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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022070659
(43)【公開日】2022-05-13
(54)【発明の名称】二次電池使用システム
(51)【国際特許分類】
   H02J 7/34 20060101AFI20220506BHJP
   H02J 7/35 20060101ALI20220506BHJP
   H02J 9/02 20060101ALI20220506BHJP
   H02J 7/02 20160101ALI20220506BHJP
   H01M 10/44 20060101ALI20220506BHJP
   H01M 10/48 20060101ALI20220506BHJP
【FI】
H02J7/34 B
H02J7/34 G
H02J7/34 F
H02J7/35 A
H02J9/02
H02J7/02 G
H01M10/44 P
H01M10/48 P
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020179837
(22)【出願日】2020-10-27
(71)【出願人】
【識別番号】307040691
【氏名又は名称】株式会社風憩セコロ
(74)【代理人】
【識別番号】100085394
【弁理士】
【氏名又は名称】廣瀬 哲夫
(74)【代理人】
【識別番号】100165456
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 佑子
(72)【発明者】
【氏名】林 美志夫
【テーマコード(参考)】
5G015
5G503
5H030
【Fターム(参考)】
5G015FA04
5G015GB05
5G015JA56
5G015JA59
5G015JA64
5G503AA06
5G503CA15
5G503DA04
5G503DA05
5G503DA13
5G503GC04
5H030AA10
5H030AS15
5H030BB01
5H030BB07
5H030BB23
5H030FF41
5H030FF43
5H030FF44
5H030FF52
(57)【要約】
【課題】二次電池を用いたソーラーシステムにおいて、二次電池を所望の寿命まで使用できるようにするとともに低コスト化を図る。
【解決手段】主として用いるリチウムイオン電池3と従として用いる鉛電池4との2種類の二次電池を用いる一方、これら電池3、4のうち何れか一方をコントローラ7に選択的に接続して該接続された一方の電池3、4の充電制御および放電制御を行う電池制御部6を設けるとともに、電池制御部6は、リチウムイオン電池3の目標寿命とLED照明5の負荷量とに基づいてリチウムイオン電池3の一サイクル分の目標放電時間を設定して計数し、リチウムイオン電池3の放電時間が目標放電時間に達するまではリチウムイオン電池3をコントローラ7に接続し、目標放電時間に達した以降は鉛電池4をコントローラ7に接続する構成にした。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
太陽エネルギーを電気エネルギーに変換する発電部と、
前記発電部の発電で充電される二次電池と、
該二次電池を電源とし、一日を一サイクルとして駆動、停止する駆動部と、
前記発電部および駆動部に接続され、駆動部に対する給電制御を行うコントローラとを備えてなるソーラーシステムにおいて、
前記二次電池は、主として用いる第1二次電池と、該第1二次電池とは特性が異なり従として用いる第2二次電池との2種類の二次電池を用いる一方、これら第1、第2二次電池のうち何れか一方を前記コントローラに選択的に接続して該接続された一方の二次電池の充電制御および放電制御を行う電池制御部を設けるとともに、
該電池制御部は、
第1二次電池の目標寿命と駆動部の負荷量とに基づいて第1二次電池の一サイクル分の目標放電時間を設定する目標放電時間設定手段と、一サイクル内での第1二次電池の放電時間を計数するための計数手段とを備え、駆動部の駆動時に、前記計数手段により計数された第1二次電池の放電時間が前記目標放電時間設定手段により設定された目標放電時間に達するまでは第1二次電池をコントローラに接続して第1二次電池の放電を行う一方、目標放電時間に達した以降は第2二次電池をコントローラに接続して第2二次電池の放電を行うことを特徴とする二次電池使用システム。
【請求項2】
請求項1において、電池制御部は、駆動部の駆動時に、第1二次電池の電圧が予め設定される下限電圧値以下となった場合には、目標放電時間に達していなくても第2二次電池をコントローラに接続して第2二次電池の放電を行うことを特徴とする二次電池使用システム。
【請求項3】
請求項1または2において、電池制御部は、駆動部の停止時に、第1二次電池の電圧が予め設定される上限電圧値に達するまでは第1二次電池をコントローラに接続して第1二次電池の充電を行う一方、上限電圧値に達した以降は、第2二次電池をコントローラに接続して第2二次電池の充電を行うことを特徴とする二次電池使用システム。
【請求項4】
請求項1乃至3の何れか一項において、電池制御部は、第1二次電池のコントローラ接続中に駆動部の駆動、停止を判断する駆動判断手段を備える一方、駆動部の駆動時に、目標放電時間に達した以降あるいは第1二次電池の電圧が下限電圧値以下となった場合、あるいは駆動部の停止時に、第1二次電池の電圧が上限電圧値に達した以降であっても、予め設定される設定時間ごとに第1二次電池をコントローラに接続して駆動判断手段による駆動部の駆動、停止の判断を行うことを特徴とする二次電池使用システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、二次電池を備えたソーラーシステムにおける二次電池使用システムの技術分野に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、例えば昼間に蓄電した電力を用いて夜間の照明や表示を行うソーラー照明システムのように、太陽エネルギーを電気エネルギーに変換する発電部と、発電部の発電により充電される二次電池と、該二次電池を電源として駆動する駆動部とを備えたソーラーシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。このようなソーラーシステムに用いられる二次電池としては、従来から鉛電池が広く用いられている。しかしながら、鉛電池の寿命はあまり長くなく、例えば本件出願人の経験では、夜間に照明や表示を行うソーラー照明システムに鉛電池を用いた場合、5年程度で電池交換が必要となる。この電池交換は、電池自体のコストだけでなく、交換作業を行う作業者等の人件コストも発生するため、交換までの期間をなるべく長くしたいという要望がある。
これに対し、近年、二次電池としてリチウムイオン電池も広く用いられるようになってきている。リチウムイオン電池は、鉛電池と比して寿命が長く軽量であるという利点はあるが、高価であるという問題がある。
一方、例えばハイブリッド型の自動車や電気自動車等に用いられる二次電池として鉛電池とリチウムイオン電池とを併用することで、それぞれの二次電池の特色を発揮できるようにしたものも知られている(例えば、特許文献2参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016-85555号公報
【特許文献2】特開2018-18775号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこで、前述したようなソーラーシステムにおいても、鉛電池とリチウムイオン電池のような特性の異なる2種類の二次電池を併用して用いることで、電池の交換期間をなるべく長くするとともに低コスト化を図ることが提唱される。しかしながら、この場合に、二種類の二次電池をそれぞれどのように使用したら所望の交換時期を得ることができるかの検討が必要であり、ここに本発明の解決すべき課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、太陽エネルギーを電気エネルギーに変換する発電部と、前記発電部の発電で充電される二次電池と、該二次電池を電源とし、一日を一サイクルとして駆動、停止する駆動部と、前記発電部および駆動部に接続され、駆動部に対する給電制御を行うコントローラとを備えてなるソーラーシステムにおいて、前記二次電池は、主として用いる第1二次電池と、該第1二次電池とは特性が異なり従として用いる第2二次電池との2種類の二次電池を用いる一方、これら第1、第2二次電池のうち何れか一方を前記コントローラに選択的に接続して該接続された一方の二次電池の充電制御および放電制御を行う電池制御部を設けるとともに、該電池制御部は、第1二次電池の目標寿命と駆動部の負荷量とに基づいて第1二次電池の一サイクル分の目標放電時間を設定する目標放電時間設定手段と、一サイクル内での第1二次電池の放電時間を計数するための計数手段とを備え、駆動部の駆動時に、前記計数手段により計数された第1二次電池の放電時間が前記目標放電時間設定手段により設定された目標放電時間に達するまでは第1二次電池をコントローラに接続して第1二次電池の放電を行う一方、目標放電時間に達した以降は第2二次電池をコントローラに接続して第2二次電池の放電を行うことを特徴とする二次電池使用システムである。
請求項2の発明は、請求項1において、電池制御部は、駆動部の駆動時に、第1二次電池の電圧が予め設定される下限電圧値以下となった場合には、目標放電時間に達していなくても第2二次電池をコントローラに接続して第2二次電池の放電を行うことを特徴とする二次電池使用システムである。
請求項3の発明は、請求項1または2において、電池制御部は、駆動部の停止時に、第1二次電池の電圧が予め設定される上限電圧値に達するまでは第1二次電池をコントローラに接続して第1二次電池の充電を行う一方、上限電圧値に達した以降は、第2二次電池をコントローラに接続して第2二次電池の充電を行うことを特徴とする二次電池使用システムである。
請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れか一項において、電池制御部は、第1二次電池のコントローラ接続中に駆動部の駆動、停止を判断する駆動判断手段を備える一方、駆動部の駆動時に目標放電時間に達した以降あるいは第1二次電池の電圧が下限電圧値以下となった場合、あるいは駆動部の停止時に第1二次電池の電圧が上限電圧値に達した以降であっても、予め設定される設定時間ごとに第1二次電池をコントローラに接続して駆動判断手段による駆動部の駆動、停止の判断を行うことを特徴とする二次電池使用システムである。
【発明の効果】
【0006】
請求項1の発明とすることにより、第1二次電池を所望の目標寿命まで確実に使用できるとともに低コスト化を達成できる。
請求項2の発明とすることにより、雨天等で発電部が発電不足となって第1二次電池の充電が不十分となってしまったような場合であっても、第1二次電池の過放電を確実に回避することができる。
請求項3の発明とすることにより、主として用いる第1二次電池の充電を優先して行えるとともに、第1二次電池が上限電圧値に達した以降に従として用いる第2二次電池の充電も行われることになる。
請求項4の発明とすることにより、駆動部の駆動、停止に応じた放電、充電制御の切換えを確実且つ遅延なく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】ソーラー照明システムの構成ブロック図である。
図2】電池制御部の制御手順を示すフローチャート図である。
図3】サイクル寿命と放電深度との関係を示す図である。
図4】デューティ比に応じて設定されたループ時間を示す表図である。
図5】電池制御部の回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図1に、本発明が実施されたソーラーシステムとしてのソーラー照明システム1の構成ブロック図を示すが、該ソーラー照明システム1は、基本的な構成として、太陽エネルギーを電気エネルギーに変換する発電部としてのソーラーパネル2と、ソーラーパネル2の発電で充電される二次電池としてのリチウムイオン電池(本発明の第1二次電池に相当する)3および鉛電池(本発明の第2二次電池に相当する)4と、これらリチウムイオン電池3、鉛電池4を電源として駆動される駆動部としてのLED照明5と、リチウムイオン電池3および鉛電池4に接続され、これらリチウムイオン電池3および鉛電池4の充放電を制御する電池制御部6と、前記ソーラーパネル2、LED照明5および電池制御部6に接続されるコントローラ7とを備える。
【0009】
前記ソーラーパネル2は、昼間発電して該発電した電流をコントローラ7に送り、該コントローラ7に送られた発電電流は、電池制御部6を経由してリチウムイオン電池3あるいは鉛電池4に送られて充電される。また、夜間は、リチウムイオン電池3あるいは鉛電池4から電池制御部6を経由してコントローラ7に放電電流が送られ、該コントローラ7に送られた放電電流はLED照明5に出力されてLED照明5を点灯する。しかして、LED照明5は、一日を一サイクルとして点灯(駆動)、消灯(停止)を繰り返す構成になっているとともに、該LED照明5の点灯、消灯や、輝度を調節するためのPWM(Pulse Width Modulation)制御等のLED照明5に対する給電制御は、コントローラ7により行われるようになっている。
【0010】
一方、前記電池制御部6は、該電池制御部6に具備された制御器8(ワンチップマイコン等が用いられる)からの信号で作動するスイッチ9によって、前記リチウムイオン電池3あるいは鉛電池4の何れか一方を選択的にコントローラ7に接続し、該接続されたリチウムイオン電池3あるいは鉛電池4の充電および放電を制御する。
【0011】
前記スイッチ9は、制御器8からの信号に基づいて、a-b接続あるいはa-c接続の何れかを選択するように構成されているが、該スイッチ9のa端子は、電池制御部6のコントローラ接続用プラス端子(O+)を介してコントローラ7のバッテリ用プラス端子(B+)に接続され、スイッチ9のb端子は、電池制御部6のリチウムイオン電池接続用プラス端子(L+)を介してリチウムイオン電池3のプラス端子(+)に接続され、スイッチ9のc端子は、電池制御部6の鉛電池接続用プラス端子(P+)を介して鉛電池4のプラス端子(+)に接続される。また、リチウムイオン電池3のマイナス端子(-)は、電池制御部6のリチウムイオン電池接続用マイナス端子(L-)に接続され、鉛電池のマイナス端子(-)は、電池制御部6の鉛電池接続用マイナス端子(P-)に接続されるとともに、上記電池制御部6のリチウムイオン電池接続用マイナス端子(L-)および鉛電池接続用マイナス端子(P-)は、電池制御部6のコントローラ接続用マイナス端子(O-)を介してコントローラ7のバッテリ用マイナス端子(B-)に接続されている。そして、スイッチ9がa-b接続のときには、リチウムイオン電池3がコントローラ7に接続された状態(ON)、鉛電池4が切断された状態(OFF)となってリチウムイオン電池3のみの充電あるいは放電が行われる一方、スイッチ9がa-c接続のときには、鉛電池4がコントローラ7に接続された状態(ON)、リチウムイオン電池3が切断された状態(OFF)となって鉛電池4のみの充電あるいは放電が行われる構成になっている。そして、このようにリチウムイオン電池3と鉛電池4とが同時にONとなる直接の並列状態にしないことで、電気特性の異なる2種類の二次電池を併用しても、別途保護回路を設けることなく、2種類の二次電池の電圧値や内部抵抗の違いに起因する発熱や発火の恐れを確実に回避できるようになっている。
【0012】
さらに、前記スイッチ9のa端子の信号は、制御器8に入力されて、a-b接続時におけるリチウムイオン電池3の電圧測定に用いられる。また、コントローラ7からLED照明5への照明出力信号は、電池制御部6の照明信号入力端子(LD)を介して制御器8に入力されて、LED照明5の点灯(駆動)、消灯(停止)の判断や、PWM制御のデューティ比の測定に用いられるようになっている。尚、前記制御器8は、本実施の形態ではワンチップマイコンが用いられており、後述する目標放電時間や目標ループ回数LCを設定する手段(本発明の目標放電時間設定手段に相当する)や、計数器(本発明の計数手段に相当する)、LED照明5の駆動、停止の判断を行う手段(本発明の駆動判断手段に相当する)等の各種制御手段を備えている。
【0013】
次いで、前記制御器8が行う制御について、図2図4に基づいて説明する。
まず、図2に制御のフローチャートを示すが、制御がスタートすると、初期設定として、リチウムイオン電池3の一サイクル分(一日分)の目標放電時間に応じた目標ループ回数LCを設定するとともに、計数ループ回数を数える係数器をリセットして「ゼロ(0)」にする(ステップS1)。
ここで、前記リチウムイオン電池3の一サイクル分の目標放電時間に応じた目標ループ回数LCの設定について説明する。まず、リチウムイオン電池3の目標寿命を設定し、該目標寿命に応じた目標サイクル回数を設定する。例えば、一日一サイクルで目標寿命を10年とすると、目標サイクル回数は3650回となる。次いで、使用するリチウムイオン電池3の性能に応じて、目標サイクル回数に対応した許容放電深度(%)を求める。例えば、リチウムイオン電池のサイクル寿命(回)と放電深度(%)との関係を示した一例を図3の表図に示すが、このものでは、サイクル寿命3650回に対応する放電深度は68%となる。つまり、放電深度68%以内で使用すれば、寿命10年が可能となる。さらに、リチウムイオン電池3の定格容量に前記放電深度を乗じて、一サイクル分の目標放電容量を求める。例えば、リチウムイオン電池3の定格容量を24Ahとし、放電深度を68%とすると、一サイクル分の目標放電容量は16.32Ahとなる。
さらに、前記一サイクル分の目標放電容量をLED照明5の負荷電流で除して、一サイクルにおいてリチウムイオン電池3を使用できる目標放電時間(sec)を求める。例えば、一サイクル分の目標放電容量を前記16.32Ah、リチウムイオン電池3の負荷電流を1.3Aとすると、一サイクル分の目標放電時間は45194secと演算される。さらに、該目標放電時間に達するまでの前記フローチャートの計数ループ(計数ルーブについては後述する)の通過回数LC(目標ループ回数LC)を求める。例えば、計数ループ1回にかかる時間をカウントするタイマーとして50msタイマーを使用すると、目標ループ回数LCは903880回に設定される。尚、前記一サイクル分の目標放電時間や目標ループ回数LCの設定に必要な情報は、外部パソコン等から制御器8に入力できるようになっている。
【0014】
前記ステップS1での初期設定後は、リチウムイオン電池モードになる。該リチウムイオン電池モードは、リチウムイオン電池3の充電、放電制御を行うモードであって、リチウムイオン電池モードになると、まず、制御器8からスイッチ9に制御信号が出力されて、前述したa-b接続、つまり、リチウムイオン電池3をON(コントローラ7に接続された状態)にし、鉛電池4をOFF(コントローラ7と切断された状態)にする(ステップS2)。つまり、リチウムイオン電池モードでは、リチウムイオン電池3のみがコントローラ7に接続されてコントローラ7との電流の授受が行われるようになっている。前記スイッチ9としては、例えばP型やN型のMOSFETが用いられる。
【0015】
続けて、リチウムイオン電池モードになってから初回のループであるか否かが判断される(ステップS3)。そして、初回の場合には、タイマー時間T1(例えば1秒)をカウントするタイマーT1を通過する(ステップS4)。これは、リチウムイオン電池3、鉛電池4のON、OFFのスイッチ切換えにはハードの動作時間(通常数百ms)を見込む必要があり、該動作時間を見込んだ時間がタイマー時間T1として予め設定されている。リチウムイオン電池モードになってから2回目以降のループであればリチウムイオン電池3のON状態、鉛電池4のOFF状態の続行であるため、ステップS4はスキップする。ここで、前記ループは、ステップS2の通過後、後述する鉛電池モードに移行することなく再びステップS2に戻るループである。また、後述する計数ループは、前記ループのうち、後述するループ時間T2をカウントするステップS6~S12、およびループ回数を数える計数器を「+1」するステップS17を通って前記ステップS2に戻るループである。
【0016】
続けて、LED照明5のPWM制御のデューティ比が0%か否かが判断される(ステップS5)。ここで、本実施の形態では、LED照明5の駆動(点灯)、停止(消灯)の判断を、PWM制御のデューティ比が0%か否かで判断するようになっている。つまり、デューティ比が0%(LED照明5への照明出力信号がOFF)の場合には、LED照明5の停止時であって、二次電池(リチウムイオン電池3、鉛電池4)の充電時、あるいは充電を待機している状態であると判断する一方、デューティ比が0%でない(LED照明5への照明出力信号がON)場合には、LED照明5の駆動時であって、二次電池の放電時であると判断する。
【0017】
そして、前記ステップS5の判断でPWM制御のデューティ比が0%でない(LED照明5への照明出力信号がON)の場合、つまりLED照明5の駆動時には、デューティ比に応じて設定されたループ時間T2をカウントするタイマーT2を通ってから(ステップS6~S12)、ステップS13に移行する。
ここで、PWM制御のデューティ比は、リチウムイオン電池3の電圧低下に応じてコントローラ7が自動的に変更するように構成されているとともに、該デューティ比は、後述するようにステップS15で測定されて制御器8に保存されるようになっており、該保存されたデューティ比の測定値が用いられる。本実施の形態では、図4の表図に示すように、LED照明5のPWM制御のデューティ比として100%、65%、50%、20%が設定されており、それぞれのデューティ比に応じてループ時間T2-1(50ms)、T2-2(77ms)、T2-3(100ms)、T2-4(250ms)が設定されているが、この場合に、デューティ比65%、50%、20%のときのループ時間T2-2、T2-3、T2-4は、各デューティ比とループ時間T2-2、T2-3、T2-4との積が、ディーティ比100%のときのデューティ比とループ時間T2-4との積と同等となるように設定される。このようにデューティ比に応じてループ時間T2を設定することにより、コントローラ7によりデューティ比が自動的に変更されて100%未満の値になっても、計数ループ1回におけるリチウムイオン電池3の放電時間をデューティ比100%のときと同等にすることができる。尚、デューティ比が0%、20%、50%、65%の何れでもない(ステップS5、S6、S8、S10の判断で全て「NO」)ときは、デューティ比100%のときである。
【0018】
一方、前記ステップS5の判断でデューティ比が0%(LED照明5への照明出力信号がOFF)、つまりLED照明5の停止時には、前記ループ時間T2を通過するためのステップS6~S12をスキップして、つまりループ時間T2をカウントするタイマーT2を通過することなくステップS13に移行する。
【0019】
前記ステップS13では、リチウムイオン電池3の電圧が予め設定された上限電圧値以上か否かが判断される。上限電圧値は、適切な値(例えば、リチウムイオン電池3の定格容量の99%程度の値)がプログラム中に予め設定されている。そして、上限電圧値以上であると判断された(ステップS13の判断で「YES」)場合には、後述する鉛電池モードに移行する。
【0020】
一方、前記ステップS13の判断でリチウムイオン電池3が上限電圧値に達していないと判断された(ステップS13の判断で「NO」)場合には、続けて、リチウムイオン電池3の電圧が予め設定された下限電圧値以下であるか否かが判断される(ステップS14)。そして、下限電圧値以下であると判断された(ステップS14の判断で「YES」)場合には、鉛電池モードに移行する。この下限電圧値以下か否かの判断は、ソーラーパネル2が雨天等で発電不足となることがあり、このような場合には、計数ループの通過回数だけの制御ではリチウムイオン電池3を過放電させてしまう惧れがあるために行われる。下限電圧値は、適切な値(例えば、リチウムイオン電池3の定格容量の5~10%程度の値)がプログラム中に予め設定されている。
【0021】
また、前記ステップS13でリチウムイオン電池3の電圧が上限電圧値に達しておらず、且つ、ステップS14で下限電圧値以下でないと判断された(ステップS13、14の判断で共に「NO」)場合には、続けて、LED照明5の出力のデューティ比の測定と保存が行われる(ステップS15)。デューティ比の測定には、電池制御部6に設けられたデューティ比測定回路10(図5に図示)が用いられるが、該デューティ比測定回路10では、電池制御部6の照明信号入力端子(LD)から入力される照明出力信号が減衰された後に平均化されてデューティ比に比例した直流電圧となり、該電圧が制御器8に内蔵のA/Dコンバータで測定される。
【0022】
続けて、前記測定されたデューティ比が0%であるか否かが判断される(ステップS16)。この判断で「YES」、つまりデューティ比が0%(LED照明5への照明出力信号がOFF)の場合は、LED照明5の停止時であって、この場合には前記ステップS1の初期設定に戻る。
【0023】
一方、前記ステップS16の判断で「NO」、つまりデューティ比が0%でない(LED照明5への照明出力信号がON)場合は、LED照明5が駆動していてリチウムイオン電池3の放電中であり、この場合には、ループ回数を数える計数器を「+1」する(ステップS17)。
【0024】
続けて、前記計数器で数えられたループ回数が前述した目標ループ回数LCに達したか否かを判断する(ステップS18)。そして、目標ループ回数LCに達していないと判断された場合には、前記ステップS2に戻る。
【0025】
また、前記ステップS18の判断で、目標ループ回数LCに達したと判断された場合には、計数器を「LC-1」にセットした(ステップS19)後、鉛電池モードに移行する。この計数器の「LC-1」のセットは、目標ループ回数LCに達して鉛電池モードに移行した後に一度だけ計数ループを通れるようにするために行われる。
【0026】
一方、前述したように、リチウムイオン電池モードにおいてリチウムイオン電池3の電圧が上限電圧値以上と判断された場合(ステップS13の判断で「YES」の場合)、または下限電圧値以下と判断された場合(ステップS14の判断で「YES」の場合)、あるいは計数器が目標ループ回数LCに達した後に「LC-1」にセットされた場合(ステップS19の処理後)には、鉛電池モードに移行するが、該鉛電池モードになると、制御器8からスイッチ9に制御信号が出力されて、前述したa-c接続、つまりリチウムイオン電池3をOFF(コントローラ7から切断された状態)にし、鉛電池4をON(コントローラ7に接続された状態)にする(ステップS20)。
【0027】
前記ステップS20の処理後は、鉛電池4を継続して使用する時間として予め設定されたタイマー時間T3(例えば、100秒)をカウントするタイマーT3を通る(ステップS21)。タイマー時間T3経過後は、リチウムイオン電池モードに移行するべくステップS2に戻る。
【0028】
しかして、前記フローチャートに示す制御では、まず、目標ループ回数LCが設定されるとともにループ回数を数える計数器が「0」にリセットされてからリチウムイオン電池モードになるが、該リチウムイオン電池モードでは、リチウムイオン電池3のみがコントローラ7に接続されてリチウムイオン電池3の充電、放電が行われる。この場合に、リチウムイオン電池モードになって初回ループのみタイマーT1(スイッチ9の切換え動作時間を見込んだ時間)を通過してから、LED照明5のデューティ比が0%か否か(照明出力信号がOFFかONか)、つまりLED照明5の駆動、停止が判断される。そして、LED照明5の停止時には、リチウムイオン電池3の電圧が上限電圧値に達するまでリチウムイオン電池モードが継続され、上限電圧値に達した場合には鉛電池モードに移行する。また、LED照明5の駆動時には、ループ時間T2をカウントするタイマーT2(ディーティ比が変更しても計数ループ1回におけるリチウムイオン電池3の放電電流が同等になるよう、LED照明5のPWM制御のデューティ比に応じて設定される)を通過後にループ回数を数える計数器を「+1」する制御が、ループ回数が目標ループ回数LCに達するまで繰り返され、目標ループ回数LCに達した場合、あるいは目標ループ回数LCに達する前でもリチウムイオン電池3の電圧が下限電圧値以下になった場合には鉛電池モードに移行する。
一方、鉛電池モードでは、鉛電池4のみがコントローラ7に接続されて鉛電池4の充電、放電が行われるとともに、鉛電池4の充電、放電は、鉛電池4を継続して使用する時間として予め設定されたタイマー時間T3だけ行われ、タイマー時間T3経過後はリチウムイオン電池モードに移行するようになっている。
【0029】
つまり、前記電池制御部6は、リチウムイオン電池3、鉛電池4の充電、放電制御を行う場合に、リチウムイオン電池3をコントローラ7に接続するリチウムイオン電池モードと、鉛電池4をコントローラ7に接続する鉛電池モードとを切換えるスイッチ9を設けて、リチウムイオン電池3、鉛電池4の何れか一方のみを選択的にコントローラ7に接続(ON)して充電および放電を行うように構成されているとともに、制御のスタート時、あるいはリチウムイオン電池3が上限電圧値以上でなく且つ下限電圧値以下でもない場合、あるいは一サイクルにおける計数ループ回数が目標ループ回数LCに達していない場合には、リチウムイオン電池モードとなるように設定されている。そして、照明出力信号がOFF(本実施の形態では、デューティ比が0%)、つまりLED照明5の停止時には、リチウムイオン電池3が上限電圧値に達するまではリチウムイオン電池3の充電が行われ(前記フローチャートのステップS1→S2→S3→S4(初回ループのみ)→S5→S13→S14→S15→S16→S1・・・)、リチウムイオン電池3が上限電圧値に達した以降は鉛電池4の充電が行われる(ステップS13→S20→S21)。このリチウムイオン電池3が上限電圧値に達した以降の鉛電池4の充電はタイマー時間T3(鉛電池4の継続使用時間として予め設定された時間)行われ、その後は、タイマー時間T1(スイッチ9の切換えを見込んだ時間)のリチウムイオン電池3の充電、タイマー時間T3の鉛電池4の充電が、LED照明5が駆動するまで繰り返される(ステップS2→S3→S4→S5→S13→S20→S21→S2・・・)。これは、LED照明5の駆動、停止の判断は、リチウムイオン電池3がコントローラ7に接続されるリチウムイオン電池モード中に行われるようになっている(ステップS5、ステップS16)ため、上限電圧値に達した以降であってもタイマー時間T3ごとにリチウムイオン電池3をコントローラ7に接続してLED照明5の駆動、停止の判断を行うように構成されている。
一方、照明出力信号がON(本実施の形態では、デューティ比が20%、50%、65%、100%)、つまりLED照明5の駆動時には、ループ回数の計数が開始されるが、該計数ループ回数が目標ループ回数LCに達するまではリチウムイオン電池3の放電が行われ(ステップS1→S2→S3→S4(初回ループのみ)→S5→S6~S12→S13→S14→S15→S16→S17→S18→S2・・・)、目標ループ回数LCに達した以降は鉛電池4の放電が行われる(ステップS18→S19→S20→S21)。また、目標ループ回数LCに達していなくても、リチウムイオン電池3の電圧が下限電圧値以下になった場合には鉛電池4の放電が行われる(ステップS14→S20→S21)。前記目標ループ回数LCに達した以降あるいはリチウムイオン電池3が下限電圧値以下になった場合の鉛電池4の放電は、充電時と同様に、タイマー時間T3(鉛電池4の継続使用時間として予め設定された時間)行われ、その後は、タイマー時間T1(スイッチ9の切換えを見込んだ時間)およびタイマー時間T2(デューティ比に応じて設定される一回のループ時間)のリチウムイオン電池3の放電、タイマー時間T3の鉛電池4の放電が、LED照明5が停止するまで繰り返される(ステップS2→S3→S4→S5→S6~S12→S13→S14→S15→S16→S17→S18→S19→S20→S21→S2・・・、あるいはステップS2→S3→S4→S5→S6~S12→S13→S14→S20→S21→S2・・・)。
【0030】
次いで、図5に、電池制御部6の回路図を示すが、本実施の形態では、制御器8には前述したようにワンチップマイコンが用いられている。また、スイッチ9はP型の第一~第四MOSFET12~15を用いて構成されており、第一、第二MOSFET12、13はリチウムイオン電池3のON、OFF(コントローラ7への接続、切断)を切換え、第三、第四MOSFET14、15は鉛電池4のON、OFFを切換える。リチウムイオン電池3用、鉛電池4用にそれぞれ二個づつ用いられているのは、FET内部D-S間に形成されるダイオード(ボディダイオード、寄生ダイオード)を無効化するためである。さらに、図5において、16は第一MOSFET12に接続される識別用LEDであって、該識別用LED16は、リチウムイオン電池3がON、鉛電池4がOFF(リチウムイオン電池モード)のときに点灯、リチウムイオン電池3がOFF、鉛電池4がON(鉛電池モード)のときに消灯することで、動作状態を識別することができるようになっている。さらに、リチウムイオン電池3がONのときの電圧測定は、制御器8のA/DコンバータであるAN2端子で行われるように構成されている。さらに、図5において、10は前述したデューティ比測定回路10である。また、17、18は制御器8に接続される第一、第二スイッチであって、本実施の形態では、該第一、第二スイッチ17、18で負荷種類4通りを選択できるようになっている。
【0031】
叙述の如く構成された本実施の形態において、ソーラー照明システム(ソーラーシステム)1は、太陽エネルギーを電気エネルギーに変換するソーラーパネル(発電部)2と、該ソーラーパネル2の発電で充電される二次電池3、4と、これら二次電池3、4を電源とし、一日を一サイクルとして駆動(点灯)、停止(消灯)するLED照明(駆動部)5と、前記ソーラーパネル2およびLED照明5に接続され、LED照明5に対する給電制御を行うコントローラ7とを備えて構成されているが、前記二次電池3、4としては、主として用いるリチウムイオン電池3(第1二次電池)と、従として用いる鉛電池4(第2二次電池)との2種類の二次電池が用いられているとともに、これらリチウムイオン電池3、鉛電池4のうち何れか一方をコントローラ7に選択的に接続して該接続された一方のリチウムイオン電池3または鉛電池4の充電制御および放電制御を行う電池制御部6が設けられている。そして、該電池制御部6は、リチウムイオン電池3の目標寿命とLED照明5の負荷量(負荷電流)とに基づいてリチウムイオン電池3の一サイクル分の目標放電時間(本実施の形態では、目標放電時間に応じて設定される制御フローの目標ループ回数LC)を設定する目標放電時間設定手段と、一サイクル内でのリチウムイオン電池3の放電時間を計数するための計数手段(計数器)とを備え、LED照明5の駆動(点灯)時に、前記計数器により計数されたリチウムウオン電池3の放電時間が前記目標放電時間設定手段により設定された一サイクル分の目標放電時間に達するまで(本実施の形態では、制御フローの計数ループの通過回数が目標ループ回数LCに達するまで)はリチウムイオン電池3をコントローラ7に接続してリチウムイオン電池3の放電を行う一方、目標放電時間に達した以降(本実施の形態では、制御フローの計数ループの通過回数が目標ループ回数LCに達した以降)は鉛電池4をコントローラ7に接続して鉛電池4の放電を行う構成となっている。これにより、主として用いるリチウムイオン電池3の一サイクル分の放電時間を、リチウムイオン電池3の目標寿命とLED照明5の負荷量とに基づいて設定された目標放電時間内とすることができて、リチウムイオン電池3を目標寿命まで確実に使用できることになる。一方、従として用いる鉛電池4は、一サイクル内においてリチウムイオン電池3の目標放電時間内の放電だけでは不足する場合に該不足分を補うための放電を行うことになるから、リチウムイオン電池3の目標寿命までの不足分に対応できる容量、数の鉛電池4を用いれば良いことになる。そして、この場合に、リチウムイオン電池3および鉛電池4の容量や数を、リチウムイオン電池3の目標寿命を確保できる範囲で最も安価となるように選ぶことで、所望の交換時期(目標寿命)を得ることができるとともに低コスト化を達成できる。
【0032】
さらにこのものにおいて、電池制御部6は、LED照明5の駆動時に、リチウムイオン電池3の電圧が予め設定される下限電圧値以下となった場合には、目標放電時間に達していなくても鉛電池4をコントローラ7に接続して鉛電池4の放電を行う構成であるから、雨天等でソーラーパネル2が発電不足となってリチウムイオン電池3の充電が不十分となってしまったような場合であっても、リチウムイオン電池3の過放電を確実に回避することができる。
【0033】
さらにこのものにおいて、電池制御部6は、LED照明5の停止時に、リチウムイオン電池3の電圧が予め設定される上限電圧値に達するまではリチウムイオン電池3をコントローラ7に接続してリチウムイオン電池3の充電を行う一方、上限電圧値に達した以降は、鉛電池4をコントローラ7に接続して鉛電池4の充電を行う構成となっており、これにより、主として用いるリチウムイオン電池3の充電を優先して行えるとともに、リチウムイオン電池3が上限電圧値に達した以降は従として用いる鉛電池4の充電も行われることになる。
【0034】
しかも、前記電池制御部6は、リチウムイオン電池3のコントローラ7接続中にLED照明5の駆動、停止の判断を行う構成になっているとともに、LED照明5の駆動時に、目標放電時間に達した以降あるいはリチウムイオン電池3の電圧が下限電圧値以下となった場合であっても、あるいはLED照明5の停止時に、リチウムイオン電池3が上限電圧値に達した以降であっても、予め設定される設定時間(鉛電池4の継続使用時間として予め設定されたタイマー時間T3)ごとにリチウムイオン電池3をコントローラに接続してLED照明5の駆動、停止の判断を行う構成となっており、これにより、LED照明5の駆動、停止に応じた放電、充電制御の切換えを確実且つ遅延なく行うことができる。
【産業上の利用可能性】
【0035】
本発明は、二次電池を備えたソーラーシステムにおいて、特性の異なる2種類の二次電池を併用する場合に利用することができる。
【符号の説明】
【0036】
1 ソーラー照明システム
2 ソーラーパネル
3 リチウムイオン電池
4 鉛電池
5 LED照明
6 電池制御部
7 コントローラ
8 制御器
9 スイッチ
図1
図2
図3
図4
図5