(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022071874
(43)【公開日】2022-05-16
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/00 20120101AFI20220509BHJP
【FI】
G06Q10/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021204368
(22)【出願日】2021-12-16
(62)【分割の表示】P 2020180507の分割
【原出願日】2020-10-28
(71)【出願人】
【識別番号】515161043
【氏名又は名称】ベルフェイス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002789
【氏名又は名称】特許業務法人IPX
(72)【発明者】
【氏名】中島 一明
(72)【発明者】
【氏名】乾 幸地
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA02
(57)【要約】 (修正有)
【課題】情報処理システム、情報処理方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】サーバ装置100と、PC110と、PC120、PC130とが、ネットワーク150を介して通信可能に接続されてい情報処理システム1000において、サーバ装置は、面談制御部を有する。面談制御部は、面談主催者と面談相手とのインターネットを介した面談を制御する。複数の面談の終了後、表示要求に基づいて、第1の面談主催者と第1の面談主催者の面談相手との面談に関するコミュニケーション指標と、第2の面談主催者と第2の面談主催者の面談相手との面談に関するコミュニケーション指標と、を比較可能に表示する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理システムであって、
制御部を有し、
前記制御部は、
面談主催者と面談相手とのインターネットを介した面談を制御し、
複数の前記面談の終了後、表示要求に基づいて、第1の面談主催者と、第2の面談主催者と、を指定可能な画面を表示し、前記画面において、前記第1の面談主催者と、前記第2の面談主催者と、が指定された場合、前記第1の面談主催者と前記第1の面談主催者の面談相手との面談に関するコミュニケーション指標と、前記第2の面談主催者と前記第2の面談主催者の面談相手との面談に関するコミュニケーション指標と、を比較可能に表示し、
前記コミュニケーション指標には、前記面談における会話モードの時間と資料ページの移動時間とが少なくとも含まれる、
情報処理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記制御部は、
複数の前記面談の終了後、表示要求に基づいて、第1の面談主催者と、第2の面談主催者と、面談時期と、を指定可能な画面を表示し、前記画面において、前記第1の面談主催者と、前記第2の面談主催者と、面談時期と、が指定された場合、前記面談時期に開催された前記第1の面談主催者と前記第1の面談主催者の面談相手との面談に関するコミュニケーション指標と、前記面談時期に開催された前記第2の面談主催者と前記第2の面談主催者の面談相手との面談に関するコミュニケーション指標と、を比較可能に表示する、
情報処理システム。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の情報処理システムにおいて、
前記コミュニケーション指標には面談中の感謝の言葉に関する情報、又は謝罪の言葉に関する情報が含まれる、
情報処理システム。
【請求項4】
請求項1から請求項3までの何れか1項に記載の情報処理システムにおいて、
前記コミュニケーション指標には話の速度が合っている割合に関する情報が含まれる、
情報処理システム。
【請求項5】
請求項1から請求項4までの何れか1項に記載の情報処理システムにおいて、
前記コミュニケーション指標には面談で使用された資料の活用状況の情報が含まれる、
情報処理システム。
【請求項6】
請求項1から請求項5までの何れか1項に記載の情報処理システムにおいて、
前記コミュニケーション指標には面談中の面談相手が他の画面を見ている頻度に関する情報が含まれる、
情報処理システム。
【請求項7】
請求項1から請求項6までの何れか1項に記載の情報処理システムにおいて、
前記コミュニケーション指標には面談者が面談中に発言した金額と発言した回数とが含まれる、
情報処理システム。
【請求項8】
請求項1から請求項7までの何れか1項に記載の情報処理システムにおいて、
前記制御部は、
第1の面談主催者と前記第1の面談主催者の面談相手との面談に関する第1のデータと、第2の面談主催者と前記第2の面談主催者の面談相手との面談に関する第2のデータと、を取得し、
表示要求に基づいて、前記第1のデータ及び前記第2のデータに基づいて第1の面談主催者と前記第1の面談主催者の面談相手とのコミュニケーション指標と、第2の面談主催者と前記第2の面談主催者の面談相手とのコミュニケーション指標と、を比較可能に表示する、
情報処理システム。
【請求項9】
請求項1から請求項8までの何れか1項に記載の情報処理システムにおいて、
前記第1の面談主催者と、前記第2の面談主催者と、を指定可能な画面では、さらに、1対1の面談なのか、1対多の面談なのか、検索対象の面談のタイプを指定することができる、
情報処理システム。
【請求項10】
請求項1から請求項9までの何れか1項に記載の情報処理システムにおいて、
前記第1の面談主催者と、前記第2の面談主催者と、を指定可能な画面では、さらに、検索対象の面談相手を選択することができる、
情報処理システム。
【請求項11】
請求項1から請求項10までの何れか1項に記載の情報処理システムにおいて、
前記第1の面談主催者と、前記第2の面談主催者と、を指定可能な画面では、さらに、検索対象の面談の日時を選択することができる、
情報処理システム。
【請求項12】
情報処理システムが実行する情報処理方法であって、
第1の工程と、第2の工程と、を含み、
前記第1の工程では、面談主催者と面談相手とのインターネットを介した面談を制御し、
前記第2の工程では、複数の前記面談の終了後、表示要求に基づいて、第1の面談主催者と、第2の面談主催者と、を指定可能な画面を表示し、前記画面において、前記第1の面談主催者と、前記第2の面談主催者とが指定された場合、前記第1の面談主催者と前記第1の面談主催者の面談相手との面談に関するコミュニケーション指標と、前記第2の面談主催者と前記第2の面談主催者の面談相手との面談に関するコミュニケーション指標と、を比較可能に表示し、
前記コミュニケーション指標には、前記面談における会話モードの時間と資料ページの移動時間とが少なくとも含まれる、
情報処理方法。
【請求項13】
プログラムであって、コンピュータを、請求項1から請求項11までの何れか1項に記載の情報処理システムの制御部として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
オンラインの営業システムがある。特許文献1には専用のソフトウェア及びアプリケーションを組み込むことなく、ウエブページを共有したコミュニケーションをとるコミュニケーション支援装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
同じコミュニケーション支援装置を用いて複数の営業担当者が営業を行っても営業の成績には違いが生じする。しかし、従来の技術では、どのような営業によって成績に違いが出るのかわからなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様によれば、情報処理システムが提供される。この情報処理システムは、制御部を有する。制御部は、面談主催者と面談相手とのインターネットを介した面談を制御する。複数の面談の終了後、表示要求に基づいて、第1の面談主催者と第1の面談主催者の面談相手との面談に関するコミュニケーション指標と、第2の面談主催者と第2の面談主催者の面談相手との面談に関するコミュニケーション指標と、を比較可能に表示する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】
図1は、情報処理システム1000のシステム構成の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、サーバ装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図3】
図3は、PC110のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、サーバ装置100の機能構成の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、表示制御部404が面談主催者のPC110の画面に表示している、面談中の画面の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、表示制御部404がPC130の画面に表示している、コミュニケーション指標を表示する画面の一例を示す図(その1)である。
【
図7】
図7は、表示制御部404がPC130の画面に表示している、コミュニケーション指標を表示する画面の一例を示す図(その2)である。
【
図8】
図8は、表示制御部404がPC130の画面に表示している、コミュニケーション指標を表示する画面の一例を示す図(その3)である。
【
図9】
図9は、表示制御部404がPC130の画面に表示している、コミュニケーション指標を表示する画面の一例を示す図(その4)である。
【
図10】
図10は、サーバ装置100におけるコミュニケーション指数を表示する情報処理の一例を示すアクティビティ図である。
【
図11】
図11は、変形例1の表示制御部404がPC130の画面に表示している、コミュニケーション指標を表示する画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。
【0008】
ところで、本実施形態に登場するソフトウェアを実現するためのプログラムは、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体として提供されてもよいし、外部のサーバからダウンロード可能に提供されてもよいし、外部のコンピュータで当該プログラムを起動させてクライアント端末でその機能を実現(いわゆるクラウドコンピューティング)するように提供されてもよい。
【0009】
また、本実施形態において「部」とは、例えば、広義の回路によって実施されるハードウェア資源と、これらのハードウェア資源によって具体的に実現されうるソフトウェアの情報処理とを合わせたものも含みうる。また、本実施形態においては様々な情報を取り扱うが、これら情報は、例えば電圧・電流を表す信号値の物理的な値、0又は1で構成される2進数のビット集合体としての信号値の高低、又は量子的な重ね合わせ(いわゆる量子ビット)によって表され、広義の回路上で通信・演算が実行されうる。
【0010】
また、広義の回路とは、回路(Circuit)、回路類(Circuitry)、プロセッサ(Processor)、及びメモリ(Memory)等を少なくとも適当に組み合わせることによって実現される回路である。すなわち、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等を含むものである。
【0011】
<実施形態1>
1.システム構成
図1は、情報処理システム1000のシステム構成の一例を示す図である。情報処理システム1000は、システム構成として、サーバ装置100と、PC110と、PC120と、PC130と、ネットワーク150と、を含む。PC110は、面談主催者のPC(Personal Computer)である。PC120は、面談相手のPCである。面談主催者とは、面談を主催した者であり、ホスト側である。面談相手とは、面談主催者の面談の相手であり、ゲスト側である。面談主催者は、Web会議のURLをコピーし、メール等でゲストに共有する。PC130は、面談が行われた後に、後述する面談の記録データ及びコミュニケーション指標を表示するPCである。
面談が商談の場合、面談主催者は営業担当者であり、面談相手は営業を受けるお客様である。面談が面接の場合は、面談主催者は面接を行う企業等の面接担当者であり、面談相手はその企業の採用に応募している応募者である。なお、面談はこれらに限られず、インターネットを介して複数のユーザが画面及び音声を介してやり取りを行うものは面談に含まれる。また、面談主催者及び面談相手は1人に限られない。
サーバ装置100と、PC110と、PC120とは、ネットワーク150を介して通信可能に接続されている。
特許請求の範囲の情報処理システムは、複数の装置(例えば、サーバ装置とPC又は複数のサーバ装置)から構成されてもよいし、単体の装置(例えば、サーバ装置)から構成されてもよい。
なお、面談主催者及び面談相手が操作する装置はPCに限られず、スマートフォン、タブレット型PC、ウェアラブルデバイス等であってもよい。
本実施形態の情報処理システム1000における面談の音声は、電話を用いてなされるものとして説明を行うが、ネットワーク150を介して行われてもよい。
【0012】
2.ハードウェア構成
(1)サーバ装置100のハードウェア構成
図2は、サーバ装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。サーバ装置100は、ハードウェア構成として、制御部201と、記憶部202と、通信部203と、を含む。制御部201は、サーバ装置100の全体を制御する。記憶部202は、プログラム及び制御部201がプログラムに基づき処理を実行する際に用いるデータ等を記憶する。制御部201が記憶部202に記憶されているプログラムに基づき処理を実行することによって、後述する
図4に示す機能構成及び後述する
図10に示すアクティビティ図の処理が実現される。通信部203は、サーバ装置100をネットワーク150に接続し、他の装置との通信を制御する。記憶部202は、記憶媒体の一例である。
【0013】
(2)PC110のハードウェア構成
図3は、PC110のハードウェア構成の一例を示す図である。PC110は、ハードウェア構成として、制御部301と、記憶部302と、撮像部303と、入力部304と、出力部305と、通信部306と、を含む。制御部301は、PC110の全体を制御する。記憶部302は、プログラム及び制御部301がプログラムに基づき処理を実行する際に用いるデータ等を記憶する。撮像部303は、被写体、例えばPC110の操作者、を撮像する。入力部304は、操作者の操作情報を入力する。入力された操作情報は制御部301によって受信される。出力部305は、制御部301の制御に基づきデータ等を表示する。通信部306は、PC110をネットワーク150に接続し、他の装置との通信を制御する。
PC120及びPC130のハードウェア構成は、PC110のハードウェア構成と同様である。
【0014】
3.機能構成
図4は、サーバ装置100の機能構成の一例を示す図である。サーバ装置100は、機能構成として、面談制御部401と、管理部402と、表示制御部404と、解析部403と、を含む。
面談制御部401は、面談主催者と面談相手とのネットワーク150を介した面談を制御する。例えば、面談制御部401は、面談主催者のPC110と、面談相手PC120とを、ネットワーク150を介して接続し、面談に関する画像データ、音声データの受け渡し等を制御する。ネットワーク150は、インターネットの一例である。
【0015】
管理部402は、面談における音声を音声認識し、文字列に変換する。この際、管理部402は、音声の波形等に基づき、面談における話者(面談主催者か、面談相手か)を分類し、話者ごとの文字列に変換する。他の例として、管理部402は、変換した文字列を解析し、解析結果に基づき面談にける話者を分類してもよい。管理部402は、話者分離した面談における文字列のデータと、その面談における動画と、を関連付けて面談の記録データとして記憶部202等に記憶する。また、管理部402は、面談制御部401及び表示制御部404等からの情報に基づき、面談の際の面談主催者側の画面の操作履歴、アクション時間、アクション回数、及び、面談相手側の画面の操作履歴、アクション時間、アクション回数等を取得し、面談の記録データに含めて管理する。また、管理部402は、面談制御部401及び表示制御部404等からの情報に基づき、オンラインの面談中に面談相手が、面談主催者が説明している画面以外の画面を見ている場合は、どの画面を見ているかの情報も取得し、面談の記録データに含めて管理する。なお、管理部402は、面談の記録データに面談が行われた日付、面談主催者の情報、面談相手の情報、面談が1対1であったのか、1対多であったのか、多対多であったのか等を付加して記憶部202に記憶する。
【0016】
表示制御部404は、面談主催者と面談相手とのネットワーク150を介した面談に関する画面の表示を制御する。より具体的に説明すると、表示制御部404は、ライブ映像の表示、資料の表示、Webサイトの表示、議事録の表示、資料等の同期表示等を制御する。また、表示制御部404は、面談中のPC110及びPC120の画面表示を制御すると共に、面談後の複数の面談の記録データから検索キーに基づき検索した結果の画面の表示等を制御する。
【0017】
図5は、表示制御部404が面談主催者のPC110の画面に表示している、面談中の画面の一例を示す図である。領域510には、面談相手のライブ映像が表示されている。領域520には、面談主催者のライブ映像が表示されている。資料選択ボタン530が選択されると、表示制御部404は、資料を選択するためのウィンドウ(画面)を表示し、その画面を介して資料が選択され、所定の操作が行われると、資料を面談相手のPC120の画面と、面談主催者のPC110の画面と、同期をとって表示する。画面共有ボタン540が選択されると、表示制御部404は、面談主催者のPC110の画面をそのまま面談相手のPC120の画面に表示するよう制御する。商談メモボタン550が選択されると、表示制御部404は、商談のメモを取るためのウィンドウ(画面)を面談主催者のPC110の出力部305に表示する。資料ダウンロードボタン560が選択されると、表示制御部404は、ダウンロードする資料を選択するウィンドウ(画面)を表示し、その画面を介して資料が選択され、所定の操作が行われると、資料をPC110にダウンロードする。
【0018】
また、表示制御部404は、複数の面談の終了後、表示要求に基づいて、第1の商談主催者と第1の商談主催者の商談相手との面談に関するコミュニケーション指標と、第2の商談主催者と第2の商談主催者の商談相手との面談に関するコミュニケーション指標と、を比較可能に表示する。より具体的に説明すると、解析部403は、表示制御部404からの要求に基づいて、該当する、第1の商談主催者と第1の商談主催者の商談相手との商談に関する複数の第1のデータと、第2の商談主催者と第2の商談主催者の商談相手との商談に関する複数の第2のデータと、を記憶部202より取得する。そして、解析部403は、取得した、複数の第1のデータと、複数の第2のデータと、に基づき、第1の商談主催者と第1の商談主催者の商談相手とのコミュニケーション指標と、第2の商談主催者と第2の商談主催者の商談相手とのコミュニケーション指標と、を求める。そして、表示制御部404は、第1の商談主催者と第1の商談主催者の商談相手とのコミュニケーション指標と、第2の商談主催者と第2の商談主催者の商談相手とのコミュニケーション指標と、を比較可能に表示する。
【0019】
第1のデータは、第1の商談主催者と第1の商談主催者の商談相手との商談の録音データが含まれる。第2のデータは、第2の商談主催者と第2の商談主催者の商談相手との商談の録音データが含まれる。第1のデータは、第1の商談主催者と第1の商談主催者の商談相手との商談の録画データが含まれる。第2のデータは、第2の商談主催者と第2の商談主催者の商談相手との商談の録画データが含まれる。第1のデータは、第1の商談主催者と第1の商談主催者の商談相手との商談の際の画面の操作データが含まれる。第2のデータは、第2の商談主催者と第2の商談主催者の商談相手との商談の際の画面の操作データが含まれる。面談の記録データは、第1のデータ及び第2のデータの一例である。
【0020】
図6は、表示制御部404がPC130の画面に表示している、コミュニケーション指標を表示する画面の一例を示す図(その1)である。選択領域610及び選択領域614は、検索する面談の面談相手を選択する領域である。選択領域611及び選択領域615は、検索する面談の面談主催者の名前を選択する領域である。選択領域611及び選択領域615では、複数の面談主催者を選択することもできる。選択領域612及び選択領域616は、検索する面談のタイプ(1対1の面談なのか、1対多の面談なのか等)を選択する領域である。選択領域613及び選択領域617は、検索する面談の日時を選択する領域である。
【0021】
選択領域610から選択領域613までで、検索対象の情報が選択され、所定の操作が行われると、表示制御部404は、選択された情報に基づき、面談の記録データを検索し、検索結果を表示する。
図6を例に説明すると、選択領域610から選択領域613までで選択された検索対象の情報の検索結果は、
図6の左側、の領域620、領域640、領域660に表示される。同様に、選択領域614から選択領域617までで、検索対象の情報が選択され、所定の操作が行われると、表示制御部404は、選択された情報に基づき、面談の記録データを検索し、検索結果を表示する。
図6を例に説明すると、選択領域614から選択領域617までで選択された検索対象の情報の検索結果は、
図6の右側の領域630、領域650、領域670に表示される。本実施形態では、説明の簡略化のため、
図6から
図9まで画面の例を別々に表示しているが、これらの画面は1つの画面であってもよい。すなわち、選択領域610から選択領域613までで選択された検索対象の情報の検索結果は、
図6から
図9までの画面の左側に表示される。選択領域614から選択領域617までで選択された検索対象の情報の検索結果は、
図6から
図9まで画面の右側に表示される。
【0022】
例えば、選択領域611において会社内で営業成績が一番良い面談主催者を選択し、選択領域615において会社内で営業成績が平均より下の面談主催者を選択し、検索を実行することによって、営業成績がよいスタッフと、営業成績がよくないスタッフにおいて、面談の際のコミュニケーションがどのように違うのか確認することができる。
【0023】
選択領域610から選択領域613までで検索条件が選択されると、解析部403は、管理部402によって管理されている、検索条件に該当する面談の記録データを解析し、面談主催者と面談相手とに関するコミュニケーション指標を求める。コミュニケーション指標には、例えば、面談中の発言傾向の情報、面談中の会話傾向の情報、面談で使用された資料の活用状況の情報、面談における面談相手の行動の情報、面談者が面談中に発言した金額と発言した回数等が含まれる。
解析部403は、検索条件に該当する面談の記録データを解析し、面談中の発言傾向を求める。例えば、解析部403は、面談の記録データを基に、1面談当たりに、面談主催者が指定された単語を言った回数を面談中の発言傾向の情報として求める。指定された単語としては、例えば、「ありがとう」、「ごめんなさい」等がある。表示制御部404は、解析部403による解析の結果、領域620に面談中の発言傾向の情報を表示する。より具体的には、表示制御部404は、面談中に面談主催者側が感謝の言葉を使った平均回数、及び、面談中に面談主催者側が謝罪の言葉を使った平均回数をそれぞれ表示する。
【0024】
また、解析部403は、検索条件に該当する面談の記録データを解析し、面談中の会話の傾向を求める。例えば、解析部403は、検索条件に該当する面談の記録データを基に、面談主催者が話した比率と、面談相手が話した比率とを面談中の会話の傾向の情報として求める。表示制御部404は、解析部403による解析の結果、領域640に、面談中の会話の傾向の情報を表示する。より具体的には、表示制御部404は、領域640に、面談中に、面談主催者が話した比率と、面談相手が話した比率とをそれぞれ表示する。
【0025】
また、解析部403は、検索条件に該当する面談の記録データを基に、面談主催者の話の速度と、面談相手の話の速度とを求め、1面談当たりに、面談相手と話の速度が合っている割合を面談中の会話の傾向の情報として求める。ここで、解析部403は、1分あたりの話に係る文字数に基づいて話の速度を求める。表示制御部404は、解析部403による解析の結果、領域660に、面談相手と話の速度が合っている割合を表示する。
【0026】
選択領域614から選択領域617までで検索条件が選択された場合も同様である。すなわち、領域630には、検索条件に該当する記録データに基づき解析された、面談中に面談主催者側が感謝の言葉を使った平均回数、及び、面談中に面談主催者側が謝罪の言葉を使った平均回数がそれぞれ表示される。また、領域650には、検索条件に該当する記録データに基づき解析された、面談中に、面談主催者が話した比率と、面談相手が話した比率とがそれぞれ表示される。また、領域670には、検索条件に該当する記録データに基づき解析された、面談相手と話の速度が合っている割合が表示される。
【0027】
図7は、表示制御部404がPC130の画面に表示している、コミュニケーション指標を表示する画面の一例を示す図(その2)である。
選択領域610から選択領域613までで検索条件が選択されると、解析部403は、検索条件に該当する面談の記録データを解析し、面談中の資料活用状況を求める。例えば、解析部403は、面談の記録データを基に、資料ページの移動時間、会話モードの時間、画面共有の時間、名刺プロフィールの表示時間等を面談で使用された資料活用状況の情報として求める。表示制御部404は、解析部403による解析の結果、領域710に、面談で使用された資料活用状況の情報を表示する。より具体的には、表示制御部404は、領域710に、資料ページの移動時間、会話モードの時間、画面共有の時間、名刺プロフィールの表示時間等、アクション時間を表示する。
【0028】
また、解析部403は、検索条件に該当する面談の記録データを基に、資料ページの移動回数、会話モードの回数、資料選択の回数、画面共有の回数、名刺プロフィール表示の回数、共有メモ表示の回数、顧客別ウィンドウ表示の回数、資料ダウンロード案内表示の回数、資料ダウンロード回数、共有メモダウンロード案内表示の回数、共有メモダウンロード実行の回数等を面談で使用された資料活用状況の情報として求める。表示制御部404は、解析部403による解析の結果、領域730に、面談で使用された資料活用状況の情報を表示する。より具体的には、表示制御部404は、領域730に、資料ページの移動回数、会話モードの回数、資料選択の回数、画面共有の回数、名刺プロフィール表示の回数、共有メモ表示の回数、顧客別ウィンドウ表示の回数、資料ダウンロード案内表示の回数、資料ダウンロード回数、共有メモダウンロード案内表示の回数、共有メモダウンロード実行の回数等、アクション回数を表示する。
【0029】
また、解析部403は、検索条件に該当する面談の記録データを基に、面談で利用された資料の時間割合を面談で使用された資料活用状況の情報として求める。表示制御部404は、解析部403による解析の結果、領域750に、面談で使用された資料活用状況の情報を表示する。より具体的には、表示制御部404は、領域750に、面談で使用された資料の時間割合を円グラフで表示する。
【0030】
選択領域614から選択領域617までで検索条件が選択された場合も同様である。すなわち、領域720には、検索条件に該当する記録データに基づき解析された、資料ページの移動時間、会話モードの時間、画面共有の時間、名刺プロフィールの表示時間等、アクション時間が表示される。また、領域740には、検索条件に該当する記録データに基づき解析された、資料ページの移動回数、会話モードの回数、資料選択の回数、画面共有の回数、名刺プロフィール表示の回数、共有メモ表示の回数、顧客別ウィンドウ表示の回数、資料ダウンロード案内表示の回数、資料ダウンロード回数、共有メモダウンロード案内表示の回数、共有メモダウンロード実行の回数等、アクション回数が表示される。また、領域760には、検索条件に該当する記録データに基づき解析された、面談で使用された資料の時間割合が円グラフで表示される。
【0031】
図8は、表示制御部404がPC130の画面に表示している、コミュニケーション指標を表示する画面の一例を示す図(その3)である。
選択領域610から選択領域613までで検索条件が選択されると、解析部403は、検索条件に該当する面談の記録データを解析し、面談中の面談相手の行動の傾向を求める。例えば、解析部403は、検索条件に該当する面談の記録データを基に、オンライン面談中の面談相手が他の画面を見ている頻度を、面談中の面談相手の行動の傾向の情報として求める。他の画面とは、例えば、面談主催者が説明している画面、面談主催者が画面共有している画面等である。表示制御部404は、解析部403による解析の結果、領域810に、面談中の面談相手の行動の傾向の情報を表示する。より具体的には、表示制御部404は、領域810に、オンライン面談中の面談相手が他の画面を見ている頻度を表示する。
【0032】
選択領域614から選択領域617までで検索条件が選択された場合も同様である。すなわち、領域820には、検索条件に該当する記録データに基づき解析された、オンライン面談中の面談相手が他の画面を見ている頻度が表示される。
【0033】
図9は、表示制御部404がPC130の画面に表示している、コミュニケーション指標を表示する画面の一例を示す図(その4)である。選択領域610から選択領域613までで検索条件が選択されると、解析部403は、検索条件に該当する、文字列に変換された面談の記録データの発言を解析し、対象者が面談中に発言した金額、その金額の発言回数、その金額を含む前後の発言内容等を、対象者が面談中に発言した金額の情報を求める。表示制御部404は、解析部403による解析の結果、領域910に抽出された発言の中で最大の金額と、最小の金額とを表示する。また、表示制御部404は、解析部403による解析の結果、領域930に指定期間内に発言された金額と、その金額を発言した回数とを棒グラフで表示する。また、表示制御部404は、解析部403による解析の結果、領域950に、文字列に変換した面談の記録データのうち、特定の金額を含む文章の一覧を表示する。なお、表示制御部404は、領域930に表示した棒グラフと、領域950に表示した文章と、を関連付けて表示する。より具体的に説明すると、領域930の棒グラフの該当する部分を選択されると、該当するその金額の発言部分を領域950で強調表示する。強調表示の例としては、該当する部分の文字のフォントを大きくする、該当する部分の文字の色を他の文字と異なる文字で表示する、等がある。
【0034】
選択領域614から選択領域617までで検索条件が選択された場合も同様である。すなわち、領域920には、検索条件に該当する記録データに基づき解析された、発言の中で最大の金額と、最小の金額とが表示される。また、領域940には、検索条件に該当する記録データに基づき解析された、指定期間内に発言された金額と、その金額を発言した回数とが棒グラフで表示される。また、領域960には、検索条件に該当する記録データに基づき解析された、文字列に変換した面談の記録データのうち、特定の金額を含む文章の一覧が表示される。
【0035】
4.情報処理
図10は、サーバ装置100におけるコミュニケーション指数を表示する情報処理の一例を示すアクティビティ図である。
A1001において、面談制御部401は、面談を開始するか否かを判定する。例えば、面談制御部401は、PC110とPC120とで所定の操作が行われた場合、面談を開始すると判定する。面談制御部401は、面談を開始すると判定すると、処理をA1002に進める。面談制御部401は、面談を開始しないと判定すると、処理をA1005に進める。
【0036】
A1002において、面談制御部401は、PC110を用いた面談主催者と、PC120を用いた面談相手との面談を制御する。
A1003において、面談制御部401は、面談を終了するか否かを判定する。例えば、面談制御部401は、PC110において所定の操作が行われた場合、面談を終了すると判定する。面談制御部401は、面談を終了すると判定すると、処理をA1004に進める。面談制御部401は、面談を終了しないと判定すると、処理をA1002に戻す。
【0037】
A1004において、管理部402は、面談の記録データを、記憶部202等に記憶する。上述したように、面談の記録データには、話者分離した面談における文字列のデータ、その面談における動画、面談の際の面談主催者側の画面の操作履歴、面談主催者側のアクション時間、面談主催者側のアクション回数、面談相手側の画面の操作履歴、面談主催者側のどの画面を操作しているかの情報、面談相手側のアクション時間、面談相手側のアクション回数、面談相手側のどの画面を操作しているかの情報、面談が行われた日付、面談主催者の情報、面談相手の情報、面談が1対1であったのか、1対多であったのか、多対多であったのか情報等が含まれる。
【0038】
A1005において、表示制御部404は、記録データの検索結果を表示する旨の表示要求を受け取ったか否かを判定する。例えば、表示制御部404は、
図6に示されるような画面において、選択領域610~選択領域617において、検索条件が選択された場合、表示要求を受け取ったと判定する。表示制御部404は、表示要求を受け取ったと判定すると、処理をA1006に進める。表示制御部404は、表示要求を受け取っていないと判定すると、処理をA1001に戻す。
【0039】
A1006において、表示制御部404は、画面を介して選択された検索条件に基づき、面談の記録データを検索する。
A1007において、解析部403は、検索の結果、取得された面談の記録データを解析する。
A1008において、表示制御部404は、解析の結果を、検索要求を選択した、該当するPC(例えば、PC130)の出力部に
図6~
図9に示すように表示する。
A1009において、表示制御部404は、
図10に示すコミュニケーション指数を表示する情報処理を終了するか否かを判定する。表示制御部404は、コミュニケーション指数を表示する情報処理を終了すると判定すると、
図10に示す処理を終了する。表示制御部404は、コミュニケーション指数を表示する情報処理を終了しないと判定すると、処理をA1001に戻す。
【0040】
本実施形態の処理によれば、面談相手とのコミュニケーション指数を求め、複数のユーザを比較可能に出力することができるため、何が原因で営業等の成績が異なるのか把握可能とすることができる。また、営業等の成績がよい担当者のコミュニケーションのやり方等を学ぶこともできるため、経験の浅い担当者や営業成績がよくない担当者の教育に用いることもできる。
【0041】
<変形例>
図11は、変形例1の表示制御部404がPC130の画面に表示している、コミュニケーション指標を表示する画面の一例を示す図である。コミュニケーション指標を表示する画面の例は、
図6~
図9に示したものに限られず、
図11に示したようなものであってもよい。表示制御部404は、選択された担当者のコミュニケーション指標を比較可能に表示する。
図11の例では、サーバ装置100は、面談における、談笑率、間のとり方、話すスピード、抑揚、会話率をコミュニケーション指標として解析し、表示している。
【0042】
変形例によっても、面談相手とのコミュニケーション指数を求め、複数のユーザを比較可能に出力することができるため、何が原因で営業等の成績が異なるのか把握可能とすることができる。また、営業等の成績がよい担当者のコミュニケーションのやり方等を学ぶこともできるため、経験の浅い担当者や営業成績がよくない担当者の教育に用いることもできる。
【0043】
<付記>
次に記載の各態様で提供されてもよい。
前記情報処理システムにおいて、前記コミュニケーション指標には面談中の発言傾向の情報が含まれる、情報処理システム。
前記情報処理システムにおいて、前記コミュニケーション指標には面談中の会話傾向の情報が含まれる、情報処理システム。
前記情報処理システムにおいて、前記コミュニケーション指標には面談で使用された資料の活用状況の情報が含まれる、情報処理システム。
前記情報処理システムにおいて、前記コミュニケーション指標には面談における面談相手の行動の情報が含まれる、情報処理システム。
前記情報処理システムにおいて、前記コミュニケーション指標には面談者が面談中に発言した金額と発言した回数とが含まれる、情報処理システム。
前記情報処理システムにおいて、前記制御部は、第1の面談主催者と前記第1の面談主催者の面談相手との面談に関する第1のデータと、第2の面談主催者と前記第2の面談主催者の面談相手との面談に関する第2のデータと、を取得し、表示要求に基づいて、前記第1のデータ及び前記第2のデータに基づいて第1の面談主催者と前記第1の面談主催者の面談相手とのコミュニケーション指標と、第2の面談主催者と前記第2の面談主催者の面談相手とのコミュニケーション指標と、を比較可能に表示する、情報処理システム。
前記情報処理システムにおいて、前記第1のデータは、第1の面談主催者と前記第1の面談主催者の面談相手との面談の録音データが含まれ、前記第2のデータは、第2の面談主催者と前記第2の面談主催者の面談相手との面談の録音データが含まれる、情報処理システム。
前記情報処理システムにおいて、前記第1のデータは、第1の面談主催者と前記第1の面談主催者の面談相手との面談の録画データが含まれ、前記第2のデータは、第2の面談主催者と前記第2の面談主催者の面談相手との面談の録画データが含まれる、情報処理システム。
前記情報処理システムにおいて、前記第1のデータは、第1の面談主催者と前記第1の面談主催者の面談相手との面談の際の画面の操作データが含まれ、前記第2のデータは、第2の面談主催者と前記第2の面談主催者の面談相手との面談の際の画面の操作データが含まれる、情報処理システム。
情報処理システムが実行する情報処理方法であって、第1の工程と、第2の工程と、を含み、前記第1の工程では、面談主催者と面談相手とのインターネットを介した面談を制御し、前記第2の工程では、複数の前記面談の終了後、表示要求に基づいて、第1の面談主催者と前記第1の面談主催者の面談相手との面談に関するコミュニケーション指標と、第2の面談主催者と前記第2の面談主催者の面談相手との面談に関するコミュニケーション指標と、を比較可能に表示する、情報処理方法。
コンピュータを、前記情報処理システムの制御部として機能させるためのプログラム。
もちろん、この限りではない。
【0044】
例えば、上述のプログラムを記憶する、コンピュータ読み取り可能な非一時的な記憶媒体として提供してもよい。
また、上述した実施形態及び変形例を任意に組み合わせて実施するようにしてもよい。
【0045】
最後に、本発明に係る種々の実施形態を説明したが、これらは、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。実施形態及びその変形は、発明の範囲及び要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0046】
100 :サーバ装置
150 :ネットワーク
201 :制御部
202 :記憶部
203 :通信部
301 :制御部
302 :記憶部
303 :撮像部
304 :入力部
305 :出力部
306 :通信部
401 :面談制御部
402 :管理部
403 :解析部
404 :表示制御部
510 :領域
520 :領域
530 :資料選択ボタン
540 :画面共有ボタン
550 :商談メモボタン
560 :資料ダウンロードボタン
610 :選択領域
611 :選択領域
612 :選択領域
613 :選択領域
614 :選択領域
615 :選択領域
616 :選択領域
617 :選択領域
620 :領域
630 :領域
640 :領域
650 :領域
660 :領域
670 :領域
710 :領域
720 :領域
730 :領域
740 :領域
750 :領域
760 :領域
810 :領域
820 :領域
910 :領域
920 :領域
930 :領域
940 :領域
950 :領域
960 :領域
1000 :情報処理システム