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  • 特開-装飾体形成玩具の台座 図1
  • 特開-装飾体形成玩具の台座 図2
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  • 特開-装飾体形成玩具の台座 図4
  • 特開-装飾体形成玩具の台座 図5
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022072927
(43)【公開日】2022-05-17
(54)【発明の名称】装飾体形成玩具の台座
(51)【国際特許分類】
   A63H 33/42 20060101AFI20220510BHJP
【FI】
A63H33/42 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020182634
(22)【出願日】2020-10-30
(71)【出願人】
【識別番号】000128234
【氏名又は名称】株式会社エポック社
(74)【代理人】
【識別番号】110002022
【氏名又は名称】特許業務法人コスモ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】境 亮
【テーマコード(参考)】
2C150
【Fターム(参考)】
2C150AA05
2C150CA18
2C150FB11
(57)【要約】
【課題】幼い子供であっても容易に見栄えの良い装飾体形成玩具を作成できる装飾体形成玩具の台座を提供する。
【解決手段】装飾体形成玩具10Aは、絞り具1にて吐出されるクリーム状物を受けて装飾体3Aが作成される突起状の装飾体支持部20Aを有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
絞り具にて吐出されるクリーム状物を受けて装飾体が作成される突起状の装飾体支持部を有することを特徴とする装飾体形成玩具の台座。
【請求項2】
前記装飾体支持部は、錐体状であることを特徴とする請求項1に記載の装飾体形成玩具の台座。
【請求項3】
前記装飾体支持部は、円錐体状であることを特徴とする請求項1に記載の装飾体形成玩具の台座。
【請求項4】
前記装飾体支持部の外周には環状凸部が設けられることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の装飾体形成玩具の台座。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、装飾体形成玩具の台座に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、絞り具から吐出されるクリーム状物を盛り付けて、ケーキや菓子を模した装飾体形成玩具を作成するための装飾体形成玩具の台座が提供されている。例えば、特許文献1に開示される装飾体形成玩具の台座は、絞り具の先端に取り付けられる補助部材の細い棒状に形成される位置決め部の先端が当接する当接ガイドが設けられている。補助部材の位置決め部の先端を当接ガイドに当接させてクリーム状物を吐出して盛り付けることで、台座の上面と絞り具の吐出口との間の距離を安定して維持することができるので、子供でも容易に見栄えの良い装飾体形成玩具を作成することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第6130963号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
台座の当接ガイドに細い位置決め部の先端を当接させて、この当接を維持して絞り具からクリーム状物を吐出することは、幼い子供にとっては難しいことがある。
【0005】
本発明は、幼い子供であっても容易に見栄えの良い装飾体形成玩具を作成できる装飾体形成玩具の台座を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一つの態様に係る装飾体形成玩具の台座は、絞り具にて吐出されるクリーム状物を受けて装飾体が作成される突起状の装飾体支持部を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
上記の態様によれば、幼い子供であっても容易に見栄えの良い装飾体形成玩具を作成できる装飾体形成玩具の台座を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の第1実施形態に係る装飾体形成玩具の台座の斜視図である。
図2】本発明の第1実施形態に係る装飾体形成玩具の台座における図1のII-II断面図である。
図3】本発明の第2実施形態に装飾体形成玩具の台座の斜視図である。
図4】本発明の第2実施形態に係る装飾体形成玩具の台座における図3のIV-IV断面図である。
図5】本発明の第3実施形態に係る装飾体形成玩具の台座の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(第1実施形態)
次に、本発明の第1実施形態について、図1図2を用いて説明する。装飾体形成玩具の台座10Aは、樹脂材料による射出成形により、略長矩形に形成される。台座10Aは、図2に示すように、下側(底面側)を除く5面(上面11A、側面12A)を備えた板状部材により内部空間を備えて形成される。上面11Aは、装飾体3Aが作成される作成面とされる。装飾体3Aは、絞り具1に収納されたクリーム状物を、絞り具1の吐出口2から吐出して作成面(上面11A)上の装飾体支持部20Aに盛り付けることで、スティックケーキを模した装飾体形成玩具を作成することができる。
【0010】
ここで、クリーム状物とは、例えば合成糊剤、アクリル樹脂、セルロース、安定剤、防腐剤等が含まれ、空気に触れて乾燥すると固化するものである。また、白色や桃色等、種々着色して形成することもできる。
【0011】
台座10Aの上面11A上には、絞り具1にて吐出されるクリーム状物を受けて装飾体3Aが作成される突起状の複数の装飾体支持部20Aが形成される。装飾体支持部20Aは、直線状に並べて配置される5個の装飾体支持部20Aを一組として2列に設けられる。各装飾体支持部20Aは、第1装飾体支持部21Aと、第2装飾体支持部22Aとを有する。第1装飾体支持部21Aは、略円錐体状のうちの底面Oを略楕円形とする略斜円錐体状に形成される。すなわち、第1装飾体支持部21Aの頂部Pは、図2における左方に向かって伸びる位置に配置される。なお、図2における左右方向は、一の装飾体支持部20Aにおいて、第2装飾体支持部22Aが設けられる側を左側とし、その反対側(第1装飾体支持部21Aが設けられる側)を右側として以下説明する。
【0012】
第1装飾体支持部21Aが傾斜する方向における側面からは、第1装飾体支持部21Aが傾斜する方向(すなわち、図2における左方である一方向)に向かって、略板状の第2装飾体支持部22Aが形成される。第2装飾体支持部22Aは、該一方向に向かって直線状に高さが漸次縮幅される。第2装飾体支持部22Aの基端部における高さは、第1装飾体支持部21Aの高さ(底面Oから頂部Pまでの高さ)より低い位置とされる。
【0013】
また、第1装飾体支持部21Aの外周の上面11A上には、環状凸部23Aが設けられる。環状凸部23Aは、上面視において、第2装飾体支持部22Aが延設される一方向と同方向を頂部Qの向きとした略水滴状に形成される。環状凸部23Aは、第1装飾体支持部21Aよりも十分に低い高さで形成される。
【0014】
第2装飾体支持部22Aは、5個一組で列をなす第1装飾体支持部21Aにおける各第1装飾体支持部21Aに対応して設けられる。先頭(図2における左端)の第2装飾体支持部22A以外の第2装飾体支持部22Aは、頂部において、一方向側の第1装飾体支持部21Aの側面と接続する。同様に、先頭の環状凸部23A以外の環状凸部23Aは、頂部側において、一方向側の環状凸部23Aと接続する。また、右端の環状凸部23A以外の環状凸部23Aは、他方向側(図2の右側)において、他方側の第2装飾体支持部22Aと接続する。
【0015】
台座10Aへのクリーム状物の盛り付けは、環状凸部23Aの頂部Q側から、頂部Qと反対方向に向かって行う。すると、盛り付けたクリーム状物は、図1の二点鎖線で示すように、装飾体支持部20A(第1装飾体支持部21A及び第2装飾体支持部22A)により、中央が綺麗に盛り上がった状態で盛り付けられる。そして、環状凸部23Aにより、クリーム状物を盛り付ける範囲の目安とすることができ、また、クリーム状物が意図しない上面11A上に流れてしまったりすることなく、盛り付けたクリーム状物の輪郭もきれいに整った形状が維持される。このようにして、台座10A上に、装飾体3Aが作成される。
【0016】
台座10Aの全ての装飾体支持部20Aにクリーム状物を盛り付けて、乾燥、固化させれば、スティックケーキを模した装飾体形成玩具が完成する。
【0017】
(第2実施形態)
次に、図3及び図4を用いて、本発明の第2実施形態を説明する。装飾体形成玩具の台座10Bは、樹脂材料による射出成形により形成される。台座10Bは、上面視において花形となるように、花びらを模して外周に円弧状の凹凸形状が施される。台座10Bは、図4に示すように、下側(底面側)を除く面(上面11B、側面12B)を備えて内部空間が形成される。台座10Bの内部には、上面11Bに対応する下面13Bから下方に向けて立設する円筒部14Bが形成される。
【0018】
上面11Bは、装飾体3Bが作成される作成面とされる。装飾体3Bは、前述の実施形態における図1に示す絞り具1に収納されたクリーム状物を、絞り具1の吐出口2から吐出して作成面上の装飾体支持部20Bに盛り付けることで、花形のケーキを模した装飾体形成玩具を作成することができる。
【0019】
台座10Bの上面11B上には、絞り具1にて吐出されるクリーム状物を受けて装飾体3Bが作成される突起状の複数の装飾体支持部20Bが形成される。装飾体支持部20Bは、外周の凹凸形状における6個の円弧状の凸形状部に合わせて配置される。装飾体支持部20Bは、略円錐体状のうちの底面Oを円形とする略直円錐体状に形成される。
【0020】
装飾体支持部20Bの外周の上面11B上には、環状凸部23Bが設けられる。環状凸部23Bは、装飾体支持部20Bよりも十分に低い高さで形成される。環状凸部23Bは、上面視において円形に形成される。
【0021】
台座10Bの装飾体支持部20Bにクリーム状物を盛り付けると、装飾体支持部20Bによりクリーム状物が見栄えよく支持される。またこのとき、環状凸部23Bは、クリーム状物を盛り付ける範囲の目安とすることができると共に外形からのクリーム状物のはみ出しも阻止して外形をきれいなものとすることができる。全ての装飾体支持部20Bに盛り付けられたクリーム状物は、乾燥、固化されて装飾体3Bが形成され、装飾体形成玩具が完成する。
【0022】
(第3実施形態)
次に、図5を用いて、本発明の第3実施形態を説明する。装飾体形成玩具の台座10Cは、前述の実施形態における図1に示す絞り具1に収納されたクリーム状物を、絞り具1の吐出口2から吐出して装飾体支持部20Cに盛り付けることで、装飾体3Cが作成され、カップケーキを模した装飾体形成玩具を作成することができる。
【0023】
装飾体形成玩具の台座10Cは、樹脂材料による射出成形により形成される上部材15C及び下部材30Cを組み合わせてなる。台座10Cの下部材30Cは、略円錐台形状に形成されて、外周面31Cに上下方向に複数の細いV字状の溝が設けられ、カップケーキ等に用いられるグラシンケースを模した形態とされている。
【0024】
台座10Cの上部材15Cは、装飾体3Cが形成される上面11Cを作成面として、上面視略円形に形成される。上面11Cの外縁は、下部材30Cの外周面31CのV字状の溝に合わせてV字状の凹凸が施されている。上面11Cは、若干程度上方に膨らむドーム状とされている。なお、上部材15Cと下部材30Cの組み立ては、図示しないが、例えばボスと、該ボスと嵌り合う孔部による嵌合により、容易に離脱しないように組み立てられる。
【0025】
台座10Cの上部材15Cの上面11C上には、絞り具1にて吐出されるクリーム状物を受けて装飾体3Cが作成される突起状の装飾体支持部20Cが形成される。装飾体支持部20Cは、上面11Cの略中央に配置される。装飾体支持部20Cは、略円錐体状のうちの底面Oを略円形とする略直円錐体状に形成される。
【0026】
装飾体支持部20Cは、頂部Pが凹碗状に形成される。また、装飾体支持部20Cには、外周面上にらせん状のらせん溝部25Cが設けられる。らせん溝部25Cは、上面11Cから所定高さ上方の装飾体支持部20Cの側面を一方の端部25C1として、他方の端部は頂部Pに接続している。なお、端部25C1は、凹状に形成される。
【0027】
装飾体支持部20Cの外周の上面11C上には、環状凸部23Cが設けられている。環状凸部23Cは、両端がズレるように略らせん状に上面11C上を一回りするよう形成されるらせん状部23C-1と、円形とされてらせん状部23C-1の両端部と接続する円形部23C-2とにより形成される。
【0028】
台座10Cは、環状凸部23Cの円形部23C-2を起点として、絞り具1によりクリーム状物が盛り付けられる。このとき、円形部23C-2かららせん状部23C-1の内側に沿ってクリーム状物を回しながら吐出し、一周した後、装飾体支持部20Cの周りにらせん状に上方に盛り上がるようにクリーム状物を盛り付けることができる。
【0029】
上面11Cに盛り付けられたクリーム状物は、クリーム状物が装飾体支持部20Cにより支持されて、上方に突出するように盛り付けられ、らせん溝部25Cや凹碗状の頂部Pにより、傾斜面とされる装飾体支持部20Cの側面や、頂部Pに保持される。そして、環状凸部23Cにより、クリーム状物を盛り付ける際の目安とすることができると共に、盛り付けたクリーム状物の外形が見栄えよく保持される。また、環状凸部23Cの円形部23C-2がクリーム状物を盛り付ける起点となり、小さな子供でも分かり易い。
【0030】
盛り付けたクリーム状物が乾燥・固化すれば、台座10Cに盛り付けられた装飾体3Cにより、カップケーキを模した装飾体形成玩具が完成する。
【0031】
以上のような本発明の実施形態によれば、下記の態様の装飾体形成玩具の台座を提供することができる。
【0032】
第1の態様に係る装飾体形成玩具の台座は、絞り具にて吐出されるクリーム状物を受けて装飾体が作成される突起状の装飾体支持部を有する。
【0033】
この構成によれば、装飾体支持部によりクリーム状物が確実に支持されるので、本物のケーキや菓子のように盛り上がって盛り付けられるクリームを模してクリーム状物を容易に盛り付け、小さな子供でも見栄えの良い装飾体を作成できる装飾体形成玩具の台座を提供することができる。また、装飾体支持部の体積分のクリーム状物を使用する必要がないため、クリーム状物の使用量を節約できる。
【0034】
第2の態様に係る装飾体形成玩具の台座は、前記装飾体支持部は、錐体状である。
【0035】
この構成によれば、盛り付けたクリーム状物を先窄まり状に見栄えよく形成することができる。
【0036】
第3の態様に係る装飾体形成玩具の台座は、前記装飾体支持部は、円錐体状である。
【0037】
この構成によれば、さらに本物のケーキや菓子に盛り付けられたクリームの形状に近い装飾体を形成することができる。
【0038】
第4の態様に係る装飾体形成玩具の台座は、前記装飾体支持部の外周には環状凸部が設けられる。
【0039】
この構成によれば、クリーム状物の盛り付けの際の目安とすることができる。
【0040】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。例えば、装飾体支持部20A(第1装飾体支持部21A),20B,20Cは、略円錐体状に形成したが、これに限られず、円柱、角柱等の突起状や錐体状であってもよい。また、環状凸部23A,23B,23Cは、上面視における形状を種々の形状とすることができ、また、連続した環状だけではなく、部分的に間欠された環状凸部とすることもできる。
【符号の説明】
【0041】
1 絞り具 2 吐出口
3A,3B,3C 装飾体
10A,10B,10C 台座
11A,11B,11C 上面
12A,12B 側面
13B 下面 14B 円筒部
15C 上部材
20A,20B,20C 装飾体支持部
21A 第1装飾体支持部 22A 第2装飾体支持部
23A,23B,23C 環状凸部
23C-1 状部 23C-2 円形部
25C 溝部 25C1 端部
30C 下部材 31C 外周面
O 底面 P 頂部
Q 頂部
図1
図2
図3
図4
図5