(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022072621
(43)【公開日】2022-05-17
(54)【発明の名称】配電盤保護システム、及び、配電盤保護方法
(51)【国際特許分類】
H02B 1/56 20060101AFI20220510BHJP
B01D 53/04 20060101ALI20220510BHJP
【FI】
H02B1/56 A
B01D53/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020182168
(22)【出願日】2020-10-30
(71)【出願人】
【識別番号】000111085
【氏名又は名称】ニッタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100124039
【弁理士】
【氏名又は名称】立花 顕治
(72)【発明者】
【氏名】森弘 和子
(72)【発明者】
【氏名】宮本 浩志
(72)【発明者】
【氏名】近藤 雅也
【テーマコード(参考)】
4D012
5G016
【Fターム(参考)】
4D012BA01
4D012BA02
4D012BA03
4D012CA01
4D012CA10
4D012CB03
4D012CB05
4D012CG01
4D012CG02
4D012CH01
5G016AA04
5G016CG07
5G016CG21
(57)【要約】
【課題】比較的低コストで配電盤における故障を抑制可能な配電盤保護システム等を提供する。
【解決手段】配電盤保護システムは、エアコンプレッサと、ケミカルフィルタとを備える。ケミカルフィルタは、エアコンプレッサによって吐出された圧縮空気が通過するように構成されている。ケミカルフィルタを通過した圧縮空気は、電子基板を収容する配電盤の内部に供給される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアコンプレッサと、
前記エアコンプレッサによって吐出された圧縮空気が通過するように構成されたケミカルフィルタとを備え、
前記ケミカルフィルタを通過した圧縮空気は、電子基板を収容する配電盤の内部に供給される、配電盤保護システム。
【請求項2】
油分除去フィルタと、
ミスト除去フィルタとをさらに備え、
前記エアコンプレッサによって吐出された圧縮空気は、前記油分除去フィルタ及び前記ミスト除去フィルタを通過し、
前記ケミカルフィルタ、前記油分除去フィルタ及び前記ミスト除去フィルタを通過した圧縮空気は、前記配電盤の内部に供給される、請求項1に記載の配電盤保護システム。
【請求項3】
前記エアコンプレッサによって吐出される圧縮空気には、油分及びミストが含まれている、請求項2に記載の配電盤保護システム。
【請求項4】
前記ケミカルフィルタは、多孔質体によって構成されている、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の配電盤保護システム。
【請求項5】
前記多孔質体は、活性炭、イオン交換樹脂、活性アルミナ、ゼオライト、シリカゲル、メソポーラスシリカ、モレキュラーシーブ、金属触媒及び焼結金属の一部又は複数を含む、請求項4に記載の配電盤保護システム。
【請求項6】
前記ケミカルフィルタを内部に収容するケースをさらに備え、
前記ケースは、
前記エアコンプレッサに直接的又は間接的に接続されるように構成された接続部と、
前記ケミカルフィルタを通過した圧縮空気が通過する配管とを含み、
前記配管は、前記ケースの外部に延びている、請求項1に記載の配電盤保護システム。
【請求項7】
前記ケミカルフィルタ、前記油分除去フィルタ及び前記ミスト除去フィルタを内部に収容するケースをさらに備え、
前記ケースは、
前記エアコンプレッサに直接的又は間接的に接続されるように構成された接続部と、
前記ケミカルフィルタ、前記油分除去フィルタ及び前記ミスト除去フィルタを通過した圧縮空気が通過する配管とを含み、
前記配管は、前記ケースの外部に延びている、請求項2に記載の配電盤保護システム。
【請求項8】
前記ケースの下面に取り付けられたキャスターをさらに備える、請求項6又は請求項7に記載の配電盤保護システム。
【請求項9】
前記エアコンプレッサによって吐出された圧縮空気は、硫化水素、SOx、NOx、塩化水素、フッ化水素、酢酸、ギ酸、硝酸、硫酸、アンモニア、アミノ系物質、塩素、オゾン、過酸化水素、高沸点炭化水素、低沸点シリコン系物質及びシロキサンの少なくとも一部を含む、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の配電盤保護システム。
【請求項10】
エアコンプレッサによって吐出された圧縮空気をケミカルフィルタに向けて供給するステップと、
前記ケミカルフィルタを通過した圧縮空気を、電子基板を収容する配電盤の内部に供給するステップとを含む、配電盤保護方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配電盤保護システム、及び、配電盤保護方法に関する。
【背景技術】
【0002】
地熱発電所、製紙工場、製鉄工場、化学系工場、下水処理場、温泉地及び火山等の周辺においては、大気中に腐食性ガスが含まれている。このような地域においては、大気中の腐食性ガスに起因して、配電盤内の電子基板が故障するという問題が生じている。このような問題については、例えば、特開2013-165597号公報(特許文献1)に開示されている。このような問題の解決手段としては、配電盤が設置されている部屋内への腐食性ガスの進入を防止するというものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
配電盤が設置されている部屋内への腐食性ガスの進入を防止するためには、例えば、部屋のドアとして密閉強化型ハンドルドアを採用したり、ケーブル穴及び溝の埋立工事を行なったりする必要がある。しかしながら、これらの対策に要するコストは高い。
【0005】
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであって、その目的は、比較的低コストで配電盤における故障を抑制可能な配電盤保護システム等を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のある局面に従う配電盤保護システムは、エアコンプレッサと、ケミカルフィルタとを備える。ケミカルフィルタは、エアコンプレッサによって吐出された圧縮空気が通過するように構成されている。ケミカルフィルタを通過した圧縮空気は、電子基板を収容する配電盤の内部に供給される。
【0007】
この配電盤保護システムにおいては、ケミカルフィルタを通過した圧縮空気が、電子基板を収容する配電盤の内部に供給される。したがって、この配電盤保護システムによれば、配電盤内に腐食性ガスが除去されたクリーンなエアが順次供給されるため、腐食性ガス等に起因する電子基板等の故障を抑制することができる。
【0008】
油分除去フィルタと、ミスト除去フィルタとをさらに備え、エアコンプレッサによって吐出された圧縮空気は、油分除去フィルタ及びミスト除去フィルタを通過し、ケミカルフィルタ、油分除去フィルタ及びミスト除去フィルタを通過した圧縮空気は、配電盤の内部に供給されてもよい。
【0009】
この配電盤保護システムにおいては、ケミカルフィルタ、油分除去フィルタ及びミスト除去フィルタを通過した圧縮空気が、配電盤の内部に供給される。したがって、この配電盤保護システムによれば、仮にエアコンプレッサによって吐出される圧縮空気に油分及びミストが含まれていたとしても、配電盤の内部にクリーンなエアを供給することができる。
【0010】
エアコンプレッサによって吐出される圧縮空気には、油分及びミストが含まれていてもよい。
【0011】
ケミカルフィルタは、多孔質体によって構成されていてもよい。
【0012】
ケミカルフィルタは、活性炭、イオン交換樹脂、活性アルミナ、ゼオライト、シリカゲル、メソポーラスシリカ、モレキュラーシーブ、金属触媒及び焼結金属の一部又は複数を含んでいてもよい。
【0013】
ケミカルフィルタを内部に収容するケースをさらに備え、ケースは、エアコンプレッサに直接的又は間接的に接続されるように構成された接続部と、ケミカルフィルタを通過した圧縮空気が通過する配管とを含み、配管は、ケースの外部に延びていてもよい。
【0014】
この配電盤保護システムにおいては、ケミカルフィルタがケース内に収容されている。したがって、この配電盤保護システムによれば、エアコンプレッサ及び配電盤の各々とケースとの接続を行なうだけで、システムを完成させることができる。
【0015】
ケミカルフィルタ、油分除去フィルタ及びミスト除去フィルタを内部に収容するケースをさらに備え、ケースは、エアコンプレッサに直接的又は間接的に接続されるように構成された接続部と、ケミカルフィルタ、油分除去フィルタ及びミスト除去フィルタを通過した圧縮空気が通過する配管とを含み、配管は、ケースの外部に延びていてもよい。
【0016】
この配電盤保護システムにおいては、ケミカルフィルタ、油分除去フィルタ及びミスト除去フィルタがケース内に収容されている。したがって、この配電盤保護システムによれば、エアコンプレッサ及び配電盤の各々とケースとの接続を行なうだけで、システムを完成させることができる。
【0017】
この配電盤保護システムは、ケースの下面に取り付けられたキャスターをさらに備えていてもよい。
【0018】
この配電盤保護システムによれば、ケースの下面にキャスターが取り付けられているため、ケースの移動を容易に行なうことができる。その結果、この配電盤保護システムによれば、エアコンプレッサ及び配電盤の各々とケースとの接続を容易に行なうことができる。
【0019】
エアコンプレッサによって吐出された圧縮空気は、硫化水素、SOx、NOx、塩化水素、フッ化水素、酢酸、ギ酸、硝酸、硫酸、アンモニア、アミノ系物質、塩素、オゾン、過酸化水素、高沸点炭化水素、低沸点シリコン系物質及びシロキサンの少なくとも一部を含んでいてもよい。
【0020】
本発明の他の局面に従う配電盤保護方法は、エアコンプレッサによって吐出された圧縮空気をケミカルフィルタに向けて供給するステップと、ケミカルフィルタを通過した圧縮空気を、電子基板を収容する配電盤の内部に供給するステップとを含む。
【0021】
この配電盤保護方法においては、ケミカルフィルタを通過した圧縮空気が、電子基板を収容する配電盤の内部に供給される。したがって、この配電盤保護方法によれば、配電盤内に腐食性ガスが除去されたクリーンなエアが順次供給されるため、腐食性ガス等に起因する電子基板等の故障を抑制することができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、比較的低コストで配電盤における故障を抑制可能な配電盤保護システム等を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】配電盤保護システムの概略構成を示す図である。
【
図2】フィルタユニットの概略構成を示す図である。
【
図3】各部材の接続手順の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
【0025】
[1.配電盤保護システムの構成]
図1は、本実施の形態に従う配電盤保護システム10の概略構成を示す図である。
図1に示されるように、配電盤保護システム10は、配電盤300に接続された状態で使用される。なお、本明細書において「配電盤」には、いわゆる制御盤、分電盤、監視盤、端子盤及び操作盤が含まれる。制御盤としては、例えば、コンピュータ制御盤、エレベータ制御盤、送風機制御盤及びコンデンサ制御盤が挙げられる。
【0026】
地熱発電所、製紙工場、製鉄工場、化学系工場、下水処理場、温泉地及び火山等の周辺においては、大気中に腐食性ガスが含まれている。例えば、このような地域においては、大気中に、硫化水素、SOx、NOx、塩化水素、フッ化水素、酢酸、ギ酸、硝酸、硫酸、アンモニア、アミノ系物質、塩素、オゾン及び過酸化水素の少なくとも一部が含まれている。
【0027】
配電盤300がこのような地域で使用されると、例えば、配電盤300内に腐食性ガスが進入し、配電盤300内に収容されている電子基板の配線部分が腐食性ガスに起因して故障する。
【0028】
配電盤保護システム10は、配電盤300の外部に設置されている。なお、配電盤300内に十分な空間が存在する場合には、配電盤保護システム10が配電盤300の内部に設置されてもよい。配電盤保護システム10は、配電盤300内にクリーンなエアを供給することにより、配電盤300内の腐食性ガスを配電盤300の外部に排出させ、配電盤300内をクリーンなエアで充満させるように構成されている。これにより、腐食性ガス等に起因する配電盤300の故障が抑制される。配電盤保護システム10は、エアコンプレッサ200と、フィルタユニット100とを含んでいる。
【0029】
エアコンプレッサ200は、圧縮空気を吐出するように構成されている。エアコンプレッサ200は、エンジンコンプレッサであってもよいし、電動コンプレッサであってもよい。また、エアコンプレッサ200は、オイル式であってもよいし、オイルレス式であってもよい。エアコンプレッサ200としては、配電盤300の設置場所における既設のエアコンプレッサが用いられてもよい。
【0030】
フィルタユニット100は、配管101を介してエアコンプレッサ200に接続されている。フィルタユニット100は、エアコンプレッサ200によって吐出された圧縮空気が通過するように構成されている。フィルタユニット100において、腐食性ガス等が除去され、クリーンなエアが生成される。フィルタユニット100において生成されたクリーンなエアは、配管141を介して配電盤300内に供給される。なお、配電盤300には、配管141を通すための孔が形成されている。
【0031】
配電盤300内にクリーンなエアが供給され、配電盤300内の腐食性ガスが配電盤300の外部に排出される。これにより、配電盤300内がクリーンなエアで充満し、腐食性ガス等に起因する配電盤300の故障が抑制される。
【0032】
[2.フィルタユニットの構成]
図2は、フィルタユニット100の概略構成を示す図である。
図2に示されるように、フィルタユニット100は、油分除去フィルタ110と、ミスト除去フィルタ120と、ドライヤ130と、ケミカルフィルタ140と、ケース170と、キャスター160と、マグネット150と、接続部105と、配管101,111,121,131,141とを含んでいる。
【0033】
油分除去フィルタ110は、配管101を介してエアコンプレッサ200から供給される圧縮空気に含まれる油分を除去するように構成されている。例えば、エアコンプレッサ200がオイル式のエアコンプレッサである場合に、油分除去フィルタ110は、圧縮空気に含まれる油分を除去する。
【0034】
ミスト除去フィルタ120は、配管111を介して供給される圧縮空気に含まれるミスト(水分)を除去するように構成されている。ドライヤ130は、配管121を介して供給される圧縮空気に含まれるミスト(水分)を除去するように構成されている。
【0035】
ケミカルフィルタ140は、配管131を介して供給される圧縮空気に含まれる腐食性ガスを除去するように構成されている。ケミカルフィルタ140は、例えば、活性炭、イオン交換樹脂、活性アルミナ、ゼオライト、シリカゲル、メソポーラスシリカ、モレキュラーシーブ、金属触媒及び焼結金属の一部又は複数によって構成されている。すなわち、ケミカルフィルタ140は、多孔質体で構成されている。ケミカルフィルタ140を通過した圧縮空気は、クリーンな状態になる。ケミカルフィルタ140を通過したクリーンなエアは、配管141を介して配電盤300内に供給される。ケミカルフィルタ140の種類次第では、腐食性ガスの他、高沸点炭化水素、低沸点シリコン系物質及びシロキサンも除去することができる。これにより、モータの接点障害及び通電異常等の発生も抑制することができる。
【0036】
ケース170は、内部が空洞の箱状部材であり、油分除去フィルタ110、ミスト除去フィルタ120、ドライヤ130、ケミカルフィルタ140及び各配管を内部に収容している。配管101,141の一部は、ケース170の外部に延びている。油分除去フィルタ110、ミスト除去フィルタ120、ドライヤ130及びケミカルフィルタ140がケース170に収容されているため、各部材を一体的に取り扱うことができる。
【0037】
配管101の端部には、接続部105が設けられている。接続部105は、例えば、いわゆるワンタッチ継手で構成されている。接続部105には、エアコンプレッサ200が直接的又は間接的に接続される。
【0038】
ケース170の下面には、複数(4つ)のキャスター160が取り付けられている。キャスター160が取り付けられているため、作業者はケース170を容易に移動させることができる。その結果、作業者は、エアコンプレッサ200及び配電盤300の各々とケース170との接続を容易に行なうことができる。
【0039】
ケース170の側面には、マグネット150が設けられている。ケース170は、例えば、マグネット150を介して配電盤300の側面に固定される。これにより、ケース170と配電盤300との固定がより強固なものとなる。このように、フィルタユニット100は、簡易取付けボックスともいえる状態になっている。その結果、配電盤保護システム10を導入した顧客が自身で容易に各機器を接続することができる。
【0040】
[3.接続手順]
図3は、各部材の接続手順の一例を示すフローチャートである。
図3を参照して、作業者は、配電盤300に、配管141を挿入するための孔を形成する(ステップS100)。作業者は、形成された孔に配管141を挿入し、フィルタユニット100を配電盤300に固定する(ステップS110)。作業者は、フィルタユニット100の接続部105にエアコンプレッサ200を接続する(ステップS120)。これにより、各部材の接続が完了する。なお、配電盤300に形成された孔には、ワンタッチ継手が設けられてもよい。この場合には、配電盤300の孔に設けられたワンタッチ継手に、配管141が接続される。
【0041】
この状態でエアコンプレッサ200が圧縮空気を吐出すると、クリーンなエアが配電盤300内に供給される。配電盤300内にクリーンなエアが供給され、配電盤300内の腐食性ガスが配電盤300の外部に排出される。これにより、配電盤300内がクリーンなエアで充満し、腐食性ガス等に起因する配電盤300の故障が抑制される。
【0042】
[4.特徴]
以上のように、本実施の形態に従う配電盤保護システム10においては、ケミカルフィルタ140を通過した圧縮空気が、電子基板を収容する配電盤300の内部に供給される。したがって、配電盤保護システム10によれば、配電盤300内に腐食性ガスが除去されたクリーンなエアが順次供給されるため、腐食性ガス等に起因する電子基板等の故障を抑制することができる。
【0043】
[5.変形例]
以上、実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。以下、変形例について説明する。
【0044】
<5-1>
上記実施の形態においては、フィルタユニット100に、油分除去フィルタ110、ミスト除去フィルタ120及びドライヤ130が含まれていた。しかしながら、フィルタユニット100には、必ずしも油分除去フィルタ110、ミスト除去フィルタ120及びドライヤ130が含まれていなくてもよい。例えば、エアコンプレッサ200がオイルレス式のエアコンプレッサである場合には、必ずしも油分除去フィルタ110、ミスト除去フィルタ120及びドライヤ130がフィルタユニット100に含まれていなくてもよい。
【0045】
<5-2>
上記実施の形態においては、ケース170の下面にキャスター160が設けられた。しかしながら、ケース170の下面には、必ずしもキャスター160が設けられなくてもよい。例えば、ケース170の下面にキャスター160が設けられていない場合に、台車上にケース170が載置されてもよい。
【0046】
<5-3>
上記実施の形態においては、油分除去フィルタ110、ミスト除去フィルタ120、ドライヤ130及びケミカルフィルタ140は、圧縮空気の流れ方向における上流から下流に向かって、油分除去フィルタ110、ミスト除去フィルタ120、ドライヤ130、ケミカルフィルタ140の順に配置された。しかしながら、これらの部材の配置順序はこれに限定されない。これらの配置順序は、どのような順序であってもよい。
【符号の説明】
【0047】
10 配電盤保護システム、100 フィルタユニット、101,111,121,131,141 配管、105 接続部、110 油分除去フィルタ、120 ミスト除去フィルタ、130 ドライヤ、140 ケミカルフィルタ、150 マグネット、160 キャスター、170 ケース、200 エアコンプレッサ、300 配電盤。