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特開2022-71712ユーザー端末、登記情報取得方法およびコンピュータプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022071712
(43)【公開日】2022-05-16
(54)【発明の名称】ユーザー端末、登記情報取得方法およびコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/16 20120101AFI20220509BHJP
【FI】
G06Q50/16
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020180814
(22)【出願日】2020-10-28
(71)【出願人】
【識別番号】500422735
【氏名又は名称】レッドフォックス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【弁理士】
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 淳一
(72)【発明者】
【氏名】別所 宏恭
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC27
(57)【要約】      (修正有)
【課題】適地を発見してから登記情報を入手するまでの時間を短縮できるユーザー端末、登記情報取得方法及びコンピュータプログラムを提供する。
【解決手段】登記情報取得システム1において、ユーザー端末10は、公図を表示部に表示させる表示処理部16と、表示部22に表示された公図に含まれる土地の区画のうちユーザーが指定した区画を検出する操作検出部15と、操作検出部15が検出した区画を特定する情報に基づいて、区画の登記情報を要求するための登記情報要求を作成する作成部18と、作成部18が作成した登記情報要求を、登記情報を提供する登記情報提供サーバ100へ送信する通信部12と、を備える。通信部12は、登記情報要求に対して、登記情報提供サーバ100が送信した登記情報応答を受信する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
公図を表示部に表示させる表示処理部と、
前記表示部に表示された公図に含まれる土地の区画のうちユーザーが指定した区画を検出する操作検出部と、
前記操作検出部が検出した区画を特定する情報に基づいて、前記区画の登記情報を要求するための登記情報要求を作成する作成部と、
前記作成部が作成した前記登記情報要求を、登記情報を提供する登記情報提供サーバへ送信する通信部と
を備え、
前記通信部は、前記登記情報要求に対して、前記登記情報提供サーバが送信した登記情報応答を受信する、ユーザー端末。
【請求項2】
前記作成部は、前記ユーザー端末の位置情報に基づいて、前記公図を要求するための地図情報要求を作成し、
前記通信部は、前記作成部が作成した前記地図情報要求を、公図情報を提供する地図情報提供サーバへ送信し、前記地図情報提供サーバが前記地図情報要求に対する返信として送信した地図情報応答を受信し、
前記表示処理部は、前記地図情報応答に含まれる公図を表示部に表示させる、
請求項1に記載のユーザー端末。
【請求項3】
前記操作検出部が検出した区画に基づいて、検出した前記区画に隣接する区画を検出する区画検出部
を備え、
前記作成部は、前記操作検出部が検出した前記区画を特定する情報と、前記区画検出部が検出した隣接する前記区画を特定する情報とに基づいて、登記情報要求を作成する、請求項1または請求項2に記載のユーザー端末。
【請求項4】
前記表示処理部は、前記区画検出部が検出した隣接する前記区画を表示部に表示させ、
操作検出部は、前記表示部に表示された隣接する前記区画のうちユーザーが指定した区画を検出し、
前記作成部は、前記操作検出部が検出した前記区画を特定する情報と、前記操作検出部が検出した隣接する前記区画を特定する情報とに基づいて、前記登記情報要求を作成する、請求項3に記載のユーザー端末。
【請求項5】
前記作成部は、前記通信部が受信した前記登記情報応答に含まれる登記情報に基づいて、一または複数の前記区画の各々に該当する地番を特定する情報と、一または複数の地番の各々の地権者とを関連付けた地権者リストを作成する、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のユーザー端末。
【請求項6】
前記操作検出部が検出した区画を特定する情報から取得される登記情報の数に基づいて、登記情報を取得するか否かを判定する判定部
を備え、
前記作成部は、前記判定部が登記情報を取得すると判定した区画を特定する情報に基づいて、前記区画の登記情報を要求するための登記情報要求を作成する、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のユーザー端末。
【請求項7】
公図を表示部に表示させるステップと、
前記表示部に表示された公図に含まれる土地の区画のうちユーザーが指定した区画を検出するステップと、
検出する前記ステップで検出した区画を特定する情報に基づいて、前記区画の登記情報を要求するための登記情報要求を作成するステップと、
前記登記情報要求を、登記情報を提供する登記情報提供サーバへ送信するステップと、
前記登記情報要求に対して、前記登記情報提供サーバが送信した登記情報応答を受信するステップと
を有する、ユーザー端末が実行する登記情報取得方法。
【請求項8】
ユーザー端末のコンピュータに、
公図を表示部に表示させるステップと、
前記表示部に表示された公図に含まれる土地の区画のうちユーザーが指定した区画を検出するステップと、
検出する前記ステップで検出した区画を特定する情報に基づいて、前記区画の登記情報を要求するための登記情報要求を作成するステップと、
前記登記情報要求を、登記情報を提供する登記情報提供サーバへ送信するステップと、
前記登記情報要求に対して、前記登記情報提供サーバが送信した登記情報応答を受信するステップと
を実行させる、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、ユーザー端末、登記情報取得方法およびコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
登記簿に記録されている登記情報を入手するには、法務局に直接出向いて入手する方法、登記情報提供サービスのウェブサイトにアクセスして入手する方法、登記情報提供サービスをデータ取得元とした取得代行サービスを利用して入手する方法などがある。
登記情報提供サービスに関して、地番、地名がわからない場合でも、登記情報を取得することができる技術が知られている(例えば特許文献1参照)。この技術は、登記情報と住所情報とを関連付けて記憶する登記情報管理DBを有する登記情報管理サーバと、住所情報と位置情報とを関連付けて記憶する住所DBを有する住所情報管理サーバと、携帯電話の位置情報を生成する測位サーバをホストコンピュータに接続し、移動体通信網を介して登記情報の取得要求を送信する携帯電話を設け、ホストコンピュータにより、測位サーバにより生成される位置情報に対応する住所情報を住所情報管理サーバから取得し、取得した住所情報に対応する登記情報を登記情報管理サーバから取得する。
【0003】
前述したように、登記情報を入手するには、管轄の法務局に出向くまたはウェブサイトの利用が前提となっている。不動産業界の用地調査業務などの屋外を動き回る業務形態の営業担当者が、現場で登記情報を入手することは難しい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005-4634号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
不動産業界の用地調査業務では、営業担当者は、用地調査で適地を発見した場合に発見した適地の登記情報の入手を依頼することが多い。適地の登記情報の入手を依頼された者は、適地を特定する情報に基づいて登記情報を入手し、入手した登記情報を適地の登記情報を依頼した営業担当者へ渡す。このため、適地を発見してから登記情報を入手するまでに数時間から数日のリードタイムが発生することが想定される。
営業担当者は、登記情報を取得してから次のアクションを起こすことが多いため、適地を発見してから登記情報を入手するまでの時間は短いのが好ましい。
本発明は前記の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、適地を発見してから登記情報を入手するまでの時間を短縮できるユーザー端末、登記情報取得方法およびコンピュータプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明の一態様は、公図を表示部に表示させる表示処理部と、前記表示部に表示された公図に含まれる土地の区画のうちユーザーが指定した区画を検出する操作検出部と、前記操作検出部が検出した区画を特定する情報に基づいて、前記区画の登記情報を要求するための登記情報要求を作成する作成部と、前記作成部が作成した前記登記情報要求を、登記情報を提供する登記情報提供サーバへ送信する通信部とを備え、前記通信部は、前記登記情報要求に対して、前記登記情報提供サーバが送信した登記情報応答を受信する、ユーザー端末である。
(2)本発明の一態様は、上記(1)に記載のユーザー端末において、前記作成部は、前記ユーザー端末の位置情報に基づいて、前記公図を要求するための地図情報要求を作成し、前記通信部は、前記作成部が作成した前記地図情報要求を、公図情報を提供する地図情報提供サーバへ送信し、前記地図情報提供サーバが前記地図情報要求に対する返信として送信した地図情報応答を受信し、前記表示処理部は、前記地図情報応答に含まれる公図を表示部に表示させる。
(3)本発明の一態様は、上記(1)または上記(2)に記載のユーザー端末において、前記操作検出部が検出した区画に基づいて、検出した前記区画に隣接する区画を検出する区画検出部を備え、前記作成部は、前記操作検出部が検出した前記区画を特定する情報と、前記区画検出部が検出した隣接する前記区画を特定する情報とに基づいて、登記情報要求を作成する。
(4)本発明の一態様は、上記(3)に記載のユーザー端末において、前記表示処理部は、前記区画検出部が検出した隣接する前記区画を表示部に表示させ、操作検出部は、前記表示部に表示された隣接する前記区画のうちユーザーが指定した区画を検出し、前記作成部は、前記操作検出部が検出した前記区画を特定する情報と、前記操作検出部が検出した隣接する前記区画を特定する情報とに基づいて、前記登記情報要求を作成する。
(5)本発明の一態様は、上記(1)から上記(4)のいずれか一項に記載のユーザー端末において、前記作成部は、前記通信部が受信した前記登記情報応答に含まれる登記情報に基づいて、一または複数の前記区画の各々に該当する地番を特定する情報と、一または複数の地番の各々の地権者とを関連付けた地権者リストを作成する。
(6)本発明の一態様は、上記(1)から上記(5)のいずれか一項に記載のユーザー端末において、前記操作検出部が検出した区画を特定する情報から取得される登記情報の数に基づいて、登記情報を取得するか否かを判定する判定部を備え、前記作成部は、前記判定部が登記情報を取得すると判定した区画を特定する情報に基づいて、前記区画の登記情報を要求するための登記情報要求を作成する。
(7)本発明の一態様は、公図を表示部に表示させるステップと、前記表示部に表示された公図に含まれる土地の区画のうちユーザーが指定した区画を検出するステップと、検出する前記ステップで検出した区画を特定する情報に基づいて、前記区画の登記情報を要求するための登記情報要求を作成するステップと、前記登記情報要求を、登記情報を提供する登記情報提供サーバへ送信するステップと、前記登記情報要求に対して、前記登記情報提供サーバが送信した登記情報応答を受信するステップとを有する、ユーザー端末が実行する登記情報取得方法である。
(8)本発明の一態様は、ユーザー端末のコンピュータに、公図を表示部に表示させるステップと、前記表示部に表示された公図に含まれる土地の区画のうちユーザーが指定した区画を検出するステップと、検出する前記ステップで検出した区画を特定する情報に基づいて、前記区画の登記情報を要求するための登記情報要求を作成するステップと、前記登記情報要求を、登記情報を提供する登記情報提供サーバへ送信するステップと、前記登記情報要求に対して、前記登記情報提供サーバが送信した登記情報応答を受信するステップとを実行させる、コンピュータプログラムである。
【発明の効果】
【0007】
本発明の実施形態によれば、適地を発見してから登記情報を入手するまでの時間を短縮できるユーザー端末、登記情報取得方法およびコンピュータプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本実施形態に係る登記情報取得システムの一例を示す図である。
図2】本実施形態に係る登記情報取得システムに含まれるユーザー端末、地図情報提供サーバ、登記情報提供サーバの一例を示す図である。
図3】本実施形態に係る登記情報取得システムの動作の一例を示す図である。
図4】本実施形態に係る登記情報取得システムに含まれるユーザー端末の表示画面の例1を示す図である。
図5】本実施形態に係る登記情報取得システムに含まれるユーザー端末の表示画面の例2を示す図である。
図6】本実施形態に係る登記情報取得システムに含まれるユーザー端末の表示画面の例3を示す図である。
図7】本実施形態に係る登記情報取得システムに含まれるユーザー端末の表示画面の例4を示す図である。
図8】本実施形態に係る登記情報取得システムに含まれるユーザー端末の表示画面の例5を示す図である。
図9】実施形態の変形例1に係る登記情報取得システムに含まれるユーザー端末の一例を示す図である。
図10】実施形態の変形例に係る登記情報取得システムの動作の一例を示す図である。
図11】実施形態の変形例2に係る登記情報取得システムに含まれるユーザー端末の一例を示す図である。
図12】実施形態の変形例2に係る登記情報取得システムの動作の一例を示す図である。
図13】実施形態の変形例3に係る登記情報取得システムに含まれるユーザー端末の一例を示す図である。
図14】実施形態の変形例3に係る登記情報取得システムの動作の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
次に、本実施形態に係るユーザー端末、登記情報取得方法およびコンピュータプログラムを、図面を参照しつつ説明する。以下で説明する実施形態は一例に過ぎず、本発明が適用される実施形態は、以下の実施形態に限られない。
なお、実施形態を説明するための全図において、同一の機能を有するものは同一符号を用い、繰り返しの説明は省略する。
また、本願でいう「XXに基づく」とは、「少なくともXXに基づく」ことを意味し、XXに加えて別の要素に基づく場合も含む。また、「XXに基づく」とは、XXを直接に用いる場合に限定されず、XXに対して演算や加工が行われたものに基づく場合も含む。「XX」は、任意の要素(例えば、任意の情報)である。
【0010】
(実施形態)
(登記情報取得システム)
図1は、本実施形態に係る登記情報取得システムの一例を示す図である。登記情報取得システム1は、ユーザー端末10と、登記情報提供サーバ100と、地図情報提供サーバ200とを備える。
ユーザー端末10は、基地局装置(図示なし)を経由して、ネットワークNWを介して、登記情報提供サーバ100と、地図情報提供サーバ200と接続される。
ネットワークNWは、無線または有線による通信網である。このネットワークNWには、インターネットやイントラネットなどが含まれる。より具体的には、ネットワークNWは、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)などによって構成される情報通信ネットワークである。このWANには、例えば、携帯電話網、PHS(Personal Handy-phone System)網、PSTN(Public Switched Telephone Network;公衆交換電話網)、専用通信回線網、およびVPN(Virtual Private Network)などが含まれる。
【0011】
ユーザー端末10は、営業担当者などのユーザーUが、携帯する携帯機器である。営業担当者の一例は、不動産業界の用地調査業務などの屋外を動き回る業務形態のユーザーである。ユーザーは、用地調査の際にユーザー端末10を携帯する。携帯機器の一例は、パーソナルコンピュータ、携帯電話、タブレット、スマートフォン、PHS(Personal Handy-phone System)またはPDA(Personal Digital Assistant)などの端末装置である。
【0012】
ユーザー端末10には、登記情報取得アプリがインストールされている。ユーザーは、ユーザー端末10に対して登記情報取得アプリを起動する操作を行う。ユーザー端末10は、ユーザーの操作に基づいて登記情報取得アプリを起動し、登記情報取得画面を表示する。登記情報取得画面には、地図情報取得ボタンが表示される。ユーザーは、用地調査で適地を発見した場合に、地図情報取得ボタンを押す。ユーザーによって地図情報取得ボタンが押されることによって、ユーザー端末10は、地図情報の取得を開始する。ここで取得される地図情報の一例は、公図情報である。
ユーザー端末10は、ユーザー端末10の位置情報を取得し、取得したユーザー端末10の位置情報を、住居番号を特定する情報へ変換する。ユーザー端末10は、ユーザー端末10の位置情報を変換することによって得られた住居番号を特定する情報含む、地図情報提供サーバ200を宛先とする地図情報要求を作成する。ユーザー端末10は、作成した地図情報要求を、地図情報提供サーバ200へ送信する。
【0013】
地図情報提供サーバ200は、ユーザー端末10が送信した地図情報要求を受信する。地図情報提供サーバ200は、受信した地図情報要求に含まれる住居番号を特定する情報に基づいて、住居番号に該当する位置から所定の領域の公図情報を取得する。地図情報提供サーバ200は、取得した住居番号に該当する位置から所定の領域の公図情報を含む、ユーザー端末10を宛先とする地図情報応答を作成する。地図情報提供サーバ200は、作成した地図情報応答を、ユーザー端末10へ送信する。
【0014】
ユーザー端末10は、地図情報提供サーバ200が送信した地図情報応答を受信する。ユーザー端末10は、受信した地図情報応答を受け付ける。ユーザー端末10は、受け付けた地図情報応答に含まれる住居番号に該当する位置から所定の領域の公図情報を取得する。ユーザー端末10は、取得した住居番号に該当する位置から所定の領域の公図情報に基づいて、ユーザー端末10の位置周辺の公図と、その公図に含まれる一又は複数の区画の各々を特定する情報を含む区画リストとを表示する。区画を特定する情報の一例は、地番である。
【0015】
ユーザーは、ユーザー端末10に表示された住居番号に該当する位置から所定の領域の公図と、区画リストとを参照し、その公図に含まれる土地の区画のうち、適地に該当する一または複数の区画を区画リストから選択する。具体的には、区画リストに含まれる一又は複数の区画を特定する情報のうち、適地に該当する一または複数の区画に該当する区画を特定する情報の部分を押す。ユーザー端末10は、ユーザーが押した一または複数の区画を特定する情報の部分に該当する区画を検出する。ユーザーは、一または複数の区画を特定する情報の部分を押す操作を終了した場合に、区画の選択を終了する操作を行う。ユーザー端末10は、区画の選択を終了する操作を検出し、検出した区画の選択を終了する操作に基づいて、取得内容を選択する画面を表示する。
【0016】
ユーザーは、ユーザー端末10に表示された取得内容を選択する画面を参照し、取得内容に該当する部分(チェックボックス)を押す操作を行う。ユーザー端末10は、ユーザーが押した部分に該当する取得内容を検出する。ユーザーは、取得内容を選択する操作を終了した場合に、登記情報を取得するために登記情報取得ボタンを押す。
ユーザー端末10は、登記情報取得ボタンを押す操作を検出し、検出した登記情報取得ボタンを押す操作に基づいて、ユーザーに入力内容を確認させるための画面を表示させる。ユーザーは、ユーザー端末10に表示された入力内容を確認させるための画面を参照し、問題がない場合には承認する操作を行う。ユーザー端末10は、ユーザーによる承認する操作を検出し、検出した承認する操作に基づいて一または複数の区画の各々に該当する地番を特定する情報と取得内容を特定する情報とを含む、登記情報提供サーバ100を宛先とする登記情報要求を作成する。ユーザー端末10は、作成した登記情報要求を、登記情報提供サーバ100へ送信する。
【0017】
登記情報提供サーバ100は、ユーザー端末10が送信した登記情報要求を受信し、受信した登記情報要求に含まれる一または複数の地番の各々を特定する情報と取得内容を特定する情報とを取得する。登記情報提供サーバ100は、取得した一または複数の地番の各々を特定する情報と取得内容を特定する情報とに基づいて、一又は複数の地番の各々に該当する登記情報を取得する。登記情報提供サーバ100は、取得した一または複数の登記情報を含む、ユーザー端末10を宛先とする登記情報応答を作成する。登記情報提供サーバ100は、作成した登記情報応答をユーザー端末10へ送信する。
【0018】
ユーザー端末10は、登記情報提供サーバ100が送信した登記情報応答を受信する。ユーザー端末10は、受信した登記情報応答を受け付ける。ユーザー端末10は、受け付けた登記情報応答に含まれる一または複数の登記情報に基づいて、一または複数の地番を特定する情報の各々と、一または複数の地番を特定する情報の各々について登記情報とを関連付けて記憶する。ユーザー端末10は、一または複数の地番を特定する情報の各々と、一または複数の地番を特定する情報の各々について登記情報とを関連付けて表示する。
【0019】
(登記情報取得システムの構成)
図2は、本実施形態に係る登記情報取得システムに含まれるユーザー端末、地図情報提供サーバ、登記情報提供サーバの一例を示す図である。以下、ユーザー端末10、地図情報提供サーバ200、登記情報提供サーバ100について順次説明する。
【0020】
(ユーザー端末)
ユーザー端末10は、通信部12と、受付部14と、操作検出部15と、表示処理部16と、作成部18と、記憶部20と、表示部22と、測位部24とを備える。
通信部12は、通信モジュールによって実現される。通信部12は、ネットワークNWを経由して、地図情報提供サーバ200、登記情報提供サーバ100などの他の装置と通信を行う。通信部12は、例えば、無線通信方式で通信してもよい。また、通信部12は、例えば有線LANなどの通信方式で通信してもよい。
具体的には、通信部12は、地図情報提供サーバ200へ、作成部18が出力した地図情報要求を送信する。また、通信部12は、地図情報提供サーバ200が送信した地図情報応答を受信する。通信部12は、登記情報提供サーバ100へ、作成部18が出力した登記情報要求を送信する。また、通信部12は、登記情報提供サーバ100が送信した登記情報応答を受信する。
【0021】
記憶部20は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ、またはこれらのうち複数が組み合わされたハイブリッド型記憶装置などにより実現される。記憶部20には、登記情報RIが記憶される。登記情報RIは、一または複数の地番を特定する情報の各々と、一または複数の地番を特定する情報の各々について登記情報とを関連付けた情報である。
受付部14は、通信部12が受信した地図情報応答を受け付ける。受付部14は、受信した地図情報応答に含まれる公図情報を記憶部20に記憶させてもよい。以下、受付部14が、地図情報応答に含まれる公図情報を記憶部20に記憶させる場合について説明を続ける。受付部14は、通信部12が受信した登記情報応答を受け付ける。受付部14は、受け付けた登記情報応答に含まれる一または複数の登記情報に基づいて、一または複数の地番を特定する情報の各々と、一または複数の地番を特定する情報の各々について登記情報とを関連付けて記憶部20に記憶させる。
【0022】
操作検出部15は、例えば、タッチパネルなどによって構成され、表示部22に表示される画面に対するタッチ操作を検出し、タッチ操作の検出結果を、作成部18へ出力する。タッチ操作には、地図情報取得ボタンを押す操作、区画を特定する情報の部分を押す操作、区画の選択を終了する操作、取得内容に該当する部分を押す操作、承認する操作、登記情報取得ボタンを押す操作などが含まれる。
表示部22は、表示処理部16が出力した画面を表示する。具体的には、表示部22は、表示処理部16が出力する登記情報取得画面、公図画面、取得内容を選択する画面、入力内容を確認させるための画面、登記情報表示画面などを表示する。
【0023】
測位部24は、全球測位衛星システム(GNSS(Global Navigation Satellite System))などの衛星測位システムによって構成され、ユーザー端末10の位置を測位する。全球測位衛星システムには、全地球測位システム(GPS(Global Positioning System))、GLONASS、Galileo、準天頂衛星(QZSS)などが含まれる。測位部24は、作成部18が出力した測位要求を取得し、取得した測位要求に基づいて測位を行う。測位部24は、測位結果を含む測位応答を作成し、作成した測位応答を、作成部18へ出力する。測位結果の一例は、経度と緯度とによって表されている。
【0024】
表示処理部16は、表示部22に画面を表示させる。具体的には、表示処理部16は、表示部22に登記情報取得画面を表示させる。表示処理部16は、受付部14が受け付けた地図情報応答を取得し、取得した地図情報応答に含まれる住居番号に該当する位置から所定の領域の公図情報に基づいて、公図と、区画リストとを表示させる。例えば、表示処理部16は、OCR(Optical Character Recognition/Reader)などの文字認識技術を使用して、公図に示された区画を特定する情報を取得する。
表示処理部16は、操作検出部15が区画の選択を終了する操作を検出した場合に、取得内容を選択する画面を表示させる。表示処理部16は、操作検出部15が登記情報取得ボタンを押す操作を検出した場合に、入力内容を確認させるための画面を表示させる。表示処理部16は、受付部14が受け付けた登記情報応答を取得し、取得した登記情報応答に含まれる一または複数の登記情報に基づいて、一または複数の地番を特定する情報の各々と、一または複数の地番を特定する情報の各々について登記情報とを関連付けた地番登記関連情報を含む登記情報表示画面を表示させる。
【0025】
作成部18は、地図情報を取得するための地図情報要求と、登記情報を要求するための登記情報要求とを作成する。具体的には、作成部18は、操作検出部15から地図情報取得ボタンを押す操作の検出結果を取得した場合には、測位部24に測位要求を出力する。作成部18は、測位部24に出力した測位要求に対して測位部24から測位応答を取得する。作成部18は、取得した測位応答に含まれる測位結果を取得し、取得した測位結果を、住居番号を特定する情報へ変換する。作成部18は、測位結果を変換することによって得られた住居番号を特定する情報を含む地図情報要求を作成する。作成部18は、作成した地図情報要求を、通信部12へ出力する。
【0026】
作成部18は、操作検出部15から一または複数の区画を特定する情報の部分を押す操作の検出結果と、取得内容に該当する部分を押す操作の検出結果とを取得する。作成部18は、操作検出部15から承認する操作の検出結果を取得した場合には、取得した一または複数の区画を特定する情報の部分を押す操作の検出結果に基づいて、一または複数の区画を特定する情報の部分に該当する地番を特定する情報を取得する。作成部18は、取得した一または複数の地番を特定する情報と、取得内容を特定する情報とを含む、登記情報提供サーバ100を宛先とする登記情報要求を作成する。作成部18は、作成した登記情報要求を通信部12へ出力する。
【0027】
受付部14と、操作検出部15と、表示処理部16と、作成部18との全部または一部は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサが記憶部20に格納されたプログラムを実行することにより実現される機能部(以下、ソフトウェア機能部と称する)である。なお、受付部14と、操作検出部15と、表示処理部16と、作成部18との全部または一部は、LSI(Large Scale Integration)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、またはFPGA(Field-Programmable Gate Array)などのハードウェアにより実現されてもよく、ソフトウェア機能部とハードウェアとの組み合わせによって実現されてもよい。
【0028】
(地図情報提供サーバ)
地図情報提供サーバ200は、通信部202と、受付部204と、取得部206と、作成部208と、記憶部210とを備える。
通信部202は、通信モジュールによって実現される。通信部202は、ネットワークNWを経由して、ユーザー端末10などの他の装置と通信を行う。通信部202は、例えば、無線通信方式で通信してもよい。また、通信部202は、例えば有線LANなどの通信方式で通信してもよい。具体的には、通信部202は、ユーザー端末10が送信した地図情報要求を受信する。通信部202は、ユーザー端末10へ、作成部208が出力した地図情報応答を送信する。
【0029】
記憶部210は、例えば、RAM、ROM、HDD、フラッシュメモリ、またはこれらのうち複数が組み合わされたハイブリッド型記憶装置などにより実現される。記憶部210には、地図情報MIが記憶される。地図情報MIの一例は、住居番号を含む住居地図に公図を重ね合わせたものである。地図情報MIによって、住居番号から地番を調べることが可能である。公図には、土地の実際の形や、隣の土地、道路との位置関係などが表されている。
【0030】
受付部204は、通信部202が受信した地図情報要求を受け付ける。
取得部206は、受付部204が受け付けた地図情報要求を取得する。取得部206は、取得した地図情報要求に含まれる住居番号を特定する情報を取得する。取得部206は、取得した住居番号を特定する情報に基づいて、記憶部210に記憶された地図情報MIから、住居番号に該当する位置から所定の領域の公図を取得する。
【0031】
作成部208は、取得部206が取得した住居番号に該当する位置から所定の領域の公図情報を取得する。作成部208は、取得した住居番号に該当する位置から所定の領域の公図情報を含む、ユーザー端末10を宛先とする地図情報応答を作成する。作成部208は、作成した地図情報応答を、通信部202へ出力する。
【0032】
受付部204と、取得部206と、作成部208との全部または一部は、例えば、CPUなどのプロセッサが記憶部210に格納されたプログラムを実行することにより実現される機能部(以下、ソフトウェア機能部と称する)である。なお、受付部204と、取得部206と、作成部208との全部または一部は、LSI、ASIC、またはFPGAなどのハードウェアにより実現されてもよく、ソフトウェア機能部とハードウェアとの組み合わせによって実現されてもよい。
【0033】
(登記情報提供サーバ)
登記情報提供サーバ100は、通信部102と、受付部104と、取得部106と、作成部108と、記憶部110とを備える。
通信部102は、通信モジュールによって実現される。通信部102は、ネットワークNWを経由して、ユーザー端末10などの他の装置と通信を行う。通信部102は、例えば、無線通信方式で通信してもよい。また、通信部102は、例えば有線LANなどの通信方式で通信してもよい。具体的には、通信部102は、ユーザー端末10が送信した登記情報要求を受信する。通信部102は、ユーザー端末10へ、作成部108が出力した登記情報応答を送信する。
【0034】
記憶部110は、例えば、RAM、ROM、HDD、フラッシュメモリ、またはこれらのうち複数が組み合わされたハイブリッド型記憶装置などにより実現される。記憶部110には、登記情報DBRIDBが記憶される。登記情報DBRIDBは、複数の地番を特定する情報と複数の地番を特定する情報の各々について、地番に該当する登記情報とを関連付けたものである。
【0035】
受付部104は、通信部102が受信した登記情報要求を受け付ける。
取得部106は、受付部104が受け付けた登記情報要求を取得する。取得部106は、取得した登記情報要求に含まれる一または複数の地番を特定する情報を取得する。取得部206は、取得した一または複数の地番を特定する情報の各々に基づいて、記憶部110に記憶された登記情報DBRIDBから、一または複数の地番を特定する情報の各々に関連付けられている登記情報を取得する。
【0036】
作成部108は、取得部106が取得した一または複数の地番を特定する情報の各々に関連付けられている登記情報を取得する。作成部108は、取得した一または複数の地番を特定する情報の各々に関連付けられている登記情報を含む、ユーザー端末10を宛先とする登記情報応答を作成する。作成部108は、作成した登記情報応答を、通信部102へ出力する。
受付部104と、取得部106と、作成部108との全部または一部は、例えば、CPUなどのプロセッサが記憶部110に格納されたプログラムを実行することにより実現される機能部(以下、ソフトウェア機能部と称する)である。なお、受付部104と、取得部106と、作成部108との全部または一部は、LSI、ASIC、またはFPGAなどのハードウェアにより実現されてもよく、ソフトウェア機能部とハードウェアとの組み合わせによって実現されてもよい。
【0037】
(登記情報取得システムの動作)
図3は、本実施形態に係る登記情報取得システムの動作の一例を示す図である。図3を参照して、ユーザーが登記情報取得アプリを起動する操作を行うことによって、ユーザー端末10が登記情報取得アプリを起動し、登記情報取得画面を表示した後の動作について説明する。
【0038】
(ステップS1-1)
ユーザー端末10において、操作検出部15は、ユーザーによる地図情報取得ボタンを押す操作を検出する。操作検出部15は、地図情報取得ボタンを押す操作の検出結果を、作成部18へ出力する。
(ステップS2-1)
ユーザー端末10において、作成部18は、操作検出部15から地図情報取得ボタンを押す操作の検出結果を取得する。作成部18は、取得した地図情報取得ボタンを押す操作の検出結果に基づいて、測位部24に測位要求を出力する。
測位部24は、作成部18が出力した測位要求を取得し、取得した測位要求に基づいて測位を行う。測位部24は、測位結果を含む測位応答を作成し、作成した測位応答を、作成部18へ出力する。
作成部18は、測位部24が出力した測位応答を取得する。作成部18は、取得した測位応答に含まれる測位結果を取得し、取得した測位結果を住居番号へ変換する。作成部18は、測位結果を変換することによって得られた住居番号を特定する情報を含む、地図情報提供サーバ200を宛先とする地図情報要求を作成する。
【0039】
(ステップS3-1)
ユーザー端末10において、作成部18は、作成した地図情報要求を、通信部12へ出力する。通信部12は、作成部18が出力した地図情報要求を取得し、取得した地図情報要求を地図情報提供サーバ200へ送信する。
(ステップS4-1)
地図情報提供サーバ200において、通信部202は、ユーザー端末10が送信した地図情報要求を受信する。受付部204は、通信部202が受信した地図情報要求を受け付ける。取得部206は、受付部204が受け付けた地図情報要求を取得する。
取得部206は、取得した地図情報要求に含まれる住居番号を特定する情報を取得する。取得部206は、取得した住居番号を特定する情報に基づいて、記憶部210に記憶された地図情報MIから、住居番号に該当する位置から所定の領域の公図を取得する。
作成部208は、取得部206が取得した住居番号に該当する位置から所定の領域の公図情報を取得する。作成部208は、取得した住居番号に該当する位置から所定の領域の公図情報を含む、ユーザー端末10を宛先とする地図情報応答を作成する。
【0040】
(ステップS5-1)
地図情報提供サーバ200において、作成部208は、作成した地図情報応答を、通信部202へ出力する。通信部202は、作成部208が出力した地図情報応答を取得し、取得した地図情報応答をユーザー端末10へ送信する。
(ステップS6-1)
ユーザー端末10において、通信部12は、地図情報提供サーバ200が送信した地図情報応答を受信する。受付部14は、通信部12が受信した地図情報応答を受け付ける。受付部14は、受信した地図情報応答に含まれる公図情報を記憶部20に記憶させる。表示処理部16は、受付部14が受け付けた地図情報応答を取得し、取得した地図情報応答に含まれる住居番号に該当する位置から所定の領域の公図情報に基づいて、公図と、区画リストとを表示させる。
【0041】
(ステップS7-1)
ユーザー端末10において、操作検出部15は、ユーザーによる区画を特定する情報の部分を押す操作を検出する。
図4は、本実施形態に係る登記情報取得システムに含まれるユーザー端末の表示画面の例1を示す図である。
図4に示されるように、ユーザー端末10の表示処理部16は、表示部22に公図OMを表示させる。公図OMは、一または複数の区画を含む。一または複数の区画の各々には、区画を特定する情報が示されている。区画を特定する情報の一例は、「49-1」、「49-2」などの地番である。
表示処理部16は、表示部22に住居番号に該当する位置から所定の領域を特定する情報CIを表示させる。所定の領域を特定する情報CIの一例は、「〇〇区××4丁目付近」などの区市町村である。
表示処理部16は、表示部22に公図OMに含まれる一または複数の区画を特定する情報を含む区画リストSELを表示させる。表示処理部16は、表示部22に区画リストSELに含まれる一または複数の区画を特定する情報のうち、操作検出部15が検出した区画を特定する情報の部分を押す操作に該当する区画の部分とその区画を特定する情報の部分に、ユーザーによって選択されたことを示す選択済情報を表示する。選択済情報の一例は、選択された区画の部分を選択されていない区画とは異なる色で表示することと、選択された区画を特定する情報の近傍にレ点を表示することである。図3に戻り説明を続ける。
【0042】
(ステップS8-1)
ユーザー端末10において、表示処理部16は、操作検出部15が区画の選択を終了する操作を検出した場合に、取得内容を選択する画面を表示させる。操作検出部15は、取得内容に該当する部分を押す操作を検出する。
図5は、本実施形態に係る登記情報取得システムに含まれるユーザー端末の表示画面の例2を示す図である。
図5に示されるように、ユーザー端末10の表示処理部16は、表示部22に取得内容を選択する画面を表示させる。取得内容の一例は、土地の全部事項証明書(土地・全部事項)、地図、建物の全部事項証明書(建物・全部事項)、建物地図である。ここで、全部事項証明書は、不動産登記簿に記載されている総ての内容を表示し、それが真正であることを証明する書面である。全部事項証明書には過去の履歴(所有権の移転、抵当権の設定・抹消など)も含めた記載内容が総て表示されている。
取得内容を選択する画面には、選択済情報が表示されたすべての区画を特定する情報について同じ内容を取得する場合に、取得内容を選択するための取得内容選択画面AC01と、選択済情報が表示された区画を特定する情報の各々について取得内容を選択するための取得内容選択画面AC02とが含まれる。図3に戻り説明を続ける。
【0043】
(ステップS9-1)
ユーザー端末10において、操作検出部15は、一または複数の区画を特定する情報の部分を押す操作の検出結果を作成部18へ出力する。作成部18は、操作検出部15が出力した一または複数の区画を特定する情報の部分を押す操作の検出結果を取得し、取得した一または複数の区画を特定する情報の部分を押す操作の検出結果に基づいて、一または複数の区画を特定する情報の部分に該当する地番を特定する情報を取得する。
操作検出部15は、登記情報取得ボタンを押す操作を検出する。操作検出部15は、登記情報取得ボタンを押す操作の検出結果を表示処理部16に出力する。表示処理部16、操作検出部15が出力した登記情報取得ボタンを押す操作の検出結果を取得し、取得した登記情報取得ボタンを押す操作の検出結果に基づいて、表示部22に入力内容を確認させるための画面を表示させる。
図6は、本実施形態に係る登記情報取得システムに含まれるユーザー端末の表示画面の例3を示す図である。
図6に示されるように、ユーザー端末10の表示処理部16は、表示部22に入力内容を確認させるための画面を表示させる。入力内容を確認させるための画面は、公図OMと登記リストRILとを含む。登記リストRILは、一または複数の地番を特定する情報の各々と、一または複数の地番を特定する情報の各々について登記情報とを関連付けた地番登記関連情報を含む。
図6に示される例では、登記リストRILは、地番「東京都〇〇区××4丁目49-1」と登記情報「土地・全部事項」と「土地・地図」とを関連付けた地番登記関連情報を含む。また、登記リストRILは、地番「東京都〇〇区××4丁目49-2」と登記情報「建物 A101・全部事項」と「建物 A101・建物図面」、「建物 A101・建物図面」と「建物 A102・全部事項」とを関連付けた地番登記関連情報を含む。
操作検出部15は、入力内容を確認させるための画面に対して、承認する操作の検出結果を取得した場合に、取得した承認する操作の検出結果を作成部18に出力する。作成部18は、操作検出部15が出力した承認する操作の検出結果を取得し、取得した承認する操作の検出結果に基づいて、取得した一または複数の地番を特定する情報を含む、登記情報提供サーバ100を宛先とする登記情報要求を作成する。
(ステップS10-1)
ユーザー端末10において、作成部18は、作成した登記情報要求を通信部12へ出力する。通信部12は、作成部18が出力した登記情報要求を取得し、取得した登記情報要求を登記情報提供サーバ100へ送信する。
【0044】
(ステップS11-1)
登記情報提供サーバ100において、通信部102は、ユーザー端末10が送信した登記情報要求を受信する。受付部104は、通信部102が受信した登記情報要求を受け付ける。取得部106は、受付部104が受け付けた登記情報要求を取得する。取得部106は、取得した登記情報要求に含まれる一または複数の地番を特定する情報を取得する。取得部106は、取得した一または複数の地番を特定する情報に基づいて、記憶部110に記憶された登記情報DBRIDBから、一または複数の地番の各々に該当する登記情報を取得する。
作成部108は、取得部106が取得した一または複数の地番の各々に該当する登記情報を取得する。作成部108は、取得した一または複数の地番の各々に該当する登記情報を含む、ユーザー端末10を宛先とする登記情報応答を作成する。
(ステップS12-1)
登記情報提供サーバ100において、作成部108は、作成した登記情報応答を、通信部102へ出力する。通信部102は、作成部108が出力した登記情報応答を取得し、取得した登記情報応答をユーザー端末10へ送信する。
(ステップS13-1)
ユーザー端末10において、通信部12は、登記情報提供サーバ100が送信した登記情報応答を受信する。受付部14は、通信部12が受信した登記情報応答を取得し、取得した登記情報応答に含まれる一または複数の登記情報を取得する。受付部14は、取得した一または複数の登記情報の各々と地番を特定する情報とに基づいて、一または複数の地番を特定する情報の各々と、一または複数の地番を特定する情報の各々について登記情報とを関連付けて記憶部20に記憶させる。
【0045】
(ステップS14-1)
ユーザー端末10において、表示処理部16は、受付部14が受け付けた登記情報応答を取得し、取得した登記情報応答に含まれる一または複数の登記情報に基づいて、一または複数の地番を特定する情報の各々と、一または複数の地番を特定する情報の各々について登記情報とを関連付けた地番登記関連情報を含む登記情報表示画面を表示させる。
【0046】
複数の地番登記関連情報を関連付けて、ユーザー端末10に記憶されてもよい。例えば、ユーザー端末10は、適地を特定する情報と複数の地番登記関連情報とを関連付けて記憶する。ユーザー端末10は、ユーザーが適地を特定する情報を指定する操作を行うことによって、その適地を特定する情報に関連付けられている複数の地番登記関連情報を表示する。
図7は、本実施形態に係る登記情報取得システムに含まれるユーザー端末の表示画面の例4を示す図である。
図7に示されるように、ユーザーが適地を特定する情報を指定する操作を行うことによって、ユーザー端末10の表示処理部16は、表示部22に適地を含む公図OMと適地を特定する情報に関連付けて記憶されている複数の地番登記関連情報RRIを表示させる。
具体的には、ユーザーは、適地を特定する情報として「××4丁目適地」を指定する操作を行う。ユーザー端末10は、適地を特定する情報を指定する操作を検出し、検出した適地を特定する情報に関連付けて記憶されている複数の地番登記関連情報として「東京都〇〇区××4丁目49-1」、土地・全部事項および土地・地図と、「東京都〇〇区××4丁目49-2」、建物 A101・全部事項および建物 A101 建物図面とを表示する。このように構成することによって、ユーザー端末10は、適地を特定する情報と複数の地番登記関連情報とを関連付けて記憶できる。このため、ユーザーは、ユーザー端末10に適地を特定する情報を指定する操作を行うことによって、指定した適地を特定する情報に関連付けられている地番登記関連情報を確認できる。
【0047】
さらに、ユーザー端末10は、適地を特定する情報に関連付けられている複数の地番登記関連情報RRIのうち、その詳細を参照したい地番登記関連情報の部分を押す操作が行われることによって、地番登記関連情報の詳細を表示するようにしてもよい。
図8は、本実施形態に係る登記情報取得システムに含まれるユーザー端末の表示画面の例5を示す図である。
図8に示されるように、ユーザーによって地番登記関連情報を指定する操作が行われることによって、ユーザー端末10の表示処理部16は、表示部22にユーザーによって指定された地番登記関連情報の詳細を表示させる。
具体的には、ユーザーは、詳細を参照したい地番登記関連情報として「...都〇〇区××4丁目49-1」を指定する操作を行う。ユーザー端末10は、地番登記関連情報を指定する操作を検出し、検出した地番登記関連情報を指定する操作に基づいて、地番登記関連情報「...都〇〇区××4丁目49-1」の詳細を表示する。地番登記関連情報の詳細には、登記種別、地番、取得日、依頼番号、不動産番号、不動産区分、所在地番、所在地(都道府県~小字名)、地番(親番)、地番(技番)、地目、地積などが含まれる。
このように構成することによって、ユーザー端末10は、適地を特定する情報に関連付けられている複数の地番登記関連情報RRIのうち、その詳細を参照したい地番登記関連情報の部分を押す操作が行われることによって、地番登記関連情報の詳細を表示できる。このため、ユーザーに地番登記関連情報の詳細を確認させることができる。
【0048】
前述した実施形態では、登記情報取得システム1に一台のユーザー端末10が含まれる場合について説明したが、この例に限られない。例えば、登記情報取得システム1に複数のユーザー端末10が含まれてもよい。
前述した実施形態では、取得内容の一例として、土地の全部事項証明書と、地図と、建物の全部事項証明書と、建物地図とが含まれる場合について説明したが、この例に限られない。例えば、取得内容の一例として、土地の全部事項証明書と、地図と、建物の全部事項証明書と、建物地図とに加えて、または土地の全部事項証明書と、地図と、建物の全部事項証明書と、建物地図との少なくとも一部に変えて、現在事項証明書、登記事項要約書などが含まれてもよい。
【0049】
前述した実施形態では、ユーザーがユーザー端末10の位置情報に基づいて、公図を取得する場合について説明したが、この例に限られない。例えば、ユーザー端末10において、表示処理部16は表示部22に地図を表示させる。ユーザーは、表示部22に表示された地図を参照し、公図を取得する位置を地図上に接触することなどによって指定する。ユーザー端末10は、指定された地図上の位置の位置情報を取得し、取得した位置情報に基づいて、公図を取得する。このように構成することによって、ユーザーが、公図を取得する場所に出向くことなく、任意の場所の公図を取得できる。
さらに、表示されている公図をずらすなどによって表示する領域を変更したい場合に、ユーザーは、表示部22に表示された公図を参照し、変更後の領域の中心となる位置を公図上に接触することなどによって指定する。ユーザー端末10は、指定された公図上の位置の位置情報を取得し、取得した位置情報に基づいて、公図を取得する。このように構成することによって、ユーザーが、表示されている公図の領域を容易にずらすことができる。
前述した実施形態では、ユーザーがユーザー端末10の表示部22に表示された画像の該当部分に接触することによって操作する場合について説明したが、この例に限られない。例えば、ユーザーがユーザー端末10の表示部22に表示された画像の該当部分に非接触で操作できるようにしてもよい。
前述した実施形態では、ユーザー端末10は、ユーザー端末10の位置情報を、住居番号を特定する情報へ変換し、変換することによって得られた住居番号を特定する情報含む、地図情報提供サーバ200を宛先とする地図情報要求を作成する場合について説明したが、この例に限られない。
例えば、ユーザー端末10は、ユーザー端末10の位置情報を含む、地図情報提供サーバ200を宛先とする地図情報要求を作成し、作成した地図情報要求を地図情報提供サーバ200へ送信するようにしてもよい。この場合、地図情報提供サーバ200は、ユーザー端末10が送信した地図情報要求を受信し、受信した地図情報要求に含まれるユーザー端末10の位置情報を取得し、取得したユーザー端末10の位置情報に基づいて、公図を取得するようにしてもよい。地図情報提供サーバ200は、取得したユーザー端末10の位置情報を変換することによって得られた住居番号に基づいて、公図を取得するようにしてもよい。また、地図情報提供サーバ200は、取得したユーザー端末10の位置情報から、公図を取得するようにしてもよい。この場合、地図情報提供サーバ200は、経緯度が対応づけられている公図を備えている。
【0050】
前述した実施形態において、ユーザー端末10は、氏名と住所と電話番号などの連絡先とを関連付けた顧客情報を一又は複数含む顧客DBを備えていてもよい。ユーザー端末10は、登記情報を取得した場合に、登記情報に含まれる権利者の指名と住所と、顧客DBに含まれる一又は複数の顧客情報とを照合し、権利者の連絡先を取得してもよい。このように構成することによって、登記情報を取得した後に、ユーザーに対して、権利者へ連絡するなどのアクションをとらせることを可能にできる。
【0051】
本実施形態に係る登記情報取得システム1によれば、ユーザー端末10は、公図を表示部22に表示させる表示処理部16と、表示部22に表示された公図に含まれる土地の区画のうちユーザーが指定した区画を検出する操作検出部15と、操作検出部15が検出した区画を特定する情報に基づいて、区画の登記情報を要求するための登記情報要求を作成する作成部18と、作成部18が作成した登記情報要求を、登記情報を提供する登記情報提供サーバ100へ送信する通信部12とを備える。通信部12は、登記情報要求に対して、登記情報提供サーバ100が送信した登記情報応答を受信する。
このように構成することによって、ユーザーは、ユーザー端末10を使用することによって、対象となる適地の地番、家屋番号を把握することなく、公図などの地図を確認しつつ、対象となる適地に該当する一または複数の地番の各々の土地登記と建物登記とのいずれか一方または両方を一括で取得することができる。このため、ユーザーは、2次元空間(地図)上での配置関係などを考えながら、土地登記と建物登記とのいずれか一方または両方を取得することができる。
また、作成部18は、ユーザー端末10の位置情報に基づいて、公図を要求するための地図情報要求を作成し、通信部12は、作成部18が作成した地図情報要求を、公図情報を提供する地図情報提供サーバ200へ送信し、地図情報提供サーバ200が地図情報要求に対する返信として送信した地図情報応答を受信し、表示処理部16は、地図情報応答に含まれる公図を表示部22に表示させる。このように構成することによって、ユーザー端末10は、ユーザー端末10の位置情報に基づいて、公図を表示部22に表示できる。このため、ユーザーは、対象となる適地の家屋番号を把握することなく、適地に該当する公図を、ユーザー端末10に表示させることができる。
【0052】
(実施形態の変形例1)
(登記情報取得システム)
実施形態の変形例1に係る登記情報取得システムの一例は、図1を適用できる。実施形態の変形例1に係る登記情報取得システム1aは、ユーザー端末10aと、登記情報提供サーバ100と、地図情報提供サーバ200とを備える。
ユーザー端末10aは、ユーザー端末10を適用できる。ただし、ユーザー端末10aが、ユーザー端末10aの位置周辺の公図と、その公図に含まれる一又は複数の区画の各々を特定する情報を含む区画リストとを表示した後の処理が異なる。ユーザーは、ユーザー端末10aに表示された公図と、区画リストとを参照し、その公図に含まれる土地の区画のうち、適地に該当する一または複数の区画を区画リストから選択する。具体的には、区画リストに含まれる一又は複数の区画を特定する情報のうち、適地に該当する一または複数の区画に該当する区画を特定する情報の部分を押す。ユーザー端末10aは、ユーザーが押した一または複数の区画を特定する情報の部分に該当する区画を検出する。
ユーザー端末10aは、検出した一または複数の区画に基づいて、検出した一または複数の区画の各々に隣接する区画(以下「隣接区画」という)を一または複数検出する。ユーザーは、一または複数の区画を特定する情報の部分を押す操作を終了した場合に、区画の選択を終了する操作を行う。ユーザー端末10aは、区画の選択を終了する操作を検出し、検出した区画の選択を終了する操作に基づいて、取得内容を選択する画面を表示する。
【0053】
ユーザーは、ユーザー端末10aに表示された取得内容を選択する画面を参照し、取得内容に該当する部分(チェックボックス)を押す操作を行う。ユーザー端末10aは、ユーザーが押した部分に該当する取得内容を検出する。ユーザーは、取得内容を選択する操作を終了した場合に、登記情報を取得するために登記情報取得ボタンを押す。
ユーザー端末10aは、登記情報取得ボタンを押す操作を検出し、検出した登記情報取得ボタンを押す操作に基づいて、ユーザーに入力内容を確認させるための画面を表示させる。ユーザーは、ユーザー端末10aに表示された入力内容を確認させるための画面を参照し、問題がない場合には承認する操作を行う。ユーザー端末10aは、ユーザーによる承認する操作を検出し、検出した承認する操作に基づいて一または複数の区画の各々と一または複数の隣接区画の各々とに該当する地番を特定する情報と取得内容を特定する情報とを含む、登記情報提供サーバ100を宛先とする登記情報要求を作成する。ユーザー端末10aは、作成した登記情報要求を、登記情報提供サーバ100へ送信する。
【0054】
図9は、実施形態の変形例1に係る登記情報取得システムに含まれるユーザー端末の一例を示す図である。
ユーザー端末10aは、通信部12と、受付部14と、操作検出部15と、表示処理部16と、区画検出部17と、作成部18aと、記憶部20と、表示部22と、測位部24とを備える。
操作検出部15は、ユーザーが登記情報取得ボタンを押す操作を検出した場合に、区画検出部17に一または複数の区画の部分を押す操作の検出結果を出力する。区画検出部17は、操作検出部15から一または複数の区画を特定する情報の部分を押す操作の検出結果を取得する。区画検出部17は、取得した一または複数の区画を特定する情報の部分を押す操作の検出結果に基づいて、一または複数の区画を特定する情報の部分に該当する区画を検出する。区画検出部17は、検出した一または複数の区画の各々の隣接区画を一または複数検出する。区画検出部17は、一または複数の隣接区画の検出結果を作成部18aに出力する。
作成部18aは、作成部18を適用できる。ただし、作成部18aは、操作検出部15から一または複数の区画を特定する情報の部分を押す操作の検出結果と、取得内容に該当する部分を押す操作の検出結果とを取得する。作成部18aは、区画検出部17から一または複数の隣接区画の検出結果を取得する。
作成部18aは、操作検出部15から登記情報取得ボタンを押す操作の検出結果を取得した場合には、取得した一または複数の区画の検出結果と一又は複数の隣接区画の検出結果とに基づいて、一または複数の区画の各々と一または複数の隣接区画の各々とに該当する地番を特定する情報を取得する。作成部18は、取得した一または複数の区画の各々と一または複数の隣接区画の各々とに該当する地番を特定する情報と、取得内容を特定する情報とを含む、登記情報提供サーバ100を宛先とする登記情報要求を作成する。作成部18aは、作成した登記情報要求を通信部12へ出力する。
【0055】
(登記情報取得システムの動作)
図10は、実施形態の変形例に係る登記情報取得システムの動作の一例を示す図である。図10を参照して、ユーザーが登記情報取得アプリを起動する操作を行うことによって、ユーザー端末10aが登記情報取得アプリを起動し、登記情報取得画面を表示した後の動作について説明する。
ステップS1-2からS7-2は、図3のステップS1-1からS7-1を適用できるため、ここでの説明は省略する。
(ステップS8-2)
ユーザー端末10aにおいて、区画検出部17は、操作検出部15が登記情報取得ボタンを押す操作を検出した場合に、操作検出部15から一または複数の区画を特定する情報の部分を押す操作の検出結果を取得する。区画検出部17は、取得した一または複数の区画を特定する情報の部分を押す操作の検出結果に基づいて、一または複数の区画を特定する情報の部分に該当する区画を検出する。区画検出部17は、検出した一または複数の区画の各々の隣接区画を一または複数検出する。
(ステップS9-2)
ユーザー端末10aにおいて、表示処理部16は、操作検出部15が区画の選択を終了する操作を検出した場合に、取得内容を選択する画面を表示させる。操作検出部15は、取得内容に該当する部分を押す操作を検出する。
【0056】
(ステップS10-2)
ユーザー端末10aにおいて、操作検出部15は、一または複数の区画を特定する情報の部分を押す操作の検出結果を作成部18aへ出力する。区画検出部17は、一または複数の隣接区画の検出結果を作成部18aに出力する。作成部18aは、操作検出部15が出力した一または複数の区画を特定する情報の部分を押す操作の検出結果を取得し、取得した一または複数の区画を特定する情報の部分を押す操作の検出結果に基づいて、一または複数の区画を特定する情報の各々に該当する地番を特定する情報を取得する。
作成部18aは、区画検出部17が出力した一または複数の隣接区画の検出結果を取得し、取得した一または複数の隣接区画の検出結果に基づいて、一または複数の隣接区画の各々に該当する地番を特定する情報を取得する。
操作検出部15は、登記情報取得ボタンを押す操作を検出する。操作検出部15は、登記情報取得ボタンを押す操作の検出結果を表示処理部16に出力する。表示処理部16、操作検出部15が出力した登記情報取得ボタンを押す操作の検出結果を取得し、取得した登記情報取得ボタンを押す操作の検出結果に基づいて、表示部22に入力内容を確認させるための画面を表示させる。
操作検出部15は、入力内容を確認させるための画面に対して、承認する操作の検出結果を取得した場合に、取得した承認する操作の検出結果を作成部18aに出力する。作成部18aは、操作検出部15が出力した承認する操作の検出結果を取得し、取得した承認する操作の検出結果に基づいて、取得した一または複数の区画の各々に該当する地番を特定する情報と一または複数の隣接区画の各々に該当する地番を特定する情報とを含む、登記情報提供サーバ100を宛先とする登記情報要求を作成する。
ステップS11-2からS15-2は、図3のステップS10-1からS14-1を適用できるため、ここでの説明は省略する。
【0057】
前述した実施形態の変形例1では、ユーザー端末10aが、一または複数の区画の各々の隣接区画を一または複数検出し、検出した一又は複数の隣接区画の各々に該当する登記情報を取得する場合について説明したがこの例に限られない。
例えば、ユーザー端末10aにおいて、表示処理部16は、区画検出部17が検出した一又は複数の隣接区画の各々を表示部22に表示されている公図OMに表示させ、その公図に含まれる一又は複数の隣接区画の各々を特定する情報を含む区画リストを表示させ、ユーザーに、登記情報を取得する隣接区画を特定する情報を選択させてもよい。この場合、操作検出部15は、表示部22に表示された隣接区画を特定する情報のうち、ユーザーが指定した隣接区画を特定する情報を一または複数検出する。区画検出部17は、取得した一または複数の隣接区画を特定する情報の部分を押す操作の検出結果に基づいて、一または複数の隣接区画を特定する情報の部分に該当する隣接区画を検出する。作成部18aは、操作検出部15が検出した一または複数の区画を特定する情報と、操作検出部15が検出した一または複数の隣接区画を特定する情報とを含む、登記情報要求を作成する。
このように構成することによって、ユーザー端末10aは、一または複数の隣接区画の各々に該当する登記情報のうち、ユーザーが選択する一または複数の隣接区画を特定する情報を含む、登記情報要求を作成できる。このため、ユーザー端末10aは、ユーザーが選択する一または複数の隣接区画の登記情報を、ユーザーに提供できる。 前述した実施形態の変形例1では、ユーザー端末10aが、ユーザーが指定した一または複数の区画の各々の隣接区画を一または複数検出する場合について説明したがこの例に限られない。例えば、ユーザー端末10aにおいて、操作検出部15は、表示部22に表示した公図に対してユーザーが閉曲線を描いた場合に、その閉曲線に基づいて、例えば閉曲線の内側に該当する区画を検出してもよい。この場合、作成部18aは、操作検出部15が検出した一または複数の区画を特定する情報を含む、登記情報要求を作成する。
前述した実施形態の変形例1において、ユーザー端末10aは、選択された地番に対して隣接する地番をポリゴンデータの緯度と経度とに基づいて判定し、隣接地番一覧を表示するようにしてもよい。
【0058】
実施形態の変形例1に係る登記情報取得システム1aによれば、ユーザー端末10aは、ユーザー端末10において、操作検出部15が検出した区画に基づいて、検出した区画に隣接する区画を検出する区画検出部17を備える。作成部18aは、操作検出部15が検出した区画を特定する情報と、区画検出部17が検出した隣接する区画を特定する情報に基づいて、登記情報要求を作成する。
このように構成することによって、ユーザー端末10aは、操作検出部15が検出した区画に基づいて、検出した区画に隣接する区画を検出することができる。このため、仮にユーザーが複数の区画を指定する場合にある区画の指定が漏れていた場合でも、その指定が漏れていた区画の登記情報を取得できる。つまり、公図上に反映されない細かい(狭い)土地を見逃さないようにできる。
また、表示処理部16は、区画検出部17が検出した隣接する区画を表示部22に表示させ、操作検出部15は、表示部22に表示された隣接する区画のうちユーザーが指定した区画を検出し、作成部18aは、操作検出部15が検出した区画を特定する情報と、操作検出部15が検出した隣接する区画を特定する情報とを含む、登記情報要求を作成する。
このように構成することによって、ユーザー端末10aは、操作検出部15が検出した区画に基づいて、検出した区画に隣接する区画を検出することができる。さらに、隣接する区画のうち、ユーザーに任意の区画を指定させることができるため、仮にユーザーが複数の区画を指定する場合にある区画に隣接する区画の指定が漏れていた場合でも、その指定が漏れていた隣接する区画を検出できるとともに、指定が漏れていた隣接する区画のうちユーザーが指定した隣接する区画の登記情報を取得することができる。
【0059】
(実施形態の変形例2)
(登記情報取得システム)
実施形態の変形例2に係る登記情報取得システムの一例は、図1を適用できる。実施形態の変形例2に係る登記情報取得システム1bは、ユーザー端末10bと、登記情報提供サーバ100と、地図情報提供サーバ200とを備える。
ユーザー端末10bは、ユーザー端末10を適用できる。ただし、ユーザー端末10bが、登記情報応答を受信した後の処理が異なる。ユーザー端末10bは、受信した登記情報応答を受け付ける。ユーザー端末10bは、受け付けた登記情報応答に含まれる一または複数の登記情報に基づいて、一または複数の地番を特定する情報の各々と、一または複数の地番を特定する情報の各々について登記情報とを関連付けて記憶する。
ユーザー端末10bは、一または複数の登記情報の各々に基づいて、一または複数の地番を特定する情報の各々と、一または複数の地番の各々に該当する区画の地権者とを関連付けた情報を複数含む地権者リストを作成する。ユーザー端末10bは、作成した地権者リストを記憶するとともに、表示する。
【0060】
図11は、実施形態の変形例2に係る登記情報取得システムに含まれるユーザー端末の一例を示す図である。
ユーザー端末10bは、通信部12と、受付部14と、操作検出部15と、表示処理部16と、作成部18bと、記憶部20と、表示部22と、測位部24とを備える。
作成部18bは、作成部18を適用できる。ただし、作成部18bは、受付部14が受け付けた登記情報応答に含まれる一または複数の登記情報の各々に基づいて、一または複数の地番を特定する情報の各々と、一または複数の地番の各々に該当する区画の地権者とを関連付けた情報を複数含む地権者リストを作成する。作成部18bは、作成した地権者リストを記憶部20に記憶させる。また、作成部18bは、表示処理部16に地権者リストを表示部22に表示させる。
【0061】
(登記情報取得システムの動作)
図12は、実施形態の変形例2に係る登記情報取得システムの動作の一例を示す図である。図12を参照して、ユーザーが登記情報取得アプリを起動する操作を行うことによって、ユーザー端末10bが登記情報取得アプリを起動し、登記情報取得画面を表示した後の動作について説明する。
ステップS1-3からS13-3は、図3のステップS1-1からS13-1を適用できるため、ここでの説明は省略する。
(ステップS14-3)
ユーザー端末10bにおいて、作成部18bは、受付部14が受け付けた登記情報応答に含まれる一または複数の登記情報の各々に基づいて、一または複数の地番を特定する情報の各々と、一または複数の地番の各々に該当する区画の地権者とを関連付けた情報を複数含む地権者リストを作成する。
(ステップS15-3)
ユーザー端末10bにおいて、作成部18bは、作成した地権者リストを記憶部20に記憶させる。また、作成部18bは、表示処理部16に地権者リストを表示部22に表示させる。
【0062】
前述した実施形態の変形例2では、一または複数の地番を特定する情報の各々と、一または複数の地番の各々に該当する区画の地権者とを関連付けたユーザーの地権者リストを作成する場合について説明したが、この例に限られない。例えば、地権者に加えて、債権者が保有する権利割合や優先順位などの情報を関連付けてもよい。また、例えば、地権者に加えて、乙区に記載される債権者を関連付けてもよい。このように構成することによって、債権回収などの活動に使用できる。
実施形態の変形例2に係る登記情報取得システム1bによれば、ユーザー端末10bは、ユーザー端末10において、作成部18bは、通信部12が受信した登記情報応答に含まれる登記情報に基づいて、一または複数の地番を特定する情報の各々と、一または複数の地番の各々に該当する区画の地権者とを関連付けた情報である地権者リストを作成する。このように構成することによって、ユーザー端末10bは、登記情報に基づいて、一または複数の地番を特定する情報の各々と、一または複数の地番の各々に該当する区画の地権者とを関連付けたユーザーの地権者リストを作成できるため、ユーザーに、作成した地権者リストを提供できる。
【0063】
(実施形態の変形例3)
(登記情報取得システム)
実施形態の変形例3に係る登記情報取得システムの一例は、図1を適用できる。実施形態の変形例3に係る登記情報取得システム1cは、ユーザー端末10cと、登記情報提供サーバ100と、地図情報提供サーバ200とを備える。
ユーザー端末10cは、ユーザー端末10を適用できる。ただし、ユーザー端末10cが、登記情報取得ボタンを押す操作を検出した後の処理が異なる。ユーザー端末10cは、検出した登記情報取得ボタンを押す操作に基づいて、検出した一または複数の区画に該当する地番を特定する情報を含む、登記情報提供サーバ100を宛先とする登記数情報要求を作成する。ユーザー端末10cは、作成した登記数情報要求を、登記情報提供サーバ100へ送信する。
登記情報提供サーバ100は、ユーザー端末10cが送信した登記数情報要求を受信し、受信した登記数情報要求に含まれる一または複数の地番を特定する情報を取得する。登記情報提供サーバ100は、取得した一または複数の地番を特定する情報に基づいて、一又は複数の地番の各々に関連付けられる登記情報の数を特定する情報を取得する。登記情報提供サーバ100は、取得した一または複数の登記情報の数を特定する情報を含む、ユーザー端末10cを宛先とする登記数情報応答を作成する。登記情報提供サーバ100は、作成した登記数情報応答をユーザー端末10cへ送信する。
【0064】
ユーザー端末10cは、登記数情報要求に対して登記情報提供サーバ100が送信した登記数情報応答を受信する。ユーザー端末10cは、受信した登記数情報応答に含まれる一または複数の地番の各々に関連付けられる登記数を特定する情報を取得する。ユーザー端末10cは、取得した一または複数の地番の各々に関連付けられる登記数を特定する情報に基づいて、一または複数の地番の各々について登記情報を取得するか否かを判定する。
ユーザー端末10cは、登記情報を取得すると判定した一または複数の地番を特定する情報と取得内容を特定する情報とに基づいて、ユーザーに取得内容を確認させるための画面を表示させる。ユーザーは、ユーザー端末10cに表示された取得内容を確認させるための画面を参照し、問題がない場合には承認する操作を行う。ユーザー端末10cは、ユーザーによる承認する操作を検出した場合に、登記情報を取得すると判定した一または複数の地番を特定する情報と取得内容を特定する情報とを含む、登記情報提供サーバ100を宛先とする登記情報要求を作成する。ユーザー端末10cは、作成した登記情報要求を、登記情報提供サーバ100へ送信する。
【0065】
図13は、実施形態の変形例3に係る登記情報取得システムに含まれるユーザー端末の一例を示す図である。
ユーザー端末10cは、通信部12と、受付部14と、操作検出部15と、表示処理部16と、作成部18cと、判定部19と、記憶部20と、表示部22と、測位部24とを備える。
通信部12は、作成部18cが出力した登記数情報要求を登記情報提供サーバ100へ送信する。通信部12は、登記情報提供サーバ100が送信した登記数情報応答を受信する。
受付部14は、通信部12が受け付けた登記数情報応答を受け付ける。
作成部18cは、作成部18を適用できる。ただし、作成部18cは、操作検出部15から登記情報取得ボタンを押す操作の検出結果を取得した場合には、取得した一または複数の区画を特定する情報の部分を押す操作の検出結果に基づいて、一または複数の区画を特定する情報の部分に該当する地番を特定する情報を取得する。作成部18cは、取得した一または複数の区画に該当する地番を特定する情報を含む、登記情報提供サーバ100を宛先とする登記数情報要求を作成する。作成部18cは、作成した登記数情報要求を、通信部12へ出力する。
【0066】
判定部19は、受付部14が受け付けた登記数情報応答を取得する。判定部19は、取得した登記数情報応答に含まれる一または複数の区画に該当する地番の各々に関連付けられる登記数を特定する情報を取得する。判定部19は、取得した登記数を特定する情報に基づいて、登記情報を取得するか否かを判定する。
具体的には、判定部19は、登記数が登記数閾値以上である場合には登記情報を取得しないと判定し、登記数が登記数閾値未満である場合には登記情報を取得すると判定する。判定部19は、登記情報を取得すると判定した一または複数の地番を特定する情報を、表示処理部16と作成部18cへ出力する。
表示処理部16は、判定部19が出力した登記情報を取得すると判定した一または複数の地番を特定する情報を取得した場合に、登記情報を取得すると判定した一または複数の地番を特定する情報と取得内容を特定する情報とに基づいて、ユーザーに取得内容を確認させるための画面を表示させる。
作成部18cは、判定部19から一または複数の地番を特定する情報を取得する。作成部18cは、操作検出部15から、承認する操作の検出結果を取得した場合に取得した一または複数の地番を特定する情報と、取得内容を特定する情報とを含む、登記情報提供サーバ100を宛先とする登記情報要求を作成する。作成部18cは、作成した登記情報要求を通信部12へ出力する。
【0067】
(登記情報取得システムの動作)
図14は、実施形態の変形例3に係る登記情報取得システムの動作の一例を示す図である。図14を参照して、ユーザーが登記情報取得アプリを起動する操作を行うことによって、ユーザー端末10cが登記情報取得アプリを起動し、登記情報取得画面を表示した後の動作について説明する。
ステップS1-4からS8-4は、図3のステップS1-1からS8-1を適用できるため、ここでの説明は省略する。
(ステップS9-4)
ユーザー端末10cにおいて、作成部18cは、操作検出部15から登記情報取得ボタンを押す操作の検出結果を取得した場合には、取得した一または複数の区画を特定する情報の部分を押す操作の検出結果に基づいて、一または複数の区画を特定する情報の部分に該当する地番を特定する情報を取得する。作成部18cは、取得した一または複数の区画に該当する地番を特定する情報を含む、登記情報提供サーバ100を宛先とする登記数情報要求を作成する。
(ステップS10-4)
ユーザー端末10cにおいて、作成部18cは、作成した登記数情報要求を、通信部12へ出力する。通信部12は、作成部18cが出力した登記数情報要求を取得し、取得した登記数情報要求を登記情報提供サーバ100へ送信する。
【0068】
(ステップS11-4)
登記情報提供サーバ100において、通信部102は、ユーザー端末10cが送信した登記数情報要求を受信する。受付部104は、通信部102が受信した登記数情報要求を受け付ける。取得部106は、受付部104が受け付けた登記数情報要求を取得する。取得部106は、取得した登記数情報要求に含まれる一または複数の地番を特定する情報を取得する。
取得部106は、取得した一または複数の地番を特定する情報に基づいて、記憶部110に記憶された登記情報DBRIDBから、一または複数の地番の各々に関連付けられている登記情報の数を特定する情報を取得する。作成部108は、取得部106が取得した一または複数の地番の各々に関連付けられている登記情報の数を特定する情報を取得する。作成部108は、取得した一または複数の地番の各々に関連付けられている登記情報の数を特定する情報を含む、ユーザー端末10cを宛先とする登記情報応答を作成する。
(ステップS12-4)
登記情報提供サーバ100において、作成部108は、作成した登記数情報応答を、通信部102へ出力する。通信部102は、作成部108が出力した登記数情報応答を取得し、取得した登記数情報応答をユーザー端末10cへ送信する。
【0069】
(ステップS13-4)
ユーザー端末10cにおいて、通信部12は、登記情報提供サーバ100が送信した登記数情報応答を受信する。受付部14は、通信部12が受信した登記数情報応答を取得し、取得した登記数情報応答を受け付ける。
判定部19は、受付部14が受け付けた登記数情報応答を取得する。判定部19は、取得した登記数情報応答に含まれる一または複数の区画に該当する地番の各々に関連付けられる登記数を特定する情報を取得する。判定部19は、取得した登記数を特定する情報に基づいて、登記情報を取得するか否かを判定する。
(ステップS14-4)
ユーザー端末10cにおいて、判定部19は、登記情報を取得すると判定した一または複数の地番を特定する情報を、表示処理部16と作成部18cとへ出力する。
表示処理部16は、判定部19が出力した登記情報を取得すると判定した一または複数の地番を特定する情報を取得した場合に、登記情報を取得すると判定した一または複数の地番を特定する情報と取得内容を特定する情報とに基づいて、ユーザーに取得内容を確認させるための画面を表示させる。
作成部18cは、判定部19から一または複数の地番を特定する情報を取得する。作成部18cは、操作検出部15から、承認する操作の検出結果を取得した場合に得した一または複数の地番を特定する情報と、取得内容を特定する情報とを含む、登記情報提供サーバ100を宛先とする登記情報要求を作成する。
ステップS15-4からS19-4は、図3のステップS10-1からS14-1を適用できるため、ここでの説明は省略する。
前述した実施形態の変形例3において、土地の登記情報を取得した後に、地権者に対してアプローチするために地権者リストを作成するが、その際土地の地権者が2名以上になる場合には登記情報を取得しないと判定し、土地の地権者リストに反映しないようにしてもよい。このように構成することによって、地権者数が多い場合には、土地保有者の意見を取りまとめるのが面倒なのでアプローチ対象から外すことができる。また、土地の所有者が複数名であっても、苗字が同じ場合などの家族であると想定される場合には登記情報を取得すると判定し、アプローチの対象に含めるようにしてもよい。
前述した実施形態の変形例3において、地権者リストから除外する人数を可変としてもよい。
前述した実施形態の変形例3において、土地および建物の登記情報を取得する際に、土地の上物が複数存在する土地の登記情報、建物の登記情報は取得しないようにしてもよい。このように構成することによって、分譲マンションなどの複数の建物が存在する場合には、権利者が多く、該当土地をコントロールするのが難しいと想定される。このため、登記情報を取得しないと判定することによって、対象から外すのが好ましい。
【0070】
実施形態の変形例3に係る登記情報取得システム1cによれば、ユーザー端末10cは、ユーザー端末10において、操作検出部15が検出した区画を特定する情報から取得される登記情報の数に基づいて、登記情報を取得するか否かを判定する判定部19を備える。作成部18cは、判定部19が登記情報を取得すると判定した区画を特定する情報に基づいて、区画の登記情報を要求するための登記情報要求を作成する。このように構成することによって、土地(地番)に紐づいた建物の登記情報がどれだけあるかは取得前に把握できるため、ユーザー端末10cは、区画を特定する情報から取得される登記情報の数に基づいて、登記情報を取得するか否かを判定できる。このため、ユーザー端末10cは、ユーザーにとって必要がない登記情報を取得することを防止できる。
【0071】
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組合わせを行うことができる。具体的には、実施形態と、実施形態の変形例1と、実施形態の変形例2と、実施形態の変形例3とが適宜組み合わされてもよい。これら実施形態及びその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれると同時に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
なお、前述した実施形態における登記情報取得システムに含まれる各装置の一部をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この制御機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。ここでいう「コンピュータシステム」とは、登記情報取得システムに含まれる各装置に内蔵されたコンピュータシステムであって、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
【0072】
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。
また、前述したプログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
また、前述した実施形態における登記情報取得システムに含まれる各装置の各機能ブロックの一部、または全部を、LSI等の集積回路として実現してもよい。登記情報取得システムに含まれる各装置の各機能ブロックは個別にプロセッサ化してもよいし、一部、または全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。
【符号の説明】
【0073】
1、1a…登記情報取得システム、12…通信部、14…受付部、15…操作検出部、16…表示処理部、18…作成部、20…記憶部、22…表示部、24…測位部、100…登記情報提供サーバ、102…通信部、104…受付部、106…取得部、108…作成部、110…記憶部、200…地図情報提供サーバ、202…通信部、204…受付部、206…取得部、208…作成部、210…記憶部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14