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▶ 竹内 靖治郎の特許一覧

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  • 特開-クリップ型ズボンプレッサー 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022074497
(43)【公開日】2022-05-18
(54)【発明の名称】クリップ型ズボンプレッサー
(51)【国際特許分類】
   D06F 71/00 20060101AFI20220511BHJP
   D06F 71/29 20060101ALI20220511BHJP
【FI】
D06F71/00 E
D06F71/29 Q
D06F71/29 G
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020184586
(22)【出願日】2020-11-04
(71)【出願人】
【識別番号】596170789
【氏名又は名称】竹内 靖治郎
(74)【代理人】
【識別番号】100081558
【弁理士】
【氏名又は名称】齋藤 晴男
(74)【代理人】
【識別番号】100154287
【弁理士】
【氏名又は名称】齋藤 貴広
(72)【発明者】
【氏名】竹内 靖治郎
(57)【要約】
【課題】簡易な構成で携帯に適し、いつでも簡単に使用することができるクリップ型ズボンプレッサーを提供することを課題とする。
【解決手段】上辺部に摘み4,5を突設した横長の一対の挟持板2,3と、挟持板2,3の上辺部同士を連結し、且つ、挟持板2,3の開閉動作を支持するバネリング6とを含んで構成され、挟持板2,3は、上部及び下部が外向きに反っていて、中央部分が平坦でバネリング6のバネ圧によって常時面接触状態となる。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上辺部に摘みを突設した横長の一対の挟持板と、前記挟持板の上辺部同士を連結し、且つ、前記挟持板の開閉動作を支持するバネリングとを含んで構成され、
前記一対の挟持板は、前記上部及び下部が外向きに反っていて、中央部分が平坦で前記バネリングのバネ圧によって常時面接触状態となっていることを特徴とするクリップ型ズボンプレッサー。
【請求項2】
更に前記一対の挟持板の両側部が外向きに反っている、請求項1に記載のクリップ型ズボンプレッサー。
【請求項3】
前記挟持板に補強リブが形成される、請求項1又は2に記載のクリップ型ズボンプレッサー。
【請求項4】
前記挟持板の上部に、前記挟持板の開閉動作を支持する回動支点が配備される、請求項1乃至3のいずれかに記載のクリップ型ズボンプレッサー。
【請求項5】
前記回動支点は、一方の前記挟持板に設けた、間隙を有する受け部と、他方の前記挟持板に設けた、前記受け部の間隙内に摺接自在に係合される突板により構成される、請求項4に記載のクリップ型ズボンプレッサー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クリップ型ズボンプレッサーに関するものであり、より詳細には、旅行等に際しての携帯に適し、簡単にズボンのしわ伸ばしをすることができるクリップ型ズボンプレッサーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
旅先等においてズボン等にしわが寄ってしまったようなとき、そのしわ伸ばしのためにアイロンを使用したい場合が生ずる。そのような場合のために、一般客が利用可能なアイロンを用意しているホテルや旅館もあるが、多くの場合その備えがない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開昭57-115344号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記状況に鑑みてなされたもので、簡易な構成で携帯可能であり、いつでも簡単に使用することができるクリップ型ズボンプレッサーを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、上辺部に摘みを突設した横長の一対の挟持板と、前記挟持板の上辺部同士を連結し、且つ、前記挟持板の開閉動作を支持するバネリングとを含んで構成され、
前記一対の挟持板は、前記上部及び下部が外向きに反っていて、中央部分が平坦で前記バネリングのバネ圧によって常時面接触状態となっていることを特徴とするクリップ型ズボンプレッサーである。
【0006】
一実施形態においては、更に前記一対の挟持板の両側部が外向きに反っている。
【0007】
一実施形態においては、前記挟持板に補強リブが形成される。
【0008】
一実施形態においては、前記挟持板の上部に、前記挟持板の開閉動作を支持する回動支点が配備される。例えば、前記回動支点は、一方の前記挟持板に設けた、間隙を有する受け部と、他方の前記挟持板に設けた、前記受け部の間隙内に摺接自在に係合される突板により構成される。
【発明の効果】
【0009】
本発明は上記のとおりであって、簡易な構成で携帯に便利であり、旅先等においてズボンにしわが寄った場合に、その部分をクリップ型ズボンプレッサーを開いて挟んでおくことにより、手軽に短時間のうちにしわ伸ばしすることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明に係るクリップ型ズボンプレッサーの正面図である。
図2】本発明に係るクリップ型ズボンプレッサーの平面図である。
図3】本発明に係るクリップ型ズボンプレッサーの閉状態を示す側面図である。
図4】本発明に係るクリップ型ズボンプレッサーの開状態を示す側面図である。
図5】本発明に係るクリップ型ズボンプレッサーにおける回動支点の構成例を示す斜視図である。
図6】本発明に係るクリップ型ズボンプレッサーの使用状態図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明を実施するための形態につき、添付図面に依拠して説明する。図1~3はそれぞれ、本発明に係るクリップ型ズボンプレッサー1の形状例を示す正面図、平面図、側面図で、それらに示されるようにクリップ型ズボンプレッサー1は、上辺部に摘み4,5を突設した横長の一対の挟持板2,3と、挟持板2,3の上辺部同士を連結し、且つ、挟持板2,3の開閉動作を支持する、通常左右一対のバネリング6とを含んで構成される。バネリング6は、通例、上辺部の2ヵ所に、挟持板2,3に跨るように取り付けられる。
【0012】
挟持板2,3は、互いに合接する中央部分が平坦で、上部及び下部が外向きに反った形に形成される。従って、一対の挟持板2,3は、図3に示される側面視において、平坦な中央部分が面接触し、上部及び下部が外開きの状態となる。摘み4,5は、外向きに反った挟持板2,3の上辺に延設されるので、やはり外開き状態となる。好ましくは更に、挟持板2,3の両側部3も、外向きに反った形に形成される。挟持板2,3には、必要に応じ、補強リブ7が形成される。
【0013】
挟持板2,3の上部に、挟持板2,3の開閉動作を支持する回動支点8が配備される。例えば、回動支点8は、一方の挟持板2に設けた間隙9aを有する受け部9と、他方の挟持板3に設けた、受け部9の間隙9a内に摺接自在に係合される突板10とで構成される(図5参照)。
【0014】
本発明に係るクリップ型ズボンプレッサー1を使用する場合は、摘み4,5を、バネリング6のバネ圧に抗して互いに近接する方向に加圧することにより、平坦面が密着していた挟持板2,3を開く(図4参照)。その状態で、ズボン11の折り目のしわ伸ばしする箇所を挟み入れた後、摘み4,5から手を離す。そして、その状態のまましばらく置くと、ズボン11の折り目のしわは、バネリング6のバネ圧によって面接触状態となる挟持板2,3の平坦部によって挟圧され続けることにより、次第に取れてくる。
【0015】
本発明に係るクリップ型ズボンプレッサー1の場合は、下部が外開き状態となっているので、ズボン11の折り目部分の挟み入れ操作は、引っ掛かることなくスムーズに行うことができる。また、挟持板2,3の両側部3も外向きに反った形状にした場合は、その挟み入れ操作は一層容易となる。しわ寄りの範囲が広い場合は、図6に示すように、クリップ型ズボンプレッサー1を複数用いるようにする。
【0016】
本発明に係るクリップ型ズボンプレッサー1の使用対象はズボン11に限られる訳ではなく、スカート、ハンカチ、その他種々の物品に対して使用可能であることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0017】
本発明は上記のとおりであって、簡易な構成で携帯に便利であり、旅先等においてズボン等にしわが寄った場合に、手軽に使用することができる効果のあるものであり、その産業上の利用可能性は大である。
【符号の説明】
【0018】
1 クリップ型ズボンプレッサー
2 挟持板
3 挟持板
4 摘み
5 摘み
6 バネリング
7 補強リブ
8 回動支点
9 受け部
10 突板
図1
図2
図3
図4
図5
図6