(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022071508
(43)【公開日】2022-05-16
(54)【発明の名称】光源ユニット及び照明器具
(51)【国際特許分類】
F21V 23/04 20060101AFI20220509BHJP
F21S 8/04 20060101ALI20220509BHJP
F21V 19/00 20060101ALI20220509BHJP
F21V 23/00 20150101ALI20220509BHJP
F21S 2/00 20160101ALI20220509BHJP
H01Q 19/30 20060101ALI20220509BHJP
H01Q 15/14 20060101ALI20220509BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20220509BHJP
F21Y 115/15 20160101ALN20220509BHJP
F21Y 103/10 20160101ALN20220509BHJP
【FI】
F21V23/04 500
F21S8/04 110
F21V19/00 510
F21V23/00 120
F21V23/00 140
F21V19/00 170
F21V19/00 150
F21S2/00 230
H01Q19/30
H01Q15/14 Z
F21Y115:10
F21Y115:15
F21Y103:10
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020180517
(22)【出願日】2020-10-28
(71)【出願人】
【識別番号】000140269
【氏名又は名称】株式会社遠藤照明
(72)【発明者】
【氏名】松下 昭
(72)【発明者】
【氏名】北井 悠一
【テーマコード(参考)】
3K013
3K014
5J020
【Fターム(参考)】
3K013AA01
3K013AA06
3K013BA01
3K013CA05
3K013EA10
3K014AA01
3K014GA03
5J020AA03
5J020BA01
5J020BC09
5J020BD04
5J020CA01
(57)【要約】
【課題】従来よりも無線通信性能を向上させる光源ユニット及び照明器具を提供する。
【解決手段】光源ユニット5であって、光源基板52と、アンテナを有する無線部58と、金属板状であり、下面側に光源基板52が重なるよう配され、上面側に無線部58が配される支持体51とを備え、支持体には、開口が設けられており、開口から光源基板52の上面が露出する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源基板と、
アンテナを有する無線部と、
金属板状であり、下面側に前記光源基板が重なるよう配され、上面側に前記無線部が配される支持体とを備え、
前記支持体には、開口が設けられており、前記開口から前記光源基板の上面が露出する
ことを特徴とする光源ユニット。
【請求項2】
前記光源基板の上面には配線パタンが設けられており、前記支持体の開口を通じて前記アンテナと対向する
請求項1記載の光源ユニット。
【請求項3】
前記配線パタンが、前記アンテナを放射器とした導波器として機能する
請求項2記載の光源ユニット。
【請求項4】
前記配線パタンの長さは、無線電波の波長の4分の1である
請求項3記載の光源ユニット。
【請求項5】
前記配線パタンは、前記支持体の開口を通じて露出する部分の長さが、無線電波の波長の4分の1である
請求項3記載の光源ユニット。
【請求項6】
前記配線パタンが、前記アンテナを放射器とした反射器として機能する
請求項2記載の光源ユニット。
【請求項7】
前記配線パタンの長さは、無線電波の波長の2分の1以上である
請求項6記載の光源ユニット。
【請求項8】
前記配線パタンは、前記支持体の開口を通じて露出する部分の長さが、無線電波の波長の2分の1以上である
請求項6記載の光源ユニット。
【請求項9】
前記配線パタンは、複数設けられている
請求項1記載の光源ユニット。
【請求項10】
光源ユニットと、前記光源ユニットの少なくとも一部を収容する収容凹部を備える器具本体とを備えた照明器具であって、
前記光源ユニットは、
光源基板と、
アンテナを有する無線部と、
金属板状であり、下面側に前記光源基板が重なるよう配され、上面側に前記無線部が配される支持体とを備え、
前記支持体には、開口が設けられており、前記開口から前記光源基板の上面が露出する
ことを特徴とする照明器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光源ユニット及び、器具本体と光源ユニットとに分離する照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、照明器具を無線により制御する照明システムが普及し始めている。照明器具は、筐体や、光源基板を取り付ける取付部材などが金属で構成される場合が多いが、これら金属は電波を減衰させるため無線通信性能の確保が問題となる。
【0003】
特許文献1には、光源基板を取り付ける金属製の取付部材に、アンテナ用の貫通孔を設け通信性能を確保する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記技術では、取付部材の貫通孔を、表側から見たときにLED基板が存在していない領域に設け、貫通孔が金属である銅箔によって少しでも覆われるのを避けることにより無線通信性能の確保を図っているが、更なる無線通信性能の向上が求められている。
【0006】
本発明は、係る問題に鑑みてなされたものであり、従来よりも無線通信性能を向上させる照明器具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために本発明に係る光源ユニットは、光源基板と、アンテナを有する無線部と、金属板状であり、下面側に前記光源基板が重なるよう配され、上面側に前記無線部が配される支持体とを備え、前記支持体には、開口が設けられており、前記開口から前記光源基板の上面が露出する。
【発明の効果】
【0008】
上述の構成により、本発明に係る光源ユニットは、従来よりも無線通信性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】(a)本発明の一実施形態に係る照明器具を器具本体と光源ユニットとに分離した状態を示す下方斜視図、(b)器具本体に光源ユニットを取り付けた状態の照明器具を示す下方斜視図、(c)光源ユニットの端部付近を表す上方斜視図、(d)照明器具の内部構造を模式的に示す図である。
【
図2】(a)支持体におけるアンテナに対向する部分付近の拡大図、(b)光源基板の上面の配線パタンの一例を示す図、(c)照明器具における無線電波の下方への指向性を模式的に示す図である。
【
図3】(a)本発明の一変形例に係る光源基板の上面の配線パタンの一例を示す図、(b)本発明の他の変形例に係る光源基板の上面の配線パタンの一例を示す図、(c)本発明の他の変形例に係る、照明器具における無線電波の上方への指向性を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<1.第1の実施形態>
<1.1.概要>
以下、本発明の一実施形態に係る照明器具1について図面を参照しながら説明する。
【0011】
図1(a)は、本発明の一実施形態に係る照明器具を器具本体と光源ユニットとに分離した状態を示す下方斜視図、
図1(b)は、器具本体に光源ユニットを取り付けた状態の照明器具を示す下方斜視図、
図1(c)は、光源ユニットの端部付近を表す上方斜視図、
図1(d)は、照明器具1の内部構造を模式的に示す図である。
【0012】
照明器具1は、
図1(a)及び
図1(b)に示すように、一例として、天井2などの設置対象に取り付けられる照明器具である。なお、以下の説明では、天井側からみて床面側の方向を「下」、床面側からみて天井側の方向を「上」として説明する。また、照明器具1は長手方向の長さが短手方向及び高さよりも大幅に長く、プロポーションを維持して図示すると線がつぶれて表現できないため、適宜長手方向を相対的に短くしたプロポーションで表現している。
【0013】
照明器具1は、
図1(a)に示すように、器具本体3及び光源ユニット5に分離可能に構成されている。器具本体3は、下面が開口し、光源ユニット5の少なくとも一部を収容する収容凹部REが形成された下面開放型の概観を有する。なお、以下、開口した面を「開口面」という。光源ユニット5は、光源の一例としてLED(Light Emitting Diode)を備えた長尺状の部材である。光源ユニット5は、収容凹部REに、照明器具1の外部方向へ光を照射する向きに取り付けられる。
【0014】
ここで、照明器具1は、光源ユニット5がLED基板を備えるが、LED基板におけるLED実装面と反対の面(上面)に特定のアンテナパタンを配し、このアンテナパタンと無線アンテナとを用いて無線通信性能を向上させている。
【0015】
<1.2.器具本体3>
器具本体3は、
図1(a)に示すように、本体部30、バネ受け41及びバネ受け42を備える。
【0016】
本体部30は、器具本体3の外観の一部を構成し、アルミなどの金属を曲げ加工、穴開け加工などして形成された、下面側が開口する下面開放型の部材であり、収容凹部REを有する。本体部30は、天井2に開けられた開口2aに嵌め込まれる。開口内2a内には、吊ボルト2b、吊ボルト2f、照明器具1に電力を供給するための電源ケーブル2jが配されている。
【0017】
本体部30の上面である底板部31には、吊ボルト2b、吊ボルト2f、電源ケーブル2jなどを通すための複数の孔が設けられている。本体部30は、開口2aに嵌め込まれ、吊ボルト2bに嵌合するナット及びワッシャを含む固定部材2c、並びに吊ボルト2fに嵌合するナット及びワッシャを含む固定部材2gを用いて天井2に固定される。
【0018】
図1(d)に示すように、底板部31における下を向く底面31には、バネ受け41及びバネ受け42が配される。バネ受け41は、取付バネ60に係合されるバネブラケットであり、バネ受け42は、取付バネ59に係合されるバネブラケットである。電源ケーブル2jは、本体部30が備える端子台に接続される。電気的接続に関連する構成等については、特に必要な場合を除いて説明を省略する。
【0019】
<1.3.光源ユニット5>
光源ユニット5は、
図1(a)、
図1(c)及び
図1(d)に示すように、支持体51、光源53を備えた光源基板52、カバー54、電源部56、無線モジュール58、取付バネ59、及び取付バネ60を備える。
【0020】
取付バネ59及び取付バネ60は、一例としてダブルトーションバネを備え、それぞれ、器具本体3が有するバネ受け42及びバネ受け41に係合する部材である。取付バネ59及び取付バネ60は、支持体51の上面に配される。光源ユニット5を器具本体3に装着する場合に、ユーザは、取付バネ59をバネ受け42に引っ掛け、取付バネ60をバネ受け41に引っ掛ける。そうすると、取付バネ59及び取付バネ60の弾性力により光源ユニット5が器具本体3に引き寄せられ、光源ユニット5の上側部分が収容凹部RE内に収容される。
【0021】
電源部56は、照明器具1の外部から供給される電力を、光源53に適した電圧、電流に変換し、光源53に供給する機能を有する。電源部56は、無線モジュール58が差し込まれるソケットを備える。電源部56は、無線モジュール58からソケットを介して受信する照明制御信号に応じた電力を光源53に供給することで、調光制御、調色制御などを行う。
【0022】
無線モジュール58は、無線部として機能し、電源部56のソケットに差し込まれる取り外し可能な独立したデバイスであり、電源部56から電源供給を受けて動作する。無線モジュール58は、無線通信機能、及び電源部56の動作を制御する電源制御機能を有する。
【0023】
無線モジュール58は、アンテナ58aを備える(
図2(c)参照)。無線モジュール58は、無線通信により照明器具1外の制御端末などから、調光、調色などを示す制御指示を受信し、受信した制御指示に応じた照明制御信号を電源部56に出力する。
【0024】
図2(a)は、支持体51におけるアンテナ58aに対向する部分付近の一部拡大図、
図2(b)は、光源基板52の上面の配線パタンの一例を示す図、
図2(c)は、照明器具1における無線電波の下方への指向性を模式的に示す図である。
【0025】
支持体51は、長尺板状の部材であり、金属で構成され、光源53が発する熱を放散するヒートシンクとして機能する。支持体51は、
図1(d)に示すように、下面側に光源基板52が配され、上面側に電源部56、取付バネ59及び取付バネ60が配される。また、支持体51には、
図2(a)に波斜線のハッチングで示す、上面から下面へ貫通する開口RHが設けられている。開口RHは、縦の長さがDH、横の長さがWHの略長方形状の穴である。
【0026】
光源基板52は、複数の光源53が配された基板であり、支持体51の下面側に配される。光源53は、一例として光源基板52上に複数配置されるLED(Light Emitting Diode)であるが、有機EL(Electro Luminescence)など他の光源を使用することとしてもよい。
【0027】
光源基板52の上面側には、一例として
図2(b)に示すように複数の光源53を配線するためのコの字型の配線パタンPT1~PT4、及びPTMを含む金属箔による配線パタン(以下配線パタン「配線パタンPT」と総称する。)が形成されている。例えば、光源53の2端子のうち、一方が配線パタンPT1に接続され、他方が配線パタンPT2に接続される。
【0028】
図2(b)には、破線にて、光源基板52の上面側に支持体51が位置した場合の開口RHの配置が示されている。配線パタンPTは、開口RHを通じて支持体51の上面側に露出する。
【0029】
従来は、支持体における光源基板と重なる位置には開口を設けず、照明器具1においては、支持体51における光源基板52と重なる位置に開口RHを設けたことも特徴である。支持体に開口を設けることで、例え開口が光源基板と重なる位置であっても無線電波の通りは良くなり、従来より利得は増加する。
【0030】
図2(c)は、無線モジュール58が備えるアンテナ58aと、配線パタンPTと、開口RHとの配置関係、及び無線電波の指向性について示す断面模式図である。
【0031】
図2(c)に示すように、アンテナ58aと配線パタンPTとは、距離DH離れている。そして、アンテナ58aの長さは、ALであり、配線パタンPT1の長さ(点PT1a~点PT1bまでの長さ)は、GLである。他のコの字型の配線パタンPT2、PT3、PT4・・・についても同様に、長さはGLである。
【0032】
ここで、アンテナ58aを用いて無線通信する場合の周波数は、一例として2.4GHzを用いているものとし、この波長λは約12cmである。この場合、アンテナ58aの長さAL=λ/4(約3cm)とし、GL=λ/4(約3cm)、DH=λ/8(約1.5cm)とする。
【0033】
GLをλ/4とすることで、開口RHから露出するコの字型の配線パタンPT1、PT2、PT3、PT4等が導波器として機能し、アンテナ58aと配線パタンPT1、アンテナ58aと配線パタンPT2、アンテナ58aと配線パタンPT3、アンテナ58aと配線パタンPT4など、アンテナ58aと各コの字型の配線パタンのそれぞれが八木アンテナと同様に機能する無線システムを構成する。
【0034】
図2(c)に、この無線システムの無線電波指向性の一例を示している。
【0035】
図2(c)中のRDは、この無線システムによる下向きの電波指向性を模式的に示す。
【0036】
図2(c)に示すように、アンテナ58aから放射される電波の一部は、導波器として機能する配線パタンの方向である下方に向けて放射され、利得が増加する。
【0037】
カバー54は、光源53を覆うように、支持体51の下面側に配される。カバー54は、光源53が射出する光を拡散し、配光制御する機能を有する。カバー54には、光拡散材を加えた光透過性の樹脂材料などが用いられる。
【0038】
<2.変形例>
以上、本発明に係る照明器具の実施形態を説明したが、上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。更に、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。例示した照明器具を以下のように変形することも可能であり、本発明が上述の実施形態で示した通りの照明器具に限られないことは勿論である。
【0039】
(1)上述の実施形態では、照明器具1は、天井に取り付けることとしていたが、これに限らない。例えば、照明器具1は、壁面、棚下などに取り付けてもよい。また、複数の照明器具1を連結させる構成としてもよい。
【0040】
(2)上述の実施形態では、光源にLEDを用いていたが、これに限らず、他の光源であってもよい。例えば、有機EL又は有機LED(Organic Electroluminescence又はOrganic Light Emitting Diode)、電界放出ディスプレイ(Field Emission Display)などであってもよい。
【0041】
(3)上述の実施形態では、配線パタンPT1~PT4等として、コの字型の配線パタンを用いていたがこれに限らず、配線パタンそれぞれの長さがGLであれば足りる。例えば、
図3(a)に示すように、一直線の配線パタンPT11、PT12、PT13などを用いることとしてもよい。このとき、配線パタンPT11、PT12、PT13の長手方向の長さはGLとする。
【0042】
これにより、アンテナ58aと配線パタンPT11、アンテナ58aと配線パタンPT12、アンテナ58aと配線パタンPT13など、アンテナ58aと各配線パタンのそれぞれが八木アンテナとして機能する無線システムを構成し、アンテナ58aから放射される電波の一部は、導波器として機能する配線パタンの方向に向けて放射され、利得を増加させることができる。
【0043】
(4)上述の実施形態では、配線パタンが開口RHを通じ支持体51の上面側に露出していたが、
図3(b)に示すように、配線パタンPT101の全体が開口RHを通じ露出する必要はなく、配線パタンPT101の一部が露出していてもよい。この場合、配線パタンPT101における開口RHから露出している部分の長さがGLであることが望ましい。
【0044】
(5)照明器具1において、本体部30は金属の場合が多いが、本体部30についても、少なくとも一部をポリカーボネート等の樹脂で構成するのが望ましい。これにより、電源部56が制御用等の無線信号を送受信する無線部を備えるような場合に、本体部30が、電波を反射し、また弱めるなど、無線通信の障害となり得るのを防ぐことができる。
【0045】
(6)上述の実施形態では、配線パタンを八木アンテナの導波器のように使用していたが、これに限らない。例えば、配線パタンを八木アンテナの反射器のように使用することもできる。
【0046】
図3(c)は、配線パタンを反射器として使用し、上方に電波指向性を持たせる場合の、照明器具1の構成を模式的に示す図である。
【0047】
配線パタンの長さは、λ/2(一例として6cm)以上にし、開口RHの長辺の長さWHを6cm以上としている。そして、本体部30の底板部31に開口THを設けている。
【0048】
図3(c)中のRD2は、この無線システムによる上向きの電波指向性を模式的に示す。アンテナ58aから放射される電波の一部は、反射器として機能する配線パタンPT101により反射され、上向きの利得が増加する。
【0049】
また、開口RHの長辺の長さWHは、6cm未満であってもよく、この場合、配線パタンにおいて、開口RHを通じて上に露出する部分の長さが、6cm以上になっていればよい。
【0050】
(7)上述の実施形態及び各変形例を、部分的に組み合せてもよい。
【0051】
<3.発明の抽出>
以下、更に本発明の一実施形態としての照明器具の構成及びその変形例と効果について説明する。
【0052】
(1)本発明の一実施形態に係る光源ユニットは、光源基板と、アンテナを有する無線部と、金属板状であり、下面側に前記光源基板が重なるよう配され、上面側に前記無線部が配される支持体とを備え、前記支持体には、開口が設けられており、前記開口から前記光源基板の上面が露出する。
【0053】
この構成によれば、本発明に係る光源ユニットは、従来よりも無線通信性能を向上させることができる。
【0054】
(2)また、前記光源基板の上面には配線パタンが設けられており、前記支持体の開口を通じて前記アンテナと対向することとしてもよい。
【0055】
また、前記配線パタンが、前記アンテナを放射器とした導波器として機能することとしてもよい。
【0056】
また、前記配線パタンの長さは、無線電波の波長の4分の1であることとしてもよい。
【0057】
また、前記配線パタンは、前記支持体の開口を通じて露出する部分の長さが、無線電波の波長の4分の1であることとしてもよい。
【0058】
この構成によれば、アンテナと配線パタンとが八木アンテナと同様に機能し、無線通信性能を向上させることができる。そして、下方への指向性を有させることができる。
【0059】
(3)また、前記配線パタンが、前記アンテナを放射器とした反射器として機能することとしてもよい。
【0060】
また、前記配線パタンの長さは、無線電波の波長の2分の1以上であることとしてもよい。
【0061】
また、前記配線パタンは、前記支持体の開口を通じて露出する部分の長さが、無線電波の波長の2分の1以上であることとしてもよい。
【0062】
この構成によれば、アンテナと配線パタンとが八木アンテナと同様に機能し、無線通信性能を向上させることができる。そして、上方への指向性を有させることができる。
【0063】
(4)また、前記配線パタンは、複数設けられていることとしてもよい。
【0064】
この構成によれば、アンテナと配線パタンそれぞれとが八木アンテナと同様に機能し、さらに利得を増加させることができる。
【0065】
(5)光源ユニットと、前記光源ユニットの少なくとも一部を収容する収容凹部を備える器具本体とを備えた照明器具であって、前記光源ユニットは、光源基板と、アンテナを有する無線部と、金属板状であり、下面側に前記光源基板が重なるよう配され、上面側に前記無線部が配される支持体とを備え、前記支持体には、開口が設けられており、前記開口から前記光源基板の上面が露出する。
【0066】
この構成によれば、従来よりも無線通信性能を向上させることができる。
【符号の説明】
【0067】
1 照明器具
2 天井
2a、RH、TH 開口
2b 吊ボルト
2c 固定部材
2f 吊ボルト
2g 固定部材
2j 電源ケーブル
3 器具本体
5 光源ユニット
30 本体部
31 底板部
31a 底面
51 支持体
52 光源基板
53 光源
54 カバー
56 電源部
58 無線モジュール(無線部)
58a アンテナ
59 取付バネ
60 取付バネ
PT1、PT2、PT3、PT4、PT11、PT12、PT13、PT101 配線パタン
RE 収容凹部