(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022070802
(43)【公開日】2022-05-13
(54)【発明の名称】電子機器
(51)【国際特許分類】
H04M 1/02 20060101AFI20220506BHJP
G06F 1/16 20060101ALI20220506BHJP
【FI】
H04M1/02 C
G06F1/16 312F
G06F1/16 312G
G06F1/16 312E
【審査請求】有
【請求項の数】24
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021087543
(22)【出願日】2021-05-25
(31)【優先権主張番号】202011167527.5
(32)【優先日】2020-10-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.iPad
(71)【出願人】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100132883
【弁理士】
【氏名又は名称】森川 泰司
(74)【代理人】
【識別番号】100148633
【弁理士】
【氏名又は名称】桜田 圭
(74)【代理人】
【識別番号】100147924
【弁理士】
【氏名又は名称】美恵 英樹
(72)【発明者】
【氏名】劉 振華
【テーマコード(参考)】
5K023
【Fターム(参考)】
5K023AA07
5K023DD08
5K023HH06
5K023KK08
5K023PP14
5K023QQ02
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ユーザが異なるサイズのスクリーンを使用可能とした電子機器を提供する。
【解決手段】電子機器は、ハウジングコンポーネント110と、スライドレールコンポーネント120と、少なくとも1つの弾性伸縮コンポーネント130と、フレキシブルスクリーン170とを含む。フレキシブルスクリーンの一部がスライドレール121の正面に設けられ、且つ、ハウジングコンポーネントに固定される。フレキシブルスクリーンは、少なくとも1つの伸縮端171を含み、伸縮端がスライドレールの縁部を迂回してスライドレールの背面まで延び且つ弾性伸縮コンポーネントに接続される。弾性伸縮コンポーネントは、伸縮端により力を加えられて伸縮し、スライドレールがハウジングコンポーネントから外側にスライドしてフレキシブルスクリーンを展開させる。スライドレールは、外側からハウジングコンポーネントにスライドしてフレキシブルスクリーンを退避させる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子機器であって、
ハウジングコンポーネントと、
前記ハウジングコンポーネントに組み付けられたスライドレールコンポーネントであって、少なくとも1つのスライドレールを含み、前記スライドレールが正面と前記正面に対向する背面とを含むスライドレールコンポーネントと、
前記スライドレールコンポーネントの背面に位置し且つ前記ハウジングコンポーネントに組み付けられた少なくとも1つの弾性伸縮コンポーネントと、
フレキシブルスクリーンであって、前記フレキシブルスクリーンの一部が前記スライドレールの正面に設けられ且つ前記ハウジングコンポーネントに固定され、前記フレキシブルスクリーンが少なくとも1つの伸縮端を含み、前記伸縮端が前記スライドレールの縁部を迂回して前記スライドレールの背面まで延び、前記伸縮端が前記弾性伸縮コンポーネントに接続され、前記弾性伸縮コンポーネントが前記伸縮端により力を加えられて伸縮し、前記スライドレールが前記ハウジングコンポーネントから外側にスライドして前記フレキシブルスクリーンを展開させ、前記スライドレールが外側から前記ハウジングコンポーネントにスライドして前記フレキシブルスクリーンを退避させるフレキシブルスクリーンと、を含む、
ことを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記弾性伸縮コンポーネントは、弾性伸縮コンポーネントブラケットと、ガイド部材と、スライド部材と、第1弾性部材と、を含み、
前記弾性伸縮コンポーネントブラケットが前記ハウジングコンポーネントに固定され、前記ガイド部材が前記弾性伸縮コンポーネントブラケットに接続され、前記スライド部材が前記ガイド部材にスライド可能に接続され、前記スライド部材が前記伸縮端に接続され、前記スライド部材が前記伸縮端により力を加えられて前記ガイド部材をスライドし、前記第1弾性部材が前記スライド部材と前記弾性伸縮コンポーネントブラケットとの間に設けられ、前記第1弾性部材が前記スライド部材を復帰させるために用いられる、
ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記スライド部材に第1ストッパ溝が設けられ、前記弾性伸縮コンポーネントブラケットに前記第1ストッパ溝に対向する第2ストッパ溝が設けられ、前記第1弾性部材が前記第1ストッパ溝内及び前記第2ストッパ溝内に規制され、前記第1弾性部材が、前記第1ストッパ溝が前記第2ストッパ溝に指向する方向に沿って伸縮する、
ことを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
【請求項4】
前記第1弾性部材は、複数の第1当接点と複数の第2当接点とを含み、前記第1当接点が前記第1ストッパ溝内に当接され、前記第2当接点が前記第2ストッパ溝内に当接される、
ことを特徴とする請求項3に記載の電子機器。
【請求項5】
前記第1ストッパ溝の延伸方向に沿って前記第1当接点と前記第2当接点とが交互に設けられている、
ことを特徴とする請求項4に記載の電子機器。
【請求項6】
複数の前記第1当接点が均等に分布し、複数の前記第2当接点が均等に分布する、
ことを特徴とする請求項4に記載の電子機器。
【請求項7】
前記スライド部材に第1スライド溝が設けられ、前記第1スライド溝が前記ガイド部材にスライド可能に嵌着される、
ことを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
【請求項8】
前記弾性伸縮コンポーネントは、ストッパ部材をさらに含み、前記ストッパ部材が前記ガイド部材に固定され、前記スライド部材が前記ストッパ部材と前記弾性伸縮コンポーネントブラケットとの間をスライドする、
ことを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
【請求項9】
前記スライドレールコンポーネントは、少なくとも1つの固定部材をさらに含み、前記固定部材が前記ハウジングコンポーネントに固定され、前記固定部材に第2スライド溝が設けられ、前記スライドレールの一端が前記第2スライド溝内にスライド可能に規制される、
ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項10】
前記スライドレールコンポーネントは、緩衝ストッパ部材をさらに含み、前記緩衝ストッパ部材が前記固定部材に設けられ、前記緩衝ストッパ部材が外側から前記ハウジングコンポーネントにスライドする前記スライドレールに当接するために用いられる、
ことを特徴とする請求項9に記載の電子機器。
【請求項11】
前記ハウジングコンポーネントの縁部にストッパ部が設けられ、前記スライドレールに第3ストッパ溝が設けられ、前記スライドレールが前記ハウジングコンポーネントから外側にスライドして、前記ストッパ部を前記第3ストッパ溝内に規制させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項12】
駆動コンポーネントをさらに含み、前記駆動コンポーネントは、前記ハウジングコンポーネントに組み付けられ、前記スライドレールに接続され、前記スライドレールを駆動してスライドさせるために用いられる、
ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項13】
前記駆動コンポーネントは、駆動コンポーネントブラケットと少なくとも1つの駆動ユニットとを含み、前記駆動コンポーネントブラケットが前記ハウジングコンポーネントに固定され、前記駆動ユニットが前記駆動コンポーネントブラケットに組み付けられ、前記駆動ユニットが前記スライドレールを駆動してスライドさせるために用いられる、
ことを特徴とする請求項12に記載の電子機器。
【請求項14】
前記駆動ユニットは、第1駆動部材と、第1伝動スクリューと、第1ガイドロッドと、第1付勢部材とを含み、
前記第1伝動スクリュー及び前記第1ガイドロッドが前記駆動コンポーネントブラケットに組み付けられ、前記第1駆動部材が前記第1伝動スクリューの一端に接続され、前記第1駆動部材が前記第1伝動スクリューを駆動して回動させるために用いられ、
前記第1付勢部材に第1伝動孔及び第1スライド孔が設けられ、前記第1伝動孔が前記第1伝動スクリューに伝動接続され、前記第1スライド孔が前記第1ガイドロッドにスライド可能に嵌着され、前記第1付勢部材が前記スライドレールを付勢してスライドさせるために用いられる、
ことを特徴とする請求項13に記載の電子機器。
【請求項15】
前記スライドレールの数は少なくとも2つであり、前記駆動ユニットは、第2伝動スクリューと、第3伝動スクリューと、第2ガイドロッドと、第2駆動部材と、第2付勢部材とを含み、前記第2伝動スクリュー及び前記第2ガイドロッドが前記駆動コンポーネントブラケットに組み付けられ、前記第3伝動スクリューが前記駆動コンポーネントブラケットに軸方向に移動可能に組み付けられ、前記第2駆動部材が前記第2伝動スクリューを駆動して回動させるために用いられ、
前記第2付勢部材に第2スライド孔と、第2伝動孔と、第3伝動孔とが設けられ、前記第2スライド孔が前記第2ガイドロッドにスライド可能に嵌着され、前記第2伝動孔が前記第2伝動スクリューに伝動接続され、前記第3伝動孔が前記第3伝動スクリューに伝動接続され、前記第3伝動スクリューと前記第2付勢部材との移動方向が反対であり、前記第2付勢部材が一方の前記スライドレールを駆動してスライドさせるために用いられ、前記第3伝動スクリューが他方の前記スライドレールを駆動してスライドさせるために用いられる、
ことを特徴とする請求項13に記載の電子機器。
【請求項16】
前記駆動ユニットは、中継部材をさらに含み、前記第3伝動スクリューの一端が前記中継部材に回動可能に接続され、前記第3伝動スクリューが前記中継部材を介して前記スライドレールを駆動してスライドさせる、
ことを特徴とする請求項15に記載の電子機器。
【請求項17】
前記駆動コンポーネントは、少なくとも1つの弾性緩衝コンポーネントをさらに含み、前記弾性緩衝コンポーネントが前記スライドレールに固定され、前記弾性緩衝コンポーネントが前記駆動ユニットに接続される、
ことを特徴とする請求項13に記載の電子機器。
【請求項18】
前記弾性緩衝コンポーネントは、第1固定部と、第2固定部と、第3ガイドロッドと、第2弾性部材とを含み、
前記第1固定部及び前記第2固定部が前記スライドレールに固定され、前記第3ガイドロッドが前記第1固定部と前記第2固定部との間に固定され、前記第2弾性部材が前記第3ガイドロッドに嵌着され、前記駆動ユニットが、前記第2弾性部材が前記第3ガイドロッドで伸縮するように付勢する、
ことを特徴とする請求項17に記載の電子機器。
【請求項19】
前記弾性緩衝コンポーネントは、ガイドスリーブをさらに含み、前記ガイドスリーブが前記第3ガイドロッドにスライド可能に嵌着され且つ前記第2弾性部材の一端に接続され、前記ガイドスリーブが前記駆動ユニットに接続される、
ことを特徴とする請求項18に記載の電子機器。
【請求項20】
コントローラをさらに含み、前記コントローラが前記駆動ユニットに接続され、前記コントローラが、前記駆動ユニットが前記スライドレールを駆動してスライドさせるように制御するために用いられる、
ことを特徴とする請求項13から19のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項21】
支持板コンポーネントをさらに含み、前記支持板コンポーネントが前記スライドレールコンポーネントと前記フレキシブルスクリーンとの間に設けられ、
前記支持板コンポーネントは、固定支持板と少なくとも1つの可動支持板とを含み、前記固定支持板が前記ハウジングコンポーネントに固定され、前記可動支持板が前記固定支持板にスライド可能に接続され、前記可動支持板が前記スライドレールにも接続され、前記フレキシブルスクリーンの一部が前記固定支持板に固定され、前記伸縮端が前記可動支持板を迂回して前記スライドレールの背面まで延びる、
ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項22】
前記固定支持板の縁部に複数の第1凸部と複数の第1凹部が設けられ、
前記可動支持板の縁部に複数の第2凸部と複数の第2凹部が設けられ、前記第2凸部と前記第1凹部がスライド可能に接続され、前記第2凹部と前記第1凸部がスライド可能に接続される、
ことを特徴とする請求項21に記載の電子機器。
【請求項23】
前記第1凸部の縁部と前記第2凹部の縁部とのうちの一方に第3スライド溝が設けられ、他方に前記第3スライド溝に適合する第1スライド部が設けられ、
前記第2凸部の縁部と前記第1凹部の縁部とのうちの一方に第4スライド溝が設けられ、他方に前記第4スライド溝に適合する第2スライド部が設けられる、
ことを特徴とする請求項22に記載の電子機器。
【請求項24】
少なくとも1つの伸縮ブラケットコンポーネントをさらに含み、前記伸縮ブラケットコンポーネントは、伸縮ブラケットと転動部材とを含み、前記伸縮ブラケットが前記スライドレールの縁部に固定され、前記転動部材が前記伸縮ブラケットの外面に組み付けられ、前記伸縮端が前記伸縮ブラケットコンポーネントを迂回して前記スライドレールの背面まで延び、前記フレキシブルスクリーンの背面と前記転動部材とが接触する、
ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、電子機器の技術分野に関し、特に、電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
フレキシブルスクリーンの発展に伴い、例えば折り畳みスクリーン、リンクスクリーン、及び曲面スクリーンなどの電子機器のスクリーンの形態はますます豊富になっている。電子機器の体積が徐々に小型化するにつれて、電池の容量も大きくなり、電子機器の設計形態もより柔軟になるが、異なるサイズで表示できる折り畳みスクリーンの体積が大きくなり、ユーザ体験を満たすことができないため、体積の小型化に適し、且つスクリーンサイズに対するユーザの使用需要を満たす電子機器を提供することが特に重要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示は、改良された電子機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示の一態様は、電子機器を提供し、前記電子機器は、
ハウジングコンポーネントと、
前記ハウジングコンポーネントに組み付けられたスライドレールコンポーネントであって、前記スライドレールコンポーネントは、少なくとも1つのスライドレールを含み、前記スライドレールが正面と前記正面に対向する背面とを含むスライドレールコンポーネントと、
前記スライドレールコンポーネントの背面に位置し且つ前記ハウジングコンポーネントに組み付けられた少なくとも1つの弾性伸縮コンポーネントと、
フレキシブルスクリーンであって、前記フレキシブルスクリーンの一部が前記スライドレールの正面に設けられ且つ前記ハウジングコンポーネントに固定され、前記フレキシブルスクリーンが少なくとも1つの伸縮端を含み、前記伸縮端が前記スライドレールの縁部を迂回して前記スライドレールの背面まで延び、前記伸縮端が前記弾性伸縮コンポーネントに接続され、前記弾性伸縮コンポーネントが前記伸縮端により力を加えられて伸縮し、前記スライドレールが前記ハウジングコンポーネントから外側にスライドして前記フレキシブルスクリーンを展開させ、前記スライドレールが外側から前記ハウジングコンポーネントにスライドして前記フレキシブルスクリーンを退避させるフレキシブルスクリーンと、を含む。
【0005】
選択可能に、前記弾性伸縮コンポーネントは、弾性伸縮コンポーネントブラケットと、ガイド部材と、スライド部材と、第1弾性部材とを含み、
前記弾性伸縮コンポーネントブラケットが前記ハウジングコンポーネントに固定され、前記ガイド部材が前記弾性伸縮コンポーネントブラケットに接続され、前記スライド部材が前記ガイド部材にスライド可能に接続され、前記スライド部材が前記伸縮端に接続され、前記スライド部材が前記伸縮端により力を加えられて前記ガイド部材上をスライドし、前記第1弾性部材が前記スライド部材と前記弾性伸縮コンポーネントブラケットとの間に設けられ、前記第1弾性部材が前記スライド部材を復帰させるために用いられる。
【0006】
選択可能に、前記スライド部材に第1ストッパ溝が設けられ、前記弾性伸縮コンポーネントブラケットに前記第1ストッパ溝に対向する第2ストッパ溝が設けられ、前記第1弾性部材が前記第1ストッパ溝内及び前記第2ストッパ溝内に規制され、前記第1弾性部材が、前記第1ストッパ溝が前記第2ストッパ溝に指向する方向に沿って伸縮する。
【0007】
選択可能に、前記第1弾性部材は、複数の第1当接点と複数の第2当接点とを含み、前記第1当接点が前記第1ストッパ溝内に当接され、前記第2当接点が前記第2ストッパ溝内に当接される。
【0008】
選択可能に、前記第1ストッパ溝の延伸方向に沿って前記第1当接点と前記第2当接点とが交互に設けられている。
【0009】
選択可能に、複数の前記第1当接点が均等に分布し、複数の前記第2当接点が均等に分布する。
【0010】
選択可能に、前記スライド部材に第1スライド溝が設けられ、前記第1スライド溝が前記ガイド部材にスライド可能に嵌着される。
【0011】
選択可能に、前記弾性伸縮コンポーネントは、ストッパ部材をさらに含み、前記ストッパ部材が前記ガイド部材に固定され、前記スライド部材は、前記ストッパ部材と前記弾性伸縮コンポーネントブラケットとの間をスライドする。
【0012】
選択可能に、前記スライドレールコンポーネントは、少なくとも1つの固定部材をさらに含み、前記固定部材が前記ハウジングコンポーネントに固定され、前記固定部材に第2スライド溝が設けられ、前記スライドレールの一端が前記第2スライド溝内にスライド可能に規制される。
【0013】
選択可能に、前記スライドレールコンポーネントは、緩衝ストッパ部材をさらに含み、前記緩衝ストッパ部材が前記固定部材に設けられ、前記緩衝ストッパ部材が外側から前記ハウジングコンポーネントにスライドする前記スライドレールに当接するために用いられる。
【0014】
選択可能に、前記ハウジングコンポーネントの縁部にストッパ部が設けられ、前記スライドレールに第3ストッパ溝が設けられ、前記スライドレールが前記ハウジングコンポーネントから外側にスライドして、前記ストッパ部を前記第3ストッパ溝内に規制させる。
【0015】
選択可能に、前記電子機器は、駆動コンポーネントをさらに含み、前記駆動コンポーネントが前記ハウジングコンポーネントに組み付けられ、前記駆動コンポーネントが前記スライドレールに接続され、前記駆動コンポーネントが前記スライドレールを駆動してスライドさせるために用いられる。
【0016】
選択可能に、前記駆動コンポーネントは、駆動コンポーネントブラケットと少なくとも1つの駆動ユニットとを含み、前記駆動コンポーネントブラケットが前記ハウジングコンポーネントに固定され、前記駆動ユニットが前記駆動コンポーネントブラケットに組み付けられ、前記駆動ユニットが前記スライドレールを駆動してスライドさせるために用いられる。
【0017】
選択可能に、前記駆動ユニットは、第1駆動部材と、第1伝動スクリューと、第1ガイドロッドと、第1付勢部材とを含み、
前記第1伝動スクリュー及び前記第1ガイドロッドが前記駆動コンポーネントブラケットに組み付けられ、前記第1駆動部材が前記第1伝動スクリューの一端に接続され、前記第1駆動部材が前記第1伝動スクリューを駆動して回動させるために用いられ、
前記第1付勢部材に第1伝動孔及び第1スライド孔が設けられ、前記第1伝動孔が前記第1伝動スクリューに伝動接続され、前記第1スライド孔が前記第1ガイドロッドにスライド可能に嵌着され、前記第1付勢部材が前記スライドレールを付勢してスライドさせるために用いられる。
【0018】
選択可能に、前記スライドレールの数は少なくとも2つであり、前記駆動ユニットは、第2伝動スクリューと、第3伝動スクリューと、第2ガイドロッドと、第2駆動部材と、第2付勢部材とを含み、前記第2伝動スクリュー及び前記第2ガイドロッドが前記駆動コンポーネントブラケットに組み付けられ、前記第3伝動スクリューが前記駆動コンポーネントブラケットに軸方向に移動可能に組み付けられ、前記第2駆動部材が前記第2伝動スクリューを駆動して回動させるために用いられ、
前記第2付勢部材に第2スライド孔と、第2伝動孔と、第3伝動孔とが設けられ、前記第2スライド孔が前記第2ガイドロッドにスライド可能に嵌着され、前記第2伝動孔が前記第2伝動スクリューに伝動接続され、前記第3伝動孔が前記第3伝動スクリューに伝動接続され、前記第3伝動スクリューと前記第2付勢部材の移動方向が反対であり、前記第2付勢部材が一方の前記スライドレールを駆動してスライドさせるために用いられ、前記第3伝動スクリューが他方の前記スライドレールを駆動してスライドさせるために用いられる。
【0019】
選択可能に、前記駆動ユニットは、中継部材をさらに含み、前記第3伝動スクリューの一端が前記中継部材に回動可能に接続され、前記第3伝動スクリューが前記中継部材を介して前記スライドレールを駆動してスライドさせる。
【0020】
選択可能に、前記駆動コンポーネントは、少なくとも1つの弾性緩衝コンポーネントをさらに含み、前記弾性緩衝コンポーネントが前記スライドレールに固定され、前記弾性緩衝コンポーネントが前記駆動ユニットに接続される。
【0021】
選択可能に、前記弾性緩衝コンポーネントは、第1固定部と、第2固定部と、第3ガイドロッドと、第2弾性部材とを含み、
前記第1固定部及び前記第2固定部が前記スライドレールに固定され、前記第3ガイドロッドが前記第1固定部と前記第2固定部との間に固定され、前記第2弾性部材が前記第3ガイドロッドに嵌着され、前記駆動ユニットは、前記第2弾性部材が前記第3ガイドロッドで伸縮するように付勢する。
【0022】
選択可能に、前記弾性緩衝コンポーネントは、ガイドスリーブをさらに含み、前記ガイドスリーブが前記第3ガイドロッドにスライド可能に嵌着され且つ前記第2弾性部材の一端に接続され、前記ガイドスリーブが前記駆動ユニットに接続される。
【0023】
選択可能に、前記電子機器は、コントローラをさらに含み、前記コントローラが前記駆動ユニットに接続され、前記コントローラは前記駆動ユニットが前記スライドレールを駆動してスライドさせるように制御するために用いられる。
【0024】
選択可能に、前記電子機器は、支持板コンポーネントをさらに含み、前記支持板コンポーネントが前記スライドレールコンポーネントと前記フレキシブルスクリーンとの間に設けられ、
前記支持板コンポーネントは、固定支持板と少なくとも1つの可動支持板とを含み、前記固定支持板が前記ハウジングコンポーネントに固定され、前記可動支持板が前記固定支持板にスライド可能に接続され、前記可動支持板が前記スライドレールにも接続され、前記フレキシブルスクリーンの一部が前記固定支持板に固定され、前記伸縮端が前記可動支持板を迂回して前記スライドレールの背面まで延びる。
【0025】
選択可能に、前記固定支持板の縁部に複数の第1凸部と複数の第1凹部が設けられ、
前記可動支持板の縁部に複数の第2凸部と複数の第2凹部が設けられ、前記第2凸部と前記第1凹部がスライド可能に接続され、前記第2凹部と前記第1凸部がスライド可能に接続される。
【0026】
選択可能に、前記第1凸部の縁部と前記第2凹部の縁部とのうちの一方に第3スライド溝が設けられ、他方に前記第3スライド溝に適合する第1スライド部が設けられ、
前記第2凸部の縁部と前記第1凹部の縁部とのうちの一方に第4スライド溝が設けられ、他方に前記第4スライド溝に適合する第2スライド部が設けられる。
【0027】
選択可能に、前記電子機器は、少なくとも1つの伸縮ブラケットコンポーネントをさらに含み、前記伸縮ブラケットコンポーネントは、伸縮ブラケットと転動部材とを含み、前記伸縮ブラケットが前記スライドレールの縁部に固定され、前記転動部材が前記伸縮ブラケットの外面に組み付けられ、前記伸縮端が前記伸縮ブラケットコンポーネントを迂回して前記スライドレールの背面まで延び、前記フレキシブルスクリーンの背面と前記転動部材とが接触する。
【発明の効果】
【0028】
本開示により提供される技術案は少なくとも以下の有益な効果を有する。
本開示の実施例により提供される電子機器は、フレキシブルスクリーンの一部がスライドレールの正面に設けられ且つハウジングコンポーネントに固定され、伸縮端がスライドレールの縁部を迂回してスライドレールの背面まで延び且つ弾性伸縮コンポーネントに接続され、スライドレールがハウジングコンポーネントから外側にスライドする場合、伸縮端が弾性伸縮コンポーネントを引っ張り、弾性伸縮コンポーネントの緩衝作用下でフレキシブルスクリーンを安定的に展開させる。スライドレールが外側からハウジングコンポーネントにスライドする場合、弾性伸縮コンポーネントが復帰でき、弾性伸縮コンポーネントの緩衝作用下でフレキシブルスクリーンが安定的に退避する。当該電子機器のフレキシブルスクリーンは安定的に展開及び退避が可能であり、ユーザが異なるサイズのスクリーンを使用しやすく、ユーザの体験を向上させ、且つ折り畳みスクリーンに比べて重量を減少でき、ユーザの携帯に便利である。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1】本開示の例示的な一実施例に係る電子機器の概略分解図である。
【
図2】本開示の例示的な一実施例に係る電子機器の部分断面図である。
【
図3】本開示の例示的な一実施例に係る電子機器の正面の局所的な概略図である。
【
図4】本開示の例示的な一実施例に係る電子機器の背面の局所的な概略図である。
【
図5】本開示の例示的な一実施例に係る電子機器の第1側面がフレキシブに退避する概略図である。
【
図6】本開示の例示的な一実施例に係る電子機器の正面がフレキシブルに退避する概略図である。
【
図7】本開示の例示的な一実施例に係る電子機器の第2側面がフレキシブルに退避する概略図である。
【
図8】本開示の例示的な一実施例に係る電子機器の背面がフレキシブルに退避する概略図である。
【
図9】本開示の例示的な一実施例に係るフレキシブルスクリーンが退避状態にある概略図である。
【
図10】本開示の例示的な一実施例に係る電子機器の第1側面がフレキシブルスクリーンで展開する概略図である。
【
図11】本開示の例示的な一実施例に係る電子機器の正面がフレキシブルスクリーンで展開する概略図である。
【
図12】本開示の例示的な一実施例に係る電子機器の第2側面がフレキシブルスクリーンで展開する概略図である。
【
図13】本開示の例示的な一実施例に係る電子機器の背面がフレキシブルスクリーンで展開する概略図である。
【
図14】本開示の例示的な一実施例に係るフレキシブルスクリーンが展開状態にある概略図である。
【
図15】本開示の例示的な一実施例に係るスライドレールコンポーネントが退避状態にある概略構造図である。
【
図16】本開示の例示的な一実施例に係るスライドレールコンポーネントが展開状態にある概略構造図である。
【
図17】本開示の例示的な一実施例に係るスライドレールコンポーネントとハウジングコンポーネントとの間の嵌合を示す概略図である。
【
図18】本開示の例示的な一実施例に係るスライドレールコンポーネントとハウジングコンポーネントとの嵌合の部分断面図である。
【
図19】本開示の例示的な一実施例に係るスライドレールコンポーネントと、ハウジングコンポーネントと、駆動コンポーネントとの間の概略分解図である。
【
図20】本開示の例示的な一実施例に係るスライドレールコンポーネントと、ハウジングコンポーネントと、駆動コンポーネントとの間の嵌合を示す概略図である。
【
図21】本開示の例示的な一実施例に係る駆動コンポーネントとハウジングコンポーネントとの間の嵌合を示す概略図である。
【
図22】本開示の例示的な一実施例に係る駆動コンポーネントの部分構造を示す概略図である。
【
図23】本開示の例示的な一実施例に係る駆動コンポーネントの局所的な概略分解図である。
【
図24】本開示の例示的な一実施例に係る第1減速機の分解図である。
【
図25】本開示の例示的な一実施例に係るスライドレールコンポーネント及び駆動コンポーネントがハウジングコンポーネントに組み付けられる概略図である。
【
図26】本開示の例示的な一実施例に係るスライドレールコンポーネント及び駆動コンポーネントがハウジングコンポーネントに組み付けられる概略図である。
【
図27】本開示の例示的な一実施例に係る弾性緩衝コンポーネントとスライドレールとの間の嵌合を示す概略図である。
【
図28】本開示の例示的な一実施例に係る駆動コンポーネントの概略構造図である。
【
図29】本開示の例示的な一実施例に係る駆動コンポーネントの部分構造を示す概略図である。
【
図30】本開示の例示的な一実施例に係る駆動コンポーネントの部分構造を示す概略図である。
【
図31】本開示の例示的な一実施例に係る駆動コンポーネントの概略分解図である。
【
図32】本開示の例示的な一実施例に係る駆動コンポーネントの部分構造を示す概略図である。
【
図33】
図32の駆動コンポーネントの部分拡大概略図である。
【
図34】本開示の例示的な一実施例に係る駆動コンポーネントの概略構造図である。
【
図35】本開示の例示的な一実施例に係るフレキシブルスクリーンが退避状態にある場合に電子機器の部分構造を示す概略図である。
【
図36】本開示の例示的な一実施例に係るフレキシブルスクリーンが退避状態にある場合に電子機器の部分構造を示す概略図である。
【
図37】本開示の例示的な一実施例に係る弾性伸縮コンポーネントの概略分解図である。
【
図38】本開示の例示的な一実施例に係るフレキシブルスクリーンが展開状態にある場合に弾性伸縮コンポーネントの概略図である。
【
図39】本開示の例示的な一実施例に係るフレキシブルスクリーンが退避状態にある時に弾性伸縮コンポーネントの概略図である。
【
図40】
図39の弾性伸縮コンポーネントのE-E線に沿う断面図である。
【
図41】
図38の弾性伸縮コンポーネント200のF-F線に沿う断面図である。
【
図42】本開示の例示的な一実施例に係る支持板コンポーネントの退避を示す概略図である。
【
図43】本開示の例示的な一実施例に係る支持板コンポーネントの展開を示す概略図である。
【
図44】本開示の例示的な一実施例に係る支持板コンポーネントの展開を示す概略図である。
【
図45】
図44の支持板コンポーネントがD-D線に沿って切断された部分拡大図である。
【
図46】本開示の例示的な一実施例に係る電子機器の部分構造を示す概略図である。
【
図47】本開示の例示的な一実施例に係る電子機器の部分構造を示す概略図である。
【
図48】本開示の例示的な一実施例に係る電子機器展開の局所的な概略図の部分構造を示す概略図である。
【
図49】本開示の例示的な一実施例に係る伸縮ブラケットコンポーネントの概略分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
ここで、例示的な実施例を詳細に説明し、その例を添付の図面に示す。以下の説明が図面に言及している場合、特に明記しない限り、異なる図面の同じ数字は、同じ又は類似の要素を示す。以下の例示的な実施例に記載された実施例は、本開示と一致する全ての実施例を表すわけではない。むしろ、それらは、添付の特許請求の範囲に詳述されるように、本開示のいくつかの態様と一致する装置及び方法の単なる例である。
【0031】
本開示で使用される用語は、特定の実施例を説明することのみを目的とし、本開示を限定することを意図するものではない。別段の定義がない限り、本開示で使用される専門用語又は科学用語は、本開示が属する分野の当業者によって理解される通常の意味を有するものである。本開示の明細書及び特許請求の範囲で使用される「第1」、「第2」及び類似の単語は、いかなる順序、数量、又は重要性をも示すものではなく、異なる構成要素を区別するためにのみ使用される。同様に、「1つ」又は「一」などの類似の単語も、数量制限を意味するのではなく、少なくとも1つあることを意味する。特に明記しない限り、「含む」又は「包含」などの類似の単語は、「含む」又は「包含」の前に現れた要素又は物品が、「含む」又は「包含」の後に列挙された要素又は物品及びそれらの同等物をカバーすることを意味し、その他の要素又は物品を除外するものではない。「接続」又は「連結」などの類似の単語は、物理的又は機械的接続に限定されず、直接又は間接を問わず、電気的接続を含み得る。
【0032】
本開示の明細書及び添付の特許請求の範囲で使用される単数形の「一」、「前記」及び「当該」も、文脈が他の意味を明確に示さない限り、複数形を含むことを意図する。本明細書で使用される「及び/又は」という用語は、1つ又は複数の関連するリストされたアイテムの任意又は全ての可能な組み合わせを含むことを意味するも理解されたい。
【0033】
本開示の実施例により提供される電子機器は、携帯電話、タブレットコンピュータ、iPad、デジタル放送端末、メッセージングデバイス、ゲームコンソール、医療機器、フィットネス機器、携帯情報端末、スマートウェアラブルデバイス、スマートテレビ、掃除ロボット、スマートスピーカー及び車載機器などを含むが、これらに限定されない。理解を容易にするために、以下の図面は全て携帯電話を例として示している。
図1は、本開示の例示的な一実施例に係る電子機器の概略分解図であり、
図2は、本開示の例示的な一実施例に係る電子機器の部分断面図であり、
図3は、本開示の例示的な一実施例に係る電子機器の正面の局所的な概略図であり、
図4は、本開示の例示的な一実施例に係る電子機器の背面の局所的な概略図である。
図1及び
図2を併せて参照すると、本開示のいくつかの実施例により提供される電子機器は、ハウジングコンポーネント110と、スライドレールコンポーネント120と、少なくとも1つの弾性伸縮コンポーネント130と、フレキシブルスクリーン170とを含む。
【0034】
ハウジングコンポーネント110は、電子機器の構成要素の支持を提供するミドルフレームを含み得る。例示的に、ハウジングコンポーネント110は、アルミニウム合金などの金属材料で作製でき、ハウジングコンポーネント110は、CNC(Computerised Numerical Control Machine、コンピュータ数値制御工作機械)加工及びナノ射出成形プロセスによって形成されることができる。
【0035】
スライドレールコンポーネント120がハウジングコンポーネント110に組み付けられ、スライドレールコンポーネント120が少なくとも1つのスライドレール121を含み、スライドレール121が正面と正面に対向する背面とを含む。例示的に、スライドレール121の数は、2つ、3つ又は4つなどである。スライドレール121の数が2つである場合、2つのスライドレール121は、相対的にスライド可能であり、且つ、後方にスライド可能である。なお、スライドレール121の背面は、ミドルフレームに面していてもよい。
【0036】
弾性伸縮コンポーネント130は、スライドレールコンポーネント120の背面に位置し且つハウジングコンポーネント110に組み付けられる。例示的に、弾性伸縮コンポーネント130の数は、スライドレール121の数と同じであり、換言すれば、1つのスライドレール121が1つの弾性伸縮コンポーネント130に対応する。
【0037】
フレキシブルスクリーン170の一部がスライドレール121の正面に設けられ且つハウジングコンポーネント110に固定され、フレキシブルスクリーン170が少なくとも1つの伸縮端171を含み、伸縮端171がスライドレール121の縁部を迂回してスライドレール121の背面まで延び、伸縮端171が弾性伸縮コンポーネント130に接続され、弾性伸縮コンポーネント130が伸縮端171により力を加えられて伸縮し、スライドレール121がハウジングコンポーネント110から外側にスライドしてフレキシブルスクリーン170を展開させ、スライドレール121が外側からハウジングコンポーネント110にスライドしてフレキシブルスクリーン170を退避させる。このようにして、フレキシブルスクリーン170を展開状態と退避状態にすることができる。例示的に、フレキシブルスクリーン170は、2つの伸縮端171を含み、スライドレールコンポーネント120は、対向して設けられた2つのスライドレール121を含み、弾性伸縮コンポーネント130の数は2つである。フレキシブルスクリーン170の中央部がハウジングコンポーネント110に固定され、フレキシブルスクリーン170の一方の伸縮端171が一方のスライドレール121の縁部を迂回して当該スライドレール121の背面まで延び且つ一方の弾性伸縮コンポーネント130に接続され、フレキシブルスクリーン170の他方の伸縮端171が他方のスライドレール121の縁部を迂回して当該スライドレール121の背面まで延び且つ他方の弾性伸縮コンポーネント130に接続される。
図3を参照すると、ハウジングコンポーネント110は、第1領域111を含み、第1領域111がハウジングコンポーネント110の縁部に位置し、フレキシブルスクリーン170の一部の縁部が接着剤によってハウジングコンポーネント110の第1領域111に接着できる。例示的に、
図4を参照すると、弾性伸縮コンポーネント130は、第2領域207を含み、第2領域207がスライド部材上に位置してもよく、伸縮端171が接着剤によって第2領域207に接着される。
【0038】
図5は、本開示の例示的な一実施例に係る電子機器の第1側面がフレキシブルに退避する概略図であり、
図6は、本開示の例示的な一実施例に係る電子機器の正面がフレキシブルに退避する概略図であり、
図7は、本開示の例示的な一実施例に係る電子機器の第2側面がフレキシブルに退避する概略図であり、
図8は、本開示の例示的な一実施例に係る電子機器の背面がフレキシブルに退避する概略図であり、
図9は、本開示の例示的な一実施例に係るフレキシブルスクリーン170が退避状態にある概略図であり、
図10は、本開示の例示的な一実施例に係る電子機器の第1側面がフレキシブルスクリーンで展開する概略図であり、
図11は、本開示の例示的な一実施例に係る電子機器の正面がフレキシブルスクリーンで展開する概略図であり、
図12は、本開示の例示的な一実施例に係る電子機器の第2側面がフレキシブルスクリーンで展開する概略図であり、
図13は、本開示の例示的な一実施例に係る電子機器の背面がフレキシブルスクリーンで展開する概略図であり、
図14は、本開示の例示的な一実施例に係るフレキシブルスクリーン170が展開状態にある概略図である。
図5を参照すると、電子機器の第1側面にイヤホンジャック101、第1マイク孔102、及び赤外線機能ランプ103が設けられている。
図6を参照すると、フレキシブルスクリーン170は、一般的な使用状態(例えば携帯電話の通常の使用状態)のサイズである。
図7を参照すると、電子機器の第2側面にスピーカ孔104、第2マイク孔105、USBインタフェース106、及びSIMカードトレイ107が設けられている。
図8を参照すると、電子機器の背面にカメラモジュール108が設けられている。
図9を参照すると、フレキシブルスクリーン170の両端は、フレキシブルスクリーン170のより多くの部分を退避する。
図5~
図9を併せて参照すると、フレキシブルスクリーン170が退避状態を示す場合、電子機器は、一般的な使用状態とすることができ、このとき電子機器の体積が小さく、例えば携帯電話の正常な使用状態である。
図2、
図10~
図14を併せて参照すると、電子機器の第1側面が展開し、フレキシブルスクリーン170が展開し、第2側面が展開し、背面が展開し、フレキシブルスクリーン170が展開状態を示す場合、フレキシブルスクリーン170が退避状態にあることに比べて、フレキシブルスクリーン170の有効使用面積が増大し、ユーザの使用体験を向上させ、例えば携帯電話のスクリーンをタブレットコンピュータのスクリーンサイズに形成させることができる。
図2では、201は、フレキシブルスクリーン170が展開する最大距離201であり得る。
【0039】
電子機器は、第1回路基板180と、電池コンポーネント190と、第2回路基板200とをさらに含むことができ、第1回路基板180がメイン基板であってもよく、第2回路基板200が電池保護板であってもよく、第2回路基板200が電池コンポーネント190に接続される。
【0040】
本開示の実施例により提供される電子機器は、フレキシブルスクリーン170の一部がスライドレール121の正面に設けられ且つハウジングコンポーネント110に固定され、伸縮端171がスライドレール121の縁部を迂回してスライドレール121の背面まで延び且つ弾性伸縮コンポーネント130に接続され、スライドレール121がハウジングコンポーネント110から外側にスライドする場合、伸縮端171が弾性伸縮コンポーネント130を引っ張り、弾性伸縮コンポーネント130の緩衝作用下でフレキシブルスクリーン170を安定的に展開させる。スライドレール121が外側からハウジングコンポーネント110にスライドする場合、弾性伸縮コンポーネント130が復帰でき、弾性伸縮コンポーネント130の緩衝作用下でフレキシブルスクリーン170が安定的に退避する。当該電子機器のフレキシブルスクリーン170は伸縮を安定的に実現でき、ユーザが異なるサイズのスクリーンを使用しやすく、ユーザの体験を向上させ、且つ折り畳みスクリーンと比べて重量を減少でき、ユーザの携帯に便利である。
【0041】
図15は、本開示の例示的な一実施例に係るスライドレールコンポーネント120が退避状態にある概略構造図であり、
図16は、本開示の例示的な一実施例に係るスライドレールコンポーネント120が展開状態にある構造概略図であり、
図17は、本開示の例示的な一実施例に係るスライドレールコンポーネント120とハウジングコンポーネント110との間の嵌合を示す概略図であり、
図18は、本開示の例示的な一実施例に係るスライドレールコンポーネント120とハウジングコンポーネント110との嵌合の部分断面図である。いくつかの実施例では、
図15~
図18を併せて参照すると、スライドレールコンポーネント120は、少なくとも1つの固定部材122をさらに含み、固定部材122がハウジングコンポーネント110に固定され、固定部材122に第2スライド溝123が設けられ、スライドレール121の一端が第2スライド溝123内にスライド可能に規制される。第2スライド溝123によってスライドレール121のスライドにスライドガイドを提供する。例示的に、スライドレールコンポーネント120は、対向して設けられた第1スライドレール124及び第2スライドレール125と、対向して設けられた2つの固定部材122とを含み、第1スライドレール124及び第2スライドレール125が2つの固定部材122の間に規制され、第1スライドレール124及び第2スライドレール125は、フレキシブルスクリーン170が退避状態にあるために相対的にスライド可能であり、第1スライドレール124及び第2スライドレール125は、フレキシブルスクリーン170が展開状態にあるために後方にスライド可能である。
【0042】
例示的に、
図18を引き続き参照すると、第2スライド溝123は、第1潤滑層126を含み、第1潤滑層126が第2スライド溝123の内壁を形成する。このようにして、スライドレール121が固定部材122の第2スライド溝123内を円滑にスライドすることに役立つ。例示的に、固定部材122は、ステンレス鋼のプレス成形によって溝を形成することができ、第1潤滑層126の材料は、サイガン材料(ポリオキシメチレン又はPOMとも呼ばれる)を含み、サイガン材料を溝内に射出することにより潤滑層を形成し、第2スライド溝123の内壁に潤滑効果を付与する。
【0043】
さらに、いくつかの実施例では、
図15及び
図16を引き続き参照すると、スライドレールコンポーネント120は、緩衝ストッパ部材127をさらに含み、緩衝ストッパ部材127が固定部材122に設けられ、緩衝ストッパ部材127が外側からハウジングコンポーネント110にスライドするスライドレール121に当接するために用いられる。このようにして、スライドレール121がハウジングコンポーネント110にスライドする最大ストロークが制限される。緩衝ストッパ部材127は、スライドレール121に対するストッパ部材として機能するだけでなく、スライドレール121を摩耗させることなく、スライドレール121と緩衝ストッパ部材127とを安定的に当接させるプラスチック部材を含み得る。例示的に、固定部材122に2つの緩衝ストッパ部材127が設けられ得、2つの緩衝ストッパ部材127は、固定部材122の中央部に設けられ、第1スライドレール124及び第2スライドレール125にそれぞれ当接するために用いられる。
【0044】
図19は、本開示の例示的な一実施例に係るスライドレールコンポーネント120と、ハウジングコンポーネント110と、駆動コンポーネント210との間の概略分解図である。
図20は、本開示の例示的な一実施例に係るスライドレールコンポーネント120と、ハウジングコンポーネント110と、駆動コンポーネント210との間の嵌合を示す概略図である。いくつかの実施例では、
図19~
図21を併せて参照すると、ハウジングコンポーネント110の縁部にストッパ部113が設けられ、スライドレール121に第3ストッパ溝128が設けられ、スライドレール121がハウジングコンポーネント110から外側にスライドし、ストッパ部113を第3ストッパ溝128内に規制させる。このようにして、ストッパ部113と第3ストッパ溝128との嵌合により、スライドレール121がハウジングコンポーネント110から外側にスライドする最大ストロークが制限され、スライドレール121がハウジングコンポーネント110から外れることが回避される。ここで、ストッパ部113は、凸状構造であってもよく、あるいは、ストッパ部113は、ハウジングコンポーネント110に固定されるねじである。
【0045】
図21は、本開示の例示的な一実施例に係る駆動コンポーネント210とスライドレールコンポーネント120との間の嵌合を示す概略図である。いくつかの実施例では、
図20及び
図21を併せて参照すると、電子機器は、駆動コンポーネント210をさらに含み、駆動コンポーネント210がハウジングコンポーネント110に組み付けられ、駆動コンポーネント210がスライドレール121に接続され、駆動コンポーネント210がスライドレール121を駆動してスライドさせるために用いられる。このようにして、駆動コンポーネント210によってスライドレール121のスライドを自動的に制御することができ、またスライドレール121をその最大ストロークのいずれかの位置まで安定的にスライドさせて、フレキシブルスクリーン170が多様なサイズに展開することができ、ユーザの使用体験を向上させる。
【0046】
図22は、本開示の例示的な一実施例に係る駆動コンポーネント210の部分構造を示す概略図である。いくつかの実施例では、
図22を参照すると、駆動コンポーネント210は、駆動コンポーネントブラケット211と、少なくとも1つの駆動ユニット212とを含み、駆動コンポーネントブラケット211がハウジングコンポーネント110に固定され、駆動ユニット212が駆動コンポーネントブラケット211に組み付けられ、駆動ユニット212がスライドレール121を駆動してスライドさせるために用いられる。駆動コンポーネントブラケット211をハウジングコンポーネント110に固定することにより、駆動コンポーネントブラケット211に組み付けられた駆動ユニット212がスライドレール121を安定的に駆動してスライドさせることに役立つ。
【0047】
本開示の実施例は、駆動コンポーネント210の構造に関して、以下の2種類の実施例を提供する。
【0048】
図23は、本開示の例示的な一実施例に係る駆動コンポーネント210の局所的な概略分解図である。第1種類の実施例では、
図22及び
図23を併せて参照すると、駆動ユニット212は、第1駆動部材213と、第1伝動スクリュー214と、第1ガイドロッド215と、第1付勢部材216とを含み、第1伝動スクリュー214及び第1ガイドロッド215が駆動コンポーネントブラケット211に組み付けられ、第1駆動部材213が第1伝動スクリュー214の一端に接続され、第1駆動部材213が第1伝動スクリュー214を駆動して回動させるために用いられ、第1付勢部材216に第1伝動孔217及び第1スライド孔218が設けられ、第1伝動孔217が第1伝動スクリュー214に伝動接続され、第1スライド孔218が第1ガイドロッド215にスライド可能に嵌着され、第1付勢部材216がスライドレール121を付勢してスライドさせるために用いられる。第1駆動部材213が第1伝動スクリュー214を駆動して回動させる場合、回動する第1伝動スクリュー214が、第1付勢部材216を駆動して第1伝動スクリュー214の軸方向に沿って直線移動させ、第1ガイドロッド215が第1付勢部材216にガイドを提供し、第1付勢部材216の安定した移動を確保し、第1付勢部材216がスライドレール121を駆動してスライドさせる。なお、第1伝動孔217の内壁には、第1伝動スクリュー214の駆動作用下で線形移動できるように、第1伝動スクリュー214に嵌合する伝動ねじが設けられることが理解されるであろう。例示的に、第1付勢部材216は、粉末冶金及びプラスチック二色射出成形を採用することができ、ここで、プラスチックは、サイガン材料(ポリオキシメチレン又はPOMとも呼ばれる)であってもよく、プラスチックが第1伝動孔217の内壁に形成され、潤滑作用を奏し、第1伝動孔217と第1伝動スクリュー214との間の伝動に役立つ。
【0049】
例示的に、第1駆動部材213は、ステッピングモータを含む。ステッピングモータは、電気パルス信号を角変位又は線形変位に変換する開ループ制御ステッピングモータである。非過負荷の場合、ステッピングモータの回転数、停止する位置は、パルス信号の周波数とパルス数のみに依存し、負荷変化の影響を受けない。ステッピングモータの制御チップが1つのパルス信号を受信すると、ステッピングモータを駆動して設定された方向に一定の角度で回動させ、ステッピングモータの駆動軸の回転が一定の角度で段階的に行われる。パルス数を制御することで角変位量を制御することができ、これにより正確な位置決めの目的を達成する。またパルス周波数を制御することで、ステッピングモータの回動速度及び加速度を制御することができ、これにより速度調整及び回動トルクの出力の目的を達成する。第1駆動部材213は、フレキシブル回路基板202に接続することができ、フレキシブル回路基板202に第1駆動部材を駆動して動作させるように制御するための駆動チップが設けられてもよい。
【0050】
例示的に、
図23を引き続き参照すると、第1伝動スクリュー214の一端は、第1軸受219内に嵌設されてもよく、第1軸受219が第1軸受押え板220を介して駆動コンポーネントブラケット211に組み付けられてもよく、このようにして、第1伝動スクリュー214を回動可能にする。第1軸受押え板220は、第1軸受219を押えるために用いられ、第1軸受219がスポット溶接で固定されていない場合には、第1軸受押え板220を用いて第1軸受219を押え、スポット溶接によって第1軸受押え板220を駆動コンポーネントブラケット211に固定することができる。第1軸受押え板220は、ステンレス金属材質を採用することができる。
【0051】
いくつかの実施例では、
図23を引き続き参照すると、駆動ユニット212は、第1減速機221をさらに含み、第1減速機221の一端が第1伝動スクリュー214に接続され、第1減速機221の他端が第1駆動部材213に接続される。第1減速機221は、第1駆動部材213のトルクを増幅して、第1伝動スクリュー214を駆動して回動させ、さらに第1付勢部材216を第1伝動スクリュー214で線形運動させることができる。第1減速機221は、第1スクリューブッシュ203を介して第1伝動スクリュー214に接続することができる。
【0052】
図24は、本開示の例示的な一実施例に係る第1減速機221の分解図である。いくつかの実施例では、
図24を参照すると、第1減速機221は、第2スクリューブッシュ222と、2段キャリヤ223と、2段遊星歯車224と、1段キャリヤ225と、1段遊星歯車226と、モータ歯227と、固定リングギヤ228と、モータ歯ブッシュ229とを含む。2段遊星歯車224が2段キャリヤ223に組み付けられ、1段遊星歯車226が1段キャリヤ225に組み付けられ、1段キャリヤ225、2段キャリヤ223及びモータ歯227がいずれも固定リングギヤ228内に組み付けられ、モータ歯227が第1駆動部材213の出力軸に固定接続され、2段キャリヤ223が第1伝動スクリュー214に固定され、第1駆動部材213のトルクが2段遊星歯車によって減速され、第1駆動部材213のトルクよりも数倍又は数十倍大きいトルクが第1伝動スクリュー214に出力され、第1伝動スクリュー214を回動させる。
【0053】
いくつかの実施例では、
図23を引き続き参照すると、駆動ユニット212は、第1減衰部材230をさらに含み、第1減衰部材230が第1減速機221の外面に嵌着され、異音吸収及び減衰効果を奏する。例示的に、第1減衰部材230は、軟質ゴム材料から射出成形される。
【0054】
図25は、本開示の例示的な一実施例に係るスライドレールコンポーネント120及び駆動コンポーネント210がハウジングコンポーネント110に組み付けられる概略図であり、
図26は、本開示の例示的な一実施例に係るスライドレールコンポーネント120及び駆動コンポーネント210がハウジングコンポーネント110に組み付けられる概略図であり、
図27は、本開示の例示的な一実施例に係る弾性緩衝コンポーネント231とスライドレール121との間の嵌合を示す概略図であり、
図28は、本開示の例示的な一実施例に係る駆動コンポーネント210の概略構造図である。いくつかの実施例では、
図25~
図28を併せて参照すると、駆動コンポーネント210は、少なくとも1つの弾性緩衝コンポーネント231をさらに含み、弾性緩衝コンポーネント231がスライドレール121に固定され、弾性緩衝コンポーネント231が駆動ユニット212に接続される。弾性緩衝コンポーネント231は、緩衝効果を奏し、駆動ユニット212が弾性緩衝コンポーネント231を付勢することでスライドレール121を安定的にスライドさせることができる。
【0055】
いくつかの実施例では、
図28を引き続き参照すると、弾性緩衝コンポーネント231は、第1固定部232と、第2固定部233と、第3ガイドロッド234と、第2弾性部材235とを含み、第1固定部232及び第2固定部233がスライドレール121に固定され、第3ガイドロッド234が第1固定部232と第2固定部233との間に固定され、第2弾性部材235が第3ガイドロッド234に嵌着され、駆動ユニット212が第2弾性部材235を付勢して第3ガイドロッド234で伸縮させる。このようにして、駆動ユニット212が第2弾性部材235を付勢して第3ガイドロッド234で伸縮させることにより、第2弾性部材235が第1固定部232又は第2固定部233に作用力を付加し、さらにスライドレール121を安定的に付勢してスライドさせる。例示的に、第3ガイドロッド234の一端がねじによって第1固定部232に固定され、第3ガイドロッド234の他端が第2固定部233に当接され、このようにして弾性緩衝コンポーネント231とスライドレール121との着脱を容易にする。また、第3ガイドロッド234の一端が第1固定部232に溶接されてもよく、他端も第2固定部233に溶接されてもよい。
【0056】
いくつかの実施例では、
図28を引き続き参照すると、弾性緩衝コンポーネント231は、ガイドスリーブ236をさらに含み、ガイドスリーブ236が第3ガイドロッド234にスライド可能に嵌着され且つ第2弾性部材235の一端に接続され、ガイドスリーブ236が駆動ユニット212に接続される。駆動ユニット212がガイドスリーブ236を付勢することにより、ガイドスリーブ236が第2弾性部材235を駆動して第3ガイドロッド234でスライド伸縮させ、スライドレール121を安定的に付勢してスライドさせる。例示的に、
図23を引き続き参照すると、駆動ユニット212の第1付勢部材216に第1係合溝237が設けられ、第1係合溝237がガイドスリーブ236に係着され、第1付勢部材216によってガイドスリーブ236を駆動して第3ガイドロッド234でスライド伸縮させる。
【0057】
第1種類の実施例では、駆動ユニット212の数は、2つであってもよく、2つの駆動ユニット212は、それぞれ2つのスライドレール121を展開又は退避させるように駆動する。
【0058】
図29は、本開示の例示的な一実施例に係る駆動コンポーネント210の部分構造を示す概略図であり、
図30は、本開示の例示的な一実施例に係る駆動コンポーネント210の部分構造を示す概略図であり、
図31は、本開示の例示的な一実施例に係る駆動コンポーネント210の概略分解図である。第2種類の実施例では、
図29~
図31を併せて参照すると、スライドレール121の数は、少なくとも2つであり、駆動ユニット212は、第2伝動スクリュー238と、第3伝動スクリュー239と、第2ガイドロッド240と、第2駆動部材241と、第2付勢部材242とを含み、第2伝動スクリュー238及び第2ガイドロッド240が駆動コンポーネントブラケット211に組み付けられ、第3伝動スクリュー239が駆動コンポーネントブラケット211に軸方向に移動可能に組み付けられ、第2駆動部材241が第2伝動スクリュー238を駆動して回動させるために用いられ、第2付勢部材242に第2スライド孔243、第2伝動孔244及び第3伝動孔245が設けられ、第2スライド孔243が第2ガイドロッド240にスライド可能に嵌着され、第2伝動孔244が第2伝動スクリュー238に伝動接続され、第3伝動孔245が第3伝動スクリュー239に伝動接続され、第3伝動スクリュー239と第2付勢部材242との移動方向が反対であり、第2付勢部材242が一方のスライドレール121を駆動してスライドさせるために用いられ、第3伝動スクリュー239が他方のスライドレール121を駆動してスライドさせるために用いられる。説明の便宜上、第2付勢部材242によって駆動されるスライドレール121が第1スライドレール124と呼ばれ、第3伝動スクリュー239によって駆動されるスライドレール121が第2スライドレール125と呼ばれる。第2駆動部材241が第2伝動スクリュー238を駆動して回動させる場合、回動する第2伝動スクリュー238が、第2付勢部材242を駆動して第2伝動スクリュー238の軸方向に沿って直線移動させ、第2ガイドロッド240が第2付勢部材242にガイドを提供し、第2付勢部材242の安定した移動を確保し、第2付勢部材242が第1スライドレール124を駆動してスライドさせる。これと同時に、第2付勢部材242が第3伝動スクリュー239を駆動して第2付勢部材242の移動方向と反対の方向に沿って移動させ、第3伝動スクリュー239が第2スライドレール125を駆動して移動させる。なお、
図29を参照すると、第2付勢部材242がB方向に移動すると、第3伝動スクリュー239がC方向に移動し、第2付勢部材242及び第3伝動スクリュー239を
図30に示す状態とすることができることが理解されるであろう。第2付勢部材242と第3伝動スクリュー239との移動方向が反対であるので、第1スライドレール124と第2スライドレール125とを相対的にスライド展開させたり、第1スライドレール124と第2スライドレール125とを相対的にスライド退避させたりすることができる。第2伝動孔244の内壁には、第2付勢部材242が第2伝動スクリュー238の駆動作用下で線形移動できるように、第2伝動スクリュー238に嵌合する伝動ねじが設けられている。第3伝動孔245の内壁には、第2付勢部材242が線形運動する場合、第3伝動スクリュー239が第2付勢部材242と反対の線形運動をするように、第3伝動スクリュー239に嵌合する伝動ねじが設けられている。例示的に、第2付勢部材242と第3伝動スクリュー239との移動方向が反対になるように、第2伝動孔244と第3伝動孔245とのねじ方向は反対であってもよい。例示的に、第2伝動スクリュー238の軸線と、第3伝動スクリュー239の軸線と、第2ガイドロッド240との軸線は平行する。
【0059】
例示的に、
図31を引き続き参照すると、第2伝動スクリュー238の一端が第2軸受246内に嵌設されてもよく、第2軸受246が第2軸受押え板247を介して駆動コンポーネントブラケット211に組み付けられてもよく、このようにして、第2伝動スクリュー238を回動可能にする。第2軸受押え板247は、主に第2軸受246を押えるために用いられ、第2軸受246がスポット溶接で固定されていない場合には、第2軸受押え板247を用いて第2軸受246を押え、スポット溶接によって第2軸受押え板247を駆動コンポーネントブラケット211に固定することができる。第2軸受押え板247は、ステンレス金属材質を採用することができる。
【0060】
いくつかの実施例では、
図31を引き続き参照すると、駆動ユニット212は、第2減速機248をさらに含み、第2減速機248の一端が第2伝動スクリュー238に接続され、第2減速機248の他端が第2駆動部材241に接続される。第2減速機248は、第2駆動部材241のトルクを増幅して、第2伝動スクリュー238を駆動して回動させ、さらに第2付勢部材242を第2伝動スクリュー238で線形運動させることができる。第2減速機248の構造は、第1減速機221の構造と同じであることができ、第2減速機248の構造については第1減速機221の構造を参照することができるので、ここでは説明を省略する。例示的に、第2減速機248は、第3スクリューブッシュ205を介して第2伝動スクリュー238に接続される。
【0061】
いくつかの実施例では、
図31を引き続き参照すると、駆動ユニット212は、第2減衰部材249をさらに含み、第2減衰部材249が第2減速機248の外面に嵌着され、異音吸収及び減衰効果を奏する。例示的に、第2減衰部材249は、軟質ゴム材料から射出成形される。
【0062】
図32は、本開示の例示的な一実施例に係る駆動コンポーネント210の部分構造を示す概略図であり、
図33は、
図32の駆動コンポーネント210の部分拡大概略図であり、いくつかの実施例では、
図31、
図32及び
図33を併せて参照すると、駆動ユニット212は、中継部材250をさらに含み、第3伝動スクリュー239の一端が中継部材250に回動可能に接続され、第3伝動スクリュー239が中継部材250を介してスライドレール121を駆動してスライドさせる。例示的に、中継部材250に第3軸受253が固定され、第3伝動スクリュー239の一端が第3軸受253に回動可能に接続され、第3伝動スクリュー239の他端にストッパブロック254が設けられ、駆動コンポーネントブラケット211に2つの貫通孔が対向して設けられ、第3伝動スクリュー239が2つの貫通孔に通過すると、ストッパブロック254と中継部材250が嵌合して第3伝動スクリュー239を規制する。例示的に、第3軸受253は、第3伝動スクリュー239が中継部材250に対して回動できるように、第3伝動スクリュー239の一端及び中継部材250に溶接される。例示的に、第2付勢部材242の第3伝動孔245の内壁は、第2潤滑層251によって形成され、第2潤滑層251の材料は、サイガン材料(ポリオキシメチレン又はPOMと呼ばれる)であってもよく、潤滑作用を奏し、第3伝動孔245と第3伝動スクリュー239との間の伝動に役立つ。第2付勢部材242は、粉末冶金及びプラスチック二色射出成形を採用することができ、また、第2伝動孔244の内壁も、サイガン材料(ポリオキシメチレン又はPOMと呼ばれる)によって形成できる。
【0063】
図34は、本開示の例示的な一実施例に係る駆動コンポーネント210の概略構造図であり、いくつかの実施例では、
図31及び
図34を併せて参照すると、駆動ユニット212の第2付勢部材242に第2係合溝252が設けられ、第2係合溝252がガイドスリーブ236に係着され、第2付勢部材242を介して第1スライドレール124に設けられたガイドスリーブ236を駆動して第3ガイドロッド234でスライド伸縮させる。中継部材250に第3係合溝255が設けられてもよく、第3係合溝255がガイドスリーブ236に係着されてもよく、中継部材250を介して第2スライドレール125に設けられたガイドスリーブ236を駆動して第3ガイドロッド234でスライド伸縮させる。
【0064】
いくつかの実施例では、電子機器は、コントローラ(図示せず)をさらに含み、コントローラが駆動ユニット212に接続され、コントローラが、駆動ユニット212がスライドレール121を駆動してスライドさせるように制御するために用いられる。例示的に、コントローラは、電子機器のCPU(中央処理装置、Central Processing Unit)を含み得る。例示的に、第1駆動部材213(第2駆動部材241)がフレキシブル回路基板に接続され、フレキシブル回路基板に駆動チップが設けられ、フレキシブル回路基板が弾性体シート又はBTBコネクタを介して電子機器のコントローラに接続され、コントローラが第1駆動部材213(第2駆動部材241)の動作を制御することができる。フレキシブルスクリーン170は、クリック操作に応答し、コントローラに第1命令を送信し、コントローラが、第1命令に基づいて第1駆動部材213(第2駆動部材241)の駆動チップに第1駆動命令を送信し、駆動チップが、第1駆動命令に基づいて第1駆動部材213(第2駆動部材241)が第1伝動スクリュー214(第2伝動スクリュー238)を駆動して第1方向周りに回動させるように制御し、スライドレール121を展開させる。フレキシブルスクリーン170は、クリック操作に応答し、コントローラに第2命令を送信し、コントローラが、第2命令に基づいて第1駆動部材213(第2駆動部材241)の駆動チップに第2駆動命令を送信し、駆動チップが、第2駆動命令に基づいて第1駆動部材213(第2駆動部材241)が第1伝動スクリュー214(第2伝動スクリュー238)を駆動して第1方向と異なる第2方向周りに回動させるように制御し、スライドレール121を退避させる。
【0065】
図35は、本開示の例示的な一実施例に係るフレキシブルスクリーン170が退避状態にある場合に電子機器の部分構造を示す概略図であり、
図36は、本開示の例示的な一実施例に係るフレキシブルスクリーン170が退避状態にある場合に電子機器の部分構造を示す概略図であり、
図37は、本開示の例示的な一実施例に係る弾性伸縮コンポーネント130の概略分解図である。いくつかの実施例では、
図35~
図37を併せて参照すると、弾性伸縮コンポーネント130は、弾性伸縮コンポーネントブラケット131と、ガイド部材132と、スライド部材133と、第1弾性部材134とを含む。弾性伸縮コンポーネントブラケット131がハウジングコンポーネント110に固定され、スライド部材133が弾性伸縮コンポーネントブラケット131に接続され、スライド部材133がガイド部材132にスライド可能に接続され、スライド部材133が伸縮端171に接続され、スライド部材133が伸縮端171により力を加えられてガイド部材132をスライドし、第1弾性部材134がスライド部材133と弾性伸縮コンポーネントブラケット131との間に設けられ、第1弾性部材134がスライド部材133を復帰させるために用いられる。例示的に、弾性伸縮コンポーネントブラケット131の構造は、ロッド状構造であってもよい。弾性伸縮コンポーネントブラケット131がロッド状構造である場合、弾性伸縮コンポーネントブラケット131は、複数のねじ206によってハウジングコンポーネント110に固定されてもよく、複数のねじ206が弾性伸縮コンポーネントブラケット131の延伸方向に沿って設けられる。ガイド部材132の構造は、ロッド状構造であってもよく、ロッド状のガイド部材132は、ロッド状の弾性伸縮コンポーネントブラケット131に対して垂直であってもよい。ロッド状のスライド部材133は、ロッド状のガイド部材132に対して垂直であってもよく、ロッド状のスライド部材133はまた、ロッド状の弾性伸縮コンポーネントブラケット131に対して平行であってもよい。
【0066】
図38は、本開示の例示的な一実施例に係るフレキシブルスクリーン170が展開状態にある場合に弾性伸縮コンポーネント130の概略図であり、
図39は、本開示の例示的な一実施例に係るフレキシブルスクリーン170が退避状態にある場合に弾性伸縮コンポーネント130の概略図である。フレキシブルスクリーン170の伸縮端171がスライド部材133を駆動してハウジングコンポーネント110から外側にスライドさせ、フレキシブルスクリーン170を展開状態にする場合、
図35及び
図38を参照すると、第1弾性部材134は、弾性伸縮コンポーネントブラケット131とスライド部材133との間に圧縮される。フレキシブルスクリーン170の伸縮端171がスライド部材133を駆動して外側からハウジングコンポーネント110にスライドさせ、フレキシブルスクリーン170を退避状態にする場合、
図36及び
図39を参照すると、第1弾性部材134は、スライド部材133を駆動して復帰させる。
【0067】
図40は、
図39の弾性伸縮コンポーネント130のE-E線に沿う断面図である。いくつかの実施例では、
図40を参照すると、スライド部材133に第1ストッパ溝135が設けられ、弾性伸縮コンポーネントブラケット131に第1ストッパ溝135に対向する第2ストッパ溝136が設けられ、第1弾性部材134が第1ストッパ溝135内及び第2ストッパ溝136内に規制され、第1弾性部材134が、第1ストッパ溝135が第2ストッパ溝136に指向する方向に沿って伸縮する。このようにして、第1弾性部材134が弾性伸縮コンポーネントブラケット131とスライド部材133との間に組み付けられることが容易になり、第1弾性部材134が、第1ストッパ溝135が第2ストッパ溝136に指向する方向に沿って伸縮することに役立つ。
【0068】
いくつかの実施例では、
図37及び
図39を引き続き参照すると、第1弾性部材134は、複数の第1当接点137と、複数の第2当接点138とを含み、第1当接点137が第1ストッパ溝135内に当接され、第2当接点138が第2ストッパ溝136内に当接され、これにより、第1弾性部材134が弾性伸縮コンポーネントブラケット131とスライド部材133との間で安定的に伸縮する。第1弾性部材134の構造は、複数の種類とすることができ、いくつかの実施例では、第1ストッパ溝135の延伸方向に沿って第1当接点137と第2当接点138とが交互に設けられている。例示的に、第1当接点137と隣接する2つの第2当接点138とが折り曲げ角構造を形成し、第2当接点138と隣接する2つの第1当接点137とが折り曲げ角構造を形成し、このようにして、第1弾性部材134が第1ストッパ溝135の延伸方向に沿って又は第2ストッパ溝136の延伸方向に沿って波線のような構造を呈するようにして、第1弾性部材134が弾性伸縮コンポーネントブラケット131とスライド部材133との間で安定的に伸縮することに役立ち、さらにスライド部材133が伸縮端171を安定的に駆動して伸縮させ、フレキシブルスクリーン170を安定的に展開及び退避させる。
【0069】
さらに、いくつかの実施例では、
図37を引き続き参照すると、複数の第1当接点137が均等に分布し、複数の第2当接点138が均等に分布する。このようにして、複数の第1当接点137によって形成された弾性力の大きさが略同一となり、複数の第2当接点138によって形成される弾性力の大きさが略同一となり、第1弾性部材134が弾性伸縮コンポーネントブラケット131とスライド部材133との間で安定的に伸縮することにより役立ち、第1弾性部材134がスライド部材133に安定した作用力を付加するようにし、さらにスライド部材133がフレキシブルスクリーン170の伸縮端171を安定的に駆動して伸縮させ、フレキシブルスクリーン170を安定的に展開及び退避させる。例示的に、スライド部材133に第1スライド溝139が設けられ、第1スライド溝139がガイド部材132にスライド可能に嵌着され、スライド部材133がガイド部材132のガイド作用下でスライドできるようになる。例示的に、第1スライド溝139の断面は、円弧状、正方形状、又は他の構造であり、それに応じて、スライド部材133は、第1スライド溝139に適合する構造である。
【0070】
いくつかの実施例では、
図37及び
図38を引き続き参照すると、ガイド部材132の数は、2つであり、2つのガイド部材132が弾性伸縮コンポーネントブラケット131の両端に対向して設けられ、スライド部材133の両端がそれぞれ2つガイド部材132にスライド可能に嵌着される。このようにして、スライド部材133がガイド部材132を安定的にスライドすることに役立つ。
【0071】
図41は、
図38の弾性伸縮コンポーネント130のF-F線に沿う断面図である。いくつかの実施例では、
図38及び
図41を併せて参照すると、弾性伸縮コンポーネント130は、ストッパ部材140をさらに含み、ストッパ部材140がガイド部材132に固定され、スライド部材133がストッパ部材140と弾性伸縮コンポーネントブラケット131との間をスライドする。このようにして、スライド部材133がガイド部材132をスライドする時にガイド部材132から外れることが回避され、ストッパ部材140と弾性伸縮コンポーネントブラケット131の嵌合によってスライド部材133のガイド部材132での最大スライドストロークが制限される。ここで、ストッパ部材140は、ブロック状構造であってもよい。例示的に、ストッパ部材140は、溶接によってガイド部材132に固定されてもよい。いくつかの実施例では、ストッパ部材140は、ガイド部材132がハウジングコンポーネント110にしっかりと組み付けられるように、ハウジングコンポーネント110にも固定される。例示的に、ストッパ部材140にねじ孔が設けられ、ねじ孔とハウジングコンポーネント110は、ストッパ部材140をハウジングコンポーネント110にしっかりと固定するように、ねじによってロックされる。
【0072】
図42は、本開示の例示的な一実施例に係る支持板コンポーネントの退避を示す概略図であり、
図43は、本開示の例示的な一実施例に係る支持板コンポーネントの展開を示す概略図である。いくつかの実施例では、
図1、
図2、
図3、
図42及び
図43を併せて参照すると、電子機器は、支持板コンポーネント260をさらに含み、支持板コンポーネント260がスライドレールコンポーネント120とフレキシブルスクリーン170との間に設けられ、支持板コンポーネント260が固定支持板261と少なくとも1つの可動支持板262とを含み、固定支持板261がハウジングコンポーネント110に固定され、可動支持板262が固定支持板261にスライド可能に接続され、可動支持板262がスライドレール121にも接続され、フレキシブルスクリーン170の一部が固定支持板261に固定され、伸縮端171が可動支持板262を迂回してスライドレール121の背面まで延びる。なお、可動支持板262の数は、スライドレール121の数に等しくてもよく、可動支持板262とスライドレール121とは、1対1で接続されている。例示的に、可動支持板262は、対向して設けられた第1可動支持板と第2可動支持板とを含み、第1可動支持板が第1スライドレール124に接続され、第2可動支持板が第2スライドレール125に接続される。支持板コンポーネント260は、フレキシブルスクリーン170を支持するために用いられ、フレキシブルスクリーン170が展開状態及び退避状態の両方で折り畳まれないことを確保する。
図3では、固定支持板261は、第3領域204を含み、フレキシブルスクリーン170は、接着剤によって第3領域204に接着される。
【0073】
いくつかの実施例では、固定支持板261のフレキシブルスクリーン170に面する面は、可動支持板262のフレキシブルスクリーン170に面する面と面一である。このようにして、フレキシブルスクリーン170は、展開状態及び退避状態の両方で平坦に表示することができる。
【0074】
図44は、本開示の例示的な一実施例に係る支持板コンポーネントの展開を示す概略図である。いくつかの実施例では、
図44を参照すると、固定支持板261の縁部に複数の第1凸部263と複数の第1凹部264が設けられ、可動支持板262の縁部に複数の第2凸部265と複数の第2凹部266が設けられ、第2凸部265と第1凹部264がスライド可能に接続され、第2凹部266と第1凸部263がスライド可能に接続される。このようにして、第1凸部263と第2凹部266との嵌合、及び第1凹部264と第2凸部265との嵌合によって、支持板コンポーネント260が展開された後に、可動支持板262と固定支持板261の表面が面一となることに役立ち、フレキシブルスクリーン170に対して平坦な支持効果を奏する。例示的に、複数の第1凸部263と複数の第1凹部264とが交互に設けられ、複数の第2凸部265と複数の第2凹部266とが交互に設けられている。
【0075】
いくつかの実施例では、第1凸部263の縁部と第2凹部266の縁部とのうちの一方に第3スライド溝が設けられ、他方に第3スライド溝に適合する第1スライド部が設けられ、第2凸部265の縁部と第1凹部264の縁部とのうちの一方に第4スライド溝が設けられ、他方に第4スライド溝に適合する第2スライド部が設けられる。このようにして、支持板コンポーネント260の表面平坦性に役立つ。例示的に、第3スライド溝の断面は、T溝構造であってもよく、第1スライド部は、第3スライド溝に適合する構造である。例示的に、第4スライド溝の断面は、T溝構造であってもよく、第2スライド部は、第4スライド溝に適合する構造である。
図45は、
図44の支持板コンポーネントがD-D線に沿って切断された部分拡大図である。
図45を引き続き参照すると、固定支持板261に第3スライド溝267又は第4スライド溝が設けられてもよく、可動支持板262に第3スライド溝267に適合する第1スライド部268又は第4スライド溝に適合する第2スライド部が設けられてもよい。
【0076】
図46は、本開示の例示的な一実施例に係る電子機器の部分構造を示す概略図であり、
図47は、本開示の例示的な一実施例に係る電子機器の部分構造を示す概略図であり、
図48は、本開示の例示的な一実施例に係る電子機器展開の部分構造を示す概略図であり、
図49は、本開示の例示的な一実施例に係る伸縮ブラケットコンポーネント150の概略分解図である。
図46~
図49を併せて参照すると、電子機器は、少なくとも1つの伸縮ブラケットコンポーネント150をさらに含み、伸縮ブラケットコンポーネント150は、伸縮ブラケット151と、転動部材152とを含み、伸縮ブラケット151がスライドレール121の縁部に固定され、転動部材152が伸縮ブラケット151の外面に組み付けられ、伸縮端171が伸縮ブラケットコンポーネント150を迂回してスライドレール121の背面まで延び、フレキシブルスクリーン170の背面と転動部材152とが接触する。転動部材152を設計することにより、フレキシブルスクリーン170が展開及び退避する際に受ける摩擦力を低減する。例示的に、伸縮ブラケット151の断面がU字形であり、転動部材152がU字形の軸受であってもよく、転動部材152が伸縮ブラケット151に溶接されてもよく、このようにしてフレキシブルスクリーン170の伸縮を容易にする。例示的に、伸縮ブラケットコンポーネント150の数は2つであってもよく、一方の伸縮ブラケットコンポーネント150が第1スライドレール124の外側にスライドする縁部に組み付けられ、他方の伸縮ブラケットコンポーネント150が第2スライドレール125の外側にスライドする縁部に組み付けられる。
【0077】
以上説明したように、本開示の実施例により提供される電子機器は、フレキシブルスクリーン170の一部がスライドレール121の正面に設けられ且つハウジングコンポーネント110に固定され、伸縮端171がスライドレール121の縁部を迂回してスライドレール121の背面まで延び且つ弾性伸縮コンポーネント130に接続され、スライドレール121がハウジングコンポーネント110から外側にスライドする場合、伸縮端171が弾性伸縮コンポーネント130を引っ張り、弾性伸縮コンポーネント130の緩衝作用下でフレキシブルスクリーン170を安定的に展開させる。スライドレール121が外側からハウジングコンポーネント110にスライドする場合、弾性伸縮コンポーネント130が復帰でき、伸縮端171が弾性伸縮コンポーネント130の緩衝作用下でフレキシブルスクリーン170を安定的に退避させる。当該電子機器のフレキシブルスクリーン170は安定的に展開及び退避が可能であり、ユーザが異なるサイズのスクリーンを使用しやすく、ユーザの体験を向上させ、且つ折り畳みスクリーンと比べて重量を減少でき、ユーザの携帯に便利である。駆動コンポーネント210を設置することによりフレキシブルスクリーン170を自動的に展開及び退避させることができ、駆動コンポーネント210の設置形態が柔軟で多様である。支持板コンポーネント260によってフレキシブルスクリーン170を平坦に表示させることができ、展開及び退避中にフレキシブルスクリーン170が折り畳まれるという問題を回避する。当該電子機器の構造が簡単で、量産化が容易である。
【0078】
本開示の上述した各実施例は、衝突することなく相互に補完することができる。
【0079】
上記は、本開示の好ましい実施例にすぎず、本開示を限定することを意図するものではない。本開示の精神及び原則の範囲内で行われたいかなる修正、同等の置き換え、改善なども、本開示の保護の範囲内に含まれるものとする。
【0080】
(付記)
(付記1)
電子機器であって、
ハウジングコンポーネントと、
前記ハウジングコンポーネントに組み付けられたスライドレールコンポーネントであって、少なくとも1つのスライドレールを含み、前記スライドレールが正面と前記正面に対向する背面とを含むスライドレールコンポーネントと、
前記スライドレールコンポーネントの背面に位置し且つ前記ハウジングコンポーネントに組み付けられた少なくとも1つの弾性伸縮コンポーネントと、
フレキシブルスクリーンであって、前記フレキシブルスクリーンの一部が前記スライドレールの正面に設けられ且つ前記ハウジングコンポーネントに固定され、前記フレキシブルスクリーンが少なくとも1つの伸縮端を含み、前記伸縮端が前記スライドレールの縁部を迂回して前記スライドレールの背面まで延び、前記伸縮端が前記弾性伸縮コンポーネントに接続され、前記弾性伸縮コンポーネントが前記伸縮端により力を加えられて伸縮し、前記スライドレールが前記ハウジングコンポーネントから外側にスライドして前記フレキシブルスクリーンを展開させ、前記スライドレールが外側から前記ハウジングコンポーネントにスライドして前記フレキシブルスクリーンを退避させるフレキシブルスクリーンと、を含む、
ことを特徴とする電子機器。
【0081】
(付記2)
前記弾性伸縮コンポーネントは、弾性伸縮コンポーネントブラケットと、ガイド部材と、スライド部材と、第1弾性部材と、を含み、
前記弾性伸縮コンポーネントブラケットが前記ハウジングコンポーネントに固定され、前記ガイド部材が前記弾性伸縮コンポーネントブラケットに接続され、前記スライド部材が前記ガイド部材にスライド可能に接続され、前記スライド部材が前記伸縮端に接続され、前記スライド部材が前記伸縮端により力を加えられて前記ガイド部材をスライドし、前記第1弾性部材が前記スライド部材と前記弾性伸縮コンポーネントブラケットとの間に設けられ、前記第1弾性部材が前記スライド部材を復帰させるために用いられる、
ことを特徴とする付記1に記載の電子機器。
【0082】
(付記3)
前記スライド部材に第1ストッパ溝が設けられ、前記弾性伸縮コンポーネントブラケットに前記第1ストッパ溝に対向する第2ストッパ溝が設けられ、前記第1弾性部材が前記第1ストッパ溝内及び前記第2ストッパ溝内に規制され、前記第1弾性部材が、前記第1ストッパ溝が前記第2ストッパ溝に指向する方向に沿って伸縮する、
ことを特徴とする付記2に記載の電子機器。
【0083】
(付記4)
前記第1弾性部材は、複数の第1当接点と複数の第2当接点とを含み、前記第1当接点が前記第1ストッパ溝内に当接され、前記第2当接点が前記第2ストッパ溝内に当接される、
ことを特徴とする付記3に記載の電子機器。
【0084】
(付記5)
前記第1ストッパ溝の延伸方向に沿って前記第1当接点と前記第2当接点とが交互に設けられている、
ことを特徴とする付記4に記載の電子機器。
【0085】
(付記6)
複数の前記第1当接点が均等に分布し、複数の前記第2当接点が均等に分布する、
ことを特徴とする付記4に記載の電子機器。
【0086】
(付記7)
前記スライド部材に第1スライド溝が設けられ、前記第1スライド溝が前記ガイド部材にスライド可能に嵌着される、
ことを特徴とする付記2に記載の電子機器。
【0087】
(付記8)
前記弾性伸縮コンポーネントは、ストッパ部材をさらに含み、前記ストッパ部材が前記ガイド部材に固定され、前記スライド部材が前記ストッパ部材と前記弾性伸縮コンポーネントブラケットとの間をスライドする、
ことを特徴とする付記2に記載の電子機器。
【0088】
(付記9)
前記スライドレールコンポーネントは、少なくとも1つの固定部材をさらに含み、前記固定部材が前記ハウジングコンポーネントに固定され、前記固定部材に第2スライド溝が設けられ、前記スライドレールの一端が前記第2スライド溝内にスライド可能に規制される、
ことを特徴とする付記1に記載の電子機器。
【0089】
(付記10)
前記スライドレールコンポーネントは、緩衝ストッパ部材をさらに含み、前記緩衝ストッパ部材が前記固定部材に設けられ、前記緩衝ストッパ部材が外側から前記ハウジングコンポーネントにスライドする前記スライドレールに当接するために用いられる、
ことを特徴とする付記9に記載の電子機器。
【0090】
(付記11)
前記ハウジングコンポーネントの縁部にストッパ部が設けられ、前記スライドレールに第3ストッパ溝が設けられ、前記スライドレールが前記ハウジングコンポーネントから外側にスライドして、前記ストッパ部を前記第3ストッパ溝内に規制させる、
ことを特徴とする付記1に記載の電子機器。
【0091】
(付記12)
駆動コンポーネントをさらに含み、前記駆動コンポーネントは、前記ハウジングコンポーネントに組み付けられ、前記スライドレールに接続され、前記スライドレールを駆動してスライドさせるために用いられる、
ことを特徴とする付記1に記載の電子機器。
【0092】
(付記13)
前記駆動コンポーネントは、駆動コンポーネントブラケットと少なくとも1つの駆動ユニットとを含み、前記駆動コンポーネントブラケットが前記ハウジングコンポーネントに固定され、前記駆動ユニットが前記駆動コンポーネントブラケットに組み付けられ、前記駆動ユニットが前記スライドレールを駆動してスライドさせるために用いられる、
ことを特徴とする付記12に記載の電子機器。
【0093】
(付記14)
前記駆動ユニットは、第1駆動部材と、第1伝動スクリューと、第1ガイドロッドと、第1付勢部材とを含み、
前記第1伝動スクリュー及び前記第1ガイドロッドが前記駆動コンポーネントブラケットに組み付けられ、前記第1駆動部材が前記第1伝動スクリューの一端に接続され、前記第1駆動部材が前記第1伝動スクリューを駆動して回動させるために用いられ、
前記第1付勢部材に第1伝動孔及び第1スライド孔が設けられ、前記第1伝動孔が前記第1伝動スクリューに伝動接続され、前記第1スライド孔が前記第1ガイドロッドにスライド可能に嵌着され、前記第1付勢部材が前記スライドレールを付勢してスライドさせるために用いられる、
ことを特徴とする付記13に記載の電子機器。
【0094】
(付記15)
前記スライドレールの数は少なくとも2つであり、前記駆動ユニットは、第2伝動スクリューと、第3伝動スクリューと、第2ガイドロッドと、第2駆動部材と、第2付勢部材とを含み、前記第2伝動スクリュー及び前記第2ガイドロッドが前記駆動コンポーネントブラケットに組み付けられ、前記第3伝動スクリューが前記駆動コンポーネントブラケットに軸方向に移動可能に組み付けられ、前記第2駆動部材が前記第2伝動スクリューを駆動して回動させるために用いられ、
前記第2付勢部材に第2スライド孔と、第2伝動孔と、第3伝動孔とが設けられ、前記第2スライド孔が前記第2ガイドロッドにスライド可能に嵌着され、前記第2伝動孔が前記第2伝動スクリューに伝動接続され、前記第3伝動孔が前記第3伝動スクリューに伝動接続され、前記第3伝動スクリューと前記第2付勢部材との移動方向が反対であり、前記第2付勢部材が一方の前記スライドレールを駆動してスライドさせるために用いられ、前記第3伝動スクリューが他方の前記スライドレールを駆動してスライドさせるために用いられる、
ことを特徴とする付記13に記載の電子機器。
【0095】
(付記16)
前記駆動ユニットは、中継部材をさらに含み、前記第3伝動スクリューの一端が前記中継部材に回動可能に接続され、前記第3伝動スクリューが前記中継部材を介して前記スライドレールを駆動してスライドさせる、
ことを特徴とする付記15に記載の電子機器。
【0096】
(付記17)
前記駆動コンポーネントは、少なくとも1つの弾性緩衝コンポーネントをさらに含み、前記弾性緩衝コンポーネントが前記スライドレールに固定され、前記弾性緩衝コンポーネントが前記駆動ユニットに接続される、
ことを特徴とする付記13に記載の電子機器。
【0097】
(付記18)
前記弾性緩衝コンポーネントは、第1固定部と、第2固定部と、第3ガイドロッドと、第2弾性部材とを含み、
前記第1固定部及び前記第2固定部が前記スライドレールに固定され、前記第3ガイドロッドが前記第1固定部と前記第2固定部との間に固定され、前記第2弾性部材が前記第3ガイドロッドに嵌着され、前記駆動ユニットが、前記第2弾性部材が前記第3ガイドロッドで伸縮するように付勢する、
ことを特徴とする付記17に記載の電子機器。
【0098】
(付記19)
前記弾性緩衝コンポーネントは、ガイドスリーブをさらに含み、前記ガイドスリーブが前記第3ガイドロッドにスライド可能に嵌着され且つ前記第2弾性部材の一端に接続され、前記ガイドスリーブが前記駆動ユニットに接続される、
ことを特徴とする付記18に記載の電子機器。
【0099】
(付記20)
コントローラをさらに含み、前記コントローラが前記駆動ユニットに接続され、前記コントローラが、前記駆動ユニットが前記スライドレールを駆動してスライドさせるように制御するために用いられる、
ことを特徴とする付記13から19のいずれか1つに記載の電子機器。
【0100】
(付記21)
支持板コンポーネントをさらに含み、前記支持板コンポーネントが前記スライドレールコンポーネントと前記フレキシブルスクリーンとの間に設けられ、
前記支持板コンポーネントは、固定支持板と少なくとも1つの可動支持板とを含み、前記固定支持板が前記ハウジングコンポーネントに固定され、前記可動支持板が前記固定支持板にスライド可能に接続され、前記可動支持板が前記スライドレールにも接続され、前記フレキシブルスクリーンの一部が前記固定支持板に固定され、前記伸縮端が前記可動支持板を迂回して前記スライドレールの背面まで延びる、
ことを特徴とする付記1に記載の電子機器。
【0101】
(付記22)
前記固定支持板の縁部に複数の第1凸部と複数の第1凹部が設けられ、
前記可動支持板の縁部に複数の第2凸部と複数の第2凹部が設けられ、前記第2凸部と前記第1凹部がスライド可能に接続され、前記第2凹部と前記第1凸部がスライド可能に接続される、
ことを特徴とする付記21に記載の電子機器。
【0102】
(付記23)
前記第1凸部の縁部と前記第2凹部の縁部とのうちの一方に第3スライド溝が設けられ、他方に前記第3スライド溝に適合する第1スライド部が設けられ、
前記第2凸部の縁部と前記第1凹部の縁部とのうちの一方に第4スライド溝が設けられ、他方に前記第4スライド溝に適合する第2スライド部が設けられる、
ことを特徴とする付記22に記載の電子機器。
【0103】
(付記24)
少なくとも1つの伸縮ブラケットコンポーネントをさらに含み、前記伸縮ブラケットコンポーネントは、伸縮ブラケットと転動部材とを含み、前記伸縮ブラケットが前記スライドレールの縁部に固定され、前記転動部材が前記伸縮ブラケットの外面に組み付けられ、前記伸縮端が前記伸縮ブラケットコンポーネントを迂回して前記スライドレールの背面まで延び、前記フレキシブルスクリーンの背面と前記転動部材とが接触する、
ことを特徴とする付記1に記載の電子機器。