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  • 特開-水パイプ 図1
  • 特開-水パイプ 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022071951
(43)【公開日】2022-05-17
(54)【発明の名称】水パイプ
(51)【国際特許分類】
   A24F 1/30 20060101AFI20220510BHJP
【FI】
A24F1/30
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020181099
(22)【出願日】2020-10-29
(71)【出願人】
【識別番号】520423574
【氏名又は名称】株式会社カービングアカデミー
(74)【代理人】
【識別番号】100181250
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 信介
(72)【発明者】
【氏名】松田 貴啓
(57)【要約】
【課題】加熱体や湿性たばこ材料の量が変化しても、加熱度合いの調整が容易で便利な水パイプを提供する。
【解決手段】湿性たばこ材料5を保持するたばこ保持部10と、湿性たばこ材料5を加熱する加熱体22を保持する加熱部20と、湿性たばこを加熱して発生したたばこ煙を水に通過させ、外部に導出する第1導出口34を有する本体部30と、第1導出口34に接続され、たばこ煙を本体部30の外部に導出するための管状の第2導出部70と、第2導出部70に接続され、第2導出部70から導入されたたばこ煙を、香料を含有した水に導入して通過させ、外部に導入する第2導出口84を有する香料水保持部80と、第2導出口84に接続され、使用者が、香料を含有した水を通過させたたばこ煙を喫煙するための吸い口54を有する管状の第1導出部50と、たばこ保持部10と加熱部20との離隔距離を調整可能とする距離調整部60と、を備えた水パイプ1。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
湿性たばこ材料を保持するたばこ保持部と、
前記たばこ保持部の上部に配置され、前記たばこ保持部の湿性たばこ材料を加熱する加熱体を保持する加熱部と、
水を保持し、前記たばこ保持部に保持された前記湿性たばこを前記加熱部で加熱して発生したたばこ煙を前記水に導入して通過させ、前記水に通過させた前記たばこ煙を外部に導出する第1導出口を有する本体部と、
前記第1導出口に接続され、使用者が前記水を通過させた前記たばこ煙を喫煙するための吸い口を有する管状の第1導出部と、
を備えたことを特徴とする水パイプ。
【請求項2】
請求項1に記載の水パイプにおいて、
前記たばこ保持部と前記加熱部との離隔距離を調整可能とする距離調整部を備えたことを特徴とする水パイプ。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の水パイプにおいて、
前記第1導出部に代えて前記本体部の前記第1導出口に接続され、前記本体部の水を通過させた前記たばこ煙を前記本体部の外部に導出するための管状の第2導出部と、
前記第2導出部に接続され、香料を含有した水を保持し、前記第2導出部から導入された前記たばこ煙を、前記香料を含有した水に導入して通過させ、前記香料を含有した水を通過させた前記たばこ煙を、前記第1導出部を接続することにより外部に導入する第2導出口を有する香料水保持部と、
を備えたことを特徴とする水パイプ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、湿性たばこ材料を加熱して発生させたたばこ煙を、水でフィルタリングして喫煙するための水パイプに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、喫煙器具としてシーシャとも呼ばれる水パイプが使用されていた。水パイプでは、未加工のたばこ、糖蜜及びグリセリンの混合物である湿性たばこ材料を盃状のカプセルに入れ、複数個所に孔を開けたアルミホイルを被せ、その上に木炭タブレットを載置して着火し、湿性たばこを加熱してたばこ煙を発生させる。そして発生させたたばこ煙を、煙カランを通して、カプセルの下方に配置されているガラス容器中の水に通した後に、本体部の側面に取り付けられたパイプから喫煙するようになっている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特表2019-534011号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、従来の水パイプでは、湿性たばこ材料を加熱する際、加熱度合いを調整するために、加熱体である木炭パレットを載置したアルミホイルに開ける孔の数や孔の大きさを、木炭パレットの量や湿性たばこ材料の量に応じて調整する必要があり、喫煙の準備に時間と労力がかかり不便であるという課題があった。
【0005】
本発明は、こうした課題に鑑みなされたもので、加熱体や湿性たばこ材料の量が変化しても、加熱度合いの調整が容易で便利な水パイプを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の適用例として実現することが可能である。なお、本欄における括弧内の参照符号や補足説明等は、本発明の理解を助けるために、後述する実施形態との対応関係を示したものであって、本発明を何ら限定するものではない。
【0007】
[適用例1]
適用例1に記載の水パイプ(2)は、
湿性たばこ材料(5)を保持するたばこ保持部(10)と、
前記たばこ保持部(10)の上部に配置され、前記たばこ保持部(10)の湿性たばこ材料(5)を加熱する加熱体(22)を保持する加熱部(20)と、
水を保持し、前記たばこ保持部(10)に保持された前記湿性たばこを前記加熱部(20)で加熱して発生したたばこ煙を前記水に導入して通過させ、前記水に通過させた前記たばこ煙を外部に導出する第1導出口(34)を有する本体部(30)と、
前記第1導出口(34)に接続され、使用者が前記水を通過させた前記たばこ煙を喫煙するための吸い口(54)を有する第1導出部(50)と、
を備えたことを要旨とする。
【0008】
このような水パイプ(2)は、たばこ保持部(10)の湿性たばこ材料(5)が加熱されることによって発生したたばこ煙が本体部(30)に保持された水でフィルタリングされるため、たばこ煙をまろやかな味わいとすることができる。
【0009】
また、木炭パレットなどの加熱体(22)を保持する加熱部(20)が、たばこ保持部(10)の上部に配置されている。つまり、加熱体(22)を加熱部(20)に入れて着火するだけで湿性たばこ材料(5)が上部から加熱されるため、従来のようにアルミホイルを用いて孔の数が孔の大きさなどで加熱度合いを調整する必要がなく、便利である。
【0010】
[適用例2]
適用例2に記載の水パイプ(2)は、
適用例1に記載の水パイプ(2)において、
前記たばこ保持部(10)と前記加熱部(20)との離隔距離を調整可能とする距離調整部(60)を備えたことを要旨とする。
【0011】
従来の水パイプでは、湿性たばこ材料を加熱する際、たばこ保持部に湿性たばこ材料を入れ、湿性たばこ材料を入れたたばこ保持部の上面にアルミホイルを被せて孔を開け、その上に木炭タブレットなどの加熱体を載置して着火し、湿性たばこ材料を加熱する。このとき、湿性たばこ材料を加熱する度合いを調整するために、アルミホイルに開ける孔の大きさや数を変化させるようになっていた。
【0012】
ところが、アルミホイルに開ける孔の大きさや数を変化させることによって加熱度合いを調整することは難しく、手間がかかるとい問題がある。また、加熱度合いの調整に失敗して湿性たばこ材料の風味などを損なう場合も多いという問題がある。
【0013】
これに対し、適用例2に記載の水パイプ(2)では、たばこ保持部(10)と加熱部(20)との離隔距離を調整することが可能であるため、湿性たばこ材料(5)の加熱度合いを、たばこ保持部(10)と加熱部(20)との離隔距離を調整することによって容易に行ことができるようになる。
【0014】
[適用例3]
適用例3に記載の水パイプ(1)は、適用例1又は適用例2に記載の水パイプ(2)において、
前記第1導出部(50)に代えて前記本体部(30)の前記第1導出口(34)に接続され、前記本体部(30)の水を通過させた前記たばこ煙を前記本体部(30)の外部に導出するための第2導出部(70)と、
前記第2導出部(70)に接続され、香料を含有した水を保持し、前記第2導出部(70)から導入された前記たばこ煙を、前記香料を含有した水に導入して通過させ、前記香料を含有した水を通過させた前記たばこ煙を、前記第1導出部(50)を接続することにより外部に導入する第2導出口(84)を有する香料水保持部(80)と、
を備えたことを要旨とする。
【0015】
このような水パイプ(1)では、湿性たばこ材料(5)を加熱して発生したたばこ煙が本体部(30)の水を通過しフィルタリングされ、まろやかな味わいになったのち、香料水保持部(80)の香水を含有した水に通される。
【0016】
すると、たばこ煙に香水の成分の一部が移り、たばこ煙に香水の香りや風味が加わることになり、単にたばこ煙だけの味わいではない、香りや風味を味わうことができる。
また、本体部(30)以外に香料水保持部(80)を備えることにより、吸い口(54)側からのたばこ煙の本体部(30)への逆流がなくなるため、本体部(30)のみの場合に必要となる、逆流防止のための逆止弁が不要となる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】水パイプ1の概略の構成を示す図である。
図2】第2実施形態における水パイプ2の概略の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明が適用された実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
【0019】
[第1実施形態]
(水パイプの構成)
図1に基づき水パイプ1の構成について説明する。図1は、水パイプ1の概略の構成を示す図である。
【0020】
図1に示すように、水パイプ1は、たばこ保持部10、加熱部20、本体部30、皿部40、第1導出部50、距離調整部60、第2導出部70、香料水保持部80及び第1導出部保持部90を備えている。
【0021】
たばこ保持部10は、湿性たばこ材料5を保持する部分であり、上面に開口部を有する台付きの盃状の焼き物の部分である盃部12と、その盃部12の底面の中心の軸方向に伸びる煙管14とを備えている。
【0022】
加熱部20は、たばこ保持部10を加熱する加熱体22を保持する部分であり、ステンレスなどの金属材料を筒状に形成し、一端面(上端面)を開口面とし、他端面(下端面)を金網で閉塞した形状となっている。
加熱体22としては、木炭タブレット22などが用いられ、木炭タブレット22を金網の上に載置して着火し、燃焼させることで、たばこ保持部10を上側から加熱する。
【0023】
本体部30は、水を保持するためのガラス製の容器であり、フラスコ状に成形され、上部に第1導入口32が設けられている。この第1導入口32にたばこ保持部10の煙管14が挿入されて接続される。また、第1導入口32と煙管14との間の隙間をなくして気密性を保つため、第1導入口32にゴムや樹脂製の図示しないブッシュが取り付けられている。
【0024】
また、本体部30の側面の上部に第1導出口34が設けられている。第1導出口34は、本体部30に第2導出部70を挿入して接続するために穿たれた孔である。また、第1導出口34には、第2導出部70を接続した際の気密性を保つために、ゴムや樹脂製の図示しないブッシュが取り付けられている。
【0025】
皿部40は、たばこ保持部10と本体部30との間に設置され、後述する距離調整部60を設置するための部分である。樹脂製材料を皿状に成形したものの中心部にたばこ保持部10の煙管14を挿通するための挿通孔42を有している。皿部40の直径は、たばこ保持部10の台の直径よりも大きくなっている。
【0026】
第1導出部50は、管状の樹脂材で形成された部分であり、一端に、香料水保持部80の第2導出口84に差し込んで接続するための第1接続端52、他端に、使用者(喫煙者)が水たばこを喫煙する際に使用する吸い口54が設けられている。
【0027】
距離調整部60は、たばこ保持部10と加熱部20との離隔距離を調整可能とする部分であり、ステンレスなどの金属製のバー材を、下端部分が円弧状になるように成形して基部62とし、基部62の一部を鉛直方向に延伸して、自在鉤部66を取り付けるための支柱64としている。
【0028】
自在鉤部66の一端部は、加熱部20の側面に溶接などで取り付けられており、自在鉤部66の他端側には孔が設けられており、その孔を支柱64に挿通してある。自在鉤部66の操作によって支柱を上下方向にスライドさせてクランプすることによって、加熱部20を上下方向に移動させることができるようになっている。
【0029】
このように、距離調整部60によって加熱部20を上下方向に移動させることにより、たばこ保持部10と加熱部20との離隔距離を調整できる。
第2導出部70は、第1導出部50と同様に、管状の樹脂材で形成された部分であり、一端に、本体部30の第1導出口34に差し込んで接続するための第2接続端72、他端に、香料水保持部80の第2導入口82に差し込んで接続するための第3接続端74を有している。
【0030】
香料水保持部80は、香料を含有した水を保持するためのガラス製の容器であり、本体部30と同様にフラスコ状に成形され、上部に第2導出部70の第3接続端74を接続するための第2導入口82が設けられている。
【0031】
第2導入口82には、第3接続端74との接続時の気密性を保つために、ゴムや樹脂製の図示しないブッシュが取り付けられている。
また、香料水保持部80の側面の上部に第2導出口84が設けられている。第2導出口84は、香料水保持部80に第1導出部50を接続するために穿たれた孔である。また、その孔には、第1導出部50を接続した際の気密性を保つために、ゴムや樹脂製の図示しないブッシュが取り付けられている。
【0032】
第1導出部保持部90は、香料水保持部80を載置して、設置時の安定性を確保するとともに、第1導出部50の一部を香料水保持部80内の香料水の水面よりも高く保持するための部分である。
【0033】
第1導出部保持部90は、ステンレスなどの金属製のバー材を、下端部分が円弧状になるように成形して基部92とし、基部92の一部を斜め上方向に延伸して、第1導出部50を支持するための支柱94としている。
【0034】
基部92は、上下2つの円環状に形成された第1リング92aと第2リング92b及び第1リング92aと第2リング92bを連結する連結部92cから形成されている。上側の第1リング92aの内径は、香料水保持部80の下部の一部の外径と同じとなっており、円弧の内側に香料水保持部80を差し込むようにして固定する。
【0035】
下側の第2リング92bの内径は、第1リング92aの内径よりも大きくなっており、この部分を設置面に載置して、香料水保持部80を安定して設置できるようになっている。
連結部92cは、第1リング92aと第2リング92bとが平行になるように連結する部材である。
【0036】
支柱94の先端部は円環状に形成されており、円環の内側に第1導出部50を挿入することによって保持する。なお、円環の下端は、香料水保持部80に蓄積される香料水の水面よりも高くなる位置になっている。
【0037】
(水パイプの使用方法)
次に、図1に基づいて水パイプ1の使用方法について説明する。図1に示すように、本体部30に、第1導出口34を超えない深さまで水を入れる。
【0038】
また、香料水保持部80に、第2導出口84を超えない深さまで香料を含有した水を入れる。
たばこ保持部10の煙管14を皿部40の挿通孔42を通して本体部30の第1導入口32へ挿入し固定する。固定したたばこ保持部10に湿性たばこ材料5を入れる。
【0039】
湿性たばこ材料5は、未加工のたばこ、糖蜜及びグリセリンの混合物である。糖蜜はハチミツ様のダークブラウンの液糖であり、砂糖産物の副産物として得られ、約60%の糖を含む。
【0040】
皿部40に距離調整部60の基部62を載置することによって、加熱部20をたばこ保持部10の上部側に設置する。
本体部30の第1導出口34に第2導出部70の第2接続端72を挿入して第2導出部70を本体部30に接続する。
【0041】
香料水保持部80の第2導入口82に第2導出部70の第3接続端74を挿入して第2導出部70を香料水保持部80に接続する。また、香料水保持部80を第1導出部保持部90の第1リング92aに差し込んで固定する。
さらに、第1導出部50を第導出部保持部90の支柱の円環を挿通させてから、香料水保持部80の第2導出口84に第1導出部50の第1接続端52を差し込む。
【0042】
この状態で、加熱部20に加熱体22である木炭タブレット22を入れて着火する(木炭タブレット22は、距離調整部60の皿部40への設置前に加熱部20に入れておいてもよい)。
【0043】
木炭タブレット22に着火すると、木炭タブレット22により湿性たばこ材料5が上面側から加熱され、たばこの蒸気(以下、たばこ煙とも呼ぶ)が発生する。
たばこ煙が発生したら、喫煙者は、第1導出部50の吸い口54からたばこ煙を吸い込む。すると、たばこ煙は、煙管14を通して本体部30の水に導入された後、第2導出部70を介して香料水保持部80に導入される。
【0044】
香料水保持部80に導入されたたばこ煙は、香料を含有した水に導入された後、第1導出部50を介して喫煙者に喫煙される。
【0045】
(水パイプ1の特徴)
以上のような水パイプ1は、たばこ保持部10の湿性たばこ材料5が加熱されることによって発生したたばこ煙が本体部30に保持された水でフィルタリングされるため、たばこ煙をまろやかな味わいとすることができる。
【0046】
さらに、香料水保持部80の香水を含有した水に通される。すると、たばこ煙に香水の成分の一部が移り、たばこ煙に香水の香りや風味が加わることになり、単にたばこ煙だけの味わいではない、香りや風味を味わうことができる。
【0047】
また、本体部30以外に香料水保持部80を備えることにより、吸い口54側からのたばこ煙の本体部30への逆流がなくなるため、本体部30のみの場合に必要となる、逆流防止のための逆止弁が不要となる。
【0048】
また、たばこ保持部10と加熱部20との離隔距離を調整することが可能であるため、湿性たばこ材料5の加熱度合いを、たばこ保持部10と加熱部20との離隔距離を調整することによって容易に行ことができるようになる。
【0049】
[第2実施形態]
次に、図2に基づき水パイプ2について説明する。図2は第2実施形態における水パイプ2の概略の構成を示す図である。なお、第2実施形形態における水パイプ2は、第1実施形態における水パイプ1と類似の構成であるため、同じ構成品には同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0050】
第2実施形態における水パイプ2は、図2に示すように、第1実施形態における水パイプ1の構成品のうち、香料水保持部80及び第2導出部70を省き、本体部30に直接第1導出部50を接続してある。
【0051】
つまり、本体部30の第1導出口34に第1導出部50の第1接続端52を挿入して接続し、吸い口54から喫煙するようになっている。
このような水パイプ2では、たばこ保持部10の上部側に加熱部20があるため、従来の水パイプのように、湿性たばこ材料5の上にアルミホイルを被せ、被せたアルミホイルに開ける孔の数や大きさを変更することによって過熱度合いを調整する必要がないため、便利である。
【0052】
[その他の実施形態]
(1)上記実施形態では、加熱体22として木炭タブレットを用いたが、木炭タブレット以外のものを用いてもよい。
【0053】
(2)上記実施形態では、本体部30や香料水保持部80をガラス製としていたが、アクリルなどの樹脂製であってもよいし、陶器や磁器などであってもよい。
【0054】
(3)上記実施形態では、香料水保持部80に香水を含有した水を入れていたが、香水の代わりに、お茶やコーヒー(液体)などを入れてもよい。
【符号の説明】
【0055】
1,2… 水パイプ 5… 湿性たばこ材料 10… たばこ保持部 20… 加熱部 22… 加熱体(木炭タブレット) 30… 本体部 32… 第1導入口 34… 第1導出口 40… 皿部 42… 挿通孔 50… 第1導出部 52… 第1接続端 54… 吸い口 60… 距離調整部 62… 基部 64… 支柱 66… 自在鉤部 70… 第2導出部 72… 第2接続端 74… 第3接続端 80… 香料水保持部 82… 第2導入口 84… 第2導出口 90… 第1導出部保持部 92… 基部 92a… 第1リング 92b… 第2リング 92c… 連結部 支柱… 94。
図1
図2