(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022074720
(43)【公開日】2022-05-18
(54)【発明の名称】食器洗浄機
(51)【国際特許分類】
F24F 6/00 20060101AFI20220511BHJP
A47L 15/42 20060101ALI20220511BHJP
A47L 15/46 20060101ALI20220511BHJP
F24F 6/14 20060101ALI20220511BHJP
【FI】
F24F6/00 Z
A47L15/42 K
A47L15/46 F
A47L15/42 E
A47L15/42 S
A47L15/42 F
F24F6/14
F24F6/00 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020185019
(22)【出願日】2020-11-05
(71)【出願人】
【識別番号】000115854
【氏名又は名称】リンナイ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001117
【氏名又は名称】特許業務法人ぱてな
(72)【発明者】
【氏名】武藤 芳樹
【テーマコード(参考)】
3B082
3L055
【Fターム(参考)】
3B082BE02
3B082BF03
3B082BK02
3B082BL02
3B082DA02
3L055AA10
3L055BB01
3L055DA14
(57)【要約】
【課題】加湿運転に関してユーザの利便性の向上を実現できるとともに、加湿される空間を利用する人に体調不良が生じるリスクを低減できる食器洗浄機を提供する。
【解決手段】食器洗浄機1は、洗浄槽7、給水手段P1、69、洗浄手段61、62、送風手段58、68及び制御部C1を備える。食器洗浄機1は、洗浄槽7内に設けられ、給水手段P1、69によって供給された水を加湿水とし、送風手段58、68によって送り込まれた空気に加湿水によって加湿を行って加湿空気とする加湿手段61、62と、一端51A、52Aが洗浄槽7内に連通し、他端51B、52Bが食器洗浄機1の外部R1Aに連通する空気導出路51、52と、をさらに備える。制御部C1は、加湿空気を外部R1Aに導出する加湿運転を実行可能である。加湿運転は、洗浄運転とは別に、空気導出路51、52内に加湿空気を通して実行する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被洗浄物が収容される洗浄槽と、
前記洗浄槽内に水を供給可能な給水手段と、
前記給水手段によって供給された水を洗浄水とし、前記洗浄水によって前記被洗浄物を洗浄する洗浄手段と、
洗浄された前記被洗浄物の乾燥に用いる空気を前記洗浄槽内に送り込む送風手段と、
前記給水手段、前記洗浄手段及び前記送風手段を制御して、前記被洗浄物を洗浄する洗浄運転を実行する制御部と、を備えた食器洗浄機であって、
前記洗浄槽内に設けられ、前記給水手段によって供給された水を加湿水とし、前記送風手段によって送り込まれた空気に前記加湿水によって加湿を行って加湿空気とする加湿手段と、
一端が前記洗浄槽内に連通し、他端が前記食器洗浄機の外部に連通する空気導出路と、をさらに備え、
前記制御部は、前記加湿空気を前記外部に導出する加湿運転を実行可能であり、
前記加湿運転は、前記洗浄運転とは別に、前記空気導出路内に前記加湿空気を通して実行することを特徴とする食器洗浄機。
【請求項2】
前記洗浄手段及び前記加湿手段は、前記給水手段によって供給された水を圧送するポンプと、前記ポンプによって圧送された水を前記洗浄槽内で噴射するノズルと、を共有している請求項1記載の食器洗浄機。
【請求項3】
前記洗浄運転及び前記加湿運転をそれぞれ実行中に前記洗浄槽内の水及び空気を加熱可能な加熱手段をさらに備えている請求項1又は2記載の食器洗浄機。
【請求項4】
前記洗浄槽内に溜まる前記洗浄水を前記洗浄槽から排出する排出手段を備え、
前記制御部は、前記加湿運転を実行する前に前記排出手段を作動させ、前記洗浄水を前記洗浄槽から排出した後に前記加湿運転を実行する請求項1乃至3のいずれか1項記載の食器洗浄機。
【請求項5】
前記制御部は、前記洗浄槽内に前記被洗浄物が収容されていない状態で前記洗浄槽自体を洗浄する洗浄槽洗浄運転を実行可能であり、
前記制御部は、前記洗浄槽洗浄運転が実行された後に前記加湿運転を実行する請求項1乃至4のいずれか1項記載の食器洗浄機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は食器洗浄機に関する。
【背景技術】
【0002】
空気を加湿する従来の加湿装置の一例として、例えば特許文献1に開示された加湿空気清浄機が知られている。この加湿空気清浄機は、水タンク、水受けトレイ、加熱手段及び蒸気口によって構成された加湿機構を備えている。
【0003】
加熱機構は、水タンクに貯留された水を水受けトレイに供給し、水受けトレイ内の水を加熱手段によって加熱して蒸気を発生させ、その蒸気を蒸気口から加湿空気清浄機の外部に放出する。その結果、加湿空気清浄機が設置された空間が加湿される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記従来の加湿空気清浄機では、加湿のための蒸気を長期的に発生させるためには、ユーザが水タンクに水を繰り返し補給する必要があり、ユーザの利便性の向上を実現することが難しい。
【0006】
また、この加湿空気清浄機では、水タンクに水が残った状態が続いたり、水タンクの掃除を怠ったりした場合、レジオネラ属菌等の菌やカビが繁殖し易くなり、その結果、加湿される空間を利用する人に感染症等への罹患等の体調不良が生じるリスクを低減することが難しい。
【0007】
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、加湿運転に関してユーザの利便性の向上を実現できるとともに、加湿される空間を利用する人に体調不良が生じるリスクを低減できる食器洗浄機を提供することを解決すべき課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の食器洗浄機は、被洗浄物が収容される洗浄槽と、
前記洗浄槽内に水を供給可能な給水手段と、
前記給水手段によって供給された水を洗浄水とし、前記洗浄水によって前記被洗浄物を洗浄する洗浄手段と、
洗浄された前記被洗浄物の乾燥に用いる空気を前記洗浄槽内に送り込む送風手段と、
前記給水手段、前記洗浄手段及び前記送風手段を制御して、前記被洗浄物を洗浄する洗浄運転を実行する制御部と、を備えた食器洗浄機であって、
前記洗浄槽内に設けられ、前記給水手段によって供給された水を加湿水とし、前記送風手段によって送り込まれた空気に前記加湿水によって加湿を行って加湿空気とする加湿手段と、
一端が前記洗浄槽内に連通し、他端が前記食器洗浄機の外部に連通する空気導出路と、をさらに備え、
前記制御部は、前記加湿空気を前記外部に導出する加湿運転を実行可能であり、
前記加湿運転は、前記洗浄運転とは別に、前記空気導出路内に前記加湿空気を通して実行することを特徴とする。
【0009】
本発明の食器洗浄機では、加湿運転を洗浄運転とは別に、空気導出路内に加湿空気を通して実行することで、食器洗浄機が設置された空間を加湿できる。
【0010】
ここで、この食器洗浄機では、加湿運転において、加湿手段が長期的に加湿するための加湿水を給水手段が自動で供給するので、ユーザが加湿水を洗浄槽内に繰り返し補給する必要がない。
【0011】
また、この食器洗浄機では、洗浄槽内に菌やカビが侵入したとしても、洗浄運転を実行する度に菌やカビが洗浄水によって洗い流される。また、加湿運転を実行するときに、加湿手段は、給水手段によって供給される新しい水を加湿水とする。このため、この食器洗浄機では、加湿手段の周辺で菌やカビが繁殖し難くなり、その結果、加湿される空間を利用する人が感染症等に罹患し難くなる。
【0012】
したがって、本発明の食器洗浄機では、加湿運転に関してユーザの利便性の向上を実現できるとともに、加湿される空間を利用する人に体調不良が生じるリスクを低減できる。
【0013】
また、この食器洗浄機では、洗浄運転と加湿運転とで給水手段及び送風手段を兼用するので、加湿装置を食器洗浄機とは別に設ける場合と比較して、設備コストの低廉化を実現できる。
【0014】
洗浄手段及び加湿手段は、給水手段によって供給された水を圧送するポンプと、ポンプによって圧送された水を洗浄槽内で噴射するノズルと、を共有していることが望ましい。
【0015】
この場合、洗浄運転と加湿運転とでポンプ及びノズルを兼用するので、加湿装置を食器洗浄機とは別に設ける場合と比較して、設備コストの一層の低廉化を実現できる。また、加湿運転において、ノズルで加湿水を噴射して水滴や霧にすることで水蒸気を効率良く生成できるので、加湿性能の向上を実現できる。
【0016】
本発明の食器洗浄機は、洗浄運転及び加湿運転をそれぞれ実行中に洗浄槽内の水及び空気を加熱可能な加熱手段をさらに備えていることが望ましい。
【0017】
この場合、洗浄運転と加湿運転とで加熱手段を兼用するので、加湿装置を食器洗浄機とは別に設ける場合と比較して、設備コストの一層の低廉化を実現できる。また、洗浄運転において、加熱された洗浄水によって被洗浄物を効率良く洗浄できるとともに、加熱された空気によって洗浄された被洗浄物を効率良く乾燥できる。さらに、加湿運転において、加熱された加湿水と、加熱された空気とによって水蒸気を効率良く生成できるので、加湿性能の向上を実現できる。
【0018】
本発明の食器洗浄機は、洗浄槽内に溜まる洗浄水を洗浄槽から排出する排出手段を備えていることが望ましい。そして、制御部は、加湿運転を実行する前に排出手段を作動させ、洗浄水を洗浄槽から排出した後に加湿運転を実行することが望ましい。
【0019】
この場合、洗浄槽に水が残った状態が続いた場合でも、その残った水を排出した後に加湿運転を実行するので、加湿される空間を利用する人に体調不良が生じるリスクを一層低減できる。
【0020】
制御部は、洗浄槽内に被洗浄物が収容されていない状態で洗浄槽自体を洗浄する洗浄槽洗浄運転を実行可能であることが望ましい。そして、制御部は、洗浄槽洗浄運転が実行された後に加湿運転を実行することが望ましい。
【0021】
この場合、洗浄槽に水が残った状態が続いたり、洗浄槽の内壁面に汚れが残ったりした場合でも、洗浄槽洗浄運転を実行して菌、カビ又は汚れを洗い流した後で、加湿運転を実行するので、加湿される空間を利用する人に体調不良が生じるリスクを一層低減できる。
【発明の効果】
【0022】
本発明の食器洗浄機によれば、加湿運転に関してユーザの利便性の向上を実現できるとともに、加湿される空間を利用する人に体調不良が生じるリスクを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】
図1は、実施例1の食器洗浄機の模式断面図である。
【
図2】
図2は、実施例1の食器洗浄機のブロック図である。
【
図3】
図3は、実施例1の食器洗浄機の操作部及び表示部を示す部分正面図である。
【
図4】
図4は、実施例1の食器洗浄機に係り、加湿運転プログラムのフローチャートである。
【
図5】
図5は、実施例2の食器洗浄機の模式断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明を具体化した実施例1、2を図面を参照しつつ説明する。
【0025】
(実施例1)
図1に示すように、実施例1の食器洗浄機1は、本発明の食器洗浄機の具体的態様の一例である。食器洗浄機1は、台所とリビングダイニングとがつながった室内空間R1Aを区画する部屋R1に設置されている。
【0026】
部屋R1には、システムキッチンSK1がカウンタ型又はアイランド型となるように設けられている。食器洗浄機1は、扉体8が開閉するフロントオープン式である。食器洗浄機1は、扉体8が
図1の紙面左側に位置する状態でシステムキッチンSK1の天板CT1の下方に配置されている。
【0027】
室内空間R1AにおけるシステムキッチンSK1よりも
図1の紙面右側に位置する部分がリビングダイニングとして利用され、残りの部分が台所として利用される。
【0028】
<筐体、洗浄槽及び扉体>
食器洗浄機1は、筐体9、洗浄槽7及び扉体8を備えている。本実施例では、略箱状体である筐体9におけるシステムキッチンSK1を利用するユーザと対向する側面側、すなわち
図1の紙面左側を筐体9の前面側と規定し、
図1の紙面右側を筐体9の奥側と規定する。
【0029】
筐体9の上は、システムキッチンSK1の天板CT1に覆われている。筐体9の奥側は、システムキッチンSK1の側壁SW1に覆われている。
【0030】
洗浄槽7は、筐体9内に据え置き状態で収容された略箱状体であり、開口7Hを有している。開口7Hは、洗浄槽7の前部を開放して、洗浄槽7内と筐体9の外部とを連通させている。
【0031】
洗浄槽7内の底部には、水を貯める貯水部71が設けられている。洗浄槽7内は、食器かご70が配置されている。洗浄槽7には、食器TW1が食器かご70に載置された状態で収容される。食器かご70の下端側には、複数のローラが設けられている。洗浄槽7内における貯水部71よりも上方には、食器かご70のローラを案内するレール70Rが前後方向に延びるように設けられている。
【0032】
扉体8は、筐体9の前面側に配置されて、洗浄槽7の開口7Hを閉塞している。扉体8は、その下端側が揺動軸心X8周りに揺動可能に筐体9に支持されている。扉体8は、ユーザが手動による開操作を行うことにより、
図1に二点鎖線で示すように略水平に前向きに突出する状態となって、洗浄槽7の開口7Hを開放する。また、この状態から、ユーザが手動による閉操作を行うことにより逆向きに揺動し、洗浄槽7の開口7Hを閉塞する状態に復帰する。
【0033】
扉体8が
図1に二点鎖線で示すように洗浄槽7の開口7Hを開放する状態で、洗浄槽7内の食器かご70を前向きに引き出すことにより、食器かご70が筐体9の外部に露出する。これにより、ユーザは、食器TW1を食器かご70に載置したり、食器かご70から食器TW1を取り出したりすることができる。
【0034】
食器TW1は、例えば、茶碗、皿、グラス等の飲食用器や、箸、スプーン、フォーク等の飲食用具等である。食器TW1は、本発明の「被洗浄物」の一例である。
【0035】
食器洗浄機1は、以下の構成により、食器TW1を洗浄する洗浄運転を実行する。また、食器洗浄機1は、加湿空気を食器洗浄機1の外部である室内空間R1Aに導出する加湿運転を洗浄運転とは別に実行する。
【0036】
<給水管、給水電磁弁及び排水管>
食器洗浄機1は、給水管P1、給水電磁弁69及び排水管P2をさらに備えている。給水管P1、給水電磁弁69及び排水管P2は、筐体9内に設けられている。
【0037】
給水管P1は、食器洗浄機1の外部に設けられた図示しない給水源から洗浄槽7内に水を供給する。給水電磁弁69は、給水管P1を開閉して洗浄槽7内への水の供給と停止とを切り替える。給水管P1及び給水電磁弁69は、本発明の「給水手段」の一例である。給水管P1及び給水電磁弁69によって洗浄槽7内に供給された水は、洗浄運転において洗浄水とされ、加湿運転において加湿水とされる。排水管P2は、洗浄槽7内の洗浄水及び加湿水を食器洗浄機1の外部に排出する。
【0038】
<ノズル及びポンプ>
食器洗浄機1は、ノズル61及びポンプ62をさらに備えている。ノズル61は、洗浄槽7内に配置されている。ポンプ62は、洗浄槽7の貯水部71の下部に組み付けられている。
【0039】
ノズル61及びポンプ62は、洗浄運転において、給水管P1及び給水電磁弁69によって供給された水を洗浄水とし、洗浄水によって食器TW1を洗浄する。ノズル61及びポンプ62は、本発明の「洗浄手段」の一例である。
【0040】
より詳しくは、ポンプ62は、正転作動時、給水管P1及び給水電磁弁69によって洗浄槽7内に供給され、貯水部71に貯められた洗浄水を圧送する。
【0041】
ノズル61は、ポンプ62によって圧送された洗浄水を複数の吐出孔から洗浄槽7内に噴射する。ノズル61の噴射方向は、洗浄槽7内で重ねられた複数の食器TW1を確実に洗浄したり、洗浄槽7の内壁面や食器かご70を洗浄したりするために、様々な方向に変化するようになっている。
【0042】
ノズル61から洗浄槽7内に噴射された洗浄水は貯水部71に貯められるので、ポンプ62によって繰り返しノズル61に供給される。
【0043】
ポンプ62は逆転作動時、洗浄槽7内に溜まる洗浄水を残菜フィルタ67を介して排水管P2に圧送し、排水管P2によって洗浄槽7から食器洗浄機1の外部に排出する。排水管P2及びポンプ62は、本発明の「排出手段」の一例である。
【0044】
<空気導出路>
食器洗浄機1は、空気導出路51、52をさらに備えている。空気導出路51、52はそれぞれ、洗浄槽7内の空気を食器洗浄機1の外部である室内空間R1Aに導出するための通路である。空気導出路51、52はそれぞれ、筐体9内における洗浄槽7よりも上方に配置されている。
【0045】
空気導出路51の一端51Aと空気導出路52の一端52Aとは、連通管53及び空気導出路切替手段55を経由して洗浄槽7内に連通している。図示は簡略するが、空気導出路切替手段55は例えば、電動アクチュエータと、電動アクチュエータに駆動される弁体とを有する電動式三方弁である。
【0046】
空気導出路切替手段55は、(1)空気導出路51の一端51Aと洗浄槽7内とを連通させる一方で空気導出路52の一端52Aと洗浄槽7内とを遮断する状態、(2)空気導出路51の一端51Aと洗浄槽7内とを遮断する一方で空気導出路52の一端52Aと洗浄槽7内とを連通させる状態、又は、(3)空気導出路51の一端51Aと洗浄槽7内とを連通させ、かつ空気導出路52の一端52Aと洗浄槽7内とを連通させる状態、に切り替え可能となっている。
【0047】
空気導出路51は、一端51Aから上向きに延びた後に向きを変えて前向きに延びている。空気導出路51の他端51Bは、筐体9の前面における開口7Hよりも上方に位置する部分に開口することによって、室内空間R1Aにおける台所側に連通している。
【0048】
空気導出路52は、一端52Aから上向きに延びた後に向きを変えて後向きに延びている。空気導出路52の他端52Bは、システムキッチンSK1の側壁SW1における筐体9とは反対側を向く面に開口することによって、室内空間R1Aにおけるリビングダイニング側に連通している。
【0049】
<空気導入路及び送風ファン>
食器洗浄機1は、空気導入路58及び送風ファン68をさらに備えている。空気導入路58は、室内空間R1Aから洗浄槽7内に空気を導入するための通路である。
【0050】
空気導入路58の一端58Aは、筐体9の前面における開口7Hよりも上方に位置する部分に開口することによって、室内空間R1Aにおける台所側に連通している。空気導入路58の一端58Aは、
図1の紙面に直交する方向において、空気導出路51の他端51Bから離れた位置に配置されている。
【0051】
空気導入路58は、一端58Aから後向きに延びて洗浄槽7を越えた後に向きを変え、下向きに延びている。空気導入路58の他端58Bは、洗浄槽7の底部に接続している。
【0052】
送風ファン68は、空気導入路58における他端58Bに近い位置に設けられている。送風ファン68は、回転作動することにより、室内空間R1Aから空気導入路58に空気を取り込み、その空気を洗浄槽7内に送り込む。
【0053】
空気導入路58及び送風ファン68は、本発明の「送風手段」の一例である。空気導入路58及び送風ファン68によって洗浄槽7内に送り込まれた空気は、洗浄された食器TW1の乾燥に用いられる他、加湿運転において加湿される空気として用いられる。
【0054】
<ヒータ及び温度センサ>
食器洗浄機1は、ヒータ63及び温度センサ31をさらに備えている。
【0055】
ヒータ63は、貯水部71の底部に配置されている。ヒータ63は、貯水部71に貯められた水、又は洗浄槽7内の空気を加熱する。ヒータ63は、本発明の「加熱手段」の一例である。
【0056】
温度センサ31は、貯水部71の底部におけるヒータ63に対して下方の位置に設けられている。温度センサ31は、洗浄槽7内の温度を検知する。温度センサ31の検知結果は、ヒータ63によって加熱される洗浄槽7内の水又は空気の温度制御に利用される。
【0057】
ヒータ63は、洗浄運転において、洗剤を含む洗浄水による洗浄工程や、清浄な洗浄水によるすすぎ工程を行うときに、貯水部71に貯められた洗浄水を加熱する。これにより、ノズル61から加熱された洗浄水が食器TW1に向けて噴射される。また、ヒータ63は、洗浄運転において、洗浄及びすすぎが終わった食器TW1を乾燥させる乾燥工程を行うときに、空気導入路58及び送風ファン68によって洗浄槽7内に送り込まれた空気を加熱する。
【0058】
<加湿手段として機能するノズル及びポンプ>
ノズル61及びポンプ62は、本発明の「加湿手段」の一例でもある。つまり、本実施例では、洗浄手段及び加湿手段は、ノズル61及びポンプ62を共有している。
【0059】
ポンプ62は、加湿運転において正転作動し、給水管P1及び給水電磁弁69によって洗浄槽7内に供給されて貯水部71に貯められた水を加湿水として圧送する。この際、ヒータ63は、加湿水を加熱する。また、空気導入路58及び送風ファン68は、洗浄槽7内に空気を送り込む。
【0060】
ノズル61は、ポンプ62によって圧送された高温の加湿水を複数の吐出孔から洗浄槽7内に噴射する。ノズル61の噴射方向が様々な方向に変化することにより、ノズル61から噴射された加湿水は、細かい水滴や霧となって洗浄槽7内の全体に分散し、洗浄槽7内の空気に接触する。
【0061】
こうして、ノズル61及びポンプ62は、洗浄槽7内に送り込まれた空気に加湿水によって加湿を行って加湿空気とする。加湿空気は、送風ファン68の風圧により、洗浄槽7から送り出される。そして、加湿空気は、洗浄槽7内と連通する空気導出路51、52の少なくとも一方の内部を通過して、室内空間R1Aに導出される。
【0062】
<室内湿度センサ>
食器洗浄機1は、室内湿度センサ35をさらに備えている。室内湿度センサ35は、システムキッチンSK1の側壁SW1における筐体9とは反対側を向く面に露出するように設けられている。室内湿度センサ35は、空気導出路52の他端52Bから離れた位置に配置されている。室内湿度センサ35は、室内空間R1Aの湿度を検知する。
【0063】
<制御部、操作部及び表示部>
食器洗浄機1は、
図1及び
図2に示す制御部C1と、
図1~
図3に示す操作部40及び表示部47とをさらに備えている。
図1に示すように、制御部C1は、筐体9内の前端かつ下端に配置されている。操作部40及び表示部47は、扉体8の前面の上端部に配置されている。
【0064】
制御部C1は、図示しないCPU、メモリ、インターフェース回路等により構成された電子回路ユニットである。制御部C1のメモリは、ROM及びRAM等の記憶素子によって構成されている。
【0065】
制御部C1のメモリは、食器洗浄機1を動作させるために制御部C1が実行する洗浄運転プログラム等の各種プログラムを記憶している、また、制御部C1のメモリは、
図4に示す加湿運転プログラムを記憶している。さらに、制御部C1のメモリは、食器洗浄機1の設定情報等の各種情報や、各種プログラムを実行するための初期設定情報等を随時記憶するようになっている。
【0066】
図2に示すように、制御部C1は、温度センサ31から検知信号を受信する。また、制御部C1は、図示しないセンサ類、例えば、扉体8が洗浄槽7の開口7Hを閉塞しているか否かを検知するロックセンサから検知信号を受信する。さらに、制御部C1は、室内湿度センサ35から検知信号を受信する。
【0067】
そして、制御部C1は、駆動回路60を介して制御信号を出力することにより、ポンプ62、給水電磁弁69、ヒータ63及び送風ファン68の作動を制御して、食器TW1を洗浄する洗浄運転を実行し、洗浄工程、すすぎ工程及び乾燥工程を順次行う。
【0068】
また、制御部C1は、後で説明するように、
図4に示す加湿運転プログラムによって、ポンプ62、給水電磁弁69、ヒータ63及び送風ファン68の作動を制御して、加湿空気を食器洗浄機1の外部である室内空間R1Aに導出する加湿運転を実行可能である。
【0069】
さらに、制御部C1は、洗浄槽7内に食器TW1が収容されていない状態で洗浄槽7自体を洗浄する洗浄槽洗浄運転を実行可能である。洗浄槽洗浄運転の処理内容は、洗浄運転と同様であって、所要時間が洗浄運転の所要時間よりも大幅に短い。
【0070】
図3に示すように、操作部40は、電源ボタン41、スタートボタン42、設定ボタン43、洗浄運転ボタン44、加湿運転ボタン45、加算ボタン46A及び減算ボタン46Bを有している。
【0071】
表示部47は、ランプや、ユーザに各種の情報を伝達するために数字や文字等を表示可能な表示素子等を有している。
【0072】
図2に示すように、制御部C1は、ユーザが操作部40に対して行う各種の操作入力の情報を取得する。また、制御部C1は、洗浄運転及び加湿運転の設定等に関する情報、洗浄運転及び加湿運転の進行状況等の各種情報を表示部47に伝達して表示させる。
【0073】
例えば、ユーザが洗浄運転ボタン44を押して洗浄運転を選択し、設定ボタン43、加算ボタン46A及び減算ボタン46Bによって、洗浄運転の運転条件等を設定した後、スタートボタン42を押すことにより、制御部C1は、洗浄運転の設定情報を取得した上で洗浄運転を実行する。
【0074】
また、ユーザが加湿運転ボタン45を押して加湿運転を選択し、設定ボタン43、加算ボタン46A及び減算ボタン46Bによって、加湿運転の運転条件等を設定した後、スタートボタン42を押すことにより、制御部C1は、加湿運転の設定情報を取得した上で、
図4に示す加湿運転プログラムによって、加湿運転を洗浄運転とは別に実行する。
【0075】
加湿運転の設定情報には、設定湿度、空気導出路51、52の切り替え、洗浄槽洗浄運転を実行した後に加湿運転を実行するか否か、のそれぞれについてユーザが選択した情報等が含まれる。
【0076】
<加湿運転プログラム>
図4に示す加湿運転プログラムにおいて、制御部C1は、初めにステップS101を実行し、洗浄槽洗浄運転の実行が選択されたか否かを判断する。
【0077】
洗浄槽洗浄運転を実行した後に加湿運転を実行することをユーザが選択した場合、ステップS101で「Yes」となり、ステップS102に移行する。そして、制御部C1は、洗浄槽洗浄運転を実行して、洗浄槽7自体、具体的には、洗浄槽7の内壁、食器かご70等を洗浄した後、ステップS103に移行する。
【0078】
その一方、洗浄槽洗浄運転を実行した後に加湿運転を実行することをユーザが選択しなかった場合、ステップS101で「No」となり、ステップS103に移行する。
【0079】
ステップS101又はステップS102からステップS103に移行すると、制御部C1は、ポンプ62を逆転作動させ、洗浄槽7内に溜まる洗浄水を排水管P2によって洗浄槽7から食器洗浄機1の外部に排出する。
【0080】
次に、制御部C1はステップS104に移行し、ユーザの選択に応じて空気導出路切替手段55を制御して、(1)空気導出路51の一端51Aと洗浄槽7内とを連通させる一方で空気導出路52の一端52Aと洗浄槽7内とを遮断する状態、(2)空気導出路51の一端51Aと洗浄槽7内とを遮断する一方で空気導出路52の一端52Aと洗浄槽7内とを連通させる状態、又は、(3)空気導出路51の一端51Aと洗浄槽7内とを連通させ、かつ空気導出路52の一端52Aと洗浄槽7内とを連通させる状態、に切り替える。
【0081】
次に、制御部C1はステップS105に移行し、加湿運転を開始する。具体的には、給水管P1及び給水電磁弁69によって洗浄槽7内に水を供給して加湿水とし、ヒータ63によって加湿水を加熱する。
【0082】
次に、制御部C1はステップS106に移行し、ポンプ62を正転作動させてノズル61によって高温の加湿水を洗浄槽7内に噴射する。噴射された加湿水は、洗浄槽7内の全体に細かい水滴や霧の状態で分散し、洗浄槽7内の空気に接触する。また、制御部C1は、送風ファン68を作動させ、空気導入路58を経由して洗浄槽7内に空気を送り込む。こうして、ノズル61及びポンプ62は、洗浄槽7内に送り込まれた空気に加湿水によって加湿を行って加湿空気とする。加湿空気は、送風ファン68の風圧により洗浄槽7から送り出され、空気導出路51、52の少なくとも一方の内部を通過して、室内空間R1Aに導出される。
【0083】
次に、制御部C1はステップS107に移行し、室内湿度センサ35によって室内空間R1Aの湿度を検知する。
【0084】
次に、制御部C1はステップS108に移行し、室内湿度センサ35によって検知された室内空間R1Aの湿度が設定湿度以上になったか否かを判断する。ステップS108で「No」の場合、ステップS106に戻り、ステップS108で「Yes」となるまでステップS106~S108を繰り返す。
【0085】
そして、ステップS108で「Yes」になると、制御部C1はステップS109に移行し、加湿運転の終了動作を行う。具体的には、制御部C1は、ヒータ63への給電を終了し、送風ファン68を停止させる。また、制御部C1は、ポンプ63を逆転作動させて、加湿水を洗浄槽7から排出した後、ポンプ63を停止させる。そして、制御部C1は、このプログラムを終了する。
【0086】
<作用効果>
実施例1の食器洗浄機1では、
図4に示す加湿運転プログラムによって、加湿運転を洗浄運転とは別に、空気導出路51、52内に加湿空気を通して実行することで、食器洗浄機1が設置された室内空間R1Aを加湿できる。
【0087】
ここで、この食器洗浄機1では、加湿運転において、ノズル61及びポンプ62が長期的に加湿するための加湿水を給水管P1及び給水電磁弁69が自動で供給するので、ユーザが加湿水を洗浄槽7内に繰り返し補給する必要がない。
【0088】
また、この食器洗浄機1では、洗浄槽7内に菌やカビが侵入したとしても、洗浄運転を実行する度に菌やカビが洗浄水によって洗い流される。また、加湿運転を実行するときに、ノズル61及びポンプ62は、給水管P1及び給水電磁弁69によって供給される新しい水を加湿水とする。このため、この食器洗浄機1では、ノズル61及びポンプ62の周辺で菌やカビが繁殖し難くなり、その結果、加湿される室内空間R1Aを利用する人が感染症等に罹患し難くなる。
【0089】
したがって、実施例1の食器洗浄機1では、加湿運転に関してユーザの利便性の向上を実現できるとともに、加湿される室内空間R1Aを利用する人に体調不良が生じるリスクを低減できる。
【0090】
また、この食器洗浄機1では、洗浄運転と加湿運転とで、給水手段としての給水管P1及び給水電磁弁69と、送風手段としての空気導入路58及び送風ファン68とを兼用する。これにより、この食器洗浄機1では、加湿装置を食器洗浄機1とは別に設ける場合と比較して、設備コストの低廉化を実現できる。
【0091】
さらに、この食器洗浄機1では、洗浄手段及び加湿手段がポンプ62及びノズル61を共有しており、洗浄運転と加湿運転とでポンプ62及びノズル61を兼用する。これにより、この食器洗浄機1では、加湿装置を食器洗浄機1とは別に設ける場合と比較して、設備コストの一層の低廉化を実現できる。また、加湿運転において、ノズル61で加湿水を噴射して水滴や霧にすることで水蒸気を効率良く生成できるので、加湿性能の向上を実現できる。
【0092】
また、この食器洗浄機1はヒータ63を備えており、洗浄運転と加湿運転とでヒータ63を兼用する。これにより、この食器洗浄機1では、加湿装置を食器洗浄機1とは別に設ける場合と比較して、設備コストの一層の低廉化を実現できる。また、洗浄運転において、加熱された洗浄水によって食器TW1を効率良く洗浄できるとともに、加熱された空気によって洗浄された食器TW1を効率良く乾燥できる。さらに、加湿運転において、加熱された加湿水と、加熱された空気とによって水蒸気を効率良く生成できるので、加湿性能の向上を実現できる。
【0093】
さらに、この食器洗浄機1では、制御部C1は、
図4のステップS103において、加湿運転を実行する前にポンプ62を作動させ、洗浄水を洗浄槽7から排水管P2を経由して排出した後に加湿運転を実行する。この構成により、洗浄槽7に水が残った状態が続いた場合でも、その残った水を排出した後に加湿運転を実行するので、加湿される室内空間R1Aを利用する人に体調不良が生じるリスクを一層低減できる。
【0094】
また、この食器洗浄機1では、制御部C1は、
図4のステップS101において、洗浄槽洗浄運転を実行した後に加湿運転を実行することをユーザが選択したと判断した場合、ステップS102に移行して洗浄槽洗浄運転を実行した後、ステップS103に移行する。この構成により、洗浄槽7に水が残った状態が続いたり、洗浄槽7の内壁面に汚れが残ったりした場合でも、洗浄槽洗浄運転を実行して菌、カビ又は汚れを洗い流した後で、加湿運転を実行するので、加湿される室内空間R1Aを利用する人に体調不良が生じるリスクを一層低減できる。
【0095】
(実施例2)
図2に示すように、実施例2の食器洗浄機は、実施例1の食器洗浄機1に対して設置場所を変更し、単独の室内空間R2Aを区画する台所R2に設置されている。台所R2には、システムキッチンSK1の側壁SW1が台所R2の壁面に隣接するように設けられている。
【0096】
また、この食器洗浄機では、実施例1の食器洗浄機1に係る空気導出路52、連通管53及び空気導出路切替手段55を無くし、空気導出路51の一端51Aが洗浄槽7に直に連通するように変更している。これにより、制御部C1は、加湿空気を室内空間R2Aに導出する加湿運転を実行可能である。
【0097】
さらに、この食器洗浄機では、実施例1の食器洗浄機1に係る室内湿度センサ35の位置を変更し、筐体9の前面の下端に露出するように設けている。
【0098】
実施例2のその他の構成は実施例1と同様である。このため、実施例1と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略又は簡略する。
【0099】
このような構成である実施例2の食器洗浄機では、実施例1の食器洗浄機1と同様に、加湿運転に関してユーザの利便性の向上を実現できるとともに、加湿される室内空間R2Aを利用する人に体調不良が生じるリスクを低減できる。
【0100】
以上において、本発明を実施例1、2に即して説明したが、本発明は上記実施例1、2に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
【0101】
実施例1、2では、加湿手段がノズル61及びポンプ62であるが、本発明はこの構成には限定されない。例えば、加湿手段は、洗浄槽の内壁面等に設けられた超音波式加湿器であってもよいし、洗浄槽内に洗浄ノズルとは別に設けられた霧吹きノズルであってもよい。
【0102】
実施例1、2において、洗浄運転を実行しているときに、加湿運転を同時に行ってもよい。この場合、例えば、洗浄運転において、洗浄工程が終わり、複数回のすすぎ工程の2回目以降を行うときに、加湿運転を実行することが好ましい。
【0103】
実施例1、2では、空気導入路58の一端58Aが室内空間R1A、R2Aと連通しているが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、空気導入路は、食器洗浄機が設置される部屋とは異なる部屋や屋外と連通していてもよい。
【0104】
実施例1では、空気導出路51、52の他端51B、52Bが室内空間R1Aと連通し、実施例2では、空気導出路51の他端51Bが室内空間R2Aと連通しているが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、空気導出路は、食器洗浄機が設置される部屋とは異なる部屋と連通し、その異なる部屋の室内空間に加湿空気を導出してもよい。
【0105】
また、変形例として、空気導出路51の他端51Bを扉体8に設けてもよい。その際、空気導出路51及びその一端51Aも扉体8に設けてもよい。また、空気導入路58の変形例として、一端58Aを食器洗浄機1の内部に設けて、筐体9に空気取入用の開口を設けることにより、その開口から食器洗浄機1の内部に流入した空気を空気導入路58の一端58Aから送風ファン68に導入してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0106】
本発明は例えば、食器洗浄機、食器洗浄乾燥機等や、それらが設けられた居住空間等に利用可能である。
【符号の説明】
【0107】
1…食器洗浄機
TW1…被洗浄物(食器)
7…洗浄槽
P1、69…給水手段(P1…給水管、69…給水電磁弁)
61、62…洗浄手段(61…ノズル、62…ポンプ)
63…加熱手段(ヒータ)
58、68…送風手段(58…空気導入路、68…送風ファン)
C1…制御部
61、62…加湿手段(61…ノズル、62…ポンプ)
51、52…空気導出路
51A、52A…空気導出路の一端
51B、52B…空気導出路の他端
R1A、R2A…食器洗浄機の外部(室内空間)
P2、62…排出手段(P2…排水管、62…ポンプ)