(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022073454
(43)【公開日】2022-05-17
(54)【発明の名称】活魚輸送装置
(51)【国際特許分類】
A01K 63/02 20060101AFI20220510BHJP
【FI】
A01K63/02 A
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020183447
(22)【出願日】2020-11-02
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-06-23
(71)【出願人】
【識別番号】517273984
【氏名又は名称】井上 眞
(72)【発明者】
【氏名】井上 眞
【テーマコード(参考)】
2B104
【Fターム(参考)】
2B104AA01
2B104BA16
2B104CA09
2B104CB10
2B104CB46
2B104EB20
2B104ED12
2B104ED36
2B104EE05
2B104EF01
(57)【要約】 (修正有)
【課題】従来の活魚輸送装置は水槽に対する魚介類の収容率が低いため、安価で収容率を高める活魚輸送装置を提供する。
【解決手段】魚介類を飼育するための上層部と複数の貫通孔を具備した仕切り板20により区分けされた下層部から構成された水槽10を備えた魚介類輸送装置であり、前記水槽10内の収容水を循環させるための第一ポンプ100を備え、前記第一ポンプ100の収容水吐出用の第一配管120は並列に分岐されると共に長手方向に対して更に複数に分岐された第二配管130を備え、前記第一ポンプ100の第二配管120は前記上層部に配置され、吸引部の配管は下層部に配置された構成からなる活魚輸送装置であり、魚の正の走流性という習性のシステム化により泳ぎ回る空間を削減し収容密度を大幅に引き上げた高密度収容生簀である。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
魚介類を飼育するための上層部と複数の貫通孔を具備した仕切り板により区分けされた下層部から構成された水槽を備えた魚介類輸送装置であり、
前記水槽内の収容水を循環させるための第一ポンプと、
前記第一ポンプの吐出側に接続された第一配管には長手方向に沿って複数の開口部が略直線状に備わった第二配管が複数接続されており、
前記収容水の溶存酸素濃度を高めるための酸素供給装置若しくは空気供給装置が設置されており、
配管構成に於いて前記第二配管に備わる複数の開口部は前記水槽の上層部に、前記第一ポンプの吸引側に接続された配管の開口部と前記空気供給装置の吐出側の配管の開口部は前記水槽の下層部に配置された活魚輸送装置。
【請求項2】
前記第二配管の上流側に流量調整装置を備えたことを特徴とする請求項1記載の活魚輸送装置。
【請求項3】
前記第二配管の各開口部に流量調整装置を備えたことを特徴とする請求項1記載の活魚輸送装置。
【請求項4】
前記第一配管に備わった第二配管の間隔を任意に変更可能又は前記第一配管の全長を任意に変更可能とするために前記第二配管を含むように第一配管が分割され、前記分割された第一配管同士又は任意の長さの単管と接続可能となるようにした請求項1記載の活魚輸送装置。
【請求項5】
前記第二配管の間隔を任意に変更可能又は前記第二配管の全長を任意に変更可能とするために前記開口部を含むように第二配管が分割され、前記分割された第二配管同士又は任意の長さの単管と接続可能となるようにした請求項1記載の活魚輸送装置。
【請求項6】
前記第二配管の開口部から吐出された直後の収容水に活魚を定在させるために前記第二配管の開口部と対面する位置に収容籠又は収容箱を配置したことを特徴とする請求項1記載の活魚輸送装置。
【請求項7】
前記収容箱は第二配管の開口部と直面する側壁と前記側壁と対面する位置の側壁に開口部を備え、前記側壁と対面する位置の側壁の開口部が前記収容箱の底板上面位置から開口していることを特徴とする請求項6記載の活魚輸送装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、活魚輸送装置に関するものであり、遠隔地への輸送だけに留まらず、蓄養も可能とするものである。
【背景技術】
【0002】
近年では、都市圏でも地方で捕獲された新鮮な魚介類の刺身等を提供する高級店も増え始めたためトラックに大型水槽を設置し、生きたままの魚介類を輸送する手段が多く採用されている。一方で、都市部近海での養殖だけでなく陸上養殖場の建造も増加傾向にあるが、やはり地場で捕獲された旬な魚介類の人気には及ばない。
【0003】
従来の輸送方式では、トラックに搭載した大型水槽内に長時間魚介類を生息させるために水温、溶存酸素濃度の維持および魚介類から排泄されたアンモニア濃度の管理が重要であり、そのために水温管理装置、溶存酸素濃度維持装置、水流攪拌装置およびアンモニア除去装置、時として照明装置も設置している。
【0004】
しかしながら、トラック輸送の場合には水槽等の設備が荷載せ領域に限定しているため魚介類を大量に輸送することが出来ない状況である。具体的には、汎用25トン魚介類輸送トラックの場合、水槽容量は11トン、魚介類の収容率は魚種により異なるが一般的には10%程度である。
【0005】
一方で、前記魚介類輸送トラックの水槽および装置等の費用は2000万円を超える。従い、地方から旬の活魚を都市圏に輸送する場合には魚介類の収容率の低さ、設備減価償却費および運搬費用を含めると高価なものとなっている。
【0006】
特許文献1は、走行体に装備した活魚収容槽には酸素溶解部と同収容槽内の収容水を攪拌する収容水拡散部とを具備し、当該酸素溶解部は活魚収容槽の所望箇所に設けた外気遮断壁内にあって上位気相水封室と、収容水による下位液相部とを有し、当該上位気相水封室に酸素ガスを供給する酸素ガス供給源が備えられていると共に、同上位気相水封室の酸素ガス圧または下位液相部の水位を検知して前記酸素ガスの供給を断続制御する供給制御部を有してなる活魚輸送装置が提案されている。
【0007】
特許文献2は、天面が閉塞されて海水が天面まで満たされた主水槽と、該主水槽と通水路を介して連通された上方開放の副水槽と、ポンプにより主水槽から吸水し、のど部が主水槽内の天面付近と連通したベンチュリ管を介して副水槽に送水する送水路と、からなる生魚輸送用水槽が提案されている。
【0008】
特許文献3は、活魚の生き状態保持のための海水を貯蔵させた輸送部と、前記輸送箱内の水に酸素供給のための空気を送り込む空気供給手段と、該供給された空気により気泡が前記貯留槽の水面全体に広がることなく、水面の一部で該気泡を捕捉する気泡捕捉手段と、前記気泡捕捉手段は供給空気による気泡の浮上部分を他の輸送箱内空間と閉鎖状に区画する閉鎖部と、該閉鎖部に捕捉された気泡を前記輸送箱から外部に排気させる排気部と、備えてなる活魚等の輸送箱装置が提案されている。
【0009】
特許文献4は、防水シートからなる袋状体を内部に装着した上方開放型平箱と、複数匹の活魚を収容可能で、かつ活魚の自由な方向転換を阻止し得るサイズの区画を形成させるために平箱内に配置された各側板に相互に連通可能な空気流通孔を設けた格子状仕切板と、平箱の外側適所に付設された空気ポンプと、この空気供給ポンプの排気孔から袋状体に連通したエアレーション用の配管とを有する活魚輸送用容器及びこの容器の複数個を収納し得る棚段を備えたロールボックスパレットで構成された活魚輸送装置が提案されている。
【0010】
上記特許文献1では、トラックやコンテナにて輸送するための活魚輸送装置の一般的な構成となっており、上述したように魚介類の収容率は低く、かつ装置減価償却や運搬費用等を含めると高価な魚介類となる。
【0011】
特許文献2では、ベンチュリ管を使用目的は天面が閉塞されて海水が天面まで満たされた主水槽の上部に空気が取り込まれた場合にベンチュリ管ののど部の配管により該空気を吸引させることで輸送時に於ける主水槽の海水の揺動を抑制させるものであり、魚介類の生存率を高める技術である。
【0012】
特許文献3では、活魚輸送水槽の魚介類から排泄される汚物等に起因するアンモニアの除去に関して、水槽を2槽に区分けし前記水槽の下槽部には空気を供給する手段にて海水中に気泡を作り、魚介類の排泄物であるのタンパク質を気泡に取り込み、上槽部の水面近傍で該タンパク質からアンモニアに変換する前に除去する装置であり従来のアンモニア除去装置に比較すると安価に設置できる技術である。
【0013】
特許文献4では、水槽を区分けした領域毎に2から5匹の活魚を収容し、該活魚の自由な方向転換を阻止させることで共食いやスリ傷の抑制となる技術であるが、単にエアレーションだけを行う手段であるため安価な装置に係る技術である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0014】
【特許文献1】公開実用新案昭58-137063号
【特許文献2】特開2000-116274号
【特許文献3】特開平11-178475号
【特許文献4】特開2006-191836号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
上述の如く、いずれの特許文献に於いても活魚輸送の魚介類の生存率や品質に係る課題解決を行うものであり、魚介類の収容率を高める技術については提案されていない。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上記課題に鑑み、発明者は創意工夫の結果、正の走流性の習性を有する活魚では酸素を吸収するために水槽内を泳ぎ回る必要があるため従来の活魚輸送装置では水槽内に対する魚介類の収容率が低くなっていたが、本発明では溶存酸素濃度の高い収容水を多数の開口部から吐出させることで該活魚は移動しなくとも酸素を吸収できるため収容率を高めることが可能となり、併せて活魚輸送による高生存率と高品質を確保および低コストでの活魚輸送装置を提供することが可能となる。
【0017】
本発明の請求項1に記載の活魚輸送装置は、魚介類を飼育するための上層部と複数の貫通孔を具備した仕切り板により区分けされた下層部から構成された水槽を備えた魚介類輸送装置であり、水槽内の収容水を循環させるための第一ポンプと、第一ポンプの吐出側に接続された第一配管には長手方向に沿って複数の開口部が略直線状に備わった第二配管が複数接続されており、収容水の溶存酸素濃度を高めるための酸素供給装置若しくは空気供給装置が前記水槽内または水槽外に設置されており、配管構成として第二配管に備わる複数の開口部は水槽の上層部に配置され、第一ポンプの吸引側に接続された配管の開口部と前記空気供給装置の吐出側の配管の開口部は水槽の下層部に配置された活魚輸送装置であることを特徴としている。
【0018】
活魚輸送装置の水槽の収容水の流れは、水槽内の収容水は上層部に配置された第一ポンプに接続された第二配管の開口部から吐出され、仕切り板の貫通孔を介して下層部に流れ込み、第一ポンプに接続された吸引側の配管により吸水され水槽内を循環する構造となっている。尚、仕切り板上部には市販のバクテリアマットを設置することにより魚介類の排泄物を捕獲し、バクテリア等により分解することでアンモニア濃度を低下させる構造としている。
【0019】
第一ポンプの吐出側については、並列に分岐するように第一配管をポンプと接続することが好ましく、それぞれ分岐された第一配管の長手方向には複数の第二配管が接続され、また第二配管にも長手方向に沿って複数の開口部が略直線状に取り付けている。この開口部により吐出される収容水の流れを調整することにより所定の活魚を定在させる。
【0020】
収容水の溶存酸素濃度やマイクロ・ナノバブル濃度を高めることで活魚の生育が良くなることは多数報告されているが、溶存酸素を高めるためには気相中の酸素の分圧を高くするする手法、気相の圧力を高める手法および水温を下げる手法が考えられる。具体例を挙げると、気相中の酸素の分圧を高くするためには水槽を別の密封容器に入れ込み酸素ガスにて封入、気相の圧力を高める手法は前記密閉容器を加圧仕様にすればよいがコスト高となる。
【0021】
一方、水温を下げる手法は活魚にダメージを与え生存率低下を引き起こすために現実的でない。従い、本発明では水槽内の収容水の溶存酸素濃度を高めるための空気供給装置としてマイクロ・ナノバブル発生装置を用いることで過飽和状態の酸素ガスを含有した溶存酸素濃度の高い収容水としている。
【0022】
請求項2に記載の活魚輸送装置は、各第二配管の上流側に流量調整装置が備わっており各第二配管内に導入する収容水量を調整できる。これにより第二配管毎に吐出する水流調整が容易となる。
【0023】
請求項3に記載の活魚輸送装置は、第二配管の各開口部に水流調整が備わっており、魚種や活魚のサイズ等に合わせて水流調整を行う必要がある場合に有効である。
【0024】
魚介類の種類によっては生息場に応じた流速が異なるため、多種の魚介類を同一水槽内に投入すると魚介類にとってはストレスを感じる場合もあり生存率は低下する。また、同一魚種の場合でもサイズにより必要な流速が異なるため水槽内の流速設定を決定することは非常に難しい。特に、速い流速を好む魚種の場合には水槽内を均一流速に設定するには水槽サイズが小さすぎる。従い、請求項2および請求項3に記載の第二配管に備わる開口部から吐出される収容水の流速を適正化することで定位置にて泳がせることが可能となる。
【0025】
請求項4に記載の活魚輸送装置は、第一配管に備えた第二配管の間隔を任意に変更可能、又は第一配管の全長を任意に変更可能とするために第二配管を含むように第一配管が分割され、分割された第一配管同士又は任意の長さの単管と接続可能となるようにした活魚輸送装置である。
【0026】
請求項5に記載の活魚輸送装置は、第二配管の間隔を任意に変更可能、又は第二配管の全長を任意に変更可能とするために開口部を含むように第二配管が分割され、分割された第二配管同士又は任意の長さの単管と接続可能となるようにした活魚輸送装置である。
【0027】
請求項4と請求項5のいずれかを採用することで第一配管の全長、又は第二配管の全長とを任意に変更可能となり、更に請求項5の採用は第二配管に備わる各開口部の距離も任意に変更が出来る。これによりトラック等にて活魚輸送する場合にトラック荷載せの面積に応じて当該活魚輸送装置の水槽サイズも変更できるために効率が良い。
【0028】
請求項6に記載の活魚輸送装置は、第二配管の開口部から吐出された直後の収容水に活魚を定在するために第二配管の開口部と対面する位置に収容籠又は収容箱を配置した活魚輸送装置である。
【0029】
第二配管の開口部と対面する位置に活魚を定在させるための収容箱を配置する理由は、縄張り争いや隣接する活魚にストレスを感じる魚種もいるため出来る限り魚種の姿を見せないようにするためのものである。縄張り争いやストレスを感じない魚種の場合には、第二配管の開口部毎、又は開口部に対して縦方向や横方向に区分けした収容網を設置することも可能である。
【0030】
請求項7の収容箱は、第二配管の開口部と直面する側壁と前記側壁と対面する位置の側壁に開口部を備え、前記側壁と対面する位置の側壁の開口部が前記収容箱の底板上面位置から開口していることを特徴とする活魚輸送装置である。
【0031】
これにより第二配管の開口部から吐出された収容水を導水するための開口部と収容箱に導水された収容水を排水するための開口部を具備しているため周りの流速に依存せず収容箱内での流速が略一定となるため魚種による調整が容易となる。また、前記下流側の側壁の開口部は収容箱の底板から開口するようにしているため該収容箱に定在する活魚から排出された排泄物を容易に除去できる構造としている。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【
図1】本発明の一実施例である活魚輸送装置の基本構成となる側面図
【
図2】本発明の一実施例である活魚輸送装置の上面図
【
図3】第二配管に備わる魚介類を定在させるための開口部の一部
【
図4】第二配管に備わる魚介類を定在させるための開閉バルブ付開口部
【
図5】第一配管に配置された第二配管の間隔を任意に変更可能とする配管接続方法の一例を示す概略図
【
図6】魚介類を定在させるための収容箱の形態を示す一例
【
図8】魚介類を定在させるための収容箱を活魚輸送装置に設置した側面図
【
図9】魚介類を定在させるための収容箱を取り除いた時の活魚輸送装置の上面図
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、本発明に係る実施の形態を図面により説明するが本発明の好適な実施例の説明は、あらゆる複数の実施例の1つに関する例示的なものである。
【実施例0034】
図1は本発明の一実施例である活魚輸送装置の基本構成となる側面図、
図2は本発明の一実施例である活魚輸送装置の上面図を示す。水槽10は貫通孔を具備した仕切り板20により魚介類を飼育するための上層部と下層部に分割されている。
【0035】
前記水槽内の収容水を循環させるための第一ポンプ100の給水側には収容水吸引用の配管110と吐出側には並列に分岐された収容水吐出用の第一配管120が接続されており、第一配管120には長手方向に沿って第二配管130が複数取り付けられている。
【0036】
図3は第二配管に備わる魚介類を定在させるための開口部の一部を示すが第二配管130の長手方向に沿って複数の開口部140が略直線状に備わっている。この場合、開口部からの吐出する水流調整は
図1に示すように第二配管130の上流側に取り付けている開閉バルブ150にて行う。各開口部140からの吐出量を個々に変更したい場合には
図4に示すように開閉バルブ160を取り付けてもよく、好ましくは自動流量調整装置を備えた開閉バルブの方がよい。
【0037】
図5は第一配管に配置された第二配管の間隔を任意に変更可能とする配管接続方法の一例を示す概略図である。第二配管130を含むように分割された第一配管120Aは接続部120Bを介して単管125と接続する。
【0038】
上記接続方法に於いて単管125の全長を任意に変更することで第一配管に配置された第二配管の間隔を任意に変更可能とするだけでなく第一配管の全長も任意に変更可能となる。また、図示していないが第二配管に於いても上記手法を採用することで第二配管の全長の変更や第二配管に備わる開口部の距離の変更も可能となる。
【0039】
図6は魚介類を定在させるための収容箱の形態を示す一例である。収容箱300は連結紐310にて縦方向に複数連結されており、前記連結紐の上部は固定治具320が取り付けられている。活魚輸送装置の上部に配置している配管や別途横渡した支柱に固定治具320を取り付けることで水槽内に一連の収容箱を設置できる。
図7は天井付き収容箱330の断面図を示しており、第二配管の開口部140から吐出される収容水を導入するための開口部と導水された収容水を排出する開口部が当該収容箱の下流側の側面に備えている。特に収容箱に定在する魚介類が排泄する汚物等を収容箱に残存させないために下流側の開口部は床面と同じ高さから開口部を設けている。
【0040】
図8は魚介類を定在させるための収容箱を活魚輸送装置に設置した側面図、
図9は
図8に描いた魚介類を定在させるための収容箱を取り除いた時の活魚輸送装置の上面図であり、
図1に示した活魚輸送装置に収容箱を取り付けたものを示している。これにより各収容箱に魚介類が入り込むようにすることで周辺環境の魚介類を見えなくすることでストレスを低減させることが可能となる。一方、ストレスを感じない魚介類の場合には収容箱でなく網を使用して区割りしてもよい。
【0041】
実際に魚介類を運搬する際には収容水の溶存酸素濃度の低下は魚介類の生存率を下げるために高密度の微小気泡を発生させ、且つ溶存酸素濃度も高めるマイクロバブル発生装置250を設置することになる。当該マイクロバブル発生装置は吸引用の配管210と吐出用の配管220が接続されており前記吸引用の配管については水槽10の下層部に配置し、前記吐出用の配管は水槽10の魚介類を飼育するための上層部内に配置している。
【0042】
なお、本発明の技術範囲は上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。例えば、本発明のカプセルホテル型生簀を積み重ねて使用することも可能である。
実際に魚介類を運搬する際には収容水の溶存酸素濃度の低下は魚介類の生存率を下げるために高密度の微小気泡を発生させ、且つ溶存酸素濃度も高めるマイクロバブル発生装置250を設置することになる。当該マイクロバブル発生装置は吸引用の配管210と吐出用の配管220が接続されており前記吐出用の配管については水槽10の下層部に配置し、前記吸引用の配管は水槽10の魚介類を飼育するための上層部内に配置している。