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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022073321
(43)【公開日】2022-05-17
(54)【発明の名称】名刺交換方法及び展示会名刺交換方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20220510BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020183239
(22)【出願日】2020-10-30
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ANDROID
2.iPhone
(71)【出願人】
【識別番号】520421145
【氏名又は名称】株式会社空ディメンジョンズ
(74)【代理人】
【識別番号】100134072
【弁理士】
【氏名又は名称】白浜 秀二
(72)【発明者】
【氏名】菊澤 正明
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】展示会などで出展者と来場者とがお互いの名刺に触れることのない名刺交換が可能で、新型コロナウイルス等の感染症対策にも適した名刺交換方法を提供する。
【解決手段】展示会などの出展者と来場者とが展示会場で名刺交換を行う名刺交換方法において、事前に出展者が自身の携帯端末のカメラで自分の名刺を撮影して登録しておき(ステップ201)、出展者の携帯端末に表示される二次元コードを来場者の携帯端末で読み取り(ステップ202)、起動した来場者の携帯端末のカメラで来場者が自分の名刺を撮影し(ステップ203)、来場者が自身の携帯端末で個人情報であるテキスト情報を入力して登録する(ステップ204)にし、出展者と来場者とがお互いの名刺に触れることのないようにした名刺交換方法。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
展示会などの出展者と来場者とが展示会場で名刺交換を行う名刺交換方法において、事前に出展者が自身の携帯端末のカメラで自分の名刺を撮影して登録しておき、出展者の携帯端末に表示される二次元コードを来場者の携帯端末で読み取り、起動した来場者の携帯端末のカメラで来場者が自分の名刺を撮影し、来場者が自身の携帯端末で個人情報であるテキスト情報を入力して登録するようにし、出展者と来場者とがお互いの名刺に触れることのない名刺交換方法。
【請求項2】
請求項1記載の名刺交換方法を用い、更にアンケートを行うことを特徴とする名刺交換方法。
【請求項3】
請求項1記載の名刺交換方法を用いた展示会名刺交換方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、名刺交換方法及び展示会名刺交換方法に関し、特に新規システム導入コストを削減でき、新型コロナ等の感染症対策にも好適な非接触式名刺交換方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、展示会などにおいて、出展者(出展社の担当者を「出展者」という)と来場者との間で紙による名刺交換が行われていた。この名刺には、個人の氏名、会社名、所属部署名、役職、会社の住所、電話番号、Eメールアドレス、FAX番号等の多数の情報が記載されている。
【0003】
最近では、新型コロナなどの世界的な感染症の拡大に応じて展示会やセミナーなどが相次いで中止となっている。従来、商慣習として行われていた紙による名刺交換は出展者と来場者とが直接手渡しで名刺交換を行うため、新型コロナウイルス等のインフルエンザウイルスに感染する恐れがあるとして、敬遠されがちである。
【0004】
展示会で来場者が出展者と名刺交換したとき、紙の名刺をスキャナで読み取り、名刺情報のデータを名刺情報記録用の電子機器に記録させ、名刺情報をデータとして管理する方法などが採られていた。
【0005】
このような名刺交換方法および名刺情報管理方法では面倒なので、名刺情報を電子的に直接読み取る装置及び方法が広がってきた。
【0006】
例えば、特開2002-7358号公報(特許文献1)に記載のように、非接触で名刺情報の交換が可能で、持ち運びが容易である携帯用電子機器を用いて名刺交換を行う名刺交換方法(装置)が開示されている。
【0007】
また、特開2002-163401号公報(特許文献2)に記載のように、ユーザ端末からインターネットを介してWebサイト上で個人のデジタル名刺を登録する手段と、他のユーザ端末と、お互いのメッセージと共にデジタル名刺交換を行う手段と、その交換履歴データを管理する手段を具備するデジタル名刺交換システム(方法)が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2002-7358号公報
【特許文献2】特開2002-163401号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上記特許文献1では、名刺情報記録手段に記録されている名刺情報を非接触で発信する名刺情報発信手段を備えた携帯用電子機器と、その発信された名刺情報を受信する電子名刺などを用いて名刺交換を行うため、新規システム導入のコストが増大するという課題があった。
【0010】
また、上記特許文献2の技術では、実施形態の欄にデジタル名刺交換手段と、アンケート手段が記載されているが、デジタル名刺交換手段と、アンケート手段との連携については、考慮されていなかった。
【0011】
さらに上記特許文献1および特許文献2の技術では、新型コロナウイルス等の感染症対策についても考慮されていなかった。
【0012】
本発明の目的は、このような従来の課題を解決し、展示会などで出展者と来場者とがお互いの名刺に触れることのない名刺交換が可能で、かつ新規システム導入コストも削減することができ、新型コロナウイルス等の感染症対策にも適した名刺交換方法を提供することにある。
【0013】
本発明の他の目的は、本名刺交換方法とアンケートを連携させた名刺交換・アンケート方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記課題を解決するために本発明において、以下の名刺交換方法を提供する。第1の発明として、展示会などの出展者と来場者とが展示会場で名刺交換を行う名刺交換方法において、事前に出展者が自身の携帯端末のカメラで自分の名刺を撮影して登録しておき、出展者の携帯端末に表示される二次元コードを来場者の携帯端末で読み取り、起動した来場者の携帯端末のカメラで来場者が自分の名刺を撮影し、来場者が自身の携帯端末で個人情報であるテキスト情報を入力して登録するようにし、出展者と来場者とがお互いの名刺に触れることのない名刺交換方法(請求項1対応)。
【0015】
前記構成に加え、請求項1記載の名刺交換方法を用い、更にアンケートを行うことを特徴とする名刺交換・アンケート方法(請求項2対応)。
【0016】
前記構成に加え、請求項1記載の名刺交換方法を用いた展示会名刺交換方法(請求項3対応)。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、展示会などで出展者と来場者とがお互いの名刺に触れることのない名刺交換が可能で、かつ新規システム導入コストも削減することができ、新型コロナウイルス等の感染症対策にも適した名刺交換方法を提供することができる。また、本発明の別の発明によれば、本名刺交換方法とアンケートを連携させた名刺交換・アンケート方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図面は、本開示に係る本発明の特定の実施の形態を示し、発明の不可欠な構成ばかりでなく、選択的及び好ましい実施の形態を含む。
図1】本発明の実施形態1における出展者側の携帯端末と来場者側の携帯端末の機能ブロック図。
図2】実施形態1の名刺交換方法の処理フローチャート。
図3】実施形態1における名刺交換方法を説明するための概念図。
図4】実施形態1の出展社の担当者の携帯端末の表示画面例を示す図。
図5】実施形態1の来場者が登録する個人情報の登録表示画面例を示す図。
図6】実施形態1の来場者の携帯端末に表示した名刺交換リスト画面例を示す図。
図7】実施形態1の出展社の担当者の端末に表示した来場者一覧画面例を示す図。
図8】実施形態2の名刺交換・アンケート方法の処理フローチャート。
図9】実施形態2のアンケート実施者の携帯端末に表示した二次元コード例を示す図。
図10】実施形態2のアンケート回答者の携帯端末に表示されるアンケート表示画面例を示す図。
図11】実施形態2のアンケートの質問形式画面例を示す図。
図12】実施形態2のアンケート回答者の閲覧資料の設定画面例を示す図。
図13】実施形態2のアンケート回答の閲覧画面例を示す図。
図14】実施形態1又は実施形態2の顧客管理画面例を示す図。
図15】実施形態1又は実施形態2のメール管理画面例を示す図。
図16】実施形態1又は実施形態2のサンプルメール画面例を示す図。
図17】実施形態1又は実施形態2のメールテンプレート画面例を示す図。
図18】実施形態2のアンケート質問形式例を示す図。
図19】実施形態2のアンケート回答者の携帯端末に表示されるアンケート実行画面例を示す図。
図20】実施形態2のアンケート回答者のマイページ画面例を示す図。
図21】実施形態2のアンケート回答者のマイページにおける閲覧用コンテンツ編集画面例を示す図。
図22】実施形態2のアンケート実行画面から資料閲覧ボタンを押して画面が遷移した例を示す図。
図23】実施形態2のアンケート回答者の携帯端末による名刺撮影不可の場合のメッセージ例を示す図。
図24】実施形態2のアンケート回答後の画面例及びアンケートが期限切れの場合の画面例を示す図。
図25】実施形態2のアンケート回答結果の画面例を示す図。
図26】実施形態1の名刺交換方法の利用法を説明するための処理フローチャート。
図27図26の展示会詳細の画面例を示す図。
図28図26の出展社詳細の画面例を示す図。
図29図26の出展社名刺登録画面例を示す図。
図30図26の出展担当者名刺登録画面例を示す図。
図31図26の出展社携帯端末の登録画面例を示す図。
図32図26の出展社名刺登録画面例を示す図。
図33図26の出展社名刺画像の使用確認例を示す図。
図34図26の来場者の名刺交換例を示す図。
図35図26の来場者の名刺確認例を示す図。
図36図26の出展社の名刺確認例を示す図。
図37図26の管理者の名刺交換例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
<実施形態1>
<概要>
【0020】
本実施形態1の名刺交換方法は、展示会などにおいて、出展社の担当者(出展者)と展示会への来場者とが名刺交換する際、図3に示すように、出展者、来場者がそれぞれ自身のスマホやタブレットなどの携帯端末で、それぞれ自分の名刺を撮影して登録し、二次元コード(例えば、QRコード(登録商標))を介して名刺交換を行う名刺交換方法である。これにより、展示会などで出展者と来場者とがお互いの名刺に触れることのない名刺交換が可能となり、手持ちの携帯端末等で名刺交換ができるので、新規システム導入コストも削減することができ、非接触式の名刺交換を実現し、新型コロナウイルス等の感染症対策にも適した名刺交換方法を実現した。本実施形態1で使用される携帯端末は、カメラ付android携帯端末やカメラ付iphone携帯端末等、一般的なものである。携帯端末には、これ以外にもカメラ付タブレット型PCや、カメラ付携帯型コンピュータ、カメラ付ノートパソコンなどが含まれる。
【0021】
展示会後に出展者が自社で名刺管理を行う場合は、ディスクトップ型コンピュータでも良い。携帯端末には、名刺撮影機能としてカメラは必須であるが、一般的な携帯端末にはほとんど具備されていると考えられるので、新規システムの導入コストが削減できる。図1に実施形態1で使用される携帯端末のハードウェア構成を示す。図1の携帯端末1aは出展者側の携帯端末を示し、携帯端末1bは来場者側の携帯端末を示す。出展者または来場者は自分の名刺を事前に又は展示会場で撮影し、出展者と来場者との名刺交換は名刺交換用の二次元バーコード(例えば、QRコード(登録商標)等)を介して非接触で行う。
<実施形態1 構成>
【0022】
図1に示すように、実施形態1の出展者側の携帯端末1aは、撮影部2aと、表示部3aと、コード読取り部4aと、入力部5aと、通信部6aと、制御部7aとを有する。来場者の携帯端末1bは、撮影部2bと、表示部3bと、コード読取り部4bと、入力部5bと、通信部6bと、制御部7bとを有する。以下では、出展者の携帯端末1aと来場者の携帯端末1bとは、同一機能としてまとめて説明するが、これに限らない。
<実施形態1 構成の説明>
<実施形態1 携帯端末1a,1b>
<実施形態1 撮影部2a、2b>
【0023】
「撮影部」2a、2bは、出展者又は来場者の自分の名刺を撮影したり、名刺交換用の二次元バーコード(例えば、図4の携帯画面10に示すQRコード(登録商標))のを撮影するためのものである。
<実施形態1 表示部3a、3b>
【0024】
「表示部」3a,3bは、名刺交換用の種々の情報を表示するためのものである。例えば、図4の画面10に示すような名刺交換用のQRコード(登録商標)を表示したり、図6の画面12に示すような名刺交換リストを表示したりすることができる。図6の例では、2020年9月17日に第11回教育ITソリューションEXPOという展示会に参加し、田中株式会社の佐藤花子さんと名刺交換したことを表している。このように、本実施形態1の名刺交換リストでは、「日時」情報と「展示会/会社名/担当者」が表示される。画面12の最上部は、ブックマークが表示されおり、表示されたブックマークにジャンプすることにより、詳細情報を閲覧することができる。また、画面12の再下端には「戻る」、「進む」、「開く」ボタンが携帯端末の機能として表示されている。
【0025】
出展者の携帯端末には、図7の画面13に示すような展示会の来場者一覧が表示される。展示会名、開催日、「CSVダウンロード」ボタンなどが表示される。図7の例では、出展者が、展示会:第11回教育ITソリューションEXPOに出展し、時刻:2020年9月17日に来場者があったことを示している。その来場者の情報を活用してマーケティングやアンケートを行うことができる。
<実施形態1 コード読取り部4a、4b>
【0026】
「コード読取り部」4a、4bは、撮影部2a、2bのカメラで撮影された名刺交換用の二次元コード(例えば、QRコード(登録商標)等)を解析し、コード情報を読み取るためのものである。この機能は一般的な携帯端末で備えられたものである。
<実施形態1 入力部5a、5b>
【0027】
「入力部」5a,5bは、出展者又は来場者の個人情報(会社情報も含まれる)であるテキスト情報の入力を行うためのものである。タッチ入力インタフェースを備えた携帯端末の場合は、ソフトウェア入力キーボードを画面上に表示させて入力を行うことができる。タブレットPCなどでキーボードを備えた装置の場合は、キーボード入力によりテキスト入力を行うことができる。出展者又は来場者の個人情報(テキスト情報)としては、例えば名前(氏名)、会社名、所属部署、役職、会社電話番号、会社FAX番号、携帯電話番号、会社メールアドレス、携帯メールアドレスなどである。来場者が自分の名刺を撮影部2bのカメラで撮影し、図5に示すような画面11上でテキスト情報入力を行い、「登録」ボタンを押すと、登録が完了する。「やり直す」ボタンを押すと、もう一度入力をやり直すことができる。
<実施形態1 通信部>
【0028】
「通信部」6a、6bは、通常の携帯端末のモバイルネットネットワーク通信機能(例えば、3G、4G、5G)と近接無線通信機能(ブルートゥース(登録商標)、赤外線通信)とWifi通信機能などが含まれる。これらの通信機能は、出展者の携帯端末と、来場者の携帯端末との通信可能な環境で適宜選択的に使用される。
<実施形態1 制御部>
【0029】
「制御部」7a、7bは、携帯端末1a、1b全体の制御を行うためのものである。例えば、マイクロプロセッサやCPUなどが相当する。マルチコアなプロセッサも含まれる。
<実施形態1 名刺交換方法の処理の流れ>
【0030】
以下、本実施形態1の名刺交換方法について図2を用いて説明する。
【0031】
実施形態1の名刺交換方法は、まず、展示会などの出展者と来場者とが展示会場で名刺交換を行う名刺交換方法において、事前に出展者が自身の携帯端末のカメラで自分の名刺を撮影して登録する(ステップ201)。
【0032】
次に出展者の携帯端末に表示される二次元コード(例えば、QRコード(登録商標)等)を来場者の携帯端末で読み取る(ステップ202)。名刺交換用アンケート用QRコード(登録商標)の例を図4に示す。図4の画面10のリセットボタンを押すと、再度QRコード(登録商標)の取得が行われる。
【0033】
次に起動した来場者の携帯端末のカメラで来場者が自分の名刺を撮影する(ステップ203)。
【0034】
次に、来場者が自身の携帯端末で個人情報であるテキスト情報を入力して登録する(ステップ204)。この入力画面例を図5に示す。このようにして名刺交換が完了すると、図6に示すような名刺交換リストが作成される。そして、出展者側の携帯コンピュータに図7に示すような来場者一覧が作成される。これにより、出展者と来場者とがお互いの名刺に触れることのない名刺交換方法が実現できる。
【0035】
以上の処理ステップにおいて、名刺交換された来場者の顧客の顧客管理画面例を図14に示す。また、その顧客に対してのメール管理画面例を図15に示す。図15のサンプルメール画面例を図16に示す。図17にメールテンプレート画面例を示す。顧客へのメール作成は、メールテンプレートを使用すれば、メール作成の効率化が図れる。
【0036】
このように、実施形態1によれば、展示会などで出展者と来場者とがお互いの名刺に触れることのない名刺交換が可能で、かつ新規システム導入コストも削減することができ、新型コロナウイルス等の感染症対策にも適した名刺交換方法を提供することができる。
<実施形態2>
<概要>
【0037】
本実施形態2の名刺交換・アンケート方法は、実施形態1の名刺交換方法を用いてアンケートを実施する方法である。出展者は登録された来場者(アンケート回答者)の名刺情報を利用してアンケートを実施することができる。これにより、アンケート実施者とアンケート回答者とがお互いの名刺に触れることのない名刺交換方法が実現できる。
<実施形態2 構成 携帯端末>
【0038】
実施形態2で使用される携帯端末の構成は、図1と同様であるので、ここでは説明を省略する。
<実施形態2 名刺交換・アンケート方法の処理の流れ>
【0039】
以下、本実施形態2の名刺交換・アンケート方法について図8を用いて説明する。
【0040】
実施形態2の名刺交換・アンケート方法は、上述した名刺交換方法によって出展者と来場者の名刺交換が行われている名刺情報を利用する。以下では、実施形態1の名刺交換方法に追加された非接触式のアンケート方法について説明する。
【0041】
まず、アンケート実施者が自身の携帯端末に表示した二次元コード(例えば、QRコード(登録商標)等)をアンケート回答者の携帯端末で読み取る(ステップ801)。アンケートエントリーページ用QRコード(登録商標)の例を図9に示す。図9のQRコード(登録商標)ダウンロードボタンを押すと、アンケートエントリーページ用QRコード(登録商標)が表示される。
【0042】
次にアンケート回答者の携帯端末で表示画面に従い、「名前(氏名)」と「会社名」を入力する(ステップ802)。この画面例を図10に示す。
【0043】
ここで、アンケート回答者の名刺を登録することもできる。人事異動などにより、所属部署や役職等の人事情報が更新されることがあるので、アンケート回答時に登録しても良い。登録方法は実施形態1の名刺交換と同様であるので、説明を省略する。
【0044】
次にアンケート回答者が自身の携帯端末でアンケート回答を開始する(ステップ803)。アンケートの質問形式の例を図11図18に示す。図19にアンケート実行画面例を示す。図11図18の例では、アンケートの回答は、単一選択、複数選択、数字入力、テキスト入力から選び、自由に設定可能な構成になっている。アンケート実施者の携帯端末は使用しないので、新型コロナウイルス等の感染症対策にも最適である。
【0045】
次に、アンケート回答終了後、アンケート実施者は回答結果をすぐに閲覧可能となる(ステップ804)。アンケート回答時に、関連する資料の閲覧が可能である。図12に閲覧用資料の設定画面例を示す。また、図13図25にアンケート回答結果の閲覧画面例を示す。図21に閲覧用コンテンツ編集画面例を示す。図22に実施形態2のアンケート実行画面から資料閲覧ボタンを押して画面が遷移した例を示す。図23に実施形態2のアンケート回答者の携帯端末による名刺撮影不可の場合のメッセージ例を示す。図24に実施形態2のアンケート回答後の画面例及びアンケートが期限切れの場合の画面例を示す。
【0046】
アンケート自体は、通常のアンケートと同様であるので、説明を省略する。
【0047】
また、図20に示すようなアンケート結果のダウンロード機能も有している。アンケート回答結果、名刺画像を、CSV形式でのダウンロードも可能である。アンケート回答者により直接回答を取得でき、その取得結果はwebベースでアンケート実施者のデータベースに登録されるので、アンケート結果の集計も不要となる。
【0048】
実施形態1の名刺交換方法において、来場者の名刺を撮影しているので、アンケートの回答と個人情報を紐づけ可能となるので、個人情報入力の手間も省力化できる。
【0049】
このように、実施形態2によれば、実施形態1に加えて、本名刺交換方法とアンケートを連携させた名刺交換・アンケート方法を提供することができるので、非接触でアンケート実施者とアンケート回答者がそれぞれの携帯端末でアンケートが完結できる。アンケートがペーパーレスで実現できるので、アンケート用紙の回収や筆記具の共有がなくなり、新型コロナ・感染症対策にも最適である。さらに、アンケート用紙や筆記具の準備、用紙の保管が不要になる。アンケート回答後、アンケート結果はそのままデータ化されすぐに閲覧可能となるという効果も奏する。
【0050】
実施形態1の名刺交換方法を利用した顧客情報管理について説明する。
【0051】
まず、出展者の管理者が図27に示すような展示会一覧により展示会登録を行う(ステップ261)。
【0052】
次に出展者は展示会出展の利用申し込みを行い、利用申込書を提出する(ステップ262)。管理者は図28に示すような出展者一覧から、申込書の情報をもとに出展社情報を登録する。管理者がログインID、パスワード、URLを出展社に通知する。出展社はログインID、パスワード、URLを取得する。
【0053】
次に展示会開催前に、事前に出展社の名刺を登録する(ステップ263)。この例を図29から図33に示す。展示会にて名刺を交換する可能性のある担当者すべての名刺を登録する。出展社の担当者より、展示会にて名刺交換を行う担当者情報を登録する。出展社は登録端末数より、展示会にて名刺交換を行う端末を担当者ごとに登録する。端末登録→展示会選択で、URLが表示される。次に端末で読み取る。さらに、出展社はブックマークしたページの「担当者情報か」から、担当者の名刺画像を登録する。
【0054】
実施形態1で説明したような名刺交換を行う(ステップ264)。
【0055】
次に名刺交換時にブックマークしたページを開き、来場者の名刺確認を行う(ステップ265)。この例を図34(a)(b)、図35(a)(b)に示す。
【0056】
次に出展社は来場者一覧より、展示会ごとの来場者を確認する(ステップ266)。この例を図36に示す。ここで、CSV、vCard形式でデータをダウンロードできる。
【0057】
次に管理者は来場者詳細より、来場者の情報を確認・編集可能となっている(ステップ267)。この例を図37に示す。
【0058】
このようにして、本実施形態の名刺交換を用いた展示会来場者管理が行える。
【符号の説明】
【0059】
1a、1b 携帯端末
2a、2b 撮影部
3a、3b 表示部
4a、4b コード読取り部
5a、5b 入力部
6a、6b 通信部
7a、7b 制御部

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
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図15
図16
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図20
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図32
図33
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