(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022072781
(43)【公開日】2022-05-17
(54)【発明の名称】端末金具
(51)【国際特許分類】
F16B 45/02 20060101AFI20220510BHJP
F16B 45/00 20060101ALI20220510BHJP
【FI】
F16B45/02 B
F16B45/00 F
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020182418
(22)【出願日】2020-10-30
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-11-24
(71)【出願人】
【識別番号】390037534
【氏名又は名称】オーエッチ工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003041
【氏名又は名称】特許業務法人安田岡本特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】清水 義久
【テーマコード(参考)】
3J038
【Fターム(参考)】
3J038AA01
3J038BA02
3J038BA17
3J038BC01
(57)【要約】
【課題】 端末金具を高い強度のものにして容易に製作できるようにする。
【解決手段】 大径孔部3と径孔部4とを有する連結本体6と、小径孔部4に係合した頭付きピンPの抜けを阻止する抜け止め部材7と、この抜け止め部材7を解除位置Rから抜け止め位置Tへ付勢する付勢部材8とを備えている。抜け止め部材7は、支持軸11に回動自在に支持され、抜け止め位置Tで大径孔部3を横切って小径孔部4に至るロック縁7aと、付勢部材8に抗して抜け止め部材7を抜け止め位置Tから解除位置Rへ回動操作する操作部12とを有する。抜け止め部材7は、表裏壁7A、7Bと、この表裏壁7A、7Bの少なくとも一方のロック縁7aから対向側に突出したロック壁13とを有し、付勢部材8は、抜け止め部材7のロック壁13を大径孔部3に対して小径孔部4側へ付勢するべく、表裏壁7A、7Bの間で大径孔部3内に配置する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
頭付きピン(P)の頭部(Pa)を挿通可能な大径孔部(3)と、この大径孔部(3)と連通していて頭付きピン(P)の首部(Pb)に係合する小径孔部(4)とを有していて、索体(S)の端末に連結された連結本体(6)と、
この連結本体(6)に支持されていて小径孔部(4)に係合した頭付きピン(P)の抜けを阻止する抜け止め部材(7)と、
この抜け止め部材(7)を解除位置(R)から抜け止め位置(T)へ付勢する付勢部材(8)とを備えており、
前記抜け止め部材(7)は、連結本体(6)の大径孔部(3)の外方の支持軸(11)に回動自在に支持され、抜け止め位置(T)で大径孔部(3)を横切って小径孔部(4)に至るロック縁(7a)と、付勢部材(8)に抗して抜け止め部材(7)を抜け止め位置(T)から解除位置(R)へ回動操作する操作部(12)とを有する端末金具であって、
前記抜け止め部材(7)は、連結本体(6)の表裏両面に添接する表裏壁(7A、7B)と、この表裏壁(7A、7B)の少なくとも一方のロック縁(7a)から対向側に突出したロック壁(13)とを有し、
前記付勢部材(8)は、抜け止め部材(7)のロック壁(13)を大径孔部(3)に対して小径孔部(4)側へ付勢するべく、表裏壁(7A、7B)の間で大径孔部(3)内に配置されていることを特徴とする端末金具。
【請求項2】
前記抜け止め部材(7)は、表裏壁(7A、7B)の小径孔部(4)から離れた部位に支持軸(11)に嵌合する支持部(7b)を有し、この支持部(7b)及びロック縁(7a)から離れかつ連結本体(6)の外方まで突出した表裏壁(7A、7B)の突出端部に操作部(12)を有し、この操作部(12)に表裏壁(7A、7B)を連結する連結具(15)を設けていることを特徴とする請求項1に記載の端末金具。
【請求項3】
前記連結本体(6)の大径孔部(3)は小径孔部(4)から離れた部位に付勢部材(8)を受持する拡張凹部(3b)を有し、
前記抜け止め部材(7)の表裏壁(7A、7B)は、拡張凹部(3b)を含む大径孔部(3)の略半分を覆いかつ前記ロック縁(7a)を1辺とする略三角形状に形成され、ロック縁(7a)の一端側角部に前記支持部(7b)が形成され、ロック縁(7a)を底辺とする頂部側に前記操作部(12)が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の端末金具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ベルト等の索体の端末に連結されていて頭付きピンに係合させる端末金具に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の端末金具の従来技術として、特許文献1に開示された取付具がある。この取付具は、取付対象物に、断面円形状の軸部の先端に外向きに突出する膨出部を設けた略T字形状の被取付部を配設し、該被取付部を介して前記取付対象物に帯状部材または線状部材を取り付けるための取付具であって、前記帯状部材または線状部材を挿通して装着する装着部と、前記被取付部の膨出部を貫通可能な貫通孔と、該貫通孔に連通するとともに該貫通孔から前記装着部と反対側に延び前記被取付部の軸部を挿通する挿通溝とを備えた本体と、前記本体に回動可能に軸着され、前記挿通溝の内部に突出し該挿通溝の先端部とで前記軸部より大きく前記膨出部より小さい小孔を形成する係止部と、前記本体から外方に突出する操作部とを備えた一対の係止部材と、前記係止部材の係止部が本体の挿通溝内に突出した状態を維持するように前記係止部材を付勢する付勢部材とからなり、前記本体に、前記係止部材を回動可能に軸着する軸受部を、前記貫通孔と装着部との間に位置し、前記挿通溝の先端部とで2等辺三角形状をなすように形成している(請求項1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記従来技術は、付勢部材で付勢される係止部材によって、被取付部から本体が抜けるのを防止できるが、本体は一対の板状体からなり、その一対の板状体間に係止部材が挿入され、かつ係止部材が左右一対から成って2本の指で摘まむ構造になっている。そのため、大負荷にも耐えうる強度のものには適用し難く、一対の板状体の加工、組立が面倒であり、係止部材の強度を向上し難く、左右一対の係止部材を2本の指の摘まむ力でしか解除できなく、また、付勢部材の付勢力を大きくすることができないので、大きな負荷がかかるベルトの端末金具としては利用し難いものである。
【0005】
本発明は、このような従来技術の問題点を解決できるようにした端末金具を提供することを目的とする。
本発明は、抜け止め部材を表裏壁で形成しかつその内部に付勢部材を配置して、抜け止め部材及び付勢部材の強度向上、製作の容易化等が可能であり、大負荷にも耐えうる構造にでき、かつ抜け止め部材の解除に大きな力を加えられるようにした端末金具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明における課題解決のための具体的手段は、頭付きピンPの頭部Paを挿通可能な大径孔部3と、この大径孔部3と連通していて頭付きピンPの首部Pbに係合する小径孔部4とを有していて、索体Sの端末に連結された連結本体6と、
この連結本体6に支持されていて小径孔部4に係合した頭付きピンPの抜けを阻止する抜け止め部材7と、
この抜け止め部材7を解除位置Rから抜け止め位置Tへ付勢する付勢部材8とを備えており、
前記抜け止め部材7は、連結本体6の大径孔部3の外方の支持軸11に回動自在に支持され、抜け止め位置Tで大径孔部3を横切って小径孔部4に至るロック縁7aと、付勢部材8に抗して抜け止め部材7を抜け止め位置Tから解除位置Rへ回動操作する操作部12とを有する端末金具であって、
前記抜け止め部材7は、連結本体6の表裏両面に添接する表裏壁7A、7Bと、この表裏壁7A、7Bの少なくとも一方のロック縁7aから対向側に突出したロック壁13とを
有し、
前記付勢部材8は、抜け止め部材7のロック壁13を大径孔部3に対して小径孔部4側へ付勢するべく、表裏壁7A、7Bの間で大径孔部3内に配置されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、抜け止め部材7を連結本体6の表裏両面に添接する表裏壁7A、7Bで構成しているので、抜け止め部材7も連結本体6も製作が容易であり、頑丈な強度を持たせることができ、付勢部材8を表裏壁7A、7Bの間で大径孔部3内に配置しているので、付勢部材8に強度の高いものを使用できかつ抜け止め部材の解除に大きな力を加えられる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明端末金具の実施形態を示す正面図である。
【
図5】端末金具を頭付きピンに係合した斜視図である。
【
図6】荷物収納ラックの落下防止ベルトに適用した正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図5、6において、荷物収納ラック31に落下防止ベルトVを張設した使用例を示している。荷物収納ラック31は、2本の支柱32間に多段のラック33を装着し、一方の支柱32の上部に落下防止ベルトVの一端を連結し、他方の支柱32の下部に落下防止ベルトVの他端を連結している。
【0010】
落下防止ベルトVはラック33上に載置される荷物に対して斜め(たすき掛け)状態で対向し、地震等の振動で荷物がラック33上から落下しようとするのを阻止する。この落下防止ベルトVは2本の支柱32間にX状に、また、上下複数のX状に配置されることがある。
一般的に落下防止ベルトVは、上端が常に支柱32に連結され、下端はラック33上への荷物の出し入れがあるので支柱32に着脱自在に連結される。
【0011】
そのため落下防止ベルトVは索体Sの両端に端末金具1、35を連結しているが、上端側の端末金具35は平板状の本体にボルト孔を有し、支柱32に固定の固定具36にフランジ付きボルトを介して回動可能に連結される。下端側の端末金具1は後述するように、支柱32に固定の固定具37(頭付きピンP)を設けており、この頭付きピンPに対して簡便に着脱できる構成となっている。
【0012】
図1~5において、端末金具1の実施形態を示しており、端末金具1は大別して、連結本体6と、抜け止め部材7と、付勢部材8とを備えている。
前記連結本体6は、鉄板、アルミ合金等の金属板で形成されており、一側が方形でベルト、ワイヤ等の索体Sの端末を挿入して連結する開口6aが形成され、他側が円弧外周6bに形成され、その内側に頭付きピンPの頭部Paを挿通可能な大径孔部3と、この大径孔部3と連通していて頭付きピンPの首部Pbに係合する小径孔部4とが形成されている。
【0013】
大径孔部3は小径孔部4の略半分と重合しており、小径孔部4から離れた部位(反対側)に方形の拡張凹部3bが連通して形成され、大径孔部3の開口面積が拡張されている。この拡張凹部3b内には付勢部材8となるフックなしねじりコイルバネの1辺が配置され、その1辺が拡張凹部3bの壁に当接受持されている。
前記抜け止め部材7は、連結本体6の大径孔部3の外方の支持軸11に回動自在に支持されていて、解除位置Rから抜け止め位置Tへ移動可能であり、抜け止め位置Tへ移動することにより小径孔部4に係合した頭付きピンPの抜けを阻止する。
【0014】
前記抜け止め部材7は、連結本体6の大径孔部3の外方の支持軸11に回動自在に支持
され、抜け止め位置Tで大径孔部3を横切って小径孔部4に至るロック縁7aと、付勢部材8に抗して抜け止め部材7を抜け止め位置Tから解除位置Rへ回動操作する操作部12とを有する。
前記ロック縁7aは頭付きピンPの首部Pbに当接して頭部Paとの重合面積を大きくするために縁凹部7aaが形成されている。
【0015】
また、前記抜け止め部材7は、連結本体6の表裏両面に添接する表裏壁7A、7Bと、この表裏壁7A、7Bの少なくとも一方のロック縁7aから対向側に突出したロック壁13とを有する。
なお、
図1においては、ロック壁13は表壁7Aのロック縁7aを裏壁7B側に折り曲げて形成している。裏壁7Bのロック縁7aも折り曲げてロック壁13を形成することは可能である。
【0016】
前記ロック壁13は付勢部材8となるフックなしねじりコイルバネの他辺が当接する部位となるだけでなく、表壁7Aのロック縁7aの強度を向上にも貢献できる。
前記抜け止め部材7は、表裏壁7A、7Bの小径孔部4から離れた部位に支持軸11に嵌合する支持部7bを有し、この支持部7b及びロック縁7aから離れかつ連結本体6の外方まで突出した表裏壁7A、7Bの突出端部に操作部12を有し、この操作部12に表裏壁7A、7Bを連結する連結具15を設けている。
【0017】
この操作部12は指を押し当てて、腕の力で揺動操作できるようになっている。腕の力は指の摘まみ力に比して相当大きいものとする。
また、抜け止め部材7の表裏壁7A、7Bは、前記ロック縁7aを1辺とする略三角形状に形成され、拡張凹部3bを含む大径孔部3の略半分以上の面積を覆うことがでる。略三角形状の表裏壁7A、7Bは、ロック縁7aの一端側角部に前記支持部7bが形成され、ロック縁7aを底辺とする頂部側に前記操作部12が形成されている。
【0018】
拡張凹部3bを含む大径孔部3内に配置されている付勢部材8は、抜け止め部材7の表裏壁7A、7Bによって、脱落、位置移動等が規制され、ロック壁13を弾発して抜け止め部材7のロック縁7aが大径孔部3を横切って小径孔部4に近づいた位置(抜け止め位置T)まで移動させ、かつロック縁7aが大径孔部3の周囲に近づく位置(大径孔部3の開放する解除位置R)まで押し戻しするのが許容されるようになっている。
【0019】
従って、端末金具1を頭付きピンPに連結するとき、又は連結した状態から離脱するとき、連結本体6を片手で持って、他方の手の指を操作部12に宛がい、腕の力で付勢部材8に抗して操作部12を押動して、抜け止め部材7を解除位置Rまで揺動し、大径孔部3を開放して頭付きピンPの首部Pbを通行可能にし、端末金具1を頭付きピンPに連結する、又は頭付きピンPから離脱させる。
【0020】
端末金具1を頭付きピンPに嵌合した状態から、操作部12の押動を解消すると、抜け止め部材7は付勢部材8によって弾発され、抜け止め部材7は抜け止め位置Tまで移動し、ロック縁7aが頭付きピンPの首部Pbに当接して、頭部Paから連結本体6が抜けるのを阻止する。
図7は抜け止め部材の変形例を示しており、この抜け止め部材7は前記実施形態と同様にロック縁7aを1辺とする略三角形状に形成されているが、操作部12はロック縁7aの他側角部に設けられ、支持部7bとロック縁7aと操作部12とが略直線上に配列されている。ロック縁7aを底辺とする頂部側は、拡張凹部3bを覆い、大径孔部3内の付勢部材8の脱落を防止する形状となっている。
【0021】
抜け止め部材7を略三角形状にすることにより、抜け止め部材7が抜け止め位置Tにあるときも、解除位置Rにあるときも、大径孔部3内での付勢部材8の保持が可能になっている。
前述した実施形態においては、頭付きピンPの頭部Paを挿通可能な大径孔部3と、この大径孔部3と連通していて頭付きピンPの首部Pbに係合する小径孔部4とを有していて、索体Sの端末に連結された連結本体6と、
この連結本体6に支持されていて小径孔部4に係合した頭付きピンPの抜けを阻止する抜け止め部材7と、
この抜け止め部材7を解除位置Rから抜け止め位置Tへ付勢する付勢部材8とを備えており、
前記抜け止め部材7は、連結本体6の大径孔部3の外方の支持軸11に回動自在に支持され、抜け止め位置Tで大径孔部3を横切って小径孔部4に至るロック縁7aと、付勢部材8に抗して抜け止め部材7を抜け止め位置Tから解除位置Rへ回動操作する操作部12とを有する端末金具であって、
前記抜け止め部材7は、連結本体6の表裏両面に添接する表裏壁7A、7Bと、この表裏壁7A、7Bの少なくとも一方のロック縁7aから対向側に突出したロック壁13とを有し、
前記付勢部材8は、抜け止め部材7のロック壁13を大径孔部3に対して小径孔部4側へ付勢するべく、表裏壁7A、7Bの間で大径孔部3内に配置されている。
【0022】
この構成によって、抜け止め部材7も連結本体6も製作が容易であり、頑丈な強度を持たせることができ、付勢部材8を表裏壁7A、7Bの間で大径孔部3内に配置しているので、付勢部材8に強度の高いものを使用できかつ抜け止め部材の解除に大きな力を加えられる。
また、前記実施形態においては、抜け止め部材7は、表裏壁7A、7Bの小径孔部4から離れた部位に支持軸11に嵌合する支持部7bを有し、この支持部7b及びロック縁7aから離れかつ連結本体6の外方まで突出した表裏壁7A、7Bの突出端部に操作部12を有し、この操作部12に表裏壁7A、7Bを連結する連結具15を設けている。
【0023】
この構成によって、操作部12を支持部7bから離れた位置で強固に構成でき、付勢部材8を強固なものにしても、指力でなく腕力を使って抜け止め部材7の解除操作ができるようになる。
さらに、前記実施形態においては、連結本体6の大径孔部3は小径孔部4から離れた部位に付勢部材8を受持する拡張凹部3bを有し、
前記抜け止め部材7の表裏壁7A、7Bは、拡張凹部3bを含む大径孔部3の略半分を覆いかつ前記ロック縁7aを1辺とする略三角形状に形成され、ロック縁7aの一端側角部に前記支持部7bが形成され、ロック縁7aを底辺とする頂部側に前記操作部12が形成されている。
【0024】
この構成によって、付勢部材8を表裏壁7A、7B間でかつ大径孔部3内に配置でき、その付勢部材8を常に抜け止め部材7で覆っておくことができ、操作部12を腕力で操作し易い位置に配置できる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、部材の形状、構成及び組み合わせ等を変更したりすることもできる。
【0025】
例えば、付勢部材8は板バネ、コイルスプリング等でもよい。索体Sはワイヤ、ロープ等でもよい。
【符号の説明】
【0026】
1 端末金具
3 大径孔部
3b 拡張凹部
4 小径孔部
6 連結本体
6a 開口
6b 円弧外周
7 抜け止め部材
7A 表壁
7B 裏壁
7a ロック縁
7b 支持部
8 付勢部材
11 支持軸
12 操作部
13 ロック壁
15 連結具
31 荷物収納ラック
32 支柱
33 ラック
35 端末金具
36 固定具
37 固定具
P ピン
Pa 頭部
Pb 首部
R 解除位置
S 索体
T 抜け止め位置
V 落下防止ベルト
【手続補正書】
【提出日】2021-09-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項1】
頭付きピン(P)の頭部(Pa)を挿通可能な大径孔部(3)と、この大径孔部(3)と連通していて頭付きピン(P)の首部(Pb)に係合する小径孔部(4)とを有していて、索体(S)の端末に連結された連結本体(6)と、
この連結本体(6)に支持されていて小径孔部(4)に係合した頭付きピン(P)の抜けを阻止する抜け止め部材(7)と、
この抜け止め部材(7)を解除位置(R)から抜け止め位置(T)へ付勢する付勢部材(8)とを備えており、
前記抜け止め部材(7)は、連結本体(6)の大径孔部(3)の外方の支持軸(11)に回動自在に支持され、抜け止め位置(T)で大径孔部(3)を横切って小径孔部(4)に至るロック縁(7a)と、付勢部材(8)に抗して抜け止め部材(7)を抜け止め位置(T)から解除位置(R)へ回動操作する操作部(12)とを有する端末金具であって、
前記抜け止め部材(7)は、連結本体(6)の表裏両面に添接する表裏壁(7A、7B)と、この表裏壁(7A、7B)の少なくとも一方のロック縁(7a)から対向する他方のロック縁(7a)側に突出したロック壁(13)とを有し、
前記付勢部材(8)は、抜け止め部材(7)のロック壁(13)を大径孔部(3)に対して小径孔部(4)側へ付勢するべく、表裏壁(7A、7B)の間で大径孔部(3)内に配置されていることを特徴とする端末金具。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
本発明における課題解決のための具体的手段は、頭付きピンPの頭部Paを挿通可能な大径孔部3と、この大径孔部3と連通していて頭付きピンPの首部Pbに係合する小径孔部4とを有していて、索体Sの端末に連結された連結本体6と、
この連結本体6に支持されていて小径孔部4に係合した頭付きピンPの抜けを阻止する抜け止め部材7と、
この抜け止め部材7を解除位置Rから抜け止め位置Tへ付勢する付勢部材8とを備えており、
前記抜け止め部材7は、連結本体6の大径孔部3の外方の支持軸11に回動自在に支持され、抜け止め位置Tで大径孔部3を横切って小径孔部4に至るロック縁7aと、付勢部材8に抗して抜け止め部材7を抜け止め位置Tから解除位置Rへ回動操作する操作部12とを有する端末金具であって、
前記抜け止め部材7は、連結本体6の表裏両面に添接する表裏壁7A、7Bと、この表裏壁7A、7Bの少なくとも一方のロック縁7aから対向する他方のロック縁7a側に突出したロック壁13とを有し、
前記付勢部材8は、抜け止め部材7のロック壁13を大径孔部3に対して小径孔部4側へ付勢するべく、表裏壁7A、7Bの間で大径孔部3内に配置されていることを特徴とする。