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▶ 株式会社アイテックの特許一覧

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  • 特開-デッキボード 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022070304
(43)【公開日】2022-05-13
(54)【発明の名称】デッキボード
(51)【国際特許分類】
   B60R 5/04 20060101AFI20220506BHJP
【FI】
B60R5/04 T
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020179309
(22)【出願日】2020-10-27
(71)【出願人】
【識別番号】503233130
【氏名又は名称】株式会社アイテック
(72)【発明者】
【氏名】稲垣 亨
(72)【発明者】
【氏名】後藤直人
【テーマコード(参考)】
3D022
【Fターム(参考)】
3D022BA05
3D022BA07
3D022BB01
3D022BC09
(57)【要約】
【課題】
解決すべき課題は、車両荷室に積んだ荷物を固定するのは非常に高価につくという点である。本発明は上記の点を解決するためになされた。
【解決手段】
複数の十字溝が形成され、係る十字溝に嵌合可能な複数の仕切り体との組み合わせにより荷物を固定し得るデッキボードとすること
及び、係るデッキボードが熱可塑性樹脂のブロー成形によって形成されることにより前記課題を解決した。

【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の十字溝が形成され、係る十字溝に嵌合可能な複数の仕切り体との組み合わせにより荷物を固定し得ることを特徴とするデッキボード
【請求項2】
請求項1記載のデッキボードが熱可塑性樹脂のブロー成形によって形成されることを特徴とするデッキボード
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車輌荷室仕切り付きデッキボードに関する。
【背景技術】
【0002】
車輌荷室仕切り機構に関する従来技術としては特許文献1から7に開示されているようなものがある。
【0003】
しかし、特許文献1から7に開示されているような方法では車両荷室に積んだ荷物を固定するのは非常に高価につくという欠点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004-058721号公報
【特許文献2】特開2003-025920号公報
【特許文献3】特開2003-291731号公報
【特許文献4】特開2004-168099号公報
【特許文献5】特開2006-103524号公報
【特許文献6】特開2012-158198号公報
【特許文献7】実開平5-000546号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
解決しようとする課題は、
車両荷室に積んだ荷物を固定するのは非常に高価につくという点である。本発明は上記の点を解決するためになされた。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を果たすため本発明は、複数の十字溝が形成され、係る十字溝に嵌合可能な複数の仕切り体との組み合わせにより荷物を固定し得ることを特徴とするデッキボードであることを最も主要な特徴とする
【0007】
上記デッキボードが熱可塑性樹脂のブロー成形によって形成されることを第2の主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、
・荷物のズレを防止するすることができる。
・通常は意匠面(十字溝のないほうの面)を表にしてデッキボードとして使用する
・荷物のズレを防止したい場合、反意匠面(裏面)を上にして使用する
・反意匠面に設置された十字溝に仕切り体を差し込むことができる
・荷物の大きさに合わせられる
・樹脂製ならば反意匠面は防水性であり、濡れたり汚れた物を積載する際に使用できる
・仕切り体の脱着が容易
・十字溝の形成方向は車輌進行方向に限らず、例えば車輌左右方向、斜め方向でも可
・ブロー成形、シートブロー成形等により形成されるが、樹脂を当該形状に成形可能であれば製法を問わない。
という利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明に係る車両用デッキボードの斜視図
図2】デッキボードを裏返して見た斜視図
図3】デッキボードの裏の十字溝にちょうど嵌まるように製作された仕切り体の斜視図
図4】裏返した該デッキボードに荷物を載せ、荷物に合わせて十字溝に仕切り体を嵌めて荷物が横方向にずれないようにした状態を表す斜視図
【発明を実施するための形態】
【0010】
車両荷室に積んだ荷物を固定するという目的を、
デッキボードに複数の十字溝を形成し、係る十字溝に嵌合可能な複数の仕切り体との組み合わせにより荷物を固定することによって、
ブロー成形という安価な工法を用いて、経済性を損なわずに達成、実現した。
【実施例0011】
本発明の構成を発明の実施の形態に基づいて説明すると次の通りである。
【0012】
図1は、本発明の1実施例を示す車両用デッキボード1の斜視図である。
【0013】
図2は、該デッキボード1を裏返して見た斜視図である。
2は複数の十字溝であり、該デッキボード1をブロー成形で製作する際に同時に金型により形成される。
【0014】
図3は、該デッキボード1の裏の該十字溝2に嵌合可能なように製作された仕切り体3と該デッキボード1の斜視図である。
該仕切り体3は樹脂のブロー成形による中空の板が安価で剛性も高く相応しいが、他の金属製、木製でももちろん構わない。
【0015】
図4は裏返した該デッキボード1に荷物11,11’を載せ、該荷物11,11’に合わせて該十字溝2に該仕切り体3を嵌めて該荷物11,11’が横方向にずれないようにした状態を表す斜視図である。
【0016】
以上実施例に述べたように本発明によれば、
車両用デッキボードの裏面に複数の任意の十字溝を形成し、係る十字溝に複数の仕切り体を組み合わせることで荷物を固定することができるので、
・荷物のズレを防止することができる。
・通常は意匠面(十字溝のないほうの面)を表にしてデッキボードとして使用する
・荷物のズレを防止したい場合、反意匠面(裏面)を上にして使用する
・反意匠面に設置された十字溝に仕切り体を差し込むことができる
・荷物の大きさに合わせられる
・樹脂製ならば反意匠面は防水性であり、濡れたり汚れたりした物を積載する際に使用できる
・仕切り体の脱着が容易
・十字溝の形成方向は車輌進行方向に限らず、例えば車輌左右方向、斜め方向でも可
・ブロー成形、シートブロー成形等により形成されるが、樹脂を当該形状に成形可能であれば製法を問わない。
となしたため、
安価に製造できるという効果がある。
【産業上の利用可能性】
【0017】
本発明は、車両荷室用のデッキボードに限らず、荷物を置く場所であれば広く利用可能である。
【符号の説明】
【0018】
1 デッキボード
2 十字溝
3 仕切り体
11 荷物
11’ 荷物
図1
図2
図3
図4