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  • 特開-包装用容器 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022074628
(43)【公開日】2022-05-18
(54)【発明の名称】包装用容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 1/34 20060101AFI20220511BHJP
   B65D 1/26 20060101ALN20220511BHJP
   B65D 43/08 20060101ALN20220511BHJP
【FI】
B65D1/34
B65D1/26
B65D43/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020184817
(22)【出願日】2020-11-05
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 販売日: 2020年10月1日~2020年11月2日 販売した場所: 別紙リスト参照 ウェブサイトの掲載日: 2020年9月18日~ 公開場所(ウェブサイトのアドレス): https://www.risupack.co.jp/index.php https://www.risupack.co.jp/risupack_next/risupack_next_2020_autumn.php https://www.risupack.co.jp/risupack_next/pdf/00_next_2020a_03.pdf
(71)【出願人】
【識別番号】396000422
【氏名又は名称】リスパック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000659
【氏名又は名称】特許業務法人広江アソシエイツ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】高木 直紀
(72)【発明者】
【氏名】水野 冴理
【テーマコード(参考)】
3E033
3E084
【Fターム(参考)】
3E033AA10
3E033BA16
3E033BA22
3E033CA08
3E033CA19
3E033DA05
3E033DA08
3E033DD13
3E033EA01
3E033FA01
3E033FA04
3E084AA05
3E084AA14
3E084AA24
3E084AA26
3E084AB10
3E084BA01
3E084CA03
3E084DB09
3E084DB13
3E084DC03
3E084DC05
3E084FA09
3E084FC07
3E084FD20
3E084GA08
3E084GB17
3E084HB01
3E084HD03
(57)【要約】
【課題】
蓋体との嵌合が良好で、断熱性や保湿性に優れる包装用容器を提供する。
【解決手段】
合成樹脂発泡シートを熱成形して構成された容器本体200と、容器本体200に嵌合する蓋体100と、を備えた包装用容器300であって、容器本体200は、底面210の外周211に上端241から下端242へ向けて延出する外周側壁240を備え、当該外周側壁240の上端241側に、蓋体100の蓋体側嵌合部150と嵌合する本体側嵌合部250が設けられていることを特徴とする。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
合成樹脂発泡シートを熱成形して構成された容器本体と、
当該容器本体に嵌合する蓋体と、を備えた包装用容器であって、
前記容器本体は、底面の外周に上端から下端へ向けて延出する外周側壁を備え、
当該外周側壁の上端側に、前記蓋体の蓋体側嵌合部と嵌合する本体側嵌合部が設けられていることを特徴とする包装用容器。
【請求項2】
前記容器本体及び前記蓋体は、平面視で多角形形状をしており、
前記本体側嵌合部は、コーナー部に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の包装用容器。
【請求項3】
前記蓋体側嵌合部は、前記本体側嵌合部に外嵌合することを特徴とする請求項1又は2に記載の包装用容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、包装用容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、寿司等の食品を収容する包装用容器が、スーパーやコンビニエンスストア等で使用されている。
【0003】
例えば、特許文献1や特許文献2の包装用容器は、収容された食品を立体的に盛り付けて見栄えを良くするため、容器本体の底面を底上げする外周側壁を備えている。この外周側壁は上端から下端へ延出しており、外周側壁の下端が地面に当接することで底面を地面から底上げしている。ただ、特許文献1や特許文献2の包装用容器の容器本体は、非発泡性の合成樹脂シートから成形されているため、蓋体との嵌合が良好ではあるものの、断熱性や保湿性に劣るものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第4951635号
【特許文献2】特許第5739133号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本願発明は、上記問題に鑑み、蓋体との嵌合が良好で、断熱性や保湿性に優れる包装用容器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本願発明の請求項1に係る包装用容器は、合成樹脂発泡シートを熱成形して構成された容器本体と、当該容器本体に嵌合する蓋体と、を備えた包装用容器であって、前記容器本体は、底面の外周に上端から下端へ向けて延出する外周側壁を備え、当該外周側壁の上端側に、前記蓋体の蓋体側嵌合部と嵌合する本体側嵌合部が設けられていることを特徴とする。
【0007】
上記特徴によれば、本体側嵌合部を外周側壁の上端側に設けることで、本体側嵌合部周辺の外周側壁が変形したとしても、蓋体の蓋体側嵌合部との嵌合を良好に維持でき、蓋体を容器本体に安定して取り付けることができる。さらに、蓋体を容器本体に安定して取り付けることができるため、包装用容器の断熱性や保湿性が向上するのである。
【0008】
さらに、本願発明の請求項2に係る包装用容器は、前記容器本体及び前記蓋体は、平面視で多角形形状をしており、前記本体側嵌合部は、コーナー部に配置されていることを特徴とする。
【0009】
上記特徴によれば、強度が高いコーナー部において、本体側嵌合部は蓋体側嵌合部と嵌合するため、嵌合時の応力による、本体側嵌合部を含めた外周側壁全体の変形を効果的に防止できる。そして、蓋体の蓋体側嵌合部との嵌合を良好に維持して、蓋体を容器本体に安定して取り付けることができる。
【0010】
さらに、本願発明の請求項3に係る包装用容器は、前記蓋体側嵌合部は、前記本体側嵌合部に外嵌合することを特徴とする。
【0011】
上記特徴によれば、外側に位置する蓋体の蓋体側嵌合部側の方が、本体側嵌合部よりも弾性変形しやすいため、本体側嵌合部を含めた外周側壁全体が変形することを出来るだけ防ぎ、蓋体の蓋体側嵌合部との嵌合を良好に維持して、蓋体を容器本体に安定して取り付けることができる。
【発明の効果】
【0012】
本願発明の包装用容器は、蓋体との嵌合が良好で、断熱性や保湿性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】(a)は、蓋体の平面図、(b)は、蓋体の側面図、(c)は、A-A端面図、(d)は、B-B端面図である。
図2】(a)は、容器本体の平面図、(b)は、容器本体の側面図、(c)は、C-C端面図、(d)は、D-D端面図である。
図3】(a)は、包装用容器の平面図、(b)は、包装用容器の側面図である。
図4】(a)は、図3(a)に示すE-E端面図、(b)は、図3(a)に示すF-F端面図である。
【符号の説明】
【0014】
100 蓋体
150 蓋体側嵌合部
200 容器本体
210 底面
211 外周
240 外周側壁
241 上端
242 下端
300 包装用容器
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下に、本願発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、本明細書において、「上方」とは、容器本体の開口面を上にして水平面上に載置した際に、鉛直方向における上方に向かう方向のことであり、「下方」とは鉛直方向における下方に向かう方向のことである。
【0016】
まず、図1には、蓋体100を示す。なお、図1(a)は蓋体100の平面図、図1(b)は、蓋体100の側面図、図1(c)は、A-A端面図、図1(d)は、B-B端面図である。
【0017】
図1に示すように、蓋体100は下方に開口した深皿型形状であり、平面視略正方形の平坦な天面110と、当該天面110の外周111から斜め下方へ向けて連続する側壁120と、当該側壁120から外側へ延出する平坦なフランジ部130と、フランジ部130から下方へ延出するスカート部140と、蓋体100のコーナー部においてスカート部140の一部に設けられた蓋体側嵌合部150と、スカート部140の下端から側方へ延出する縁部160とを備える。そして、この側壁120、フランジ部130、スカート部140、及び縁部160は、蓋体100の周方向へ全周にわたり連続して設けられている。
【0018】
なお、蓋体側嵌合部150は、内側へ凸状になっており、後述する容器本体200の本体側嵌合部250に外嵌合できるように構成されている。また、蓋体側嵌合部150は、容器本体200の本体側嵌合部250に外嵌合できるように構成されているが、これに限定されず、本体側嵌合部250に内嵌合できるように構成されてもよい。また、蓋体側嵌合部150は、蓋体100のコーナー部の四隅のスカート部140にそれぞれ部分的に設けられているが、これに限定されず、蓋体100の周方向の全周に蓋体側嵌合部150を設けるなど、スカート部140の任意の箇所に連続的に又は断続的に蓋体側嵌合部150を設けることができる。また、蓋体100は平面視略正方形となっているが、これに限定されず、平面視略多角形や平面視略円形等、任意の形状とすることができる。
【0019】
次に、図2には、蓋体100によって被蓋される本願発明の容器本体200を示す。なお、図2(a)は容器本体200の平面図、図2(b)は、容器本体200の側面図、図2(c)は、C-C端面図、図2(d)は、D-D端面図である。
【0020】
図2に示すように、容器本体200は、上方に開口した浅皿型形状であり、平面視略正方形の平坦な底面210と、当該底面210の外周211から立ち上がるように形成された側壁220と、当該側壁220の上端の上端縁部230と、当該上端縁部230から下方へ延出する外周側壁240と、容器本体200のコーナー部において外周側壁240の一部に設けられた本体側嵌合部250と、外周側壁240の下端から側方へ延出する縁部260とを備える。そして、この側壁220、上端縁部230、外周側壁240、及び縁部260は、容器本体200の周方向へ全周にわたり連続して設けられている。
【0021】
また、外周側壁240は、上端縁部230に連続する上端241から下端242まで斜め下方へ延出しているので、外周側壁240の下端242は上端241よりも外側に位置している。また、外周側壁240の下端242は、底面210より下方へ延出しているので、容器本体200を床面等の平らな場所に載置した際に、外周側壁240の下端242が、底面210を浮かせて底上げした状態で容器本体200を支えることになる。
【0022】
また、外周側壁240の上端241側には内側へ窪んだ本体側嵌合部250が形成されており、当該本体側嵌合部250の下側には、蓋体100の縁部160が載置可能な段部243が設けられている。特に、本体側嵌合部250は、外周側壁240の上端241側のみに設けられており、外周側壁240の下端242側には設けられていない。また、本体側嵌合部250が設けられた外周側壁240の上端241側と、側壁220とは相対するように配置されており、外周側壁240の上端241と側壁220は、上端縁部230で連結されている。このように、本体側嵌合部250が設けられた外周側壁240の上端241側は、上端縁部230と側壁220とで略コ字状(又は略U字状)に構成されており、強度が高くなっている。
【0023】
また、容器本体200のコーナー部の外周側壁240には、外周側壁240の上端241から下端242へ向けて延出する凸状又は凹状のリブ270が形成されて剛性が高められており、コーナー部周辺の変形が防止されている。また、容器本体200のコーナー部の外周側壁240では、リブ270を挟んで両側に本体側嵌合部250が配置されている。そのため、蓋体100の蓋体側嵌合部150を本体側嵌合部250に嵌合する際にかかる応力を、リブ270は両側の本体側嵌合部250から効果的に吸収し、下端242へ向けて逃がしている。さらに、リブ270の幅は、上端271側が広く下端272へ向けて狭くなっている。そのため、リブ270は、幅が広い上端271側から本体側嵌合部250にかかる応力を広く効果的に吸収して、下端272へ向けて応力を集めて効果的に逃がしている。
【0024】
なお、本体側嵌合部250は、内側へ凹状になっており、蓋体100の蓋体側嵌合部150が外嵌合できるように構成されている。また、本体側嵌合部250は、蓋体100の蓋体側嵌合部150が外嵌合できるように構成されているが、これに限定されず、蓋体側嵌合部150が内嵌合できるように構成されてもよい。また、本体側嵌合部250は、容器本体200のコーナー部の四隅の外周側壁240にそれぞれ部分的に設けられているが、これに限定されず、容器本体200の周方向の全周に本体側嵌合部250を設けるなど、外周側壁240の上端241側であれば、任意の箇所に連続的に又は断続的に本体側嵌合部250を設けることができる。また、容器本体200は平面視略正方形となっているが、これに限定されず、平面視略多角形や平面視略円形等、任意の形状とすることができる。
【0025】
なお、蓋体100は、厚さが約0.1mmから1.00mm程度のシート状の素材を用いて、熱成形(例えば、真空成形、圧空成形、熱盤成形)されたものであり、例えば、蓋体100の素材としては、ポリプロピレン、ポリスチレン、A-PET、ポリ乳酸や、これらを二軸延伸させた合成樹脂や、紙や金属などを用いることができる。また、容器本体200は、厚さが約0.8mmから4.0mm程度の合成樹脂発泡シートを用いて、熱成形されたものであり、例えば、容器本体200の素材としては、発泡させたポリプロピレン、ポリスチレンなどを用いることができ、発泡倍率は特に限定しないが、通常2~20倍程度である。
【0026】
では次に、本願発明の容器本体200へ蓋体100を嵌合させた包装用容器300について、図3及び図4を参照して説明する。なお、図3(a)は、包装用容器300の平面図、図3(b)は、包装用容器300の側面図、図4(a)は、図3(a)に示すE-E端面図、図4(b)は、図3(a)に示すF-F端面図である。
【0027】
蓋体100を容器本体200の上から被せて取り付けると、図3及び図4(a)に示すように、素材の蓋体側嵌合部150が容器本体200の本体側嵌合部250に嵌合して、包装用容器300が密閉された状態となる。また、蓋体100の縁部160が容器本体200の段部243に当接することで、蓋体100と容器本体200の間からゴミ等が包装用容器300内に入り込むことを防止できる。また、図3及び図4(b)に示すように、蓋体側嵌合部150及び本体側嵌合部250が設けられていない箇所では、蓋体100のスカート部140が容器本体200の外周側壁240の上端241側に沿うように配置され、また、蓋体100の縁部160が容器本体200の段部243に当接することで、蓋体100と容器本体200の間からゴミ等が包装用容器300内に入り込むことを防止できる。
【0028】
そして、容器本体200の底面210には、寿司等の任意の食品を並べて収容でき、この容器本体200は合成樹脂発泡シートを用いて構成されて、蓋体100を容器本体200に安定して取り付けることができるため、断熱性及び保湿性に優れ、内部に収容した食品の鮮度を効果的に維持できる。例えば、寿司を収容した場合は、高い断熱性によって寿司を冷えた状態で鮮度良く維持できると共に、高い保湿性によって寿司の水分を長時間維持できる。また、容器本体200の底面210は、底面210より下方へ延出した外周側壁240によって底上げされているので、底面210上の食品は、立体的に盛り付けられて見栄えが良くなる。
【0029】
ところで、合成樹脂発泡シートを用いて容器本体200を熱成形すると、原料樹脂の種類や熱成形時の加熱・冷却等の諸条件によって熱成形後に様々な方向に収縮が起こることがあり、容器本体200の外周側の先端側に応力が集中するため、外周側壁240の下端242側は、外方向へ僅かに伸長又は膨張する場合がある。また、容器本体200の外周側の先端ほど、熱成形後の残留ひずみや、残留ガスによる二次発泡の影響、容器本体200自体の自重の影響等によって、外周側壁240の下端242側は、外方向へ僅かに伸長又は膨張する場合がある。そのため、外周側壁240の下端242側に本体側嵌合部250を形成すると、容器本体200全体からみると本体側嵌合部250周辺が僅かに変形して影響が小さいが、蓋体100の蓋体側嵌合部150との嵌合強度に対する影響が大きく、蓋体100が外れやすくなる可能性がある。
【0030】
そこで、本願発明の包装用容器300では、本体側嵌合部250を外周側壁240の下端242側に設けず、本体側嵌合部250を外周側壁240の上端241側に設けた。外周側壁240の上端241側は、下端242に比べて容器本体200の内側に位置しているため、外方向への伸長又は膨張の影響を受けにくい部分となっている。そのため、本体側嵌合部250を外周側壁240の上端241側に設けることで、本体側嵌合部250周辺の変形を効果的に防止でき、蓋体100の蓋体側嵌合部150との嵌合を良好に維持でき、蓋体100を容器本体200に安定して取り付けることができる。さらに、蓋体100を容器本体200に安定して取り付けることができるため、包装用容器300の断熱性や保湿性が向上するのである。
【0031】
また、図4(a)に示すように、本体側嵌合部250が設けられた外周側壁240の上端241側は、上端241と連続する上端縁部230と、上端縁部230に連続する側壁220とで略コ字状(又は略U字状)に構成されて強度が高くなっているので、本体側嵌合部250周辺はより変形しにくく、蓋体100の蓋体側嵌合部150との嵌合を良好に維持でき、蓋体100を容器本体200に安定して取り付けることができる。
【0032】
さらに、本体側嵌合部250は、外周側壁240の上端241に連続する上端縁部230と上下に直接隣接するように配置されているため、蓋体100を容器本体200に取り付ける際に、蓋体100の内側に突出した蓋体側嵌合部150が上端縁部230又は上端241を乗り越えた直後に、本体側嵌合部250と嵌合できる。そのため、蓋体100の取り付けが容易であると共に、蓋体100の蓋体側嵌合部150を嵌合させる際に容器本体200の外周側壁240へ係る応力を小さく抑えることができるため、本体側嵌合部250を含めた外周側壁240全体の変形を効果的に防止して、蓋体100の蓋体側嵌合部150との嵌合を良好に維持できる。
【0033】
また、蓋体100の蓋体側嵌合部150が本体側嵌合部250に嵌合した状態では、蓋体100のフランジ部130が本体側嵌合部250の上側の上端縁部230に当接している。そのため、蓋体100のフランジ部130周辺が不用意に変形することがなく、更には、フランジ部130の下方に連続する蓋体側嵌合部150も不用意に変形しないことから、本体側嵌合部250を含めた上端縁部230及び外周側壁240全体の変形を効果的に防止して、蓋体100の蓋体側嵌合部150との嵌合を良好に維持できる。
【0034】
また、容器本体200の外周側壁240の厚み(外周側壁240を構成するシート状部分の厚み)は、蓋体100のスカート部140の厚み(スカート部140を構成するシート状部分の厚み)よりも大きくなっている。そのため、蓋体100のスカート部140の蓋体側嵌合部150を、容器本体200の外周側壁240の本体側嵌合部250に嵌合させた際に、厚みが大きい外周側壁240側の強度を高く維持でき、嵌合時の応力による、本体側嵌合部250を含めた外周側壁240全体の変形を効果的に防止して、蓋体100の蓋体側嵌合部150との嵌合を良好に維持できる。
【0035】
また、本体側嵌合部250は、容器本体200のコーナー部に位置する外周側壁240に設けられている。そのため、強度が高いコーナー部において、本体側嵌合部250は蓋体100の蓋体側嵌合部150と嵌合するため、嵌合時の応力による、本体側嵌合部250を含めた外周側壁240全体の変形を効果的に防止できる。そして、蓋体100の蓋体側嵌合部150との嵌合を良好に維持して、蓋体100を容器本体200に安定して取り付けることができる。
【0036】
また、蓋体100の蓋体側嵌合部150は容器本体200の本体側嵌合部250に外嵌合する態様なので、蓋体100を容器本体200に嵌合させた際、外側に位置する蓋体100の蓋体側嵌合部150側の方が、本体側嵌合部250よりも弾性変形しやすい。そのため、本体側嵌合部250を含めた外周側壁240全体が変形することを出来るだけ防ぎ、蓋体100の蓋体側嵌合部150との嵌合を良好に維持して、蓋体100を容器本体200に安定して取り付けることができる。
【0037】
また、外周側壁240の段部243は外周側壁240の上端241側に配置されているので、蓋体100を取り付けた際に、蓋体100の縁部160が容器本体200の段部243に当接して載置され、蓋体100のスカート部140が、容器本体200の外周側壁240の下端242側に向けて深く嵌まらないようになっている。そのため、蓋体100を取り付けた際に、外周側壁240全体が変形することを出来るだけ防ぎ、蓋体100の蓋体側嵌合部150との嵌合を良好に維持して、蓋体100を容器本体200に安定して取り付けることができる。
【0038】
なお、本願発明の包装用容器は、上記の実施例に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲、実施形態の範囲で、種々の変形例、組み合わせが可能であり、これらの変形例、組み合わせもその権利範囲に含むものである。
図1
図2
図3
図4