(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022074115
(43)【公開日】2022-05-17
(54)【発明の名称】モビリティを処理する装置及び方法
(51)【国際特許分類】
H04W 36/00 20090101AFI20220510BHJP
H04W 8/08 20090101ALI20220510BHJP
H04W 84/06 20090101ALI20220510BHJP
【FI】
H04W36/00
H04W8/08
H04W84/06
【審査請求】有
【請求項の数】25
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021177387
(22)【出願日】2021-10-29
(31)【優先権主張番号】63/107,453
(32)【優先日】2020-10-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/511,591
(32)【優先日】2021-10-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】509352749
【氏名又は名称】宏碁股▲分▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ACER INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】鄭 靜紋
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD57
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE24
5K067JJ39
(57)【要約】
【課題】モビリティを処理する装置及び方法を提供する。
【解決手段】 基地局のセルに関して通信装置のモビリティを処理する方法。この方法は、通信装置のためのプロキシセルを構成するステップと;プロキシセル及び少なくとも1つの候補セルの情報を含むモビリティ構成を通信装置に送信するステップと;を含み、プロキシセルは、ユーザプレーンの情報、制御プレーンの情報、又は通信装置に関連するデータを格納する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基地局(BS)のセルに関して通信装置のモビリティを処理する方法であって、当該方法は、
通信装置のためのプロキシセルを構成するステップ(402)と、
前記プロキシセル及び少なくとも1つの候補セルの情報を含むモビリティ構成を前記通信装置に送信するステップ(404)と、を含み、
前記プロキシセルは、ユーザプレーンの情報、制御プレーンの情報、又は前記通信装置に関連するデータを格納する、ことを特徴とする、
方法。
【請求項2】
前記プロキシセルに格納された前記通信装置に関する情報は、前記通信装置の前記モビリティを処理するために、前記プロキシセル以外の少なくとも1つのセルによってアクセスされる、ことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記セルは非地上ネットワーク(NTN)セルを含む、又は前記セルは、前記プロキシセルの前記情報を前記少なくとも1つの候補セルに送信することによって、前記少なくとも1つの候補セルに対して前記通信装置の前記プロキシセルを構成する、ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
認証情報を前記少なくとも1つの候補セルに送信するステップをさらに含み、
前記認証情報は、前記通信装置を認証するためのものである、ことを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記セルは、該セルと前記少なくとも1つの候補セルとの間で共有される前記プロキシセルの前記情報を予め構成することによって、前記少なくとも1つの候補セルに対して前記通信装置の前記プロキシセルを構成する、ことを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
第1の指標を前記少なくとも1つの候補セルに送信するステップをさらに含み、
前記第1の指標は、前記通信装置がモビリティ手順を実行することを示し、前記通信装置の前記セルは、前記通信装置が前記モビリティ手順を実行する前に、NTNセルを含む、ことを特徴とする、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記プロキシセルは、前記BSの第1のセル、第2のBSの第2のセル、又は無線アクセスネットワークの機能要素を含む、ことを特徴とする、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記ユーザプレーンの前記情報、前記制御プレーンの前記情報、又は前記通信装置に関連する前記データを前記プロキシセルに送信するステップをさらに含む、ことを特徴とする、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記モビリティ構成は無線リソース制御(RRC)メッセージによって送信される、又は前記モビリティ構成は前記少なくとも1つの候補セルの構成を含む、ことを特徴とする、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記プロキシセルの前記情報には前記プロキシセルのアイデンティティ(ID)が含まれる、又は前記プロキシセルの前記情報には、前記プロキシセルが前記通信装置のモビリティ手順についてサポートされていることを示す第2の指標が含まれる、ことを特徴とする、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記セルには前記通信装置のソースセルが含まれる、又は前記セルには前記通信装置のサービングセルが含まれる、ことを特徴とする、請求項1乃至10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
モビリティを処理するための通信装置(30)であって、当該通信装置は、
少なくとも1つの記憶装置(310)と、
該少なくとも1つの記憶装置に結合された少なくとも1つの処理回路(300)と、を含み、
前記少なくとも1つの記憶装置は命令を記憶し、前記少なくとも1つの処理回路は、
基地局(BS)のセルからプロキシセル及び少なくとも1つの候補セルの情報を含むモビリティ構成を受信すること(502)、
前記モビリティ構成に従って、前記セルを第1のターゲットセルに変更するためのモビリティ手順を実行すること(504)、
前記モビリティ構成に従って、前記第1のターゲットセルが前記少なくとも1つの候補セルのうちの1つであるかどうかの決定を行うこと(506)、及び
該決定に従って、第1の接続確立メッセージを前記第1のターゲットセルに送信すること(508)、を行う命令を実行するように構成される、
通信装置。
【請求項13】
前記第1の接続確立メッセージには、前記セルの物理セルID(PCI)、前記セルの情報、及び前記プロキシセルのIDのうちの少なくとも1つが含まれる、ことを特徴とする、請求項12に記載の通信装置。
【請求項14】
前記セルの前記情報には、非地上ネットワーク(NTN)モビリティ指標、前記セルの公衆陸上移動体ネットワーク(PLMN)ID、前記セルのグローバルセルID(GCI)、又は前記セルの周波数IDが含まれる、ことを特徴とする、請求項13に記載の通信装置。
【請求項15】
前記第1の接続確立メッセージには、前記セルの前記PCIが含まれ、前記決定には、前記第1のターゲットセルが前記少なくとも1つの候補セルのうちの1つであることが含まれる、ことを特徴とする、請求項13に記載の通信装置。
【請求項16】
前記第1の接続確立メッセージには、前記プロキシセルの前記IDが含まれ、前記プロキシセルの前記IDは、前記少なくとも1つの候補セルに含まれる少なくとも1つのセルIDのうちの1つであり、前記モビリティ構成に含まれるインジケータによって前記セルによって示される、ことを特徴とする、請求項15に記載の通信装置。
【請求項17】
前記第1の接続確立メッセージには、前記プロキシセルの前記ID、前記セルの前記PCI、及び前記セルの前記情報が含まれ、前記決定には、前記第1のターゲットセルが前記少なくとも1つの候補セルのうちの1つではないことが含まれる、ことを特徴とする、請求項13に記載の通信装置。
【請求項18】
前記通信装置は、前記プロキシセルのIDが、第1の順位の、前記少なくとも1つの候補セルのIDであると決定する、ことを特徴とする、請求項17に記載の通信装置。
【請求項19】
前記第1の接続確立メッセージには、前記セル内の前記通信装置のセル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)が含まれる、又は前記第1の接続確立メッセージには、前記モビリティ構成に前記セルによって構成された前記通信装置の認証情報が含まれる、ことを特徴とする、請求項12乃至18のいずれか一項に記載の通信装置。
【請求項20】
前記通信装置の前記認証情報には、メッセージ認証コードインテグリティ(MAC-I)又は該MAC-Iの一部が含まれる、ことを特徴とする、請求項19に記載の通信装置。
【請求項21】
前記命令は、
前記第1の接続確立メッセージの送信が失敗したと決定されるときに、前記モビリティ構成に従って第2のターゲットセルを決定させること、及び
第2の接続確立メッセージを前記第2のターゲットセルに送信させること、をさらに含むことを特徴とする、請求項13に記載の通信装置。
【請求項22】
前記第2の接続確立メッセージは、前記プロキシセルの前記ID、前記セルの前記PCI、及び前記セルの前記情報を含む、ことを特徴とする、請求項21に記載の通信装置。
【請求項23】
前記モビリティ構成は無線リソース制御(RRC)メッセージによって送信される、又は前記モビリティ構成は前記少なくとも1つの候補セルの構成を含む、ことを特徴とする、請求項12乃至22のいずれか一項に記載の通信装置。
【請求項24】
前記プロキシセルの情報は、前記プロキシセルが前記通信装置に対してサポートされていることを示す指標を含む、ことを特徴とする、請求項12乃至23のいずれか一項に記載の通信装置。
【請求項25】
前記セルは前記通信装置のソースセルを含む、又は前記セルは前記通信装置のサービングセルを含む、ことを特徴とする、請求項12乃至24のいずれか一項に記載の通信装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モビリティ(mobility:移動性)を処理する装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ソースBSのソースセルは、第1のターゲットBSの第1のターゲットセルへのユーザ機器(UE)のモビリティ手順を開始するのを決定することができる。しかしながら、ソースBSと第1のターゲットBSとの間には長い距離がある場合がある。従って、第1のターゲットBSの第1のターゲットセルが、ソースBSのソースセルからUEのデータを取得(retrieve:検索)しようとする場合に、伝送遅延は、長い距離に起因する可能性がある。こうして、ソースセルと第1のターゲットセルとの間のUEのモビリティ手順は、非効率的に実行され得る。
【0003】
さらに、UEがソースBSのソースセルによって少なくとも1つの候補セルで構成される場合に、UEは、例えば、隣接セルの測定信号強度及び/又は信号品質に基づいて、第2のターゲットBSの第2のターゲットセルを決定し、第2のターゲットセルに対してモビリティ手順を実行することができる。第2のターゲットセルは、少なくとも1つの候補セルのうちの1つではない可能性がある。
【0004】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)規格は、非地上ネットワーク(NTN)と第5世代(5G)の新しい無線(new radio)アクセスネットワーク(5G-NR)に準拠するUEとの間の通信を指定する。NTNは、地上ネットワーク(TN)とは対照的に、衛星、無人航空機(UAS)アクセスノード、成層圏プラットフォームステーション(HAPS)等のNTNノードで実装される。NTNセルは、地上の広範囲の領域をカバーし得る衛星ビームフットプリントカバレッジ(すなわち、地上での衛星ビームのカバレッジ)の1つ又は複数によってサービス提供を受け得る。
【0005】
NTNセルのカバレッジは、TNセルのカバレッジよりもはるかに大きい場合があり、NTNセルと重複する複数のTNセルは、同じセルアイデンティティ(ID)を使用する場合がある、又は、NTNとTNとの間にモビリティがある場合に、ターゲットセルのセルID及びソースセルのセルIDを再利用する場合もある。
【0006】
第2のターゲットセルがソースセルによって構成された候補セルのうちの1つである場合に、第2のターゲットセルは、ソースセル及びターゲットセルのセルIDが再利用されても、ソースセルを一意に識別することができる。しかしながら、第2のターゲットセルが、UEによって決定され、ソースセルによって構成された候補セルのうちの1つではない場合に、セルIDが複数のセルによって使用される場合に、第2のターゲットセルは、ソースセルを一意に識別できない可能性がある。
【0007】
従って、第2のターゲットセルは、ソースセルを一意に識別しない可能性がある。こうして、ソースセルと第2のターゲットセルとの間のUEのモビリティ手順は、適切に実行されない可能性がある。
【0008】
こうして、モビリティをどのように処理するかは、解決すべき重要な問題である。
【発明の概要】
【0009】
従って、本発明は、上記の問題を解決するために、モビリティを処理するための方法及び関連する通信装置を提供する。
【0010】
これは、以下の独立請求項に従ってモビリティを処理するための方法及び通信装置によって達成される。従属請求項は、対応する更なる開発及び改善に関係している。
【0011】
以下の詳細な説明からより明確に理解されるように、基地局のセルに関して通信装置のモビリティを処理する方法が特許請求される。この方法は、通信装置のためのプロキシセルを構成するステップと;プロキシセル及び少なくとも1つの候補セルの情報を含むモビリティ構成を通信装置に送信するステップと;を含み、プロキシセルは、ユーザプレーンの情報、制御プレーンの情報、又は通信装置に関連するデータを格納する。
【0012】
モビリティを処理するための通信装置が特許請求される。この通信装置は、少なくとも1つの記憶装置と、少なくとも1つの記憶装置に結合された少なくとも1つの処理回路とを含み、少なくとも1つの記憶装置は命令を記憶し、少なくとも1つの処理回路は、基地局(BS)のセルからプロキシセル及び少なくとも1つの候補セルの情報を含むモビリティ構成を受信すること;モビリティ構成に従ってセルを第1のターゲットセルに変更するためのモビリティ手順を実行すること;モビリティ構成に従って、第1のターゲットセルが少なくとも1つの候補セルのうちの1つであるかどうかの決定を行うこと;及び、決定に従って、第1の接続確立メッセージを第1のターゲットセルに送信すること;を行う命令を実行するように構成される。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明の一例によるワイヤレス通信システムの概略図である。
【
図2】本発明の一例によるワイヤレス通信システムの概略図である。
【
図3】本発明の一例による通信装置の概略図である。
【
図4】本発明の一例によるプロセスのフローチャートである。
【
図5】本発明の一例によるプロセスのフローチャートである。
【
図6】本発明の一例によるプロセスの概略フローチャートである。
【
図7】本発明の一例によるプロセスの概略フローチャートである。
【
図8】本発明の一例によるプロセスの概略フローチャートである。
【
図9】本発明の一例によるプロセスの概略フローチャートである。
【
図10】本発明の一例によるプロセスの概略フローチャートである。
【
図11】本発明の一例によるプロセスの概略フローチャートである。
【
図12】本発明の一例によるプロセスの概略フローチャートである。
【
図13】本発明の一例によるプロセスの概略フローチャートである。
【
図14】本発明の一例によるプロセスの概略フローチャートである。
【
図15】本発明の一例によるプロセスの概略フローチャートである。
【
図16】本発明の一例によるプロセスの概略フローチャートである。
【
図17】本発明の一例によるプロセスの概略フローチャートである。
【
図18】本発明の一例によるプロセスの概略フローチャートである。
【
図19】本発明の一例によるプロセスの概略フローチャートである。
【
図20】本発明の一例によるプロセスの概略フローチャートである。
【
図21】本発明の一例によるプロセスの概略フローチャートである。
【
図22】本発明の一例によるプロセスの概略フローチャートである。
【
図23】本発明の一例によるプロセスの概略フローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1は、本発明の一例によるワイヤレス通信システム10の概略図である。ワイヤレス通信システム10は、簡潔に言えば、ソース基地局(BS)、ターゲットBS、及び通信装置から構成される。ソースBSのカバレッジ領域は、ソースセルを含み得る。ソースBS及び通信装置は、ソースセルを介して互いに通信することができる。ターゲットBSのカバレッジ領域は、ターゲットセルを含み得る。ターゲットBS及び通信装置は、ターゲットセルを介して互いに通信することができる。ソースBSのカバレッジ領域及びターゲットBSのカバレッジ領域は、(例えば、部分的又は完全に)重複する場合がある。
【0015】
図1では、ソースセルの一部がターゲットセルと重複している。通信装置は、移動方向に従ってソースセルからターゲットセルに移動する。ソースBSのソースセルは、ネットワーク構成、通信装置の優先度(preference)、通信装置の測定レポート、又は通信装置の位置に従って、通信装置をターゲットBSのターゲットセルにハンドオーバすることができる。ネットワーク構成は、動作ポリシーに従って(例えば、動作ポリシーを使用して)決定することができる。通信装置の優先度は、通信装置の能力パラメータで示され得る。通信装置の測定レポートは、通信装置によって生成(例えば、計算)され、通信装置から取得され得る。通信装置の位置は、通信装置の位置情報レポートに従って(例えば、位置情報レポートを使用して)取得することができる。
【0016】
図1では、ソースセル、ソースBS、ターゲットセル、ターゲットBS、及び通信装置は、ワイヤレス通信システム10の構造を説明するために単に利用されている。実際には、ソースBS及びターゲットBSは、地上ネットワーク(TN)に属し得る。TNは、ユニバーサル移動通信システム(UMTS)内の少なくとも1つのノードB(NB)を含むユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(UTRAN)、ロングタームエボリューション(LTE)システム、LTE-Advanced(LTE-A)システム、LTE-Aシステムの進化型等内の少なくとも1つの進化型NB(eNB)及び/又は少なくとも1つの中継ノードを含む進化型UTRAN(E-UTRAN)、又は少なくとも1つの次世代ノードB(gNB)及び/又は少なくとも1つの第5世代(5G)BSを含む次世代無線アクセスネットワーク(NG-RAN)を含み得る。すなわち、通信装置は、移動方向に従って、TN BSのカバレッジ領域(すなわち、ソースBSがTN BSである)からTN BSのカバレッジ領域(すなわち、ターゲットBSがTN BSである)に移動する。TN BSのカバレッジ領域同士の間の距離は、約3キロメートル(km)(例えば、3km以上)であり得る。
【0017】
ソースBS及びターゲットBSは、非地上ネットワーク(NTN)に属し得る。NTNには、ソースBSから(衛星信号トランシーバを介して)受信した信号を転送する又はソースBSによって生成された信号を通信装置に送信するか、或いは通信装置から受信したワイヤレス信号を(衛星信号トランシーバを介して)ソースBSに転送/送信するために、中継ノード又はBSの機能コンポーネントに乗り出した(embarked)キャリアとして機能する、対地同期赤道軌道(GEO)、地球中軌道(MEO)、又は地球低軌道(LEO)上の衛星が含まれ得る。すなわち、通信装置は、移動方向に従って、NTN BSの第1のNTNセルのカバレッジ領域(すなわち、ソースBSがNTN BSである)から、NTN BSの第2のNTNセルのカバレッジ領域(すなわち、ターゲットBSがNTN BSである)に移動する。
【0018】
ソースBSはTNに属し得、ターゲットBSはNTNに属し得る。すなわち、通信装置は、移動方向に従って、TN BSの第1のセルのカバレッジ領域(すなわち、ソースBSがTN BSである)から、NTN BSの第2のセルのカバレッジ領域(すなわち、ターゲットBSがNTN BSである)に移動する。
【0019】
ソースBSはNTNに属し得、ターゲットBSはTNに属し得る。すなわち、通信装置は、移動方向に従って、NTN BSの第1のセルのカバレッジ領域(すなわち、ソースBSがNTN BSである)から、TN BSの第2のセルのカバレッジ領域(すなわち、ターゲットBSがTN BSである)に移動する。NTNセルのカバレッジ領域の直径は、数十~数百キロメートル(km)(例えば、約30~200km)の範囲であり得る。
【0020】
図2は、本発明の一例によるワイヤレス通信システム20の概略図である。ワイヤレス通信システム20は、
図1のワイヤレス通信システム10に適用することができる。ワイヤレス通信システム20は、簡潔に言えば、ソースBS、インターフェイス、衛星信号トランシーバ、衛星、ターゲットBS、及び通信装置から構成される。ソースBSのカバレッジ領域は、ソースセルを含み得る。ソースBSはNTN BSであり得、ソースセルはNTNセルであり得る。ソースBS及び通信装置は、ソースセル、衛星信号トランシーバ、インターフェイス、及び衛星を介して互いに通信することができる。ターゲットBSのカバレッジ領域は、ターゲットセルを含み得る。ターゲットBSはTN BSであり得、ターゲットセルはTNセルであり得る。ターゲットBS及び通信装置は、ターゲットセルを介して互いに通信することができる。ソースBSのカバレッジ領域及びターゲットBSのカバレッジ領域は、(例えば、部分的又は完全に)重複する場合がある。
【0021】
図2では、ソースセルはターゲットセルと重複している。通信装置は、移動方向に従ってソースセルからターゲットセルに移動する。ソースBSは、ネットワーク構成、通信装置の優先度、通信装置の測定レポート、又は通信装置の位置に従って、通信装置をターゲットBSにハンドオーバすることができる。
【0022】
通信装置は、ユーザ機器(UE)、低コスト装置(例えば、マシンタイプ通信(MTC)装置)、装置間(D2D)通信装置、狭帯域モノのインターネット(IoT)(NB-IoT)、携帯電話、ラップトップ、タブレットコンピュータ、電子書籍、ポータブルコンピュータシステム、又はそれらの組合せであり得る。さらに、ソースBS、ターゲットBS、及び通信装置のそれぞれは、方向(すなわち、送信方向)に応じて送信機又は受信機と見なすことができる。例えば、アップリンク(UL)の場合に、通信装置は送信機であり、ソースBS及びターゲットBSのそれぞれが受信機である。ダウンリンク(DL)の場合に、ソースBS及びターゲットBSのそれぞれが送信機であり、通信装置は受信機である。
【0023】
図3は、本発明の一例による通信装置30の概略図である。通信装置30は、
図1及び
図2に示される通信装置、ソースBS、ターゲットBS、インターフェイス、衛星信号トランシーバ、又は衛星のいずれかであり得、ここでは限定されない。通信装置30は、マイクロプロセッサ又は特定用途向け集積回路(ASIC)等の少なくとも1つの処理回路300、少なくとも1つの記憶装置310、及び少なくとも1つの通信インターフェイス装置320を含み得る。少なくとも1つの記憶装置310は、少なくとも1つの処理回路300によってアクセス及び実行されるプログラムコード314を格納し得る任意のデータ記憶装置であり得る。少なくとも1つの記憶装置310の例には、加入者識別(ID)モジュール(SIM)、読み取り専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスクROM(DVD-ROM)、Blu-ray(登録商標)ディスクROM(BD-ROM)、磁気テープ、ハードディスク、光データ記憶装置、不揮発性記憶装置、非一時的なコンピュータ可読媒体(例えば、有形媒体)等が含まれるが、これらに限定されるものではない。少なくとも1つの通信インターフェイス装置320は、好ましくは、少なくとも1つのトランシーバであり、少なくとも1つの処理回路300の処理結果に従って信号(例えば、データ、メッセージ及び/又はパケット)の送受信に使用される。
【0024】
図4は、本発明の一例によるプロセス40のフローチャートである。プロセス40は、通信装置(例えば、
図1及び
図2に示される通信装置)のモビリティ(mobility:移動性)を処理するために、BSのセル(例えば、
図1及び
図2に示されるソースBSのソースセル)において利用され得る。通信装置はそのセルに接続され得る。プロセス40は、プログラムコード314にコンパイルされ得、以下のステップを含む:
ステップ400:開始する。
ステップ402:通信装置のためのプロキシセルを構成する。
ステップ404:プロキシセル及び少なくとも1つの候補セルの情報を含むモビリティ構成を通信装置に送信し、プロキシセルは、ユーザプレーンの情報、制御プレーンの情報、又は通信装置に関連するデータを格納する。
ステップ406:終了する。
【0025】
プロセス40によれば、そのセルは、通信装置のためのプロキシセルを(例えば、少なくとも1つの候補セル又は通信装置に対して)構成することができる。セルは、プロキシセル及び少なくとも1つの候補セルの情報を含むモビリティ構成を通信装置に送信し、通信装置は、通信装置のサービングセルを変更(例えば、サービングセルへの接続からBSの別のセル又は別のBSへの接続に変更)することができる。プロキシセルは、ユーザプレーンの情報、制御プレーンの情報、又は通信装置に関連するデータを格納することができる。すなわち、少なくとも1つの候補セルはプロキシセルの情報を取得する。従って、少なくとも1つの候補セルは、プロキシセルから通信装置のデータを取得することができ、少なくとも1つの候補セルが通信装置のデータを取得しようとするときに、そのセルから通信装置のデータを取得する必要がない場合がある。こうして、セルとの長距離に起因する伝送遅延は、それに応じて減少する。
【0026】
プロセス40の実現化は、上記の説明に限定されない。以下の例は、プロセス40を実現するために適用され得る。
【0027】
一例では、セルは、通信装置のサービングセルを含み得る(例えば、このサービングセルであり得る)。
【0028】
一例では、BSは、少なくとも1つの候補セルに対してプロキシセルを構成し、プロキシセルの情報(例えば、ID)を含むモビリティ構成を、(例えば、BSによって制御されるか又は提供される)セルを介して通信装置に送信することができる。一例では、モビリティ構成は、通信装置のサービングセルのIDを含み得る。一例では、少なくとも1つの候補セルは、例えば、ネットワーク構成、通信装置の優先度、通信装置の測定レポート、又は通信装置の位置に応じて、通信装置がサービングセルとの接続を確立し、サービングセルを変更するために、セルによって決定され得る。モビリティ構成は、少なくとも1つの候補セルの情報を含み得る。一例では、少なくとも1つの候補セルは、同じBS又は異なるBSに属し得る。同じBS又は異なるBSには、ターゲットBSの隣接BSが含まれ得る。
【0029】
一例では、モビリティは、ハンドオーバを含み得る。セルは、モビリティ構成に従って通信装置に対して候補セルを構成し、通信装置は、モビリティ手順を実行してサービングセルを変更し、候補セルとの接続を確立することができる。通信装置がモビリティ手順を実行してサービングセルとの接続を確立し且つサービングセルを変更するターゲットセルは、候補セルであり得る。一例では、モビリティは、構成された実行条件が満たされたときに実行される(例えば、行われる、開始される)モビリティ手順である条件付きハンドオーバ(CHO)を含み得る。セルは、通信装置に対して少なくとも1つの候補セルを構成し、通信装置は、少なくとも1つの候補セルとのCHOを実行することができる。通信装置は、現在認識している無線状態に従ってターゲットセルを選択し、ターゲットセルとのモビリティ手順を実行することによって、CHOを実行することができる。ターゲットセルは、少なくとも1つの候補セルのうちのいずれか1つであってもなくてもよい。現在認識している無線状態には、少なくとも1つの候補セルの参照シンボル受信電力(RSRP)、ターゲットセルのRSRP、ソースセルのRSRP、無線状態を含み得るか、又は少なくとも1つの候補セルの参照シンボル受信品質(RSRQ)、ターゲットセルのRSRQ、又はソースセルのRSRPが含まれ得る。
【0030】
一例では、通信装置に関する(のための)プロキシセルに格納された情報は、通信装置のモビリティを処理するために、プロキシセル以外の少なくとも1つのセル(例えば、候補セルのうちの少なくとも1つ)によってアクセスされ得る。一例では、セルは、NTNセルを含み得る。
【0031】
一例では、セルは、プロキシセルの情報を少なくとも1つの候補セルに送信することによって、通信装置に関するプロキシセルを少なくとも1つの候補セルに対して構成することができる。
【0032】
一例では、セルは、認証情報を少なくとも1つの候補セルに送信することができ、認証情報は、通信装置を認証するためのものである。認証情報は、セルの物理セルID(PCI)、セルのセルグローバルID(CGI)、通信装置のセルによって構成された通信装置のID、ターゲットセルによって構成された通信装置のID、又はセル、ターゲットセル、及び通信装置のアイデンティティ(ID)のうちの少なくとも1つを使用して計算された数値を含み得る。
【0033】
一例では、セルは、セル及び少なくとも1つの候補セルの間で共有されるプロキシセルの情報を予め構成することによって、通信装置に関するプロキシセルを少なくとも1つの候補セルに対して構成することができる。一例では、セルは、プロキシセルの情報を少なくとも1つの候補セルと共有することによって、通信装置に関するプロキシセルを少なくとも1つの候補セルに対して構成することができる。つまり、プロキシセルは、セルの共有情報として予め構成されている。プロキシセルの情報の共有は、例えば、運用管理及び保守(OAM)シグナリングを介して5G CNのコアネットワーク(CN)機能である、例えばCNによって構成され得るか、又は5G CNと無線アクセスネットワーク(RAN)との間のインターフェイスを介した情報交換によって5G CNのCN機能によって構成され得るか、又はセル間情報交換を介してセルによって構成され得る。
【0034】
一例では、セルは、少なくとも1つの候補セルに指標を送信することができ、この指標は、通信装置がモビリティ手順を実行する(例えば、通信装置との接続を確立し、通信装置のセルを変更する)ことを示す。通信装置のセルは、通信装置がモビリティ手順を実行する前に、NTNセルを含み得る(例えば、NTNセルであり得る)。指標には、NTNからTNへのモビリティ指標、NTNからNTNへのモビリティ指標、TNからNTNへのモビリティ指標、又はTNからTNへのモビリティ指標が含まれ得る。
【0035】
一例では、プロキシセルは、セルによって決定され得る(例えば、選択され得る)。セルは、モビリティ構成を通信装置に送信する前に、プロキシセルを決定することができる。一例では、プロキシセルは、BSの第1のセル(すなわち、プロキシセルが属するBS及びセルが属するBSが同じBSである)、第2のBSの第2のセル、又はRANの機能要素を含み得る(例えば、これらのいずれかであり得る)。
【0036】
一例では、セルは、ユーザプレーンの情報、制御プレーンの情報、又は通信装置に関連するデータをプロキシセルに送信することができる。セルとプロキシセルとの間の送信は、セル間又はgNB間インターフェイス(例えば、Xnインターフェイス)を介して実行され得る。すなわち、プロキシセルは、他のBS又はセルにサービスを提供することができ、通信装置にサービスを提供しないようにすることができる。
【0037】
一例では、モビリティ構成は、無線リソース制御(RRC)接続再構成メッセージを含み得る(例えば、この再構成メッセージであり得る)。一例では、モビリティ構成は、RRC再構成メッセージによって(例えば、このメッセージを介して又は内で)送信され得る。一例では、モビリティ構成は、少なくとも1つの候補セルの構成を含み得る。
【0038】
一例では、プロキシセルの情報には、プロキシセルのIDが含まれ得る。プロキシセルのIDは、プロキシセルのネットワークアドレス(例えば、インターネットプロトコル(IP)アドレス)、プロキシセルのトンネルエンドポイント識別子(TEID)、又はプロキシセルのグローバルセルID(GCI)であり得る。一例では、プロキシセルの情報は、プロキシセルが通信装置のモビリティのためにサポートされている(例えば、適用されている)ことを示す指標を含み得る。
【0039】
図5は、本発明の一例によるプロセス50のフローチャートである。プロセス50は、通信装置(例えば、
図1及び
図2に示される通信装置)において、通信装置のモビリティを処理するために利用され得る。プロセス50は、プログラムコード314にコンパイルされ得、以下のステップを含む。
ステップ500:開始する。
ステップ502:BS(例えば、
図1及び
図2に示されるソースBS)のセル(例えば、
図1及び
図2に示されるソースセル)からプロキシセルの情報を含むモビリティ構成を受信する。
ステップ504:モビリティ構成に従って、セルを第1のターゲットセル(例えば、
図1及び
図2に示されるターゲットセル)に変更するモビリティ手順を実行する。
ステップ506:モビリティ構成に従って、第1のターゲットセルが少なくとも1つの候補セルのうちの1つであるかどうかの決定を行う。
ステップ508:決定に従って、第1の接続確立メッセージを第1のターゲットセルに送信し、第1のターゲットセルはプロキシセルと通信する。
ステップ510:終了する。
【0040】
プロセス50によれば、通信装置は、BSのセルからプロキシセルの情報(例えば、ID、構成)を含むモビリティ構成を受信することができる。通信装置は、モビリティ構成に従って、セルを第1のターゲットセルに変更する(例えば、セルへの接続から第1のターゲットセルへの接続に変更する)ためのモビリティ手順を実行することができる。通信装置は、モビリティ構成に従って、第1のターゲットセルが少なくとも1つの候補セルのうちの1つであるかどうかの決定を行うことができる。通信装置は、決定に従って、第1の接続確立メッセージを第1のターゲットセルに送信し、第1のターゲットセルは、プロキシセルと通信することができる。すなわち、通信装置はプロキシセルの情報を取得する。通信装置は、プロキシセルの情報を第1のターゲットセルに提供し、第1のターゲットセルは、プロキシセルからUEのデータを取得することができる。第1のターゲットは、プロキシセルから通信装置の情報(例えば、制御プレーン構成情報、ユーザプレーン構成情報、又はユーザプレーンデータを含み得る)を取得することができ、第1のターゲットセルが通信装置の情報を取得しようとするときに、セルから通信装置の情報を取得する必要がないようにすることができる。こうして、BSとの長距離に起因する伝送遅延が減少する。
【0041】
プロセス50の実現化は、上記の説明に限定されない。以下の例は、プロセス50を実現するために適用され得る。
【0042】
一例では、セルは、BSによって制御されるか、又はBSによってサービス提供され得る。一例では、セルは、通信装置のサービングセルを含み得る(例えば、このサービングセルであり得る)。
【0043】
一例では、モビリティは、ハンドオーバを含み得る。通信装置は、モビリティ構成に従って、セルによって候補セルで構成され、通信装置は、モビリティ手順を実行して候補セルとの接続を確立し、セルを候補セルに変更することができる。通信装置がモビリティ手順を実行している第1のターゲットセルは、候補セルのうちの1つであり得る。一例では、通信装置は、モビリティ構成に従って、セルによって少なくとも1つの候補セルで構成され、通信装置は、少なくとも1つの候補セルとのモビリティ手順を実行することができる。通信装置は、現在認識している無線状態に従って第1のターゲットセルを選択し、第1のターゲットセルとのモビリティ手順を実行することによって、モビリティ手順を実行することができる。第1のターゲットセルは、少なくとも1つの候補セルのうちの1つであってもなくてもよい。現在認識している無線状態には、少なくとも1つの候補セルのRSRP、第1のターゲットセルのRSRP、セルのRSRP、少なくとも1つの候補セルのRSRQ、第1のターゲットセルのRSRQ、又はセルのRSRQが含まれ得る。
【0044】
一例では、第1の接続確立メッセージには、RRC再確立要求メッセージが含まれ得る。一例では、第1の接続確立メッセージには、セルの物理セルID(PCI)、セルの情報、及びプロキシセルのIDのうちの少なくとも1つが含まれ得る。一例では、セルの情報は、セルのCGI、NTNモビリティ指標、セルの公衆陸上移動体ネットワーク(PLMN)ID、又はセルの周波数ID(例えば、絶対無線周波数チャネル番号(ARFCN)を含み得る。セルがプロキシセルを少なくとも1つの候補セルに対して構成するときに、少なくとも1つの候補セルは、セルによってセルのID(例えば、PCI、CGI、TEID)を用いて構成され得る。通信装置が、ターゲットセルが少なくとも1つの候補セルのうちの1つではないと決定した場合に、通信装置は、ターゲットセルとセルとを区別するためのアシスタント情報(例えば、セルの情報)をターゲットセルに提供する。ターゲットセルは、セルの情報に従ってセルを一意に識別することができる。
【0045】
一例では、セルの情報は、NTNモビリティ指標、セルのPLMN ID、セルのグローバルセルID(GCI)、又はセルの周波数ID(例えば、ARFCN)を含み得る。モビリティ指標は、NTNからTNへのモビリティ指標、NTNからNTNへのモビリティ指標、TNからTNへのモビリティ指標、又はTNからNTNへのモビリティ指標を含み得る。セルのPLMN IDは、セルのNTN PLMN ID又はセルのTN PLMN IDを含み得る。セルの周波数IDには、セルのARFCNの予め構成したIDが含まれ得る。
【0046】
一例では、第1の接続確立メッセージは、セルのPCIを含み得、決定は、(例えば、決定するときに)第1のターゲットセルが少なくとも1つの候補セルのうちの1つであることを含み得る。一例では、第1の接続確立メッセージは、プロキシセルのIDを含み得、プロキシセルのIDは、少なくとも1つの候補セルに含まれる少なくとも1つのセルIDのうちの1つであり得、モビリティ構成に含まれるインジケータによりセルによって示される。第1のターゲットセルは、セルのPCIに従って通信装置を認証することができ、認証情報は通信装置によって送信される。一例では、モビリティ構成によって、プロキシセルがモビリティのためにサポートされていることが示される場合であって、プロキシセルのIDが、少なくとも1つの候補セルに含まれるセルIDのうちの1つであり、且つモビリティ構成に含まれるインジケータを用いてセルによって示される場合に、プロキシセルIDはモビリティ構成に含まれる情報要素によって明示的に提供されない。通信装置は、インジケータ付きのセルによって示される少なくとも1つの候補セルのセルIDをプロキシセルIDとして決定し、第1の接続確立メッセージにプロキシセルIDを含めることができる。
【0047】
一例では、第1の接続確立メッセージは、プロキシセルのID、セルのPCI、及びセルの情報を含み得、決定は、(例えば、決定するときに)第1のターゲットセルが少なくとも1つの候補セルのうちの1つではないことを含み得る。一例では、通信装置は、プロキシセルのIDが第1の順位の(with first order)少なくとも1つの候補セルのIDであると決定することができ、モビリティ構成によって、プロキシセルがモビリティのためにサポートされていることが示される場合に、プロキシのIDは、セルから通信装置に提供されるモビリティ構成に含まれる情報要素によって明示的に提供されない。
【0048】
一例では、第1の接続確立メッセージは、セル内の通信装置のセル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)を含み得る。一例では、第1の接続確立メッセージは、モビリティ構成においてセルによって構成される通信装置の認証情報を含み得る。一例では、通信装置の認証情報は、メッセージ認証コードインテグリティ(code-integrity:コード完全性)(MAC-I)又はショート(short)MAC-Iを含み得る。MAC-I又はショートMAC-Iは、第1のターゲットセルが通信装置の完全性を認証するために、通信装置によって生成(例えば、計算される)され得る。ショートMAC-Iは、MAC-Iの一部(例えば、最下位16ビット)を含み得る。
【0049】
一例では、通信装置は、第1の接続確立メッセージの送信が失敗したと決定したときに、モビリティ構成に従って第2のターゲットセルを決定することができる。通信装置は、第2の接続確立メッセージを第2のターゲットセルに送信することができる。
【0050】
一例では、第2の接続確立メッセージは、プロキシセルのID、セルのPCI、及びセルの情報を含み得る。
【0051】
一例では、モビリティ構成は、RRC再構成メッセージによって(例えば、RRC再構成メッセージを介して又は内で)送信され得る。一例では、ハンドオーバ構成は、少なくとも1つの候補セルの構成を含み得る。すなわち、通信装置は、モビリティ構成に従って、セルによって少なくとも1つの候補セルで構成される。
【0052】
一例では、プロキシセルの情報は、プロキシセルが通信装置のためにサポートされている(例えば、適用されている)ことを示す指標を含み得る。
【0053】
図6は、本発明の一例によるプロセス60の概略フローチャートであり、通信装置、少なくとも1つの候補セル、ターゲットセル、プロキシセル、及びソースセル等のネットワークエンティティが示されている。ネットワークエンティティの動作、メッセージ、構成は、説明を簡単にするために簡略化されているが、ここでは限定されない。プロセス60は、
図1のワイヤレス通信システム10又は
図2のワイヤレス通信システム20に適用することができる。ステップ600において、ソースセルは、プロキシセルとのプロキシセルネゴシエーション手順を実行する。ステップ601において、ソースセルは、プロキシセルIDを含むハンドオーバ要求メッセージを少なくとも1つの候補セルに送信する。つまり、ソースセルは、プロキシセルを少なくとも1つの候補セルに明示的に示す。ステップ602において、ソースセルは、ハンドオーバ要求メッセージに応答して、少なくとも1つの候補セルからハンドオーバ要求確認メッセージを受信する。ステップ603において、ソースセルは、UEコンテキストメッセージをプロキシセルに送信する。ステップ604において、ソースセルは、プロキシセルへのパケット転送を実行して、通信装置に関連するユーザプレーンパケットをプロキシセルに転送する。ステップ605において、ソースセルは、モビリティ構成を含む第1のRRCメッセージ(例えば、RRCメッセージ1)を通信装置に送信する。ステップ606において、ソースセルは、第1のRRCメッセージに応答して、通信装置から第2のRRCメッセージ(例えば、RRCメッセージ2)を受信する。ステップ607において、通信装置は、第1のRRCメッセージに従ってモビリティ評価を実行し、ターゲットセルを決定する。ステップ608において、通信装置は、モビリティ評価及びモビリティ構成に従ってモビリティ手順を開始する。ステップ609において、通信装置は、第1のRRCメッセージに従って、ターゲットセルが少なくとも1つの候補セルのうちの1つであると決定する。ステップ610において、通信装置は、決定に応答して、第3のRRCメッセージ(例えば、RRCメッセージ3)を送信する。第3のRRCメッセージは、ソースセルPCI、ソースセルによって提供される通信装置に関連するC-RNTI、及び通信装置に関連する認証情報のうちの少なくとも1つをさらに含み得る。
【0054】
ステップ611において、ターゲットセル(すなわち、少なくとも1つの候補セルのうちの1つ)は、プロキシセルに接続し、RRC再確立要求メッセージに応答して、プロキシセルのための通信装置に関連する情報を成功裏に取得する。ステップ612において、プロキシセルから通信装置に関連するパケットを取得するために、ターゲットセルは、通信装置の情報をプロキシセルに要求し、プロキシセルは、通信装置に関連するデータパケットを含む通信装置の情報をターゲットセルに転送する。つまり、ターゲットセルは、プロキシセルから通信装置のデータパケットを成功裏に取得する。ステップ613において、ターゲットセル及びソースセルは、CNエンティティ(例えば、アクセス及びモビリティ管理機能(AMF)、ユーザプレーン機能(UPF))を含むパススイッチを実行して、CNへの通信装置に関連する接続を確立し、さらに、ターゲットセルに向けたDLユーザプレーンデータ送信の切り替えを要求することができる。
【0055】
図7は、本発明の一例によるプロセス70の概略フローチャートであり、通信装置、少なくとも1つの候補セル、ターゲットセル、プロキシセル、及びソースセル等のネットワークエンティティが示されている。ネットワークエンティティの動作、メッセージ、構成は、説明を簡単にするために簡略化されているが、ここでは限定されない。プロセス70は、
図1のワイヤレス通信システム10又は
図2のワイヤレス通信システム20に適用することができる。ステップ700~710は、ステップ600~610と同様であり、ここでは繰り返さない。ステップ711において、ターゲットセル(すなわち、少なくとも1つの候補セルのうちの1つ)は、プロキシセルへの接続に失敗し、ソースセルに接続する。ステップ712において、ターゲットセルは、通信装置の情報をソースセルに要求し、ソースセルは、通信装置に関連するデータパケットを含む通信装置の情報をターゲットセルに転送する。つまり、ターゲットセルは、プロキシセルから通信装置のデータを取得できなかった。ステップ713において、ターゲットセル及びソースセルは、CNエンティティを含むパススイッチを実行する。
【0056】
図8は、本発明の一例によるプロセス80の概略フローチャートであり、通信装置、少なくとも1つの候補セル、ターゲットセル、プロキシセル、及びソースセル等のネットワークエンティティが示されている。ネットワークエンティティの動作、メッセージ、構成は、説明を簡単にするために簡略化されているが、ここでは限定されない。プロセス80は、
図1のワイヤレス通信システム10又は
図2のワイヤレス通信システム20に適用することができる。ステップ800~808は、ステップ600~608と同様であり、ここでは繰り返さない。ステップ809において、通信装置は、第1のRRCメッセージ(例えば、RRCメッセージ1)に従って、ターゲットセルが少なくとも1つの候補セルのうちの1つではないと決定する。ステップ810において、通信装置は、決定に応答して、第3のRRCメッセージ(例えば、RRCメッセージ3)をターゲットセルに送信する。第3のRRCメッセージは、ソースセルPCI、ソースセルの情報、及びソースセルによって提供される通信装置に関連するC-RNTI、及び通信装置に関連する認証情報のうちの少なくとも1つをさらに含み得る。ステップ811~813は、ステップ611~613と同様であり、ここでは繰り返さない。
【0057】
図9は、本発明の一例によるプロセス90の概略フローチャートであり、通信装置、少なくとも1つの候補セル、ターゲットセル、プロキシセル、及びソースセル等のネットワークエンティティが示されている。ネットワークエンティティの動作、メッセージ、構成は、説明を簡単にするために簡略化されているが、ここでは限定されない。プロセス90は、
図1のワイヤレス通信システム10又は
図2のワイヤレス通信システム20に適用することができる。ステップ900~910は、ステップ800~810と同様であり、ここでは繰り返さない。ステップ911~913は、ステップ711~713と同様であり、ここでは繰り返さない。
【0058】
図10は、本発明の一例によるプロセス100の概略フローチャートであり、通信装置、少なくとも1つの候補セル、ターゲットセル、プロキシセル、及びソースセル等のネットワークエンティティが示されている。ネットワークエンティティの動作、メッセージ、構成は、説明を簡単にするために簡略化されているが、ここでは限定されない。プロセス100は、
図1のワイヤレス通信システム10又は
図2のワイヤレス通信システム20に適用することができる。ステップ1000において、ソースセルは、プロキシセルの情報を少なくとも1つの候補セルと共有する。ステップ1001において、ソースセルは、モビリティ指標を含むハンドオーバ要求メッセージを少なくとも1つの候補セルに送信する。ステップ1002において、ソースセルは、ハンドオーバ要求メッセージに応答して、少なくとも1つの候補セルからハンドオーバ要求確認メッセージを受信する。ステップ1003~1013は、ステップ603~613と同様であり、ここでは繰り返さない。
【0059】
図11は、本発明の一例によるプロセス110の概略フローチャートであり、通信装置、少なくとも1つの候補セル、ターゲットセル、プロキシセル、及びソースセル等のネットワークエンティティが示されている。ネットワークエンティティの動作、メッセージ、構成は、説明を簡単にするために簡略化されているが、ここでは限定されない。プロセス110は、
図1のワイヤレス通信システム10又は
図2のワイヤレス通信システム20に適用することができる。ステップ1100~1102は、ステップ1000~1002と同様であり、ここでは繰り返さない。ステップ1103~1113は、ステップ703~713と同様であり、ここでは繰り返さない。
【0060】
図12は、本発明の一例によるプロセス120の概略フローチャートであり、通信装置、少なくとも1つの候補セル、ターゲットセル、プロキシセル、及びソースセル等のネットワークエンティティが示されている。ネットワークエンティティの動作、メッセージ、構成は、説明を簡単にするために簡略化されているが、ここでは限定されない。プロセス120は、
図1のワイヤレス通信システム10又は
図2のワイヤレス通信システム20に適用することができる。ステップ1200~1202は、ステップ1000~1002と同様であり、ここでは繰り返さない。ステップ1203~1213は、ステップ803~813と同様であり、ここでは繰り返さない。
【0061】
図13は、本発明の一例によるプロセス130の概略フローチャートであり、通信装置、少なくとも1つの候補セル、ターゲットセル、プロキシセル、及びソースセル等のネットワークエンティティが示されている。ネットワークエンティティの動作、メッセージ、構成は、説明を簡単にするために簡略化されているが、ここでは限定されない。プロセス130は、
図1のワイヤレス通信システム10又は
図2のワイヤレス通信システム20に適用することができる。ステップ1300~1302は、ステップ1000~1002と同様であり、ここでは繰り返さない。ステップ1303~1313は、ステップ903~913と同様であり、ここでは繰り返さない。
【0062】
図14は、本発明の一例によるプロセス140の概略フローチャートであり、通信装置、少なくとも1つの候補セル、ターゲットセル、プロキシセル、及びソースセル等のネットワークエンティティが示されている。ネットワークエンティティの動作、メッセージ、構成は、説明を簡単にするために簡略化されているが、ここでは限定されない。プロセス140は、
図1のワイヤレス通信システム10又は
図2のワイヤレス通信システム20に適用することができる。ステップ1400において、ソースセルは、プロキシセル及び少なくとも1つの候補セルとのネゴシエーション及び構成を実行する。ソースセルは、通信装置の情報をプロキシセルに送信する。ステップ1401において、ソースセルは、モビリティ構成を含む第1のRRCメッセージ(例えば、RRCメッセージ1)を通信装置に送信する。モビリティ構成には、プロキシセルのID(例えば、プロキシセルID)が含まれる。ステップ1402において、ソースセルは、第1のRRCメッセージに応答して、通信装置から第2のRRCメッセージ(例えば、RRCメッセージ2)を受信する。ステップ1403において、通信装置は、第1のRRCメッセージに従ってモビリティ評価を実行し、ターゲットセルを決定する。ステップ1404において、通信装置は、モビリティ評価に従ってモビリティ手順を開始する。ステップ1405において、通信装置は、第1のRRCメッセージに従って、ターゲットセルが少なくとも1つの候補セルのうちの1つであると決定する。ステップ1406において、通信装置は、決定に応答して、プロキシセルID、ソースセルPCI、及びC-RNTIを含む第3のRRCメッセージ(例えば、RRCメッセージ3)をターゲットセルに送信する。つまり、通信装置は、プロキシセルIDをターゲットセルに提供する。
【0063】
ステップ1407において、ターゲットセル(すなわち、少なくとも1つの候補セルのうちの1つ)は、プロキシセルに成功裏に接続する。ステップ1408において、ターゲットセルは、通信装置の情報をプロキシセルに要求し、プロキシセルは、通信装置に関連するデータパケットを含む通信装置の情報をターゲットセルに転送する。ステップ1409において、ターゲットセル及びソースセルは、CNエンティティを含むパススイッチを実行する。
【0064】
図15は、本発明の一例によるプロセス150の概略フローチャートであり、通信装置、少なくとも1つの候補セル、ターゲットセル、プロキシセル、及びソースセル等のネットワークエンティティが示されている。ネットワークエンティティの動作、メッセージ、構成は、説明を簡単にするために簡略化されているが、ここでは限定されない。プロセス150は、
図1のワイヤレス通信システム10又は
図2のワイヤレス通信システム20に適用することができる。ステップ1500~1506は、ステップ1400~1~406と同様であり、ここでは繰り返さない。ステップ1507において、ターゲットセル(すなわち、少なくとも1つの候補セルのうちの1つ)は、プロキシセルへの接続に失敗し、ソースセルに接続する。ステップ1508において、ターゲットセルは、通信装置の情報をソースセルに要求し、ソースセルは、通信装置に関連するデータパケットを含む通信装置の情報をターゲットセルに転送する。ステップ1509において、ターゲットセル及びソースセルは、CNエンティティを含むパススイッチを実行する。
【0065】
図16は、本発明の一例によるプロセス160の概略フローチャートであり、通信装置、少なくとも1つの候補セル、ターゲットセル、プロキシセル、及びソースセル等のネットワークエンティティが示されている。ネットワークエンティティの動作、メッセージ、構成は、説明を簡単にするために簡略化されているが、ここでは限定されない。プロセス160は、
図1のワイヤレス通信システム10又は
図2のワイヤレス通信システム20に適用することができる。ステップ1600~1604は、ステップ1400~1404と同様であり、ここでは繰り返さない。ステップ1605において、通信装置は、第1のRRCメッセージに従って、ターゲットセルが少なくとも1つの候補セルのうちの1つではないと決定する。ステップ1606において、通信装置は、決定に応答して、第3のRRCメッセージ(例えば、RRCメッセージ3)をターゲットセルに送信する。第3のRRCメッセージは、ソースセルPCI、ソースセルの情報、ソースセルによって提供される通信装置に関連するC-RNTI、及び通信装置に関連する認証情報のうちの少なくとも1つをさらに含み得る。ステップ1607~1609は、ステップ1407-1409と同様であり、ここでは繰り返さない。
【0066】
図17は、本発明の一例によるプロセス170の概略フローチャートであり、通信装置、少なくとも1つの候補セル、ターゲットセル、プロキシセル、及びソースセル等のネットワークエンティティが示されている。ネットワークエンティティの動作、メッセージ、構成は、説明を簡単にするために簡略化されているが、ここでは限定されない。プロセス170は、
図1のワイヤレス通信システム10又は
図2のワイヤレス通信システム20に適用することができる。ステップ170~1706は、ステップ160~1606と同様であり、ここでは繰り返さない。ステップ1707~1709は、ステップ1507~1509と同様であり、ここでは繰り返さない。
【0067】
図18は、本発明の一例によるプロセス180の概略フローチャートであり、通信装置、少なくとも1つの候補セル、ターゲットセル、プロキシセル、及びソースセル等のネットワークエンティティが示されている。ネットワークエンティティの動作、メッセージ、構成は、説明を簡単にするために簡略化されているが、ここでは限定されない。プロセス180は、
図1のワイヤレス通信システム10又は
図2のワイヤレス通信システム20に適用することができる。ステップ1800において、ソースセルは、プロキシセル及び少なくとも1つの候補セルとのネゴシエーション及び構成を実行する。ステップ1801において、ソースセルは、第1のRRCメッセージ(例えば、RRCメッセージ1)を通信装置に送信する。第1のRRCメッセージには、プロキシセルをモビリティ手順に適用するための指標がさらに含まれている。ステップ1802において、通信装置は、第1のRRCメッセージの受信に応答して、第2のRRCメッセージ(例えば、RRCメッセージ2)をソースセルに送信する。ステップ1803において、通信装置は、第1のRRCメッセージに従ってモビリティ評価を実行し、ターゲットセルを決定する。ステップ1804において、通信装置は、モビリティ評価に従ってモビリティ手順を開始する。ステップ1805において、通信装置は、ターゲットセルが少なくとも1つの候補セルのうちの1つであると決定し、第1のRRCメッセージに従って、プロキシセルIDが第1の順位の、少なくとも1つの候補セルのIDであると決定する。すなわち、通信装置は、第1の順位の、少なくとも1つの候補セルのIDをプロキシセルIDとして適用する。
【0068】
ステップ1806において、通信装置は、決定に応答して、第3のRRCメッセージ(例えば、RRCメッセージ3)をターゲットセルに送信する。第3のRRCメッセージは、ソースセルPCI、ソースセルによって提供される通信装置に関連するC-RNTI、及び通信装置に関連する認証情報のうちの少なくとも1つをさらに含み得る。ステップ1807において、ターゲットセル(すなわち、少なくとも1つの候補セルのうちの1つ)は、プロキシセルに成功裏に接続する。ステップ1808において、ターゲットセルは、通信装置の情報をプロキシセルに要求し、プロキシセルは、通信装置に関連するデータパケットを含む通信装置の情報をターゲットセルに転送する。ステップ1809において、ターゲットセル、プロキシセル、及びソースセルは、CNエンティティを含むパススイッチを実行する。
【0069】
図19は、本発明の一例によるプロセス190の概略フローチャートであり、通信装置、少なくとも1つの候補セル、ターゲットセル、プロキシセル、及びソースセル等のネットワークエンティティが示されている。ネットワークエンティティの動作、メッセージ、構成は、説明を簡単にするために簡略化されているが、ここでは限定されない。プロセス190は、
図1のワイヤレス通信システム10又は
図2のワイヤレス通信システム20に適用することができる。ステップ1900~1906は、ステップ1800~1806と同様であり、ここでは繰り返さない。ステップ1907において、ターゲットセル(すなわち、少なくとも1つの候補セルのうちの1つ)は、プロキシセルへの接続に失敗し、ソースセルに接続する。ステップ1908において、ターゲットセルは、通信装置の情報をソースセルに要求し、ソースセルは、通信装置に関連するデータパケットを含む通信装置の情報をターゲットセルに転送する。ステップ1909において、ターゲットセル及びソースセルは、CNエンティティを含むパススイッチを実行する。
【0070】
図20は、本発明の一例によるプロセス200の概略フローチャートであり、通信装置、少なくとも1つの候補セル、ターゲットセル、プロキシセル、及びソースセル等のネットワークエンティティが示されている。ネットワークエンティティの動作、メッセージ、構成は、説明を簡単にするために簡略化されているが、ここでは限定されない。プロセス200は、
図1のワイヤレス通信システム10又は
図2のワイヤレス通信システム20に適用することができる。ステップ2000~2004は、ステップ1900~1904と同様であり、ここでは繰り返さない。ステップ2005において、通信装置は、ターゲットセルが少なくとも1つの候補セルのうちの1つではないと決定し、第1のRRCメッセージに従って、プロキシセルIDが、第1の順位の、少なくとも1つの候補セルのIDであると決定する。すなわち、通信装置は、第1の順位の、少なくとも1つの候補セルのIDをプロキシセルIDとして適用する。ステップ2006において、通信装置は、第3のRRCメッセージ(例えば、RRCメッセージ3)をターゲットセルに送信する。第3のRRCメッセージは、ソースセルPCI、ソースセルの情報、ソースセルによって提供される通信装置に関連するC-RNTI、及び通信装置に関連する認証情報のうちの少なくとも1つをさらに含み得る。ステップ2007~2009は、ステップ1807~1809と同様であり、ここでは繰り返さない。
【0071】
図21は、本発明の一例によるプロセス210の概略フローチャートであり、通信装置、少なくとも1つの候補セル、ターゲットセル、プロキシセル、及びソースセル等のネットワークエンティティが示されている。ネットワークエンティティの動作、メッセージ、構成は、説明を簡単にするために簡略化されているが、ここでは限定されない。プロセス210は、
図1のワイヤレス通信システム10又は
図2のワイヤレス通信システム20に適用することができる。ステップ2100~2106は、ステップ2000~2006と同様であり、ここでは繰り返さない。ステップ2107~2109は、ステップ1907~1909と同様であり、ここでは繰り返さない。
【0072】
図22は、本発明の一例によるプロセス220の概略フローチャートであり、通信装置、ターゲットセル、候補セル、及びソースセル等のネットワークエンティティが示されている。ネットワークエンティティの動作、メッセージ、構成は、説明を簡単にするために簡略化されているが、ここでは限定されない。プロセス220は、
図1のワイヤレス通信システム10又は
図2のワイヤレス通信システム20に適用することができる。ステップ2200aにおいて、ソースセルは、ハンドオーバ要求メッセージを候補セルに送信する。ステップ2200bにおいて、ソースセルは、ハンドオーバ要求メッセージに応答して、候補セルからハンドオーバ要求確認メッセージを受信する。ステップ2202において、ソースセルは、モビリティ構成を含む第1のRRCメッセージ(例えば、RRCメッセージ1)を通信装置に送信する。第1のRRCメッセージには、モビリティ手順でプロキシセルを適用するための指標が含まれている。ステップ2202において、ソースセルは、候補セルへの第1の(例えば、早期の)パケット転送を実行することができる。ステップ2203において、通信装置は、第1のRRCメッセージに従ってモビリティ評価を実行し、ターゲットセルを決定する。ステップ2204において、通信装置は、モビリティ評価に従ってモビリティ手順を開始する。ステップ2205において、通信装置は、プロキシセルIDが候補セルのIDであると決定する。すなわち、通信装置は、候補セルのIDをプロキシセルIDとして適用する。
【0073】
ステップ2206において、通信装置は、決定に応答して、第2のRRCメッセージ(例えば、RRCメッセージ3)をターゲットセルに送信する。第3のRRCメッセージは、ソースセルPCI、ソースセルの情報、ソースセルによって提供される通信装置に関連するC-RNTI、及び通信装置に関連する認証情報のうちの少なくとも1つをさらに含み得る。ステップ2207において、ターゲットセルは、プロキシセル(すなわち、候補セル)に成功裏に接続する。ステップ2208において、ターゲットセルは、通信装置の情報をプロキシセルに要求し、プロキシセルは、通信装置に関連するデータパケットを含む通信装置の情報をターゲットセルに転送する。ステップ2209において、ターゲットセル及びソースセルは、CNエンティティを含むパススイッチを実行する。
【0074】
図23は、本発明の一例によるプロセス230の概略フローチャートであり、通信装置、ターゲットセル、候補セル、及びソースセル等のネットワークエンティティが示されている。ネットワークエンティティの動作、メッセージ、構成は、説明を簡単にするために簡略化されているが、ここでは限定されない。プロセス230は、
図1のワイヤレス通信システム10又は
図2のワイヤレス通信システム20に適用することができる。ステップ2300~2306は、ステップ2200a、2200b、2021~2206と同様であり、ここでは繰り返さない。ステップ2307において、ターゲットセル(すなわち、少なくとも1つの候補セルのうちの1つ)は、候補セル(すなわち、プロキシセル)への接続に失敗し、ソースセルに接続する。ステップ2308において、ターゲットセルは、通信装置の情報をソースセルに要求し、ソースセルは、通信装置に関連するデータパケットを含む通信装置の情報をターゲットセルに転送する。ステップ2309において、ターゲットセル及びソースセルは、CNエンティティを含むパススイッチを実行する。
【0075】
上記の例では、「決定する」という用語は、「取得する」、「選択する」、「生成する」、「算出する」、又は「計算する」に置き換えることができる。「取得する」という用語は、「生成する」、「算出する」、又は「計算する」に置き換えることができる。「~に従って/による」という用語は、「~を介して」又は「~を使用して」に置き換えることができる。
【0076】
上記の例は、対応するプロセスの関連する操作を明確にするために示されていることに留意されたい。例は、システム要件及び/又は設計上の考慮事項に応じて、適宜組み合わせ及び/又は変更することができる。
【0077】
当業者は、上記の説明及び例について、組合せ、修正、及び/又は変更を容易に行うはずである。上記の説明、ステップ、及び/又は提案したステップを含むプロセスは、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア(ハードウェア装置と、ハードウェア装置上に読み取り専用ソフトウェアとして存在するコンピュータ命令及びデータとの組合せとして知られる)、電子システム、又はそれらの組合せであり得る手段によって実現することができる。手段の例は、通信装置30であり得る。
【0078】
ハードウェアの例には、アナログ回路、デジタル回路、及び/又は混合回路が含まれ得る。例えば、ハードウェアは、ASIC、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブルロジック装置、結合したハードウェアコンポーネント、又はそれらの組合せを含み得る。別の例では、ハードウェアは、汎用プロセッサ、マイクロプロセッサ、コントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、又はそれらの組合せを含み得る。
【0079】
ソフトウェアの例には、コードのセット、命令のセット、及び/又は記憶装置、例えば、コンピュータ可読媒体に保持される(例えば、記憶される)関数のセットが含まれ得る。コンピュータ可読媒体は、SIM、ROM、フラッシュメモリ、RAM、CD-ROM/DVD-ROM/BD-ROM、磁気テープ、ハードディスク、光データ記憶装置、不揮発性記憶装置、又はそれらの組合せを含み得る。コンピュータ可読媒体(例えば、記憶装置)は、少なくとも1つのプロセッサに、内部的に(例えば、統合されて)又は外部的に(例えば、分離されて)結合され得る。1つ又は複数のモジュールを含み得る少なくとも1つのプロセッサは、コンピュータ可読媒体でソフトウェアを実行することができる(例えば、実行するように構成され得る)。コードのセット、命令のセット、及び/又は関数のセットは、少なくとも1つのプロセッサ、モジュール、ハードウェア、及び/又は電子システムに、関連するステップを実行させることができる。
【0080】
電子システムの例には、システムオンチップ(SoC)、システムインパッケージ(SiP)、コンピュータオンモジュール(CoM)、コンピュータプログラム製品、機器、携帯電話、ラップトップ、タブレットコンピュータ、電子書籍又は携帯型コンピュータシステム、及び通信装置30を含み得る。
【0081】
要約すると、本発明は、モビリティを処理するための方法及び関連する通信装置を提供する。ターゲットセルは、プロキシセルから通信装置のデータを取得することができ、ソースセルから通信装置のデータを取得する必要がないようにすることができる。さらに、通信装置は、ターゲットセルとソースセルを区別するためのアシスタント情報をターゲットセルに提供することができる。その結果、伝送遅延及びセルIDの再利用に関する問題を解決することができる。
【外国語明細書】