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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022074711
(43)【公開日】2022-05-18
(54)【発明の名称】幕板ユニットの装着構造
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20220511BHJP
【FI】
A63F7/02 349Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020185009
(22)【出願日】2020-11-05
(71)【出願人】
【識別番号】390005120
【氏名又は名称】株式会社森創
(74)【代理人】
【識別番号】110000394
【氏名又は名称】特許業務法人岡田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】本田 温
【テーマコード(参考)】
2C088
【Fターム(参考)】
2C088EA45
(57)【要約】
【課題】遊技機の外枠に対する幕板ユニットの装着の作業性を向上させることができる幕板ユニットの装着構造を提供すること。
【解決手段】遊技機の外枠に装着する幕板ユニット9の装着構造において、幕板ユニット9の側部には、挿込ピン95aを備えている。外枠の側部には、挿込ピン95aを挿し込み可能な挿込溝83aと、挿込溝83aに挿込ピン95aが挿し込まれた状態をロック可能なレバー84とを備えている。挿込溝83aに挿込ピン95aを挿し込んだ状態でレバー84を操作すると、外枠に対して幕板ユニット9が装着される。
【選択図】図15
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技機の外枠に装着する幕板ユニットの装着構造であって、
前記幕板ユニットの側部または前記外枠の側部には、挿込ピンを備え、
前記外枠の前記側部または前記幕板ユニットの前記側部には、前記挿込ピンを挿し込み可能な挿込溝と、前記挿込溝に前記挿込ピンが挿し込まれた状態をロック可能なレバーと、を備え、
前記挿込溝に前記挿込ピンを挿し込んだ状態で前記レバーを操作すると、前記外枠に対して前記幕板ユニットが装着される幕板ユニットの装着構造。
【請求項2】
請求項1に記載の幕板ユニットの装着構造であって、
前記レバーの枢着軸には、付勢部材を備えている幕板ユニットの装着構造。
【請求項3】
請求項1~2のいずれかに記載の幕板ユニットの装着構造であって、
前記外枠の一部と前記幕板ユニットの一部とが干渉することで前記外枠に対して装着された前記幕板ユニットが前記挿込ピンの軸回りに回転することを防止する回転防止機構を備えている幕板ユニットの装着構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、幕板ユニットの装着構造に関し、詳しくは、遊技機の外枠に装着する幕板ユニットの装着構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、パチンコ機等の遊技機の外枠の内部空間の下方には、幕板ユニットが設けられている。これにより、例えば、スピーカ等の電気部品を幕板ユニットに設けることができる。そのため、遊技機の遊技に連動して音楽等を発することができる。したがって、遊技の興趣性を高めることができる。ここで、下記特許文献1には、外枠に対して装着可能な幕板ユニットが開示されている。これにより、幕板ユニットに設けた電気部品を簡便に取り換えることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第5261781号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した特許文献1の幕板ユニットの装着構造は、遊技機の外枠の左右に取り付けた略コ字状の連結部材の内部に挟み込むものである。そのため、高さが異なる幕板ユニット(例えば、管理遊技機用の幕板ユニット)を入れ替えて装着する場合、簡便に装着できないという問題が発生していた。
【0005】
本発明は、このような課題を解決しようとするもので、その目的は、高さが異なる幕板ユニットを入れ替えて装着する場合でも簡便に装着できる幕板ユニットの装着構造を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の1つの特徴によると、遊技機の外枠に装着する幕板ユニットの装着構造であって、幕板ユニットの側部または外枠の側部には、挿込ピンを備えている。外枠の側部または幕板ユニットの側部には、挿込ピンを挿し込み可能な挿込溝と、挿込溝に挿込ピンが挿し込まれた状態をロック可能なレバーとを備えている。挿込溝に挿込ピンを挿し込んだ状態でレバーを操作すると、外枠に対して幕板ユニットが装着される。
【0007】
そのため、遊技機の外枠の挿込溝に幕板ユニットの挿込ピンを挿し込んでレバーを操作するといった簡便な操作で遊技機の外枠に対して幕板ユニットを装着できる。したがって、この幕板ユニットの装着において、従来技術のように、略コ字状の連結部材の内部に幕板ユニットを挟み込むことを必要としない。結果として、高さが異なる幕板ユニットを入れ替えて装着する場合でも簡便に装着できる。
【0008】
本開示の他の特徴によると、レバーの枢着軸には、付勢部材を備えている。
【0009】
そのため、レバーの操作に十分な摩擦力を付与できる。したがって、挿込ピンのロックを強固なものにできる。
【0010】
また、本開示の他の特徴によると、外枠の一部と幕板ユニットの一部とが干渉することで外枠に対して装着された幕板ユニットが挿込ピンの軸回りに回転することを防止する回転防止機構を備えている。
【0011】
そのため、例えば、丸軸の挿込ピンを介して幕板ユニットが遊技機の外枠に対して装着されていても、この装着された幕板ユニットが遊技機の外枠に対して挿込ピンの軸回りに回転することを防止できる。したがって、幕板ユニットを安定して装着できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】実施形態に係るパチンコ機用外枠の正面図である。
図2図1の背面図である。
図3図1の平面図である。
図4図1の底面図である。
図5図1の左側面図である。
図6図1の右側面図である。
図7図1の斜視図である。
図8図7の分解図である。
図9図8の幕板着脱ユニットの拡大図である。
図10図9の分解図である。
図11図8の幕板ユニットの拡大図である。
図12図11の分解図である。
図13】幕板ユニットの装着の手順を示す左側面模式図であり、装着前の状態を示している。
図14図13の次の手順を示しており、装着の途中状態を示している。
図15図14の次の手順を示しており、装着後の状態を示している。
図16図1のXVI-XVI線断面図である。
図17】変形例に係る幕板ユニットの装着の手順を示す左側面模式図であり、装着前の状態を示している。
図18図17の次の手順を示しており、装着の途中状態を示している。
図19図18の次の手順を示しており、装着後の状態を示している。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明を実施するための形態を、図1~16を用いて説明する。なお、以下の説明にあたって、「遊技機」が「パチンコ機」である形態を説明する。まず、本発明の実施形態に係るパチンコ機用外枠1と、幕板ユニット9とを個別に説明する。
【0014】
はじめに、パチンコ機用外枠1から説明する。パチンコ機用外枠1は、主として、上下に対向に配置される木製の横枠部材2、3と、左右に対向に配置される金属製(例えば、アルミ製)の縦枠部材4、5と、これら横枠部材2、3の端部と縦枠部材4、5の端部との各内側を相互に連結する4個の内側接合金具6(左上の内側接合金具6a、右上の内側接合金具6b、左下の内側接合金具6c、右下の内側接合金具6d)と、これら横枠部材2、3の端部と縦枠部材4、5の端部との各外側を相互に連結する4個の外側接合金具7(左上の外側接合金具7a、右上の外側接合金具7b、左下の外側接合金具7c、右下の外側接合金具7d)と、一対の幕板着脱ユニット8とから縦長の略矩形枠状に形成されている(図1~8参照)。
【0015】
以下に、これら上下の横枠部材2、3と、左右の縦枠部材4、5と、4個の内側接合金具6(左上の内側接合金具6a、右上の内側接合金具6b、左下の内側接合金具6c、右下の内側接合金具6d)と、4個の外側接合金具7(左上の外側接合金具7a、右上の外側接合金具7b、左下の外側接合金具7c、右下の外側接合金具7d)と、一対の幕板着脱ユニット8とを個別に説明していく。
【0016】
まず、上の横枠部材2から説明していく(図8参照)。この上の横枠部材2は、木製の矩形状の部材から構成されている。この上の横枠部材2の長手方向の左端部20には、後述する3本のネジS1、S2、S3を貫通可能な3個の貫通孔20a、20b、20cが形成されている。この貫通孔20aは、後述する左上の内側接合金具6aのネジ孔60aと左上の外側接合金具7aの貫通孔70aとに対応するように形成されている。また、この貫通孔20bは、左上の内側接合金具6aのネジ孔60bと左上の外側接合金具7aの貫通孔70bとに対応するように形成されている。また、この貫通孔20cは、左上の内側接合金具6aのネジ孔60cと左上の外側接合金具7aの貫通孔70cとに対応するように形成されている。なお、この左端部20は、段差21を介して下に凹んだ状態となっている。これにより、上の横枠部材2に対して左上の外側接合金具7aをフラットに組み付けることができる(図7参照)。
【0017】
また、この上の横枠部材2の長手方向の右端部25には、後述する3本のネジS4、S5、S6を貫通可能な3個の貫通孔25a、25b、25cが形成されている。この貫通孔25aは、後述する右上の内側接合金具6bのネジ孔60aと右上の外側接合金具7bの貫通孔70aとに対応するように形成されている。また、この貫通孔25bは、右上の内側接合金具6bのネジ孔60bと右上の外側接合金具7bの貫通孔70bとに対応するように形成されている。また、この貫通孔25cは、右上の内側接合金具6bのネジ孔60cと右上の外側接合金具7bの貫通孔70cとに対応するように形成されている。なお、この右端部25は、段差26を介して下に凹んだ状態となっている(図8参照)。これにより、上の横枠部材2に対して右上の外側接合金具7bをフラットに組み付けることができる(図7参照)。
【0018】
次に、下の横枠部材3を説明していく(図8参照)。この下の横枠部材3は、木製の矩形状の部材から構成されている。この下の横枠部材3の長手方向の左端部30には、後述する3本のネジS7、S8、S9を貫通可能な3個の貫通孔30a、30b、30cが形成されている。この貫通孔30aは、後述する左下の内側接合金具6cのネジ孔60aと左下の外側接合金具7cの貫通孔70aとに対応するように形成されている。また、この貫通孔30bは、左下の内側接合金具6cのネジ孔60bと左下の外側接合金具7cの貫通孔70bとに対応するように形成されている。また、この貫通孔30cは、左下の内側接合金具6cのネジ孔60cと左下の外側接合金具7cの貫通孔70cとに対応するように形成されている。なお、この左端部30は、段差31を介して下に凹んだ状態となっている(図8参照)。これにより、下の横枠部材3に対して左下の外側接合金具7cをフラットに組み付けることができる(図7参照)。
【0019】
また、この下の横枠部材3の長手方向の右端部35には、後述する3本のネジS10、S11、S12を貫通可能な3個の貫通孔35a、35b、35cが形成されている。この貫通孔35aは、後述する右下の内側接合金具6dのネジ孔60aと右下の外側接合金具7dの貫通孔70aとに対応するように形成されている。また、この貫通孔35bは、右下の内側接合金具6dのネジ孔60bと右下の外側接合金具7dの貫通孔70bとに対応するように形成されている。また、この貫通孔35cは、右下の内側接合金具6dのネジ孔60cと右下の外側接合金具7dの貫通孔70cとに対応するように形成されている。なお、この右端部35は、段差36を介して下に凹んだ状態となっている(図8参照)。これにより、下の横枠部材3に対して右下の外側接合金具7dをフラットに組み付けることができる(図7参照)。
【0020】
次に、左の縦枠部材4を説明していく(図8参照)。この左の縦枠部材4は、金属製(例えば、アルミ製)の矩形状の薄板部材から構成されている。この左の縦枠部材4は、本体部40と、ビード部41と、筒部42とから構成されている。このようにビード部41と筒部42とを備えているため、この左の縦枠部材4に剛性を持たせることができる。
【0021】
この本体部40の長手方向の上端部40aには、後述する2本のビスB1、B2を貫通可能な2個の貫通孔40b、40cが形成されている。この貫通孔40bは、左上の内側接合金具6aのネジ孔61aに対応するように形成されている。また、この貫通孔40cは、左上の内側接合金具6aのネジ孔61bに対応するように形成されている。
【0022】
また、この本体部40の長手方向の下端部40eには、後述する4本のビスB5、B6、B7、B8を貫通可能な4個の貫通孔40f、40g、40h、40iが形成されている。この貫通孔40fは、左下の内側接合金具6cのネジ孔61aに対応するように形成されている。また、この貫通孔40gは、左下の内側接合金具6cのネジ孔61bに対応するように形成されている。また、この貫通孔40hは、後述する左の幕板着脱ユニット8のネジ孔80fに対応するように形成されている。また、この貫通孔40iは、左の幕板着脱ユニット8のネジ孔80gに対応するように形成されている。
【0023】
次に、右の縦枠部材5を説明していく(図8参照)。この右の縦枠部材5は、金属製(例えば、アルミ製)の矩形状の薄板部材から構成されている。この右の縦枠部材5は、本体部50と、ビード部51と、筒部52とから構成されている。このようにビード部51と筒部52とを備えているため、この右の縦枠部材5に剛性を持たせることができる。
【0024】
この本体部50の長手方向の上端部50aには、後述する2本のビスB3、B4を貫通可能な2個の貫通孔50b、50cが形成されている。この貫通孔50bは、右上の内側接合金具6bのネジ孔61aに対応するように形成されている。また、この貫通孔50cは、右上の内側接合金具6bのネジ孔61bに対応するように形成されている。
【0025】
また、この本体部50の長手方向の下端部50eには、後述する4本のビスB9、B10、B11、B12を貫通可能な4個の貫通孔50f、50g、50h、50iが形成されている。この貫通孔50fは、右下の内側接合金具6dのネジ孔61aに対応するように形成されている。また、この貫通孔50gは、右下の内側接合金具6dのネジ孔61bに対応するように形成されている。また、この貫通孔50hは、後述する右の幕板着脱ユニット8のネジ孔80fに対応するように形成されている。また、この貫通孔50iは、右の幕板着脱ユニット8のネジ孔80gに対応するように形成されている。
【0026】
次に、内側接合金具6(左上の内側接合金具6a、右上の内側接合金具6b、左下の内側接合金具6c、右下の内側接合金具6d)を説明していく(図8参照)。なお、これら左上の内側接合金具6a、右上の内側接合金具6b、左下の内側接合金具6c、右下の内側接合金具6dは共通である。そのため、左下の内側接合金具6cを説明することで、残りの左上の内側接合金具6a、右上の内側接合金具6b、右下の内側接合金具6dの説明を省略することとする。
【0027】
左下の内側接合金具6cは、金属製(例えば、鉄製)の矩形状の薄板部材である第1の取付体60と、この第1の取付体60の縁から略90°折り曲げられて成る金属製(例えば、鉄製)の矩形状の薄板部材である第2の取付体61と、この第1の取付体60の別の縁から略90°折り曲げられて成る金属製(例えば、鉄製)の略L字状の薄板部材である第3の取付体62とから構成されている。この第1の取付体60には、ネジS7、S8、S9を螺合可能な3個のネジ孔60a、60b、60cが形成されている。また、この第2の取付体61には、ビスB5、B6を螺合可能な2個のネジ孔61a、61bが形成されている。また、この第2の取付体61の2個のネジ孔61a、61bの間には、スリット61cが形成されている。なお、この左下の内側接合金具6cは、素材(図示しない)からワークを打ち抜き、この打ち抜いたワークを折り曲げることで形成されている。
【0028】
次に、外側接合金具7(左上の外側接合金具7a、右上の外側接合金具7b、左下の外側接合金具7c、右下の外側接合金具7d)を説明していく(図8参照)。なお、これら左上の外側接合金具7a、右上の外側接合金具7b、左下の外側接合金具7c、右下の外側接合金具7dは、実質的に共通である。そのため、左下の外側接合金具7cを説明することで、残りの左上の外側接合金具7a、右上の外側接合金具7b、右下の外側接合金具7dの説明を省略することとする。
【0029】
左下の外側接合金具7cは、金属製(例えば、鉄製)の矩形状の薄板部材である第1の取付体70と、この第1の取付体70の縁から略90°折り曲げられて成る金属製(例えば、鉄製)の矩形状の薄板部材である第2の取付体71と、この第1の取付体70の別の縁から略90°折り曲げられて成る金属製(例えば、鉄製)の略L字状の薄板部材である第3の取付体72とから構成されている。この第1の取付体70には、ネジS7、S8、S9を螺合可能な3個の貫通孔70a、70b、70cが形成されている。また、この第2の取付体71には、ビスB5を螺合可能なネジ孔71aが形成されている。また、この第3の取付体72には、その縁から略90°折り曲げられて成る金属製(例えば、鉄製)の補助片72aが形成されている。この補助片72aには、ビスB6を螺合可能なネジ孔72bが形成されている。なお、この左下の外側接合金具7cは、素材(図示しない)からワークを打ち抜き、この打ち抜いたワークを折り曲げることで形成されている。
【0030】
ただし、左上の外側接合金具7aには、第1の取付体70から前側に向けて張り出すように補助片70dが形成されている。この補助片70dには、切欠70eが形成されている。
【0031】
次に、一対の幕板着脱ユニット8を説明する(図9~10参照)。この幕板着脱ユニット8は、金属製のベース部材80と、樹脂製のケース81と、金属製のレバー84とから構成されている。このベース部材80には、後述する2本のビスB13、B14を貫通可能な2個の貫通孔80a、80bが形成されている。また、このベース部材80には、後述する左の接合金具93の挿込ピン95a(右の接合金具97の挿込ピン99a)を挿し込み可能な切欠80cが上側から下側に向けて形成されている。また、このベース部材80の後縁には、略L字状の補助片80dが後側に向けて張り出すように形成されている。このベース部材80には、2本のビスB5、B6を螺合可能な2個のネジ孔80f、80gが形成されている。
【0032】
また、このケース81には、2本のビスB13、B14を螺合可能な2個のネジ孔81a、81bが形成されている。また、このケース81には、ベース部材80の切欠80cに沿うように切欠81cが形成されている。また、このレバー84には、貫通孔84aが形成されている。この貫通孔84aと後述する皿ばね86の貫通孔には、後述するスペーサ85を嵌め込み可能となっている。
【0033】
また、このレバー84の先端には、略90°折り曲げられた曲げ部84bが形成されている。これにより、このレバー84を回転操作するときの操作性を高めることができる。また、このレバー84の基端には、湾曲状に凹みを成す基端面84cが形成されている。このスペーサ85は、ビスB14を貫通可能なリング状の樹脂部材から形成されている。また、このスペーサ85の厚みは、レバー84の厚みより十分大きく形成されている。
【0034】
ここで、この幕板着脱ユニット8を組み立てる手順の一例を説明する。まず、ベース部材80の内面からレバー84、スペーサ85、皿ばね86、平ワッシャ87、ケース81を順に重ね合わる作業(仮組み作業)を行う。すると、この重ね合わせたベース部材80とケース81との間に形成される挟持空間83にレバー84が保持される。このとき、スペーサ85は、レバー84の貫通孔84aと皿ばね86の貫通孔とを跨ぐように位置している。
【0035】
次に、ビスB13をベース部材80の貫通孔80aに挿し込み、この挿し込んだビスB13をケース81のネジ孔81aに螺合させる作業を行う。次に、ビスB14をベース部材80の貫通孔80bとスペーサ85と皿ばね86と平ワッシャ87との順に挿し込み、この挿し込んだビスB14をケース81のネジ孔81bに螺合させる作業を行う。これらの作業により、幕板着脱ユニット8の組み立てが完了する。幕板着脱ユニット8は、このようにして組み立てられる。
【0036】
この組み立てられた幕板着脱ユニット8において、ビスB14の軸回りにレバー84を回転させることができる。このとき、ビスB14とレバー84とは、スペーサ85を介した状態となっている。そのため、ビスB14がレバー84の貫通孔84aおよびスペーサ85の貫通孔に噛み合うことを防止できる。また、このとき、レバー84の枢着軸であるビスB14には、付勢部材である皿ばね86を備えている。
【0037】
そのため、レバー84の操作に十分な摩擦力を付与できる。また、このとき、ビスB14には、平ワッシャ87を備えている。そのため、皿ばね86によるケース81の内面の傷付きを防止できる。また、この幕板着脱ユニット8において、ベース部材80の切欠80cとケース81の切欠81cとが重なり合うことによって挿込溝83aが上側から下側に向けて形成されている。この幕板着脱ユニット8が、特許請求の範囲に記載の「外枠の側部」に相当する。
【0038】
最後に、上述した上下の横枠部材2、3と、左右の縦枠部材4、5と、4個の内側接合金具6と、4個の外側接合金具7と、一対の幕板着脱ユニット8とからパチンコ機用外枠1を組み立てる手順の一例を説明する。
【0039】
まず、第1のネジS1を外側接合金具7の左上の外側接合金具7aの貫通孔70aと、上の横枠部材2の貫通孔20aと、内側接合金具6の左上の内側接合金具6aのネジ孔60aの順に挿し込み、この挿し込んだ第1のネジS1を左上の内側接合金具6aのネジ孔60aに螺合させる第1の作業を行う。次に、第2のネジS2を外側接合金具7の左上の外側接合金具7aの貫通孔70bと、上の横枠部材2の貫通孔20bと、内側接合金具6の左上の内側接合金具6aのネジ孔60bの順に挿し込み、この挿し込んだ第2のネジS2を左上の内側接合金具6aのネジ孔60bに螺合させる第2の作業を行う。
【0040】
次に、第3のネジS3を外側接合金具7の左上の外側接合金具7aの貫通孔70cと、上の横枠部材2の貫通孔20cと、内側接合金具6の左上の内側接合金具6aのネジ孔60cの順に挿し込み、この挿し込んだ第3のネジS3を左上の内側接合金具6aのネジ孔60cに螺合させる第3の作業を行う。次に、第1のビスB1を外側接合金具7の左上の外側接合金具7aの貫通孔71aと、左の縦枠部材4の貫通孔40bと、内側接合金具6の左上の内側接合金具6aのネジ孔61aの順に挿し込み、この挿し込んだ第1のビスB1を左上の内側接合金具6aのネジ孔61aに螺合させる第4の作業を行う。
【0041】
次に、第2のビスB2を外側接合金具7の左上の外側接合金具7aの貫通孔72bと、左の縦枠部材4の貫通孔40cと、内側接合金具6の左上の内側接合金具6aのネジ孔61bの順に挿し込み、この挿し込んだ第2のビスB2を左上の内側接合金具6aのネジ孔61bに螺合させる第5の作業を行う。
【0042】
次に、第4のネジS4を外側接合金具7の右上の外側接合金具7bの貫通孔70aと、上の横枠部材2の貫通孔25aと、内側接合金具6の右上の内側接合金具6bのネジ孔60aの順に挿し込み、この挿し込んだ第4のネジS4を右上の内側接合金具6bのネジ孔60aに螺合させる第6の作業を行う。次に、第5のネジS5を外側接合金具7の右上の外側接合金具7bの貫通孔70bと、上の横枠部材2の貫通孔25bと、内側接合金具6の右上の内側接合金具6bのネジ孔60bの順に挿し込み、この挿し込んだ第5のネジS5を右上の内側接合金具6bのネジ孔60bに螺合させる第7の作業を行う。
【0043】
次に、第6のネジS6を外側接合金具7の右上の外側接合金具7bの貫通孔70cと、上の横枠部材2の貫通孔25cと、内側接合金具6の右上の内側接合金具6bのネジ孔60cの順に挿し込み、この挿し込んだ第6のネジS6を右上の内側接合金具6bのネジ孔60cに螺合させる第8の作業を行う。次に、第3のビスB3を外側接合金具7の右上の外側接合金具7bの貫通孔71aと、右の縦枠部材5の貫通孔50bと、内側接合金具6の右上の内側接合金具6bのネジ孔61aの順に挿し込み、この挿し込んだ第3のビスB3を右上の内側接合金具6bのネジ孔61aに螺合させる第9の作業を行う。
【0044】
次に、第4のビスB4を外側接合金具7の右上の外側接合金具7bの貫通孔72bと、右の縦枠部材5の貫通孔50cと、内側接合金具6の右上の内側接合金具6bのネジ孔61bの順に挿し込み、この挿し込んだ第4のビスB4を右上の内側接合金具6bのネジ孔61bに螺合させる第10の作業を行う。
【0045】
次に、第7のネジS7を外側接合金具7の左下の外側接合金具7cの貫通孔70aと、下の横枠部材3の貫通孔30aと、内側接合金具6の左下の内側接合金具6cのネジ孔60aの順に挿し込み、この挿し込んだ第7のネジS7を左下の内側接合金具6cのネジ孔60aに螺合させる第11の作業を行う。次に、第8のネジS8を外側接合金具7の左下の外側接合金具7cの貫通孔70bと、下の横枠部材3の貫通孔30bと、内側接合金具6の左下の内側接合金具6cのネジ孔60bの順に挿し込み、この挿し込んだ第8のネジS8を左下の内側接合金具6cのネジ孔60bに螺合させる第12の作業を行う。
【0046】
次に、第9のネジS9を外側接合金具7の左下の外側接合金具7cの貫通孔70cと、下の横枠部材3の貫通孔30cと、内側接合金具6の左下の内側接合金具6cのネジ孔60cの順に挿し込み、この挿し込んだ第9のネジS9を左下の内側接合金具6cのネジ孔60cに螺合させる第13の作業を行う。
【0047】
次に、第5のビスB5を外側接合金具7の左下の外側接合金具7cの貫通孔71aと、左の縦枠部材4の貫通孔40fと、内側接合金具6の左下の内側接合金具6cのネジ孔61aの順に挿し込み、この挿し込んだ第5のビスB5を左下の内側接合金具6cのネジ孔61aに螺合させる第14の作業を行う。次に、第6のビスB6を外側接合金具7の左下の外側接合金具7cの貫通孔72bと、左の縦枠部材4の貫通孔40gと、内側接合金具6の左下の内側接合金具6cのネジ孔61bの順に挿し込み、この挿し込んだ第6のビスB6を左下の内側接合金具6cのネジ孔61bに螺合させる第15の作業を行う。
【0048】
次に、第7のビスB7を左の縦枠部材4の貫通孔40hと、左の幕板着脱ユニット8のネジ孔80fの順に挿し込み、この挿し込んだ第7のビスB7を左の幕板着脱ユニット8のネジ孔80fに螺合させる第16の作業を行う。次に、第8のビスB8を左の縦枠部材4の貫通孔40iと、左の幕板着脱ユニット8のネジ孔80gの順に挿し込み、この挿し込んだ第8のビスB8を左の幕板着脱ユニット8のネジ孔80gに螺合させる第17の作業を行う。
【0049】
次に、第10のネジS10を外側接合金具7の右下の外側接合金具7dの貫通孔70aと、下の横枠部材3の貫通孔35aと、内側接合金具6の右下の内側接合金具6dのネジ孔60aの順に挿し込み、この挿し込んだ第10のネジS10を右下の内側接合金具6dのネジ孔60aに螺合させる第18の作業を行う。次に、第11のネジS11を外側接合金具7の右下の外側接合金具7dの貫通孔70bと、下の横枠部材3の貫通孔35bと、内側接合金具6の右下の内側接合金具6dのネジ孔60bの順に挿し込み、この挿し込んだ第11のネジS11を右下の内側接合金具6dのネジ孔60bに螺合させる第19の作業を行う。
【0050】
次に、第12のネジS12を外側接合金具7の右下の外側接合金具7dの貫通孔70cと、下の横枠部材3の貫通孔35cと、内側接合金具6の右下の内側接合金具6dのネジ孔60cの順に挿し込み、この挿し込んだ第12のネジS12を右下の内側接合金具6dのネジ孔60cに螺合させる第20の作業を行う。
【0051】
次に、第9のビスB9を外側接合金具7の右下の外側接合金具7dの貫通孔71aと、右の縦枠部材5の貫通孔50fと、内側接合金具6の右下の内側接合金具6dのネジ孔61aの順に挿し込み、この挿し込んだ第9のビスB9を右下の内側接合金具6dのネジ孔61aに螺合させる第21の作業を行う。次に、第10のビスB10を外側接合金具7の右下の外側接合金具7dの貫通孔72bと、右の縦枠部材5の貫通孔50gと、内側接合金具6の右下の内側接合金具6dのネジ孔61bの順に挿し込み、この挿し込んだ第10のビスB10を右下の内側接合金具6dのネジ孔61bに螺合させる第22の作業を行う。
【0052】
次に、第11のビスB11を右の縦枠部材5の貫通孔50hと、右の幕板着脱ユニット8のネジ孔80fの順に挿し込み、この挿し込んだ第11のビスB11を右の幕板着脱ユニット8のネジ孔80fに螺合させる第23の作業を行う。次に、第12のビスB12を右の縦枠部材5の貫通孔50iと、右の幕板着脱ユニット8のネジ孔80gの順に挿し込み、この挿し込んだ第12のビスB12を右の幕板着脱ユニット8のネジ孔80gに螺合させる第24の作業を行う。これら第1~第24の作業によって、パチンコ機用外枠1は組み立てられる。
【0053】
続いて、幕板ユニット9を説明する(図11~12参照)。この幕板ユニット9は、幕板90と、左の接合金具93と、右の接合金具97とから構成されている。この幕板90は、樹脂製の矩形状の部材から構成されている。この幕板90の左端部91には、後述するビスB15、B16を螺合可能なネジ孔91a、91bが形成されている。また、この幕板90の右端部92には、後述するビスB17、B18を螺合可能なネジ孔92a、92bが形成されている。この幕板90には、図示しないスピーカ等の電気部品が設けられている。これら左の接合金具93と右の接合金具97が、特許請求の範囲に記載の「幕板ユニット9の側部」に相当する。
【0054】
また、この左の接合金具93は、金属製(例えば、鉄製)の矩形状の薄板部材である第1の取付体94と、この第1の取付体94の縁から略90°折り曲げられて成る金属製(例えば、鉄製)の矩形状の薄板部材である第2の取付体95と、この第1の取付体94の別の縁から略90°折り曲げられて成る金属製(例えば、鉄製)の略三角状の薄板部材である第3の取付体96とから構成されている。この第1の取付体94には、ビスB15、B16を貫通可能な2個の貫通孔94a、94bが形成されている。また、この第2の取付体95には、外側に向けて突出する丸軸の挿込ピン95aが形成されている。また、この第3の取付体96には、内側に向けて補助片96aが形成されている。なお、この左の接合金具93は、素材(図示しない)からワークを打ち抜き、この打ち抜いたワークを折り曲げることで形成されている。
【0055】
また、この右の接合金具97は、金属製(例えば、鉄製)の矩形状の薄板部材である第1の取付体98と、この第1の取付体98の縁から略90°折り曲げられて成る金属製(例えば、鉄製)の矩形状の薄板部材である第2の取付体99とから構成されている。この第1の取付体98には、ビスB17、B18を貫通可能な2個の貫通孔98a、98bが形成されている。また、この第2の取付体99には、外側に向けて突出する丸軸の挿込ピン99aが形成されている。また、この第2の取付体99には、後側に向けて突出する略コ字状の補助片99bが形成されている。なお、この右の接合金具97は、素材(図示しない)からワークを打ち抜き、この打ち抜いたワークを折り曲げることで形成されている。
【0056】
ここで、この幕板ユニット9を組み立てる手順の一例を説明する。まず、ビスB15を左の接合金具93の貫通孔94aに挿し込み、この挿し込んだビスB15を幕板90のネジ孔91aに螺合させる作業を行う。次に、ビスB16を左の接合金具93の貫通孔94bに挿し込み、この挿し込んだビスB16を幕板90のネジ孔91bに螺合させる作業を行う。次に、ビスB17を右の接合金具97の貫通孔98aに挿し込み、この挿し込んだビスB17を幕板90のネジ孔92aに螺合させる作業を行う。次に、ビスB18を右の接合金具97の貫通孔98bに挿し込み、この挿し込んだビスB18を幕板90のネジ孔92bに螺合させる作業を行う。これにより、幕板ユニット9の組み立てが完了する。幕板ユニット9は、このようにして組み立てられる。
【0057】
最後に、パチンコ機用外枠1に対する幕板ユニット9の装着の手順の一例を説明する(図13~16参照)。まず、図13に示す状態から、パチンコ機用外枠1の一対の幕板着脱ユニット8の各挿込溝83aの上側から下側に向けて幕板ユニット9の各挿込ピン95a、99aを挿し込む作業を行う(図14参照)。このとき、幕板ユニット9の各補助片96aが一対の幕板着脱ユニット8の各補助片80dに案内(ガイド)される。そのため、一対の幕板着脱ユニット8の各挿込溝83aに幕板ユニット9の各挿込ピン95a、99aをスムーズに挿し込むことができる。
【0058】
次に、図14に示す状態から、一対の幕板着脱ユニット8の各レバー84を後側に向けて回転させる(倒す)作業を行う。すると、各レバー84は、第14のビスB14の軸回りに回転する。これにより、各レバー84の基端側の一部が各挿込溝83aの内部に進出するため、各挿込溝83aに挿し込まれた各挿込ピン95a、99aの抜け防止を図ることができる。すなわち、各挿込溝83aに挿し込まれた各挿込ピン95a、99aが各レバー84の回転操作によってロックされる。
【0059】
これと同時に、各レバー84の基端面84cが各挿込ピン95a、99aに干渉する(図15参照)。そのため、各挿込ピン95a、99aは、各レバー84の基端面84cによって各挿込溝83aの内周面に押し当てられる。したがって、各挿込溝83aと各挿込ピン95a、99aとの間でガタツキが生じることなく、各挿込溝83aに挿し込まれた各挿込ピン95a、99aの抜け防止を図ることができる。幕板ユニット9は、このようにしてパチンコ機用外枠1に装着される。なお、装着された幕板ユニット9は、上述した手順の逆の作業を行うことで、パチンコ機用外枠1から取り外すことができる。
【0060】
また、この幕板ユニット9の装着状態において、一対の幕板着脱ユニット8の各補助片80dの先端面80eが幕板ユニット9の第3の取付体96、補助片99bの内面96b、凹面99cに干渉している(図16参照)。そのため、丸軸の挿込ピン95a、99aを介して装着した幕板ユニット9がパチンコ機用外枠1に対して回転することを防止できる。これら補助片80dの先端面80eおよび第3の取付体96、補助片99bの内面96b、凹面99cが、特許請求の範囲に記載の回転防止機構Lに相当する。
【0061】
本発明の実施形態に係る幕板ユニット9の装着構造は、上述したように構成されている。この構成によれば、幕板ユニット9の左の接合金具93と右の接合金具97には、挿込ピン95a、99aを備えている。パチンコ機用外枠1の左の縦枠部材4と右の縦枠部材5には、幕板着脱ユニット8が取り付けられている。幕板着脱ユニット8には、挿込ピン95a、99aを挿し込み可能な挿込溝83aと、挿込溝83aに挿込ピン95a、99aが挿し込まれた状態をロックするレバー84を備えている。そして、挿込溝83aに挿込ピン95a、99aを挿し込んだ状態でレバー84を回転操作すると、パチンコ機用外枠1に対して幕板ユニット9が装着される。そのため、パチンコ機用外枠1の一対の幕板着脱ユニット8の各挿込溝83aに幕板ユニット9の挿込ピン95a、99aを挿し込んでレバー84を回転操作するといった簡便な操作でパチンコ機用外枠1に対して幕板ユニット9を装着できる。したがって、この幕板ユニット9の装着において、従来技術のように、略コ字状の連結部材の内部に幕板ユニット9を挟み込むことを必要としない。結果として、高さが異なる幕板ユニット9を入れ替えて装着する場合でも簡便に装着できる。
【0062】
また、この構成によれば、レバー84の枢着軸であるビスB14には、付勢部材である皿ばね86を備えている。そのため、レバー84の操作に十分な摩擦力を付与できる。したがって、挿込ピン95a、99aのロックを強固なものにできる。
【0063】
また、この構成によれば、幕板ユニット9がパチンコ機用外枠1に対して回転することを防止する回転防止機構を備えている。そのため、例えば、丸軸の挿込ピン95a、99aを介して幕板ユニット9がパチンコ機用外枠1に対して装着されていても、この装着された幕板ユニット9がパチンコ機用外枠1に対して挿込ピン95a、99aの軸回りに回転することを防止できる。したがって、幕板ユニット9を安定して装着できる。
【0064】
上述した内容は、あくまでも本発明の一実施の形態に関するものであって、本発明が上記内容に限定されることを意味するものではない。
【0065】
実施形態では、「遊技機」が「パチンコ機」である形態を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、「遊技機」が「スロットマシーン等」であっても構わない。
【0066】
また、実施形態では、幕板着脱ユニット8の挿込溝83aが上側から下側に向けて形成されている形態を説明した(図13~15参照)。しかし、これに限定されることなく、図17~19に示すように、幕板着脱ユニット108の挿込溝83aが前側から後側に向けて形成されている形態でも構わない(変形例)。この変形例の場合でも、実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0067】
また、実施形態では、幕板ユニット9に挿込ピン95a、99aを備え、幕板着脱ユニット8に挿込ピン95a、99aを挿し込み可能な挿込溝83aを備えている形態を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、幕板着脱ユニット8に挿込ピン95a、99aを備え、幕板ユニット9に挿込ピン95a、99aを挿し込み可能な挿込溝83aを備えている形態でも構わない。この場合でも、実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0068】
また、実施形態では、付勢部材として、皿ばね86を例に説明した。しかし、これに限定されるものでなく、付勢部材は樹脂ワッシャ、リング状のゴム、圧縮ばね等でも構わない。
【0069】
また、実施形態では、上の横枠部材2は、木製の矩形状の部材から構成されていた。しかし、これに限定されるものでなく、上の横枠部材2は、樹脂製の矩形状の部材から構成されていても構わない。このことは、下の横枠部材3においても同様である。
【符号の説明】
【0070】
1 パチンコ機用外枠(遊技機の外枠)
9 幕板ユニット
83a 挿込溝
84 レバー
95a 挿込ピン
99a 挿込ピン
図1
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