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特開2022-73908サンプル捕獲および抽出のための装置、システム、および方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022073908
(43)【公開日】2022-05-17
(54)【発明の名称】サンプル捕獲および抽出のための装置、システム、および方法
(51)【国際特許分類】
   G01N 1/02 20060101AFI20220510BHJP
【FI】
G01N1/02 D
G01N1/02 W
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021079150
(22)【出願日】2021-05-07
(31)【優先権主張番号】63/198,609
(32)【優先日】2020-10-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/154,476
(32)【優先日】2021-02-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/302,535
(32)【優先日】2021-05-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】521200554
【氏名又は名称】ハンド ヘルド プロダクツ インコーポレーティッド
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100101373
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 茂雄
(74)【代理人】
【識別番号】100210398
【弁理士】
【氏名又は名称】横尾 太郎
(72)【発明者】
【氏名】アダム・デューイ・マクブレイディ
(72)【発明者】
【氏名】モイン・シャファイ
(72)【発明者】
【氏名】オスカー・ポンテ・リーバス
(72)【発明者】
【氏名】イーファ・セロリア
(72)【発明者】
【氏名】フィリップ・シー・フォスター
(72)【発明者】
【氏名】ダスティン・マイケル・ブラント
(72)【発明者】
【氏名】ジョルジオ・カルロ・イセーラ
(72)【発明者】
【氏名】ジョセ・グアダルペ・サンチェス・デ・ラ・ローサ
(72)【発明者】
【氏名】エミア・ラヒスリック
(72)【発明者】
【氏名】アマンダ・エスター・サル・チルダース
(72)【発明者】
【氏名】ゲナディ・ジャーメーン
(72)【発明者】
【氏名】トーマス・メリット・ハガティ
【テーマコード(参考)】
2G052
【Fターム(参考)】
2G052AA34
2G052AA36
2G052AB16
2G052AB18
2G052AD04
2G052AD34
2G052BA22
2G052EA03
2G052FC05
2G052FC11
(57)【要約】
【課題】エアロゾル収集デバイスに関連付けられる方法、装置、およびシステム(たとえば、それに限定されないが、ブレスエアロゾルコレクターデバイス、呼気分析計など)を提供する。
【解決手段】例示的なエアロゾル収集デバイスは、サンプルを受け入れるように構成されているサンプル移送アダプターと、サンプル移送アダプターに接続されているデバイス本体部とを含む。いくつかの例において、デバイス本体部は、サンプルをフィルター構成要素にガイドするフローチャネルを画定しており、フィルター構成要素は、緩衝液を含有している。
【選択図】図6J
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サンプルを受け入れるように構成されているサンプル移送アダプターと、
前記サンプル移送アダプターに接続され、前記サンプルをフィルター構成要素にガイドするフローチャネルを画定する、デバイス本体部と
を含み、
前記フィルター構成要素は、緩衝液を含有している、
エアロゾル収集デバイス。
【請求項2】
前記デバイス本体部は、サンプル分配環部材を有する容器構成要素を含み、
前記緩衝液は、前記サンプル分配環部材に隣接する前記フィルター構成要素の第1の側部、または、前記第1の側部とは反対側の前記フィルター構成要素の第2の側部、のうちの少なくとも1つに含有されている、
請求項1に記載のエアロゾル収集デバイス。
【請求項3】
前記サンプル移送アダプターは、サンプリングトンネルである、
請求項1に記載のエアロゾル収集デバイス。
【請求項4】
前記サンプル移送アダプターは、マスク構成要素である、
請求項1に記載のエアロゾル収集デバイス。
【請求項5】
抽出カートリッジをさらに含む、
請求項1に記載のエアロゾル収集デバイス。
【請求項6】
前記デバイス本体部は、サンプル液体抽出出口部を含み、
前記抽出カートリッジは、前記サンプル液体抽出出口部の中へ少なくとも部分的に延在するように構成されている1つまたは複数の穿刺部材を含む、
請求項5に記載のエアロゾル収集デバイス。
【請求項7】
前記デバイス本体部は、
少なくとも1つのカプセル抽出本体部部材を含む容器構成要素と、
前記少なくとも1つのカプセル抽出本体部部材の上部表面の上に位置決めされている少なくとも1つのカプセル構成要素と、
前記少なくとも1つのカプセル構成要素の上部表面の上に位置決めされている上側プランジャー構成要素と
を含む、
請求項1に記載のエアロゾル収集デバイス。
【請求項8】
前記少なくとも1つのカプセル構成要素は、前記緩衝液を貯蔵する、
請求項7に記載のエアロゾル収集デバイス。
【請求項9】
前記少なくとも1つのカプセル構成要素のそれぞれは、ホルダー部材およびキャップ部材を含み、
前記緩衝液は、前記キャップ部材によって前記ホルダー部材の中に密封されている、
請求項8に記載のエアロゾル収集デバイス。
【請求項10】
前記少なくとも1つのカプセル抽出本体部部材は、前記少なくとも1つのカプセル抽出本体部部材の前記上部表面の上に位置決めされている突出部を含み、
前記キャップ部材は、前記突出部の上に位置決めされている、
請求項9に記載のエアロゾル収集デバイス。
【請求項11】
前記容器構成要素は、前記容器構成要素の内側側方表面の上に配設されている少なくとも2つの垂直方向のリッジ部材を含み、
前記少なくとも1つのカプセル構成要素のそれぞれの少なくとも一部分は、前記少なくとも2つの垂直方向のリッジ部材の間に位置決めされている、
請求項10に記載のエアロゾル収集デバイス。
【請求項12】
前記上側プランジャー構成要素の上部表面に作用される垂直方向下向きの力を受け取ることに応答して、前記上側プランジャー構成要素は、前記垂直方向下向きの力を前記少なくとも1つのカプセル構成要素に伝達するように構成されており、前記少なくとも1つのカプセル構成要素の垂直方向の移動を引き起こす、
請求項11に記載のエアロゾル収集デバイス。
【請求項13】
前記少なくとも1つのカプセル構成要素の前記垂直方向の移動は、前記少なくとも1つのカプセル抽出本体部部材が前記少なくとも1つのカプセル構成要素のそれぞれの前記キャップ部材を破ることを引き起こす、
請求項12に記載のエアロゾル収集デバイス。
【請求項14】
前記キャップ部材が破られた後で、前記緩衝液が、前記フィルター構成要素の上に流れる、
請求項13に記載のエアロゾル収集デバイス。
【請求項15】
前記容器構成要素は、
複数の孔部を含むサンプル分配環部材と、
前記サンプル分配環部材の中に配設されているバルブサポート環部材と
をさらに含む、
請求項7に記載のエアロゾル収集デバイス。
【請求項16】
前記少なくとも1つのカプセル抽出本体部部材は、前記サンプル分配環部材から半径方向外向きに位置決めされている、
請求項15に記載のエアロゾル収集デバイス。
【請求項17】
前記エアロゾル収集デバイスは、
前記サンプル分配環部材に固定されているチューブ構成要素と、
前記バルブサポート環部材によって支持されているバルブ構成要素と
をさらに含む、
請求項15に記載のエアロゾル収集デバイス。
【請求項18】
前記フィルター構成要素は、前記サンプル分配環部材と前記少なくとも1つのカプセル抽出本体部部材との間に挿入されており、
前記エアロゾル収集デバイスは、前記フィルター構成要素の上部表面の上に位置決めされている下側プランジャー構成要素をさらに含む、
請求項16に記載のエアロゾル収集デバイス。
【請求項19】
前記下側プランジャー構成要素は、複数のプランジャーサポートウィングを含み、
前記複数のプランジャーサポートウィングのそれぞれは、2つのカプセル構成要素の間に位置決めされている、
請求項18に記載のエアロゾル収集デバイス。
【請求項20】
前記上側プランジャー構成要素は、回転力によって第1の構成から第2の構成へ並進するように構成されており、
前記第1の構成において、前記上側プランジャー構成要素の底部表面は、前記少なくとも1つのカプセル構成要素のそれぞれの上部表面と接触しており、
前記第2の構成において、前記上側プランジャー構成要素の前記底部表面は、前記複数のプランジャーサポートウィングのそれぞれの上部表面と接触している、
請求項19に記載のエアロゾル収集デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001]本出願は、米国仮特許出願第63/198,609号(2020年10月29日に出願された)および米国仮特許出願第63/154,476号(2021年2月26日に出願された)の優先権および利益を主張し、それらの内容全体が、参照により本出願に組み込まれている。
【背景技術】
【0002】
[0002]エアロゾルを収集するための既存の方法、装置、およびシステムは、課題および制限によって悩まされている。
【0003】
[0003]たとえば、これらのデバイスの保存可能期間、効率、および/または精度は、それに限定されないが、構造的な制限および/または汚染リスクなどのような、さまざまな要因に起因して制限される可能性がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
[0004]本開示のさまざまな例によれば、サンプル捕獲および抽出のためのさまざまな例示的な方法、装置、およびシステム(たとえば、それに限定されないが、エアロゾル収集デバイスなど)が提供される。
【0005】
[0005]いくつかの実施形態において、エアロゾル収集デバイスが提供される。いくつかの実施形態において、エアロゾル収集デバイスは、サンプルを受け入れるように構成されているサンプル移送アダプターと;サンプル移送アダプターに接続されているデバイス本体部であって、デバイス本体部は、サンプルをフィルター構成要素にガイドするフローチャネルを画定しており、フィルター構成要素は、緩衝液を含有している、デバイス本体部とを含む。
【0006】
[0006]いくつかの実施形態において、デバイス本体部は、サンプル分配環部材を有する容器構成要素を含む。いくつかの実施形態において、緩衝液は、サンプル分配環部材に隣接するフィルター構成要素の第1の側部、または、第1の側部とは反対側のフィルター構成要素の第2の側部のうちの少なくとも1つに含有されている。
【0007】
[0007]いくつかの実施形態において、サンプル移送アダプターは、サンプリングトンネルである。
【0008】
[0008]いくつかの実施形態において、サンプル移送アダプターは、マスク構成要素である。
【0009】
[0009]いくつかの実施形態において、エアロゾル収集デバイスは、抽出カートリッジをさらに含む。
【0010】
[0010]いくつかの実施形態において、デバイス本体部は、サンプル液体抽出出口部を含む。いくつかの実施形態において、抽出カートリッジは、サンプル液体抽出出口部の中へ少なくとも部分的に延在するように構成されている1つまたは複数の穿刺部材を含む。
【0011】
[0011]いくつかの実施形態において、デバイス本体部は、少なくとも1つのカプセル抽出本体部部材を含む容器構成要素と;少なくとも1つのカプセル抽出本体部部材の上部表面の上に位置決めされている少なくとも1つのカプセル構成要素と;少なくとも1つのカプセル構成要素の上部表面の上に位置決めされている上側プランジャー構成要素とを含む。
【0012】
[0012]いくつかの実施形態において、少なくとも1つのカプセル構成要素は、緩衝液を貯蔵する。
【0013】
[0013]いくつかの実施形態において、少なくとも1つのカプセル構成要素のそれぞれは、ホルダー部材およびキャップ部材を含む。いくつかの実施形態において、緩衝液は、キャップ部材によってホルダー部材の中に密封されている。
【0014】
[0014]いくつかの実施形態において、少なくとも1つのカプセル抽出本体部部材は、少なくとも1つのカプセル抽出本体部部材の上部表面の上に位置決めされている突出部を含む。いくつかの実施形態において、キャップ部材は、突出部の上に位置決めされている。
【0015】
[0015]いくつかの実施形態において、容器構成要素は、容器構成要素の内側側方表面の上に配設されている少なくとも2つの垂直方向のリッジ部材を含む。いくつかの実施形態において、少なくとも1つのカプセル構成要素のそれぞれの少なくとも一部分は、少なくとも2つの垂直方向のリッジ部材の間に位置決めされている。
【0016】
[0016]いくつかの実施形態において、上側プランジャー構成要素の上部表面に作用される垂直方向下向きの力を受け取ることに応答して、上側プランジャー構成要素は、垂直方向下向きの力を少なくとも1つのカプセル構成要素に伝達するように構成されており、少なくとも1つのカプセル構成要素の垂直方向の移動を引き起こす。
【0017】
[0017]いくつかの実施形態において、少なくとも1つのカプセル構成要素の垂直方向の移動は、少なくとも1つのカプセル抽出本体部部材が少なくとも1つのカプセル構成要素のそれぞれのキャップ部材を破ることを引き起こす。
【0018】
[0018]いくつかの実施形態において、キャップ部材が破られた後で、緩衝液が、フィルター構成要素の上に流れる。
【0019】
[0019]いくつかの実施形態において、容器構成要素は、複数の孔部を含むサンプル分配環部材と、サンプル分配環部材の中に配設されているバルブサポート環部材とをさらに含む。
【0020】
[0020]いくつかの実施形態において、少なくとも1つのカプセル抽出本体部部材は、サンプル分配環部材から半径方向外向きに位置決めされている。
【0021】
[0021]いくつかの実施形態において、エアロゾル収集デバイスは、サンプル分配環部材に固定されているチューブ構成要素と;バルブサポート環部材によって支持されているバルブ構成要素とをさらに含む。
【0022】
[0022]いくつかの実施形態において、フィルター構成要素は、サンプル分配環部材と少なくとも1つのカプセル抽出本体部部材との間に挿入されている。いくつかの実施形態において、エアロゾル収集デバイスは、フィルター構成要素の上部表面の上に位置決めされている下側プランジャー構成要素をさらに含む。
【0023】
[0023]いくつかの実施形態において、下側プランジャー構成要素は、複数のプランジャーサポートウィングを含む。いくつかの実施形態において、複数のプランジャーサポートウィングのそれぞれは、2つのカプセル構成要素の間に位置決めされている。
【0024】
[0024]いくつかの実施形態において、上側プランジャー構成要素は、回転力によって第1の構成から第2の構成へ並進するように構成されている。いくつかの実施形態において、第1の構成において、上側プランジャー構成要素の底部表面は、少なくとも1つのカプセル構成要素のそれぞれの上部表面と接触している。いくつかの実施形態において、第2の構成において、上側プランジャー構成要素の底部表面は、複数のプランジャーサポートウィングのそれぞれの上部表面と接触している。
【0025】
[0025]いくつかの実施形態において、内側底部表面および内側側方表面を有する容器構成要素が提供される。いくつかの実施形態において、容器構成要素は、容器構成要素の内側底部表面の上に位置決めされているサンプル分配環部材と;サンプル分配環部材の中に位置決めされているバルブサポート環部材と;容器構成要素の内側底部表面の上にサンプル分配環部材から半径方向外向きに位置決めされている少なくとも1つのフィルターサポート本体部部材と;容器構成要素の内側底部表面の上にサンプル分配環部材から半径方向外向きに位置決めされている少なくとも1つのカプセル抽出本体部部材とを含む。
【0026】
[0026]いくつかの実施形態において、少なくとも1つのカプセル抽出本体部部材は、容器構成要素の内側底部表面と容器構成要素の内側側方表面との間に位置決めされている。
【0027】
[0027]いくつかの実施形態において、少なくとも1つのフィルターサポート本体部部材は、容器構成要素の内側底部表面と容器構成要素の内側側方表面との間に位置決めされている。
【0028】
[0028]いくつかの実施形態において、少なくとも1つのカプセル抽出本体部部材のそれぞれは、2つのフィルターサポート本体部部材の間に位置決めされている。
【0029】
[0029]いくつかの実施形態において、バルブサポート環部材は、複数の支持ビームを含む。
【0030】
[0030]いくつかの実施形態において、容器構成要素は、容器構成要素の内側側方表面の上に配設されている少なくとも1つの水平方向のリッジ部材と、容器構成要素の内側側方表面の上に配設されている少なくとも1つの垂直方向のリッジ部材とをさらに含む。
【0031】
[0031]いくつかの実施形態において、少なくとも1つの水平方向のリッジ部材および少なくとも1つの垂直方向のリッジ部材は接続されており、垂直の配置になっている。
【0032】
[0032]いくつかの実施形態において、少なくとも1つの垂直方向のリッジ部材は、少なくとも1つの垂直方向のロックリッジ部材および少なくとも1つの垂直方向のストップリッジ部材を含む。
【0033】
[0033]いくつかの実施形態において、チューブ構成要素は、パイプ部材およびベントブラフ環部材(vent bluff annulus element)を含む。いくつかの実施形態において、パイプ部材は、上部部分および底部部分を有している。いくつかの実施形態において、上部部分は、底部部分に接続されており、サンプルを受け入れるためのフローチャネルの少なくとも一部分を形成している。いくつかの実施形態において、ベントブラフ環部材は、パイプ部材の上部部分を取り囲む。
【0034】
[0034]いくつかの実施形態において、ベントブラフ環部材は、ベントブラフ環部材の側方表面の上に少なくとも1つの開口部を有している。
【0035】
[0035]いくつかの実施形態において、下側プランジャー構成要素は、外側側方表面を有するプランジャー環部材と、外側側方表面の上に配設されている少なくとも1つのプランジャーサポートウィングとを含む。いくつかの実施形態において、少なくとも1つのプランジャーサポートウィングは、底部部分および側方部分を含む。
【0036】
[0036]いくつかの実施形態において、少なくとも1つのプランジャーサポートウィングの底部部分は、少なくとも1つのプランジャーサポートウィングの側方部分に対して垂直の配置になっている。
【0037】
[0037]いくつかの実施形態において、プランジャー環部材は、少なくとも1つのプランジャー脚部構成要素を含む。いくつかの実施形態において、少なくとも1つのプランジャー脚部構成要素は、プランジャー環部材の中心軸線へ内向きに延在しており、プランジャー環部材の内側側方表面に対して垂直の配置になっている。
【0038】
[0038]いくつかの実施形態において、上側プランジャー構成要素は、プランジャー本体部部材と、プランジャー本体部部材に固定されたプランジャーヘッド部材とを含む。
【0039】
[0039]いくつかの実施形態において、プランジャー本体部部材は、中央環部分と;中間環部分と;少なくとも1つの脚部分とをさらに含む。いくつかの実施形態において、中央環部分は、中間環部分の中に位置決めされている。いくつかの実施形態において、少なくとも1つの脚部分は、中間環部分に接続されており、中間環部分から根本的に外向きに位置決めされている。
【0040】
[0040]いくつかの実施形態において、中央環部分の第1の端部は、中間環部分の第1の端部に部分的に接続されており、中央環部分と中間環部分との間に少なくとも1つのベントチャネルの少なくとも一部分を形成している。
【0041】
[0041]いくつかの実施形態において、少なくとも1つの脚部分の第1の端部は、中間環部分の第1の端部に接続されており、プランジャー本体部部材の上部表面の上に環溝部の少なくとも一部分を形成している。
【0042】
[0042]いくつかの実施形態において、プランジャー本体部部材の側方表面は、Oリング溝部を画定している。
【0043】
[0043]いくつかの実施形態において、プランジャーヘッド部材は、プランジャーヘッド部材の底部表面から延在する環凸部を含む。
【0044】
[0044]いくつかの実施形態において、プランジャーヘッド部材は、中央ボアと、中央ボアから半径方向外向きに位置決めされている1つまたは複数のアパーチャーとを画定している。
【0045】
[0045]いくつかの実施形態において、エアロゾル収集デバイスを組み立てるための方法は、少なくともバルブサポート環部材およびサンプル分配環部材を含む容器構成要素を提供するステップと;サンプル分配環部材と容器構成要素のフィルターサポート本体部部材またはカプセル抽出本体部部材のうちの少なくとも1つとの間に、フィルター構成要素を挿入するステップと;バルブサポート環部材の上にバルブ構成要素を位置決めするステップと;チューブ構成要素をサンプル分配環部材に固定するステップと;カプセル抽出本体部部材の上部表面の上に少なくとも1つのカプセル構成要素を位置決めするステップと;フィルター構成要素の上部表面の上に下側プランジャー構成要素を位置決めするステップと;少なくとも1つのカプセル構成要素の上部表面の上に上側プランジャー構成要素を固定するステップとを含む。
【0046】
[0046]いくつかの実施形態において、バルブサポート環部材は、複数の支持ビームを含む。いくつかの実施形態において、バルブ構成要素は、複数の支持ビームによって支持されている。
【0047】
[0047]いくつかの実施形態において、バルブ構成要素は、バルブサポート環部材の複数の支持ビームとチューブ構成要素のパイプ部材の中間部分の内側表面との間に位置決めされている。
【0048】
[0048]いくつかの実施形態において、チューブ構成要素は、スライド締まり嵌めを通してサンプル分配環部材に固定されている。
【0049】
[0049]いくつかの実施形態において、少なくとも1つのカプセル構成要素は、容器構成要素の少なくとも2つの垂直方向のリッジ部材の間に固定されている。
【0050】
[0050]いくつかの実施形態において、上側プランジャー構成要素は、Oリングを通して容器構成要素の内側側方表面に固定されている。
【0051】
[0051]いくつかの実施形態において、方法は、上側プランジャー構成要素の上にキャップ構成要素を固定するステップをさらに含む。
【0052】
[0052]いくつかの実施形態において、エアロゾル収集デバイスは、容器構成要素を含み、容器構成要素は、サンプル分配環部材、サンプル分配環部材の中のバルブサポート環部材、および/または、サンプル分配環部材から半径方向外向きに位置決めされている少なくとも1つのカプセル抽出本体部部材を含む。いくつかの実施形態において、エアロゾル収集デバイスは、バルブサポート環部材によって支持されているバルブ構成要素;サンプル分配環部材に固定されているチューブ構成要素;少なくとも1つのカプセル抽出本体部部材の上部表面の上に位置決めされている少なくとも1つのカプセル構成要素;および/または、少なくとも1つのカプセル構成要素の上部表面の上に位置決めされている上側プランジャー構成要素を含む。
【0053】
[0053]いくつかの実施形態において、エアロゾル収集デバイスは、サンプル分配環部材と少なくとも1つのカプセル抽出本体部部材との間に挿入されているフィルター構成要素と;フィルター構成要素の上部表面の上に位置決めされている下側プランジャー構成要素とを含む。いくつかの実施形態において、サンプル分配環部材は、複数の孔部を含む。
【0054】
[0054]いくつかの実施形態において、エアロゾル収集デバイスは、上側プランジャー構成要素に固定されているキャップ構成要素を含む。
【0055】
[0055]いくつかの実施形態において、エアロゾル収集デバイスを動作させるための方法は、エアロゾル収集デバイスの上側プランジャー構成要素からエアロゾル収集デバイスのキャップ構成要素を除去するステップと;上側プランジャー構成要素およびチューブ構成要素によって画定されるフローチャネルにサンプル移送アダプターを接続するステップと;サンプルがエアロゾル収集デバイスの中の緩衝液と接触するように、フローチャネルを通るエアロゾル収集デバイスの中へのサンプルフローを引き起こすステップとを含む。
【0056】
[0056]いくつかの実施形態において、エアロゾル収集デバイスは、緩衝液を貯蔵する少なくとも1つのカプセル構成要素を含む。いくつかの実施形態において、サンプル移送アダプターをフローチャネルに接続するステップは、少なくとも1つのカプセル構成要素からエアロゾル収集デバイスの中のフィルター構成要素への緩衝液の解放を引き起こす。
【0057】
[0057]いくつかの実施形態において、上側プランジャー構成要素は、少なくとも1つのカプセル構成要素の上部表面の上に位置決めされている。
【0058】
[0058]いくつかの実施形態において、方法は、上側プランジャー構成要素に回転力を働かせ、上側プランジャー構成要素が第1の構成から第2の構成へ並進することを引き起こすステップを含む。いくつかの実施形態において、第1の構成において、上側プランジャー構成要素の底部表面は、少なくとも1つのカプセル構成要素の上部表面と接触しており、第2の構成において、上側プランジャー構成要素の底部表面は、下側プランジャー構成要素の上部表面と接触している。いくつかの実施形態において、方法は、上側プランジャー構成要素が第2の構成になっているときに、上側プランジャー構成要素の上部表面に垂直方向下向きの力を働かせ、下側プランジャー構成要素がフィルター構成要素を押し付けることを引き起こすステップを含む。
【0059】
[0059]いくつかの実施形態において、方法は、サンプル抽出デバイスをエアロゾル収集デバイスに接続し、緩衝液を抽出するステップを含む。
【0060】
[0060]いくつかの実施形態において、サンプル移送アダプターは、デバイス本体部のサンプル入口部にサンプルを送達するように構成されているサンプリングチャネルを含む。
【0061】
[0061]いくつかの実施形態において、サンプル移送アダプターは、サンプル移送アダプターをデバイス本体部に接続するように構成されている取り付け部材をさらに含む。いくつかの実施形態において、取り付け部材は、サンプリングチャネルの少なくとも一部分を画定している。
【0062】
[0062]いくつかの実施形態において、サンプル移送アダプターは、1つまたは複数のアダプターベンチレーション部材をさらに含み、1つまたは複数のアダプターベンチレーション部材は、ディスペンス流路の少なくとも一部分を画定しており、デバイス本体部から周囲環境へ放出されるディスペンスされたサンプルの送達を促進させる。
【0063】
[0063]いくつかの実施形態において、サンプル移送アダプターは、サンプリングトンネルである。
【0064】
[0064]いくつかの実施形態において、サンプル移送アダプターは、マスク構成要素である。
【0065】
[0065]いくつかの実施形態において、サンプル移送アダプターは、サンプリングトンネルまたはマスク構成要素のうちの少なくとも1つである。
【0066】
[0066]いくつかの実施形態において、マスク構成要素は、1つまたは複数のフェイシャルインターフェース部材を含み、1つまたは複数のフェイシャルインターフェース部材は、ユーザーの顔の少なくとも一部分に係合するように構成されている。
【0067】
[0067]いくつかの実施形態において、サンプル移送アダプターは、デバイス本体部の1つまたは複数の表面に係合するように構成されており、デバイス本体部のサンプル排気出口部の周りに少なくとも実質的に気密のシールを提供するようになっている。
【0068】
[0068]いくつかの実施形態において、サンプル移送アダプターは、フード内部キャビティーを含むサンプリングフード構成要素を含み、フード内部キャビティーは、サンプル排気出口部を介してデバイス本体部からサンプルを受け入れるように構成されている。
【0069】
[0069]いくつかの実施形態において、サンプリングフード構成要素は、サンプリングフード出口部をさらに含み、サンプリングフード出口部は、フード内部キャビティーに流体接続されており、ディスペンス流路を画定しており、フード内部キャビティーから、サンプリングフード出口部に流体接続されている下流環境へのサンプルのディスペンスを促進させるようになっている。
【0070】
[0070]いくつかの実施形態において、サンプル移送アダプターは、サンプルを受け入れるように構成されているサンプル移送アダプター入口部を含む。いくつかの実施形態において、サンプル移送アダプターは、エアロゾル収集デバイス本体部への取り付けのために構成されており、エアロゾル収集デバイス本体部は、サンプルを濾過するためにその中に配設されているフィルター構成要素を含む。
【0071】
[0071]いくつかの実施形態において、サンプル移送アダプターは、エアロゾル収集デバイス本体部のサンプル入口部にサンプルを送達するように構成されているサンプリングチャネルをさらに含む。
【0072】
[0072]いくつかの実施形態において、サンプル移送アダプターは、サンプル移送アダプターをエアロゾル収集デバイス本体部に接続するように構成されている取り付け部材をさらに含む。いくつかの実施形態において、取り付け部材は、サンプリングチャネルの少なくとも一部分を画定している。
【0073】
[0073]いくつかの実施形態において、サンプル移送アダプターは、1つまたは複数のアダプターベンチレーション部材をさらに含み、1つまたは複数のアダプターベンチレーション部材は、ディスペンス流路の少なくとも一部分を画定しており、エアロゾル収集デバイス本体部から放出されるディスペンスされたサンプルを周囲環境へ送達することを促進させる。
【0074】
[0074]いくつかの実施形態において、マスク構成要素は、1つまたは複数のフェイシャルインターフェース部材を含み、1つまたは複数のフェイシャルインターフェース部材は、ユーザーの顔の少なくとも一部分に係合するように構成されている。
【0075】
[0075]いくつかの実施形態において、サンプル移送アダプターは、エアロゾル収集デバイス本体部の1つまたは複数の表面に係合するようにさらに構成されており、エアロゾル収集デバイス本体部のサンプル排気出口部の周りに少なくとも実質的に気密のシールを提供するようになっている。
【0076】
[0076]いくつかの実施形態において、サンプル移送アダプターは、フード内部キャビティーを含むサンプリングフード構成要素をさらに含み、フード内部キャビティーは、サンプル排気出口部を介してエアロゾル収集デバイス本体部から放出されるディスペンスされたサンプルを受け入れるように構成されている。
【0077】
[0077]いくつかの実施形態において、サンプリングフード構成要素は、サンプリングフード出口部をさらに含み、サンプリングフード出口部は、フード内部キャビティーに流体接続されており、ディスペンス流路を画定しており、フード内部キャビティーから、サンプリングフード出口部に流体接続されている下流環境へ、ディスペンスされたサンプルを送達することを促進させる。
【0078】
[0078]いくつかの実施形態において、エアロゾル収集デバイスは、カプセル抽出本体部部材と、少なくとも1つのカプセル構成要素とを含み、少なくとも1つのカプセル構成要素は、緩衝液を貯蔵し、カプセル抽出本体部部材の上に位置決めされている。
【0079】
[0079]いくつかの実施形態において、少なくとも1つのカプセル構成要素のそれぞれは、ホルダー部材およびキャップ部材を含む。いくつかの実施形態において、緩衝液は、キャップ部材によってホルダー部材の中に密封されている。
【0080】
[0080]いくつかの実施形態において、キャップ部材は、化学的な接着剤を通してホルダー部材に取り付けられている。
【0081】
[0081]いくつかの実施形態において、エアロゾル収集デバイスは、内側側方表面を有する容器構成要素を含む。
【0082】
[0082]いくつかの実施形態において、容器構成要素は、内側側方表面の上に配設されている少なくとも2つの垂直方向のリッジ部材を含む。いくつかの実施形態において、少なくとも1つのカプセル構成要素のそれぞれの少なくとも一部分は、少なくとも2つの垂直方向のリッジ部材の間に位置決めされている。
【0083】
[0083]いくつかの実施形態において、容器構成要素は、エアロゾル収集デバイスの内側側方表面の上に配設されている少なくとも1つの水平方向のリッジ部材を含む。いくつかの実施形態において、少なくとも1つのカプセル構成要素のそれぞれの少なくとも上部表面は、少なくとも1つの水平方向のリッジ部材の上部表面と同じ平面の上にある。
【0084】
[0084]いくつかの実施形態において、エアロゾル収集デバイスは、第1の緩衝液を貯蔵する第1のカプセル構成要素と、第2の緩衝液を貯蔵する第2のカプセル構成要素とをさらに含む。
【0085】
[0085]いくつかの実施形態において、第1の緩衝液は、第2の緩衝液と同じである。
【0086】
[0086]いくつかの実施形態において、第1の緩衝液は、第2の緩衝液とは異なっている。
【0087】
[0087]いくつかの実施形態において、エアロゾル収集デバイスは、第1のカプセル構成要素と、第2のカプセル構成要素と、第3のカプセル構成要素とをさらに含む。
【0088】
[0088]いくつかの実施形態において、カプセル抽出本体部部材は、カプセル抽出本体部部材の上部表面の上に位置決めされている突出部を含む。いくつかの実施形態において、カプセル構成要素のキャップ部材は、突出部の上に位置決めされている。
【0089】
[0089]いくつかの実施形態において、空気ギャップは、カプセル抽出本体部部材の上部表面とキャップ部材との間に形成されている。
【0090】
[0090]いくつかの実施形態において、エアロゾル収集デバイスは、緩衝液を貯蔵する少なくとも1つのカプセル構成要素と;少なくとも1つのカプセル構成要素の上部表面と接触している上側プランジャー構成要素とを含む。
【0091】
[0091]いくつかの実施形態において、少なくとも1つのカプセル構成要素のそれぞれは、キャビティーを画定するホルダー部材であって、キャビティーは、対応するカプセル構成要素の底部表面の上に開口部を有しており、緩衝液を貯蔵している、ホルダー部材と、ホルダー部材の開口部を密封するキャップ部材とを含む。
【0092】
[0092]いくつかの実施形態において、上側プランジャー構成要素は、ホルダー部材の上部表面と接触している。いくつかの実施形態において、キャップ部材の少なくとも一部分は、カプセル抽出本体部部材と接触している。
【0093】
[0093]いくつかの実施形態において、上側プランジャー構成要素の上部表面に作用される垂直方向下向きの力を受け取ることに応答して、上側プランジャー構成要素は、垂直方向下向きの力を少なくとも1つのカプセル構成要素に伝達するように構成されており、少なくとも1つのカプセル構成要素の垂直方向の移動を引き起こす。
【0094】
[0094]いくつかの実施形態において、少なくとも1つのカプセル構成要素の垂直方向の移動は、カプセル抽出本体部部材が少なくとも1つのカプセル構成要素のそれぞれのキャップ部材を破ることを引き起こす。
【0095】
[0095]いくつかの実施形態において、キャップ部材が破られた後で、緩衝液が、カプセル抽出本体部部材の上に流れる。
【0096】
[0096]いくつかの実施形態において、フィルター構成要素は、カプセル抽出本体部部材に隣接して位置決めされている。いくつかの実施形態において、キャップ部材が破られた後で、緩衝液が、フィルター構成要素へ流れる。
【0097】
[0097]いくつかの実施形態において、エアロゾル収集デバイスを動作させるための方法は、上側プランジャーの上部表面に垂直方向下向きの力を働かせ、少なくとも1つのカプセル構成要素の中からフィルター構成要素への緩衝液の解放を引き起こすステップと;フィルター構成要素にサンプルを提供するステップとを含む。
【0098】
[0098]いくつかの実施形態において、エアロゾル収集デバイスは、中央環部分および中間環部分を含む上側プランジャー構成要素を含む。いくつかの実施形態において、中央環部分は、中間環部分の中に配設されており、中央環部分と中間環部分との間にギャップを形成している。いくつかの実施形態において、エアロゾル収集デバイスは、ベントブラフ環部材を含むチューブ構成要素を含む。いくつかの実施形態において、中央環部分の少なくとも一部分は、ベントブラフ環部材の中にベントブラフ環部材と接触して位置決めされている。
【0099】
[0099]いくつかの実施形態において、上側プランジャー構成要素は、中央ボアを画定するプランジャーヘッド部材を含む。いくつかの実施形態において、チューブ構成要素は、パイプ部材を含み、パイプ部材は、中央ボアに接続されており、サンプルを受け入れるためのフローチャネルの一部分を形成している。
【0100】
[00100]いくつかの実施形態において、中央環部分および中間環部分は、サンプルを吐出するためのベントチャネルの一部分を画定している。
【0101】
[00101]いくつかの実施形態において、エアロゾル収集デバイスは、複数のプランジャーサポートウィングを含む下側プランジャー構成要素と;回転力によって第1の構成から第2の構成へ並進するように構成されている上側プランジャー構成要素とを含む。いくつかの実施形態において、複数のプランジャーサポートウィングのそれぞれは、複数のカプセル構成要素のうちの2つの間に位置決めされている。いくつかの実施形態において、第1の構成において、上側プランジャー構成要素の底部表面は、複数のカプセル構成要素のそれぞれの上部表面と接触しており、第2の構成において、上側プランジャー構成要素の底部表面は、複数のプランジャーサポートウィングのそれぞれの上部表面と接触している。
【0102】
[00102]いくつかの実施形態において、上側プランジャー構成要素は、少なくとも1つの脚部分を含む。いくつかの実施形態において、第1の構成において、少なくとも1つの脚部分の底部表面は、複数のカプセル構成要素のそれぞれの上部表面と接触しており、第2の構成において、少なくとも1つの脚部分の底部表面は、複数のプランジャーサポートウィングのそれぞれの上部表面と接触している。
【0103】
[00103]いくつかの実施形態において、下側プランジャー構成要素および上側プランジャー構成要素は、容器構成要素の中に収容されており、容器構成要素は、容器構成要素の内側側方表面の上に配設されている少なくとも1つの垂直方向のロックリッジ部材および少なくとも1つの垂直方向のストップリッジ部材を有している。
【0104】
[00104]いくつかの実施形態において、回転力は、少なくとも1つの脚部分の少なくとも一部分が、少なくとも1つの垂直方向のロックリッジ部材を越えて回転すること、および、少なくとも1つの垂直方向のストップリッジ部材において停止することを引き起こす。
【0105】
[00105]いくつかの実施形態において、エアロゾル収集デバイスは、下側プランジャー構成要素および上側プランジャー構成要素を含む。いくつかの実施形態において、下側プランジャー構成要素の底部表面は、フィルター構成要素と接触している。いくつかの実施形態において、上側プランジャー構成要素は、下側プランジャー構成要素の上部表面と接触している。
【0106】
[00106]いくつかの実施形態において、上側プランジャー構成要素の上部表面に作用される垂直方向の力を受け取ることに応答して、上側プランジャー構成要素は、垂直方向の力を下側プランジャー構成要素に伝達するように構成されており、下側プランジャー構成要素が第2の構成になっているときに、下側プランジャー構成要素の垂直方向の移動を引き起こす。
【0107】
[00107]いくつかの実施形態において、下側プランジャー構成要素の垂直方向の移動は、フィルター構成要素が絞られることを引き起こす。
【0108】
[00108]いくつかの実施形態において、エアロゾル収集デバイスを動作させるための方法は、上側プランジャー構成要素に回転力を働かせ、上側プランジャー構成要素が第1の構成から第2の構成へ並進することを引き起こすステップを含む。いくつかの実施形態において、第1の構成において、上側プランジャー構成要素の底部表面は、複数のカプセル構成要素のそれぞれの上部表面と接触しており、第2の構成において、上側プランジャー構成要素の底部表面は、下側プランジャー構成要素の複数のプランジャーサポートウィングのそれぞれの上部表面と接触している。いくつかの実施形態において、エアロゾル収集デバイスを動作させるための方法は、上側プランジャー構成要素の上部表面に垂直方向の力を働かせるステップをさらに含む。
【0109】
[00109]いくつかの実施形態において、エアロゾル収集デバイスは、サンプルを受け入れるように構成されているデバイス本体部を含む。いくつかの実施形態において、デバイス本体部は、サンプルを濾過するために内部デバイス本体部部分の中に配設されているフィルター構成要素と、フィルター構成要素に流体接続されているサンプル分配環部材とを含む。いくつかの実施形態において、サンプル分配環部材は、サンプルを受け入れ、サンプルの少なくとも一部分をフィルター構成要素の1つまたは複数の部分に送達するように構成されている。
【0110】
[00110]いくつかの実施形態において、サンプル分配環部材は、1つまたは複数のサンプル分配部材を含み、1つまたは複数のサンプル分配部材は、フィルター構成要素の全体を通したサンプルの分配を促進させるように構成されている。
【0111】
[00111]いくつかの実施形態において、1つまたは複数のサンプル分配部材のそれぞれは、フィルター構成要素の全体を通して画定された複数の分配されたフィルター部分のそれぞれのフィルター部分に、サンプルの少なくとも一部分を分配するように構成されている。
【0112】
[00112]いくつかの実施形態において、フィルター構成要素は、実質的に円筒形状の内部フィルターによって少なくとも部分的に画定された少なくとも実質的に円筒形状の構成を含む。いくつかの実施形態において、サンプル分配環部材は、サンプル分配環部材側壁部を含み、デバイス本体部は、サンプル分配環部材の外側表面が内部フィルター表面に少なくとも実質的に隣接して位置決めされるように構成されている。
【0113】
[00113]いくつかの実施形態において、1つまたは複数のサンプル分配部材は、サンプル分配環部材のサンプル分配環部材側壁部を通って延在する複数のオリフィスを含み、複数のオリフィスのそれぞれは、サンプル分配環部材とフィルター構成要素との間に流体接続を画定している。
【0114】
[00114]いくつかの実施形態において、複数のオリフィスは、サンプル分配環部材から内部フィルター表面へのサンプルの少なくとも実質的に均一な環状の分配を促進させるように構成されている。
【0115】
[00115]いくつかの実施形態において、フィルター構成要素は、サンプルを受け入れ、フィルター構成要素の中のサンプルからエアロゾルを捕獲するように構成されている。
【0116】
[00116]いくつかの実施形態において、フィルター構成要素は、緩衝液によって濡らされる。
【0117】
[00117]いくつかの実施形態において、緩衝液は、フィルター構成要素の中に配設されている捕獲されたエアロゾルが少なくとも部分的に液体状態に保たれることを引き起こすように構成されている。
【0118】
[00118]いくつかの実施形態において、フィルター構成要素は、フィルター構成要素によって受け入れられたサンプルのエアロゾル除去済みの部分によって画定される所定の体積の空気が、フィルター構成要素の長さに沿って上向き方向にフィルター構成要素の上側境界へ流れることを可能にするように構成されている。
【0119】
[00119]いくつかの実施形態において、フィルター構成要素は、サンプルのエアロゾル除去済みの部分によって画定される所定の体積の空気が、フィルター構成要素の上側境界から呼気分析計(breathalyzer)チャンバーの中へ現れることを可能にするようにさらに構成されており、呼気分析計チャンバーは、フィルター構成要素の上方に位置決めされており、所定の体積の空気を受け入れるように構成されている。
【0120】
[00120]いくつかの実施形態において、エアロゾル収集デバイスは、サンプルを受け入れるように構成されているデバイス本体部を含む。いくつかの実施形態において、デバイス本体部は、ハウジングであって、ハウジングは、1つまたは複数の外部表面を含み、内部デバイス本体部部分をその中に画定している、ハウジングと;サンプルを濾過するために内部デバイス本体部部分の中に配設されているフィルター構成要素と;フィルター構成要素の少なくとも一部分への視線を画定するように構成されている観察オリフィスとを含む。いくつかの実施形態において、視線は、ハウジングの1つまたは複数の外部表面の少なくとも一部分を通って延在している。
【0121】
[00121]いくつかの実施形態において、エアロゾル収集デバイスは、観察オリフィスの表面積をカバーするように構成されている少なくとも1つの透明な部材をさらに含む。
【0122】
[00122]いくつかの実施形態において、少なくとも1つの透明な部材は、拡大部材を具現化しており、拡大部材は、視線の中に位置決めされているフィルター構成要素の少なくとも一部分を視覚的に拡大するように構成されている。
【0123】
[00123]いくつかの実施形態において、エアロゾル収集デバイスは、複数の観察オリフィスをさらに含む。
【0124】
[00124]いくつかの実施形態において、複数の観察オリフィスのそれぞれは、内部デバイス本体部部分の中に配設されているそれぞれの呼気分析計構成要素へのそれぞれの視線を画定するように構成されており、それぞれの視線は、ハウジングの1つまたは複数の外部表面のそれぞれの部分を通って延在している。
【0125】
[00125]いくつかの実施形態において、複数の観察オリフィスのそれぞれは、フィルター構成要素のそれぞれの部分へのそれぞれの視線を画定するように構成されており、それぞれの視線は、ハウジングの1つまたは複数の外部表面のそれぞれの部分を通って延在している。
【0126】
[00126]いくつかの実施形態において、視線の中のフィルター構成要素の少なくとも一部分は、観察オリフィスに少なくとも実質的に隣接して位置決めされている。
【0127】
[00127]いくつかの実施形態において、エアロゾル収集デバイスは、サンプルを受け入れるように構成されているデバイス本体部と、デバイス本体部の中から所定の体積のサンプル液体を抽出するように構成されている抽出カートリッジとを含む。いくつかの実施形態において、デバイス本体部は、サンプルを捕獲するためにデバイス本体部の中に配設されているフィルター構成要素を含む。いくつかの実施形態において、デバイス本体部は、所定の体積のサンプル液体をその中に提供する。
【0128】
[00128]いくつかの実施形態において、所定の体積のサンプル液体は、緩衝液およびエアロゾルを含む。
【0129】
[00129]いくつかの実施形態において、デバイス本体部は、デバイス本体部の中心軸線に沿ってデバイス本体部の底部表面を通って延在する開口部を含むサンプル液体抽出出口部をさらに含む。
【0130】
[00130]いくつかの実施形態において、抽出カートリッジは、抽出カートリッジをサンプル液体抽出出口部に取り付けるように構成されている1つまたは複数の取り付け手段を含む。
【0131】
[00131]いくつかの実施形態において、デバイス本体部は、デバイス本体部の底部表面の上に配設されている溝部構成要素を含む。
【0132】
[00132]いくつかの実施形態において、溝部構成要素は、デバイス本体部の中の所定の体積のサンプル液体からサンプル液体抽出出口部を流体的に隔離するように構成されている。
【0133】
[00133]いくつかの実施形態において、抽出カートリッジは、抽出カートリッジをサンプル液体抽出出口部に取り付けるように構成されている1つまたは複数の取り付け手段を含む。
【0134】
[00134]いくつかの実施形態において、抽出カートリッジは、1つまたは複数の穿刺手段をさらに含み、1つまたは複数の穿刺手段は、抽出カートリッジをサンプル液体抽出出口部に取り付けると、デバイス本体部の溝部構成要素を穿刺するように構成されている。
【0135】
[00135]いくつかの実施形態において、抽出カートリッジは、抽出カートリッジの円筒形状のカートリッジ本体部の中に配設されている抽出プランジャーを含む。
【0136】
[00136]いくつかの実施形態において、抽出カートリッジは、抽出プランジャーによって発生させられる圧力差に少なくとも部分的に基づいて、デバイス本体部の中から所定の体積のサンプル液体を抽出するように構成されている。
【0137】
[00137]いくつかの実施形態において、抽出プランジャーは、円筒形状のカートリッジ本体部の中心軸線に沿った変位に少なくとも部分的に基づいて、圧力差を発生させるように構成されている。
【0138】
[00138]いくつかの実施形態において、エアロゾル収集デバイスからサンプル液体を抽出する方法は、デバイス本体部の中にサンプル液体を提供するステップと;デバイス本体部の底部表面を通って延在する開口部を含むサンプル液体抽出出口部を通して、デバイス本体部からサンプル液体を抽出するステップとを含む。
【0139】
[00139]いくつかの実施形態において、方法は、抽出カートリッジによって少なくとも部分的に画定される1つまたは複数の取り付け手段を介して、抽出カートリッジをサンプル液体抽出出口部に取り付けるステップを含む。
【0140】
[00140]いくつかの実施形態において、抽出カートリッジをサンプル液体抽出出口部に取り付けるステップは、抽出カートリッジをサンプル液体抽出出口部に取り付けると、デバイス本体部の底部表面の周りに配設されている溝部構成要素を穿刺するステップを含む。
【0141】
[00141]いくつかの実施形態において、デバイス本体部の底部表面の周りに配設されている溝部構成要素を穿刺するステップは、デバイス本体部とそれに取り付けられている抽出カートリッジとの間に流体連通経路を発生させる。
【0142】
[00142]いくつかの実施形態において、方法は、デバイス本体部とサンプル液体抽出出口部に接続されている抽出カートリッジとの間に、圧力差を発生させるステップをさらに含む。いくつかの実施形態において、サンプル液体は、発生させられる圧力差に少なくとも部分的に基づいて、抽出カートリッジによってデバイス本体部の中から抽出される。
【0143】
[00143]いくつかの実施形態において、方法は、サンプル液体抽出出口部に接続されている抽出カートリッジにおいて、デバイス本体部から抽出されるサンプル液体を受け入れるステップと;抽出カートリッジによって受け入れられ得る最大体積のサンプル液体を抽出カートリッジが受け入れたということを決定するステップと;抽出カートリッジがサンプル液体体積容量に到達したということを示す警報信号を発生させるステップとをさらに含む。いくつかの実施形態において、抽出カートリッジは、抽出カートリッジによって受け入れられ得る最大体積のサンプル液体に対応するサンプル液体体積容量によって少なくとも部分的に画定されている。
【0144】
[00144]いくつかの実施形態において、方法は、デバイスのサンプル液体抽出出口部から抽出カートリッジを切り離すステップをさらに含む。
【0145】
[00145]先述の例示目的の概要、ならびに、本開示の他の例示的な目的および/または利点、ならびに、それが達成される様式は、以下の詳細な説明およびその添付の図面においてさらに説明される。
【0146】
[00146]例示目的の例の説明は、添付の図とともに読まれ得る。図示を簡単にするためにおよび明確にするために、図に図示されている構成要素および部材は、そうでないことが記載されていない限り、必ずしも正確な縮尺で描かれているとは限らないということが認識されることとなる。たとえば、構成要素または部材のうちのいくつかの寸法は、そうでないことが記載されていない限り、他の部材に対して誇張されている可能性がある。本開示の教示を組み込む例が、本明細書で提示されている図に関して、示されて説明されている。
【図面の簡単な説明】
【0147】
図1A】[00147]本開示のさまざまな例による例示的なエアロゾル収集デバイスの例示的な図である。
図1B】[00148]本開示のさまざまな例による例示的なエアロゾル収集デバイスの例示的な図である。
図1C】[00149]本開示のさまざまな例による例示的なエアロゾル収集デバイスの例示的な図である。
図2A】[00150]本開示の例による例示的な容器構成要素の例示的な図である。
図2B】本開示の例による例示的な容器構成要素の例示的な図である。
図2C】本開示の例による例示的な容器構成要素の例示的な図である。
図2D】本開示の例による例示的な容器構成要素の例示的な図である。
図3】[00151]図3A及び図3Bは、本開示の例による例示的なチューブ構成要素の例示的な図である。
図4】[00152]図4A及び図4Bは、本開示の例による例示的な下側プランジャー構成要素の例示的な図である。
図5A】[00153]本開示の例による例示的な上側プランジャー構成要素の少なくとも一部分の例示的な図である。
図5B】本開示の例による例示的な上側プランジャー構成要素の少なくとも一部分の例示的な図である。
図5C】本開示の例による例示的な上側プランジャー構成要素の少なくとも一部分の例示的な図である。
図5D】本開示の例による例示的な上側プランジャー構成要素の少なくとも一部分の例示的な図である。
図5E】本開示の例による例示的な上側プランジャー構成要素の少なくとも一部分の例示的な図である。
図5F】本開示の例による例示的な上側プランジャー構成要素の少なくとも一部分の例示的な図である。
図5G】本開示の例による例示的な上側プランジャー構成要素の少なくとも一部分の例示的な図である。
図6A】[00154]本開示の例による例示的なエアロゾル収集デバイスを組み立てるための例示的な方法を図示する図である。
図6B】本開示の例による例示的なエアロゾル収集デバイスを組み立てるための例示的な方法を図示する図である。
図6C】本開示の例による例示的なエアロゾル収集デバイスを組み立てるための例示的な方法を図示する図である。
図6D】本開示の例による例示的なエアロゾル収集デバイスを組み立てるための例示的な方法を図示する図である。
図6E】本開示の例による例示的なエアロゾル収集デバイスを組み立てるための例示的な方法を図示する図である。
図6F】本開示の例による例示的なエアロゾル収集デバイスを組み立てるための例示的な方法を図示する図である。
図6G】本開示の例による例示的なエアロゾル収集デバイスを組み立てるための例示的な方法を図示する図である。
図6H】本開示の例による例示的なエアロゾル収集デバイスを組み立てるための例示的な方法を図示する図である。
図6I】本開示の例による例示的なエアロゾル収集デバイスを組み立てるための例示的な方法を図示する図である。
図6J】本開示の例による例示的なエアロゾル収集デバイスを組み立てるための例示的な方法を図示する図である。
図7A】[00155]本開示の例による例示的なエアロゾル収集デバイスを動作させるための例示的な方法を図示する図である。
図7B】本開示の例による例示的なエアロゾル収集デバイスを動作させるための例示的な方法を図示する図である。
図7C】本開示の例による例示的なエアロゾル収集デバイスを動作させるための例示的な方法を図示する図である。
図7D】本開示の例による例示的なエアロゾル収集デバイスを動作させるための例示的な方法を図示する図である。
図7E】本開示の例による例示的なエアロゾル収集デバイスを動作させるための例示的な方法を図示する図である。
図8】[00156]本開示のさまざまな例による例示的なエアロゾル収集デバイスの例示的な図である。
図9】[00157]本開示のさまざまな例による例示的なサンプル移送アダプターの例示的な図である。
図10】[00158]本開示のさまざまな例による例示的なサンプル移送アダプターの例示的な図である。
図11】[00159]本開示のさまざまな例による例示的なサンプル移送アダプターの例示的な図である。
図12】[00160]図12A及び図12Bは、本開示のさまざまな例による、例示的なデバイス本体部に接続されている例示的なサンプル移送アダプターの例示的な図である。
図13】[00161]図13A図及び13Bは、本開示のさまざまな例による例示的なサンプル移送アダプターの例示的な図である。
図14】[00162]図14A及び図14Bは、本開示のさまざまな例による例示的なサンプル移送アダプターの例示的な図である。
図15A】[00163]本開示のさまざまな例による例示的なカプセル構成要素の例示的な図である。
図15B】本開示のさまざまな例による例示的なカプセル構成要素の例示的な図である。
図15C】本開示のさまざまな例による例示的なカプセル構成要素の例示的な図である。
図15D】本開示のさまざまな例による例示的なカプセル構成要素の例示的な図である。
図16】[00164]本開示の例示的な実施形態による例示的なカプセル抽出本体部部材の少なくとも一部分の例示的な図である。
図17】[00165]図17A及び図17Bは、本開示の例示的な実施形態による、例示的なカプセル構成要素および例示的なカプセル抽出本体部部材の少なくとも一部分の例示的な図である。
図18】[00166]図18A及び図18Bは、本開示の例示的な実施形態による、例示的なカプセル構成要素の少なくとも一部分および/または例示的な上側プランジャー構成要素の一部分の例示的な図である。
図19】[00167]本開示の例による例示的なエアロゾル収集デバイスの例示的な図である。
図20】[00168]本開示の例による例示的なエアロゾル収集デバイスの例示的な図である。
図21】[00169]本開示の例による、例示的な上側プランジャー構成要素の少なくとも一部分および例示的なカプセル構成要素の少なくとも一部分の例示的な図である。
図22】[00170]本開示の例による、例示的な容器構成要素の内側側方表面の上に配設されている例示的なリッジ部材の例示的な図である。
図23】[00171]本開示の例による例示的なエアロゾル収集デバイスの例示的な部分の例示的な図である。
図24】[00172]本開示の例による例示的なエアロゾル収集デバイスの例示的な部分の例示的な図である。
図25】[00173]本開示の例による例示的なチューブ構成要素および例示的な上側プランジャー構成要素の例示的な図である。
図26A】[00174]本開示の例による例示的なエアロゾル収集デバイスの少なくとも一部分の例示的な図である。
図26B】本開示の例による例示的なエアロゾル収集デバイスの少なくとも一部分の例示的な図である。
図26C】本開示の例による例示的なエアロゾル収集デバイスの少なくとも一部分の例示的な図である。
図27A】[00175]本開示の例による例示的な上側プランジャー構成要素の例示的な図である。
図27B】本開示の例による例示的な上側プランジャー構成要素の例示的な図である。
図28】[00176]本開示の例による例示的なチューブ構成要素および例示的な上側プランジャー構成要素の例示的な図である。
図29A】[00177]本開示の例による例示的なエアロゾル収集デバイスの少なくとも一部分の例示的な図である。
図29B】本開示の例による例示的なエアロゾル収集デバイスの少なくとも一部分の例示的な図である。
図30】[00178]本開示のさまざまな例による例示的なエアロゾル収集デバイスの例示的な断面図である。
図31】[00179]図31A及び図31Bは、本開示のさまざまな例による例示的なエアロゾル収集デバイスの少なくとも一部分の例示的な図である。
図32A】[00180]本開示のさまざまな例による例示的なエアロゾル収集デバイスの少なくとも一部分の例示的な図である。
図32B】本開示のさまざまな例による例示的なエアロゾル収集デバイスの少なくとも一部分の例示的な図である。
図32C】本開示のさまざまな例による例示的なエアロゾル収集デバイスの少なくとも一部分の例示的な図である。
図33】[00181]図33A及び図33Bは、本開示のさまざまな例による例示的なエアロゾル収集デバイスの少なくとも一部分の例示的な図である。
図34】[00182]図34A及び図34Bは、本開示のさまざまな例による例示的な抽出カートリッジの例示的な図である。
図35】[00183]本開示のさまざまな例による例示的な抽出カートリッジを図示する図である。
図36】[00184]本開示のさまざまな例による例示的な抽出カートリッジおよび例示的なデバイス本体部を図示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0148】
[00185]ここで、本開示のいくつかの例は、添付の図面を参照して、より完全に以降で説明されることとなり、添付の図面において、開示のいくつかの例(しかし、すべての例ではない)が示されている。実際に、これらの開示は、多くの異なる形態で具現化され得、本明細書で記載されている例に限定されるものとして解釈されるべきではない。むしろ、これらの例は、本開示が適用可能な法的要件を満たすこととなるように提供される。同様の番号は、全体を通して同様の部材を指す。
【0149】
[00186]「1つの例において」、「1つの例によれば」、および「いくつかの例において」などの語句は、一般的に、その語句に続く特定の特徴、構造、または特質が、本開示の少なくとも1つの例の中に含まれ得、また、本開示の2つ以上の例の中に含まれ得るということを意味している(重要なことには、そのような語句は、必ずしも同じ例を指すとは限らない)。
【0150】
[00187]構成要素または特徴が含まれるかまたは所定の特質を有する「可能性がある(may)」、「ことが可能である(can)」、「ことが可能である(could)」、「べきである(should)」、「こととなる(would)」、「好ましくは」、「場合によっては」、「典型的に」、「随意的に」、「たとえば」、「例として」、「いくつかの例において」、「ことが多い」、または「可能性がある(might)」(または、他のそのような言語)ということを、本明細書が記載している場合には、その特定の構成要素または特徴が、含まれることを必要とされず、または、その特質を有することを必要とされない。そのような構成要素もしくは特徴は、随意的に、いくつかの例の中に含まれる可能性があり、または、それは、除外される可能性がある。
【0151】
[00188]「例」または「例示的な」という語句は、本明細書において、「例、事例、または図示としての役割を果たす」ということを意味するために使用されている。「例示的な」として本明細書で説明されている任意の実装形態は、必ずしも、他の実装形態に対して好適または有利なものとして解釈されるべきであるとは限らない。
【0152】
[00189]生物学的なエアロゾル粒子のサンプリングおよび捕獲は、研究活動および商業活動の両方において重要な主題である可能性がある。これは、正確かつ迅速に伝染病を検出するために、サンプリングされたエアロゾルの中の伝染病の検出を含むことが可能である。多くの(すべてではないにしても)上気道疾患は、疾患を引き起こす病原菌のうちのいくらかが、患者が伝染病にかかっている間に患者から吐き出されたエアロゾルの中にあるということを結果として生じることとなる。病原菌粒子の例は、それに限定されないが、バクテリア、ウィルス、およびカビ胞子/真菌胞子を含む。
【0153】
[00190]しかし、多くのエアロゾルサンプラーは、呼気の直接的なサンプリングに適用可能ではない。たとえば、多くのエアロゾルサンプラーは、他の項目の中でも、大きい圧力降下、ポンプ、静電場を必要とする可能性があり、それは、患者の自由呼吸を抑制するか、または、そうでなければ、吐き出されたエアロゾルを大量の大気によって希釈する可能性がある。加えて、これらのエアロゾルサンプラーに関連付けられるプロセスは、エアロゾルの中の病原菌に損傷を与える傾向があり、それは、収集された病原菌を検出する能力に悪影響を与える可能性がある。
【0154】
[00191]本開示のさまざまな実施形態によれば、呼気の中のエアロゾルから病原菌粒子を捕獲するためのエアロゾル収集デバイスが提供される。いくつかの実施形態において、エアロゾル収集デバイスは、溶液(それに限定されないが、緩衝液を含む)を貯蔵することができる1つまたは複数の密封されたカプセル構成要素を含むことが可能である。たとえば、シールされたカプセル構成要素は、(たとえば、サンプルからの)酸または塩基が緩衝液に加えられたときのpH変化に抵抗することができる水溶液の形態で、緩衝液を貯蔵することが可能である。たとえば、緩衝液は、弱酸およびその共役塩基の混合物を含むことが可能であり、または、その逆もまた同様に可能である。いくつかの実施形態において、緩衝液は、バイオエアロゾルを保存するための媒体を提供することが可能である。
【0155】
[00192]いくつかの実施形態において、緩衝液は、ポジティブコントロール分子およびネガティブコントロール分子(それに限定されないが、ポジティブコントロールタンパク質およびネガティブコントロールタンパク質を含む)を含有することが可能である。いくつかの実施形態において、ポジティブコントロール分子およびネガティブコントロール分子は、その後の診断の必要性に基づいて選択され得る。
【0156】
[00193]本明細書における説明は、溶液に関する例として緩衝液を使用しているが、本開示の範囲は、緩衝液に限定されないということが留意される。いくつかの例において、本開示のさまざまな実施形態は、緩衝液に加えてまたはその代わりに、他のタイプの溶液を使用することが可能である。
【0157】
[00194]いくつかの実施形態において、エアロゾル収集デバイスは、サンプル捕獲の忠実度を高めるための一連の機械的な特徴を特徴とすることが可能である。いくつかの実施形態において、エアロゾル収集デバイスは、浸漬されたバブラーメカニズムを実装することが可能であり、浸漬されたバブラーメカニズムは、呼気からエアロゾルを収集するためにフィルター構成要素によって吸収される緩衝液に呼気をガイドするフローチャネルを含み、ここで、1つまたは複数の泡が、緩衝液の中に形成され、呼気からのエアロゾルが、フィルター構成要素および/または緩衝液によって捕獲され、その詳細は、本明細書で説明されている。
【0158】
[00195]そうであるので、本開示の例示的な実施形態による例示的なエアロゾル収集デバイスは、多くのエアロゾルサンプラーおよびサンプリング方法に関連付けられるさまざまな技術的な課題に対処し、サンプル(たとえば、呼気など)からの伝染病の正確かつ迅速なその後の検出を提供することが可能である。たとえば、例示的なエアロゾル収集デバイスは、サンプルの中のエアロゾルを捕獲するための効果的な手段を提供することが可能であり、それは、病原菌検出のために下流の診断にさらに提供され得る。追加的にまたは代替的に、例示的なエアロゾル収集デバイスは、ユーザー快適性のために低い圧力降下を提供し、ポンプの必要性を排除することが可能である。
【0159】
[00196]ここで図1A図1B、および図1Cを参照すると、本開示の例示的な実施形態による例示的なエアロゾル収集デバイス100が図示されている。
【0160】
[00197]ここで図1Aを参照すると、例示的なエアロゾル収集デバイス100の例示的な図が図示されている。図1Aに示されている例では、例示的なエアロゾル収集デバイス100は、サンプル移送アダプター115およびデバイス本体部126(上側プランジャー構成要素107を含む)を含むことが可能である。
【0161】
[00198]いくつかの実施形態において、サンプル移送アダプター115は、サンプリングトンネルを提供することができるチューブ状の構造体の形態になっていることが可能である。たとえば、サンプル移送アダプター115は、空気が通過することを可能にする中空の部分を中央に含むことが可能である。いくつかの実施形態において、サンプル移送アダプター115は、それに限定されないが、呼吸用ストローなどとして具現化され得る。サンプル移送アダプター115の追加的な実施形態は、本明細書で説明されている。サンプル(たとえば、ユーザーからの呼気)は、サンプル移送アダプター115を介して例示的なエアロゾル収集デバイス100の中へ投与され得る。いくつかの実施形態において、サンプルは、空気およびエアロゾル(それは、病原菌粒子を含有する可能性がある)を含む可能性がある。
【0162】
[00199]上記の説明は、サンプル移送アダプター115の例を提供するが、本開示の範囲は、上記の説明に限定されないということが留意される。いくつかの例において、サンプル移送アダプター115は、それに限定されない、マスクおよび/または他のデバイスなどとして具現化され得る。それに限定されないが、少なくとも図8から図14Bに関連して説明されているものを含む、例示的な実施形態の追加的な詳細が、本明細書で図示および説明されている。
【0163】
[00200]いくつかの実施形態において、サンプル移送アダプター115は、それに限定されないが、機械的な手段(たとえば、サンプル移送アダプター115は、デバイス本体部126の中へねじ込まれ得る)および/または化学的な手段(たとえば、化学的な糊など)などを含む、さまざまな手段を介して、上側プランジャー構成要素107および/またはデバイス本体部126に取り付けられ得る。
【0164】
[00201]ここで図1Bを参照すると、例示的なエアロゾル収集デバイス100の例示的な断面図の一部分が図示されている。
【0165】
[00202]図1Bに示されている例では、上側プランジャー構成要素107は、上側プランジャー構成要素107の中心軸線に沿って位置決めされたオリフィス111を画定することが可能である。いくつかの実施形態において、オリフィス111は、サンプル(たとえば、それに限定されないが、ユーザーからの呼気など)が例示的なエアロゾル収集デバイス100の中へ入ることを可能にすることができる。たとえば、ユーザーは、サンプル移送アダプター115に息を吹き込むことが可能であり、呼気(サンプルとも称される)は、サンプル移送アダプター115およびオリフィス111を通過することが可能であり、例示的なエアロゾル収集デバイス100によって受け入れられ得る。
【0166】
[00203]いくつかの実施形態において、サンプルは、中央通路117Aを下へ通過することが可能であり、中央通路117Aは、中央通路117Bに接続され、また、例示的なエアロゾル収集デバイス100の底部部分に接続されている。いくつかの実施形態において、中央通路117Aおよび中央通路117Bは、フローチャネルの少なくとも一部を画定しており、その詳細は、本明細書で説明されている。いくつかの実施形態において、例示的なエアロゾル収集デバイス100は、中央通路117Bに沿って配設されたバルブ構成要素118を含むことが可能である。バルブ構成要素118は、サンプルが中央通路117Aおよび中央通路117Bを通して例示的なエアロゾル収集デバイス100から抽出されることを防止することが可能である。たとえば、ユーザーがサンプル移送アダプター115を通して例示的なエアロゾル収集デバイス100から空気を事故的に吸い込むときには、バルブ構成要素118は、ユーザーが例示的なエアロゾル収集デバイス100から緩衝液を吸い込むことを防止することが可能である(その詳細は、本明細書で説明されている)。
【0167】
[00204]図1Bに戻って参照すると、バルブ構成要素118を通過した後で、サンプルは、次いで、例示的なエアロゾル収集デバイス100の底部部分における開環119の中へ入れられ得る。いくつかの実施形態において、開環119は、サンプル分配環部材127とバルブサポート環部材128の外部との間の半径方向のギャップとして定義され得、その詳細は、本明細書で説明されている。
【0168】
[00205]いくつかの実施形態において、例示的なエアロゾル収集デバイス100は、フィルター構成要素105に隣接して位置決めされた1つまたは複数のカプセル構成要素102を含むことが可能である。いくつかの実施形態において、1つまたは複数のカプセル構成要素102は、密封され得る。いくつかの実施形態において、1つまたは複数のカプセル構成要素102は、緩衝液103を貯蔵することが可能であり、緩衝液103は、検出されることとなるターゲット病原菌粒子に基づいて、ポジティブコントロール分子および/またはネガティブコントロール分子を含有しており、それは、その後のウィルス検出スキームがより正確になることを可能にする。たとえば、ターゲット病原菌粒子が存在している場合に、ポジティブコントロール分子およびネガティブコントロール分子は、ターゲット病原菌粒子のより正確な定量化を可能にすることができる。いくつかの実施形態において、ポジティブコントロール分子およびネガティブコントロール分子は、下流の診断によって検出され得る内部標準を提供することが可能であり、それは、ターゲットにされた病原菌の任意の未知の濃度のより良好な評価を提供する。
【0169】
[00206]いくつかの実施形態において、カプセル構成要素102は、例示的なエアロゾル収集デバイス100の容器構成要素106の中に位置決めされ得、カプセル構成要素102が、半径方向にまたは円周方向に移動させられることができないようになっており、カプセル抽出本体部104の中へ垂直方向下向きにのみ移動されられ得るようになっている。いくつかの実施形態において、カプセル構成要素102は、カプセル抽出本体部104の上方に機械的に位置決めされ得る。図1Bに示されている例では、カプセル抽出本体部104は、例示的なエアロゾル収集デバイス100の底部表面からの突出部の形態になっているか、または、その突出部を含むことが可能である。そうであるので、カプセル抽出本体部104は、たとえば、シールを破り、緩衝液103がフィルター構成要素105によって吸収されることを可能にするように構成され得る。いくつかの実施形態において、緩衝液103は、サンプル分配環部材127に隣接するフィルター構成要素105の第1の側部(たとえば、上流側)、および/または、第1の側部とは反対側のフィルター構成要素105の第2の側部(たとえば、下流側)のうちの少なくとも1つに含有される。
【0170】
[00207]図1Bに示されている例では、上側プランジャー構成要素107は、Oリング108を含有することが可能であり、Oリング108は、例示的なエアロゾル収集デバイス100の内側に上側プランジャー構成要素107をシールすることが可能である。上側プランジャー構成要素107は、一連の脚部分109を含むことが可能であり、脚部分109は、カプセル構成要素102に係合している。サンプル移送アダプター115がデバイス本体部126に接続されているときには、垂直方向の力が、サンプル移送アダプター115によって、上側プランジャー構成要素107の上部表面の上に働かされ、そして、その力は、(たとえば、上側プランジャー構成要素107の脚部分109を通して)1つまたは複数のカプセル構成要素102に伝達され、カプセル抽出本体部104が1つまたは複数のカプセル構成要素102を穿刺すること、および、カプセル構成要素102のシールを破ることを引き起こし、緩衝液103をフィルター構成要素105に解放する。いくつかの実施形態において、フィルター構成要素105によって吸収されることに加えて、緩衝液は、また、バルブ構成要素118の下の内部体積を充填することが可能である。いくつかの実施形態において、緩衝液は、呼気分析計チャンバー121の下側部分を追加的に充填することが可能である。そうであるので、本開示のさまざまな実施形態は、例示的なエアロゾル収集デバイス100の正しい使用法を保証する方法論を提供する。
【0171】
[00208]いくつかの実施形態において、緩衝液103は、フィルター構成要素105を濡らすことが可能であり、サンプルからのエアロゾルは、フィルター構成要素105が緩衝液103によって濡らされているときに、緩衝液103および/または濡れたフィルター構成要素105の中に捕獲され得る。いくつかの実施形態において、濡れたフィルター構成要素105は、呼気から病原菌エアロゾルを捕獲することが可能である。たとえば、エアロゾルが緩衝液103に接触するときには、エアロゾルの中に存在する病原菌粒子が、緩衝液液体媒体の中へ進入することが可能であり、したがって、サンプルからのエアロゾルの捕獲効率を向上させる。本開示において、エアロゾル(たとえば、それに限定されないが、病原菌粒子など)を含有する緩衝液液体媒体は、サンプル液体とも称され得る。
【0172】
[00209]いくつかの実施形態において、サンプル分配環部材127の複数の孔部(たとえば、複数の孔部120)が、フィルター構成要素105に対抗して位置決めされ得る。いくつかの実施形態において、複数の孔部120は、カプセル構成要素102からの緩衝液103がフィルター構成要素105に解放された後に、フィルター構成要素105に対してサンプルを等しく分配することを助けることが可能である。
【0173】
[00210]いくつかの実施形態において、エアロゾルからの病原菌粒子を含有する緩衝液103は、例示的なエアロゾル収集デバイス100から抽出され得る。たとえば、サンプルが採取された後で(たとえば、ユーザーがサンプル移送アダプター115に息を吹き込んだ後に)、サンプル移送アダプター115は、デバイス本体部126から切り離され得る。たとえば、サンプル移送アダプター115は、上側プランジャー構成要素107および/またはデバイス本体部126から回して外され得る。いくつかの実施形態において、サンプル移送アダプター115が上側プランジャー構成要素107から回して外された後に、回転力が、上側プランジャー構成要素640に働かされ、上側プランジャー構成要素640を回転させることが可能である。
【0174】
[00211]いくつかの実施形態において、上側プランジャー構成要素107の運動は、脚部分109と1セットのリッジ部材110A、110B、110C、および110Dとの係合によって制御され得、1セットのリッジ部材110A、110B、110C、および110Dは、図1Cに示されているように、例示的なエアロゾル収集デバイス100の容器構成要素106の内側側方表面の上に配設されており、内側側方表面から突出している。たとえば、上側プランジャー構成要素640は、1つまたは複数の垂直方向のロックリッジ部材110C(いくつかの実施形態において、1つまたは複数の垂直方向のロックリッジ部材110Cのそれぞれは、三角柱形状になっている)を通過するように回転させられ得、1つまたは複数の垂直方向のストップリッジ部材110D(いくつかの実施形態において、1つまたは複数の垂直方向のストップリッジ部材110Dのそれぞれは、底面が長方形の角柱形状になっている)によって停止させられ得る。これらの2セットのリッジ部材110Cおよび110Dは、上側プランジャー構成要素107を水平方向に固定された位置にロックすることが可能であり、ここで、上側プランジャー構成要素107の脚部分109は、下側プランジャー構成要素116と係合しており、そして、下側プランジャー構成要素116は、フィルター構成要素105と係合している。いくつかの実施形態において、垂直方向の力が、上側プランジャー構成要素107の上に印加される(たとえば、上側プランジャー構成要素107が、押し下げられる)。上側プランジャー構成要素107が押し下げられた後に、上側プランジャー構成要素107の脚部分109は、下側プランジャー構成要素116と係合し、フィルター構成要素105から例示的なエアロゾル収集デバイス100の底部表面の上にサンプル液体を絞る。
【0175】
[00212]いくつかの実施形態において、例示的なエアロゾル収集デバイス100は、タッチレスベースのメカニズムを含み、フィルター構成要素105からサンプル液体を抽出することが可能である。たとえば、例示的なエアロゾル収集デバイス100は、例示的なエアロゾル収集デバイス100のデバイス本体部の底部表面の上に配設された溝部構成要素122を含むことが可能である。溝部構成要素122は穿刺され、抽出されることとなるサンプルのためのエリアを開けることが可能であり、その詳細は、本明細書で説明されている。
【0176】
[00213]いくつかの実施形態において、サンプルからのエアロゾルは、緩衝液103および/またはフィルター構成要素105の中に捕獲され得、および、空気は、サンプルが緩衝液103および/またはフィルター構成要素105を通って移動するときに、泡の形態でエアロゾルから分離され得る。
【0177】
[00214]いくつかの実施形態において、上側プランジャー構成要素107は、下側プランジャー構成要素116に対して押し下げられ得、下側プランジャー構成要素116は、エアロゾルを含有するサンプル液体をフィルター構成要素105から押し出し、例示的なエアロゾル収集デバイス100の内側の体積の低減によって引き起こされる圧力差を生成させることが可能である。いくつかの実施形態において、圧力差は、開けられた溝部構成要素122からサンプル液体が押し出されることを引き起こすことが可能である。
【0178】
[00215]いくつかの実施形態において、上側プランジャー構成要素107が押し下げられた後に、空気は、次いで、呼気分析計チャンバー121を含むベントチャネルの中へ進入することが可能である。図1Bに示されている例では、呼気分析計チャンバー121の一部分は、フィルター構成要素105の上方に位置付けされており、したがって、垂直方向の力がフィルター構成要素105に働かされた後に、空気がフィルター構成要素105から逃げることを可能にし、その詳細は、本明細書で説明されている。
【0179】
[00216]いくつかの実施形態において、空気は、上側プランジャー構成要素107のプランジャー本体部部材112の中のギャップを通過することが可能であり、次いで、上側プランジャー構成要素107の中の1セットの孔部を介して、例示的なエアロゾル収集デバイス100を退出することが可能であり、その詳細は、本明細書で説明されている。いくつかの実施形態において、例示的なエアロゾル収集デバイス100は、フィルター部材114を含有することが可能であり、フィルター部材114は、エアロゾル(たとえば、サンプルの中の疾患を引き起こす病原菌)が例示的なエアロゾル収集デバイス100から逃げることを防止する。たとえば、中央通路本体部の一部を画定するベントブラフ環部材123を有するチューブ構成要素124は、上側プランジャー構成要素107のプランジャー本体部部材112に係合することが可能であり、ベントチャネルを通って逃げる空気が、開口部113を通って退出する前に、フィルター部材114を通り抜けなければならないようになっており、その詳細は、本明細書で説明されている。
【0180】
[00217]したがって、本開示の例示的な実施形態による例示的なエアロゾル収集デバイスは、生物学的なエアロゾル粒子をサンプリングするための効果的な手段を提供することが可能である。
【0181】
[00218]本開示のさまざまな例示的な実施形態によれば、エアロゾル収集デバイスの例示的なデバイス本体部は、それに限定されないが、容器構成要素(その例は、図2Aから図2Dに示されている)、チューブ構成要素(その例は、図3Aから図3Bに示されている)、下側プランジャー構成要素(その例は、図4Aから図5Bに示されている)、上側プランジャー構成要素(その例は、図5Aから図5Gに示されている)、キャップ構成要素、フィルター構成要素、および/またはバルブ構成要素を含む、さまざまな構成要素を含むことが可能である。本開示において、「構成要素」という用語は、エアロゾル収集デバイスの物理的な部分または一部を指す。いくつかの実施形態において、エアロゾル収集デバイスのそれぞれの構成要素は、交換可能であってもよい。いくつかの実施形態において、それぞれの構成要素は、1つまたは複数の「部材」を含むことが可能であり、1つまたは複数の「部材」は、構成要素の一部または部分である。
【0182】
[00219]図2A図2B図2C、および図2Dは、本開示の例による例示的な容器構成要素200の例示的な図を図示している。とりわけ、図2Aは、例示的な容器構成要素200の例示的な上面図を図示している。図2Bは、切断線A-A’からの例示的な断面図を図示しており、図2Aの中の矢印に示されているような方向に見ている。図2Cは、切断線B-B’からの例示的な断面図を図示しており、図2Aの中の矢印に示されているような方向に見ている。図2Dは、切断線C-C’からの例示的な断面図を図示しており、図2Aの中の矢印に示されているような方向に見ている。
【0183】
[00220]図2A図2B図2C、および図2Dに示されている例において、容器構成要素200は、円筒状の形状と同様の形状になっている。これらの図は、容器構成要素の例を提供しているが、本開示の範囲は、これらの図に限定されないということが留意される。いくつかの例において、例示的な容器構成要素は、他の形状と同様の形状になっていることが可能である。
【0184】
[00221]図2Aおよび図2Bを参照すると、容器構成要素200は、内側底部表面203および内側側方表面201を有している。いくつかの実施形態において、内側底部表面203は、円筒状の形状の内側底部表面に対応している。いくつかの実施形態において、内側側方表面は、円筒状の形状の内側側方表面に対応している。いくつかの実施形態において、内側底部表面203は、内側側方表面201と直交または垂直の配置になっている。
【0185】
[00222]図2Aおよび図2Bに示されているように、いくつかの実施形態において、容器構成要素は、サンプル分配環部材204を含む。いくつかの実施形態において、サンプル分配環部材204は、例示的な容器構成要素200の内側底部表面203の上に位置決めされている。
【0186】
[00223]図2Aおよび図2Bに示されている例において、サンプル分配環部材204は、リング形状またはチューブ形状と同様の形状になっている。これらの図は、サンプル分配環部材の例を提供しているが、本開示の範囲はこれらの図に限定されないということが留意される。いくつかの例において、例示的なサンプル分配環部材は、他の形状と同様の形状になっていることが可能である。
【0187】
[00224]いくつかの実施形態において、サンプル分配環部材204は、サンプル分配環部材204の表面の上に、1つまたは複数の孔部、開口部、またはアパーチャーを含むかまたは画定することが可能である。いくつかの実施形態において、サンプルを含有する1つまたは複数の泡は、1つまたは複数の孔部、開口部、またはアパーチャーを通って流れることが可能であり、その詳細は、本明細書で説明されている。いくつかの実施形態において、サンプルは、1つまたは複数の孔部、開口部、またはアパーチャーを通って流れ、1つまたは複数の泡を形成することが可能であり、その詳細は、本明細書で説明されている。
【0188】
[00225]図2Aおよび図2Bに示されている例に戻って参照すると、例示的な容器構成要素200は、例示的なバルブサポート環部材202を含む。いくつかの実施形態において、例示的なバルブサポート環部材202は、サンプル分配環部材204の中に位置決めされている。いくつかの実施形態において、例示的なバルブサポート環部材202は、1つまたは複数の出口部を形成する底部表面の上の1つまたは複数の脚部を通して、サンプル分配環部材204に接続されており、その詳細は、本明細書で説明されている。
【0189】
[00226]いくつかの実施形態において、バルブサポート環部材202は、リング形状またはチューブ形状と同様の形状になっている。これらの図は、バルブサポート環部材の例を提供しているが、本開示の範囲はこれらの図に限定されないということが留意される。いくつかの例において、例示的なサンプル分配環部材は、他の形状と同様の形状になっていることが可能である。
【0190】
[00227]図2Bおよび図2Cに示されている例において、バルブサポート環部材202は、複数の支持ビーム205を含む。いくつかの実施形態において、複数の支持ビーム205のそれぞれは、バルブサポート環部材202の上部表面から延在している。いくつかの実施形態において、例示的なバルブサポート環部材202の高さは、例示的なサンプル分配環部材204の高さよりも大きくなっている。たとえば、複数の支持ビーム205は、バルブサポート環部材202の上部表面から延在させられており、それらがサンプル分配環部材204によって隠されないようになっている。
【0191】
[00228]図2Aおよび図2Bに示されている例に戻って参照すると、例示的な容器構成要素200は、少なくとも1つのフィルターサポート本体部部材(たとえば、フィルターサポート本体部部材206およびフィルターサポート本体部部材207)を含む。いくつかの実施形態において、少なくとも1つのフィルターサポート本体部部材(たとえば、フィルターサポート本体部部材206およびフィルターサポート本体部部材207)は、容器構成要素200の内側底部表面203の上に位置決めされており、サンプル分配環部材204から半径方向外向きに位置決めされている。
【0192】
[00229]いくつかの実施形態において、少なくとも1つのフィルターサポート本体部部材のそれぞれ(たとえば、フィルターサポート本体部部材206およびフィルターサポート本体部部材207のそれぞれ)は、容器構成要素200の内側底部表面203と容器構成要素200の内側側方表面201との間に位置決めされている。
【0193】
[00230]図2Aおよび図2Bに示されている例に戻って参照すると、例示的な容器構成要素200は、少なくとも1つのカプセル抽出本体部部材(たとえば、カプセル抽出本体部部材208)を含む。いくつかの実施形態において、少なくとも1つのカプセル抽出本体部部材(たとえば、カプセル抽出本体部部材208)は、容器構成要素200の内側底部表面203の上に位置決めされており、サンプル分配環部材204から半径方向外向きに位置決めされている。
【0194】
[00231]いくつかの実施形態において、少なくとも1つのカプセル抽出本体部部材(たとえば、カプセル抽出本体部部材208)は、容器構成要素200の内側底部表面203と容器構成要素200の内側側方表面201との間に位置決めされている。
【0195】
[00232]いくつかの実施形態において、少なくとも1つのカプセル抽出本体部部材のそれぞれは、2つのフィルターサポート本体部部材の間に位置決めされている。たとえば、少なくとも図2Dに示されているように、カプセル抽出本体部部材208は、フィルターサポート本体部部材206とフィルターサポート本体部部材207との間に位置決めされている。いくつかの実施形態において、少なくとも1つのフィルターサポート本体部部材のそれぞれは、2つのカプセル抽出本体部部材の間に位置決めされている。
【0196】
[00233]図2B図2C、および図2Dを参照すると、いくつかの実施形態において、例示的な容器構成要素200は、容器構成要素200の内側側方表面201の上に配設された少なくとも1つの水平方向のリッジ部材(たとえば、水平方向のリッジ部材210)を含む。いくつかの実施形態において、例示的な容器構成要素200は、容器構成要素200の内側側方表面201の上に配設された少なくとも1つの垂直方向のリッジ部材(たとえば、垂直方向のリッジ部材212)を含む。
【0197】
[00234]いくつかの実施形態において、少なくとも1つの水平方向のリッジ部材および少なくとも1つの垂直方向のリッジ部材は、互いに対して垂直の配置で接続されている。たとえば、水平方向のリッジ部材210および垂直方向のリッジ部材212は、互いに対して垂直の配置(または、直交する配置)で互いに接続されている。
【0198】
[00235]いくつかの実施形態において、少なくとも1つの垂直方向のリッジ部材は、1つまたは複数のタイプのリッジ部材を含む。たとえば、少なくとも1つの垂直方向のリッジ部材は、少なくとも1つの垂直方向のロックリッジ部材を含むことが可能であり、少なくとも1つの垂直方向のロックリッジ部材は、内側側方表面201から延在する斜面を含む。追加的にまたは代替的に、少なくとも1つの垂直方向のリッジ部材は、少なくとも1つの垂直方向のストップリッジ部材を含むことが可能であり、少なくとも1つの垂直方向のストップリッジ部材は、内側側方表面201から延在するリッジ表面を含む(ここで、上部リッジ表面と内側側方表面201との間の距離は、上側プランジャー構成要素の脚部分がスライドすることを阻止するための閾値を満たしており、その詳細は、本明細書で説明されている)。
【0199】
[00236]図3Aおよび図3Bは、本開示の例による例示的なチューブ構成要素300の例示的な図を図示している。とりわけ、図3Aは、例示的なチューブ構成要素300の例示的な斜視図を図示している。図3Bは、図3Aの中の切断線A-A’を通り、チューブ構成要素300の中心軸線に対して平行の配置になっている平面によって切断された、例示的なチューブ構成要素300の例示的な断面図を図示している。
【0200】
[00237]図3Aおよび図3Bに示されている例において、例示的なチューブ構成要素300は、例示的なパイプ部材301を含む。いくつかの実施形態において、例示的なパイプ部材301は、チューブ形状と同様の形状になっており、サンプルを受け入れるためのフローチャネル309の少なくとも一部を画定しており、サンプルが、図3Bの中の破線の矢印によって示されているような方向にフローチャネル309を通って移動するようになっており、その追加的な詳細は、本明細書で説明されている。
【0201】
[00238]図は、パイプ部材の例を提供しているが、本開示の範囲はこれらの図に限定されないということが留意される。いくつかの例において、例示的なパイプ部材は、他の形状になっていることが可能である。
【0202】
[00239]いくつかの実施形態において、例示的なパイプ部材は、上部部分302および底部部分305を含む。いくつかの実施形態において、上部部分302および底部部分305は、中間部分304を通して接続されている。いくつかの実施形態において、上部部分302、中間部分304、および底部部分305は、フローチャネル309の少なくとも一部分を形成している。
【0203】
[00240]図3Aおよび図3Bに戻って参照すると、いくつかの実施形態において、例示的なチューブ構成要素300は、ベントブラフ環部材303を含む。いくつかの実施形態において、ベントブラフ環部材303は、リング形状またはチューブ形状と同様の形状になっている。図は、ベントブラフ環部材の例を提供しているが、本開示の範囲はこれらの図に限定されないということが留意される。いくつかの例において、例示的なベントブラフ環部材は、他の形状になっていることが可能である。
【0204】
[00241]いくつかの実施形態において、ベントブラフ環部材303は、パイプ部材301の中間部分304から延在している。いくつかの実施形態において、ベントブラフ環部材303は、パイプ部材301の上部部分302を取り囲んでおり、パイプ部材301の上部部分302が、ベントブラフ環部材303の中にあるようになっている。いくつかの実施形態において、ベントブラフ環部材303は、パイプ部材301の底部部分305を取り囲んでいない。
【0205】
[00242]いくつかの実施形態において、ベントブラフ環部材303は、ベントブラフ環部材303の側方表面の上に少なくとも1つの開口部307を有している。いくつかの実施形態において、少なくとも1つの開口部307は、ベントチャネルの一部分を提供しており、サンプルが例示的なエアロゾル収集デバイスから吐出されることを可能にし、その詳細は、本明細書で説明されている。いくつかの実施形態において、少なくとも1つの開口部307は、一連のベントポートを表しており、一連のベントポートは、空気が容器から逃げることを中間的に可能にするように構成されており、(本明細書で詳細に説明されているような)上側プランジャー構成要素が、エアロゾル収集デバイスの中の圧力を増加させることなく(したがって、デバイスの抵抗を増加させることなく、および、浸漬されたフィルター構成要素からの流体(たとえば、サンプル液体など)の抽出を支援することなく)、浸漬されたフィルター構成要素の中へ押し下げられ得るようになっている。上側プランジャー構成要素がさらに押し下げられるときに、少なくとも1つの開口部307は、上側プランジャー構成要素のロッキングリッジを横切って移動することとなり(その詳細は、本明細書で説明されている)、そして、それは、ベントを閉じる。いくつかの実施形態において、ユーザーが上側プランジャー構成要素をさらに押し付けることは、デバイスの中の圧力を高くし、抽出カートリッジの中へ流体を押し出すこととなり、その詳細は、本明細書で説明されている。
【0206】
[00243]図4Aおよび図4Bは、本開示の例による例示的な下側プランジャー構成要素400の例示的な図を図示している。とりわけ、図4Aは、例示的な下側プランジャー構成要素400の例示的な斜視図を図示している。図4Bは、図4Aの中の切断線A-A’を通り、チューブ構成要素300の中心軸線に対して平行の配置になっている平面によって切断された、例示的な下側プランジャー構成要素400の例示的な断面図を図示している。
【0207】
[00244]いくつかの実施形態において、例示的な下側プランジャー構成要素400は、例示的なプランジャー環部材402を含む。いくつかの実施形態において、例示的なプランジャー環部材402は、リング形状またはチューブ形状と同様の形状になっている。
【0208】
[00245]図は、プランジャー環部材の例を提供しているが、本開示の範囲は、上記の説明に限定されないということが留意される。いくつかの例において、例示的なプランジャー環部材は、他の形状になっていることが可能である。
【0209】
[00246]いくつかの実施形態において、例示的なプランジャー環部材402は、外側側方表面403を有している。いくつかの実施形態において、少なくとも1つのプランジャーサポートウィング(たとえば、例示的なプランジャーサポートウィング404)が、例示的なプランジャー環部材402の外側側方表面403の上に配設されている。
【0210】
[00247]図4Aおよび図4Bに示されている例では、例示的なプランジャーサポートウィング404は、底部部分408および側方部分406を含む。いくつかの実施形態において、例示的なプランジャーサポートウィング404の底部部分408は、例示的なプランジャー環部材402の外側側方表面403に接続されており、外側側方表面403から根本的に外向きに延在している。いくつかの実施形態において、例示的なプランジャーサポートウィング404の底部部分408は、例示的なプランジャーサポートウィング404の側方部分406に接続されており、側方部分406に対して垂直のまたは直交する配置で接続されている。
【0211】
[00248]いくつかの実施形態において(たとえば、図4Bに示されているように)、例示的なプランジャー環部材402は、少なくとも1つのプランジャー脚部構成要素(たとえば、例示的なプランジャー脚部構成要素410)を含む。いくつかの実施形態において、少なくとも1つのプランジャー脚部構成要素は、プランジャー環部材の中心軸線へ内向きに延在しており、プランジャー環部材の内側側方表面に対して垂直の配置になっている。図4Bに示されている例では、例示的なプランジャー脚部構成要素410は、例示的なプランジャー環部材402の中心軸線B-B’へ内向きに延在しており、例示的なプランジャー環部材402の内側側方表面405に対して垂直の配置になっている。
【0212】
[00249]いくつかの実施形態において、例示的なプランジャー脚部構成要素410の底部表面は、エアロゾル収集デバイスの例示的なフィルター構成要素の上部表面と接触しており、その詳細は、本明細書で説明されている。
【0213】
[00250]図5A図5B図5C図5D図5E図5F、および図5Gは、本開示の例による例示的な上側プランジャー構成要素の少なくとも一部分の例示的な図をそれぞれ図示している。
【0214】
[00251]とりわけ、図5Aおよび図5Bは、例示的な上側プランジャー構成要素500の異なる図を図示しており、例示的な上側プランジャー構成要素500は、少なくとも例示的なプランジャーヘッド部材501および例示的なプランジャー本体部部材503を含む。図5Cおよび図5Dは、例示的なプランジャー本体部部材503の例示的な図を図示している。図5E図5F図5Gは、例示的なプランジャーヘッド部材501の例示的な図を図示している。
【0215】
[00252]ここで図5Aおよび図5Bを参照すると、例示的なプランジャーヘッド部材501は、例示的なプランジャー本体部部材503に固定されている。
【0216】
[00253]いくつかの実施形態において、例示的なプランジャーヘッド部材501は、それに限定されないが、化学的な接着剤(たとえば、それに限定されないが、シアノアクリレートなど)などのような化学的な手段を通して、例示的なプランジャー本体部部材503に固定されている。追加的にまたは代替的に、例示的なプランジャーヘッド部材501は、機械的な手段を通して(たとえば、それに限定されないが、凸部-溝部嵌め合い(tongue-to-groove fit)を通して)例示的なプランジャー本体部部材503に固定されており、その詳細は、本明細書で説明されている。追加的にまたは代替的に、例示的なプランジャーヘッド部材501は、他の手段を通して例示的なプランジャー本体部部材503に固定されている。
【0217】
[00254]いくつかの実施形態において、例示的なOリング531が、例示的なプランジャーヘッド部材501の上の例示的なOリング溝部の上に配設されており、その詳細は、本明細書で説明されている。
【0218】
[00255]ここで図5Cおよび図5Dを参照すると、例示的なプランジャー本体部部材503の例示的な図が示されている。とりわけ、図5Cは、例示的なプランジャー本体部部材503の例示的な斜視図を図示している。図5Dは、図5Cの中の切断線A-A’を通り、例示的なプランジャー本体部部材503の中心軸線に対して平行の配置になっている平面によって切断された、例示的なプランジャー本体部部材503の例示的な断面図を図示している。
【0219】
[00256]いくつかの実施形態において、例示的なプランジャー本体部部材503は、少なくとも中央環部分505、中間環部分507、および少なくとも1つの脚部分509を含む。
【0220】
[00257]いくつかの実施形態において、中央環部分505は、リング形状またはチューブ形状と同様の形状になっている。図は、中央環部分の例を提供しているが、本開示の範囲は図に限定されないということが留意される。いくつかの例において、例示的な中央環部分は、他の形状になっていることが可能である。
【0221】
[00258]いくつかの実施形態において、中間環部分507は、リング形状またはチューブ形状と同様の形状になっている。図は、中間環部分の例を提供しているが、本開示の範囲は図に限定されないということが留意される。いくつかの例において、例示的な中間環部分は、他の形状になっていることが可能である。
【0222】
[00259]いくつかの実施形態において、中央環部分505は、中間環部分507の中に位置決めされている。図5Dに示されている例では、中央環部分505の第1の端部516は、少なくともブリッジコネクター521を通して、中間環部分507の第2の端部518に少なくとも部分的に接続されている。いくつかの実施形態において、中央環部分505は、中間環部分507に完全に接続されているわけではなく、ギャップが、中央環部分505と中間環部分507との間に形成され得、および/または、プランジャー本体部部材503の上部表面の上の開口部/アパーチャーが、ブリッジコネクター同士の間に画定され得る。たとえば、図5Dに示されているように、少なくとも1つのベントチャネル(たとえば、ベントチャネル511)の一部分は、中央環部分505と中間環部分507との間に形成され得、開口部522は、ベントチャネル511のベントポートとしての役割を果たすことが可能である。本明細書でさらに詳細に説明されているように、ベントチャネル511は、エアロゾル収集デバイスからサンプルを吐出するための通路を提供する。
【0223】
[00260]いくつかの実施形態において、少なくとも1つのフィルター部材は、開口部522をカバーするように位置決めされ得る。いくつかの実施形態において、少なくとも1つのフィルター部材は、プランジャーヘッド部材501とプランジャー本体部部材503との間に位置決めされている。ベントチャネル511は、エアロゾル収集デバイスからサンプルを吐出するように構成されているので、少なくとも1つのフィルター部材は、サンプルが例示的なエアロゾル収集デバイスから吐出される前に、コンテインメント、エアロゾル、バクテリア、および/またはウィルスなどをサンプルから除去するように構成されており、エアロゾル収集デバイスから吐出されるサンプルが、健康被害または環境被害を引き起こさないようになっている。
【0224】
[00261]いくつかの実施形態において、少なくとも1つの脚部分509は、中間環部分507に接続されており、中間環部分507から根本的に外向きに位置決めされている。たとえば、図5Dに示されているように、少なくとも1つの脚部分509の第1の端部523は、中間環部分507の第2の端部518に接続されており、プランジャー本体部部材503の上部表面525の上に環溝部513の少なくとも一部分を形成している。いくつかの実施形態において、例示的なプランジャーヘッド部材501は、少なくとも環溝部513を通して、例示的なプランジャー本体部部材503に固定されている。
【0225】
[00262]いくつかの実施形態において、プランジャー本体部部材503の側方表面527は、Oリング溝部515を画定している。いくつかの実施形態において、Oリングは、Oリング溝部の上に位置決めされており、プランジャー本体部部材503(および、全体として上側プランジャー構成要素500)が、エアロゾル収集デバイスの容器構成要素にシールおよび/または固定されるようになっている(たとえば、Oリングは、Oリング溝部と容器構成要素の内側側方表面との間に位置決めされ得る)。
【0226】
[00263]ここで図5E図5F、および図5Gを参照すると、例示的なプランジャーヘッド部材501の例示的な図が示されている。とりわけ、図5Eは、例示的なプランジャーヘッド部材501の例示的な斜視図を図示している。図5Fは、例示的なプランジャーヘッド部材501の例示的な上面図を図示している。図5Gは、図5Fの中の切断線A-A’を通り、例示的なプランジャーヘッド部材501の中心軸線に対して平行の配置になっている平面によって切断された、例示的なプランジャーヘッド部材501の例示的な断面図を図示している。
【0227】
[00264]いくつかの実施形態において、例示的なプランジャーヘッド部材501は、プランジャーヘッド部材501の底部表面から延在する環凸部517を含む。いくつかの実施形態において、例示的なプランジャーヘッド部材501を例示的なプランジャー本体部部材503に固定するために、環凸部517は、化学的な接着剤を伴って、または、化学的な接着剤を伴わずに、プランジャー本体部部材503の環溝部513にロックおよび/または取り付けられる。
【0228】
[00265]図5E図5F、および図5Gに戻って参照すると、例示的なプランジャーヘッド部材501は、中央ボア528と、中央ボア528から半径方向外向きに位置決めされている1つまたは複数のアパーチャー(たとえば、アパーチャー529)とを画定している。いくつかの実施形態において、複数のアパーチャーのそれぞれは、ベントチャネルの少なくとも一部分を画定しており、その詳細は、本明細書で説明されている。
【0229】
[00266]いくつかの実施形態において、少なくとも1つのフィルター部材は、複数のアパーチャーのそれぞれをカバーするように位置決めされ得る。上記に説明されているように、ベントチャネルは、エアロゾル収集デバイスからサンプルを吐出するように構成されている。そうであるので、少なくとも1つのフィルター部材は、サンプルが吐出される前に、コンテインメント、エアロゾル、バクテリア、および/またはウィルスなどをサンプルから除去するように構成されており、エアロゾル収集デバイスから吐出されるサンプルが、健康被害または環境被害を引き起こさないようになっている。
【0230】
[00267]図6A図6B図6C図6D図6E図6F図6G図6H図6I、および図6Jは、本開示の例による例示的なエアロゾル収集デバイスを組み立てるための例示的な方法を図示している。
【0231】
[00268]ここで図6Aを参照すると、本開示の例による例示的なエアロゾル収集デバイスを組み立てるための例示的な方法は、容器構成要素602を提供する(たとえば、それに限定されないが、成形する)ステップを含む。上記に説明されているように、容器構成要素602は、少なくともバルブサポート環部材606およびサンプル分配環部材604を含む。
【0232】
[00269]ここで図6Bを参照すると、本開示の例による例示的なエアロゾル収集デバイスを組み立てるための例示的な方法は、バルブサポート環部材606の上にバルブ構成要素608を位置決めするステップを含む。
【0233】
[00270]いくつかの実施形態において、バルブ構成要素608は、球形物体である。いくつかの実施形態において、バルブ構成要素608は、他の形状および/または形態になっている。いくつかの実施形態において、バルブ構成要素608は、それに限定されないが、PVCおよびCPVCを含むプラスチックなどのような材料を含むことが可能である。
【0234】
[00271]上記に説明されているように、バルブサポート環部材606は、複数の支持ビーム605を含むことが可能である。いくつかの実施形態において、バルブ構成要素608は、複数の支持ビーム605の上に設置されており、複数の支持ビーム605によって支持されている。
【0235】
[00272]ここで図6Cを参照すると、本開示の例による例示的なエアロゾル収集デバイスを組み立てるための例示的な方法は、サンプル分配環部材604と容器構成要素602のフィルターサポート本体部部材610またはカプセル抽出本体部部材612のうちの少なくとも1つとの間に、フィルター構成要素616を挿入するステップを含む。いくつかの実施形態において、フィルター構成要素616は、バルブ構成要素608を位置決めする前に、エアロゾル収集デバイスの中に位置決めされる。いくつかの実施形態において、フィルター構成要素616は、バルブ構成要素608を位置決めした後で、エアロゾル収集デバイスの中に位置決めされる。
【0236】
[00273]いくつかの実施形態において、フィルター構成要素616は、リングまたはチューブ形状になっている。いくつかの実施形態において、フィルター構成要素616は、他の形状および/または形態になっている。いくつかの実施形態において、フィルター構成要素616は、ドライフィルターである。エアロゾル収集デバイスの動作の間に、緩衝液が解放され、フィルター構成要素616を濡らし、その詳細は、本明細書で説明されている。
【0237】
[00274]いくつかの実施形態において、フィルター構成要素616は、5.334cm(2.1”)(長さ)×1.27cm(0.5”)(幅)×0.3175cm(0.125”)(厚さ)の寸法を有する長方形形状で製造または提供され得、長方形形状の2つの縁部は、互いに接続され、リング/チューブ形状を形成することが可能である。いくつかの実施形態において、フィルター構成要素616は、他の寸法測定値を有することが可能である。
【0238】
[00275]いくつかの実施形態において、フィルター構成要素616は、それに限定されないが、2122K302(Merv 6 ポリエステル)、2173K133(スパースファイバーグラスフィルター)、および/または2182K51(粘着性のある表面処理を伴うポリエステルベースのMerv 6)のうちの1つまたは複数などのような、材料を含むことが可能である。いくつかの実施形態において、フィルター構成要素616は、他の材料を含むことが可能である。
【0239】
[00276]ここで図6Dを参照すると、本開示の例による例示的なエアロゾル収集デバイスを組み立てるための例示的な方法は、フィルター構成要素616の上部表面の上に下側プランジャー構成要素634を位置決めするステップを含む。いくつかの実施形態において、下側プランジャー構成要素634は、エアロゾル収集デバイスの中にチューブ構成要素を位置決めする前に位置決めされ、その詳細は、本明細書で説明されている。いくつかの実施形態において、下側プランジャー構成要素634は、バルブサポート環部材606の上にバルブ構成要素608を位置決めする前に、フィルター構成要素616の上部表面の上に設置される。いくつかの実施形態において、下側プランジャー構成要素634は、バルブサポート環部材606の上にバルブ構成要素608を位置決めした後で、フィルター構成要素616の上部表面の上に設置される。
【0240】
[00277]ここで図6Eおよび図6Fを参照すると、本開示の例による例示的なエアロゾル収集デバイスを組み立てるための例示的な方法は、チューブ構成要素618をサンプル分配環部材604に固定するステップを含む。
【0241】
[00278]図6Fに示されているように、チューブ構成要素618は、ノッチ620を含むことが可能であり、サンプル分配環部材604は、ノッチ622を含むことが可能である。いくつかの実施形態において、図6Fに示されているように、ノッチ620とノッチ622との間のスライド締まり嵌めを通して、チューブ構成要素618は、サンプル分配環部材604に固定される。追加的にまたは代替的に、チューブ構成要素618は、それに限定されないが、接着糊などのような化学的な手段を含む、他の手段を通して、サンプル分配環部材604に固定される。
【0242】
[00279]図6Gは、図6Eおよび図6Fに示されている例示的なデバイスの例示的な断面図の一部分を図示している。図6Gに示されている例では、バルブ構成要素608は、バルブサポート環部材606の複数の支持ビーム605とチューブ構成要素618のパイプ部材644の中間部分642の内側表面641との間に位置決めされている。
【0243】
[00280]いくつかの実施形態において、中間部分642の内側表面641は、バルブ構成要素608の表面に対応する湾曲した表面を含むことが可能である。上記に説明されているように、パイプ部材644は、サンプルを受け入れるためのフローチャネルの少なくとも一部分を画定しており、バルブ構成要素608は、ユーザーがフローチャネルを通してエアロゾル収集デバイスから緩衝液を事故的に吸い込むことを防止するように構成されている。たとえば、ユーザーがパイプ部材623を通して空気を吸い込むときには、バルブ構成要素608は、パイプ部材644の中間部分642に向けて移動し、内側表面641と接触した状態になり、それは、フローチャネルをシールし、緩衝液がフローチャネルを通してエアロゾル収集デバイスから吸い込まれることを防止することが可能である。
【0244】
[00281]いくつかの実施形態において、サンプルは、中間部分642の内側表面641の間のギャップを通って、複数の支持ビーム605の間のギャップを通って、バルブサポート環部材606を通って、容器構成要素602の底部に向けて流れる。
【0245】
[00282]いくつかの実施形態において、パイプ部材644の底部部分の内側表面は、複数の支持ビーム605の間のギャップに対応する1つまたは複数の凹み部分(たとえば、凹み部分646)を含むことが可能である。そうであるので、サンプルは、複数の支持ビーム605と1つまたは複数の凹み部分との間のギャップを通って流れることが可能である。
【0246】
[00283]ここで図6Hおよび図6Iを参照すると、本開示の例による例示的なエアロゾル収集デバイスを組み立てるための例示的な方法は、カプセル抽出本体部部材612の上部表面の上に少なくとも1つのカプセル構成要素624を位置決めするステップを含む。いくつかの実施形態において、少なくとも1つのカプセル構成要素624は、上側プランジャー構成要素を例示的なエアロゾル収集デバイスの中へ位置決めするステップの前に、例示的な方法の任意のステップにおいて、カプセル抽出本体部部材612の上部表面の上に位置決めされ得る(その詳細は、本明細書で説明されている)。いくつかの実施形態において、少なくとも1つのカプセル構成要素は、容器構成要素の少なくとも2つの垂直方向のリッジ部材の間に固定される。図6Hに示されている例では、少なくとも1つのカプセル構成要素624は、第1の垂直方向のリッジ部材630(たとえば、本明細書で説明されているような垂直方向のストップリッジ部材)と第2の垂直方向のリッジ部材632(たとえば、本明細書で説明されているような垂直方向のロックリッジ部材)との間に固定される。
【0247】
[00284]ここで図6Jを参照すると、本開示の例による例示的なエアロゾル収集デバイスを組み立てるための例示的な方法は、少なくとも1つのカプセル構成要素624の上部表面の上に上側プランジャー構成要素640を固定するステップと、随意的に、上側プランジャー構成要素640の上にキャップ構成要素650を固定するステップとを含む。いくつかの実施形態において、上側プランジャー構成要素640は、Oリング652を通して容器構成要素602の内側側方表面に固定される。
【0248】
[00285]図6Jは、組み立てられたエアロゾル収集デバイス660の例を図示している。図6Jに示されているように、組み立てられたエアロゾル収集デバイス660は、容器構成要素602を含む。いくつかの実施形態において、容器構成要素602は、サンプル分配環部材604と、サンプル分配環部材604の中のバルブサポート環部材606と、サンプル分配環部材604から半径方向外向きに位置決めされた少なくとも1つのカプセル抽出本体部部材(たとえば、カプセル抽出本体部部材612)とを含む。
【0249】
[00286]いくつかの実施形態において、組み立てられたエアロゾル収集デバイス660は、バルブサポート環部材606によって支持されるバルブ構成要素608を含む。いくつかの実施形態において、組み立てられたエアロゾル収集デバイス660は、サンプル分配環部材604に固定されたチューブ構成要素618を含む。
【0250】
[00287]いくつかの実施形態において、組み立てられたエアロゾル収集デバイス660は、少なくとも1つのカプセル抽出本体部部材(たとえば、カプセル抽出本体部部材612)の上部表面の上に位置決めされた少なくとも1つのカプセル構成要素624を含む。
【0251】
[00288]いくつかの実施形態において、組み立てられたエアロゾル収集デバイス660は、少なくとも1つのカプセル構成要素624の上部表面の上に位置決めされた上側プランジャー構成要素640を含む。
【0252】
[00289]いくつかの実施形態において、組み立てられたエアロゾル収集デバイス660は、サンプル分配環部材604と少なくとも1つのカプセル抽出本体部部材(たとえば、カプセル抽出本体部部材612)(および/またはフィルターサポート本体部部材)との間に挿入されたフィルター構成要素616を含む。
【0253】
[00290]いくつかの実施形態において、組み立てられたエアロゾル収集デバイス660は、フィルター構成要素616の上部表面の上に位置決めされた下側プランジャー構成要素634を含む。
【0254】
[00291]いくつかの実施形態において、組み立てられたエアロゾル収集デバイス660は、上側プランジャー構成要素640に固定されたキャップ構成要素650を含む。たとえば、上側プランジャー構成要素640は、内側表面にネジ山を有する中央ボアを画定するプランジャーヘッド部材を含み、キャップ構成要素650は、外側表面にネジ山を有する延長部分を含む。キャップ構成要素650の延長部分は、ネジ山を通して、上側プランジャー構成要素640のプランジャーヘッド部材の中央ボアに締結され得る。
【0255】
[00292]いくつかの実施形態において、キャップ構成要素650は、エアロゾル収集デバイスのフローチャネルおよびベントチャネルをシールするように構成されている(フローチャネルおよびベントチャネルの詳細は、本明細書でさらに説明されている)。いくつかの実施形態において、キャップ構成要素650は、汚染を防止することが可能である。
【0256】
[00293]図7A図7B図7C図7D、および図7Eは、本開示の例による例示的なエアロゾル収集デバイスを動作させるための例示的な方法を図示している。
【0257】
[00294]ここで図7Aを参照すると、本開示の例による例示的なエアロゾル収集デバイスを動作させるための例示的な方法は、デバイス本体部701の上側プランジャー構成要素703からデバイス本体部701のキャップ構成要素を除去するステップと、少なくとも上側プランジャー構成要素703およびチューブ構成要素707によって画定されるフローチャネルにサンプル移送アダプター705を接続するステップとを含む。
【0258】
[00295]上記に説明されているように、上側プランジャー構成要素703は、内側表面の上にネジ山を有する中央ボアを画定するプランジャーヘッド部材を含み、サンプル移送アダプター705は、外側表面の上にネジ山を有する延長部分を含む。サンプル移送アダプター705の延長部分は、ネジ山を通して、上側プランジャー構成要素703のプランジャーヘッド部材の中央ボアに締結され得る。
【0259】
[00296]いくつかの実施形態において、デバイス本体部701は、緩衝液を貯蔵する少なくとも1つのカプセル構成要素709を含む。いくつかの実施形態において、サンプル移送アダプター705を上側プランジャー構成要素703に接続することは、上側プランジャー構成要素703に作用される垂直方向下向きの力を引き起こす。いくつかの実施形態において、上側プランジャー構成要素703は、少なくとも1つのカプセル構成要素709の上部表面の上に位置決めされており、そして、垂直方向下向きの力は、少なくとも1つのカプセル構成要素709からデバイス本体部701の中のフィルター構成要素713への緩衝液716の解放を引き起こし、その詳細は、本明細書で説明されている。
【0260】
[00297]いくつかの実施形態において、本開示の例による例示的なエアロゾル収集デバイスを組み立てるための例示的な方法は、フローチャネルを通したデバイス本体部701の中へのサンプルフローを引き起こすステップを含む。たとえば、ユーザーがサンプル移送アダプター705の中へ息を吹き込むかまたは咳をするときに、サンプルは、デバイス本体部701の中へ流入する。図7Aに示されている例では、フローチャネルの中のサンプルのフロー方向は、破線の矢印777によって示されている。いくつかの実施形態において、サンプルは、デバイス本体部701の中の緩衝液716と接触している。たとえば、ユーザーがサンプル移送アダプター705の中へ息を吹き込むかまたは咳をするときに、空気は、緩衝液716の中へ吹き付けられ、1つまたは複数の泡を形成することが可能である。
【0261】
[00298]ここで図7Bを参照すると、本開示の例による例示的なエアロゾル収集デバイスを動作させるための例示的な方法は、デバイス本体部701の上側プランジャー構成要素703からエアロゾル収集デバイスを切り離すステップと、デバイス本体部701の上側プランジャー構成要素703にキャップ構成要素715を接続/再接続し、デバイス本体部701をシールするステップとを含む。
【0262】
[00299]上記に説明されているように、上側プランジャー構成要素703は、内側表面の上にネジ山を有する中央ボアを画定するプランジャーヘッド部材を含み、キャップ構成要素715は、外側表面の上にネジ山を有する延長部分を含む。キャップ構成要素715の延長部分は、ネジ山を通して、上側プランジャー構成要素703のプランジャーヘッド部材の中央ボアに締結され得る。いくつかの実施形態において、キャップ構成要素715は、フローチャネルをシールするように構成されている。
【0263】
[00300]ここで図7Cを参照すると、本開示の例による例示的なエアロゾル収集デバイスを動作させるための例示的な方法は、抽出カートリッジ717をデバイス本体部701に接続するステップを含む。
【0264】
[00301]いくつかの実施形態において、デバイス本体部701は、デバイス本体部701の底部孔部をシールするロック構成要素719を含む。いくつかの実施形態において、ロック構成要素719は、汚染を防止する。いくつかの実施形態において、抽出カートリッジ717を接続するステップは、図7Bに示されているロック構成要素719を容器構成要素730の底部から切り離すステップと、(ロック構成要素719が除去された後に)容器構成要素730の底部の上の開口部に抽出カートリッジ717を接続するステップを含み、その詳細は、本明細書で説明されている。いくつかの実施形態において、(ロック構成要素719が除去された後に)容器構成要素730の底部の上の開口部は、さらなる診断のために、入口部(たとえば、導波管カートリッジの入口部)に接続され得る。
【0265】
[00302]ここで図7Dを参照すると、本開示の例による例示的なエアロゾル収集デバイスを動作させるための例示的な方法は、上側プランジャー構成要素703に回転力を働かせ、上側プランジャー構成要素703が第1の構成から第2の構成へ並進することを引き起こすステップをさらに含む。第1の構成において、上側プランジャー構成要素703の底部表面は、少なくとも1つのカプセル構成要素709の上部表面と接触している。第2の構成において、上側プランジャー構成要素703の底部表面は、下側プランジャー構成要素733の上部表面と接触している。
【0266】
[00303]いくつかの実施形態において、本開示の例による例示的なエアロゾル収集デバイスを動作させるための例示的な方法は、上側プランジャー構成要素703の上部表面に垂直方向下向きの力を働かせ、そして、それは、下側プランジャー構成要素733がフィルター構成要素713を押すことを引き起こし、それによって、フィルター構成要素713からサンプル液体を絞るステップをさらに含む。
【0267】
[00304]いくつかの実施形態において、本開示の例による例示的なエアロゾル収集デバイスを動作させるための例示的な方法は、デバイス本体部701から抽出カートリッジ717へ緩衝液716を抽出するステップを含み、その詳細は、本明細書で説明されている。
【0268】
[00305]ここで図7Eを参照すると、本開示の例による例示的なエアロゾル収集デバイスを動作させるための例示的な方法は、デバイス本体部701から抽出カートリッジ717を切り離すステップを含む。いくつかの実施形態において、抽出カートリッジ717は、デバイス本体部701から抽出されたエアロゾルを含有する緩衝液716を貯蔵する。いくつかの実施形態において、サンプルから捕獲されたエアロゾルを含む緩衝液716は、サンプルの中の病原菌を検出するために下流の診断に提供され得る。たとえば、サンプルから捕獲されたエアロゾルを含む緩衝液716は、さらなる分析および下流の診断のために、導波管(たとえば、それに限定されないが、導波管カートリッジなど)に提供され得る。
【0269】
[00306]そうであるので、本開示のさまざまな例によれば、例示的なエアロゾル収集デバイス、および、エアロゾル収集デバイスに関連付けられる例示的な方法が提供される。いくつかの実施形態において、エアロゾル収集デバイスは、ウェットフィルターベースの捕獲システムを利用するエアロゾルコレクターとして機能することが可能である。いくつかの実施形態において、緩衝液は、サンプルが収集される前に穿孔されるカプセル構成要素の中に含有されている。いくつかの実施形態において、エアロゾル収集デバイスは、自己完結型で使い捨てのものである。いくつかの実施形態において、エアロゾル収集デバイスを使用する際のユーザーのエラーを低減させるために、エアロゾル収集デバイスの使用意図が、エアロゾル収集デバイスの中へデザインされている。
【0270】
[00307]いくつかの実施形態において、エアロゾル収集デバイスを使用する前に、エアロゾル収集デバイスは、キャップ構成要素が固定された状態でシールされている。いくつかの実施形態において、キャップ構成要素が除去され、サンプル移送アダプター(たとえば、それに限定されないが、マスク、ストロー、またはフードコネクターなど)が、エアロゾル収集デバイスの中へねじ込まれる。いくつかの実施形態において、エアロゾル収集デバイスが押し下げられ、それは、カプセル構成要素をカプセル抽出本体部部材の上に押し下げ、フィルター構成要素の上に緩衝液を遊離させる。いくつかの実施形態において、サンプルは、サンプル移送アダプターを通して採取され、濡れたフィルターを通過する。これが完了されると、いくつかの実施形態において、サンプル移送アダプターが除去され、キャップ構成要素が、エアロゾル収集デバイスに再び取り付けられ、それは、エアロゾル収集デバイスをシールする。その後に、サンプルは、エアロゾル収集デバイスから抽出される。
【0271】
[00308]ここで図8から図14Bを参照すると、本開示の例示的な実施形態による例示的なエアロゾル収集デバイス800が図示されている。
【0272】
[00309]ここで図8を参照すると、例示的なエアロゾル収集デバイス800の例示的な図が図示されている。図8に示されている例では、例示的なエアロゾル収集デバイス800は、サンプル移送アダプターおよびデバイス本体部を含むことが可能である。図示されているように、サンプル移送アダプターは、マスク構成要素810を含むことが可能であり、マスク構成要素810は、デバイス本体部820に取り付けるように構成されている。
【0273】
[00310]さまざまな実施形態において、マスク構成要素810は、フェイシャルインターフェース部材、外部シェル、内部キャビティー、およびサンプリングチャネルを含むことが可能である。図8に図示されているように、マスク構成要素810は、フェイシャルインターフェース部材811、マスク外部シェル812、マスク内部キャビティー813、およびサンプリングチャネル814を含む。さまざまな実施形態において、マスク構成要素810は、マスク外部シェル812とフェイシャルインターフェース部材811とを含むことが可能であり、マスク外部シェル812は、マスク構成要素810の構造的外部の少なくとも一部分を画定しており、フェイシャルインターフェース部材811は、1つまたは複数の輪郭決めされた表面を含み、1つまたは複数の輪郭決めされた表面は、マスク外部シェル812の一部分の周りに配置されており、開口部をその中に画定している。たとえば、フェイシャルインターフェース部材811の1つまたは複数の輪郭決めされた表面は、ユーザーの顔の一部分に係合するように構成され得る。とりわけ、フェイシャルインターフェース部材811の1つまたは複数の輪郭決めされた表面は、ユーザーの口および/または鼻を取り囲むユーザーの顔の一部分に押し付けられるように構成され得、フェイシャルインターフェース部材811によって画定される開口部が、ユーザーの口および/または鼻を受け入れるように構成され得るようになっている。そのような例示的な状況において、ユーザーの口および/または鼻は、フェイシャルインターフェース部材811によって画定された開口部の中に位置決めされ、フェイシャルインターフェース部材811の1つまたは複数の輪郭決めされた表面は、少なくとも実質的に気密のシールが、ユーザーの顔に押し付けられた1つまたは複数の輪郭決めされた表面に沿って存在することが可能であるように構成され得る。そうであるので、フェイシャルインターフェース部材811と係合されているユーザーの顔(たとえば、ユーザーの口および/または鼻が、フェイシャルインターフェース部材811によって画定された開口部の中に配置されるようになっている)は、ユーザーの口および/または鼻がマスク内部キャビティー813に流体連通した状態になることを可能にすることができるように、マスク構成要素810は構成され得る。たとえば、ユーザーによって提供される空気サンプル(たとえば、ユーザーからの呼気または咳)は、フェイシャルインターフェース部材811を介して、例示的なマスク構成要素810のマスク内部キャビティー813の中へ投与され得る。さらに詳細に本明細書で説明されているように、いくつかの実施形態において、サンプルは、空気およびエアロゾル(それは、病原菌粒子を含有する可能性がある)を含むことが可能である。
【0274】
[00311]さまざまな実施形態において、マスク外部シェル812は、実質的に中空の外部ハウジングを含むことが可能であり、実質的に中空の外部ハウジングは、マスク構成要素810のマスク内部キャビティー813を少なくとも部分的に画定している。たとえば、マスク内部キャビティー813は、マスク外部シェル812の中空の構成によって画定されているように、マスク外部シェル812の中に内部体積を含むことが可能である。さまざまな実施形態において、マスク内部キャビティー813は、フェイシャルインターフェース部材811によって画定された開口部を通して、空気サンプルを受け入れるように構成され得る。たとえば、フェイシャルインターフェース部材811がユーザーの顔と係合されている例示的な状況において、マスク内部キャビティー813は、フェイシャルインターフェース部材811によって画定された開口部を通して、ユーザーの口および/または鼻からサンプル(たとえば、呼気)を受け入れるように構成され得る。さまざまな実施形態において、マスク内部キャビティー813は、マスク構成要素810のサンプリングチャネル814に流体接続され得、マスク内部キャビティー813の中の空気サンプル(たとえば、ユーザーから提供される呼気)が、さらに詳細に本明細書で説明されているように、マスク構成要素810からデバイス本体部820への送達のために、サンプリングチャネル814の中へさらに流入することができるようになっている。
【0275】
[00312]さまざまな実施形態において、例示的なマスク構成要素810のサンプリングチャネル814は、導管部材を含むことが可能であり、導管部材は、マスク構成要素810に提供される空気サンプルを例示的なエアロゾル収集デバイス800の下流構成要素へ送達することを促進させるように構成されている。たとえば、本明細書で説明されているさまざまな実施形態において、サンプリングチャネル814は、マスク内部キャビティー813の中に存在している空気サンプルをデバイス本体部820へ(たとえば、本明細書で説明されているフローチャネルの中へ)送達することを促進させるように構成され得る。
【0276】
[00313]図9および図10に図示されているように、サンプリングチャネル814は、チューブ状の構造体を含むことが可能であり、チューブ状の構造体は、構造体の長さの全体にわたって中空の中央部分を有しており、それは、空気がそれを通過することを可能にする。さまざまな実施形態において、サンプリングチャネル814は、第1の端部を含むことが可能であり、第1の端部は、マスク内部キャビティー813に隣接して、および/または、マスク内部キャビティー813の中に配置されており、サンプリングチャネル814が、マスク内部キャビティー813に流体連通しており、空気サンプルをそこから受け入れるように構成されるようになっている。さらに、サンプリングチャネル814は、反対側のチューブ状の構造体の遠位端部において、第2の端部を含むことが可能である。さまざまな実施形態において、少なくともサンプリングチャネルの遠位部分(たとえば、サンプリングチャネル814の第2の端部など)は、マスク外部シェル812から外向き方向に突出することが可能であり、マスク外部シェル812の表面から離れるように延在するようになっている。さまざまな実施形態において、サンプリングチャネル814は、サンプル出口部818をさらに含むことが可能であり、サンプリングチャネル814の中空の内部に沿って移動するサンプルは、サンプル出口部818を通して、そこからディスペンスされ得る。たとえば、サンプル出口部818は、サンプリングチャネル814のチューブ状の構造体の第2の端部に位置決めされたオリフィスによって画定され得る。本明細書で説明されているように、さまざまな実施形態において、サンプリングチャネル814のサンプル出口部818は、マスク構成要素810のサンプル出口部を具現化することが可能である。そのような例示的な状況において、マスク構成要素810によって受け入れられた空気のサンプルは、サンプル出口部818を介して、マスク構成要素810から、エアロゾル収集デバイス800の流体的に下流の構成要素(たとえば、デバイス本体部820のフローチャネル)へディスペンスされ得る。
【0277】
[00314]さまざまな実施形態において、サンプリングチャネル814は、デバイス本体部820の少なくとも一部分に取り付けられ得、マスク構成要素810をデバイス本体部820に対して固定するようになっている。たとえば、いくつかの実施形態において、サンプリングチャネル814は、それに限定されないが、機械的な手段(たとえば、サンプリングチャネル814は、サンプリングチャネル814の遠位部分の外部表面の周りに提供されたネジ山を介して、デバイス本体部820の中へねじ込まれ得る)を含む、さまざまな手段を介して、(たとえば、デバイス本体部820の少なくとも上側プランジャー構成要素によって画定される)フローチャネルに取り付けられ得る。さまざまな実施形態において、サンプリングチャネル814は、デバイス本体部820に取り付けられ得、サンプリングチャネル814のサンプル出口部818からデバイス本体部820の中央ボアへ延在する空気流路が、本明細書で説明されているように、少なくとも実質的に遮るものがないままであり得るようになっている。
【0278】
[00315]上記の説明は、サンプリングチャネル814の例を提供しているが、本開示の範囲は上記の説明に限定されないということが留意される。いくつかの例において、サンプリングチャネル814は、たとえば、それに限定されないが、マスク内部キャビティー813をエアロゾル収集デバイス800の下流構成要素(たとえば、デバイス本体部820)に流体接続するように構成されている、マスク外部シェル812を通って延在するオリフィスなどとして具現化され得、マスク内部キャビティー813の中に存在するサンプルが、マスク外部シェル812の中のオリフィスを通って、エアロゾル収集デバイス800の下流構成要素へ直接的に流れることができるようになっている。さらに、さまざまな実施形態において、例示的なマスク構成要素810の1つまたは複数の構成要素(たとえば、サンプリング導管816など)は、マスク構成要素810のマスク外部シェル812から選択的に除去可能であり得る。
【0279】
[00316]さまざまな実施形態において、例示的なマスク構成要素810は、1つまたは複数のアダプターベンチレーション部材を含むことが可能であり、1つまたは複数のアダプターベンチレーション部材は、マスク構成要素810に連結されているデバイス本体部820の排気出口部から(たとえば、本明細書で説明されている上側プランジャー構成要素のプランジャーヘッド部材の開口部/ベントポートから)ディスペンスされる所定の体積の空気が周囲環境の中へ流入することを可能にするように構成されている。たとえば、例示的なマスク構成要素810のマスク外部シェル812は、マスクベンチレーション表面815によって部分的に画定され得る。さまざまな実施形態において、マスク構成要素810のサンプリングチャネル814が(たとえば、デバイス本体部820の上側プランジャー構成要素において)デバイス本体部820に取り付けられている例示的な状況において、マスクベンチレーション表面815は、デバイス本体部820から所定の距離だけ離れるように位置決めされており、マスク構成要素810とデバイス本体部820との間に開口部(たとえば、アダプターベンチレーション開口部)を提供するようになっており、デバイス本体部820の排気出口部から(たとえば、本明細書で説明されている上側プランジャー構成要素のプランジャーヘッド部材の開口部/ベントポートから)ディスペンスされたエアロゾル除去済みのサンプルの少なくとも一部分が、その開口部を通して、周囲環境の中へ排出され得るように、マスクベンチレーション表面815が構成され得る。図12Aおよび図12Bにさらに図示されているように、マスク構成要素810のマスク排出表面1215が、デバイス本体部820の外部表面1226(たとえば、エアロゾル収集デバイス800の外部表面(それを通して、空気サンプルが排気出口部を通してディスペンスされる))から所定の垂直距離だけ離れて位置決めされており、ベンチレーション開口部1230を提供するようになっており、外部表面1226からディスペンスされるエアロゾル除去済みのサンプルの少なくとも一部分が、ベンチレーション開口部1230を通して周囲環境の中へ排出され得るように、例示的なマスク構成要素810が構成され得る。本明細書で説明されているように、エアロゾル収集デバイス800からディスペンスされる前に、サンプルは、ベントチャネルに沿って、上側プランジャー構成要素の中のフィルター部材を通って移動することが可能である。そうであるので、エアロゾルは、周囲環境の中へ解放される前に、フィルター部材によってサンプルから除去され得る。
【0280】
[00317]上記の説明は、マスク排出表面1215によって(少なくとも部分的に)画定されたベンチレーション開口部1230の例を提供しているが、本開示の範囲は上記の説明に限定されないということが留意される。いくつかの例において、ベンチレーション開口部1230は、例示的なマスク構成要素810のアダプターベンチレーション部材として具現化され得、アダプターベンチレーション部材は、1つまたは複数のチューブ状のチャネルを含み、1つまたは複数のチューブ状のチャネルは、エアロゾル収集デバイス800の排気出口部と周囲環境との間に延在する空気流路を少なくとも部分的に画定するように構成されており、エアロゾル収集デバイス800からアダプターベンチレーションチャネルを介して周囲環境へ排出される空気サンプルの送達を促進させるようになっている。
【0281】
[00318]上記の説明は、例示的なマスク構成要素810としてサンプル移送アダプターの例を提供しているが、本開示の範囲は上記の説明に限定されないということが留意される。いくつかの例において、サンプル移送アダプターは、たとえば、それに限定されないが、サンプリングトンネル、サンプリングフード、および/または他のデバイスなどとして具現化され得る。いくつかの実施形態において、サンプル移送アダプターは、生物学的なサンプルを提供することができる鼻腔用スワブの形態になっていることが可能である。
【0282】
[00319]たとえば、図13Aおよび図13Bに図示されているように、例示的なエアロゾル収集デバイス1300は、サンプリングトンネル1310として具現化されたサンプル移送アダプターを含むことが可能である。さまざまな実施形態において、サンプリングトンネル1310は、たとえば、ユーザーからサンプルを受け入れるように構成されたサンプル入口部1311と、サンプル入口部1311から受け入れられたサンプルをデバイス本体部1320(サンプリングトンネル1310は、デバイス本体部1320に取り付けられ得る)へ送達するように構成されたサンプリングトンネル本体部1312とを有する、チューブ状の構造体の形態になっていることが可能である。たとえば、サンプリングトンネル本体部1312は、チューブ形状になっていることが可能であり、および/または、空気が通過することを可能にする中空の部分を中央に含むことが可能である。いくつかの実施形態において、サンプリングトンネル1310は、呼吸用ストローとして具現化され得る。そうであるので、サンプル(たとえば、ユーザーからの呼気)は、サンプリングトンネル1310を介して例示的なデバイス本体部1320の中へ投与され得る。
【0283】
[00320]さまざまな実施形態において、サンプリングトンネル1310は、上記に説明されている例示的なマスク構成要素810のものと少なくとも実質的に同様の手段を介して、例示的なデバイス本体部1320に取り付けられるように構成され得る。さらに、さまざまな実施形態において、例示的なサンプリングトンネル1310は、1つまたは複数のアダプターベンチレーション部材を含むことが可能であり、1つまたは複数のアダプターベンチレーション部材は、サンプリングトンネル1310に連結されているデバイス本体部1320の排気出口部から(たとえば、本明細書で説明されている上側プランジャー構成要素のプランジャーヘッド部材の開口部/ベントポートから)ディスペンスされる所定の体積の空気が周囲環境の中へ流入することを可能にするように構成されている。たとえば、サンプリングトンネル1310は、サンプリングトンネルベンチレーション表面1315を含むことが可能である。さまざまな実施形態において、サンプリングトンネル1310がデバイス本体部1320に取り付けられている例示的な状況において、本明細書で説明されているように、サンプリングトンネルベンチレーション表面1315が、デバイス本体部1320から所定の距離だけ離れて位置決めされ、サンプリングトンネル1310とデバイス本体部1320との間に開口部(たとえば、アダプターベンチレーション開口部)を提供するようになっており、開口部を通して、デバイス本体部13201320の排気出口部から(たとえば、本明細書で説明されている上側プランジャー構成要素のプランジャーヘッド部材の開口部/ベントポートから)ディスペンスされるエアロゾル除去済みのサンプルの少なくとも一部分が、周囲環境の中へ排出され得るように、サンプリングトンネルベンチレーション表面1315が構成され得る。図13Aおよび図13Bに図示されているように、サンプリングトンネルベンチレーション表面1315は、デバイス本体部1320の外部表面1326(たとえば、デバイス本体部1320の外部表面(それを通して、空気サンプルが排気出口部を通してディスペンスされる))から所定の垂直距離だけ離れて位置決めされており、アダプターベンチレーション開口部1330を提供するようになっており、外部表面1326からディスペンスされるエアロゾル除去済みのサンプルの少なくとも一部分が、アダプターベンチレーション開口部1330を通して周囲環境の中へ排出され得るように、例示的なサンプリングトンネル1310が構成され得る。
【0284】
[00321]別の例として、図14Aおよび図14Bは、サンプリングフード1410として具現化されたサンプル移送アダプターを含む例示的なエアロゾル収集デバイス1400を図示している。さまざまな実施形態において、サンプリングフード1410は、たとえば、ユーザーからサンプルを受け入れるように構成されたサンプル入口部1411を有するサンプリングチャネル1414を画定することが可能である。サンプリングチャネル1414は、チューブ状の構造体として具現化され得、チューブ状の構造体は、受け入れられたサンプルをサンプル入口部1411からデバイス本体部1420(サンプリングチャネル1414は、デバイス本体部1420に取り付けられ得る)へ送達するように構成されている。たとえば、サンプリングチャネル1414は、チューブ構造体になっていることが可能であり、および/または、空気が通過することを可能にする中空の部分を中央に含むことが可能である。さまざまな実施形態において、サンプリングチャネル1414は、サンプリングチャネル出口部1416をさらに含むことが可能であり、サンプリングチャネル1414の中空の内部に沿って移動するサンプルが、サンプリングチャネル出口部1416を通して、そこからディスペンスされ得る。たとえば、サンプリングフード出口部1417は、サンプル入口部1411に対してサンプリングチャネル1414のチューブ状の構造体の反対側端部に位置決めされたオリフィスによって画定され得る。さまざまな実施形態において、サンプリングフード1410によって受け入れられた空気のサンプルは、サンプリングチャネル出口部1416を介して、サンプリングフード1410から、エアロゾル収集デバイス1400の流体的に下流の構成要素(たとえば、デバイス本体部1420のフローチャネル)へディスペンスされ得る。
【0285】
[00322]さまざまな実施形態において、サンプリングフード1410は、上記に説明されている例示的なマスク構成要素810および/またはサンプリングトンネル1310のものと少なくとも実質的に同様の手段を介して、例示的なデバイス本体部1420に取り付けられるように構成され得る。さらに、さまざまな実施形態において、例示的なサンプリングフード1410は、1つまたは複数のアダプターベンチレーション部材を含むことが可能であり、1つまたは複数のアダプターベンチレーション部材は、サンプリングフード1410に連結されているデバイス本体部1420の排気出口部からディスペンスされる所定の体積の空気が、それに流体接続された下流環境の中へ流入することを可能にするように構成されている。たとえば、サンプリングフード1410は、フードカバー1412を含むことが可能であり、フードカバー1412は、サンプリングフード1410のフード内部キャビティー1413を少なくとも部分的に画定する実質的に中空のシェルハウジングとして具現化されている。たとえば、サンプリングフード1410のフード内部キャビティー1413は、フードカバー1412の中空の構成によって画定されているように、フードカバー1412の中の内部体積の少なくとも一部分を含むことが可能である。さまざまな実施形態において、サンプリングフード1410は、サンプリングフード出口部1417を含むことが可能であり、フード内部キャビティー1413の中に受け入れられるサンプルは、サンプリングフード出口部1417を通って流れることが可能であり、サンプリングフード1410からディスペンスされるようになっている。たとえば、サンプリングフード出口部1417は、フードカバー1412を通って延在するオリフィスであることが可能であり、フードカバー1412は、サンプリングフード出口部1417に接続された下流環境にフード内部キャビティー1413を流体接続するように構成されており、フード内部キャビティー1413の中の空気サンプル(たとえば、デバイス本体部1420からディスペンスされるサンプル)が、サンプリングフード出口部1417を通って下流環境(たとえば、フローチャネル)へ流れることができるようになっている。
【0286】
[00323]さまざまな実施形態において、フード内部キャビティー1413は、デバイス本体部1420の排気出口部からディスペンスされる所定の体積の空気を受け入れるように構成され得る。たとえば、サンプリングフード1410が(たとえば、サンプリングチャネル1414の遠位端部における取り付け手段を介して)デバイス本体部1420に取り付けられている例示的な状況において、フード内部キャビティー1413は、デバイス本体部1420の排気出口部からディスペンスされるサンプルを受け入れるように構成され得る。図14Aおよび図14Bに図示されているように、フードカバー1412は、フードカバーシール表面1415を含むことが可能であり、フードカバーシール表面1415は、デバイス本体部1420の表面に係合するように構成されており、フードカバーシール表面1415に沿ってサンプリングフード1410とデバイス本体部1420との間に少なくとも実質的に気密のシールを発生させるようになっている。たとえば、サンプリングフード1410のサンプリングチャネル1414が(たとえば、デバイス本体部1420の上側プランジャー構成要素において)デバイス本体部1420に取り付けられている例示的な状況において、フードカバーシール表面1415は、デバイス本体部1420の1つまたは複数の外部表面1426(たとえば、デバイス本体部1420の外部表面(それを通して、空気サンプルが、ベントチャネルを通してディスペンスされる))と物理的に係合させられ、デバイス本体部1420の1つまたは複数の外部表面1426の周りにシールされた周囲部を提供するように、サンプリングフード1410が構成され得る。フードカバーシール表面1415は、デバイス本体部1420から(たとえば、外部表面1426の周りに配置された1つまたは複数のベントチャネルを介して)ディスペンスされるサンプルが、サンプリングフード1410の少なくとも一部分(たとえば、サンプリングフード出口部1417)を通過することなく、周囲環境の中へ直接的に流入することを防止するように構成され得る。たとえば、図14Bに図示されているように、フードカバーシール表面1415によって提供されるシールされた周囲部が、外部表面1426に沿って延在し、デバイス本体部1420の1つまたは複数のベントチャネルの1つまたは複数の出口部のそれぞれを取り囲む(たとえば、本明細書で説明されている上側プランジャー構成要素のプランジャーヘッド部材の1つまたは複数の開口部/ベントポートを取り囲む)ように、サンプリングフード1410は、デバイス本体部1420に取り付けられ得る。そのような例示的な構成において、(たとえば、1つまたは複数のベントチャネルを介して)デバイス本体部1420からディスペンスされるサンプルの全体が、フード内部キャビティー1413によって受け入れられ、サンプリングフード出口部1417に向けて方向付けられるように、サンプリングフード1410が構成され得る。
【0287】
[00324]さまざまな実施形態において、サンプリングフード出口部1417に少なくとも実質的に隣接するフードカバー1412の一部分は、1つまたは複数の下流環境を画定する1つまたは複数の外部構成要素に機械的に取り付けるように構成され得る。たとえば、フードカバー1412は、制御された下流環境にサンプリングフード出口部1417を流体接続するために、制御された下流環境を画定する外部構成要素に機械的に取り付けるように構成され得る。そのような例示的な状況において、サンプリングフード出口部1417は、制御された下流環境にフード内部キャビティー1413を流体接続するように構成され得、デバイス本体部1420からフード内部キャビティー1413の中へディスペンスされるサンプルが、サンプリングフード出口部1417を通って制御された下流環境へさらに流れることができるようになっている。さまざまな実施形態において、制御された環境は、たとえば、既知の圧力、温度、体積、および/またはエアロゾル組成などのような、1つまたは複数の事前定義された環境条件を示すことが可能である。たとえば、サンプリングフード出口部1417から下流に配設されている制御された環境が利用され、デバイス本体部1420から制御された環境の中にディスペンスされる空気のサンプルの実験、観察、および/または分析を可能にすることが可能である。
【0288】
[00325]本開示のさまざまな実施形態は、それに限定されないが、ブレスエアロゾル収集などのような、サンプル収集において技術的な利点および利益を提供することが可能である。上記に説明されているように、本開示の例による例示的なエアロゾル収集デバイスは、緩衝液を含むことが可能である。いくつかの実施形態において、緩衝液は、特定の後続の病原菌検出技法に調整され得る。
【0289】
[00326]試料が鼻腔用スワブによって収集されるときには、スワブから液体媒体の中へ病原菌を抽出するための中間ステップが必要である。液体媒体は、緩衝液であることが可能であるが、媒体の正確な構成は、サンプルに関する当面の計画に応じて異なる。たとえば、サンプルが郵便を介して移送されるかまたは分析の前に保管されることとなる場合には、安定化媒体が使用され得る。サンプルが即座に(たとえば、2~3時間以内に)分析されることとなる場合には、媒体は、PCRタイプのアッセイのためのRNA/DNAコンテキストを抽出および保存することを意図した化学物質を含有することが可能である。
【0290】
[00327]本開示の例によれば、エアロゾル収集デバイスを実装することは、鼻腔用スワブに対する必要性を排除することが可能であり、エアロゾル収集デバイスの物理学は、液体媒体の追加的な化学成分によって影響を与えられない。たとえば、特定の下流分析のための特定の液体媒体が、緩衝液として使用され得る。本開示のさまざまな実施形態は、試料収集ステップを病原菌抽出ステップと組み合わせることが可能であり、それは、追加的な労力を節約し、試料の汚染のリスクを低減させることが可能である。いくつかの実施形態において、異なる液体は、単一のエアロゾル収集デバイスの中の1セットのカプセル構成要素の中に貯蔵され得、液体が使用の瞬間に組み合わせられて反応することができるようになっている。
【0291】
[00328]図15A図15B図15C、および図15Dは、本開示のさまざまな例による例示的なカプセル構成要素1500の例示的な図を図示している。とりわけ、図15Aは、例示的なカプセル構成要素1500の例示的な上面図を図示している。図15Bは、例示的なカプセル構成要素1500の例示的な底面図を図示している。図15Cは、例示的なカプセル構成要素1500の例示的な斜視図を図示している。図15Dは、例示的なカプセル構成要素1500の別の例示的な斜視図を図示している。
【0292】
[00329]図15A図15B図15C、および図15Dに図示されている例示的なカプセル構成要素1500に示されているように、例示的なカプセル構成要素1500は、ホルダー部材1501およびキャップ部材1503を含む。
【0293】
[00330]いくつかの実施形態において、緩衝液は、キャップ部材1503によってホルダー部材1501の中に密封されている。たとえば、ホルダー部材1501は、ホルダー部材1501の底部表面1505の上に開口部を有するキャビティーを画定している。いくつかの実施形態において、緩衝液は、ホルダー部材1501によって画定されたキャビティーの中に配設されている。いくつかの実施形態において、キャップ部材1503は、ホルダー部材1501の底部表面1505の上の開口部をシールする。
【0294】
[00331]いくつかの実施形態において、キャップ部材1503は、それに限定されないが、化学的な糊などのような化学的な接着剤を通して、ホルダー部材1501に取り付けられている。いくつかの実施形態において、キャップ部材1503は、他の手段を通してホルダー部材1501に取り付けられている。
【0295】
[00332]ここで図15Cおよび図15Dを参照すると、ホルダー部材1501は、ハンドル部分1507および本体部部分1509を含むことが可能である。図15Cおよび図15Dに示されている例では、本体部部分1509は、緩衝液を貯蔵する。いくつかの実施形態において、ハンドル部分1507は、本体部部分1509の上部表面から延在している。
【0296】
[00333]いくつかの実施形態において、ハンドル部分1507は、開口部1511を画定することが可能である。いくつかの実施形態において、エアロゾル収集デバイスが使用された後に、フック(たとえば、六角レンチなど)が、開口部1511と係合するために使用され、カプセル構成要素1500をエアロゾル収集デバイスから引っ張り出すことが可能である。
【0297】
[00334]いくつかの実施形態において、例示的なエアロゾル収集デバイスは、1つまたは複数のカプセル構成要素を含むことが可能である。たとえば、例示的なエアロゾル収集デバイスは、第1の緩衝液を貯蔵する第1のカプセル構成要素と、第2の緩衝液を貯蔵する第2のカプセル構成要素とを含むことが可能である。いくつかの実施形態において、第1の緩衝液は、第2の緩衝液と同じである。いくつかの実施形態において、第1の緩衝液は、第2の緩衝液とは異なっている。
【0298】
[00335]たとえば、第1の緩衝液および/または第2の緩衝液は、サンプルから収集された遺伝的タンパク質を抽出および/または保存する化学物質を含有することが可能である。いくつかの実施形態において、第1の緩衝液および/または第2の緩衝液は、収集されたサンプルの下流分析を支援することができる化学物質を含有することが可能である。いくつかの実施形態において、第1の緩衝液および第2の緩衝液は、それらが解放されるときに組み合わさって反応することが可能である。いくつかの実施形態において、緩衝液は、人間の細胞と同様のpHレベルおよびイオン濃度レベルを有することが可能である。そのような実施形態では、緩衝液は、生物学的なサンプルを保存する流体である。
【0299】
[00336]いくつかの実施形態において、例示的な緩衝液は、2つの試薬を含むことが可能であり、2つの試薬は、生体細胞またはタンパク質と相互作用し、色の変化または他の特性の変化のいずれかを作り出し、ターゲット細胞またはタンパク質の存在を示すこととなる。追加的にまたは代替的に、カプセル構成要素は、下流分析のための生物学的な部材のターゲットにされるポジティブコントロールおよびネガティブコントロールのための緩衝液を含有することが可能である。たとえば、いくつかの緩衝液は、ターゲットウィルスがサンプルの中に存在しているときに、生物学的な部材を識別および/または検出することを支援することが可能である。追加的にまたは代替的に、いくつかの緩衝液は、ターゲットウィルスがサンプルの中に存在していないときに、生物学的な部材を識別および/または検出することを支援することが可能である。いくつかの実施形態において、いくつかの部材は、同じポジティブコントロールおよび/またはネガティブコントロールを含有することが可能であり、そうであるので、カプセル構成要素は、異なる溶液を含有することが可能である。いくつかの実施形態において、カプセル構成要素は、0.7ミリリットルの緩衝液を貯蔵することが可能である。いくつかの実施形態において、カプセル構成要素は、0.7ミリリットル未満のまたは0.7ミリリットル超の緩衝液を貯蔵することが可能である(たとえば、おおよそ0.1ミリリットル)。
【0300】
[00337]いくつかの実施形態において、例示的なエアロゾル収集デバイスは、3つのカプセル構成要素、すなわち、第1のカプセル構成要素、第2のカプセル構成要素、および第3のカプセル構成要素を含むことが可能である。いくつかの実施形態において、第1のカプセル構成要素、第2のカプセル構成要素、および第3のカプセル構成要素のそれぞれの中に貯蔵されている緩衝液は、同じである。いくつかの実施形態において、第1のカプセル構成要素、第2のカプセル構成要素、および第3のカプセル構成要素のそれぞれの中に貯蔵されている緩衝液のうちの2つは、同じである。いくつかの実施形態において、第1のカプセル構成要素、第2のカプセル構成要素、および第3のカプセル構成要素のそれぞれの中に貯蔵されている緩衝液は、異なっている。いくつかの実施形態において、例示的なエアロゾル収集デバイスは、3つ未満のまたは3つを超えるカプセル構成要素を含むことが可能である。
【0301】
[00338]図16は、本開示の例示的な実施形態による例示的なカプセル抽出本体部部材1602の少なくとも一部分の例示的な図を図示している。図16に示されている例では、カプセル抽出本体部部材1602は、カプセル抽出本体部部材1602の上部表面1604の上に位置決めされた突出部1606を含む。
【0302】
[00339]図17Aおよび図17Bは、本開示の例示的な実施形態による例示的なカプセル構成要素1701および例示的なカプセル抽出本体部部材1703の少なくとも一部分の例示的な図を図示している。
【0303】
[00340]上記に説明されているように、本開示の例による例示的なエアロゾル収集デバイスは、カプセル抽出本体部部材1703および少なくとも1つのカプセル構成要素(たとえば、カプセル構成要素1701)を含むことが可能である。いくつかの実施形態において、カプセル構成要素1701は、上記に説明されているように、緩衝液を貯蔵している。いくつかの実施形態において、カプセル構成要素1701は、カプセル抽出本体部部材1703の上に位置決めされている。
【0304】
[00341]いくつかの実施形態において、エアロゾル収集デバイスは、内側側方表面1713を有する容器構成要素1711を含む。いくつかの実施形態において、容器構成要素1711は、容器構成要素1711の内側側方表面1713の上に配設された少なくとも2つの垂直方向のリッジ部材を含む。図17Aに示されている例では、例示的な容器構成要素1711は、第1の垂直方向のリッジ部材1715および第2の垂直方向のリッジ部材1717を含む。
【0305】
[00342]いくつかの実施形態において、少なくとも1つのカプセル構成要素のそれぞれの少なくとも一部分は、少なくとも2つの垂直方向のリッジ部材の間に位置決めされている。図17Aに示されている例では、カプセル構成要素1701のハンドル部分1719は、第1の垂直方向のリッジ部材1715と第2の垂直方向のリッジ部材1717との間に位置決めされている。そうであるので、いくつかの実施形態において、第1の垂直方向のリッジ部材1715および第2の垂直方向のリッジ部材1717は、カプセル構成要素1701の位置を固定しており、カプセル構成要素1701が容器構成要素1711の内側側方表面1713に沿ってスライドすることを防止する。
【0306】
[00343]いくつかの実施形態において、容器構成要素1711は、容器構成要素1711の内側側方表面1713の上に配設された少なくとも1つの水平方向のリッジ部材(たとえば、水平方向のリッジ部材1721)を含む。いくつかの実施形態において、少なくとも1つのカプセル構成要素のそれぞれの少なくとも上部表面は、少なくとも1つの水平方向のリッジの上部表面と同じ平面の上にある。図17Aに示されている例では、カプセル構成要素1701の上部表面(たとえば、カプセル構成要素1701のハンドル部分1719の上部表面)は、水平方向のリッジ部材1721の上部表面と同じ平面の上にある。
【0307】
[00344]図17Bに示されている例では、カプセル抽出本体部部材1703は、カプセル抽出本体部部材1703の上部表面から延在する突出部1705を含む。いくつかの実施形態において、カプセル構成要素1701のキャップ部材1707は、突出部1705の上に位置決めされている。突出部1705がカプセル抽出本体部部材1703の上部表面から延在しているので、キャップ部材1707の一部分だけが、カプセル抽出本体部部材1703の突出部1705と接触しており、空気ギャップ1709が、(突出部1705以外の)カプセル抽出本体部部材1703の上部表面とカプセル構成要素1701のキャップ部材1707との間に形成されている。
【0308】
[00345]本開示のさまざまな実施形態は、さまざまな技術的な利点および利益を提供することが可能である。たとえば、本開示の例による例示的なエアロゾル収集デバイスは、少なくとも1つのカプセル構成要素を含むことが可能である。いくつかの実施形態において、少なくとも1つのカプセル構成要素は、エアロゾル収集デバイスの動作の間に係合および穿刺され、使用の瞬間にフィルター構成要素に液体挿入を提供し、それは、時期尚早に液体挿入を提供することを防止することが可能であり、エアロゾル収集デバイスの保存可能期間を延長することが可能である。
【0309】
[00346]図18Aおよび図18Bは、本開示の例示的な実施形態による例示的なカプセル構成要素の少なくとも一部分、および/または、例示的な上側プランジャー構成要素の一部分をそれぞれ図示している。とりわけ、図18Aは、例示的な上側プランジャー構成要素1803の底部部分、および、カプセル構成要素1801の上部部分を図示している。図18Bは、カプセル構成要素1801の底部部分、および、カプセル抽出本体部部材1805の上部部分を図示している。
【0310】
[00347]上記に説明されているように、本開示の例による例示的なエアロゾル収集デバイスは、少なくとも1つのカプセル構成要素および上側プランジャー構成要素を含むことが可能である。図18Aおよび図18Bに示されている例では、例示的なエアロゾル収集デバイスは、少なくともカプセル構成要素1801および上側プランジャー構成要素1803を含むことが可能である。
【0311】
[00348]いくつかの実施形態において、カプセル構成要素1801は、緩衝液を貯蔵している。いくつかの実施形態において、カプセル構成要素1801の上部表面は、図18Aに示されているように、上側プランジャー構成要素1803の底部表面(たとえば、少なくとも1つの脚部分の底部表面)と接触している。
【0312】
[00349]上記に説明されているように、カプセル構成要素1801は、ホルダー部材1807およびキャップ部材1809を含むことが可能である。いくつかの実施形態において、カプセル構成要素1801のホルダー部材1807は、キャビティーを画定しており、キャビティーは、カプセル構成要素1801の底部表面の上に開口部を有しており、緩衝液を貯蔵している。いくつかの実施形態において、キャップ部材1809は、ホルダー部材1807の開口部を密封している。
【0313】
[00350]いくつかの実施形態において、キャップ部材1809の少なくとも一部分は、カプセル抽出本体部部材1805と接触している。たとえば、キャップ部材1809の一部分は、カプセル抽出本体部部材1805の突出部1813と接触しており、空気ギャップ1811が、上記に説明されているものと同様に、キャップ部材1809とカプセル抽出本体部部材1805の上部表面との間に形成されている。
【0314】
[00351]いくつかの実施形態において、上側プランジャー構成要素1803は、カプセル構成要素1801のホルダー部材の上部表面(たとえば、ホルダー部材のハンドル部分の上部表面)と接触している。
【0315】
[00352]いくつかの実施形態において、垂直方向下向きの力が、上側プランジャー構成要素1803の上部表面に働かされ得る。垂直方向の力は、たとえば、それに限定されないが、上記に説明されているように、エアロゾル収集デバイスを上側プランジャー構成要素1803に接続することによってトリガーされ得る。
【0316】
[00353]いくつかの実施形態において、上側プランジャー構成要素1803の上部表面に作用される垂直方向下向きの力を受け取ることに応答して、上側プランジャー構成要素1803は、垂直方向下向きの力をカプセル構成要素1801に伝達するように構成されており、カプセル構成要素1801の垂直方向の移動を引き起こす。いくつかの実施形態において、カプセル構成要素1801の垂直方向の移動は、カプセル抽出本体部部材1805(たとえば、突出部1813)がカプセル構成要素1801のキャップ部材1809を破ることを引き起こす。キャップ部材1809が破られた後で、カプセル構成要素1801のホルダー部材1807の中に貯蔵されていた緩衝液が、カプセル抽出本体部部材1805の上に流れる。いくつかの実施形態において、キャップ部材1809は、それに限定されないが、ポリプロピレンなどのような材料を含むことが可能である(たとえば、キャップ部材1809は、ポリプロピレンフィルムの形態になっている可能性がある)。追加的にまたは代替的に、キャップ部材1809は、他の材料を含むことが可能である。
【0317】
[00354]図19および図20は、本開示の例による、緩衝液が解放された後の例示的なエアロゾル収集デバイスの少なくとも一部分の例示的な図をそれぞれ図示している。
【0318】
[00355]ここで図19を参照すると、本開示の例による例示的なエアロゾル収集デバイス1900の例示的な断面図が図示されている。
【0319】
[00356]図19に示されている例では、例示的なエアロゾル収集デバイス1900は、例示的なエアロゾル収集デバイス1900の内側側方表面1909の上に配設された第1の垂直方向のリッジ部材1901および第2の垂直方向のリッジ部材1903を含む。上記に説明されているように、カプセル構成要素1902のホルダー部材のハンドル部分は、第1の垂直方向のリッジ部材1901と第2の垂直方向のリッジ部材1903との間に位置決めおよび固定され得る。図19に示されている例では、垂直方向下向きの力が、上側プランジャー構成要素1911の上部表面の上に作用されるときには、上側プランジャー構成要素1911の脚部分1907が、第1の垂直方向のリッジ部材1901と第2の垂直方向のリッジ部材1903との間を下向きに移動し、カプセル構成要素1905のホルダー部材のハンドル部分を押し、下向きに移動するようにする。
【0320】
[00357]いくつかの実施形態において、カプセル構成要素のキャップ部材がカプセル抽出本体部部材(たとえば、カプセル抽出本体部部材の上部表面の上の突出部)によって破られた後に、カプセル構成要素は、カプセル抽出本体部部材によって停止されるまで、下向きに移動する。図19に示されている例では、カプセル構成要素1902は、カプセル抽出本体部部材1904によって少なくとも部分的に停止される。この状態において、カプセル抽出本体部部材1904は、少なくとも部分的にカプセル構成要素1902のキャビティー(緩衝液が以前に貯蔵されていた場所)の中にある。
【0321】
[00358]上記に説明されているように、本開示の例によれば、フィルター構成要素は、例示的なエアロゾル収集デバイスの容器構成要素のカプセル抽出本体部部材に隣接して位置決めされている。ここで図20を参照すると、例示的なエアロゾル収集デバイス2000の少なくとも一部分の例示的な断面図が示されている。
【0322】
[00359]図20に示されている例では、フィルター構成要素2002は、カプセル抽出本体部部材2004に隣接して位置決めされている。垂直方向下向きの力を受け取った後に、上側プランジャー構成要素2008は、カプセル構成要素2006を下向きに押し、カプセル抽出本体部部材2004がカプセル構成要素2006のシール構成要素を破ることおよびカプセル構成要素2006から緩衝液を解放することを引き起こす。フィルター構成要素2002がカプセル抽出本体部部材2004に隣接して位置決めされているので、緩衝液が、フィルター構成要素2002へ流れ、フィルター構成要素2002を濡らす。
【0323】
[00360]そうであるので、本開示の例によれば、エアロゾル収集デバイスを動作させるための例示的な方法が提供される。いくつかの実施形態において、例示的な方法は、垂直方向下向きの力を上側プランジャーの上部表面に働かせ、少なくとも1つのカプセル構成要素からフィルター構成要素へ緩衝液を解放することを引き起こすステップを含む。上記に説明されているように、例示的な方法は、サンプルをフィルター構成要素に提供するステップをさらに含むことが可能である(たとえば、それに限定されないが、ユーザーが、本明細書で説明されているサンプル移送アダプターを通してエアロゾル収集デバイスに咳をする)。
【0324】
[00361]上記に説明されているように、本開示の例示的な実施形態は、さまざまな技術的な利点および利益を提供する。たとえば、本開示の例示的な実施形態は、サンプルからエアロゾルを収集するためのフローチャネルを画定することが可能であり、および/または、エアロゾル収集デバイスからサンプルを吐出するためのベントチャネルを画定することが可能である、エアロゾル収集デバイスを提供する。
【0325】
[00362]図21は、本開示の例による例示的な上側プランジャー構成要素2101の少なくとも一部分、および、例示的なカプセル構成要素2103の少なくとも一部分を図示している。
【0326】
[00363]図21に示されている例示的な構成では、上側プランジャー構成要素2101の底部表面は、カプセル構成要素2103の上部表面と接触している。たとえば、上側プランジャー構成要素2101の脚部分2111の底部表面は、カプセル構成要素2103の上部表面と接触している。上記に説明されているように、例示的な上側プランジャー構成要素2101は、例示的な上側プランジャー構成要素2101の上部表面に作用される垂直方向下向きの力を受け取ることが可能である。垂直方向下向きの力は、例示的な上側プランジャー構成要素2101が第1の垂直方向のリッジ部材2105と第2の垂直方向のリッジ部材2107の間を下向きに移動することを引き起こすことが可能であり、第1の垂直方向のリッジ部材2105および第2の垂直方向のリッジ部材2107は、容器構成要素の内側側方表面2109の上に配設されている。垂直方向下向きの力は、カプセル構成要素2103のキャップ部材が破られること、および、緩衝液がカプセル構成要素2103から解放されることをさらに引き起こすことが可能である。
【0327】
[00364]上記に説明されているように、第1の垂直方向のリッジ部材2105および第2の垂直方向のリッジ部材2107は、少なくとも1つの垂直方向のロックリッジ部材および少なくとも1つの垂直方向のストップリッジ部材を含むことが可能である。ここで図22を参照すると、本開示の例による例示的な容器構成要素の内側側方表面2208の上に位置決めされた例示的なリッジ部材が図示されている。
【0328】
[00365]図22に図示されている例では、垂直方向のロックリッジ部材2202、垂直方向のストップリッジ部材2204、および水平方向のリッジ部材2206は、容器構成要素の内側側方表面2208の上に配設されている。図22に示されている例では、垂直方向のロックリッジ部材2202は、水平方向のリッジ部材2206に接続されており、水平方向のリッジ部材2206と直交する配置になっている。追加的にまたは代替的に、垂直方向のストップリッジ部材2204は、水平方向のリッジ部材2206に接続されており、水平方向のリッジ部材2206と直交する配置になっている。
【0329】
[00366]いくつかの実施形態において、垂直方向のロックリッジ部材2202は、内側側方表面2208から90度未満の角度で延在する斜面を含むことが可能である。いくつかの実施形態において、その角度は、45度である。いくつかの実施形態において、その角度は、51度である。いくつかの実施形態において、その角度は、他の値のものであることが可能である。その角度は、垂直方向のロックリッジ部材2202が、上側プランジャー構成要素の脚部分の回転を停止させる代わりに、内向きに撓むことを可能にする。換言すれば、斜面は、上側プランジャー構成要素の脚部分が回転することおよび垂直方向のロックリッジ部材2202を越えてスライドすることを可能にするが、脚部分が垂直方向のロックリッジ部材2202を越えて回転した後に、上側プランジャー構成要素の脚部分が回転して戻ることを防止する。たとえば、垂直方向のロックリッジ部材2202を越えてスライドする前に、上側プランジャー構成要素は、第1の構成になっていることが可能であり、第1の構成において、上側プランジャー構成要素は、カプセル構成要素と接触している。垂直方向のロックリッジ部材2202を越えてスライドした後で、上側プランジャー構成要素は、第2の構成になっていることが可能であり、第2の構成において、上側プランジャー構成要素は、下側プランジャー構成要素と接触している。第1の構成および第2の構成の詳細は、さらに本明細書で説明されている。
【0330】
[00367]いくつかの実施形態において、垂直方向のストップリッジ部材2204は、2つの側部表面を含むことが可能であり、2つの側部表面は、内側側方表面2208と直交する配置をそれぞれ有している。いくつかの実施形態において、垂直方向のストップリッジ部材2204は、上部表面を含み、上部表面は、2つの側部表面に接続されており、内側側方表面2208と同じ湾曲を有している。いくつかの実施形態において、垂直方向のストップリッジ部材2204は、内側側方表面2208から90度未満の角度で延在する斜面を含まない。そうであるので、垂直方向のストップリッジ部材2204は、上側プランジャー構成要素の脚部分が回転することおよび垂直方向のストップリッジ部材2204を越えてスライドすることを防止する。
【0331】
[00368]いくつかの実施形態において、垂直方向のロックリッジ部材2202の高さ(たとえば、垂直方向のロックリッジ部材2202の上部ポイントと垂直方向のロックリッジ部材2202が突出する内側側方表面2208の上のポイントとの間の距離)は、垂直方向のストップリッジ部材2204の高さ(たとえば、垂直方向のストップリッジ部材2204の上部表面と垂直方向のストップリッジ部材2204の側部表面が突出する内側側方表面2208との間の距離)よりも小さくなっており(たとえば、高さの半分になっており)、上側プランジャー構成要素の脚部分が、垂直方向のロックリッジ部材2202を越えてスライドすることができるが、垂直方向のストップリッジ部材2204を越えてスライドすることができないようになっている。
【0332】
[00369]追加的にまたは代替的に、垂直方向のロックリッジ部材2202の高さ(たとえば、垂直方向のロックリッジ部材2202の上部ポイントと垂直方向のロックリッジ部材2202が突出する内側側方表面2208の上のポイントとの間の距離)は、水平方向のリッジ部材2206の高さ(たとえば、水平方向のリッジ部材2206の上部ポイントと水平方向のリッジ部材2206が突出する内側側方表面2208の上のポイントとの間の距離)よりも小さくなっている(たとえば、高さの半分になっている)。
【0333】
[00370]図23および図24は、上側プランジャー構成要素が回転させられた後の例示的なエアロゾル収集デバイスの少なくとも一部分の例示的な図を図示している。
【0334】
[00371]とりわけ、図23は、例示的な上側プランジャー構成要素2303の少なくとも一部分の例示的な断面図を図示している。図23に示されている例では、例示的な上側プランジャー構成要素2303の脚部分2301は、回転させられており、垂直方向のロックリッジ部材2305を越えてスライドし、垂直方向のストップリッジ部材2307において停止させられている。たとえば、ユーザーは、上側プランジャー構成要素のプランジャーヘッド部材を回転させることが可能であり、そして、それは、例示的な上側プランジャー構成要素2303の脚部分2301が回転することを引き起こす。
【0335】
[00372]いくつかの実施形態において、上側プランジャー構成要素2303の脚部分2301の回転およびスライドは、水平方向のリッジ部材2206によって垂直方向に制限される。いくつかの実施形態において、水平方向のリッジ部材2206は、脚部分2301(および、上側プランジャー構成要素2303)が垂直方向上向きに移動することを防止する。
【0336】
[00373]図24は、上側プランジャー構成要素2401が回転させられた後の例示的なエアロゾル収集デバイス2400の例示的な断面図を図示している。
【0337】
[00374]上記に説明されているように、上側プランジャー構成要素2401の脚部分2403は、さらなる回転をしないように、垂直方向のストップリッジ部材2405によって停止させられる。図24に示されている構成において、上側プランジャー構成要素2401の底部表面(たとえば、脚部分2403の底部表面)は、下側プランジャー構成要素2409のプランジャーサポートウィング2407の上部表面と接触している。
【0338】
[00375]そうであるので、本開示の例は、下側プランジャー構成要素と上側プランジャー構成要素とを含む例示的なエアロゾル収集デバイスを提供することが可能である。上記に説明されているものと同様に、下側プランジャー構成要素は、複数のプランジャーサポートウィングを含むことが可能であり、複数のプランジャーサポートウィングのそれぞれは、複数のカプセル構成要素のうちの2つの間に位置決めされている。
【0339】
[00376]いくつかの実施形態において、上側プランジャー構成要素は、第1の構成から第2の構成へ並進するように構成されており、第2の構成は、回転力によってトリガーされる(たとえば、ユーザーが、上側プランジャー構成要素のプランジャーヘッド部材を回転させる)。換言すれば、上側プランジャー構成要素(それは、第1の構成においてスタートすることが可能である)は回転させられ、第2の構成に到着することが可能である。
【0340】
[00377](たとえば、図21に示されているような)第1の構成において、上側プランジャー構成要素の底部表面は、複数のカプセル構成要素のそれぞれの上部表面と接触している。たとえば、少なくとも1つの脚部分の底部表面は、複数のカプセル構成要素のそれぞれの上部表面と接触している。
【0341】
[00378]上記に説明されているように、いくつかの実施形態において、下側プランジャー構成要素および上側プランジャー構成要素は、容器構成要素の内側側方表面の上に配設された少なくとも1つの垂直方向のロックリッジ部材および少なくとも1つの垂直方向のストップリッジ部材を有する容器構成要素の中に収容されている。いくつかの実施形態において、上側プランジャー構成要素にかかる回転力は、少なくとも1つの脚部分の少なくとも一部分が、(第1の構成から)少なくとも1つの垂直方向のロックリッジ部材を越えて回転すること、および、少なくとも1つの垂直方向のストップリッジ部材において停止すること(および、第2の構成に到着すること)を引き起こす。
【0342】
[00379](たとえば、図24に示されているような)第2の構成において、上側プランジャー構成要素の底部表面は、下側プランジャー構成要素の複数のプランジャーサポートウィングのそれぞれの上部表面と接触している。たとえば、少なくとも1つの脚部分の底部表面は、複数のプランジャーサポートウィングのそれぞれの上部表面と接触している。
【0343】
[00380]したがって、エアロゾル収集デバイスを作動させるための例示的な方法が、本開示の例にしたがって提供される。例示的な方法は、上側プランジャー構成要素に回転力を働かせ、上側プランジャー構成要素が第1の構成から第2の構成へ並進することを引き起こすステップを含むことが可能である。いくつかの実施形態において、例示的な方法は、回転力を働かせた後で、上側プランジャーの上部表面に垂直方向の力を働かせるステップをさらに含み、その詳細は、少なくとも図25から図29Bに関連して説明されている。
【0344】
[00381]図25は、本開示の例による例示的なチューブ構成要素2503および例示的な上側プランジャー構成要素2501を示す例示的な隔離された図(isolated view)を図示している。とりわけ、図25は、本開示の例による例示的なチューブ構成要素2503と例示的な上側プランジャー構成要素2501との間の例示的な構造的関係を図示している。
【0345】
[00382]図25に示されている例では、チューブ構成要素2503のパイプ部材2505の上部部分は、上側プランジャー構成要素2501の中央環部分2507の中に位置決めされている。
【0346】
[00383]例示的な組み立てられたエアロゾル収集デバイスにおいて、垂直方向の力が上側プランジャー構成要素2501の上部表面に作用されるときには、チューブ構成要素2503のベントブラフ環部材2513の少なくとも一部分が、上側プランジャー構成要素2501の中央環部分2507と上側プランジャー構成要素2501の中間環部分2509との間のギャップ2511の中へ進入する。図25に示されている例では、ベントブラフ環部材2513は、少なくとも1つの開口部2515を含む。
【0347】
[00384]図26A図26B、および図26Cは、本開示の例による例示的なエアロゾル収集デバイス2600の少なくとも一部分をそれぞれ図示している。
【0348】
[00385]図26Aに示されている例では、例示的なエアロゾル収集デバイス2600は、上側プランジャー構成要素2602およびチューブ構成要素2604を含む。上記に説明されているものと同様に、上側プランジャー構成要素2602は、中央環部分2606および中間環部分2608を含む。図26Aに示されている例では、中央環部分2606は、中間環部分2608の中に配設されており、中央環部分2606と中間環部分2608との間にギャップを形成している。
【0349】
[00386]いくつかの実施形態において、チューブ構成要素2604は、ベントブラフ環部材2605を含む。いくつかの実施形態において、上側プランジャー構成要素2602の中央環部分2606の少なくとも一部分は、チューブ構成要素2604のベントブラフ環部材2605の中に位置決めされており、チューブ構成要素2604のベントブラフ環部材2605と接触している。
【0350】
[00387]いくつかの実施形態において、上側プランジャー構成要素2602は、中央ボア2612を画定するプランジャーヘッド部材2610を含む。いくつかの実施形態において、チューブ構成要素2604は、パイプ部材2614を含み、パイプ部材2614は、中央環部分2606の中に少なくとも部分的に位置決めされており、中央ボア2612に接続されており、エアロゾル収集デバイス2600の中にサンプルを受け入れるためのフローチャネルの一部分を形成している。
【0351】
[00388]たとえば、サンプルは、(サンプル移送アダプターから)中央ボア2612を通ってエアロゾル収集デバイス2600に進入することが可能であり、パイプ部材2614を通って移動することが可能であり、バルブ構成要素2616を越えて下向きに移動し、バルブサポート環部材2618の中に到着することが可能である。図26Aの中の破線の矢印2620は、フローチャネルの中のサンプルの例示的なフロー方向を示している。たとえば、フローチャネルは、少なくとも中央ボア2612、パイプ部材2614(バルブ構成要素2616とパイプ部材2614の内側表面との間のギャップを含む)、およびバルブサポート環部材2618によって画定されている部分を含むことが可能である。そのような例では、サンプルは、中央ボア2612を通って、パイプ部材2614(バルブ構成要素2616とパイプ部材2614の内側表面との間のギャップを含む)を通って移動し、バルブサポート環部材2618の中に到着することが可能である。いくつかの実施形態において、サンプルは、フィルター構成要素2622の中の緩衝液と相互作用することが可能である。たとえば、ユーザーがサンプル移送アダプターの中に空気を吹き込むとき、空気は、フローチャネルを通って緩衝液の中へ移動し、1つまたは複数の泡を形成する。
【0352】
[00389]いくつかの実施形態において、サンプルは、ベントチャネルを通してエアロゾル収集デバイス2600から吐出され得る。ベントチャネルは、少なくとも、チューブ構成要素2604の外側表面と下側プランジャー構成要素2630との間のスペース、および、中央環部分2606と中間環部分2608との間のギャップによって画定される部分を含むことが可能である。たとえば、サンプル(たとえば、空気)は、フィルター構成要素2622から上向きに、チューブ構成要素2604の外側表面と下側プランジャー構成要素2630との間のギャップに沿って、中央環部分2606と中間環部分2608との間のギャップに沿って、プランジャーヘッド部材2610の上の1つまたは複数の開口部/ポートを通って、エアロゾル収集デバイスから外へ移動することが可能である。図26Aの中の破線の矢印2624は、ベントチャネルの中のサンプルの例示的なベント方向を示している。
【0353】
[00390]たとえば、ユーザーが、中央ボア2612に接続されているサンプル移送アダプターを通してエアロゾル収集デバイス2600の中へ咳をするかまたは空気を吹き込むことによって、エアロゾル収集デバイス2600にサンプルを提供するときには、サンプルは、空気をフィルター構成要素2622にガイドするフローチャネルの中を流れることによって、エアロゾル収集デバイス2600を通って移動し、次いで、ベントチャネルを通してエアロゾル収集デバイス2600から吐出される。
【0354】
[00391]図26Bおよび図26Cは、エアロゾル収集デバイス2600の少なくとも一部分の拡大図をそれぞれ図示している。図26Bおよび図26Cに示されている例では、ベントブラフ環部材2605の上部表面と中間環部分2608の底部表面との間に、ギャップが存在しており、ギャップは、サンプルがエアロゾル収集デバイス2600から吐出されることを可能にするベントチャネルの一部である。さらに、図26Cに示されているように、シーリングリッジ2631が、中間環部分2608の内側表面の上に配設され得る。いくつかの実施形態において、シーリングリッジ2631は、リング形状と同様の形状になっていることが可能である。いくつかの実施形態において、シーリングリッジ2631は、他の形状になっていることが可能である。垂直方向下向きの力が上側プランジャー構成要素に作用されるときには、シーリングリッジ2631は、ベントチャネルをシールするように構成されており、その詳細は、本明細書で説明されている。
【0355】
[00392]図27Aおよび図27Bは、フローチャネルおよびベントチャネルに関連して、例示的な上側プランジャー構成要素2700の例示的な図を図示している。
【0356】
[00393]上記に説明されているように、サンプルは、プランジャーヘッド部材2705の中央ボア2703の開口部2701を通ってエアロゾル収集デバイスに進入することが可能である。サンプルは、チューブ部材2709を通過し、チューブ部材2709は、フローチャネルの一部を形成し、そのフロー方向は、図27Bの中の破線の矢印2711によって示されている。
【0357】
[00394]上記に説明されているように、中央環部分2715および中間環部分2713は、サンプルを吐出するためのベントチャネルの一部分を画定している。たとえば、プランジャー本体部部材2707の中央環部分2715と中間環部分2713との間のギャップの少なくとも一部分は、ベントチャネルの少なくとも一部を画定している。その後に、サンプルは、プランジャーヘッド部材2705のアパーチャー2717を通って移動し、開口部2719を通ってエアロゾル収集デバイスを退出する。上記に説明されているように、いくつかの実施形態において、フィルター2721は、プランジャーヘッド部材2705とプランジャー本体部部材2707との間に配設され得る。図27Bにおいて、破線の矢印2723は、ベントチャネルの中のサンプルのベント方向を図示している。
【0358】
[00395]図28は、本開示の例による例示的なチューブ構成要素の少なくとも一部分、および、例示的な上側プランジャー構成要素の一部分の例示的な図を図示している。とりわけ、図28は、垂直方向下向きの力が例示的な上側プランジャー構成要素の上部表面に作用されるときの(それは、上記に説明されているものにしたがって回転力が上側プランジャー構成要素に働かされた後である)、例示的なチューブ構成要素と例示的な上側プランジャー構成要素との間の構造的関係を図示している。
【0359】
[00396]図28に示されている例では、中央環部分2802および中間環部分2804は、垂直方向に下向きに移動することが可能であり、ベントブラフ環部材2806は、中央環部分2802と中間環部分2804との間のギャップに進入することが可能である。ベントブラフ環部材2806が、中央環部分2802と中間環部分2804との間のギャップに進入するときに、中間環部分2804の内側表面の上のシーリングリッジ2808は、ベントブラフ環部材2806の外側表面と接触していることが可能である。シーリングリッジ2808がベントブラフ環部材2806の上の開口部2810を越えて移動するときには、シーリングリッジ2808は、ベントチャネルをブロックおよびシールし、サンプルがもはやベントチャネルを通って退出することができないようになっている。いくつかの実施形態において、中央環部分2802は、中間環部分2804よりも長くなっており、中央環部分2802および中間環部分2804が垂直方向下向きに移動するときに、中央環部分2802が、ベントブラフ環部材2806とパイプ部材2820との間の空気を、開口部2810を通して押し出すようになっている。
【0360】
[00397]図29Aおよび図29Bは、本開示の例による例示的なエアロゾル収集デバイス2900の少なくとも一部分の例示的な断面図をそれぞれ図示している。
【0361】
[00398]図29Aおよび図29Bに示されている例では、例示的なエアロゾル収集デバイス2900は、少なくとも下側プランジャー構成要素2901を含む。示されているように、下側プランジャー構成要素2901の底部表面は、フィルター構成要素2903と接触している。
【0362】
[00399]いくつかの実施形態において、例示的なエアロゾル収集デバイス2900は、下側プランジャー構成要素2901の上部表面と接触した状態の上側プランジャー構成要素2905を含む(たとえば、上記に説明されているもののように第2の構成で)。そうであるので、上側プランジャー構成要素2905の上部表面に作用される垂直方向の力を受け取ることに応答して、上側プランジャー構成要素2905は、垂直方向の力を下側プランジャー構成要素2901に伝達し、下側プランジャー構成要素2901の垂直方向の移動を引き起こすように構成されている。いくつかの実施形態において、下側プランジャー構成要素2901の垂直方向の移動は、収集されたエアロゾルを含む緩衝液がフィルター構成要素2903から吐出されるように、フィルター構成要素2903が絞られることを引き起こす。
【0363】
[00400]さらに、いくつかの実施形態において、上側プランジャー構成要素2905は、少なくともチューブ構成要素2907のパイプ部材2911の上部部分が上側プランジャー構成要素2905の中央環部分2913の中に収容されているので、垂直方向の力をチューブ構成要素2907に伝達するように構成されている。垂直方向の力は、チューブ構成要素2907が下向きに移動することを引き起こし、バルブ構成要素2909がチューブ構成要素2907の中間部分と接触した状態になることを引き起こし、それによって、フローチャネルをシールする。さらに、少なくとも図28に関連して上記に説明されているように、垂直方向の力は、シーリングリッジ2915がチューブ構成要素2907のベントブラフ環部材2917に沿って下向きに移動することを引き起こし、それによって、ベントチャネルをシールする。
【0364】
[00401]そうであるので、いくつかの実施形態において、上側プランジャー構成要素2905が第2の構成になっているときに、垂直方向下向きの力が上側プランジャー構成要素2905の上部表面に印加された後で、フローチャネルおよびベントチャネルの両方がシールされ、エアロゾル収集デバイス2900から緩衝液を抽出するために内側圧力を高める。いくつかの実施形態において、動作の間に、キャップ部材は、ユーザーがサンプルをエアロゾル収集デバイスに提供した後に、例示的なエアロゾル収集デバイスに固定されて戻される(たとえば、上側プランジャー構成要素2905の上に固定される)。そのような実施形態では、上側プランジャー構成要素2905の上部表面に垂直方向下向きの力を印加するために、ユーザーは、垂直方向下向きの力が上側プランジャー構成要素に印加され得るように、例示的なエアロゾル収集デバイスから(たとえば、上側プランジャー構成要素2905から)キャップ部材を除去しなければならない。
【0365】
[00402]ここで図30を参照すると、例示的なエアロゾル収集デバイス3020の例示的な断面図の一部分が図示されている。
【0366】
[00403]さまざまな実施形態において、例示的なエアロゾル収集デバイス3020は、デバイス本体部3026を含むことが可能であり、デバイス本体部3026は、上側プランジャー構成要素3007を含み、ここで、サンプル移送アダプター(たとえば、マスク構成要素、サンプリングトンネル、および/またはサンプリングフードなど)のうちの1つまたは複数が、上側プランジャー構成要素3007に除去可能に固定され得る。図30に示されている例では、例示的なエアロゾル収集デバイス3020は、上側プランジャー構成要素3007の概して中央の部分を通って延在するオリフィスとして具現化された中央ボア3011を有する上側プランジャー構成要素3007を含むことが可能である。いくつかの実施形態において、中央ボア3011は、サンプルがフローチャネルを通って例示的なエアロゾル収集デバイス3020の中へ入ることを可能にすることができる。さまざまな実施形態において、中央ボア3011は、サンプル移送アダプター(たとえば、マスク構成要素、サンプリングトンネル、および/またはサンプリングフードなど)の少なくとも一部分を受け入れるように構成されており、エアロゾル収集デバイス3020のデバイス本体部3026に対してサンプル移送アダプターを少なくとも部分的に固定するようになっている。たとえば、いくつかの実施形態において、例示的なサンプル移送アダプターのサンプリングチャネルは、本明細書で説明されているように、さまざまな手段を介して、例示的な上側プランジャー構成要素3007の中央ボア3011の中に機械的に固定され得、サンプリングチャネルのサンプル出口部からエアロゾル収集デバイス3020の中央ボア3011へ延在する空気流路が、本明細書で説明されているように、少なくとも実質的に遮るものがないままであり得るようになっている。たとえば、ユーザーは、サンプル移送アダプターの中に息を吹き込むことが可能である(たとえば、マスク構成要素およびサンプル(たとえば、呼気)は、サンプル移送アダプター(たとえば、サンプリングチャネルのサンプル出口部を通過する)およびフローチャネルの中央ボア3011の両方を通過することが可能である。
【0367】
[00404]さまざまな実施形態において、上側プランジャー構成要素3007によって受け入れられるサンプルが、中央ボア3011を通ってフローチャネルの一部としてのデバイス本体部3026の中央通路3017Aおよび3017Bへ流れることができるように、例示的なエアロゾル収集デバイス3020が構成され得る。さらに詳細に本明細書で説明されているように、いくつかの実施形態において、デバイス本体部3026の中央通路3017Aおよび3017Bは、空気がそれを通過することを可能にする、デバイス本体部3026の少なくとも実質的に中心軸線に沿って延在するチューブ状のチャネルを含むことが可能である。たとえば、さまざまな実施形態において、中央通路3017Aおよび3017Bは、上側プランジャー構成要素3007とエアロゾル収集デバイス3020の底部部分(たとえば、バルブサポート環部材)との間に延在する空気流路を画定することが可能であり、中央ボア3011を介してデバイス本体部3026によって受け入れられる空気のサンプルが、エアロゾル収集デバイス3020の底部部分へ(たとえば、デバイス本体部3026の内部部分の底部表面に向けて)方向付けられ得るようになっている。さまざまな実施形態において、(たとえば、バルブサポート環部材の中の)エアロゾル収集デバイス3020の底部部分は、呼気分析計混合チャンバーとして具現化され得る。
【0368】
[00405]たとえば、さまざまな実施形態において、例示的なエアロゾル収集デバイス3020の混合チャンバーは、例示的なエアロゾル収集デバイス3020の動的なエアロゾル捕獲および/または収集されたサンプル抽出の機能性を可能にするように構成されたエアロゾル収集デバイス3020構成要素の少なくとも一部分(少なくともバルブサポート環部材3024、サンプル分配環部材3023、および/またはフィルター構成要素3005などを含む)を含むことが可能である。さらに詳細に本明細書で説明されているように、空気サンプルを受け入れ、サンプルの中に存在するエアロゾルの少なくとも一部分を捕獲するように構成されたフィルター構成要素3005は、エアロゾル収集デバイス3020の底部部分(たとえば、混合チャンバー)の中に配設され得る。
【0369】
[00406]さまざまな実施形態において、中央通路3017Bに沿って流れる空気サンプルは、バルブ構成要素3018とチューブ構成要素3050との間のギャップを通ることが可能であり、次いで、バルブサポート環部材3024の中へ通され得、バルブサポート環部材3024は、デバイス本体部の底部部分の中に配設された中央通路3017Bの終端端部を画定している。さまざまな実施形態において、バルブサポート環部材3024は、デバイス本体部3026の中心軸線に沿って中央通路3017Bに対して少なくとも実質的に同軸の構成で配置されたチューブ状のチャネルを含むことが可能である。バルブサポート環部材3024は、中央通路3017Bによって少なくとも部分的に画定されたフローチャネルに沿って流れる空気サンプルを受け入れるように構成され得る。さまざまな実施形態において、例示的なバルブサポート環部材3024は、実質的に円筒形状のその側壁部の端部部分の周りに環状に分配された1つまたは複数の出口部を含むことが可能である。たとえば、図30から図31Bに図示されているように、さまざまな実施形態において、中央通路の1つまたは複数の出口部は、バルブサポート環部材3024によって受け入れられたサンプルを少なくとも実質的に均一の環状の分配でディスペンスするように集合的に構成された複数の出口部を含むことが可能である。
【0370】
[00407]さまざまな実施形態において、バルブサポート環部材3024の1つまたは複数の出口部3031からディスペンスされるサンプルが、サンプル分配環部材3023に提供され得るように、エアロゾル収集デバイス3020は構成され得る。さまざまな実施形態において、サンプル分配環部材3023は、サンプルがエアロゾル収集デバイス3020のフィルター構成要素3005に向けて半径方向外向き方向に移動するときに、空気サンプルの少なくとも実質的に均一の環状の分配をさらに促進させるように構成され得る。本明細書で説明されているように、サンプル分配環部材3023は、サンプル分配環部材3023の外部の周りに環状に位置決めされたフィルター構成要素3005の全体を通して、サンプルの少なくとも実質的に均一な環状の分配を促進させることが可能である。さまざまな実施形態において、サンプル分配環部材3023は、サンプル分配環部材側壁部3025を含むことが可能である。サンプル分配環部材3023のサンプル分配環部材側壁部3025は、サンプル分配環部材側壁部3025の中空の中央部分の中の内部体積として具現化された内部チャンバーキャビティーを少なくとも部分的に画定することが可能である。さまざまな実施形態において、サンプル分配環部材3023は、デバイス本体部3026の中に位置決めされ得、サンプル分配環部材側壁部3025の中心軸線方向が、たとえば、デバイス本体部3026の中心軸線の周りで中心にある位置などにおいて、バルブサポート環部材3024に対して少なくとも実質的に同軸になっている。そのような例示的な構成において、サンプル分配環部材側壁部3025は、バルブサポート環部材3024の外径よりも少なくとも実質的に大きい内径によって少なくとも部分的に画定され得、サンプル分配環部材側壁部3025が、バルブサポート環部材3024の少なくとも一部分を取り囲むことができるようになっている。たとえば、サンプル分配環部材側壁部3025の内側表面が、2つの同軸の構成要素の中心軸線に対して半径方向に画定されたギャップだけ、バルブサポート環部材3024の外部表面から分離されているように、エアロゾル収集デバイス3020が構成され得る。たとえば、さまざまな実施形態において、サンプル分配環部材側壁部3025とバルブサポート環部材3024の外部との間の半径方向のギャップは、(たとえば、サンプル分配環部材側壁部3025の中心軸線に対して平行の長さ方向に測定される)サンプル分配環部材側壁部3025の長さの少なくとも一部分の全体を通して、少なくとも実質的に均一な距離を含むことが可能である。例として、サンプル分配環部材側壁部3025とバルブサポート環部材3024の外部との間の半径方向のギャップは、(たとえば、サンプル分配環部材側壁部3025の中心軸線の周りで環状に測定される)サンプル分配環部材側壁部3025の少なくとも環状の部分の全体を通して、少なくとも実質的に均一な半径方向の距離によって定義され得る。
【0371】
[00408]さまざまな実施形態において、サンプル分配環部材側壁部3025とバルブサポート環部材3024の外部との間の半径方向のギャップは、開環3019を画定することが可能であり、開環3019は、サンプル分配環部材側壁部3025の内部表面の全体の周りで環状に延在している。さまざまな実施形態において、開環3019は、バルブサポート環部材3024の1つまたは複数の出口部3031に流体接続され得、1つまたは複数の出口部3031からディスペンスされる空気サンプルが、開環3019の全体を通して分配され得るようになっている。たとえば、開環3019は、サンプル分配環部材3023の内部チャンバーキャビティーの少なくとも一部分を画定することが可能である。そのような例示的な構成において、空気サンプルは、1つまたは複数の出口部3031からディスペンスされると、最初に、サンプル分配環部材3023の内部チャンバーキャビティーの中に保たれ得る。
【0372】
[00409]さまざまな実施形態において、エアロゾル収集デバイス3020は、1つまたは複数のフィルター構成要素を含むことが可能であり、1つまたは複数のフィルター構成要素は、エアロゾル収集デバイス3020によって受け入れられるサンプルの中に存在するエアロゾルの少なくとも一部分を捕獲するように構成されている。たとえば、さまざまな実施形態において、フィルター構成要素は、少なくとも実質的に多孔性の材料を含むことが可能であり、1つまたは複数のエアロゾルを含むサンプルが、フィルター構成要素によって受け入れられ、フィルター構成要素によって再訓練され得るようになっている。いくつかの実施形態において、1つまたは複数のエアロゾルは、本明細書で説明されているように、フィルター構成要素の少なくとも一部分に沿って移動することが可能である。さまざまな実施形態において、円筒形状のフィルター構成要素3005が、サンプル分配環部材側壁部3025の外側表面に少なくとも実質的に隣接して位置決めされ得るように、エアロゾル収集デバイス3020が構成され得る。たとえば、円筒形状のフィルター構成要素3005の内部表面の少なくとも一部分は、受け入れ面を画定することが可能であり、受け入れ面は、サンプル分配環部材側壁部3025の外側表面に対抗して位置決めされ得、フィルター構成要素3005が、サンプル分配環部材側壁部3025と物理的に係合されるようになっている。
【0373】
[00410]さらに、さまざまな実施形態において、図31Bに図示されている特定の例示的なエアロゾル収集デバイスに示されているように、エアロゾル収集デバイス3020(たとえば、デバイス本体部3026)は、フィルターサポート本体部部材3127を含むことが可能であり、フィルターサポート本体部部材3127は、材料凹部として具現化されており、円筒形状のフィルター構成要素3005の少なくとも一部分が、材料凹部の中に配設され得る。たとえば、フィルターサポート本体部部材3127は、サンプル分配環部材側壁部3025の周囲部の少なくとも一部分の周りに延在するサンプル分配環部材側壁部3025の外側表面に直接隣接して配置され得る。フィルターサポート本体部部材3127は、円筒形状のフィルター構成要素3005の少なくとも一部分を受け入れるように構成され得、さらにサンプル分配環部材3023に対してフィルター構成要素3005を少なくとも部分的に固定するように構成され得、フィルター構成要素3005が、サンプル分配環部材側壁部3025の外側表面に少なくとも実質的に隣接して配設されるようになっている。
【0374】
[00411]本明細書で説明されているように、例示的なエアロゾル収集デバイス3020のサンプル分配環部材3023は、それに少なくとも実質的に隣接して位置決めされているフィルター構成要素3005への空気サンプルの少なくとも実質的に均一の環状の分配を促進させるように構成され得る。本明細書で説明されているように、さまざまな実施形態において、フィルター構成要素3005は、濡れた構成を含むことが可能であり、濡れた構成では、フィルター構成要素3005は、本明細書で詳細に説明されているように、1つまたは複数のカプセル構成要素から解放された緩衝液の少なくとも一部を吸収することが可能である。いくつかの実施形態において、所定の体積の緩衝液が、フィルター構成要素3005の内部部分(たとえば、サンプル分配環部材の近くにあるフィルター構成要素3005の側部)および/またはフィルター構成要素3005の外部部分(たとえば、内部部分とは反対側にベントチャネルの近くにあるフィルター構成要素3005の側部)の全体を通して配設されている。
【0375】
[00412]図31Aおよび図31Bに示されている例では、サンプル分配環部材側壁部3025は、複数の孔部3030を含むことが可能である。たとえば、ユーザーが(たとえば、例示的なエアロゾル収集デバイス3020の中へ呼気を吹き込むことによって)例示的なエアロゾル収集デバイス3020にサンプルを提供した後で、サンプル(たとえば、呼気)は、(たとえば、サンプルが1つまたは複数の出口部3031を通って流れるときに)緩衝液の中に1つまたは複数の泡を形成することが可能である。いくつかの実施形態において、複数の孔部3030の隣接する孔部からサンプルを受け入れるとき、フィルター構成要素3005は、泡がその中の所定の体積の溶液の中に形成され、および/または、所定の体積の溶液へ移動し、また、サンプル(たとえば、サンプルの中に存在する1つまたは複数のエアロゾルを含む)を捕獲するように構成され得る。たとえば、ユーザーが(たとえば、例示的なエアロゾル収集デバイス3020の中へ呼気を吹き込むことによって)例示的なエアロゾル収集デバイス3020にサンプルを提供した後で、サンプル(たとえば、呼気)は、バルブサポート環部材3024の1つまたは複数の出口部3031を通って流れ、開環3019の中へ進入することが可能である。サンプルは、サンプル分配環部材側壁部3025の複数の孔部3030を通ってさらに流れ、1つまたは複数の泡を形成することが可能である。
【0376】
[00413]いくつかの実施形態において、サンプルの中の1つまたは複数のエアロゾルは、フィルター構成要素3005の中の溶液と係合している泡の中に配設され得る。たとえば、フィルター構成要素3005は、その中の気泡がフィルター構成要素3005の本体部の内部部分を通って垂直方向に沿って流れる(たとえば、上昇する)ことを可能にするように構成され得、一方では、フィルター構成要素の中の気泡の中に存在する1つまたは複数のエアロゾルを捕獲するようにも構成されている。いくつかの実施形態において、フィルター構成要素3005は、サイズ限界値を超える気泡を破壊し、それによって、エアロゾル液滴がフィルター構成要素3005を通過することができる可能性を低減させることが可能である。いくつかの実施形態において、フィルター構成要素3005は、その中に配設されている気泡の表面-対-体積比を増加させるように構成され得る。したがって、そのような例示的な状況において、フィルター構成要素3005は、気泡の中に存在するエアロゾルに関連付けられる物質移動速度を増加させるように構成され得、エアロゾルが、気泡から分離され得、フィルター構成要素の中に存在する所定の体積の液体の中に捕獲され得るようになっている。本明細書で説明されているように、フィルター構成要素3005の全体を通して分配された緩衝液は、最初に受け入れられたようなエアロゾルの生物学的な特質の少なくとも一部分を含むサンプル液体の中に、捕獲されたエアロゾルが少なくとも実質的に保たれることを引き起こすことが可能である。
【0377】
[00414]さまざまな実施形態において、サンプル分配環部材3023は、1つまたは複数のサンプル分配部材を含むことが可能であり、1つまたは複数のサンプル分配部材は、フィルター構成要素3005の全体を通したサンプルの少なくとも実質的に均一な環状の分配を促進させるように構成されている。たとえば、例示的なサンプル分配環部材は、1つまたは複数の孔部3030を含むことが可能であり、1つまたは複数の孔部3030は、サンプル分配環部材側壁部3025を通って(たとえば、サンプル分配環部材側壁部3025の内側表面と外側表面との間に)延在しており、開環3019をフィルター構成要素3005に流体接続するようになっている。より具体的には、サンプル分配環部材側壁部3025を通って延在する1つまたは複数の孔部3030は、開環3019とフィルター構成要素3005との間に流体接続を提供することが可能であり、開環3019の中に存在するサンプルの少なくとも一部分が、サンプル分配環部材側壁部3025の中のオリフィスを通って流れ、オリフィスに直接的に隣接して位置決めされたフィルター構成要素3005の受け入れ面の一部分に係合することができるようになっている。例として、さまざまな実施形態において、1つまたは複数の孔部3030は、サンプル分配環部材3023とそれに隣接するフィルター構成要素3005との間に流体接続のみを提供することが可能であり、サンプル分配環部材3023に提供されるサンプル(たとえば、開環3019の中に受け入れられるサンプル)の少なくとも実質的にすべてが、サンプル分配環部材3023からディスペンスされ、1つまたは複数の孔部3030を介してフィルター構成要素3005に送達され得るようになっている。
【0378】
[00415]図30から図31Bに図示されているように、さまざまな実施形態において、例示的なサンプル分配環部材3023の1つまたは複数のオリフィスは、サンプル分配環部材側壁部3025の全体を通して分配された複数の孔部3030として具現化された複数のオリフィスを含むことが可能である。非限定的な例として、さまざまな実施形態において、複数の孔部3030は、サンプル分配環部材側壁部3025の全体を通して分配された少なくとも実質的に8個から40個の間の孔部(たとえば、16個から24個の間の孔部)を含むことが可能である。
【0379】
[00416]さまざまな実施形態において、複数の孔部3030のうちの孔部の1つまたは複数は、複数の孔部3030のうちの他の孔部の1つまたは複数の物理的な構成と同じであるかまたはそれとは異なっているかのいずれかである物理的な構成を具現化することが可能である。たとえば、本明細書で説明されているような孔部の物理的な構成は、表面積、形状、孔部がサンプル分配環部材側壁部3025の厚さを通って延在する角度方向(たとえば、デバイス本体部3026の中心軸線に対して垂直の線形の方向、および/または、水平方向の平面から離れる角度を定義する方向など)によって、少なくとも部分的に画定され得る。さまざまな実施形態において、複数の孔部3030のうちの1つまたは複数の孔部の表面積は、サンプル分配環部材側壁部3025を通る特定の質量流量を可能にするように構成され得る。たとえば、さまざまな実施形態において、サンプル分配環部材側壁部3025の周りに分配された複数の孔部3030のそれぞれの累積表面積は、エアロゾル収集デバイス3020サンプル入口部(たとえば、中央ボア3011)の合計表面積の少なくとも実質的に20%から100%の間(たとえば、50%から100%の間)を構成することが可能である。さらに、例として、さまざまな実施形態において、サンプル分配環部材側壁部3025の周りに分配された複数の孔部3030のそれぞれの累積表面積は、例示的なエアロゾル収集デバイス3020の中央ボア3011の表面積に少なくとも実質的に等しくなっていることが可能である。さまざまな実施形態において、複数の孔部3030の1つまたは複数の孔部の累積表面積は、特定の圧力が例示的なサンプル分配環部材3023にわたって降下することを可能にするように構成され得る。さまざまな実施形態において、複数の孔部3030のうちの孔部の1つまたは複数は、サンプル分配環部材側壁部3025の厚さの全体を通して(たとえば、サンプル分配環部材側壁部3025の内側表面と外側表面との間で)均一な断面積を含むことが可能である。さらに、さまざまな実施形態において、複数の孔部3030のうちの孔部の1つまたは複数は、サンプル分配環部材側壁部3025の厚さに沿って1つまたは複数の場所において可変の断面積を含むことが可能である。
【0380】
[00417]さらに、さまざまな実施形態において、複数の孔部3030のうちの孔部の1つまたは複数は、サンプル分配環部材側壁部3025の厚さの全体を通して(たとえば、サンプル分配環部材側壁部3025の内側表面と外側表面との間で)均一な断面積を含むことが可能である。さらに、さまざまな実施形態において、複数の孔部3030のうちの孔部の1つまたは複数は、サンプル分配環部材側壁部3025の厚さに沿って1つまたは複数の場所において可変の断面積を含むことが可能である。
【0381】
[00418]さまざまな実施形態において、サンプル分配環部材側壁部3025は、デバイス本体部3026の中心軸線に対して平行の方向に測定されるような、側壁部長さによって少なくとも部分的に画定され得る。たとえば、複数の孔部3030のうちの1つまたは複数は、それぞれの孔部とそれに隣接するフィルター構成要素3005の上部表面との間の垂直距離によって少なくとも部分的に画定される場所において、サンプル分配環部材側壁部3025の長さに沿って位置決めされ得る。たとえば、サンプル分配環部材側壁部3025の長さに対する複数の孔部3030のうちの孔部の位置は、垂直方向の距離を画定することが可能であり、孔部を通して隣接するフィルター構成要素3005の中へディスペンスされたサンプルは、フィルター構成要素の上側境界に到達するために、その垂直方向の距離に沿って、フィルター構成要素の本体部の中を移動しなければならない。さまざまな実施形態において、サンプル分配環部材側壁部3025の中に配設された複数の孔部3030のうちの1つまたは複数は、サンプル分配環部材側壁部3025に沿って位置決めされ得、垂直方向に測定されるような、1つまたは複数の孔部とサンプル分配環部材側壁部3025の上部表面との間の距離が、サンプル分配環部材側壁部3025の合計長さの少なくとも実質的に50%から100%の間(たとえば、50%から75%の間)にあることができるようになっている。すなわち、たとえば、さまざまな実施形態において、サンプル分配環部材側壁部3025の中に配設された複数の孔部3030のうちの1つまたは複数は、サンプル分配環部材側壁部3025の下側半分(たとえば、サンプル分配環部材側壁部3025の長さに沿って垂直方向に測定されるときに、デバイス本体部3026の底部表面に比較的に近接して位置決めされたサンプル分配環部材側壁部3025の半分)の周りに位置決めされ得る。
【0382】
[00419]さまざまな実施形態において、サンプル分配環部材側壁部3025および/またはフィルター構成要素3005の合計長さに対する複数の孔部のうちの1つまたは複数の位置は、複数の孔部3030のうちの他の孔部の1つまたは複数の位置と同じであるかまたはそれとは異なっているかのいずれかであることが可能である。
【0383】
[00420]さらに詳細に本明細書で説明されているように、いくつかの実施形態において、エアロゾルは、フィルター構成要素3005の中に捕獲され得、空気は、泡の形態でフィルター構成要素3005を通してエアロゾルから除去され得る。次いで、エアロゾルから分離された空気は、呼気分析計チャンバー3021の中へ進入することが可能である。図30に示されている例示的なエアロゾル収集デバイス3020を参照すると、呼気分析計チャンバー3021は、フィルター構成要素3005の上方に位置決めされ得、したがって、空気がフィルター構成要素3005から呼気分析計チャンバー3021の中へ逃げることを可能にする。
【0384】
[00421]さらに本明細書で説明されているように、いくつかの実施形態において、呼気分析計チャンバー3021の中のエアロゾル除去済みの所定の体積の空気は、エアロゾル収集デバイス3020の中の所定の体積の空気の少なくとも一部分を周囲環境の中へディスペンスするように構成された1つまたは複数のベントチャネル3027をさらに通過させられ得る。たとえば、1つまたは複数のベントチャネル3027は、上側プランジャー構成要素3007の外部呼気分析計表面の周りに位置決めされた1つまたは複数のオリフィスを含むことが可能であり、また、呼気分析計チャンバー3021と周囲環境との間に流体連通を提供するように構成され得、呼気分析計チャンバー3021の中のエアロゾル除去済みの所定の体積の空気が、上側プランジャー構成要素3007の中の1つまたは複数のオリフィスを介して周囲環境の中へディスペンスされ得るようになっている。
【0385】
[00422]さまざまな実施形態において、例示的なエアロゾル収集デバイスは、エアロゾル収集デバイスハウジングを含むデバイス本体部3026を含むことが可能であり、エアロゾル収集デバイスハウジングは、例示的なエアロゾル収集デバイス3020のさまざまな構成要素をハウジングの内部部分の中に貯蔵するように構成されている。本明細書で説明されているように、エアロゾル収集デバイス3020は、上側プランジャー構成要素3007を通して(たとえば、サンプル移送アダプターからの)空気サンプルを受け入れるように構成され得、受け入れられたときにサンプルの中に存在するエアロゾルの少なくとも一部分をフィルター構成要素3005の中に捕獲するために、デバイス本体部3026のハウジングの中に配設されたさまざまな構成要素(たとえば、フィルター構成要素3005および/またはサンプル分配環部材3023など)の全体を通して、空気流路またはフローチャネルに沿って、受け入れられたサンプルを送達するように構成され得る。さまざまな実施形態において、エアロゾル収集デバイス3020は、所定の長さの時間にわたってエアロゾル収集デバイス3020に連続的に提供される単一の空気サンプル、または、時間の経過とともにエアロゾル収集デバイス3020に順次的に提供される複数の空気サンプルを受け入れるように構成され得る。そのような例示的な状況において、時間の経過とともにエアロゾル収集デバイス3020に提供される空気サンプルは、本明細書で説明されているように、デバイス本体部3226の中に収容されているフィルター構成要素3005を繰り返して通過することが可能であり、時間の経過とともにフィルター構成要素3005によって捕獲されるエアロゾルが、フィルター構成要素3005の中に蓄積することができるようになっている。そのような例示的な構成において、フィルター構成要素の中に配設されている蓄積されたエアロゾルは、フィルター構成要素3005、および/または、フィルター構成要素3005の中に存在する所定の体積の緩衝液の1つもしくは複数の物理的な特質に影響を与える可能性がある。たとえば、さまざまな実施形態において、フィルター構成要素3005のおよび/またはその中の所定の体積の緩衝液の1つまたは複数の1つまたは複数の物理的な特質、たとえば、重量、体積、粒子濃度、および/または色などは、濡れたフィルター構成要素3005(たとえば、その中に配設されている所定の体積の緩衝液を有するフィルター構成要素3005)の中に捕獲されたエアロゾルの量が増加するにつれて、時間の経過とともに変化する可能性がある。
【0386】
[00423]さまざまな実施形態において、例示的なエアロゾル収集デバイス3020は、エアロゾル収集デバイス3220の動作を中断することなく、デバイス本体部3226の中に配設されている濡れたフィルター構成要素3005の1つまたは複数の特質を時間の経過とともにモニタリングするための手段を含むことが可能である。ここで図32Aを参照すると、例示的なエアロゾル収集デバイス3220の例示的な斜視断面図の一部分が図示されている。図示されているように、例示的なエアロゾル収集デバイス3220のさまざまな構成要素は、デバイス本体部3226のハウジングの中に配設されており、それは、たとえば、本明細書で説明されているさまざまな実施形態にしたがって構成された中央通路3217B、バルブサポート環部材3224、サンプル分配環部材3223、およびフィルター構成要素3205などである。例として、デバイス本体部3226のハウジング(たとえば、容器構成要素)は、観察オリフィス3240を含むことが可能であり、観察オリフィス3240は、デバイス本体部3226の外部表面の少なくとも一部分の周りに位置決めされており、デバイス本体部3226の厚さを通って延在している。さまざまな実施形態において、観察オリフィス3240は、デバイス本体部3226の外部の周囲環境の中のバンテージポイント(vantage point)とデバイス本体部3226の中に収容された1つまたは複数のエアロゾル収集デバイス3220構成要素との間の視線を促進させることが可能である。たとえば、観察オリフィス3240は、デバイス本体部3226の中の1つまたは複数のエアロゾル収集デバイス3220構成要素(それに関して、外部バンテージポイントからの視認性が望まれる)に少なくとも実質的に隣接して位置決めされている表面に提供され得る。例として、図32Aおよび図32Bに図示されている例示的なエアロゾル収集デバイス3220は、観察オリフィス3240を含むことが可能であり、観察オリフィス3240は、周囲環境の中の遠隔のバンテージポイントから、観察オリフィス3240に隣接して配置されたフィルター構成要素3205の少なくとも一部分へ視線を提供するように構成されている。たとえば、例示的な観察オリフィス3240は、ビューイングウィンドウを具現化することが可能であり、ビューイングウィンドウは、ユーザーが、エアロゾル収集デバイス3220の分解および/またはエアロゾル収集デバイス3220の動作の中断を必要とすることなく、デバイス本体部3226のハウジングの中に配設されたフィルター構成要素3205の少なくとも一部分を見ることができるように構成されている。さまざまな実施形態において、観察オリフィス3240は、少なくとも1つの透明な部材(たとえば、透明なガラスおよび/または透明なプラスチックなど)を含むことが可能であり、少なくとも1つの透明な部材は、観察オリフィス3240の表面積をカバーし、観察オリフィス3240を通した不当な空気漏出および/またはエアロゾル収集デバイス3220の汚染を防止しながら、フィルター構成要素3205の視認性を促進させるように構成されている。さらに、さまざまな実施形態において、観察オリフィス3240の少なくとも1つの透明な部材は、1つまたは複数の内部呼気分析計構成要素(たとえば、フィルター構成要素3205)の少なくとも一部分(観察オリフィス3240がそれに方向付けられている)を視覚的に拡大するように構成され得る。
【0387】
[00424]さらに詳細に本明細書で説明されているように、エアロゾル収集デバイスは、複数のエアロゾルを含有する空気の1つまたは複数のサンプルが、濡れたフィルター構成要素3205を通過することができるように構成され得、濡れたフィルター構成要素3205は、それを通過するサンプルの中のエアロゾルの少なくとも一部分を捕獲するように構成されており、捕獲されたエアロゾルが、フィルター構成要素3205の厚さの中に埋め込まれるようになっている。時間の経過とともに、複数の捕獲されたエアロゾルは、フィルター構成要素3205の厚さの中に蓄積することが可能であり、エアロゾルが、濡れたフィルター構成要素3205の全体を通して分散された緩衝液と反応することができるようになっている。さまざまな実施形態において、フィルター構成要素3205厚さの中に捕獲される蓄積された複数のエアロゾルは、例として、フィルター構成要素3205の中に存在するエアロゾルの存在または増加した濃度、および/または、蓄積された複数のエアロゾルのうちの1つまたは複数と緩衝液との間の化学反応などに少なくとも部分的に起因して、フィルター構成要素3205の物理的な外観が少なくとも部分的に変化することを引き起こすことが可能である。たとえば、そのような例示的な状況において、フィルター構成要素3205の物理的な外観の1つまたは複数の態様(たとえば、色、透明度、テクスチャー、および/または均一性など)は、顕著な変化を受ける可能性があり、それは、観察オリフィス3240を通してフィルター構成要素を観察するユーザーの目に見えることが可能である。
【0388】
[00425]さまざまな実施形態において、例示的な観察オリフィスは、デバイス本体部3226の中の1つまたは複数の対応する呼気分析計構成要素をユーザーの目に見えるようにするように構成された任意の適用可能な形状または形態を含むことが可能である。さらに、さまざまな実施形態において、図32Cに図示されているように、例示的なエアロゾル収集デバイス3220は、複数の観察オリフィス3240A、3240Bを含むことが可能である。たとえば、さまざまな実施形態において、複数の観察オリフィス3240A、3240Bのそれぞれは、デバイス本体部3226のハウジング/容器構成要素の中のそれぞれの呼気分析計構成要素(たとえば、それぞれ、フィルター構成要素3205および呼気分析計チャンバー)に個別の視線を提供するように構成され得る。さらに、さまざまな実施形態において、複数の観察オリフィス3240A、3240Bのそれぞれは、デバイス本体部3226のハウジング/容器構成要素の中の同じ呼気分析計構成要素のそれぞれの部分(たとえば、それぞれ、フィルター構成要素3205の第1の部分およびフィルター構成要素3205の第2の部分)に個別の視線を提供するように構成され得る。たとえば、図32Cに示されているように、第1の観察オリフィス3240Aは、エアロゾル収集デバイス3220のハウジング/容器構成要素/デバイス本体部の外側からフィルター構成要素3205の第1の部分へ視線を提供することが可能であり、一方では、第2の観察オリフィス3240Bは、エアロゾル収集デバイス3220のハウジング/容器構成要素の外側からフィルター構成要素3205の第2の部分へ個別の視線を提供することが可能である。
【0389】
[00426]さまざまな実施形態において、サンプルがエアロゾル収集デバイス3220によって収集された後で、エアロゾル収集デバイス3220は、抽出動作を促進させるように構成され得、サンプル液体の少なくとも一部分が、デバイス本体部3226から抽出され得る。たとえば、さらに詳細に本明細書で説明されているように、サンプル液体は、例示的なサンプル抽出デバイス(たとえば、それに限定されないが、抽出カートリッジなど)によって、エアロゾル収集デバイス3220から抽出され得る。さまざまな実施形態において、例示的な抽出カートリッジは、デバイス本体部または容器構成要素の一部分(たとえば、デバイス本体部3226の底部部分の周りに配設された抽出開口部)に除去可能に取り付けられ得、抽出カートリッジが、デバイス本体部3226の内部の底部部分に流体連通して設置され得るようになっている。サンプル液体は、デバイス本体部3226から抽出カートリッジへ送られ得、抽出カートリッジは、その後の分析動作および/または実験動作のために、抽出された体積のサンプル液体をその中に貯蔵するように構成されている。
【0390】
[00427]ここで図33Aから図33Bを参照すると、例示的なエアロゾル収集デバイス3320の例示的な斜視図の一部分が図示されている。
【0391】
[00428]さまざまな実施形態において、例示的なエアロゾル収集デバイス3320は、デバイス本体部3326の底部表面の中央部分に位置決めされたサンプル液体抽出出口部27を含むことが可能である。たとえば、さまざまな実施形態において、サンプル液体抽出出口部27は、デバイス本体部3326の中心軸線に対して少なくとも実質的に同軸の構成で配置されたチューブ状のチャネルを含むことが可能である。さらに、さまざまな実施形態において、サンプル液体抽出出口部27の少なくとも一部分は、デバイス本体部3326の底部表面から外向き方向にデバイス本体部から離れるように突出することが可能である。さまざまな実施形態において、サンプル液体抽出出口部27は、少なくとも実質的に0.05mLから0.3mLの間(たとえば、0.1mLから0.2mLの間)の内部体積を含むことが可能である。さまざまな実施形態において、例示的なエアロゾル収集デバイス3320のデバイス本体部3326は、少なくとも実質的に2mLから10mLの間(たとえば、3mLから4mLの間)のサンプル液体体積を収容するように構成され得る。
【0392】
[00429]図示されているように、さまざまな実施形態において、エアロゾル収集デバイス3320は、ロック構成要素28をさらに含むことが可能であり、ロック構成要素28は、サンプル液体抽出出口部27に対して取り外し可能に固定されるように構成されている。たとえば、ロック構成要素28は、サンプル液体抽出出口部27のチューブ状のチャネルを少なくとも実質的にプラグするように構成され得、ロック構成要素28がサンプル液体抽出出口部27に取り付けられているときには、サンプル液体がサンプル液体抽出出口部27を通って流れることを防止するようになっている。例として、ロック構成要素28は、ルアーロックを含むことが可能である。いくつかの実施形態において、ロック構成要素28は、それに限定されないが、機械的な手段を含むさまざまな手段を介して、サンプル液体抽出出口部27に取り付けられ得る(たとえば、ロック構成要素28は、サンプル液体抽出出口部27の外部表面の周りに提供されたネジ山を介して、サンプル液体抽出出口部27の上にねじ込まれ得る)。
【0393】
[00430]本明細書で説明されているように、サンプル液体抽出出口部27は、導管部材を具現化することが可能であり、導管部材は、デバイス本体部3326の内部部分の中に配設されているサンプル液体を、デバイス本体部3326に流体的におよび/または機械的に接続された例示的な抽出カートリッジに送達することを促進させるように構成されている。したがって、さまざまな実施形態において、エアロゾル収集デバイス3320は、シール部材(たとえば、本明細書で説明されているように、溝部構成要素)を含むことが可能であり、シール部材は、デバイス本体部3326の内部部分の底部表面の一部分に沿って提供され、デバイス本体部の内部部分をサンプル液体抽出出口部27から流体的に隔離するようになっている。そのような例示的な構成は、最初にシール部材を穿刺し、サンプル液体が流れ得るエリアを開けることなく、サンプル液体(本明細書で説明されているように、フィルター構成要素から圧縮され、およびデバイス本体部3326の底部部分の中に提供される)がサンプル液体抽出出口部27を通過することを防止することが可能である。
【0394】
[00431]ここで図34Aから図34Bを参照すると、例示的な抽出カートリッジ10の例示的な斜視図および断面図が図示されている。
【0395】
[00432]さまざまな実施形態において、例示的な抽出カートリッジ10は、抽出カートリッジの外部の少なくとも一部分を画定するカートリッジ本体部13を含むことが可能である。図示されているように、さまざまな実施形態において、カートリッジ本体部13は、実質的に円筒形状の外部側壁部および内部本体部チャンバー14を含むことが可能であり、内部本体部チャンバー14は、円筒形状の側壁部の中空の内部部分によって画定されている。たとえば、カートリッジ本体部13の内部本体部チャンバー14は、カートリッジ本体部13の円筒形状の側壁部の内部表面によって少なくとも部分的に画定された外側周囲部を有する円筒形状のチャンバーを含むことが可能である。さまざまな実施形態において、カートリッジ本体部13は、さらに詳細に本明細書で説明されているように、サンプル液体入口部11を介して、内部本体部チャンバー14の中に、所定の体積の流体(たとえば、エアロゾル収集デバイスから抽出されるサンプル液体)を受け入れるように構成され得る。
【0396】
[00433]さまざまな実施形態において、例示的な抽出カートリッジ10は、カートリッジ本体部13の内部本体部チャンバー14の中に配設されている抽出プランジャー15を含むことが可能である。さまざまな実施形態において、抽出プランジャー15は、カートリッジ本体部13の円筒形状の側壁部の内部表面によって少なくとも部分的に画定される内部本体部チャンバー14の中の所定の範囲の運動を有するを有するピストン構成要素を具現化することが可能である。たとえば、抽出プランジャー15の面の外側周囲部は、カートリッジ本体部13の円筒形状の側壁部の内部表面と物理的に係合され得、抽出プランジャー15の面とカートリッジ本体部の円筒形状の側壁部との間に気密シールを画定するようになっている。たとえば、そのような例示的な状況において、局所的な圧力および体積が、サンプル液体入口部11と抽出プランジャー15の面との間に延在する内部本体部チャンバー14のアクティブ部分の中に定義され得る。さまざまな実施形態において、抽出プランジャー15が軸線方向に内部本体部チャンバー14に沿って(たとえば、カートリッジ本体部13の円筒形状の側壁部の中心軸線に沿って)移動するときに、(たとえば、サンプル液体入口部11と抽出プランジャー15の面との間との間に画定される)内部本体部チャンバー14のアクティブ部分の中の1つまたは複数の局所的な条件(たとえば、局所的な圧力および/または体積容量など)が、内部本体部チャンバー14の中の抽出プランジャー15の位置に少なくとも部分的に基づいて変化することができるように、抽出カートリッジ10が構成され得る。例として、さまざまな実施形態において、例示的な抽出カートリッジ10は、シリンジ構成要素を具現化することが可能である。
【0397】
[00434]さまざまな実施形態において、抽出カートリッジ10は、カートリッジ本体部端部キャップ17を含むことが可能であり、カートリッジ本体部端部キャップ17は、円筒形状のカートリッジ本体部13の遠位端部に除去可能に固定されている。たとえば、カートリッジ本体部端部キャップ17は、抽出プランジャー15の運動の範囲を少なくとも部分的に制限するように構成され得、抽出プランジャー15が、カートリッジ本体部13の内部本体部チャンバー14の中に保たれるようになっている。さらに、さまざまな実施形態において、カートリッジ本体部端部キャップ17は、ガイドロッドアパーチャー18を含むことが可能であり、ガイドロッドアパーチャー18は、内部本体部チャンバー14の中心軸線に対して同軸方向にそれを通って延在している。たとえば、さまざまな実施形態において、例示的な抽出カートリッジ10は、ガイドロッドを含むことが可能であり、ガイドロッドは、一方の端部において、抽出プランジャー15に取り付けられており、他方の端部において、ガイドロッドアパーチャー18を通って延在している。そのような例示的な状況において、ユーザーは、ガイドロッドアパーチャー18の中へガイドロッドを押すことおよび/またはガイドロッドアパーチャー18からガイドロッドを引っ張ることによって、内部本体部チャンバー14の中での抽出プランジャー15の位置決めを少なくとも部分的に制御することが可能である。さらに図34Aに図示されているように、カートリッジ本体部は、観察オリフィス16を含むことが可能であり、観察オリフィス16は、カートリッジ本体部13の円筒形状の側壁部を通って延在しており、内部本体部チャンバー14の遠位部分への視線を画定するようになっている。たとえば、さまざまな実施形態において、観察オリフィス16は、抽出プランジャー15への視線を画定するように構成され得、ユーザーが内部本体部チャンバー14の中の抽出プランジャーの位置を確認することができるようになっている。
【0398】
[00435]ここで図35から図36を参照すると、例示的な抽出カートリッジ10および例示的なエアロゾル収集デバイス20の例示的な斜視断面図の一部分が図示されている。
【0399】
[00436]本明細書で説明されているように、サンプル液体入口部11は、導管部材12を具現化することが可能であり、デバイス本体部26から抽出される所定の体積のサンプル液体が、導管部材12を通して抽出カートリッジ10によって受け入れられ、内部本体部チャンバー14の中へ送達され得る。図示されているように、サンプル液体入口部11は、本明細書で説明されているように、サンプル液体入口部11をデバイス本体部26のサンプル液体抽出出口部27に機械的に取り付けるための1つまたは複数の取り付け手段を含むことが可能である。そのような例示的な構成において、抽出カートリッジ10は、エアロゾル収集デバイス20のデバイス本体部26に機械的に固定および流体接続され得る。
【0400】
[00437]さまざまな実施形態において、抽出カートリッジ10は、1つまたは複数の穿刺部材を含むことが可能であり、1つまたは複数の穿刺部材は、デバイス本体部26のサンプル液体抽出出口部27の中へ少なくとも部分的に延在し、サンプル液体抽出出口部27にわたって延在するシール部材を穿刺するように構成されており、開口部を作り出すようになっており、デバイス本体部26の中に配設されているサンプル液体が、開口部を通ってサンプル液体抽出出口部27へ流れることが可能である。
【0401】
[00438]本明細書で説明されているように、例示的な抽出カートリッジ10は、シリンジ構成要素を具現化することが可能であり、抽出カートリッジ10が、エアロゾル収集デバイス20のサンプル液体抽出出口部27に取り付けるように構成されるようになっており、内部本体部チャンバー14のアクティブ部分の中の体積容量を増加させるために、および、それに対応して、その中の局所的な圧力を減少させるために、抽出カートリッジ10の抽出プランジャー15をサンプル液体入口部11から離れる方向に引っ張ることによって、デバイス本体部26の中に配設されている所定の体積のサンプル液体を抽出するように構成されるようになっている。そのような例示的な構成において、内部本体部チャンバー14のアクティブ部分の中の局所的な圧力は、デバイス本体部26の中の対応する圧力よりも低く降下することが可能であり、デバイス本体部26の中のサンプル液体のフローが開始され得るようになっており、エアロゾル収集デバイス20からのサンプル液体の全体の抽出が実行され得るようになっている。説明されているように、デバイス本体部26の中の圧力が、それに流体接続された内部本体部チャンバーのアクティブ体積の中の局所的な圧力よりも高くなっている例示的な状況において、デバイス本体部26の中の所定の体積のサンプル液体は、エアロゾル収集デバイス20のサンプル液体抽出出口部27を通して、それに取り付けられた抽出カートリッジ10へディスペンスされ得る(たとえば、抽出される)。
【0402】
[00439]さまざまな実施形態において、例示的な抽出カートリッジ10は、エアロゾル収集デバイス20から抽出されたサンプル液体が、内部本体部チャンバー14のアクティブ体積の少なくとも実質的に全体を占有するときを示すことが可能であり、さらなるサンプル液体が、抽出カートリッジ10によって抽出されることができないようになっている。たとえば、例示的な抽出カートリッジ10は、1つまたは複数の指示手段を含むことが可能であり、1つまたは複数の指示手段は、視覚的なおよび/または聴覚的なインジケーション(たとえば、LED光インジケーターおよび/またはアラーム通知など)を発生させ、抽出カートリッジ10が動作体積容量に到達したことを示すように構成されている。そのような例示的な状況において、例示的な抽出カートリッジ10のサンプル液体入口部11は、エアロゾル収集デバイス20のサンプル液体抽出出口部27から解除され得る。さらに、抽出カートリッジがエアロゾル収集デバイス20から抽出されたサンプル液体を受け入れたさまざまな実施形態において、サンプル液体入口部11に関して説明された取り付け手段は、サンプル液体入口部11へのカートリッジキャップ部材19の取り付けを促進させるように構成され得、抽出されたサンプル液体を抽出カートリッジ10の内部本体部チャンバー14の中にシールするようになっている。いくつかの実施形態において、抽出されたサンプル液体は、さらなる分析および下流診断のために使用され得る生物学的な内容物を含むことが可能である。
【0403】
[00440]本明細書は、多くの特定の実装形態の詳細を含有しているが、これらは、任意の開示の範囲または特許請求され得るものの範囲に対する制限として解釈されるべきではなく、むしろ、特定の開示の特定の実施形態に特有の特徴の説明として解釈されるべきである。また、別個の実施形態の文脈において本明細書で説明されている特定の特徴は、単一の実施形態の中で組み合わせて実装され得る。逆に、単一の実施形態の文脈において説明されているさまざまな特徴は、また、別個にまたは任意の適切なサブコンビネーションで、複数の実施形態の中で実装され得る。そのうえ、特徴が、特定の組み合わせの中で作用するものとして上記に説明され得、さらには、初期にはそのように特許請求されている可能性があるが、特許請求されている組み合わせからの1つまたは複数の特徴は、いくつかのケースでは、組み合わせから実践され得、特許請求されている組み合わせは、サブコンビネーションまたはサブコンビネーションのバリエーションに関するものである可能性がある。
【0404】
[00441]同様に、動作は、特定の順序で図面の中に示されているが、これは、望ましい結果を実現するために、そのような動作が、示されている特定の順序もしくはシーケンシャルな順序で実施されることを必要とするものとして理解されるべきではなく、または、すべての図示されている動作が実施されることを必要とするものとして理解されるべきではない。特定の状況において、マルチタスクおよび並列処理が有利である可能性がある。そのうえ、上記に説明されている実施形態の中のさまざまなシステム構成要素の分離は、すべての実施形態においてそのような分離を必要とするものとして理解されるべきではなく、説明されているプログラム構成要素およびシステムが、一般的に、単一のソフトウェア製品の中に一緒に一体化され得、または、複数のソフトウェア製品の中へパッケージ化され得るということが理解されるべきである。
【0405】
[00442]したがって、主題の特定の実施形態が説明されてきた。他の実施形態は、以下の特許請求の範囲の中にある。いくつかのケースでは、特許請求の範囲の中に記載されたアクションは、異なる順序で実施され得、依然として、望ましい結果を実現することが可能である。加えて、添付の図に示されているプロセスは、望ましい結果を実現するために、必ずしも、示されている特定の順序またはシーケンシャルな順序を必要とするとは限らない。特定の実装形態において、マルチタスクおよび並列処理が有利である可能性がある。
【0406】
[00443]本開示は、開示されている特定の例に限定されるべきではないということ、ならびに、修正例および他の例が添付の特許請求の範囲の中に含まれることを意図しているということが理解されるべきである。特定の用語が本明細書で用いられているが、それらは、そうでないことが記載されていない限り、単に一般的で記述的な意味で使用されているに過ぎず、限定の目的のために使用されていない。
【符号の説明】
【0407】
10 抽出カートリッジ
11 サンプル液体入口部
13 カートリッジ本体部
14 内部本体部チャンバー
15 抽出プランジャー
16 観察オリフィス
17 カートリッジ本体部端部キャップ
18 ガイドロッドアパーチャー
19 カートリッジキャップ部材
20 エアロゾル収集デバイス
26 デバイス本体部
27 サンプル液体抽出出口部
28 ロック構成要素
100 エアロゾル収集デバイス
102 カプセル構成要素
103 緩衝液
104 カプセル抽出本体部
105 フィルター構成要素
106 容器構成要素
107 上側プランジャー構成要素
108 Oリング
109 脚部分
110A リッジ部材
110B リッジ部材
110C リッジ部材
110D リッジ部材
111 オリフィス
112 プランジャー本体部部材
113 開口部
114 フィルター部材
115 サンプル移送アダプター
116 下側プランジャー構成要素
117A 中央通路
117B 中央通路
118 バルブ構成要素
119 開環
120 孔部
121 呼気分析計チャンバー
122 溝部構成要素
123 ベントブラフ環部材
124 チューブ構成要素
126 デバイス本体部
127 サンプル分配環部材
128 バルブサポート環部材
200 容器構成要素
201 内側側方表面
202 バルブサポート環部材
203 内側底部表面
204 サンプル分配環部材
205 支持ビーム
206 フィルターサポート本体部部材
207 フィルターサポート本体部部材
208 カプセル抽出本体部部材
210 水平方向のリッジ部材
212 垂直方向のリッジ部材
300 チューブ構成要素
301 パイプ部材
302 上部部分
303 ベントブラフ環部材
304 中間部分
305 底部部分
307 開口部
309 フローチャネル
400 下側プランジャー構成要素
402 プランジャー環部材
403 外側側方表面
404 プランジャーサポートウィング
405 内側側方表面
406 側方部分
408 底部部分
410 プランジャー脚部構成要素
500 上側プランジャー構成要素
501 プランジャーヘッド部材
503 プランジャー本体部部材
505 中央環部分
507 中間環部分
509 脚部分
511 ベントチャネル
513 環溝部
515 Oリング溝部
516 第1の端部
517 環凸部
518 第2の端部
521 ブリッジコネクター
522 開口部
523 第1の端部
525 上部表面
527 側方表面
528 中央ボア
529 アパーチャー
531 Oリング
602 容器構成要素
604 サンプル分配環部材
605 支持ビーム
606 バルブサポート環部材
608 バルブ構成要素
610 フィルターサポート本体部部材
612 カプセル抽出本体部部材
616 フィルター構成要素
618 チューブ構成要素
620 ノッチ
622 ノッチ
623 パイプ部材
624 カプセル構成要素
630 第1の垂直方向のリッジ部材
632 第2の垂直方向のリッジ部材
634 下側プランジャー構成要素
640 上側プランジャー構成要素
641 内側表面
642 中間部分
644 パイプ部材
646 凹み部分
650 キャップ構成要素
652 Oリング
660 組み立てられたエアロゾル収集デバイス
701 デバイス本体部
703 上側プランジャー構成要素
705 サンプル移送アダプター
707 チューブ構成要素
709 カプセル構成要素
713 フィルター構成要素
715 キャップ構成要素
716 緩衝液
717 抽出カートリッジ
719 ロック構成要素
730 容器構成要素
733 下側プランジャー構成要素
777 矢印
800 エアロゾル収集デバイス
810 マスク構成要素
811 フェイシャルインターフェース部材
812 マスク外部シェル
813 マスク内部キャビティー
814 サンプリングチャネル
815 マスクベンチレーション表面
816 サンプリング導管
818 サンプル出口部
820 デバイス本体部
1215 マスク排出表面
1226 外部表面
1230 ベンチレーション開口部
1300 エアロゾル収集デバイス
1310 サンプリングトンネル
1311 サンプル入口部
1312 サンプリングトンネル本体部
1315 サンプリングトンネルベンチレーション表面
1320 デバイス本体部
1326 外部表面
1330 アダプターベンチレーション開口部
1400 エアロゾル収集デバイス
1410 サンプリングフード
1411 サンプル入口部
1412 フードカバー
1413 フード内部キャビティー
1414 サンプリングチャネル
1415 フードカバーシール表面
1416 サンプリングチャネル出口部
1417 サンプリングフード出口部
1420 デバイス本体部
1426 外部表面
1500 カプセル構成要素
1501 ホルダー部材
1503 キャップ部材
1505 底部表面
1507 ハンドル部分
1509 本体部部分
1511 開口部
1602 カプセル抽出本体部部材
1604 上部表面
1606 突出部
1701 カプセル構成要素
1703 カプセル抽出本体部部材
1705 突出部
1707 キャップ部材
1709 空気ギャップ
1711 容器構成要素
1713 内側側方表面
1715 第1の垂直方向のリッジ部材
1717 第2の垂直方向のリッジ部材
1719 ハンドル部分
1721 水平方向のリッジ部材
1801 カプセル構成要素
1803 上側プランジャー構成要素
1805 カプセル抽出本体部部材
1807 ホルダー部材
1809 キャップ部材
1811 空気ギャップ
1813 突出部
1900 エアロゾル収集デバイス
1901 第1の垂直方向のリッジ部材
1902 カプセル構成要素
1903 第2の垂直方向のリッジ部材
1904 カプセル抽出本体部部材
1905 カプセル構成要素
1907 脚部分
1909 内側側方表面
1911 上側プランジャー構成要素
2000 エアロゾル収集デバイス
2002 フィルター構成要素
2004 カプセル抽出本体部部材
2006 カプセル構成要素
2008 上側プランジャー構成要素
2101 上側プランジャー構成要素
2103 カプセル構成要素
2105 第1の垂直方向のリッジ部材
2107 第2の垂直方向のリッジ部材
2109 内側側方表面
2111 脚部分
2202 垂直方向のロックリッジ部材
2204 垂直方向のストップリッジ部材
2206 水平方向のリッジ部材
2208 内側側方表面
2301 脚部分
2303 上側プランジャー構成要素
2305 垂直方向のロックリッジ部材
2307 垂直方向のストップリッジ部材
2400 エアロゾル収集デバイス
2401 上側プランジャー構成要素
2403 脚部分
2405 垂直方向のストップリッジ部材
2407 プランジャーサポートウィング
2409 下側プランジャー構成要素
2501 上側プランジャー構成要素
2503 チューブ構成要素
2505 パイプ部材
2507 中央環部分
2509 中間環部分
2511 ギャップ
2513 ベントブラフ環部材
2515 開口部
2600 エアロゾル収集デバイス
2602 上側プランジャー構成要素
2604 チューブ構成要素
2605 ベントブラフ環部材
2606 中央環部分
2608 中間環部分
2610 プランジャーヘッド部材
2612 中央ボア
2614 パイプ部材
2616 バルブ構成要素
2618 バルブサポート環部材
2620 矢印
2622 フィルター構成要素
2624 矢印
2630 下側プランジャー構成要素
2631 シーリングリッジ
2700 上側プランジャー構成要素
2701 開口部
2703 中央ボア
2705 プランジャーヘッド部材
2707 プランジャー本体部部材
2709 チューブ部材
2711 矢印
2713 中間環部分
2715 中央環部分
2717 アパーチャー
2719 開口部
2721 フィルター
2723 矢印
2802 中央環部分
2804 中間環部分
2806 ベントブラフ環部材
2808 シーリングリッジ
2810 開口部
2820 パイプ部材
2900 エアロゾル収集デバイス
2901 下側プランジャー構成要素
2903 フィルター構成要素
2905 上側プランジャー構成要素
2907 チューブ構成要素
2909 バルブ構成要素
2911 パイプ部材
2913 中央環部分
2915 シーリングリッジ
2917 ベントブラフ環部材
3005 フィルター構成要素
3007 上側プランジャー構成要素
3011 中央ボア
3017A 中央通路
3017B 中央通路
3018 バルブ構成要素
3019 開環
3020 エアロゾル収集デバイス
3021 呼気分析計チャンバー
3023 サンプル分配環部材
3024 バルブサポート環部材
3025 サンプル分配環部材側壁部
3026 デバイス本体部
3027 ベントチャネル
3030 孔部
3031 出口部
3050 チューブ構成要素
3127 フィルターサポート本体部部材
3205 フィルター構成要素
3217B 中央通路
3220 エアロゾル収集デバイス
3223 サンプル分配環部材
3224 バルブサポート環部材
3226 デバイス本体部
3240 観察オリフィス
3240A 観察オリフィス
3240B 観察オリフィス
3320 エアロゾル収集デバイス
3326 デバイス本体部
図1A
図1B
図1C
図2A
図2B
図2C
図2D
図3
図4
図5A
図5B
図5C
図5D
図5E
図5F
図5G
図6A
図6B
図6C
図6D
図6E
図6F
図6G
図6H
図6I
図6J
図7A
図7B
図7C
図7D
図7E
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15A
図15B
図15C
図15D
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26A
図26B
図26C
図27A
図27B
図28
図29A
図29B
図30
図31
図32A
図32B
図32C
図33
図34
図35
図36
【外国語明細書】