(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022071740
(43)【公開日】2022-05-16
(54)【発明の名称】ダクト保持部材
(51)【国際特許分類】
F24F 13/02 20060101AFI20220509BHJP
F24F 13/10 20060101ALI20220509BHJP
F24F 13/12 20060101ALI20220509BHJP
F24F 13/18 20060101ALI20220509BHJP
F24F 1/02 20190101ALI20220509BHJP
【FI】
F24F13/02 F
F24F13/02 D
F24F13/10 E
F24F13/12
F24F13/18
F24F1/02 441B
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020180858
(22)【出願日】2020-10-28
(71)【出願人】
【識別番号】391001457
【氏名又は名称】アイリスオーヤマ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100167438
【弁理士】
【氏名又は名称】原田 淳司
(74)【代理人】
【識別番号】100166800
【弁理士】
【氏名又は名称】奥山 裕治
(72)【発明者】
【氏名】菅原 篤史
(72)【発明者】
【氏名】飯島 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】甲田 幸大
【テーマコード(参考)】
3L080
3L081
【Fターム(参考)】
3L080AA03
3L080AA09
3L080AC05
3L080AD02
3L081AA06
3L081AB02
3L081EA03
3L081HA08
(57)【要約】
【課題】利便性を向上させたダクト保持部材を提供する。
【解決手段】ダクト保持部材Xは、空気調和機の排気ダクト9と接続可能であって空気調和機からの空気を室外に排出する排出口66を有すると共に、窓枠又は窓に設けられるダクト保持部材であって、排気ダクト9と排出口66とに連通する連通路に設けられ、連通路を開閉可能とするシャッター3を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気調和機の排気ダクトと接続可能であって前記空気調和機からの空気を室外に排出する排出口を有すると共に、窓枠又は窓に設けられるダクト保持部材であって、
前記排気ダクトと前記排出口とに連通する連通路に設けられ、前記連通路を開閉可能とするシャッターを備える
ダクト保持部材。
【請求項2】
前記シャッターは室内側でスライド可能に支持されている
請求項1に記載のダクト保持部材。
【請求項3】
前記シャッターは把持部を有する
請求項1又は2に記載のダクト保持部材。
【請求項4】
前記連通路にフィルター体を備える
請求項1~3の何れか1項に記載のダクト保持部材。
【請求項5】
前記排出口は、下方に向けて開口する状態で外部ダクトに設けられている
請求項1~4の何れか1項に記載のダクト保持部材。
【請求項6】
閉状態の前記シャッターを固定する凹部分を前記連通路に有する
請求項1~5の何れか1項に記載のダクト保持部材。
【請求項7】
前記窓の開口を室外側から挿通する筒状部を有する第1部材と、
前記排気ダクトの端部に設けられ、前記筒状部に接続される端部部材と
を備え、
溝部が、前記端部部材と前記筒状部の一方に設けられ、
前記溝部内を移動可能な係止部が、前記端部部材と前記筒状部の他方に設けられ、
前記溝部は、前記端部部材と前記筒状部とが離間する方向に前記係止部の移動を規制する規制溝部分と、前記規制溝部分内に前記係止部を案内する案内溝部分とを有する
請求項1~6の何れか1項に記載のダクト保持部材。
【請求項8】
前記第1部材の前記筒状部と螺合することで、前記第1部材とで前記窓を挟む第2部材を備える
請求項7に記載のダクト保持部材。
【請求項9】
前記第1部材と前記窓の間及び前記第2部材と前記窓の間の少なくとも一方に配される気密体を備える
請求項8に記載のダクト保持部材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、室内の空気調和機の排気ダクトと接続可能であって、窓間枠又は窓に設けられるダクト保持部材に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ダクト保持部材として、例えば、空気調和機の排気ダクトが接続可能な孔を有し、窓枠に設けられる仕切板が開示されている(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の仕切板は、孔を塞ぐ部材を有さないため、排気ダクトが取り外される場合に、孔が塞がれないで空いたままの状態となってしまう。
これにより、虫、雨、塵埃などが室内に侵入し易いといった問題がある。もしくは、上記のような孔が空いたままの状態となることを回避するために仕切板を窓枠から外すことも考えられるが、利便性が低下してしまう。
本発明は、利便性を向上させたダクト保持部材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係るダクト保持部材は、空気調和機の排気ダクトと接続可能であって前記空気調和機からの空気を室外に排出する排出口を有すると共に、窓枠又は窓に設けられるダクト保持部材であって、前記排気ダクトと前記排出口とに連通する連通路に設けられ、前記連通路を開閉可能とするシャッターを備える。
【発明の効果】
【0006】
上記構成によれば、シャッターを備えるため、利便性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】第1実施形態のダクト保持部材の概略斜視図であり、(a)は室内であってシャッターのスライド方向の他方側から見た図であり、(b)は室外であってスライド方向の一方側から見た図である。
【
図2】アタッチメントを外した状態のダクト保持部材を室内側から見た斜視図であり、(a)は第1板材に対して第2板材が伸びた状態であってシャッターが開状態を示し、(b)は第1板材に対して第2板材が縮んだ状態であってシャッターが閉状態を示す。
【
図3】ダクト保持部材の分解状態をスライド方向の他方側から見た斜視図である。
【
図4】ダクト保持部材の分解状態をスライド方向の一方側から見た斜視図である。
【
図5】アタッチメントを外したダクト保持部材の断面であって連通路を拡大した斜視図である。
【
図6】第2実施形態のダクト保持部材をシャッターの抜き方向から見た斜視図であり、(a)は室内側から見た図であり、(b)は室外側から見た図である。
【
図7】ダクト保持部材の分解状態を室外側であってシャッターの抜き方向から見た斜視図である。
【
図8】ダクト保持部材の分解状態を室内側であってシャッターの抜き方向から見た斜視図である。
【
図9】(a)は排気ダクトが接続され且つシャッターが閉状態の断面斜視図であり、(b)は排気ダクトが外され且つシャッターが取り外された状態の断面斜視図である。
【
図10】排気ダクトが接続され且つシャッターが閉状態の断面であって連通路を拡大した図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
実施形態の一態様に係るダクト保持部材は、空気調和機の排気ダクトと接続可能であって前記空気調和機からの空気を室外に排出する排出口を有すると共に、窓枠又は窓に設けられるダクト保持部材であって、前記排気ダクトと前記排出口とに連通する連通路に設けられ、前記連通路を開閉可能とするシャッターを備える。
実施形態の別態様に係るダクト保持部材において、前記シャッターは室内側でスライド可能に支持されている。これにより、シャッターの開閉を容易に行える。
実施形態の別態様に係るダクト保持部材において、前記シャッターは把持部を有する。これにより、開閉動作を容易に行える。
実施形態の別態様に係るダクト保持部材において、前記連通路にフィルター体を備える。これにより、排気ダクト側への塵埃や虫等の侵入を防止できる。
【0009】
実施形態の別態様に係るダクト保持部材において、前記排出口は、下方に向けて開口する状態で外部ダクトに設けられている。これにより排出口への雨水等の侵入を抑制できる。
実施形態の別態様に係るダクト保持部材において、閉状態の前記シャッターを固定する凹部分を前記連通路に有する。これにより、連通路の閉状態を維持できる。
実施形態の別態様に係るダクト保持部材において、前記窓の開口を室外側から挿通する筒状部を有する第1部材と、前記排気ダクトの端部に設けられ、前記筒状部に接続される端部部材とを備え、溝部が、前記端部部材と前記筒状部の一方に設けられ、前記溝部内を移動可能な係止部が、前記端部部材と前記筒状部の他方に設けられ、前記溝部は、前記端部部材と前記筒状部とが離間する方向に前記係止部の移動を規制する規制溝部分と、前記規制溝部分内に前記係止部を案内する案内溝部分とを有する。これにより、排気ダクトの取り付けを容易に行える。また、簡単な構造で排気ダクトが外れるのを防止できる。
実施形態の別態様に係るダクト保持部材において、前記第1部材の前記筒状部と螺合することで、前記第1部材とで前記窓を挟む第2部材を備える。これにより、第1部材と第2部材とを窓に容易に取り付けることができる。
実施形態の別態様に係るダクト保持部材において、前記第1部材と前記窓の間及び前記第2部材と前記窓の間の少なくとも一方に配される気密体を備える。これにより、窓の開口との気密性を高めることができる。
【0010】
<第1実施形態>
1.概要
排気ダクト保持部材(以下、単に「保持部材」とする)Xは、
図1に示すように、図外の窓枠に着脱可能に取り付けられる。空気調和機(図示省略)は、室内、例えば、床面に配置され、その排気ダクト9が保持部材Xに接続されて保持される。
保持部材Xは、一部が開放された窓と窓枠との間に取り付けられる。保持部材Xは、空気調和機からの空気を室外に排出する排出口66(
図5参照)を有し且つ窓枠に着脱可能に取り付けられる取付ユニット1と、空気調和機の排気ダクト9と排出口66とに連通する連通路10(
図5参照)を開閉可能にするシャッター3とを備える。これにより、空気調和機を使用する(空気調和機を駆動させて排気する)場合シャッター3を開状態とすることで空気調和機からの空気を排気でき、使用しない場合(空気調和機を駆動させない場合、排気ダクト9を外している場合を含む)にシャッター3を閉状態とすることで雨水、塵埃、臭気の侵入を防止できる。
なお、
図5において、連通路10の引出線は、外部ダクト6の引出線と区別できるように、先端を矢印としている。
【0011】
取付ユニット1は、
図2に示すように、窓枠に取り付けられ且つ排気用の開口20を有する取付具2と、排気ダクト9の端部に設けられたアタッチメント5(
図1参照)と、アタッチメント5と接続するための接続体4と、取付具2の開口20(
図3及び
図4参照)を連通状態で室外側から覆うための外部ダクト6と、開口20に塵埃等の侵入を抑制するフィルター体7とが設けられる。ここでは、外部ダクト6の出口が排出口66となる。なお、
図2は、開口20、シャッター3の状態が分かるように、アタッチメント5の図示は省略している。
アタッチメント5(
図1参照)は必須の構成ではない。排気ダクト9の取り付けの際の作業の簡易さ、排気ダクト9との接続部分でのシール性を考慮すると、アタッチメント5を備えることが好ましく、アタッチメント5を取付具2の専用とすることがより好ましい。ここでは、取付具2にアタッチメント5を設けるものとする。
外部ダクト6は必須の構成ではないが、取付具2の開口20に雨水等が侵入することを考慮すると、外部ダクト6を備えることが好ましく、ここでは、取付具2に外部ダクト6を設けるものとする。
フィルター体7は必須の構成はないが、室内への塵埃や虫の侵入を考慮すると、開口20を含めた連通路10内にフィルター体7を備えることが好ましく、ここでは、取付具2にフィルター体7を設けるものとする。
以下、各部について説明する。なお、説明の便宜上、先にシャッター3を説明した後に、取付ユニット1を説明する。
【0012】
2.シャッター
シャッター3は、
図3及び
図4に示すように、連通路10内に位置する開口20を覆う大きさのシャッター板部31を有している。シャッター板部31は、連通路10内の空気の移動を遮断する。シャッター板部31は、開口20の形状に対応した形状をしている。ここでは、上下方向に長い矩形状をしている。
シャッター3は、スライド操作用の把持部32を有している。把持部32は、シャッター板部31におけるスライド方向であって開状態側(この側をスライド方向の一方側とし、図では上側となる)に設けられている。把持部32は、シャッター板部31の一方側端から室外(取付具2)と反対側に屈曲する。
シャッター3は、
図5の拡大図に示すように、開状態を維持する維持部33を有している。ここでの維持部33は、接続体4の天壁部分415が嵌合する嵌合溝330により構成されている。より、具体的には、嵌合溝330は、スライド方向と直交する方向に延伸し且つスライド方向に間隔を置いた2本の突条部分331,332の間に形成される。なお、把持部32側の突条部分331は、その把持部32側の面が傾斜面となっており、天壁部分415の端面の嵌合をスムーズに行える。
【0013】
3.取付ユニット
(1)取付具
取付具2は、
図2~
図4に示すように、第1板材21と第2板材22とをスライド可能に備える。これより、大きさの異なる窓枠にも保持部材Xを容易に取り付けることができる。取付具2は、さらに、窓枠への取り付けを容易とするために、第1板材21に取り付けられた第1取付材23と、第2板材22に取り付けられた第2取付材24とを備える。なお、ここでのスライド方向は上下方向である。
また、第1板材21の「第1」、第2板材22の「第2」は、板材21,22を区別するために便宜上付したものであり、第1板材21に関する構成にも「第1」を付し(例えば、第1取付材23である)、第2板材22に関する構成にも「第2」を付す(例えば、第2取付材24である)場合がある。
【0014】
以下、主に、
図3及び
図4を用いて説明する。
第1板材21は、開口20を有する第1平板部211と、第1平板部211におけるスライド方向と直交する両端に設けられた第1屈曲部212とを有している。第1平板部211は、スライド可能な第2板材22を位置固定するためのねじ81用の貫通孔や、接続体4や外部ダクト6を取り付けるためのねじ82用の貫通孔214や、第1取付材23を取り付けるためのねじ83用の貫通孔215を有している。
第1平板部211は、上下方向に長い矩形状をし、下部側に開口20を有している。これにより、第2板材22のスライド長を大きくでき、窓枠に取り付ける適用範囲を大きくできる。なお、ここでの開口20は上下方向に長い矩形状をしている。
第1屈曲部212は、例えば、第1平板部211の主面と直交する方向に「L」字状に屈曲する。ここでは、第1屈曲部212は外側に向かって屈曲している。これにより、第1板材21における室内で露出する部分が主に第1平板部211となり、意匠性・安全性を向上できる。
【0015】
第2板材22は、第1平板部211に対して平行な第2平板部221と、第2平板部221におけるスライド方向と直交する両端に設けられた第2屈曲部222とを有している。
第2板材22は上下方向に長い矩形状をしている。第2屈曲部222は、例えば、第2平板部221の主面と直交する方向に「L」字状に屈曲する。ここでは、第2屈曲部222は外側に向かって屈曲している。第2屈曲部222は、第1屈曲部212と第1平板部211との間に形成されるスライド溝217に挿入される。これにより、簡単な構成で、第1板材21に第2板材22がスライド可能に支持される。
【0016】
第1取付材23は第1板材21の下端部に取り付けられる。第1取付材23は、窓枠の下レールと嵌合する嵌合溝部231と、第1板材21に取り付けるための取付部232とを有する。取付部232は、第1板材21の貫通孔215を挿通するねじ83用のねじ孔233を有している。
第2取付材24は第2板材22の上端部に取り付けられる。第2取付材24は、窓枠の上レールと嵌合する嵌合溝部241と、第2板材22に取り付けるための取付部242とを有する。取付部242は、第2板材22の貫通孔224を挿通するねじ83用のねじ孔243を有している。
【0017】
(2)接続体
接続体4は、第1板材21の室内側に取り付けられ、アタッチメント5を保持する。ここでの接続体4は、さらに、第1板材21とでシャッター3をスライド可能に支持する。
接続体4は、枠状部41と張出部42とを有している。
【0018】
枠状部41は、
図5に示すように、シャッター3の形状に対応した矩形枠状をしている。枠状部41は、第1板材21の第1平板部211と対向する対向部分411と、対向部分411の周縁から第1板材21に向かって延伸する周壁部分412とからなる。周壁部分412は、スライド方向の他方側に位置する底壁部分413と、スライド方向に沿う一対の側壁部分414と、スライド方向の一方側に位置する天壁部分415とからなる。
枠状部41には、排気ダクト9の端に取り付けられたアタッチメント5の接続体接続部53が接続される。
【0019】
張出部42は、枠状部41におけるスライド方向の一方側の枠部分(天壁部分415)を除く3つの枠部分(底壁部分413及び一対の側壁部分414)に設けられている。張出部42は、底壁部分413及び一対の側壁部分414の第1板材21側の端縁から、外広がりの段差状に張り出す。段差部分421の内側と第1平板部211とで、シャッター3をスライド可能に支持する支持溝(支持部)423が形成される。なお、支持溝423はシャッター3をスライドさせるためのガイド溝としても機能する。
天壁部分415の端縁と第1平板部211との間には張出部42がないため、隙間が形成され、当該隙間を介してシャッター3がスライド可能となる(挿抜される)。
張出部42は、接続体4を第1板材21に固定するためのねじ83用の貫通孔をスライド方向の両端部に有する。
【0020】
(3)アタッチメント
アタッチメント5は、
図3及び
図4に示すように、排気ダクト9の端部と接続するダクト接続部51と、接続体4と接続する接続体接続部53と、ダクト接続部51と接続体接続部53とを連結する連結部55とを有している。
アタッチメント5は、排気ダクト9の端部に設けられ、接続体4と接続する。このため、アタッチメント5は端部部材ともいえる。
ダクト接続部51は、排気ダクト9の端部外周に嵌合するように円筒状をしている。
接続体接続部53は、接続体4の開口417から挿入される筒部分531と、筒部分531における連結部55側の端部から外方へ張り出して接続体4の対向部分411に当接する当接部分533とを有する。
連結部55は、ダクト接続部51から接続体接続部53に向かって太くなるような形状をしている。
【0021】
(4)フィルター体
フィルター体7は、
図3及び
図4に示すように、連通路10内に設けられている。フィルター体7は、取付具2の第1板材21の外面側に設けられている。具体的には、開口20(第1板材21)と外部ダクト6との間に設けられている。フィルター体7は、フィルター71と、フィルター71を支持する枠体73とを備える。
【0022】
(5)外部ダクト
外部ダクト6は、
図3及び
図4に示すように、第1板材21の室外側に設けられている。
外部ダクト6は、第1平板部211であって開口20の周辺部に当接する環状板部61と、環状板部61の内周縁から第1板材21と反対側に形成された段差部62と、段差部62の内周縁から内部空間が下方を向くように形成されたダクト部63とを有する。
環状板部61は、外部ダクト6を第1板材21に固定するためのねじ82用のねじ穴611をボス部64に有している。
段差部62は、
図5に示すように、環状板部61から離れるにしたがって内側に入り込む。段差部62と第1平板部211とで、フィルター体7を保持(収容)する保持溝(収容溝)621が形成される。
ダクト部63は下方に向かって湾曲するエルボ状に湾曲する。ダクト部63は、入口65が第1板材21に対向し、出口66が第1板材21に直交する。出口66は、空気調和機からの空気を排出する排出口(66)を構成する。なお、
図3において、入口65及び出口66の引き出し線は、ダクト部63の引き出し線と区別するために便宜上矢印としている。
ダクト部63は、開口20と対向する部分がスライド方向の一方側から他方側に移るにしたがって開口20から離れるように湾曲している。これにより、排気をスムーズに行うことができる。
【0023】
<第2実施形態>
第1実施形態の保持部材Xは、窓枠に着脱可能に取り付けられていたが、第2実施形態では、窓に直接取り付けられる排気ダクト保持部材(以下、単に「保持部材」とする)Yについて説明する。
なお、第1実施形態と同じ名称の第2実施形態の部材は、第1実施形態と同じ効果を奏し、その説明を省略する場合もある。
1.概要
保持部材(以下、単に「保持部材」とする)Yは、
図6に示すように、窓1009のガラス材1091の開口1092を利用して着脱可能に取り付けられる。空気調和機(図示省略)の排気ダクト1093は保持部材Yに接続される。
保持部材Yは、空気調和機からの空気を室外に排出する排出口1065(
図10参照)を有し且つ窓に着脱可能に取り付けられる取付ユニット1001と、空気調和機の排気ダクト1093と排出口1065とに連通する連通路1010(
図9参照)を開閉可能にするシャッター1003とを備える。
保持部材Yは、シャッター1003を取り外して空気調和機を稼働させる場合に、連通路1010の密閉性を向上させるための蓋体1103を備える。
【0024】
取付ユニット1001は、
図7及び
図8に示すように、ガラス材1091の開口1092に取り付けられ且つ内部に連通路1010用の空間を有する取付具1002と、取付具1002に排気ダクト1093を接続するためのアタッチメント1005と、取付具1002の開口1020を連通状態で室外側から覆う外部ダクト1006と、開口1020を含めた連通路1010に設けられたフィルター体1007とを備える。なお、アタッチメント1005、外部ダクト1006、フィルター体1007は必須の構成ではないが、備える方が好ましい。
以下、各部について説明する。
【0025】
2.取付ユニット
(1)取付具
取付具1002は、
図8~
図9に示すように、ガラス材1091の開口1092の周辺部を挟持する第1部材1021と第2部材1023とを備える。取付具1002は、第1部材1021とガラス材1091との間に配される第1緩衝材1024と、第2部材1023とガラス材1091との間に配される第2緩衝材1025とを備える。
【0026】
第1部材1021は、開口1092を挿通する第1筒状部1211と、第1筒状部1211の端部から径方向の外方へ張り出す第1フランジ部1212とを有する。
第1筒状部1211は円筒状をしている。第1筒状部1211は、
図9及び
図10に示すように、筒軸方向に沿って、雄ねじ部分1213とシャッター取付部分1214と円筒部分1215とを有している。
以下、主に
図10を用いて説明する。
雄ねじ部分1213は、第1フランジ部1212側に位置し、その外周面に雄ねじが形成されている。なお、雄ねじ部分1213には、第2部材1023の雌ねじ部分1233が螺合する。
第1筒状部1211は、シャッター取付部分1214に対応して、上部側にシャッター1003を受け入れる受入口1216と、第1筒状部1211の内周面に形成され且つシャッター1003を固定する凹部分1217とを有する。シャッター取付部分1214は、円筒部分1215と雄ねじ部分1213との間に段差状に形成されている。
受入口1216は、円盤状のシャッター1003を受け入れするために、第1筒状部1211の上半分の領域を周方向に沿って設けられている。凹部分1217は、筒軸方向に間隔をおいて形成され且つ筒軸に向かって突出する一対の突条部分1217a,1217b(
図10参照)の間の凹みにより構成される。一対の突条部分1217a,1217bの間隔はシャッター1003の筒軸方向の寸法に対応している。これにより、凹部分1217に嵌ったシャッター1003が筒軸方向に対して位置決め状態で固定される。
また、一対の突条部分1217a,1217bは全周に亘って連続して設けられている。これにより、シャッター1003の挿入先端を凹部分1217の底部分にガイドできる。
円筒部分1215は、アタッチメント1005の溝部1053(
図7及び
図8参照)内を移動するように径方向の外方へ突出する突部分1218を有している。突部分1218は、筒軸を挟んで対向する2部位に設けられている。突部分1218は、径方向において、雄ねじ部分1213よりも中心側に位置する。これにより、第1部材1021と第2部材1023との螺合が干渉されることはない。
【0027】
第1フランジ部1212は、第1筒状部1211の外周側に形成され且つガラス材1091と対向するように径方向に延伸する対向部分1220と、対向部分1220からガラス材1091と反対側(室外側である)に凹入する溝部分1221と、対向部分1220の外周縁から室外側に屈曲する屈曲部分1222とを有する。
対向部分1220は、第1筒状部1211の室外側の端部から径方向の外方へ延伸し、円環状をしている。これにより、開口1092の周辺部の周方向の全領域に対向し、密閉性を向上させることができる。対向部分1220は、
図7及び
図8に示すように、周方向に間隔をおいて、外部ダクト1006を取り付けるためのねじ1081を収容するボス孔を有している。なお、第1部材1021は、内部にフィルター体1007を収容し、外部ダクト1006が取り付けられた状態で、ガラス材1091に取り付けられる。
【0028】
溝部分1221は、対向部分1220であって、ガラス材1091の開口1092の外周側に位置するように設けられている。これにより、対向部分1220における溝部分1221よりも内側(筒軸側)部分もガラス材1091と対向することとなり、密閉性を一層向上させることができる。溝部分1221は、ここでは、第1筒状部1211の筒軸方向から見ると円環状をしている。溝部分1221には第1緩衝材1024が挿入される。これにより、ガラス材1091が損傷するのを防止すると共にガラス材1091と第1部材1021との密閉性を高めることができる。
屈曲部分1222は、筒軸方向を室外側から見ると、円筒状をしている。屈曲部分1222は、その外周面が外部ダクト1006の外筒状部分1613の内周面に当接するように、外部ダクト1006と嵌合する。なお、屈曲部分1222の上端部に、外部ダクト1006の外筒状部分1613の溝1616(
図7及び
図8参照)に嵌合する凸部分1224を有している。これにより、外部ダクト1006が周方向に位置決めされる。
第1フランジ部1212は、第1筒状部1211の室外側の端部よりも室内側に設けられ、第1筒状部1211の室外側端部の内周面に段差部分1225を有している。この段差部分1225にフィルター体1007が配されると共に、外部ダクト1006の内筒状部分が嵌合する。これにより、第1部材1011内に雨水が侵入するのを防止できる。
【0029】
第2部材1023は、第2筒状部1231と第2フランジ部1232とを有している。
第2筒状部1231は、第1部材1021の雄ねじ部分1213と螺合する雌ねじ部分1233を内周面に有する。
第2フランジ部1232は、第2筒状部1231の室外側の端部から径方向に延伸してガラス材1091と対向する。第2フランジ部1232は筒軸方向から見ると円環状をしている。第1フランジ部1212と第2フランジ部1232とは、第2筒状部1231の雌ねじ部分1233が第1部材1021の雄ねじ部分1213と螺合することで、ガラス材1091を室内外方向(ガラス材1091の厚み方向の両側)から挟む。この際、第2フランジ部1232は、第2緩衝材1025を介してガラス材1091と当接する。これにより、ガラス材1091が損傷するのを防止すると共に第2部材1023とガラス材1091との密閉性を高めることができる。
【0030】
(2)緩衝材
主に、
図7及び
図8を用いて説明する。
第1緩衝材1024は、第1部材1021の第1フランジ部1212がガラス材1091に直接接触して、窓が破損するのを防止する。第1緩衝材1024は、例えば、弾性変化可能なシール部材を利用できる。第1緩衝材1024は例えばOリング状のガスケットを利用できる。第1緩衝材1024は第1部材1021の溝部分1221よりも大きい。これにより、第1部材1021がガラス材1091側に押圧された際に、第1緩衝材1024が弾性変形して密閉性を向上させる。このため、第1緩衝材1024は気密体を構成する。
第2緩衝材1025は、第2部材1023の第2フランジ部1232がガラス材1091に直接接触して、窓が破損するのを防止する。第2緩衝材1025は、例えば、弾性変形可能なシール部材を利用できる。第2緩衝材1025は、薄板状のガスケットを利用できる。第2部材1023がガラス材1091側に押圧された際に、第2緩衝材1025が弾性変形して密閉性を向上させる。このため、第2緩衝材1025は気密体を構成する。
【0031】
(3)アタッチメント
アタッチメント1005は、
図7及び
図8に示すように、排気ダクト1093と結合する小径筒部1051と、第1部材1021の第1筒状部1211と嵌合する大径筒部1052とを有している。
アタッチメント1005は、排気ダクト1093の端部に設けられ、第1筒状部1211と接続する。このため、アタッチメント1005は端部部材ともいえる。
大径筒部1052は、第1部材1021の第1筒状部1211の突部分1218用の溝部1053を有している。
溝部1053は、
図9に示すように、排気ダクト1093と取付具1002とが離間する方向に突部分1218の移動を規制する規制溝部分1055と、規制溝部分1055内に突部分1218を案内する案内溝部分1056とを有する。なお、突部分1218は規制溝部分1055と係合することで、アタッチメント1005を取付具1002に取り付けることができ、係止部を構成する。
例えば、規制溝部分1055は周方向に延伸し、案内溝部分1056は筒軸方向に延伸し、全体として「L」字状をしている。なお、溝部1053は、筒軸を挟んだ対向する2部位に設けられている。
【0032】
(4)外部ダクト
外部ダクト1006は、第1部材1021の室外側に設けられている。
外部ダクト1006は、第1部材1021の第1フランジ部1212と嵌合する環状嵌合部1061と、環状嵌合部1061の内周縁から内部空間が下方を向くように形成されたダクト部1063とを有する。
環状嵌合部1061は、
図10に示すように、第1部材1021の第1フランジ部1212と対向する環状の対向部分1611と、対向部分1611の内周縁から第1部材1021側に延伸する内筒状部分1612と、対向部分1611の外周縁から第1部材1021側に延伸する外筒状部分1613とを有する。
【0033】
環状嵌合部1061の内筒状部分1612と外筒状部分1613との間に、第1部材1021の第1フランジ部1212が嵌合する。
対向部分1611は、周方向に間隔をおいて、第1部材1021と外部ダクト1006とを連結するねじ1081用のねじ穴1615を有する。
内筒状部分1612の室内側の端面は、第1部材1021内に配されたフィルター体1007に当接する。これにより、フィルター体1007を連通路1010内で位置決め状態で固定できる。
外筒状部分1613は、第1部材1021の第1フランジ部1212の凸部分1224と嵌合する溝1616を有している。溝1616は、外筒状部分1613の筒軸と平行に延伸する。
ダクト部1063は下方に向かって湾曲するエルボ状に湾曲する。ダクト部1063は、入口1064が第1部材1021に対向し、出口1065が第1部材1021に直交する。出口1065は取付ユニット1001の排出口(1065)を構成する。
ダクト部1063は、開口1020と対向する部分が下方に向かうにしたがって開口1020から離れるように湾曲している。これにより、排気をスムーズに行うことができる。
【0034】
(5)フィルター体
フィルター体1007は、連通路1010の横断面形状に対応した形状をしている。ここでは、円形状をしている。なお、上述した通り、フィルター体1007は、第1部材1021の第1筒状部1211の段差部分1225に収容され、フィルター体1007の周縁が段差部分1225に当接するように構成されている。
【0035】
3.シャッター
シャッター1003は、連通路1010に対して挿抜可能に連通路1010に挿入される。シャッター1003は、連通路1010を閉塞する大きさのシャッター板部1031を有している。シャッター1003が連通路1010に挿入されるとシャッター板部1031が連通路1010内の空気の移動を遮断し、シャッター1003が連通路1010抜出されると連通路1010が開放されて空気の移動が可能となる。シャッター板部1031は連通路1010の横断面形状に対応した形状をしていている。
シャッター板部1031は、連通路1010の断面において、
図8に示すように、挿入側半分(図において下半分)を塞ぐ先部分1311と、抜出側半分(図において上半分)を塞ぐ後部分1312とを有している。ここでは、連通路1010は、第1部材1021の第1筒状部1211内に形成され、円筒状をしている。このため、先部分1311と後部分1312は半円状をしている。連通路1010の閉状態において、先部分1311は、第1筒状部1211のシャッター取付部分1214の凹部分1217と嵌合し、後部分1312は、シャッター取付部分1214の受入口1216に嵌合する。このため、先部分1311の半径は、後部分1312の半径よりも小さく構成されている。
シャッター1003は、
図7に示すように、シャッター板部1031を補強するリブ部1036を室外側に有している。シャッター1003は、先部分1311の周縁から室外側に張り出す先張出部分1034を有している。先張出部分1034と先部分1311とを合わせた筒軸方向の寸法は、シャッター取付部分1214の凹部分1217の筒軸方向の寸法に対応している。シャッター1003は、後部分1312の周縁から室内側及び室外側に張り出す後張出部分1035を有している。後張出部分1035により、受入口1216が覆われる(塞がれる)。
シャッター1003は、操作用の把持部1032を有している。把持部1032は、
図8に示すように、後張出部分1035から抜出方向に延伸する幅細部分1037と、幅細部分1037の先端からさらに延伸し且つ中央に貫通孔を有する幅広部分1038とを有する。使用者は、主に幅広部分1038を把持する。
【0036】
4.蓋体
蓋体1103は、連通路1010を閉塞せずに第1部材1021の受入口1016を外側から塞ぐ。なお、蓋体1103は必須の構成ではないが、空気調和機の稼働時に取り付けることで第1部材1021から排気漏れを防止できるため、あった方が利便性は向上する。また、空気調和機の稼働の際の受入口1016の露出を防止でき、意匠性を高めることができる。
蓋体1103は、
図7及び
図8に示すように、シャッター1003の円盤状のシャッター板部1031が円弧状の突条部1105となっているような構成である。つまり、蓋体1103は、把持部1032と張出部1035と突条部1105とを有する。
張出部1035は、シャッター1003の後張出部分1035に相当し、受入口1016の周辺部分に外側から当接する。これにより、受入口1016と蓋体1103との密閉性を向上できる。
突条部1105は、張出部1035から把持部1032と反対側に突出する。張出部1035及び突条部1105は、第1筒状部1211の筒軸方向から見たときに円弧状の受入口1016に対応して、円弧状をしている。これにより、蓋体1103が第1筒状部1211の筒軸方向に位置規制される。
【0037】
以上のように、第1及び第2実施形態を説明したが、これらの実施形態に限られるものではなく、例えば、以下のような変形例であってもよい。また、各実施形態と変形例、変形例同士を組み合わせたものであってもよい。
また、実施形態や変形例に記載していない例や、要旨を逸脱しない範囲の設計変更があっても本発明に含まれる。
なお、特許文献1の仕切板は、上述した課題とは別の課題がある。すなわち、特許文献1の仕切板は、2枚のガラス材がそれぞれ左右にスライドすることで開閉する窓に設けることは可能であるが、ガラス材の上側、下側、左側または右側の一端が回動支持されることで、前後方向に開閉する窓に設けることは困難である。
第2実施形態のダクト保持部材は、以下のような構成を備えているために、この課題を解決することができる。すなわち、第2実施形態におけるダクト保持部材は、空気調和機の排気ダクトと接続可能で、窓に設けられるダクト保持部材であって、窓の開口を室外側から挿通する筒状部を有する第1部材と、前記排気ダクトの端部に設けられる端部部材と接続される第2部材とを備え、前記第2部材は、窓を前記第1部材とで挟持した状態で、前記第1部材と接続されることを特徴としている。これにより、上側、下側、左側または右側の一端が回動支持されることで開閉する窓に対して、ダクト保持部材を取り付けることが容易になる。
【0038】
<変形例>
1.排出口
第1実施形態の排出口66、第2実施形態の排出口1065を外部ダクト6、1006の出口66,1065により構成されている。しかしながら、保持部材は外部ダクトを備えなくてもよい。外部ダクトを備えない場合、第1実施形態における取付具2(第1板材21)の開口20や、第2実施形態における取付具1002(第1部材1021の第1筒状部1211の室外側の端部)の開口1020が排出口を構成する。
【0039】
2.連通路
連通路の入り口は、第1及び第2実施形態では排気ダクト9,1093の端に構成されている。しかしながら、排気ダクトの端部が、例えば外部に露出する状態でアタッチメント等に接続される場合、連通路の入り口は、アタッチメントにおける接続側の端により構成される。このように、連通路の入り口は、排気ダクトのアタッチメントへの接続方法によって変わるが、空気調和機からの空気が取付ユニット内に入ってくる開口としてもよい。
【0040】
3.シャッター
実施形態のシャッター3,1003は、連通路10,1010であって室内側に設けられているが、連通路10,1010を開閉できればよく、例えば、室外側に設けられてもよいし、室内側と室外側の2か所に設けられてもよい。
第1実施形態のシャッター3は、取付具2と接続体4との間に設けられているが、連通路10を開閉できればよく、例えば、接続体を備える場合に当該接続体に設けてもよいし、アタッチメントを備える場合に当該アタッチメントに設けてもよいし、外部ダクトを備える場合に当該外部ダクトに設けてもよい。
第2実施形態のシャッター1003は、第1部材1021の第1筒状部1211に設けられていたが、連通路1010を開閉できればよく、例えば、第1部材と第2部材とが重なる部分に設けてもよいし、アタッチメントを備える場合にアタッチメントに設けてもよい。
【0041】
4.フィルター体
フィルター体7,1007は、連通路10,1010においてシャッター3,1003に対して室外側に配されているが、室内側に配されてもよい。
フィルター体7,1007は、連通路10,1010内に位置するように配されているが、室内に塵埃や虫等が侵入するのを防止(抑制)できればよく、例えば、排出口に対して連通路の外側から覆うように設けてもよい。
【0042】
5.アタッチメント
アタッチメント5,1005は、排気ダクト9,1093の端部に設けられているが、例えば、アタッチメントを取付具に固定的に設け、固定されたアタッチメントの接続口に排気ダクトを挿入するようにして接続してもよい。
第2実施形態のアタッチメント1005に溝部1053が設けられ、第1部材1021の第1筒状部1211に係合部(突部分1218)が設けられていたが、アタッチメントに係合部を、第1筒状部1211に溝部を設けてもよい。
【0043】
6.取付具
第2実施形態の取付具1002は、開口1092を室外側から挿通する第1部材1021と、第1部材1021とでガラス材1091を挟む第2部材1023とを備えているが、第1部材を室内側から開口1092を挿通するように構成し、室外側の第2部材とでガラス材を挟むようにしてもよい。
また、取付具1002はガラス材1091に取り付けられていたが、窓を構成する金属板材や木製板材に取り付けるようにしてもよいし、壁等に取り付けるようにしてもよい。
第2実施形態の取付ユニット1001は、取付具1002を窓に取り付けているが、例えば、取付具1002を支持する支持具を備えてもよい。これにより、窓の割れ等の破損を防止できる。支持具としては、例えば、天井等の上方から第2部材1023を吊り下げる吊下具や、床面や窓枠の下枠部等の下方から第1部材1021、第2部材1023、アタッチメント1005を支持する支持具(板状体、棒状体等がある)等がある。
【符号の説明】
【0044】
X 保持部材(ダクト保持部材)
Y 保持部材(ダクト保持部材)
1 取付ユニット
2 取付具
3 シャッター
4 接続体
5 アタッチメント(端部部材)
6 外部ダクト
7 フィルター体
9 排気ダクト
1001 取付ユニット
1002 取付具
1003 シャッター
1005 アタッチメント(端部部材)
1006 外部ダクト
1007 フィルター体
1009 窓
1092 開口
1093 排気ダクト