(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022073807
(43)【公開日】2022-05-17
(54)【発明の名称】音声認識テキストデータ出力制御装置、音声認識テキストデータ出力制御方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G10L 15/22 20060101AFI20220510BHJP
G10L 21/043 20130101ALI20220510BHJP
G06F 3/16 20060101ALI20220510BHJP
G06F 3/0488 20220101ALI20220510BHJP
G06F 3/0484 20220101ALI20220510BHJP
【FI】
G10L15/22 460
G10L21/043
G06F3/16 650
G06F3/16 620
G06F3/16 610
G06F3/0488
G06F3/0484
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020184011
(22)【出願日】2020-11-02
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和元年11月13日乃至11月15日 株式会社TBSテレビが、InterBEE2019にて、音声認識テキストデータ出力制御技術の要旨について公開した。 令和2年5月1日 株式会社TBSテレビが、映像情報メディア学会誌2020にて、音声認識テキストデータ出力制御技術の要旨について公開した。 令和2年9月16日 株式会社TBSテレビが、AI分科会にて、音声認識テキストデータ出力制御技術の要旨について公開した。 令和2年10月26日 株式会社TBSテレビが、ソニービジネスソリューション社の取材にて、音声認識テキストデータ出力制御技術の要旨について公開した。
(71)【出願人】
【識別番号】509137087
【氏名又は名称】株式会社TBSテレビ
(74)【代理人】
【識別番号】100205523
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 浩也
(72)【発明者】
【氏名】木村 浩也
(72)【発明者】
【氏名】小沢 冬平
(72)【発明者】
【氏名】小林 祥子
(72)【発明者】
【氏名】松本 隆矢
(72)【発明者】
【氏名】清家 喜夫
(72)【発明者】
【氏名】山中 雄一郎
(72)【発明者】
【氏名】永田 六郎
(72)【発明者】
【氏名】明日 大喜
【テーマコード(参考)】
5E555
【Fターム(参考)】
5E555AA04
5E555AA13
5E555AA76
5E555BA02
5E555BA03
5E555BA05
5E555BA06
5E555BA41
5E555BA82
5E555BB02
5E555BB03
5E555BB05
5E555BB06
5E555BC17
5E555BC18
5E555BC19
5E555CA12
5E555CA18
5E555CB15
5E555CB16
5E555CB44
5E555CB55
5E555CB64
5E555CB74
5E555CC15
5E555CC16
5E555CC17
5E555CC18
5E555CC19
5E555DA23
5E555DB25
5E555DB41
5E555DC11
5E555DC19
5E555DC40
5E555DC53
5E555DC83
5E555DD06
5E555DD07
5E555EA07
5E555EA13
5E555EA23
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】音声認識処理を正確に認識し、且つ、迅速に修正を行うこと。
【解決手段】音声データ及び前記音声データを音声認識させた結果であるテキストデータの出力を制御する音声認識テキストデータ出力制御装置であって、音声認識処理手段で得られたテキストデータ群を形態素解析する解析手段と、前記解析手段で解析されたテキストデータ群を形態素ごとにブロック表示で表示制御を行う表示制御部と、を備えることによって、音声認識処理の認識率向上が期待できる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
音声データ及び前記音声データを音声認識させた結果であるテキストデータの出力を制御する音声認識テキストデータ出力制御装置であって、
音声認識処理手段で得られたテキストデータ群を形態素解析する解析手段と、
前記解析手段で解析されたテキストデータ群を形態素ごとにブロック表示で表示制御を行う表示制御部と、
を備えることを特徴とした音声認識テキストデータ出力制御装置。
【請求項2】
請求項1に記載の音声認識テキストデータ出力制御装置であって、
タッチパネルに表示された前記ブロック表示の1ブロックを下スワイプアクションした際に、前記1ブロックに該当するテキストの後ろに改行コードを挿入するテキスト編集部と、
前記1ブロック以降のブロックは前記1ブロックよりも下段に表示する表示制御部と、
を備えることを特徴とした音声認識テキストデータ出力制御装置。
【請求項3】
請求項1に記載の音声認識テキストデータ出力制御装置であって、
タッチパネルに表示された前記ブロック表示の1ブロックを上スワイプアクションした際に、前記1ブロックに該当するテキストを削除するテキスト編集部と、
前記1ブロックを消去して表示する表示制御部と、
を備えることを特徴とした音声認識テキストデータ出力制御装置。
【請求項4】
請求項1に記載の音声認識テキストデータ出力制御装置であって、
タッチパネルに表示された前記ブロック表示の複数ブロックを跨いで右横スワイプアクションした際に、前記複数ブロックを1ブロックにまとめてブロック表示する表示制御部と、
を備えることを特徴とした音声認識テキストデータ出力制御装置。
【請求項5】
請求項1に記載の音声認識テキストデータ出力制御装置であって、
タッチパネルに表示された前記ブロック表示の1ブロックを左横スワイプアクションした際に、前記1ブロックの前に句読点、または区切り記号を挿入するテキスト編集部と、
前記1ブロックの前に選択された句読点、または区切り記号をブロック表示する表示制御部と、
を備えることを特徴とした音声認識テキストデータ出力制御装置。
【請求項6】
請求項1に記載の音声認識テキストデータ出力制御装置であって、
タッチパネルに表示された前記ブロック表示の1ブロックをタップアクションした際に、前記1ブロックに該当するテキストを直接キーボードで修正可能なテキスト修正エリアを表示する表示制御部と、
前記表示制御部に表示された前記テキスト修正エリアを使ってキーボードから入力されたテキストを、前記1ブロックに表示されたテキストと差し替えるテキスト編集部と、
を備えることを特徴とした音声認識テキストデータ出力制御装置。
【請求項7】
請求項1に記載の音声認識テキストデータ出力制御装置であって、
音声認識処理を行う映像データ、または音声データを収録する第一収録部と、
タッチパネルに表示された前記ブロック表示の1ブロックをダブルタップアクションした際に、前記1ブロックに該当するテキストに関連づけられている第一収録部に収録された音声データ再生する音声再生部と、
前記1ブロックに該当するテキストに関連づけられている第一収録部に収録された映像データの一部の画像を再生する画像再生部と、
を備えることを特徴とした音声認識テキストデータ出力制御装置。
【請求項8】
請求項1に記載の音声認識テキストデータ出力制御装置であって、
音声認識処理を行う映像データ、もしくは音声データを収録する第二収録部と、
通常時は前記第二収録部に収録された映像データ、または音声データを一定時間遅延させて等倍再生し、一定時間以上遅延していた場合は規定の倍速再生をする再生部と、
前記表示制御部が前記修正エリアを表示した際に、前記再生部に対しスロー再生を指示するスロー再生指示部と、
前記表示制御部が前記修正エリアの表示を終了した際に、前記再生部に対し規定の倍速再生を指示する倍速再生指示部と、
を備えることを特徴とした音声認識テキストデータ出力制御装置。
【請求項9】
請求項1に記載の音声認識テキストデータ出力制御装置であって、
前記テキスト編集部で編集されたテキストデータを放送字幕データとして出力するテキストデータ出力部と、
を備えることを特徴とした音声認識テキストデータ出力制御装置。
【請求項10】
音声データ及び前記音声データを音声認識させた結果であるテキストデータの出力を制御する音声認識テキストデータ出力制御方法であって、
音声認識処理手段で得られたテキストデータ群を形態素解析する解析ステップと、
前記解析手段で解析されたテキストデータ群を形態素ごとにブロック表示で表示制御を行う表示制御ステップと、
を備えることを特徴とした音声認識テキストデータ出力制御方法。
【請求項11】
音声データ及び前記音声データを音声認識させた結果であるテキストデータの出力を制御する音声認識テキストデータ出力制御するコンピュータを、
音声認識処理手段で得られたテキストデータ群を形態素解析する解析手段、
前記解析手段で解析されたテキストデータ群を形態素ごとにブロック表示で表示制御を行う表示制御手段、
を備えることを特徴とした音声認識テキストデータ出力制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、音声認識テキストデータ出力制御技術に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、聴覚障がい者向けサービスのひとつとして、テレビ放送の音声をすべてテキスト化し、映像音声データと一緒にテキストをデータとして圧縮して放送をする、字幕放送が行われている。
【0003】
近年、テレビ放送の視聴スタイルが変化し、家事を行いながらといった、いわゆる「ながら視聴」が増え、聴覚障がい者以外でも、字幕を表示しながらの視聴できる字幕放送の需要が高まっている。さらにスマートフォン、タブレットの普及により、音を出力できない環境でのテレビ視聴も増加、字幕放送の需要が急激に高まってきており、国をあげて字幕付与率の向上に努めている。
【0004】
字幕番組用のテキストデータは、ドラマやバラエティといった事前収録番組の場合、あらかじめ準備をすることができるが、報道番組などの生放送では、放送しながらテキスト化をする必要があり、リアルタイムで音声をテキスト化する技術が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001ー60192号公報
【特許文献2】特開2004ー72705号公報
【特許文献3】特開2004ー226910号公報
【特許文献4】特開2004ー240920号公報
【特許文献5】特開2014ー149490号公報
【特許文献6】特開2014ー219569号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1、3の発明では、音声認識システムを利用した音声認識テキストをタッチパネル上にて、画面上に表示される認識結果をタッチして特定し、認識誤りの種別に応じて、必要であれば修正のための文字列を、キーボードを用いて入力している。この操作では画面タッチとキーボードの操作を行き来するため、修正手順だけでなくその動きにも習熟が必要で、迅速な修正作業が困難となる。
【0007】
特許文献2に記載されている従来のリアルタイム字幕制作システムでは、特殊訓練された数人の入力オペレータが音声を聞きながら高速タイピングを行う必要がある。この方式はオペレータコストが増加するだけではなく、聞き取り、タイピングによる遅延が発生、リアルタイム字幕放送にも関わらず字幕が実際の放送より遅れて表示されている。
【0008】
特許文献4に記載されている従来の校正システムは、数人オペレータが音声認識結果を確認しながら高速で修正を行う必要がある。特許文献2と同じくオペレータコストが増加するだけではなく、修正オペレーションよる遅延が発生し、リアルタイム字幕放送にも関わらず字幕が非常に遅れて表示されている。
【0009】
特許文献5に記載されている従来の誤り修正システムは、仮説ラティスを用いて認識スコアを導き、不明瞭な発音や言い間違いといった音響的な理由場合は手書き文字認識で素早く正確に修正可能としているが、各スコアに関してはオペレータは確認することができず、最終的にはオペレータの熟練度によってオペレーションスピードが左右されてしまう。
【0010】
特許文献6に記載されている辞書作成装置は、統計学的音響モデルを用いてエントロピー計算を行い、言い間違い直し等の認識を中心に辞書作成(言語モデル更新)を行っているが、最新のニュースで使われている固有名詞の出現回数などを使った言語モデル更新には何ら言及しておらず、トレンドのニュース単語の認識率は上がらない。
【0011】
そこで、本発明のいくつかの態様はかかる事情に鑑みてなされたものであり、自由に再生コントロールできる映像音声再生装置で映像音声を確認することによって、音声認識処理テキストデータを、より正確に、且つ、少ない人数のオペレータで迅速に修正することが可能な音声認識テキストデータ出力制御技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記の課題を解決するために、請求項1の発明は、音声データ及び前記音声データを音声認識させた結果であるテキストデータの出力を制御する音声認識テキストデータ出力制御装置であって、音声認識処理手段で得られたテキストデータ群を形態素解析する解析手段と、前記解析手段で解析されたテキストデータ群を形態素ごとにブロック表示で表示制御を行う表示制御部と、を備えることを特徴としている。
【0013】
請求項2の発明は、請求項1に記載の音声認識テキストデータ出力制御装置であって、タッチパネルに表示された前記ブロック表示の1ブロックを下スワイプアクションした際に、前記1ブロックに該当するテキストの後ろに改行コードを挿入するテキスト編集部と、前記1ブロック以降のブロックは前記1ブロックよりも下段に表示する表示制御部と、を備えることを特徴としている。
【0014】
請求項3の発明は、請求項1に記載の音声認識テキストデータ出力制御装置であって、タッチパネルに表示された前記ブロック表示の1ブロックを上スワイプアクションした際に、前記1ブロックに該当するテキストを削除するテキスト編集部と、前記1ブロックを消去して表示する表示制御部と、を備えることを特徴としている。
【0015】
請求項4の発明は、請求項1に記載の音声認識テキストデータ出力制御装置であって、タッチパネルに表示された前記ブロック表示の複数ブロックを跨いで右横スワイプアクションした際に、前記複数ブロックを1ブロックにまとめてブロック表示する表示制御部と、を備えることを特徴としている。
【0016】
請求項5の発明は、請求項1に記載の音声認識テキストデータ出力制御装置であって、タッチパネルに表示された前記ブロック表示の1ブロックを左横スワイプアクションした際に、前記1ブロックの前に句読点、または区切り記号を挿入するテキスト編集部と、前記1ブロックの前に選択された句読点、または区切り記号をブロック表示する表示制御部と、を備えることを特徴としている。
【0017】
請求項6の発明は、請求項1に記載の音声認識テキストデータ出力制御装置であって、タッチパネルに表示された前記ブロック表示の1ブロックをタップアクションした際に、前記1ブロックに該当するテキストを直接キーボードで修正可能なテキスト修正エリアを表示する表示制御部と、前記表示制御部に表示された前記テキスト修正エリアを使ってキーボードから入力されたテキストを、前記1ブロックに表示されたテキストと差し替えるテキスト編集部と、を備えることを特徴としている。
【0018】
請求項7の発明は、請求項1に記載の音声認識テキストデータ出力制御装置であって、音声認識処理を行う映像データ、または音声データを収録する第一収録部と、タッチパネルに表示された前記ブロック表示の1ブロックをダブルタップアクションした際に、前記1ブロックに該当するテキストに関連づけられている第一収録部に収録された音声データ再生する音声再生部と、前記1ブロックに該当するテキストに関連づけられている第一収録部に収録された映像データの一部の画像を再生する画像再生部と、を備えることを特徴ととしている。
【0019】
請求項8の発明は請求項1に記載の音声認識テキストデータ出力制御装置であって、音声認識処理を行う映像データ、もしくは音声データを収録する第二収録部と、通常時は前記第二収録部に収録された映像データ、または音声データを一定時間遅延させて等倍再生し、一定時間以上遅延していた場合は規定の倍速再生をする再生部と、前記表示制御部が前記修正エリアを表示した際に、前記再生部に対しスロー再生を指示するスロー再生指示部と、前記表示制御部が前記修正エリアの表示を終了した際に、前記再生部に対し規定の倍速再生を指示する倍速再生指示部と、を備えることを特徴としている。
【0020】
請求項9の発明は、請求項1に記載の音声認識テキストデータ出力制御装置であって、前記テキスト編集部で編集されたテキストデータを放送字幕データとして出力するテキストデータ出力部と、を備えることを特徴としている。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、修正が容易に行うことができるため、オペレータコストを抑えつつ、正確、且つ、迅速に修正することが可能となるため、音声認識テキストデータ出力制御技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】本発明の実施形態に係る情報処理システムの概略構成(システム構成)の一例を示す図である。
【
図2】本発明の実施形態に係る音声認識処理サーバの一例を示す概略構成図(ブロック図)である。
【
図3】本発明の実施形態に係る音声認識テキストデータ出力制御サーバ一例を示す概略構成図(ブロック図)である。
【
図4】本発明の実施形態に係る形態素解析処理サーバの一例を示す概略構成図(ブロック図)である。
【
図5】本発明の実施形態に係る情報処理装置の一例を示す概略構成図(ブロック図)である。
【
図6】本発明の実施形態に係る映像・音声再生装置の一例を示す概略構成図(ブロック図)である。
【
図7】本発明の辞書生成処理例1に係る辞書生成処理制御の一例を示すフローチャートである。
【
図8】本発明の辞書生成処理例1に係る辞書生成処理制御のテキスト選択過程の解説図と選択するための数式例である。
【
図9】本発明の辞書生成処理例1に係る情報処理装置に表示される画面の一例を示す図である。
【
図10】本発明の辞書生成処理例2に係る辞書生成処理制御の一例を示すフローチャートである。
【
図11】本発明の実施形態に係る音声認識処理、テキスト出力制御処理、及びテキストの修正処理の一例を示すフローチャートである。
【
図12】情報処理装置5に表示されるテキスト修正画面の一例を示す図である。
【
図13】情報処理装置5に表示されるテキスト修正画面の一例で、エリア変更ボタンのタッチアクションを示す図である。
【
図14】情報処理装置5に表示されるテキスト修正画面の一例で、下スワイプのタッチアクションを示す図である。
【
図15】情報処理装置5に表示されるテキスト修正画面の一例で、右スワイプのタッチアクションを示す図である。
【
図16】情報処理装置5に表示されるテキスト修正画面の一例で、左スワイプのタッチアクションを示す図である。
【
図17】情報処理装置5に表示されるテキスト修正画面の一例で、シングルタッチアクションを示す図である。
【
図18】情報処理装置5に表示される音声認識確度正答率の一例を示す画面の図である。
【
図19】本発明の映像・音声再生装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【
図20】本発明の映像・音声再生装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。以下の実施の形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をその実施の形態のみに限定する趣旨ではない。また、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、様々な変形が可能である。さらに、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0024】
図1は、本発明の実施形態に係る情報処理システム100の一実施形態を示す概略構成図(システム構成図)である。
図1に示すように、本発明の実施の形態に係る情報処理システム100は、例示的にリアルタイム音声入力処理装置1、音声認識処理サーバ2、音声認識テキストデータ出力制御サーバ3、形態素解析処理サーバ4、情報処理装置5、映像・音声再生装置6及びを備えて構成されている。
【0025】
リアルタイム音声入力処理装置1は、アナログ音声データ及びデジタル音声データをリアルタイムで受信することができる装置である。リアルタイム音声入力処理装置1は、リアルタイム音声データとして受信された音声データを、情報処理システム100内で処理を可能とする形式のデータに変更する機能を有し、例えば、人の声以外の周波数を取り除くノイズキャンセルや、無音区間で区切るなどのデータ処理を行う装置である。
【0026】
音声認識処理サーバ2は、リアルタイム音声入力処理装置1と通信可能に所定のネットワークに接続されたサーバ用コンピュータである。音声認識処理サーバ2は、音声認識処理方法に係るソフトウェアプログラムをサーバ用コンピュータが実行することにより、音声認識処理装置として機能するものである。具体的に、音声認識処理サーバ2は、リアルタイム音声入力処理装置1から送信される音声データを受信し、音声認識処理を実行し、音声認識させた結果であるテキストデータ、および音声データを後段のサーバに送信する。また、音声認識処理の精度を向上させるために、辞書データとなるテキストデータ群を受信する機能を有するものである。さらに、誤った音声認識をした際に、後段の装置で修正を行った場合、その修正の記録を受信する機能も有している。音声認識処理サーバ2は記憶領域を有しており、音声認識処理を実行する際に使用される、単数又は複数の、音声認識プログラム、各種データベース、及び各種モデルが格納されている。なお、本実施形態においては、日本語のみならず、英語等の外国語についても対象としてもよい。音声認識処理サーバ2のさらに具体的な構成及び動作については、後述する。
【0027】
音声認識テキストデータ出力制御サーバ3は、音声認識処理サーバ2、及び後述する形態素解析処理サーバ4はと通信可能に所定のネットワークに接続されたサーバ用コンピュータである。音声認識テキストデータ出力制御サーバ3は、本実施形態に係る音声認識テキストデータ出力制御に係るソフトウェアプログラムをサーバ用コンピュータが実行することにより、音声認識テキストデータ出力制御装置として機能を有するものである。具体的に、音声認識テキストデータ出力制御サーバ3は、音声認識処理サーバ2から受信した音声認識テキストデータと音声データを後述する情報処理装置5に送信しながら、情報処理装置5から受信した修正結果であるテキストデータの出力を制御する。音声認識テキストデータ出力制御サーバ3のさらに具体的な構成及び動作については、後述する。
【0028】
形態素解析処理サーバ4は、音声認識処理サーバ2と通信可能に所定のネットワークに接続されたサーバ用コンピュータである。形態素解析処理サーバ4は、外部のシステムのテキストデータ群又は装置内部のテキストデータ群から受け取ったテキストデータ群を受信し、本実施形態に係る形態素解析処理に係るソフトウェアプログラムをサーバ用コンピュータが実行することにより、辞書データを生成する機能を有するものである。辞書データとなるテキストデータを生成後は音声認識処理サーバ2、もしくは音声認識テキストデータ出力制御サーバ3に辞書データを送信する機能も有する。形態素解析処理サーバ4は記憶領域を有しており、形態素解析処理を実行する際に使用される、単数又は複数の、形態素解析処理プログラム、各種データベースが格納されている。形態素解析処理サーバ4のさらに具体的な構成及び動作については、後述する。
【0029】
情報処理装置5は、形態素解析処理サーバ4から辞書データとなるテキストデータ群を受信し、辞書編集後に再度形態素解析処理サーバ4へ辞書を送信する機能、及び、音声認識テキストデータ出力制御サーバ3から取得したテキストデータを受信及び修正したテキストを音声認識テキストデータ出力制御サーバ3へ出力する機能を有する装置である。情報処理装置5は、汎用のコンピュータ装置であり、例えば、所定のネットワークに接続されたスマートフォン等の携帯電話、タブレット端末、ラップトップ/ノートブック型コンピュータ、及び据え置き型コンピュータ等である。
【0030】
映像・音声再生装置6は、音声認識テキストデータ出力制御サーバ3から制御を受ける機能を有するサーバ用コンピュータ、もしくは専用装置である。映像・音声再生装置6は、外部システムから映像・音声データを受信、一定時間後に映像・音声を再生する。通常は決められた再生速度で再生されているが、音声認識テキストデータ出力制御サーバ3の制御で、再生を停止させたり、少し戻して再生をしたり、倍速再生などを行う装置である。映像・音声再生装置6のさらに具体的な構成及び動作については、後述する。
【0031】
音声認識プログラムは、音声認識処理サーバ2のメインプログラムである上述したサーバ用プログラム等である。音声認識プログラムは、リアルタイム音声入力処理装置1から送信されてくる音声データを基に、情報処理を行うため、記憶領域から呼び出されて実行される。各種データベースは、音声認識処理のために必要な各種辞書、例えば日本語辞書、外国語辞書等が含まれる。各種モデルは、音声認識に使用する音響モデルAMDや言語モデル等を含む。またこの辞書は形態素解析処理サーバ4から受信した辞書データとなるテキストデータ群を受信、もしくは誤った音声認識結果を情報処理装置5で修正した修正データを音声認識テキストデータ出力制御サーバ3経由で受信し、辞書をアップデートする機能を有する。
【0032】
所定のネットワークは、例えばインターネット等を含む情報処理に係る通信回線又は通信網であり、リアルタイム音声入力処理装置1と音声認識処理サーバ2との間、音声認識処理サーバ2と音声認識テキストデータ出力制御サーバ3との間、音声認識処理サーバ2と形態素解析処理サーバ4との間、音声認識テキストデータ出力制御サーバ3と情報処理装置5との間で各種情報及び各種データの送受信が可能なように構成されていれば特に制限されない。所定のネットワークは、例えば、インターネットといった広帯域ネットワーク、携帯電話網といったコアネットワーク、LAN(Local Area Network)、あるいはこれらを組み合わせた狭帯域ネットワークにより実現される。
【0033】
なお、情報処理システム100は、本実施形態では、リアルタイム音声入力処理装置1、音声認識処理サーバ2、音声認識テキストデータ出力制御サーバ3、形態素解析処理サーバ4、情報処理装置5、及び映像・音声再生装置6を一台ずつ備えて構成されているが、必ずしも一台ずつである必要はない。例えば、リアルタイム音声入力処理装置1に関しては、情報処理システム100が扱える音声データ形式で各装置に入力されていれば、設置しなくてもよい。また、情報処理装置5に関しては、複数台設置して、同時に音声認識テキストデータ出力制御サーバ3と通信を行ってもよい。また、音声認識処理サーバ2の機能と音声認識テキストデータ出力制御サーバ3の機能を同一のサーバで構成してもよいし、別の機能を有するサーバ上に機能を持たせてもよい。
【0034】
図2は、本発明の実施形態に係る音声認識処理サーバ2の一例を示す概略構成図(ブロック図)である。
図2に示すように、音声認識処理サーバ2は、例示的に、各種データ及び各種情報を送受信する送受信部21と、テキストデータ及び音声データの出力を制御するための各種処理を実行する情報処理部22と、各種情報及び各種データを記録する記憶部23と、を備えて構成される。なお、情報処理部22は、例えば、不図示であるが、記憶部23に格納されているプログラムをCPU等が実行したりすることにより実現することができる。
【0035】
送受信部21は機能的に、リアルタイム音声データ受信部211と、辞書テキストデータ受信部212と、修正結果テキストデータ受信部213と、音声認識結果テキストデータ/音声データ送信部214と、を含んで構成されている。また、各種データ及び各種情報を送信する送信部(不図示)、及び、各種データ及び各種情報を受信する受信部(不図示)をも含む。
【0036】
リアルタイム音声データ受信部211は、
図1に示すリアルタイム音声入力処理装置1からリアルタイム音声データを受信する。例えば、リアルタイム音声データ受信部211は、
図1に示すリアルタイム音声入力処理装置1が区間分割、及び適正化し、音声が入力された時刻を時刻情報化し、タグ付けされた音声データを受信する。
【0037】
辞書テキストデータ受信部212は、
図1に示す形態素解析処理サーバ4から辞書データとなるテキストデータを受信する。例えば、辞書テキストデータ受信部212は、
図1に示す形態素解析処理サーバ4が外部テキストの形態素解析を実施し、生成した辞書テキストデータ適正なタイミングで受信する。
【0038】
修正結果テキストデータ受信部213は、
図1に示す情報処理装置5からテキスト修正結果データを音声認識テキストデータ出力制御サーバ3経由で受信する。例えば、修正結果テキストデータ受信部213は、
図1に示す情報処理装置5が、字幕を送出する直前で修正したテキストを時刻情報と共に辞書化したテキスト修正結果データを音声認識テキストデータ出力制御サーバ3へ送信し、音声認識テキストデータ出力制御サーバ3から修正結果を受信する。
【0039】
音声認識結果テキストデータ/音声データ送信部214は、音声認識結果であるテキストデータを
図1に示す音声認識テキストデータ出力制御サーバ3へ送信する。例えば、リアルタイム音声データ受信部211で受信したリアルタイム音声データを情報処理部22による音声認識処理でテキスト化し、結果であるテキストデータに音声時刻情報をタグ付けして
図1に示す音声認識テキストデータ出力制御サーバ3へ送信する。また、テキストデータ送信と同時に音声データも送信する。音声認識テキストデータには認識候補が他にある場合、音声認識テキストデータに認識候補テキストを候補順にタグづけして送信する。その認識候補には音声認識の確度の高さを表す音声認識確度データを付与して送信してもよい。
【0040】
情報処理部22は機能的に、音声認識部221と、辞書データ生成部222と、テキスト出力部223と、を含んで構成されている。
【0041】
音声認識部221は、リアルタイム音声データ受信部211から受信した音声データを記憶部23に記憶されている音声認識プログラム(不図示)を使って、音声認識処理を行う。音声認識をする際に、認識候補テキストが他にある場合、認識候補テキストの候補順を認識テキストにタグづけしてもよい。その認識候補テキストには音声認識の確度の高さを表す音声認識確度データを付与して送信してもよい。例えば、このプログラム処理を行う際、記憶部23に記憶されている各モデル、辞書を使うことによって、音声認識の効率を上げている。なお、音声認識部221は受信したリアルタイム音声データに時刻情報のタグ付けを行い、記憶部23に保存する。
【0042】
辞書データ生成部222は、辞書テキストデータ受信部212から受信したテキストデータ、もしくは修正結果テキストデータ受信部213から受信した時刻情報付きテキストデータを、記憶部23に記憶されている辞書に格納できる形式に辞書テキストデータへ変換する処理を行う。
【0043】
テキスト出力部223は、記憶部23に記憶されている辞書を使って、音声認識部221が音声認識データから音声認識処理を行い、音声データをテキスト化した後、そのテキストを出力する処理を行う。
【0044】
記憶部23は、あらかじめ定義された音響モデルAMDと、言語モデルデータLMDと、を記録し、保存されている。音響モデルAMDと、言語モデルデータLMDはあらかじめ定義されており、情報処理システム100内では自動アップデートはされなくてもよいが、外部からのデータ受信(不図示)にてアップデートすることは可能である。音響モデルAMDと、言語モデルデータLMDは、
図1に示す情報処理装置5から修正結果テキストデータ受信部213を通じて受信したテキスト修正結果データを利用し、自動アップデートはされてもよい。
【0045】
記憶部23は、情報処理システム100内で自動アップデートされる辞書データDIDと、を記録し、保存されている。辞書データは辞書データ生成部222によって生成された辞書テキストデータにて自動アップデートされ、適宜辞書テキストデータが音声認識部221の処理を支援する。
【0046】
記憶部23は、リアルタイム音声データ受信部211で受信したリアルタイム音声データに音声認識部221にて時刻情報をタグ付けされた、時刻付き音声データATD2が記録されている。修正結果テキストデータ受信部213で受信したテキスト修正結果データと、最初に受信したリアルタイム音声データに時刻情報をタグ付けした時刻付き音声データATD2を使って、音声認識部221の認識率向上に貢献する。
【0047】
図3は、本発明の実施形態に係る音声認識テキストデータ出力制御サーバ3の一例を示す概略構成図(ブロック図)である。
図3に示すように、音声認識テキストデータ出力制御サーバ3は、例示的に、各種データ及び各種情報を送受信する送受信部31と、テキストデータの修正制御するための各種処理を実行する情報処理部32と、各種情報及び各種データを記録する記憶部33と、を備えて構成される。なお、情報処理部32は、例えば、不図示であるが、記憶部33に格納されているプログラムをCPU等が実行したりすることにより実現することができる。
【0048】
送受信部31は機能的に、音声認識結果テキスト/音声データ受信部311と、放送用テキストデータ送信部312と、辞書テキストデータ受信部313と、を含んで構成されている。また、各種データ及び各種情報を送信する送信部(不図示)、及び、各種データ及び各種情報を受信する受信部(不図示)をも含む。
【0049】
音声認識結果テキスト/音声データ受信部311は、
図1に示す音声認識処理サーバ2から音声認識結果である音声認識結果テキストデータと音声データを受信する。受信した音声認識結果テキストデータと音声データは音声認識処理サーバ2で時刻情報がタグ付けされ、音声認識結果テキストデータを生成した時間が判別できるようにしておく。
【0050】
放送用テキストデータ送信部312は、音声認識結果テキスト/音声データ受信部311で受信した音声認識結果テキストデータを修正した放送用テキストデータを外部システムに送信する。外部システムは放送用字幕を送出するデータに変換するシステムなどが考えられる。
【0051】
辞書テキストデータ受信部313は、
図1に示す形態素解析処理サーバ4から辞書データとなるテキストデータを受信する。例えば、辞書テキストデータ受信部313は、
図1に示す形態素解析処理サーバ4が外部テキストの形態素解析を実施し、生成した辞書テキストデータ適正なタイミングで受信する。
【0052】
辞書用修正結果テキストデータ送信部314は、音声認識結果テキスト/音声データ受信部311で受信した音声認識結果テキストデータを、正しいテキストに修正したテキストデータを
図1に示す音声認識処理サーバ2へ、修正結果テキストデータとして送信する。例えば、修正したテキストデータには、修正前の音声認識結果テキストデータにタグ付けされていた時刻情報を基に時刻情報をタグ付け、もしくは情報処理システム100内で管理されている固有のシステムIDをタグ付けするなどで、修正したデータが特定できるようにしておく。
【0053】
修正前テキスト/音声送信部315は、音声認識結果テキスト/音声データ受信部311で受信した音声認識結果テキストデータと音声データを、
図1に示す情報処理装置5へ、修正前データとして送信する。例えば、受信した音声認識結果テキストデータと音声データを情報処理装置5に送信し、情報処理装置5で音声認識が正しかったか確認ができるようにする。
【0054】
情報処理部32は機能的に、形態素解析部321と、表示制御部322と、テキスト編集部323と、修正結果辞書生成部324と、放送用テキスト出力部325と、を含んで構成されている。
【0055】
形態素解析部321は、音声認識結果データテキスト/音声データ受信部311で受信した音声認識結果データテキストを形態素解析する。形態素解析とは文法的な情報の注記の無い自然言語のテキストデータから、対象言語の文法や、辞書と呼ばれる単語の品詞等の情報にもとづき、形態素の列に分割し、それぞれの形態素の品詞等を判別することをいう。形態素解析を行った前記テキストは形態素毎の列に分割され、後述する表示制御部322で形態素毎にブロック表示制御を行う。
【0056】
表示制御部322は、形態素解析部321で解析したテキストをブロック表示制御を行なって、
図1に示す情報処理装置5へ表示の指示を行う。また情報処理装置5からスワイプアクションや、修正内容にしたがって指示を受けた内容の表示制御を行ない、情報処理装置5へ表示の指示を行う。
【0057】
テキスト編集部323は、音声認識結果データテキスト/音声データ受信部311で受信した音声認識結果データテキストを、情報処理装置5からスワイプアクションや、修正内容にしたがって修正を行う。修正されたテキストは表示制御部322に送られ、修正された内容で情報処理装置5へ表示の指示を行う。
【0058】
修正結果辞書生成部324は、テキスト編集部323で修正した内容を時刻情報と共に記憶部33へ記録可能な形式に生成を行う。例えば、誤った認識結果テキストと、修正後のテキストが時刻情報と共に辞書として記録されることで、同様の誤った認識の防止を支援することができる。
【0059】
放送用テキスト出力部325は、テキスト編集部323で修正を行なったテキスト、またはテキスト編集部323で修正を行わなかったテキストを、放送用テキストとして、情報処理装置5から指示で放送用テキストを出力する。
【0060】
記憶部33は、音声認識結果データテキスト/音声データ受信部311で受信した受信テキストログRTLと、放送用テキストデータ送信部312から送信した送信テキストログSTLと、修正結果辞書生成部324で生成された修正結果である辞書データMDDと、を記録し、保存されている。
【0061】
記憶部33は、音声認識結果データテキスト/音声データ受信部311で受信した音声データに時刻情報がタグ付けされた、時刻付き音声データATD3が記録されている。例えば、受信テキストログRTLと、送信テキストログSTLと、ATD3を送信部(不図示)から情報処理装置5に送信することによって、情報処理装置5で音声認識エンジンが認識しやすい音声を、発声した本人が確認をすることが可能となる。
【0062】
図4は、本発明の実施形態に係る形態素解析処理サーバ4の一例を示す概略構成図(ブロック図)である。
図4に示すように、形態素解析処理サーバ4は、例示的に、各種データ及び各種情報を送受信する送受信部41と、テキストデータ群の解析、及び生成を制御するための各種処理を実行する情報処理部42と、各種情報及び各種データを記録する記憶部43と、を備えて構成される。なお、情報処理部42は、例えば、不図示であるが、記憶部43に格納されているプログラムをCPU等が実行したりすることにより実現することができる。
【0063】
送受信部41は機能的に、外部テキスト受信部411と、辞書データ送信部412と、を含んで構成されている。また、各種データ及び各種情報を送信する送信部(不図示)、及び、各種データ及び各種情報を受信する受信部(不図示)をも含む。
【0064】
外部テキスト受信部411は、外部システム、もしくは形態素解析処理サーバ4内の記憶部43に記録されているテキストを受信する。例えば、前記テキストはインターネット上でSNS(Social Networking Service)等から収集し受信したテキスト、もしくはLAN内でニュース原稿システムといった他システム等から収集し、受信したものでもよい。
【0065】
辞書データ送信部412は、情報処理部42で生成した辞書データを
図1に示す音声認識処理サーバ2へ送信する。例えば、前記辞書データはSNS、及び内部システムから取り込んだ比較的新しい辞書であると、ニュース番組等の音声認識率が上がると期待できる。
【0066】
情報処理部42は機能的に、形態素解析部421と、読みデータ生成部422と、辞書生成部423と、出現スコア計算部424と、を含んで構成されている。
【0067】
形態素解析部421は、外部テキスト受信部411で受信したテキストを形態素解析する。形態素解析とは文法的な情報の注記の無い自然言語のテキストデータから、対象言語の文法や、辞書と呼ばれる単語の品詞等の情報にもとづき、形態素の列に分割し、それぞれの形態素の品詞等を判別することをいう。形態素解析を行った前記テキストは形態素毎の列に分割され、記憶部43に記録、保存をする。
【0068】
読みデータ生成部422は、形態素解析部421で形態素毎の列に分割されたテキストにルビと呼ばれる読み仮名を関連づける。例えば、記憶部43に記録されている読み組み合わせツール432などを利用してルビを検索し、該当するルビを形態素解析部421で形態素毎の列に分割されたテキストにタグ付け等をして、記憶部43に記録、保存をする。
【0069】
辞書生成部423は、読みデータ生成部422でタグ付けされたテキストを、
図1に示す音声認識処理サーバ2へ送信した際に辞書として登録できる形式に整形、生成をする。例えば、形態素解析部421にて品詞毎に分割されたテキストと、読みデータ生成部422でタグ付け等をされた読み仮名を
図1に示す音声認識処理サーバ2が読み込み可能な辞書形式にデータベース化等を行う。
【0070】
出現スコア計算部424は、形態素解析部421で形態素毎の列に分割されたテキストがどの頻度で出現し、分割されたテキストごとにその出現率を付与し、定量評価する出現スコアを計算する。出現スコアの計算例は後述する。
【0071】
記憶部43は、外部テキスト受信部411で受信したテキストを形態素解析部421にて形態素解析をする際に使用する形態素解析ツールMDTと、前記形態素解析を行ったテキストの読み仮名を定義する際に使用する読み合わせツールRBTと、を記録し、保存されている。
【0072】
記憶部43は、外部テキスト受信部411で受信した外部テキストデータODTと、形態素解析部421にて品詞毎に分割されたテキストと、読みデータ生成部422でタグ付け等をされた読み仮名を
図1に示す音声認識処理サーバ2が読み込み可能な辞書形式にデータベース化等を行った辞書生成データDMDと、を記録し、保存されている。
【0073】
図5は、本発明の実施形態に係る情報処理装置5の一例を示す概略構成図(ブロック図)である。
図5に示すように、情報処理装置5は、例示的に、各種情報を送受信する送受信部51と、モニタ等に表示を行う表示部52、各種制御するための各種処理を実行する情報処理部53と、プログラムを記録する記憶部54と、を備えて構成される。情報処理装置5は、汎用のコンピュータ装置であるため、送受信部51と、モニタ等に表示を行う表示部52に特徴は必要なく、一般の汎用のコンピュータ装置と同等のものである。表示部52は内蔵されるタッチパネルでもよいし、外部モニタに出力する出力ポートでも良い。
【0074】
情報処理部53は機能的に、表示制御部531と、テキスト編集部532と、を含んで構成されている。
【0075】
表示制御部531は、音声認識テキストデータ出力制御サーバ3等で形態素解析された形態素ごとのテキストを後述するブロック表示にしたり、スワイプアクションにあわせてブロックを移動させたり、修正エリア52dを表示するよう、表示部52の制御をおこなう。なお、ブロックの移動はブロック操作に好奇心が湧くようにアニメーション表示制御をしてもよい。
【0076】
テキスト編集部532は、表示制御部531の表示、操作に合わせてブロック内のテキストの編集を行う。たとえばブロックを下スワイプアクションした際にはテキストの後ろに改行コードを挿入したり、ブロックを上スワイプアクションした際にはブロック内テキストを削除したり、ブロックを左横スワイプアクションをした際には、選択した句読点や区切記号などを挿入したり、ブロックをタップアクションした際には表示制御部531によって表示指示された表示部52に表示されている修正エリア52dのテキストとブロック内のテキストを差し替えたりして、テキストの編集を行っていく。
【0077】
記憶部54は、汎用のコンピュータブラウザなどのアプリケーションや各種プログラムが保存されている。
【0078】
図6は、本発明の実施形態に係る映像・音声再生装置6の一例を示す概略構成図(ブロック図)である。
図6に示すように、映像・音声再生装置6は、例示的に、映像・音声データ及び各種情報を送受信する送受信部61と、映像・音声の収録、再生制御するための各種処理を実行する情報処理部62と、収録した映像・音声データ及び設定データを記録する記憶部63と、を備えて構成される。なお、情報処理部62は、例えば、不図示であるが、記憶部63に格納されているプログラムをCPU等が実行したりすることにより実現することができる。
【0079】
送受信部61は機能的に、映像音声データ受信部611と、映像音声データ再生部612と、外部制御受信部613と、を含んで構成されている。また、各種データ及び各種情報を送信する送信部(不図示)、及び、各種データ及び各種情報を受信する受信部(不図示)をも含む。
【0080】
映像音声データ受信部611は、情報処理システム100を利用して字幕放送を行う映像音声データを受信する。この映像音声データの音声データを使って情報処理システム100は音声認識処理を行うが、この映像音声データもオペレータが修正するときに必要なモニタに利用するデータである。
【0081】
映像音声データ再生部612は、映像モニタ、スピーカーなどに接続し、映像音声データを再生する。音声認識テキストデータ出力制御サーバ3の音声認識結果データテキスト/音声データ受信部311で受信した音声認識結果データテキストを、テキスト編集部323で情報処理装置5からスワイプアクションや、修正内容にしたがって修正を行う際に、修正箇所を確認するために参考とする映像・音声を再生するものである。
【0082】
外部制御受信部613は、映像音声データ再生部612で映像音声データを再生する際に、再生スピードや再生モード(動画や静止画)をコントローする信号を受信する。音声認識テキストデータ出力制御サーバ3の音声認識結果データテキスト/音声データ受信部311で受信した音声認識結果データテキストを、テキスト編集部323で情報処理装置5からスワイプアクションや、修正内容にしたがって修正を行う際に、修正に合わせた制御信号が出力されて、修正箇所を確認するために参考とする映像・音声の再生スピード等を制御するものである。
【0083】
情報処理部62は機能的に、収録制御部621と、音声再生部622と、画像再生部623と、スロー再生指示部624と、倍速再生指示部625と、を含んで構成されている。
【0084】
収録制御部621は、映像音声データ受信部611で受信した字幕放送を行う映像音声データ収録するコントロールを行う。例えば、情報処理システム100が稼働した際に自動で入力された映像音声データの収録を開始したり、情報処理システム100が終了した際に、収録を終了させるコントロールを収録制御部621から行う。
【0085】
音声再生部622は、映像音声データ受信部611で受信した字幕放送を行う映像音声データの音声部分のみを再生をコントロールする。例えば、音声認識テキストデータ出力制御サーバ3の音声認識結果データテキスト/音声データ受信部311で受信した音声認識結果データテキストを、テキスト編集部323で情報処理装置5からスワイプアクションや、修正内容にしたがって修正する際、音声を聞き直したい場合に、外部制御受信部613から受信した聞き直しの制御信号がタイムコードとともに送られ、音声再生部622は指定されたタイムコードから音声の再生を行う。
【0086】
画像再生部623は、映像音声データ受信部611で受信した字幕放送を行う映像音声データの映像を静止画として取り出した部分のみを再生をコントロールする。例えば、音声認識テキストデータ出力制御サーバ3の音声認識結果データテキスト/音声データ受信部311で受信した音声認識結果データテキストを、テキスト編集部323で情報処理装置5からスワイプアクションや、修正内容にしたがって修正する際、音声を聞き直したい場合に、外部制御受信部613から受信した聞き直しの制御信号がタイムコードとともに送られ、音声再生部622は指定されたタイムコードから映像部分の画像再生を行う。
【0087】
スロー再生指示部624は、映像音声データ受信部611で受信した字幕放送を行う映像音声データの再生をコントロールする。例えば、音声認識テキストデータ出力制御サーバ3の音声認識結果データテキスト/音声データ受信部311で受信した音声認識結果データテキストを、テキスト編集部323で情報処理装置5からスワイプアクションや、修正内容にしたがって修正する際、映像音声再生している場面が修正箇所よりも先にいかないように、映像音声データ再生部612に対し、スロー再生指示を行う。
【0088】
倍速再生指示部625は、映像音声データ受信部611で受信した字幕放送を行う映像音声データの再生をコントロールする。例えば、音声認識テキストデータ出力制御サーバ3の音声認識結果データテキスト/音声データ受信部311で受信した音声認識結果データテキストを、テキスト編集部323で情報処理装置5からスワイプアクションや、修正内容にしたがって修正を行った後で、映像音声再生している場面が確認箇所から遅れている場合は、映像音声データ再生部612に対し、倍速再生指示を行う。倍速再生指示は2倍という意味ではなく、1.2倍、1.3倍といったn倍速を表す。
【0089】
記憶部63は、映像音声データ受信部611で受信した映像・音声データVADと、再生コントロール設定値等のデータSUDと、を記録し、保存されている。
【0090】
<辞書生成処理例1>
図7、
図8、及び
図9を参照して、辞書生成処理、もしくは出力制御処理としての、テキストデータの出力及び音声データの制御処理を実施例1として説明する。
図6は、本発明の実施形態に係るデータ辞書生成処理の一例を示すフローチャートである。
【0091】
(ステップS1)
形態素解析処理サーバ4は、外部システム、もしくは形態素解析処理サーバ4内の
図4に示す記憶部43に記録されているテキストを受信する。例えば、前記テキストはインターネット上でSNS(Social Networking Service)等から収集し受信したテキスト、もしくはLAN内でニュース原稿システムといった他システム等から収集し受信したものでもよい。
【0092】
(ステップS2)
形態素解析処理サーバ4は、前記受信したテキストを形態素解析する。形態素解析とは前記同様の解析を意味し、文法的な情報の注記の無い自然言語のテキストデータから、対象言語の文法や、辞書と呼ばれる単語の品詞等の情報にもとづき、形態素の列に分割し、それぞれの形態素の品詞等を判別することをいう。
【0093】
(ステップS3)
図4に示す形態素解析部421で形態素毎の列に分割されたテキスト(以下辞書単語)にルビと呼ばれる読み仮名を関連づける。例えば、
図4に示す記憶部43に記録されている読み合わせツールRBTなどを利用してルビを検索し、該当するルビを形態素解析部421で形態素毎の列に分割された辞書単語にタグ付け等をして、記憶部43に記録、保存をする。もしく前記受信テキストにルビを振るルールが定義されていれば、それを基にルビを振ってもよい。
【0094】
(ステップS4)
図4に示す出現スコア計算部424で辞書単語の出現率を定量評価する出現スコアを計算する。
図8を参照して出現スコアの計算方法を説明する。TLは時刻の流れを表す軸タイムラインであり、どのタイミングでそのテキストが取り込まれたかをタイムライン上で表している。またこの出現スコアを作成する開始タイミングをAStとし、このAStの数値を変更しながら音声認識の制度を高めていく。tpが現在時刻を表し、時刻を数値化した場合、t1<t8<tpという関係が成り立つ。このような条件とした場合、たとえば以下のような式で出現スコアを定義しても良い。
(出現スコア式)
現在時刻から離れた時間ほど、tp-tkは大きな値となり、その逆数は小さくなる。この数値の総和の対数を取ることにより、出現スコアは多く出現すれば大きくなり、時刻が過ぎればすぎるほど小さくなる数値となる。
例えば「国会会期末」といったテキストがt1のタイミングでW1として、t2のタイミングでW2として、t4のタイミングでw3として、t6のタイミングでW6として、t8のタイミングでW8として出現していた場合、計算式はCS内のような式が成り立つ。「労働災害」「原辰徳」といったワードも同様である。出現回数も多く、現在時刻直近で出現した「国会会期末」の出現スコアAS1と、「労働災害」の出現スコアAS2は通常AS1>AS2といった関係になるが、「原辰徳」の出現スコアAS3と前記AS2の関係は双方の出現時間によって関係が変わってくる。前記出現スコアは定量評価値として、音声認識処理の際に認識結果確率の増減に利用する。
【0095】
(ステップS5a)
情報処理装置5は形態素解析処理サーバ4に対し、辞書単語表示の要求を行う。
【0096】
(ステップS5b)
辞書単語表示の要求に対し、形態素解析処理サーバ4は前記形態素毎の列に分割されたルビに当たる辞書単語にタグ付け等された辞書を情報処理装置5に送信して辞書の表示をする。
図9は情報処理装置5に表示される画面の一例を示す図である。
図9を参照しながら、
図1に示す情報処理装置5の表示部52に表示される、辞書登録画面について説明する。辞書登録表示画面は、例えば入力された原稿テキストの放送番組名501が放送時間と共に表示される。どの辞書単語群、もしくは辞書単語を登録するか、選択ボタン502、503が用意されている。表には形態素解析によって、分割された辞書単語となるテキスト504、それに対する読み表示505、その元となるテキストが登録された時間506などが表示されている。なお、出現スコアはここに表記しなくてもよいし、してもよい。
【0097】
(ステップS6)
登録される放送番組名501、もしくは辞書単語となるテキスト504をボタン502、もしくは503を選択した後、辞書登録ボタン507を押下する。押下後は
図7に戻り、選択された辞書単語を外部に送信する処理の準備を行う。また、
図8に示した出現スコアAStは出現スコア作成タイミング表示エリア508に表示され、手動で変更することができる。
【0098】
(ステップS7)
情報処理装置5上で選択された辞書単語送信処理により、形態素解析処理サーバ4に辞書単語群の送信指示が送信される。辞書単語群は辞書単語の選択はカテゴリ毎に送信されてもよいし、受信した時間毎に単語群毎に送信してもよい。
【0099】
(ステップS8)
送信指示を受けた形態素解析処理サーバ4は
図4の辞書生成部423を使って、読みデータ生成部422でタグ付けされたテキストを、音声認識処理サーバ2へ送信した際に辞書として登録できる形式に整形、生成をする変換処理を行う。
【0100】
(ステップS9a)
前記ステップで変換処理をした辞書単語群は音声認識処理サーバ2へ送信する。
【0101】
(ステップS9b)
ステップS9aと同様に変換処理をした辞書単語群は音声認識テキストデータ出力制御サーバ3へ送信する。
【0102】
(ステップS10a)
辞書単語群を受信した音声認識処理サーバ2は、この辞書を利用して音声認識処理を行う。音声認識処理は後述するステップS23と同様である。
【0103】
(ステップS10b)
辞書単語群を受信した音声認識テキストデータ出力制御サーバ3は、この辞書を利用してテキスト修正処理を行う。テキスト修正処理は後述するステップS28と同様である。
【0104】
<辞書生成処理例2>
次に
図10を参照して、辞書生成処理、もしくは出力制御処理としての、テキストデータの出力及び音声データの制御処理を実施例2として説明する。
図9は、本発明の実施形態に係るデータ辞書生成処理の一例を示すフローチャートである。
【0105】
(ステップS11)から(ステップS14)
上記ステップは
図7のステップS1からステップS4のステップと同様である。
【0106】
(ステップS15)
形態素解析処理サーバ4は自動で辞書単語登録を行う辞書単語を選択する。自動選択の選択基準はステップS19で後述する。
【0107】
(ステップS16)
自動で辞書単語を選択した形態素解析処理サーバ4は
図4の辞書生成部423を使って、読みデータ生成部422でタグ付けされたテキストを、音声認識処理サーバ2へ送信した際に辞書として登録できる形式に整形、生成をする変換処理を行う。
【0108】
(ステップS17)
前記ステップで変換処理をした辞書単語群は音声認識処理サーバ2へ送信する。
【0109】
(ステップS18)
辞書単語群を受信した音声認識処理サーバ2は、この辞書を利用して音声認識処理を行う。音声認識処理は後述するステップS23と同様である。
【0110】
(ステップS19)
音声認識処理サーバ2は、音声認識テキストデータ出力制御サーバ3から受信した時刻情報付き音声認識確度正答率を形態素解析処理サーバ4に送信をする。音声認識確度正答率とは、音声認識をした際に、音声認識結果であるテキストの他にその認識確率の高さである音声認識確度データを送信するが、音声認識確度と実際の認識正答がどの程度マッチングしていたかを表す確率のことをいう。形態素解析処理サーバ4は自動で選択した辞書と前記音声認識確度正答率を対比しデータベース化等を行う。生成されたデータベースから深層学習を行い、最適値を自動で算出していく仕組みを導入してもよい。具体例に関しては後述する(ステップS32)、(ステップS33)にて説明する。
【0111】
<音声認識テキストデータ出力実施例>
次に
図11乃至
図17を参照して、音声認識処理、テキスト出力制御処理、及びテキストの修正処理を実施例として説明する。
図11は、本発明の実施形態に係る音声認識処理、テキスト出力制御処理、及びテキストの修正処理の一例を示すフローチャートである。
【0112】
(ステップS21)
リアルタイム音声入力処理装置1は、音声データを受信する。例えば、映像データからDEMUXした音声データであってもよいし、デジタル音声データはもちろん、アナログ音声データでもよい。リアルタイム音声入力処理装置1はリアルタイム音声を処理することを前提としているため、受信方法はストリーム、もしくは連続したアナログ音声を想定している。
【0113】
(ステップS22)
リアルタイム音声入力処理装置1は、前記受信音声データの音声認識精度を上げるための処理を行う。例えば、前記音声データにおける無音区間を特定し、当該区間において音声データを区切る処理や、音声データを分割するルールを作成し、当該ルールに基づいて分割処理を実行してもよい。また、例えば、音声データから人間の声に近い周波数以外の周波数音域を低減させるノイズキャンセルなどの処理を実行してもよい。処理をした際には音声データの受信時刻を処理済み音声データに紐づけるようにタグづけなどの処理をしておく。
【0114】
(ステップS23)
リアルタイム音声入力処理装置11は、前記処置を行った処置済音声データを、音声認識処理サーバ2へ送信する。
【0115】
(ステップS24)
音声認識処理サーバ2は、前記処理済音声データを受診後、前記処理済音声データを音声認識する。音声認識処理サーバ2は、例えば、未知のパラメータに従って確率的に変化する現象をモデル化する分析技術手法であるHMM(Hidden Markov Model)(隠れマルコフモデル)により、入力された音声データを文字列データに変換する。なお、他の分析技術手法として、DPマッチングやニューラルネットワーク等を採用してもよい。また、ステップS9やS17で受け取った出現スコアを使って、言語モデルの絶えずアップデート行い、辞書単語をその都度増やしたり減らしたりしてもよい。この際、ステップS9、ステップS17の音声認識処理と同様の処理となるが、ステップS9、ステップS17では受信した辞書を利用しての音声認識となるため、音声認識確度の上昇が期待できる。
【0116】
(ステップS25)
音声認識処理サーバ2は、音声認識処理をした後、認識候補テキストそれぞれの音声認識精度の確率の高さを表す、音声認識確度を計算する。その後、音声認識処理サーバ2は前記音声認識結果であるテキスト等を送信する。例えば、送信するテキスト等とは、認識候補テキストと、その区間の音声データ、他に認識候補テキストがあればその認識候補テキスト、それぞれの認識候補テキストの音声認識確度の高さを表す音声認識確度データ等である。
【0117】
(ステップS26)
音声認識テキストデータ出力制御サーバ3は、受信したテキスト等を同時に、もしくは別ルートで受信した音声データ再生と共に表示できるように、処理を行う。例えば、テキスト修正を行いやすくするために、音声再生よりもテキストを早く表示させる処理を行っておく。
【0118】
(ステップS27)
情報処理装置5の要求を受けた音声認識テキストデータ出力制御サーバ3は、処理を行ったテキスト群と音声データを情報処理装置5に送信を行う。
【0119】
(ステップS28)
情報処理装置5は受信した音声認識テキストデータの修正を行う。
図12は情報処理装置5に表示されるテキスト修正画面の一例を示す図である。
図12を参照しながら、
図5に示す情報処理装置5の表示部52に表示される、テキストデータ群を含む画面の一例を説明する。表示部52はタッチパネル画面を前提にタッチパネル操作で説明するが、通常のモニタをマウス操作で行っても良い。音声認識テキストデータ出力制御サーバ3は音声認識結果テキスト/音声データ受信部311で受信した音声認識結果テキストを形態素解析部321で形態素解析を行う。形態素解析とは前記同様の解析を意味し、文法的な情報の注記の無い自然言語のテキストデータから、対象言語の文法や、辞書と呼ばれる単語の品詞等の情報にもとづき、形態素の列に分割し、それぞれの形態素の品詞等を判別することをいう。形態素解析されたテキストは形態素ごとに、情報処理装置5に送られ、表示部52には修正エリア52aの中に511乃至516のようにブロックごとに分けられて表示される。
【0120】
修正エリア52aに入らなかった前記音声認識結果テキストは待機エリア52bに表示される。待機エリア52bは前記のようなブロック表示をしても良いし、しなくても良い。修正エリア52aにまだテキストが入る余地がある場合は、
図13のようにエリア変更ボタン52cをタッチアクション、もしくは選択することで待機エリア52bの最上段のテキストを修正エリア52aに入れることができる。
【0121】
修正エリア52aではブロックを自由に動かすことができる。例えばブロック516「より」を下段に改行したい場合は、
図14のようにしたタッチパネル上でブロック516を選択し、下スワイプすることによって改行を行うことが可能となる。
【0122】
また修正エリア52aでブロックをまとめて編集や削除したい場合には、
図15のように例えばブロック511を選択して、ブロック511からブロック513まで右スワイプすることにより、新たに結合されたブロック511aが生まれる。これにより、後述するこのブロックをまとめて編集したり、削除をしたりすることが可能となる。
【0123】
さらに修正エリア52aでブロック間に、テキストを挿入したい場合には、
図16のように例えばブロック515を選択して、ブロック515を左スワイプすることにより、ブロック514とブロック515がぶつかったイメージで、間に隙間が生まれ、あらかじめ用意されたテキスト群の1つのテキストを挿入することができる。
【0124】
上記のアクションの他に、テキスト自体を修正したい場合には、
図17のように例えばブロック513をシングルタッチすることにより、待機エリア52bが修正エリア52dに変わり、キーボード等で入力することが可能となり、文字自体を修正することができる。
【0125】
これらのアクションで正しく修正された音声認識テキストデータは、
図12の修正エリア52a内のTAKEボタン517をシングルタップ、もしくはダブルタップ、及び押下することによって確定する。
【0126】
(ステップS29)
図11に戻り、ステップS28で確定した字幕用テキストは字幕システムで受信可能なフォーマットに変換して、後段の前記字幕システムに送信する。テキストのフォーマットは放送規格ARIBフォーマットB37形式でもよいし、Web配信形式であるWebVtt(Web Video Text Tracks)形式でもよい。
【0127】
(ステップS30)
ステップS28で確定した字幕用テキストが修正されていた場合は、選択された認識候補テキストにタグづけされていた音声認識確度データと共に確定した修正テキストを前段の音声認識テキストデータ出力制御サーバ3へ送信する。
【0128】
(ステップS31)
ステップS30で修正テキストを受信した音声認識テキストデータ出力制御サーバ3は音声認識確度正答率を計算する。
図18は情報処理装置5に表示される音声認識確度正答率の一例を示す画面の図である。音声認識後に確定させたテキストがcn個とする。最初の確定テキストは「高速道路の」が正答であり、音声認識確度が90%だったとすると、音声認識正答確度CPの数値0.9に正答係数yを乗じ、それ以外のテキストは音声認識誤答確度IPの数値と誤答係数zを乗じ、その総和を計算し、そのテキストの音声認識確度正答率M1とする。同様にM2、M3と計算を実施し、Mkの総和に正答率変数wを乗じて、確定させたテキスト数cnで割ると、音声認識確度正答率が求められる。変数y、z、wはそれぞれ深層学習で適切な数値に変更を加えていってもよい。
【0129】
(ステップS32)
図11に戻り説明する。認識候補テキスト、及び修正テキストを受信した音声認識テキストデータ出力制御サーバ3は、辞書化する。例えば、音声認識確度正答率が高いテキストは音声認識確度が高いと判断し辞書化しなくてもよいが、音声認識確度正答率が低いテキストは優先的に辞書化を実施していく。全体の音声認識確度の数値が上がらない場合は、辞書を作成し始めるタイミングに1たる
図8に示した出現スコア作成タイミングAStを深層学習によって進めてもよいし、戻してもよい。
【0130】
(ステップS33)
音声認識テキストデータ出力制御サーバ3は、ステップS31で辞書化した辞書データと、計算した音声認識確度正答率を、音声認識プログラムを有する音声認識処理サーバ2へ送信する。
【0131】
(ステップS34)
音声認識処理サーバ2は受信した辞書データと、音声認識確度正答率を音声認識プログラムに組み込み、
図2に図示した記憶部23内の辞書データDIDに辞書データを記憶する。例えば、この辞書データ、音声認識確度正答率を基に記憶部23内の言語モデルデータLMDのアップデートを行ってもよい。
【0132】
<映像音声モニタ実施例1>
音声認識によって得られたテキストが正しかったかもう一度聴きたい際に、映像音声を確認するためのモニタ環境としての映像・音声再生装置6の動作例について
図19を参照しながら説明する。
図19は、本発明の映像・音声再生装置6の動作の一例を示すフローチャートである。
【0133】
(ステップS41)
映像・音声再生装置6は、
図6に示す映像音声データ受信部611を使って映像音声を受信する。
【0134】
(ステップS42)
映像・音声再生装置6は、
図6に示す映像音声データ受信部611で受信したデータの収録制御部621を使って、記憶部63へ映像・音声収録データとして収録を行う。この際、映像音声データは圧縮処理を行っても良いし、しなくても良い。
【0135】
(ステップS43)
映像・音声再生装置6は自動再生を行う。この時の再生は遅延再生をしても良いし、しなくても良い。
【0136】
(ステップS44)
情報処理装置5は、音声認識によって得られたテキストが正しかったかどうかを確認する際に、
図11に示すブロック521乃至ブロック516をダブルタップアクションする。その際に情報処理装置5はその音声認識テキストのブロックに対応する音声のタイムコードを読み出す。
【0137】
(ステップS45)
情報処理装置5は、音声認識テキストデータ出力制御サーバ3に対して、ダブルタップされた音声認識テキストのブロックに対応するタイムコード(TC)を付与して、戻し再生指示を伝える。
【0138】
(ステップS46)
情報処理装置5から戻し再生指示を受け取った音声認識テキストデータ出力制御サーバ3は、戻し再生モードに切り替える。
【0139】
(ステップS47)
音声認識テキストデータ出力制御サーバ3は、映像・音声再生装置6に対して、戻し再生モードを伝えるため、戻し再生指示を出力する。
【0140】
(ステップS48)
音声認識テキストデータ出力制御サーバ3から戻し指示を、
図6に記載の外部制御受信部613で受けた映像・音声再生装置6は音声再生部622、画像再生部623から映像音声データ再生部612に戻し再生の指示を出し、映像音声データ再生部612は一旦再生をストップし、対応するタイムコードの映像部分の映像の静止画像を再生するとともに、音声の再生を行う。
【0141】
(ステップS49)
音声認識テキストデータ出力制御サーバ3は一定時間の再生を終えると、通常再生に追いつくまで倍速再生を行う。倍速再生とは前述したとおり2倍という意味ではなく、1.2倍、1.3倍といったn倍速を表す。
【0142】
(ステップS50)
映像・音声再生装置6は映像音声データ再生部612で映像・音声の倍速再生処理を行うが、規定のディレイ値に追い付いたかどうかを判断し、追いついていれば映像音声データ再生部612に倍速再生指示はストップし、ステップS43の通常再生に戻す。戻っていなければステップS49のとおり倍速再生を続ける。このステップを続けながら音声認識テキスト修正を行っていき、放送字幕のテキストを作成していく。
【0143】
<映像音声モニタ実施例2>
音声認識によって得られたテキストを修正する際(ステップS28)に、映像音声を確認するためのモニタ環境としての映像・音声再生装置6の動作例について
図20を参照しながら説明する。
図20は、本発明の映像・音声再生装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【0144】
(ステップS51)
映像・音声再生装置6は、
図6に示す映像音声データ受信部611を使って映像音声を受信する。
【0145】
(ステップS52)
映像・音声再生装置6は、
図6に示す映像音声データ受信部611で受信したデータの収録制御部621を使って、記憶部63へ映像・音声収録データとして収録を行う。この際、映像音声データは圧縮処理を行っても良いし、しなくても良い。
【0146】
(ステップS53)
映像・音声再生装置6は、ステップS52の数秒後にディレイ再生(遅延再生)を行う。遅延秒数は
図6に示す記憶部63の設定データSUDで設定されている値によって決定されるが、音声認識テキストが表示されてから、モニタの映像音声が再生されることが好ましく、音声認識処理が行われる平均時間を遅延量として設定していることが望ましい。
【0147】
(ステップS54)
情報処理装置5は、音声認識によって得られたテキストが誤っているとオペレータが判断した場合、テキストを修正する(ステップS28)。その際に修正アクション行う、例えば
図17のように修正エリア52dを登場させるが、キーボードで修正が行われる際、この時間は修正オペレータの聞き取り作業ができなくなるため、再生を止めるか再生を止めたり、遅くしたりする必要が出てくる。
【0148】
(ステップS55)
情報処理装置5は、音声認識テキストデータ出力制御サーバ3に対して、修正中であることを伝えるため、修正中ステータスを出力する。
【0149】
(ステップS56)
情報処理装置5から修正中ステータスを受け取った音声認識テキストデータ出力制御サーバ3は、スロー再生制御ステータスに切り替える。
【0150】
(ステップS57)
音声認識テキストデータ出力制御サーバ3は、映像・音声再生装置6に対して、スロー再生制御ステータスを伝えるため、スロー再生指示を出力する。
【0151】
(ステップS58)
音声認識テキストデータ出力制御サーバ3からスロー再生指示を、
図6に記載の外部制御受信部613で受けた映像・音声再生装置6はスロー再生指示部624から映像音声データ再生部612にスロー再生指示を出し、映像音声データ再生部612は映像・音声のスロー再生処理を行う。
【0152】
(ステップS59)
情報処理装置5は、修正が完了した場合、例えば
図12のTAKEボタン517を押下した際には修正が完了したことを示し、再生が規定ディレイ値に追いつくために倍速再生にする必要がある。
【0153】
(ステップS60)
情報処理装置5は、音声認識テキストデータ出力制御サーバ3に対して、修正が終了したことを伝えるため、通常ステータスを出力する。
【0154】
(ステップS61)
情報処理装置5から通常ステータスを受け取った音声認識テキストデータ出力制御サーバ3は、倍速再生制御ステータスに切り替える。
【0155】
(ステップS62)
音声認識テキストデータ出力制御サーバ3は、映像・音声再生装置6に対して、倍速再生制御ステータスを伝えるため、倍速再生指示を出力する。
【0156】
(ステップS63)
音声認識テキストデータ出力制御サーバ3から倍速再生指示を、
図6に記載の外部制御受信部613で受けた映像・音声再生装置6は倍速再生指示部625から映像音声データ再生部612に倍速再生指示を出し、映像音声データ再生部612は映像・音声の倍速再生処理を行う。倍速再生とは前述したとおり2倍という意味ではなく、1.2倍、1.3倍といったn倍速を表す。
【0157】
(ステップS64)
映像・音声再生装置6は映像音声データ再生部612で映像・音声の倍速再生処理を行うが、規定のディレイ値に追い付いたかどうかを判断し、追いついていれば映像音声データ再生部612に倍速再生指示はストップし、ステップS53の通常再生に戻す。戻っていなければステップS63のとおり倍速再生を続ける。このステップを続けながら音声認識テキスト修正を行っていき、放送字幕のテキストを作成していく。
【符号の説明】
【0158】
1 リアルタイム音声入力処理装置
2 音声認識処理サーバ
3 音声認識テキストデータ出力制御サーバ
4 形態素解析サーバ
5 情報処理装置
6 映像・音声再生装置
21 音声認識処理サーバ送受信部
22 音声認識処理サーバ情報処理部
23 音声認識処理サーバ記憶部
31 音声認識テキストデータ出力制御サーバ送受信部
32 音声認識テキストデータ出力制御サーバ情報処理部
33 音声認識テキストデータ出力制御サーバ記憶部
51 情報処理装置送受信部
52 情報処理装置表示部
53 情報処理装置情報処理
54 情報処理装置記憶部
41 形態素解析サーバ送受信部
42 形態素解析サーバ情報処理部
43 形態素解析サーバ記憶部
61 映像・音声再生装置送受信部
62 映像・音声再生装置情報処理部
63 映像・音声再生装置記憶部
100 情報処理システム
211 リアルタイム音声データ受信部
212 辞書テキストデータ受信部
213 修正結果テキストデータ受信部
214 音声認識結果テキストデータ/音声データ送信部
221 音声認識部
222 辞書データ生成部
223 テキスト出力部
311 音声認識結果テキスト/音声データ受信部
312 放送用テキストデータ送信部
313 辞書用修正結果テキストデータ送信部
314 修正前テキスト/音声送信部
321 音声認識結果修正処理部
322 修正結果辞書生成部
323 放送用テキスト出力部
324 修正前テキスト/音声出力部
411 外部テキスト受信部
412 辞書データ送信部
421 形態素解析部
422 読みデータ生成部
423 辞書生成部
424 出現スコア計算部
611 映像音声データ受信部
612 映像音声再生部
613 外部制御受信部
621 収録制御部
622 音声再生部
623 画像再生部
624 スロー再生指示部
625 倍速再生指示部
AMD 音響モデルデータ
ATD2 時刻付音声データ
ATD3 時刻付音声データ
DID 辞書データ
DMD 辞書生成データ
LMD 言語モデルデータ
MDD 修正結果辞書データ
MDT 形態素解析ツール
OTD 外部テキストデータ
RBT 読み合わせツール
RTL 受信テキストログ
STL 送信テキストログ
SUL 設定データ
VAD 映像・音声収録データ
【手続補正書】
【提出日】2021-05-11
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
音声データ及び前記音声データを音声認識させた結果であるテキストデータの出力を制御する音声認識テキストデータ出力制御装置であって、
音声認識処理手段で得られたテキストデータ群を形態素解析する解析手段と、
前記解析手段で解析されたテキストデータ群を形態素ごとにブロック表示で表示制御を行い、前記表示制御で表示された前記ブロック表示の複数ブロックを跨いで右横スワイプアクションした際に、前記複数ブロックを1ブロックにまとめてブロック表示制御する表示制御部と、
を備えることを特徴とした音声認識テキストデータ出力制御装置。
【請求項2】
請求項1に記載の音声認識テキストデータ出力制御装置であって、
音声認識処理を行う映像データ、または音声データを収録する第一収録部と、
前記表示制御で表示された前記ブロック表示の1ブロックをダブルタップアクションした際に、前記1ブロックに該当するテキストに関連づけられている第一収録部に収録された音声データ再生する音声再生部と、
前記1ブロックに該当するテキストに関連づけられている第一収録部に収録された映像データの一部の画像を再生する画像再生部と、
を備えることを特徴とした音声認識テキストデータ出力制御装置。
【請求項3】
音声データ及び前記音声データを音声認識させた結果であるテキストデータの出力を制御する音声認識テキストデータ出力制御装置であって、
音声認識処理手段で得られたテキストデータ群を形態素解析する解析手段と、
前記解析手段で解析されたテキストデータ群を形態素ごとにブロック表示で表示制御を行い、前記表示制御で表示された前記ブロック表示の1ブロックを上スワイプアクションした際に、前記1ブロックを消去して表示、及び前記ブロック表示の1ブロックを下スワイプアクションした際に、前記1ブロック以降のブロックは前記1ブロックよりも下段に表示制御する表示制御部と、
前記表示制御で表示された前記ブロック表示の1ブロックを上スワイプアクションし、前記1ブロックを消去して表示したと同時に、前記1ブロックに該当するテキストを削除する、及び前記ブロック表示の1ブロックを下スワイプアクションし、前記1ブロック以降のブロックは前記1ブロックよりも下段に表示制御すると同時に、前記1ブロックに該当するテキストの後ろに改行コードを挿入するテキスト編集部と、
を備えることを特徴とした音声認識テキストデータ出力制御装置。
【請求項4】
請求項3に記載の音声認識テキストデータ出力制御装置であって、
前記表示制御で表示された前記ブロック表示の複数ブロックを跨いで右横スワイプアクションした際に、前記複数ブロックを1ブロックにまとめてブロック表示制御する表示制御部と、
を備えることを特徴とした音声認識テキストデータ出力制御装置。
【請求項5】
音声データ及び前記音声データを音声認識させた結果であるテキストデータの出力を制御する音声認識テキストデータ出力制御装置であって、
音声認識処理手段で得られたテキストデータ群を形態素解析する解析手段と、
前記解析手段で解析されたテキストデータ群を形態素ごとにブロック表示で表示制御を行う表示制御を行い、前記表示制御で表示された前記ブロック表示の1ブロックをタップアクションした際に、前記1ブロックに該当するテキストを直接キーボードで修正可能なテキスト修正エリアを表示制御する表示制御部と、
音声認識処理を行う映像データ、もしくは音声データを収録する第二収録部と、
通常時は前記第二収録部に収録された映像データ、または音声データを映像音声データ受信時から設定した時間を遅延させて等倍再生し、前記設定した時間以上遅延していた場合は規定の倍速再生をする再生部と、
前記表示制御部が前記修正エリアを表示した際に、前記再生部に対しスロー再生を指示するスロー再生指示部と、
前記表示制御部が前記修正エリアの表示を終了した際に、前記再生部に対し規定の倍速再生を指示する倍速再生指示部と、
を備えることを特徴とした音声認識テキストデータ出力制御装置。
【請求項6】
請求項5に記載の音声認識テキストデータ出力制御装置であって、
前記表示制御で表示された前記ブロック表示の複数ブロックを跨いで右横スワイプアクションした際に、前記複数ブロックを1ブロックにまとめてブロック表示制御する表示制御部と、
を備えることを特徴とした音声認識テキストデータ出力制御装置。
【請求項7】
音声データ及び前記音声データを音声認識させた結果であるテキストデータの出力を制御する音声認識テキストデータ出力制御方法であって、
音声認識処理手段で得られたテキストデータ群を形態素解析する解析ステップと、
前記解析ステップで解析されたテキストデータ群を形態素ごとにブロック表示で表示制御を行い、前記表示制御で表示された前記ブロック表示の複数ブロックを跨いで右横スワイプアクションした際に、前記複数ブロックを1ブロックにまとめてブロック表示制御する表示制御ステップと、
を備えることを特徴とした音声認識テキストデータ出力制御方法。
【請求項8】
音声データ及び前記音声データを音声認識させた結果であるテキストデータの出力を制御する音声認識テキストデータ出力制御方法であって、
音声認識処理手段で得られたテキストデータ群を形態素解析する解析ステップと、
前記解析ステップで解析されたテキストデータ群を形態素ごとにブロック表示で表示制御を行い、前記表示制御で表示された前記ブロック表示の1ブロックを上スワイプアクションした際に、前記1ブロックを消去して表示制御する、及び前記ブロック表示の1ブロックを下スワイプアクションした際に、前記1ブロック以降のブロックは前記1ブロックよりも下段に表示制御する表示制御ステップと、
前記表示制御ステップで表示された前記ブロック表示の1ブロックを上スワイプアクションし、前記1ブロックを消去して表示したと同時に、前記1ブロックに該当するテキストを削除する、及び前記ブロック表示の1ブロックを下スワイプアクションし、前記1ブロック以降のブロックは前記1ブロックよりも下段に表示制御すると同時に、前記1ブロックに該当するテキストの後ろに改行コードを挿入するテキスト編集ステップと、
を備えることを特徴とした音声認識テキストデータ出力制御方法。
【請求項9】
音声データ及び前記音声データを音声認識させた結果であるテキストデータの出力を制御する音声認識テキストデータ出力制御するコンピュータを、
音声認識処理手段で得られたテキストデータ群を形態素解析する解析手段、
前記解析手段で解析されたテキストデータ群を形態素ごとにブロック表示で表示制御を行い、前記表示制御で表示された前記ブロック表示の複数ブロックを跨いで右横スワイプアクションした際に、前記複数ブロックを1ブロックにまとめてブロック表示制御する表示制御手段、
を備えることを特徴とした音声認識テキストデータ出力制御プログラム。
【請求項10】
音声データ及び前記音声データを音声認識させた結果であるテキストデータの出力を制御する音声認識テキストデータ出力制御するコンピュータを、
音声認識処理手段で得られたテキストデータ群を形態素解析する解析手段、
前記解析手段で解析されたテキストデータ群を形態素ごとにブロック表示で表示制御を行い、前記表示制御で表示された前記ブロック表示の1ブロックを上スワイプアクションした際に、前記1ブロックを消去して表示制御する、及び前記ブロック表示の1ブロックを下スワイプアクションした際に、前記1ブロック以降のブロックは前記1ブロックよりも下段に表示制御する表示制御手段、
前記表示制御で表示された前記ブロック表示の1ブロックを上スワイプアクションし、前記1ブロックを消去して表示したと同時に、前記1ブロックに該当するテキストを削除する、及びブロック表示の1ブロックを下スワイプアクションし、前記1ブロック以降のブロックは前記1ブロックよりも下段に表示制御すると同時に、前記1ブロックに該当するテキストの後ろに改行コードを挿入するテキスト編集手段、
を備えることを特徴とした音声認識テキストデータ出力制御プログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、 音声データ及び前記音声データを音声認識させた結果であるテキストデータの出力を制御する音声認識テキストデータ出力制御装置であって、音声認識処理手段で得られたテキストデータ群を形態素解析する解析手段と、前記解析手段で解析されたテキストデータ群を形態素ごとにブロック表示で表示制御を行い、前記表示制御で表示された前記ブロック表示の複数ブロックを跨いで右横スワイプアクションした際に、前記複数ブロックを1ブロックにまとめてブロック表示制御する表示制御部と、を備えることを特徴としている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】
請求項2の発明は、請求項1に記載の音声認識テキストデータ出力制御装置であって、音声認識処理を行う映像データ、または音声データを収録する第一収録部と、前記表示制御で表示された前記ブロック表示の1ブロックをダブルタップアクションした際に、前記1ブロックに該当するテキストに関連づけられている第一収録部に収録された音声データ再生する音声再生部と、前記1ブロックに該当するテキストに関連づけられている第一収録部に収録された映像データの一部の画像を再生する画像再生部と、を備えることを特徴としている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0014】
請求項3の発明は、音声データ及び前記音声データを音声認識させた結果であるテキストデータの出力を制御する音声認識テキストデータ出力制御装置であって、音声認識処理手段で得られたテキストデータ群を形態素解析する解析手段と、前記解析手段で解析されたテキストデータ群を形態素ごとにブロック表示で表示制御を行い、前記表示制御で表示された前記ブロック表示の1ブロックを上スワイプアクションした際に、前記1ブロックを消去して表示、及び前記ブロック表示の1ブロックを下スワイプアクションした際に、前記1ブロック以降のブロックは前記1ブロックよりも下段に表示制御する表示制御部と、前記表示制御で表示された前記ブロック表示の1ブロックを上スワイプアクションし、前記1ブロックを消去して表示したと同時に、前記1ブロックに該当するテキストを削除する、及び前記ブロック表示の1ブロックを下スワイプアクションし、前記1ブロック以降のブロックは前記1ブロックよりも下段に表示制御すると同時に、前記1ブロックに該当するテキストの後ろに改行コードを挿入するテキスト編集部と、を備えることを特徴としている。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0015】
請求項4の発明は、請求項3に記載の音声認識テキストデータ出力制御装置であって、前記表示制御で表示された前記ブロック表示の複数ブロックを跨いで右横スワイプアクションした際に、前記複数ブロックを1ブロックにまとめてブロック表示制御する表示制御部と、を備えることを特徴としている。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0016】
請求項5の発明は、音声データ及び前記音声データを音声認識させた結果であるテキストデータの出力を制御する音声認識テキストデータ出力制御装置であって、音声認識処理手段で得られたテキストデータ群を形態素解析する解析手段と、前記解析手段で解析されたテキストデータ群を形態素ごとにブロック表示で表示制御を行う表示制御を行い、前記表示制御で表示された前記ブロック表示の1ブロックをタップアクションした際に、前記1ブロックに該当するテキストを直接キーボードで修正可能なテキスト修正エリアを表示制御する表示制御部と、音声認識処理を行う映像データ、もしくは音声データを収録する第二収録部と、通常時は前記第二収録部に収録された映像データ、または音声データを映像音声データ受信時から設定した時間を遅延させて等倍再生し、前記設定した時間以上遅延していた場合は規定の倍速再生をする再生部と、前記表示制御部が前記修正エリアを表示した際に、前記再生部に対しスロー再生を指示するスロー再生指示部と、前記表示制御部が前記修正エリアの表示を終了した際に、前記再生部に対し規定の倍速再生を指示する倍速再生指示部と、を備えることを特徴としている。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0017】
請求項6の発明は、請求項5に記載の音声認識テキストデータ出力制御装置であって、前記表示制御で表示された前記ブロック表示の複数ブロックを跨いで右横スワイプアクションした際に、前記複数ブロックを1ブロックにまとめてブロック表示制御する表示制御部と、を備えることを特徴としている。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0018】
請求項7の発明は、音声データ及び前記音声データを音声認識させた結果であるテキストデータの出力を制御する音声認識テキストデータ出力制御方法であって、音声認識処理手段で得られたテキストデータ群を形態素解析する解析ステップと、前記解析ステップで解析されたテキストデータ群を形態素ごとにブロック表示で表示制御を行い、前記表示制御で表示された前記ブロック表示の複数ブロックを跨いで右横スワイプアクションした際に、前記複数ブロックを1ブロックにまとめてブロック表示制御する表示制御ステップと、を備えることを特徴としている。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0019】
請求項8の発明は、音声データ及び前記音声データを音声認識させた結果であるテキストデータの出力を制御する音声認識テキストデータ出力制御方法であって、音声認識処理手段で得られたテキストデータ群を形態素解析する解析ステップと、前記解析ステップで解析されたテキストデータ群を形態素ごとにブロック表示で表示制御を行い、前記表示制御で表示された前記ブロック表示の1ブロックを上スワイプアクションした際に、前記1ブロックを消去して表示制御する、及び前記ブロック表示の1ブロックを下スワイプアクションした際に、前記1ブロック以降のブロックは前記1ブロックよりも下段に表示制御する表示制御ステップと、前記表示制御ステップで表示された前記ブロック表示の1ブロックを上スワイプアクションし、前記1ブロックを消去して表示したと同時に、前記1ブロックに該当するテキストを削除する、及び前記ブロック表示の1ブロックを下スワイプアクションし、前記1ブロック以降のブロックは前記1ブロックよりも下段に表示制御すると同時に、前記1ブロックに該当するテキストの後ろに改行コードを挿入するテキスト編集ステップと、を備えることを特徴としている。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0020】
請求項9の発明は、音声データ及び前記音声データを音声認識させた結果であるテキストデータの出力を制御する音声認識テキストデータ出力制御するコンピュータを、音声認識処理手段で得られたテキストデータ群を形態素解析する解析手段、前記解析手段で解析されたテキストデータ群を形態素ごとにブロック表示で表示制御を行い、前記表示制御で表示された前記ブロック表示の複数ブロックを跨いで右横スワイプアクションした際に、前記複数ブロックを1ブロックにまとめてブロック表示制御する表示制御手段、を備えることを特徴としており、請求項10の発明は、前記表示制御で表示された前記ブロック表示の1ブロックを上スワイプアクションした際に、前記1ブロックを消去して表示制御する、及び前記ブロック表示の1ブロックを下スワイプアクションした際に、前記1ブロック以降のブロックは前記1ブロックよりも下段に表示制御する表示制御手段、前記表示制御で表示された前記ブロック表示の1ブロックを上スワイプアクションし、前記1ブロックを消去して表示したと同時に、前記1ブロックに該当するテキストを削除する、及びブロック表示の1ブロックを下スワイプアクションし、前記1ブロック以降のブロックは前記1ブロックよりも下段に表示制御すると同時に、前記1ブロックに該当するテキストの後ろに改行コードを挿入するテキスト編集手段、を備えることを特徴としている。
【手続補正書】
【提出日】2021-09-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
音声データ及び前記音声データを音声認識させた結果であるテキストデータの出力を制御する音声認識テキストデータ出力制御装置であって、
音声認識処理手段で得られたテキストデータ群を形態素解析する解析手段と、
前記解析手段で解析されたテキストデータ群を形態素ごとにブロック表示で表示制御を行い、前記表示制御で表示された前記ブロック表示の複数ブロックを跨いで右横スワイプアクションした際に、前記複数ブロックを1ブロックにまとめてブロック表示制御する表示制御部と、
を備えることを特徴とした音声認識テキストデータ出力制御装置。
【請求項2】
請求項1に記載の音声認識テキストデータ出力制御装置であって、
音声認識処理を行う映像データ、または音声データを収録する第一収録部と、
前記表示制御で表示された前記ブロック表示の1ブロックをダブルタップアクションした際に、前記1ブロックに該当するテキストに関連づけられている第一収録部に収録された音声データ再生する音声再生部と、
前記1ブロックに該当するテキストに関連づけられている第一収録部に収録された映像データの一部の画像を再生する画像再生部と、
を備えることを特徴とした音声認識テキストデータ出力制御装置。
【請求項3】
音声データ及び前記音声データを音声認識させた結果であるテキストデータの出力を制御する音声認識テキストデータ出力制御装置であって、
音声認識処理手段で得られたテキストデータ群を形態素解析する解析手段と、
前記解析手段で解析されたテキストデータ群を形態素ごとにブロック表示で表示制御を行い、前記表示制御で表示された前記ブロック表示の1ブロックを上フリックした際に、前記1ブロックを消去して表示、及び前記ブロック表示の1ブロックを下フリックした際に、前記1ブロック以降のブロックは前記1ブロックよりも下段に表示制御する表示制御部と、
前記表示制御で表示された前記ブロック表示の1ブロックを上フリックし、前記1ブロックを消去して表示したと同時に、前記1ブロックに該当するテキストを削除する、及び前記ブロック表示の1ブロックを下フリックし、前記1ブロック以降のブロックは前記1ブロックよりも下段に表示制御すると同時に、前記1ブロックに該当するテキストの後ろに改行コードを挿入するテキスト編集部と、
を備えることを特徴とした音声認識テキストデータ出力制御装置。
【請求項4】
請求項3に記載の音声認識テキストデータ出力制御装置であって、
前記表示制御で表示された前記ブロック表示の複数ブロックを跨いで右横スワイプアクションした際に、前記複数ブロックを1ブロックにまとめてブロック表示制御する表示制御部と、
を備えることを特徴とした音声認識テキストデータ出力制御装置。
【請求項5】
音声データ及び前記音声データを音声認識させた結果であるテキストデータの出力を制御する音声認識テキストデータ出力制御装置であって、
音声認識処理手段で得られたテキストデータ群を形態素解析する解析手段と、
前記解析手段で解析されたテキストデータ群を形態素ごとにブロック表示で表示制御を行う表示制御を行い、前記表示制御で表示された前記ブロック表示の1ブロックをタップアクションした際に、前記1ブロックに該当するテキストを直接キーボードで修正可能なテキスト修正エリアを表示制御する表示制御部と、
音声認識処理を行う映像データ、もしくは音声データを収録する第二収録部と、
通常時は前記第二収録部に収録された映像データ、または音声データを映像音声データ受信時から設定した時間を遅延させて等倍再生し、前記設定した時間以上遅延していた場合は規定の倍速再生をする再生部と、
前記表示制御部が前記修正エリアを表示した際に、前記再生部に対しスロー再生を指示するスロー再生指示部と、
前記表示制御部が前記修正エリアの表示を終了した際に、前記再生部に対し規定の倍速再生を指示する倍速再生指示部と、
を備えることを特徴とした音声認識テキストデータ出力制御装置。
【請求項6】
請求項5に記載の音声認識テキストデータ出力制御装置であって、
前記表示制御で表示された前記ブロック表示の複数ブロックを跨いで右横スワイプアクションした際に、前記複数ブロックを1ブロックにまとめてブロック表示制御する表示制御部と、
を備えることを特徴とした音声認識テキストデータ出力制御装置。
【請求項7】
音声データ及び前記音声データを音声認識させた結果であるテキストデータの出力を制御する音声認識テキストデータ出力制御方法であって、
音声認識処理手段で得られたテキストデータ群を形態素解析する解析ステップと、
前記解析ステップで解析されたテキストデータ群を形態素ごとにブロック表示で表示制御を行い、前記表示制御で表示された前記ブロック表示の複数ブロックを跨いで右横スワイプアクションした際に、前記複数ブロックを1ブロックにまとめてブロック表示制御する表示制御ステップと、
を備えることを特徴とした音声認識テキストデータ出力制御方法。
【請求項8】
音声データ及び前記音声データを音声認識させた結果であるテキストデータの出力を制御する音声認識テキストデータ出力制御方法であって、
音声認識処理手段で得られたテキストデータ群を形態素解析する解析ステップと、
前記解析ステップで解析されたテキストデータ群を形態素ごとにブロック表示で表示制御を行い、前記表示制御で表示された前記ブロック表示の1ブロックを上フリックした際に、前記1ブロックを消去して表示制御する、及び前記ブロック表示の1ブロックを下フリックした際に、前記1ブロック以降のブロックは前記1ブロックよりも下段に表示制御する表示制御ステップと、
前記表示制御ステップで表示された前記ブロック表示の1ブロックを上フリックし、前記1ブロックを消去して表示したと同時に、前記1ブロックに該当するテキストを削除する、及び前記ブロック表示の1ブロックを下フリックし、前記1ブロック以降のブロックは前記1ブロックよりも下段に表示制御すると同時に、前記1ブロックに該当するテキストの後ろに改行コードを挿入するテキスト編集ステップと、
を備えることを特徴とした音声認識テキストデータ出力制御方法。
【請求項9】
音声データ及び前記音声データを音声認識させた結果であるテキストデータの出力を制御する音声認識テキストデータ出力制御するコンピュータを、
音声認識処理手段で得られたテキストデータ群を形態素解析する解析手段、
前記解析手段で解析されたテキストデータ群を形態素ごとにブロック表示で表示制御を行い、前記表示制御で表示された前記ブロック表示の複数ブロックを跨いで右横スワイプアクションした際に、前記複数ブロックを1ブロックにまとめてブロック表示制御する表示制御手段、
を備えることを特徴とした音声認識テキストデータ出力制御プログラム。
【請求項10】
音声データ及び前記音声データを音声認識させた結果であるテキストデータの出力を制御する音声認識テキストデータ出力制御するコンピュータを、
音声認識処理手段で得られたテキストデータ群を形態素解析する解析手段、
前記解析手段で解析されたテキストデータ群を形態素ごとにブロック表示で表示制御を行い、前記表示制御で表示された前記ブロック表示の1ブロックを上フリックした際に、前記1ブロックを消去して表示制御する、及び前記ブロック表示の1ブロックを下フリックした際に、前記1ブロック以降のブロックは前記1ブロックよりも下段に表示制御する表示制御手段、
前記表示制御で表示された前記ブロック表示の1ブロックを上フリックし、前記1ブロックを消去して表示したと同時に、前記1ブロックに該当するテキストを削除する、及びブロック表示の1ブロックを下フリックし、前記1ブロック以降のブロックは前記1ブロックよりも下段に表示制御すると同時に、前記1ブロックに該当するテキストの後ろに改行コードを挿入するテキスト編集手段、
を備えることを特徴とした音声認識テキストデータ出力制御プログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0014】
請求項3の発明は、音声データ及び前記音声データを音声認識させた結果であるテキストデータの出力を制御する音声認識テキストデータ出力制御装置であって、音声認識処理手段で得られたテキストデータ群を形態素解析する解析手段と、前記解析手段で解析されたテキストデータ群を形態素ごとにブロック表示で表示制御を行い、前記表示制御で表示された前記ブロック表示の1ブロックを上フリックした際に、前記1ブロックを消去して表示、及び前記ブロック表示の1ブロックを下フリックした際に、前記1ブロック以降のブロックは前記1ブロックよりも下段に表示制御する表示制御部と、前記表示制御で表示された前記ブロック表示の1ブロックを上フリックし、前記1ブロックを消去して表示したと同時に、前記1ブロックに該当するテキストを削除する、及び前記ブロック表示の1ブロックを下フリックし、前記1ブロック以降のブロックは前記1ブロックよりも下段に表示制御すると同時に、前記1ブロックに該当するテキストの後ろに改行コードを挿入するテキスト編集部と、を備えることを特徴としている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0019】
請求項8の発明は、音声データ及び前記音声データを音声認識させた結果であるテキストデータの出力を制御する音声認識テキストデータ出力制御方法であって、音声認識処理手段で得られたテキストデータ群を形態素解析する解析ステップと、前記解析ステップで解析されたテキストデータ群を形態素ごとにブロック表示で表示制御を行い、前記表示制御で表示された前記ブロック表示の1ブロックを上フリックした際に、前記1ブロックを消去して表示制御する、及び前記ブロック表示の1ブロックを下フリックした際に、前記1ブロック以降のブロックは前記1ブロックよりも下段に表示制御する表示制御ステップと、前記表示制御ステップで表示された前記ブロック表示の1ブロックを上フリックし、前記1ブロックを消去して表示したと同時に、前記1ブロックに該当するテキストを削除する、及び前記ブロック表示の1ブロックを下フリックし、前記1ブロック以降のブロックは前記1ブロックよりも下段に表示制御すると同時に、前記1ブロックに該当するテキストの後ろに改行コードを挿入するテキスト編集ステップと、を備えることを特徴としている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0022】
【
図1】本発明の実施形態に係る情報処理システムの概略構成(システム構成)の一例を示す図である。
【
図2】本発明の実施形態に係る音声認識処理サーバの一例を示す概略構成図(ブロック図)である。
【
図3】本発明の実施形態に係る音声認識テキストデータ出力制御サーバ一例を示す概略構成図(ブロック図)である。
【
図4】本発明の実施形態に係る形態素解析処理サーバの一例を示す概略構成図(ブロック図)である。
【
図5】本発明の実施形態に係る情報処理装置の一例を示す概略構成図(ブロック図)である。
【
図6】本発明の実施形態に係る映像・音声再生装置の一例を示す概略構成図(ブロック図)である。
【
図7】本発明の辞書生成処理例1に係る辞書生成処理制御の一例を示すフローチャートである。
【
図8】本発明の辞書生成処理例1に係る辞書生成処理制御のテキスト選択過程の解説図と選択するための数式例である。
【
図9】本発明の辞書生成処理例1に係る情報処理装置に表示される画面の一例を示す図である。
【
図10】本発明の辞書生成処理例2に係る辞書生成処理制御の一例を示すフローチャートである。
【
図11】本発明の実施形態に係る音声認識処理、テキスト出力制御処理、及びテキストの修正処理の一例を示すフローチャートである。
【
図12】情報処理装置5に表示されるテキスト修正画面の一例を示す図である。
【
図13】情報処理装置5に表示されるテキスト修正画面の一例で、エリア変更ボタンのタッチアクションを示す図である。
【
図14】情報処理装置5に表示されるテキスト修正画面の一例で、
下フリックのタッチアクションを示す図である。
【
図15】情報処理装置5に表示されるテキスト修正画面の一例で、右スワイプのタッチアクションを示す図である。
【
図16】情報処理装置5に表示されるテキスト修正画面の一例で、左スワイプのタッチアクションを示す図である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0076
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0076】
テキスト編集部532は、表示制御部531の表示、操作に合わせてブロック内のテキストの編集を行う。たとえばブロックを下フリックした際にはテキストの後ろに改行コードを挿入したり、ブロックを上フリックアクションした際にはブロック内テキストを削除したり、ブロックを左横スワイプアクションした際には、選択した句読点や区切記号などを挿入したり、ブロックをタップアクションした際には表示制御部531によって表示指示された表示部52に表示されている修正エリア52dのテキストとブロック内のテキストを差し替えたりして、テキストの編集を行っていく。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0121
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0121】
修正エリア52aではブロックを自由に動かすことができる。例えばブロック516「より」を下段に改行したい場合は、
図14のようにしたタッチパネル上でブロック516を選択し、
下フリックすることによって改行を行うことが可能となる。
【手続補正書】
【提出日】2021-10-13
【手続補正1】
【補正対象書類名】手続補正書
【補正対象項目名】手続補正4
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0022】
【
図1】本発明の実施形態に係る情報処理システムの概略構成(システム構成)の一例を示す図である。
【
図2】本発明の実施形態に係る音声認識処理サーバの一例を示す概略構成図(ブロック図)である。
【
図3】本発明の実施形態に係る音声認識テキストデータ出力制御サーバ一例を示す概略構成図(ブロック図)である。
【
図4】本発明の実施形態に係る形態素解析処理サーバの一例を示す概略構成図(ブロック図)である。
【
図5】本発明の実施形態に係る情報処理装置の一例を示す概略構成図(ブロック図)である。
【
図6】本発明の実施形態に係る映像・音声再生装置の一例を示す概略構成図(ブロック図)である。
【
図7】本発明の辞書生成処理例1に係る辞書生成処理制御の一例を示すフローチャートである。
【
図8】本発明の辞書生成処理例1に係る辞書生成処理制御のテキスト選択過程の解説図と選択するための数式例である。
【
図9】本発明の辞書生成処理例1に係る情報処理装置に表示される画面の一例を示す図である。
【
図10】本発明の辞書生成処理例2に係る辞書生成処理制御の一例を示すフローチャートである。
【
図11】本発明の実施形態に係る音声認識処理、テキスト出力制御処理、及びテキストの修正処理の一例を示すフローチャートである。
【
図12】情報処理装置5に表示されるテキスト修正画面の一例を示す図である。
【
図13】情報処理装置5に表示されるテキスト修正画面の一例で、エリア変更ボタンのタッチアクションを示す図である。
【
図14】情報処理装置5に表示されるテキスト修正画面の一例で、
下フリックのタッチアクションを示す図である。
【
図15】情報処理装置5に表示されるテキスト修正画面の一例で、右スワイプのタッチアクションを示す図である。
【
図16】情報処理装置5に表示されるテキスト修正画面の一例で、左スワイプのタッチアクションを示す図である。
【
図17】情報処理装置5に表示されるテキスト修正画面の一例で、シングルタッチアクションを示す図である。
【
図18】情報処理装置5に表示される音声認識確度正答率の一例を示す画面の図である。
【
図19】本発明の映像・音声再生装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【
図20】本発明の映像・音声再生装置の動作の一例を示すフローチャートである