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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022074117
(43)【公開日】2022-05-17
(54)【発明の名称】着脱式の加熱蓋
(51)【国際特許分類】
   A47J 36/06 20060101AFI20220510BHJP
   A47J 27/00 20060101ALI20220510BHJP
【FI】
A47J36/06
A47J27/00 102
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021177529
(22)【出願日】2021-10-29
(31)【優先権主張番号】2011115
(32)【優先日】2020-10-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(71)【出願人】
【識別番号】594034072
【氏名又は名称】セブ ソシエテ アノニム
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】特許業務法人 谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ロンハオ ワン
(72)【発明者】
【氏名】ベルナール アルマン
(72)【発明者】
【氏名】フィリップ デュモー
【テーマコード(参考)】
4B055
【Fターム(参考)】
4B055AA12
4B055BA34
4B055CA21
4B055CA71
4B055DA04
(57)【要約】
【課題】大きさの異なるキッチン用品や、容器の大きさが異なる電気調理器にも対応できる着脱式の加熱蓋を提案することである。
【解決手段】本発明は、電気加熱要素(3)と、着脱式の加熱蓋(1)の側縁(6)から第1の距離(D1)に配置された第1の作動手段(11)及び着脱式の加熱蓋(1)の側縁(6)から第2の距離(D2)に配置された第2の作動手段(12)を有する安全装置(10)と、を備える着脱式の加熱蓋(1)であって、安全装置(10)は、第1の作動手段(11)又は第2の作動手段(12)が、第2の格納位置(P21,P22)に配置されたときに、電気加熱要素(3)への電力供給が許可される第1の動作モード(F1)と、第1の静止位置(P11,P12)に配置されたときに、電気加熱要素(3)への電力供給が許可されない第2の動作モード(F2)と、を有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気加熱要素(3)と、着脱式の加熱蓋(1)の側縁(6)から第1の距離(D1)に配置され、第1の静止位置(P11)及び第2の格納位置(P21)を有する第1の作動手段(11)を有する安全装置(10)と、を備え、前記安全装置(10)は、前記第1の作動手段(11)がその第2の格納位置(P21)に配置されたときに、前記電気加熱要素(3)への電力供給が許可される第1の動作モード(F1)と、前記第1の作動手段(11)が前記第1の静止位置(P11)に配置されたときに、前記電気加熱要素(3)への電力供給が許可されない第2の動作モード(F2)と、を有し、
前記着脱式の加熱蓋(1)は、同じ安全装置(10)が、前記着脱式の加熱蓋(1)の側縁(6)から、前記第1の作動手段(11)が配置されている前記側縁(6)からの第1の距離(D1)とは異なる第2の距離(D2)に配置され、かつ、前記第1の静止位置(P12)と前記第2の格納位置(P22)とを有する第2の作動手段(12)を有し、前記安全装置(10)は、前記第2の作動手段(12)が前記第2の格納位置(P22)に配置されているときに、その第1の動作モード(F1)になり、かつ、前記第2の作動手段(12)がその第1の静止位置(P12)に配置されているときに、その第2の動作モード(F2)になることを特徴とする、着脱式の加熱蓋(1)。
【請求項2】
前記第1の作動手段(11)及び前記第2の作動手段(12)は、1つの部品(20)で作られ、前記部品は、好ましくは並進可能である、請求項1に記載の着脱式の加熱蓋(1)。
【請求項3】
前記第1の作動手段(11)及び前記第2の作動手段(12)は、異なる部品で作られており、前記部品の各々は、独立して移動可能であり、好ましくは並進可能である、請求項1に記載の着脱式の加熱蓋(1)。
【請求項4】
前記第1の作動手段(11)は、前記着脱式の加熱蓋(1)の可動部品(20)の第1の肩部(7)によって形成され、前記第2の作動手段(12)は、前記着脱式の加熱蓋(1)の前記可動部品(20)の第2の肩部(8)によって形成され、前記第2の肩部(8)は、前記可動部品(20)の前記第1の肩部(7)と隣接している、請求項2に記載の着脱式の加熱蓋(1)。
【請求項5】
前記可動部品(20)はロッド(13)であり、前記第1の作動手段(11)は、前記ロッド(13)の端部(13a)によって形成され、前記第2の作動手段(12)は、この同じロッド(13)のエルボ(13b)によって形成される、請求項2に記載の着脱式の加熱蓋(1)。
【請求項6】
前記安全装置(10)は、可動式アクチュエータ(15a)を備えるスイッチ(15)を備え、前記可動部品(20)は、前記第1の作動手段(11)又は前記第2の作動手段(12)が、それらの第1の静止位置(P11,P12)からそれらの第2の格納位置(P21,P22)に移動するときに、前記アクチュエータ(15a)を操作するように配置される、請求項2、請求項4、請求項5のいずれか一項に記載の着脱式の加熱蓋(1)。
【請求項7】
前記第1の作動手段(11)は、前記着脱式の加熱蓋(1)の第1の固定肩部(7)に開口し、前記第2の作動手段(12)は、前記着脱式の加熱蓋(1)の第1の固定肩部(7)に隣接して、前記着脱式の加熱蓋(1)の第2の固定肩部(8)に開口する、請求項4から5のいずれか一項に記載の着脱式の加熱蓋(1)。
【請求項8】
前記安全装置(10)が、前記第1の作動手段(11)をその第1の位置(P11)に戻す、及び、前記第2の作動手段(12)をその第1の位置(P12)に戻す、戻り手段(16)を備える、請求項1から7のいずれか一項に記載の着脱式の加熱蓋(1)。
【請求項9】
前記着脱式の加熱蓋(1)に、対向して配置された2つの安全手段(10)を備える、請求項1から8のいずれか一項に記載の着脱式の加熱蓋(1)。
【請求項10】
調理容器(102)と、請求項1から9のいずれか一項に記載の着脱式の加熱蓋(1)と、を備える、電気調理器(100)。
【請求項11】
前記電気調理器(100)の本体に接続された固定蓋(101)を用いた圧力動作モードと、前記着脱式の加熱蓋(1)を用いた非圧力調理モードと、を有する熱風調理器又は圧力調理器である、請求項10に記載の電気調理器(100)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、着脱式の加熱蓋、ならびにそのような着脱式の加熱蓋を備えた電気調理器に関する。
【背景技術】
【0002】
キッチン用品や電気調理器の容器に配置された食品を加熱するのに適した着脱式の加熱蓋が知られており、キッチン用品や電気調理器の容器は、着脱式の加熱蓋を受け入れるのに適した所定の直径を有する。
【0003】
この着脱式の加熱蓋には、電気加熱要素、可動式ハンドル、スイッチ形状の安全装置が含まれている。
【0004】
使用者が可動式ハンドルで着脱式の加熱蓋を把持すると、可動式ハンドルの動きにより、スイッチが作動状態となり、電気加熱要素への電力供給が遮断される。
【0005】
逆に、使用者が着脱式の加熱蓋の可動式ハンドルを把持していない場合は、可動式ハンドルの位置決めにより、スイッチが電気加熱要素への電力供給を許可する動作状態になる。
【0006】
しかしながら、そのような着脱式の加熱蓋では、使用者が、電気加熱要素への電力供給を妨げずに、調理台の表面に着脱式の加熱蓋を置く可能性があるため、十分な安全性が確保されていない。
【0007】
また、特許文献1には、所定の直径を有するキッチン用品に配置された食材を加熱するのに適した、着脱式の加熱蓋が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】仏国特許出願公開第2984713号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
この着脱式の加熱蓋には、電気加熱要素、固定式ハンドル、スイッチ形状の安全装置が含まれている。
【0010】
使用者が着脱式の加熱蓋を固定式ハンドルで把持してキッチン用品の上に置いた際に、キッチン用品の端部がスイッチと相互作用して、電気加熱要素への電力供給を阻止する作動状態から、電気加熱要素への電力供給を許可する作動状態に切り替わる。
【0011】
この解決策では、着脱式の加熱蓋が、着脱式の加熱蓋を受け入れるように設計されたキッチン用品に配置されている場合にのみ、電気加熱要素への電力供給が許可されるため、より安全性が高くなる。
【0012】
しかし、この着脱式の加熱蓋は、同じ所定の直径を持つキッチン用品での作業にのみ適している。
【0013】
そのため、この着脱式の加熱蓋は、目的とするキッチン用品や電気調理器の容器の直径以外には適応できない。
【0014】
本発明の目的は、上述した欠点のすべてまたは一部を解決することである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
この目的のために、本発明は、以下を含む着脱式の加熱蓋に関するものである。
電気加熱要素と、着脱式の加熱蓋の側縁から第1の距離に配置され、第1の静止位置及び第2の格納位置を有する第1の作動手段を有する安全装置と、を備え、前記安全装置は、前記第1の作動手段が前記第2の格納位置に配置されたときに、前記電気加熱要素への電力供給が許可される第1の動作モードと、前記第1の作動手段が前記第1の静止位置に配置されたときに、前記電気加熱要素への電力供給が許可されない第2の動作モードと、を有し、前記着脱式の加熱蓋は、前記安全装置が、前記着脱式の加熱蓋の側縁から、前記第1の作動手段が配置されている前記側縁からの第1の距離とは異なる第2の距離に配置され、かつ、前記第1の静止位置と前記第2の格納位置とを有する第2の作動手段を有し、前記安全装置は、前記第2の作動手段が前記第2の格納位置に配置されているときに、前記第1の動作モードになり、かつ、前記第2の作動手段がその前記第1の静止位置に配置されているときに、前記第2の動作モードになることを特徴とする。この配置により、着脱式の加熱蓋は、大きさの異なるキッチン用品や、容器の大きさが異なる電気調理器にも対応できるようになった。
【0016】
本発明の一態様によれば、前記第1の作動手段及び前記第2の作動手段は、単一の部品で作られ、前記部品は、好ましくは並進可能である。
【0017】
この配置により、前記安全装置の前記第1の作動手段及び前記第2の作動手段の製造を簡素化することができる。
【0018】
本発明の一態様によれば、前記第1の作動手段及び前記第2の作動手段は、異なる部品で作られており、前記部品の各々は、独立して移動可能であり、好ましくは並進可能である。
【0019】
本発明の第1の実施形態によれば、前記第1の作動手段は、前記着脱式の加熱蓋の可動部品の第1の肩部によって形成され、前記第2の作動手段は、前記着脱式の加熱蓋の前記可動部品の第2の肩部によって形成され、前記第2の肩部は、前記可動部品の前記第1の肩部に隣接している。
【0020】
本発明の第2の実施形態によれば、前記可動部品はロッドであり、前記第1の作動手段は、前記ロッドの端部によって形成され、前記第2の作動手段は、この同じロッドのエルボによって形成される。
【0021】
この配置により、同じロッドから2つの相互作用点を作成できる。
【0022】
本発明の一態様によれば、安全装置は、可動式アクチュエータを備えるスイッチを備え、前記可動部品は、前記第1の作動手段又は前記第2の作動手段が、その第1の静止位置からその第2の格納位置に向かって移動するときに、前記アクチュエータを作動させるように配置されている。
【0023】
本発明の一態様によれば、前記安全装置は、可動式アクチュエータを備えたスイッチを含み、前記スイッチアクチュエータの移動軸は、前記ロッドの主軸に配置されている。
【0024】
この配置により、前記第1の作動手段又は前記第2の作動手段が作動したときに、前記可動スイッチアクチュエータにかかる力を最適化することを可能にする。
【0025】
本発明の一態様によれば、前記第1の作動手段は、前記着脱式の加熱蓋の第1の固定肩部に開口し、前記第2の作動手段は、前記着脱式の加熱蓋の第1の固定肩部に隣接して、前記着脱式の加熱蓋の第2の固定肩部に開口する。
【0026】
この配置により、前記第1の作動手段及び前記第2の作動手段の実装を簡素化することが可能となる。
【0027】
本発明の一態様によれば、前記安全装置は、前記第1の作動手段をその第1の位置に戻す、及び、前記第2の作動手段をその第1の位置に戻す、戻り手段を備える。
【0028】
この配置により、前記安全装置は、デフォルトで第2の動作モードになる。
【0029】
本発明の一態様によれば、前記着脱式の加熱蓋は、前記着脱式の加熱蓋に、対向して配置された2つの安全手段を備える。
【0030】
また、本発明は、上記のような、調理容器及び着脱可能な加熱蓋を備えた電気調理器に関する。
【0031】
本発明の一態様によれば、前記電気調理器は、熱風調理器、又は、前記電気調理器の本体に接続された固定蓋を用いた圧力動作モードと、前記着脱式の加熱蓋を用いた非圧力調理モードと、を有する。
【図面の簡単な説明】
【0032】
本発明は、非限定的な例として、この着脱式の加熱蓋の一実施形態を示す添付の概略図面を参照した以下の説明から、よりよく理解されるであろう。
【0033】
図1図1は、本発明の第1の実施形態による着脱式の加熱蓋の断面図である。
図2図2は、図1の着脱式の加熱蓋の外縁を取り除いた斜視図である。
図3図3は、本発明による着脱式の加熱蓋の安全装置の第1の動作モードにおける、図1の着脱式の加熱蓋の一部の詳細断面図である。
図4図4は、本発明による着脱式の加熱蓋の安全装置の第2の動作モードにおける、図1の着脱式加熱蓋の一部の詳細断面図である。
図5図5は、電気調理器における着脱式の加熱蓋を示す。
図6図6は、本発明の第2の実施形態による着脱式の加熱蓋の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
図1及び図2に示すように、着脱式の加熱蓋1は、電気加熱要素3が配置された本体2と、任意選択で、例えば、台所用品や電気調理器の容器に入れられた食品に向かって、強制的に発生した熱風を送り込む、モーター4及びファン5と、から構成されている。
【0035】
図1から図4に示されるように、着脱式の加熱蓋1は、着脱式の加熱蓋1の側縁6から第1の距離D1に配置され、第1の静止位置P11と第2の格納位置P21とを有する第1の作動手段11を含む安全装置10も備えている。
【0036】
図1及び図2に示すように、着脱式の加熱蓋1は、着脱式の加熱蓋1に、対向して配置された2つの安全装置10を備える。これらの安全装置10は同一のものである。
【0037】
本発明によれば、同一又は各安全装置10は、着脱式の加熱蓋1の側縁6から第2の距離D2に配置された第2の作動手段12を備える。この第2の距離D2は、第1の作動手段11が配置されている着脱式の加熱蓋1の側縁6からの第1の距離D1とは異なる。
【0038】
第1の作動手段11と同様に、第2の作動手段12も、第1の静止位置P12および第2の格納位置P22を有する。
【0039】
さらに、安全装置10は、第1の作動手段11又は第2の作動手段12が第2の格納位置P21,P22に配置されたときに、電気加熱要素3への電力供給が許可される第1の動作モードF1と、第1の作動手段11又は第2の作動手段12が第1の静止位置P11,P12に配置されたときに、電気加熱要素3への電力供給が許可されない第2の動作モードF2とを有する。
【0040】
図示の実施形態では、第1の作動手段11及び第2の作動手段12は、単一の部品で作られているので、第1の作動手段11がその第1の静止位置P11から第2の格納位置P21に移動すると、第2の作動手段12も、その第1の静止位置P12から第2の格納位置P22に移動し、その逆もまた同様であるようになっている。
【0041】
図の例では、この部品20は並進方向に移動可能である。
【0042】
第1の作動手段11及び第2の作動手段12が異なる部品で作られる他の実施形態が考えられる。したがって、第1の作動手段11の作動が、第2の作動手段12の作動を引き起こすことはない。
【0043】
図1から図5に示される本発明の第1の実施形態によれば、第1の作動手段11は、着脱式の加熱蓋1の並進方向に移動可能な部品20の第1の肩部7によって形成されている。
【0044】
次に、第2の作動手段12は、着脱式の加熱蓋1の並進方向に移動可能な部品20の第2の肩部8によって形成される。
【0045】
第2の肩部8は、第1の肩部7と隣接している。
【0046】
安全装置10は、第1の作動手段11及び第2の作動手段12の第1静止位置P11,P12への戻り手段16を備えている。
【0047】
このような戻り手段は、例えば、着脱式の加熱蓋1の本体2の固定部品と可動部品20の一部との間に配置された螺旋状のバネ16aで構成することができる。
【0048】
さらに、安全装置10は、並進移動可能なアクチュエータ15aからなるスイッチ15を備える。
【0049】
もちろん、本発明の範囲から逸脱することなく、電流の流れを遮断する能力を持つ可能性のある他の電気機器を、スイッチ15の代わりに使用することができる。
【0050】
並進移動可能な部品20には、スイッチの可動式アクチュエータ15aまで延びるタブ21が設けられている。
【0051】
この構成では、安全装置10は、電気加熱要素3への電力供給が許可される第1の動作モードF1にある。
【0052】
逆に、第1の作動手段11又は第2の作動手段12が、第1の静止位置P11,P12にあるときは、スイッチ15のアクチュエータ15aは、作動しない。
【0053】
この構成では、安全装置10は、電気加熱要素3への電力供給が許可されない第2の動作モードF2にある。
【0054】
図6に示される本発明の第2の実施形態によれば、部品20は依然として移動可能であり、特に並進可能であるが、好ましくは、金属製のロッド13によって形成されている。
【0055】
より具体的には、第1の作動手段11は、このロッド13の端部13aによって形成され、第2の作動手段12は、この同じロッド13のエルボ13bによって形成される。
【0056】
安全装置10は、やはり並進移動可能なアクチュエータ15aで構成されたスイッチ15である。
【0057】
ただし、スイッチ15のアクチュエータ15aの移動軸は、第1の作動手段11の移動軸、つまり、ロッド13の端部13aの移動軸に配置されている。
【0058】
図6に示すように、第1の作動手段11は、着脱式の加熱蓋1の第1の固定肩部7に開口し、第2の作動手段12は、着脱式の加熱蓋1の第1の固定肩部7に隣接する着脱式の加熱蓋1の第2の固定肩部8に開口する。最後に、安全装置10は、第1の作動手段11及び第2の作動手段12の第1の静止位置P11,P12への戻り手段も備えている。
【0059】
このような戻り手段は、例えば、着脱式の加熱蓋1の本体2の固定部分とロッド13の可動部品との間に配置された螺旋状のバネで構成することができる。
【0060】
また、図5に示すように、本発明は、実施形態及び変形例の一方又は他方に従って、上述したような着脱式の加熱蓋1を備える電気調理器100に関するものである。
【0061】
この電気調理器100は、熱風調理器具又は圧力調理器具であってもよい。
【0062】
この電気調理器は、固定蓋101を用いた圧力動作モードと、着脱式の加熱蓋1を用いた非圧力調理モードと、を有する。
【0063】
着脱式の加熱蓋1が調理容器102上に配置されると、着脱式の加熱蓋1の重量の影響を受けて、調理容器102の縁部は、電気調理器100の調理容器102の大きさに応じて、第1の作動手段又は第2の作動手段を、それらの第1の静止位置P11,P12から第2の格納位置P21,P22に切り替える。
【0064】
結果として、安全装置10は、電気加熱要素3への電力供給が許可されない第2の動作モードF2から、電気加熱要素3への電力供給が許可される第1の動作モードF1に切り替わる。
【0065】
本発明によれば、電気調理器に付随する着脱式の加熱蓋1は、キッチン用品、典型的には電気調理器100の容器102の端部の寸法とは別の寸法を有する鍋と一緒に使用することもできる。
【0066】
もちろん、本発明は、例示としてのみ与えられた説明および図示の実施形態に決して限定されるものではない。本発明の保護範囲を逸脱することなく、特に様々な要素の構成や技術的に同等なものへの置き換えなどの変更が可能である。
【0067】
したがって、着脱式の加熱蓋1は、円形以外の形状、特に、長方形や正方形など、電気調理器の容器の形状に適した形状を持つことができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【外国語明細書】