み合わされることができる。また、第2回転ギア320は、第2-1連結ギア321及び第2-2連結ギア322を介して駆動ギア340に連結されることができる。そうして、回転板300を回転させる第1回転ギア310とカム450を回転させる第2回転ギア320が単一の駆動モータ350によって回転されるように構成されることができる。このとき、第2回転ギア320は、第2-1連結ギア321及び第2-2連結ギア322によって第1回転ギア310とは異なる角速度で回転されることができる。そうして、回転板300が回転される間、カム450は回転板300上で回転軸331を中心として回転することができる。そして、第1駆動部及び第2駆動部の動力伝達方式は、ギア以外にもベルトなどを用いた方式など多様な動力伝達方式が利用されることができる。
【0024】
カッター部400は、チップホルダー410、復帰スプリング420及び切断チップ430を含んで構成されることができ、ガイドブロック412及び位置調節プレート440をさらに含むことができる。チップホルダー410は一側が回転板300にヒンジ411で結合されて、ヒンジ411を中心としてチップホルダー410が回転自在に形成されることができる。そして、チップホルダー410は他側にパイプPを切断可能な切断チップ430が結合されることができる。また、チップホルダー410の他側の端部に隣接してガイドブロック412が配置され、ガイドブロック412は回転板300に固定されることができる。また、ガイドブロック412はガイド溝が凹状に形成され、ガイド溝にチップホルダー410の他側の端部が挿入されてガイド溝に沿ってチップホルダー410の回転移動がガイドされることができる。復帰スプリング420は、一例としてコイルスプリングであり得、復帰スプリング420は螺旋状に巻かれた部分がヒンジ411に嵌められた状態で円筒形の一側から半径方向に延出した素線部分が回転板300に固定され、円筒形の他側から半径方向に延出した素線部分がチップホルダー410に固定されることができる。そうして、復帰スプリング420によりチップホルダー410は常にヒンジ411を基準として時計方向に回転されようとする復元力が作用する状態になり得る。位置調節プレート440はチップホルダー410に結合され、チップホルダー410の一側と他側を連結する方向に移動及び位置固定が可能に形成されることができる。そして、位置調節プレート440は、一例として楔形態に形成され、上側の傾斜面がカム450に接触された状態になり得る。そうして、切断しようとするパイプPの外径サイズによって位置調節プレート440の位置を調節することにより、チップホルダー410の回転角度範囲が調節されることができ、これにより、切断チップ430が中心軸に向かって進入及び後退する範囲が調節されることができる。
【0025】
そうして、パイプ固定部200に切断しようとするパイプPを挿入して長手方向にパイプの位置を調節し固定させた状態で、駆動モータ350を作動させると、回転板300が回転され、回転板300と共にカム450及びカッター部400が中心軸を中心に回転されてカッター部400がパイプPの周りを回転するようになる。このとき、カム450が回転軸331を中心に回転されながらカッター部400のチップホルダー410を押して切断チップ430がパイプPの外側から内側方向に徐々に進入しながらパイプPの切断がなされることができる。そして、パイプPの切断が完了すると、復帰スプリング420の弾性によってチップホルダー410が時計方向に回転されて、切断チップ430がパイプを切断する前の元の位置に自動で復帰することができる。ここで、
図6のようにカム450の最小直径地点がカッター部400の位置調節プレート440に接触された状態のときが切断前及び切断後における切断チップ430が元の位置に復帰した位置になり得る。また、
図7のようにカム450の最大直径地点がカッター部400の位置調節プレート440に接触された状態のときがパイプの切断が完了した状態での切断チップ430の位置になり得る。
【0026】
このようにパイプPが切断面の隣接部位を圧着しないためパイプPの変形を最小化することができ、パイプPの切断面がきれいに切断されるためパイプPの切断面に対する追加のフェーシング加工が必要ないとの長所がある。また、固定されたパイプPの周りをカッター部400が回転しながらパイプPを切断するが、カッター部400が回転されることによってカッター部400の切断チップ430が自動でパイプの中心方向に進入及び後退しながら切断がなされることができるため、生産性及び効率性が向上するとの長所がある。
【0027】
また、
図8を参照すると、相対的に外径サイズが小さいパイプPを切断する場合は位置調節プレート440の位置を右側に移動させてから固定して、切断チップ430がパイプPの外径に隣接して位置するようにすることができる。
【0028】
また、
図9及び
図10を参照すると、パイプ固定部200は、固定ブロック210、コレット220及び加圧部230を含んで構成されることができる。固定ブロック210は、本体100の中空ホール110に隣接して一側面に凹状に形成された装着溝120に挿入されて装着されることができる。固定ブロック210は、中央部に両面を貫通する挿入ホールが形成されて全体的な形態がリング状に形成されることができる。そして、固定ブロック210は、円周方向に沿って二つ以上の部分に分割された形態に形成されることができ、一例として示されているように、二つの部分である第1ブロック211と第2ブロック212とから形成されることができる。また、第1ブロック211と第2ブロック212は、対向する円周方向の端部が互いに離隔され、端部間には弾性部材213がそれぞれ介在されることができる。パイプPが貫通して据え置かれるコレット220は、固定ブロック210の挿入ホールに挿入される。このようなコレット220は、一般的に使われる公知の常用化された製品であり得る。加圧部230は、コレット220の内部に挿入されたパイプPが固定されるように、固定ブロック210の外側を直接加圧してコレット220の内径を収縮させる作動を行う。このような加圧部230は一例として高さ方向に固定ブロック210の上側に備えられることができ、加圧部230は上下方向に移動可能に本体100に結合されており、加圧部230の上端にはレバー240が回転自在に結合されることができる。そうして、レバー240を押すと、加圧部230が下方に移動して固定ブロック210の第1ブロック211を押すことになりパイプPが固定されることができる。それ以外にも加圧部230は多様な形態で形成されることができる。
【0029】
また、コレット220は複数備えられ、それぞれのコレット220は互いに外径が同一で内径が異なるように形成されることができる。すなわち、固定しようとする多様なパイプPの外径サイズに対応する内径を有する複数のコレット220を備えることにより、固定ブロック210を取り替えることなくコレット220のみを取り替えて多様な外径のパイプPを固定することができる。
【0030】
また、本発明のパイプ切断装置は、パイプ長さ調節部500をさらに含んで構成されることができる。
【0031】
パイプ長さ調節部500は、一例として、調節棒510及びストッパ520を含んで構成されることができる。調節棒510は、本体100に結合される一側から本体100の中心軸と並ぶように他側に延びた丸棒形態に形成されることができる。そして、本体100には調節棒510の一側が挿入され中心軸方向に移動可能なホールが形成されることができ、本体100には挿入された調節棒510の位置を固定できる固定装置が形成されることができる。また、調節棒510は本体100に挿入されたホールを中心として回転自在に形成されることができる。また、ストッパ520は調節棒510の他側に結合されて固定されることができ、自由端部分が本体100の中心軸上に配置されることができる。そうして、切断しようとするパイプPの長さに該当する位置に調節棒510及びストッパ520を本体100の中心軸方向に沿ってあらかじめ移動させて位置を固定し、パイプを左側から右側方向に押してパイプの端部がストッパ520に接するようにした後、パイプを固定すると、正確なパイプの切断作業を行うことができる。そして、パイプの長さ調節が必要ない場合はストッパ520を調節棒510を中心に回転させて本体100の中心軸から遠く離隔された位置に移動させることができる。このようなパイプ長さ調節部500は多様な方式で変形されることができる。
【0032】
本発明は、上記の実施例に限定されるものではなく、適用範囲が多様であることは勿論のこと、請求範囲で請求する本発明の要旨を逸脱することなく当該本発明の属する分野において通常の知識を有する者であれば誰でも多様な変形実施が可能であることは勿論のことである。
【符号の説明】
【0033】
100:本体
110:中空ホール
120:装着溝
130:ベース
200:パイプ固定部
210:固定ブロック
211:第1ブロック
212:第2ブロック
213:弾性部材
220:コレット
230:加圧部
240:レバー
300:回転板
310:第1回転ギア
320:第2回転ギア
321:第2-1連結ギア
322:第2-2連結ギア
330:カム回転ギア
331:回転軸
340:駆動ギア
350:駆動モータ
400:カッター部
410:チップホルダー
411:ヒンジ
412:ガイドブロック
420:復帰スプリング
430:切断チップ
440:位置調節プレート
450:カム
500:パイプ長さ調節部
510:調節棒
520:ストッパ
P:パイプ