(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022072296
(43)【公開日】2022-05-17
(54)【発明の名称】医療機器用の研修システム、研修システムによって実行される方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/20 20120101AFI20220510BHJP
【FI】
G06Q50/20 300
【審査請求】有
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020181658
(22)【出願日】2020-10-29
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-04-04
(71)【出願人】
【識別番号】000226242
【氏名又は名称】日機装株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】特許業務法人 谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】年神 大輔
(72)【発明者】
【氏名】甲 雅宏
(72)【発明者】
【氏名】横山 大輔
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC34
(57)【要約】
【課題】受講者個々人の希望に沿った受講情報を生成する。
【解決手段】研修会場で受講する会場型研修及び任意の場所で受講する非会場型研修のために構成される医療機器用の研修システムは、外部ネットワークと通信するための通信部、記憶部、および制御部を備える。制御部は、ユーザ端末からのアクセスに応答して、受講可能な研修スケジュールをユーザ端末に通信部を介して提供する。制御部は、研修スケジュールにおける特定の時期とユーザを識別するユーザ識別子とを含む研修申込データを通信部を介して受信し、研修申込データに基づいて受講情報データを記憶部に格納する。制御部は、受講情報データに基づいて、研修会場の受付のための第1の情報を生成する。
【選択図】
図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
研修会場で受講する会場型研修及び任意の場所で受講する非会場型研修のために構成される医療機器用の研修システムであって、
外部ネットワークと通信するための通信部、記憶部、および制御部を備え、
前記制御部は、
ユーザ端末からのアクセスに応答して、受講可能な研修スケジュールを前記ユーザ端末に前記通信部を介して提供するステップと、
前記研修スケジュールにおける特定の時期とユーザを識別するユーザ識別子とを含む研修申込データを前記通信部を介して受信し、前記研修申込データに基づいて受講情報データを前記記憶部に格納するステップと、
前記受講情報データに基づいて、前記研修会場の受付のための第1の情報を生成するステップと
を実行する医療機器用の研修システム。
【請求項2】
前記第1の情報を前記研修会場の受付機器または研修スタッフ端末から受信するステップであって、前記第1の情報は、前記ユーザ識別子および研修識別子を示す、ステップと、
前記ユーザ識別子および前記研修識別子に基づいて前記受講情報データの受付関連情報を登録するステップと、
前記第1の情報または第2の情報を前記研修会場の退出機器または研修スタッフ端末から受信するステップであって、前記第2の情報は、前記研修識別子に関連付けられる研修が修了したことに応答して生成され、前記第2の情報は、前記ユーザ識別子および前記研修識別子を示す、ステップと、
前記第1の情報または前記第2の情報を受信したことに応答して、前記ユーザ識別子および前記研修識別子に基づいて前記受講情報データの退出関連情報を登録するステップと、
前記ユーザ識別子およびそれぞれの前記研修識別子に関連付けられる前記受付関連情報および前記退出関連情報に基づいて、それぞれの研修についての滞在時間を算出するステップと
をさらに実行する、請求項1に記載の医療機器用の研修システム。
【請求項3】
算出した前記滞在時間と、前記研修識別子に関連付けられる研修に必要な時間を比較することにより、ユーザが前記研修に必要な時間滞在したかどうかを判定するステップをさら実行する、請求項2に記載の医療機器用の研修システム。
【請求項4】
前記受講情報データに格納されている情報に基づいて、研修識別子に関連付けられる研修に必要な時間を算出するステップと、
算出した前記研修に必要な時間を前記ユーザ端末に提供するステップと
をさらに実行する、請求項1に記載の医療機器用の研修システム。
【請求項5】
研修識別子に関連付けられる研修の開催時間帯情報を変更するためのカスタマイズリクエストを受信するステップと、
前記カスタマイズリクエストに応答して、前記受講情報データに変更後の開催時間帯情報を登録するステップと
をさらに実行する、請求項1に記載の医療機器用の研修システム。
【請求項6】
研修会場で受講する会場型研修及び任意の場所で受講する非会場型研修のために構成される医療機器用の研修システムによって実行される方法であって、
前記研修システムは、外部ネットワークと通信するための通信部、記憶部、および制御部を備え、
前記方法は、
ユーザ端末からのアクセスに応答して、受講可能な研修スケジュールを前記ユーザ端末に前記通信部を介して提供するステップと、
前記研修スケジュールにおける特定の時期とユーザを識別するユーザ識別子とを含む研修申込データを前記通信部を介して受信し、前記研修申込データに基づいて受講情報データを前記記憶部に格納するステップと、
前記受講情報データに基づいて、前記研修会場の受付のための第1の情報を生成するステップと
を備える方法。
【請求項7】
前記第1の情報を前記研修会場の受付機器または研修スタッフ端末から受信するステップであって、前記第1の情報は、前記ユーザ識別子および研修識別子を示す、ステップと、
前記ユーザ識別子および前記研修識別子に基づいて前記受講情報データの受付関連情報を登録するステップと、
前記第1の情報または第2の情報を前記研修会場の退出機器または研修スタッフ端末から受信するステップであって、前記第2の情報は、前記研修識別子に関連付けられる研修が修了したことに応答して生成され、前記第2の情報は、前記ユーザ識別子および前記研修識別子を示す、ステップと、
前記第1の情報または前記第2の情報を受信したことに応答して、前記ユーザ識別子および前記研修識別子に基づいて前記受講情報データの退出関連情報を登録するステップと、
前記ユーザ識別子およびそれぞれの前記研修識別子に関連付けられる前記受付関連情報および前記退出関連情報に基づいて、それぞれの研修についての滞在時間を算出するステップと
をさらに備える、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
算出した前記滞在時間と、前記研修識別子に関連付けられる研修に必要な時間を比較することにより、ユーザが前記研修に必要な時間滞在したかどうかを判定するステップをさらに備える、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記受講情報データに格納されている情報に基づいて、研修識別子に関連付けられる研修に必要な時間を算出するステップと、
算出した前記研修に必要な時間を前記ユーザ端末に提供するステップと
をさらに備える、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
研修識別子に関連付けられる研修の開催時間帯情報を変更するためのカスタマイズリクエストを受信するステップと、
前記カスタマイズリクエストに応答して、前記受講情報データに変更後の開催時間帯情報を登録するステップと
をさらに備える、請求項6に記載の方法。
【請求項11】
請求項6乃至10のいずれか一項に記載の方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療機器用の研修システム、研修システムによって実行される方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
仕事上のスキルアップのための様々な形態の研修が行われている。研修の形態には、研修会場で受講する会場型研修/対面型研修(講義、実技)及び任意の場所で受講する非会場型研修/非対面型研修(eラーニング)があり、研修内容に応じて任意の研修形態が選択されている。例えば、特許文献1では学校教育分野のeラーニングシステムが提供されており、特許文献2ではインターネットを介した遠隔講義運用支援システムが提供されている。一方、医療機器の保守管理のための研修では、機器操作の誤りが人体に影響する可能性があるため、実際に医療機器を操作しながらスキルを磨く必要があり、本件特許出願人は、会場型研修を提供している(非特許文献1)。
【0003】
非特許文献1のような会場型研修では、従来、受講希望者が、営業・サービス担当者から受領した研修スケジュールの中から希望の研修スケジュールを選択し、FAXや営業担当者経由で申込を行い、研修スタッフが、関係部署への依頼及び業務連絡をマニュアルで行っていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002-139986号公報
【特許文献2】特開2006-201281号公報
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】日機装株式会社 医療従事者向け情報サイト 研修情報、[online]、 [2020年8月7日検索]、インターネット<https://webmedical.nikkiso.co.jp/>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の医療機器の保守管理のための研修では、研修プログラム(研修コース)が一律であるため、受講者は既に知っている内容も含めて研修日程全てに参加する必要があった。このため、受講者は、研修会場での研修内容および受講時間を個々の希望に応じて最適化できなかった。
【0007】
また、研修申込に関するフローは人手に頼る所が多く、受講者の希望に沿った受講情報を生成することができなかった。研修スタッフの方も、研修内容に応じた受講時間管理を自動的に行うことができなかった。
【0008】
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、受講者個々人の希望に沿った受講情報を生成する、医療機器用の研修システム、研修システムによって実行される方法、およびプログラムを提供することを目的とする。更に、本発明は、研修内容に応じた受講時間管理を行う医療機器用の研修システム、研修システムによって実行される方法、およびプログラムを提供することを副次的な目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様である医療機器用の研修システムは、研修会場で受講する会場型研修及び任意の場所で受講する非会場型研修のために構成される医療機器用の研修システムであって、外部ネットワークと通信するための通信部、記憶部、および制御部を備え、
前記制御部は、
ユーザ端末からのアクセスに応答して、受講可能な研修スケジュールを前記ユーザ端末に前記通信部を介して提供するステップと、
前記研修スケジュールにおける特定の時期とユーザを識別するユーザ識別子とを含む研修申込データを前記通信部を介して受信し、前記研修申込データに基づいて受講情報データを前記記憶部に格納するステップと、
前記受講情報データに基づいて、前記研修会場の受付のための第1の情報を生成するステップと
を実行する。
【発明の効果】
【0010】
受講者は、個々人の希望に沿って研修を受講でき、研修システムは、受講者の希望に沿った受講情報を生成できる。また、研修スタッフは、受講者ごとに研修内容に応じた受講時間管理を行える。
【図面の簡単な説明】
【0011】
本明細書において開示される実施形態の詳細な理解は、添付図面に関連して例示される以下の説明から得ることができる。
【
図1】本発明の実施形態に係る研修システム、ユーザ端末、研修用受講端末、社内端末及び血液浄化装置を含むシステム全体の構成図である。
【
図2】本発明の実施形態に係る研修システムのシステム構成図である。
【
図3】本発明の実施形態に係るユーザ情報のデータ構造の一例を示す図である。
【
図4】本発明の実施形態に係る研修情報のデータ構造の一例を示す図である。
【
図5】本発明の実施形態に係る研修リソースのデータ構造の一例を示す図である。
【
図6】本発明の実施形態に係る受講情報のデータ構造の一例を示す図である。
【
図7】本発明の実施形態に係る研修コンテンツのデータ構造の一例を示す図である。
【
図8】本発明の実施形態に係る血液浄化装置のシステム構成図である。
【
図9】ユーザ視点から見た一連の研修フローを説明する図である。
【
図10A】本発明の実施形態に係るカレンダー画面を示す図である。
【
図10B】本発明の実施形態に係る希望時間選択画面を示す図である。
【
図10C】本発明の実施形態に係る対象装置選択画面を示す図である。
【
図11】研修システムが、ユーザからの研修申込を受信し、申込のあった研修に関連する部署へ通知を行い、申込のあった研修のeラーニングコンテンツをユーザに利用可能にする処理フローを示す図である。
【
図12】本発明に係る研修システムが提供するeラーニングを利用した予習及び復習の共通フローを説明する図である
【
図13】受講者(ユーザ)の研修会場での受付・退出処理、研修用受講端末及び血液浄化装置のアクティベート処理、及び修了書発行処理の処理フローを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(全体構成)
図1は、本発明の実施形態に係る研修システム10、ユーザ端末11、研修用受講端末12、社内端末13及び血液浄化装置14を含むシステム全体の構成図である。研修システム10は、インターネットなどの第1のネットワーク15を介してユーザ端末11と相互に通信可能に接続されており、また、インターネットあるいはLANやWANなどの第2のネットワーク16を介して研修用受講端末12及び社内端末13と相互に通信可能に接続されている。
図1では、研修システム10と血液浄化装置14が第2のネットワーク16を介して接続される構成を点線で示しているが、これは血液浄化装置14が、必ずしも第2のネットワーク16に接続される必要はなく、独立して存在し得ることを示している。
図1では、説明の簡便化のため、ユーザ端末11、研修用受講端末12、社内端末13及び血液浄化装置14は1つずつしか示されていないが、これらは複数存在し得る。
【0013】
本明細書では、研修システム10を1つのシステムあるいは装置として説明するが、研修システム10によって実行される様々な処理を複数のシステムあるいは装置で分散して実行するように構成してもよい。
【0014】
ユーザ端末11は、受講者によって使用される端末であり、パーソナルコンピュータ(PC)やタブレット型端末などの通信機能を備えたコンピュータとすることができるが、特定の装置やデバイスに限定されることはない。
【0015】
研修用受講端末12は、医療機器の保守管理のための研修時に使用するPC、タブレット型端末やスマートグラスなどのデバイスを含む。受講者は、研修用受講端末12を介して研修システム10にアクセスすることができ、研修システム10は、研修用受講端末12を介して、実機研修時に使用するeラーニングシステムを受講者に提供することができる。
【0016】
社内端末13は、研修を提供する企業等の従業員が使用する端末であり、パーソナルコンピュータ(PC)やタブレット型端末などの通信機能を備えたコンピュータとすることができるが、特定の装置やデバイスに限定されることはない。
【0017】
血液浄化装置14は、研修時に使用される実機、例えば、透析装置である。透析装置は、透析治療において使用される機器である。血液浄化装置14の機能構成については
図8を参照しながら後述する。
【0018】
(研修システム10の機能構成)
研修システム10は、医療機器用の研修システムであり、会場型研修/対面型研修(講義、実技)及び非会場型研修/非対面型研修(eラーニング)の両形式の研修を提供する。以下、研修システム10によって提供される様々な機能が説明される。
【0019】
(研修予約フェーズの処理内容)
研修システム10は、ユーザ端末11からのアクセスに応答して、受講可能な研修スケジュールをユーザ端末11に提供する。研修スケジュールは、研修を特定する情報(研修プログラムID、研修ID、名称)、研修日時、実技研修で使用する医療機器を特定する情報(医療機器ID、名称)、会場、ブース、金額及び研修内容などの情報を含む。研修システム10は、ユーザ端末11から受信した研修申込データを格納する。研修申込データは、ユーザID、研修ID、研修日時、医療機器ID、会場、ブース及び金額などの情報を含む。
【0020】
研修システム10によって提供される研修は、ログインユーザである受講者のスキルに応じて任意に選択され得る。例えば、あるレベル(例えば、経験値の多寡によるレベル分けであってよい)の医療機器の保守管理に必要な研修が選択可能であってよく、受講経験者が自分にとって必要な個々の研修を選択可能であってよい。
【0021】
(予約後の研修準備フェーズの処理内容)
研修システム10は、研修申込データを読み出し、読み出した研修に関連付けられる1又は複数の関係部署に対して通知を送信する。1又は複数の関係部署の例は、実際に研修を担当する研修スタッフ部門、研修に関する事務を担当する事務部門、受講者の所属先である病院等を担当する営業部門、サービスエンジニア部門を含む。通知は、研修申込を行った受講者のユーザID及び研修IDに従って行われる。これにより、研修スタッフ部門は、研修会場で必要な実機の準備を行え、事務部門は、必要な事務処理を行え、営業部門やサービスエンジニア部門の担当者は、自らの担当病院等で受講者がいることを把握できる。
【0022】
研修システム10は、研修会場で使用するブース及び血液浄化装置14を予約し、対象の血液浄化装置14のための研修用データを研修スケジュールに合わせて配信する。ブースには、研修用受講端末12が備え付けられる。これにより、受講者は、研修会場に到着して血液浄化装置14(実機)を用いた研修を始める際に必要な研修用データを即座に使用ができるようになる。
【0023】
(予約後の非会場型研修/非対面型研修フェーズの処理内容)
研修システム10は、eラーニングシステムをユーザ端末11及び研修用受講端末12に提供できる。eラーニングシステムは、研修システム10によって実行される機能の一つである。eラーニングシステムは、それぞれの研修に応じてユーザによる利用可能期間を定められる。例えば、利用可能期間は、申込直後から受講後〇〇日まで、等を示す。これにより、受講者は、eラーニングシステムを利用して予習及び復習することができ、また、実機の研修中も必要なコンテンツを参照できるようになる。
【0024】
研修システム10は、ブース及び血液浄化装置14が予約されたことに応答して、受講者が血液浄化装置14に関連付けられるeラーニングのコンテンツにアクセスできるようにする。これにより、受講者は、研修会場に行く前に、必要な研修コンテンツをeラーニングにより学習できるようになる。eラーニングの研修コンテンツは、実機の取り扱いに関する講義、研修スタッフによる実機の操作デモンストレーション、実機の360度映像などであってよい。受講者は、講義を通して必要な知識を知り、操作デモンストレーションを通して実際の操作方法を視覚的に学び、360度映像を通して実機を色々な角度から観察し、実機の任意の箇所の解説を学ぶことができる。
【0025】
研修システム10は、受講者の学習履歴及び経験値の情報を格納し、学習履歴及び/又は受講者の経験値に応じて1又は複数の推奨研修をユーザ端末11に提供できる。例えば、受講者がある研修を受講済である場合、研修システム10は、それとは異なる研修をレコメンドできる。
【0026】
(会場型研修フェーズの処理内容)
研修システム10は、受講者の受付処理及び退出処理を行う。研修会場に到着すると、受講者は受付に設置された二次元コードリーダーなどの受付機器に受講票に記載された二次元コードを読み取らせる。研修システム10は、受付機器から読み取った情報を受信し、受講者の受付処理を行う。また、研修会場を退出する際、受講者は出口等で受講票の二次元コード又は修了書の二次元コードを退出機器に読み取らせる。研修システム10は、退出機器から読み取った情報を受信し、受講者の退出処理を行う。受付機器及び退出機器は同一のデバイスであってもよい。研修システム10は、受付処理が行われたことに応答して受講者が使用する研修用受講端末12及び(ネットワーク接続されている場合には)血液浄化装置14を使用可能にするアクティベート処理を行える。
【0027】
研修システム10は、受講者による研修用受講端末12からのアクセスに応答して、予め申し込まれた研修コンテンツを提供する。受講者は、研修用受講端末12を介してeラーニングシステムを使用しながら、実機での研修を受講できる。
【0028】
研修システム10は、eラーニングシステムを介して実機の装置IDを研修用受講端末12から受信し、装置IDが実機のものであるかどうかを判定する。研修システム10は、肯定的な判定結果に応答して、研修内容のテストを研修用受講端末12に(例えば、eラーニングシステムを通して)提供できる。実機にはそれぞれ装置IDが付与されている。受講者は、その装置IDをeラーニングシステムによって提供される画面上で入力し、講習内容についてのテストを受けられる。装置IDは、それぞれの医療機器に割り当てられるUDI(Unique Device Identification)や機器の製造番号であってよく、それぞれの医療機器を識別可能なIDであればよい。
【0029】
研修システム10は、受講者がテストに合格した場合、修了書を発行できる。修了書は、研修用受講端末12から印字され、電子データとしてユーザ端末11に送信され得る。
【0030】
(会場型研修後の処理内容)
研修システム10は、受講者が受講した研修に関する集計処理を行う。例えば、研修システム10は、それぞれの研修について、eラーニングで学習した時間、研修会場の滞在時間、実機を操作した時間などを把握できる。滞在時間は、受付機器と退出機器を通過した時間の差に基づいて算出され得る。研修システム10は、不正受講を把握できる。例えば、研修システム10は、受付機器を介して受付処理を行っていない場合、テストに合格しても修了書を発行しない、などのエラー処理を行える。
【0031】
(その他の処理内容)
研修システム10は、受講者のカスタマイズリクエストをユーザ端末11から受信し、カスタマイズリクエストに従って、研修時間帯及び/又は研修内容を調整できる。例えば、従来の研修プログラムは一律であったため、受講者が既に知っている内容も含めて研修日程全てに参加する必要があった。研修システム10は、受講者が研修コースのうちの特定の研修のみを受講できる選択機能、及び個々の研修の開催時間帯を調整できる調整機能を提供できる。例えば、実機の実技講習のみを希望する受講者が選択した2つの研修が、10時~12時の時間帯と15時半~17時半の時間帯に開催される場合、研修システム10は、いずれかの研修を13時~15時の時間帯に移動できる。これにより、受講者個別の希望に応じた研修時間帯及び/又は研修内容のカスタマイズによる受講時間の最適化が可能となる。
【0032】
研修システム10は、受講者が予約した研修又は受講者が予約した医療機器に対応する研修の研修時間及び研修時間の総和を算出できる。算出結果は、受講者に示されてよい。
【0033】
(研修システム10のシステム構成)
次に、研修システム10のシステム構成が説明される。
図2は、本発明の実施形態に係る研修システム10のシステム構成図である。研修システム10は、クラウドシステム上に、あるいは社内ネットワーク上に置かれるように構成されてよい。
図2に示すように、研修システム10は、一般的なコンピュータと同様に、バス120などによって相互に接続された制御部101、主記憶部102、補助記憶部103、インターフェース(IF)部104、及び出力部105を備える。補助記憶部103は、研修システム10の各機能を実装するプログラム、及び当該プログラムで取り扱うデータを格納する。補助記憶部103は、ファイル/データベースなどの形式で、ユーザ情報106、研修情報107、研修リソース108、受講情報109及び研修コンテンツ110を備える。研修システム10は、ユーザ情報106、研修情報107、研修リソース108、受講情報109及び研修コンテンツ110に格納されている情報を読み出し、あるいは更新できる。補助記憶部103に格納されている各プログラムは、研修システム10によって実行される。
【0034】
制御部101は、中央処理装置(CPU)とも呼ばれ、研修システム10の各構成要素の制御やデータの演算を行い、また、補助記憶部103に格納されている各種プログラムを主記憶部102に読み出して実行する。主記憶部102は、メインメモリとも呼ばれ、受信した各種データ、コンピュータ実行可能な命令及び当該命令による演算処理後のデータなどを記憶する。補助記憶部103は、ハードディスク(HDD)などに代表される記憶装置であり、データやプログラムを長期的に保存する際に使用される。
【0035】
図2の実施形態は、制御部101、主記憶部102及び補助記憶部103を同一のコンピュータの内部に設ける実施形態について説明するが、他の実施形態として、研修システム10は、制御部101、主記憶部102及び補助記憶部103を複数個使用することにより、複数のコンピュータによる並列分散処理を実現するように構成することもできる。また、他の実施形態として、研修システム10のための複数のサーバを設置し、複数サーバが一つの補助記憶部103を共有する実施形態にすることも可能である。
【0036】
IF部104は、他のシステムや装置との間でデータを送受信する際のインターフェースの役割を果たし、また、システムオペレータから各種コマンドや入力データ(各種マスタ、テーブルなど)を受け付けるインターフェースを提供する。出力部105は、処理されたデータを表示する表示画面や当該データを印刷するための印刷手段などを提供する。
【0037】
ユーザ情報106は、本発明に係る研修システム10を利用する受講者(例えば、病院の従業員など)の情報を格納する。
【0038】
図3は、本発明の実施形態に係るユーザ情報106のデータ構造の一例を示す図である。ユーザ情報106は、ユーザID301、所属先ID302、氏名303、連絡先304、受講申込研修305、レベル情報306、担当営業及びエンジニア307を含むことができるが、これらのデータ項目に限定されることはなく他のデータ項目も含むことができる。
【0039】
ユーザID301は、本発明に係る研修システム10を利用するユーザ(受講者)を識別する識別子である。所属先ID302は、ユーザが所属する病院等の所属先を識別する識別子である。氏名303は、ユーザの氏名を示す。連絡先304は、ユーザの連絡先(電子メールアドレス、電話番号、住所など)を示す。受講申込研修305は、ユーザが申込をした研修を特定する情報(研修プログラムID、研修ID、研修名称、開催日時など)を示す。レベル情報306は、ユーザのレベル(例えば、初級なのか、中上級なのか、など)及び経験値(例えば、実務経験〇年、など)を示す。担当営業及びエンジニア307は、ユーザの所属先を担当している営業及びエンジニアの氏名、連絡先情報を示す。
【0040】
図2に戻って説明すると、研修情報107は、研修のスケジュール情報及び研修内容を格納する。
図4は、本発明の実施形態に係る研修情報107のデータ構造の一例を示す図である。研修情報107は、研修ID401、研修名称402、開催会場403、開催日時404、関連部署405、及び研修プログラムID406を含むことができるが、これらのデータ項目に限定されることはなく他のデータ項目も含むことができる。
【0041】
研修ID401は、研修を識別する識別子である。研修名称402は、研修の名称を示す。開催会場403は、研修の開催場所(例えば、〇〇企業の△△研修センター、及び研修を行うブース名など)の情報を示す。開催日時404は、研修が開催される具体的な日時の情報を示す。関連部署405は、研修スタッフ部門、総務・管理部門など研修に関連付けられる部署及びその通知先情報を示す。研修プログラムID406は、個々の研修ID401をグループ化する識別子である。例えば、ある医療機器の研修プログラムには、研修プログラムID406が付与されており、その研修プログラム内で行われる個々の研修には研修ID401が付与されている。
【0042】
図2に戻って説明すると、研修リソース108は、研修スタッフ、研修で使用される実機の情報、ブースの情報、及び研修で用いられる備品の情報を格納する。
図5は、本発明の実施形態に係る研修リソース108のデータ構造の一例を示す図である。研修リソース108は、リソースID501、区分502、関連研修503、割当済スケジュール504、及び装置ID505を含むことができるが、これらのデータ項目に限定されることはなく他のデータ項目も含むことができる。
【0043】
リソースID501は、研修に使用されるリソースを識別する識別子である。区分502は、研修に使用されるリソースが人的リソース(例えば、研修スタッフ)なのか、あるいは物的リソース(例えば、実機、ブース、備品)なのかの区分を示す。関連研修503は、人的リソースあるいは物的リソースが対応可能な1又は複数の研修を示す。例えば、ある医療機器の実機(物的リソース)がある研修に対応可能な場合、関連研修503には当該研修を特定する研修プログラムID、研修IDが格納されている。割当済スケジュール504は、人的リソースあるいは物的リソースが既に割り当てられている(予約されている)研修の日時情報及び場所情報を示す。装置ID505は、区分502が物的リソースのうちの実機を示す場合に、当該実機の装置IDを示す。
【0044】
図2に戻って説明すると、受講情報109は、ユーザが受講する予定の研修及び実際に受講した研修について情報を格納する。
図6は、本発明の実施形態に係る受講情報109のデータ構造の一例を示す図である。受講情報109は、ユーザID301、所属先ID302、氏名303、研修ID401、研修名称402、開催会場403、開催日時404、研修プログラムID406、装置ID505、医療機器ID601、コンテンツ開放フラグ602、受付情報603、退出情報604、受講時間605、及び修了書発行フラグ606を含むことができるが、これらのデータ項目に限定されることはなく他のデータ項目も含むことができる。
【0045】
ユーザID301は、本発明に係る研修システム10を利用するユーザ(受講者)を識別する識別子である。所属先ID302は、ユーザが所属する病院等の所属先を識別する識別子である。氏名303は、ユーザの氏名を示す。研修ID401は、開催される、又は開催された研修を識別する識別子である。研修名称402は、研修の名称を示す。開催会場403は、研修が開催される、又は開催された場所(会場、ブース)の情報を示す。開催日時404は、研修が開催される、又は開催された日時の情報を示す。研修プログラムID406は、個々の研修ID401をグループ化する識別子である。装置ID505は、ユーザが受講の際に利用する実機の装置IDを示す。医療機器ID601は、ユーザが受講の際に利用する、あるいは利用した実機の種類(例えば、製品名など)を示す。医療機器ID601が実機の種類を示すのに対し、装置ID505は、個々の実機の装置IDを示す。コンテンツ開放フラグ602は、ユーザに対してeラーニングのコンテンツへのアクセスを許可するか否かを示す。受付情報603は、ユーザが研修会場で受付処理を行った受付機器ID、日時情報を示す。退出情報604は、ユーザが研修会場で退出処理を行った退出機器ID、退出日時を示す。受講時間605は、ユーザが研修を受講した時間情報(開始日時、終了日時、トータル受講時間など)を示す。ユーザがeラーニングのコンテンツを複数回に分けて受講した場合には、それぞれの時間情報が受講時間605に記録されてよい。修了書発行フラグ606は、ユーザが講習受講後のテストに合格して修了書を発行されているかどうかを示す。
【0046】
図2に戻って説明すると、研修コンテンツ110は、受講者に提供するeラーニングの研修コンテンツを格納する。
図7は、本発明の実施形態に係る研修コンテンツ110のデータ構造の一例を示す図である。研修コンテンツ110は、研修ID401、及びコンテンツ701を含むことができるが、これらのデータ項目に限定されることはなく他のデータ項目も含むことができる。
【0047】
研修ID401は、開催される、又は開催された研修を識別する識別子である。コンテンツ701は、受講者に提供するeラーニングの研修コンテンツを示す。
【0048】
(血液浄化装置14のシステム構成)
次に、血液浄化装置14について説明する。
図8は、本発明の実施形態に係る血液浄化装置14のシステム構成図である。
図8に示すように、血液浄化装置14は、一般的なコンピュータと同様に、バス1420などによって相互に接続された制御部1401、主記憶部1402、補助記憶部1403、インターフェース(IF)部1404、入出力部1405、及び透析部1406を備える。
【0049】
制御部1401、主記憶部1402、補助記憶部1403、及びインターフェース(IF)部1404は、それぞれ制御部101、主記憶部102、補助記憶部103、及びインターフェース(IF)部104と同じ役割を果たすため、詳細な説明は省略する。入出力部1405は、血液浄化装置14のユーザインターフェース(UI)を提供しており、各種データをUI上に表示し、タッチパネル操作等によるユーザ入力を受け付ける。
【0050】
透析部1406は、透析治療を実施するためのアクチューエータ及びセンサ等を備える。より詳細に言えば、透析部1406は、配管部及び血液回路内(以下、流路という)の透析液や血液等の液体を送液するポンプ、流路の開閉を行う電磁弁、並びに流路の液体(液体の圧力や濃度等)を検出するセンサ等を備える。
【0051】
(各種フローについての説明)
図9~
図13を参照しながら、研修の申込から受講終了までのフローを説明する。まず、
図9を参照しながら、ユーザ視点から見た一連の研修のフローを説明し、その後、
図10~
図13の処理フロー及び画面例を参照しながら、研修システム10によって実行される処理を説明する。
【0052】
(ユーザ視点から見た一連の研修フロー)
図9は、ユーザ視点から見た一連の研修フローを説明する図である。
図9では、後述する研修システム10による処理を説明する前に、ユーザがどのように研修を受講するのかについて概略を説明する。
【0053】
S901にて、ユーザ(受講者)は、ユーザ端末11を使用して研修システム10にアクセスし、(例えば、カレンダーから所望の日付を選択することによって)研修日を選択し、実技研修を行うブースの空席情報を参照しながら希望時間帯を選択する。ユーザは、複数の研修日を一括して選択し、予約することもできる。ユーザは、実技研修で使用する実機の予約状況を参照しながら、自らが使用する実機の種類を選択し、予約内容を確認することにより研修申込を行う。
【0054】
研修システム10は、ユーザ情報106、研修情報107、研修リソース108、及び受講情報109を参照し、それらに格納されている情報を読み出し、必要な情報加工などの処理を行った上で、任意の処理順序で、任意の情報のみをユーザ端末11に提供する。ユーザは、提供された情報の中から所望の情報を選択することによって研修申込を行う。ここで、
図10A~
図10Cを参照しながら、ユーザが研修申込を行う画面の一例を説明する。
【0055】
図10Aは、研修システム10によって提供された研修スケジュールのうち、研修日の一覧を示すカレンダー画面1001である。
図10Aのカレンダーでは、研修申込可能な日にはリンクが付けられている。カレンダーは、それぞれの日付について「空席あり」「満席」「受付前」を識別可能なように表示されてよい。
【0056】
ユーザは、ユーザ端末11を介して、特定の研修又は医療機器を選択した上で、申込をしたい日付(
図10Aの例では7月15日)をクリックすると、研修システム10は、
図10Bに例示するような希望時間選択画面1002をユーザ端末11に表示する。本発明の他の実施形態では、研修システム10は、最初に日付を選択され、その後、特定の研修又は医療機器を選択されてから希望時間選択画面1002をユーザ端末11に表示してもよい。
【0057】
希望時間選択画面1002は、選択された日付(7月15日)に開催される医療機器の研修のブースの時間帯、残り定員、受付状況(「空席あり」「空席わずか」「満席」)を例示するが、これ以外の情報を表示するように構成されてもよい。
図10Bの例では、ユーザは、ユーザ端末11を介して、「ブース1午前」の研修をクリックして申し込む例が示されている。
【0058】
対象装置選択画面1003は、研修で使用する医療機器(実機)の種類の一覧を表示する。ユーザは、ユーザ端末11を介して、受講したい実機の種類(
図10Cの例では「実機の種類A」)を選択する。選択後、研修システム10は、申込内容を確認するための確認画面をユーザ端末11に表示し、ユーザは申込内容を確認した後、申込ボタンを押下するなどの操作を行って申込を行う。研修の日付の選択は、対象装置選択画面1003を表示する前に行ってもよいし、対象装置選択画面1003での操作の後に行ってもよい。
【0059】
図10A~
図10Cの例では、特定の研修又は医療機器を選択した後、日付、ブースの時間帯を選択する実施形態を説明したが、本発明の実施形態はこれに限定されない。すなわち、研修システム10が提供した研修スケジュールの情報を任意の順番でユーザは選択できる。例えば、本発明の実施形態では、特定の研修、研修日、希望時間帯及びブース(座席)を選択し、実機の種類を選択しなくても申込を行うことが可能であり、あるいは、実機の種類、研修日、希望時間帯及びブースを選択し、特定の研修を選択しなくても申込を行うことが可能である。
【0060】
図9に戻って説明を続ける。研修申込の完了後、S902にて、ユーザは、ユーザ端末11を使用して研修システム10にアクセスし、申込をした研修に関連付けられるeラーニングのコンテンツで実技研修受講前に予習することができる。eラーニングのコンテンツは、実機の取り扱いに関する講義や、研修スタッフによる当該実機の操作デモンストレーション、当該実機の360度映像などであってよい。
【0061】
S903にて、ユーザは、実技研修の会場まで移動し、予約した日時及びブースにて実技研修を受講する。ユーザは、研修用受講端末12を介してeラーニングシステムを使用しながら、実機での研修を受講することができる。受講終了後、ユーザは、研修内容についてのテストを受けることができる。
【0062】
S904にて、ユーザは、ユーザ端末11を使用して研修システム10にアクセスし、受講した研修に関連付けられるeラーニングのコンテンツを復習することができる。
【0063】
このように、本発明では、ユーザに対して実技研修及びeラーニング研修の併用研修を提供しており、ユーザは、それぞれの研修の利点を享受し、効率的に受講できるようになる。
【0064】
(処理フロー:研修申込、関係部署への通知及びeラーニングコンテンツ開放処理)
図11は、研修システム10が、ユーザからの研修申込を受信し、申込のあった研修に関連する部署へ通知を行い、申込のあった研修のeラーニングコンテンツをユーザに利用可能にする処理フローを示す。
【0065】
S1101にて、研修システム10は、ユーザ端末11からのアクセスに応答して、受講可能な研修スケジュールをユーザ端末11に提供する。研修スケジュールは、医療機器の研修を特定する情報(研修プログラムID、研修ID、名称)、研修日、実技研修で使用する医療機器を特定する情報(医療機器ID、名称)、会場、ブース、金額、及び研修内容などの情報を含む。研修スケジュールは、研修プログラムID406に関連付けられる個々の研修ID401が明示されるように表示されてよい。ユーザは、ユーザ端末11を介して、提供された研修スケジュールから特定の研修、特定の医療機器、希望する日時及び研修会場のブースを選択し、ユーザ端末11を介して研修申込データを研修システム10に送信する。研修申込データは、ユーザID、研修プログラムID、研修ID、研修日時、医療機器ID、会場、及びブースなどの情報を含む。研修システム10は、研修申込データに基づいて、受講情報109にデータを格納する。
【0066】
本発明の一実施形態では、研修システム10は、ユーザのユーザID301に基づいてユーザ情報106に問い合わせを行い、レベル情報306から当該ユーザのレベル(例えば、初級なのか、中上級なのか、など)及び経験値(例えば、実務経験〇年、など)を取得し、受講可能な研修スケジュール及び研修内容を絞り込んだ上でユーザ端末11に提供できる。例えば、中上級レベルの医療機器の保守管理に必要な受講内容の一連のセットが選択可能なように、あるいはユーザが自分にとって必要な受講内容のみを選択可能なように、研修スケジュールがユーザ端末11に提供されてもよい。
【0067】
本発明の一実施形態では、研修システム10は、受講情報109から受講者の過去の学習履歴を読み出し、読み出した学習履歴に基づいて受講者に対する推奨研修を決定し、1又は複数の推奨研修をユーザ端末11に提供できる。
【0068】
本発明の一実施形態では、研修システム10は、受講者のカスタマイズリクエストをユーザ端末11から受信し、カスタマイズリクエストに従って、研修スケジュール及び/又は研修内容を調整できる。ユーザは、提供された研修スケジュールから希望する1又は複数の個々の研修(換言すれば、一連の研修プログラムのうちの1又は複数の個々の研修)を選択できる(第1のカスタマイズ)。選択した研修が連続する時間帯で行われていない場合、研修スタッフや実機の空き時間を確認し、ユーザは、その間の空き時間に選択した個々の研修を移動可能かどうかのカスタマイズリクエストを、ユーザ端末11を介して研修システム10に送信できる(第2のカスタマイズ)。研修システム10は、第2のカスタマイズの要求に応答して、受講情報109の開催日時の情報を変更後の時間帯に更新できる。
【0069】
S1102にて、研修システム10は、研修申込に関連付けられる1又は複数の実機の種類を研修リソース108から読み出してユーザ端末11に提供する。具体的に言えば、研修申込のデータの研修ID401に基づいて、研修リソース108に問い合わせを行い、その研修日にまだ割り当てられていない実機のデータを読み出す。ユーザは、提供された実機の種類の中から自分が所属先で使用する実機と同じ種類の実機をユーザ端末11を介して選択する。研修システム10は、選択された情報を受信し、受講情報109の装置ID505及び医療機器ID601にデータを格納するとともに、研修リソース108の割当済スケジュール504に、ユーザID301、研修ID401、研修の日時情報や場所情報(会場、ブース)を登録する。これにより、研修で使用する研修用受講端末12及び血液浄化装置14が予約済となる。予約が完了したことに応答して、研修システム10は、会場の受付機器に読み取らせる二次元コードを生成し、当該二次元コードを含む受講票を発行する。二次元コードは、受講者のユーザID301、研修ID401及び装置ID505などの情報を示す。受講票には、二次元コード以外にも、受講者情報及び研修情報が示されていてよい。受講票は、電子メールなどの電子情報として発行されてもよく、あるいは紙媒体で発行されてもよい。
【0070】
本発明の実施形態では、研修システム10は、ユーザ情報106、研修情報107、研修リソース108、及び受講情報109を参照し、それらに格納されている情報を読み出し、必要な情報加工などの処理を行った上で、任意の処理順序で、あるいは任意の情報のみをユーザ端末11に提供できる。上述の実施形態では、特定の研修、希望する日時及びブースを選択した後に、実機の種類を選択して研修を申し込むことを示したが、上述したように、本発明はこれ以外の順序で行うことが可能である。例えば、本発明の他の実施形態では、最初に実機の種類を選択した上で、特定の研修、希望する日時及びブースを選択して研修を申し込むようにしても構わない。この実施形態では、受講者が特定の実機の種類を選択すると、研修システム10は、関連研修503に格納されている1又は複数の研修IDを読み出して、ユーザ端末11に提供する。受講者が所望の研修を選択すると、研修システム10は、選択された研修の研修ID、日時、及びブースの情報をユーザ端末11から受信する。
【0071】
本発明の実施形態では、特定の研修、希望する日時、及びブースを選択するのみで、実機の種類を選択しなくても研修申込を行うことが可能であり、あるいは、実機の種類、研修日時、及びブースを選択するのみで、特定の研修を選択しなくても研修申込を行うことが可能である。研修システム10は、前者の場合、選択された研修の研修ID401に固有の実機の種類を特定して受講情報109に格納し、後者の場合、選択された実機の種類に固有の研修ID401を特定して受講情報109に格納できるため、ユーザによる選択は省略可能である。
【0072】
本発明の実施形態では、ユーザは、研修会場で使用するブースや実機以外にも、その他研修で使用する備品等の研修リソースを研修申込時に選択できる。かかる場合、研修システム10は、研修リソース108を参照し、ブース、実機、備品等の情報を読み出し、
図10A~
図10Cで例示する画面や類似の画面内でそれらの情報(空き情報、残数情報などの情報を含む)をユーザ端末11に提供し、ユーザに選択してもらうようにすることができる。
【0073】
S1103にて、研修システム10は、受講情報109に格納されたデータのユーザID301及び研修ID401に基づいてユーザ情報106及び研修情報107に問い合わせを行い、担当営業及びエンジニア307の連絡先情報と関連部署405の連絡先情報を読み出し、読み出した連絡先情報に基づいて、ユーザ(受講者)が申込をした研修の情報を通知する。通知された担当営業、エンジニア、関連部署は、社内端末13を介して通知を受信する。これにより、関連部署の研修スタッフ等は、受講日までに必要な準備(例えば、指定された種類の実機の用意、実機で必要となる研修用データの配信準備、など)を行うことができるようになる。さらに、研修システム10は、受講情報109に格納されている情報(例えば、日時情報)に基づいて、ユーザ(受講者)が申込をした研修のそれぞれに必要な時間を算出し、通知先及びユーザに提供することができる。
【0074】
S1104にて、研修システム10は、研修申込データの研修ID401に基づいて、研修コンテンツ110に問い合わせを行い、コンテンツが存在する(すなわち、当該研修がeラーニングで受講可能である)場合、コンテンツ開放フラグ602に、eラーニングのコンテンツへのアクセス許可を示すフラグをセットする。これにより、ユーザがユーザ端末11からアクセスしてきた際、研修システム10は、対応するeラーニングのコンテンツをユーザ(受講者)に提供できるようになる。eラーニングのコンテンツは、実機の取り扱いに関する講義や、研修スタッフによる当該実機の操作デモンストレーション、当該実機の360度映像などであってよい。
【0075】
(処理フロー:eラーニングを使用した研修の処理フロー)
図12は、本発明に係る研修システム10が提供するeラーニングを利用した予習及び復習の共通フローを説明する図である。
【0076】
S1201にて、受講者(ユーザ)は、ユーザ端末11を介して研修システム10にアクセスし、所定のユーザ認証を経た上でログインする。
【0077】
S1202にて、研修システム10は、ユーザID301に基づいて受講情報109を検索し、受講可能なコンテンツの一覧をユーザ端末11に表示する。受講者は、ユーザ端末11を介してコンテンツを選択し、当該コンテンツの受講を開始あるいは再開するためのボタン等を押下する。
【0078】
S1203にて、研修システム10は、S1202にて開始ボタン等が押下されたことに応答して、選択されたコンテンツをユーザ端末11に提供し、受講者は、当該コンテンツを学習する。
【0079】
S1204にて、コンテンツの受講を終了あるいは一時中止する場合、受講者は、ユーザ端末11を介して、終了ボタン等を押下し、その後、研修システム10からログオフする。
【0080】
この処理フローでは、ユーザ端末11を介して研修システム10にアクセスし、研修申込したコンテンツを予習、復習するフローを説明したが、集合研修時に実機の操作をしながら、研修用受講端末12を介して研修システム10にアクセスする際も同様のフローとなる。
【0081】
(処理フロー:受付・退出処理、アクティベート処理、修了書発行処理)
図13は、受講者(ユーザ)の研修会場での受付・退出処理、研修用受講端末12及び血液浄化装置14のアクティベート処理、及び修了書発行処理の処理フローを示す。
【0082】
S1301にて、受講者は、研修会場に到着すると受付(会場入口)に設置された二次元コードリーダーなどの受付機器に受講票に記載された二次元コードを読み取らせる。研修会場に受付機器がない場合は、受付スタッフに受講票を渡して、社内端末13に入力してもらうようにしてもよい。受講票の二次元コードは、受講者のユーザID301、研修ID401及び装置ID505などの情報を示す。受講票には、二次元コード以外にも、受講者情報及び研修情報が示されていてよい。研修システム10は、受付機器によって読み取られた情報又は社内端末13を介して入力された情報を受信し、それらの情報に基づいて受講情報109の受付情報603に受付機器ID、受付日時などの情報を登録することにより受講者の受付処理を行う。
【0083】
S1302にて、研修システム10は、受付処理が行われたことに応答して、受講情報109に問い合わせを行い、ユーザID301に関連付けられる装置ID505を特定し、特定した装置ID505に関連付けられる研修用受講端末12及び血液浄化装置14を使用可能にするアクティベート処理を行う。アクティベート処理により、研修用受講端末12は使用可能になり、実機研修時に使用するeラーニングコンテンツが利用可能になる。アクティベート処理が行われていない場合(すなわち、受付処理が完了していない場合)、会場のブースに行ったとしても研修用受講端末12及び血液浄化装置14は使用できない。
【0084】
受講者は、研修を受講するため予約していたブースに入る。
図12を参照しながら説明したように、受講者は、研修用受講端末12を介して研修システム10にアクセスし、ログインする。研修システム10は、受講者による研修用受講端末12からのアクセスに応答して、予め申し込まれていた研修コンテンツを提供する。このようにして、受講者は、研修用受講端末12を介してeラーニングシステムを使用しながら、実機での研修を受講できる。
【0085】
S1303にて、実機の研修が終わると、受講者はテストを受けることができる。受講者が研修で使用する実機にはそれぞれ装置IDが付与されており、研修会場で実際に研修を受けた受講者はその装置IDをeラーニングシステム内で提供される画面で入力し、講習内容についてのテストを受けることができる。本発明の他の実施形態では、血液浄化装置14の入出力部1405(UI)を介して装置IDを入力し、血液浄化装置14が装置IDを研修システム10に送信することができる。
図5を参照しながら説明したように、研修システム10は、研修で使用される実機の装置IDの情報を研修リソース108に有している。研修システム10は、実機の装置IDを受信し、当該装置IDが実機のものであるかどうかを受講情報109の装置ID505又は研修リソース108の装置ID505に基づいて判定し、肯定的な判定結果に応答して、研修内容のテスト問題を研修用受講端末12に(例えば、eラーニングシステム内で)提供する。
【0086】
S1304にて、研修システム10は、受講者がテスト問題にパスした場合(合格した場合)、修了書発行フラグ606に所定の値をセットし、受講者及び終了した研修の情報を示す二次元コードを生成し、当該二次元コードを含む修了書を発行する。修了書は、研修用受講端末12から印字してもよいし、電子データとしてユーザ端末11に送信してもよい。本発明の一実施形態では、研修システム10は、受付機器を介して受付処理を行っていない場合、テストに合格しても修了書を発行しない、などのエラー処理を行うことにより研修受講の不正を把握できる。テスト終了後、受講者は、
図12を参照しながら説明したように、研修システム10からログオフする。
【0087】
S1305にて、受講者は、研修会場を退出する際、会場出口に設置された二次元コードリーダーなどの退出機器に受講票の二次元コード又は修了書の二次元コードを読み取らせる。退出処理は、受講票又は修了書を研修スタッフに渡し、研修スタッフによって社内端末13を介して行われてもよい。S1301の受付機器と退出機器は同一のデバイスであっても構わない。修了書の二次元コードは、受講者のユーザID301、研修プログラムID406、研修ID401、装置ID505などの情報を示す。研修システム10は、退出機器によって読み取られた情報又は社内端末13を介して入力された情報を受信し、それらの情報に基づいて受講情報109の退出情報604に退出機器ID、退出日時などの情報を登録することにより受講者の退出処理を行う。
【0088】
本発明の一実施形態では、研修システム10は、受講者の研修内容に関連付けられる集計処理を行うことができる。研修システム10は、受講情報109に問い合わせを行い、受講者がそれぞれの受講科目について、eラーニングの学習時間、研修会場の滞在時間(受付機器と退出機器を通過した時間の差)、実機の操作時間などを算出できる。研修システム10は、算出したそれぞれの時間と、各研修を修了するのに必要な時間を比較することにより、受講者が講習に必要な時間滞在したかどうかを判定することができる。
【0089】
(発明の実施態様)
本発明の第1の実施態様は、研修会場で受講する会場型研修及び任意の場所で受講する非会場型研修のために構成される医療機器用の研修システムである。研修システムは、外部ネットワークと通信するための通信部、記憶部、および制御部を備えている。制御部は、ユーザ端末からのアクセスに応答して、受講可能な研修スケジュールをユーザ端末に通信部を介して提供する。制御部は、研修スケジュールにおける特定の時期とユーザを識別するユーザ識別子とを含む研修申込データを通信部を介して受信し、研修申込データに基づいて受講情報データを記憶部に格納する。制御部は、受講情報データに基づいて、研修会場の受付のための第1の情報を生成する。
【0090】
これにより、研修システムは、ユーザに特定の時期の研修を選択させることができ、ユーザの希望に沿った受講情報データに基づいて、研修会場の受付のための第1の情報を生成できるという効果を奏する。
【0091】
本発明の第2の実施態様は、第1の実施態様において、更に、制御部が、ユーザ識別子および研修識別子を示す第1の情報を研修会場の受付機器または研修スタッフ端末から受信し、ユーザ識別子および研修識別子に基づいて受講情報データの受付関連情報を登録する。更に、制御部は、第1の情報または第2の情報を研修会場の退出機器または研修スタッフ端末から受信し、ユーザ識別子および研修識別子に基づいて受講情報データの退出関連情報を登録する。第2の情報は、研修識別子に関連付けられる研修が修了したことに応答して生成され、ユーザ識別子および研修識別子を示す。更に、制御部は、ユーザ識別子およびそれぞれの研修識別子に関連付けられる受付関連情報および退出関連情報に基づいて、それぞれの研修についての滞在時間を算出する。
【0092】
これにより、研修システムは、受付関連情報及び退出関連情報に基づいて、ユーザのそれぞれの研修についての滞在時間を算出できるという効果を奏する。
【0093】
本発明の第3の実施態様は、第1の実施態様において、制御部が、算出した滞在時間と、研修識別子に関連付けられる研修に必要な時間を比較することにより、ユーザが研修に必要な時間滞在したかどうかを判定する。
【0094】
これにより、研修システムは、ユーザが研修に必要な時間滞在したかどうかを判定できるという効果を奏する。
【0095】
本発明の第4の実施態様は、第1の実施態様において、制御部が、受講情報データに格納されている情報に基づいて、研修識別子に関連付けられる研修に必要な時間を算出し、算出した時間をユーザ端末に提供する。
【0096】
これにより、研修システムは、研修ごとに必要な時間を算出し、算出した時間をユーザ端末に提供できるという効果を奏する。
【0097】
本発明の第5の実施態様は、第1の実施態様において、制御部が、研修識別子に関連付けられる研修の開催時間帯情報を変更するためのカスタマイズリクエストを受信し、カスタマイズリクエストに応答して、受講情報データに変更後の開催時間帯情報を登録する。
【0098】
これにより、研修システムは、それぞれの研修をユーザ所望の時間帯に変更できるという効果を奏する。
【0099】
本発明の第6の実施態様は、研修会場で受講する会場型研修及び任意の場所で受講する非会場型研修のために構成される医療機器用の研修システムによって実行される方法である。研修システムは、外部ネットワークと通信するための通信部、記憶部、および制御部を備えている。この方法では、制御部は、ユーザ端末からのアクセスに応答して、受講可能な研修スケジュールをユーザ端末に通信部を介して提供する。制御部は、研修スケジュールにおける特定の時期とユーザを識別するユーザ識別子とを含む研修申込データを通信部を介して受信し、研修申込データに基づいて受講情報データを記憶部に格納する。制御部は、受講情報データに基づいて、研修会場の受付のための第1の情報を生成する。
【0100】
これにより、研修システムは、ユーザに特定の時期の研修を選択させることができ、ユーザの希望に沿った受講情報データに基づいて、研修会場の受付のための第1の情報を生成できるという効果を奏する。
【0101】
本発明の第7の実施態様は、第6の実施態様において、更に、制御部が、ユーザ識別子および研修識別子を示す第1の情報を研修会場の受付機器または研修スタッフ端末から受信し、ユーザ識別子および研修識別子に基づいて受講情報データの受付関連情報を登録する。更に、制御部は、第1の情報または第2の情報を研修会場の退出機器または研修スタッフ端末から受信し、ユーザ識別子および研修識別子に基づいて受講情報データの退出関連情報を登録する。第2の情報は、研修識別子に関連付けられる研修が修了したことに応答して生成され、ユーザ識別子および研修識別子を示す。更に、制御部は、ユーザ識別子およびそれぞれの研修識別子に関連付けられる受付関連情報および退出関連情報に基づいて、それぞれの研修についての滞在時間を算出する。
【0102】
これにより、研修システムは、受付関連情報及び退出関連情報に基づいて、ユーザのそれぞれの研修についての滞在時間を算出できるという効果を奏する。
【0103】
本発明の第8の実施態様は、第6の実施態様において、制御部が、算出した滞在時間と、研修識別子に関連付けられる研修に必要な時間を比較することにより、ユーザが研修に必要な時間滞在したかどうかを判定する。
【0104】
これにより、研修システムは、ユーザが研修に必要な時間滞在したかどうかを判定できるという効果を奏する。
【0105】
本発明の第9の実施態様は、第6の実施態様において、制御部が、受講情報データに格納されている情報に基づいて、研修識別子に関連付けられる研修に必要な時間を算出し、算出した時間をユーザ端末に提供する。
【0106】
これにより、研修システムは、研修ごとに必要な時間を算出し、算出した時間をユーザ端末に提供できるという効果を奏する。
【0107】
本発明の第10の実施態様は、第6の実施態様において、制御部が、研修識別子に関連付けられる研修の開催時間帯情報を変更するためのカスタマイズリクエストを受信し、カスタマイズリクエストに応答して、受講情報データに変更後の開催時間帯情報を登録する。
【0108】
これにより、研修システムは、それぞれの研修をユーザ所望の時間帯に変更できるという効果を奏する。
【0109】
本発明の第11の実施態様は、第6の実施形態乃至第10の実施形態のいずれか一つの方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0110】
以上、例示的な実施形態を参照しながら本発明の原理を説明したが、本発明の要旨を逸脱することなく、構成及び細部において変更する様々な実施形態を実現可能であることを当業者は理解するだろう。すなわち、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能である。
【符号の説明】
【0111】
10 研修システム
11 ユーザ端末
12 研修用受講端末
13 社内端末
14 血液浄化装置
15 第1のネットワーク
16 第2のネットワーク
101 制御部
102 主記憶部
103 補助記憶部
104 インターフェース(IF)部
105 出力部
106 ユーザ情報
107 研修情報
108 研修リソース
109 受講情報
110 研修コンテンツ
1001 カレンダー画面
1002 希望時間選択画面
1003 対象装置選択画面
【手続補正書】
【提出日】2022-02-17
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
研修会場で受講する会場型研修及び任意の場所で受講する非会場型研修のために構成される医療機器用の研修システムであって、
外部ネットワークと通信するための通信部、記憶部、および制御部を備え、
前記制御部は、
ユーザ端末からのアクセスに応答して、受講可能な研修スケジュールを前記ユーザ端末に前記通信部を介して提供するステップと、
前記研修スケジュールにおける特定の時期とユーザを識別するユーザ識別子とを含む研修申込データを前記通信部を介して受信し、前記研修申込データに基づいて受講情報データを前記記憶部に格納するステップと、
前記受講情報データに基づいて、前記研修会場の受付のための第1の情報を生成するステップであって、前記第1の情報は、研修識別子を示す、ステップと、
前記研修識別子に関連付けられる研修の開催時間帯情報を変更するためのカスタマイズリクエストを受信するステップと、
前記カスタマイズリクエストに応答して、前記受講情報データに変更後の開催時間帯情報を登録するステップと
を実行する医療機器用の研修システム。
【請求項2】
前記第1の情報を前記研修会場の受付機器または研修スタッフ端末から受信するステップであって、前記第1の情報は、前記ユーザ識別子をさらに示す、ステップと、
前記ユーザ識別子および前記研修識別子に基づいて前記受講情報データの受付関連情報を登録するステップと、
前記第1の情報または第2の情報を前記研修会場の退出機器または研修スタッフ端末から受信するステップであって、前記第2の情報は、前記研修識別子に関連付けられる研修が修了したことに応答して生成され、前記第2の情報は、前記ユーザ識別子および前記研修識別子を示す、ステップと、
前記第1の情報または前記第2の情報を受信したことに応答して、前記ユーザ識別子および前記研修識別子に基づいて前記受講情報データの退出関連情報を登録するステップと、
前記ユーザ識別子およびそれぞれの前記研修識別子に関連付けられる前記受付関連情報および前記退出関連情報に基づいて、それぞれの研修についての滞在時間を算出するステップと
をさらに実行する、請求項1に記載の医療機器用の研修システム。
【請求項3】
算出した前記滞在時間と、前記研修識別子に関連付けられる研修に必要な時間を比較することにより、ユーザが前記研修に必要な時間滞在したかどうかを判定するステップをさらに実行する、請求項2に記載の医療機器用の研修システム。
【請求項4】
前記受講情報データに格納されている情報に基づいて、研修識別子に関連付けられる研修に必要な時間を算出するステップと、
算出した前記研修に必要な時間を前記ユーザ端末に提供するステップと
をさらに実行する、請求項1に記載の医療機器用の研修システム。
【請求項5】
前記研修申込データは、研修プログラム識別子に関連付けられる、ユーザによって選択された1つまたは複数の前記研修識別子を含み、
前記第1の情報に含まれる前記研修識別子は、前記ユーザによって選択された1つまたは複数の前記研修識別子である、
請求項1に記載の医療機器用の研修システム。
【請求項6】
研修会場で受講する会場型研修及び任意の場所で受講する非会場型研修のために構成される医療機器用の研修システムによって実行される方法であって、
前記研修システムは、外部ネットワークと通信するための通信部、記憶部、および制御部を備え、
前記方法は、
ユーザ端末からのアクセスに応答して、受講可能な研修スケジュールを前記ユーザ端末に前記通信部を介して提供するステップと、
前記研修スケジュールにおける特定の時期とユーザを識別するユーザ識別子とを含む研修申込データを前記通信部を介して受信し、前記研修申込データに基づいて受講情報データを前記記憶部に格納するステップと、
前記受講情報データに基づいて、前記研修会場の受付のための第1の情報を生成するステップであって、前記第1の情報は、研修識別子を示す、ステップと、
前記研修識別子に関連付けられる研修の開催時間帯情報を変更するためのカスタマイズリクエストを受信するステップと、
前記カスタマイズリクエストに応答して、前記受講情報データに変更後の開催時間帯情報を登録するステップと
を備える方法。
【請求項7】
前記第1の情報を前記研修会場の受付機器または研修スタッフ端末から受信するステップであって、前記第1の情報は、前記ユーザ識別子をさらに示す、ステップと、
前記ユーザ識別子および前記研修識別子に基づいて前記受講情報データの受付関連情報を登録するステップと、
前記第1の情報または第2の情報を前記研修会場の退出機器または研修スタッフ端末から受信するステップであって、前記第2の情報は、前記研修識別子に関連付けられる研修が修了したことに応答して生成され、前記第2の情報は、前記ユーザ識別子および前記研修識別子を示す、ステップと、
前記第1の情報または前記第2の情報を受信したことに応答して、前記ユーザ識別子および前記研修識別子に基づいて前記受講情報データの退出関連情報を登録するステップと、
前記ユーザ識別子およびそれぞれの前記研修識別子に関連付けられる前記受付関連情報および前記退出関連情報に基づいて、それぞれの研修についての滞在時間を算出するステップと
をさらに備える、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
算出した前記滞在時間と、前記研修識別子に関連付けられる研修に必要な時間を比較することにより、ユーザが前記研修に必要な時間滞在したかどうかを判定するステップをさらに備える、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記受講情報データに格納されている情報に基づいて、研修識別子に関連付けられる研修に必要な時間を算出するステップと、
算出した前記研修に必要な時間を前記ユーザ端末に提供するステップと
をさらに備える、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
前記研修申込データは、研修プログラム識別子に関連付けられる、ユーザによって選択された1つまたは複数の前記研修識別子を含み、
前記第1の情報に含まれる前記研修識別子は、前記ユーザによって選択された1つまたは複数の前記研修識別子である、
請求項6に記載の方法。
【請求項11】
請求項6乃至10のいずれか一項に記載の方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項12】
研修会場で受講する会場型研修及び任意の場所で受講する非会場型研修のために構成される医療機器用の研修システムであって、
外部ネットワークと通信するための通信部、記憶部、および制御部を備え、
前記制御部は、
ユーザ端末からのアクセスに応答して、受講可能な研修スケジュールを前記ユーザ端末に前記通信部を介して提供するステップと、
前記研修スケジュールにおける特定の時期とユーザを識別するユーザ識別子とを含む研修申込データを前記通信部を介して受信し、前記研修申込データに基づいて受講情報データを前記記憶部に格納するステップと、
前記受講情報データに基づいて、前記研修会場の受付のための第1の情報を生成するステップであって、前記第1の情報は、前記ユーザ識別子および研修識別子を示す、ステップと、
生成された前記第1の情報を前記研修会場の受付機器または研修スタッフ端末から受信するステップと、
受信された前記第1の情報が示す前記ユーザ識別子および前記研修識別子に基づいて前記受講情報データの受付関連情報を登録するステップと、
前記受講情報データの受付関連情報の登録に応答して、前記ユーザ識別子に関連付けられる装置識別子を特定し、特定された前記装置識別子に関連付けられる研修用装置を使用可能にするステップと
を実行する医療機器用の研修システム。
【請求項13】
研修会場で受講する会場型研修及び任意の場所で受講する非会場型研修のために構成される医療機器用の研修システムによって実行される方法であって、
前記研修システムは、外部ネットワークと通信するための通信部、記憶部、および制御部を備え、
前記方法は、
ユーザ端末からのアクセスに応答して、受講可能な研修スケジュールを前記ユーザ端末に前記通信部を介して提供するステップと、
前記研修スケジュールにおける特定の時期とユーザを識別するユーザ識別子とを含む研修申込データを前記通信部を介して受信し、前記研修申込データに基づいて受講情報データを前記記憶部に格納するステップと、
前記受講情報データに基づいて、前記研修会場の受付のための第1の情報を生成するステップであって、前記第1の情報は、前記ユーザ識別子および研修識別子を示す、ステップと、
生成された前記第1の情報を前記研修会場の受付機器または研修スタッフ端末から受信するステップと、
受信された前記第1の情報が示す前記ユーザ識別子および前記研修識別子に基づいて前記受講情報データの受付関連情報を登録するステップと、
前記受講情報データの受付関連情報の登録に応答して、前記ユーザ識別子に関連付けられる装置識別子を特定し、特定された前記装置識別子に関連付けられる研修用装置を使用可能にするステップと
を備える方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
本発明の一態様である医療機器用の研修システムは、研修会場で受講する会場型研修及び任意の場所で受講する非会場型研修のために構成される医療機器用の研修システムであって、外部ネットワークと通信するための通信部、記憶部、および制御部を備え、
前記制御部は、
ユーザ端末からのアクセスに応答して、受講可能な研修スケジュールを前記ユーザ端末に前記通信部を介して提供するステップと、
前記研修スケジュールにおける特定の時期とユーザを識別するユーザ識別子とを含む研修申込データを前記通信部を介して受信し、前記研修申込データに基づいて受講情報データを前記記憶部に格納するステップと、
前記受講情報データに基づいて、前記研修会場の受付のための第1の情報を生成するステップであって、前記第1の情報は、研修識別子を示す、ステップと、
前記研修識別子に関連付けられる研修の開催時間帯情報を変更するためのカスタマイズリクエストを受信するステップと、
前記カスタマイズリクエストに応答して、前記受講情報データに変更後の開催時間帯情報を登録するステップと
を実行する。