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▶ 渡邉 興平の特許一覧

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  • 特開-粒状物の排出器 図1
  • 特開-粒状物の排出器 図2
  • 特開-粒状物の排出器 図3
  • 特開-粒状物の排出器 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022071992
(43)【公開日】2022-05-17
(54)【発明の名称】粒状物の排出器
(51)【国際特許分類】
   A01C 7/02 20060101AFI20220510BHJP
【FI】
A01C7/02 A
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020181163
(22)【出願日】2020-10-29
(71)【出願人】
【識別番号】303008080
【氏名又は名称】渡邉 興平
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 興平
【テーマコード(参考)】
2B054
【Fターム(参考)】
2B054AA20
2B054BA01
2B054BB01
2B054CA01
2B054DD02
2B054DD22
2B054DD24
2B054DD28
(57)【要約】
【課題】本発明は、小さな粒状物の中でも球形以外の種子や小さな粒状のお菓子等の大きさの違う粒状物を排出するに際し、小型、軽量で操作が簡単なハンディタイプの排出器。
【解決手段】 本体フレーム上板、本体フレーム中板、本体フレーム下板を3枚重ねにした本体フレームの両端をボルトとナットで締めて、本体フレーム中板の中央部に嵌め込まれて且つ、摺動可能な種子押し出し棒を所定の位置まで押し込むことにより前進端にある孔を通り、本体フレーム下板の中央部の孔の下部の出口パイプから下方に種子が落下する。ゴミなどが詰まった時は緩めて分解しいつでも掃除でき、本体フレーム中板の形状は図2の5-Bように、ボルトの通る穴を無くし、横から差し込むことが出来る形状とした。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
種子ホッパーの中に入れた種子等が本体フレーム上板、本体フレーム中板、本体フレーム下板を3枚重ねにした本体フレームの上板の中央の孔から、本体フレーム中板の中央部に嵌め込まれて且つ、摺動可能な種子押し出し棒が常時スプリングで押し出された初期の位置で待機し、次に前期押し出し棒を所定の位置まで押し込むことにより前進端にある孔を通り、本体フレーム下板の中央部の孔の下部の出口パイプから下方に種子が落下する種まき器の装置で、本体フレーム中板の形状はボルトを緩めた本体フレーム上板と本体フレーム下板の隙間から、スライドさせて出し入れできる形状を特徴とする排出器。
【請求項2】
種子ホッパーと本体フレーム上板、本体フレーム中板、本体フレーム下板等を透明な部材としたことを特徴とする請求項1に記載の排出器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主として粒状物の中でも球形外の粒状物の排出ができる器具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
後ろのページに掲載している特許第6055974号の〔図4〕の排出器では、小粒な粒状物の中でも球形の形をしている種、キャベツ・白菜・アブラナ・小松菜・チンゲンサイ・カブ・ブロッコリー・カリフラワーなどの種をまくことができる。
【0003】
キャベツ・白菜・アブラナは、直径2ミリメートルぐらいで、同じ大きさをしており、同じ大きさの押し出し棒を利用して蒔き進めることができる。小松菜・カブ・チンゲンサイ・ブロッコリーカリフラワーは、キャベツ・白菜・アブラナよりも0.2ミリメートルぐらい小さいため、押し出し棒を交換することによって、楽に小さな種でもまき進めることができる。小さい種まきに苦労して見える方が多かったためか、多くの方々に喜ばれて年間数千個買われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6055974号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、小粒な粒状物の中でも球形外の種、ネギ・玉ネギ・ほうれん草・ニンジン・レタスなど球形でないタネは特許第6055974号の〔図4〕の排出器では、押し出し棒〔図4〕の7の穴10の中に落ちないことや、落ちてもタネの端が本体フレーム上板4や本体フレーム下板6の間に挟まって、押し出し棒が動かなくなるなど、タネが通り抜けて行けないという実態が明らかになってきた。そのような現状から、小粒な粒状物の中でも球形外の種まき器具が欲しいという要望が多くみられるようになった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、このような課題を解決すべく〔図1〕・〔図2〕・〔図3〕に示しているように本体フレーム上板4、本体フレーム下板6の種が落ちる穴を上板・下板の中央部に作り、本体フレーム中板5Aと、その中にはめ込まれている摺動可能な押し出し棒7Aを押し出すことによって球形外のタネや小さな粒状物が押し出されるように改良した点にある。
【0007】
また、特許第6055974号の〔図4〕と同様にナットを緩め本体フレーム中板5の中にはめ込まれている7Aを交換する時に、孔の中や周囲を掃除することもできるようにした。
【発明の効果】
【0008】
また、種まき以外に、ケーキ作り等のトッピングに使う小さな粒状のお菓子、指でつまみにくく、ピンセットでつまんで行っているが、このようなことにも対応でき、利便性が一段と増すことがわかった。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明に基づく種まき器の全体分解斜視図
図2】本発明に基づく種まき器の断面図(何もしていない状態の時)
図3】本発明に基づく種まき器の断面図(アダプターを押した状態の時)
図4】特許第6055974号の種まき器の全体図と斜視図
【発明を実施するための形態】
【0010】
そのために〔図1〕〔図2〕〔図3〕のような粒状物の排出器が考案された。
種子ポッパー2の中に入れた種子が、本体フレーム上板4、本体フレーム中板5、本体フレーム下板6を3枚重ねにした本体フレームの上板4の中央部に空いた穴9から、本体フレーム中板5Aの中央部に嵌め込まれて且つ、摺動可能な種子押し出し棒7Aを所定の位置まで押し込むことにより、先端部に空いた穴10を通過し、下板の中央部に空いた穴11より下部の出口パイプから下方に種子が落下する種まき器である。
図2〕断面拡大図のホッパー2の中にタネ3を入れた初期状態では、たねが7Aの上の面まで接しているが、種まきを行っていくと〔図3〕のタネ3の状態のように、タネの種類によって中央部が空洞化することがある。それゆえ種まきを行う際に、種まき器全体を少し振って作業を行うとスムーズに種が下方へ落下する。
本発明は、家庭菜園等で行う、いろいろな大きさの少量の粒状物でも球形以外の種子の播種作業に利用できる、軽くて、ハンディタイプの種まき器に関する発明である。
【0011】
家庭菜園等で行われる自家用消費のために播種される野菜や花の種子をまくとき、タネ袋から指やピンセットで取り出して播種することが一般的に行われている。しかし、小さなアブラナ系の粒状の種子等は、特許第6055974号の種まき器で播種することができるが、球形以外の種をまくのは、難解な作業である。
【0012】
一方、専業農家等においては、播種器を用いたりハンドタイプの種まき器を用いたりして効率的に播種作業が行われているが、家庭菜園での狭い範囲での作業には高価であるため、わずかな面積での家庭栽培づくりで利用するには不向きであった。
【0013】
また、小さな粒状種子とは言ってもネギや玉ネギ、ほうれん草のように球形以外の種まきに対応する種まき器具は無かった。
【0014】
この器具を透明なアクリルや樹脂などで成型し、種子の流れている様子や故障個所を外から観察しながら播種できるようにした。
【0015】
また、この器具は種まき機械器具だけでなく、大きさの違う粒状物のお菓子等のトッピングにも利用出来ることがわかり、利用するようにした。
【0016】
本体フレーム中板の形状は図4の5の形のように、ボルトの通る穴を無くし、横からスライドして差し込むことが出来る形状とした。
【産業上の利用可能性】
【0017】
本発明は、粒状物の中でも球形以外の粒状物の排出が簡単に出来る様に考案されたものでありその主な目的は、スプリングのついた押し出し棒の一方を指で押すだけの簡単な操作で排出できる器具を提供することにある。
【符号の説明】
【0018】
1 種子ホッパーの蓋
2 種子ホッパー
3 種子
4 本体フレーム上板
5 本体フレーム中板
5A 中の空洞部分が〔図4〕5の1.5倍ある中板
6 本体フレーム下板
7 摺動可能な種子押し棒
7A 先端が〔図4〕7の2倍ある摺動可能な種子押し棒
8 出口パイプ
9 上板開口孔
10 中板貫通孔
11 下板出口孔
12 スプリング
13 ボルトとナット
図1
図2
図3
図4