(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022074707
(43)【公開日】2022-05-18
(54)【発明の名称】情報伝達システム
(51)【国際特許分類】
G08B 21/10 20060101AFI20220511BHJP
G08B 25/04 20060101ALI20220511BHJP
H04Q 9/00 20060101ALI20220511BHJP
H04W 4/02 20180101ALI20220511BHJP
H04W 4/90 20180101ALI20220511BHJP
G01W 1/02 20060101ALI20220511BHJP
G06Q 50/26 20120101ALI20220511BHJP
【FI】
G08B21/10
G08B25/04 K
H04Q9/00 311J
H04W4/02
H04W4/90
G01W1/02 Z
G06Q50/26
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020185000
(22)【出願日】2020-11-05
(71)【出願人】
【識別番号】515180952
【氏名又は名称】CMN株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100114627
【弁理士】
【氏名又は名称】有吉 修一朗
(74)【代理人】
【識別番号】100182501
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 靖之
(74)【代理人】
【識別番号】100175271
【弁理士】
【氏名又は名称】筒井 宣圭
(74)【代理人】
【識別番号】100190975
【弁理士】
【氏名又は名称】遠藤 聡子
(72)【発明者】
【氏名】山下 惠助
【テーマコード(参考)】
5C086
5C087
5K048
5K067
5L049
【Fターム(参考)】
5C086AA11
5C086AA22
5C086BA01
5C086DA08
5C086DA14
5C086DA16
5C086EA41
5C086EA45
5C086FA11
5C086FA18
5C086GA09
5C087AA02
5C087AA03
5C087AA25
5C087BB20
5C087BB73
5C087BB74
5C087DD02
5C087DD03
5C087DD20
5C087DD24
5C087DD31
5C087EE07
5C087EE14
5C087FF01
5C087FF02
5C087FF16
5C087FF19
5C087FF23
5C087GG08
5C087GG14
5C087GG17
5C087GG66
5C087GG67
5C087GG82
5C087GG84
5K048BA34
5K048DA02
5K048EB10
5K048FB03
5K048FB08
5K048FB09
5K048FB10
5K048HA21
5K067AA35
5K067BB15
5K067EE02
5K067EE16
5L049CC35
(57)【要約】
【課題】情報が受け取られる場所に適した情報を伝達することができる情報伝達システムを提供する。
【解決手段】情報伝達システム10は、デジタルサイネージ20と、環境センサ30と、情報処理装置40と、スマートフォン60と、通信端末装置65と、デジタルテレビ受像機70とを備える。情報処理装置40の環境情報受信部41が、環境センサ30から環境情報とこの環境情報の取得場所に関する情報を受信し、環境情報対比部44が、受信したこれら情報と、基準要件記録部42が記録した基準要件とを対比し、対比した結果、基準要件を満たした場合に伝達決定部45が、基準要件を満たした環境情報とこの環境情報の取得場所に関する情報とに対応した伝達情報を決定し、伝達情報送信部46がLPWA回線55を介して、環境情報の取得場所から半径1~3kmの範囲内にあるデジタルサイネージ20へ伝達情報を送信する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
伝達情報を受信可能な伝達情報受信部と、該伝達情報受信部が受信した前記伝達情報を告知可能な伝達情報告知部とを有する情報告知装置と、
周囲の環境情報を取得可能な環境情報取得部と、該環境情報取得部が取得した前記環境情報を、同環境情報が取得された場所に関する情報と共に送信可能な環境情報送信部とを有する環境情報取得装置と、
該環境情報取得装置から前記環境情報を、同環境情報が取得された場所に関する情報と共に受信可能な環境情報受信部と、
前記環境情報に対応すると共に同環境情報が取得された場所に関する情報に基づいて定められた基準要件を記録可能な基準要件記録部と、
前記情報告知装置に関する情報である情報告知装置情報を記録可能な情報告知装置情報記録部と、
前記環境情報受信部が受信した前記環境情報及び同環境情報が取得された場所に関する情報と、前記基準要件記録部が記録した前記基準要件とを対比可能な環境情報対比部と、
伝達情報の基本となる情報である伝達基本情報を受信可能な伝達基本情報受信部と、
該伝達基本情報受信部が受信した前記伝達基本情報を記録可能な伝達基本情報記録部と、
前記環境情報対比部が対比した結果、前記環境情報受信部が受信した前記環境情報及び同環境情報が取得された場所に関する情報が、前記基準要件記録部が記録した基準要件を満たした場合に、同環境情報と同環境情報が取得された場所に関する情報とに対応した伝達情報を、前記伝達基本情報記録部が記録した前記伝達基本情報に基づいて決定可能であり、同環境情報が取得された場所から所定の範囲内に配置された前記情報告知装置を前記情報告知装置情報記録部から抽出して決定可能な伝達決定部と、
該伝達決定部が決定した前記伝達情報を、同伝達決定部が決定した前記情報告知装置へ送信可能な伝達情報送信部とを有する情報処理装置とを備える
情報伝達システム。
【請求項2】
伝達情報を受信可能な伝達情報受信部と、該伝達情報受信部が受信した前記伝達情報を告知可能な伝達情報告知部とを有する情報告知装置と、
周囲の環境情報を取得可能な環境情報取得部と、該環境情報取得部が取得した前記環境情報を、同環境情報が取得された場所に関する情報と共に送信可能な環境情報送信部とを有する環境情報取得装置と、
該環境情報取得装置から前記環境情報を、同環境情報が取得された場所に関する情報と共に受信可能な環境情報受信部と、
前記環境情報に対応すると共に同環境情報が取得された場所に関する情報に基づいて定められた基準要件を記録可能な基準要件記録部と、
前記情報告知装置に関する情報である情報告知装置情報を記録可能な情報告知装置情報記録部と、
前記環境情報受信部が受信した前記環境情報及び同環境情報が取得された場所に関する情報と、前記基準要件記録部が記録した前記基準要件とを対比可能な環境情報対比部と、
該環境情報対比部が対比した結果、前記環境情報受信部が受信した前記環境情報及び同環境情報が取得された場所に関する情報が、前記基準要件記録部が記録した基準要件を満たした場合に、同環境情報と同環境情報が取得された場所に関する情報とに対応した伝達情報を決定可能であり、同環境情報が取得された場所から所定の範囲内に配置された前記情報告知装置を前記情報告知装置情報記録部から抽出して決定可能な伝達決定部と、
該伝達決定部が決定した前記伝達情報を、同伝達決定部が決定した前記情報告知装置へ送信可能な伝達情報送信部とを有する情報処理装置とを備える
情報伝達システム。
【請求項3】
前記伝達決定部は、さらに、前記環境情報対比部が対比した結果、前記環境情報受信部が受信した前記環境情報及び同環境情報が取得された場所に関する情報が、前記基準要件記録部が記録した基準要件を満たしていない場合に、基準要件を満たしていない環境情報と同環境情報が取得された場所に関する情報とに対応した補助伝達情報を決定可能であり、
前記伝達情報送信部は、さらに、前記伝達決定部が決定した前記補助伝達情報を送信可能である
請求項1または請求項2に記載の情報伝達システム。
【請求項4】
伝達情報を受信可能な伝達情報受信部と、該伝達情報受信部が受信した前記伝達情報を告知可能な伝達情報告知部を有する携帯端末を備え、
前記情報告知装置は、同情報告知装置から所定の範囲内に位置する前記携帯端末へ、前記伝達情報受信部が受信した前記伝達情報を転送可能な伝達情報転送部を有する
請求項1、請求項2または請求項3に記載の情報伝達システム。
【請求項5】
前記情報処理装置の前記伝達基本情報受信部は、電波による無線通信回線を介して、前記伝達基本情報を受信可能であり、
前記情報処理装置の前記伝達情報送信部は、電波による無線通信回線を介して前記伝達情報を前記情報告知装置へ送信可能であり、
前記環境情報取得装置の前記環境情報送信部は、電波による無線通信回線を介して、前記環境情報を、同環境情報が取得された場所に関する情報と共に前記情報処理装置へ送信可能である
請求項1、請求項3または請求項4に記載の情報伝達システム。
【請求項6】
前記情報処理装置の前記伝達情報送信部は、電波による無線通信回線を介して前記伝達情報を前記情報告知装置へ送信可能であり、
前記環境情報取得装置の前記環境情報送信部は、電波による無線通信回線を介して、前記環境情報を、同環境情報が取得された場所に関する情報と共に前記情報処理装置へ送信可能である
請求項2に記載の情報伝達システム。
【請求項7】
前記情報処理装置は、さらに、前記環境情報が取得された場所が属する地域の気候風土に関する情報である地域気候風土情報を記録可能な地域気候風土情報記録部を有し、
前記伝達決定部は、さらに、前記地域気候風土情報記録部が記録した前記地域気候風土情報に基づいて前記伝達情報を決定可能であり、
前記情報処理装置は、前記環境情報取得装置が配置された場所から所定の範囲内に配置された
請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5または請求項6に記載の情報伝達システム。
【請求項8】
前記環境情報取得装置は、水位を検出可能な水位センサ、角度を検出可能な角度センサ、温度を検出可能な温度センサ、風速を検出可能な風速センサ、放射線量を検出可能な放射能センサ、雨量を検出可能な雨量センサ、湿度を検出可能な湿度センサ、気圧を検出可能な気圧センサ、照度を検出可能な照度センサ、紫外線を検出可能な紫外線センサ、PM2.5を検出可能なPM2.5センサ及び風向を検出可能な風向センサから選ばれた少なくとも一つのセンサと、周囲を撮像可能な撮像装置である
請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6または請求項7に記載の情報伝達システム。
【請求項9】
前記情報処理装置から伝達情報を受信可能な伝達情報受信部と、該伝達情報受信部が受信した前記伝達情報を転送可能な伝達情報転送部とを有する通信端末装置と、
該通信端末装置から転送された前記伝達情報を受信可能な伝達情報受信部と、該伝達情報受信部が伝達情報を受信したときに、同伝達情報を表示可能な情報表示部とを有するデジタルテレビ受像機とを備え、
前記情報処理装置は、前記通信端末装置に関する情報である通信端末装置情報を記録可能な通信端末装置情報記録部を有し、
前記伝達決定部は、さらに、前記基準要件を満たした環境情報が取得された場所から所定の範囲内に配置された前記通信端末装置を前記通信端末装置情報記録部から抽出して決定可能であり、
前記伝達情報送信部は、さらに、前記伝達決定部が決定した前記伝達情報を、同伝達決定部が決定した前記通信端末装置へ送信可能である
請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7または請求項8に記載の情報伝達システム。
【請求項10】
伝達情報を受信可能な伝達情報受信部と、該伝達情報受信部が受信した前記伝達情報を告知可能な伝達情報告知部を有する携帯端末と、
周囲の環境情報を取得可能な環境情報取得部と、該環境情報取得部が取得した前記環境情報を、同環境情報が取得された場所に関する情報と共に送信可能な環境情報送信部とを有する環境情報取得装置と、
該環境情報取得装置から前記環境情報を、同環境情報が取得された場所に関する情報と共に受信可能な環境情報受信部と、
前記環境情報に対応すると共に同環境情報が取得された場所に関する情報に基づいて定められた基準要件を記録可能な基準要件記録部と、
前記環境情報受信部が受信した前記環境情報及び同環境情報が取得された場所に関する情報と、前記基準要件記録部が記録した前記基準要件とを対比可能な環境情報対比部と、
伝達情報の基本となる情報である伝達基本情報を受信可能な伝達基本情報受信部と、
該伝達基本情報受信部が受信した前記伝達基本情報を記録可能な伝達基本情報記録部と、
前記環境情報対比部が対比した結果、前記環境情報受信部が受信した前記環境情報及び同環境情報が取得された場所に関する情報が、前記基準要件記録部が記録した基準要件を満たした場合に、同環境情報と同環境情報が取得された場所に関する情報とに対応した伝達情報を、前記伝達基本情報記録部が記録した前記伝達基本情報に基づいて決定可能な伝達決定部と、
前記環境情報が取得された場所から所定の範囲内に位置する前記携帯端末を検知可能な携帯端末検知部と、
前記伝達決定部が決定した前記伝達情報を、前記携帯端末検知部が検知した前記携帯端末へ送信可能な伝達情報送信部とを有する情報処理装置とを備える
情報伝達システム。
【請求項11】
伝達情報を受信可能な伝達情報受信部と、該伝達情報受信部が受信した前記伝達情報を告知可能な伝達情報告知部を有する携帯端末と、
周囲の環境情報を取得可能な環境情報取得部と、該環境情報取得部が取得した前記環境情報を、同環境情報が取得された場所に関する情報と共に送信可能な環境情報送信部とを有する環境情報取得装置と、
該環境情報取得装置から前記環境情報を、同環境情報が取得された場所に関する情報と共に受信可能な環境情報受信部と、
前記環境情報に対応すると共に同環境情報が取得された場所に関する情報に基づいて定められた基準要件を記録可能な基準要件記録部と、
前記環境情報受信部が受信した前記環境情報及び同環境情報が取得された場所に関する情報と、前記基準要件記録部が記録した前記基準要件とを対比可能な環境情報対比部と、
該環境情報対比部が対比した結果、前記環境情報受信部が受信した前記環境情報及び同環境情報が取得された場所に関する情報が、前記基準要件記録部が記録した基準要件を満たした場合に、同環境情報と同環境情報が取得された場所に関する情報とに対応した伝達情報を決定可能な伝達決定部と、
前記環境情報が取得された場所から所定の範囲内に位置する前記携帯端末を検知可能な携帯端末検知部と、
前記伝達決定部が決定した前記伝達情報を、前記携帯端末検知部が検知した前記携帯端末へ送信可能な伝達情報送信部とを有する情報処理装置とを備える
情報伝達システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は情報伝達システムに関する。詳しくは、例えば、地震や大雨など災害発生時における避難情報を伝達するための情報伝達システムに係るものである。
【背景技術】
【0002】
気象が原因で、重大な災害が起こるおそれのある場合、気象庁の地方気象台などから警報がオンラインで都道府県へ伝達されており、警報は都道府県からさらに市町村へ伝達され、最終的に国民へ伝達される。
また、警報は地方気象台などからオンラインで報道機関へも伝達され、報道機関から国民へ伝達される。
【0003】
そして、このような緊急時の警報を伝えるための様々な技術が提案されている。
例えば特許文献1には、緊急事態の際に、基地局から各携帯端末へ緊急事態である旨の緊急通報を、基地局に予め位置登録されている携帯端末に対して一斉通知する緊急警報システムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載のシステムは、携帯端末のユーザの実際の所在位置に最適な災害情報が通知されるとは限らず、広範囲な地域内に位置しているユーザに向けた災害情報が通知されるものであり、問題があった。
【0006】
すなわち、例えば同じ豪雨が生じている単独あるいは複数の市町村地域の中でも、山の斜面に近い場所と、山から離れた場所とでは、地形など環境の違いから住民が避難するときの判断基準が異なるため、山の斜面に近い場所においては避難すべき警戒レベルに達しているにもかかわらず、その他の場所においては未だ避難すべき警戒レベルに達していないがために、避難勧告などの伝達情報を発信できていない、という問題があった。
【0007】
また、逆に、山の斜面に近い場所以外の場所においては未だ避難すべき警戒レベルに達していないにもかかわらず、山の斜面に近い場所においては避難すべき警戒レベルに達しているがために、避難勧告などの伝達情報を発信して一斉に避難が始まり、避難所への移動中や避難所において混雑が生じ易い、という問題もあった。
【0008】
このような問題があり、実際に災害が発生している場所にさらに適した、情報の伝達システムが求められていた。
【0009】
本発明は、以上の点に鑑みて創案されたものであり、情報が受け取られる場所に適した情報を伝達することができる情報伝達システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するために、本発明の情報伝達システムは、伝達情報を受信可能な伝達情報受信部と、該伝達情報受信部が受信した前記伝達情報を告知可能な伝達情報告知部とを有する情報告知装置と、周囲の環境情報を取得可能な環境情報取得部と、該環境情報取得部が取得した前記環境情報を、同環境情報が取得された場所に関する情報と共に送信可能な環境情報送信部とを有する環境情報取得装置と、該環境情報取得装置から前記環境情報を、同環境情報が取得された場所に関する情報と共に受信可能な環境情報受信部と、前記環境情報に対応すると共に同環境情報が取得された場所に関する情報に基づいて定められた基準要件を記録可能な基準要件記録部と、前記情報告知装置に関する情報である情報告知装置情報を記録可能な情報告知装置情報記録部と、前記環境情報受信部が受信した前記環境情報及び同環境情報が取得された場所に関する情報と、前記基準要件記録部が記録した前記基準要件とを対比可能な環境情報対比部と、伝達情報の基本となる情報である伝達基本情報を受信可能な伝達基本情報受信部と、該伝達基本情報受信部が受信した前記伝達基本情報を記録可能な伝達基本情報記録部と、前記環境情報対比部が対比した結果、前記環境情報受信部が受信した前記環境情報及び同環境情報が取得された場所に関する情報が、前記基準要件記録部が記録した基準要件を満たした場合に、同環境情報と同環境情報が取得された場所に関する情報とに対応した伝達情報を、前記伝達基本情報記録部が記録した前記伝達基本情報に基づいて決定可能であり、同環境情報が取得された場所から所定の範囲内に配置された前記情報告知装置を前記情報告知装置情報記録部から抽出して決定可能な伝達決定部と、該伝達決定部が決定した前記伝達情報を、同伝達決定部が決定した前記情報告知装置へ送信可能な伝達情報送信部とを有する情報処理装置とを備える。
【0011】
また、上記の目的を達成するために、本発明の情報伝達システムは、伝達情報を受信可能な伝達情報受信部と、該伝達情報受信部が受信した前記伝達情報を告知可能な伝達情報告知部とを有する情報告知装置と、周囲の環境情報を取得可能な環境情報取得部と、該環境情報取得部が取得した前記環境情報を、同環境情報が取得された場所に関する情報と共に送信可能な環境情報送信部とを有する環境情報取得装置と、該環境情報取得装置から前記環境情報を、同環境情報が取得された場所に関する情報と共に受信可能な環境情報受信部と、前記環境情報に対応すると共に同環境情報が取得された場所に関する情報に基づいて定められた基準要件を記録可能な基準要件記録部と、前記情報告知装置に関する情報である情報告知装置情報を記録可能な情報告知装置情報記録部と、前記環境情報受信部が受信した前記環境情報及び同環境情報が取得された場所に関する情報と、前記基準要件記録部が記録した前記基準要件とを対比可能な環境情報対比部と、該環境情報対比部が対比した結果、前記環境情報受信部が受信した前記環境情報及び同環境情報が取得された場所に関する情報が、前記基準要件記録部が記録した基準要件を満たした場合に、同環境情報と同環境情報が取得された場所に関する情報とに対応した伝達情報を決定可能であり、同環境情報が取得された場所から所定の範囲内に配置された前記情報告知装置を前記情報告知装置情報記録部から抽出して決定可能な伝達決定部と、該伝達決定部が決定した前記伝達情報を、同伝達決定部が決定した前記情報告知装置へ送信可能な伝達情報送信部とを有する情報処理装置とを備える。
【0012】
ここで、伝達情報を受信可能な伝達情報受信部と、伝達情報受信部が受信した伝達情報を告知可能な伝達情報告知部とを有する情報告知装置によって、通行人などへ災害情報などの伝達情報を知らせることができる。
【0013】
また、周囲の環境情報を取得可能な環境情報取得部と、環境情報取得部が取得した環境情報を、同じ環境情報が取得された場所に関する情報と共に送信可能な環境情報送信部とを有する環境情報取得装置によって、水害などの自然災害の予見に必要な雨量や水位などの環境情報を取得することができる。
【0014】
また、環境情報対比部が対比した結果、環境情報受信部が受信した環境情報及びこの環境情報が取得された場所に関する情報が、基準要件記録部が記録した基準要件を満たした場合に、環境情報と環境情報が取得された場所に関する情報とに対応した伝達情報を、伝達基本情報記録部が記録した伝達基本情報に基づいて決定可能であり、環境情報が取得された場所から所定の範囲内に配置された情報告知装置を情報告知装置情報記録部から抽出して決定可能な伝達決定部と、伝達決定部が決定した伝達情報を、伝達決定部が決定した情報告知装置へ送信可能な伝達情報送信部とによって、基準要件を満たす環境情報が取得された場所が特定された伝達情報を伝達することができ、また、基準要件が、環境情報が取得された場所に関する情報に基づいて定められているので、地域の実情に合った伝達決定を行うことができる。
ここで、「基準要件」は、非常事態であると判断される基準を定めたものである。
【0015】
あるいは、環境情報対比部が対比した結果、環境情報受信部が受信した環境情報及びこの環境情報が取得された場所に関する情報が、基準要件記録部が記録した基準要件を満たした場合に、環境情報と環境情報が取得された場所に関する情報とに対応した伝達情報を決定可能であり、環境情報が取得された場所から所定の範囲内に配置された情報告知装置を情報告知装置情報記録部から抽出して決定可能な伝達決定部と、伝達決定部が決定した伝達情報を、伝達決定部が決定した情報告知装置へ送信可能な伝達情報送信部とによって、基準要件を満たす環境情報が取得された場所が特定された伝達情報を伝達することができ、また、基準要件が、環境情報が取得された場所に関する情報に基づいて定められているので、地域の実情に合った伝達決定を行うことができる。
ここで、「基準要件」は、非常事態であると判断される基準を定めたものである。
【0016】
また、環境情報取得装置が配置された場所から所定の範囲内に配置された情報告知装置へ伝達情報が送信されるので、通行人などは情報告知装置を通して身近な場所に関する伝達情報を知ることができる。
【0017】
ここで言う「所定の範囲」とは、基準要件を満たした環境情報の影響を受け易い範囲を意味する。
【0018】
また、本発明の情報伝達システムにおいて、伝達決定部は、さらに、環境情報対比部が対比した結果、環境情報受信部が受信した環境情報及びこの環境情報が取得された場所に関する情報が、基準要件記録部が記録した基準要件を満たしていない場合に、基準要件を満たしていない環境情報とこの環境情報が取得された場所に関する情報とに対応した補助伝達情報を決定可能であり、伝達情報送信部は、さらに、伝達決定部が決定した補助伝達情報を送信可能である構成とすることができる。
【0019】
この場合、環境情報が基準要件を満たしていないので、非常事態の中にあっても基準要件を満たしていない環境情報が取得された場所は比較的安全であるため、避難場所までの経路あるいは避難場所として積極的に伝達することができる。
【0020】
また、本発明の情報伝達システムは、伝達情報を受信可能な伝達情報受信部と、伝達情報受信部が受信した伝達情報を告知可能な伝達情報告知部を有する携帯端末を備え、情報告知装置は、情報告知装置から所定の範囲内に位置する携帯端末へ、伝達情報受信部が受信した伝達情報を転送可能な伝達情報転送部を有する構成とすることができる。
【0021】
この場合、携帯端末を携帯する者が、その者の現在地に関連する伝達情報を入手し易くなる。
【0022】
また、本発明の情報伝達システムにおいて、情報処理装置の伝達基本情報受信部は、電波による無線通信回線を介して、伝達基本情報を受信可能であり、情報処理装置の伝達情報送信部は、電波による無線通信回線を介して伝達情報を情報告知装置へ送信可能であり、環境情報取得装置の環境情報送信部は、電波による無線通信回線を介して、環境情報を、この環境情報が取得された場所に関する情報と共に情報処理装置へ送信可能である構成とすることができる。
【0023】
この場合、災害などで既存の高速無線インターネット通信回線を利用することができない事態でも、情報を送受信することができる。
【0024】
また、本発明の情報伝達システムにおいて、情報処理装置は、さらに、環境情報が取得された場所が属する地域の気候風土に関する情報である地域気候風土情報を記録可能な地域気候風土情報記録部を有し、伝達決定部は、さらに、地域気候風土情報記録部が記録した地域気候風土情報に基づいて伝達情報を決定可能であり、情報処理装置は、環境情報取得装置が配置された場所から所定の範囲内に配置された構成とすることができる。
【0025】
この場合、環境情報が取得された場所が属する地域の、気候や気象や地形や地質を考慮できるので、各地域に適した詳細な伝達情報を送信でき、災害発生時において的確な災害情報を伝えることができる。
【0026】
また、情報処理装置が、環境情報取得装置が配置された場所から所定の範囲内に配置されているので、いわゆるエッジコンピューティングを行うことができ、上位システムであるクラウドサーバへの負荷を抑えると共に、通信遅延も低減できる。
【0027】
また、本発明の情報伝達システムにおいて、環境情報取得装置は、水位を検出可能な水位センサ、角度を検出可能な角度センサ、温度を検出可能な温度センサ、風速を検出可能な風速センサ、放射線量を検出可能な放射能センサ、雨量を検出可能な雨量センサ、湿度を検出可能な湿度センサ、気圧を検出可能な気圧センサ、照度を検出可能な照度センサ、紫外線を検出可能な紫外線センサ、PM2.5を検出可能なPM2.5センサ及び風向を検出可能な風向センサから選ばれた少なくとも一つのセンサと、周囲を撮像可能な撮像装置である。
【0028】
この場合、水位、角度、温度、風速、放射線量、雨量、湿度、気圧、照度、紫外線指数、PM2.5飛散量、風向という計測データだけでなく、撮像して得られた映像にも基づいて伝達情報を送信できるので、より一層詳細な伝達情報を送信することができる。
【0029】
また、本発明の情報伝達システムは、情報処理装置から伝達情報を受信可能な伝達情報受信部と、伝達情報受信部が受信した伝達情報を転送可能な伝達情報転送部とを有する通信端末装置と、通信端末装置から転送された伝達情報を受信可能な伝達情報受信部と、伝達情報受信部が伝達情報を受信したときに、この伝達情報を表示可能な情報表示部とを有するデジタルテレビ受像機とを備え、情報処理装置は、通信端末装置に関する情報である通信端末装置情報を記録可能な通信端末装置情報記録部を有し、伝達決定部は、さらに、基準要件を満たした環境情報が取得された場所から所定の範囲内に配置された通信端末装置を通信端末装置情報記録部から抽出して決定可能であり、伝達情報送信部は、さらに、伝達決定部が決定した伝達情報を、伝達決定部が決定した通信端末装置へ送信可能である構成とすることができる。
【0030】
この場合、デジタルテレビ受像機の電源がオフになっていても強制的に電源をオンにして伝達情報をデジタルテレビ受像機に表示させることができ、テレビから情報を得ることが多い高齢者や子供にも、伝達情報を伝え易くなる。
【0031】
また、上記の目的を達成するために、本発明の情報伝達システムは、伝達情報を受信可能な伝達情報受信部と、該伝達情報受信部が受信した前記伝達情報を告知可能な伝達情報告知部を有する携帯端末と、周囲の環境情報を取得可能な環境情報取得部と、該環境情報取得部が取得した前記環境情報を、同環境情報が取得された場所に関する情報と共に送信可能な環境情報送信部とを有する環境情報取得装置と、該環境情報取得装置から前記環境情報を、同環境情報が取得された場所に関する情報と共に受信可能な環境情報受信部と、前記環境情報に対応すると共に同環境情報が取得された場所に関する情報に基づいて定められた基準要件を記録可能な基準要件記録部と、前記環境情報受信部が受信した前記環境情報及び同環境情報が取得された場所に関する情報と、前記基準要件記録部が記録した前記基準要件とを対比可能な環境情報対比部と、伝達情報の基本となる情報である伝達基本情報を受信可能な伝達基本情報受信部と、該伝達基本情報受信部が受信した前記伝達基本情報を記録可能な伝達基本情報記録部と、前記環境情報対比部が対比した結果、前記環境情報受信部が受信した前記環境情報及び同環境情報が取得された場所に関する情報が、前記基準要件記録部が記録した基準要件を満たした場合に、同環境情報と同環境情報が取得された場所に関する情報とに対応した伝達情報を、前記伝達基本情報記録部が記録した前記伝達基本情報に基づいて決定可能な伝達決定部と、前記環境情報が取得された場所から所定の範囲内に位置する前記携帯端末を検知可能な携帯端末検知部と、前記伝達決定部が決定した前記伝達情報を、前記携帯端末検知部が検知した前記携帯端末へ送信可能な伝達情報送信部とを有する情報処理装置とを備える。
【0032】
また、上記の目的を達成するために、本発明の情報伝達システムは、伝達情報を受信可能な伝達情報受信部と、該伝達情報受信部が受信した前記伝達情報を告知可能な伝達情報告知部を有する携帯端末と、周囲の環境情報を取得可能な環境情報取得部と、該環境情報取得部が取得した前記環境情報を、同環境情報が取得された場所に関する情報と共に送信可能な環境情報送信部とを有する環境情報取得装置と、該環境情報取得装置から前記環境情報を、同環境情報が取得された場所に関する情報と共に受信可能な環境情報受信部と、
前記環境情報に対応すると共に同環境情報が取得された場所に関する情報に基づいて定められた基準要件を記録可能な基準要件記録部と、前記環境情報受信部が受信した前記環境情報及び同環境情報が取得された場所に関する情報と、前記基準要件記録部が記録した前記基準要件とを対比可能な環境情報対比部と、該環境情報対比部が対比した結果、前記環境情報受信部が受信した前記環境情報及び同環境情報が取得された場所に関する情報が、前記基準要件記録部が記録した基準要件を満たした場合に、同環境情報と同環境情報が取得された場所に関する情報とに対応した伝達情報を決定可能な伝達決定部と、前記環境情報が取得された場所から所定の範囲内に位置する前記携帯端末を検知可能な携帯端末検知部と、前記伝達決定部が決定した前記伝達情報を、前記携帯端末検知部が検知した前記携帯端末へ送信可能な伝達情報送信部とを有する情報処理装置とを備える。
【0033】
ここで、周囲の環境情報を取得可能な環境情報取得部と、環境情報取得部が取得した環境情報を、同じ環境情報が取得された場所に関する情報と共に送信可能な環境情報送信部とを有する環境情報取得装置によって、水害などの自然災害の予見に必要な雨量や水位などの環境情報を取得することができる。
【0034】
また、環境情報対比部が対比した結果、環境情報受信部が受信した環境情報及びこの環境情報が取得された場所に関する情報が、基準要件記録部が記録した基準要件を満たした場合に、環境情報と環境情報が取得された場所に関する情報とに対応した伝達情報を、伝達基本情報記録部が記録した伝達基本情報に基づいて決定可能な伝達決定部と、伝達決定部が決定した伝達情報を、携帯端末検知部が検知した携帯端末へ送信可能な伝達情報送信部とによって、基準要件を満たす環境情報が取得された場所が特定された伝達情報を伝達することができ、また、基準要件が、環境情報が取得された場所に関する情報に基づいて定められているので、地域の実情に合った伝達決定を行うことができる。
ここで、「基準要件」は、非常事態であると判断される基準を定めたものである。
【0035】
あるいは、環境情報対比部が対比した結果、前記環境情報受信部が受信した前記環境情報及び同環境情報が取得された場所に関する情報が、前記基準要件記録部が記録した基準要件を満たした場合に、同環境情報と同環境情報が取得された場所に関する情報とに対応した伝達情報を決定可能な伝達決定部と、伝達決定部が決定した伝達情報を、携帯端末検知部が検知した携帯端末へ送信可能な伝達情報送信部とによって、基準要件を満たす環境情報が取得された場所が特定された伝達情報を伝達することができ、また、基準要件が、環境情報が取得された場所に関する情報に基づいて定められているので、地域の実情に合った伝達決定を行うことができる。
ここで、「基準要件」は、非常事態であると判断される基準を定めたものである。
【0036】
また、環境情報が取得された場所から所定の範囲内に位置する携帯端末を検知可能な携帯端末検知部と、伝達決定部が決定した伝達情報を、携帯端末検知部が検知した携帯端末へ送信可能な伝達情報送信部とによって、情報告知装置に関係なく、携帯端末を携帯する者が身近な場所に関する伝達情報を入手することができる。
【発明の効果】
【0037】
本発明に係る情報伝達システムは、情報が受け取られる場所に適した情報を伝達することができる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【
図1】本発明を適用した情報伝達システムの構成の一例を示す概略図である。
【
図2】本発明を適用した情報伝達システムが備える各機器の広域的な配置の一例を示す概略図である。
【
図3】本発明適用した情報伝達システムが備える各機器の狭域的な配置の一例を示す概略図である。
【
図4】本発明を適用した情報伝達システムの構成の他の例を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0039】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明し、本発明の理解に供する。
図1は、本発明を適用した情報伝達システムの構成の一例を示す概略図である。
【0040】
図1に示す本発明の情報伝達システム10は、コンビニエンスストアや、公園や、駅構内など複数の場所に配置されたデジタルサイネージ20を備える。
【0041】
また、デジタルサイネージ20は情報告知装置の一例であり、その他にも例えば、情報告知装置として、室内の壁に設置できてデジタルサイネージよりサイズが小さい電光掲示装置や、建物の壁面に設置できる街頭ビジョン(LEDビジョン)を使用することができる。
また、一般家庭には、デジタルサイネージではなく、電光掲示装置が配置される。
【0042】
また、本発明の情報伝達システム10は、山の斜面や、川岸や、アンダーパスや、ビルの屋上など複数の場所に配置された環境センサ30を備える。
また、環境センサ30は環境情報取得装置の一例である。
【0043】
また、本発明の情報伝達システム10は、本発明のシステムが利用される地域の拠点となる場所例えば市役所に配置された情報処理装置40を備える。この情報処理装置40が、本発明の情報伝達システム10のヘッドクォーターサーバである。
【0044】
また、本発明の情報伝達システム10は、一般の人が携帯するスマートフォン60を備える。
また、スマートフォン60には、本発明の情報伝達システム10を利用するために必要な専用アプリケーションがインストールされている。
また、スマートフォン60は携帯端末の一例である。
【0045】
また、デジタルサイネージ20や、環境センサ30や、情報処理装置40は、停電時においても稼働できるよう、蓄電池または太陽電池を備えている。
また、デジタルサイネージ20や環境センサ30は、蓄電池の残量または太陽電池の残量を、情報処理装置40へ送信可能な電池残量送信部を有することもできる。
また、情報処理装置40は、デジタルサイネージ20や環境センサ30から送信された電池残量を受信可能な電池残量受信部を有することができる。
【0046】
また、電光掲示装置や街頭ビジョンも同様に、蓄電池の残量または太陽電池の残量を、情報処理装置へ送信可能であり、情報処理装置は、送信された電池残量を受信可能である。
【0047】
また、本発明の情報伝達システム10は、一般家庭やオフィスなどに配置された通信端末装置65を備える。
また、本発明の情報伝達システム10は、同じく一般家庭やオフィスなどに配置されたデジタルテレビ受像機70を備える。
ここで、通信端末装置65は、デジタルテレビ受像機70に直接挿し込まれており、通信端末装置65とデジタルテレビ受像機70は互いにUSB接続部75を介してUSB接続されている。
【0048】
また、デジタルサイネージ20は、伝達情報受信部21を有する。
ここで、伝達情報受信部21は、LPWA回線55を介して情報処理装置40から伝達情報を受信可能である。
【0049】
また、図示していないが、LPWA回線55を使用するにあたり、LPWA中継器も使用されている。
ここで、LPWA中継器には、ソーラーパネルや蓄電池が搭載されており、停電時においても通信が途絶えることはない。
また、通信端末装置65もLPWA中継器の一つであり、ソーラーパネルや蓄電池が搭載されて停電時においても通信が途絶えることはない。
【0050】
また、伝達情報とは具体的には例えば、大雨の時における大雨情報に関する文字情報である。
また、伝達情報は、日本語、英語、中国語など様々な言語で構成されている。
また、伝達情報は、外部からの不正アクセスによって内容が改ざんされないように、ブロックチェーン技術が適用されている。
【0051】
また、「LPWA(=Low Power Wide Area)」とは、低消費電力で長距離のデータ通信が可能な通信ネットワークである。
また、通信に必要な消費電力が低いため、多数の装置を配置して通信を行うことができる。
【0052】
また、本発明において、LPWA回線は電波による無線通信回線の一例であり、電波による無線通信回線であればどのような回線でも利用することができ、例えば、ラジオ無線通信回線、業務無線通信回線を利用することもできる。
【0053】
また、デジタルサイネージ20は、伝達情報記録部22を有する。
ここで、伝達情報記録部22は、伝達情報受信部21が受信した伝達情報を記録可能である。
【0054】
また、デジタルサイネージ20は、伝達情報告知部23を有する。
ここで、伝達情報告知部23は、伝達情報受信部21が受信した伝達情報を告知可能である。
また、伝達情報記録部22が記録した伝達情報は、伝達情報受信部21が受信した伝達情報と同じであるから、伝達情報告知部23は、伝達情報記録部22が記録した伝達情報を告知可能である。
【0055】
また、デジタルサイネージ20の伝達情報告知部23は、液晶パネルなどの表示部23Aと、音声を周囲に拡大して伝えることができるスピーカー部23Bとを有する。
また、電光掲示装置も、同様の表示部やスピーカー部を有することができる。
【0056】
ここで、表示部23Aは動画や静止画を音声と共に表示することができる。
また、平常時において、デジタルサイネージ20の表示部23Aで広告を表示させることによって、本発明の情報伝達システムの運営者は広告収入を得ることができる。
【0057】
また、デジタルサイネージ20は、伝達情報転送部24を有する。
ここで、伝達情報転送部24は、デジタルサイネージ20から所定の範囲内例えば半径10m以内に位置するスマートフォン60へ、伝達情報記録部22が記録した伝達情報すなわち伝達情報受信部21が受信した伝達情報を転送可能である。
【0058】
また、デジタルサイネージ20の伝達情報転送部24は、具体的には例えば、Bluetooth(登録商標)、赤外線によって伝達情報を転送可能である。
【0059】
また、環境センサ30は、環境情報取得部30Aを有する。
ここで、環境情報取得部30Aは、環境センサ30の周囲の環境情報を取得可能である。
【0060】
また、環境センサ30は、具体的には例えば、水位を検出可能な水位センサ、角度を検出可能な角度センサ例えばジャイロセンサ、温度を検出可能な温度センサ、風速を検出可能な風速センサ、放射線量を検出可能な放射能センサ、雨量を検出可能な雨量センサ、湿度を検出可能な湿度センサ、気圧を検出可能な気圧センサ、照度を検出可能な照度センサ、紫外線を検出可能な紫外線センサ、PM2.5を検出可能なPM2.5センサ及び風向を検出可能な風向センサから選ばれた少なくとも一つのセンサと、周囲を撮像可能な撮像装置である。
すなわち、環境センサ30は、簡易気象センサと同様の機能を有している。
【0061】
従って、本発明で言う「環境情報」とは、具体的には例えば、水位センサが検出して得られた、川やダムなどの水面の水位、角度センサが検出して得られた、建物の鉛直方向に対する角度や山の斜面の傾斜角度、温度センサが検出して得られた周囲の温度、風速センサが検出して得られた周囲の風速、放射能センサが検出して得られた周囲の放射線量、雨量センサが検出して得られた設置場所における雨量、湿度センサが検出して得られた周囲の湿度、気圧センサが検出して得られた周囲の気圧、照度センサが検出して得られた周囲の照度、紫外線センサが検出して得られた周囲の紫外線指数、PM2.5センサが検出して得られた周囲のPM2.5飛散量、風向センサが検出して得られた周囲の風向、及び撮像装置が周囲を撮像して得られた映像である。
【0062】
また、環境センサ30は、環境情報送信部30Bを有する。
ここで、環境情報送信部30Bは、環境情報取得部30Aが取得した環境情報を、LPWA回線55を介して、同じ環境情報が取得された場所に関する情報と共に情報処理装置40へ送信可能である。
【0063】
また、情報処理装置40は、環境情報受信部41を有する。
ここで、環境情報受信部41は、環境センサ30からLPWA回線55を介して、環境情報を、同じ環境情報が取得された場所に関する情報と共に受信可能である。
【0064】
また、情報処理装置40は、環境情報記録部51を有する。
ここで、環境情報記録部51は、環境情報受信部41が受信した環境情報と、この環境情報が取得された場所に関する情報を記録可能である。
【0065】
また、情報処理装置40は、基準要件記録部42を有する。
ここで、基準要件記録部42は、環境情報に対応すると共に環境情報が取得された場所に関する情報に基づいて定められた基準要件を記録可能である。
【0066】
また、「環境情報が取得された場所に関する情報」とは、具体的には例えば、環境センサすなわち環境情報取得装置の識別情報、環境情報が取得された場所の位置情報、環境情報が取得された場所の地形情報、環境情報が取得された場所の地質情報、環境情報が取得された場所の海抜情報、環境情報が取得された場所に建つ建物の築年数情報、環境情報が取得された場所のハザードマップ情報である。
また、基準要件記録部は、環境情報取得装置の識別情報に対応させて、環境情報取得装置が配置された場所の、位置情報、地形情報、地質情報、海抜情報、その場所に建つ建物の築年数情報、及びハザードマップ情報などを記録可能である。
【0067】
また、情報処理装置40は、デジタルサイネージ情報記録部43を有する。
ここで、デジタルサイネージ情報記録部43は、デジタルサイネージ20に関する情報であるデジタルサイネージ情報を記録可能である。
また、デジタルサイネージ情報とは、具体的には例えば、デジタルサイネージ20が配置された場所に関する情報と、デジタルサイネージ20に付与された識別情報と、デジタルサイネージ20の電池残量である。
【0068】
また、情報処理装置40は、図示していないが、電光掲示装置情報記録部も有する。
電光掲示装置情報記録部は、電光掲示装置が配置された場所に関する情報と、電光掲示装置に付与された識別情報と、電光掲示装置の電池残量などを記録可能である。
情報処理装置が、このようなデジタルサイネージ情報記録部43や電光掲示装置情報記録部すなわち情報告知装置情報記録部を有することで、情報告知装置の機器管理を行うことができる。
【0069】
また、情報処理装置40は、環境情報対比部44を有する。
ここで、環境情報対比部44は、環境情報受信部41が受信した環境情報及びこの環境情報が取得された場所に関する情報と、基準要件記録部42が記録した基準要件とを対比可能である。
【0070】
また、環境情報記録部51が記録した環境情報と、この環境情報が取得された場所に関する情報は、環境情報受信部41が受信した環境情報及びこの環境情報が取得された場所に関する情報と同じであるから、環境情報対比部44は、環境情報記録部51が記録した環境情報及びこの環境情報が取得された場所に関する情報と、基準要件記録部42が記録した基準要件とを対比可能である。
【0071】
すなわち、環境情報対比部44は、環境情報例えば川の水位、及び川の水位が取得された場所に関する情報例えば水位センサが配置された場所の位置情報または水位センサの識別情報と、この水位センサの位置情報または識別情報に対応した、基準要件記録部42が記録した基準要件すなわち、この水位センサが配置された場所において避難すべき非常事態であると判断される基準要件とを対比する。
【0072】
また、情報処理装置40は、伝達基本情報受信部47を有する。
ここで、伝達基本情報受信部47は、伝達情報の基本となる情報である伝達基本情報を、国の専門機関例えば気象庁からLPWA回線55を介して受信可能である。
伝達基本情報は、地震、大雨などの災害の情報と、災害が発生している地域例えば市町村の情報を伝える情報である。
【0073】
また、情報処理装置40の伝達基本情報受信部47は、その他にも高速インターネット通信回線を介して伝達基本情報を受信したり、ラジオ波を介して伝達基本情報を受信したり、人工衛星を介してすなわち全国瞬時警報システム(Jアラート)を利用して伝達基本情報を受信したり、災害情報共有システム(Lアラート)を利用して伝達基本情報を受信したり、国際電気通信連合が定める無線通信システム(4G、5Gなど)を利用して伝達基本情報を受信したりすることができる。
【0074】
また、情報処理装置40は、伝達基本情報記録部48を有する。
ここで、伝達基本情報記録部48は、伝達基本情報受信部47が受信した伝達基本情報を記録可能である。
【0075】
また、情報処理装置40は、地域気候風土情報記録部49を有する。
ここで、地域気候風土情報記録部49は、環境情報が取得された場所が属する地域の気候風土に関する情報である地域気候風土情報を記録可能である。
地域気候風土情報とは、具体的には例えば、環境情報が取得された場所が属する地域の、土地の成り立ち、災害の素因となる地形や地盤の特徴、過去の災害履歴である。
【0076】
また、情報処理装置40は、伝達決定部45を有する。
ここで、伝達決定部45は、環境情報対比部44が対比した結果、環境情報受信部41が受信した環境情報及びこの環境情報が取得された場所に関する情報が、基準要件記録部42が記録した基準要件を満たした場合に、伝達基本情報記録部48が記録した伝達基本情報に基づいて伝達情報を決定可能である。
すなわち、伝達決定部45は、基準要件を満たした環境情報とこの環境情報が取得された場所に関する情報とに対応した伝達情報を決定可能である。
【0077】
ここで、「基準要件を満たした環境情報とこの環境情報が取得された場所に関する情報とに対応した伝達情報」とは、例えば基準要件を満たした環境情報が取得された場所が「A市A町1丁目の甲乙川」であれば『A市A町1丁目の甲乙川の水位が氾濫レベルに達しそうなので避難してください。』という避難指示文字情報である。
【0078】
また、伝達決定部45は、さらに、環境情報対比部44が対比した結果、環境情報受信部41が受信した環境情報及びこの環境情報が取得された場所に関する情報が、基準要件記録部42が記録した基準要件を満たしていない場合に、環境情報記録部51が記録した情報に基づいて補助伝達情報を決定可能である。
すなわち、伝達決定部45は、基準要件を満たしていない環境情報とこの環境情報が取得された場所に関する情報とに対応した補助伝達情報を決定可能である。
【0079】
ここで、「基準要件を満たしていない環境情報とこの環境情報が取得された場所に関する情報とに対応した補助伝達情報」とは、例えば未だ基準要件を満たしていない環境情報が取得された場所が「A市B町1丁目の甲乙川」や「A市B町1丁目のビル屋上」であれば『A市B町1丁目方面への避難が有効です。』という避難誘導文字情報である。
【0080】
また、伝達決定部45は、基準要件を満たした環境情報が取得された場所から所定の範囲内に配置されたデジタルサイネージ20を、デジタルサイネージ情報記録部43から抽出して決定可能である。
【0081】
具体的には例えば、伝達決定部45は伝達基本情報記録部48を参照して、基準要件を満たした環境情報例えば川の水位と、この水位が取得された場所に関する情報例えば水位センサが配置された場所の位置情報または水位センサの識別情報に対応する位置情報とが、伝達基本情報の内容例えば「A市、D市及びE町に対する大雨洪水警報」という内容に対応しているか否かを判断する。
【0082】
この例では、基準要件を満たした環境情報が取得された場所が「A市A町1丁目の甲乙川」であり、伝達基本情報の内容にも「A市」「大雨洪水警報」という関連する事項が含まれているので、伝達決定部45は「対応している」と判断する。
【0083】
そして、伝達決定部45が「対応している」と判断した場合、伝達決定部45は、基準要件を満たした環境情報が取得された場所「A市A町1丁目の甲乙川」から所定の範囲(半径1~3km)内に配置されたデジタルサイネージ20を、デジタルサイネージ情報記録部43から抽出したり、電光掲示装置を、電光掲示装置情報記録部から抽出したりして決定する。
【0084】
さらに、伝達決定部45は、地域気候風土情報記録部49が記録した地域気候風土情報に基づいて伝達情報を決定可能である。
【0085】
具体的には例えば、伝達決定部45は地域気候風土情報記録部49を参照して、「(環境情報が取得された場所が属する地域の)山の山肌から白っぽい水が出てくると土砂崩れが起きる」といった地域気候風土情報に、撮像装置が撮像した山肌の映像が対応するか否かを判断し、その映像に白っぽい水が出ている様子が映し出されており伝達決定部45が「対応している」と判断すると、「土砂崩れが起きる」旨の伝達情報を決定する。
従って、この場合の伝達情報は、さらに精度が上がった災害情報となる。
【0086】
また、情報処理装置40は、伝達情報送信部46を有する。
ここで、伝達情報送信部46は、LPWA回線55を介して、伝達決定部45が決定した伝達情報を、伝達決定部45が決定したデジタルサイネージ20や電光掲示装置へ送信可能である。
また、伝達情報送信部46はさらに、LPWA回線55を介して、伝達決定部45が決定した補助伝達情報を、伝達決定部45が決定したデジタルサイネージ20や電光掲示装置へ送信可能である。
【0087】
また、情報処理装置40の伝達情報送信部46は、伝達基本情報を送信することもできる。
【0088】
また、情報処理装置40は、通信端末装置情報記録部50を有する。
ここで、通信端末装置情報記録部50は、通信端末装置65に関する情報である通信端末装置情報を記録可能である。
また、通信端末装置情報とは、具体的には例えば、通信端末装置65が配置された場所に関する情報と、通信端末装置65に付与された識別情報である。
【0089】
また、情報処理装置40の伝達決定部45は、さらに、基準要件を満たした環境情報が取得された場所から所定の範囲内に配置された通信端末装置65を、通信端末装置情報記録部50から抽出して決定可能である。
【0090】
そして、情報処理装置40の伝達情報送信部46は、さらに、LPWA回線55を介して、伝達決定部45が決定した伝達情報を、伝達決定部45が決定した通信端末装置65へ送信可能である。
【0091】
このように情報処理装置40は、環境センサ30が取得した環境情報すなわち災害データを一括管理し、避難のための情報を整理して伝達する。
【0092】
また、スマートフォン60は、伝達情報受信部61を有する。
ここで、伝達情報受信部61は、デジタルサイネージ20や電光掲示装置から転送された伝達情報を受信可能である。
【0093】
また、スマートフォン60は、伝達情報告知部62を有する。
ここで、伝達情報告知部62は、伝達情報受信部61が受信した伝達情報を告知可能である。
【0094】
また、スマートフォン60の伝達情報告知部62は、液晶パネルなどの表示部62Aを有する。
ここで、表示部62Aは、動画や静止画を音声と共に表示することができる。
【0095】
また、通信端末装置65は、伝達情報受信部66を有する。
ここで、伝達情報受信部66は、LPWA回線55を介して、情報処理装置40から伝達情報を受信可能である。
【0096】
また、通信端末装置65は、伝達情報記録部67を有する。
ここで、伝達情報記録部67は、伝達情報受信部66が受信した伝達情報を記録可能である。
【0097】
また、通信端末装置65は、伝達情報転送部68を有する。
ここで、伝達情報転送部68は、伝達情報受信部66が受信した伝達情報を転送可能である。
また、伝達情報記録部67が記録した伝達情報は、伝達情報受信部66が受信した伝達情報と同じであるから、伝達情報転送部68は、伝達情報記録部67が記録した伝達情報を転送可能である。
【0098】
また、デジタルテレビ受像機70は、伝達情報受信部71を有する。
ここで、伝達情報受信部71は、通信端末装置65から転送された伝達情報を受信可能である。
【0099】
また、デジタルテレビ受像機70は、情報表示部72を有する。
ここで、情報表示部72は、伝達情報受信部71が受信したときに、伝達情報を表示可能である。
すなわち、情報表示部72は、動画や静止画を音声と共に表示することができる。
【0100】
また、本発明の情報伝達システムにおいて、情報処理装置は、必ずしも伝達基本情報受信部や伝達基本情報記録部を有していなくてもよく、さらに、伝達決定部は必ずしも伝達基本情報記録部が記録した伝達基本情報に基づいて伝達情報を決定しなくてもよい。
すなわち、伝達基本情報に関係なく、環境情報と、この環境情報が取得された場所に関する情報とが、基準要件を満たしたことをきっかけとして伝達情報を決定することもできる。
【0101】
従って、例えば、アンダーパスに配置された水位センサが取得した水位と、この水位センサが配置された場所の位置情報または水位センサの識別情報とが基準要件を満たしていれば、伝達基本情報に関係なく、伝達決定部は伝達情報を決定し、また、この水位センサから所定の範囲内に配置されたデジタルサイネージや電光掲示装置を抽出して決定し、伝達情報送信部が、このデジタルサイネージや電光掲示装置へ伝達情報を送信できる。
【0102】
また、本発明の情報伝達システムにおいて、伝達決定部は、必ずしも補助伝達情報を決定可能である構成でなくてもよく、それに伴い、伝達情報送信部は必ずしも補助伝達情報を送信可能である構成でなくてもよい。
【0103】
しかし、伝達決定部が補助伝達情報を決定可能であり、伝達情報送信部が補助伝達情報を送信可能であれば、環境情報が基準要件を満たしていないので、非常事態の中にあっても基準要件を満たしていない環境情報が取得された場所は比較的安全であるため、避難場所までの経路あるいは避難場所として積極的に伝達することができ、好ましい。
【0104】
また、本発明の情報伝達システムにおいて、必ずしもスマートフォンすなわち携帯端末を備えていなくてもよく、それに伴い、デジタルサイネージや電光掲示装置すなわち情報告知装置は必ずしも伝達情報転送部を有していなくてもよい。
【0105】
しかし、本発明の情報伝達システムが携帯端末を備え、情報告知装置が伝達情報転送部を有していれば、携帯端末を携帯する者が、その者の現在地に関連する伝達情報を入手し易くなるので好ましい。
【0106】
また、本発明の情報伝達システムにおいて、必ずしも情報処理装置の伝達基本情報受信部は、LPWA回線すなわち電波による無線通信回線を介して、伝達基本情報を受信可能である構成でなくてもよい。
また、本発明の情報伝達システムにおいて、必ずしも情報処理装置の伝達情報送信部は、電波による無線通信回線を介して、伝達情報を情報告知装置へ送信可能である構成でなくてもよい。
また、本発明の情報伝達システムにおいて、必ずしも環境情報取得装置の環境情報送信部は、電波による無線通信回線を介して、環境情報を、この環境情報が取得された場所に関する情報と共に情報処理装置へ送信可能である構成でなくてもよい。
【0107】
しかし、電波による無線通信回線を介して情報の送受信を行うことができれば、災害などで既存の高速無線インターネット通信回線を利用することができない事態でも、情報を送受信することができ好ましい。
【0108】
また、本発明の情報伝達システムにおいて情報処理装置は、必ずしも地域気候風土情報記録部を有していなくてもよいが、地域気候風土情報記録部を有していれば、環境情報が取得された場所が属する地域の、気候や気象や地形や地質を考慮できるので、各地域に適した詳細な伝達情報を送信でき、災害発生時において的確な災害情報を伝えることができて好ましい。
【0109】
また、本発明の情報伝達システムは、必ずしも通信端末装置とデジタルテレビ受像機を備えていなくてもよく、それに伴い、情報処理装置は必ずしも通信端末装置情報記録部を有していなくてもよい。
【0110】
しかし、本発明の情報伝達システムが通信端末装置とデジタルテレビ受像機を備え、情報処理装置が通信端末装置情報記録部を有していれば、デジタルテレビ受像機の電源がオフになっていても強制的に電源をオンにして伝達情報をデジタルテレビ受像機に表示させることができ、テレビから情報を得ることが多い高齢者や子供にも、伝達情報を伝え易くなるので好ましい。
【0111】
また、本発明の情報伝達システムにおいて、情報処理装置が、周囲を撮像可能な撮像部を有することもできる。
【0112】
次に、本発明の情報伝達システムを使った大雨情報の伝達の流れについて説明する。
図2は、本発明を適用した情報伝達システムが備える各機器の広域的な配置の一例を示す概略図である。
【0113】
図2には、一本の甲乙川3が流れ、甲乙川3を挟んで拡がる両側の領域には、第1の山1と第2の山2がそれぞれ存在する土地が示されている。
【0114】
また、このような土地にA市という地方自治体が存在しており、6つの行政区画に分かれている。
すなわち、
図2において、甲乙川3の右上側の領域が「A市A町1丁目」であり、甲乙川3の左上側の領域が「A市A町2丁目」であり、甲乙川3の中央右側の領域が「A市B町1丁目」であり、甲乙川3の中央左側の領域が「A市B町2丁目」であり、甲乙川3の右下側の領域が「A市C町1丁目」であり、甲乙川3の左下側の領域が「A市C町2丁目」である。
なお、甲乙川3を2分するように行政区画の境界線が定められているので、甲乙川3の両岸はそれぞれ違う行政区画に位置する。
【0115】
また、本発明の情報伝達システムが備える第1の水位センサ31Aが、A市A町1丁目の甲乙川3の一方の岸と、A市A町2丁目の甲乙川3の他方の岸とに配置されている。
【0116】
また、本発明の情報伝達システムが備える第1のデジタルサイネージ20Aが、第1の水位センサ31Aから半径3kmの範囲内に配置されている。
すなわち、第1のデジタルサイネージ20Aは、A市A町1丁目とA市A町2丁目に配置されている。
【0117】
また、本発明の情報伝達システムが備える第1の角度センサ32Aが、A市A町2丁目の第1の山1の斜面に配置されている。
【0118】
また、本発明の情報伝達システムが備える第1の雨量センサ35Aが、甲乙川3から一定距離離れたA市A町1丁目5番地の建物の屋上と、A市A町2丁目2番地の建物の屋上とに配置されている。
【0119】
また、本発明の情報伝達システムが備える第1のデジタルサイネージ20Aが、A市A町1丁目に配置された第1の雨量センサ35Aから半径3kmの範囲内に配置されている。
【0120】
また、本発明の情報伝達システムが備える第2の水位センサ31Bが、A市B町1丁目の甲乙川3の一方の岸と、A市B町2丁目の甲乙川3の他方の岸とに配置されている。
【0121】
また、本発明の情報伝達システムが備える第2のデジタルサイネージ20Bが、第2の水位センサ31Bから半径3kmの範囲内に配置されている。
すなわち、第2のデジタルサイネージ20Bは、A市B町1丁目とA市B町2丁目に配置されている。
【0122】
また、第2の山2は、A市B町1丁目とA市C町1丁目とに拡がっている。
また、本発明の情報伝達システムが備える第2の角度センサ32Bが、第2の山2のA市B町1丁目に位置する斜面に配置されている。
【0123】
また、本発明の情報伝達システムが備える第2のデジタルサイネージ20Bが、第2の山2のA市B町1丁目に位置する斜面に配置された第2の角度センサ32Bから半径3kmの範囲内に配置されている。
【0124】
また、本発明の情報伝達システムが備える監視カメラ34が、A市B町1丁目のビルの屋上に配置されている。
ここで、監視カメラ34は周囲360度を撮像することができる。
また、監視カメラ34は撮像装置の一例である。
【0125】
また、本発明の情報伝達システムが備える第2のデジタルサイネージ20Bが、監視カメラ34から半径3kmの範囲内に配置されている。
【0126】
また、本発明の情報伝達システムが備える第2の雨量センサ35Bが、監視カメラ34から一定距離離れたA市B町1丁目3番地の建物の屋上と、A市B町2丁目2番地の建物の屋上とに配置されている。
【0127】
また、本発明の情報伝達システムが備える情報処理装置40が、A市B町1丁目の市役所に配置されている。
【0128】
また、本発明の情報伝達システムが備える第2のデジタルサイネージ20Bが、第2の雨量センサ35Bから半径3kmの範囲内に配置されている。
すなわち、第2のデジタルサイネージ20Bは、A市B町1丁目とA市B町2丁目に配置されている。
【0129】
また、本発明の情報伝達システムが備える第3の水位センサ31Cが、A市C町1丁目の甲乙川3の一方の岸と、A市C町2丁目の甲乙川3の他方の岸とに配置されている。
【0130】
また、本発明の情報伝達システムが備える第3のデジタルサイネージ20Cが、第3の水位センサ31Cから半径3kmの範囲内に配置されている。
すなわち、第3のデジタルサイネージ20Cは、A市C町1丁目とA市C町2丁目に配置されている。
【0131】
また、本発明の情報伝達システムが備える第3の角度センサ32Cが、第2の山2のA市C町1丁目に位置する斜面に配置されている。
【0132】
また、本発明の情報伝達システムが備える第3のデジタルサイネージ20Cが、第2の山2のA市C町1丁目に位置する斜面に配置された第3の角度センサ32Cから半径3kmの範囲内に配置されている。
【0133】
また、本発明の情報伝達システムが備える第3の雨量センサ35Cが、A市C町2丁目3番地の建物の屋上に配置されている。
【0134】
また、第3のデジタルサイネージ20Cが、第3の雨量センサ35Cから半径3kmの範囲内に配置されている。
なお、図示していないが、一般家庭に、電光掲示装置が配置されている。
【0135】
このように本発明の情報伝達システムが備える各機器が配置されたA市と、A市に隣接するD市と、A市及びD市に隣接するE町とに大雨が降ると、気象庁からA市、D市及びE町が属する都道府県庁へ大雨洪水警報がインターネット回線などを介して伝達され、さらに都道府県庁からA市役所とD市役所とE町役場へ大雨洪水警報がインターネット回線などを介して伝達される。
【0136】
また、本発明の情報伝達システムが備える情報処理装置40の伝達基本情報受信部47は、気象庁からLPWA回線55を介して大雨洪水警報を受信する。
また、情報処理装置40の伝達基本情報記録部48が、気象庁から受信した、A市、D市及びE町に対する大雨洪水警報を伝達基本情報として記録する。
【0137】
A市の各地には第1~3の水位センサ(31A、31B、31C)、第1~3の角度センサ(32A、32B、32C)、及び第1~3の雨量センサ(35A、35B、35C)が配置されており、これらセンサは各地の環境情報すなわち、水位、傾斜角度及び雨量をそれぞれ取得する。
【0138】
また、監視カメラ34も環境情報すなわち、周囲の状況の映像を取得する。
なお、
図2に示す例では、監視カメラはA市B町1丁目のビルの屋上にしか配置されていないが、水位センサや雨量センサと同様にA市の各地に配置可能であることは勿論である。
【0139】
各地の第1~3の水位センサ(31A、31B、31C)、第1~3の角度センサ(32A、32B、32C)、及び第1~3の雨量センサ(35A、35B、35C)はそれぞれ、取得した水位、傾斜角度及び雨量を、一定の時間間隔でLPWA回線55を介して情報処理装置40へ送信する。
また、このとき各地の第1~3の水位センサ(31A、31B、31C)、第1~3の角度センサ(32A、32B、32C)、及び第1~3の雨量センサ(35A、35B、35C)は、それぞれの配置場所に関する情報すなわち水位、傾斜角度及び雨量それぞれが取得された場所に関する情報も一緒に送信する。
【0140】
また、監視カメラ34も、取得した映像を、一定の時間間隔でLPWA回線55を介して情報処理装置40へ送信する。
また、このとき監視カメラ34は、配置場所に関する情報すなわち映像が取得された場所に関する情報も一緒に送信する。
このように水位、傾斜角度及び雨量という計測データだけでなく、これらの計測データに対応した映像も情報処理装置40へ送信されるので、情報処理装置40は、映像がない場合よりも一層詳細な伝達情報を送信できる。
【0141】
一方、情報処理装置40の環境情報受信部41は、各地の第1~3の水位センサ(31A、31B、31C)、第1~3の角度センサ(32A、32B、32C)、及び第1~3の雨量センサ(35A、35B、35C)からLPWA回線55を介して、水位、傾斜角度及び雨量を、それぞれが取得された場所に関する情報と共に受信する。
【0142】
次に、情報処理装置40の環境情報対比部44は、受信した水位、傾斜角度及び雨量、並びにそれぞれが取得された場所に関する情報と、各地の第1~3の水位センサ(31A、31B、31C)、第1~3の角度センサ(32A、32B、32C)、及び第1~3の雨量センサ(35A、35B、35C)それぞれの場所に関する情報に基づいて定められた、基準要件記録部42が記録した基準要件とを対比する。
【0143】
ここで基準要件は、すなわち、第1~3の水位センサ(31A、31B、31C)が配置された場所において避難すべき非常事態であると判断される基準要件、第1~3の角度センサ(32A、32B、32C)が配置された場所において避難すべき非常事態であると判断される基準要件、及び第1~3の雨量センサ(35A、35B、35C)が配置された場所において避難すべき非常事態であると判断される基準要件である。
【0144】
例えばA市全域の降水量が略同じである場合に、山や川から離れた場所においては直ちに避難すべき雨量ではないが、甲乙川3に近い場所においては直ちに避難すべき雨量であるため、第1~3の水位センサ(31A、31B、31C)が配置された場所に関する情報に基づいて定められた基準要件と、第1の雨量センサ35Aや第3の雨量センサ35Cが配置された場所に関する情報に基づいて定められた基準要件とは異なる。
【0145】
さらには例えば、同じ甲乙川3に近い場所であっても、それぞれの場所の海抜情報が異なることから、第1の水位センサ31Aの場所に関する情報に基づいて定められた基準要件と、第2の水位センサ31Bの場所に関する情報に基づいて定められた基準要件と、第3の水位センサ31Cの場所に関する情報に基づいて定められた基準要件は互いに異なる。
【0146】
そして、情報処理装置40の伝達決定部45は、環境情報対比部44が対比した結果、環境情報受信部41が受信した水位、傾斜角度及び雨量、並びにそれぞれが取得された場所に関する情報が、基準要件記録部42が記録した基準要件を満たした場合に、伝達基本情報記録部48が記録した伝達基本情報に基づいて、基準要件を満たした水位、傾斜角度及び雨量、並びにそれぞれが取得された場所に関する情報とに対応した伝達情報を決定する。
【0147】
例えば、第2の水位センサ31Bが取得した甲乙川3の水位と、第2の水位センサ31Bの場所に関する情報すなわち位置情報または第2の水位センサ31Bの識別情報とが基準要件を満たした場合に、伝達決定部45は伝達基本情報記録部48を参照して、第2の水位センサ31Bが取得した甲乙川3の水位と、第2の水位センサ31Bの場所の位置情報または第2の水位センサ31Bの識別情報に対応する位置情報とが、伝達基本情報である「A市、D市及びE町に対する大雨洪水警報」という内容に対応しているか否かを判断する。
【0148】
この例では、A市を流れる甲乙川3の水位が基準要件を満たしており、伝達基本情報の内容にも「A市」「大雨洪水警報」という関連する事項が含まれているので、伝達決定部45は「対応している」と判断する。
【0149】
そして、伝達決定部45が「対応している」と判断すると、第2の水位センサ31BはA市B町1丁目とA市B町2丁目の甲乙川3であるから、『A市B町1丁目とB町2丁目の甲乙川の水位が氾濫レベルに達しそうなので避難してください。』という避難指示文字情報である伝達情報を決定する。
【0150】
また、伝達決定部45はこのときさらに、例えば甲乙川3から一定距離離れたA市A町1丁目5番地の建物の屋上に配置された第1の雨量センサ35Aが取得した雨量と、第1の雨量センサ35Aの場所に関する情報すなわち位置情報または第1の雨量センサ35Aの識別情報とが基準要件を満たしていない場合に、『A市A町1丁目5番地方面への避難が有効です。』という避難誘導文字情報である補助伝達情報を決定する。
【0151】
また、例えば、第2の水位センサ31Bが取得した甲乙川3の水位と、第2の水位センサ31Bの場所に関する情報すなわち位置情報または第2の水位センサ31Bの識別情報とが基準要件を満たしておらず、さらに、甲乙川3の上流域であるA市A町2丁目2番地の建物の屋上に配置された第1の雨量センサ35Aが取得した雨量と、第1の雨量センサ35Aの場所に関する情報すなわち位置情報または第1の雨量センサ35Aの識別情報とが基準要件を満たしていない場合に、伝達決定部45は、『A市B町1丁目とB町2丁目の甲乙川の水位が2時間後に氾濫レベルに達することが予想されます。』という被害予想文字情報である補助伝達情報を決定することもできる。
【0152】
すなわち、第2の水位センサ31Bが取得した甲乙川3の水位とその水位が取得された場所が未だ基準要件を満たさず、避難指示文字情報である伝達情報を未だ決定する必要がない状況であっても、第2の水位センサ31Bが配置されたA市B町1丁目とA市B町2丁目の甲乙川3の流域よりも上流に位置する、同じく未だ基準要件を満たしていない、甲乙川3の上流域の雨量であるA市A町2丁目2番地の建物の屋上に配置された第1の雨量センサ35Aが取得した雨量と、その雨量が取得された上流域という場所から、第2の水位センサ31Bが今後取得するであろう甲乙川3の水位を、基準要件設定の基となったハザードマップ情報などを参照し、また、人工知能技術などを利用して伝達決定部45が予想し、被害予想文字情報である補助伝達情報を決定できる。
【0153】
また、第1~3の角度センサ(32A、32B、32C)が取得した傾斜角度、並びに傾斜角度が取得された場所に関する情報が基準要件を満たしているか否かを判断することで、山の土砂崩れが発生しそうか否かを場所ごとに判断できる。
【0154】
また、雨量センサを、角度センサが配置された山の斜面よりも上方に位置する比較的平坦な場所に配置し、その場所における雨量を取得することで、山への降雨量に基づいて情報処理装置の伝達決定部が、山の斜面の土砂崩れに関する被害予想文字情報である補助伝達情報を決定できる。
【0155】
さらに伝達決定部45は、第2の水位センサ31Bから半径3kmの範囲内に配置された第2のデジタルサイネージ20Bを、デジタルサイネージ情報記録部43から抽出したり、第2の水位センサ31Bから半径3kmの範囲内に配置された電光掲示装置を、電光掲示装置情報記録部から抽出したりして決定する。
【0156】
そして、情報処理装置40の伝達情報送信部46は、LPWA回線55を介して、伝達決定部45が決定した伝達情報及び補助伝達情報を、伝達決定部45が決定した第2のデジタルサイネージ20Bや電光掲示装置へ送信する。
またこのとき、伝達情報送信部46は、伝達基本情報である「A市、D市及びE町に対する大雨洪水警報」も第2のデジタルサイネージ20Bや電光掲示装置へ送信する。
【0157】
第2のデジタルサイネージ20Bの伝達情報受信部21は、伝達情報及び補助伝達情報を情報処理装置40から受信し、伝達情報受信部21が受信した伝達情報及び補助伝達情報を、第2のデジタルサイネージ20Bの表示部23Aやスピーカー部23Bが告知する。
【0158】
また、第2のデジタルサイネージ20Bの伝達情報転送部24は、第2のデジタルサイネージ20Bから半径10m以内に位置するスマートフォン60へ、伝達情報受信部21が受信した伝達情報及び補助伝達情報を転送する。
また、電光掲示装置も同様に、電光掲示装置から半径10m以内に位置するスマートフォンへ、受信した伝達情報及び補助伝達情報を転送する。
【0159】
スマートフォン60の伝達情報受信部61は、伝達情報及び補助伝達情報を第2のデジタルサイネージ20Bまたは電光掲示装置から受信し、伝達情報受信部61が受信した伝達情報及び補助伝達情報を、スマートフォン60の表示部62Aが告知する。
【0160】
また、情報処理装置40の伝達決定部45はさらに、第2の水位センサ31Bから半径3km以内の一般家庭などに配置された通信端末装置65を、通信端末装置情報記録部50から抽出して決定する。
【0161】
そして、情報処理装置40の伝達情報送信部46は、LPWA回線55を介して、伝達決定部45が決定した伝達情報及び補助伝達情報を、伝達決定部45が決定した通信端末装置65へ送信する。
【0162】
次に、通信端末装置65の伝達情報受信部66は、伝達情報及び補助伝達情報を情報処理装置40から受信し、伝達情報受信部66が受信した伝達情報及び補助伝達情報をデジタルテレビ受像機70へ転送する。
【0163】
さらに、デジタルテレビ受像機70の伝達情報受信部71は、伝達情報及び補助伝達情報を通信端末装置65から受信する。
そして、デジタルテレビ受像機70の伝達情報受信部71が伝達情報及び補助伝達情報を受信したときに、デジタルテレビ受像機70の電源がオフになっていても、強制的に電源がオンになり、デジタルテレビ受像機70の情報表示部72は伝達情報及び補助伝達情報を表示する。
【0164】
また、本発明の情報伝達システムを使った地震情報の伝達の流れについて説明する。
図3は、本発明適用した情報伝達システムが備える各機器の狭域的な配置の一例を示す概略図である。
図3には、ビルが建ち並ぶF市の市街地が示されている。
【0165】
また、
図3に示す市街地は、9つの区画に分かれている。
すなわち、
図3において、左上側の区画が「第1区画」であり、中上側の区画が「第2区画」であり、右上側の区画が「第3区画」であり、左中側の区画が「第4区画」であり、中央の区画が「第5区画」であり、右中側の区画が「第6区画」であり、左下側の区画が「第7区画」であり、中下側の区画が「第8区画」であり、右下側の区画が「第9区画」である。
【0166】
また、本発明の情報伝達システムが備える第1の角度センサ32Aが、第1区画と、第2区画と、第3区画に位置するビルの屋上に配置されている。
【0167】
また、本発明の情報伝達システムが備える第1の温度センサ33Aが、第1区画と、第2区画と、第3区画に位置するビルの各階に配置されている。
【0168】
また、本発明の情報伝達システムが備える監視カメラ34が、第3区画に位置するビルの屋上に配置されている。
【0169】
また、本発明の情報伝達システムが備える第1のデジタルサイネージ20Aが、第3区画に位置するビルの1階に、道路に向けられて配置されている。
【0170】
また、本発明の情報伝達システムが備える情報処理装置40が、第3区画に位置するビルの内部に配置されている。
【0171】
また、本発明の情報伝達システムが備える第2の角度センサ32Bが、第4区画と、第5区画と、第6区画に位置するビルの屋上に配置されている。
【0172】
また、本発明の情報伝達システムが備える第2の温度センサ33Bが、第4区画と、第5区画と、第6区画に位置するビルの各階に配置されている。
【0173】
また、本発明の情報伝達システムが備える第2のデジタルサイネージ20Bが、第4区画に位置するビルの1階に、道路に向けられて配置されている。
【0174】
また、本発明の情報伝達システムが備える第3の角度センサ32Cが、第7区画と、第8区画と、第9区画に位置するビルの屋上に配置されている。
【0175】
また、本発明の情報伝達システムが備える第3の温度センサ33Cが、第7区画と、第8区画と、第9区画に位置するビルの各階に配置されている。
【0176】
また、本発明の情報伝達システムが備える第3のデジタルサイネージ20Cが、第8区画に位置するビルの1階に、道路に向けられて配置されている。
【0177】
また、第1のデジタルサイネージ20Aと、第2のデジタルサイネージ20Bと、第3のデジタルサイネージ20Cは、第1~9区画それぞれの角度センサや温度センサから所定の範囲内すなわち半径3kmの範囲内に配置されている。
【0178】
このように本発明の情報伝達システムが備える各機器が配置されたF市の市街地において地震が発生すると、気象庁からF市が属する都道府県庁へ緊急地震速報がインターネット回線などを介して伝達され、さらに都道府県庁かF市役所へ緊急地震速報がインターネット回線などを介して伝達される。
【0179】
また、本発明の情報伝達システムが備える情報処理装置40の伝達基本情報受信部47は、気象庁からLPWA回線55を介して緊急地震速報を受信する。
また、情報処理装置40の伝達基本情報記録部48が、気象庁から受信したF市に関する緊急地震速報を伝達基本情報として記録する。
【0180】
各区画には第1~3の角度センサ(32A、32B、32C)、及び第1~3の温度センサ(33A、33B、33C)が配置されており、これらセンサは各区画の環境情報すなわち、傾斜角度及び温度をそれぞれ取得する。
【0181】
また、監視カメラ34も環境情報すなわち、周囲の状況の映像を取得する。
また、
図3に示す例では、監視カメラ34は第3区画に位置するビルの屋上にしか配置されていないが、角度センサや温度センサと同様に各区画に配置可能であることは勿論である。
【0182】
各区画の第1~3の角度センサ(32A、32B、32C)、及び第1~3の温度センサ(33A、33B、33C)はそれぞれ、取得した傾斜角度及び温度を、一定の時間間隔でLPWA回線55を介して情報処理装置40へ送信する。
また、このとき各区画の第1~3の角度センサ(32A、32B、32C)、及び第1~3の温度センサ(33A、33B、33C)は、それぞれの配置場所に関する情報すなわち傾斜角度及び温度それぞれが取得された場所に関する情報も一緒に送信する。
【0183】
また、監視カメラ34も、取得した映像を、一定の時間間隔でLPWA回線55を介して情報処理装置40へ送信する。
また、このとき監視カメラ34は、配置場所に関する情報すなわち映像が取得された場所に関する情報も一緒に送信する。
このように傾斜角度及び温度という計測データだけでなく、これら計測データに対応した映像も情報処理装置40へ送信されるので、情報処理装置40は、映像がない場合よりも一層詳細な伝達情報を送信できる。
【0184】
一方、情報処理装置40の環境情報受信部41は、各区画の第1~3の角度センサ(32A、32B、32C)、及び第1~3の温度センサ(33A、33B、33C)からLPWA回線55を介して、傾斜角度及び温度を、それぞれが取得された場所に関する情報と共に受信する。
【0185】
次に、情報処理装置40の環境情報対比部44は、受信した傾斜角度及び温度、並びにそれぞれが取得された場所に関する情報と、各区画の第1~3の角度センサ(32A、32B、32C)、及び第1~3の温度センサ(33A、33B、33C)それぞれの場所に関する情報に基づいて定められた、基準要件記録部42が記録した基準要件とを対比する。
【0186】
ここで基準要件は、すなわち、第1~3の角度センサ(32A、32B、32C)が配置された場所において避難すべき非常事態であると判断される基準要件、第1~3の温度センサ(33A、33B、33C)が配置された場所において避難すべき非常事態であると判断される基準要件である。
【0187】
例えばF市の市街地の9つの区画全域の震度は略同じである場合に、築年数が短いビルにおいては直ちに避難すべきビルの傾きではないが、築年数が長いビルにおいては直ちに避難すべきビルの傾きであるため、例えば同じ第5区画であっても、角度センサが配置された場所に関する情報すなわちビルの築年数情報が異なることから、角度センサが配置された場所により基準要件が異なる。
【0188】
そして、情報処理装置40の伝達決定部45は、環境情報対比部44が対比した結果、環境情報受信部41が受信した傾斜角度及び温度、並びにそれぞれが取得された場所に関する情報が、基準要件記録部42が記録した基準要件を満たした場合に、伝達基本情報記録部48が記録した伝達基本情報に基づいて、基準要件を満たした傾斜角度及び温度、並びにそれぞれが取得された場所に関する情報とに対応した伝達情報を決定する。
【0189】
例えば第1区画の第1の角度センサ32Aが取得したビルの傾斜角度と、第1区画の第1の角度センサ32Aの場所に関する情報すなわちビルの築年数情報または第1区画の第1の角度センサ32Aの識別情報とが基準要件を満たした場合に、伝達決定部45は伝達基本情報記録部48を参照して、第1区画の第1の角度センサ32Aが取得したビルの傾斜角度と、第1区画の第1の角度センサ32Aの場所のビルの築年数情報または第1区画の第1の角度センサ32Aの識別情報に対応したビルの築年数情報とが、伝達基本情報である「F市に関する緊急地震速報」という内容に対応しているか否かを判断する。
【0190】
この例では、F市のビルの傾斜角度が基準要件を満たしており、伝達基本情報の内容にも「F市」「緊急地震速報」という関連する事項が含まれているので、伝達決定部45は「対応している」と判断する。
【0191】
そして、伝達決定部45が「対応している」と判断すると、『第1区画のビルは倒壊の可能性が高いので避難してください。』という避難指示文字情報である伝達情報を決定する。
【0192】
また同じく、第7~9区画それぞれの第3の角度センサ32Cが取得したビルの傾斜角度と、第7~9区画それぞれの第3の角度センサ32Cの場所に関する情報すなわちビルの築年数情報または第7~9区画それぞれの第3の角度センサ32Cの識別情報とが基準要件を満たした場合に、伝達決定部45は『第7~9区画のビルは倒壊の可能性が高いので避難してください。』という避難指示文字情報である伝達情報を決定する。
【0193】
また、伝達決定部45はこのときさらに、例えば、第1区画と、第7~9区画以外すなわち第2~3区画それぞれの第1の角度センサ32Aが取得したビルの傾斜角度と、第4~6区画それぞれの第2の角度センサ32Bが取得したビルの傾斜角度と、それぞれの場所に関する情報すなわちビルの築年数情報または第2~3区画それぞれの第1の角度センサ32Aの識別情報や第4~6区画それぞれの第2の角度センサ32Bの識別情報とが基準要件を満たしていない場合に、『第3区画の市役所方面への避難が有効です。』という避難誘導文字情報である補助伝達情報を決定する。
【0194】
また、第1~3の温度センサ(33A、33B、33C)が取得した温度、並びに温度が取得された場所に関する情報が、基準要件を満たしているか否かを判断することで、火災が発生しているか否かを場所ごとに判断できる。
すなわち、温度が異常に上昇している区画は火災が発生していると判断でき、伝達決定部45は避難指示文字情報である伝達情報を決定する。また、監視カメラ34が取得した映像からも火災が発生していることを判断できる。
【0195】
また、
図3に示す例では気圧センサ、風向センサ及び風速センサが示されていないが、さらに気圧センサ、風向センサ及び風速センサを各区画に配置して各区画の気圧、風向及び風速を取得することで、火災が発生した場所を特定して避難指示文字情報である伝達情報を決定できるだけでなく、風向や風速などから炎がどの方向へどれくらいの速さで拡がっていくかを予測できるので、その予測も参照して、有効な避難方向を伝える避難誘導文字情報である補助伝達情報を決定できる。
【0196】
さらに伝達決定部45は、第1区画と、第7~9区画それぞれの第1の角度センサ32Aと第3の角度センサ32Cから半径3kmの範囲内に配置された、第1のデジタルサイネージ20Aと、第2のデジタルサイネージ20Bと、第3のデジタルサイネージ20Cを、デジタルサイネージ情報記録部43から抽出して決定する。
【0197】
そして、情報処理装置40の伝達情報送信部46は、LPWA回線55を介して、伝達決定部45が決定した伝達情報及び補助伝達情報を、伝達決定部45が決定した、第1のデジタルサイネージ20Aと、第2のデジタルサイネージ20Bと、第3のデジタルサイネージ20Cへ送信する。
またこのとき、伝達情報送信部46は、伝達基本情報である「F市に関する緊急地震速報」も第1のデジタルサイネージ20Aと、第2のデジタルサイネージ20Bと、第3のデジタルサイネージ20Cへ送信する。
【0198】
第1のデジタルサイネージ20Aと、第2のデジタルサイネージ20Bと、第3のデジタルサイネージ20Cそれぞれの伝達情報受信部21は、伝達情報及び補助伝達情報を情報処理装置40から受信し、伝達情報受信部21が受信した伝達情報及び補助伝達情報を、それぞれのデジタルサイネージの表示部23Aやスピーカー部23Bが告知する。
【0199】
また、第1のデジタルサイネージ20Aと、第2のデジタルサイネージ20Bと、第3のデジタルサイネージ20Cそれぞれの伝達情報転送部24は、それぞれのデジタルサイネージから半径10m以内に位置するスマートフォン60へ、伝達情報受信部21が受信した伝達情報及び補助伝達情報を転送する。
【0200】
また、情報処理装置40の伝達決定部45はさらに、第1区画と、第7~9区画それぞれの第1の角度センサ32Aと第3の角度センサ32Cから半径3kmの範囲内のオフィスなどに配置された通信端末装置65を、通信端末装置情報記録部50から抽出して決定する。
【0201】
また、情報処理装置40の伝達情報送信部46は、LPWA回線55を介して、伝達決定部45が決定した伝達情報及び補助伝達情報を、伝達決定部45が決定した通信端末装置65へ送信する。
【0202】
そして、伝達情報及び補助伝達情報は、通信端末装置65から、同じくオフィスなどに配置されたデジタルテレビ受像機70へ転送され、デジタルテレビ受像機70の情報表示部72は伝達情報及び補助伝達情報を表示する。
【0203】
図4は、本発明を適用した情報伝達システムの構成の他の例を示す概略図である。
図4に示す本発明の情報伝達システム80は、デジタルサイネージなどの情報告知装置を介さず、スマートフォンなどの携帯端末へ直接、伝達情報を送信するという点で、
図1に示す本発明の情報伝達システム10と異なる。
【0204】
図4に示す本発明の情報伝達システム80は、一般の人が携帯するスマートフォン90を備える。
【0205】
また、本発明の情報伝達システム80は、山の斜面や、川の水面や、ビルの屋上など複数の場所に配置された環境センサ100を備える。
【0206】
また、本発明の情報伝達システム80は、本発明のシステムが利用される地域の拠点となる場所例えば市役所に配置された情報処理装置110を備える。
【0207】
また、スマートフォン90は、伝達情報受信部91を有する。
ここで、伝達情報受信部91は、情報処理装置110から伝達情報を受信可能である。
また、スマートフォン90は、伝達情報告知部92を有する。
ここで、伝達情報告知部92は、伝達情報受信部91が受信した伝達情報を告知可能である。
【0208】
また、スマートフォン90の伝達情報告知部92は、液晶パネルなどの表示部92Aを有する。
ここで、表示部92Aは、動画や静止画を音声と共に表示することができる。
【0209】
また、環境センサ100は、環境情報取得部100Aを有する。
ここで、環境情報取得部100Aは、環境センサ100の周囲の環境情報を取得可能である。
【0210】
また、環境センサ100は、環境情報送信部100Bを有する。
ここで、環境情報送信部100Bは、環境情報取得部100Aが取得した環境情報を、LPWA回線120を介して、同じ環境情報が取得された場所に関する情報と共に情報処理装置110へ送信可能である。
【0211】
また、情報処理装置110は、環境情報受信部111を有する。
ここで、環境情報受信部111は、環境センサ100からLPWA回線120を介して、環境情報を、同じ環境情報が取得された場所に関する情報と共に受信可能である。
【0212】
また、情報処理装置110は、環境情報記録部119を有する。
ここで、環境情報記録部119は、環境情報受信部111が受信した環境情報と、この環境情報が取得された場所に関する情報を記録可能である。
【0213】
また、情報処理装置110は、基準要件記録部112を有する。
ここで、基準要件記録部112は、環境情報に対応すると共に環境情報が取得された場所に関する情報に基づいて定められた基準要件を記録可能である。
【0214】
また、情報処理装置110は、環境情報対比部113を有する。
ここで、環境情報対比部113は、環境情報受信部111が受信した環境情報及びこの環境情報が取得された場所に関する情報と、基準要件記録部42が記録した基準要件とを対比可能である。
また、環境情報記録部119が記録した環境情報と、この環境情報が取得された場所に関する情報は、環境情報受信部111が受信した環境情報及びこの環境情報が取得された場所に関する情報と同じであるから、環境情報対比部113は、環境情報記録部119が記録した環境情報及びこの環境情報が取得された場所に関する情報と、基準要件記録部112が記録した基準要件とを対比可能である。
【0215】
また、情報処理装置110は、伝達基本情報受信部117を有する。
ここで、伝達基本情報受信部117は、伝達情報の基本となる情報である伝達情報基本情報を、国の専門機関例えば気象庁からLPWA回線120を介して受信可能である。
【0216】
また、情報処理装置110は、伝達基本情報記録部118を有する。
ここで、伝達基本情報記録部118は、伝達基本情報受信部117が受信した伝達基本情報を記録可能である。
【0217】
また、情報処理装置110は、伝達決定部114を有する。
ここで、伝達決定部114は、環境情報対比部113が対比した結果、環境情報記録部119が受信した環境情報及びこの環境情報が取得された場所に関する情報が、基準要件記録部112が記録した基準要件を満たした場合に、伝達基本情報記録部118が記録した伝達基本情報に基づいて伝達情報を決定可能である。
すなわち、伝達決定部114は、基準要件を満たした環境情報とこの環境情報が取得された場所に関する情報とに対応した伝達情報を決定可能である。
【0218】
また、伝達決定部114は、環境情報対比部113が対比した結果、環境情報記録部119が受信した環境情報及びこの環境情報が取得された場所に関する情報が、基準要件記録部112が記録した基準要件を満たしていない場合に、環境情報記録部119に記録した情報に基づいて補助伝達情報を決定可能である。
すなわち、伝達決定部114は、基準要件を満たしていない環境情報とこの環境情報が取得された場所に関する情報とに対応した補助伝達情報を決定可能である。
【0219】
また、情報処理装置110は、スマートフォン検知部115を有する。
ここで、スマートフォン検知部115は、環境情報が取得された場所から所定の範囲内例えば半径3kmの範囲内に位置するスマートフォン90を検知可能である。
すなわち、スマートフォン90は、本発明の情報伝達システム110を利用するために必要な専用アプリケーションがインストールされたものであり、この専用アプリケーションによってスマートフォン90の位置情報を、スマートフォン検知部115が検知する。
また、スマートフォン検知部115は携帯端末検知部の一例である。
【0220】
また、情報処理装置110は、伝達情報送信部116を有する。
ここで、伝達情報送信部116は、LPWA回線120を介して、伝達決定部114が決定した伝達情報をスマートフォン検知部115が検知したスマートフォン90へ送信可能である。
また、伝達情報送信部116はさらに、LPWA回線120を介して、伝達決定部114が決定した補助伝達情報をスマートフォン検知部115が検知したスマートフォン90へ送信可能である。
【0221】
また、本発明の情報伝達システム80も、
図1に示す本発明の情報伝達システム10と同様に通信端末装置やデジタルテレビ受像機を備えるが、図示及び説明を省略する。
また、本発明の情報伝達システム80を使って、
図1に示す本発明の情報伝達システム10と同様の流れで、大雨情報や地震情報を伝達できるので、伝達の流れについての詳細な説明を省略する。
【0222】
以上のように、本発明の情報伝達システムにおいて、情報処理装置が伝達決定部と伝達情報送信部とを有していることによって、非常事態であるか否かの判断基準を定めたものである基準要件を満たす環境情報が取得された場所が特定された伝達情報を伝達することができ、また、基準要件が、環境情報が取得された場所に関する情報に基づいて定められているので、地域の実情に合った伝達決定を行うことができる。
【0223】
また、本発明の情報伝達システムにおいて、情報処理装置が伝達決定部と伝達情報送信部を有していることによって、水位センサなどの環境センサすなわち環境情報取得装置が配置された場所から半径3kmの範囲内という所定の範囲内に配置されたデジタルサイネージすなわち情報告知装置、またはスマートフォンすなわち携帯端末へ伝達情報が送信されるので、通行人などは情報告知装置、またはスマートフォンを通して身近な場所に関する伝達情報を知ることができる。
【0224】
従って、本発明の情報伝達システムは、伝達情報や補助伝達情報など情報が受け取られる場所に適した情報を伝達することができる。
環境情報の取得から伝達情報の送信まで本発明の情報伝達システムが備える各装置が全自動で稼働するので、本発明の情報伝達システムは、昼夜を問わず避難情報などを伝達できる。
【0225】
このように、本発明の情報伝達システムにおいては、災害が発生している地域の実情に合った伝達決定を情報処理装置が判断して行い、いわゆるエッジコンピューティングを実行でき、しかも、LPWA回線を介して情報を送受信するので、災害発生時においても通信状態を維持でき、さらには、デジタルサイネージによって広告を行なうことで広告収入を得ることができる。
【0226】
また、本発明の情報伝達システムを日ごろの防災訓練と組み合わせることで、災害から住民の命を守る総合環境を生み出すことができる。
【0227】
また、本発明の情報伝達システムは、温度センサや湿度センサが取得した温度や湿度に基づいて、熱中症予防に関する情報を伝達するために利用されることもできる。
【符号の説明】
【0228】
1 第1の山
2 第2の山
3 甲乙川
10 情報伝達システム
20 デジタルサイネージ
20A 第1のデジタルサイネージ
20B 第2のデジタルサイネージ
20C 第3のデジタルサイネージ
21 伝達情報受信部
22 伝達情報記録部
23 伝達情報告知部
23A 表示部
23B スピーカー部
24 伝達情報転送部
30 環境センサ
30A 環境情報取得部
30B 環境情報送信部
31A 第1の水位センサ
31B 第2の水位センサ
31C 第3の水位センサ
32A 第1の角度センサ
32B 第2の角度センサ
32C 第3の角度センサ
33A 第1の温度センサ
33B 第2の温度センサ
33C 第3の温度センサ
34 監視カメラ
35A 第1の雨量センサ
35B 第2の雨量センサ
35C 第3の雨量センサ
40 情報処理装置
41 環境情報受信部
42 基準要件記録部
43 デジタルサイネージ情報記録部
44 環境情報対比部
45 伝達決定部
46 伝達情報送信部
47 伝達基本情報受信部
48 伝達基本情報記録部
49 地域気候風土情報記録部
50 通信端末装置情報記録部
51 環境情報記録部
55 LPWA回線
60 スマートフォン
61 伝達情報受信部
62 伝達情報告知部
62A 表示部
65 通信端末装置
66 伝達情報受信部
67 伝達情報記録部
68 伝達情報転送部
70 デジタルテレビ受像機
71 伝達情報受信部
72 情報表示部
75 USB接続部
80 情報伝達システム
90 スマートフォン
91 伝達情報受信部
92 伝達情報告知部
92A 表示部
100 環境センサ
100A 環境情報取得部
100B 環境情報送信部
110 情報処理装置
111 環境情報受信部
112 基準要件記録部
113 環境情報対比部
114 伝達決定部
115 スマートフォン検知部
116 伝達情報送信部
117 伝達基本情報受信部
118 伝達基本情報記録部
119 環境情報記録部
120 LPWA回線