(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022071840
(43)【公開日】2022-05-16
(54)【発明の名称】遊園地の運営方法及び遊園地
(51)【国際特許分類】
A63G 31/16 20060101AFI20220509BHJP
【FI】
A63G31/16
【審査請求】有
【請求項の数】17
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021172378
(22)【出願日】2021-10-21
(31)【優先権主張番号】10 2020 128 395.4
(32)【優先日】2020-10-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(71)【出願人】
【識別番号】516098579
【氏名又は名称】マック ライズ ゲーエムベーハー ウント コー カーゲー
【氏名又は名称原語表記】Mack Rides GmbH & Co.KG
(74)【代理人】
【識別番号】110000718
【氏名又は名称】特許業務法人中川国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】マクシミリアン レーザー
(57)【要約】
【課題】
遊園地への少なくとも1人の来場者に、高い娯楽価値を有する非日常的な経験を提供する。
【解決手段】
少なくとも1人の来場者(5)のために、少なくとも1つのアトラクション(2)を備えた遊園地(1)を運営する方法であって、少なくとも1つの運動装置(32)を備えた少なくとも1つの外骨格ユニット(30)が前記少なくとも1人の来場者(5)に提供され、前記少なくとも1つの外骨格ユニット(30)が、前記少なくとも1人の来場者(5)に対し、少なくとも1つの運動又は姿勢を課す方法が開示されている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1人の来場者(5)のために、少なくとも1つのアトラクション(2)を備えた遊園地(1)を運営する方法であって、
少なくとも1つの運動装置(32)を備えた少なくとも1つの外骨格ユニット(30)が前記少なくとも1人の来場者(5)に提供され、前記少なくとも1つの外骨格ユニット(30)が、前記少なくとも1人の来場者(5)に対し、少なくとも1つの運動又は姿勢を課す方法。
【請求項2】
前記外骨格ユニット(30)は、前記来場者(5)の運動を強制し、弱め、及び/又は前記来場者(5)の姿勢を固定することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記外骨格ユニット(30)は、前記来場者(5)の位置及び/又は向きに依存して、及び/又は受信した制御コマンドのシーケンスとして、時間に依存して運動又は姿勢を生成することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記外骨格ユニット(30)は、前記少なくとも1人の来場者(5)の身体姿勢、運動及び/又は運動要求に依存せずに運動又は姿勢が強制される第1の動作モードと、前記少なくも1人の来場者(5)の身体姿勢、運動及び/又は運動要求が支援される第2の動作モードとを有することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載された方法。
【請求項5】
前記外骨格ユニット(30)が、所定のデータに基づいて前記来場者(5)を前記遊園地(1)及び/又は前記アトラクション(2)のコースに少なくとも部分的及び/又は一時的に案内することを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載された方法。
【請求項6】
前記遊園地(1)及び/又は前記アトラクション(2)は、来場者検知手段を有し、前記外骨格ユニット(30)は、前記来場者検知手段によって検知されたデータに依存して動作することを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記少なくとも1人の来場者(5)にxRヘッドセット(40)が提供され、前記xRヘッドセット(40)が前記少なくとも1人の来場者(5)にコンテンツを提示することを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記外骨格ユニット(30)は、前記遊園地(1)、前記アトラクション(2)及び/又は前記xRヘッドセット(40)から制御コマンドを受信することを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れか一項に記載の方法。
【請求項9】
センサシステム(36)により、前記少なくとも1人の来場者(5)が予め定められた経路、領域、又はタイムフェンスから離れるか、又は物体又は他の来場者からの距離が予め定められた距離以下になったと検出された場合に、前記外骨格ユニット(30)が前記少なくとも1人の来場者(5)に作用を及ぼすことを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れか一項に記載の方法。
【請求項10】
コースを有する少なくとも1つのアトラクション(2)、特にウォークスルーアトラクション又はダークライドを有する遊園地(1)であって、
少なくとも1人の来場者(5)のための少なくとも1つの運動装置(32)を有する少なくとも1つの外骨格ユニット(30)を有し、
前記少なくとも1人の来場者(5)に少なくとも1つの運動又は姿勢を課すことができる遊園地(1)。
【請求項11】
通信手段を備え、前記遊園地(1)及び/又は前記少なくとも1つのアトラクション(2)は、前記外骨格ユニット(30)に制御コマンドを送信することができることを特徴とする請求項10に記載の遊園地(1)。
【請求項12】
少なくとも1つの再生装置(25)が設けられ、前記少なくとも1つの再生装置が、前記通信手段を介して前記少なくとも1つの外骨格ユニット(30)と同期していることを特徴とする請求項11に記載の遊園地(1)。
【請求項13】
前記遊園地(1)及び/又は前記少なくとも1つのアトラクション(2)は、来場者検知手段を有していることを特徴とする請求項10乃至請求項12の何れか一項に記載の遊園地(1)。
【請求項14】
前記少なくとも1人の来場者(5)にコンテンツを提示するために少なくとも1つのxRヘッドセット(40)が提供され、前記外骨格ユニット(30)は、前記xRヘッドセット(40)と通信することが可能であることを特徴とする請求項10乃至請求項13の何れか一項に記載の遊園地(1)。
【請求項15】
前記少なくとも1つの外骨格ユニット(30)の、前記遊園地(1)内又は前記アトラクション(2)内における位置を検出することができる位置検出手段が設けられていることを特徴とする請求項10乃至請求項14の何れか一項に記載の遊園地(1)。
【請求項16】
前記少なくとも1つの外骨格ユニット(30)は、センサシステム(36)を有することを特徴とする請求項10乃至請求項15の何れか一項に記載の遊園地(1)。
【請求項17】
遊園地(1)又はアトラクション(2)における来場者の流れの管理のための外骨格ユニット(30)の使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明は、少なくとも1人の来場者を対象とし、少なくとも1つのアトラクションを有する遊園地の運営方法に関するものである。少なくとも1人の搭乗者のために、請求項1に示すように触覚刺激を生成するための少なくとも1つの運動装置を有する外骨格ユニット、及び請求項10に示すように、少なくとも1つのアトラクション、特にウォークスルー又はダークライドを有する遊園地が提供される。
【背景技術】
【0002】
遊園地を運営するための様々な方法及び様々な遊園地が従来技術から知られており、遊園地は、固定した施設、及び、お祭りや協会開基祭の大市の際に、半固定のアトラクションの集合体の両方でありうる。従来技術では、遊園地および少なくとも1つのアトラクションの訪問者の娯楽は、アトラクション自体および/またはアニメーションもしくはイベントによって提供され、遊園地の訪問者は、通常、個々の興味に従って遊園地を探索し、少なくとも1つのアトラクションを任意に訪問する。遊園地では、従来、来場者の流れをコントロールするために、例えば、少なくとも1つのアトラクションの待ち時間を示したり、来場者が行列を避けて乗り物を見学できる時間帯を予約したりすることができるようになっている。
【0003】
さらに、外骨格ユニットは、一般に、人工的かつ技術的な支持構造として先行技術から知られている。外骨格ユニットは、例えば医療や人間工学の分野で使用され、パワードジョイントによってユーザの動きをサポートしたり、補強したりすることができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この先行技術に基づいて、本発明は、先行技術から知られている遊園地の先に説明した欠点を解消し、遊園地への少なくとも1人の来場者に、高い娯楽価値を有する非日常的な経験を提供するという課題に取り組むものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
これらの課題は、請求項1の特徴を有する、少なくとも1つのアトラクションを備えた遊園地の運営方法、および請求項14の特徴を有する、少なくとも1つのアトラクションを備えた遊園地によって解決される。
【0006】
本発明の更なる有利な実施形態は、従属請求項において与えられる。
【0007】
本発明の方法は、少なくとも1人の来場者のために、好ましくはコースを有する少なくとも1つのアトラクションを備えた遊園地を運営する方法であって、少なくとも1つの移動装置を備えた少なくとも1つの外骨格ユニットが前記少なくとも1人の来場者に提供され、前記少なくとも1つの外骨格ユニットが、前記少なくとも1人の来場者に対し、少なくとも1つの動作又は姿勢を課すことを特徴とする。ここで、以下において、遊園地とは、少なくとも1つのアトラクションを有する静止または半静止の空間施設であると理解される。少なくとも1つのアトラクションは、アミューズメント乗り物やショーブースなど、少なくとも1人の来場者または複数の来場者を楽しませるために技術的手段が用いられるものであり得る。
【0008】
本発明の外骨格ユニットは、少なくとも1人の来場者の身体及び/又は衣服に配置することができるユニットであり、技術的手段によって機械的動作又は触覚的に知覚可能な刺激を生じさせることができるものである。この目的のために、外骨格ユニットは、アクチュエータによって駆動され、支持装置を備え、少なくとも1人のユーザの腕、脚、手、指及び/又は足の少なくとも1つの体肢のみならず、背中、首及び/又は頭部などの関節運動を支持、制動、強化及び/又は強制することが可能である。
【0009】
本発明は、遊園地の来場を、体験として外骨格ユニットによる触覚刺激又は課された姿勢及び/又は動作に結びつけることで、少なくとも1人の来場者に対して新規な体験を可能にするという発想に基づくものである。この目的のために、外骨格ユニットは、触覚刺激、又は関節によって動かすことができる身体部分の動きを生成または強制することができる少なくとも1つの運動装置を有する。少なくとも1人の来場者は、特にアミューズメント乗り物やアトラクションでの体験と同期して、一時的に自分の身体又は少なくとも身体の一部の制御を失い、「遠隔操作」されることで特別なスリルを体験する。
【0010】
例えば、来場者の動きを強制的に制御することで、少なくとも1人の来場者を能動的に制御したり、遠隔操作したりすることができる。来場者は、シナリオの中で、アトラクション又は遊園地の所定のコースに留まること、又は、目的に合うように遊園地内の少なくとも1つのアトラクションに行くことを強制され得る。少なくとも1人の来場者を強制的に運動させることで、来場者の流れを最適化し、例えば、来場頻度の低いアトラクションやユーザの希望するプロファイルに対応したアトラクションに来場者を特別に誘導することが可能である。また、来場者の姿勢を意図的に固定することで、スリルを高めると同時に、来場者の身体的な反応を防いだり弱めたりすることができるため、安全性を高めることができる。例えば、驚きの瞬間に立ち去ったり、暴れたり、危険な身体反応を起こす可能性のある来場者を、この措置によってアトラクションのイベントに近づけるように誘導することができる。少なくとも1人の来場者に、以下に詳細に説明するように、好ましくはアトラクションのイベントと同期させることができる運動をさせることによって、アトラクションのイベントに組み込むこともできる。
【0011】
本方法のさらなる展開によれば、外骨格ユニットは、来場者の位置及び/又は向きに依存して、及び/又は受信した制御コマンドの結果として、時間に依存して少なくとも1人の来場者の動き又は姿勢を強制することができる。制御コマンドは、好ましくは、通信手段のインターフェイスを介して受信することができる。
【0012】
さらに、外骨格ユニットが、第1の動作モードと少なくとも1つの第2の動作モードを有すると有利である。第1の動作モードでは、動き又は姿勢は、少なくとも1人の来場者の身体姿勢、動き及び/又は動き要求とは無関係に強制され得、少なくとも1人の来場者は、動き又は姿勢を制御できない。第2の動作モードでは、少なくとも1人の来場者の動き及び/又は動き要求が支援され得る。
【0013】
この動作モードでは、外骨格ユニットの制御は、ユーザによって指定された動きに従うことができ、この目的のために、来場者からの動き要求を検出するセンサシステムが設けられ得る。例えば、センサシステムは、例えば外骨格ユニットの関節に設けられ、ユーザの動きを検出する少なくとも1つの圧力センサ及び/又は少なくとも1つのトルクセンサを含み得る。あるいは、筋電センサを少なくとも1つ設け、筋肉や筋肉群の活性化を検出することで、ユーザの動きや来場者の動き要求を検出することも可能である。そして、外骨格ユニットは、筋肉の活性化に対応する動作を実行、又は、支援、制動又は減衰、または抑制することができる。あるいは、外骨格ユニットの制御をあらかじめ設定しておくことによって来場者に動きを強制することも可能である。
【0014】
外骨格ユニットは、例えば、障害を持つ来場者が、車椅子、歩行補助器、歩行器などの移動補助器具にさらに頼ることなく、遊園地を普通に「歩く」または探索することを可能にすることができる。この場合、外骨格ユニットは、ユーザによって指定された動きに追従するか、または少なくとも1つの筋電センサによって動き要求を検出し得る。外骨格ユニットの技術を身体的に阻害すること無しに来場者に理解させ、例えば一種の技術デモとして超自然的な力を紹介し、必要であれば提示されたコンテンツによってより高度な没入感を提示することも可能である。
【0015】
好ましくは、遊園地及び/又はアトラクションは、少なくとも1つの再生装置を備え、外骨格ユニットは、再生装置と同期可能である。この目的のために、外骨格ユニットは、通信手段のインターフェイスを介して遊園地のシステム制御部及び/又は制御装置に接続することができ、又は対応するセンサシステムによって再生装置の信号に反応することができる。再生装置は、例えば、1つまたは複数の技術的効果及び/又はメディアコンテンツを実行又は再生することができる。再生装置と少なくとも1つの外骨格ユニットを同期させることで、少なくとも1人の来場者の効果と、触覚刺激、すなわち、強制的な動きとを組み合わせることができ、外骨格ユニットを身に付けた来場者の意識は背景へと移り、再生装置によって提示されるコンテンツは特にリアルに感じられる。
【0016】
さらなる展開によれば、外骨格ユニットは、少なくとも1人の訪問者を、予め定められたデータセットを用いて少なくとも部分的に及び/又は一時的に触覚刺激によって遊園地及び/又はアトラクション内を誘導することが可能である。例えば、遊園地及び/又はアトラクションのモデルが、外骨格ユニット、アトラクションのシステム制御部及び/又は遊園地の制御装置に記憶されていても良い。少なくとも1人の来場者は、アトラクション又は遊園地のコース上の一種の「ジオフェンス」によって、特に「ウォークスルー」アトラクションの場合に訪問者の流れを制御し、連続的に計画的なスループット運営を保証するために、コースに従い、スループットが最適化され、あらかじめ定義された時間内に特定の経路ポイントに到達するように促され得る。少なくとも1人の来場者が予め設定されたコース、経路、「ジオフェンス」から外れたり、特にアトラクション内をゆっくり動きすぎたりすると、外骨格ユニットは、第2の動作モードから第1の動作モードに切り替わり、刺激又は強制的な動きによってそれぞれの来場者を制御することが可能である。特に、それぞれのアトラクションの最大滞在時間を決定するために、制限時間を定義することができる。来場者の動きが遅かったり、一か所に長く留まっていたりする場合は、適切な刺激を与えてスループットを最適化することができる。
【0017】
さらに、遊園地及び/又はアトラクションが来場者検出手段を備え、来場者検出手段に依存して、外骨格ユニットによって少なくとも1人の来場者に動き及び/又は姿勢が強制されることが有利である。来場者検出手段は、例えば、遊園地及び/又はアトラクションの領域における追加来場者の数及び/又はスループットを検出してもよい。来場者検出手段は、言い換えれば、遊園地、アトラクション、又はアトラクションの領域における来場者の混雑を検出し、スループットの最適化をもたらすために、少なくとも1つの来場者を目的に合うように刺激することが可能である。スループットを最適化し、ユーザの流れをよりよく管理するために、少なくとも1人の来場者は、遊園地又はアトラクションのあまり利用されないエリアに誘導されるか、アトラクション又は遊園地又はアトラクションのエリア内をより速く移動するように刺激又は強制することが可能である。
【0018】
提案された方法のさらなる発展型によれば、xRヘッドセットが少なくとも1人の来場者に提供され、このxRヘッドセットは、少なくとも1人の来場者のそれぞれにメディアコンテンツを提示することが可能である。ここで注意すべきは、本発明の文脈では、「xR」という用語は、AR(拡張現実)、VR(仮想現実)、ER(拡張現実)、MR(複合現実)等の同義語として使用されており、このリストは限定的または網羅的ではない、ということである。
【0019】
さらなる展開によれば、外骨格ユニットは、遊園地及び/又はアトラクション及び/又はxRヘッドセットと通信することができる。例えば、遊園地のシステム制御部又は制御装置は、対応する制御コマンドによって外骨格ユニットを「遠隔制御」することができ、外骨格ユニットは、遊園地のシステム制御部及び/又は制御装置に対して情報を送信することもできる。特に、外骨格ユニットは、位置及び/又は向きを遊園地のシステム制御部及び/又は制御装置に送信することが可能であり、この位置及び/又は向きは、それぞれの少なくとも1つの外骨格ユニット又は外骨格ユニットを装着した来場者の位置に対応する。外骨格ユニットは、少なくとも1人のユーザの経験価値を評価するために使用することができるさらなる情報を送信することもできる。このような情報は、例えば、アトラクションや再生装置の効果やコンテンツに対する少なくとも1人のユーザの身体的反応を含み、アトラクションや遊園地の体験価値を高めることに貢献することができる。原理的には、アトラクションのシステム制御部と遊園地の制御装置の間で双方向の通信が可能である。
【0020】
外骨格ユニットによって強制される少なくとも1つの動き及び/又は姿勢は、さらに、xRヘッドセットによって再生されるコンテンツと同期可能であっても良い。したがって、外骨格ユニットはxRヘッドセットと通信でき、xRヘッドセットを介した視覚や視聴覚の刺激に加え、動作や強制的な姿勢による触覚の刺激もこれらと協調して行うことができる。そのため、可能な限り高い没入感を実現することができる。
【0021】
外骨格ユニットは、コンテンツを生成するためのデータを提供、すなわちコンテンツを生成するデータ処理装置にさらに送信してもよく、コンテンツは、データに依存して、すなわちデータを考慮して生成される。これにより、コンテンツの詳細で忠実な表現が可能になる。xRヘッドセットを介して、例えば四肢がリアルに表示されるような状態情報を送信することができる。例えば、腕、手、指、脚、足などを適切に表現することができ、コンテンツの体験を拡張することができる。
【0022】
さらに、外骨格ユニットが、外骨格ユニットの環境を検出または監視することができるセンサシステムを使用すると有利である。センサシステムに応じて、すなわちセンサシステムによって決定されたデータに応じて、外骨格ユニットは、ユーザの少なくとも1つの姿勢又は動作を強制することができる。例えば、対象物や他の来場者との距離が短くなった場合、目的に合った刺激により、それ以上距離を縮めないようにすることができる。xRヘッドセットが少なくとも1人のユーザに提供される場合、追加的に又は代替的にxRヘッドセットのセンサも使用することができる。
【0023】
センサシステムは、物体や他の来場者などの環境からの影響を検出できる。したがって、外骨格ユニットは、現実の物体との衝突を回避し、他の来場者からの距離を保つのに役立つ。
【0024】
たとえば、遊園地やアトラクション内の現実の物体は、xRヘッドセットのコンテンツでは表されない場合もあり得る。これらの現実の物体は、少なくとも1人の来場者によって、特に、ダークライドでは視覚的に認識されない場合もあり得る。また、アトラクションや遊園地が衛生上の規制を遵守して運営されていることを確認するためなどにも利用することができる。
【0025】
上述した方法およびそのさらなる発展によれば、それぞれの少なくとも1人のユーザが外骨格ユニットを制御することができる操作手段を外骨格ユニットが有している。好適には、操作手段は、マンマシンインターフェースであってもよく、さらに好適には、外骨格ユニットは、機械的操作手段及び/又は音声制御を含んでいても良い。操作手段は、外骨格ユニットがユーザの動きの自由度を制限するパニック機能を有していてもよい。音声制御により、音声コマンドすなわち、「コマンドワード」が発せられると、外骨格ユニットが来場者の動きや姿勢、体を完全に制御できるようになる。
【0026】
操作手段によって、あるいは、遊園地のシステム制御部及び/又は制御装置によって遠隔制御されて、及び/又は位置及び/又は方向に依存して、外骨格ユニットは、身体又は身体部位の強制案内を含む第2の動作モードから、外骨格ユニットが少なくとも1人のユーザの動き要求を検出し、この要求に従う又は支援する第1の動作モードへ変更することが可能である。
【0027】
本発明のさらなる態様によれば、特に上述の方法及びそのさらなる実施形態を実施するための、少なくとも1つのアトラクション、特にウォークスルー又はダークライドを有する遊園地に関し、少なくとも1つの運動装置を有する少なくとも1つの外骨格ユニットを備え、外骨格ユニットが、少なくとも1人の来場者に姿勢及び/又は動作を課すよう構成される。
【0028】
遊園地の好ましいさらなる展開として、通信手段が設けられ、少なくとも1つの外骨格ユニットが、通信手段によって遊園地及び/又はアトラクションと通信することができる。通信手段は、少なくとも1つの外骨格ユニットと遊園地及び/又はアトラクションとの間の双方向通信を、好ましくは無線で可能にしてもよい。制御コマンドや情報の交換は、通信手段で行うことができる。例えば、外骨格ユニットの動作状態、位置、向き及び/又はセンサデータを、遊園地及び/又はアトラクション、又は遊園地の制御装置及び/又はアトラクションのシステム制御部に送信することができる。これにより、従来のように単に風景の中を走ったり通り抜けたりするだけでなく、遊園地やアトラクション内の空間を自由に移動して、風景とインタラクションできる可能性が提供される。
【0029】
好ましいさらなる展開によれば、少なくとも1つのxRヘッドセットが、少なくとも1人の来場者にコンテンツを表示するために提供され、少なくとも1つのxRヘッドセットは、外骨格ユニットと同期可能である。外骨格ユニットは、インターフェイスによってxRヘッドセットに接続することができ、それによりxRヘッドセットは、制御コマンドをそれぞれの外骨格ユニットに送信することができる。また、外骨格ユニットは、xRヘッドセットが表示するコンテンツを、インターフェイスを介してxRヘッドセットに送信するコンテンツを出力又は生成するデータ処理装置を備えてもよい。外骨格ユニットは、提示されたコンテンツのイベントに触覚刺激を加え、少なくとも1人の来場者の身体に触覚フィードバックを伝えることができ、遊園地やアトラクションでの体験をより錯覚的なものにすることができる。例えば、アトラクションは、フリーローミングVRやARアプリケーションであってもよい。
【0030】
さらに、遊園地及び/又は少なくとも1つのアトラクションが来場者検知手段を備えていると有利である。来場者検出手段は、少なくとも1つのアトラクション及び/又は少なくとも1つのアトラクションの待ち行列にいる来場者の数を検出及び/又は推定することにより、収容能力推定及び来場者フロー計画に使用することができる。来場者検出手段は、遊園地の制御装置及び/又は少なくとも1つのアトラクションのシステム制御部にデータを送信することができ、モデルに基づいて、来場者のスループットを最適化する方策を決定し、目標とする来場者フロー計画を可能にすることができる。例えば、来場者があまり行かないアトラクションに触覚刺激によって誘導したり、外骨格ユニットが遊園地内の道やアトラクションのコースの制限を、目に見える障壁なしに開始したりすることができる。
【0031】
さらに、少なくとも1つの再生装置が設けられていると有利である。少なくとも1つの再生装置は、遊園地内だけでなく、少なくとも1つのアトラクション内またはアトラクションに配置することができ、少なくとも1人の来場者にシナリオを提示することができる。再生装置、アトラクションのシステム制御部、又は遊園地の制御装置は、直接、又は下位のシステムを介して間接的に、少なくとも1つの外骨格ユニットと同期することができる。
【0032】
例えば、ハロウィンや「ホラーナイト」の際に、外骨格ユニットを少なくとも1人の来場者の身につけさせたり、着させたりし得る。再生装置、アトラクションのシステム制御部、又は遊園地の制御装置と同期して、少なくとも1人の来場者は、少なくとも一時的又は/及び一部領域的に、強制運動、凍結又は強制された姿勢によって、運動の自由を奪われ得る。これにより、立ち去ったり暴れたりする驚きの反応を恐れることなく、少なくとも1人の来場者に間近で切迫したシナリオを与えることが可能である。すなわち、少なくとも1人の来場者、および他の来場者にとっての危険を最小化又は排除することが可能である。このシナリオでは、来場者は触覚刺激によって強制されるため、「見知らぬ外力」によって決定され得、遊園地やアトラクションでのシナリオをより強烈なものになる。少なくとも1人のユーザはまた、強制的な誘導によって、少なくとも1人の来場者が再生装置のシナリオに同期した動きを実行するシナリオの一部になり得る。
【0033】
遊園地又はアトラクション内の少なくとも1つの外骨格ユニットの位置を検出することができる位置検出手段が設けられると有利である。位置検出手段は、静止していてもよく、したがって、遊園地内の場所に固定されていてもよく、遊園地内の少なくとも1つの外骨格ユニットを追跡することができる。補完的に又は代替的に、位置検出手段は、外骨格ユニットに設けられていてもよく、公知の位置検出方法に基づいてもよい。さらに、追加または代替として、外骨格ユニットは、XRヘッドセットの位置検出手段を利用することができる。
【0034】
所定のデータセットによって、位置及び/又は向きに応じて、少なくとも1つの外骨格ユニットは、少なくとも1人のユーザの動き又は姿勢を少なくとも部分的又は一時的に強制することができ、このデータセットは、外骨格ユニット内にローカルに、及び/又は外部、例えば遊園地の制御装置及び/又はアトラクションのシステム制御部内に、さらにxRヘッドセットのデータ処理装置に保存することが可能である。例えば、データセットは、遊園地及び/又はアトラクション又はアトラクションのコースのデジタルモデルを含み得る。外骨格ユニットは、少なくとも1人の来場者を仮想経路に沿って案内することができ、それによって、来場者の移動パターンが決定され、来場者を目に見える障壁なしに所定の経路に保つことができる。これにより、一方ではユーザフロー計画、収容能力推定、来場者の娯楽のために使用でき、モジュール式に使用できる多数のシナリオが得られる。
【0035】
外骨格ユニットのさらなる発展として、外骨格ユニットをみにつけた少なくとも1人の来場者の環境を検出または監視することができるセンサシステムが提供される。センサシステムに応じて、すなわち、センサシステムによって決定されたデータに応じて、外骨格ユニットは、ユーザに少なくとも1つの触覚刺激を及ぼすことができる。例えば、対象物及び/又は他の来場者との距離が小さくなった場合、触覚刺激を発生させ、来場者がそれ以上距離を縮めないようにすることができる。xRヘッドセットが少なくとも1人のユーザに提供される場合、xRヘッドセットのセンサシステムを使用することができる。
【0036】
センサシステムは、少なくとも1人の来場者の環境、すなわち少なくとも1人の来場者の外骨格ユニットの環境を監視し、物体又は他の来場者を検出することができる。外骨格ユニットは、現実の物体との衝突を回避したり、距離を保ったりすることができる。例えば、現実の物体は、xRヘッドセットによってコンテンツに表現されず、及び/又は、特にダークライドにおいて、少なくとも1人の来場者に視覚的に認識されない場合がある。また、アトラクションや遊園地が衛生上の規制を遵守して運営されていることを確認するためなどに使用することもできる。
【0037】
本発明の他の態様は、遊園地又はアトラクションへの少なくとも1回の来場の来場者フロー計画及び/又は来場者の案内のための外骨格ユニットの使用に関する。
【発明の効果】
【0038】
遊園地への少なくとも1人の来場者に、高い娯楽価値を有する非日常的な経験を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【
図1】外骨格ユニットとxRヘッドセットを装着した、遊園地のアトラクションの来場者を模式的に表した図である。
【
図2】遊園地の概略を高度に簡略化して表現した図である。
【発明を実施するための形態】
【0040】
以下、添付図面を参照しながら、実施形態例を詳細に説明する。
【0041】
以下、図中、同一または機能的に同一の構成要素には同一の参照符号が付されている。なお、個々の図では、わかりやすくするために、同一または機能的に類似した部品にすべて参照番号を付してはいない。
【0042】
図1は、遊園地1の来場者5が、アトラクション2を訪れて冒険を体験している様子を示す図である。来場者5は、外骨格ユニット30を装着しており、技術的手段によって、ユーザ5に対して機械的かつ触覚的に知覚可能な刺激を生じさせ、それによって、少なくとも1つの身体部分または体肢の動きまたは姿勢を来場者5に強制することが可能である。
【0043】
外骨格ユニット30は、少なくとも1人のユーザ5の関節運動が補助、制動、増強及び/又は強制され、それによってユーザ5に対して機械的及び触覚的に知覚可能な刺激を生成し得る複数の運動装置32を含み得る。
【0044】
運動装置32は、支持構造体上で身体の一部又は体肢を模倣した運動を生成する1つ又は複数のアクチュエータを含んでよく、支持構造体33は、取り付け手段によって身体の一部又は体肢に結合される。
【0045】
図示の実施形態では、外骨格ユニット30は、ユーザ5の脚とユーザ5の腕の両方に作用することができ、この目的のための制御ユニット34を有し、制御ユニット34は、ユーザ5の背中にバックパックの形態で配置でき、制御コマンドを処理でき、それに応じて運動装置32を制御することができる。
【0046】
外骨格ユニット30の制御部34による運動装置32又はアクチュエータの制御は、異なる方法で実施することができる。第1の動作モードにおいて、外骨格ユニット30は、訪問者5に対して姿勢又は運動を指示又は強制することができる。来場者5は、「遠隔操作」、すなわち、見知らぬ外力により誘導される。
【0047】
第2の動作モードでは、外骨格ユニット30は、来場者5が指定した運動に追従することができる。このため、訪問者5の希望する運動を検出するセンサ36を設けることができる。センサシステム36は、少なくとも1つの圧力センサ及び/又は少なくとも1つの回転モーメントセンサを含んでも良く、これらは、来場者5の動きを検出するために外骨格ユニット30の関節に配置されても良い。来場者5の運動または来場者5の希望する運動を検出するために、筋肉または筋肉群の活性化を検出する少なくとも1つの筋運動センサも有し得る。外骨格ユニット30は、その後、少なくとも1つの運動ユニット32または少なくとも1つのアクチュエータによって、筋肉の活性化に対応する運動を行って触覚刺激を生成するなどして動作を支援、ブレーキかけて減衰、又は抑制することができる。
【0048】
制御部34は、制御部34の電子機器と外骨格ユニット30の運動装置32の両方にエネルギーを供給し得るエネルギー貯蔵装置(図示せず)をさらに含んでもよい。制御部34の電子機器は、遊園地1またはアトラクション2に固有のデータおよびプログラムが格納されたデータ処理装置(図示せず)を有していても良く、これらのデータ及びプログラムにより運動ユニット32が、外骨格ユニット30または来場者5の位置および/または向きに応じて触覚刺激またはユーザ5の動作を生成することができるようにする。
【0049】
遊園地1は、1つの、又は、好ましくは複数のアトラクション2を有し、さらに制御装置10を含んでいてもよい。アトラクション2も遊園地1も、娯楽効果やコンテンツを再生したり提示したりすることができる少なくとも1つの再生装置25を備え、遊園地1の上位の制御装置10やシステム制御20によって制御することが可能である。
【0050】
遊園地1及び/又は少なくとも1つのアトラクション2では、外骨格ユニット30が来場者に提供される。この外骨格ユニット30は、遊園地1及び/又はアトラクション2の入口領域で来場者に手渡される。これらは、アトラクション2や遊園地1を出るときに返却され得る。
【0051】
図1によるアトラクション2は、いわゆる「ウォークスルー」アトラクションとすることができ、これにより、アトラクション2は、来場者5が通り抜けることができるコースを規定する。コースの途中には、来場者5に対し、特にエンターテインメント性の高い効果や表示、アニメーションが用意されており、スリルを味わうことができる。例えば、一実施形態では、外骨格ユニット30は、来場者5に対して遊園地1内及び/又はアトラクション2内を案内してもよい。この目的のために、遊園地1及び/又はアトラクション2における外骨格ユニット30又は来場者5の位置及び/又は方向の特定を以下に説明するように様々な方法で実施し得る。
【0052】
センサシステム36は、遊園地1及び/又はアトラクション2における外骨格ユニット30の位置及び/又は向きを検知する位置検知手段を有し得る。この目的のために、屋外および閉じられた室内での位置および/または向きの検出を可能にする、当技術分野で十分に知られている1つまたは複数の位置検出手段を提供することができる。
【0053】
また、外骨格ユニット30の位置及び/又は向きは、遊園地1及び/又は各アトラクション2によって提供されてもよく、其の際に、遊園地1の制御装置10又はアトラクションのシステム制御部20が、ユーザ5の外骨格ユニット30の位置及び/又は向きを検出してもよい。
【0054】
さらに、xRヘッドセット40を有する外骨格ユニット30を訪問者5に提供することが可能であり、外骨格ユニット30は、xRヘッドセット40のセンサシステム(図示せず)に依存して、外骨格ユニット30及び/又はユーザ5の位置及び/又は向きを検出することが可能である。
【0055】
xRヘッドセット40は、メディアコンテンツをそれぞれの少なくとも1人の訪問者5に提示することができ、外骨格ユニット30によって生成される少なくとも1つの触覚刺激は、メディアコンテンツと同期させることができる。外骨格ユニット30は、インターフェイスを介してxRヘッドセット40と通信することができ、xRヘッドセット40を介した視覚または視聴覚刺激に加えて、外骨格ユニット30による触覚刺激も協調して行うことができる。そのため、可能な限り高い没入感を達成させることができる。「xR」は、AR(拡張現実)、VR(仮想現実)、ER(拡張現実)、MR(複合現実)の同義語として使われる。
【0056】
ここで、外骨格ユニット30及び/又はユーザ5の位置及び/又は向きを検出する、先に説明した方法は組み合わせることができる。
【0057】
外骨格ユニット30は、アトラクション2のシステム制御20及び/又は遊園地1の制御装置10と通信することができ、
図2の矢印で示されているように、通信は双方向であり得る。制御コマンドとステータス情報の両方を交換することができる。
【0058】
例えば、制御装置10及び/又はシステム制御部20は、制御コマンド又はデータを外骨格ユニット30に送信し、ユーザ5を遊園地1又はアトラクション2内を誘導することを可能にしても良い。例えば、ユーザ5は、外骨格ユニット30による触覚刺激によって、少なくとも1つのアトラクション2へ、及び/又はアトラクション2内を具体的に誘導されることができ、又は来場者5を誘導するための可視障壁を必要とせずに、所定の経路に沿って誘導され得る。少なくとも1人のユーザ5の誘導または制御は、例えば、来場者5が所定の経路またはジオフェンスから離れとすぐに移動を阻害することによって行われ得る。また、少なくとも1人の来場者5が誘導されるような動作を課す(強制する)ことも可能である。
【0059】
外骨格ユニット30は、アトラクション2又は遊園地1にけるイベントと同期させることができ、それによって、時間的及び/又は空間的に、外骨格ユニット30は、来場者5に対して動き又は姿勢を課す(強制する)ことができる。例えば、来場者5は、目的に合わせて発生される動きによって、遊園地1やアトラクション2内のイベントに組み込まれ得る。また、例えば、再生装置25を用いた特殊効果の際に、防御反応を防止して危険を最小限に抑えるために、来場者5の姿勢や動きを制御することも可能であり、これにより、来場者5を遊園地1及び/又はアトラクション2のイベントにさらに密接に組み込み得る。
【0060】
なお、それぞれのアトラクション2及び/又は遊園地1には、アトラクション2及び/又は遊園地1における来場者の来場を検知することができる来場者検知手段(図示せず)が設けられていてもよい。来場者検知手段は、例えば、来場者密度を、好ましくはエリア別に検知することができ、例えば、アトラクション2やアトラクション2の前の行列にいる来場者の数を検知することができる。遊園地1だけでなくアトラクション2における来場者の流れを検知することによって、少なくとも1人の来場者5が、遊園地1のあまり利用されていないアトラクション2またはエリアを訪れるように特に刺激され、それによって遊園地1における来場者の流れを制御または影響を与えまたは誘導することが可能である。
【0061】
例えば、アトラクション2内の来場者のスループットを最適化し、アトラクション2内の来場者の流れを制御するために、来場者5は、所定のタイムフェンス内にコースを完了するようにアトラクション2内の外骨格ユニット30によって促されてもよい。
【0062】
xRヘッドセット40は、それぞれの来場者5に提示するコンテンツを生成するための固有のデータ処理装置を有し得る。例えば、xRヘッドセット40は、仮想現実を生成し、特に、アトラクション2内または遊園地内のxRヘッドセットの位置および/または向きに応じて、コンテンツを立体的に訪問者5に提示することが可能である。生成されたコンテンツに同期して、外骨格ユニット30は、訪問者5に対して触覚的に知覚可能な刺激を生成することができ、それによって、可能な限り高い没入感を達成することができる。
【0063】
外骨格ユニット30は、さらに、xRヘッドセット40にデータを送信することができる。脚や腕の姿勢は、xRヘッドセット40の再生コンテンツにおいて、リアルに表現され得る。
【0064】
図示しない更なる実施形態によれば、再現可能なコンテンツを生成するためのデータ処理装置は、外骨格ユニット30の制御部34の一部であってもよい。制御部34、データ処理装置、センサ、通信手段、および電源は、特にバックパックとして、コンパクトなデバイスで提供することができ、それによって、少なくとも1人の来場者5に対して包括的な没入体験を生成することができる。
【符号の説明】
【0065】
1…遊園地
2…アトラクション
5…来場者
10…制御装置
20…システム制御部
25…再生装置
30…外骨格ユニット
32…アクチュエータ
34…制御部
36…センサシステム
40…xRヘッドセット
【外国語明細書】