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特開2022-73891商品品目の価格設定におけるエラー検知方法及びその検知システム
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  • 特開-商品品目の価格設定におけるエラー検知方法及びその検知システム 図1A
  • 特開-商品品目の価格設定におけるエラー検知方法及びその検知システム 図1B
  • 特開-商品品目の価格設定におけるエラー検知方法及びその検知システム 図2
  • 特開-商品品目の価格設定におけるエラー検知方法及びその検知システム 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022073891
(43)【公開日】2022-05-17
(54)【発明の名称】商品品目の価格設定におけるエラー検知方法及びその検知システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20220510BHJP
【FI】
G06Q30/02 490
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021060187
(22)【出願日】2021-03-31
(31)【優先権主張番号】17/084,773
(32)【優先日】2020-10-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】391007161
【氏名又は名称】エヌ・シー・アール・コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】NCR CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100098589
【弁理士】
【氏名又は名称】西山 善章
(74)【代理人】
【識別番号】100098062
【弁理士】
【氏名又は名称】梅田 明彦
(74)【代理人】
【識別番号】100147599
【弁理士】
【氏名又は名称】丹羽 匡孝
(72)【発明者】
【氏名】イタマール デビット レイザーソン
(72)【発明者】
【氏名】ロテム チュディン
(72)【発明者】
【氏名】ジュリー ドボラ カッツ オハヨン
(72)【発明者】
【氏名】モシェ シャハルア
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB04
(57)【要約】
【課題】商品品目の価格設定におけるエラーを検知してアラートを発信するシステムを提供する。
【解決手段】商品取引等で記される品目価格が特定され、任意の割引または品目価格の上書きが、取引のために特定される。品目のカタログ価格が得られる。品目と関連付けられた類似の品目は、多次元空間内でその品目および類似の品目のマッピングされた取引コンテキストに基づいて決定される。類似の品目価格が得られ、その品目および類似の品目の中間価格が計算される。任意の割引または品目価格上書きに対して調整された品目価格が、閾値金額だけ中間価格から逸脱する(上回る、または下回る)場合に、リアルタイム価格アラートが、取引の処理または取り扱いに関連付けられたリソースに送信される。
【選択図】図1B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
取引で処理されている品目の品目コードおよび取引品目価格を受信し、
取引コンテキストに基づいて、前記品目コードに類似する他の品目コードの群を得て、
前記品目コードのカタログ品目価格と、前記他の品目コードの他のカタログ品目の価格を取得し、
前記取引品目価格、前記カタログ品目価格、および前記他のカタログ品目の価格に少なくとも基づいて、前記品目コードについてのリアルタイム価格アラートを送信するかどうかを決定する、
の各工程を含む商品品目価格設定のアラート発信方法。
【請求項2】
受信することが、前記取引での前記取引品目価格に関連付けられたクーポンまたは価格上書きを受信することをさらに含む、請求項1に記載のアラート発信方法。
【請求項3】
得ることが、前記品目コードの、多次元空間内にプロットされた品目ベクトルと、前記他の品目コードの、前記多次元空間内にプロットされた他の品目コードベクトルとの間の距離に基づいて、他の品目コードの群を決定することをさらに含む、請求項2に記載のアラート発信方法。
【請求項4】
前記群を決定することが、前記距離を閾値距離内であると特定することをさらに含む、請求項3に記載のアラート発信方法。
【請求項5】
前記リアルタイム価格アラートを送信するように決定することが、前記カタログ品目価格および前記他のカタログ品目の価格から中間価格を計算することをさらに含む、請求項4に記載のアラート発信方法。
【請求項6】
計算することが、前記取引品目価格と前記中間価格の間の偏差を計算することと、前記偏差が前記中間価格を閾値金額だけ上回るまたは下回る時、前記リアルタイム価格アラートを送信することとをさらに含む、請求項5に記載のアラート発信方法。
【請求項7】
計算することが、前記取引品目価格と前記中間価格の間の偏差を計算することと、前記クーポンまたは前記価格上書きに対して調整された前記偏差が前記中間価格の閾値金額内である時、前記リアルタイム価格アラートを送信しないことを決定することとをさらに含む、請求項5に記載のアラート発信方法。
【請求項8】
決定することが、前記カタログ品目価格および前記他のカタログ品目の価格から中間価格を計算することと、前記取引品目価格と前記中間価格の間の偏差を計算することと、前記偏差が前記中間価格を閾値金額だけ上回るまたは下回る時、前記リアルタイム価格アラートを送信することとをさらに含む、請求項1に記載のアラート発信方法。
【請求項9】
非一時的コンピューター可読記憶媒体からの命令を実行するように構成された少なくとも一つのプロセッサを有する少なくとも一つの処理デバイスを備え、
前記命令が、前記非一時的コンピューター可読記憶媒体から前記少なくとも一つのプロセッサによって実行された時に、前記少なくともプロセッサに対して、
製品カタログからの品目コードを多次元空間内にプロットされたベクトルにマッピングし、
前記多次元空間内にプロットされた前記対応するベクトルに基づいて、処理されている取引の取引品目に関連付けられた取引品目コードと他の品目コードの間の類似性を決定し、
前記取引品目の前記取引から、使用されている取引品目価格を得て、
カタログから前記取引品目コードの第一の品目価格を得て、
前記他の品目コードの第二の品目の価格を得て、
前記第一の品目価格および前記第二の品目の価格から中間価格を計算し、
前記取引品目価格と前記中間価格の間の偏差を計算し、
前記偏差が前記中間価格を閾値量だけ上回る、または下回る時に、前記取引の処理と関連付けられたリソースにリアルタイム価格アラートを送信する、
各工程の動作を遂行することを特徴とするアラート発信システム。
【請求項10】
前記リソースが、オンライン取引システム、取引端末、エンタープライズリソースプランニング(ERP)システム、または管理アプリケーションである、請求項9に記載のアラート発信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品品目の価格設定時における以上を検知してアラームを発信するシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
商品の価格設定は、すべての消費者の購買決定において重要な役割を果たす。価格設定の間違いは、食料品店および百貨店の小売部門において典型的である大きいカタログにおいて特に一般的である。小売業者は、多額の金銭的損失を回避するために、これらのエラーを十分に早期に特定するために悪戦苦闘している。
【0003】
典型的な小売業者のカタログには、毎日価格が変わる数十万点もの品目が含まれている場合がある。価格設定システムはしばしば、幾つかのシステムに接続されていて、これは、特定が非常に困難である価格設定の間違いにつながる混乱を引き起こす可能性がある。製品の価格が間違って設定されている場合、小売業者の主な懸念事項は次の通りである。(1)製品の価格が市場に適合していない場合、製品の価格は、顧客が競合店で買い物をすることになる可能性を増大させる、(2)顧客の信頼が損なわれる、(3)利益と収益の損失――価格の問題が顧客の利益になる場合、わずか数分で小売業者に多額の金銭的損失を誘発する可能性がある、(4)小売業者のバリュープロポジション(価値提案)に生じる損害――価格の問題が小売業者の利益になる場合、小売業者の評判(例えば「毎日低価格」)を損ねる可能性がある、および(5)製造業者との価格契約に関連する法的リスク。
【0004】
それ故に、品目の価格を監視することと、価格異常をできるだけ早く特定して、多額の金銭的損失、ならびに小売業者の収益、ブランド、顧客満足度に与える損害を回避することとが小売業者にとって重要である。
【0005】
小売業者は、製品の価格設定の間違いを検出し、修正するために、幾つかの手法を使用する。例えば、小売業者は手動価格チェックを実施してもよく、これは通常、店長によって実行される。しかしながら、この解決策は非常に時間がかかり、またカタログには非常に多くの品目があり、また幾つかの管理システムがあるため、価格設定の間違いが見落とされる可能性が高い。別の手法は、品目の過去の価格(時系列)および競合価格に基づく自動価格チェックである。しかしながら、市場は非常に動的であり、価格はしばしば季節性、市場の過剰/不足、および傾向による影響を受けるため、同じ品目に対して価格設定を比較することは、類似の品目群の価格に対する毎日の、またはさらには毎時の継続的な比較ほど効果的ではない。
【0006】
結果として、製品/品目の価格異常は、小売業界において依然として主要な懸念であり、この懸念に対するリアルタイムの正確でコスト効率の高い解決策は存在しない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、このような解決すべき課題を解決するべく、異常な品目価格設定を自動的に検知しアラートを発信する方法及びシステムを提示することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
このため、本発明の一態様によると、異常な品目価格設定についてのリアルタイムアラートのための方法が提示されている。例えば、取引で処理中の品目の品目コードおよび取引品目価格を受信する。品目コードと類似する他の品目コードの群が、取引コンテキストに基づいて得られる。その品目コードのカタログ品目価格、および他の品目コードの他のカタログ品目価格が取得される。取引品目価格、カタログ品目価格、および他のカタログ品目価格に少なくとも基づいて、取引のリアルタイム価格アラートを送信するかどうかについての決定が行われる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1A】本発明の例示的な一実施形態による、異常な品目価格設定についてのリアルタイムアラートのためのシステムの図である。
図1B】本発明の例示的な一実施形態による、図1Aのシステムのプロセスフローを表す図である。
図2】本発明の例示的な一実施形態による、異常な品目価格設定についてのリアルタイムアラートのための方法の図である。
図3】本発明の例示的な一実施形態による、異常な品目価格設定についてのリアルタイムアラートのための別の方法の図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1Aは、本発明の例示的な一実施形態による、異常な品目価格設定についてのシステム100リアルタイムアラートの図である。構成要素が、例証される実施形態の理解に関連する構成要素のみを有して大幅に単純化された形態で概略的に示されていることに留意されたい。
【0011】
さらに、様々な構成要素(図1Aおよび図1Bで特定されている)が例証され、また構成要素の配置は例証の目的でのみ提示されている。本明細書および下記に提示される異常な品目価格設定についてのリアルタイムアラートの教示から逸脱することなく、より多くの構成要素、またはより少ない構成要素を有する他の配置が可能であることに留意されたい。
【0012】
システム100Aは、機構を提供し、この機構によって、品目の価格における非標準偏差がリアルタイムで検出され、取引システム、管理アプリケーション、および/またはエンタープライズリソースプランニング(ERP)システムに提供される。非標準偏差を構成するものを、小売業者によってカスタム定義することができる。各品目は、その品目を含む取引についての取引履歴において定義されたその品目のコンテキストに基づいて、多次元空間にマッピングされる。類似の品目は、多次元空間内のマッピングされた品目のコンテキスト間の距離に基づいて決定される。取引で購買される任意の所与の品目について、その品目のカタログ価格と実際の価格(任意のトランザクションのプロモーション/割引が適用された後、または取引中に品目価格について任意の取引上書きが行われた後の価格)が得られる。次に、その品目に類似するN個の品目が多次元空間から導出され、それらの類似の品目の既知の価格が得られ、また類似のN個の品目の中間価格が計算される。次いで、(クーポン/割引または価格上書きの後の)品目の実際の取引価格がN個の類似の品目の中間価格と比較され、価格の偏差が決定される。次いで偏差は、小売業者が定義した閾値割合偏差(小売業者は閾値割合を設定することができる)と比較され、閾値を超えると、取引システム、管理アプリケーション、および/またはERPシステムにリアルタイムでアラートを発生させる。
【0013】
類似の品目は品目の取引コンテキストに基づいて決定されるため、はるかに高い価格を指令する高級品目は、より低い価格を指令する非高級品目と類似しているとして特定されない。これは、同じ品目タイプを有するが異なる価格設定スキームに関連付けられている二つの品目の価格が類似していると特定されず、結果として高級品目または非高級品目のいずれかを含む取引中に誤った価格異常アラートをもたらすことを確実にする。例えば、ワインは、ブランドに基づいて価格の大きな差異を含み、所与の取引の高級ワインの価格は、その高級ワインの取引価格と、類似の高級ワイン価格の中間ワイン価格との比較をもたらすことになる。
【0014】
システム100Aは、エンタープライズデータストア110、オンライン取引システム120、店内取引端末130、ユーザーデバイス140、ERPシステム150、管理アプリケーション(アプリ)160、品目空間マッパーおよび類似性マネージャー170、一つ以上の機械学習アルゴリズム(MLA)180、価格アラートマネージャー190を備える。システム100Aは様々なコンピューティングデバイスを備え、その各々は、少なくとも一つのプロセッサと、実行可能命令を含む非一時的コンピューター可読記憶媒体とを備える。対応する非一時的コンピューター可読記憶媒体から対応するプロセッサによって実行される時、実行可能命令は、そのプロセッサに、構成要素110~190に関して本明細書および以下で説明する動作を遂行させる。
【0015】
「品目コード」は、所与の小売業者の製品カタログからの品目を表す。各品目コードの、その他の品目コードとの共通性/類似性は、多次元空間におけるその品目のベクトルを定義する。共通性/類似性および品目コードベクトルは、小売業者の取引履歴および製品カタログの分析に基づいてWord2Vecアルゴリズムによって決定される。「品目ベクトル」は、所与の品目のコンテキストを表す多次元空間内の点を示す数式表現である。
【0016】
エンタープライズデータストア110は、小売業者で実施された取引の取引履歴など、様々なエンタープライズデータを含む。消費者が利用可能なインセンティブ、取引のための品目価格、既知の顧客に対する顧客データ(ロイヤリティデータ、プロファイルデータなど)、顧客の取引のための取引詳細(品目の品目コードを含む)、品目または製品カタログデータ、および企業(小売業者)に関連するその店舗およびその他の店舗のために企業が捕捉し保持するその他の情報など、その他のタイプのデータも、エンタープライズデータストア100に含まれてもよい。
【0017】
オンライン取引システム120はインターフェースおよび対応するソフトウエアを含み、これらによって顧客は、品目を閲覧すること、選択した品目を仮想カート内に保存すること、および仮想カート内の品目をチェックアウトする(支払う)ことなどを介して、小売業者とのオンライン取引を実施する。オンライン取引システム120は、ウェブベースおよび/またはモバイルアプリベースとすることができる。仮想カートデータは、オンラインショッピングセッション中に、オンライン取引システム120からエンタープライズデータストア110にリアルタイムで提供され、またはアプリケーションプログラミングインターフェース(API)を介して価格アラートマネージャー190にリアルタイムで提供される。
【0018】
取引端末130は、周辺デバイス(スキャナ、プリンター、メディアアクセプター/ディスペンサー、計量器、個人識別番号(PIN)パッド、カードリーダーなど)、および取引と関連付けられた顧客チェックアウトを実施するための対応するソフトウエアを含む。リアルタイムの品目および取引データが端末によってエンタープライズデータストア110に提供される。
【0019】
ユーザーデバイス140は、ウェブブラウザまたはモバイルアプリケーション(アプリ)を使用して顧客取引を実施するための周辺機器(タッチスクリーン、カメラなど)および対応するソフトウエアを含む。リアルタイムの取引データが、任意のアプリによってエンタープライズデータストア110に提供される。
【0020】
EPRシステム150は、企業取引、在庫管理、品目購入注文などのためのデバイス、および対応するソフトウエアとユーザーインターフェースを含む。所与のERP業務における任意の品目価格は、APIを経由して、価格異常および価格適合処理について、価格アラートマネージャー190に送信される。
【0021】
品目空間マッパーおよび類似性マネージャー170は、最初に製品カタログ内の品目コード(エンタープライズデータストア110から取得される)に対するベクトルを、取引履歴(これもエンタープライズデータストア110から取得される)を使用して生成する。このようにして、製品カタログ内の品目コードは、多次元空間にマッピングされるベクトルに割り当てられる。各ベクトルは、製品カタログの品目コードにリンクされる。「品目埋め込み」は「Word2Vec」アルゴリズムを使用して適用される。Word2Vecは、主に機械翻訳のための自然言語処理(NLP)の分野で使用されるアルゴリズムの群である。Word2Vecは、その入力として、テキストの大きいコーパス(エンタープライズデータストア110からの品目コードの製品カタログおよび取引履歴)を取り、典型的に数百次元のベクトル空間(多次元空間)を生成し、コーパス内の各一意的な単語(品目コード)は、多次元空間でプロットされた対応する一意的なベクトルに割り当てられる。このようにして、取引履歴内の共通のコンテキストを共有する品目コードは、多次元空間内で互いに近接してプロットされる。取引履歴はWord2Vecアルゴリズムへの文章として提供され、また単語は品目コードである(利用可能なすべての単語は製品カタログから特定される)。数学的計算は、品目コードのベクトル的な数値表現(ベクトル)で適用することができる。
【0022】
製品カタログおよび取引履歴を処理して、品目の品目コードベクトルを作成すると、品目空間マッパーおよび類似性マネージャー170は、所与の品目コードを(入力として)提供することができ、この所与の品目コードは所与の取引における品目を表す。多次元空間内の所与の品目のマッピングされたコンテキストと、多次元空間内にプロットされた他のマッピングされた品目のコンテキストとの間の距離に基づいて、構成されたN個の類似品目コードを特定することができる。Word2Vecアルゴリズムによって生成される出力は、類似性スコア(このスコアは、提供された品目コードの位置と類似品目コードの位置との間の多次元空間内の距離に対応する)伴う類似品目コード(交換品目)である。品目空間マッパーおよび類似性マネージャー170は、事前設定された閾値(小売業者によって設定することができる)の値または値の範囲に基づいて、および/または事前定義された上位類似性スコアの数に基づいて、類似品目コードを決定して、価格アラートマネージャー190を提供することができる。
【0023】
品目空間マッパーおよび類似性マネージャー170は、類似性スコアとともに類似品目コードを価格アラートマネージャー190に提供する。価格アラートマネージャー190は、所与の取引に関連付けられた品目コードのカタログ価格、および類似品目コードの各々のカタログ価格を得る。類似品目コードについて、中間価格を計算する。次いで、取引の品目の実際の品目価格(取引の任意の取引品目のクーポン/割引または品目価格の上書きを含む)を類似品目コードの価格の中間価格と比較して、価格偏差を導出する。価格偏差は、中間価格を上回るまたは下回る可能性がある。次いで、価格偏差は小売業者が設定した偏差閾値金額と比較され、そして価格偏差が閾値金額を上回る、または下回る時、価格アラートマネージャー190は、取引中のさらなる処理または取り扱いのために、オンライン取引システム120、取引端末130、ユーザーデバイス140、ERPシステム150、および/または管理アプリ160にリアルタイムアラートを送信する。
【0024】
システム100が配備されると、小売業者が定義した閾値金額を超えた品目価格についての価格アラートが提供された実際の取引について、フィードバックが監視される。フィードバックは、アラートに基づいて講じられた措置に関する表示であり、そのような措置には例えば、無視(取引で異常な品目価格が許容された)や、取引で価格が調整された、などがある。取引の品目価格の変更は、ポジティブフィードバックであると見なされる一方で、価格アラート後に品目価格に変更がないことは、ネガティブフィードバックと見なされる。
【0025】
一つ以上のMLA180は、多次元空間内にプロットされた品目コードベクトル、品目に関連付けられた現在の取引価格、品目の現在のカタログ価格、品目の任意の取引割引または取引上書き品目価格、およびその品目に類似する品目の品目価格(品目空間マッパーおよび類似性マネージャー170によって返された類似の品目の最も高い類似性スコアに基づく)を含む入力で訓練される。訓練されたMLA180は、品目の共通性および品目の価格に基づいて品目価格アラートのために使用される機械学習モデルを表す。それ故に、本明細書で使用される通り、MLA180はまた、機械学習モデルと呼ばれうる。
【0026】
提供された入力パラメータに基づいて達成するようにMLA180が構成される訓練された結果は、現在の取引の所与の品目についてのリアルタイム価格アラートが提供されるか、または提供されないかどうかについての決定である。訓練中、MLA180によって提供されると予想される結果として、異常価格および許容可能な価格が特定される。
【0027】
MLA180が訓練されると、価格アラートのための機械学習モデルは、価格アラートマネージャー190によって取引処理中に使用する準備が整い、価格アラートマネージャー190は、価格の任意の品目割引またはその他の品目価格上書きとともに、取引の品目価格をリアルタイムで受信する。品目空間マッパーおよび類似性マネージャー170は、類似品目コード、および類似品目コードと、取引に関連付けられた品目コードとの間の対応する類似性スコアを返す。価格アラートマネージャー190は、取引の品目のカタログ価格、および類似の品目の各々のカタログ価格を得る。価格アラートマネージャー190は、品目のカタログ価格、実際の取引品目価格、任意の取引品目価格の割引または上書き、および類似品目のカタログ価格をMLA180に提供し、MLA180は、価格アラートを発生するかどうかについての決定を価格アラートマネージャー190に返す。
【0028】
価格アラートマネージャー190は、類似品目の中間価格を計算することと、実際の品目価格の偏差(任意の割引または品目価格の上書きを含む)を小売業者が定義した偏差閾値と比較することとによって、MLA180の支援なしで価格アラートが必要かどうかを自ら決定してもよいことに留意されたい。
【0029】
さらに、MLA170と価格アラートマネージャー190の両方は、取引の所与の品目価格について価格アラートが必要かどうかを、別個にかつ独立して決定してもよい。これは、アラート処理決定を価格アラートマネージャー190から除去し、そしてMLA170が価格アラートの決定を行うことを可能にする前に、MLA170の精度率を達成するために有用である場合がある。
【0030】
MLA180に関連付けられた機械学習モデルは、フィードバックに基づいて継続的に再訓練される。これは、品目価格アラートが、所与の店舗の品目価格設定戦略および目標に合わせて調整されることを確実にする。このようにして、機械学習モデルによって実施される品目価格アラートの精度を、継続的に改善し、かつ学習させる。
【0031】
また、小売業者は、MLA180が取引処理ワークフロー内に完全に配備されると、カタログの品目のあらゆる品目価格の偏差閾値金額を提供および定義する必要を排除してもよいことにも留意されたい。
【0032】
価格アラートを送信するべきかどうかを決定するための、システム100に関連付けられた処理コンテキストの例としては、$8の価格を有するパスタ#1、$9の価格を有するパスタ#2、および$10の価格を有するパスタ#3が挙げられてもよい。価格アラートマネージャー190は取引中に、これらの価格が互いに際立ってはいないため、いずれの価格についても、いかなる価格アラートも送信しないことになる。第二のコンテキストにおいて、パスタ#1は$5の価格を有し、パスタ#2は$9の価格を有し、パスタ#3は$10の価格を有し、しかしパスタ#1にはプロモーション/割引があり、ここで、パスタ#1は既知の価格割引と関連付けられているので、価格アラートマネージャー190は価格アラートを発生しない。第三のコンテキストにおいて、パスタ#1は$5の価格を有し、パスタ#2は$9の価格を有し、パスタ#3は$10の価格を有し、パスタのいずれにもいかなる既知のプロモーションはなく、結果として価格アラートマネージャー190は、$5の価格を有するパスタ#1を有する取引について価格アラートを発生するが、これはこの価格が異常な価格であるため(価格アラートマネージャー190は、$5が小売業者が定義した閾値を超えてパスタ#1、#2、#3の価格中央値から逸脱したと決定したため、または訓練されたMLA180が異常を決定したため)である。
【0033】
構成要素170~190は、ウェブベースおよび/またはクラウドベースのサービスとして小売業者に提供されてもよく、各小売業者のエンタープライズデータストア110にアクセスし、かつ取引中に代替/交換品目コードを伝達するために、サービスに対するAPIが提供される。APIは、取引中に価格アラートを得るためにマネージャーによる管理アプリ160の使用を許可し、それによってマネージャーは、顧客をチェックアウトしている従業員の取引中の間違いまたは不正行為をリアルタイムで特定することができ、またはセルフチェックアウトを実施している顧客の間違いまたは不正行為をリアルタイムで特定することができる。
【0034】
ユーザー操作デバイス140は、ウェアラブル処理デバイス、音声対応ネットワークアプライアンス(モノのインターネット(IoT)デバイス)、ラップトップ、デスクトップ、タブレット、ネットワークベースの車両統合デバイス、およびその他など、任意の消費者操作デバイスとすることができる。デバイス140はまた、価格アラートマネージャー150を利用する小売業者の従業員によって操作されてもよい。デバイス140は、小売業者が提供するインターフェース(ウェブベースおよび/またはアプリベースのインターフェース)を利用して、ネットワークサーバー120の取引サービスを用いて買い物および取引カゴのチェックアウトを実施する。
【0035】
取引端末120は、店舗販売時点(POS)端末、セルフサービス端末(SST)、スタッフが操作するモバイルデバイス、および/またはキオスクとすることができる。
【0036】
図1Bは、例示的な一実施形態による、図1Aのシステムのプロセスフロー100Bを表す図である。
【0037】
図1Bは、システム100Aに関連付けられた一部の構成要素のより微細な図を図示する。
【0038】
取引データマネージャー111は、エンタープライズデータストアから品目空間マッパーおよび類似性マネージャー170に取引データを提供する。品目空間マッパーおよび類似性マネージャー170は、品目カタログ112の各品目コードについて、その空間内にプロットされた多次元ベクトル空間および一意的なベクトルを生成する。
【0039】
価格アラートマネージャー190は、品目カタログコードと、類似品目コード、およびそれらのカタログ品目価格と、任意の品目割引または品目価格上書きを伴う実際の取引品目価格と、ロイヤリティ取引データ113と、オンライン取引システム120、ERPシステム150、管理アプリ160によって取引が行われた複数のチャネルにわたって得られたフィードバックとに基づいて、MLA180を訓練する。
【0040】
続いて、顧客の任意の所与の取引の時、(オンライン取引システム120またはERPシステム150を経由する)取引について、オンライン取引システム120、ERP150、および/または管理アプリ160に対して、取引の品目価格についてのリアルタイム価格アラートを発生するべきか否かを決定するために、価格アラートマネージャー190および/またはMLA180によって品目の取引価格をリアルタイムで評価することができる。価格アラートマネージャー190は、品目コード、品目カタログ価格、取引品目に類似する品目の品目価格(品目空間マッパーおよび類似性マネージャー170によって返される最も高い類似性スコアの構成された数に基づく)と、取引を伴う品目の処理中の実際の取引価格と、任意の取引品目価格割引または取引品目価格上書きとをMLA180への入力として提供する。MLA180は、価格アラートを発生するべきか否かを決定し、その決定を出力する。価格アラートマネージャー190は、APIを使用して、対応する取引の対応する品目についての価格アラートを、オンライン取引システム120、ERPシステム150、および/または管理アプリ160に伝達する。結果として得られたポジティブフィードバックまたはネガティブフィードバックは、APIによって価格アラートマネージャー190にフィードバックされるか、または管理アプリ160の場合、最終的な取引データまたは販売日から価格アラートマネージャー190によって導出される。フィードバックは、これに続くMLA180の訓練セッションで使用される。
【0041】
本発明の一実施形態において、構成要素110~113および170~190は、構成要素120、150、および160に対する単一のクラウドベースのサービスとしてAPIを経由して提供される。
【0042】
ここで、これらの本発明の実施形態およびその他の実施形態を図2~3を参照しながら考察する。
【0043】
図2は、本発明の例示的な一実施形態による、異常な品目価格設定についてのリアルタイムアラートのための方法200の図である。方法200を実装するソフトウエアモジュール(複数可)は「価格アラートマネージャー」と呼ばれる。価格アラートマネージャーはプログラムされた実行可能な命令として実装され、かつメモリおよび/または非一時的なコンピューター可読(プロセッサ可読)記憶媒体の内部に常駐し、そしてデバイスの一つ以上のプロセッサによって実行される。価格アラートマネージャーを実行するデバイスのプロセッサ(複数可)は、価格アラートマネージャーを処理するように特に構成され、かつプログラムされる。価格アラートマネージャーは、その処理中に一つ以上のネットワーク接続へのアクセスを有する。ネットワーク接続は、有線、無線、または有線と無線の組み合わせとすることができる。
【0044】
本発明の一実施形態において、価格アラートマネージャーを実行するデバイスはサーバーである。一実施形態において、サーバーは、単一のサーバーとして互いに協働する複数のサーバーを備えるクラウド処理環境である。一実施形態において、サーバーはローカルエリアネットワーク(LAN)サーバーである。
【0045】
本発明の一実施形態において、価格アラートマネージャーは、170~190のすべての組み合わせ、または一部の組み合わせである。
【0046】
本発明の一実施形態において、価格アラートマネージャーは、システム100Aおよびプロセスフロー100Bを用いて上記で考察した処理を実施する。
【0047】
本発明の一実施形態において、価格アラートマネージャーは、SaaSとして複数の企業に提供されていて、各企業は、その顧客およびエンタープライズデータストア110に関連するサブスクリプションを有する。
【0048】
210にて、価格アラートマネージャーは、取引で処理されている品目の品目コードおよび取引品目価格を受信する。
【0049】
本発明の一実施形態において、211にて、価格アラートマネージャーは、取引において取引品目価格に関連付けられたクーポンまたは価格上書きを受信する。
【0050】
220にて、価格アラートマネージャーは、その品目コードおよび他の品目コードを有する取引履歴の取引コンテキストに基づいて、その品目コードに類似するその他の品目コードの群を得る。
【0051】
211および220の一実施形態において、221にて、価格アラートマネージャーは、品目コードの、多次元空間内にプロットされた品目ベクトルと、他の品目コードの、多次元空間内にプロットされた他の品目コードベクトルとの間の距離に基づいて、その他の品目コードの群を決定する。
【0052】
221の一実施形態において、および222にて、価格アラートマネージャーは、その距離が閾値距離内にあると特定する。
【0053】
230にて、価格アラートマネージャーは、その品目コードのカタログ品目価格、およびその他の品目コードの他のカタログ品目価格を取得する。
【0054】
240にて、価格アラートマネージャーは、取引品目価格、カタログ品目価格、その他のカタログ品目の価格に少なくとも基づいて、その品目コードについてのリアルタイム価格アラートを送信するかどうかについて決定する。
【0055】
222および240の一実施形態において、241にて、価格アラートマネージャーは、そのカタログ品目価格およびその他のカタログ品目の価格から中間価格を計算する。
【0056】
241の一実施形態において、242にて、価格アラートマネージャーは、取引品目価格と中間価格の間の偏差を計算し、その偏差が閾値金額だけ中間価格を上回るまたは下回る場合、リアルタイム価格アラートを送信する。
【0057】
241の一実施形態において、243にて、価格アラートマネージャーは、取引品目価格と中間価格の間の偏差を計算し、そしてクーポンまたは価格上書きに対して調整された偏差が中間価格の閾値金額内である場合、リアルタイム価格アラートを送信しないことを決定する。
【0058】
本発明の一実施形態において、244にて、価格アラートマネージャーは、そのカタログ品目価格およびその他のカタログ品目の価格から中間価格を計算する。価格アラートマネージャーは、取引品目価格と中間価格の間の偏差をさらに計算し、その偏差が閾値金額だけ中間価格を上回るまたは下回る場合、リアルタイム価格アラートを送信する。
【0059】
本発明の一実施形態において、245にて、価格アラートマネージャーは、機械学習モデルに関連付けられた訓練された機械学習アルゴリズムからリアルタイム価格アラートを送信するかどうかを示す決定を得る。
【0060】
245の一実施形態において、および246にて、価格アラートマネージャーは、機械学習モデル(245の前)への入力として、取引品目価格、カタログ品目価格、および他のカタログ品目の価格、ならびに取引のための取引詳細を提供する。
【0061】
本発明の一実施形態において、247にて、価格アラートマネージャーは、リアルタイム価格アラートを送信し、かつ取引の処理に関連付けられたERPシステムにリアルタイム価格アラートを送信することを決定する。
【0062】
247の一実施形態において、および248において、価格アラートマネージャーは、APIを介してERPシステムにリアルタイム価格アラートを送信する。
【0063】
図3は、本発明の例示的な一実施形態による、異常な品目価格設定についてのリアルタイムアラートのための別の方法300の図である。方法300を実装するソフトウエアモジュール(複数可)を「品目価格異常マネージャー」と呼ぶ。品目価格異常マネージャーは実行可能なプログラムされた命令として実装され、メモリおよび/または非一時的なコンピューター可読(プロセッサ可読)記憶媒体内に常駐し、デバイスの一つ以上のプロセッサにより実行される。品目価格異常マネージャーを実行するプロセッサは、品目価格異常マネージャーを処理するように特に構成され、かつプログラムされる。品目価格異常マネージャーは、その処理中に一つ以上のネットワーク接続へのアクセスを有する。ネットワーク接続は、有線、無線、または有線と無線の組み合わせとすることができる。
【0064】
本発明の一実施形態において、品目価格異常マネージャーを実行するデバイスはサーバーである。一実施形態において、サーバーは、単一のサーバーとして互いに協働する複数のサーバーを備えるクラウド処理環境である。一実施形態において、サーバーは、小売店舗でローカル接続されるLANサーバーである。
【0065】
本発明の一実施形態において、品目価格異常マネージャーは、170~190、プロセスフロー100B、および/または方法200のすべてまたは一部の組み合わせである。
【0066】
品目価格異常マネージャーは、別の、かつ何らかのやり方で処理が強化された上記の図2で説明したものに対する全体像を提示する。
【0067】
310にて、品目価格異常マネージャーは、製品カタログの品目コードの品目ベクトルを生成する。
【0068】
本発明の一実施形態において、311にて、品目価格異常マネージャーは、対応する品目コードの取引コンテキストに基づいて、各品目ベクトルを生成する。
【0069】
320にて、品目価格異常マネージャーは、各品目ベクトルを多次元空間内にプロットする。
【0070】
330にて、品目価格異常マネージャーは、取引中に取引品目の取引品目コードおよび取引品目の取引品目価格を受信する。
【0071】
340にて、品目価格異常マネージャーは、多次元空間内にプロットされた品目ベクトルに基づいて、取引品目に類似の品目コードを特定する。
【0072】
311および340の一実施形態において、341にて、品目価格異常マネージャーは、多次元空間内の取引品目の取引品目ベクトルの閾値距離内にある対応する品目ベクトルに関連付けられているとして、各類似品目コードを特定する。
【0073】
350にて、品目価格異常マネージャーは、取引品目コードの第一の品目価格、および類似品目コードの第二の品目の価格を製品カタログから得る。
【0074】
360にて、品目価格異常マネージャーは、取引品目価格、第一の品目価格、および第二の品目の価格に少なくとも基づいて、取引の処理に関連付けられたリソースにリアルタイム価格アラートを送信するかどうかについての決定を行う。
【0075】
一実施形態において、361にて、品目価格異常マネージャーは、機械学習モデルに基づいて、訓練された機械学習アルゴリズムから決定を得る。
【0076】
370にて、品目価格異常マネージャーは、決定によって示される時、APIを経由してリアルタイム価格アラートを送信する。
【0077】
361および370の一実施形態において、371にて、品目価格異常マネージャーは、リアルタイム価格アラートがリソースに送信されたが、取引品目の取引品目価格が変更されなかった場合、リソースまたは完了した取引に関連付けられた取引データからフィードバック(結果)を取得する。品目価格異常マネージャーは、取引およびフィードバックについての取引詳細を伴う機械学習アルゴリズムまたはモデルを保持するために、フィードバックを使用する。
【0078】
本発明の一実施形態において、372にて、品目価格異常マネージャーは、第一の品目価格と第二の品目の価格から中間価格を計算し、取引品目の価格と中間価格の間の偏差を決定する。品目価格異常マネージャーは、偏差が中間価格を閾値金額だけ上回るまたは下回る場合に、リアルタイム価格アラートを送信するという決定を行う。
【0079】
当然のことながら、ソフトウエアが特定の形態(構成要素またはモジュールなど)で説明されている場合、それは単に理解を助けるためであり、それらの機能を実装するソフトウエアがどのように設計されうるか、あるいはどのような構造にされうるかを限定することを意図するものではない。例えば、モジュールは別個のモジュールとして例示されているが、同種のコードとして、個別の構成要素として実装されてもよく、またこうしたモジュールの全体でなく一部を組み合わせてもよく、または任意の他の都合の良い様態で構造化されたソフトウエア内に機能が実装されてもよい。
【0080】
さらに、ソフトウエアモジュールは、一つのハードウエア上で実行されるものとして例示されているものの、ソフトウエアは、複数のプロセッサにわたって、またはその他の任意の都合の良い様態で分配されてもよい。
【0081】
上記の説明は、本発明の例証的なものであってこれに限定されるものではない。当業者には、上記の説明を検討することにより、数多くの他の実施形態が明らかであろう。従って、上述した本発明の実施形態の範囲は、添付の特許請求の範囲を参照して、こうした特許請求の範囲が権利を有する均等物の完全な範囲とともに決定されるべきである。
【0082】
前述の実施形態の説明において、本発明の開示を合理化する種々の実施形態例が記載されている。ここで、特許請求された実施形態が、各請求項で明示的に詳述されるものよりも多くの特徴を有することを反映するとは解釈されない。むしろ、下記の請求項で反映される通り、発明の主題は、単一の開示された実施形態のすべての特徴よりも少ない。それ故に、以下の特許請求の範囲は、本明細書によって実施形態の説明に組み込まれ、各請求項は別個の例示的な実施形態としてそれ自体で存在する。

図1A
図1B
図2
図3