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  • 特開-情報処理システム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022007431
(43)【公開日】2022-01-13
(54)【発明の名称】情報処理システム
(51)【国際特許分類】
   G06F 13/00 20060101AFI20220105BHJP
   H04N 7/15 20060101ALI20220105BHJP
   H04M 11/00 20060101ALI20220105BHJP
【FI】
G06F13/00 650A
H04N7/15 120
H04M11/00 302
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020110408
(22)【出願日】2020-06-26
(71)【出願人】
【識別番号】520175189
【氏名又は名称】oVice株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100207619
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 知晴
(72)【発明者】
【氏名】ジョン・セーヒョン
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 博和
【テーマコード(参考)】
5B084
5C164
5K201
【Fターム(参考)】
5B084AA01
5B084AA16
5B084AB06
5B084AB14
5B084BB04
5B084EA47
5C164FA10
5C164TA08S
5C164VA13P
5C164VA35S
5K201AA05
5K201BA15
5K201CA01
5K201CA04
5K201CA07
5K201EC06
5K201ED04
5K201ED07
5K201EF01
(57)【要約】
【課題】より利便性が高く、現実世界の要素を反映したコミュニケーションに関する技術を提供すること。
【解決手段】ユーザ間の情報のやり取りに利用される情報処理システムであって、カメラ画像取得手段は、ユーザの夫々に対応するデバイスにより取得されたカメラ画像を取得する。共有画像取得手段は、前記ユーザの夫々で共有し得る共有画像を取得する。提示画像生成手段は、カメラ画像および共有画像を含み、ユーザに提示し得る提示画像を生成する。画像提示手段は、提示画像を2以上のユーザに提示する。ホワイトボード機能管理手段は、共有画像を提示されたユーザからの当該共有画像の提示領域に関する入力情報を取得し、管理する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ間の情報のやり取りに利用される情報処理システムであって、
前記ユーザの夫々に対応するデバイスにより取得されたカメラ画像を取得するカメラ画像取得手段と、
前記ユーザの夫々で共有し得る共有画像を取得する共有画像取得手段と、
前記カメラ画像および前記共有画像を含み、前記ユーザに提示し得る提示画像を生成する提示画像生成手段と、
前記提示画像を2以上の前記ユーザに提示する画像提示手段と、
共有画像を提示されたユーザからの当該共有画像の提示領域に関する入力情報を取得し、管理する、ホワイトボード機能管理手段と、
を備える情報処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年の社会的な事情により、いわゆるリモートワークが普及しつつある。このような中、いわゆるWEB会議など、ネットワークを介して音声や動画像を参加者が共有できる環境を提供可能とする技術は従来から存在する。
例えば、特許文献1によれば、参加する拠点の音量の大きさの変化に応じて、注目すべき拠点を決定する仕組みが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017-72264号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上述の特許文献1を含む従来技術では、例えば、上述の特許文献1の図5などに示されるように参加するユーザのカメラ画像が羅列して表示されるのが一般的であった。そして、例えば、画像の共有機能などを備えたシステムであっても、上述の画面が共有する画像が切り替わってユーザに表示されるなどに過ぎず、極めて使い勝手の悪いものだった。
また、さらに言えば、画像の共有機能だけでなく、例えば、ホワイトボードなどによる会議中の検討など、現実の会議において重要となる多くの要素についても、従来のWEB会議システムなどで実現できているとは言い難い。
【0005】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、より利便性が高く、現実世界の要素を反映したコミュニケーションに関する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の一態様の情報処理システムは、
ユーザ間の情報のやり取りに利用される情報処理システムであって、
前記ユーザの夫々に対応するデバイスにより取得されたカメラ画像を取得するカメラ画像取得手段と、
前記ユーザの夫々で共有し得る共有画像を取得する共有画像取得手段と、
前記カメラ画像および前記共有画像を含み、前記ユーザに提示し得る提示画像を生成する提示画像生成手段と、
前記提示画像を2以上の前記ユーザに提示する画像提示手段と、
共有画像を提示されたユーザからの当該共有画像の提示領域に関する入力情報を取得し、管理する、ホワイトボード機能管理手段と、
を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、より利便性が高く、現実世界の要素を反映したコミュニケーションに関する技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の一実施形態にかかる情報処理システムの構成の一例を示すブロック図である。
図2図1の情報処理システムのうちサーバのハードウェア構成の一例を示す図である。
図3図1の第1ユーザ端末および第2ユーザ端末に表示される画像(User Interface)の一例を示す図である。
図4図1の第1ユーザ端末および第2ユーザ端末に表示される画像(User Interface)の一例であり、図3の例とは異なる例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。
【0010】
まず、図1を参照して、本発明の一実施形態にかかる情報処理システムの構成について説明する。
図1は、本発明の一実施形態にかかる情報処理システムの構成の一例を示すブロック図である。
【0011】
図1に示す情報処理システム(以下、「本システム」と呼ぶ)は、サーバ1と、第1ユーザ端末2と、第2ユーザ端末3とを含む。
サーバ1と、第1ユーザ端末2と、第2ユーザ端末3とは、インターネット(Internet)等のネットワークNを介して相互に接続されている。なお、ネットワークNは、その形態は特に限定されず、例えば、Bluetooth(登録商標)、Wi-Fi、LAN(Local Area Network)、インターネット等を採用することができる。
【0012】
サーバ1は、サービス提供者Gにより管理される情報処理装置である。サーバ1は、第1ユーザ端末2、および第2ユーザ端末3と適宜通信をしながら、後述する本サービスを実現するための各種処理を実行する。
【0013】
第1ユーザ端末2は、所定の情報の送信を希望する第1ユーザUaにより操作される情報処理装置である。第1ユーザ端末2は、例えばパーソナルコンピュータ、スマートフォンやタブレット等で構成される。
【0014】
第2ユーザ端末3は、第1ユーザ端末2から送信された所定の情報を受信し得る第2ユーザUbにより操作される情報処理装置である。第2ユーザ端末3は、例えばパーソナルコンピュータ、スマートフォンやタブレット等で構成される。
【0015】
ここで、本システムの適用対象となるサービス(以下、「本サービス」と呼ぶ)は、例えば、インターネットなどを利用したコミュニケーション(以下、「WEB会議」と呼ぶ)の支援サービスである。
すなわち、本サービスは、サービス提供者Gから第1ユーザUaおよび第2ユーザUbに対して提供されるサービスである。
第1ユーザUaおよび第2ユーザUbが本サービスを利用する場合、第1ユーザ端末2および第2ユーザ端末3の夫々にインストールされた、本サービスの利用を可能とする専用のアプリケーションソフトウェア(以下、「専用アプリ」と呼ぶ)に対する操作を行う。また、第1ユーザUaおよび第2ユーザUbは、第1ユーザ端末2および第2ユーザ端末3の夫々のブラウザ機能により表示される、本サービスの利用を可能とする専用のウェブサイト(以下、「専用サイト」と呼ぶ)にアクセスすることでも本サービスを利用することができる。なお、以下、第1ユーザUaと第2ユーザUbとを特に区別して説明する必要がない場合、これらをまとめて「ユーザU」と呼ぶ。
【0016】
図2は、図1の情報処理システムのうちサーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0017】
サーバ1は、制御部11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、出力部16と、入力部17と、記憶部18と、通信部19と、ドライブ20とを備えている。
【0018】
制御部11は、CPUやGPUおよび半導体メモリを含むマイクロコンピュータ等で構成され、ROM12に記録されているプログラム、又は記憶部18からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
RAM13には、制御部11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
【0019】
制御部11、ROM12およびRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。入出力インターフェース15には、出力部16、入力部17、記憶部18、通信部19およびドライブ20が接続されている。
【0020】
出力部16は、ディスプレイやスピーカ等で構成され、各種情報を画像や音声として出力する。
入力部17は、キーボードやマウス等で構成され、各種情報を入力する。
記憶部18は、ハードディスクやDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種データを記憶する。
通信部19は、インターネットを含むネットワークNを介して他の装置(例えば図1の第1ユーザ端末2や第2ユーザ端末3)との間で通信を行う。
【0021】
ドライブ20は、必要に応じて設けられる。ドライブ20には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア31が適宜装着される。ドライブ20によってリムーバブルメディア31から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部18にインストールされる。また、リムーバブルメディア31は、記憶部18に記憶されている各種データも、記憶部18と同様に記憶することができる。
【0022】
なお、図示はしないが、図1の第1ユーザ端末2および第2ユーザ端末3も、図2に示すサーバ1のハードウェア構成と基本的に同様とすることができので、ここでは説明を省略する。
【0023】
このような図2のサーバ1を含む、本システムを構成する各種ハードウェアと各種ソフトウェアとの協働により、本システムにおける各種の処理の実行が可能になる。
【0024】
次に、図3を参照しながら、本サービスの第1の特徴について説明する。
図3は、図1の第1ユーザ端末および第2ユーザ端末に表示される画像(User Interface)の一例を示す図である。
図3の例では、図3の左部にWEB会議に参加するユーザUに共有される共有画像と、図3の右部にWEB会議の参加するユーザUのそれぞれが撮像されたカメラ画像とが合わせて表示されている。
すなわち、本サービスの特徴の一つは、各ユーザが撮像されたカメラ画像と、WEB会議において共有される共有画像が合わせて、ユーザUに提示される点にある。これにより、ユーザUのそれぞれは、WEB会議であっても容易に必要な情報を共有しながら、相手の表情などを確認して、会話を行うことができるため、より効率的にコミュニケーションを図ることができる。
なお、画像の共有は必ずしもWEB会議に参加するユーザUの全てに行われる必要はなく任意である。例えば、本サービスの提供者は、画像の共有を希望するユーザUにのみ画像の共有を行う仕様を採用してもよい。
【0025】
さらに、図4を参照しながら、本サービスの第2の特徴について説明する。
図4の例では、図4の左部の共有画像の表示領域において、文字や絵を自由に記載することができるホワイトボード機能が合わせて提供されている。
すなわち、本サービスの特徴の一つは、WEB会議における共有画像の表示領域にホワイトボード機能を搭載する点である。ユーザUのそれぞれは、WEB会議において、供した画像にそのまま自由に文字や絵などを書き込んで意思疎通ができるため、より精度の高いコミュニケーションが期待できる。
ここで、オフラインの会議においては、ホワイトボードにPCの画面を投影しながら議論が行われることも少なくない。その意味では、ユーザUのそれぞれは、本サービスの提供を受けることで、現実の会議と同様の使用感でWEB会議を行うことができると考えられる。
なお、本サービスの提供者が、ホワイトボード機能を提供する方法や仕様は任意であり、限定されない。本サービスの提供者は、既存のハードウェアデバイスや既存のサービスなどを任意に採用し、上述のホワイトボード機能を提供してもよい。
【0026】
以上本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
【0027】
例えば、上述の実施形態では、第1ユーザUaが第1ユーザ端末2を操作して情報(音声データ等)を送信し、第2ユーザUbが第2ユーザ端末3を操作して情報を受信する構成となっている。ただし、第1ユーザUaと第2ユーザUbは固定されているわけではなく、本サービスを利用するユーザUは、第1ユーザUaになる場合もあれば第2ユーザUbになる場合もある。
【0028】
また、図1に示すシステム構成、および図2に示すサーバ1のハードウェア構成は、本発明の目的を達成するための例示に過ぎず、特に限定されない。
【0029】
また例えば、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。
【0030】
また例えば、本システムを構成する各種ハードウェア(サーバ1、第1ユーザ端末2、および第2ユーザ端末3)の数や使用者は任意であるし、他のハードウェア等を含み構成されてもよい。さらに言えば、上述の各種ハードウェアには、同一のコンピュータ等が採用されてもよい。
【0031】
また例えば、一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであっても良い。
また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバの他汎用のスマートフォンやパーソナルコンピュータであってもよい。
即ち、例えば、上述の実施形態における各種ハードウェア(サーバ1、第1ユーザ端末2、および第2ユーザ端末3)には、任意のコンピュータ、任意のスマートフォン等の携帯端末等が自由に採用されてもよい。さらに言えば、各種入力部や各種出力部等の種別や内容についても任意の組み合わせが採用されてもよい。
さらに言えば、上述の各種ハードウェアは、コンピュータ等の採用は任意であり、特に限定されない。
【0032】
また例えば、このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に提供される図示せぬリムーバブルメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体等で構成される。
【0033】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的或いは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置や複数の手段等より構成される全体的な装置を意味するものとする。
【0034】
以上をまとめると、本発明が適用される情報処理システムは、次のような構成を有する各種各様の実施形態を取ることができる。
即ち、本発明が適用される情報処理システムは、
ユーザ間の情報のやり取りに利用される情報処理システムであって、
前記ユーザの夫々に対応するデバイスにより取得されたカメラ画像を取得するカメラ画像取得手段と、
前記ユーザの夫々で共有し得る共有画像を取得する共有画像取得手段と、
前記カメラ画像および前記共有画像を含み、前記ユーザに提示し得る提示画像を生成する提示画像生成手段と、
前記提示画像を2以上の前記ユーザに提示する画像提示手段と、
共有画像を提示されたユーザからの当該共有画像の提示領域に関する入力情報を取得し、管理する、ホワイトボード機能管理手段と、
を備える
ことができる。
【符号の説明】
【0035】
1 サーバ
2 第1ユーザ端末
3 第2ユーザ端末
Ua 第1ユーザ
Ub 第2ユーザ
図1
図2
図3
図4