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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022070401
(43)【公開日】2022-05-13
(54)【発明の名称】マスク
(51)【国際特許分類】
   A41D 13/11 20060101AFI20220506BHJP
【FI】
A41D13/11 D
A41D13/11 Z
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020179450
(22)【出願日】2020-10-27
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-08-04
(71)【出願人】
【識別番号】398056827
【氏名又は名称】株式会社ファーストリテイリング
(74)【代理人】
【識別番号】100175743
【弁理士】
【氏名又は名称】田渕 周作
(72)【発明者】
【氏名】石川 泰裕
(57)【要約】
【課題】フィット性に優れたマスクの提供。
【解決手段】マスク(10)は、表面生地(11)と裏面生地(12)とが縫着されている。表面生地(11)と裏面生地(12)とは、上端部(1a)が左右に連続し、上端部(1a)よりも下方が左右に分離している形状を有する。表面生地(11)及び裏面生地(12)は、左右に分離された生地部分(w1,w2)が前中心(M)において縫着されている。表面生地(11)の上端部(1a)と裏面生地(12)の上端部(1a)とは、互いの折り返された部分が対面するように重ねられ、縫着されている。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面生地(11)と裏面生地(12)とが縫着されたマスク(10)において、
前記表面生地(11)及び前記裏面生地(12)は、
上端部(1a)が左右に連続し、前記上端部(1a)よりも下方が左右に分離している形状を有する
ことを特徴とするマスク(10)。
【請求項2】
前記表面生地(11)及び前記裏面生地(12)は、
前記左右に分離された生地部分(w1,w2)が前中心(M)において縫着されている
ことを特徴とする請求項1に記載のマスク(10)。
【請求項3】
前記表面生地(11)の上端部(1a)と前記裏面生地(12)の上端部(1a)とは、互いの折り返された部分が対面するように重ねられ、縫着されている
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のマスク(10)。
【請求項4】
前記表面生地(11)及び前記裏面生地(12)とともに縫着されるフィルター(13)を備え、
前記フィルター(13)は、前記上端部(1a)において前記表面生地(11)とともに折り返されて、前記裏面生地(12)に縫着される
ことを特徴とする請求項3に記載のマスク(10)。
【請求項5】
前記上端部(1a)において重ねられる生地枚数は、少なくとも6枚である
ことを特徴とする請求項4に記載のマスク(10)。
【請求項6】
前記表面生地(11)の上端部(1a)と前記裏面生地(12)の上端部(1a)とは、熱圧着により接合されている
ことを特徴とする請求項1に記載のマスク(10)。
【請求項7】
前記上端部(1a)に伸縮テープ(14)を備える
ことを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載のマスク(10)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マスクに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、鼻及び口を覆うマスクの素材としては、不織布の他、ガーゼのような織布又は編地等の生地が用いられている。不織布は密度が高いため、フィルター機能に優れるが、肌触りは柔らかい生地の方が良好である(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3221095号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
生地を用いたマスクのなかには、複数枚の生地が重ねられ、その端部が縫い合わされたマスクがある。通常は、ほつれを防ぐために生地の端が内側に折り込まれて縫い合わされる。
【0005】
そのため、マスクの端部では重ねられる生地の枚数が多くなり、厚みが増える。端部が厚すぎると、鼻の形や顔の表面にマスクがフィットせず、着用者が違和感を覚えることがある。
【0006】
本発明は、フィット性に優れたマスクの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、表面生地(11)と裏面生地(12)とが縫着されたマスク(10)である。表面生地(11)及び裏面生地(12)は、上端部(1a)が左右に連続し、上端部(1a)よりも下方が左右に分離している形状を有する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、フィット性に優れたマスクを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本実施形態のマスクの斜視図である。
図2】本体部の層構造を示す分解図である。
図3】表面生地の展開図である。
図4】A-A線における上端部の断面図である。
図5】B-B線における上端部より下方の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明のマスクの実施の形態について、図面を参照して説明する。以下に説明する構成は本発明の一例(代表例)であり、本発明はこれに限定されない。
【0011】
なお本明細書において、右とは図面中の方向X1をいい、左とは図面中の方向X2をいう。上とは図面中の方向Z1をいい、下とは図面中の方向Z2をいう。前とは図面中の方向Y1をいい、後とは図面中の方向Y2をいう。
【0012】
(マスク)
図1は、本実施形態のマスク10の斜視図である。
本実施形態のマスク10は、本体部1と耳掛け部2とを備える。本体部1は、着用者の顔及び口を覆う。耳掛け部2は着用者の耳に掛けられ、本体部1を着用者の顔に固定する。
【0013】
マスク10は、伸縮テープ14をさらに備える。伸縮テープ14は、本体部1の上端部1aに設けられ得る。伸縮テープ14の例としては、熱可塑性ポリウレタンを用いたモビロンテープ(登録商標)のような樹脂製のテープが挙げられる。
【0014】
(本体部)
本体部1は、マスク10の前中心Mが膨出する立体形状を有する。
【0015】
図2は、本体部1の層構造を示す。本体部1は、多層構造を有する。
本体部1は、前から後ろに向かって、表面生地11、フィルター13及び裏面生地12をこの順に備える。裏面生地12が着用者の顔と接する。
【0016】
表面生地11は、最も前側に配置される編地である。裏面生地12は、最も後ろ側に配置される編地である。編地の柔軟性及び平滑性は不織布よりも高く、着用時の肌触りが良好である。
【0017】
編地の素材としては特に限定されず、1種又は2種以上の素材を組み合わせて使用できる。使用できる素材例としては、ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、又はポリウレタン等の合成繊維が挙げられる。
【0018】
また編地の素材としては、しっとりとした肌触りを付与できるセルロース繊維等も使用できる。セルロース繊維としては、キュプラと呼ばれる銅アンモニアレーヨン(例えば、旭化成社製のベンベルク(登録商標)等)、ビスコースレーヨン、ポリノジックレーヨン、又は精製セルロース繊維等が挙げられる。
【0019】
編地の編組織としては、フライス、スムース、天竺、ベア天竺、鹿の子、片袋、ポンチローマ、ミラノリブ、パール編等が例示される。着用のしやすさの観点からは、伸度及び弾力性が高い緯編地が好ましい。マスク10のフィット性を高める観点からは、ベア天竺が好ましい。
【0020】
表面生地11及び裏面生地12は、通気性に優れた編地であることが好ましい。マスク10内部に呼気がこもりにくく、着用時の不快感を減らすことができる。通気性は、使用する繊維、繊維の細さ、又は編組織等によって高めることができる。
【0021】
例えば、キュプラ等のセルロース繊維の割合を減らし、ポリエステル等の合成繊維の割合を増やした編地は通気性に優れ、表面生地11及び裏面生地12の編地として好ましく使用することができる。
【0022】
通気性に優れた編組織としては、例えばハニカムメッシュ、ダブルフェイス、鹿の子等が挙げられる。
【0023】
着用者の顔に接する裏面生地12は、接触冷感を有してもよい。接触冷感は、上述したポリアミド、ポリオレフィン、又はポリウレタン等の合成繊維を用いることにより高めることができる。
【0024】
接触冷感を有し、かつ肌触りも良好な編地としては、例えば特許第61662995号に開示された編地を使用できる。これは、単糸繊度が0.8~4dtexのセルロース繊維を20質量%以上使用した編地であって、編地の充填密度が0.26~0.5g/mである。この編地は、吸湿性及び消臭機能にも優れる。
【0025】
特許第6371593号に開示された編地も好適に使用できる。この編地は、セルロース繊維と合成繊維とが混繊された複合糸条と、合成繊維の糸条とが交編されたベア天竺の編地であって、編地におけるセルロース繊維の割合が20%以上である。
【0026】
フィルター13は、表面生地11又は裏面生地12よりも密度が高く、花粉等の異物の遮蔽率を高めることができる。
【0027】
本実施形態のフィルター13は単層構造であるが、フィルター13は多層構造であってもよい。複数のフィルター13は、着用者に近いほどろ過効率が高くなるように配置され得る。
【0028】
衛生性の観点からは、フィルター13のバクテリア(細菌)ろ過効率(BFE:Bacterial Filtration Efficiency)が高いことが好ましい。BFEは、ASTM F2101に準拠して測定される。
【0029】
花粉拡散を抑える観点からは、フィルター13の花粉ろ過効率が高いことが好ましい。飛沫拡散を抑える観点からは、微粒子ろ過効率(PFE:Particle Filtration Efficiency)が高いことが好ましい。PFEは、ASTM F2299に準拠して測定される。
【0030】
フィルター13の例としては、nm単位の極細繊維、例えばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)のナノファイバーを用いた不織布シート、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等の合成繊維の不織布シート等が挙げられる。
【0031】
(耳掛け部)
耳掛け部2は、本体部1の左右両端に設けられるループ状のテープ部材である。例えば、テープ部材は伸縮性を有するゴムひも等である。テープ部材の一端が本体部1の左右両端の上側に、他端が下側に取り付けられて、ループが形成される。
【0032】
(マスクの製造方法)
マスク10は、本体部1を形成し、本体部1に耳掛け部2を設けることにより、形成され得る。
【0033】
本体部1は、表面生地11、フィルター13及び裏面生地12を重ねて縫着することにより、形成される。縫着前の表面生地11、裏面生地12及びフィルター13は、前中心Mにおいて左右対称の形状を有する。
【0034】
図3は、表面生地11の展開図である。裏面生地12及びフィルター13も、表面生地11と同じ形状を有する。
【0035】
表面生地11は、上端部1aが前中心Mにおいて左右に連続し、上端部1aより下方が前中心Mにおいて左右に分離されている形状を有する。
【0036】
左右に分離された生地部分w1及びw2の離間距離dは、下方に向かうほど長い。そのため、生地部分w1及びw2の前中心M側の側端1bは、湾曲する形状を有する。
【0037】
まずフィルター13が表面生地11に重ねられる。フィルター13が重ねられた状態で、表面生地11の生地部分w1の側端1bと生地部分w2の側端1bとが、互いに対面するように重ねられる。このとき、フィルター13の生地部分w1及び生地部分w2は、重ねられた表面生地11の両側に位置する。
【0038】
次いで、重ねられた表面生地11の側端1b同士が、フィルター13とともに縫着される。糸のほつれを減らすため、側端の縫着方法としては、かがり縫い、ジグザグ縫い等が使用できる。
【0039】
側端1bの縫着線は、マスク10の着用時に前中心Mに位置する。側端1bは湾曲するため、縫着によって、前中心Mに沿って前側に膨出する立体形状が形成される。
【0040】
側端1bの縫着方法は、伸ばし縫いであることが好ましい。伸ばし縫いとは、ミシンの差動送り機構によって生地の送り量を調整することにより、生地を伸ばしながら縫着する方法をいう。
【0041】
伸ばし縫いにより、縫製による編地の縮みを抑え、張りのある自然な曲線状の前中心Mを形成できる。また前中心Mの周辺の生地に生じる皺や陥没を減らしてデザイン性を高めることができる。
【0042】
編地の伸び過ぎを避ける観点から、側端1bの縫い代にウーリースピンテープ等の伸び止めテープが縫着されてもよい。
【0043】
裏面生地12においても、生地部分w1の側端1bと生地部分w2の側端1bとが縫着される。これにより、表面生地11と同じ立体形状が形成される。立体形状が形成された表面生地11と裏面生地12とは、前中心Mにおいて縫い代を有しない面が互いに対面するように重ねられる。
【0044】
このとき、表面生地11の縫い代は前中心Mにおいて左右のいずれか一方側に倒される。裏面生地12の縫い代は、前中心Mにおいて表面生地11の縫い代とは逆方向に倒される。互いの縫い代が重ならないため、前中心Mにおける厚みを抑えることができる。
【0045】
次いで、表面生地11上にその上端に沿って伸縮テープ14が配置される。表面生地11は、伸縮テープ14とともに上端及び下端において裏面生地12と縫着される。糸のほつれを減らすため、上端及び下端の縫着方法としては、かがり縫い、ジグザグ縫い等が使用できる。
【0046】
上端及び下端が縫着されると、左右が開口する筒状の本体部1が得られる。この筒状の本体部1は裏返されて、前中心Mの縫い代が本体部1の内側に位置する。
【0047】
本体部1の左右の端部は、内側に折り返される。これにより、端部を縫着したときに縫い代を内側に位置させることができる。表面生地11の折り返し部分と裏面生地13の折り返し部分とは対面するように重ねられる。各折り返し部分の間には、耳掛け部2のテープ部材が配置される。
【0048】
次いで、本体部1の上下左右の端部が縫着され、縫着線3が設けられる。例えば縫着線3は、端から2mm等の一定距離離れた位置に設けられる。この縫着線3により、表面生地11と裏面生地12とが縫着される。またテープ部材が本体部1に縫着され、耳掛け部2が形成される。
【0049】
なお前中心Mに沿って縫着線が設けられてもよい。縫着線により、表面生地11と裏面生地12とが前中心Mにおいて接続されるため、使用中における表面生地11と裏面生地12とのずれを防ぐことができる。洗濯によるマスク10の型崩れも防ぐことができる。
【0050】
図4は、A-A線における断面図である。A-A線は、本体部1の上端部1aを前中心Mにおいて切断する。図5は、B-B線における断面図である。B-B線は、本体部1の上端部1aより下方を前中心Mにおいて前中心Mに直交する方向に切断する。
【0051】
表面生地11の上端部1aと裏面生地12の上端部1aとは、互いの折り返された部分が対面するように重ねられ、縫着されている。フィルター13は表面生地11とともに折り返されるので、伸縮テープ14を除いて上端部1aにおいて重ねられる生地の枚数は、少なくとも6枚である。
【0052】
一方、上端部1aより下方においては、表面生地11とフィルター13とが2枚ずつ重ねられた縫い代が右側に倒される。この縫い代は裏面生地12と重ねられる。よって、前中心Mの左側においては合計7枚の生地が重ねられる。
【0053】
また2枚の裏面生地12が重ねられた縫い代は左側に倒されている。この縫い代は表面生地11とフィルター13と重ねられる。よって、右側においては合計5枚の生地が重ねられる。
【0054】
上端部1aが前中心Mにおいて左右に連続しておらず、上端部1aより下方の領域と同様に分離されている場合、折り返しにより、上端部1aでは上端部1aより下方の領域に比べて2倍の枚数の生地が重ねられることになる。すなわち、前中心Mの右側においては合計14枚の生地が重ねられ、左側においては合計10枚の生地が重ねられる。
【0055】
このように、上端部1aにおいて左右の生地を連続させる本実施形態によれば、上端部1aにおいて重ねられる生地の枚数を半分に減らして、薄くすることができる。薄い上端部1aは、突出する鼻及び湾曲する頬の形状に合わせて変形しやすく、凹凸を有する顔のラインに沿って密着する。したがって、鼻に当接する部分にワイヤ等を設けることなく、フィット性に優れたマスク10を提供できる。
【0056】
上端部1aの領域は、適宜設定することができる。例えば、上端部1aは、本体部1の上端から0.5~3cm程度の領域である。なかでも上端部1aは上端から0.7~1.5cmの領域であることが好ましい。上端から0.7cm以上であれば、十分なフィット性が得られやすく、上端から1.5cm以下であれば過剰な密着を避けて呼吸しやすい空間が形成されやすい。
【0057】
表面生地11、フィルター13及び裏面生地12のサイズは、上記上端部1aの領域のサイズに縫い代のサイズを考慮して決定することができる。
【0058】
以上のように、本実施形態によれば、表面生地11、裏面生地12及びフィルター13は、上端部1aが左右に連続し、上端部1aより下方が左右に分離する形状を有する。マスク10において、左右に分離された生地部分w1及びw2は、前中心Mにおいて縫着されている。
【0059】
このように生地が左右に分離されていない上端部1aでは重なる生地の枚数が少なく、薄いため、突出する鼻及び湾曲する頬の形状に合わせて上端部1aが変形しやすく、凹凸を有する顔のラインに沿って密着する。したがって、フィット性に優れたマスク10を提供できる。
【0060】
上端部1aが薄いと、柔らかくなるため、顔から外したマスク10を机の上に置いたときに自重によりマスク10が折りたたまれやすい。顔と接触するマスク10の後ろ側が露出しにくく、衛生的である。
【0061】
また上端部1aには伸縮テープ14が設けられる。伸縮テープ14により鼻や頬の曲面に本体部1の上端部1aがよりフィットしやすくなる。さらに伸縮テープ14によりテンションが加わり、上端部1aより下方の生地が前側へ張り出しやすくなる。口周辺の空間が形成されやすく、呼吸による張り付きが減るため、マスク10の着用感が向上する。
【0062】
マスク10は、本体部1に編地を使用しており、洗濯可能である。汚れを落として繰り返し使用した場合も衛生性を維持することができる。
【0063】
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、これらの実施形態に限定されず、その発明の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
【0064】
例えば、表面生地11の上端部1aと裏面生地12の上端部1aとは、熱圧着により接合されていてもよい。熱圧着の場合、生地端のほつれがないため、縫い代が内側に位置するように上端部1aを折り返す必要がない。
【0065】
したがって、上端部1aにおいて重なる生地の枚数を、縫着する場合の半分に減らすことができる。上端部1aがより薄くなり、鼻への密着性が高まるため、フィット性により優れたマスク10を提供できる。
【0066】
表面生地11及び裏面生地12の素材としては、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂のように熱圧着しやすい素材を選択することが好ましい。
【符号の説明】
【0067】
10・・・マスク、1・・・本体部、11・・・表面生地、12・・・裏面生地、1a・・・上端部、w1、w2・・・分離された生地部分、1b・・・分離された生地部分の側端、13・・・フィルター、2・・・耳掛け部

図1
図2
図3
図4
図5
【手続補正書】
【提出日】2021-06-04
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面生地(11)と裏面生地(12)とが縫着されたマスク(10)において、
前記表面生地(11)と前記裏面生地(12)との間にフィルター(13)を備え、
前記表面生地(11)、前記フィルター(13)及び前記裏面生地(12)は、
上端部(1a)が左右に連続し、前記上端部(1a)よりも下方が左右に分離している
形状を有し、
前記左右に分離している2つの生地部分(w1,w2)が、前中心(M)において縫着されており、
前記表面生地(11)及び前記フィルター(13)は、
互いの前記生地部分(w1,w2)が重ねられ、
一方の前記生地部分(w1,w2)が前記前中心(M)において折り返されて、他方の前記生地部分(w1,w2)とともに縫着され、
前記裏面生地(12)は、
一方の前記生地部分(w1,w2)が前記前中心(M)において折り返されて、他方の前記生地部分(w1,w2)とともに縫着され、
前記裏面生地(12)の縫い代は、前記前中心(M)に対して前記表面生地(11)及び前記フィルター(13)の縫い代と逆方向に配置されている
ことを特徴とするマスク(10)。
【請求項2】
前記表面生地(11)の上端部(1a)と前記裏面生地(12)の上端部(1a)とは
、互いの折り返された部分が対面するように重ねられ、縫着されている
ことを特徴とする請求項に記載のマスク(10)。
【請求項3】
前記フィルター(13)は、前記上端部(1a)において前記表面生地(11)ととも
に折り返されて、前記裏面生地(12)に縫着される
ことを特徴とする請求項に記載のマスク(10)。
【請求項4】
前記上端部(1a)において重ねられる生地枚数は、少なくとも6枚である
ことを特徴とする請求項に記載のマスク(10)。
【請求項5】
前記表面生地(11)の上端部(1a)と前記裏面生地(12)の上端部(1a)とは
、熱圧着により接合されている
ことを特徴とする請求項1に記載のマスク(10)。
【請求項6】
前記上端部(1a)に伸縮テープ(14)を備える
ことを特徴とする請求項1~のいずれか一項に記載のマスク(10)。