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  • 特開-使い捨てマスクホルダー 図1
  • 特開-使い捨てマスクホルダー 図2
  • 特開-使い捨てマスクホルダー 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022071893
(43)【公開日】2022-05-17
(54)【発明の名称】使い捨てマスクホルダー
(51)【国際特許分類】
   A47G 29/00 20060101AFI20220510BHJP
   A47G 29/08 20060101ALI20220510BHJP
【FI】
A47G29/00 E
A47G29/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020181006
(22)【出願日】2020-10-29
(71)【出願人】
【識別番号】520388480
【氏名又は名称】株式会社スポーツ・アンド・コミュニケーションズ
(74)【代理人】
【識別番号】100134050
【弁理士】
【氏名又は名称】岩崎 博孝
(72)【発明者】
【氏名】丸山 智弘
【テーマコード(参考)】
3K100
【Fターム(参考)】
3K100AA14
3K100AD07
3K100AE14
3K100AF01
3K100AH30
3K100AJ03
(57)【要約】
【課題】
使い捨てを前提としてマスクホルダーを構成して使い回しによるデメリットを解消すると共に、その機能の一部を利用して、マスクホルダーとして使用後においても使い途があり、当該マスクホルダーを提供する店舗側にもメリットのあるマスクホルダーを提供する。
【解決手段】
短冊状とされ、一方面全面に剥離シート付き粘着層が形成された本体部102と、本体部102の一端側近傍に形成されたパンチ穴104と、本体部102の長手辺側の縁部であって、パンチ穴104の位置よりも他端側の位置からパンチ穴104へと向かって斜め方向に切り込まれたカット部106と、を備え、表面側略中央には、商標を印刷する商標印刷スペース108を設ける。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
短冊状とされ、一方面全面に剥離シート付き粘着層が形成された本体部と、
当該本体部の一端側近傍に形成されたパンチ穴と、
前記本体部の長手辺側の縁部であって、前記パンチ穴の位置よりも前記本体部の他端側の位置から前記パンチ穴へと向かって斜め方向に切り込まれたカット部と、を備え、
更に前記本体部の表面側略中央には、商標を印刷する商標印刷スペースを設け、
マスクホルダーとして使用後に、当該商標印刷スペースの両端を切り取ることにより、前記商標が付されたシールとして利用できる
ことを特徴とする使い捨てマスクホルダー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食事の時などマスクを所望の箇所に引っ掛けて保持することができる使い捨てのマスクホルダーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、食事中などマスクを一時的に引っ掛けておくことができるマスクホルダーは公知である。
【0003】
例えば、非特許文献1には、アクリル製の自立型のスタンド形式で、マスクを一時的にアームに引っ掛けておくことができる。
【0004】
また、特許文献2においては、テーブルの天板部分を把持するように取り付け、下方に伸びるフックにマスクをかけておく「マスク引っ掛けツール」が開示されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】株式会社キワプランニングウェブサイト アクリルマスクホルダーのページ https://kiwa-planning.com/workslist/897
【非特許文献2】プリント&プロモーション ボンビ 新型コロナ感染を防ぐ「飛沫防止パーテーション」「マスク引っ掛けツール」を開発 緊急事態宣言解除後の活用へのページ https://p-prom.com/product/?p=40415
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、これら非特許文献に開示されるマスクホルダーはいずれも繰り返しの使用が前提となっており、使用するユーザー側からすると、必ずしも清潔と言い切れない部分がある。そうかと言って、それらをユーザーが変わる都度、洗浄・消毒をしていると、手間とコストがかかるという問題もある。
【0007】
また、このようなマスクホルダーは、例えば飲食店での利用が想定されるが、従来必要なかった余計なコストを使って対応している飲食店側としては、ウィスル対策だけを顧客にアピールするのではなく、何か+αのメリットを享受したいと考えるのが普通である。
【0008】
そこで本発明は、こういった問題点を解決するべくなされたものであって、敢えて使い捨てを前提としてマスクホルダーを構成して使い回しによるデメリットを解消すると共に、その機能の一部を利用して、マスクホルダーとして使用後においても使い途があり、当該マスクホルダーを提供する店舗側にもメリットのあるマスクホルダーを提供する事をその課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するべく、本願発明は、短冊状とされ、一方面全面に剥離シート付き粘着層が形成された本体部と、当該本体部の一端側近傍に形成されたパンチ穴と、前記本体部の長手辺側の縁部であって、前記パンチ穴の位置よりも前記本体部の他端側の位置から前記パンチ穴へと向かって斜め方向に切り込まれたカット部と、を備え、更に前記本体部の表面側略中央には、商標を印刷する商標印刷スペースを設け、マスクホルダーとして使用後に、当該商標印刷スペースの両端を切り取ることにより、前記商標が付されたシールとして利用できることを特徴とする。
【0010】
このような構成を採用することによって、剥離シートを剥がしてテーブル等に簡単に取り付けて使い捨てマスクホルダーとして使用できる。更に、マスクホルダーとしての役目を終えた後は、商標が印刷されたシールとして機能させることができ、商標が有する宣伝広告機能などを、長期に渡って発揮させることが可能である。また、本体部一端側に形成されたパンチ穴とカット部というシンプルな構成でマスクを確実に保持できるので、低コストで当該使い捨てマスクホルダーを実現することも可能となっている。加えて、カット部は、パンチ穴の位置よりも本体部の他端側の位置からパンチ穴へと向かって斜め方向に切り込まれているので、意図せずマスクが落下してしまうこともない。
【発明の効果】
【0011】
本発明を適用することで、敢えて使い捨てを前提としてマスクホルダーを構成して使い回しによるデメリットを解消すると共に、その機能の一部を利用して、マスクホルダーとして使用後においても使い途があり、当該マスクホルダーを提供する店舗側にもメリットのあるマスクホルダーを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の実施形態の一例である使い捨てマスクホルダーの(a)が正面図、(b)が裏面図である。
図2】本発明の実施形態の一例である使い捨てマスクホルダーの使い方を示した図であって、(a)が剥離シートを剥がした状態を示した図、(b)がテーブルに貼り付けてマスクを保持している状態を示した図である。
図3】マスクホルダーとして使用後に、商標印刷スペース部分を切り取り商標シールとして使用する手順を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の実施形態の一例である使い捨てマスクホルダー(以下単に「マスクホルダー」という場合がある。)100について説明を加える。なお、図面理解容易の為、各部の大きさや寸法を誇張して表現している部分があり、実際の製品と必ずしも一致しない部分があることを付記しておく。また各図面は符号の向きに見るものとし、当該向きを基本に上下左右、手前、奥と表現する。
【0014】
〈使い捨てマスクホルダーの構成〉
図1に示した通り、本発明の実施形態の一例としての使い捨てマスクホルダー100は、短冊状に形成されている。本体部102の表面略中央には、商標などを印刷可能な商標印刷スペース108が設けられている。一方、裏面には全面渡って剥離シート116付き粘着層118が形成されている。本体部102の一端側(図1においては下側)近傍にはパンチ穴104が形成されると共に、本体部102の長手辺側の縁部であって、パンチ穴104の位置よりも本体部102の他端側(図1においては上側)の位置からパンチ穴104へと向かって斜め方向に切り込まれたカット部106が形成される。
【0015】
また、本体部102の裏面の剥離シート116には、商標印刷スペース108の上下に、当該商標印刷スペース108を区切る切取線110が印刷して示されている。更に、本体部102の上端側からある程度下がった位置に、剥離シート116を折り返す際の目安となる折返線114が印刷して示されている。
【0016】
〈使い捨てマスクホルダーの作用・機能〉
使い捨てマスクホルダー100の使い方は極めて簡単である。先ず図2(a)に示したように、本体部102上端側(パンチ穴104が形成されていない側)の剥離シート116を、折返線114を目安に剥がす。
【0017】
これにより、粘着層118の一部が露出するので、当該露出した粘着層118をテーブル10等の所望の位置に貼り付ける。
【0018】
最後に、カット部106からマスク20の耳かけ部などを通してパンチ穴104部で保持させる(図2(b)参照)。もちろん、パンチ穴104にマスク20を保持させてから、剥離シート116を剥がして貼り付けてもよい。
【0019】
マスクホルダーとして使い終えたら、図3に示しているように、2本の切取線110に沿って鋏などで商標印刷スペース108部分だけ切り取ることにより、ロゴマーク等の商標が印刷されたシール乃至はステッカーとして利用することができる。
【0020】
上記構成で説明した通り、本願発明は、短冊状とされ、一方面(裏面)全面に剥離シート116付き粘着層118が形成された本体部102と、当該本体部102の一端側(下側)近傍に形成されたパンチ穴104と、前記本体部102の長手辺側の縁部であって、前記パンチ穴104の位置よりも前記本体部102の他端側(上側)の位置から前記パンチ穴104へと向かって斜め方向に切り込まれたカット部106と、を備え、更に前記本体部102の表面側略中央には、商標を印刷する商標印刷スペース108を設け、マスクホルダーとして使用後に、当該商標印刷スペース108の両端を切り取ることにより、前記商標が付されたシールとして利用できることを特徴としていた。
【0021】
このような構成を採用することによって、剥離シート116を剥がしてテーブル10等に簡単に取り付けて使い捨てマスクホルダー100として使用できる。更に、マスクホルダー100としての役目を終えた後は、ロゴマーク等の商標が印刷されたシール乃至はステッカーとして機能させることができ、商標が有する宣伝広告機能などを、長期に渡って発揮させることが可能である。また、本体部一端側に形成されたパンチ穴104とカット部106というシンプルな構成でマスク20を確実に保持できるので、低コストで当該使い捨てマスクホルダー100を実現することも可能となっている。加えて、カット部106は、パンチ穴104の位置よりも本体部102の他端側(上側)の位置からパンチ穴104へと向かって斜め方向に切り込まれているので、意図せずマスク20が落下してしまうこともない。
【符号の説明】
【0022】
10・・・テーブル
20・・・マスク
100・・・使い捨てマスクホルダー
102・・・本体部
104・・・パンチ穴
106・・・カット部
108・・・商標印刷スペース
110・・・切取線
114・・・折返線
116・・・剥離シート
118・・・粘着層
図1
図2
図3