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特開2022-72577水耕栽培装置および流路形成用ブロック
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022072577
(43)【公開日】2022-05-17
(54)【発明の名称】水耕栽培装置および流路形成用ブロック
(51)【国際特許分類】
   A01G 31/00 20180101AFI20220510BHJP
   A01G 9/02 20180101ALI20220510BHJP
【FI】
A01G31/00 601B
A01G9/02 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020182094
(22)【出願日】2020-10-30
(71)【出願人】
【識別番号】520425589
【氏名又は名称】三木 信明
(71)【出願人】
【識別番号】520425590
【氏名又は名称】岡本 茂治
(74)【代理人】
【識別番号】110001597
【氏名又は名称】特許業務法人アローレインターナショナル
(72)【発明者】
【氏名】三木 信明
【テーマコード(参考)】
2B314
2B327
【Fターム(参考)】
2B314NA05
2B314NC44
2B314ND07
2B314ND38
2B314PB17
2B314PB44
2B314PB47
2B314PD59
2B327ND02
2B327NE01
2B327NE09
2B327RB02
2B327RB03
2B327RB04
2B327TA04
2B327UA20
2B327UB03
(57)【要約】      (修正有)
【課題】設置現場への搬入や設置が容易であり、設置現場に応じた所望のレイアウトを効率良く行うことができる水耕栽培装置を提供する。
【解決手段】水耕栽培する植物に養液を供給する水耕栽培装置であって、複数の流路形成用ブロック10を積層して構成されるブロック積層体を備え、流路形成用ブロック10は、ブロック本体11と、ブロック本体11の内部空間が隔壁12により仕切られて形成された複数の分室R1,R2,R3と、各分室R1,R2,R3に連通するようにブロック本体11の表裏面11a,11bの少なくとも一方に形成された複数の連通部13,14とを備え、ブロック積層体は、流路形成用ブロック10の積層方向に沿って分室R1,R2,R3同士が連通することにより養液流路が形成されると共に、連通部13,14からなり養液流路に連通する植物収容部が形成される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
水耕栽培する植物に養液を供給する水耕栽培装置であって、
複数の流路形成用ブロックを積層して構成されるブロック積層体を備え、
前記流路形成用ブロックは、ブロック本体と、前記ブロック本体の内部空間が隔壁により仕切られて形成された複数の分室と、前記各分室に連通するように前記ブロック本体の表裏面の少なくとも一方に形成された複数の連通部とを備え、
前記ブロック積層体は、前記流路形成用ブロックの積層方向に沿って前記分室同士が連通することにより養液流路が形成されると共に、前記連通部からなり前記養液流路に連通する植物収容部が形成される水耕栽培装置。
【請求項2】
前記ブロック積層体は、前記流路形成用ブロックの表裏面が積層方向に沿って交互に反転することで、前記植物収容部が千鳥状に配置される請求項1に記載の水耕栽培装置。
【請求項3】
前記連通部は、前記流路形成用ブロックの積層方向一方側に開口する第1連通部と、前記流路形成用ブロックの積層方向他方側に開口する第2連通部とを備え、
前記植物収容部は、前記第1連通部および第2連通部が積層方向に一体となって形成される請求項2に記載の水耕栽培装置。
【請求項4】
前記第1連通部は、前記流路形成用ブロックの表面側において、前記第2連通部の両側にそれぞれ形成されており、
前記第2連通部は、前記流路形成用ブロックの裏面側において、前記第1連通部の両側にそれぞれ形成されている請求項3に記載の水耕栽培装置。
【請求項5】
水耕栽培する植物に養液を供給する水耕栽培装置を構成するための流路形成用ブロックであって、
ブロック本体と、前記ブロック本体の内部空間が隔壁により仕切られて形成された複数の分室と、前記各分室に連通するように前記ブロック本体の表裏面の少なくとも一方に形成された複数の連通部とを備え、
複数を積層することにより積層方向に沿って前記分室同士が連通して養液流路が形成されると共に、前記連通部からなり前記養液流路に連通する植物収容部が形成される流路形成用ブロック。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水耕栽培装置および流路形成用ブロックに関し、より詳しくは、水耕栽培する植物に養液を供給する水耕栽培装置、および、この水耕栽培装置を構成するための流路形成用ブロックに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の水耕栽培装置として、特許文献1には、植物保持体が挿入される植栽穴を側面に有する栽培パイプを備え、養液供給装置により栽培パイプの上端側から養液を供給して、栽培パイプの下端側から養液を回収する構成が開示されている。栽培パイプは、複数が前後方向に一列に縦置きされて、植栽穴が左右方向を向くように配置される。複数の栽培パイプは、隣り合うもの同士で植栽穴が左右逆側に位置しており、これによって隣接する植栽穴間のスペースを確保することで、植栽穴に定植される栽培植物の成長を良好に維持しつつ、装置の小型化が図られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-180353号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、上記従来の水耕栽培装置は、単位面積あたりの収穫量を高めるために栽培パイプを長くすると、栽培パイプの重量増加や取扱性の悪化により、設置現場への搬入や設置等の作業が困難になるおそれがあった。また、設置現場の一部で高さ等の制約を受けると、設置現場に合わせた精密なレイアウト設計が必要になる場合があり、作業効率やコスト面で問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、設置現場への搬入や設置が容易であり、設置現場に応じた所望のレイアウトを効率良く行うことができる水耕栽培装置および流路形成用ブロックの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の前記目的は、水耕栽培する植物に養液を供給する水耕栽培装置であって、複数の流路形成用ブロックを積層して構成されるブロック積層体を備え、前記流路形成用ブロックは、ブロック本体と、前記ブロック本体の内部空間が隔壁により仕切られて形成された複数の分室と、前記各分室に連通するように前記ブロック本体の表裏面の少なくとも一方に形成された複数の連通部とを備え、前記ブロック積層体は、前記流路形成用ブロックの積層方向に沿って前記分室同士が連通することにより養液流路が形成されると共に、前記連通部からなり前記養液流路に連通する植物収容部が形成される水耕栽培装置により達成される。
【0007】
この水耕栽培装置において、前記ブロック積層体は、前記流路形成用ブロックの表裏面が積層方向に沿って交互に反転することで、前記植物収容部が千鳥状に配置されることが好ましい。この構成において、前記連通部は、前記流路形成用ブロックの積層方向一方側に開口する第1連通部と、前記流路形成用ブロックの積層方向他方側に開口する第2連通部とを備えることが好ましく、前記植物収容部は、前記第1連通部および第2連通部が積層方向に一体となって形成することができる。前記第1連通部は、前記流路形成用ブロックの表面側において、前記第2連通部の両側にそれぞれ形成されていることが好ましく、前記第2連通部は、前記流路形成用ブロックの裏面側において、前記第1連通部の両側にそれぞれ形成されていることが好ましい。
【0008】
また、本発明の前記目的は、水耕栽培する植物に養液を供給する水耕栽培装置を構成するための流路形成用ブロックであって、ブロック本体と、前記ブロック本体の内部空間が隔壁により仕切られて形成された複数の分室と、前記各分室に連通するように前記ブロック本体の表裏面の少なくとも一方に形成された複数の連通部とを備え、複数を積層することにより積層方向に沿って前記分室同士が連通して養液流路が形成されると共に、前記連通部からなり前記養液流路に連通する植物収容部が形成される流路形成用ブロックにより達成される。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、設置現場への搬入や設置が容易であり、設置現場に応じた所望のレイアウトを効率良く行うことができる水耕栽培装置および流路形成用ブロックを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の一実施形態に係る流路形成用ブロックの斜視図である。
図2図1に示す流路形成用ブロックの平面図である。
図3図1に示す流路形成用ブロックの正面図である。
図4図1に示す流路形成用ブロックの背面図である。
図5図1に示す流路形成用ブロックの側面図である。
図6図1に示す流路形成用ブロックを複数積層した状態を示す正面図である。
図7図1に示す流路形成用ブロックを複数積層した状態を示す側面図である。
図8】本発明の一実施形態に係る水耕栽培装置の斜視図である。
図9図8の要部拡大図である。
図10図8に示す水耕栽培装置の要部を示す斜視図である。
図11図8に示す水耕栽培装置の他の要部を示す斜視図である。
図12】本発明の他の実施形態に係る流路形成用ブロックを積層した状態を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る流路形成用ブロックの斜視図である。また、図2から図5は、それぞれ図1に示す流路形成用ブロックの平面図、正面図、背面図および側面図である。図1から図5に示すように、流路形成用ブロック10は、合成樹脂等によって直方体状に形成されたブロック本体11を備えている。ブロック本体11は、上部が開口し底部を有する容器状に形成されており、長手方向に間隔をあけて配置された隔壁12,12により内部空間が仕切られて、複数の分室R1,R2,R3が形成されている。分室の数は、本実施形態では3つとしているが、2つ、または4つ以上であってもよい。各分室R1,R2,R3の底部には、それぞれ排出口18a,18b,18cが形成されている。
【0012】
ブロック本体11の表面11aおよび裏面11bには、各分室R1,R2,R3に連通するように形成された2種類の連通部、すなわち、第1の連通部13および第2の連通部14が設けられている。第1の連通部13は、ブロック本体11の上側に開口するようにブロック本体11の上縁から楕円弧状に切り欠いた形状を有しており、楕円弧状の縁部から斜め上方に突出する突出部13aを備えている。第2の連通部14は、ブロック本体11の下側に開口するようにブロック本体11の下縁から楕円弧状に切り欠いた形状を有しており、楕円弧状の縁部から突出する突出部14aを備えている。
【0013】
ブロック本体11の表面11a側には、第2の連通部14が長手方向の中央に配置されており、第2の連通部14の両側にそれぞれ第1の連通部13,13が配置されている。これにより、第1の連通部13,13がそれぞれ分室R1,R3と連通し、第2の連通部14が分室R2と連通する。一方、ブロック本体11の裏面11b側には、第1の連通部13が長手方向の中央に配置されており、第1の連通部13の両側にそれぞれ第2の連通部14,14が配置されている。これにより、第2の連通部14,14がそれぞれ分室R1,R3と連通し、第1の連通部13が分室R2と連通する。
【0014】
ブロック本体11の長手方向両側には、上下に延びる溝部15,15が形成されている。また、ブロック本体11の上縁における裏面11b側の角部には係合突部16,16が設けられており、ブロック本体11の下縁における表面11a側の角部には係合凹部17,17が形成されている。
【0015】
上記の構成を備える流路形成用ブロック10は、図6および図7にそれぞれ正面図および側面図で示すように、複数を上下に配置して、一の流路形成用ブロック10の係合突部16,16に他の流路形成用ブロック10の係合凹部17,17を係合させることで、複数の流路形成用ブロック10を積層したブロック積層体2が構成される。ブロック積層体2は、流路形成用ブロック10の表面11aおよび裏面11bが積層方向に沿って交互に反転するように、各流路形成用ブロック10が積層される。これにより、一の流路形成用ブロック10の表面11aに設けられた第1の連通部13が、その上方に配置された他の流路形成用ブロック10の裏面11bに設けられた第2の連通部14と一体になり、一の流路形成用ブロック10の表面11aに設けられた第2の連通部14が、その下方に配置された他の流路形成用ブロック10の裏面11bに設けられた第1の連通部13と一体になる。
【0016】
図8は本発明の一実施形態に係る水耕栽培装置の斜視図である。図8に示すように、水耕栽培装置1は、上記のように流路形成用ブロック10を複数積層して構成されたブロック積層体2を備えており、養液供給装置6からブロック積層体2に水耕栽培用の養液を供給することができる。
【0017】
ブロック積層体2は、支持台3に載置されている。支持台3には、鉛直方向に起立する複数の縦フレーム4,4が間隔をあけて固定されており、ブロック積層体2を構成する各流路形成用ブロック10の溝部15(図7等参照)が縦フレーム4に係合することにより、ブロック積層体2が起立状態で保持される。複数の縦フレーム4,4は、それぞれの上端部が横フレーム5により連結されている。
【0018】
養液供給装置6は、養液が貯留される容器6aと、容器に貯留された養液を汲み上げて供給管6cを介してブロック積層体2の上部に供給する養液ポンプ6bと、ブロック積層体2の内部を図8の矢示方向に流下した養液を、ブロック積層体2の下部から回収して容器6aに戻す回収管6dとを備えている。
【0019】
図9は、図8に示す水耕栽培装置1において、ブロック積層体2の上部近傍を拡大して示している。図9に示すように、供給管6cを流れる養液は、ブロック積層体2の最上部を構成する流路形成用ブロック10の各分室R1,R2,R3に、分岐管6eを介して個別に供給される。ブロック積層体2を構成する各流路形成用ブロック10の分室R1,R2,R3は、排出口18a,18b,18c(図2等参照)を介して上下で連通しており、これによって、分室R1,R2,R3毎に、上下に延びる養液流路C1,C2,C3が形成されている。各養液流路C1,C2,C3には、養液供給装置6から養液が循環供給される。
【0020】
ブロック積層体2は、上下に隣接する各流路形成用ブロック10の第1の連通部13および第2の連通部14が積層方向に一体となって、表裏面のそれぞれに植物収容部7が千鳥状に形成されている。また、第1の連通部13および第2の連通部14の突出部13a,14aも一体化されて、筒状の保持部7aが形成されている。
【0021】
図10に示すように、ブロック積層体2の各植物収容部7には、植物の苗等が収容されるスリット鉢Pを収容して保持部7aにより保持することができる。植物収容部7に植物を収容する形態は特に限定されるものではなく、例えば特許文献1に開示されているように、植物を保持するスポンジ等からなる保持部材が筒部材で覆われた植物保持体を、植物収容部7に収容してもよい。ブロック積層体2の養液流路C1,C2,C3(図9参照)を流れる養液は、各植物収容部7に収容された植物に接触して一部が吸収されながら鉛直方向に流下することで、高速で循環される。これにより、酸素含有量の多い養液を、各植物収容部7に収容された植物の全体に供給することができる。
【0022】
図11に示すように、水耕栽培装置1は、植物収容部7に収容された植物に光照射して成長を促すため、高輝度のLED光源などからなる照明装置20を、ブロック積層体2の表裏面に対向するように配置することができる。照明装置20により太陽光に近いバランスを再現することで、例えば、葉野菜、ハーブ類、わさび、ラン、イチゴ等の種々の植物を、屋内等で栽培することができる。
【0023】
上記の構成を備える水耕栽培装置1は、上下に延びる薬液流路C1、C2,C3が形成されるブロック積層体2が、複数の流路形成用ブロック10を積層して構成されるため、ブロック積層体2を、複数の流路形成用ブロック10に分解した状態で設置現場まで搬送して、設置現場で容易に組み立てることが可能であり、建物等への搬入作業や設置作業を迅速容易に行うことができる。更に、ブロック積層体2の分解や搬出等の作業も容易に行うことができるため、百貨店の催事やレストランでの催し等、一時的な利用にも好適に使用することができる。流路形成用ブロック10の大きさは特に制限されないが、例えば、数十cm角に収まる程度の大きさであることが好ましい。
【0024】
また、ブロック積層体2の高さは、積層する流路形成用ブロック10の個数を変えることで容易に変更できるため、屋内の天井高さや子供向けイベントに適した高さ等、所望の高さに容易に調整することができる。また、ブロック積層体2を水平方向に複数並列する場合には、ブロック積層体2ごとに高さを変えることで、デッドスペースが多い空間であっても効率良く配置することが可能である。したがって、事前の精密なレイアウト設計は不要であり、設置現場に応じて所望のレイアウトを容易に行うことができる。
【0025】
ブロック積層体2に形成される植物収容部7は、本実施形態のように千鳥状に配置されることが好ましく、これによって、上下および左右に隣接する植物収容部7の間に適当な間隔を確保して、植物の成長促進を図ることができる。なお、植物の苗が小さい間は全ての植物収容部7を使用し、苗の成長と共に使用する植物収容部7を減らしていくことで、苗の大きさに応じた間隔を確保してもよい。水耕栽培装置1の栽培効率は、設置場所の高さに制約がなければ、流路形成用ブロック10の積層数を多くすることで容易に高めることが可能であり、例えば、従来の露地栽培と比較して、栽培効率を20~30倍程度にすることができる。
【0026】
また、本実施形態においては、流路形成用ブロック10の各分室R1,R2,R3に連通する連通部が、流路形成用ブロック10の積層方向一方側および他方側にそれぞれ開口する第1連通部13および第2連通部14とを備えており、 第1連通部13および第2連通部14が積層方向に一体となって植物収容部7が形成されているため、植物収容部7の必要な大きさを確保しつつ流路形成用ブロック10の厚みを小さくして、流路形成用ブロック10の小型化を図ることができる。但し、流路形成用ブロック10に形成される連通部は、必ずしも本実施形態の構成に限定されるものではなく、各分室に連通するようにブロック本体11の表面11aおよび裏面11bの少なくとも一方に連通部が形成された他の構成であってもよい。例えば、図12に正面図で示すように、流路形成用ブロック10の表面11a側に、分室R1,R3に連通する連通部19,19をそれぞれ形成し、流路形成用ブロック10の裏面11b側に、分室R2と連通する連通部19を形成して、この流路形成用ブロック10を、表裏面が積層方向に沿って交互に反転するように積層することで、ブロック積層体2を構成してもよい。図12に示す構成は、単一の連通部19によって植物収容部7が形成されるため、この構成によっても、植物収容部7が千鳥状に配置されたブロック積層体2が得られる。なお、図12において、図1等と同様の構成部分には同一の符号を付している。
【符号の説明】
【0027】
1 水耕栽培装置
2 ブロック積層体
7 植物収容部
10 流路形成用ブロック
11 ブロック本体
11a 表面
11b 裏面
12a,12b 隔壁
13 第1の連通部
14 第2の連通部
19 連通部
R1,R2,R3 分室
C1,C2,C3 養液流路
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12