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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022071553
(43)【公開日】2022-05-16
(54)【発明の名称】画像活用システム、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20220509BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020180583
(22)【出願日】2020-10-28
(71)【出願人】
【識別番号】515203631
【氏名又は名称】ユニファ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104776
【弁理士】
【氏名又は名称】佐野 弘
(74)【代理人】
【識別番号】100119194
【弁理士】
【氏名又は名称】石井 明夫
(72)【発明者】
【氏名】浅野 健二
(72)【発明者】
【氏名】木曽 彩子
(72)【発明者】
【氏名】井口 景介
(72)【発明者】
【氏名】田嶋 健太
(72)【発明者】
【氏名】山口 隆広
(72)【発明者】
【氏名】保坂 学
(72)【発明者】
【氏名】渡部 壮彦
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】保育・教育等施設の行う情報管理や情報の共有や発信や配信に画像を適切に適用して業務の効率化を図る。
【解決手段】保育園110にて保育される園児の、静止画、動画を含む画像を記録し、保育園110が提供する各種サービスに画像を活用する画像活用システム10は、保護者用端末20,20,・・・,20,保育士用端末30,30,・・・,30、監視カメラ40において撮影された、園児80,80,・・・80を含む画像を取得する画像取得部11と、画像取得部11が取得した画像について、データの追加、及び/又は、データの削除、及び/又は、データの修正を含む、所定の加工を施した加工画像を生成する画像加工部12と、加工画像を用いて、各種サービスに用いるためのデータとしてのサービスデータを生成するサービスデータ生成部15とを備える。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
保育園、幼稚園を含む保育・教育施設において撮影された、該保育・教育施設にて保育される園児の、静止画、動画を含む画像を記録し、該保育・教育施設が提供する各種サービスに前記画像を活用する画像活用システムであって、
撮影手段において撮影された、前記園児を含む前記画像を取得する画像取得手段と、
該画像取得手段が取得した前記画像について、データの追加、及び/又は、データの削除、及び/又は、データの修正を含む、所定の加工を施した加工画像を生成する画像加工手段と、
前記加工画像を用いて、前記各種サービスに用いるためのデータとしてのサービスデータを生成するサービスデータ生成手段とを備えたことを特徴とする画像活用システム。
【請求項2】
前記画像取得手段が取得した画像、及び、前記加工画像を記録する画像記録手段を備え、
前記サービスデータ生成手段は、前記画像記録手段に記録された前記加工画像を用いて前記サービスデータを生成することを特徴とする請求項1に記載の画像活用システム。
【請求項3】
前記画像取得手段が取得した前記画像に写った対象を認識し、該認識された前記対象に依存して前記画像を分類するための複数のグループのうちの何れかに振り分ける振り分け手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像活用システム。
【請求項4】
前記画像、及び/又は、前記加工画像を、複数の前記各種サービスのうちの何れにおいて使用するかを判別するサービス判別手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一つに記載の画像活用システム。
【請求項5】
前記画像加工手段は、前記画像に写った前記園児のうち少なくとも一部を消去することを特徴とする請求項1乃至4の何れか一つに記載の画像活用システム。
【請求項6】
前記画像加工手段は、前記画像に、特定の前記園児の写った画像が特定の者以外の利用する前記サービスデータに用いられないようにするための属性情報を付加することを特徴とする請求項1乃至5の何れか一つに記載の画像活用システム。
【請求項7】
前記サービスデータは、前記保育・教育施設と該保育・教育施設で保育される前記園児の保護者との連絡に用いる連絡媒体であることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一つに記載の画像活用システム。
【請求項8】
コンピュータを、請求項1乃至7の何れか一つに記載の画像活用システムとして機能させることを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、保育園をはじめとする、家族構成員のうちの一部の人を預かる施設において、その施設内でのコミュニケーションやその施設と家族等とのコミュニケーションを図るための技術、及び/又は、施設での業務に関する情報を記録するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
保育園等の保育施設や、小学校や中学校等の教育機関としての保育・教育施設(以下「保育・教育施設」と称する。)、さらには、それらに加え、病院等の医療施設や老人ホーム等介護施設等、家族構成員のうちの一部の人を預かる施設(以下「保育・教育等施設」と称する。)においては、家庭から離間した場所で、園児、児童、生徒、患者、保養者等、家族構成員のうちの一部の人(以下「園児等」と称する。)を預かり、家族に代わって園児等の保育や教育や介護等を行う。
【0003】
そして、保育・教育等施設が業務を行うにあたっては、園児等を預かっている間の保育状態や介護状態等(以下「保育状態等」と称する。)を家族に連絡したり、近隣の人に紹介したりというコミュニケーションや、業務に関する情報を記録することが必要になる。このようなコミュニケーションなどのための作業の効率化を図るため、ICT(Information Communication Technology、以下「ICT」と称する。)を用いた登降園管理システムや帳票作成支援システムなど等のサービスやシステムが提案されている。
【0004】
従来、ICTを用いた保育施設の業務効率化のシステムとして、保護者が操作する端末に対して、子供に関する情報を送受信するシステムの発明が知られている。この発明においては、保護者が操作する端末から写真の選択入力を受信することに応じて、選択されたイベント関連写真に関する情報を子供のイベント関連写真記憶部に格納するステップ、教育・保育機関からの入力に応じて、子供毎に先生からの連絡事項の情報を連絡帳記憶部に格納するステップ、保護者が操作する端末からの要求に応じて、教育・保育機関が撮影したイベント関連写真の情報を送信するステップ、連絡帳記憶部とイベント関連写真記憶部に格納された情報を用いてアルバム・データを作成するステップ、などを実行する構成を備えている(例えば、特許文献1参照)。このようにして、保育施設と保護者との情報の共有や、保育施設から保護者等の人に対する情報の発信や配信に画像を活用できるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002-99628号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、園児等を撮影した写真や動画等の画像は様々な場面で様々な状態で撮影される。そのため、画像の撮影状態、例えば、画像に写った園児の向き、大きさ、表情、明るさ、ピントが合っているか否か、影の有無や状態、一緒に写っている園児の有無、背景、等はほぼ全ての画像で異なっている。そしてそれゆえに、それぞれの画像が、保育施設と保護者等との情報の共有等の目的に適しているか否か、また、それぞれの画像がどの目的に適するか、等は、画像ごとに異なる。しかし、上記特許文献1に記載の発明においては、そのような画像の状態を反映させて、画像を用いた情報共有や情報の発信や配信のための媒体を作成することはできない。また、上記特許文献1に記載の発明は、さまざまな撮影状態で撮影された画像の中に、情報共有や情報の発信への使用に適しない画像が含まれている場合や、候補となる画像の数が多い場合、目的に応じた画像の選択などに要する労力が過大になったり、目的に適合しない画像が選択されてしまい、情報の共有や発信や配信が適切に行えなくなる場合があるという問題がある。
【0007】
この発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、保育・教育等施設の行う情報管理や情報の共有や発信や配信に画像を適切に適用して業務の効率化を図ることができる画像活用システムを提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
かかる問題を解決するために、請求項1の発明に係る画像活用システムは、保育園、幼稚園を含む保育・教育施設において撮影された、該保育・教育施設にて保育される園児の、静止画、動画を含む画像を記録し、該保育・教育施設が提供する各種サービスに前記画像を活用する画像活用システムであって、撮影手段において撮影された、前記園児を含む前記画像を取得する画像取得手段と、該画像取得手段が取得した前記画像について、データの追加、及び/又は、データの削除、及び/又は、データの修正を含む、所定の加工を施した加工画像を生成する画像加工手段と、前記加工画像を用いて、前記各種サービスに用いるためのデータとしてのサービスデータを生成するサービスデータ生成手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加え、前記画像取得手段が取得した画像、及び、前記加工画像を記録する画像記録手段を備え、前記サービスデータ生成手段は、前記画像記録手段に記録された前記加工画像を用いて前記サービスデータを生成することを特徴とする。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の構成に加え、前記画像取得手段が取得した前記画像に写った対象を認識し、該認識された前記対象に依存して前記画像を分類するための複数のグループのうちの何れかに振り分ける振り分け手段を備えたことを特徴とする。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の何れか一つに記載の構成に加え、前記画像、及び/又は、前記加工画像を、複数の前記各種サービスのうちの何れにおいて使用するかを判別するサービス判別手段を備えたことを特徴とする。
【0012】
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4の何れか一つに記載の構成に加え、前記画像加工手段は、前記画像に写った前記園児のうち少なくとも一部を消去することを特徴とする。
【0013】
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5の何れか一つに記載の構成に加え、前記画像加工手段は、前記画像に、特定の前記園児の写った画像が特定の者以外の利用する前記サービスデータに用いられないようにするための属性情報を付加することを特徴とする。
【0014】
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6の何れか一つに記載の構成に加え、前記サービスデータは、前記保育・教育施設と該保育・教育施設で保育される前記園児の保護者との連絡に用いる連絡媒体であることを特徴とする。
【0015】
請求項8に記載の発明は、プログラムであって、コンピュータを、請求項1乃至7の何れか一つに記載の画像活用システムとして機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明の構成によれば、撮影手段において撮影された園児を含む画像を取得して、取得した画像について、データの追加、及び/又は、データの削除、及び/又は、データの修正を含む、所定の加工を施した加工画像を生成して、加工画像を取り込んだデータを用い、各種サービスに用いるためのデータとしてのサービスデータを生成することにより、それぞれのサービスの目的や用途に適した加工画像を作成し、この加工画像を用いたサービスデータを、保育園内での情報の記録管理や情報共有、保育園と保護者や外部の人との間での情報共有や情報の配信や発信のために用いることができる。これにより、保育・教育等施設の行う情報管理や情報の共有や発信や配信に画像を適切に適用して業務の効率化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】この実施の形態に係るコミュニケーションシステム及び画像活用システム全体の構成を概念的に示すブロック図である。
図2】この実施の形態に係る画像活用システムの一部の構成とデータ処理の態様を模式的に示す図である。
図3】この実施の形態に係る画像活用システムの一部の構成とデータ処理の態様を模式的に示す図である。
図4】この実施の形態に係る画像活用システムの処理手順を示すフローチャートである。
図5】この実施の形態の画像活用システムにおいて生成されるクラスボードを模式的に示す図である。
図6】この実施の形態の画像活用システムにおいて生成される連絡帳を模式的に示す図である。
図7】この実施の形態の画像活用システムにおいて生成される連絡帳の、保護者用端末や管理者用端末のディスプレイへの表示態様の一例を模式的に示す図である。
図8】この実施の形態の画像活用システムにおいて生成される帳票を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0019】
図1は、本発明の実施の形態に係る画像活用システム10を用いたコミュニケーションシステム100の全体構成を概念的に示すブロック図である。
【0020】
図1で示す、本実施の形態に係るコミュニケーションシステム100は、「保育・教育施設」としての保育園110の管理者(図示せず)や保育士70,70,・・・,70(j≧1)や、保育する園児80,80,・・・,80(h≧1)の保護者60,60,・・・,60(k≧1)や他の者が、相互にコミュニケーション等を行うために用いられる。
【0021】
このコミュニケーションシステム100は、インターネットやイーサネット等のデータ通信の可能なネットワーク50を介して通信可能に接続された、画像活用システム10と、n台(n≧1)の「撮影手段」としての保護者用端末20,20,・・・,20、m台(m≧1)の「撮影手段」としての保育士用端末30,30,・・・,30、「撮影手段」としての監視カメラ40、プリンタ90とを備えている。
【0022】
画像活用システム10は、サーバ機能を持つコンピュータシステムであり、ネットワーク50を介して保護者用端末20,20,・・・,20、保育士用端末30,30,・・・,30、とデータや信号の送受信を行う。図1には、画像活用システム10がクラウドシステム120として構築されている態様を示す。ただし、画像活用システム10は、保育園110内のパーソナルコンピュータやタブレット等のハードウェアを用いて実現されてもよいし、各種プロバイダが運用するサーバコンピュータ等を用いて実現されてもよい。
【0023】
保護者用端末20,20,・・・,20は、k人(k≧1)の保護者60,60,・・・,60が所持又は管理するデータ通信機能を有する通信端末であり、スマートフォン、タブレット、携帯電話、パーソナルコンピュータ等がこれに相当する。保護者用端末20,20,・・・,20は、静止画や動画の画像を撮影できるカメラ機能を有する。
【0024】
それぞれの保護者60,60,・・・,60は、1台乃至複数台の保護者用端末20,20,・・・,20を所持又は管理していてもよいし、複数名の保護者60,60,・・・,60が1台の保護者用端末20,20,・・・,20を共同で所持又は管理してもよい。
【0025】
保育士用端末30,30,・・・,30は、j人(j≧1)の保育士70,70,・・・,70が所持又は管理するデータ通信機能を有する通信端末であり、スマートフォン、タブレット、携帯電話等がこれに相当する。保育士用端末30,30,・・・,30は、静止画や動画の画像を撮影できるカメラ機能を有する。
【0026】
それぞれの保育士70,70,・・・,70は、1台乃至複数台の保育士用端末30,30,・・・,30を所持又は管理していてもよいし、複数名の保育士70,70,・・・,70が1台の保育士用端末30,30,・・・,30を共同で所持又は管理してもよい。
【0027】
保護者用端末20,20,・・・,20、及び、保育士用端末30,30,・・・,30は、それぞれの少なくとも一部のみにカメラ機能が設けられていてもよいし、保護者用端末20,20,・・・,20、及び、保育士用端末30,30,・・・,30のうちの一方のみにカメラ機能が設けられていてもよい。
【0028】
監視カメラ40は、保育園110の正門付近や建物入口付近に設置される。監視カメラ40は、保育園110に登園や降園する園児80,80,・・・,80の顔や身体を静止画や動画で撮影し、ネットワーク50に有線又は無線で通信可能に接続されて撮影した画像を送信する。
【0029】
プリンタ90は、ネットワークプリンタであり、画像活用システム10において生成されたサービスデータを用いた掲示物91や配布物92の印刷に用いられる。
【0030】
保護者用端末20,20,・・・,20や保育士用端末30,30,・・・,30のカメラ機能、監視カメラ35は、撮影した静止画や動画の画像解析を行うことで、園児80,80,・・・,80の顔認識が可能な程度の解像度を有することが望ましい。
【0031】
コミュニケーションシステム100は、保育園110、園児80,80,・・・,80や保護者60,60,・・・,60が住むg戸(g≧1)の家130,130,・・・130、保育園110や家130,130,・・・130以外の場所(屋外も屋内も含む)としての外部140にて使用される。
【0032】
なお、以下は説明の簡単のため、特に区別の必要がある場合を除き、保護者用端末20,20,・・・,20を保護者用端末20と、保育士用端末30,30,・・・,30を保育士用端末30と、保護者60,60,・・・,60を保護者60と、保育士70,70,・・・,70を保育士70と、園児80,80,・・・,80を園児80と、家130,130,・・・130を家130と、それぞれ記載する。
【0033】
[画像活用システムの構成]
図1に、画像活用システム10の機能ブロックを示す。
【0034】
図1に示すとおり、画像活用システム10は、機能手段として、「画像取得手段」としての画像取得部11、「画像加工手段」としての画像加工部12、「振り分け手段」としての振り分け部13、「サービス判別手段」としてのサービス判別部14、「サービスデータ生成手段」としてのサービスデータ生成部15、「画像記録手段」としてのデータベース16、Webサイト17を備えている。
【0035】
画像取得部11は、保護者用端末20や保育士用端末30において撮影された、園児80を含む画像を取得する。
【0036】
画像加工部12は、画像取得部11が取得した画像について、データの追加、及び/又は、データの削除、及び/又は、データの修正を含む、所定の加工を施した加工画像を生成する。この「加工画像」の詳細は後述の[(c)画像の加工等]の項で説明する。
【0037】
振り分け部13は、画像取得部11が取得した画像に写った対象を認識し、認識された対象に依存して画像を分類するための複数のグループ(以下単に「グループ」と称する。本明細書において同じ。)のうちの何れかに振り分ける機能を有する。なお、この「振り分け」とは、特定の画像が特定のグループに対応付けられた状態となるように処理を行うことを言う(以下、この処理を単に「振り分け」と称する。本明細書において同じ。)。なお、振り分け部13による振り分けの処理の詳細は、後述する[(d)画像のグループ化]において説明する。
【0038】
サービス判別部14は、加工画像を、複数の各種サービスのうちの何れにおいて使用するかを判別する。
【0039】
サービスデータ生成部15は、加工画像を用いて、各種サービスに用いるためのデータとしてのサービスデータを生成する。この「各種サービス」及び「サービスデータ」は、後述する[(e)各種サービスとサービスデータ]で詳述する。
【0040】
この実施の形態において、サービスデータ生成部15は、データベース16に記録された加工画像を用いてサービスデータを生成する。なお、サービスデータ生成部15は、データベース16に記録されていない、画像取得部11が取得した画像や画像加工部12が加工した加工画像を用いてサービスデータを生成してもよい。
【0041】
データベース16は、コミュニケーションシステム100において用いられる各種のデータを記録する。具体的には、例えばデータベース16には画像加工部12が生成した加工画像が記録される。また、データベース16に画像取得部11が取得した(画像加工部12が加工する前の)画像が記録されてもよい。
【0042】
また、データベース16には、画像加工部12、振り分け部13、サービス判別部14、サービスデータ生成部15、Webサイト17における処理や表示に必要なデータや、処理の結果生成されるデータが記録される。
【0043】
たとえば、データベース16には、後述する[(c)画像の加工等]に例示する画像加工部12の処理で用いられる各種の情報、たとえば、園児80の氏名、年齢、性別、保育園でのクラス名等、園児の個人情報や、園児80の保護者60の氏名、年齢、住所等、保護者の個人情報や、各種サービスへの使用制限の有無の情報や、使用制限の方法に関する情報(例えば、どの園児80の顔にモザイクをかけるか、あるいは、どの園児80の写真をどの保護者60に対してのみ閲覧可能とするか、等の情報)等が記録される。
【0044】
またたとえば、データベース16には、後述する[(c)画像の加工等]の項に例示する、画像加工部12が加工画像を生成する処理で用いられる、画像の加工や修正を行う際の基準値の情報(例えば、画像を切り取る際の寸法や、小さく映った顔や体の拡大のための情報(拡大の対象となる顔や体の閾値の情報や、拡大倍率の情報など)が記録される。
【0045】
またたとえば、データベース16には、後述する[(d)画像のグループ化]の項に例示する、振り分け部13が加工画像をグループに所属させてグループ化するための処理に必要な情報や、振り分け部13によってグループ化された状態の加工画像が記録される。
【0046】
またたとえば、データベース16には、後述する[(e)サービスの判別]の項に例示する、サービス判別部14における判別を行うために必要なデータが記録される。
【0047】
またたとえば、データベース16には、後述する[(f)各種サービスとサービスデータ]の項に例示する、サービスデータ生成部15が生成したサービスデータ等が記録される。
【0048】
Webサイト17は、保育園110のホームページ等を配信するWebサーバの機能により実現される。Webサイト17は、保護者用端末20や保育士用端末30をはじめ、アクセスのあった各種端末からの要求に応じてサービスデータ(ホームページの画像データ等)を送信し、各種端末のディスプレイ(図示せず)に表示させる。
【0049】
[(a)取得する画像]
図2は、この実施の形態の画像活用システム10の一部の構成とデータ処理の態様を模式的に示す図である。同図に模式的に示す通り、画像取得部11は、サービスデータの作成に必要な画像を取得する。画像取得部11は、画像活用システム10にアクセスした保護者用端末20や保育士用端末30、あるいは接続された監視カメラ40に自動的に画像をアップロードさせるように構成するのが望ましい。ただし、保護者60や保育士70が保護者用端末20や保育士用端末30を手動操作することで画像がアップロードされるように構成してもよい。
【0050】
画像取得部が取得する画像は、たとえば下記(a1)(a2)のような画像である。
・(a1)一人又は複数の園児80が撮影された画像としての園児画像(以下「園児画像」と記載する。本明細書において同じ。)
・(a2)園児80が写った画像以外の画像で、サービスデータに使用する可能性のある画像としての他画像(以下単に「他画像」と称する。本明細書において同じ。)。たとえば、園児80が食べる給食の画像等がこれに該当する。
【0051】
[(b)属性情報]
図2に示す通り、画像加工部12は、画像取得部11が取得した園児画像や他画像に属性情報を付加する属性情報付加部12aを備える。属性情報付加部12aが園児画像や他画像に付加する属性情報は、それぞれの画像と各種サービスとの関連性を、画像活用システム10が識別するために用いられるデータであって、主にメタデータとして園児画像や他画像に付加される。この属性情報を構成するデータは、テキストデータ、バイナリデータ、二次元コード等、園児画像や他画像と各種サービスの関連性を特定できるデータであればどのようなものでもよい。また、属性情報付加部12aが園児画像や他画像に付加するデータは、園児画像や他画像の属性を特定しない各種のメタデータであってもよい。
【0052】
例えば、画像加工部12の属性情報付加部12aは、園児画像や他画像に対し、下記(b1)~(b5)に例示するようなデータを属性情報として付加する。
【0053】
・(b1)撮影日時、撮影場所(緯度情報や経度情報等も含む)
・撮影された際のイベントの種類やシーンの情報(運動会、お遊戯会、食事中、昼寝中、など)
・(b2)園児80の氏名、年齢、性別、保育園でのクラス名、園児80の保護者60の氏名等、園児80の個人情報
・(b3)画像に写った対象物の名称(建物名、山や川等の名称、お弁当や給食等の名称)
・(b4)撮影した保育士70や保護者60の氏名等、撮影者の個人情報
・(b5)写真に写った園児80ごとの、各種サービスへの使用制限(保護者60からの要請による、園児80の画像を本人特定を困難な状態に修正する要請や、園児80の画像を特定の保護者60以外が閲覧できなくする要請など)の有無の情報
[(c)画像の加工等]
画像加工部12は、取得した園児画像や他画像に対し、各種サービスへの提供に適した態様となるような加工等の処理を行った加工画像(以下「加工画像」と称する。)を生成する。
【0054】
具体的には、画像加工部12は、園児画像や他画像に対し、上述の[(b)属性情報]に記載した属性情報の付加や、画像に対し、上記(b)や下記(c1)~(c4)に例示する処理等を行うことで加工画像を生成する。なお、加工画像の生成には、下記(c3)に例示する園児画像や他画像の削除も含まれる。
【0055】
・(c1)画像加工部12の拡大縮小部12bが、図2に示す園児画像の園児80の顔や体の写った特定部分81や、他画像の対象物(給食など)が写った特定部分(図示せず)を切り取る。これは、拡大縮小部12bに各種の顔認識機能や対象物認識機能や切り取り機能を設けること等で実現される。
・(c2)画像加工部12の拡大縮小部12bが、図2に示す、園児画像の園児80の顔や体の写った部分や他画像の対象物が写った特定部分81の拡大処理(図2参照)や縮小処理(図2に図示せず)を行う。これは、拡大縮小部12bに、最低基準値や最大基準値と画像中の園児80の顔や体の大きさ等とを対比する対比機能と、対比の結果、最小基準値よりも小さい画像の拡大処理や最大基準値よりも大きい画像の縮小を行う拡大縮小機能を設けること等により実現される。
・(c3)画像加工部12の削除・調整部12cが、園児画像や他画像がピンボケである場合、ボケを修正する処理を行ったり、ピンボケの画像を削除する処理を行う。これは、削除・調整部12cにエッジ強調機能やデータ削除機能を設けること等で実現される。
・(c4)画像加工部12の修正部12dが、園児画像に写った園児80が特定の保護者60以外が閲覧できなくする要請があったものである場合、園児画像からその園児80を消去する。この「消去」とは、一見して園児80の本人特定が困難となるように画像を修正する処理全般を示す。これは例えば、修正部12dに、誰が写っているのかを判別する顔画像認識機能や、図2に示すモザイク82をかける処理やぼかし処理を行って特定の園児80を本人特定が困難な状態とする画像修正機能を設けること等で実現される。
【0056】
上記(b)や(c1)~(c4)の処理により加工画像が生成される。図2に示すように、園児80が小さく映った園児画像201は、切り取りと拡大とエッジ強調(輪郭の鮮明化)が行われて加工画像211とされ、保護者60から画像の公表不可を求められた園児80が写った園児画像202はその園児80の部分にモザイク82をかけた加工画像212とされ、園児80がピンボケに写った園児画像203は削除される。なお、園児80の食べる給食205が写った他画像204には(b)の処理のみが行われて(c1)~(c4)の処理は行われないが、加工画像213とされる。図2に示すように、加工画像211,212,213は、加工画像送出部12eから他の機能手段(振り分け部13など)に送出される。
【0057】
[(d)画像のグループ化]
この実施の形態において、振り分け部13は、画像加工部12において生成された加工画像211,212,213を複数の「グループ」のうちの何れかに振り分ける「グループ化」の処理を行う。この「グループ」とは、所定の共通項目を有する加工画像の集合体のことである。また、「振り分け」とは、特定の画像を特定のグループに対応付けることである。
【0058】
図3は、この実施の形態の画像活用システム10の一部の構成とデータ処理の態様を模式的に示す図である。同図に例示するとおり、振り分け部13は、加工画像211,212,213に付加された属性情報を解析する属性情報解析部13a、画像認識機能等により加工画像211,212,213に写った対象物を解析して特定する画像解析部13b、画像加工部12において加工画像211,212,213に施された加工を解析する加工状態解析部13cを備える。そして、属性情報解析部13a、画像解析部13b、加工状態解析部13cによる加工画像211,212,213への解析の結果に基づいて、それぞれの加工画像211,212,213をグループ化する。グループは、たとえば下記(d1)~(d6)に例示するような基準によって形成される。
【0059】
・(d1)園児80の参加したイベント
・(d2)保育園110において園児80の所属する組や班
・(d3)園児80の年齢
・(d4)月、週、日付、時間などを基準とする、画像が撮影された時間帯
・(d5)園児80の保護者60から送付された画像と、保育園110で撮影された画像
・(d6)園児80の顔や表情が近似したもの、背景として写っている景観が近似したもの
図3には、(d1)~(d6)の処理の結果としての加工画像211,212,213等が振り分けられるグループとして、データベース16に、撮影日時グループ16a、園児グループ16b、クラスグループ16c、イベントグループ16d、(園児80が日ごとに食べた給食205のデータとしての)給食グループ16e、(園児80の登園日時や降園日時のデータのグループとしての)登降園グループ16f、が形成されている。
【0060】
図3は、画像をグループ化する概念の一例として、データベース16内に各種のグループ16a~16fが物理的に形成されている状態を模式的に示している。しかし、これらのグループ16a~16fは、データベース16内の物理的な領域として形成される必要はなく、それぞれの加工画像211,212,213を、付加された属性情報を概念としてのみ形成されたグループ16a~16fに関連付けることによって、概念としてのグループ16a~16fに所属させるように構成してもよい。
【0061】
なお、振り分け部13は、グループ化にあたり、一つの加工画像を一つのグループのみに振り分けてもよいし、一つの加工画像を複数のグループに振り分けてもよい。
【0062】
[(e)サービスの判別]
この実施の形態において、サービス判別部14は、加工画像を、複数の各種サービスのうちの何れにおいて使用するかを判別する。具体的には、サービス判別部14は、例えば下記(e1)(e2)に例示するような処理を行う。
【0063】
・(e1)グループと各種サービスとを関連付け、特定の各種サービスに特定のグループの加工画像を適用するように設定する。たとえば、園児80が食べる給食が写った加工画像のグループは保育士70と保護者60の連絡帳に適用し、特定のクラスの園児80のグループはクラスボードに適用する、等が考えられる。
・(e2)グループ内に、各種サービスに適用可能な加工画像が複数ある場合、それらを各種サービスの作成者が選択できるように表示する。あるいは、それらの加工画像を、所定の条件で優先順位をつけ、優先順位の高い加工画像を優先的に各種サービスに適用するように設定する。
【0064】
[(f)各種サービスとサービスデータ]
この実施の形態において、サービスデータ生成部15は、加工画像を用いて、各種サービスに用いるためのデータとしてのサービスデータを生成する。
【0065】
この実施の形態の「各種サービス」とは、保育園110内における、あるいは、保育園110とその家族等とのコミュニケーションを図ることを中心とした各種役務のことである。
【0066】
具体的には、例えば「各種サービス」は、保育園110内部(たとえば保育園110の管理者と保育士70との間の)での一方向又は双方向の情報伝達や情報共有、保育園110と、園児80の保護者60や保育園110の近隣の住民やインターネットサイトの閲覧者等との間の、一方向又は双方向の情報伝達や情報共有がこれに該当する。さらには、保育園110や保護者60が園児80の登降園管理等を行うための情報伝達や情報共有がこれに該当する。
【0067】
この「各種サービス」に用いるための「サービスデータ」は、具体的には、下記(f1)~(f6)に例示するものが考えられる。
【0068】
・(f1)保育園110内での帳票管理のための媒体。たとえば、保育園110の指導計画書や、それぞれの保育士70の作成する日誌等。
・(f2)保育士70が個々の園児80の保護者60に送付する連絡帳やおたより等の連絡媒体。
・(f3)保育士70や保育園110が保護者60の保護者用端末20や不特定の端末から閲覧可能に配信する掲示物等。
・(f4)保育士70や保育園110が作成し、保育園110のホームページにアップロードしたり印刷して保育園110内に掲示するクラスボード等。
・(f5)上記以外の、保育園110内での業務振り返り用資料や、保育園110と保護者60との情報共有のための媒体。
・(f6)保育園110に対する園児80の登降園情報を記録したり、登降園情報を保育園110や保護者60がパソコンやスマートフォンのディスプレイ等で閲覧するための媒体。
【0069】
なお、以下の説明では、上記(a)~(e)の処理が全て行われた結果(f)のサービスデータが生成されるものとして説明するが、(a)~(e)のうちの少なくとも何れか一つの処理が行われなくてもよい。従って、例えば上記(b)や(c)の処理が行われない、加工画像ではない画像によってサービスデータが生成されてもよいし、(d)のグループ化や(e)の判別が行われずにサービスデータが生成されてもよい。
【0070】
[処理手順]
図4は、この実施の形態の画像活用システム10の処理手順を示すフローチャートである。以下、このフローチャートを用いてこの実施の形態の処理手順を説明する。
【0071】
[ステップS1:画像のアップロード]
保育士70が保育士用端末30において撮影した園児画像201,202,203や他画像204、保護者60が保護者用端末20で撮影した園児画像201,202,203や他画像204は、ネットワーク50を介して画像活用システム10にアップロードされる(ステップS1)。画像活用システム10の画像取得部11は、アップロードされた園児画像201,202,203や他画像204を取得する。
【0072】
なお、園児画像201,202,203や他画像204をアップロードする際に、保育士70や保護者60による保育士用端末30や保護者用端末20のタッチパネルやキーボード等(図示せず)の操作により、アップロードする園児画像201,202,203や他画像204をどのサービスデータに適用するかを指定することもできる。
【0073】
[ステップS2:属性情報の付加]
画像取得部11が取得した園児画像201,202,203や他画像204は、画像加工部12に送られる。画像加工部12の属性情報付加部12aは、園児画像201,202,203や他画像204に上記(b1)~(b5)に例示したような属性情報を付加する(ステップS2)。それぞれの園児画像201,202,203や他画像204に対する属性情報の付加は、画像加工部12に設けられた画像認識機能等によって自動的に行われてもよいし、保育士70や保護者60が保育士用端末30や保護者用端末20から送信したデータ(例えば撮影日時や撮影場所、撮影した際のイベント名等のデータ)を付加してもよい。
【0074】
[ステップS3:画像の加工]
画像加工部12は、園児画像201,202,203や他画像204に対し、上記(c1)~(c4)に例示したような各種の加工等の処理を行う(ステップS3)。ステップS2やステップS3により加工画像211,212,213が生成される。
【0075】
[ステップS4:画像のグループ化]
振り分け部13は、上記(d1)~(d6)に例示したように、加工画像211,212,213を「グループ」に振り分けてグループ化する(ステップS4)。加工画像211,212,213は、グループ化された状態でデータベース16に記録される。なお、ステップS5以降の処理は、データベース16に記録された加工画像211,212,213を用いて行われるものとして以下説明するが、データベース16に記録されていない加工画像211,212,213によりステップS5以降の処理が行われてもよい。
【0076】
[ステップS5:サービスの判別]
サービス判別部14は、上記(e1)(e2)に例示するように、加工画像211,212,213を、複数の各種サービスのうちの何れにおいて使用するかを判別する(ステップS5)。
【0077】
[ステップS6:サービスデータの生成]
サービスデータ生成部15は、加工画像211,212,213を取り込んだデータを用い、各種サービスに用いるためのデータとして、上記(f1)~(f6)に例示するサービスデータを生成する(ステップS6)。
【0078】
サービスデータ生成部15は、サービスデータの生成に用いる候補となる加工画像211,212,213(以下「候補画像」と称する。)が複数存在する場合、候補画像の中から、所定の選択条件に基づいて特定の加工画像を自動的に選択してサービスデータを生成したり、候補画像を保育士用端末30や保護者用端末20のディスプレイ(図示せず)に表示させて、保育士70や保護者60に所望の加工画像を選択させることもできる。
【0079】
この、候補画像から特定の画像を自動的に選択する際や、複数の候補画像をディスプレイ(図示せず)に表示する際、サービスデータ生成部15は、たとえば下記(f11)~(f18)に例示する基準に基づいて行うことが考えられる。
・(f11)園児80や、園児80の所属するクラス
・(f12)保護者60や保育士70によって指定された各種サービス。例えば、ホームページによる情報発信等がこれに該当する。
・(f13)園児80の活動シーン。例えば、園児80が参加する特定の行事や、食事、睡眠等、保育中の特定の活動がこれに相当する。
・(f14)園児80の表情。例えば、園児80の笑顔、泣き顔、しかめっ面等の表情がこれに相当する。
・(f15)園児80の写り。例えば目をつぶった写真を除外するようなものが該当する。
・(f16)加工画像211,212,213に写っている園児80の人数
・(f17)画像が撮影された時間帯。例えば、朝、昼、夜等の時間帯や、特定の行事が行われた時間帯、食事や睡眠の時間帯等がこれに相当する。
・(f18)加工画像211,212,213の画質。例えば、園児80にピントが合ったものや明度が高いものの優先度を高くすることが考えられる。
【0080】
また、サービスデータ生成部15は、加工画像211,212,213に付加された属性情報に加え、サービスデータを作成する作成者(例えば保育士70)が入力した活動の内容や狙いの記述、また、同様のサービスデータの作成において過去に使われた加工画像211,212,213の特徴の記録(データベース16に記録される)等から、それぞれの加工画像についてスコア付けを行い、スコアの高い一又は複数の加工画像211,212,213をサービスデータの作成者の端末(たとえば保育士70の保育士用端末30)のディスプレイ(図示せず)に候補として表示させることが考えられる。
【0081】
さらに、サービスデータ生成部15は、下記(f21)~(f23)に例示する態様で、候補画像から特定の画像を自動的に選択する処理や、複数の候補画像をディスプレイ(図示せず)に表示する処理を行うことができる。
・(f21)サービスデータ生成部15は、加工画像211,212,213を時間帯ごとに表示する。これは、例えば上記(f17)の処理結果等に基づいて実現される。これにより、園児80のその日ごとの保育園110での様子が即座に把握できる。例えば、サービスデータがクラスボード220(図5参照)である場合に、このような加工画像211,212,213の表示態様とすることが考えられる。
・(f22)サービスデータ生成部15は、加工画像211,212,213の選択・表示時に不適切な写真が自動的に削除されて表示されないように構成する。例えば、上記(f15)や(f18)の処理結果等により、画像加工部12が削除した加工画像211,212,213を不使用としたり、ボケ修正処理を施した加工画像211,212,213を使用することが考えられる。
・(f23)サービスデータ生成部15は、類似した加工画像211,212,213を自動的にまとめて表示するこれは、例えば上記(f13)~(f18)のうち少なくとも何れか一つの処理結果等によって実現される。具体的には、例えばサービスデータとしてのクラスボード220(図5参照)等に、類似した背景の複数の加工画像や、近似した時間帯に撮影された複数の園児80が近似した配置で並んだ複数の加工画像を並べて表示するような態様が考えられる。これにより、類似した加工画像の視認性を上げることができる。
【0082】
[ステップS7:各種サービスの提供]
画像活用システム10は、生成されたサービスデータを、保育士用端末30や保護者用端末20に送信してディスプレイ(図示せず)に表示させたり、Webサイト17の保育園110のホームページにアップロードしたり、プリンタ90によって掲示物91や配布物92を印刷したりすることで、情報の共有や配信や発信などを行う。これにより、各種サービスが提供される(ステップS7)。
【0083】
なお、上記の手順のうち、ステップS2~ステップS5は、上述の順番である必要は必ずしもなく、少なくとも何れか一つの手順の順序が前後してもよい。例えば、ステップS3がステップS2の前に行われたり、ステップS5がステップS2~S4の何れかの前に行われてもよい。
【0084】
[各種サービスの具体例]
以下、この実施の形態において生成されるサービスデータの具体例を示す。下記具体例1~具体例3は、「サービスデータ」が
[サービスデータの具体例1:クラスボード]
図5に、この実施の形態で生成される、「サービスデータ」としてのクラスボード220を模式的に示す。同図に示すクラスボード220は、「きりん組」の日ごと(ここでは2020年7月15日(水)の)保育状態が示される。クラスボード220には、[(d)画像のグループ化]において、撮影日時グループ16aが「2020/7/15」のグループ、クラスグループ16cが「きりん」のグループ、給食グループ16eが「2020/7/15」のグループ(いずれも図3参照)に振り分けられた加工画像211,212,213等が主として用いられる。
【0085】
クラスボード220には、例えば、時間帯ごとに複数の画像表示欄が設けられる、図5には、加工画像の元の画像が撮影された時間に基づいて区分して表示するための、9時台の画像表示欄221、10時台の画像表示欄222、11時台の画像表示欄223が設けられた状態が示されている。そして、9時台の画像表示欄221には2020年7月15日の9時台に撮影された2つの加工画像301,302が表示されている。同様に、10時台の画像表示欄222には同日10時台に撮影された6つの加工画像303,304,305,306,307,308が、11時台の画像表示欄323には同日11時台に撮影された4つの加工画像309,310,311,312が表示されている。それぞれの加工画像301~312には「きりん」組の園児80が写っている。ただし、保護者60から非公表の要請のあった園児80が写った部分は、加工画像306に示すようにモザイク82がかかっている。
【0086】
これらの加工画像301~312は、クラスボード220を作成する作成者の端末(例えば特定の保育士70の保育士用端末30のディスプレイ(図示せず))にクラスボード220のひな形(図示せず)が表示された際に、サービスデータ生成部15等が自動的にデータベース16から抽出して、ひな形(図示せず)の9時台の画像表示欄221の、10時台の画像表示欄222、11時台の画像表示欄223にそれぞれ対応する表示欄ひな形(図示せず)に候補画像として表示させる態様が考えられる。
【0087】
[サービスデータの具体例2:連絡帳]
図6に、この実施の形態で生成される、「サービスデータ」としての連絡帳230を模式的に示す。同図に示す連絡帳230は、「うえのひびき」という氏名の園児80の特定の日(たとえば2020年7月15日(水))の保育園110での保育状態を、担当の保育士70から保護者60に連絡するために作成されるものである。この連絡帳230は、[(d)画像のグループ化]において、撮影日時グループ16aが「2020/7/15」のグループ、園児グループ16bが「うえのひびき」のグループ、給食グループ16eが「2020/7/15」のグループ(いずれも図3参照)に振り分けられた加工画像211,212,213等が主として用いられる。
【0088】
連絡帳230には、連絡用画像表示欄231、給食画像表示欄232が設けられる。連絡用画像表示欄231には、「うえのひびき」という園児80について、特定の日時(例えば2020年7月15日(日))に保育園110での保育時に撮影された画像による加工画像313,314が表示される。給食画像表示欄232には、「うえのひびき」という園児80が特定の日時(例えば2020年7月15日(日))に食べた給食が写った加工画像315が表示される。
【0089】
この実施の形態では、連絡帳230を作成する作成者の端末(例えば特定の保育士70の保育士用端末30のディスプレイ(図示せず))に連絡帳230のひな形(図示せず)が表示された際に、サービスデータ生成部15等が、加工画像313,314,315を含む候補画像を自動的にデータベース16から抽出して、ひな形(図示せず)の連絡用画像表示欄231、給食画像表示欄232にそれぞれ対応する表示欄ひな形(図示せず)に候補画像として表示させる態様が考えられる。
【0090】
連絡帳230には、担当の保育士70が作成した(あるいは、画像活用システム10が自動的に作成した)文章を記載する文章記載表示欄233が設けられる。
【0091】
なお、連絡用画像表示欄231に表示する加工画像は、サービスデータ生成部15等が、文章記載表示欄233に記入された文章の解析によって自動的に選択し、候補画像として連絡帳230作成時のひな形(図示せず)に表示させる構成としてもよい。たとえば、サービスデータ生成部15は、図6に示すような、文章記載表示欄233に記載された「すべり台」「牛さん」というキーワードを抽出し、データベース16から、連絡帳230に対応する日時に撮影された「うえのひびき」がすべり台で遊んでいる画像(図6の加工画像313参照)や、牛さんで遊んでいる画像(図6の加工画像314参照)を抽出して、ひな形(図示せず)に候補画像として表示するような構成も考えられる。
【0092】
作成された連絡帳230は、保護者用端末20のディスプレイ(図示せず)や保育士用端末30のディスプレイ(図示せず)に、個別に表示することもできるし、複数をまとめて表示することもできる。
【0093】
図7は、この実施の形態の画像活用システム10において生成される連絡帳230の表示態様の一例を模式的に示す図である。同図には、保護者用端末20のディスプレイ(図示せず)や保育士用端末30のディスプレイ(図示せず)に、連絡帳230等が複数まとめて表示された状態が模式的に示されている。
【0094】
図7に示す状態において、「うえのひびき」の2020年7月15日の連絡帳230が一番上に表示され、それよりも後の日付(7月16日、17日、18日・・・)の「うえのひびき」の連絡帳230a,230b,230cが右側後方に、それよりも前の日付(7月14日、13日、12日・・・)の「うえのひびき」の連絡帳230d,230e,230fが左側後方に表示され、「うえのひびき」の複数日にわたる連絡状況が時系列的に表示された状態となっている。この表示態様は、利用者(たとえば保護者60)が特定の日の連絡帳(たとえば7月14日)の連絡帳230dを選択操作を行うと、現在一番上の連絡帳230に代わって選択された連絡帳230dが一番上に表示される。
【0095】
図7に示す表示態様は、保護者用端末20や保育士用端末30から行われた操作により、特定のシーン(例:ブロック遊び)の加工画像が添付された連絡帳や、特定の文字(例:「ブロック遊び」「ブロックあそび」等の文字)が記載された連絡帳のデータをデータベース16の記録等から取得して、ディスプレイ(図示せず)上に時系列で表示させるような態様とすることもできる。
【0096】
なお、具体例1のクラスボード220や、具体例3の帳票240等の各種「サービスデータ」も、図7と同様の表示態様で、時系列や園児80やクラス等の基準により、複数まとめて表示させることができる。
【0097】
なお、図示しないが、サービスデータ生成部15は、保護者60が保育士70に対して園児80の家庭での状況を報告するための連絡帳も生成できる。
【0098】
[サービスデータの具体例3:帳票(日誌)]
図8に、この実施の形態で生成される帳票240を模式的に示す。同図に示す帳票240は日誌であり、日ごと、クラスごとの保育状態を保育士70が記録するためのものである。同図に示す帳票240は、「ひよこ組」というクラスの特定の日(たとえば2020年8月3日(月))の保育園110での保育状態を、担当の保育士70が保育園110の責任者等に連絡するために作成されるものである。この帳票240は、[(d)画像のグループ化]において、撮影日時グループ16aが「2020/8/3」のグループ(図示せず)、クラスグループ16cが「ひよこ」のグループ(図3参照)に振り分けられた加工画像211,212,213等が主として用いられる。
【0099】
この帳票240には、1つの画像表示欄241が設けられ、対象となる日の「ひよこ」組の保育状態の画像からなる複数例えば8枚の加工画像316~322が表示される。
【0100】
帳票240には、「ひよこ組」の担当の保育士70が作成した(あるいは、画像活用システム10が自動的に作成した)文章を記載する文章記載表示欄242が設けられる。
【0101】
この実施の形態では、帳票240を作成する作成者の端末(例えば特定の保育士70の保育士用端末30のディスプレイ(図示せず))に帳票240のひな形(図示せず)が表示された際に、サービスデータ生成部15等が、加工画像316~322を含む候補画像を自動的にデータベース16から抽出して、ひな形(図示せず)の画像表示欄241に対応する表示欄ひな形(図示せず)に候補画像として表示させる態様が考えられる。
【0102】
また、画像表示欄241に表示する加工画像は、サービスデータ生成部15等が、文章記載表示欄233に記入された文章の解析によって自動的に選択し、候補画像として連絡帳230作成時のひな形(図示せず)に表示させる構成としてもよい。たとえば、サービスデータ生成部15は、図8に示すような、文章記載表示欄242に記載された「トイレ」「便器」「はいはい」というキーワードを抽出し、データベース16から、帳票240に対応する日時に撮影された「ひよこ組」の園児80がトイレの便器に腰かけている画像(図8の加工画像317参照)や、はいはいをしている画像(図8の加工画像319参照)を抽出して、ひな形(図示せず)に候補画像として表示するような構成も考えられる。
【0103】
[サービスデータの具体例4:登降園管理]
また、この実施の形態では、監視カメラ40で園児80を撮影することにより、保育園110への園児80の登降園管理を行うことができる。
【0104】
具体的には、例えば、サービスデータ生成部15は、監視カメラ40で撮影された園児80の画像を画像解析し、顔や身体の特徴から園児80が特定できた場合には登園又は降園した園児80の氏名、日時等の登降園情報のデータを生成する。サービスデータ生成部15は、生成した投稿園情報のデータをデータベース16に記録したり、保護者用端末20や保育士用端末30のディスプレイ(図示せず)に表示させたりする。
【0105】
なお、登降園管理において、サービスデータ生成部15は、園児80の動作を識別することで登降園を管理することもできる。例えば、監視カメラ40が園児の顔や身体の特徴を識別した場合にその園児80の登園または降園の情報として記録し、園児80が監視カメラ40に向かって手を振る等の特定の動作を行ったことを認識した場合はその園児80の降園の情報として記録する、等が考えられる。
【0106】
なお、登降園管理に用いる撮影手段は、監視カメラ40以外、例えば保護者用端末20や保育士用端末30のカメラ機能等であってもよい。
【0107】
[サービスデータの具体例5:他の各種サービスへの転用]
この実施の形態では、サービスデータ生成部15の自動処理によって、一の各種サービスで用いたサービスデータを他の各種サービスに転用して用いることもできる。
【0108】
例えば、サービスデータ生成部15の自動処理により、図6図5に示すように、[具体例2]の連絡帳230に用いた加工画像313,314を、図5に示す[具体例1]のクラスボード220にも転用し、加工画像307,311として用いるような実施態様(あるいは逆に、クラスボード220に用いた加工画像307,311を連絡帳230の加工画像313,314として用いるような実施態様でもよい。)が考えられる。
【0109】
また、図示しないが、サービスデータ生成部15の自動処理により、クラスボード220に用いた加工画像301~312の少なくとも一部、連絡帳230に用いた加工画像313~315の少なくとも一部を、図7に示す[具体例3]の帳票240の加工画像316~322の少なくとも一部として用いるような実施態様(あるいは逆に、帳票240の加工画像316~322の少なくとも一部をクラスボード220や連絡帳に用いてもよい。)が考えられる。
【0110】
さらに、サービスデータ生成部15の自動処理により、[具体例4]における、監視カメラ40が撮影した画像を[具体例1]~[具体例3]に用いてもよいし、上記以外のあらゆる態様で、サービスデータを複数の各種サービスで併用してもよい。
【0111】
なお、上記具体例1~具体例5はサービスデータの具体例の一部であり、保育園110や保育士70の情報の管理や共有、保育園110や保育士70と保護者60やホームページ閲覧者や近隣住民等とにおける、情報の共有発信や配信を目的とした、どのようなケースに用いられてもよい。また例えば、具体例1~具体例5等は、プリンタ90で印刷された掲示物91や配布物92として形成されてもよい。
【0112】
[保育園以外での用途]
以上は、この実施の形態の画像活用システム10を保育園110において用いる例について説明した。しかし、画像活用システム10は「保育・教育施設」として機能する、保育園110以外の各種施設、例えば、幼稚園、小学校、中学校、高等学校、専門学校、学習塾のような教育機関、さらには、「保育・教育等施設」としての、病院や診療所のような医療機関、児童福祉施設、老人福祉施設、障がい者福祉施設のような福祉施設など、家族構成員のうちの一部の人を預かるどのような施設で用いられてもよい。また、画像活用システム10は、「保育・教育等施設」以外のいかなる施設や機関で用いられてもよい。
【0113】
[作用効果]
以上示したとおり、この実施の形態の画像活用システム10は、保育士用端末30や保護者用端末20の撮影機能において撮影された園児80を含む画像を取得して、取得した画像について、データの追加、及び/又は、データの削除、及び/又は、データの修正を含む、所定の加工を施した加工画像を生成して、加工画像を取り込んだデータを用い、各種サービスに用いるためのデータとしてのサービスデータを生成することにより、それぞれのコミュニケーションツールに適した加工画像を作成し、それぞれのコミュニケーションツールの目的に適した加工画像を自動的に選択し適用したコミュニケーションツールを作成することができる。これにより、保育園110等が作成するコミュニケーションツールに画像を適切に適用して業務の効率化を図ることができる。
【0114】
この実施の形態の画像活用システム10は、データベース16に記録された加工画像を用いてサービスデータを生成することにより、画像活用システム10にアップロードされた画像を、アップロード後の任意のタイミングで用いてサービスデータを生成できる。
【0115】
この実施の形態の画像活用システム10は、画像取得部11が取得した画像に写った対象を認識し、認識された対象に依存して画像を分類するための複数のグループのうちの何れかに振り分ける振り分け部13を備えたことにより、予め形成された、サービスデータの種類や目的に適合したグループの中から加工画像を選択してサービスデータを形成できる。これにより、それぞれのコミュニケーションツールの目的に適した加工画像を自動的に選択し適用したコミュニケーションツールを簡易かつ的確に作成することができる。
【0116】
この実施の形態の画像活用システム10は、サービス判別部14において、加工画像を、複数の各種サービスのうちの何れにおいて使用するかを判別することにより、それぞれの各種サービスに適合した加工画像を的確に用いたサービスデータを容易に作成できる。
【0117】
この実施の形態の画像活用システム10において、画像加工部12は、画像に写った前記園児のうち少なくとも一部を消去することにより、画像に写った園児80の保護者60の要望や被写体の性質上、誰もが見うる状況を形成したくないものを画像から消去して、個人情報の保護を図るべき人や見る者に不快感を与える撮影物がサービスデータに使用されることを防止できる。
【0118】
この実施の形態の画像活用システム10において、画像加工部12は、画像に、特定の園児の写った画像が特定の者以外の利用するサービスデータに用いられないようにするための属性情報を付加することにより、画像に写った園児80の保護者60の要望や被写体の性質上、誰もが見うる状況を形成したくないものを確実に画像から消去できる。
【0119】
この実施の形態の画像活用システム10において、サービスデータは、保育園110と保育園110で保育される園児80の保護者60との連絡に用いる連絡媒体であることにより、画像を用いた見やすく的確な情報伝達が可能な連絡媒体を簡易に形成できる。
【0120】
[その他]
本発明の構成は上記実施の形態のみに限られるものではない。
【0121】
例えば、この実施の形態の画像活用システム10の構成の少なくとも一部を保育士用端末30や保護者用端末20が備える構成であってもよい。この場合、保育士用端末30や保護者用端末20が備える画像活用システム10の構成の少なくとも一部は、プログラムとして構成され、保育士用端末30や保護者用端末20にダウンロードされる構成であってもよい。また、この実施の形態の画像活用システム10の少なくとも一部の構成は、ネットワーク50に接続されないスタンドアロンのコンピュータシステムで実施されてもよい。また、その他の具体的な構成も上記実施の形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において様々な変更が可能である。
【0122】
上記実施の形態はこの発明の例示であり、本発明が上記実施の形態のみに限定されることを意味するものではないことは、いうまでもない。
【符号の説明】
【0123】
10 画像活用システム
11・・・画像取得部(画像取得手段)
12・・・画像加工部(画像加工手段)
13・・・振り分け部(振り分け手段)
14・・・サービス判別部(サービス判別手段)
15・・・サービスデータ生成部(サービスデータ生成手段)
20,20,20,・・・,20・・・保護者用端末(撮影手段)
30,30,30,・・・,30・・・保育士用端末(撮影手段)
40・・・監視カメラ(撮影手段)
60,60,60,・・・,60・・・保護者
70,70,70,・・・,70・・・保育士
80,80,80,・・・,80・・・園児
110・・・保育園(保育・教育施設)
201,202,203・・・園児画像(画像)
204・・・他画像(画像)
211,212,213,301,302,303,304,305,306,307,308,309,310,311,312,313,314,315・・・加工画像
220・・・クラスボード(サービスデータ)
230,230a,230b,230c,230d,230e,230f・・・連絡帳(サービスデータ)
240・・・帳票(サービスデータ)
図1
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図8