(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022072461
(43)【公開日】2022-05-17
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理システム、および情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/10 20120101AFI20220510BHJP
G06F 3/0484 20220101ALI20220510BHJP
【FI】
G06Q10/10
G06F3/0484
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020181919
(22)【出願日】2020-10-29
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-08-04
(71)【出願人】
【識別番号】518133201
【氏名又は名称】富士通クライアントコンピューティング株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】坂巻 剛史
(72)【発明者】
【氏名】武田 和宏
(72)【発明者】
【氏名】矢井 友樹
(72)【発明者】
【氏名】前川 裕幸
【テーマコード(参考)】
5E555
5L049
【Fターム(参考)】
5E555AA61
5E555BA02
5E555BA04
5E555BB02
5E555BB04
5E555BC18
5E555BD05
5E555CA12
5E555CB10
5E555CB12
5E555CB45
5E555FA00
5L049AA12
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ユーザーにより情報端末上に追加で書き込まれた文字画像情報の特定を容易する情報処理装置、情報処理システム及び情報処理プログラムを提供する。
【解決手段】情報処理装置と、情報端末と、外部装置と、を備える情報処理システム100において、情報処理装置は、外部装置より、第1の文字画像情報を受信する第1の受信部と、第1の文字画像情報に情報の追加が可能な情報端末に、第1の文字画像情報を送信する送信部と、送信部より情報端末に送信された第1の文字画像情報に対応する第2の文字画像情報を、情報端末より受信する第2の受信部と、第1の文字画像情報と、第2の文字画像情報とで異なる領域があるか否かを判定する判定部と、判定部で異なる領域があると判定された場合に、異なる領域を表した画像情報と、第2の文字画像情報の表示領域内の前記異なる領域の位置を示す座標情報と、を第2の文字画像情報から抽出する抽出部と、を備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部装置より、第1の文字画像情報を受信する第1の受信部と、
前記第1の文字画像情報に情報の追加が可能な情報端末に、前記第1の文字画像情報を送信する送信部と、
前記送信部より前記情報端末に送信された前記第1の文字画像情報に対応する第2の文字画像情報を、前記情報端末より受信する第2の受信部と、
前記第1の文字画像情報と、前記第2の文字画像情報とで異なる領域があるか否かを判定する判定部と、
前記判定部で前記異なる領域があると判定された場合に、前記異なる領域を表した画像情報と、前記第2の文字画像情報の表示領域内の前記異なる領域の位置を示す座標情報と、を前記第2の文字画像情報から抽出する抽出部と、
を備える、情報処理装置。
【請求項2】
前記送信部は、前記抽出部により抽出された、前記画像情報および前記座標情報を、前記外部装置に送信する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
情報処理装置と、情報端末と、外部装置と、を備えるシステムであって、
前記外部装置は、
前記情報処理装置に第1の文字画像情報を送信する送信部、
を備え、
前記情報処理装置は、
前記外部装置より、前記第1の文字画像情報を受信する第1の受信部と、
前記第1の文字画像情報に情報の追加が可能な前記情報端末に、前記第1の文字画像情報を送信する送信部と、
前記送信部より前記情報端末に送信された前記第1の文字画像情報に対応する第2の文字画像情報を、前記情報端末より受信する第2の受信部と、
前記第1の文字画像情報と、前記第2の文字画像情報とで異なる領域があるか否かを判定する判定部と、
前記判定部で前記異なる領域があると判定された場合に、前記異なる領域を表した画像情報と、前記第2の文字画像情報の表示領域内の前記異なる領域の位置を示す座標情報と、を前記第2の文字画像情報から抽出する抽出部と、
を備え、
前記情報端末は、
前記情報処理装置より、前記第1の文字画像情報を受信する受信部と、
前記第1の文字画像情報を表示する表示部と、
前記表示部に表示された前記第1の文字画像情報に対する情報の入力を受け付ける入力部と、
前記第1の文字画像情報に対して入力を受け付けた情報を前記異なる領域として合成することで生成された、前記第2の文字画像情報を前記情報処理装置に送信する送信部と、
を備える、情報処理システム。
【請求項4】
前記情報処理装置は、
前記送信部が、前記抽出部で抽出した、前記画像情報および前記座標情報を前記外部装置に送信し、
前記外部装置は、
前記情報処理装置から、前記画像情報および前記座標情報を受信する受信部と、
前記第1の文字画像情報に対して、前記座標情報で示された位置に前記画像情報を結合して、前記第2の文字画像情報を生成する結合部と、をさらに備える、
請求項3に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記外部装置は、
前記送信部が、他の情報処理装置に対して、前記結合部により生成された前記第2の文字画像情報を送信する、
請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記情報処理装置は、
前記送信部が、前記外部装置が、前記第1の文字画像情報に対して他の座標情報をもとに他の画像情報を結合中であるか否かの問い合わせを送信し、
前記第1の受信部が、前記外部装置から、前記第1の文字画像情報に対して前記他の座標情報をもとに前記他の画像情報を結合中である旨を示した情報を受信した場合に、前記送信部は、前記第1の文字画像情報に結合する、前記画像情報および前記座標情報の送信を待機する、
請求項4または請求項5に記載の情報処理システム。
【請求項7】
外部装置より、第1の文字画像情報を受信する第1の受信処理と、
前記第1の文字画像情報に情報の追加が可能な情報端末に、前記第1の文字画像情報を送信する送信処理と、
前記送信処理より前記情報端末に送信された前記第1の文字画像情報に対応する第2の文字画像情報を、前記情報端末より受信する第2の受信処理と、
前記第1の文字画像情報と、前記第2の文字画像情報とで異なる領域があるか否かを判定する判定処理と、
前記判定処理で前記異なる領域があると判定された場合に、前記異なる領域を表した画像情報と、前記第2の文字画像情報の表示領域内の前記異なる領域の位置を示す座標情報と、を前記第2の文字画像情報から抽出する抽出処理と、
をコンピュータに実行させる、情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、情報処理装置、情報処理システム、および情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、紙書類に置き換えが可能な情報端末として、いわゆる「電子ペーパー」が普及している。電子ペーパーは手書きによる文字画像の入力を、例えばユーザーの操作する電子ペン等によって受け付ける。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、オンライン会議においては、会議資料の共有が問題となる。情報端末のスクリーンショット機能を使用して生成された文字画像情報が、ユーザーに送付され、資料として共有される場合もある。しかし、例えばあるユーザーにより、追加で情報が書き込まれた資料を共有したい場合、上記機能を再度使用する必要があり、手間が掛かる。このため、ユーザーにより情報端末上に追加で情報が書き込まれた領域の特定を容易にしたいという、要望がある。
【0005】
このような問題を解決するため、本発明は、複数の情報端末のうち、一つの情報端末上に情報が書き込まれた領域の特定を容易にすることで、文字画像情報の共有を容易に実現することが可能な情報処理装置、情報処理システム、および情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1態様に係る情報処理装置は、外部装置より、第1の文字画像情報を受信する第1の受信部と、前記第1の文字画像情報に情報の追加が可能な情報端末に、前記第1の文字画像情報を送信する送信部と、前記送信部より前記情報端末に送信された前記第1の文字画像情報に対応する第2の文字画像情報を、前記情報端末より受信する第2の受信部と、前記第1の文字画像情報と、前記第2の文字画像情報とで異なる領域があるか否かを判定する判定部と、前記判定部で前記異なる領域があると判定された場合に、前記異なる領域を表した画像情報と、前記第2の文字画像情報の表示領域内の前記異なる領域の位置を示す座標情報と、を前記第2の文字画像情報から抽出する抽出部と、を備える。
【0007】
本発明の第2態様に係る情報処理システムは、情報処理装置と、情報端末と、外部装置と、を備えるシステムである。前記外部装置は、前記情報処理装置に第1の文字画像情報を送信する送信部、を備える。前記情報処理装置は、前記外部装置より、前記第1の文字画像情報を受信する第1の受信部と、前記第1の文字画像情報に情報の追加が可能な前記情報端末に、前記第1の文字画像情報を送信する送信部と、前記送信部より前記情報端末に送信された前記第1の文字画像情報に対応する第2の文字画像情報を、前記情報端末より受信する第2の受信部と、前記第1の文字画像情報と、前記第2の文字画像情報とで異なる領域があるか否かを判定する判定部と、前記判定部で前記異なる領域があると判定された場合に、前記異なる領域を表した画像情報と、前記第2の文字画像情報の表示領域内の前記異なる領域の位置を示す座標情報と、を前記第2の文字画像情報から抽出する抽出部と、を備える。前記情報端末は、前記情報処理装置より、前記第1の文字画像情報を受信する受信部と、前記第1の文字画像情報を表示する表示部と、前記表示部に表示された前記第1の文字画像情報に対する情報の入力を受け付ける入力部と、前記第1の文字画像情報に対して入力を受け付けた情報を前記異なる領域として合成することで生成された、前記第2の文字画像情報を前記情報処理装置に送信する送信部と、を備える。
【0008】
本発明の第3態様に係る情報処理プログラムは、外部装置より、第1の文字画像情報を受信する第1の受信処理と、前記第1の文字画像情報に情報の追加が可能な情報端末に、前記第1の文字画像情報を送信する送信処理と、前記送信処理より前記情報端末に送信された前記第1の文字画像情報に対応する第2の文字画像情報を、前記情報端末より受信する第2の受信処理と、前記第1の文字画像情報と、前記第2の文字画像情報とで異なる領域があるか否かを判定する判定処理と、前記判定処理で前記異なる領域があると判定された場合に、前記異なる領域を表した画像情報と、前記第2の文字画像情報の表示領域内の前記異なる領域の位置を示す座標情報と、を前記第2の文字画像情報から抽出する抽出処理と、をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0009】
本発明の上記態様によれば、情報端末上に情報が書き込まれた領域の特定を容易にすることが可能な情報処理装置、情報処理システム、および情報処理プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、実施形態にかかる情報処理装置を含む情報処理システムの構成図である。
【
図2】
図2は、実施形態にかかる情報処理システムを構成する、情報端末、情報処理装置、および外部装置のそれぞれの構成を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、実施形態にかかる情報処理システムにおいて、手書き画像が追記される状況と、画像情報および座標情報の抽出状況を示す説明図である。
【
図4】
図4は、実施形態にかかる情報処理システムにおいて、第1の文字画像情報の送信状況を示す説明図である。
【
図5】
図5は、実施形態にかかる情報処理システムにおいて、手書き画像の入力状況と、第2の文字画像情報の送信状況を示す説明図である。
【
図6】
図6は、実施形態にかかる情報処理システムにおいて、画像情報および座標情報の抽出状況を示す説明図である。
【
図7】
図7は、実施形態にかかる情報処理システムにおいて、抽出された画像情報および座標情報の送信状況と、外部装置の結合処理の状況と、他の情報処理装置および他の情報端末への第2の文字画像情報の送信状況を示す説明図である。
【
図8】
図8は、実施形態にかかる情報処理システムにおいて、情報処理装置が外部装置へ問い合わせを行った状況を示す説明図である。
【
図9】
図9は、実施形態にかかる情報処理システムにおいて、外部装置が結合中である場合に、外部装置への問い合わせが複数存在する状況を示す説明図である。
【
図10】
図10は、実施形態にかかる情報処理システムにおいて、外部装置が結合完了している場合に、外部装置への問い合わせが複数存在する状況を示す説明図である。
【
図11】
図11は、実施形態にかかる情報処理システムにおける処理シーケンスを示す説明図である。
【
図12】
図12は、実施形態にかかる情報処理装置の処理フローを示すフローチャートである。
【
図13】
図13は、実施形態にかかる外部装置における結合処理を示すフローチャートである。
【
図14】
図14は、実施形態にかかる外部装置が問い合わせを受信した際の処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の例示的な実施形態が開示される。以下に示される実施形態の構成、ならびに当該構成によってもたらされる作用、結果、および効果は、一例である。本発明は、以下の実施形態に開示される構成以外によっても実現可能であるとともに、基本的な構成に基づく種々の効果や、派生的な効果のうち、少なくとも一つを得ることが可能である。
【0012】
図1は、本実施形態にかかる情報処理装置10を含む情報処理システム100の構成図である。情報処理システム100は、外部装置20と、情報処理装置10―1、10-2と、情報端末12―1、12-2と、で構成される。
【0013】
外部装置20は、接続された装置に対してサービスを提供するサーバとする。外部装置20は、例えば、CPU、通信インターフェース等で構成されている。本実施形態の外部装置20は、オンライン会議で用いる文字画像情報を、情報処理装置10―1,10-2を介して、情報端末12―1,12-2に送信する。
【0014】
このため、外部装置20は、情報処理装置10―1,10-2と無線または有線で接続され、情報の送受信を可能とする。本実施形態では、送受信する情報の一例として、文字画像情報が含まれる。
【0015】
外部装置20が提供するサービスとして、例えばクラウド等のデータ保存が可能な領域や、複数人によるデータの共有が可能なフォルダ等を備えていてもよい。なお、外部装置20は、情報端末12と直接に、文字画像情報の送受信が可能であってもよい。
【0016】
情報端末12―1は、情報処理装置10-1と無線または有線で接続され、情報処理装置10-1との間で情報の送受信を可能とする。情報端末12―2は、情報処理装置10-2と無線または有線で接続され、情報処理装置10-2との間で情報の送受信を可能とする。情報端末12―1及び情報端末12―2のうち、任意の端末を示す場合には、情報端末12と称する。以下、情報処理装置10においても同様とする。
【0017】
情報端末12は、いわゆるタブレット形式の電子ペーパーとすることができる。情報端末12は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、通信インターフェース、タッチパネル等で構成される。また、情報端末12には、画面上で電子ペン12p等を用いてペン先を移動させることにより、手書きで情報の入力が可能である。
【0018】
文字画像情報とは、情報端末12において情報の入力や表示が可能であるとともに、無線または有線により、情報端末12と情報処理装置10との間や、情報処理装置10と外部装置20との間等で、送受信が可能な情報をいう。
【0019】
また、文字画像情報には、例えばひらがな、カタカナ、又はアルファベットなどの文字形式の文字情報と、例えば写真や絵などの画像情報等と、の両者が含まれてもよく、文字情報と画像情報とのいずれかのみが含まれてもよい。
【0020】
さらに、文字画像情報は、例えば、PDF形式のデータが考えられる。文字画像情報が、PDF形式の場合に、情報端末12の電子ペン12p等を用いて手書きで情報(例えば、絵や文字など)の入力を可能とする。この場合、情報端末12は、当該入力された情報が表された領域に関する情報を、注釈として文字画像情報に格納する。領域に関する情報としては、入力された情報を表した画像情報、及び入力された情報の領域を示した座標情報が含まれている。つまり、文字画像情報に対して、手書きで情報が入力される毎に、入力された情報が表された領域に関する情報(座標情報、および画像情報)が格納される。したがって、当該領域に関する情報が新たに格納されたか否かによって、追記されたか否かを判断することができる。なお、本実施形態はPDF形式を採用した例について説明するが、追記された領域を特定可能であれば良く、他の形式のデータであっても良い。
【0021】
情報処理装置10は、一般的なPC(Personal Computer;パーソナルコンピュータ)とすることができ、例えば、CPU、通信インターフェース、HDD(Hard Disk Drive)等で構成されている。また、情報処理装置10は、情報端末12と、外部装置20の双方との間で、文字画像情報の送受信が可能である。情報処理装置10は、情報端末12と同期するためのプログラムが格納されている。これにより、情報処理装置10は、情報端末12に対して文字画像情報の送信や、情報端末12から文字画像情報の受信を可能とする。文字画像情報の送受信は、どのようなタイミングでも良く、一定時間間隔でもよいし、情報端末12において文字画像情報の更新が行われたタイミングでもよい。
【0022】
また詳細は後述するが、情報処理装置10は、HDDに記憶されている文字画像情報と、情報端末12から受信した他の文字画像情報(例えば、文字や絵が追記された文字画像情報)とで異なる領域(例えば、文字や絵が追記された領域)があるか否かを判定する判定処理と、判定処理において異なる領域があると判定された場合に、異なる領域を表した画像情報および座標情報と、を他の文字画像情報から抽出する抽出処理を行うことが可能である。
【0023】
情報処理システム100は、例えばオンライン会議等において、外部装置20から配信された文字画像情報が、参加者の各々が使用する情報端末12の各々に配信される。これにより、参加者が、共通する文字画像情報を参照できる。
【0024】
そして、情報処理システム100は、情報端末12上に共通して表示された文字画像情報に対し、参加者のうちの一人が情報を追加した場合、他の参加者の各々が使用する他の情報端末12上においても、当該追加された情報をリアルタイムで反映させる。このように、本実施形態の情報処理システム100は、複数の情報端末12で情報を共有したい場合に用いられる。
【0025】
なお、
図1で示した情報処理システム100で示した情報処理装置10と情報端末12と外部装置20の数は、実施形態と同数に限られないものとされ、以下の説明においても同様とする。以下、情報処理システム100における情報処理装置10、情報端末12、外部装置20の詳細な構成について説明する。
【0026】
図2は、本実施形態にかかる情報処理システム100を構成する、情報端末12、情報処理装置10、外部装置20のそれぞれの構成を示すブロック図である。情報端末12は、例えば、受信部12aと、表示部12bと、入力部12cと、生成部12dと、送信部12eと、記憶部12fと、を備える。本実施形態の情報端末12は、記憶部12fに格納されたプログラムを実行することで、受信部12aと、表示部12bと、入力部12cと、生成部12dと、送信部12eと、を実現する。
【0027】
記憶部12fは、受信部12aで受信した文字画像情報や、生成部12dで生成された他の文字画像情報を記憶する。例えば記憶部12fは、ROM(Read Only Memory)、RAM(Read Access Memory)、フラッシュメモリやSSD(Solid State Drive)等である。
【0028】
受信部12aは、情報処理装置10から、通信インターフェースを介して、文字画像情報を受信する。
【0029】
表示部12bは、表示装置12b1に対して、受信部12aで受信した文字画像情報を表示制御する。
【0030】
入力部12cは、表示装置12b1に表示された文字画像情報に対して、例えば電子ペン12p等から、タッチパネルを介した情報の入力を受け付ける。
【0031】
生成部12dは、文字画像情報に対して入力部12cで入力を受け付けた情報を異なる領域として合成することで、他の文字画像情報を生成する。本実施形態では、他の文字画像情報には、入力を受け付けた情報を示す領域を示した座標情報と、入力を受け付けた情報を表した画像情報と、が対応付けて格納される。そして、他の文字画像情報を表示する際には、文字画像情報に対して、新たに格納された画像情報を、当該画像情報に対応付けられた座標情報で示された位置に重畳して表示される。これにより、新たに追記された画像情報を含んだ他の文字画像情報が表示されることになる。なお、本実施形態は、このような生成手法に制限するものではなく、文字画像情報に、追記された情報を示した画像情報を、単に合成しても良い。
【0032】
送信部12eは、生成部12dで生成された、文字画像情報を情報処理装置10に送信する。
【0033】
外部装置20は、送信部20aと、受信部20bと、結合部20cと、記憶部20dと、管理部20eと、を備える。本実施形態の外部装置20は、記憶部20dに格納されたプログラムを実行することで、送信部20aと、受信部20bと、結合部20cと、管理部20eと、を実現する。
【0034】
記憶部20dには、例えば、文字画像情報が記憶されている。記憶部20dは、ROM、RAM、フラッシュメモリやSSD等である。
【0035】
送信部20aは、記憶部20dに記憶された文字画像情報を、情報処理装置10に送信する。
【0036】
受信部20bは、情報処理装置10から、情報端末12で追記された情報を示した画像情報と、当該追記された情報が表された領域を示す座標情報と、を受信する。後述するように、本実施形態においては、情報処理装置10が、情報端末12で生成された他の文字画像情報から、当該領域を示す画像情報および座標情報を抽出し、外部装置20に送信している。
【0037】
結合部20cは、記憶部20dに記憶された文字画像情報に対して、座標情報で示された位置に画像情報を結合して、他の文字画像情報を生成する。
【0038】
本実施形態では、情報端末12で追記された領域を結合して、他の文字画像情報を生成することとした。これにより、複数の情報端末12で追記された場合に、追記された情報を示した複数の領域を結合することで、複数の情報端末12で追記された内容を反映した、他の文字画像情報を生成できる。
【0039】
送信部20aは、結合部20cにより結合された他の文字画像情報を、情報処理装置10の各々に送信する。これにより、追記された情報が反映された文字画像情報を表示することができる。
【0040】
管理部20eは、例えば複数の情報処理装置10の各々から画像情報および座標情報が送信される場合に、結合部20cにおける、文字画像情報に対して他の座標情報をもとに他の画像情報を結合する結合状態(結合中である、または、結合中でない)を管理する。後述するように、情報処理装置10は、画像情報および座標情報を送信する前に、外部装置20の結合部20cが、画像情報および座標情報を結合中であるか否か、の問い合わせを行う。当該問い合わせに対応して、管理部20eは、外部装置20の結合部20cにおける結合状況に応じて、結合中であるか否かを示した回答を、送信部20aを介して行う。
【0041】
情報処理装置10は、第1の受信部10aと、第2の受信部10bと、送信部10cと、判定部10dと、抽出部10eと、記憶部10fと、を備える。本実施形態の情報処理装置10の記憶部10fには、情報端末12と連携するためのプログラムが格納されている。そして、情報処理装置10のCPUが、当該プログラムを実行することで、第1の受信部10aと、第2の受信部10bと、送信部10cと、判定部10dと、抽出部10eと、を実現する。
【0042】
記憶部10fは、第1の受信部10aが受信した文字画像情報と、第2の受信部10bが受信した他の文字画像情報と、抽出部10eが抽出した画像情報および座標情報と、を記憶する。記憶部10fは、ROM、RAM、フラッシュメモリやSSD等である。
【0043】
第1の受信部10aは、外部装置20から送信された情報を受信する。受信する情報としては、例えば、文字画像情報がある。
【0044】
送信部10cは、第1の受信部10aで受信した文字画像情報を、情報端末12に送信する。
【0045】
第2の受信部10bは、送信部10cより情報端末12に送信された文字画像情報に対応する他の文字画像情報を、情報端末12より受信する。
【0046】
文字画像情報に対応する他の文字画像情報とは、送信部10cで情報端末12に送信した文字画像情報に対応する情報として、第2の受信部10bが受信した文字画像情報が考えられる。送信部10cが送信した文字画像情報に対して、情報が新たに追記されたものであってもよいし、情報が新たに追記されていなくても良い。文字画像情報と他の文字画像情報とが対応しているか否かの判断基準としては、例えば、ファイル名が一致しているか否か等が考えられる。
【0047】
判定部10dは、送信部10cが送信した文字画像情報と、第2の受信部10bが受信した他の文字画像情報とで異なる領域があるか否かを判定する。
【0048】
抽出部10eは、判定部10dで異なる領域があると判定された場合に、異なる領域を表した画像情報と、他の文字画像情報の表示領域内の異なる領域の位置を示す座標情報と、を他の文字画像情報から抽出する。例えば、PDFの注釈機能を使用して、当該異なる領域を抽出してもよい。
【0049】
図3は、本実施形態にかかる情報処理システム100において、手書き画像の入力状況と、画像情報および座標状況の抽出状況を示す説明図である。情報端末12の表示装置12b1に表示された第1の文字画像情報P1に対して、電子ペン12pを用いて花の絵の手書き画像Fを追加で入力する。これにより、第2の文字画像情報P2が生成される。情報端末12で生成された第2の文字画像情報P2が、情報処理装置10に送信され、記憶部10fに記憶されることにより、情報端末12と、情報処理装置10との間で第2の文字画像情報P2が同期する。
【0050】
そして、抽出部10eが、第2の文字画像情報P2に含まれた花の絵の手書き画像Fを囲む矩形領域Eの内部の画像情報Ipと座標情報Icが、第2の文字画像情報P2から抽出する。例えば、矩形領域Eの対角線上の二点の座標であるX1,Y1とX2,Y2が座標情報Icとして、取得される。
【0051】
送信部10cは、抽出部10eにより抽出された異なる領域を表した画像情報と、他の文字画像情報の表示領域内の異なる領域の位置を示す座標情報と、を、外部装置20に送信する。これにより、外部装置20から、文字画像情報に当該異なる領域が合成された他の文字画像情報が、他の情報端末12に配信される。
【0052】
図4は、本実施形態にかかる情報処理システム100において、第1の文字画像情報P1の送信状況を示す説明図である。
図4に示されるように、外部装置20の送信部20aは、記憶部20dに記憶された第1の文字画像情報P1を、情報処理装置10-1,10-2に送信する。言い換えると、情報処理装置10の第1の受信部10aは、外部装置20より、第1の文字画像情報P1を受信する。なお、情報処理装置10の記憶部10fは、第1の受信部10aで受信した第1の文字画像情報P1を記憶する。
【0053】
情報処理装置10-1の送信部10cは、情報端末12-1に、第1の文字画像情報P1を送信する。言い換えると、情報端末12―1の受信部12aは、情報処理装置10-1より、第1の文字画像情報P1を受信する。同様に、情報処理装置10-2の送信部10cは、情報端末12-2に、第1の文字画像情報P1を送信する。なお、情報端末12の記憶部12fは、受信部12aで受信した第1の文字画像情報P1を記憶する。そして、情報端末12―1および情報端末12-2の各々は、表示装置12b1に、第1の文字画像情報P1を表示する。
【0054】
図5は、本実施形態にかかる情報処理システム100において、情報処理装置10と、情報端末12との間で、第2の文字画像情報P2が同期する状況を示す説明図である。
図5に示されるように、情報端末12―1の表示部12bは、表示装置12b1に第1の文字画像情報P1を表示する。情報端末12―1の入力部12cは、表示装置12b1に表示された第1の文字画像情報P1に対する情報の入力を、タッチパネルを介して受け付ける。つまり、本実施形態の情報端末12―1は、外部装置20から配信された第1の文字画像情報P1に対して、ユーザーが所望のタイミングで情報の追加を可能としている。例えば、入力部12cは表示装置12b1に表示された第1の文字画像情報P1に対して、電子ペン12pからタッチパネルを介して花の絵の手書き画像Fの入力を受け付ける。記憶部12fは、入力部12cが受け付けた花の絵の手書き画像Fを記憶する。
【0055】
情報端末12―1の生成部12dは、第1の文字画像情報P1に対して入力を受け付けた情報である花の絵の手書き画像Fを異なる領域として合成することで、第2の文字画像情報P2を生成する。また、情報端末12-1の記憶部12fは、生成部12dで生成された第2の文字画像情報P2を記憶する。そして、情報端末12―1の送信部12eは、生成部12dで生成された、第2の文字画像情報P2を情報処理装置10-1に送信する。言い換えると、情報処理装置10-1の第2の受信部10bは、送信部10cより情報端末12-1に送信された第1の文字画像情報P1に対応する第2の文字画像情報P2を、情報端末12より受信する。情報処理装置10の記憶部10fは、第2の受信部10bが受信した第2の文字画像情報P2を記憶する。
【0056】
情報処理装置10-1の判定部10dは、記憶部10fに記憶された第1の文字画像情報P1と、第2の受信部10bが受信した第2の文字画像情報P2とで異なる領域があるか否かを判定する。異なる領域が存在するか否かの判定手法は、上述した手法を問わず、どのような手法を用いても良い。
【0057】
そして、情報処理装置10-1の抽出部10eは、判定部10dで異なる領域があると判定された場合に、異なる領域を表した画像情報Ipと、第2の文字画像情報P2の表示領域内の異なる領域の位置を示す座標情報Icと、を第2の文字画像情報P2から抽出する。そして、情報処理装置10-1の記憶部10fは、抽出部10eが抽出した画像情報Ipと、座標情報Icとを記憶する。
【0058】
図6は、本実施形態にかかる情報処理システム100において、画像情報Ipおよび座標情報Icの抽出状況を示す説明図である。
図6に示されるように例えば、第2の文字画像情報P2に含まれた花の絵の手書き画像Fを囲む矩形領域E(上記の異なる領域)の内部の画像情報Ipと座標情報Icが、第2の文字画像情報P2から抽出される。例えば、矩形領域Eの対角線上の二点の座標であるX1,Y1とX2,Y2が座標情報Icとして、取得される。
【0059】
図7は、本実施形態にかかる情報処理システム100において、抽出された画像情報Ipおよび座標情報Icの送信状況と、外部装置20の結合処理の状況と、他の情報処理装置および他の情報端末への第2の文字画像情報P2の送信状況を示す説明図である。
図7に示されるように、情報処理装置10-1の送信部10cは、抽出部10eにより抽出された、矩形領域Eを示す画像情報Ipおよび座標情報Icを、外部装置20に送信する。言い換えると、外部装置20の受信部20bは、情報処理装置10-1から、矩形領域Eを示す画像情報Ipおよび座標情報Icを受信する。そして、外部装置20の記憶部20dは、情報処理装置10から受信した画像情報Ipおよび座標情報Icを記憶する。
【0060】
外部装置20の結合部20cは、記憶部20dに記憶された第1の文字画像情報P1に対して、座標情報Icで示された位置に画像情報Ipを結合して、第2の文字画像情報P2を生成する。また、記憶部20dは、結合部20cにより生成された第2の文字画像情報P2を記憶する。そして外部装置20の送信部20aは、他の情報処理装置である情報処理装置10-2に対して、結合部20cにより生成された第2の文字画像情報P2を送信する。言い換えると、情報処理装置10-2の第1の受信部10aは、外部装置20より、第2の文字画像情報P2を受信する。
【0061】
情報処理装置10-2の送信部10cは、情報端末12-2に、第2の文字画像情報P2を送信する。言い換えると、情報端末12-2の受信部12aは、情報処理装置10-2より、第2の文字画像情報P2を受信する。そして、情報端末12―2の表示部12bは、表示装置12b1に第2の文字画像情報P2を表示する。なお、情報端末12-2の記憶部12fは、受信部12aが受信した第2の文字画像情報P2を記憶する。
【0062】
図8は、本実施形態にかかる情報処理システム100において、情報処理装置10が外部装置20へ問い合わせQを行った状況を示す説明図である。
図8に示されるように、情報処理装置10の送信部10cは、外部装置20に対し、外部装置20の結合部20cが、第1の文字画像情報P1に対して他の座標情報をもとに他の画像情報を結合中であるか否かの問い合わせQを、外部装置20に送信する。
【0063】
外部装置20の受信部20bは、問い合わせQを受信し、記憶部20dは、問い合わせQを記憶する。外部装置20の管理部20eは、結合部20cにおける、第1の文字画像情報P1に対して他の座標情報をもとに他の画像情報を結合する結合状態(結合中である、または、結合中でない)を管理する。そして、管理部20eは、結合部20cが第1の文字画像情報P1に対して、他の座標情報をもとに他の画像情報を結合中であるか否かの回答Aを、送信部20aを介して情報処理装置10に送信する。
【0064】
情報処理装置10の第1の受信部10aが、記憶部20dに記憶された第1の文字画像情報P1に対して他の座標情報をもとに他の画像情報を、外部装置20の結合部20cにおいて結合中である旨を示した情報を含む回答A2を外部装置20より受信した場合、情報処理装置10の送信部10cは、第1の文字画像情報P1に結合する、画像情報Ipおよび座標情報Icの送信を待機する。
【0065】
一方、情報処理装置10の第1の受信部10aが、外部装置20が記憶部20dに記憶された第1の文字画像情報P1に対して、他の座標情報をもとに他の画像情報を、外部装置20の結合部20cにおいて結合中でない旨を示した情報を含む回答A1を外部装置20より受信した場合、情報処理装置10―1の送信部10cは、第1の文字画像情報P1に結合する、画像情報Ipおよび座標情報Icの送信を外部装置20に行う。なお、外部装置20の記憶部20dは、送信された画像情報Ipおよび座標情報Icを記憶する。
【0066】
図9は、本実施形態にかかる情報処理システム100において、外部装置20が結合中である場合に、外部装置20への問い合わせQが複数存在する状況を示す説明図である。
図9に示されるように、情報処理装置10―1の送信部10cは、抽出部10eで抽出された矩形領域Eを示す画像情報Ip1及び座標情報Ic1の、外部装置20に対する送信を既に完了している。そして、外部装置20の結合部20cは、記憶部20dに記憶された第1の文字画像情報P1に対して、座標情報Ic1で示される位置に画像情報Ip1の結合処理を実行している(結合中)。
【0067】
情報処理装置10-2,10-3の各々の送信部10cは、画像情報Ipおよび座標情報Icを送信する前に、現在、外部装置20の結合部20cが文字画像情報に対して他の座標情報Icをもとに他の画像情報Ipを結合中であるか否か、を問い合わせる、問い合わせQをそれぞれ行う。本実施形態では、情報処理装置10-2による問い合わせQ2は、情報処理装置10-3の問い合わせQ3よりも先に行われる。そして、外部装置20の記憶部20dは、問い合わせQ2、Q3の順に問い合わせQを受けた事象を記憶する。外部装置20の管理部20eは、複数の情報処理装置10の各々から画像情報Ipおよび座標情報Icが送信される場合に、結合部20cにおける、第1の文字画像情報P1に対して他の座標情報をもとに他の画像情報を結合する結合状態(結合中である、または、結合中でない)を管理する。
【0068】
そして、管理部20eは、結合部20cが第1の文字画像情報P1に対して、他の座標情報をもとに他の画像情報を結合中であるか否かの回答Aを、送信部20aを介して情報処理装置10に送信する。
【0069】
図9では、外部装置20は、画像情報Ip1を結合中である。よって、外部装置20の管理部20eは、情報処理装置10-2,10-3に対して、記憶部20dに記憶された第1の文字画像情報P1に対して他の座標情報Icをもとに他の画像情報Ipを、外部装置20の結合部20cにおいて結合中である旨を示した情報を含む回答A2を、送信部20aを介して情報処理装置10-2、10-3に送信する。情報処理装置10-2,10-3の各々の第1の受信部10aは、回答A2を受信し、情報処理装置10-2,10-3の各々の記憶部10fは、回答A2を記憶する。そして、情報処理装置10-2,10-3の各々の送信部10cは、画像情報Ipおよび座標情報Icの送信を待機する。
【0070】
図10は、本実施形態にかかる情報処理システム100において、外部装置20が結合完了している場合に、外部装置20への問い合わせQが複数存在する状況を示す説明図である。
図10に示されるように、外部装置20の結合部20cは、記憶部20dに記憶された第1の文字画像情報P1に対して、座標情報Ic1で示される位置に画像情報Ip1の結合を既に完了させている。そして、外部装置20の記憶部20dは、生成された第2の文字画像情報P2を記憶する。
【0071】
ここで、上記のように問い合わせQ2が、問い合わせQ3よりも時間的に先に行われ、外部装置20の記憶部20dは、問い合わせQ2,Q3の順に問い合わせQを受けた事象を記憶している。よって、記憶部20dに問い合わせQを受けた事象が記憶された順番、すなわち問い合わせQを送信した順である情報処理装置10-2,10-3の順に、外部装置20の管理部20eは、結合部20cが第1の文字画像情報P1に対して、他の座標情報Icをもとに他の画像情報Ipを結合中でない旨の回答A1を、送信部20aを介して情報処理装置10-2,10-3に対して送信する。本実施形態では、先に記憶部20dに問い合わせQ2を受けた事象を記録したので、外部装置20の管理部20eは、まずは情報処理装置10―2に対してのみ、送信部20aを介して回答A1を行う。
【0072】
従って、情報処理装置10-2は、抽出部10eにより抽出された、矩形領域E2を示す画像情報Ip2および座標情報Ic2を、外部装置20に送信する、送信aを行う。そして、外部装置20の結合部20cは、記憶部20dに記憶された第2の文字画像情報P2に対して、座標情報Ic2をもとに画像情報Ip2を結合する。外部装置20の記憶部20dは、画像情報Ip2の結合処理により生成された文字画像情報を記憶する。
【0073】
記憶部20dに当該文字画像情報が記憶された後、外部装置20の管理部20eは、情報処理装置10―3に対して、送信部20aを介して回答A1を行う。よって、情報処理装置10-3は、抽出部10eにより抽出された、矩形領域E3を示す画像情報Ip3および座標情報Ic3を、外部装置20に送信する、送信bを行う。
【0074】
図11は、本実施形態にかかる情報処理システム100における処理の流れを説明するシーケンス図である。外部装置20の送信部20aは、情報処理装置10-1に、第1の文字画像情報P1を送信する(S1)。また、情報処理装置10-1の送信部10cは、情報端末12-1に、外部装置20より受信した第1の文字画像情報P1を送信する(S2)。
【0075】
次に、情報端末12―1は、表示装置12b1に第1の文字画像情報P1を表示する(S3)。
【0076】
S1~S3の処理と並列して、外部装置20の送信部20aは、情報処理装置10-2に、第1の文字画像情報P1を送信し(S1’)、情報処理装置10-2の送信部10cは、情報端末12-2に、外部装置20より受信した第1の文字画像情報P1を送信し(S2’)、情報端末12―2は、表示装置12b1に第1の文字画像情報P1を表示する(S3’)。
【0077】
情報端末12―1の入力部12cは、表示装置12b1に表示された第1の文字画像情報P1に対する情報の入力を受け付ける。例えば、表示部12bに表示された第1の文字画像情報P1に対して、花の絵の手書き画像Fの入力を、電子ペン12pによって受け付ける(S4)。情報端末12―1の生成部12dは、第1の文字画像情報P1に対して入力を受け付けた花の絵の手書き画像Fを異なる領域として合成することで、第2の文字画像情報P2を生成する(S5)。情報端末12―1の送信部12eは、生成部12dで生成された、第2の文字画像情報P2を情報処理装置10に送信する(S6)。
【0078】
情報処理装置10-1の判定部10dは、情報処理装置10-1の記憶部10fに記憶された第1の文字画像情報P1と、第2の受信部10bが受信した第2の文字画像情報P2とで異なる領域があるか否かを判定する(S7)。
図11で示す処理では、異なる領域があると判定された場合について説明する。
【0079】
情報処理装置10-1の抽出部10eは、判定部10dで異なる領域があると判定された場合に、異なる領域を表した画像情報Ipと、第2の文字画像情報P2の表示領域内の異なる領域の位置を示す座標情報Icと、を第2の文字画像情報P2から抽出する(S8)。例えば、第2の文字画像情報P2に含まれた花の絵の手書き画像Fを囲む矩形領域Eを示す画像情報Ipと座標情報Icが、第2の文字画像情報P2から抽出される。
【0080】
ここで、情報処理装置10―1の送信部10cは、外部装置20の結合部20cが、第1の文字画像情報P1に対して他の座標情報Icをもとに他の画像情報Ipを結合中であるか否かの問い合わせQを、外部装置20に送信する(S9)。そして、外部装置20の送信部20aが、第1の文字画像情報P1に対して他の座標情報Icをもとに他の画像情報Ipを結合部20cにおいて結合中でない旨を示した情報を含む回答A1を送信した場合に(S10)、情報処理装置10―1の送信部10cは、第1の文字画像情報P1に結合する、画像情報Ipおよび座標情報Icの送信を外部装置20に行う(S11)。
【0081】
外部装置20の結合部20cは、記憶部10fに記憶された第1の文字画像情報P1に対して、座標情報Icで示された位置に画像情報Ipを結合して、第2の文字画像情報P2を生成する(S12)。そして、外部装置20の送信部20aは、他の情報処理装置10である情報処理装置10-2に対して、結合部20cにより生成された第2の文字画像情報P2を送信する(S13)。さらに、情報処理装置10-2の送信部10cは、情報端末12-2に、第2の文字画像情報P2を送信する(S14)。
【0082】
本実施形態においては、上述した処理を行うことで、情報端末12-1において手書きされた情報が、情報端末12-2の表示に反映される。
【0083】
図12は、本実施形態にかかる情報処理装置10-1の処理フローを示すフローチャートである。
図12に示す例では、情報処理装置10-1の処理フローを説明するが、情報処理装置10-2においても同様の処理が行われるものとして説明を省略する。
【0084】
情報処理装置10-1の第1の受信部10aは、外部装置20より、第1の文字画像情報P1を受信する(S100)。また、情報処理装置10-1の送信部10cは、情報端末12-1に、外部装置20より受信した第1の文字画像情報P1を送信する(S102)。
【0085】
その後、情報処理装置10-1の第2の受信部10bが、情報端末12-1より、第2の文字画像情報P2を受信したか否かを判定する(S104)。情報処理装置10-1の第2の受信部10bが、情報端末12より、第2の文字画像情報P2を受信していないと判定した場合(S104のNo)、再びS104の処理を繰り返す。
【0086】
一方、情報処理装置10-1の第2の受信部10bが、情報端末12-1より、第2の文字画像情報P2を受信したと判定した場合(S104のYes)、情報処理装置10-1の判定部10dが、情報処理装置10-1の記憶部10fに記憶された第1の文字画像情報P1と、第2の受信部10bが受信した第2の文字画像情報P2とで異なる領域があるか否かを判定する(S106)。
【0087】
情報処理装置10-1の判定部10dが、第1の文字画像情報P1と、第2の文字画像情報P2とで異なる領域がないと判定した場合(S106のNо)、処理を終了する。
【0088】
一方、情報処理装置10-1の判定部10dが、第1の文字画像情報P1と、第2の文字画像情報P2とで異なる領域があると判定した場合(S106のYes)、異なる領域を表した画像情報Ipと、第2の文字画像情報P2の表示領域内の異なる領域の位置を示す座標情報Icと、を第2の文字画像情報P2から抽出する(S108)。そして、情報処理装置10―1の送信部10cは、外部装置20の結合部20cが、第1の文字画像情報P1に対して他の座標情報Icをもとに他の画像情報Ipを結合中であるか否かの問い合わせQを、外部装置20に送信する(S110)。
【0089】
S110の処理の後、情報処理装置10-1の判定部10dが、外部装置20が第1の文字画像情報P1に対して、他の座標情報をもとに他の画像情報を、結合部20cにおいて結合中である旨を示した情報を含む回答A2を、情報処理装置10-1の第1の受信部10aが受信したか否か、を判定する(S112)。
【0090】
情報処理装置10-1の第1の受信部10aが、外部装置20から、第1の文字画像情報P1に対して他の座標情報Icをもとに他の画像情報Ipを、結合部20cにおいて結合中である旨を示した情報を含む回答A2を受信した場合(S112のYes)、情報処理装置10―1の送信部10cは、第1の文字画像情報P1に結合する、画像情報Ipおよび座標情報Icの送信を待機する(S116)。そして、情報処理装置10―1の送信部10cは、外部装置20の結合部20cが、第1の文字画像情報P1に対して他の座標情報Icをもとに他の画像情報Ipを結合中であるか否かの問い合わせQを、外部装置20に送信し(S110)、S112の処理を繰り返し実行する。
【0091】
情報処理装置10―1の第1の受信部10aが、外部装置20から、第1の文字画像情報P1に対して他の座標情報をもとに他の画像情報を、結合部20cにおいて結合中でない旨を示した情報を含む回答A1を受信した場合(S112のNо)、情報処理装置10―1の送信部10cは、第1の文字画像情報P1に結合する、画像情報Ipおよび座標情報Icの送信を外部装置20に行い(S114)、処理を終了する。
【0092】
図13は、本実施形態にかかる外部装置20における結合処理を示すフローチャートである。外部装置20の送信部20aは、第1の文字画像情報P1を、情報処理装置10に送信する(S200)。次に外部装置20の受信部20bは、矩形領域Eを示す画像情報Ipおよび座標情報Icを受信したか否かを判断する(S202)。外部装置20の受信部20bは、情報処理装置10から、矩形領域Eを示す画像情報Ipおよび座標情報Icを受信しなかった場合(S202のNо)、矩形領域Eを示す画像情報Ipおよび座標情報Icを受信するまで、処理を繰り返す。
【0093】
一方、外部装置20の受信部20bは、情報処理装置10から、矩形領域Eを示す画像情報Ipおよび座標情報Icを受信した場合(S202のYes)、外部装置20の結合部20cは、記憶部20dに記憶された第1の文字画像情報P1に対して、座標情報Icで示された位置に画像情報Ipを結合して、第2の文字画像情報P2を生成する(S204)。そして、外部装置20の送信部20aは、他の情報処理装置10である情報処理装置10-2に対して、結合部20cにより生成された第2の文字画像情報P2を送信する(S206)。
【0094】
図14は、本実施形態にかかる外部装置20が問い合わせQを受信した際の処理を示すフローチャートである。外部装置20の受信部20bは、外部装置20の結合部20cが、第1の文字画像情報P1に対して他の座標情報Icをもとに他の画像情報Ipを結合中であるか否かの問い合わせQを、情報処理装置10―1から受信する(S300)。
【0095】
外部装置20の管理部20eは、結合部20cが第1の文字画像情報P1に対して他の座標情報Icをもとに他の画像情報Ipを結合中であるか否かを判断する(S302)。外部装置20の結合部20cが、第1の文字画像情報P1に対して他の座標情報Icをもとに他の画像情報Ipを結合中である場合(S302のYes)、外部装置20の送信部20aが、第1の文字画像情報P1に対して他の座標情報Icをもとに他の画像情報Ipを結合部20cが結合中ある旨を示した情報を含む回答A2を送信して(S304)、処理を終了する。
【0096】
外部装置20の結合部20cが、第1の文字画像情報P1に対して他の座標情報Icをもとに他の画像情報Ipを結合中でない場合(S302のNo)、外部装置20の送信部20aが、第1の文字画像情報P1に対して他の座標情報Icをもとに他の画像情報Ipを結合部20cが結合中でない旨を示した情報を含む回答A1を送信して(S306)、処理を終了する。
【0097】
このように、本実施形態の情報処理装置10によれば、第1の受信部10aは、外部装置20から第1の文字画像情報P1を受信する。送信部10cは、外部装置20ら送信された第1の文字画像情報P1を情報端末12に送信する。第2の受信部10bは、第1の文字画像情報P1に対応する第2の文字画像情報P2を、情報端末12より受信する。判定部10dは、第1の文字画像情報P1と、第2の文字画像情報P2とで異なる領域があるか否かを判定し、異なる領域があると判定された場合に、抽出部10eは異なる領域を表した画像情報Ipと、第2の文字画像情報P2の表示領域内の異なる領域の位置を示す座標情報Icと、を第2の文字画像情報P2から抽出する。その結果、ユーザーにより情報端末12に手書き入力された画像情報Ipおよび座標情報Icの特定を容易にすることができる、情報処理装置10を得ることができる。
【0098】
また、情報処理装置10の送信部10cは、抽出部10eで抽出された、画像情報Ipおよび座標情報Icを、外部装置20に送信する。その結果、外部装置20において、画像情報Ipおよび座標情報Icを受信することができ、ユーザーは外部装置20と通信することにより、画像情報Ipおよび座標情報Icを得ることができる。
【0099】
情報処理装置10と、情報端末12と、外部装置20と、を備える情報処理システム100によれば、外部装置20の送信部20aは、情報処理装置10に第1の文字画像情報P1を送信する。情報処理装置10の第1の受信部10aは、第1の文字画像情報P1を受信する。情報処理装置10の送信部10cは、外部装置20から送信された第1の文字画像情報P1を情報端末12に送信する。情報端末12の受信部12aは、第1の文字画像情報P1を受信する。情報端末12の表示部12bは、第1の文字画像情報P1を表示する。情報端末12の入力部12cは、表示装置12b1に表示された第1の文字画像情報P1に対する情報の入力を受け付ける。情報端末12の生成部12dは、第1の文字画像情報P1に対して入力を受け付けた情報である花の絵の手書き画像Fを異なる領域として合成することで、第2の文字画像情報P2を生成する。そして、情報端末12―1の送信部12eは、生成部12dで生成された、第2の文字画像情報P2を情報処理装置10に送信する。情報処理装置10の第2の受信部10bは、第1の文字画像情報P1に対応する第2の文字画像情報P2を、情報端末12より受信する。情報処理装置10の判定部10dは、第1の文字画像情報P1と、第2の文字画像情報P2とで異なる領域があるか否かを判定し、異なる領域があると判定された場合に、情報処理装置10の抽出部10eは異なる領域を表した画像情報Ipと、第2の文字画像情報P2の表示領域内の異なる領域の位置を示す座標情報Icと、を第2の文字画像情報P2から抽出する。したがって、ユーザーが情報端末12に手書き入力した画像情報Ipおよび座標情報Icの特定を容易にすることができる。
【0100】
また、上述した情報処理システム100は、情報処理装置10の送信部10cが、抽出部10eで抽出した、画像情報Ipおよび座標情報Icを外部装置20に送信し、外部装置20の受信部20bは、情報処理装置10から、画像情報Ipおよび座標情報Icを受信し、外部装置20の結合部20cは、第1の文字画像情報P1に対して、座標情報Icで示された位置に画像情報Ipを結合して、第2の文字画像情報P2を生成する。その結果、外部装置20において、第2の文字画像情報P2を得ることができ、ユーザーは外部装置20と通信することにより、第2の文字画像情報P2を得ることができる。
【0101】
また、上述した情報処理システム100は、外部装置20の送信部20aが、他の情報処理装置10に対して、結合部20cにより生成された第2の文字画像情報P2を送信する。その結果、他の情報処理装置10が、第2の文字画像情報P2を得ることができ、ひいては複数のユーザーが、同期された第2の文字画像情報P2を共有することができる。
【0102】
また、上述した情報処理システム100は、情報処理装置10の送信部10cは、外部装置20の結合部20cが、第1の文字画像情報P1に対して他の座標情報Icをもとに他の画像情報Ipを結合中であるか否かの問い合わせQを、外部装置20に送信する。情報処理装置10の第1の受信部10aは、外部装置20から、第1の文字画像情報P1に対して他の座標情報Icをもとに他の画像情報Ipを外部装置20の結合部20cにおいて結合中である旨を示した情報を含む回答Aを受信した場合、情報処理装置10の送信部10cは、第1の文字画像情報P1に結合する、画像情報Ipおよび座標情報Icの送信を待機する。これにより、外部装置20の結合処理と、情報処理装置10の送信処理とを別個の処理とすることができ、互いの処理が干渉しなくなる。
【0103】
また、情報処理装置10による上述したような処理を実現する情報処理プログラムによれば、外部装置20より、第1の文字画像情報P1を受信する第1の受信処理と、第1の文字画像情報P1に情報の追加が可能な情報端末12に、第1の文字画像情報P1を送信する送信処理と、送信処理により情報端末12に送信された第1の文字画像情報P1に対応する第2の文字画像情報P2を、情報端末12より受信する第2の受信処理と、第1の文字画像情報P1と、第2の文字画像情報P2とで異なる領域があるか否かを判定する判定処理と、判定処理で異なる領域があると判定された場合に、異なる領域を表した画像情報Ipと、第2の文字画像情報P2の表示領域内の異なる領域の位置を示す座標情報Icと、を第2の文字画像情報P2から抽出する抽出処理と、をパーソナルコンピュータ上で容易に実現することができる。
【0104】
なお、本実施形態の情報処理装置10のCPUで実行される情報処理プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0105】
さらに、情報処理プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、本実施形態で実行される情報処理プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
【0106】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0107】
10 情報処理装置、10a 第1の受信部、10b 第2の受信部、10c 送信部、10d 判定部、10e 抽出部、12 情報端末、12a 受信部、12b 表示部、12c 入力部、12d 生成部、20 外部装置、20a 送信部、20b 受信部、20c 結合部、P1 第1の文字画像情報、P2 第2の文字画像情報、Ip 画像情報、Ic 座標情報、Q 問い合わせ
【手続補正書】
【提出日】2021-04-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部装置より、第1の文字画像情報を受信する第1の受信部と、
前記第1の文字画像情報に情報の追加が可能な情報端末に、前記第1の文字画像情報を送信する送信部と、
前記送信部より前記情報端末に送信された前記第1の文字画像情報に対応する第2の文字画像情報を、前記情報端末より受信する第2の受信部と、
前記第1の文字画像情報と、前記第2の文字画像情報とで異なる領域があるか否かを判定する判定部と、
前記判定部で前記異なる領域があると判定された場合に、前記異なる領域を表した画像情報と、前記第2の文字画像情報の表示領域内の前記異なる領域の位置を示す座標情報と、を前記第2の文字画像情報から抽出する抽出部と、
を備え、
前記送信部は、前記抽出部により抽出された、前記画像情報および前記座標情報を、前記外部装置に送信する、情報処理装置。
【請求項2】
情報処理装置と、情報端末と、外部装置と、を備えるシステムであって、
前記外部装置は、
前記情報処理装置に第1の文字画像情報を送信する送信部、
を備え、
前記情報処理装置は、
前記外部装置より、前記第1の文字画像情報を受信する第1の受信部と、
前記第1の文字画像情報に情報の追加が可能な前記情報端末に、前記第1の文字画像情報を送信する送信部と、
前記送信部より前記情報端末に送信された前記第1の文字画像情報に対応する第2の文字画像情報を、前記情報端末より受信する第2の受信部と、
前記第1の文字画像情報と、前記第2の文字画像情報とで異なる領域があるか否かを判定する判定部と、
前記判定部で前記異なる領域があると判定された場合に、前記異なる領域を表した画像情報と、前記第2の文字画像情報の表示領域内の前記異なる領域の位置を示す座標情報と、を前記第2の文字画像情報から抽出する抽出部と、
を備え、
前記情報端末は、
前記情報処理装置より、前記第1の文字画像情報を受信する受信部と、
前記第1の文字画像情報を表示する表示部と、
前記表示部に表示された前記第1の文字画像情報に対する情報の入力を受け付ける入力部と、
前記第1の文字画像情報に対して入力を受け付けた情報を前記異なる領域として合成することで生成された、前記第2の文字画像情報を前記情報処理装置に送信する送信部と、
を備え、
前記情報処理装置の送信部は、前記抽出部により抽出された、前記画像情報および前記座標情報を、前記外部装置に送信する、情報処理システム。
【請求項3】
前記情報処理装置は、
前記送信部が、前記抽出部で抽出した、前記画像情報および前記座標情報を前記外部装置に送信し、
前記外部装置は、
前記情報処理装置から、前記画像情報および前記座標情報を受信する受信部と、
前記第1の文字画像情報に対して、前記座標情報で示された位置に前記画像情報を結合して、前記第2の文字画像情報を生成する結合部と、をさらに備える、
請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記外部装置は、
前記送信部が、他の情報処理装置に対して、前記結合部により生成された前記第2の文字画像情報を送信する、
請求項3に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記情報処理装置は、
前記送信部が、前記外部装置が、前記第1の文字画像情報に対して他の座標情報をもとに他の画像情報を結合中であるか否かの問い合わせを送信し、
前記第1の受信部が、前記外部装置から、前記第1の文字画像情報に対して前記他の座標情報をもとに前記他の画像情報を結合中である旨を示した情報を受信した場合に、前記送信部は、前記第1の文字画像情報に結合する、前記画像情報および前記座標情報の送信を待機する、
請求項3または請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項6】
外部装置より、第1の文字画像情報を受信する第1の受信処理と、
前記第1の文字画像情報に情報の追加が可能な情報端末に、前記第1の文字画像情報を送信する送信処理と、
前記送信処理より前記情報端末に送信された前記第1の文字画像情報に対応する第2の文字画像情報を、前記情報端末より受信する第2の受信処理と、
前記第1の文字画像情報と、前記第2の文字画像情報とで異なる領域があるか否かを判定する判定処理と、
前記判定処理で前記異なる領域があると判定された場合に、前記異なる領域を表した画像情報と、前記第2の文字画像情報の表示領域内の前記異なる領域の位置を示す座標情報と、を前記第2の文字画像情報から抽出する抽出処理と、
前記画像情報および前記座標情報を、前記外部装置に送信する第2の送信処理と、
をコンピュータに実行させる、情報処理プログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
本発明の第1態様に係る情報処理装置は、外部装置より、第1の文字画像情報を受信する第1の受信部と、前記第1の文字画像情報に情報の追加が可能な情報端末に、前記第1の文字画像情報を送信する送信部と、前記送信部より前記情報端末に送信された前記第1の文字画像情報に対応する第2の文字画像情報を、前記情報端末より受信する第2の受信部と、前記第1の文字画像情報と、前記第2の文字画像情報とで異なる領域があるか否かを判定する判定部と、前記判定部で前記異なる領域があると判定された場合に、前記異なる領域を表した画像情報と、前記第2の文字画像情報の表示領域内の前記異なる領域の位置を示す座標情報と、を前記第2の文字画像情報から抽出する抽出部と、を備え、前記送信部は、前記抽出部により抽出された、前記画像情報および前記座標情報を、前記外部装置に送信する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
本発明の第2態様に係る情報処理システムは、情報処理装置と、情報端末と、外部装置と、を備えるシステムである。前記外部装置は、前記情報処理装置に第1の文字画像情報を送信する送信部、を備える。前記情報処理装置は、前記外部装置より、前記第1の文字画像情報を受信する第1の受信部と、前記第1の文字画像情報に情報の追加が可能な前記情報端末に、前記第1の文字画像情報を送信する送信部と、前記送信部より前記情報端末に送信された前記第1の文字画像情報に対応する第2の文字画像情報を、前記情報端末より受信する第2の受信部と、前記第1の文字画像情報と、前記第2の文字画像情報とで異なる領域があるか否かを判定する判定部と、前記判定部で前記異なる領域があると判定された場合に、前記異なる領域を表した画像情報と、前記第2の文字画像情報の表示領域内の前記異なる領域の位置を示す座標情報と、を前記第2の文字画像情報から抽出する抽出部と、を備える。前記情報端末は、前記情報処理装置より、前記第1の文字画像情報を受信する受信部と、前記第1の文字画像情報を表示する表示部と、前記表示部に表示された前記第1の文字画像情報に対する情報の入力を受け付ける入力部と、前記第1の文字画像情報に対して入力を受け付けた情報を前記異なる領域として合成することで生成された、前記第2の文字画像情報を前記情報処理装置に送信する送信部と、を備え、前記情報処理装置の送信部は、前記抽出部により抽出された、前記画像情報および前記座標情報を、前記外部装置に送信する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
本発明の第3態様に係る情報処理プログラムは、外部装置より、第1の文字画像情報を受信する第1の受信処理と、前記第1の文字画像情報に情報の追加が可能な情報端末に、前記第1の文字画像情報を送信する送信処理と、前記送信処理より前記情報端末に送信された前記第1の文字画像情報に対応する第2の文字画像情報を、前記情報端末より受信する第2の受信処理と、前記第1の文字画像情報と、前記第2の文字画像情報とで異なる領域があるか否かを判定する判定処理と、前記判定処理で前記異なる領域があると判定された場合に、前記異なる領域を表した画像情報と、前記第2の文字画像情報の表示領域内の前記異なる領域の位置を示す座標情報と、を前記第2の文字画像情報から抽出する抽出処理と、前記画像情報および前記座標情報を、前記外部装置に送信する第2の送信処理と、をコンピュータに実行させる。