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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022072706
(43)【公開日】2022-05-17
(54)【発明の名称】照明器具付シーリングファン
(51)【国際特許分類】
   F24F 7/003 20210101AFI20220510BHJP
   F21V 33/00 20060101ALI20220510BHJP
   F21S 8/04 20060101ALI20220510BHJP
   F24F 13/08 20060101ALI20220510BHJP
   F24F 13/06 20060101ALI20220510BHJP
   F24F 13/28 20060101ALI20220510BHJP
   F04D 25/08 20060101ALI20220510BHJP
   F04D 29/70 20060101ALI20220510BHJP
   F04D 29/44 20060101ALI20220510BHJP
   A61L 9/16 20060101ALI20220510BHJP
   A61L 9/20 20060101ALI20220510BHJP
   B01D 46/00 20220101ALI20220510BHJP
【FI】
F24F7/00 A
F21V33/00 400
F21V33/00 330
F21S8/04 450
F24F13/08 C
F24F13/06 A
F24F13/28
F04D25/08 304A
F04D29/70 L
F04D29/44 F
A61L9/16 F
A61L9/20
B01D46/00 C
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020182302
(22)【出願日】2020-10-30
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-05-26
(71)【出願人】
【識別番号】597024496
【氏名又は名称】スワン電器株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100074251
【弁理士】
【氏名又は名称】原田 寛
(74)【代理人】
【識別番号】100066223
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 政美
(72)【発明者】
【氏名】黒澤 英之
【テーマコード(参考)】
3H130
3K014
3L080
3L081
4C180
4D058
【Fターム(参考)】
3H130AA13
3H130AB04
3H130AB26
3H130AB45
3H130AB61
3H130AB66
3H130AB68
3H130AC11
3H130BA48Z
3H130BA97A
3H130CA02
3H130CA06
3H130CA21
3H130DJ01X
3H130DJ02X
3H130EA04A
3H130EA04Z
3K014AA01
3K014PD01
3K014RA04
3K014RB06
3L080BA01
3L080BB01
3L081AA02
3L081AB06
3L081CA03
4C180AA07
4C180AA10
4C180DD03
4C180DD09
4C180HH11
4C180MM10
4D058JA14
4D058KA01
4D058KB02
4D058KC33
4D058KC37
4D058KC51
4D058KC81
4D058QA01
4D058QA03
4D058QA21
4D058TA08
4D058TA12
(57)【要約】
【課題】空気清浄機の機能を有しながらコンパクトな装着が可能になり、しかも空気撹拌作用の妨げにならない照明器具付シーリングファンを提供する。
【解決手段】天井に取り付ける照明器具Pと天井との間に略円筒形状のケーシング10を配置する。ケーシング10内からケーシング10の外側面に開口した排出流路13を設ける。ケーシング10内にシロッコファン20を装着する。シロッコファン20から排出流路13に空気を送風する。ケーシング10の上面に空気取入口11を開口する。空気取入口11はシロッコファン20に隣接する位置に開口する。空気取入口11にフィルター30を装着する。空気取入口11からシロッコファン20に連通する吸入流路を設ける。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
天井のシーリングに取り付ける照明器具と天井との間に配置する略円筒形状の外周面を有するケーシングと、ケーシング内に装着されたシロッコファンと、シロッコファンの空気排出口に連通しケーシングの外周面に開口した排出流路と、を備えた照明器具付シーリングファンにおいて、ケーシングの上面で且つシロッコファンの位置に隣接する位置に空気取入口を開口し、この空気取入口に装着するフィルターと、空気取入口からシロッコファンの空気吸入口に連通する吸入流路と、を備えたことを特長とする照明器具付シーリングファン。
【請求項2】
前記フィルターに紫外線を殺菌照射する紫外線照射器を、前記ケーシング内に備えた請求項1記載の照明器具付シーリングファン。
【請求項3】
前記フィルターを収納する収納ケースを形成し、この収納ケースを前記ケーシングの前記空気取入口に着脱自在に装着し、前記フィルターを収納した前記収納ケースの下方に、前記紫外線照射器を配置した請求項2記載の照明器具付シーリングファン。
【請求項4】
前記空気取入口は、前記ケーシングの上面に開口された形状が前記ケーシングの外周面に沿った平面帯形状又は連続する平面矩形状に形成された請求項1記載の照明器具付シーリングファン。
【請求項5】
前記ケーシングは、略円筒形状を成す前記外周面の上下端部にフランジを突設して前記外周面とフランジとで成す溝を形成すると共に、前記外周面に連続する円弧状のコアンダ表面を前記排出流路に形成し、前記排出流路から送風された空気流がコアンダ表面に誘導されて前記外周面に沿って回転し、空気流が室内の空気を撹拌するように構成した請求項1記載の照明器具付シーリングファン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、天井に設置された照明器具用のシーリングに取り付ける照明器具付シーリングファンに係り、空気清浄機の機能を有しながら照明器具と共にコンパクトに装着できる照明器具付シーリングファンに関する。
【背景技術】
【0002】
天井に装着されたシーリングを利用して取付ける空気清浄器付照明器具が特許文献1に記載されている。この空気清浄機は、照明器具と天井との間に空気清浄機を配置したもので、空気吸入口と空気排出口とが上下二段に構成されている。そして、下段の空気吸入口にエアーフィルターを装着し、浄化した空気を上段の空気排出口から排出するものである。
【0003】
また特許文献2に、シーリングに取付ける天井取付空気清浄機が記載されている。この空気清浄機は、ドーナツ形状に形成された空気清浄機の一方の側面に吸気口を形成し、この吸気口に装着されたフィルターで空気を浄化した後、空気清浄機の他方の側面に形成した吐出口から浄化した空気を排出する構成である。
【0004】
特許文献3に、室内の空気を循環させる室内空気循環機が記載されている。この室内空気循環機は、室内の空気を循環させて室内上下の温度差を改善するように構成したものである。この室内空気循環機によると、天井に取り付けた室内空気循環機の下面から吸引した空気を、室内空気循環機の側面に形成した吹出口から排出して室内の空気を循環させる構成である。
【0005】
一方、当出願人は先に、特許文献4に記載の照明器具付シーリングファンを提案している。このシーリングファンは、流体が近くの壁面に付着しようとするコアンダ効果(側壁効果、側壁付着現象とも称する)を利用したものである。このシーリングファンにより、風を感じることなく室内の空気を撹拌して、室内の温度の偏りを少なくすることができるようになった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】実用新案登録第3095358号公報
【特許文献2】特開平11-337137号公報
【特許文献3】実開昭62-12436号公報
【特許文献4】特許第6462175号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載の空気清浄機のように、空気吸入口と空気排出口とを上下二段に構成すると装置全体が厚くなり、天井のシーリングに装着すると天井面から下方に大きく張り出す構成にならざるを得ない。そのため、この空気清浄機の下に装着した照明器具の位置が、天井面から大きく離れた位置になる不都合がある。
【0008】
特許文献2の空気清浄機は、空気清浄機の側面の一方から吸気した空気を側面の他方から排出する構成である。このように、空気を一方向に向けて排出する構成では、空気を清浄化することは可能でも、空気の排出方向が一方的なので、室内の温度の偏りを少なくするシーリングファンとして使用することは難しい。
【0009】
特許文献3の室内空気循環機は、室内空気循環機のケーシングの下面に開口した吸引口から室内の空気を取り込む構成である。そのため、照明器具を装着するには、このケーシングの中に収納される蛍光灯などの照明器具に制限される。したがって、一般に使用されている天井装着用の照明器具とこの室内空気循環機とを組み合わせることはできない構成である。
【0010】
特許文献4のシーリングファンは、風を感じることなく室内の空気を撹拌して室内の温度の偏りを少なくすることができる。更に、このシーリングファンは、天井に取り付ける照明器具と天井との間に設置するものであるから、極めてコンパクトな装着が可能である。そのため、このシーリングファンに空気清浄機を備えるには、従来のような装置全体が厚くなるような構成ではなく、コンパクトな装着が可能になり、しかも、空気の撹拌作用の妨げにならない構成が要求される。
【0011】
そこで本発明は、上述の課題を解消すべく創出されたもので、空気清浄機の機能を有しながらコンパクトな装着が可能になり、しかも空気撹拌作用の妨げにならず、各種の天井用照明器具との組み合わせも容易になる照明器具付シーリングファンの提供を目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上述の目的を達成すべく本発明における第1の手段は、天井のシーリングに取り付ける照明器具Pと天井との間に配置する略円筒形状の外周面15を有するケーシング10と、ケーシング10内に装着されたシロッコファン20と、シロッコファン20の空気排出口22に連通しケーシング10の外周面15に開口した排出流路13と、を備えた照明器具付シーリングファンにおいて、ケーシング10の上面で且つシロッコファン20の位置に隣接する位置に空気取入口11を開口し、この空気取入口11に装着するフィルター30と、空気取入口11からシロッコファン20の空気吸入口21に連通する吸入流路12と、を備えたことにある。
【0013】
第2の手段は、前記フィルター30に紫外線を殺菌照射する紫外線照射器40を、前記ケーシング10内に備えたものである。
【0014】
第3の手段において、前記フィルター30を収納する収納ケース17を形成し、この収納ケース17を前記ケーシング10の前記空気取入口11に着脱自在に装着し、前記フィルター30を収納した前記収納ケース17の下方に、前記紫外線照射器40を配置している。
【0015】
第4の手段の前記空気取入口11は、前記ケーシング10の上面に開口された形状が前記ケーシング10の外周面に沿った平面帯形状又は連続する平面矩形状に形成されたものである。
【0016】
第5の手段の前記ケーシング10は、略円筒形状を成す前記外周面15の上下端部にフランジ16を突設して前記外周面15とフランジ16とで成す溝を形成すると共に、前記外周面15に連続する円弧状のコアンダ表面14を前記排出流路13に形成し、前記排出流路13から送風された空気流がコアンダ表面14に誘導されて外周面15に沿って回転し、該空気流が室内の空気を撹拌するように構成したことにある。
【発明の効果】
【0017】
本発明の請求項1のごとく、ケーシング10の上面で且つシロッコファン20の位置に隣接する位置に空気取入口11を開口し、この空気取入口11に装着するフィルター30と、空気取入口11からシロッコファン20の空気吸入口21に連通する吸入流路12と、を備えたことにより、空気清浄機の機能を有しながらコンパクトな装着が可能になる。しかもコンパクトな装着が可能になり、各種の天井用照明器具との組み合わせも容易になる。
【0018】
請求項2のように、フィルター30に紫外線を殺菌照射する紫外線照射器40を、ケーシング10内に備えることで、フィルター30を常に清潔に保つことができる。
【0019】
請求項3のように、前記フィルター30を収納する収納ケース17を形成し、この収納ケース17を前記ケーシング10の前記空気取入口11に着脱自在に装着し、前記フィルター30を収納した前記収納ケース17の下方に、前記紫外線照射器40を配置することで、フィルター30を常に清潔に保ちながら、フィルター30のメンテナンスも容易になる。
【0020】
請求項4のごとく、空気取入口11は、ケーシング10の上面に開口された形状がケーシング10の外周面に沿った平面帯形状又は連続する平面矩形状に形成されることで、空気取入口11やフィルター30の表面積を大きくすることが可能になる。
【0021】
請求項5のように、ケーシング10は、略円筒形状を成す外周面15の上下端部にフランジ16を突設して外周面15とフランジ16とで成す溝を形成すると共に、外周面15に連続する円弧状のコアンダ表面14を排出流路13に形成し、排出流路13から送風された空気流がコアンダ表面14に誘導されて外周面15に沿って回転し、該空気流が室内の空気を撹拌するように構成したことにより、空気清浄機の機能を有しながら空気撹拌作用の妨げにならずに済む。
【0022】
すなわち、室内で撹拌された空気は、天井とケーシング10の上面に沿ってフランジ16の上から空気取入口11に吸引され、清浄化された空気は、排出流路13からケーシング10の外周面15とフランジ16とで成す溝に沿って排出される。したがって、空気清浄機の機能を有しながら、空気流が室内の空気を撹拌する作用の妨げにならずに済む。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の一実施例を示す斜視図である。
図2】本発明の一実施例を示す要部側断面図である。
図3】本発明の一実施例を示す要部底断面図である。
図4】本発明の一実施例を示すフィルターの裏側の斜視図である。
図5】本発明の他の実施例を記す平面図である。
図6】本発明の他の実施例を記す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明シーリングファンは、天井に設置されたシーリングに取り付ける照明器具Pと天井との間に配置するものである。照明器具Pは、シーリングライトやペンダントライトなどの種類を問わず、天井に取り付け可能な全ての照明器具Pとする。
【0025】
本発明の主な構成は、ケーシング10、シロッコファン20、フィルター30、紫外線照射器40等を備えたものである(図1参照)。
【0026】
ケーシング10は、照明器具Pに固定する略円筒形状の外周面15を有する部材で、照明器具Pと別体に形成する他、照明器具Pの一部構成をケーシング10に利用することも可能である。ケーシング10の形状は、直径に対して高さが極めて低い略円筒形状の外周面15を有するものである。したがって円盤状の照明器具Pと組み合わせると照明器具Pとケーシング10とが一体化しているような体を成す(図1参照)。
【0027】
図示例では、ケーシング10の中央部を開口したドーナツ形状に形成し、円盤形状を成した照明器具Pの上側に装着している(図1参照)。そして、ケーシング10の開口部に表出した照明器具PのソケットP1を介して照明器具Pごとケーシング10をシーリングに取り付ける構成である。
【0028】
ケーシング10内には、複数個のシロッコファン20が装着されている。そして、このシロッコファン20の空気排出口22からケーシング10の外周面15に開口する排出流路13を設けている。
【0029】
更に、このケーシング10の上面で且つシロッコファン20に隣接する位置に空気取入口11を開口している(図2参照)。この空気取入口11にHEPAフィルター等の集塵用のフィルター30が装着されている。図示のフィルター30は、等間隔のプリーツが形成されているが、フィルター30の材質や形状等は任意に選択できる。
【0030】
図示例では、フィルター30を収納する収納ケース17を形成している(図1図4参照)。そして、フィルター30を収納した収納ケース17を、空気取入口11にスライド自在に装着する構成である(図1参照)。図示の収納ケース17は枠体状を成し、収納ケース17の内側に設けた支持材17A上にフィルター30を載置する構成である(図4参照)。フィルター30の交換は、ケーシング10から収納ケース17を引き出し、収納ケース17内のフィルター30を交換する。また、この収納ケース17ごとフィルター30を交換することも可能である。
【0031】
更に、空気取入口11に装着したフィルター30の下方には、紫外線照射器40を配置している(図2図4参照)。この紫外線照射器40は、紫外線を照射してフィルター30を殺菌するものである。図示例では、フィルター30に紫外線を効率的に照射するため、収納ケース17の内側に設けた支持材17Aを菱形形状に形成している(図4参照)。このように形成することで、収納ケース17に収納されたフィルター30の内側面の中央部分全体に紫外線を効率的に照射することができる。尚、収納ケース17の形状や紫外線照射器40の位置等は任意に変更することが可能である。
【0032】
また、紫外線照射器40には、紫外線を照射する各種ランプを選択使用することができる。例えば、蛍光灯殺菌ランプ、UV‐LEDなどである。これら各種ランプの紫外線照射により、フィルター30を清潔に保つことができる。
【0033】
更に、ケーシング10内には、空気取入口11からシロッコファン20の空気吸入口21に連通する吸入流路12が設けられている(図2参照)。一方、シロッコファン20の空気排出口22に連通する排出流路13が設けられている(図3参照)。この排出流路13は、ケーシング10の外周面15に向けて開口するもので、シロッコファン20が作動すると、ケーシング10上面の空気取入口11から吸入された空気が、フィルター30で清浄化された後、吸入流路12から排出流路13を経てケーシング10の外周面15方向に排出される。
【0034】
図1に示す空気取入口11の形状は平面矩形状を成しているが、空気取入口11の形状を任意に変更することが可能である。例えば、図5のように、空気取入口11の形状を連続する平面矩形状に形成し、吸入流路12で連結することも可能である。また、図6のごとく、空気取入口11の形状を、ケーシング10の外周面に沿った平面帯形状に形成することができる。このように空気取入口11の形状やフィルター30の形状を変更することで、空気取入口11の開口面積等を任意に変更することができる。
【0035】
更に、本発明シーリングファンでは、ケーシング10の略円筒形状を成した外周面15と円弧状のコアンダ表面14とを利用して静かな空気流が室内の空気を撹拌するように構成している(図1参照)。すなわち、ケーシング10は、略円筒形状を成した外周面15の上下端部にフランジ16を突設して外周面15とフランジ16とで成す溝を形成している。
【0036】
更に、外周面15に連続する円弧状のコアンダ表面14を排出流路13に形成する(図3参照)。そうすると、排出流路13から送風された空気流がコアンダ表面14に誘導されて外周面15に沿って回転し、該空気流が室内の空気を撹拌するものである。この結果、風を感じることなく室内の空気を撹拌して室内の温度の偏りを少なくすることができる。したがって、空気取入口11をケーシング10の上面に形成することで、ケーシング10の外周面15から送風される空気流の妨げにならずに済む。
【0037】
尚、本発明のシーリングファンの各部の構成は図示例に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲での設計変更は自由である。
【符号の説明】
【0038】
P 照明器具
P1 ソケット
10 ケーシング
11 空気取入口
12 吸入流路
13 排出流路
14 コアンダ表面
15 外周面
16 フランジ
17 収納ケース
20 シロッコファン
21 空気吸入口
22 空気排出口
30 フィルター
40 紫外線照射器
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2021-02-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
天井に取り付ける照明器具と天井との間に設置され、略円筒形状の外周面を有するケーシングと、ケーシング内に装着された複数個のシロッコファンとを備え、ケーシングの外周面の上下にフランジを突設して外周面とフランジとで成す溝を形成すると共に、シロッコファンからの送風が溝に沿って排出される排出流路を形成し、この排出流路から外周面に連続する円弧状のコアンダ表面を排出流路内に形成し、排出流路内の空気流がコアンダ表面に誘導されて外周面に沿って回転し、空気流が室内の空気を撹拌するように構成した照明器具付シーリングファンにおいて、
ケーシングの上面で且つシロッコファンの位置に隣接する位置に空気取入口を開口し、空気取入口に装着するフィルターと、空気取入口からシロッコファンの空気吸入口に連通する吸入流路と、を備え、各空気取入口に装着した各フィルターの下方に紫外線を照射する紫外線照射器を配置したことを特長とする照明器具付シーリングファン。
【請求項2】
前記フィルターを収納する収納ケースを形成し、この収納ケースを前記ケーシングの前記空気取入口に着脱自在に装着し、前記フィルターを収納した前記収納ケースの下方に、前記紫外線照射器を配置した請求項記載の照明器具付シーリングファン。
【請求項3】
前記空気取入口は、前記ケーシングの上面に開口された形状が前記ケーシングの外周面に沿った平面帯形状又は連続する平面矩形状に形成された請求項1記載の照明器具付シーリングファン。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
上述の目的を達成すべく本発明における第1の手段は、天井のシーリングに取り付ける照明器具と天井との間に設置され、略円筒形状の外周面15を有するケーシング10と、ケーシング10内に装着された複数個のシロッコファン20とを備え、ケーシング10の外周面15の上下にフランジ16を突設して外周面15とフランジ16とで成す溝を形成すると共に、シロッコファン20からの送風が溝に沿って排出される排出流路13を形成し、この排出流路13から外周面15に連続する円弧状のコアンダ表面14を排出流路13内に形成し、排出流路13内の空気流がコアンダ表面14に誘導されて外周面15に沿って回転し、空気流が室内の空気を撹拌するように構成した照明器具付シーリングファンにおいて、ケーシング10の上面で且つシロッコファン20の位置に隣接する位置に空気取入口11を開口し、空気取入口11に装着するフィルター30と、空気取入口11からシロッコファン20の空気吸入口21に連通する吸入流路12と、を備え、各空気取入口11に装着した各フィルター30の下方に紫外線を照射する紫外線照射器40を配置したことにある。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0014】
の手段において、前記フィルター30を収納する収納ケース17を形成し、この収納ケース17を前記ケーシング10の前記空気取入口11に着脱自在に装着し、前記フィルター30を収納した前記収納ケース17の下方に、前記紫外線照射器40を配置している。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0015】
の手段の前記空気取入口11は、前記ケーシング10の上面に開口された形状が前記ケーシング10の外周面に沿った平面帯形状又は連続する平面矩形状に形成されたものである。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0017】
本発明の請求項1のごとく、排出流路13内の空気流がコアンダ表面14に誘導されて外周面15に沿って回転し、空気流が室内の空気を撹拌するように構成した照明器具付シーリングファンにおいて、ケーシング10の上面で且つシロッコファン20の位置に隣接する位置に空気取入口11を開口し、空気取入口11に装着するフィルター30と、空気取入口11からシロッコファン20の空気吸入口21に連通する吸入流路12と、を備え、各空気取入口11に装着した各フィルター30の下方に紫外線を照射する紫外線照射器40を配置したことにより、空気清浄機の機能を有しながらコンパクトな装着が可能になる。しかもコンパクトな装着が可能になり、各種の天井用照明器具との組み合わせも容易になる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0018】
更に、各空気取入口11に装着した各フィルター30の下方に紫外線を照射する紫外線照射器40を配置したことで、フィルター30を常に清潔に保つことができ、高い空気清浄能力を有する
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0019】
請求項のように、前記フィルター30を収納する収納ケース17を形成し、この収納ケース17を前記ケーシング10の前記空気取入口11に着脱自在に装着し、前記フィルター30を収納した前記収納ケース17の下方に、前記紫外線照射器40を配置することで、フィルター30を常に清潔に保ちながら、フィルター30のメンテナンスも容易になる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0020】
請求項のごとく、空気取入口11は、ケーシング10の上面に開口された形状がケーシング10の外周面に沿った平面帯形状又は連続する平面矩形状に形成されることで、空気取入口11やフィルター30の表面積を大きくすることが可能になる。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0021】
このように、ケーシング10は、略円筒形状を成す外周面15の上下端部にフランジ16を突設して外周面15とフランジ16とで成す溝を形成すると共に、外周面15に連続する円弧状のコアンダ表面14を排出流路13に形成し、排出流路13から送風された空気流がコアンダ表面14に誘導されて外周面15に沿って回転し、該空気流が室内の空気を撹拌するように構成したことにより、空気清浄機の機能を有しながら空気撹拌作用の妨げにならずに済む。