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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022073425
(43)【公開日】2022-05-17
(54)【発明の名称】グリップテープ
(51)【国際特許分類】
   A63B 53/14 20150101AFI20220510BHJP
   A63B 60/14 20150101ALI20220510BHJP
   A63B 102/02 20150101ALN20220510BHJP
   A63B 102/04 20150101ALN20220510BHJP
   A63B 102/06 20150101ALN20220510BHJP
   A63B 102/18 20150101ALN20220510BHJP
   A63B 102/32 20150101ALN20220510BHJP
【FI】
A63B53/14 B
A63B60/14
A63B102:02
A63B102:04
A63B102:06
A63B102:18
A63B102:32
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020183399
(22)【出願日】2020-11-02
(71)【出願人】
【識別番号】514192756
【氏名又は名称】株式会社ネオックス
(74)【代理人】
【識別番号】100121603
【弁理士】
【氏名又は名称】永田 元昭
(74)【代理人】
【識別番号】100141656
【弁理士】
【氏名又は名称】大田 英司
(74)【代理人】
【識別番号】100182888
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 弘
(74)【代理人】
【識別番号】100196357
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 吉章
(74)【代理人】
【識別番号】100067747
【弁理士】
【氏名又は名称】永田 良昭
(72)【発明者】
【氏名】島 圭吾
(72)【発明者】
【氏名】安野 民雄
【テーマコード(参考)】
2C002
【Fターム(参考)】
2C002AA06
2C002GG04
2C002MM03
(57)【要約】
【課題】巻き方の違いにより所望のグリップ性を得られ、外観上の美麗さも得られるようにする。
【解決手段】帯状をなし伸縮性を有するグリップテープ11において、グリップテープ11の長手方向D1と交差する方向に延び厚み方向に貫通する複数本のスリット14を形成する。スリット14の配置はつぎのようにする。複数本のスリット14がその長手方向である直列方向D2に並ぶ複数のスリット列15を設ける。一のスリット列15におけるスリット14同士の間のスリット間部16と、その一のスリット列15に隣接する別のスリット列15のスリット14を、スリット14の長手方向と直交する方向である並列方向D3に平行に並べる。また、スリット14の直列方向D2をグリップテープ11の長手方向D1に対して直角にする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
帯状をなし伸縮性を有するグリップテープであって、
当該グリップテープの長手方向と交差する方向に延び厚み方向に貫通する複数本のスリットが形成された
グリップテープ。
【請求項2】
複数本の前記スリットがその長手方向である直列方向に並ぶスリット列を有する
請求項1に記載のグリップテープ。
【請求項3】
前記スリットの長手方向と直交する方向である並列方向に平行に並ぶ複数の前記スリット列が設けられるとともに、
一のスリット列における前記スリット同士の間のスリット間部と、前記一のスリット列に隣接する別の前記スリットが並べられた
請求項2に記載のグリップテープ。
【請求項4】
前記スリットの直列方向が、当該グリップテープの長手方向に対して直角となる向きである
請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載のグリップテープ。
【請求項5】
前記スリットの直列方向が、当該グリップテープを巻いたときにその巻方向と同じ傾斜方向となる向きである
請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載のグリップテープ。
【請求項6】
幅方向の両側縁のうち、少なくとも当該グリップテープを巻いたときの重ね合わせ部分の上に露出する側縁に、前記スリットをもたない閉鎖縁部が形成された
請求項1から請求項5のうちいずれか一項に記載のグリップテープ。
【請求項7】
前記スリットが、常態において隙間を有しない切れ目である
請求項1から請求項6のうちいずれか一項に記載のグリップテープ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えばラケットやバットなどの運動用具や、ハンマーなどの工具、自転車のハンドルなどの器具等にらせん状に巻回して使用されるグリップテープに関する。
【背景技術】
【0002】
グリップテープは、主に、握った時のフィット感を高めるとともに滑りにくくしてグリップ性能を良くするために使用されている。
【0003】
グリップ性を良くするため、たとえば下記特許文献1には、表面に特定の網形模様を施したグリップテープが開示されている。下記特許文献2のグリップテープは、滑り止めとなる円形の小孔を多数穿孔した構成である。下記特許文献3には、意匠性を高めるため多孔質ポリウレタン層の表面の一部を溶解させてダイヤ状の模様を施したグリップテープが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】登録実用新案第3226709号公報
【特許文献2】実開昭60-34299号公報
【特許文献3】特許第5543854号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
グリップテープを巻回する際には、伸ばし加減や重ね合わせ幅などの態様を使用者が適宜設定して好みのグリップ性を得るようにする。しかし、表面の模様や円形の孔を有する構成では、巻き付けたときにそれらの機能が発揮されるようにしているので、巻付け態様の違いにより所望のグリップ性を得ようとしても、付与できる変化の幅は狭い。また外観も一様である。
【0006】
そこで、この発明は、巻き方の違いにより所望のグリップ性を得られ、外観上の美麗さも得られるようにすることを主な目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そのための手段は、帯状をなし伸縮性を有するグリップテープであって、当該グリップテープの長手方向と交差する方向に延び厚み方向に貫通する複数本のスリットが形成されたグリップテープである。
【0008】
この構成では、巻付けに際して伸ばされたグリップテープは縮んで元に戻ろうとする。また伸ばされることによって開いたスリットも元の形に戻ろうとする。このため素材による摩擦抵抗に加えて縮もうとするグリップテープそれ自体とスリットによって、下地に対する密着性が得られる。
【0009】
しかも、スリットは引き伸ばし加減に応じて線状の形態から、細い楕円形状、ハニカム状などと、その形態を幅広く変形させる。すなわち、引き伸ばすに程度によって、開くスリットの形態は大きく変化する。
【発明の効果】
【0010】
この発明によれば、伸縮性を有するグリップテープに引っ張ることによって開くスリットを複数備えたので、巻付け態様の違いによって、グリップ性や外観に大きな違いをもたらすことができる。
【0011】
このため、巻き方の違いにより所望のグリップ性を得られるとともに、美麗な外観も得られる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】グリップテープの正面図。
図2】グリップテープの巻き始め状態を示す正面図。
図3】グリップテープを巻き付けた状態を示す正面図。
図4】他の例に係るグリップテープの正面図。
図5】他の例に係るグリップテープの正面図。
図6図5の(a)に示したグリップテープを巻き付けた状態を示す正面図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
この発明を実施するための一形態を、以下図面を用いて説明する。
【0014】
図1に、長手方向の中間部を省略したグリップテープ11の正面図を示す。この図に示すようにグリップテープ11は、原則として一定幅の帯状をなす長尺テープ状であり、長手方向D1の一端に、斜めの傾斜端面12を有する巻き始め部13が形成されている。巻き始め部13の片面には粘着剤層(図示せず)が形成される。
【0015】
傾斜端面12は、巻き始めるときにグリップエンドなどの巻き始め位置に沿わせる部分であり、一直線に形成されている。粘着剤層が形成される面は、テニス等のラケットでいうところの右利き用とするか左利き用とするかによって区別される。
【0016】
グリップテープ11は、ゴムのような伸縮性を有する材料で構成される。このような材料には、例えば天然ゴムや合成ゴム、シリコーンゴム、ポリウレタン樹脂、布帛などがある。発泡体のような多孔質構造をもつものであってもよい。
【0017】
このグリップテープ11は、厚み方向に貫通するスリット14を複数本有している。この例のスリット14は、常態において隙間を有しない切れ目からなり、複数のスリット14は、グリップテープ11の幅や用途などの条件に応じて適宜の長さに形成され、適宜の間隔を隔てて配設されている。スリット14の長手方向はグリップテープ11の長手方向D1と交差する方向である。
【0018】
スリット14の配置は適宜設定され得るが、この例のスリット群では、複数本のスリット14のうち少なくとも一部がその長手方向である直列方向D2に並ぶ複数のスリット列15を有している。複数のスリット列15は、スリット14の長手方向と直交する方向である並列方向D3に平行に並ぶ。
【0019】
スリット14の並列方向D3での配置はつぎのように行われる。すなわち、一のスリット列15におけるスリット14同士の間のスリット間部16と、一のスリット列15に隣接する別のスリット14が適宜の間隔を隔てて並べられている。言い換えれば、同一方向に延びる複数本のスリット14は千鳥状に配設される。グリップテープ11の幅とスリット14の長さによっては、スリット列15同士が並設されずに、例えば2本のスリット14からなるスリット列15と1本のスリット14が並列方向D3に並べられることもある。
【0020】
このようなスリット14が形成される領域は、巻き始め部13の少なくとも先端側部分と、幅方向の両側縁を除く部分である。このため、グリップテープ11の幅方向の両側縁は、スリット14をもたない閉鎖縁部17となる。この閉鎖縁部17は、少なくともグリップテープ11を巻いたときの重ね合わせ部分の上に露出する側縁、つまり傾斜端面12に鈍角を介して連なる側縁に形成される。
【0021】
図1の例では、傾斜端面12が図面左の端に向けて上から下に斜めに形成されているので、グリップテープ11を巻いたときの重ね合わせ部分の上に露出する側縁は、図面上、上側に位置する側縁(閉鎖縁部17)である。
【0022】
また、図1の例においてスリット14の直列方向D2は、グリップテープ11の長手方向D1に対して直角となる向きに設定されている。さらにスリット14の並列方向D3での配置においては、スリット列15のスリット間部16の中間位置16aと、並設されるスリット14の中間位置14aが並べられる。
【0023】
スリット14は厚み方向に貫通しているので、常態においては閉じていても、引き伸ばされることによって、スリット14は図1の拡大した部分に仮想線で示したように、延ばし具合に応じて変形する。具体的には、スリット14は、閉じたままであるほか、長手方向にずれ変形したり、例えば線状、細いアーモンド形、ハニカム状などの形態に開くことになる。もっとも、スリット14は必ずしも開かなくてもよい。
【0024】
以上のように構成のグリップテープ11は、次のようにして使用される。すなわち、図2に示したように巻き始め部13の先端をグリップ18の所定位置に貼り付けて傾斜端面12をグリップ18の端の位置に沿わせて、巻き始め部13を適宜引き伸ばしてテンションをかけながら巻き始め部13をグリップエンドに対して一周巻く。図2中、18aはリプレイスメントグリップである。
【0025】
このあと、グリップテープ11を少し斜めにしながら重なり合う部分を作りつつ、らせん状に巻き付ける。巻いたグリップテープ11の上にグリップテープ11を重ねると、既に巻いた部分の巻付け態様は定まる。このときに、所望のグリップ性が得られるようにグリップテープ11の引き伸ばし加減を調整する。引っ張り力を加えるとグリップテープ11の閉鎖縁部17とこれらの間の部分は伸びて、幅は若干縮小する。グリップテープ11の柔軟性等にもよるが一般に引き伸ばして張力がかかるほど程スリット14は開く。
【0026】
図1に示した例において、スリット14の直列方向D2はグリップテープ11の長手方向D1に対して直角となる向きであるので、グリップテープ11が閉鎖縁部17と共に引き伸ばされると、引き伸ばしによる変形が直接的にスリット14に生じ、開きやすい。
【0027】
しかも、一のスリット列15におけるスリット14同士の間のスリット間部16と、一のスリット列15に隣接する別のスリット14が並べられているので、材料の伸びによる開きに加えて、引き伸ばしに伴う変形による開きも加わり、より開きやすい。
【0028】
開いたスリット14は、主に摩擦力を高めて滑りやすくなることを防ぐとともに、デザインの一部となって外観の美麗さを得ることになる。このため、機能と外観を考慮して引き伸ばし態様を決める。スリット14は常態において隙間を有しない切れ目であるので、開口態様の幅広い変化を得られる。
【0029】
グリップ18の端まで巻いたあとは、図1に仮想線で示した切断線19のように斜めに切断して余分な部分を切除したうえで巻付け状態を固定する。
【0030】
このようにしてグリップテープ11が巻き付けられた一例を図3に示す。図3はラケットのグリップ18にグリップテープ11を右利き用に巻いた例である。グリップテープ11は引き伸ばされることによって、スリット14を開き、この時に生じる内部応力により部分的に引っ張られたりして一般的にはスリット14とその周辺に立体的な変形が生じ得る。しかし、弾性率が低く塑性変形しやすい材料からなるグリップテープ11では、強い立体化は起きずに、平面的な変形による開口状態となる。
【0031】
巻付け状態においてグリップテープ11はその素材の性質によって縮もうとするとともに、開いたスリット14を閉じようとする力が働き、グリップ18に対して良好な定着状態が得られる。
【0032】
巻付けに際しては、スリット14が引き伸ばし状態や重ね合わせ幅を認識するための指標の役割を果たすので、所望の巻付け状態を得やすい。
【0033】
グリップテープ11における幅方向の両側縁のうち、少なくとも巻いたときの重ね合わせ部分の上に露出する側縁に、閉鎖縁部17が形成されているので、閉鎖縁部17が下のスリット部分を押さえるとともに、側縁を破れにくくする。このため、より良好な巻付け状態が得られるとともに、耐久性も得られる。
【0034】
そして、使用する個人にあった巻太さ、巻太さの部分的な変化等により、握りやすく抜けにくいフィット感の良好なグリップ、衝撃吸収性も良いグリップとすることができる。また開いたスリット14は、摩擦力を生むとともに吸汗性も良好にするうえに、美麗な外観を得ることにも貢献する。
【0035】
外観について付言すれば、スリット群は複数本のスリット14がその長手方向である直列方向D2に並ぶ複数のスリット列15を有するので、整った美麗な印象を得られる。
【0036】
以下、他の例に係るグリップテープ11について説明する。この説明において、前述と同一の構成については同一の符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0037】
図4は他の例に係るグリップテープ11正面図である。このグリップテープ11は、図1のグリップテープ11と同様に、スリット14の直列方向D2がグリップテープ11の長手方向D1と直交する方向であり、スリット14の並列方向D3がグリップテープ11の長手方向D1と同じである。しかし、図4のグリップテープ11は、スリット列15のすべてのスリット14がグリップテープ11の長手方向D1に並んでいる点で、図1のグリップテープ11とは相違する。
【0038】
このような構成のグリップテープ11であっても、長手方向に延ばす力を加えることによって、両側縁の閉鎖縁部17が伸びるとともに、スリット14が開き、前述と同様の作用を果たす。
【0039】
図5は、スリット14の直列方向D2をグリップテープ11の長手方向D1と直交する方向とするのではなく、グリップテープ11を巻いたときにその巻方向と同じ傾斜方向となる向きとした例である。スリット14の直列方向D2がグリップテープ11を巻いたときにその巻方向と同じ傾斜方向となる向きとは、巻いた状態を示す図6に示したように、スリット14の長手方向(直列方向D2)がグリップ18の軸線Cよりも巻回方向に傾いた状態である。スリット14の直列方向D2は、巻方向の傾斜角度(グリップテープ11の長手方向D1)と同一にならない範囲で適宜設定される。
【0040】
図5の(a)と(b)は、図1のグリップテープ11のスリット列15と同様のスリット列15を有する態様であるが、スリット14の並列方向D3をグリップテープ11の長手方向D1と違えた例である。
【0041】
図5(a)のスリット配置は、スリット14の並列方向D3での配置について、次のように設定されている。すなわち、スリット列15のスリット間部16の中間位置16aと並設されるスリット14の中間位置14aを並列方向D3に並べるのではなく、スリット14の直列方向D2で一定の秩序のもとに少しずつずらしている。具体的には、スリット列15のスリット間部16の中間位置16aと、並設されるスリット14の中間位置14aをグリップテープ11の長手方向D1に並べている。なお、図6に示したグリップテープ11の巻回状態は、図5(a)のグリップテープ11を巻いた状態を示している。
【0042】
一方、図5の(b)のスリット配置は、スリット列15のスリット間部16の中間位置16aと、並設されるスリット14の中間位置14aをスリット14の並列方向D3に並べている。
【0043】
図5の(c)のスリット配置は、図4のグリップテープ11のスリット列15と同様のスリット列15を有する態様であり、スリット14の並列方向D3をグリップテープ11の長手方向D1と違えている。
【0044】
これらいずれのグリップテープ11であっても、前述したようにグリップ18に対する巻付けに際して引き伸ばすことによってその程度に応じてスリット14が開く方向に変形する。
【0045】
特に図5の例の具体的では、次の点から、手になじむ握り状態を得られる。すなわち、スリット14の直列方向D2がグリップテープ11の長手方向D1と直交する場合には、図3に示したように開いたスリット14の長手方向はグリップテープ11の巻方向と異なる傾斜方向となる。これに対して、図5のような構成のグリップテープ11では、図6に示したように、直列方向D2が手になじむ方向に向くことになる。このため、好みにもよるがグリップ性を高められる。
【0046】
しかも、図5の(a)のグリップテープ11では、グリップテープ11を巻く際に引っ張る方向であるグリップテープ11の長手方向D1と、並列されるスリット14の中間位置を基準にした並び方向が同じであるので、スリット14が開きやすい。
【0047】
このほか、図示は省略するが、スリット14は常態において適宜の隙間を有するものであってもよい。
【0048】
またスリット14は、長手方向の全体が厚み方向に貫通しているものでなくてもよい。
【0049】
粘着剤層は設けずともよく、別体に備えてもよい。粘着剤に代えて、ズレ止め剤や滑り止め剤を塗工してもよい。
【0050】
また、粘着剤層やズレ止め層、滑り止め層を形成する場合、その形成位置は前述したな巻き始め部13に限定されることはなく、グリップテープ11の片面における全体に設けてもよく、巻き始め部13であるか否かを問わず部分的に設けてもよい。スリット14を有する部分に粘着剤層等が形成されると、開いたスリット14部分の起立が粘着力や摩擦抵抗によっても抑制され、平面的な網目状の開口態様が得られる。
【0051】
グリップテープ11は単層からなるもののほか、複数層からなるものであってもよく、用途に関しても、例えば筆記具のグリップなど、比較的小さいものに使用することもできる。
【符号の説明】
【0052】
11…グリップテープ
14…スリット
15…スリット列
16…スリット間部
17…閉鎖縁部
D1…グリップテープの長手方向
D2…スリットの直列方向
D3…スリットの並列方向
図1
図2
図3
図4
図5
図6