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特開2022-72206皮膚化粧料及び油溶性有効成分の樹脂容器内壁吸着抑制方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022072206
(43)【公開日】2022-05-17
(54)【発明の名称】皮膚化粧料及び油溶性有効成分の樹脂容器内壁吸着抑制方法
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/37 20060101AFI20220510BHJP
   A61K 8/891 20060101ALI20220510BHJP
   A61Q 19/00 20060101ALI20220510BHJP
   A61K 8/67 20060101ALI20220510BHJP
   A61K 8/33 20060101ALI20220510BHJP
【FI】
A61K8/37
A61K8/891
A61Q19/00
A61K8/67
A61K8/33
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020181528
(22)【出願日】2020-10-29
(71)【出願人】
【識別番号】306018365
【氏名又は名称】クラシエホームプロダクツ株式会社
(72)【発明者】
【氏名】中野 克哉
【テーマコード(参考)】
4C083
【Fターム(参考)】
4C083AA032
4C083AA082
4C083AA112
4C083AB032
4C083AB332
4C083AB352
4C083AC022
4C083AC072
4C083AC102
4C083AC112
4C083AC122
4C083AC132
4C083AC242
4C083AC302
4C083AC351
4C083AC352
4C083AC392
4C083AC422
4C083AC432
4C083AC442
4C083AC471
4C083AC472
4C083AC482
4C083AC542
4C083AC622
4C083AC642
4C083AC662
4C083AD042
4C083AD092
4C083AD151
4C083AD152
4C083AD162
4C083AD282
4C083AD332
4C083AD352
4C083AD412
4C083AD432
4C083AD492
4C083AD532
4C083AD572
4C083AD621
4C083AD622
4C083AD642
4C083AD661
4C083AD662
4C083CC02
4C083CC04
4C083DD12
4C083DD41
(57)【要約】
【課題】
油溶性有効成分の経時安定性に優れつつ、さらにはべたつきがなくさっぱりとなめらかでみずみずしい使用感であり、かつ肌にうるおいを与え、うるおいの閉塞効果に優れた皮膚化粧料を提供することを課題とする。
【解決手段】
下記(C)成分を含有する皮膚化粧料であって、下記(A)成分及び(B)成分を含有し、(C)成分に対する(A)成分の配合質量比(A)/(C)が1~25、(C)成分に対する(B)成分の配合質量比(B)/(C)が30以下、(A)成分に対する(B)成分の配合質量比(B)/(A)が0.1~10であることを特徴とする皮膚化粧料により上記課題を解決する。
(A)一般式1:
-COOR (1)
を有する、25℃で液体またはペースト状であるエステル油
(式中、Rは炭素数8~20の飽和した直鎖または分岐炭化水素鎖をあらわし、Rは炭素数8~20の飽和した分岐炭化水素鎖をあらわす)
(B)25℃における動粘度が100 mm2/s以下であるジメチコン
(C)美容効果を有する油溶性有効成分
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記(C)成分を含有する皮膚化粧料であって、下記(A)成分及び(B)成分を含有し、(C)成分に対する(A)成分の配合質量比(A)/(C)が1~25、(C)成分に対する(B)成分の配合質量比(B)/(C)が30以下、(A)成分に対する(B)成分の配合質量比(B)/(A)が0.1~10であることを特徴とする皮膚化粧料。
(A)一般式1:
-COOR(1)
を有する、25℃で液体またはペースト状であるエステル油
(式中、Rは炭素数8~20の飽和した直鎖または分岐炭化水素鎖をあらわし、Rは炭素数8~20の飽和した分岐炭化水素鎖をあらわす)
(B)25℃における動粘度が100 mm/s以下であるジメチコン
(C)美容効果を有する油溶性有効成分
【請求項2】
前記(C)成分が、イソプロピルメチルフェノールおよびその誘導体、トコフェロール及びその誘導体、並びにレチノールおよびその誘導体から選択される請求項1に記載の皮膚化粧料。
【請求項3】
前記(A)成分が全体質量中2.5%以下、及び/又は前記(B)成分が全体質量中3.0%以下である請求項1又は2に記載の皮膚化粧料。
【請求項4】
前記(C)成分が樹脂容器内壁に吸着することを抑制するための請求項1乃至3の何れか1項に記載の油溶性有効成分吸着防止用皮膚化粧料。
【請求項5】
下記(C)成分に対し、下記(A)成分が配合質量比(A)/(C)=1.0以上になるように配合することを特徴とする油溶性有効成分の樹脂容器内壁吸着抑制方法。
(A)一般式1:
-COOR(1)
を有する、25℃で液体またはペースト状であるエステル油
(式中、Rは炭素数8~20の飽和した直鎖または分岐炭化水素鎖をあらわし、Rは炭素数8~20の飽和した分岐炭化水素鎖をあらわす)
(C)美容効果を有する油溶性有効成分
【請求項6】
(C)成分が、イソプロピルメチルフェノールおよびその誘導体、トコフェロール及びその誘導体、並びにレチノールおよびその誘導体から選択される請求項5に記載の油溶性有効成分の樹脂容器内壁吸着抑制方法。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は皮膚化粧料に関し、詳細には、油溶性有効成分の経時安定性に優れつつ、さらにはべたつかずにさっぱりとなめらかでみずみずしい使用感で、肌にうるおいを与え、うるおいの閉塞効果に優れた皮膚化粧料に関するものである。
【背景技術】
【0002】
皮膚化粧料には、使用感触に優れており、肌の保湿効果があることだけでなく、保湿効果以外の肌への美容効果があることが求められている。そのため、皮膚化粧料には肌への美容効果を期待して様々な有効成分が添加される。その中でも、アクネ菌の殺菌作用を有するイソプロピルメチルフェノールおよびその誘導体、あれ肌改善作用を有するトコフェロールおよびその誘導体、しわ改善作用を有するレチノールおよびその誘導体は、一般的には油溶性の高い成分であり、全重量における水の占める割合が高い皮膚化粧料に安定的に存在させることは工夫が必要である。
【0003】
このような皮膚化粧料の例として、スフィンゴシン類とイソプロピルメチルフェノール、ポリオールと水を組み合わせたニキビ改善剤(例えば特許文献1)、イソプロピルメチルフェノールとポリオールを加熱処理する工程を含む抗菌剤組成物(例えば特許文献2)、レチノールとヨウ素価70以上の油分を配合する皮膚外用剤(例えば特許文献3)、などが知られている。
【0004】
これらの例は皮膚化粧料に関して一定の効果を有していると考えられるが、配合されている油溶性有効成分の長期保管時の安定性、さらには容器に充填した際の容器への油溶性有効成分の吸着に対する安定性については、十分に検討されていなかった。
【0005】
一般的に油溶性有効成分を皮膚化粧料に安定的に存在させるためには、皮膚化粧料中の油性成分が占める割合を増やし、皮膚化粧料中の油性成分に油溶性有効成分を溶解させて安定にする方法や、活性剤などを多く用いて油溶性有効成分を水系に可溶化する方法が知られている。
【0006】
これらの方法のうち、油性成分を増やす方法は、べたつきやぬるつきなどを生じ、皮膚化粧料の感触に優れなくなるという課題がある。一方、活性剤を増やす方法は、活性剤による皮膚刺激を生じる可能性があった。また、いずれにおいても皮膚化粧料を充填する容器の素材によっては、容器への油溶性有効成分の吸着を生じるなど、皮膚化粧料中の有効成分の経時での安定性に課題があった。
【0007】
そのため、皮膚化粧料に求められる使用感触と保湿効果と美容効果のすべてに優れた、べたつきがなくさっぱりとなめらかでみずみずしい使用感であり、かつ肌にうるおいを与え、うるおいの閉塞効果に優れ、油溶性有効成分の経時安定性に優れる皮膚化粧料が、強く求められていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2020-138122号公報
【特許文献2】特開2014-139164号公報
【特許文献3】特開平6-032729号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、油溶性有効成分の経時安定性に優れつつ、さらにはべたつきがなくさっぱりとなめらかでみずみずしい使用感であり、かつ肌にうるおいを与え、うるおいの閉塞効果に優れた皮膚化粧料を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは上記目的を達成するため鋭意研究を行った結果、油溶性有効成分に、25℃で液体またはペースト状のエステル油と、25℃における粘度が100mm/s以下であるジメチコンとを、一定の比率と量で組み合わせることによって、油溶性有効成分の経時での安定性に優れるだけでなく、べたつきがなくさっぱりとなめらかでみずみずしい使用感となり、かつ肌にうるおいを与え、うるおいの閉塞効果に優れた皮膚化粧料となることを見出し、本発明を完成した。
【0011】
本願第一の発明は、下記(C)成分を含有する皮膚化粧料であって、下記(A)成分及び(B)成分を含有し、(C)成分に対する(A)成分の配合質量比(A)/(C)が1~25、(C)成分に対する(B)成分の配合質量比(B)/(C)が30以下、(A)成分に対する(B)成分の配合質量比(B)/(A)が0.1~10であることを特徴とする皮膚化粧料である。
(A)一般式1:
-COOR (1)
を有する、25℃で液体またはペースト状であるエステル油
(式中、Rは炭素数8~20の飽和した直鎖または分岐炭化水素鎖をあらわし、Rは炭素数8~20の飽和した分岐炭化水素鎖をあらわす)
(B)25℃における動粘度が100 mm2/s以下であるジメチコン
(C)美容効果を有する油溶性有効成分
【0012】
好ましくは、前記(C)成分が、イソプロピルメチルフェノールおよびその誘導体、トコフェロール及びその誘導体、並びにレチノールおよびその誘導体から選択され、さらに好ましくは、(A)成分が全体質量中2.5%以下、及び/又は(B)成分が全体質量中3.0%以下の皮膚化粧料である。
【0013】
本願第二の発明は、下記(C)成分に対し、下記(A)成分が配合質量比(A)/(C)=1.0以上になるように配合することを特徴とする油溶性有効成分の樹脂容器内壁吸着抑制方法である。
(A)一般式1:
-COOR (1)
を有する、25℃で液体またはペースト状であるエステル油
(式中、Rは炭素数8~20の飽和した直鎖または分岐炭化水素鎖をあらわし、Rは炭素数8~20の飽和した分岐炭化水素鎖をあらわす)
(C)美容効果を有する油溶性有効成分
【0014】
好ましくは、前記(C)成分が、イソプロピルメチルフェノールおよびその誘導体、トコフェロール及びその誘導体、並びにレチノールおよびその誘導体から選択される油溶性有効成分の樹脂容器内壁吸着抑制方法である。
【発明の効果】
【0015】
本発明の皮膚化粧料は、油溶性有効成分の経時安定性に優れつつ、さらにはべたつきがなくさっぱりとなめらかでずみずしい使用感であり、かつ肌にうるおいを与え、うるおいの閉塞効果に優れる。
【0016】
また、本発明の油溶性有効成分の樹脂容器内壁吸着抑制方法は、油分や活性剤の配合量が少ない化粧料中であっても、通常は油分や活性剤が多く含まれないと安定的に配合できない油溶性有効成分に対して、樹脂容器内壁に吸着することを抑制でき、経時的に皮膚化粧料中の有効成分が減少することを防止することができる。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の構成について詳述する。
【0018】
本明細書において、「油溶性有効成分」とは、水への溶解性が著しく低く、具体的には水100gに対する溶解度が1g未満である有効成分、または水/オクタノール分配係数LogPowが1より大きい有効成分のことを意味する。また、油溶性有効成分の「経時安定性」とは、油溶性有効成分が経時的に化粧料中で析出、分離、浮遊、分解、容器への吸着による喪失をすることなく、化粧料の製造直後から品質的に変化しておらず、経時後の化粧料を無作為に分析した際に、油溶性有効成分の化粧料中の配合濃度が大きく変化することなく安定していることを意味する。
【0019】
本発明の皮膚化粧料は、以下に詳述する(C)成分に対し、(A)成分を組み合わせることで油溶性有効成分の経時安定性を向上させ、更に(B)成分を組み合わせることで使用感を向上させて、本発明の効果を発揮することができる。
【0020】
<(A)成分>
本発明の皮膚化粧料に用いる(A)成分はエステル油である。(A)成分は、皮膚化粧料のべたつきがなくさっぱりとした使用感を保ちながら、うるおいの閉塞効果に優れ、なめらかな使用感とするために用いられる。また、本願発明では、後述する(C)成分の容器内壁吸着を抑制し、経時安定性を向上させるためにも用いられる。
【0021】
(A)成分は、25℃で液体またはペースト状であることが必要である。25℃で液体またはペースト状のエステル油であることによって、皮膚化粧料のべたつきがなくさっぱりとなめらかでみずみずしい使用感となる。また、25℃で液体またはペースト状であることにより、有効成分である(C)の(A)中への溶解安定性が高くなり、Fickの法則に代表される拡散の原理により(C)自体での凝集あるいは容器や外部の水相への拡散がしづらくなり、容器内壁への(C)成分の吸着が抑制され、皮膚化粧料の経時での安定性にも優れる。
【0022】
このような条件を満たすエステル油として、
一般式1:
-COOR(1)
を有する(式中、Rは炭素数8~20の飽和した直鎖または分岐炭化水素鎖をあらわし、Rは炭素数8~20の飽和した分岐炭化水素鎖をあらわす)、エステル油が特に好ましく挙げられる。
【0023】
このような一般式であらわされるエステル油の例として、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸イソセチル、イソノナン酸イソノニル、パルミチン酸エチルヘキシル、イソステアリン酸イソステアリルなどが挙げられるが、さらに好ましくはイソノナン酸イソノニルまたはイソステアリン酸イソステアリルである。
【0024】
(A)成分は、市販されている化粧品原料として入手可能なものを用いたり、植物の種子などから圧搾された植物油の成分として使用したりすることができる。本発明の皮膚化粧料には、(A)成分のエステル油を1種単独あるいは2種以上を組み合わせて用いるこ
とができる。
【0025】
(A)成分の配合量は、(C)成分に対し、配合質量比(A)/(C)=1~25が望ましい。1以上であれば(C)成分の経時安定性が向上し、25以下であればべたつきがなく、さっぱりとした使用感を得られる。
【0026】
さらに好ましくは、(A)成分の含有量は、皮膚化粧料組成物全体に対して2.5質量%以下である。2.5%以下であれば、充分なべたつきのなさ、さっぱり感を得られる。
【0027】
<B成分>
本発明の皮膚化粧料で用いられる(B)成分はジメチコンである。(B)成分は、揮発性のシクロメチコンと同様に「シリコーン油」と定義される油剤であり、摩擦係数が小さいため肌に塗布された際にべたつきがなくさっぱりとした使用感を与えやすい傾向がある。本願発明では、(A)成分と組み合わせることで、化粧料の肌への塗布時にシリコーン油が肌表面で滑って他成分の有する使用感をマスキングすることにより、化粧料をべたつきがなくさっぱりとなめらかでみずみずしい使用感とすることができる。
【0028】
本発明の皮膚化粧料で用いられる(B)成分は、その中でも、25℃における粘度が100 mm/s以下であることが必要である。25℃における粘度が100mm/s以下であることで、いっそう皮膚化粧料のべたつきがなくさっぱりとなめらかでみずみずしい特徴的な使用感を生じることができる。
【0029】
ここで本明細書における「粘度」とは動粘度のことを指し、例えばB型粘度計LV DV1M(英弘精機製)を用いて測定することができる。本発明において粘度を測定する際に使用するローターや回転数、測定時間に特別の限定はないが、ローターNo.61を用い、12rpmないし30rpmの回転数で、30秒ないし60秒の条件にて測定されるのが好ましい。
【0030】
(B)成分は、市販されている化粧品原料として入手可能であり、例えばシリコンKF-96A(1.5CS)、シリコンKF-96A(6CS)、シリコンKF-96A(100CS)(いずれも信越化学株式会社製)などが挙げられる。本発明の皮膚化粧料には、(B)成分のジメチコンを1種単独あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0031】
(B)成分の配合量は、(C)成分に対し、配合質量比(B)/(C)=30以下が望ましい。30以下であれば、化粧料を使用した後の肌触りがなめらかで良好な使用感を得られる。
【0032】
さらに好ましくは、(B)成分の含有量は、皮膚化粧料組成物全体に対して3.0質量%以下である。3.0質量%以下であれば、ぬるつきを生じることがなく、より肌のなめらかさが良好となる。
【0033】
また、(B)成分の配合量は、(A)成分に対し、配合質量比(B)/(A)が0.1~10が望ましい。0.1以上であれば、(A)成分の有するなめらかさ及びうるおいの閉塞効果を発揮しながらも、(B)成分が皮膚化粧料にもたらすべたつきがなくさっぱりとした使用感を十分に発揮することができ、みずみずしい使用感を相乗的に高めることができる。一方、10以下であることで、(B)成分が過剰に含まれた際に感じられるぬるつきを生じず、一層良好な使用感とすることができる。また、(B)成分が過剰に含まれることによる、化粧料中での(B)成分の経時での分離、析出をいっそう起こしにくくすることができる。
【0034】
<(C)成分>
本発明の皮膚化粧料で用いられる(C)成分は、油溶性の有効成分である。例えば、皮膚化粧料に美容効果をもたらす油溶性成分であり、外用医薬品や医薬部外品の有効成分としても用いられる。(C)成分は、合成された化粧品原料として市販されているものを使用してもよいし、天然由来の植物および微生物由来の成分に含まれているものを使用してもよい。
【0035】
(C)成分として、例えば、アクネ菌などの殺菌の有効成分を有するイソプロピルメチルフェノールおよびその誘導体、抗炎症、あれ肌改善の有効成分を有するトコフェロール及びその誘導体、しわ改善、ターンオーバー改善の有効成分を有するレチノールおよびその誘導体などが挙げられる。
【0036】
これらの油溶性有効成分は油溶性であるため、油分や活性剤の配合量が少ない化粧料中では経時的に不安定化し、特に樹脂中に自身が溶出していくことで、樹脂容器の内壁に吸着する特性がある。そのため、経時的に化粧料中の当該有効成分が減少し、安定性を損なってしまう。
【0037】
<その他の成分>
本発明の皮膚化粧料は、上述した成分のほかに、本発明の目的を損なわない範囲で、他の成分、例えば陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、油剤、高分子化合物、増粘剤、粉体(色素、樹脂、顔料)、防腐剤、香料、保湿剤、ミネラル塩類、溶媒、酸化防止剤、キレート剤、パール化剤、中和剤、pH調整剤、植物エキス、酵素、ビタミン類、アミノ酸類などの成分を適宜配合することができる。
【0038】
また、本発明の皮膚化粧料には、本発明の目的を損なわない範囲で、(C)成分以外の生理活性成分を適宜配合することができる。生理活性成分とは、皮膚に塗布した場合に皮膚に何らかの生理活性を与える物質であり、例えば美白剤、抗炎症剤、老化防止剤、紫外線防御剤、収れん剤、抗酸化剤、血行促進剤、抗菌剤、殺菌剤、冷感剤、温感剤、創傷治癒促進剤、刺激緩和剤、鎮痛剤、細胞賦活剤などが挙げられる。
【0039】
本発明の皮膚化粧料は、常法に従って製造することができる。また、本発明の皮膚化粧料としては、基礎化粧料、メイクアップ化粧料、ボディ化粧料などが挙げられる。本発明の皮膚化粧料は、一般の化粧料に限定されるものではなく、医薬部外品、指定医薬部外品、外用医薬品などを包含するものである。本発明の皮膚化粧料の特徴は、上記のように限定されるものではないが、特に一般に「オールインワンゲル」と呼ばれる水性ジェル状の皮膚化粧料に適用するのが好ましい。
【0040】
本発明の皮膚化粧料は、ガラス製、金属製(例えばアルミ製)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリスチレン(PS)、ナイロン、エチレン-ビニルアルコール共重合体(EVOH)等、あるいはそれらの複合材料によってなる容器に充填し、流通、保管することができる。樹脂製容器、特にポリエチレンやポリプロピレン、ナイロンと言った樹脂製の容器の場合、化粧料全体よりも樹脂製容器の方が油溶性有効成分の分配係数が著しく高くなることにより、油溶性有効成分が容器内壁に吸着することがあるが、本発明の皮膚化粧料であれば容器内壁への吸着がみられない。
【実施例0041】
次に本発明を実施例に基づいて詳細に説明するが、これに限定されるものではない。実
施例に先立ち、各実施例で採用した試験法、評価法を説明する。
【0042】
(べたつきのなさ、さっぱり感評価試験)
専門パネル5名により、本発明の実施例および比較例の皮膚化粧料を使用直後での肌のべたつきのなさ、さっぱり感について下記の評点のつけ方にて官能評価を実施した。評価基準は、5名のべたつきのなさ、さっぱり感に関する評点を合計した値の平均値を用いて、以下の通りに分類した。
<べたつきのなさ、さっぱり感に関する評点と内容>
5点・・・べたつきを感じない。さっぱりとしている。
4点・・・べたつきをわずかに感じるが、さっぱりとしている。
3点・・・べたつきをやや感じる。
2点・・・べたつきを感じる。さっぱりしているとは感じない。
1点・・・べたつきを強く感じる。さっぱりしているとは感じない。
(べたつきのなさの評価基準)
◎:極めて良好 (5名の平均点が4点以上であった)
○:良好 (5名の平均点が3点以上、4点未満であった)
△:やや悪い (5名の平均点が2点以上、3点未満であった)
×:悪い (5名の平均点が2点未満であった)
【0043】
(肌のなめらかさ評価試験)
専門パネル5名により、本発明の実施例および比較例の皮膚化粧料を使用直後での肌のなめらかさについて下記の評点のつけ方にて官能評価を実施した。評価基準は、5名の肌のなめらかさに関する評点を合計した値の平均値を用いて、以下の通りに分類した。
<肌のなめらかさに関する評点と内容>
5点・・・肌の手触りおよび外観が著しくなめらかになったように感じた。
4点・・・肌の手触りおよび外観がややなめらかになったように感じた。
3点・・・肌の手触りおよび外観がわずかになめらかになったように感じた。
2点・・・肌の手触りおよび外観は塗布前とほぼ変わらないように感じた。
1点・・・肌の手触りおよび外観が荒く、ガサガサになったように感じた。
(肌のなめらかさの評価基準)
◎:極めて良好 (5名の平均点が4点以上であった)
○:良好 (5名の平均点が3点以上、4点未満であった)
△:やや悪い (5名の平均点が2点以上、3点未満であった)
×:悪い (5名の平均点が2点未満であった)
【0044】
(肌のみずみずしさ評価試験)
専門パネル5名により、本発明の実施例および比較例の皮膚化粧料を使用した後の肌のみずみずしさについて下記の評点のつけ方にて官能評価を実施した。ここで「みずみずしさ」とは、皮膚化粧料の感触を評価する際に一般的に用いられている言葉ではあるが、具体的には「みずみずしい皮膚化粧料の使用感触」と「使用後の肌を触ったり目視した際のみずみずしい仕上がり」とが混合していると考えられる。
本発明では「使用直後での肌の感触や外観によるみずみずしさ」について評価し、その方法を「皮膚化粧料を使用した後、手で肌を触った際にぬるつきがなくしっとりとしており、油膜感がなくうるおいを感じられ、かつ外観が自然な光沢があり明るく、健康そうに見える」と定義した。肌のみずみずしさに関する評価は、以下に示す評価基準にもとづいて、5名の評点を合計した値の平均値を用いて、以下の通りに分類した。
<肌のみずみずしさに関する評点と内容>
5点・・・肌が非常にみずみずしい。
4点・・・肌がややみずみずしい。
3点・・・どちらともいえない。
2点・・・肌はややみずみずしくない。
1点・・・肌がみずみずしくない。
(みずみずしさの評価基準)
◎:極めて良好 (5名の平均点が4点以上であった)
○:良好 (5名の平均点が3点以上、4点未満であった)
△:やや悪い (5名の平均点が2点以上、3点未満であった)
×:悪い (5名の平均点が2点未満であった)
【0045】
(肌のうるおい効果試験)
評価パネル5名について、左右いずれかの前腕部をぬるま湯で洗浄したのち、それぞれ温度25℃、相対湿度50%の環境下にて20分間馴化させた。その後、本発明の実施例および比較例の皮膚化粧料を適量塗布し、ふたたび温度25℃、相対湿度50%の環境下にて20分間馴化後、角質水分量(コンダクタンス値)をCorneometer(MPA580、Courage+Khazaka社製)を用いて測定した。うるおい効果の評価は、以下の計算式よりうるおい効果(%)を算出して5名の平均値を求め、下記判断基準に基づいて行った。
<うるおい効果に関する評点>
うるおい効果(%)=(塗布後の肌の角質水分量/塗布前の角質水分量)×100
(うるおい効果の評価基準)
◎:うるおい効果(%)が150%以上であった。
○:うるおい効果(%)が125%以上150%未満であった。
△:うるおい効果(%)が100%以上125%未満であった。
×:うるおい効果(%)が100%未満であった。
【0046】
(水分蒸散量測定によるうるおい閉塞効果試験)
評価パネル5名について、左右いずれかの前腕部をぬるま湯で洗浄したのち、それぞれ温度25℃、相対湿度50%の環境下にて20分間馴化させた。その後、本発明の実施例および比較例の皮膚化粧料を適量塗布し、ふたたび温度25℃、相対湿度50%の環境下にて20分間馴化後、経皮水分蒸散量(TEWL値)をTewameter(MPA580、Courage+Khazaka社製)を用いて測定した。うるおい閉塞効果の評価は、以下の計算式よりうるおい閉塞効果(%)を算出して5名の平均値を求め、下記判断基準に基づいて行った。
<うるおい閉塞効果に関する評点>
うるおい閉塞効果(%)={1-(塗布後の肌のTEWL値/塗布前の肌のTEWL値)}×100
(うるおい閉塞効果の評価基準)
◎:うるおい閉塞効果(%)が20%以上であった。
○:うるおい閉塞効果(%)が10%以上20%未満であった。
△:うるおい閉塞効果(%)が0%以上10%未満であった。
×:うるおい閉塞効果(%)が0%未満であった。
【0047】
((C)成分の経時安定性確認試験)
本発明の実施例および比較例の皮膚化粧料を容器に充填し、45℃で3か月間保管した。ここで、実施例1~11および比較例1~12に関しては、ポリエチレンテレフタレート製のジャー容器に100g充填した。保管前および保管後の皮膚化粧料を0.5g取り、適切な溶媒にて希釈することで試料溶液を作成した。(C)成分自体を同様の希釈法によって希釈して作成される標準溶液を液体クロマトグラフィーによって測定し、そこから得られたピーク位置およびピーク面積を基準として、試料溶液を同様に測定した際のピーク面積によって、保管前および保管後の皮膚化粧料中に含まれていた(C)成分の濃度を算出した。経時安定性の評価は、以下の計算式より経時安定性(%)を算出して行った。
数値が大きいほど安定性が高い結果となる。
<経時安定性の計算式>
経時安定性(%)=(保管後の皮膚化粧料中の(C)成分の濃度/保管前の皮膚化粧料中の(C)成分の濃度)×100
(経時安定性評価基準)
◎:極めて良好 (経時安定性が97%以上)
○:良好 (経時安定性が94%以上97%未満)
△:やや悪い (経時安定性が90%以上94%未満)
×:悪い (経時安定性が90%未満)
【0048】
<実施例1~11および比較例1~12>
表1に示す実施例1~11および表2に示す比較例1~12の各処方であらわされる皮膚化粧料を常法により調製し、各試験法により評価した。その結果を表1に併せて示す。
【0049】
【表1】
【0050】
【表2】
【0051】
表1から明らかなように、本発明の成分を用いた実施例の皮膚化粧料はいずれも優れた
性能を有していた。一方、必須成分のいずれかを欠いた比較例では、べたつきのなさ、肌のなめらかさ、肌のみずみずしさ、うるおい効果、うるおい閉塞効果、(C)成分の経時安定性のいずれかの項目で劣っており、本発明の目的を達成できなかった。
【0052】
以下、本発明の皮膚化粧料のその他の処方例を実施例として挙げる。なお、これらの実施例の皮膚化粧料についても、上記のべたつきのなさ、肌のなめらかさ、肌のみずみずしさ、うるおい効果、うるおい閉塞効果、成分(C)の経時安定性について各項目を検討したところ、いずれにおいても優れた特性を有しており、良好であった。
【0053】
実施例12 (ジェル状化粧水) (質量%)
(1)ジメチコン(粘度6mm/s) 1.0%
(2)ジメチコン(粘度10mm/s) 0.5%
(3)ミリスチン酸オクチルドデシル 0.5%
(4)ステアリン酸 0.5%
(5)ベヘニルアルコール 0.4%
(6)モノステアリン酸グリセリル 0.5%
(7)コレステロール 0.2%
(8)テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル 0.2%
(9)ミツロウ 0.1%
(10)ステアロイルグルタミン酸ナトリウム 0.1%
(11)ジプロピレングリコール 2.0%
(12)1,3-ブチレングリコール 3.0%
(13)グリセリン 2.0%
(14)EDTA-2Na 0.01%
(15)(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー
0.03%
(16)水酸化カリウム 0.05%
(17)クエン酸 0.02%
(18)エタノール 4.0%
(19)メチルパラベン 0.1%
(20)フェノキシエタノール 0.1%
(21)ヒアルロン酸Na 0.05%
(22)水溶性コラーゲン 0.02%
(23)加水分解コラーゲン 0.03%
(24)ニコチン酸トコフェロール 0.3%
(25)純水 残部
【0054】
(製法)
(1)~(9)および(24)を約80℃に加熱、撹拌をして均一溶解させる(A液)。(10)~(15)および(19)~(23)を(25)に投入し、約80℃に加熱、撹拌をして均一溶解させる(B液)。A液にB液を加えてホモミキサーにて分散する。ついで冷却を行い、40℃で(16)~(18)を添加し、さらにホモミキサーにて均一溶解させる。再び35℃まで冷却して、ガラス製ボトル容器に充填し、ジェル状化粧水を調製した。
【0055】
実施例13 (オールインワンゲル) (質量%)
(1)ジメチコン(粘度6mm/s) 2.0%
(2)イソステアリン酸イソステアリル 0.5%
(3)ミリスチン酸オクチルドデシル 0.1%
(4)PEG-60水添ヒマシ油 0.5%
(5)ポリソルベート80 0.1%
(6)ポリソルベート20 0.2%
(7)ポリソルベート65 0.1%
(8)ジグリセリン 0.2%
(9)PEG-75 1.0%
(10)PEG-150 0.3%
(11)PEG-20 0.5%
(12)ポリオキシエチレンメチルグルコシド 0.5%
(13)DPG 5.0%
(14)EDTA-2Na 0.01%
(15)カルボキシビニルポリマー 0.1%
(16)キサンタンガム 0.2%
(17)クエン酸ナトリウム 0.08%
(18)ペンチレングリコール 2.0%
(19)メチルパラベン 0.1%
(20)フェノキシエタノール 0.3%
(21)トラネキサム酸 2.0%
(22)グリチルリチン酸ジカリウム 0.2%
(23)ピロ亜硫酸ナトリウム 0.005%
(24)ハトムギ種子エキス 0.02%
(25)コメヌカエキス 0.02%
(26)ホップエキス 0.02%
(27)シャクヤク根エキス 0.02%
(28)ユズ果実エキス 0.02%
(29)パルミチン酸レチノール 0.01%
(30)純水 残部
【0056】
(製法)
(1)~(7)および(29)を(13)に均一溶解させる(A液)。(8)~(12)および(14)~(28)を(30)に投入し、均一溶解させる(B液)。B液に液を加えてホモミキサーにて分散して、ポリエチレンテレフタラート製のジャー容器に充填し、オールインワンゲルを調製した。
【0057】
実施例14(美白・ニキビケアジェル) (質量%)
(1)ジメチコン(粘度6mm/s) 0.6%
(2)ジメチコン(粘度1.5mm/s) 0.1%
(3)イソステアリン酸イソステアリル 0.6%
(4)ジメチコンコポリオールクロスポリマー 0.5%
(5)(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー 0.1%
(6)PEG-60水添ヒマシ油 0.2%
(7)ポリソルベート20 0.2%
(8)シクロヘキサンジカルボン酸ビスエトキシジグリコール 1.0%
(9)グリセリン 0.5%
(10)ポリオキシエチレンメチルグルコシド 0.5%
(11)ジプロピレングリコール 5.0%
(12)ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸三ナトリウム液 0.1%
(13)デヒドロジクレオソール 0.001%
(14)EDTA-2Na 0.01%
(15)カルボキシビニルポリマー 1.0%
(16)キサンタンガム 0.1%
(17)水酸化カリウム 0.8%
(18)エタノール 2.0%
(19)メチルパラベン 0.1%
(20)フェノキシエタノール 0.3%
(21)L-アスコルビン酸 2-グルコシド 2.5%
(22)グリチルリチン酸ジカリウム 0.2%
(23)イソプロピルメチルフェノール 0.1%
(24)ヒアルロン酸Na 0.2%
(25)加水分解コラーゲン 0.1%
(26)レモンエキス 0.02%
(27)チャエキス 0.02%
(28)エイジツ果実エキス 0.02%
(29)香料 0.05%
(30)純水 残部
【0058】
(製法)
(1)~(8)を(11)に均一溶解させる(A液)。(9)、(10)、(12)および(14)~(17)を(30)の一部に均一溶解させる(B液)。(13)、(19)、(20)、(23)および(29)を(18)に均一溶解させる(C液)。(21)、(22)および(24)~(28)を(30)の残部に均一溶解させる(D液)。B液にA液、C液、D液を順に加え、ホモミキサーにて均一分散した後、ポリプロピレン製のジャー容器に充填し、美白・ニキビケアジェルを調製した。
【0059】
実施例15(フェイス&ボディジェル) (質量%)
(1)ジメチコン(粘度6mm/s) 2.0%
(2)イソノナン酸イソノニル 0.5%
(3)ミリスチン酸オクチルドデシル 0.5%
(4)天然ビタミンE 0.05%
(5)パルミチン酸レチノール 0.001%
(6)水添レシチン 0.2%
(7)コレステロール 0.07%
(8)1,3-ブチレングリコール 9.0%
(9)グリセリン 7.5%
(10)(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー
0.3%
(11)カルボキシビニルポリマー 0.1%
(12)トリエタノールアミン 0.5%
(13)メチルパラベン 0.05%
(14)メントール 0.002%
(15)メントキシプロパンジオール 0.001%
(16)レチノール 0.001%
(17)セラミド2 0.01%
(18)セラミド3 0.01%
(19)加水分解エラスチン 0.01%
(20)純水 残部
【0060】
(製法)
(1)~(8)および(16)~(18)を80℃まで加熱し、均一溶解させる(A液)。(9)~(11)、(13)~(15)、(19)および(20)を80℃まで加熱し、均一溶解させる(B液)。B液にA液を加え、ホモミキサーにて均一分散したのち、
40℃まで冷却する。その後(12)を加え、さらにホモミキサーにて均一分散したのち、32℃まで冷却し、ポリエチレン製ディスペンサーボトルに充填し、フェイス&ボディジェルを調製した。
【0061】
実施例16(ジェル含浸シートマスク) (質量%)
(1)ジメチコン(粘度6mm/s) 0.3%
(2)ジメチコン(粘度1.5mm/s) 0.1%
(3)ジメチコン(粘度20mm/s) 0.1%
(4)イソステアリン酸イソステアリル 0.2%
(5)酢酸トコフェロール 0.1%
(6)PEG-60水添ヒマシ油 0.4%
(7)ポリソルベート20 0.2%
(8)ジプロピレングリコール 7.0%
(9)グリセリン 3.5%
(10)ポリオキシエチレンメチルグルコシド 0.1%
(11)1,3-ブチレングリコール 5.0%
(12)ソルビトール 1.0%
(13)マルチトール 0.5%
(14)PEG-75 1.0%
(15)カルボキシビニルポリマー 0.3%
(16)(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー
0.1%
(17)キサンタンガム 0.1%
(18)水酸化カリウム 0.08%
(19)メチルパラベン 0.1%
(20)フェノキシエタノール 0.5%
(21)ポリアクリル酸 0.02%
(22)ヒドロキシプロピルメチルセルロース 0.02%
(23)シクロヘキシルグリセリン 0.2%
(24)プロパンジオール 0.3%
(25)ペンチレングリコール 0.05%
(26)塩化ナトリウム 0.001%
(27)ブドウ葉エキス 0.2%
(28)サッカロミセス/コメ発酵液 0.2%
(29)コメヌカエキス 0.01%
(30)純水 残部
【0062】
(製法)
(1)~(8)を均一分散させる(A液)。(9)~(30)を均一溶解させる(B液)。B液にA液を加え、プロペラにて均一分散してシートマスクのジェル美容液を調製した。アルミパウチ内にコットン製の不織布を折りたたんで封入し、ジェル美容液を30mL加えて均一に含浸させ、ジェル含浸シートマスクを調製した。