IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社テクノクラフトの特許一覧

<>
  • 特開-プレーデータ提供システム 図1
  • 特開-プレーデータ提供システム 図2
  • 特開-プレーデータ提供システム 図3
  • 特開-プレーデータ提供システム 図4
  • 特開-プレーデータ提供システム 図5
  • 特開-プレーデータ提供システム 図6
  • 特開-プレーデータ提供システム 図7
  • 特開-プレーデータ提供システム 図8
  • 特開-プレーデータ提供システム 図9
  • 特開-プレーデータ提供システム 図10
  • 特開-プレーデータ提供システム 図11
  • 特開-プレーデータ提供システム 図12
  • 特開-プレーデータ提供システム 図13
  • 特開-プレーデータ提供システム 図14
  • 特開-プレーデータ提供システム 図15
  • 特開-プレーデータ提供システム 図16
  • 特開-プレーデータ提供システム 図17
  • 特開-プレーデータ提供システム 図18
  • 特開-プレーデータ提供システム 図19
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022072610
(43)【公開日】2022-05-17
(54)【発明の名称】プレーデータ提供システム
(51)【国際特許分類】
   A63B 71/06 20060101AFI20220510BHJP
   G16Y 10/65 20200101ALI20220510BHJP
   G16Y 20/40 20200101ALI20220510BHJP
【FI】
A63B71/06 F
G16Y10/65
G16Y20/40
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020182144
(22)【出願日】2020-10-30
(71)【出願人】
【識別番号】395023118
【氏名又は名称】株式会社テクノクラフト
(74)【代理人】
【識別番号】110003063
【氏名又は名称】特許業務法人牛木国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】栂坂 昌業
(57)【要約】
【課題】プレーをより楽しく盛り上げることができるプレーデータ提供システムを提供する。
【解決手段】本発明のプレーデータ提供システムは、携帯端末2からの操作入力により、複数のプレーヤーをメンバーとして特定したコンペ情報を作成して、そのコンペ情報を記憶部72に記憶登録させるコンペ情報作成処理部75と、携帯端末2から一つのプレーごとのプレー結果となる各ショットのプレー記録情報を取得すると、そのプレー記録情報を記憶部72に記憶させるプレー状況取得部76と、コンペ情報で特定されたプレーヤーのプレー記録情報を記憶部72から読み出し、そのプレー記録情報をコンペ情報で特定されたプレーヤーPが所持する携帯端末2にのみ配信可能にするプレー履歴配信部77と、を備えている。
【選択図】図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のプレーヤーが各々所持する端末装置との間で通信が可能なサーバー装置に備えたプレーデータ提供システムであって、
前記端末装置からの操作入力により、複数のプレーヤーを特定した競技情報を作成して記憶部に記憶登録させる競技情報作成処理部と、
前記端末装置から一つのプレーごとのプレー結果となるプレー記録情報を取得すると、当該プレー記録情報を前記記憶部に記憶させるプレー状況取得部と、
前記競技情報で特定されたプレーヤーのプレー記録情報を前記記憶部から読み出し、当該プレー記録情報を前記競技情報で特定されたプレーヤーが所持する前記端末装置にのみ配信可能にするプレー履歴配信部と、
を備えたことを特徴とするプレーデータ提供システム。
【請求項2】
前記端末装置からプレー時の得点となるスコア情報を取得すると、当該スコア情報を前記記憶部に記憶させるスコア取得部と、
前記競技情報で特定されたプレーヤーのスコア情報を前記記憶部から読み出し、当該スコア情報を前記競技情報で特定された前記端末装置にのみ配信可能にするスコア配信部と、をさらに備え、
前記端末装置からの操作入力により、前記プレー履歴配信部からのプレー記録情報と前記スコア配信部からのスコア情報の何れかを当該端末装置に配信して、表示部に切替え表示させる構成としたことを特徴とする請求項1記載のプレーデータ提供システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴルフのような各種スポーツ競技で、各プレーヤーにおける一つのプレーごとのプレー結果を、プレーヤーの端末に提供するプレーデータ提供システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のプレーデータ提供システムに関連して、本件出願人は特許文献1のマッチング予約システムを提案し、既に特許を取得している。特許文献1では、プレーを主催する幹事が、一の端末装置から応募・募集条件を入力してメンバー募集を設定すると、別の端末装置から入力された参加メンバーの申込みを受けるたびに、サーバー装置が一組乃至複数組の予約枠に幹事と新たな参加メンバーを割り当てて、競技となるコンペを自動的に作成する構成を有しており、プレー中は各プレーヤーがそれぞれのホールで端末装置からスコアを入力することにより、各プレーヤーの名前、スコアおよびホールを一覧にしたリーダーボード(スコア一覧表)を、コンペに参加するプレーヤー全員の端末装置に随時表示させることで、刻々と変動する順位にトーナメント中継さながらの興奮がコンペで味わえる。
【0003】
また、こうしたゴルフコンペの参加メンバー間で、スコア入力とリーダーボードの表示機能を備えたシステムは、例えば特許文献2や特許文献3にも開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第5900404号公報
【特許文献2】特開2015-211702号公報
【特許文献3】特開2018-102663号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した特許文献1~3では、各プレーヤーの端末装置から入力されたゴルフプレーの成績となるスコア情報を集約し、これを所定のコンペに参加したメンバー全員に、端末装置で表示されるリーダーボードとして提供することができる。しかし、リーダーボードは単に、プレー中またはプレー後の各プレーヤーの成績を一覧で表示するだけで、例えば各打ごとにボールの飛んだ飛距離や、ボールからピンまでの残距離など、各プレーヤーのプレー中における一つのプレーごとの状況を、リーダーボードで提供できる訳ではない。そのため、コンペなどで予め決められた各プレーヤー全員が、個々に他のプレーヤーのプレー中におけるプレー結果を把握して、プレーをより楽しく盛り上げることができるようなシステムの提供が望まれていた。
【0006】
本発明は上記の問題を解決するもので、その目的は、プレーをより楽しく盛り上げることができるプレーデータ提供システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願出願人は、上記目的を達成するために、従来には存在しない新規なプレーデータ提供システムを発明した。
【0008】
すなわち本発明は、複数のプレーヤーが各々所持する端末装置との間で通信が可能なサーバー装置に備えたプレーデータ提供システムであって、前記端末装置からの操作入力により、複数のプレーヤーを特定した競技情報を作成して記憶部に記憶登録させる競技情報作成処理部と、前記端末装置から一つのプレーごとのプレー結果となるプレー記録情報を取得すると、当該プレー記録情報を前記記憶部に記憶させるプレー状況取得部と、前記競技情報で特定されたプレーヤーのプレー記録情報を前記記憶部から読み出し、当該プレー記録情報を前記競技情報で特定されたプレーヤーが所持する前記端末装置にのみ配信可能にするプレー履歴配信部と、を備えたことを特徴とする。
【0009】
また本発明は、前記端末装置からプレー時の得点となるスコア情報を取得すると、当該スコア情報を前記記憶部に記憶させるスコア取得部と、前記競技情報で特定されたプレーヤーのスコア情報を前記記憶部から読み出し、当該スコア情報を前記競技情報で特定された前記端末装置にのみ配信可能にするスコア配信部と、をさらに備え、前記端末装置からの操作入力により、前記プレー履歴配信部からのプレー記録情報と前記スコア配信部からのスコア情報の何れかを当該端末装置に配信して、表示部に切替え表示させる構成としたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
請求項1の発明によれば、一つの競技情報で特定されたプレーヤーの端末装置を利用して、その競技情報で特定されたプレーヤー全員の各プレーでのプレー結果を、クラウドサーバーから配信されるプレー記録情報により把握することが可能となり、プレーデータ提供システムによりプレーをより楽しく盛り上げることができる。
【0011】
請求項2の発明によれば、プレーヤーが端末装置を操作するだけで、一つの競技情報で特定されるプレーヤー全員のプレー記録情報とスコア情報を、表示部に切替えて表示させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の一実施形態となるプレーデータ提供システムの概要を示す説明図である。
図2】同、プレーデータ提供システムの特にプレーヤー周辺の概要構成図である。
図3】同、腕時計型端末の電気的構成を示すブロック図である。
図4】同、ゴルフコースの位置情報を示す図である。
図5】(A)同、ショットが打ち上げ時の高低差を示す図である。(B)同、ショットが打ち下ろし時の高低差を示す図である。(C)同、ショットが水平時の高低差を示す図である。
図6】同、携帯端末の電気的構成を示すブロック図である。
図7】同、ゴルフ場全体を撮影した空中写真と、取得可能な標高データとを重ね合わせた図である。
図8】同、図7に示すゴルフ場の一部を拡大した航空写真と、5mメッシュの線とを重ね合わせた図である。
図9】同、三次元メッシュデータの各地点における標高を示した図である。
図10】同、表示部に表示される標高データを用いた高低差表現の一例を示した図である。
図11】同、クラウドサーバーの電気的構成を示すブロック図である。
図12】同、ホストが携帯端末を利用して新規コンペを作成指示するまでの手順を示す説明図である。
図13】同、ホストが携帯端末からクラウドサーバーを利用して他のメンバーの携帯端末とコンペを共有し、最終的にクラウドサーバーが一つのコンペ情報を作成するまでの手順を示す説明図である。
図14】同、起動画面からコース画面に切替わった直後の表示部を示す図である。
図15】同、プレー中の携帯端末への操作入力手順を示す説明図である。
図16】同、フェアウェイ周辺を優先した状態入力窓部をコース画面に表示させた表示部を示す図である。
図17】同、着地点区域選択部に配置される選択ボタンの一覧を示す図である。
図18】同、グリーン周辺を優先した状態入力窓部を示す図である。
図19】同、携帯端末によるリーダーボードからのプレーデータの閲覧手順を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して説明する。以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本発明の必須要件であるとは限らない。
【0014】
図1は、本実施形態のプレーデータ提供システム200に関するシステム構成の概要を図で示している。同図において、プレーデータ提供システム200は、ゴルフ場でプレーヤーPが実際のラウンド中に装着する端末装置としての腕時計型端末1および携帯端末2と、携帯端末2との間に通信手段3を経由して各種データのやり取りを可能にするクラウドサーバー4と、を主な構成要素とする。本実施形態では、プレーデータ提供システム200の計測対象となる被測定体をゴルフのプレーヤーPとしているが、ゴルフ以外の各種スポーツ競技におけるプレーヤーとしても構わない。また実際には、複数のプレーヤーPが各々保持する携帯端末2が、共通するクラウドサーバー4と通信手段3を介して通信可能に接続される。図1に示すプレーデータ提供システム200の機能については、後ほど動作説明と共に詳しく説明する。
【0015】
図2は、プレーデータ提供システム200の特にプレーヤーP周辺の主な構成を示したものである。同図において、ゴルフは周知のように、ゴルフ場でプレーヤーPがゴルフクラブ6をスイング動作して静止したボール7を打ち、ホール(図示せず)と呼ばれる穴にいかに少ない打数で入れられるかを競うスポーツの一種である。ここでは、プレーヤーPがゴルフクラブ6にスイング力を伝達する例えば左手首Pwに、端末(ウェアブルウォッチ)となる腕時計型端末1が装着され、別な端末として、プレーヤーPの下半身用服装の収容部であるポケット、好ましくは後ポケットに携帯端末2が収容される。
【0016】
腕時計型端末1はプレーヤーPの腕、好ましくは手首に装着されればよく、本実施形態では図2に示すように、腕時計型端末1を右打ちのプレーヤーPの左手首Pwに装着しているものとする。なお、腕時計型端末1は、左打ちのプレーヤーPが使用することもでき、腕時計型端末1は、右手首に装着してもよい。
【0017】
プレーヤーPが保有する携帯端末2は、一般的なスマートフォンの機能を有し、扁平状をなす本体11の正面には、画面表示のための表示部12や、手動操作のための操作部13が設けられる。本実施形態では、携帯端末2を下半身用衣服の右後ポケット14Aに収容しているが、携帯端末2はプレーヤーPの腰Pkの加速度等を計測するために腰Pkに近接していればよく、左後ポケット14Bに収容してもよい。また、プレーヤーPが所持できる携帯端末2以外の別な端末装置であっても構わない。
【0018】
図3は、腕時計型端末1の主な電気的構成を示している。同図において、腕時計型端末1は、制御手段15と、第一慣性計測部16と、GPS(Global Positioning System:地球測位システム)受信部17と、気圧計測部18と、気温計測部19と、高度計測部20と、集音部21と、送受信部22と、記憶部23と、表示部24と、操作部25と、報知部26と、を備えている。
【0019】
制御手段15は、CPU(中央演算装置)を含んで構成され、記憶部23に記憶されたプログラム28に基づいて腕時計型端末1の全体を制御する。このCPUがプログラム28にしたがって演算処理を実行することにより、腕時計型端末1の各機能が実現される。プログラム28には、プレーヤーPがゴルフクラブ6をスイング動作して打ち当てたボール7の飛距離を補正するための飛距離補正プログラムや、プレーヤーPがゴルフクラブ6をスイング動作したときに計測される左手首Pwの加速度や角速度の波形データを、携帯端末2に送り出すための計測データ送出プログラムが含まれる。
【0020】
第一慣性計測部16は、プレーヤーPの動きを検知するための検知手段として、何れも慣性センサーとなる加速度センサー30及びジャイロセンサー31が組み込まれている。加速度センサー30は、プレーヤーPの左手首Pwにおける直交三軸方向の加速度を計測することができ、ジャイロセンサー31は、プレーヤーPの左手首Pwにおける直交三軸の各軸回りの角速度を計測することができる。第一慣性計測部16は、腕時計型端末1を装着したプレーヤーPの一連のスイング動作時における左手首Pwの加速度や角速度を計測する。第一慣性計測部16により計測された加速度情報や角速度情報は、プレーヤーPのスイング動作時における左手首Pwの加速度波形や角速度波形として、制御手段15に送出される。
【0021】
GPS受信部17は、腕時計型端末1の現在位置を取得する位置計測部を構成し、複数の人工衛星32からの電波を無線で受信することで、腕時計型端末1ひいてはその腕時計型端末1を装着するプレーヤーPの三次元位置(経度、緯度及び高度)を計測し、その位置情報を制御手段15に送出するものである。なお、腕時計型端末1の現在位置を検出できるものであれば、GPS受信部17以外の位置検出装置を利用してもよい。また、人工衛星32には原子時計が搭載されている。この人工衛星32からは特定の周波数にて極めて正確な時刻信号波が発信されており、これをGPS受信部17により受信することで、腕時計型端末1の時間軸が規定される。本実施形態では、GPS受信部17及び人工衛星32が位置計測部として機能する。
【0022】
気圧計測部18は、圧力センサー33が組み込まれており、この圧力センサー33を使用して気圧を計測する、計測された気圧情報は、制御手段15に送出される。
【0023】
気温計測部19は、サーミスタ(図示せず)を利用した温度センサー34が組み込まれており、この温度センサー34により気温を計測する。計測された気温情報は、制御手段15に送出される。
【0024】
高度計測部20は、気圧計測部18に組み込まれた圧力センサー33を使用して、この圧力センサー33で計測した気圧の変化量を基に現在位置の海抜高度(標高)(以下、「高度」という。)を計算し、現在位置の高度情報として制御手段15に送出する。高度計測部20は、気圧変化を変換して相対的な高度を算出するものであり、気圧が気象条件により変化すると、計測値の高度も変化する。そのため、正確な高度がわかる場所で高度計測部20の高度を合わせることで、より正確な高度を計測することができる。例えば、ラウンド前にゴルフ場内の正確な高度がわかる場所で高度を合わせることで、その後のプレー中により正確な高度を計測することができる。なお、プレーヤーPの現在位置における高度は、GPS受信部17が受信したプレーヤーPの三次元位置(経度、緯度及び高度)の高度を用いてもよい。
【0025】
集音部21は、外部の音を集め音声情報として制御手段15に送出するものであり、例えばマイクである。本実施形態の集音部21は、プレーヤーPの音声を集音することを想定しており、人間の音声が集音可能であればよい。集音部21は、後述するショット地点の状態を音声により入力する際に状態入力部として機能する。また集音部21は、第一慣性計測部16による加速度の計測開始と計測終了を音声により指示する際に、第一指示入力部として機能する。
【0026】
送受信部22は、無線の通信手段35を介して他の機器、例えば、携帯端末2との双方向通信を可能にするものである。そのため、腕時計型端末1は携帯端末2等と各種情報を送受信することができる。
【0027】
記憶部23は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの各種記憶装置を用いて構成され、第一慣性計測部16により計測された加速度情報及び角速度情報を含んだ計測データや、GPS受信部17が受信した腕時計型端末1の位置情報や、気圧計測部18により計測された気圧情報や、気温計測部19により計測された気温情報や、高度計測部20により計測された高度情報や、集音部21から入力された音声情報等の各種情報を書き込み及び読み出し可能となっている。また、記憶部23には、予め表示部24の表示対象範囲となるゴルフ場の各コース(ホール)について、二次元平面的なレイアウト図36A1のデータを含む地図情報36Aが記憶されている。地図情報36Aは、対象範囲となるレイアウト図36A1の全体で、緯度と経度の位置座標情報を含んだ二次元地図情報であり、変更・追加・削除等の更新が可能である。記憶部23にはその他に、後述する補正飛距離算出部39から送出された補正飛距離情報を、その都度蓄積して得られた補正飛距離履歴情報36Bが記憶保持される。
【0028】
表示部24は、制御手段15からの表示制御信号を受け、腕時計型端末1の現在位置等の様々な表示を行なうものである。表示部24は液晶モジュールや液晶パネルにより構成され、これらの液晶モジュールや液晶パネルは周知のように、多数のサブ画素を格子状に配列したドットマトリクスによる表示を行なうものである。表示部24は、後述するアドバイス情報を文字や地図等により表示して提示する際に情報提示部として機能する。
【0029】
操作部25は、プレーヤーPによる操作を受けて、電気的な操作信号を制御手段15に送出するものである。操作部25は、腕時計型端末1の本体に設けた一乃至複数のボタンを備えると共に、表示部24の表面部に設けた透明なタッチパネル等も、操作部25として機能する。操作部25は、後述するショット地点の状態を入力する際に状態入力部として機能する。また操作部25は、第一慣性計測部16による加速度の計測開始と計測終了を指示する際に、第二指示入力部として機能する。集音部21による第一指示入力部と、操作部25による第二指示入力部は、少なくともどちらか一方を備えていればよい。
【0030】
報知部26は、記憶部23に記憶された情報等を音声によりプレーヤーPに報知するものであり、例えばスピーカーである。報知部26は、後述するアドバイス情報を音声により提示する際に情報提示部として機能する。また報知部26は、後述するベスト飛距離時のスイング情報を音声や振動で提示する際に、出力部として機能する。この場合の出力部は、例えば音声を出力するスピーカー及び/又は振動を発生するバイブレーターで構成される。
【0031】
制御手段15は、前述のプログラム28を記録媒体となる記憶部23から読み取ることで、飛距離算出部37と、補正飛距離算出部39と、用語判定部40と、用語辞書部41と、アドバイス算出部42として主に機能する。
【0032】
制御手段15は、プレーヤーPがゴルフクラブ6をスイング動作したときに、そのゴルフクラブ6のヘッドに打ち当てたボール7の実際の飛距離(実飛距離)を算出する飛距離算出部37を備えている。図4を参照して、実飛距離の具体的な算出方法を説明すると、腕時計型端末1が備える第一慣性計測部16は、特定の範囲となる一つのコース内で、腕時計型端末1を装着したプレーヤーPがスイングをした場合に相当する加速度や角速度の変化を計測すると、飛距離算出部37は第一慣性計測部16からの計測結果を受けて、プレーヤーPがクラブ6をスイングしたと判断し、プレーヤーPのスイングした位置Aの位置情報をGPS受信部17により取得する。飛距離算出部37は、取得した位置Aでの最後のスイングをプレーヤーPがボール7を打った開始地点の第1打と決定し、その位置情報を記憶部23に記憶する。
【0033】
次に、プレーヤーPが打ったボール7の到達地点まで移動し、その位置Bで飛距離算出部37は位置Aと同様に、第一慣性計測部16による加速度と角速度の計測で、プレーヤーPがクラブ6をスイングしたと判断した場合に、位置Bの位置情報をGPS受信部17により取得する。飛距離算出部37は、取得した位置Bでの最後のスイングをプレーヤーPがボール7を打った第2打と決定し、その位置情報を記憶部23に記憶する。そして飛距離算出部37は、第1打を打った位置情報と第2打を打った位置情報を記憶部23から読み出し、位置Aと位置Bとの直線距離を算出する。算出された直線距離は、位置Aからの第1打の実飛距離として、前述した位置Aでのスイング動作時の加速度と角速度の各波形と関連付けて記憶部23に記憶される。
【0034】
以降同様に、第3打、第4打…での位置情報を取得し、それぞれ、位置Bからの第2打、位置Cからの第3打…の実飛距離を算出し、位置B、位置C…でのスイング動作時の加速度と角速度の波形と関連付けて、これらを飛距離情報として記憶部23に記憶する。なお、本実施形態では、位置Aでの最後のスイングをプレーヤーPがボール7を打った第1打と決定しているが、プレーヤーPがショットすることを声で宣言し、その後ショットすることで、その音声を集音部21により集音し、集音した時の位置Aの位置情報をGPS受信部17により取得してもよいし、プレーヤーPが操作部25を操作し、位置A、位置B、位置C…の位置情報をGPS受信部17により取得してもよい。
【0035】
飛距離算出部37は、プレーヤーPの打ったボール7がフェアウェイの中心位置Oから左右方向にずれているか否かを算出する。上記の第1打についての具体的な算出方法を説明すると、図4に示すように、位置Aと位置Bを結んだ直線に対して直角な直線とフェアウェイG2の両端との交点である左端位置L及び右端位置Rの位置情報を地図情報36Aから読み出す。そして、左端位置Lと右端位置Rを結んだ直線の中間点をフェアウェイG2の中心位置Oと決定する。その中心位置Oから位置Bが左方向に所定距離(例えば、2m)以上離れた場合には第1打を左方向にずれたと判定し、中心位置Oから位置Bが右方向に所定距離(左方向と同様に、例えば、2m)以上離れた場合には第1打を右方向にずれたと判定する。位置Bが中心位置Oから所定距離未満の場合には、第1打をずれ無しと判定する。左右方向のずれの判定は、その後の第2打、第3打…についても行なう。
【0036】
なお、左右方向のずれを判定する所定距離は任意に設定可能である。また、左右方向のずれの判定結果は、クラブ6の番手情報と紐付けされて記憶部23に記憶される。複数の判定結果が蓄積されると、飛距離算出部37は左方向にずれた割合、右方向にずれた割合、ずれ無しの割合を算出し、記憶部23に記憶する。
【0037】
制御手段15は、プレーヤーPの打ったボール7の実際の飛距離から、高度、気温、気圧、及びショット地点の状態を考慮した補正飛距離を算出する補正飛距離算出部39を備えている。ここで、高度による影響を考慮した補正飛距離算出部39の算出方法を、上記の第1打の飛距離の補正飛距離について説明する。高度計測部20は、位置Aにおける高度を計測し、計測した高度情報を制御手段15の補正飛距離算出部39に送出する。補正飛距離算出部39は、位置Aの高度と基準高度である海抜0mとの高低差を算出し、その高度差に基づき実際の飛距離から所定の計算式により海抜0mにおいてショットしたと仮定した場合の補正飛距離を算出する。なお、本実施形態では、基準高度を海抜0mと設定して補正飛距離を算出しているが、この基準高度は任意に設定可能である。また、高度計測部20に代わって、GPS受信部17で計測した高度情報を補正飛距離算出部39が取得してもよい。
【0038】
また、高度計測部20は、位置Bにおいても高度を計測し、計測した高度情報を制御手段15の補正飛距離算出部39に送出する。補正飛距離算出部39は、位置Aの高度と位置Bの高度とを比較し、高度に差がある場合には、その高低差Hを算出する。そして、図5(A)に示すように位置Aが位置Bよりも低い場合には、ショットが打ち上げであると判定し、図5(B)に示すように位置Aが位置Bよりも高い場合には、ショットが打ち下ろしであると判定し、図5(C)に示すように位置Aと位置Bに高度差が無い場合には、水平であると判定する。そして、打ち上げ又は打ち下ろしの場合には、その高低差Hに基づき実際の飛距離から所定の計算式により、位置Aと位置Bに高低差Hが無いと仮定した補正飛距離を算出する。水平であると判定した場合には、実際の飛距離を補正飛距離とする。
【0039】
次に、気温による影響を考慮した補正飛距離算出部39の算出方法を、上記の第1打の飛距離の補正飛距離について説明する。気温計測部19は、位置Aにおける気温を計測し、計測した気温情報を制御手段15の補正飛距離算出部39に送出する。補正飛距離算出部39は、位置Aの気温と基準気温である摂氏20度との温度差を算出し、その温度差に基づき実際の飛距離から所定の計算式により摂氏20度においてショットしたと仮定した場合の補正飛距離を算出する。なお、本実施形態では、基準気温を摂氏20度と設定して補正飛距離を算出しているが、この基準気温は任意に設定可能である。
【0040】
次に、気圧による影響を考慮した補正飛距離算出部39の算出方法を、上記の第1打の飛距離の補正飛距離について説明する。気圧計測部18は、位置Aにおける気圧を計測し、計測した気圧情報を制御手段15の補正飛距離算出部39に送出する。補正飛距離算出部39は、位置Aの気圧と基準気圧である1013ヘクトパスカルとの気圧差を算出し、その気圧差に基づき実際の飛距離から所定の計算式により1013ヘクトパスカルにおいてショットしたと仮定した場合の補正飛距離を算出する。なお、本実施形態では、基準気圧を1013ヘクトパスカルと設定して補正飛距離を算出しているが、この基準気圧は任意に設定可能である。
【0041】
次に、ショット地点の状況による影響を考慮した補正飛距離算出部39の算出方法を、上記の第1打の飛距離の補正飛距離について説明する。本実施形態においてショット地点の状況とは、ゴルフ場でプレーヤーPが打つボール7が置かれた地面の状態と、ショット時の風の強さと方向である。地面の状態は、ティーグランドG1、フェアウェイG2、ラフG3、バンカーG4、池G5、上り傾斜及び下り傾斜であり、ショット時の風の強さは、「強い」及び「弱い」であり、風の方向は、「アゲインスト」、「フォロー」及び「横風」である。なお、ボール7の飛距離に影響を与えるその他の環境の状態を考慮した補正飛距離を算出してもよい。
【0042】
制御手段15は、集音部21から送出された音声情報を判定する用語判定部40を備えている。また、制御手段15は、予め登録された用語を記憶させておく用語辞書部41を備えている。予め登録される用語は、例えば、「ティーグランド」、「フェアウェイ」、「ラフ」、「バンカー」、「池」、「上り傾斜」、「下り傾斜」、「アゲインスト」、「フォロー」、「横風」等のショット地点の状態を表すものである。用語判定部40は、集音部21からの音声情報を受信すると、その音声情報に係る用語が用語辞書部41に記憶された用語であるか否かを判定する。用語辞書部41に記憶された用語である場合には、用語判定部40は補正飛距離算出部39にその用語に対応した用語信号を送出する。補正飛距離算出部39は、用語信号を受信すると、その用語に対応した所定の計算式により、実際の飛距離からショット地点がフェアウェイG2であって、傾斜がなく、無風状態と仮定した場合の補正飛距離を算出する。なお、本実施形態では、ショット地点の基準状態をフェアウェイG2であって、傾斜がなく、無風状態と設定して補正飛距離を算出しているが、この基準状態は任意に設定可能である。
【0043】
こうして補正飛距離算出部39により、基準高度や、基準温度や、基準気圧や、ショット地点の基準状態でのボール7の飛距離となる補正飛距離を求めることで、後述するアドバイス算出部42が、現在プレー中のコースでの高度や、気温や、気圧や、ショット地点の状態を考慮した予測されるボール7の飛距離を算出し、その予測飛距離に適した推奨クラブの番手を、例えば表示部24や報知部26により提示する構成としてもよい。
【0044】
用語辞書部41には、予めクラブ6の番手に対応する用語が記憶されており、ショットをする前に、クラブ6の番手を音声入力することで、その用語(クラブ6の番手)に対応するクラブ6の番手情報が用語判定部40から補正飛距離算出部39に送出される。そのため、飛距離算出部37は、クラブ6の番手に対応させて実際の飛距離情報を記憶部23に送出する。同様に、補正飛距離算出部39も、算出した補正飛距離情報をクラブ6の番手に対応させて記憶部23に送出する。補正飛距離算出部39は、各ショットでこうしたクラブ6の番手情報を含んだ飛距離情報及び補正飛距離情報を、飛距離履歴情報36Bとして記憶部23に蓄積記憶させる。なお、用語辞書部41に記憶される用語は、追加・削除・変更等の更新が可能である。
【0045】
本実施形態では、ショット地点の状態及びクラブ6の番手を音声により入力する方法を採用しているが、操作部25を操作してショット地点の状態及びクラブ6の番手を入力してもよい。
【0046】
また、本実施形態では、高度、気温及び気圧を全て計測し、ショット地点の状態を入力しているが、例えば、気温を計測しない等、計測する項目や入力する項目は任意に決定することができ、これら以外の項目を追加してもよい。
【0047】
さらに制御手段15は、アドバイス算出部42を備えている。アドバイス算出部42は、プレーヤーPに対して助言・忠告等のアドバイスを提示する際のアドバイス情報を算出する。アドバイスは、腕時計型端末1が備える報知部26から音声により報知することや、腕時計型端末1の表示部24に文字、図形や地図等により表示することが可能である。アドバイス情報は、表示部24に表示するか、報知部26により音声により報知するか、その両方とするか、を操作部25への操作により選択することができる。
【0048】
図6は、携帯端末2の電気的構成を示している。同図において、携帯端末2は、前述した表示部12や操作部13の他に、制御手段45と、第二慣性計測部46と、GPS受信部47と、送受信部48と、記憶部49と、を備えている。
【0049】
制御手段45は、CPUを含んで構成され、記憶部49に記憶されたプログラム51に基づいて携帯端末2の全体を制御する。このCPUがプログラム51にしたがって演算処理を実行することにより、携帯端末2の各機能が実現される。プログラム51には、前述した腕時計型端末1の記憶部23に記憶されるプログラム28と同様の飛距離補正プログラムの他に、クラウドサーバー4と連携して、ゴルフのコンペを作成した各プレーヤーPの携帯端末2に向けて、各プレーヤーPのプレー記録情報やスコア情報等のプレーデータを必要に応じて提供するプレーデータ提供プログラムが含まれる。
【0050】
第二慣性計測部46は、プレーヤーPの動きを検知するための検知手段として、何れも慣性センサーとなる加速度センサー52及びジャイロセンサー53が組み込まれている。加速度センサー52は、直交三軸方向の加速度を計測することができ、ジャイロセンサー53は、直交三軸の各軸回りの角速度を計測することができる。第二慣性計測部46は、携帯端末2が右後ポケット14Aに収容された状態でプレーヤーPがスイング動作を行なうことで、プレーヤーPの腰Pkの加速度や角速度を計測する。第二慣性計測部46により計測された加速度情報や角速度情報は、プレーヤーPのスイング動作時における左腰Pkの加速度波形や角速度波形として、制御手段45に送出される。
【0051】
GPS受信部47は、携帯端末2の現在位置を取得する位置計測手段を構成し、複数の人工衛星32からの電波を無線で受信することで、携帯端末2の三次元位置(経度、緯度及び高度)を計測し、その位置情報を制御手段45に送出するものである。なお、携帯端末2の現在位置を検出できるものであれば、GPS受信部47以外の位置検出装置を利用してもよい。また、人工衛星32には原子時計が搭載されている。この人工衛星32からは特定の周波数にて極めて正確な時刻信号波が発信されており、これをGPS受信部47により受信することで、携帯端末2の時間軸が規定される。上述のとおり、腕時計型端末1も、人工衛星32からの時刻信号波を受信して時間軸が規定されることから、人工衛星32からの受信電波を利用すれば、腕時計型端末1と携帯端末2の時間軸は同期される。
【0052】
送受信部48は、有線や無線で近距離の通信手段35を介して、腕時計型端末1と携帯端末2との間の双方向通信を可能にするものである。また送受信部48は、通信手段35とは別なネットワークによる通信手段3を介して、例えばインターネット上に設置されるクラウドサーバー4と携帯端末2との双方向通信を可能にするものである。そのため携帯端末2は、クラウドサーバー4と各種情報を含むデータを送受信することができる。
【0053】
記憶部49は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの各種記憶装置を用いて構成され、第二慣性計測部46により計測された加速度情報及び角速度情報を含んだ計測データや、GPS受信部47が受信した携帯端末2の位置情報等の各種情報を書き込み及び読み出し可能となっている。また、記憶部49には、腕時計型端末1の記憶部23と同様に、携帯端末2の表示部12に表示可能な二次元平面的なレイアウト図36A1のデータを含む地図情報36Aと、後述する補正飛距離算出部56から送出された補正飛距離情報はもとより、腕時計型端末1の補正飛距離算出部39から送出され、送受信部48で受信した補正飛距離情報を、その都度実際の飛距離情報やクラブ6の番手情報と共に蓄積して得られた飛距離履歴情報36Bと、後述するメッシュデータ取得部59から送出されたメッシュ情報(データ)26Cがそれぞれ記憶保持される。
【0054】
表示部12は、携帯端末2の本体正面に露出して設けられる液晶モジュールや液晶パネルにより構成され、これらの液晶モジュールや液晶パネルは周知のように、多数のサブ画素を格子状に配列したドットマトリクスによる表示を行なうものである。
【0055】
操作部13は、プレーヤーPによる操作を受けて、電気的な操作信号を制御手段45に送出するものである。本実施形態の携帯端末2では、表示部12がタッチパネルとなっており、表示部12の表面部がタッチ(タップ)操作可能な操作部13として機能する。
【0056】
制御手段45は、前述の飛距離補正プログラムを記録媒体となる記憶部49から読み取ることで、飛距離算出部55と補正飛距離算出部56として機能する。また制御手段45は、前述のプレーデータ提供プログラムを、記録媒体となる記憶部49から読み取ることで、アドバイス算出部57と、地点特定部58と、メッシュデータ取得部59及び標高差算出部60を含む高低差把握部61と、予測飛距離算出部62と、地点設定部63と、標高取得部64と、競技情報作成指示部としてのコンペ情報作成指示部65と、プレー記録情報生成部66と、スコア情報生成部67と、表示制御部68として機能する。こうした制御手段45の各機能が、クラウドサーバー4に組み込まれた後述する制御手段71の各機能と連携して、本実施形態のプレーデータ提供システム200を構成する。
【0057】
飛距離算出部55は、前述した腕時計型端末1の飛距離算出部37と同等の機能を有する。この場合の飛距離算出部55は、第二慣性計測部46で計測された加速度の変化の度合いから、プレーヤーPがクラブ6をスイングしたと判断し、そこでのプレーヤーPの位置情報をGPS受信部47により取得してもよいし、第二慣性計測部46の計測結果に依らず、プレーヤーPが操作部13を操作したのに伴い、プレーヤーPの位置情報をGPS受信部47により取得してもよい。飛距離算出部55で算出された各打ごとの実飛距離は、第二慣性計測部46で計測されたスイング動作時の加速度と角速度の波形と関連付けた飛距離情報として、記憶部49に記憶される。飛距離算出部55が飛距離情報を生成する手順は、前述の飛距離算出部37が飛距離情報を生成する手順と同等であるため、重複する説明は省略する。
【0058】
なお、腕時計型端末1と携帯端末2が通信可能な状態となっている場合には、腕時計型端末1の飛距離算出部37若しくは携帯端末2の飛距離算出部55の何れかがプレーヤーPの位置情報を取得するたびに、飛距離算出部37,55で算出されるプレーヤーPの打ったボール7の実飛距離と、第一慣性計測部16及び第二慣性計測部46の双方で計測されたスイング動作時の加速度と角速度の波形とを関連付けた飛距離情報が、記憶部23,49にそれぞれ記憶される。
【0059】
補正飛距離算出部56は、前述した腕時計型端末1の補正飛距離算出部39と同等の機能を有する。この場合の補正飛距離算出部56は、主に前述した高度による影響を考慮した算出方法に基づき、GPS受信部47により計測されたプレーヤーPがショットを行なった地点の高度と、ボール7の着地点の高度をそれぞれ取り込んで、これらの地点間の高度差Hを算出し、飛距離算出部37,55で得られた実飛距離から、高低差Hに基づく補正飛距離を算出する構成となっている。補正飛距離算出部56で得られた補正飛距離は、飛距離算出部37,55で得られた実飛距離と、プレーヤーPが使用したクラブ6の番手情報と紐付けられて、記憶部49にプレーヤーPの飛距離履歴情報36Bとして蓄積保存される。
【0060】
アドバイス算出部57は、前述した腕時計型端末1のアドバイス算出部42と同様に、プレーヤーPに対して助言・忠告等のアドバイスを提示する際のアドバイス情報を算出する。ここでのアドバイス算出部57は、主に表示制御部68と連携して、携帯端末2の表示部12に文字、図形や地図等による表示を可能にするアドバイス情報を生成する。アドバイス算出部57がどのようなアドバイス情報を表示部12に表示させるのかについては、後ほど詳しく説明する。
【0061】
携帯端末2の制御手段45は、記憶部49に記憶されている二次元の地図情報36Aについて、任意の二地点の高低差を把握するための高低差把握部61を備えている。高低差把握部61は、クラウドサーバー4の記憶部72に記憶保存されている国土地理院の基盤地図情報81の中から、地図情報36Aに含まれた対象範囲となるゴルフコースの全体について、特に5mメッシュの標高データを携帯端末2の送受信部48から通信手段3を介して取得し、その標高データをゴルフコースの地図情報26Aに埋込んで、緯度,経度,標高の三次元メッシュデータを独自に生成するメッシュデータ取得部59と、地図情報36Aに含まれるゴルフコース内で、何れも緯度と経度を特定した一の地点の標高と、他の地点の標高との差を、メッシュデータ取得部59で生成された三次元のメッシュデータを利用して算出する標高差算出部60と、により構成される。メッシュデータ取得部59は、前述の三次元メッシュデータを生成すると、これをメッシュ情報36Cとして記憶部49に記憶させるのが好ましい。これにより標高差算出部60は、記憶部49に記憶されるメッシュ情報36Cを読み出して、一の地点と他の地点との標高差を算出することが可能になり、標高差算出部60が標高差を算出する毎に、メッシュデータ取得部59が三次元メッシュデータを生成する手間を省略できる。
【0062】
また制御手段45は、高低差把握部61の他に、地点特定部58と、予測飛距離算出部62としての機能を備えている。地点特定部58は、プレーヤーPがこれからショットを行なう一の地点の二次元位置と、プレーヤーPが一の地点から推奨するクラブ6の番手でボール7を打ったときの平均飛距離となる標準飛距離のデータを、アドバイス算出部57からそれぞれ取得して、一の地点から標準飛距離でボール7が到達したときの他の地点の二次元位置を特定したうえで、これらの2つの地点の二次元位置のデータを、高低差把握部61の標高差算出部60に送出するものである。このデータを受けて標高差算出部60は、前述の一の地点と他の地点との標高差の算出を開始する。
【0063】
予測飛距離算出部62は、地点特定部58から送出された2地点を特定するデータにより、標高差算出部60で算出された標高差に基づいて、標準飛距離に対して実際に飛ぶと予測される飛距離(予測飛距離)を算出し、その算出結果をデータ出力するもので、この予測飛距離のデータ出力先は表示部20となる。ここでは、一の地点の標高よりも他の地点の標高が低くなる程、一の地点からのショットが打ち下ろしで長くなると予測されるため、予測飛距離が標準飛距離よりも長く算出され、逆に一の地点の標高よりも他の地点の標高が高くなる程、一の地点からのショットが打ち上げで短くなると予測されるため、予測飛距離が標準飛距離よりも短く算出される。
【0064】
図7は、ゴルフ場全体を撮影した空中写真と、そこに重ね合わせた標高データの一例を示したものである。図中、符号Xは空中写真で撮影されたゴルフ場であり、このゴルフ場の空中写真Xに基づいて、予めデザイン化された地図情報36Aのレイアウト図36A1がコース毎に作成される。また符号Yは、国土地理院の発行する基盤地図情報81において、5mメッシュの標高データの取得可能領域を示している。この5mメッシュの標高データは、高低差把握部61のメッシュデータ取得部59がクラウドサーバー4にアクセスすることで取得可能である。なお、基盤地図情報81は5mメッシュの他に、10mメッシュの標高データも用意されているが、データが細かい5mメッシュの標高データを利用するのが好ましい。
【0065】
メッシュデータ取得部59は、ゴルフ場Xの全体を含む太枠内全体の標高データを、前述のネットワークに接続するクラウドサーバー4から取得する。ここでは例として、「15/29021/12666」と、「15/29022/12666」と、「15/29021/12667」と、「15/29022/12667」の4つの二次元領域内について、5mメッシュの標高データの全てを取得し、取得した標高データを用いて、地図情報36Aの各コースに対応した5m間隔の緯度,経度,標高からなる三次元メッシュデータを作成する。メッシュデータ取得部59で作成された三次元メッシュデータは、各コースの地図情報36Aと関連付けて、記憶部49にメッシュ情報36Cとして記憶保持される。
【0066】
図8は、図7に示すゴルフ場Xの中で、特定のコースXh全体を拡大して示したものである。同図において、符号YLは5mメッシュの線を示している。メッシュデータ取得部59は、ゴルフ場Xの各コースXhについて、それぞれ5mメッシュの標高データを取得し、各コースXhをデザイン化した二次元の地図情報36Aに対して、標高を含めた三次元のメッシュデータを作成して、これを記憶部19にメッシュ情報36Cとして記憶させる。このメッシュ情報36Cは、コースXhの全体について、5m間隔の各地点での標高データが含まれている。
【0067】
図9は、コースXh内の特定の場所で、メッシュ情報36Cに含まれる各地点Ypの標高を示している。同図において、各地点Ypに示す数字は、何れもその地点Ypの標高(単位:メートル)を示している。また図示しないが、各地点Ypの緯度と経度も、標高と共にメッシュ情報36cに含まれている。標高差算出部60は、記憶部49からメッシュ情報36cを読み出すことにより、コースXh内のどの地点Ypであっても、任意の2つの地点Yp1、Yp2の標高差をメッシュ情報36cにより算出できる。例えば一の地点Yp1と他の地点Yp2との間の標高差は、一の地点Yp1の標高である「16.71」メートルと、他の地点Yp2の標高である「18.53」メートルの差、すなわち18.53-16.71=1.82メートルと算出できる。また、メッシュ情報36cには緯度や経度の情報も含まれているので、地面Sが一の地点Yp1からどの方向にどのような標高差で傾いているのかを、標高差算出部60で算出して把握することもできる。
【0068】
こうした高低差把握部61による標高差(高低差)の算出は、プレーヤーPが一の地点Yp1からボール7を打ったときに、プレーヤーPの標準飛距離から特定される他の地点Yp2との標高差を加味した予測飛距離の算出に利用できる。
【0069】
図10は、本実施形態のプレーデータ提供システム200において、表示部12に表示される標高データを用いた高低差表現の一例を示している。ここでは、プレーヤーPがショットすることを、操作部13の操作により携帯端末2に入力すると、アドバイス算出部57はプレーヤーPの位置情報をGPS受信部47から取り込み、その位置情報を含んだコースの地図情報36Aに重ね合わせて、推奨するクラブ6の番手に対応したプレーヤーPの過去の平均飛距離を、プレーヤーPの位置を中心とした円弧線(レーダー)69で表示部12に表示させる。前述のように、推奨するクラブ6の番手は、プレーヤーPの位置と、地図情報36Aに含まれるフェアウェイG2やグリーンG6の位置との関係に応じて、アドバイス算出部57が自動的に設定する。
【0070】
このとき地点特定部58は、アドバイス算出部57で取り込んだGPS受信部47からの位置情報を、次にプレーヤーPがショットを行なう一の地点Yp1の二次元位置として特定し、同じくアドバイス算出部57で算出した平均飛距離に基づき、一の地点Yp1から平均飛距離でボール7を打ったときに、フェアウェイG2やグリーンG6の中心位置Oに最も至近距離で到達し得る地点を、他の地点Yp2として特定し、各地点Yp1,Yp2の二次元位置を標高差算出部60に送出する。なお、こうしたアドバイス算出部57の機能を、地点特定部58が備えてもよい。
【0071】
地点特定部58が一の地点Yp1と他の地点Yp2の二次元位置をそれぞれ特定すると、標高差算出部60は2つの地点Yp1,Yp2の標高差を算出して予測飛距離算出部62に送出する。これを受けて予測飛距離算出部62は、表示部12に円弧線69として表示される平均飛距離に対して、標高差算出部60から取得した高低差を加味して、実際にボール7が飛ぶと予測される飛距離を算出し、その算出結果を円弧線69が交わるフェアウェイG2の中心位置O付近に百分率70として表示させる。その結果、実際のコースにおける地面Sの高低差に応じて、プレーヤーPが打つボール7の平均飛距離を正しく補正して予測することが可能となり、これを表示部12に例えば百分率70で表示させることで、プレーヤーPがボール7の飛距離を正しく予測できる。
【0072】
図10に示す例では、表示部12に表示されるコースのティーグランドG1上で、プレーヤーPがショットすることを携帯端末2の操作部13から入力すると、地点特定部58は、ティーグランドS1上で一の地点Yp1の緯度と経度を特定し、プレーヤーPが一の地点Yp1から平均飛距離でボール7を打ったときに、フェアウェイS2の中心位置Cに到達する他の地点Yp2の緯度と経度を特定して、これらのデータを標高差算出部60に送出する。標高差算出部60は、一の地点Yp1の緯度と経度から、その位置に最も近い地点での標高データを記憶部49のメッシュ情報36Cから取得し、また他の地点Yp2の緯度と経度から、その位置に最も近い地点での標高データを記憶部49のメッシュ情報36Cから取得して、その差を算出する。
【0073】
例として、プレーヤーPが一の地点Yp1から、推奨する番手のクラブ6でボール7を打ったときの過去の平均飛距離が215ヤードであったとする。このとき標高差算出部60は、一の地点Yp1に最も近い地点の標高が240メートルで、他の地点Yp2に最も近い地点の標高が270メートルであったとすると、一の地点Yp1から見て目標となる他の地点Yp2との標高差は、30メートルの打ち上げ(-30m)であると算出する。この算出結果を受けて、予測飛距離算出部62は、215ヤードの平均飛距離に対して予測される飛距離がその95%となることを、百分率70で表示部12に表示させる。
【0074】
なお、予測飛距離算出部62は、表示部12に百分率70ではなく、予測される飛距離そのもの(例えば、215×95%に相当する「204ヤード」)を、直接表示させてもよい。
【0075】
地点設定部63は、対象範囲となるゴルフ場の各コースの中で、一の地点と他の地点をそれぞれ設定するものである。ここでいう一の地点は、地点特定部58で特定されたGPS受信部47からの位置情報に基づく一の地点と同じものであってもよいし、それ以外の地点であってもよい。例えば、表示制御部68が図10に示すようなレイアウト図36A1を表示部12に表示させた状態で、ユーザーとなるプレーヤーPが、表示部12の表面に設けた操作部13のタッチパネルをタッチ操作することで、そのタッチしたレイアウト図36A1上の地点を、地点設定部63が一の地点として設定変更してもよい。
【0076】
また、他の地点は任意に設定変更できるように地点設定部63を構成する。具体的には、表示制御部68がレイアウト図36A1を表示部12に表示させた状態で、プレーヤーPが操作部13のタッチパネルをタッチ操作することで、そのタッチしたレイアウト図36A1上の地点を、地点設定部63が他の地点として設定変更してもよい。この場合、操作部13をタッチ操作する毎に、他の地点を任意に設定変更できる。また、携帯端末2などのユーザーが保有する端末に、その端末の向いている方向を検知する方位センサー(地磁気センサー)が搭載されていれば、その方位センサーからの検知出力を地点設定部63が受けて、GPS受信部47からの位置情報に基づく端末の現在位置となる一の地点から、端末の向いている方向の任意の地点を他の地点と設定変更するように、地点設定部63を構成することで、操作部13への操作入力なしに、端末を向けた方向に他の地点を自動的に設定変更することができる。
【0077】
標高取得部64は、地点設定部63で設定された一の地点と他の地点とを結ぶ第1の線上の各地点について、それぞれの地点の標高をメッシュ情報36Cに記憶保存された三次元メッシュデータから取得するものである。これを受けて表示制御部68は、レイアウト図36A1上に第1の線を表示させるように表示部12を制御する。また標高取得部64は、前述した第1の線上で、各地点の中の一つの地点が特定点として設定されると、第1の線に対して直交して特定点を通る第2の線を設定し、その第2の線上の各地点について、それぞれの地点の標高を三次元メッシュデータから取得する構成も備えている。これを受けて表示制御部68は、レイアウト図36A1上に第2の線を表示させるように表示部12を制御する。なお、第1の線や第2の線は直線または曲線である。
【0078】
コンペ情報作成指示部65は、プレーヤーPによる携帯端末2の操作部13への操作入力により、特定した複数のプレーヤーPが保有する携帯端末2との間でのみ、プレー記録情報やスコア情報を含むプレーデータの共有を可能にするコンペ情報の作成をクラウドサーバー4に指示するものである。特に本実施形態のコンペ情報作成指示部65は、ホストとなるプレーヤーPの携帯端末2から、操作部13を利用して新規のコンペに招待するメンバーの募集条件が入力されると、その入力したコンペの募集条件をクラウドサーバー4へ送出し、またクラウドサーバー4がコンペの募集情報に含まれるメンバーの募集条件から、その募集条件に一致するホスト以外の別な一乃至複数のプレーヤーPの携帯端末2に、コンペへの参加依頼となる情報が送出されたのを受けて、その別なプレーヤーPの携帯端末2から、操作部13を利用してコンペへの参加承諾が入力されると、どの携帯端末2で参加承諾が入力されたのかをクラウドサーバー4へ送出して、クラウドサーバー4にコンペ情報の作成を指示するようになっている。
【0079】
プレー記録情報生成部66は、操作部13からの操作入力を受けて、プレーヤーPにおける一つのプレー、すなわち一つのショットごとのプレー結果となるプレー記録情報を生成し、このプレー記録情報を送受信部48からクラウドサーバー4にアップロードさせる機能を有する。プレー記録情報生成部66によりプレーヤーPの各打ごとに記録されるプレー記録情報には、例えば飛距離算出部37,55で算出される実際の飛距離(キャリー+ラン)や、各ホールにおけるボール7の最終的な到達地点となるピンまでの残距離や、プレーヤーPの使用したクラブ6の種類(番手情報)や、GPS受信部47により測位されたボール7の開始地点と到達地点(着地点)の高低差を含む位置情報や、ボール7の着地点の状況を示すショットステータス情報などが、プレーを行なったプレー日時と共に含まれる。
【0080】
プレー記録情報生成部66は、ショット後におけるボール7の着地点の位置情報と、予め記憶部49に記憶されるピンの位置情報とをそれぞれ読み出し、ボール7の到達地点からピンの位置までの直線距離を、プレー記録情報に含まれる残距離として算出する。また、プレーヤーPの使用したクラブ6の種類や、ボール7の着地点の状況を示すショットステータス情報は、プレーヤーPによる操作部13への操作入力を受けてプレー記録情報生成部66が決定する。
【0081】
ショットステータス情報は、具体的には、ボール7の着地点における区域(例えば、フェアウェイG2、ラフG3…等)と、その区域のセンターからの左右方向のずれを、プレーヤーPが操作部13への入力により判定したもので、プレー記録情報生成部66によりその判定結果は、ショットごとに上述したボール7の飛んだ実距離や、ピンまでの残距離や、クラブ6の番手情報や、ボール7の位置情報と紐付けされ、これらがプレー記録情報としてクラウドサーバー4に送出され、また記憶部49にも記憶される。
【0082】
スコア情報生成部67は、プレー記録情報生成部66がプレーヤーPの各打ごとに生成するプレー記録情報とは別に、プレーヤーPが一つのホールでプレーが終了するたびに操作部13から入力する得点としてのスコアやパット数を、クラウドサーバー4にスコア情報としてアップロードする機能を有する。
【0083】
表示制御部68は、表示部12の表示形態を制御する機能を有し、特にここでは、前述の標高取得部64で取得した第1の線上の各地点の標高に基づき、一の地点から他の地点に至る標高の変化を、地図情報36Aに含まれるレイアウト図36A1と共に、表示部12に第1の標高線として表示させる構成を有する。この場合の第1の標高線は、第1の線を基準となる一の地点の標高として、一の地点から他の地点に至る標高の変化を、第1の線から凹凸状に変化させて表すのが好ましい。また表示制御部68は、標高取得部64で取得した第2の線上の各地点の標高に基づき、その第2の線に沿った標高の変化を、表示部12に第2の線で表示させる構成を有する。この場合の第2の標高線は、第2の線を基準となる特定点の標高として、第2の線に沿った標高の変化を、第2の線から凹凸状に変化させて表すのが好ましい。その他に表示制御部68は、コンペ情報作成指示部65や、プレー記録情報生成部66や、スコア情報生成部67と連携して、プレーヤーPが表示部12上の操作部13へのタッチ操作で必要な入力が行われるように、表示部12の表示形態を制御するGUI(Graphical User Interface)としての機能を有する。
【0084】
図11は、クラウドサーバー4の電気的構成を示している。同図において、クラウドサーバー4は、制御手段71と記憶部72とを主な構成要素として備えている。制御手段71はCPUを含んで構成され、一乃至複数のアクセスされた携帯端末2と通信手段3により双方向の通信が可能であると共に、記憶部72に記憶されたプログラム73に基づいて、クラウドサーバー4の全体を制御する。プログラム73には、携帯端末2と連携した前述のプレーデータ提供プログラムが含まれる。このプレーデータ提供プログラムを記録媒体となる記憶部72から読み取ることで、制御手段71は、コンペ情報作成処理部75と、プレー状況取得部76と、プレー履歴配信部77と、スコア取得部78と、スコア配信部79として機能する。こうした制御手段71の各機能が、携帯端末2に組み込まれた制御手段45の各機能と連携して、本実施形態のプレーデータ提供システム200を構成する。
【0085】
記憶部72は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの各種記憶装置を用いて構成され、クラウドサーバー4にアクセスした携帯端末2のメッシュデータ取得部59が地図情報36Aから三次元メッシュデータとなるメッシュ情報36Cを何時でも作成できるように、予め国土地理院の発行するゴルフ場Xに対応した基盤地図情報81が記憶保存される。その他に記憶部72には、各携帯端末2との間で作成された全てのコンペの作成情報となる全コンペ情報82と、各携帯端末2から取得したプレーヤーPごとの全てのプレー記録情報の履歴となる全プレー履歴情報83と、各携帯端末2から取得したプレーヤーPごとの全てのスコア情報となる全スコア情報84が、それぞれ一元的に記憶保存される。
【0086】
コンペ情報作成処理部75は、プレーヤーPによる携帯端末2の操作部13からの操作入力により、複数のプレーヤーPとその携帯端末2を特定したコンペ情報の作成指示が、携帯端末2のコンペ情報作成指示部65から送出されたのを受けて、コンペの名称と、メンバーとして特定した複数のプレーヤーPおよびその携帯端末2とを紐付けたコンペ情報を、記憶部72に記憶保存させるものである。記憶部72には、クラウドサーバー4と通信が可能な携帯端末2からの作成指示を受けて、コンペ情報作成処理部75で作成された過去の全てのコンペ情報が、全コンペ情報82として一元的に記憶登録される。
【0087】
プレー状況取得部76は、プレーヤーPによる携帯端末2の操作部13からの操作入力により、プレー記録情報生成部66で生成した一つのプレーごとのプレー結果となるプレー記録情報が、携帯端末2からクラウドサーバー4に送出されると、そのプレー記録情報を取得して記憶部72に記憶保存させるものである。記憶部72には、クラウドサーバー4と通信が可能な携帯端末2のプレー記録情報生成部66で生成された過去の全てのプレー記録情報が、全プレー履歴情報83として一元的に記憶登録される。
【0088】
プレー履歴配信部77は、記憶部72に記憶される全プレー履歴情報83の中から、一つのコンペ情報で特定されたプレーヤーPのプレー記録情報を選択して読み出し、そのプレー記録情報を一つのコンペ情報で特定されたプレーヤーPの携帯端末2にのみ配信可能にし、それ以外の特定されていないプレーヤーPの携帯端末2には配信しないようにするものである。
【0089】
スコア取得部78は、プレーヤーPによる携帯端末2の操作部13からの操作入力により、スコア情報生成部67で生成した一つのホールごとの得点を含んだスコア情報が、携帯端末2からクラウドサーバー4に送出されると、そのスコア情報を取得して記憶部72に記憶保存させるものである。記憶部72には、クラウドサーバー4と通信が可能な携帯端末2のスコア情報生成部67で生成された過去の全てのスコア情報が、全スコア情報84として一元的に記憶登録される。
【0090】
スコア配信部79は、記憶部72に記憶される全スコア情報84の中から、一つのコンペ情報で特定されたプレーヤーPの携帯端末2からのスコア情報を選択して読み出し、そのスコア情報を一つのコンペ情報で特定されたプレーヤーPの携帯端末2にのみ配信可能にし、それ以外の特定されていないプレーヤーPの携帯端末2には配信しないようにするものである。また、クラウドサーバー4の制御手段71は、携帯端末2の操作部13からの操作入力を受けて、プレー履歴配信部77からのプレー記録情報とスコア配信部79からのスコア情報の何れかをその携帯端末2に配信し、当該携帯端末2の表示部12にプレー記録情報とスコア情報の一方だけを切替え表示させる構成となっている。
【0091】
次に、上記構成におけるプレーデータ提供システム200を利用した一連の動作手順を詳しく説明する。
【0092】
図12及び図13は、クラウドサーバー4がコンペ情報を作成するまでの手順の一例を示したものである。先ず、図12(A)に示すように、ホストとなるプレーヤーP0が、自身の所持する携帯端末2の操作部13をタッチ操作して、プレーデータ提供システム200を動作させるための専用アプリケーション(アプリ)を起動させる。このとき携帯端末2の表示制御部68は、表示部12に専用アプリの起動画面D-1を表示させる。
【0093】
図12(B)に示すように、携帯端末2の表示部12に表示される起動画面D-1には、制御手段45で機能する複数のモードの中から、プレーヤーP0の意志で特定のモードを選択可能にするモード選択ボタンB-1が複数配置される。このときプレーヤーP0が、「コンペモード」と表示されたモード選択ボタンB-1上で操作部13をタップ操作して「コンペモード」を選択すると、制御手段45はこれ以降、携帯端末2からの操作入力でクラウドサーバー4に新規のコンペ情報を作成させる「コンペモード」として機能する。
【0094】
図12(C)に示すように、携帯端末2の制御手段45が「コンペモード」として機能し始めると、制御手段45のコンペ情報作成指示部65は表示制御部68と連携して、表示部12の表示をそれまでの起動画面D-1から新規コンペ作成指示画面D-2に切替える。表示部12に新規コンペ作成指示画面D-2が表示された状態で、ホストのプレーヤーP0が操作部13を利用して、コンペの名称や、開催日時や、開催場所や、コンペに招待する別なプレーヤーP1,P2,P3,…の特徴などを含むコンペの募集条件を入力すると、入力したコンペの名称を含む例えば「「・・コンペ」を作成しますか?」と表示されたコンペ名称表記部Y-1と、「YES」と表示された選択ボタンB-2と、「NO」と表示された選択ボタンB-3が、新規コンペ作成指示画面D-2にそれぞれ配置される。
【0095】
このときホストのプレーヤーP0が、「YES」と表示された選択ボタンB-2上で操作部13をタッチ操作すると、コンペ情報作成指示部65は先に入力されたコンペの募集条件のデータをクラウドサーバー4に送出する。代わりにプレーヤーP0が、「NO」と表示された選択ボタンB-3上で操作部13をタッチ操作すると、コンペ情報作成指示部65はコンペの募集条件の入力を再度可能にする。
【0096】
図13に示すように、ホストのプレーヤーP0が所持する携帯端末2からクラウドサーバー4にコンペの募集条件に関するデータが送出されると、クラウドサーバー4のコンペ情報作成処理部75は、その募集条件に含まれるプレーヤーP1,P2,P3,…の特徴から、条件に合致するプレーヤーP1,P2,P3の各携帯端末2に向けて、コンペへの参加依頼となる例えば二次元コードによる参加依頼情報86をそれぞれ送出する。コンペ情報作成処理部75から送出される参加依頼情報86は、二次元コード以外のものであってもよく、コンペの募集条件を満たすプレーヤーP1,P2,P3の各携帯端末2に向けて、何らかの手段で参加依頼が伝達できればよい。
【0097】
プレーヤーP1,P2,P3がコンペへの参加を承諾する場合は、クラウドサーバー4から受信した参加依頼情報86を、携帯端末2に備えた読取り手段(図示せず)で読取り入力すると、その携帯端末2が二次元コードに含まれるURL(Uniform Resource Locator)のリソースにアクセスされ、どの携帯端末2でコンペの参加承諾がなされたのかが、クラウドサーバー4のコンペ情報作成処理部75に伝達される。コンペ情報作成処理部75は、競技の参加主催者であるプレーヤーP0の携帯端末2から取得したコンペの募集条件のデータと、競技の参加承諾者であるプレーヤーP1,P2,P3の各携帯端末2から取得したコンペの参加承諾のデータとを紐付けたコンペ情報を作成し、そのコンペ情報を記憶部72に記憶登録させる。コンペ情報は、クラウドサーバー4にアクセス可能な全ての携帯端末2の中で、一つのコンペを対象として共通のメンバーとなるプレーヤーP0,P1,P2,P3の各携帯端末2を特定するゴルフの競技情報に相当するもので、本実施形態では、メンバーとなるプレーヤーP(P0,P1,P2,P3,…)が実際にゴルフ場でプレーを開始する前に、複数組のメンバーの各携帯端末2をそれぞれ特定することができる。
【0098】
続いて、各プレーヤーP(P0,P1,P2,P3)の競技中におけるプレーデータ提供システム200の動作手順を説明する。前述した専用アプリの起動画面D-1を携帯端末2の表示部12に表示させた状態から、「コンペモード」とは別なプレー用のモード選択ボタンB-1上で操作部13をタップ操作すると、表示部12の表示がそれまでの起動画面D-1から、図14に示すようなゴルフのコース画面D-3に切替わる。表示制御部68により表示部12に表示されるコース画面D-3は、ゴルフ場の中の平面的なコースのレイアウト図36A1に重ね合わせて、平均飛距離表記部Y-2と、高低差表記部Y-3と、予測飛距離表記部Y-4と、番手ボタンB-4と、戻るボタンB-5と、進むボタンB-6とを設けた支援情報表示窓部87がその下側に配置され、その他に残距離表記部Y-5や、計測ボタンB-7や、第1の直線L-1と第1の標高線H-1とを含む第1の切断図88や、第2の直線L-2と第2の標高線H-2とを含む第2の切断図89がそれぞれ配置される。
【0099】
表示制御部68は、プレーヤーPの位置情報をGPS受信部47から所定時間ごとに取り込むたびに、その位置情報を含んだ地図情報36Aを記憶部49から読み出すことで、プレーヤーPが位置するコースのレイアウト図36A1と共に、支援情報表示窓87を含んだコース画面D-3を表示部12に表示させる。支援情報表示窓87には、最初に推奨するクラブ6の番手を表示し、戻るボタンB-5または進むボタンB-6の表面上で操作部13をタップ操作した後には、選択したクラブ6の番手を表示する番手ボタンB-4と、番手ボタンB-4に表示されるクラブ6の番手について、アドバイス算出部57で算出された平均飛距離を表示する平均飛距離表記部Y-2と、標高差算出部60で算出された標高の高低差を表示する高低差表記部Y-3と、予測飛距離算出部62で算出された予測飛距離を表示する予測飛距離表記部Y-4が、それぞれ横方向に並んで配置される。
【0100】
それ以外にも、表示制御部68は表示部12を制御して、地点設定部63により設定された一の地点と他の地点とを結ぶ第1の直線L-1と、一の地点の標高を基準として、一の地点から他の地点に至る標高の変化を、第1の直線L-1の両側から凹凸状に変化させて表示する第1の標高線H-1とを含む第1の切断図88や、第1の直線L-1上で各地点の中の一つ地点が、地点設定部63により特定点Tとして設定されると、その特定点T1を通り、且つ第1の直線L-1に対して直交するように表示する第2の直線L-2と、特定点Tの標高を基準として、第2の直線L-2に沿った標高の変化を、第2の直線L-2から凹凸状に変化させて表示する第2の標高線H2を含む第2の切断図89を、レイアウト図36A1に重ね合わせてそれぞれ表示させる。このときレイアウト図36A1上で、地点設定部63により設定された一の地点には、計測ボタンB-7が配置される。すなわち計測ボタンB-7は、GPS受信部47で測位された携帯端末2ひいてはプレーヤーP自身の現在位置ということになる。
【0101】
標高取得部64は、地点設定部63が他の地点の位置を設定変更する毎に、一の地点と他の地点とを結ぶ第1の直線L1上の各地点について、それぞれの地点の標高を記憶部49のメッシュ情報36Cに含まれる三次元メッシュデータから取得し、これを受けて表示制御部68が、レイアウト図36A1上で一の地点と他の地点とを結ぶ第1の直線L-1を表示部12に表示させることで、ユーザーであるプレーヤーPに、レイアウト図36A1上でどの面を切断面88として表示させるのかを、直感的に認識させることができる。
【0102】
アドバイス算出部57は、表示部12にコース画面D-3が表示される状態で、GPS受信部47から取得したプレーヤーPの最新の位置情報と、その位置情報に対応したコースの地図情報36Aとに基づき、一の地点となるプレーヤーPのショットが行われる予定の位置から、フェアウェイG2やグリーンG6までの距離を算出する。またアドバイス算出部57は、記憶部49に記憶保存される飛距離履歴情報36の中から、クラブ6の番手ごとに過去の実飛距離や補正飛距離をそれぞれ読み出して、その実飛距離や補正飛距離の平均値を算出し、フェアウェイG2やグリーンG6までの距離に最も近い実飛距離や補正飛距離の平均値となった番手を、推奨するクラブ6の番手として特定する。そして表示制御部68と連携して、最初に推奨するクラブ6の番手を番手ボタンB-4に表示させると共に、実飛距離や補正飛距離の平均値となる平均飛距離を平均飛距離表記部Y-2に表示させ、さらに平均飛距離でのボール7の着地点から予め設定された地点である例えばグリーンG6内のピンまでの距離を、残距離として残距離表記部Y-5に表示させる。
【0103】
また、表示部12にコース画面D-3が表示される状態では、地点特定部58がアドバイス算出部57から取得した一の地点の二次元位置と平均飛距離の各データに基づいて、一の地点から標準飛距離でボール7が到達したときの他の地点の二次元位置を特定し、標高差算出部60で算出された一の地点と他の地点との間の標高の高低差を、標高差算出部60が表示制御部68と連携して高低差表記部Y-3に表示させる。さらに、予測飛距離算出部62も表示制御部68と連携して、標高差算出部60で算出された標高差を考慮した予測飛距離を予測飛距離表記部Y-4に表示させる。
【0104】
戻るボタンB-5と進むボタンB-6は、番手ボタンB-4に表示されるクラブ6の番手を、推奨する番手以外の別なものに切替えるためのものである。表示制御部68は、戻るボタンB-5や進むボタンB-6の上で、操作部13がタッチ操作されるたびに、それまで表示部12に表示されていた番手ボタンB-4の番手を別なものに切替えさせる。このときアドバイス算出部57は、番手ボタンB-4に表示されている番手での平均飛距離と残距離をそれぞれ算出し、標高差算出部60はその番手での位置の地点と他の地点との間の標高差を算出し、予測飛距離算出部62はその番手での標高差を考慮した予測飛距離を算出する。これを受けて、表示制御部68は表示部12を制御して、平均飛距離表記部Y-2と、高低差表記部Y-3と、予測飛距離表記部Y-4と、残距離表記部Y-5に、番手ボタンB-4に表示された番手での平均飛距離と、標高の高低差と、予測飛距離と、残距離をそれぞれ表示させる。
【0105】
図15(A)に示すように、プレーヤーPはゴルフ場の各ホールでショットを行なう前に、携帯端末2の表示部12に表示されるコース画面D-3を参照して、実際に使用するクラブ6を決定する。ここで、最初にコース画面D-3で番手ボタンB-4に表示される推奨する番手と同じ番手のクラブ6を使用する場合は、そのまま番手ボタンB-4上で操作部13をタッチ操作し、その位置でショットを行なう。一方、別な番手のクラブ6を使用する場合は、戻るボタンB-5や進むボタンB-6上で操作部13をタッチ操作して、番手ボタンB-4に使用するクラブ6と同じ番手を表示させた後に、番手ボタンB-4上で操作部13をタッチ操作し、その位置でショットを行なう。いずれの場合もプレー記録情報生成部66は、プレーヤーPが番手ボタンB-4上で操作部13をタッチ操作すると、GPS受信部47で測位されたショット開始地点の位置情報と、番手ボタンB-4に表示されるプレーヤーPが使用するクラブの番手を、ショット開始時のプレー記録情報として記憶部49に記憶保存する。
【0106】
この後は図15(B)に示すように、表示制御部68が表示部12を制御して、コース画面D-3にレイアウト図36A1の全体を見やすく表示させるために、支援情報表示窓部87や、残距離表記部Y-5や、切断図88,89を一時的に表示させないようにする。また、ショット開始時のプレー記録情報に含まれるショット開始地点の位置から、GPS受信部47で測位された現在のプレーヤーPの位置までの距離をアドバイス算出部57で算出し、その算出結果とプレーヤーPが使用するクラブ6の番手を計測ボタンB-7に表示させる。前述のように計測ボタンB-7は、レイアウト図36A1上でプレーヤーP自身の現在位置に配置されるので、プレーヤーPがショット後にボール7の着地点にまで移動すれば、そこで自分がコース内のどの位置にいて、どの番手のクラブ6を使用して、ボール7をどの位の距離まで飛ばしたのかを、計測ボタンB-7により直感的に把握できる。
【0107】
そして、プレーヤーPが計測ボタンB-7上で操作部13をタップ操作すると、プレー記録情報生成部66はその地点がボール7の着地点であると判断し、GPS受信部47により測位されたボール7の着地点の位置情報と、アドバイス算出部57で算出されるショット開始地点からボール7の着地点までの飛距離と、プレー記録情報生成部66で算出されるボール7の着地点から設定地点である例えばピンまでの残距離を、ボール着地点のプレー記録情報として記憶部49に記憶保存する。また図15(C)に示すように、プレー記録情報生成部66は表示制御部68と連携して、前述したショットステータス情報の操作入力を可能にする状態入力窓部91を、コース画面D-3上で表示部12に表示させる。
【0108】
図16は例として、ボール7の着地点からピン位置までの残距離が、第1の設定距離である例えば180ヤード以上であると判断された場合に、フェアウェイ周辺を優先した状態入力窓部91をコース画面D-3に表示させた表示部12を示している。図中、ここでの状態入力窓部91には、プレーヤーPが使用するクラブの番手を示す使用クラブ表記部Y-11と、ボール7の着地点からピンまでの残距離を示すGPS飛距離表記部Y-12と、特にフェアウェイG2の周辺で、ボール7の着地点の区域を複数の項目となる選択ボタンB-11~B-26の何れかで示す着地点区域選択部92と、着地点区域選択部92に表示された特定の選択ボタンB-11~B24のそれぞれ左側に、三角形の記号で示された左ボタンB-31と、着地点区域選択部92に表示された特定の選択ボタンB-11~B24のそれぞれ右側に、三角形の記号で示された右ボタンB-32と、着地点区域選択部92に表示しきれない選択ボタンB-11~B-26の何れかを、スクロール若しくはページの切り替えで表示させるための表示変更ボタンB-33と、第1の状態入力窓部91を閉じるための閉じるボタンB-34が、それぞれ配置される。
【0109】
図17は例として、着地点区域選択部92に配置できる選択ボタンB-11~B-26の一覧を示している。プレー記録情報生成部66は、ボール7の着地点の区域をフェアウェイG2とした「フェアウェイ」選択ボタンB-11と、グリーンG6の手前とした「グリーン手前」選択ボタンB-12と、グリーンG6の中央とした「グリーン中央」選択ボタンB-13と、グリーンG6の奥とした「グリーン奥」選択ボタンB-14と、グリーンG6周辺のカラーとした「カラー」選択ボタンB-15と、フェアウェイG2とラフG3の境界であるファーストカットとした「ファーストカット」選択ボタンB-16と、ラフG3とした「ラフ」選択ボタンB-17と、ラフG3の中に点在するブッシュとした「ブッシュ」選択ボタンB-18と、伸びた芝で覆われた窪地であるグラスバンカーとした「グラスバンカー」選択ボタンB-19と、バンカーG4とした「バンカー」選択ボタンB-20と、特にグリーンG6付近に配置されるバンカーG4とした「ガードバンカー」選択ボタンB-21と、コース中に存在する小川とした「クリーク」選択ボタンB-22と、池G5とした「池」選択ボタンB-23と、ラフG3の中に点在する林とした「林」選択ボタンB-24を、表示部12に表示させる着地点区域選択部92に並べて配置する。またプレー記録情報生成部66は、記憶部49に記憶された地図情報36Aを利用して、GPS受信部47により位置情報が測位されたボール7の着地点がどの区域にあるのかを特定し、その特定した区域に近い区域から順に並べ替えて、着地点区域選択部92に選択ボタンB11~B24を配置する。但し、ボール7の着地点の区域をプレーができる区域外であるOB(アウトオブバウンズ)とした「OB」選択ボタンB-25と、上述した全ての区域外とした「その他」選択ボタンB-26は、ボール7の着地点に拘わらず、常に着地点区域選択部92の最下部に配置する。なお、これ以外の区域を対象とした選択ボタンを備えてもよい。
【0110】
前述の図16に示す例では、ボール7の着地点がフェアウェイG2の近傍であると判断されたことに基づいて、ボール7の着地点の区域である「フェアウェイ」選択ボタンB-11を着地点区域選択部92の最上部に配置し、以下、ボール7の着地点から近い区域の順で、「ファーストカット」選択ボタンB-16と、「ラフ」選択ボタンB-17と、「バンカー」選択ボタンB-20と、「池」選択ボタンB-23と、「林」選択ボタンB-24を、着地点区域選択部92に並べて配置している。また、「OB」選択ボタンB-25と「その他」選択ボタンB-26は、常に着地点区域選択部92の最下部で左右に並べて配置される。このように、着地点区域選択部92に配置される選択ボタンB11~B24の順番は、ボール7の着地点がコース内のどの位置にあるかによって異なる。また、表示変更ボタンB-33上で操作部13をタップ操作すると、着地点区域選択部92の表示がスクロールまたは別なページに切り替わり、図16では表示しきれない他の選択ボタンB-12~B15,B-18,B-19,B-21,B-22が、ボール7の着地点から近い区域から、着地点区域選択部92に順次並んで配置される。
【0111】
図18は例として、表示部12のコース画面D-3に表示されるレイアウト図36A1がパー3のホールである場合、若しくはボール7の着地点からピン位置までの残距離が、第2の設定距離である例えば40ヤード以内であると判断された場合に、グリーン周辺を優先した状態入力窓部91をコース画面D-3に表示させた表示部12を示している。図中、ここでも状態入力窓部91には、前述した使用クラブ表記部Y-11と、GPS飛距離表記部Y-12と、表示変更ボタンB-33と、閉じるボタンB-34がそれぞれ配置され、着地点区域選択部92には、「OB」選択ボタンB-25と、「その他」選択ボタンB-26がそれぞれ配置される。それ以外に、状態入力窓部91内の着地点区域選択部92には、ボール7の着地点がグリーンG6の近傍であると判断されたことに基づいて、ボール7の着地点の区域であるグリーンG6とその周辺を図で示したグリーン周辺レイアウトU-1が最上部に配置され、以下、ボール7の着地点から近い区域の順で、「ガードバンカー」選択ボタンB-21が並べて配置される。ここでもやはり、表示変更ボタンB-33上で操作部13をタップ操作すると、着地点区域選択部92の表示がスクロールまたは別なページに切り替わり、図18では表示しきれない他の選択ボタンB-11~B20,B-22~B24が、ボール7の着地点から近い区域の順で、着地点区域選択部92に並んで配置される。
【0112】
図16に示すような状態入力窓部91が表示部12に表示された場合、プレーヤーPは実際のボール7の着地点がどの区域にあるのかを、着地点区域選択部92に表示される選択ボタンB-11,B-16,B-17,B-20,B-23,B-24,B-25の中から選択し、例えばボール7の着地点がフェアウェイG2であれば、同じ区域を示す「フェアウェイ」選択ボタンB-11上で操作部13をタップ操作する。続いて、タップ操作で選択したフェアウェイG2の中で、ボール7の着地点が左にある場合には、左ボタンB-31上で操作部13をタップ操作し、ボール7の着地点が右にある場合には、右ボタンB-32上で操作部13をタップ操作する。ボール7の着地点がフェアウェイG2の中央付近にある場合は、左ボタンB-31や右ボタンB-32上でのタップ操作は行わない。そして最後に、例えば図示しないOKボタン上で操作部13をタップ操作するなどして、操作の終了を操作部13から操作入力すると、直前に操作したボール7の着地点がコース内のどの区域のどの位置にあるのかを特定した着地点の状況を示すショットステータス情報が、携帯端末2のプレー記録情報生成部66によって作成され、記憶部49に記憶保存される。
【0113】
代わりに、図18に示すような状態入力窓部91が表示部12に表示された場合、プレーヤーPは実際のボール7の着地点がどの区域のどの位置にあるのかを、グリーン周辺レイアウトU-1内の一致する地点上で操作部13をタップ操作して入力することができる。ここでは、グリーン周辺レイアウトU-1内の何れかの地点上で、操作部13を一度タップ操作するだけで、グリーンG6、カラー、ラフG3、フェアウェイG2、ラフG3の何れかの区域について、センター(中央)、右、左の何れかの位置を指定することができる。そして、この場合も最後に、操作の終了を操作部13から操作入力すると、直前に操作したボール7の着地点の状況を示すショットステータス情報がプレー記録情報生成部66によって作成され、ショットステータス記憶部49に記憶保存される。
【0114】
こうして、図15(A)~(C)に示す一連の手順で、記憶部49に記録されたショット開始地点からボール7の着地点までの飛距離と、ボール7の着地点からピンまでの残距離と、使用するクラブと、GPS受信部47で測位されたショット開始地点の位置情報およびボール7の着地点の位置情報と、ショットステータス情報が、次の図15(D)に示す手順でプレー記録情報生成部66から読み出されて、これらがプレーヤーPの1打目のプレー記録情報としてクラウドサーバー4へアップロードされる。その後、2打目以降についても同様に、図15(A)~(D)に示す一連の手順で記憶部49にプレー記録情報が記録されるたびに、プレー記録情報生成部66からクラウドサーバー4へプレーヤーPの各打ごとのプレー記録情報がアップロードされる。
【0115】
クラウドサーバー4側では、プレーヤーPの一つのプレーとなる1打ごとのプレー結果が、プレー記録情報として携帯端末2からプレー状況取得部76に取り込まれると、そのプレー記録情報がプレー状況取得部76によりクラウドサーバー4の記憶部72に記憶保持される。プレー状況取得部76は、同一のプレーヤーPの過去のプレー記録情報だけでなく、クラウドサーバー4にアクセス可能な全ての携帯端末2を対象として、その携帯端末2を所持する全てのプレーヤーPの過去のプレー記録情報を、全プレー履歴情報83として記憶部72に蓄積記憶できる。
【0116】
そして、プレーヤーPが何打目か後にボール7をカップインすると、図15(E)に示すように、携帯端末2の操作部13を適宜操作入力して、表示部12に表示されるそれまでのコース画面D-3を、スコア入力用のスコア入力画面D-4に切り替える。ここで操作部13を利用して、プレーヤーPが利用したゴルフ場名や、コース名や、ホールの番号と共に、得点となるスコアとパット数をホールごとに入力すると、スコア情報生成部67によりこれらを紐付けたスコア情報が作成され、スコア情報生成部67は当該スコア情報を記憶部49に記憶保存させると共に、クラウドサーバー4へアップロードする。なお、携帯端末2からのスコア入力の詳細については、既存の技術を適宜利用してよい。
【0117】
クラウドサーバー4側では、プレーヤーPの一つのホールごとの得点を含んだスコア情報が、携帯端末2からスコア取得部78に取り込まれると、そのスコア情報がスコア取得部78によりクラウドサーバー4の記憶部72に記憶保持される。スコア取得部78は、同一のプレーヤーPの過去のスコア情報だけでなく、クラウドサーバー4にアクセス可能な全ての携帯端末2を対象として、その携帯端末2を所持する全てのプレーヤーPの過去のスコア情報を、全スコア情報84として記憶部72に蓄積記憶できる。
【0118】
次に、携帯端末2を利用したプレーデータの閲覧手順について、図19を参照して説明する。図19(A)に示すように、複数のプレーヤーPが所持する各携帯端末2から、通信手段3を介してクラウドサーバー4へアップロードされたプレー記録情報とスコア情報は、実際のプレーが進行するに従って、それぞれ全プレー履歴情報83と全スコア情報84として記憶部72に蓄積記憶されて行く。ここでのクラウドサーバー4は、共通のゴルフコンペに参加する複数組のプレー記録情報とスコア情報を含めたプレーデータを、記憶部72に保存することができる。
【0119】
前述したコンペの参加メンバーとなる各プレーヤーP(P0,P1,P2,P3,…)は、誰でもコンペのプレー中またはプレー後に、自分を含めた別なプレーヤーPのプレーデータを閲覧できる。具体的には先ず、プレーヤーPが携帯端末2の操作部13を適宜操作入力して、クラウドサーバー4へリーダーボード情報の閲覧を要求する信号を送出すると、制御手段71のリーダーボード情報配信部(図示せず)は、その携帯端末2を所持するプレーヤーPがどのコンペの参加メンバーとしてコンペ情報に登録されているのかを、記憶部72に記憶される全コンペ情報82から読み出して特定する。そして、特定したコンペ情報に登録される全てのプレーヤーPのスコア情報を、記憶部72に記憶される全スコア情報82から読み出して特定し、これらの特定したコンペ情報とスコア情報から、共通のコンペに参加する全てのプレーヤーPについて、スコア情報から得られる成績の一覧を示すリーダーボード情報を作成する。
【0120】
制御手段71のリーダーボード情報配信部で作成されたリーダーボード情報は、閲覧要求の信号を送出した携帯端末2に送り返される。これを受けて携帯端末2の表示制御部68は、図19(B)に示すように、リーダーボード情報に基づくリーダーボード画面D-5を表示部12に表示させる。リーダーボード画面D-5には、特定のコンペ情報に含まれるコンペの名称や開催日を示すコンペ基本情報表記部Y-21と、コンペに参加する全てのプレーヤーPの名前と成績を、成績順に一覧で示すリーダーボード部R-1がそれぞれ配置される。
【0121】
表示部12にリーダーボード画面D-5を表示させた状態で、リーダーボード部R-1内の選択した一人のプレーヤー名に合わせて、その上で操作部13をタップ操作すると、その名前のプレーヤーPに関するプレー履歴情報の閲覧を要求する信号がクラウドサーバー4へ送出される。これを受けて、制御手段71のプレー履歴配信部77は、その選択したプレーヤーPに関する過去のプレー記録情報の中で、コンペ基本情報表記部Y-21に表示されたコンペの開催日に一致するプレー日のプレー記録情報を、記憶部72に記憶される全プレー履歴情報83から抽出して特定する。そして、この特定したプレー記録情報から、共通する一つのコンペにおいて、選択したプレーヤーPに関する過去のショットごとのプレー結果となるプレー履歴情報を作成する。
【0122】
制御手段71のプレー履歴配信部77で作成されたプレー履歴情報は、閲覧要求の信号を送出した元の携帯端末2に送り返される。これを受けて携帯端末2の表示制御部68は、図19(C)に示すように、プレー履歴情報に基づくプレー履歴画面D-6を表示部12に表示させる。プレー履歴画面D-6には、前述したコンペ基本情報表記部Y-21の他に、選択したプレーヤーPの名前を示すプレーヤー名表記部Y-22と、選択したプレーヤーPに関するプレー履歴情報として、各ショットの残距離や、使用するクラブ6の番手や、飛距離や、高低差や、ショットステータス(ここでは図示せず)などを、左右に並べて一覧で示すプレー履歴情報表記部Y-23と、表示部12の表示を後述するスコア画面D-7に切り替えるための「スコア」切替ボタンB-41がそれぞれ配置される。これにより、コンペ情報で特定された一つのコンペに参加するプレーヤーPは、自身が所持する携帯端末2を利用して誰でも、同じコンペに参加するプレーヤーP全員の各ショットでのプレー結果を、クラウドサーバー4のプレー履歴配信部77から配信され、表示部12にプレー履歴画面D-6のプレー履歴情報表記部Y-23として一覧で表示されるプレー履歴情報によって、プレー中もリアルタイムに確認することが可能になる。
【0123】
携帯端末2の表示部12にプレー履歴画面D-6を表示させた状態で、「スコア」切替ボタンB-41に合わせて、その上で操作部13をタップ操作すると、選択したプレーヤーPに関するスコア情報の閲覧を要求する信号がクラウドサーバー4へ送出される。これを受けて、制御手段71のスコア情報配信部79は、その選択したプレーヤーPに関する過去のスコア情報の中で、コンペ基本情報表記部Y-21に表示されたコンペの開催日に一致するプレー日のスコア情報を、記憶部72に記憶される全スコア情報84から抽出して特定する。
【0124】
制御手段71のスコア情報配信部79で特定されたスコア情報は、閲覧要求の信号を送出した元の携帯端末2に送り返される。これを受けて携帯端末2の表示制御部68は、図19(D)に示すように、スコア情報に基づくスコア画面D-7を表示部12に表示させる。スコア画面D-7には、前述したコンペ基本情報表記部Y-21やプレーヤー名表記部Y-22の他に、選択したプレーヤーPに関するスコア情報として、各ホールのスコアとパット数を表に並べて示すスコア情報表記部Y-23と、表示部12の表示を前述のプレー履歴画面D-6に切り替えるための「履歴」切替ボタンB-42がそれぞれ配置される。これにより、コンペ情報で特定された一つのコンペに参加するプレーヤーPは、自身が所持する携帯端末2を利用して誰でも、同じコンペに参加するプレーヤーP全員の各ホールでの得点成績となるスコアやパット数を、クラウドサーバー4のスコア配信部79から配信され、表示部12にスコア画面D-7のスコア情報表記部Y-24として一覧で表示されるスコア情報によって、プレー中もリアルタイムに確認することが可能になる。
【0125】
携帯端末2の表示部12にスコア画面D-7を表示させた状態で、「履歴」切替ボタンB-42に合わせて、その上で操作部13をタップ操作すると、選択したプレーヤーPに関するプレー履歴情報の閲覧を要求する信号がクラウドサーバー4へ送出される。これを受けて、クラウドサーバー4のプレー履歴配信部77で作成されたプレー履歴情報が、閲覧要求の信号を送出した元の携帯端末2に送り返され、携帯端末2の表示制御部68が図19(C)に示すプレー履歴画面D-6を表示部12に表示させる手順は、前述した通りである。したがって、プレーヤーPが自身の携帯端末2を利用して、表示部12に表示される「スコア」切替ボタンB-41または「履歴」切替ボタンB-42の上で、操作部13をタップ操作するだけで、一つのコンペで同一メンバーとして特定されるプレーヤーP全員のプレー記録情報を個々に示したプレー履歴情報表記部Y-23と、スコア情報を個々に示したスコア情報表記部Y-24を、表示部12に切替えて表示させることが可能となる。
【0126】
こうして、本実施形態のプレーデータ提供システム200を利用して、携帯端末2をクラウドサーバー4に接続すれば、同じコンペに参加するどのプレーヤーPであっても、リーダーボード画面D-5のリーダーボード部R-1内に一覧で表示されるプレーヤー名の中で、該当するプレーヤー名を選択して、その上で操作部13をタップ操作するだけで、選択した名前のプレーヤーPに関するコンペでの各ショットのプレー結果や各ホールの得点成績を、表示部12で簡単に閲覧表示させることが可能になる。なお、図14図19に示す表示部12の表示形態はあくまでも一例であり、プレーヤーPの使い勝手などを考慮して適宜変更してもよい。
【0127】
以上のように、本実施形態のプレーデータ提供システム200は、複数のプレーヤーPが各々所持する端末装置としての携帯端末2との間で通信が可能な、サーバー装置となるクラウドサーバー4に備えたプレーデータ提供システム200であって、携帯端末2の操作部13からの操作入力により、複数のプレーヤーPをメンバーとして特定した競技情報となるコンペ情報を作成して、そのコンペ情報を記憶部72に記憶登録させる競技情報作成処理部としてのコンペ情報作成処理部75と、携帯端末2から一つのプレーごとのプレー結果となる各ショットのプレー記録情報を取得すると、そのプレー記録情報を記憶部72に記憶させるプレー状況取得部76と、コンペ情報で特定されたプレーヤーPのプレー記録情報を記憶部72から読み出し、そのプレー記録情報をコンペ情報で特定されたプレーヤーPが所持する携帯端末2にのみ配信可能にするプレー履歴配信部77と、を備えている。
【0128】
この場合、一つのコンペ情報で特定されたプレーヤーPの携帯端末2を利用して、そのコンペ情報で特定されたプレーヤーP全員の各ショットでのプレー結果を、クラウドサーバー4から配信されるプレー記録情報により把握することが可能となり、プレーデータ提供システム200によりゴルフ場でのプレーをより楽しく盛り上げることができる。
【0129】
また、本実施形態のプレーデータ提供システム200は、携帯端末2からプレー時の得点となるスコア情報を取得すると、そのスコア情報を記憶部72に記憶させるスコア取得部78と、コンペ情報で特定されたプレーヤーPのスコア情報を記憶部72から読み出し、そのスコア情報をコンペ情報で特定された携帯端末2にのみ配信可能にするスコア配信部79と、をさらに備え、携帯端末2からの操作入力により、プレー履歴配信部77からのプレー記録情報とスコア配信部79からのスコア情報の何れかを携帯端末2に配信して、例えば携帯端末2の表示部12に切替え表示させる構成となっている。
【0130】
この場合、プレーヤーPが携帯端末2の操作部13を操作するだけで、一つのコンペ情報で特定されるプレーヤーP全員のプレー記録情報とスコア情報を、表示部12に切替えて表示させることが可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0131】
本実施形態のプレーデータ提供システム200は、上述したゴルフのプレーヤーPに限らず、走り高跳び、野球、水泳、テニス、フィギアスケート、ランニング、弓道、その他のあらゆるスポーツ競技者を対象として、様々なスポーツに応用が可能である。
【符号の説明】
【0132】
2 携帯端末(端末装置)
4 クラウドサーバー(サーバー装置)
49 記憶部
75 コンペ情報作成処理部(競技情報作成処理部)
76 プレー状況取得部
77 プレー履歴配信部
78 スコア取得部
79 スコア配信部
200 プレーデータ提供システム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19