(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022074892
(43)【公開日】2022-05-18
(54)【発明の名称】音声配信装置及び音声配信プログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/16 20060101AFI20220511BHJP
G06F 13/00 20060101ALI20220511BHJP
【FI】
G06F3/16 600
G06F3/16 650
G06F13/00 540A
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020185308
(22)【出願日】2020-11-05
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-01-24
(71)【出願人】
【識別番号】520169568
【氏名又は名称】株式会社TRIVE GROUP
(74)【代理人】
【識別番号】230122390
【弁護士】
【氏名又は名称】石原 一樹
(72)【発明者】
【氏名】藪本 崇
(72)【発明者】
【氏名】竹口 輝
【テーマコード(参考)】
5B084
【Fターム(参考)】
5B084AA02
5B084AA12
5B084AA27
5B084AB13
5B084AB31
5B084AB36
5B084BA01
5B084BB15
5B084CB12
5B084CB15
5B084CB22
5B084CD09
5B084CD24
5B084CE04
5B084CE12
5B084CF13
5B084DB02
5B084DB08
5B084DC02
(57)【要約】
【課題】音声の再生態様の指定に関する自由度を増大させる。
【解決手段】音声配信装置100は、配信ユーザ端末200から受信した受信情報に基づいて視聴ユーザ端末300に音声を配信する。この音声配信装置100は、視聴ユーザ端末300における音声の再生態様を指定する付加情報を当該音声に紐づける情報付加部13を備えている。また、音声配信プログラムは、配信ユーザ端末200から受信した受信情報に基づいて視聴ユーザ端末300に音声を配信する音声配信装置100のコンピュータを、視聴ユーザ端末300における音声の再生態様を指定する付加情報を当該音声に紐づける情報付加部13として機能させる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
配信ユーザ端末から受信した受信情報に基づいて視聴ユーザ端末に音声を配信する音声配信装置であって、
前記視聴ユーザ端末における前記音声の再生態様を指定する付加情報を当該音声に紐づける情報付加部を備える、音声配信装置。
【請求項2】
前記音声において、前記視聴ユーザ端末により当該音声が無料で再生される際に再生内容が制限されない無料区間、及び、再生内容の少なくとも一部が制限される制限区間を設定する区間設定部を備え、
前記付加情報は、前記区間設定部により設定された前記制限区間における前記音声の再生内容の制限事項に関する情報を含む、請求項1に記載の音声配信装置。
【請求項3】
前記付加情報は、前記視聴ユーザ端末における前記音声の再生位置が前記無料区間において予め設定された第1予定位置になった場合に、前記音声の再生位置が次の前記制限区間に到達するまでの残り時間を前記視聴ユーザ端末に表示させる情報を含む、請求項2に記載の音声配信装置。
【請求項4】
前記視聴ユーザ端末に関連付けられた課金処理を受け付ける課金処理部を備え、
前記情報付加部は、前記課金処理部により前記課金処理が受け付けられた場合に、前記制限区間における前記音声の再生内容の制限事項を緩和した前記付加情報を前記音声に紐づける、請求項2又は3に記載の音声配信装置。
【請求項5】
前記情報付加部により前記音声に紐づけられるべき前記付加情報を指定する指定情報を前記配信ユーザ端末から受信する指定情報受信部を備え、
前記指定情報は、前記付加情報として、前記制限区間の長さ、前記無料区間から前記制限区間に切り替わるタイミング、前記制限区間から前記無料区間に切り替わるタイミング、及び、前記課金処理において前記視聴ユーザ端末に対して課金する金額の少なくともいずれかを指定する情報を含む、請求項4に記載の音声配信装置。
【請求項6】
前記指定情報により前記付加情報として指定されるべき、前記制限区間の長さ、前記無料区間から前記制限区間に切り替わるタイミング、前記制限区間から前記無料区間に切り替わるタイミング、及び、前記課金処理において前記視聴ユーザ端末に対して課金する金額の少なくともいずれかをレコメンドする第1装置レコメンド情報を前記配信ユーザ端末に送信する第1装置レコメンド部を備える、請求項5に記載の音声配信装置。
【請求項7】
前記指定情報により前記付加情報として指定されるべき、前記制限区間の長さ、前記無料区間から前記制限区間に切り替わるタイミング、前記制限区間から前記無料区間に切り替わるタイミング、及び、前記課金処理において前記視聴ユーザ端末に対して課金する金額の少なくともいずれかをレコメンドする視聴ユーザレコメンド情報を前記視聴ユーザ端末から受信し、受信した前記視聴ユーザレコメンド情報を前記配信ユーザ端末に送信する視聴ユーザレコメンド部を備える、請求項5又は6に記載の音声配信装置。
【請求項8】
前記課金処理部は、
前記視聴ユーザ端末に対して付与される利用ポイントを管理し、
前記利用ポイントに応じて、金銭に代えて前記利用ポイントを用いた前記課金処理を自動的に受け付ける、請求項4~7のいずれか一項に記載の音声配信装置。
【請求項9】
前記付加情報は、課金を促す課金受付表示を前記視聴ユーザ端末に表示させる情報を含む、請求項4~8のいずれか一項に記載の音声配信装置。
【請求項10】
前記付加情報は、前記視聴ユーザ端末における前記音声の再生位置が予め設定された第2予定位置になった場合に、前記課金受付表示を前記視聴ユーザ端末に表示させる情報を含む、請求項9に記載の音声配信装置。
【請求項11】
前記第2予定位置は、前記無料区間において前記制限区間に切り替わる前の予め設定されたタイミングである、請求項10に記載の音声配信装置。
【請求項12】
前記付加情報は、前記課金受付表示を前記視聴ユーザ端末に表示させる際に、前記課金処理部により前記課金処理が受け付けられた場合に前記音声の再生内容の制限事項が緩和されることとなる前記制限区間の内容に関する情報を、前記課金受付表示とともに前記視聴ユーザ端末に表示させる情報を含む、請求項9~11のいずれか一項に記載の音声配信装置。
【請求項13】
前記音声は、課金を促す課金音声を含む、請求項4~12のいずれか一項に記載の音声配信装置。
【請求項14】
前記区間設定部は、前記音声において、前記無料区間である第1無料区間、当該第1無料区間の後に続く前記制限区間、及び、当該制限区間の後に続く前記無料区間である第2無料区間を設定する、請求項4~13のいずれか一項に記載の音声配信装置。
【請求項15】
前記付加情報は、必要な前記課金処理が前記課金処理部により受け付けられない場合に、前記音声において、前記第1無料区間の後に続いて前記第2無料区間を再生させる情報を含む、請求項14に記載の音声配信装置。
【請求項16】
前記付加情報は、前記音声の全区間における前記無料区間、前記制限区間、及び再生位置を前記視聴ユーザ端末に表示させる情報を含む、請求項2~15のいずれか一項に記載の音声配信装置。
【請求項17】
前記付加情報は、前記音声の前記全区間における前記無料区間及び前記制限区間を、前記無料区間と前記制限区間との長さの比に応じた第1態様で、前記視聴ユーザ端末に表示させる情報を含む、請求項16に記載の音声配信装置。
【請求項18】
前記付加情報は、前記音声の前記全区間における前記無料区間及び前記制限区間を、前記無料区間と前記制限区間との長さの比に応じない第2態様で、前記視聴ユーザ端末に表示させる情報を含む、請求項16に記載の音声配信装置。
【請求項19】
前記情報付加部は、前記視聴ユーザ端末ごとに異なる前記付加情報を前記音声に紐づける、請求項2~18のいずれか一項に記載の音声配信装置。
【請求項20】
前記音声を配信された前記視聴ユーザ端末から当該音声に対する反響情報を受け付ける反響受付部を備え、
前記情報付加部は、前記反響受付部により受け付けられた前記反響情報を前記付加情報として前記音声に紐づけ、
前記反響受付部は、前記音声の前記無料区間と前記制限区間とでは受付可能な前記反響情報の種類が互いに異なる、請求項2~19のいずれか一項に記載の音声配信装置。
【請求項21】
前記情報付加部は、前記反響受付部により受け付けられた前記反響情報が前記音声に対するコメントである場合に、当該コメントを前記視聴ユーザ端末に表示させる情報、及び、当該コメントを前記視聴ユーザ端末に音声出力させる情報を、前記付加情報として前記音声に紐づける、請求項20に記載の音声配信装置。
【請求項22】
前記音声を配信された前記視聴ユーザ端末から当該音声に関する反応を得た程度である反応度を取得する反応度管理部を備え、
前記反応度管理部は、前記反応度を前記配信ユーザ端末に表示させる情報である反応度情報を前記配信ユーザ端末に送信する、請求項2~21のいずれか一項に記載の音声配信装置。
【請求項23】
前記反応度管理部は、前記音声の前記無料区間に対する前記反応度である第1反応度、及び、前記音声の前記制限区間に対する前記反応度である第2反応度を取得し、
前記反応度情報は、前記第1反応度及び前記第2反応度を前記配信ユーザ端末に表示させる情報である、請求項22に記載の音声配信装置。
【請求項24】
前記音声は、前記受信情報に基づいて生成される受信音声、及び、前記受信音声に付加される付加音声を含み、
前記付加情報は、前記受信音声又は前記付加音声の少なくともいずれかの再生内容が制限される情報を含む、請求項2~23のいずれか一項に記載の音声配信装置。
【請求項25】
前記受信情報に基づいて前記音声を生成する音声生成部を備える、請求項2~24のいずれか一項に記載の音声配信装置。
【請求項26】
前記音声生成部は、前記受信情報に基づいて、自動的に背景音を生成するとともに生成した前記背景音を含む前記音声を生成する、請求項25に記載の音声配信装置。
【請求項27】
前記音声生成部は、前記受信情報に基づいて、当該受信情報に含まれるノイズが低減された前記音声を生成する、請求項25又は26に記載の音声配信装置。
【請求項28】
前記音声生成部は、前記受信情報としての受信文章を取得するとともに取得した前記受信文章の内容に対応する前記音声を生成する、請求項25~27のいずれか一項に記載の音声配信装置。
【請求項29】
制限語句を設定する制限語句設定部を備え、
前記付加情報は、前記制限語句を含む前記音声の再生内容が制限される情報を含む、請求項1~28のいずれか一項に記載の音声配信装置。
【請求項30】
前記音声の内容に対応する対応文章を生成する対応文章生成部を備え、
前記付加情報は、前記対応文章生成部によって生成された前記対応文章の内容を含む、請求項1~29のいずれか一項に記載の音声配信装置。
【請求項31】
前記視聴ユーザ端末に配信すべき前記音声の内容をレコメンドする第2装置レコメンド情報を前記配信ユーザ端末に送信する第2装置レコメンド部を備える、請求項1~30のいずれか一項に記載の音声配信装置。
【請求項32】
前記第2装置レコメンド情報は、過去の視聴データに基づいて、前記視聴ユーザ端末に配信すべき前記音声の内容をレコメンドする情報である、請求項31に記載の音声配信装置。
【請求項33】
配信ユーザ端末から受信した受信情報に基づいて視聴ユーザ端末に音声を配信する音声配信装置のコンピュータを、
前記視聴ユーザ端末における前記音声の再生態様を指定する付加情報を当該音声に紐づける情報付加部として機能させる、音声配信プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、音声配信装置及び音声配信プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
音声をユーザの端末に配信する技術が知られている。例えば特許文献1には、放送事業者がラジオ放送信号としての音声情報をユーザの端末に送信することにより、当該端末に音声を配信することが記載されている。特に、特許文献1においては、配信された音声を簡便な操作により再度視聴することが可能なラジオ放送受信装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した技術では、配信された音声は、ユーザの端末においてそのまま再生される。一方で、本技術分野においては、音声の再生態様の指定に関する自由度の増大が望まれている。
【0005】
そこで、本開示は、音声の再生態様の指定に関する自由度を増大させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る音声配信装置(100)は、配信ユーザ端末(200)から受信した受信情報に基づいて視聴ユーザ端末(300)に音声を配信する音声配信装置(100)であって、視聴ユーザ端末(300)における音声の再生態様を指定する付加情報を当該音声に紐づける情報付加部(13)を備えている。
【0007】
また、本開示の一態様に係る音声配信プログラムは、配信ユーザ端末(200)から受信した受信情報に基づいて視聴ユーザ端末(300)に音声を配信する音声配信装置(100)のコンピュータを、視聴ユーザ端末(300)における音声の再生態様を指定する付加情報を当該音声に紐づける情報付加部(13)として機能させる。
【0008】
この音声配信装置(100)及び音声配信プログラムの少なくともいずれかによれば、音声の再生態様を当該音声に紐づけられる付加情報によって指定することが可能となる。よって、音声の再生態様の指定に関する自由度を増大させることができる。
【0009】
本開示の一態様に係る音声配信装置(100)は、音声において、視聴ユーザ端末(300)により当該音声が無料で再生される際に再生内容が制限されない無料区間(F)、及び、再生内容の少なくとも一部が制限される制限区間(R)を設定する区間設定部(12)を備え、付加情報は、区間設定部(12)により設定された制限区間(R)における音声の再生内容の制限事項に関する情報を含んでいてもよい。これによれば、視聴ユーザ端末(300)に配信される音声において無料で当該音声の全ての内容を視聴可能な無料区間(F)と、無料では当該音声の内容の少なくとも一部が制限される制限区間(R)と、を設定することが可能となる。よって、この音声配信装置(100)によれば、音声の視聴に関する制限の設定の自由度を増大させることができる。
【0010】
本開示の一態様に係る音声配信装置(100)では、付加情報は、視聴ユーザ端末(300)における音声の再生位置(P)が無料区間(F)において予め設定された第1予定位置になった場合に、音声の再生位置(P)が次の制限区間(R)に到達するまでの残り時間を視聴ユーザ端末(300)に表示させる情報を含んでいてもよい。これによれば、間もなく無料区間(F)から制限区間(R)に移行して音声の再生内容が制限されることを視聴ユーザに認識させることができる。
【0011】
本開示の一態様に係る音声配信装置(100)は、視聴ユーザ端末(300)に関連付けられた課金処理を受け付ける課金処理部(14)を備え、情報付加部(13)は、課金処理部(14)により課金処理が受け付けられた場合に、制限区間(R)における音声の再生内容の制限事項を緩和した付加情報を音声に紐づけてもよい。これによれば、料金を支払うことで音声の再生内容の制限を緩和することを具体的に実現することができる。
【0012】
本開示の一態様に係る音声配信装置(100)は、情報付加部(13)により音声に紐づけられるべき付加情報を指定する指定情報を配信ユーザ端末(200)から受信する指定情報受信部(15)を備え、指定情報は、付加情報として、制限区間(R)の長さ、無料区間(F)から制限区間(R)に切り替わるタイミング、制限区間(R)から無料区間(F)に切り替わるタイミング、及び、課金処理において視聴ユーザ端末(300)に対して課金する金額の少なくともいずれかを指定する情報を含んでいてもよい。これによれば、配信ユーザの意に沿った内容で、音声の再生内容を制限することができる。
【0013】
本開示の一態様に係る音声配信装置(100)は、指定情報により付加情報として指定されるべき、制限区間(R)の長さ、無料区間(F)から制限区間(R)に切り替わるタイミング、制限区間(R)から無料区間(F)に切り替わるタイミング、及び、課金処理において視聴ユーザ端末(300)に対して課金する金額の少なくともいずれかをレコメンドする第1装置レコメンド情報を配信ユーザ端末(200)に送信する第1装置レコメンド部(16)を備えていてもよい。これによれば、この装置が、音声の再生内容の具体的な制限を配信ユーザに提案することができる。
【0014】
本開示の一態様に係る音声配信装置(100)は、指定情報により付加情報として指定されるべき、制限区間(R)の長さ、無料区間(F)から制限区間(R)に切り替わるタイミング、制限区間(R)から無料区間(F)に切り替わるタイミング、及び、課金処理において視聴ユーザ端末(300)に対して課金する金額の少なくともいずれかをレコメンドする視聴ユーザレコメンド情報を視聴ユーザ端末(300)から受信し、受信した視聴ユーザレコメンド情報を配信ユーザ端末(200)に送信する視聴ユーザレコメンド部(17)を備えていてもよい。これによれば、視聴ユーザが、音声の再生内容の具体的な制限を配信ユーザに提案することができる。
【0015】
本開示の一態様に係る音声配信装置(100)では、課金処理部(14)は、視聴ユーザ端末(300)に対して付与される利用ポイントを管理し、利用ポイントに応じて、金銭に代えて利用ポイントを用いた課金処理を自動的に受け付けてもよい。これによれば、課金処理に利用可能なポイントを付与することで、視聴ユーザによる音声配信装置(100)の利用を促進することができる。
【0016】
本開示の一態様に係る音声配信装置(100)では、付加情報は、課金を促す課金受付表示(C)を視聴ユーザ端末(300)に表示させる情報を含んでいてもよい。これによれば、視聴ユーザに課金を促すことができる。
【0017】
本開示の一態様に係る音声配信装置(100)では、付加情報は、視聴ユーザ端末(300)における音声の再生位置(P)が予め設定された第2予定位置になった場合に、課金受付表示(C)を視聴ユーザ端末(300)に表示させる情報を含んでいてもよい。これによれば、好適なタイミングで、視聴ユーザに課金を促すことができる。
【0018】
本開示の一態様に係る音声配信装置(100)では、第2予定位置は、無料区間(F)において制限区間(R)に切り替わる前の予め設定されたタイミングであってもよい。これによれば、好適なタイミングで、視聴ユーザに課金を促すことができる。
【0019】
本開示の一態様に係る音声配信装置(100)では、付加情報は、課金受付表示(C)を視聴ユーザ端末(300)に表示させる際に、課金処理部(14)により課金処理が受け付けられた場合に音声の再生内容の制限事項が緩和されることとなる制限区間(R)の内容に関する情報を、課金受付表示(C)とともに視聴ユーザ端末(300)に表示させる情報を含んでいてもよい。これによれば、課金することのメリットを視聴ユーザに伝達することができる。
【0020】
本開示の一態様に係る音声配信装置(100)では、音声は、課金を促す課金音声を含んでいてもよい。これによれば、音声によって視聴ユーザに課金を促すことができる。
【0021】
本開示の一態様に係る音声配信装置(100)では、区間設定部(12)は、音声において、無料区間(F)である第1無料区間(F1)、当該第1無料区間(F1)の後に続く制限区間(R)、及び、当該制限区間(R)の後に続く無料区間(F)である第2無料区間(F2)を設定してもよい。これによれば、上述した音声配信装置(100)の作用及び効果を好適に奏することができる。
【0022】
本開示の一態様に係る音声配信装置(100)では、付加情報は、必要な課金処理が課金処理部(14)により受け付けられない場合に、音声において、第1無料区間(F1)の後に続いて第2無料区間(F2)を再生させる情報を含んでいてもよい。これによれば、上述した音声配信装置(100)の作用及び効果を好適に奏することができる。
【0023】
本開示の一態様に係る音声配信装置(100)では、付加情報は、音声の全区間における無料区間(F)、制限区間(R)、及び再生位置(P)を視聴ユーザ端末(300)に表示させる情報を含んでいてもよい。これによれば、無料区間(F)及び制限区間(R)と現在の再生位置(P)との時間的な関係を視聴ユーザに認識させることができる。
【0024】
本開示の一態様に係る音声配信装置(100)では、付加情報は、音声の全区間における無料区間(F)及び制限区間(R)を、無料区間(F)と制限区間(R)との長さの比に応じた第1態様で、視聴ユーザ端末(300)に表示させる情報を含んでいてもよい。これによれば、無料区間(F)及び制限区間(R)と現在の再生位置(P)との時間的な関係を、直感的な態様で、視聴ユーザに認識させることができる。
【0025】
本開示の一態様に係る音声配信装置(100)では、付加情報は、音声の全区間における無料区間(F)及び制限区間(R)を、無料区間(F)と制限区間(R)との長さの比に応じない第2態様で、視聴ユーザ端末(300)に表示させる情報を含んでいてもよい。これによれば、無料区間(F)及び制限区間(R)と現在の再生位置(P)との時間的な関係を、視認しやすい態様で、視聴ユーザに認識させることができる。
【0026】
本開示の一態様に係る音声配信装置(100)では、情報付加部(13)は、視聴ユーザ端末(300)ごとに異なる付加情報を音声に紐づけてもよい。これによれば、視聴ユーザ端末300(あるいは、視聴ユーザ)に応じた態様で音声を視聴ユーザ端末(300)に再生させることができる。
【0027】
本開示の一態様に係る音声配信装置(100)は、音声を配信された視聴ユーザ端末(300)から当該音声に対する反響情報を受け付ける反響受付部(18)を備え、情報付加部(13)は、反響受付部(18)により受け付けられた反響情報を付加情報として音声に紐づけ、反響受付部(18)は、音声の無料区間(F)と制限区間(R)とでは受付可能な反響情報の種類が互いに異なっていてもよい。これによれば、上述した音声配信装置(100)の作用及び効果を好適に奏することができる。
【0028】
本開示の一態様に係る音声配信装置(100)では、情報付加部(13)は、反響受付部(18)により受け付けられた反響情報が音声に対するコメントである場合に、当該コメントを視聴ユーザ端末(300)に表示させる情報、及び、当該コメントを視聴ユーザ端末(300)に音声出力させる情報を、付加情報として音声に紐づけてもよい。これによれば、視聴ユーザのコメントを容易に知得させることができる。
【0029】
本開示の一態様に係る音声配信装置(100)は、音声を配信された視聴ユーザ端末(300)から当該音声に関する反応を得た程度である反応度を取得する反応度管理部(19)を備え、反応度管理部(19)は、反応度を配信ユーザ端末(200)に表示させる情報である反応度情報を配信ユーザ端末(200)に送信してもよい。これによれば、配信ユーザ端末(200)から受信した音声に対する視聴ユーザの反応の程度を配信ユーザに伝達することができる。
【0030】
本開示の一態様に係る音声配信装置(100)では、反応度管理部(19)は、音声の無料区間(F)に対する反応度である第1反応度、及び、音声の制限区間(R)に対する反応度である第2反応度を取得し、反応度情報は、第1反応度及び第2反応度を配信ユーザ端末(200)に表示させる情報であってもよい。これによれば、無料区間(F)と制限区間(R)とに分けて、配信ユーザ端末(200)から受信した音声に対する視聴ユーザの反応の程度を配信ユーザに伝達することができる。
【0031】
本開示の一態様に係る音声配信装置(100)では、音声は、受信情報に基づいて生成される受信音声、及び、受信音声に付加される付加音声を含み、付加情報は、受信音声又は付加音声の少なくともいずれかの再生内容が制限される情報を含んでいてもよい。これによれば、単に受信音声をそのまま配信するのではなく、受信音声に付加音声が付加された音声を配信することが可能となり、しかも、受信音声又は付加音声の再生を選択的に制限することが可能となる。したがって、視聴ユーザに配信する音声の内容を詳細に調整することができる。
【0032】
本開示の一態様に係る音声配信装置(100)は、受信情報に基づいて音声を生成する音声生成部(20)を備えていてもよい。これによれば、上述した音声配信装置(100)の作用及び効果を好適に奏することができる。
【0033】
本開示の一態様に係る音声配信装置(100)では、音声生成部(20)は、受信情報に基づいて、自動的に背景音を生成するとともに生成した背景音を含む音声を生成してもよい。これによれば、背景音を含む音声を容易に配信することができる。
【0034】
本開示の一態様に係る音声配信装置(100)では、音声生成部(20)は、受信情報に基づいて、当該受信情報に含まれるノイズが低減された音声を生成してもよい。これによれば、ノイズが低減された音声を容易に配信することができる。
【0035】
本開示の一態様に係る音声配信装置(100)では、音声生成部(20)は、受信情報としての受信文章を取得するとともに取得した受信文章の内容に対応する音声を生成してもよい。これによれば、文章に基づいて音声を配信することができる。
【0036】
本開示の一態様に係る音声配信装置(100)は、制限語句を設定する制限語句設定部(21)を備え、付加情報は、制限語句を含む音声の再生内容が制限される情報を含んでいてもよい。これによれば、特定の語句の配信を制限することができる。
【0037】
本開示の一態様に係る音声配信装置(100)は、音声の内容に対応する対応文章を生成する対応文章生成部(22)を備え、付加情報は、対応文章生成部(22)によって生成された対応文章の内容を含んでいてもよい。これによれば、配信される音声を文章化することができる。
【0038】
本開示の一態様に係る音声配信装置(100)は、視聴ユーザ端末(300)に配信すべき音声の内容をレコメンドする第2装置レコメンド情報を配信ユーザ端末(200)に送信する第2装置レコメンド部(23)を備えていてもよい。これによれば、配信することが好ましい音声を配信ユーザに提案することができる。
【0039】
本開示の一態様に係る音声配信装置(100)では、第2装置レコメンド情報は、過去の視聴データに基づいて、視聴ユーザ端末(300)に配信すべき音声の内容をレコメンドする情報であってもよい。これによれば、配信することが好ましいと過去の視聴データに基づいて判定される音声を、配信ユーザに提案することができる。
【0040】
なお、上記の括弧内の符号は、後述する実施形態における構成要素の符号を本開示の一例として示したものであって、本開示を実施形態の態様に限定するものではない。
【発明の効果】
【0041】
このように、本開示に係る音声配信装置及び音声配信プログラムは、音声の再生態様の指定に関する自由度を増大させることを目的とする。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【
図1】
図1は、本実施形態に係る音声配信装置を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、視聴ユーザ端末のディスプレイに表示される画像を示す図である。
【
図3】
図3は、視聴ユーザ端末のディスプレイに課金受付表示とともに表示される画像を示す図である。
【
図4】
図4は、音声配信装置による音声の処理を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0043】
以下、図面を参照して例示的な実施形態について説明する。なお、各図における同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
【0044】
[音声配信装置]
図1は、本実施形態に係る音声配信装置100を示すブロック図である。
図2は、視聴ユーザ端末300のディスプレイに表示される画像Gを示す図である。
図1及び
図2に示されるように、音声配信装置100は、配信ユーザ端末200及び視聴ユーザ端末300等の別の機器との間で通信(例えば無線通信)可能に構成されており、配信ユーザ端末200から受信した受信情報に基づいて視聴ユーザ端末300に音声を配信する装置である。具体的には、音声配信装置100は、配信ユーザ端末200から受信した受信情報を記憶装置(不図示)に記憶し、視聴ユーザ端末300からの要求に応じて当該受信情報に基づいて生成される音声を視聴ユーザ端末300に配信(送信)する。
【0045】
「配信ユーザ端末から受信した受信情報」とは、音声配信装置100が配信ユーザ端末200と直接的に通信することにより取得した受信情報(すなわち、配信ユーザ端末200により送信された後に、他の機器を介さずに、音声配信装置100が受信した情報)であってもよく、音声配信装置100が配信ユーザ端末200と間接的に通信することにより取得した受信情報(すなわち、配信ユーザ端末200により送信され、他の機器により受信され、さらに当該他の機器により送信された後に、音声配信装置100が受信した情報)であってもよい。音声配信装置100は、複数の配信ユーザ端末200と通信可能であってもよく、また、複数の視聴ユーザ端末300と通信可能であってもよい。
【0046】
視聴ユーザ端末300においては、音声の再生時に画像Gがディスプレイに表示されてもよい。このため、ここでは「視聴」とは音声を聴くことと画像Gを視ることとを含む行為としている。ただし、視聴とは、少なくとも音声を聴く行為を含んでいればよく、画像Gを視る行為を含んでいなくてもよい。
【0047】
受信情報は、音声を生成するために用いられる情報を含んでいる。受信情報は、例えば収録された音声のデジタル又はアナログ形式の音声データであってもよく、音声に変換されることが予定される文字情報(例えばテキストデータ)であってもよい。受信情報は、単一のデータとして構成されていてもよく、当該受信情報に基づいて生成される音声が連続して再生される複数のデータとして構成されていてもよい。受信情報が複数のデータとして構成されている場合、当該受信情報においては、各データに対して同一のタイトルが付されていてもよい。「タイトル」とは、後述する視聴ユーザが音声を視聴するときに認識することができるデータ名等であり、各音声に付されるタイトルは、当該音声を生成するための受信情報に付されていたタイトルに対応していてもよい。
【0048】
「音声」は、視聴ユーザ端末300において再生される音であり、人の声に限らず、効果音、BGM等であってもよい。音声は、受信情報に基づいて生成される受信音声、及び、受信音声に付加される付加音声を含んでいてもよい。この場合、受信音声とは、例えば配信ユーザが配信しようとする音声そのものであり、付加音声とは受信音声に付加される背景音(すなわち、効果音、BGM等)であってもよい。また、付加音声は、後述するように視聴ユーザに対して課金を促す際に出力される課金音声を含んでいてもよい。
【0049】
音声は、アーカイブ形式の音声等であってもよく、ライブ配信(音声ライブ配信)又は生放送される音声であってもよい。「アーカイブ形式の音声」とは、サーバ等の記憶装置に一旦記憶された後に配信される音声を意味する。この場合、受信情報の状態(データ形式)でサーバ等に記憶されていてもよく、受信情報に基づいて生成された音声の状態(データ形式)でサーバ等に記憶されていてもよい。なお、音声は、ライブ配信又は生放送される音声を除く音声(例えば、アーカイブ形式の音声)に限定されてもよい。
【0050】
音声配信装置100は、配信ユーザ端末200から受信した受信情報に基づいて生成される音声に付加情報を紐づける(付加情報について、詳しくは後述する。)。そして、音声に紐づけられた付加情報は、当該音声が視聴ユーザ端末300に送信されるときに当該音声とともに視聴ユーザ端末300に送信される。視聴ユーザ端末300に送信された音声は、例えば視聴ユーザ端末300にインストールされたプログラムの処理に従って視聴ユーザ端末300のスピーカから出力される。ここで、音声とともに視聴ユーザ端末300に送信された付加情報は、例えば視聴ユーザ端末300のスピーカにおける音声の再生態様を指定するものであり、音声の再生時の付加的な機能を視聴ユーザ端末300に提供する。
【0051】
「配信ユーザ端末」とは、配信ユーザ(音声の配信者)側のユーザ端末である。配信ユーザ端末200は、入力装置4及び出力装置5を備え、別の機器との間で通信(例えば無線通信)可能な機器であればよく、例えばスマートフォン、タブレット、ノートパソコン、デスクトップパソコン等であってもよい。ここでは、配信ユーザ端末200としてスマートフォンが例示されている。同様に、「視聴ユーザ端末」とは、視聴ユーザ(音声の視聴者)側のユーザ端末である。視聴ユーザ端末300は、入力装置7及び出力装置8を備え、別の機器との間で通信(例えば無線通信)可能な機器であればよく、例えばスマートフォン、タブレット、ノートパソコン、デスクトップパソコン等であってもよい。ここでは、視聴ユーザ端末300としてスマートフォンが例示されている。
【0052】
配信ユーザ端末200を使用等する配信ユーザ、及び、視聴ユーザ端末300を使用等する視聴ユーザは、音声配信装置100により提供されるサービスに関してアカウントを取得することができてもよい。また、配信ユーザ及び視聴ユーザは、音声配信装置100により提供されるサービスに関して課金を実行することができてもよい。「課金」とは、受けることができるサービスの範囲を拡大するために金銭等を支払うこと(又は、金銭等を支払うことを予定すること)を意味する。課金は、例えば音声配信装置100により提供されるサービスの特定の画面からクレジットカード払いにより実行可能であってもよい。配信ユーザ及び視聴ユーザは、アカウントを取得しているか否か、アカウントを取得した上でログインしているか否か、課金を実行しているか否か等の条件に応じて、受けることができるサービスの範囲が異なる。
【0053】
視聴ユーザは、自分のアカウント上で特定の配信ユーザ(クリエイターともいう)を登録することで、当該配信ユーザにより配信された音声に容易にアクセスできたり、当該配信ユーザに関連付けられた条件での課金を実行可能となったりする。また、配信ユーザは、自分のアカウント上で特定の配信ユーザ(クリエイターともいう)を登録することで、当該クリエイターに関する通知(例えば、情報更新の連絡)を受領することができる。
【0054】
音声配信装置100は、配信ユーザ端末200及び視聴ユーザ端末300のそれぞれと通信可能なサーバ(コンピュータ)として構成されている。音声配信装置100は、物理的な構成として制御演算装置、記憶装置、入出力装置を備えている。制御演算装置は、例えばCPU(Central Processing Unit)等のコントローラ1により構成されており、演算処理を実行するとともに記憶装置及び入出力装置の制御を行う。記憶装置は、例えば主記憶装置及び補助記憶装置を有している。主記憶装置は、例えばRAM(Random Access Memory)により構成されている。また、補助記憶装置は、例えばROM(Read Only Memory)により構成されている。入出力装置は、例えば外部からデータを入力されて記憶装置に送信する入力装置、及び、例えば制御演算部により演算されて記憶装置に記憶された演算結果を外部に出力する出力装置を有している。
【0055】
音声配信装置100は、例えば、ROMに記憶されているプログラムをRAMに読み込み、RAMに読み込まれたプログラムをCPUにより実行することにより、所定の処理を実行する。なお、音声配信装置100は、コンピュータとして構成されていればよく、上述した構成とは異なる構成を備えていてもよい。
【0056】
音声配信装置100のコントローラ1は、機能的には、情報受信部10、音声配信部11、区間設定部12、情報付加部13、課金処理部14、指定情報受信部15、第1装置レコメンド部16、視聴ユーザレコメンド部17、反響受付部18、反応度管理部19、音声生成部20、制限語句設定部21、対応文章生成部22、及び第2装置レコメンド部23を備えている。
【0057】
情報受信部10は、配信ユーザ端末200により送信された受信情報を受信する。情報受信部10は、例えば配信ユーザが作成した音声に関する受信情報が配信ユーザ端末200によりアップロードされることで、当該受信情報を受信してもよい。あるいは、情報受信部10は、ユーザが入力した文章に関する受信情報を受信してもよく、例えばAPI(Application Programming Interface)連携によってブログ等の他サイトの文章を受信してもよい。情報受信部10は、複数の配信ユーザ端末200から受信情報を受信してもよい。
【0058】
音声配信部11は、情報受信部10により受信した受信情報に基づいて生成される音声を、視聴ユーザ端末300に配信する。音声配信部11は、例えば視聴ユーザが視聴を希望する音声が視聴ユーザ端末300にダウンロードされることで、当該音声を配信(又は、ストリーミング配信)してもよい。音声配信部11は、複数の視聴ユーザ端末300に音声を配信してもよい。音声配信部11は、後述する付加情報が音声に紐づけられている場合には、音声と併せて当該音声に紐づけられた付加情報を視聴ユーザ端末300に送信する。
【0059】
区間設定部12は、音声配信装置100により受信した受信情報に基づいて生成される音声において、無料区間F及び制限区間Rを設定する。「無料区間」とは、視聴ユーザ端末300により当該音声が無料で再生される際に再生内容が制限されない区間である。「制限区間」とは、視聴ユーザ端末300により当該音声が無料で再生される際に再生内容の少なくとも一部が制限される区間である。ここで、「区間」とは、音声が再生される際の時間軸上において特定され得る時間範囲(期間)である。
【0060】
区間設定部12は、機能的に、音声において無料区間Fを設定する無料区間設定部12a、及び、音声において制限区間Rを設定する制限区間設定部12bを有している。なお、区間設定部12は、無料区間設定部12aのみを有することとして、音声において無料区間Fに設定された区間以外の区間を制限区間Rとしてもよい。あるいは、区間設定部12は、制限区間設定部12bのみを有することとして、音声において制限区間Rに設定された区間以外の区間を無料区間Fとしてもよい。
【0061】
区間設定部12は、音声において、一又は複数の無料区間Fを設定可能であり、また、一又は複数の制限区間Rを設定可能である。ここでは、区間設定部12が二の無料区間F及び一の制限区間Rを設定する場合を例示する。すなわち、ここでは、区間設定部12は無料区間Fである第1無料区間F1、当該第1無料区間F1の後に続く制限区間R、及び、当該制限区間Rの後に続く無料区間Fである第2無料区間F2を設定する。
【0062】
制限区間Rにおける音声の再生内容の制限事項は、後述する情報付加部13によって音声に紐づけられる付加情報によって指定される。例えば、制限区間Rにおける音声の再生内容の制限事項は、視聴ユーザ端末300において音声の少なくとも一部の出力を制限することを含んでいてもよく、例えば、少なくとも一部の音声の出力を禁止することであってもよく、少なくとも一部の音声の品質(音質)を低下させることであってもよい。付加情報は、必要な課金処理が後述する課金処理部14により受け付けられない場合に、音声において、第1無料区間F1の後に続いて第2無料区間F2を再生させる情報を含んでもよい。すなわち、必要な課金処理が後述する課金処理部14により受け付けられない場合には、音声の制限区間Rを視聴ユーザが視聴することができないように、制限区間Rにおける音声の全てが制限されてもよい。
【0063】
情報付加部13は、付加情報を音声に紐づける。ここで、「付加情報」とは、視聴ユーザ端末300において音声が再生される際に、視聴ユーザ端末300において付加的に実行される処理を指示する情報である。付加情報には、詳細には、順次後述するように種々の内容が含まれ得る。例えば、付加情報は、区間設定部12により設定された制限区間Rにおける音声の再生内容の制限事項に関する情報を含んでいてもよい。
【0064】
「付加情報を音声に紐づける」とは、音声配信装置100から視聴ユーザ端末300に音声が配信される際に、当該音声とともに付加情報が視聴ユーザ端末300に送信される状態とされることを意味している。例えば、情報付加部13は、音声と付加情報とを互いに関連付けて記憶し、視聴ユーザ端末300からの当該音声の配信要求に応じて、音声配信部11は当該音声とともに付加情報を視聴ユーザ端末300に配信(送信)してもよい。この場合、例えば予め視聴ユーザ端末300には付加情報に係る処理を実行可能なブラウザ等がインストールされており、視聴ユーザ端末300側において付加情報に係る処理が実現されてもよい。あるいは、情報付加部13は、付加情報に基づいて音声を改変した状態で記憶し、視聴ユーザ端末300からの当該音声の配信要求に応じて、音声配信部11は付加情報に基づいて改変された当該音声を視聴ユーザ端末300に配信してもよい。この場合、必ずしも視聴ユーザ端末300には付加情報に係る処理を実行可能なブラウザ等がインストールされていなくてもよく、音声配信装置100側において付加情報に係る処理が実現されてもよい。
【0065】
情報付加部13は、時系列情報Tを視聴ユーザ端末300に表示させてもよい。この場合、付加情報は、時系列情報Tを視聴ユーザ端末300に表示させる情報を含んでいてもよい。「時系列情報」とは、音声が再生される際の時間軸に関する情報である。具体的には時系列情報Tは、音声の少なくとも一部の区間における無料区間F、制限区間R、及び再生位置Pを含んでいてもよい。ここでは、時系列情報Tは、音声の全区間における無料区間F、制限区間R、及び再生位置Pを含んでいる。時系列情報Tにおいては、無料区間F及び制限区間Rは帯状のバー(再生バー)として表示されてもよく、円状に表示されてもよい。無料区間F及び制限区間Rは、例えば、時系列情報Tの表示における色、形状、大きさが異なることによって識別可能とされていてもよい。再生位置Pは、時系列情報Tの表示上の位置を指示することによって表示されてもよい。
【0066】
ここで、付加情報は、音声の少なくとも一部の区間(例えば、全区間)における無料区間F及び制限区間Rを、無料区間Fと制限区間Rとの長さの比に応じた第1態様で、視聴ユーザ端末300に表示させる情報を含んでいてもよい。つまり、例えば、時系列情報Tが再生バーとして表示される場合において、無料区間Fと制限区間Rとの時間の長さの比がa:bであるときに、再生バーにおける無料区間Fの部分の長さと制限区間Rの部分の長さの比がa:bとなるような態様(第1態様)で表示されてもよい。
【0067】
あるいは、付加情報は、音声の少なくとも一部の区間(例えば、全区間)における無料区間F及び制限区間Rを、無料区間Fと制限区間Rとの長さの比に応じない第2態様で、視聴ユーザ端末300に表示させる情報を含んでいてもよい。つまり、例えば、時系列情報Tが再生バーとして表示される場合において、無料区間Fと制限区間Rとの時間の長さの比がa:bであるときに、再生バーにおける無料区間Fの部分の長さと制限区間Rの部分の長さの比がa:c(cはbと異なる)となるような態様(第2態様)で表示されてもよい。
【0068】
情報付加部13は、付加情報として、無料区間Fから制限区間Rに切り替わるまでのカウントダウンを実行させる情報を音声に紐づけてもよい。この場合、付加情報は、視聴ユーザ端末300における音声の再生位置Pが無料区間Fにおいて予め設定された第1予定位置になった場合に、音声の再生位置Pが次の制限区間Rに到達するまでの残り時間を視聴ユーザ端末300に表示させる情報を含んでもよい。第1予定位置は、無料区間Fから制限区間Rに切り替わるタイミングよりも所定時間前(例えば10秒前)であってもよい。
【0069】
情報付加部13は、視聴ユーザ端末300ごとに異なる付加情報を音声に紐づけてもよい。この場合、各視聴ユーザ端末300において音声に紐づけられる付加情報の設定は、音声配信装置100が自動で行ってもよく、配信ユーザが配信ユーザ端末200を介して手動で行ってもよい。なお、「視聴ユーザ端末ごとに異なる付加情報を音声に紐づける」とは、例えば全ての視聴ユーザ端末300において全ての付加情報が共通して音声に紐づけられた上で、視聴ユーザ端末300ごとに機能がアクティブ化される付加情報が異なる場合も含む。
【0070】
情報付加部13は、音声が受信音声及び付加音声の両方を含んでいる場合に、受信音声又は付加音声の少なくともいずれかの再生内容が制限される情報を含む付加情報を音声に紐づけてもよい。例えば、無料区間Fにおいては受信音声及び付加音声の両方が再生され、制限区間Rにおいては受信音声又は付加音声のいずれか一方のみが再生されることとしてもよい。
【0071】
課金処理部14は、視聴ユーザ端末300に関連付けられた課金処理を受け付ける。「視聴ユーザ端末に関連付けられた課金処理」とは、視聴ユーザ端末300に配信される音声の再生に関して視聴ユーザ等に対して実行される課金処理であり、例えばクレジットカード等によって実行されてもよい。また、課金処理は、視聴ユーザ端末300を介して実行される課金処理に限らず、視聴ユーザ又は視聴ユーザ端末300を特定して別途金銭等が支払われる(銀行振込等)ことで実行されてもよい。課金処理部14は、例えば、外部の課金サーバ400と通信することによって課金処理を実行する。
【0072】
あるいは、課金処理は、視聴ユーザ端末300に蓄積された利用ポイント等によって実行されてもよい。すなわち、課金処理部14は、例えば音声配信装置100の利用等によって視聴ユーザ端末300に対して付与される利用ポイントを管理し、利用ポイントに応じて、金銭に代えて利用ポイントを用いた課金処理を実行してもよい。この場合、課金処理部14は、利用ポイントが必要量以上蓄積されている視聴ユーザ端末300に対しては、金銭に代えて利用ポイントを用いた課金処理を自動的に受け付けてもよい。
【0073】
課金処理部14により課金処理が受け付けられた場合に、情報付加部13は、制限区間Rにおける音声の再生内容の制限事項を緩和した付加情報を音声に紐づけてもよい。つまり、課金処理を行うことにより、課金処理を行わない場合と比較して、視聴ユーザ端末300において制限区間Rでの音声の再生内容の制限事項が緩和されてもよい。「音声の再生内容の制限事項が緩和される」とは、制限事項の全てが撤廃されることを意味してもよく、制限事項の一部が撤廃されることを意味してもよい。
【0074】
図3は、視聴ユーザ端末300のディスプレイに課金受付表示Cとともに表示される画像Gを示す図である。
図2及び
図3に示されるように、課金処理に関して、付加情報は以下の情報を含んでいてもよい。すなわち、付加情報は、課金を促す課金受付表示Cを視聴ユーザ端末300に表示させる情報を含んでいてもよい。課金受付表示Cは、課金の条件が示されたボタン(タッチパネル上に表示されたボタン)であってもよい。課金受付表示Cが操作されることにより、視聴ユーザ端末300が音声配信装置100と通信して、視聴ユーザ端末300から音声配信装置100に課金処理の要求が送信される。音声配信装置100は、課金処理部14により課金処理を受け付けると、課金サーバ400と通信して課金処理を実行する。
【0075】
このとき、付加情報は、視聴ユーザ端末300における音声の再生位置Pが予め設定された第2予定位置になった場合に、課金受付表示Cを視聴ユーザ端末300のディスプレイに表示させる情報を含んでいてもよい。「第2予定位置」は、無料区間Fにおいて制限区間Rに切り替わる前の予め設定されたタイミングであってもよい。ここで、「無料区間において制限区間に切り替わる前の予め設定されたタイミング」とは、無料区間Fから制限区間Rに切り替わる時点よりも所定時間前のタイミングであってもよく、無料区間Fから制限区間Rに切り替わる時点にかかわらず、再生位置Pの現在位置又は音声の開始時点からの経過時間に応じて設定されるタイミングであってもよい。
【0076】
また、付加情報は、課金受付表示Cを視聴ユーザ端末300に表示させる際に、誘引情報を課金受付表示Cとともに視聴ユーザ端末300のディスプレイに表示させる情報を含んでいてもよい。「誘引情報」とは、課金処理部14により課金処理が受け付けられた場合に音声の再生内容の制限事項が緩和されることとなる制限区間Rの内容に関する情報である。具体的には、誘引情報は、制限区間Rの内容に関する解説又はコメントであってもよく、制限区間Rの音声の一部であってもよい。
【0077】
また、付加情報は、課金を促す課金音声が音声に含まれる場合、課金音声を視聴ユーザ端末300において出力させる情報を含んでいてもよい。課金音声が視聴ユーザ端末300において出力されるタイミングは、例えば無料区間Fから制限区間Rに切り替わる時点よりも所定時間前のタイミングであってもよく、無料区間Fから制限区間Rに切り替わった時点よりも所定時間後のタイミングであってもよく、無料区間Fから制限区間Rに切り替わる時点にかかわらず、再生位置Pの現在位置又は音声の開始時点からの経過時間に応じて設定されるタイミングであってもよい。
【0078】
図1及び
図2に戻り、指定情報受信部15は、指定情報を配信ユーザ端末200から受信する。「指定情報」とは、情報付加部13により音声に紐づけられるべき付加情報を指定する情報である。指定情報は、付加情報として、制限区間Rの長さ、無料区間Fから制限区間Rに切り替わるタイミング、制限区間Rから無料区間Fに切り替わるタイミング、及び、課金処理において視聴ユーザ端末300に対して課金する金額の少なくともいずれかを指定する情報を含んでいてもよい。
【0079】
第1装置レコメンド部16は、第1装置レコメンド情報を配信ユーザ端末200に送信する。「第1装置レコメンド情報」とは、指定情報により付加情報として指定されるべき、制限区間Rの長さ、無料区間Fから制限区間Rに切り替わるタイミング、制限区間Rから無料区間Fに切り替わるタイミング、及び、課金処理において視聴ユーザ端末300に対して課金する金額の少なくともいずれかをレコメンドする情報である。また、「レコメンドする」とは、例えば推奨される内容を提案することを意味する。第1装置レコメンド部16は、予め設定された条件が満たされたときに、自動的に、第1装置レコメンド情報を生成して配信ユーザ端末200に送信してもよい。ここで、「レコメンド」の態様としては、例えば配信ユーザ端末200のディスプレイに情報を表示するものであってもよい。
【0080】
第1装置レコメンド部16は、予め設定された指標に基づいて、第1装置レコメンド情報を生成してもよい。指標としては、例えば、音声の再生数、音声に対するコメント数、音声の視聴維持率、プラットフォーム全体の情報、他の音声からの情報等が適宜採用され得る。
【0081】
視聴ユーザレコメンド部17は、視聴ユーザレコメンド情報を視聴ユーザ端末300から受信し、受信した視聴ユーザレコメンド情報を配信ユーザ端末200に送信する。「視聴ユーザレコメンド情報」とは、指定情報により付加情報として指定されるべき、制限区間Rの長さ、無料区間Fから制限区間Rに切り替わるタイミング、制限区間Rから無料区間Fに切り替わるタイミング、及び、課金処理において視聴ユーザ端末300に対して課金する金額の少なくともいずれかをレコメンドする情報である。視聴ユーザレコメンド部17は、視聴ユーザ端末300から受信した音声に対する視聴ユーザレコメンド情報を、当該音声の配信元である配信ユーザ端末200に送信する。ここで、「レコメンド」の態様としては、例えば配信ユーザ端末200のディスプレイに情報を表示するものであってもよい。
【0082】
反響受付部18は、音声を配信された視聴ユーザ端末300から当該音声に対する反響情報を受け取る。「反響情報」とは、音声に対する視聴ユーザからのリアクションを示す情報である。具体的には、反響情報とは、音声を視聴した視聴ユーザが視聴ユーザ端末300から音声配信装置100に送信するコメント、画像、又はスタンプであってもよい。反響受付部18は、音声の無料区間Fと制限区間Rとでは、受付可能な反響情報が互いに異なっていてもよい。一例として、反響受付部18は、音声の無料区間Fではコメント、画像、及びスタンプを反響情報として受付可能であり、音声の制限区間Rでは画像及びスタンプを反響情報として受付可能であってもよい。あるいは、反響受付部18においては、音声の無料区間Fにおいて反響情報として受付可能なコメントの使用語句(許容ワード)が、音声の制限区間Rにおいて反響情報として受付可能なコメントの使用語句(許容ワード)よりも多種に設定されていてもよい。なお、反響受付部18が受付可能な反響情報は、無料区間Fと比較して、必要な課金処理が課金処理部14により受け付けられた場合における制限区間Rでは広範囲に設定されていてもよい(すなわち、受付可能な反響情報の種類が多くてもよい。)。例えば、反響情報として受付可能なコメントのワードが増やされてもよく、ディスプレイに表示されるコメントが増やされてもよい。
【0083】
反響受付部18が音声に対する反響情報を受け取ると、情報付加部13は、反響受付部18により受け付けられた反響情報を付加情報として音声に紐づける。これにより、例えば、音声が視聴ユーザ端末300により再度再生された場合(又は、音声が他の端末により新たに再生された場合)、音声とともに反響情報が再生されてもよい。なお、「反響情報が再生される」とは、反響情報がコメント、画像、又はスタンプである場合には、これらの反響情報が音声とともにディスプレイに表示されることであってもよい。
【0084】
反響受付部18により受け付けられた反響情報が音声に対するコメントである場合、情報付加部13は、当該コメントを視聴ユーザ端末300に表示させる情報、及び、当該コメントを視聴ユーザ端末300に音声出力させる情報を、付加情報として音声に紐づけてもよい。この場合、例えば、音声が視聴ユーザ端末300により再度再生された場合(又は、音声が他の端末により新たに再生された場合)、音声とともにコメントがディスプレイに表示され、さらにコメントが読み上げられる。なお、コメントの音声出力は自動で行われてもよく、視聴ユーザ等による視聴ユーザ端末300の操作(例えば、タッチパネル上に表示された音声出力のためのボタンをタッチする操作)によって行われてもよい。
【0085】
反応度管理部19は、音声を配信された視聴ユーザ端末300から反応度を取得する。「反応度」とは、視聴ユーザ端末300から音声に関する反応を得た程度である。反応度は、例えば、音声の再生数、音声に対するコメント数、音声に対するギフト数、又は、音声に対するギフトの金額等から算出して取得されてもよい。また、視聴ユーザ端末300(すなわち、当該視聴ユーザ端末300を用いて音声を視聴している視聴ユーザの属性)に応じて、反応度を算出するための重みづけが変更されてもよい。
【0086】
反応度管理部19は、取得した反応度を配信ユーザ端末200のディスプレイに表示させる情報である反応度情報を配信ユーザ端末200に送信する。なお、反応度情報に基づいて配信ユーザ端末200のディスプレイに表示される反応度の表示態様は限定されず、例えば、数値による表示であってもよく、グラフによる表示であってもよい。
【0087】
反応度管理部19は、音声の無料区間Fと制限区間Rとに分けて、反応度を取得してもよい。すなわち、反応度管理部19は、音声の無料区間Fに対する反応度である第1反応度、及び、音声の制限区間Rに対する反応度である第2反応度を取得してもよい。この場合、反応度情報は、第1反応度及び第2反応度を配信ユーザ端末200に別個に表示させる情報であってもよい。
【0088】
音声生成部20は、配信ユーザ端末200から受信した受信情報に基づいて音声を生成する。音声生成部20は、受信情報の内容に応じて、受信音声及び付加音声を生成する。例えば、音声生成部20は、受信情報に基づいて、自動的に付加音声としての背景音を生成するとともに生成した背景音を含む音声を生成してもよい。この場合、背景音は受信音声と合成された1つのファイル(単一のデータ)として配信されてもよい。また、音声生成部20は、受信情報としての受信文章を取得するとともに取得した受信文章の内容に対応する音声を生成してもよい。この場合、音声生成部20は、例えば情報受信部10によりブログ等の他サイトから取得した文章(受信文章)に基づいて音声を生成してもよい。このときの音声は、取得した文章をそのまま読み上げた音声であってもよい。また、音声生成部20は、受信情報に基づいて、当該受信情報に含まれるノイズが低減された音声を生成してもよい。この場合、音声生成部20は、受信情報に対して所定のフィルタを適用することによって、当該受信情報に基づいて生成される音声に含まれるノイズを低減してもよい。
【0089】
制限語句設定部21は、制限語句を設定する。「制限語句」とは、視聴ユーザ端末300において再生されることが制限される語句(例えば、単語、フレーズ等)である。「制限語句を設定する」とは、予め制限語句の指定を受け付けることを意味している。制限語句は、例えば、音声配信装置100の管理者等によって予め選択されていてもよく、配信ユーザにより配信ユーザ端末200を介して設定されてもよく、視聴ユーザにより視聴ユーザ端末300を介して設定されてもよい。制限語句設定部21により制限語句が設定された場合、情報付加部13により音声に紐づけられる付加情報は、制限語句を含む音声の再生内容が制限される情報を含むこととなる。具体的には、音声に制限語句が含まれる場合、視聴ユーザ端末300において当該音声が再生される際に、制限語句に対応する音声部分が、モザイク音(例えば、「ピー」といった音)に置き換えられたり無音状態とされたりしてもよい。
【0090】
対応文章生成部22は、配信ユーザ端末200から受信した受信情報に基づいて生成された音声の内容に対応する対応文章を生成する。すなわち、対応文章生成部22は、生成された音声に対応する文字情報を生成する。対応文章生成部22により対応文章が生成された場合、情報付加部13により音声に紐づけられる付加情報は、生成された対応文章の内容を含むこととなる。具体的には、視聴ユーザ端末300により音声が再生される際に、視聴ユーザ端末300は対応文章を取得可能であってもよい。より具体的には、視聴ユーザ端末300により音声が再生される際に、視聴ユーザ端末300のディスプレイに対応文章が表示されてもよい。あるいは、視聴ユーザ端末300は、例えば任意のタイミングでダウンロードすることにより、対応文章を取得可能であってもよい。対応文章生成部22により生成された対応文章は配信ユーザ端末200により取得可能であってもよく、この場合、配信ユーザ端末200において対応文章を修正することによって配信される音声の内容を修正可能であってもよい。
【0091】
第2装置レコメンド部23は、視聴ユーザ端末300に配信すべき音声の内容をレコメンドする第2装置レコメンド情報を配信ユーザ端末200に送信する。例えば、第2装置レコメンド情報は、過去の視聴データに基づいて、視聴ユーザ端末300に配信すべき音声の内容をレコメンドする情報であってもよい。ここで、「配信すべき音声の内容」とは、例えば視聴ユーザのニーズに合致した音声の内容であってもよく、現時点において配信することで視聴回数が特に多くなると予想される音声の内容であってもよい。なお、視聴データは、配信ユーザ本人が配信した音声の視聴回数、コメント数、又は反応数(例えば、配信した音声に対して他のユーザからポジティブな反応を得た回数)等を含んでいてもよい。あるいは、視聴データは、他のユーザが配信した音声の視聴回数、コメント数、又は反応数等を含んでいてもよい。
【0092】
[配信ユーザ端末]
配信ユーザ端末200は、ここでは上述したようにスマートフォンとして構成されており、音声配信装置100と通信可能である。配信ユーザ端末200は、物理的な構成として制御演算装置、記憶装置、入出力装置を備えている。制御演算装置は、例えばCPU(Central Processing Unit)等のコントローラ3により構成されており、演算処理を実行するとともに記憶装置及び入出力装置の制御を行う。記憶装置は、例えば主記憶装置及び補助記憶装置を有している。主記憶装置は、例えばRAM(Random Access Memory)により構成されている。また、補助記憶装置は、例えばROM(Read Only Memory)により構成されている。入出力装置は、例えば外部からデータを入力されて記憶装置に送信する入力装置4、及び、例えば制御演算部により演算されて記憶装置に記憶された演算結果を外部に出力するディスプレイ及びスピーカ等の出力装置5を有している。配信ユーザ端末200は、例えば、ROMに記憶されているプログラムをRAMに読み込み、RAMに読み込まれたプログラムをCPUにより実行することにより、所定の処理を実行する。
【0093】
配信ユーザ端末200のコントローラ3は、機能的には、情報送受信部30を備えている。情報送受信部30は、音声配信装置100等の外部機器に対して情報を送信及び受信する。例えば、情報送受信部30は、音声配信装置100に音声を生成するための情報(受信情報)等の各種情報を送信する。
【0094】
[視聴ユーザ端末]
視聴ユーザ端末300は、ここでは上述したようにスマートフォンとして構成されており、音声配信装置100と通信可能である。視聴ユーザ端末300は、物理的な構成として制御演算装置、記憶装置、入出力装置を備えている。制御演算装置は、例えばCPU(Central Processing Unit)等のコントローラ6により構成されており、演算処理を実行するとともに記憶装置及び入出力装置の制御を行う。記憶装置は、例えば主記憶装置及び補助記憶装置を有している。主記憶装置は、例えばRAM(Random Access Memory)により構成されている。また、補助記憶装置は、例えばROM(Read Only Memory)により構成されている。入出力装置は、例えば外部からデータを入力されて記憶装置に送信する入力装置7、及び、例えば制御演算部により演算されて記憶装置に記憶された演算結果を外部に出力するディスプレイ及びスピーカ等の出力装置8を有している。視聴ユーザ端末300は、例えば、ROMに記憶されているプログラムをRAMに読み込み、RAMに読み込まれたプログラムをCPUにより実行することにより、所定の処理を実行する。
【0095】
視聴ユーザ端末300のコントローラ6は、機能的には、情報送受信部60、及び音声再生部61を備えている。情報送受信部60は、音声配信装置100等の外部機器に対して情報を送信及び受信する。例えば、情報送受信部30は、音声配信装置100から音声及び付加情報等を受信するとともに、音声配信装置100に視聴ユーザレコメンド情報等の各種情報を送信する。音声再生部61は、音声配信装置100から受信した音声を、付加情報に係る処理を実行した状態で出力装置8としてのスピーカから出力させる。また、音声再生部61は、音声配信装置100から受信した音声に関する画像Gを、付加情報に係る処理を実行した状態で出力装置8としてのディスプレイに表示させる。
【0096】
[音声配信装置による処理]
音声配信装置100において実行される音声の処理について説明する。
図4は、音声配信装置100による音声の処理を示すシーケンス図である。
図4のステップS10において、配信ユーザ端末200は、情報送受信部30により、受信情報を音声配信装置100に送信する。音声配信装置100は、配信ユーザ端末200により送信された受信情報を情報受信部10により受信する。その後、処理はステップS12に移行する。
【0097】
ステップS12において、音声配信装置100は、音声配信装置100により受信した受信情報に基づいて音声生成部20により音声を生成し、生成した音声において無料区間F及び制限区間Rを区間設定部12により設定する(区間設定処理)。続くステップS14において、音声配信装置100は、情報付加部13により、音声生成部20により生成された音声に付加情報を紐づける(情報付加処理)。その後、処理は、ステップS16に移行する。
【0098】
ステップS16において、音声配信装置100は、音声配信部11により、音声及び当該音声に紐づけられた付加情報を視聴ユーザ端末300に配信(送信)する。視聴ユーザ端末300は、音声配信装置100により配信された音声及び付加情報を情報送受信部60により受信し、付加情報に係る処理を実行して音声を再生する。以上により、音声配信装置100において実行される音声の処理が完了する。なお、上記各ステップにおいて、上述した音声配信装置100の各機能が追加的に実行され得る。
【0099】
[音声配信プログラム]
コンピュータを音声配信装置100として機能させるための音声配信プログラムについて説明する。音声配信プログラムは、メインモジュール及び情報付加モジュールを備えている。メインモジュールは、コンピュータを統括的に制御する部分である。情報付加モジュールを実行させることにより実現される機能は、上述した音声配信装置100の情報付加部13の機能と同様である。これにより、音声配信プログラムは、配信ユーザ端末200から受信した受信情報に基づいて視聴ユーザ端末300に音声を配信する音声配信装置100のコンピュータを、視聴ユーザ端末300における音声の再生態様を指定する付加情報を当該音声に紐づける情報付加部13として機能させることができる。
【0100】
なお、音声配信プログラムは、情報受信モジュール、音声配信モジュール、区間設定モジュール、課金処理モジュール、指定情報受信モジュール、第1装置レコメンドモジュール、視聴ユーザレコメンドモジュール、反響受付モジュール、反応度管理モジュール、音声生成モジュール、制限語句設定モジュール、対応文章生成モジュール、及び第2装置レコメンドモジュールを更に備えていてもよい。この場合、音声配信プログラムが情報受信モジュール、音声配信モジュール、区間設定モジュール、課金処理モジュール、指定情報受信モジュール、第1装置レコメンドモジュール、視聴ユーザレコメンドモジュール、反響受付モジュール、反応度管理モジュール、音声生成モジュール、制限語句設定モジュール、対応文章生成モジュール、及び第2装置レコメンドモジュールのそれぞれを実行させることにより実現される機能は、上述した音声配信装置100の情報受信部10、音声配信部11、区間設定部12、課金処理部14、指定情報受信部15、第1装置レコメンド部16、視聴ユーザレコメンド部17、反響受付部18、反応度管理部19、音声生成部20、制限語句設定部21、対応文章生成部22、及び第2装置レコメンド部23とそれぞれ同様である。
【0101】
[作用及び効果]
以上説明したように、音声配信装置100は、配信ユーザ端末200から受信した受信情報に基づいて視聴ユーザ端末300に音声を配信する音声配信装置100であって、視聴ユーザ端末300における音声の再生態様を指定する付加情報を当該音声に紐づける情報付加部13を備えている。
【0102】
また、音声配信プログラムは、配信ユーザ端末200から受信した受信情報に基づいて視聴ユーザ端末300に音声を配信する音声配信装置100のコンピュータを、視聴ユーザ端末300における音声の再生態様を指定する付加情報を当該音声に紐づける情報付加部13として機能させる。
【0103】
この音声配信装置100及び音声配信プログラムの少なくともいずれかによれば、音声の再生態様を当該音声に紐づけられる付加情報によって指定することが可能となる。よって、音声の再生態様の指定に関する自由度を増大させることができる。
【0104】
音声配信装置100は、音声において、視聴ユーザ端末300により当該音声が無料で再生される際に再生内容が制限されない無料区間F、及び、再生内容の少なくとも一部が制限される制限区間Rを設定する区間設定部12を備え、付加情報は、区間設定部12により設定された制限区間Rにおける音声の再生内容の制限事項に関する情報を含んでいる。これによれば、視聴ユーザ端末300に配信される音声において無料で当該音声の全ての内容を視聴可能な無料区間Fと、無料では当該音声の内容の少なくとも一部が制限される制限区間Rと、を設定することが可能となる。よって、この音声配信装置100によれば、音声の視聴に関する制限の設定の自由度を増大させることができる。
【0105】
音声配信装置100では、付加情報は、視聴ユーザ端末300における音声の再生位置Pが無料区間Fにおいて予め設定された第1予定位置になった場合に、音声の再生位置Pが次の制限区間Rに到達するまでの残り時間を視聴ユーザ端末300に表示させる情報を含んでいる。これによれば、間もなく無料区間Fから制限区間Rに移行して音声の再生内容が制限されることを視聴ユーザに認識させることができる。
【0106】
音声配信装置100は、視聴ユーザ端末300に関連付けられた課金処理を受け付ける課金処理部14を備え、情報付加部13は、課金処理部14により課金処理が受け付けられた場合に、制限区間Rにおける音声の再生内容の制限事項を緩和した付加情報を音声に紐づける。これによれば、料金を支払うことで音声の再生内容の制限を緩和することを具体的に実現することができる。
【0107】
音声配信装置100は、情報付加部13により音声に紐づけられるべき付加情報を指定する指定情報を配信ユーザ端末200から受信する指定情報受信部15を備え、指定情報は、付加情報として、制限区間Rの長さ、無料区間Fから制限区間Rに切り替わるタイミング、制限区間Rから無料区間Fに切り替わるタイミング、及び、課金処理において視聴ユーザ端末300に対して課金する金額の少なくともいずれかを指定する情報を含んでいる。これによれば、配信ユーザの意に沿った内容で、音声の再生内容を制限することができる。
【0108】
音声配信装置100は、指定情報により付加情報として指定されるべき、制限区間Rの長さ、無料区間Fから制限区間Rに切り替わるタイミング、制限区間Rから無料区間Fに切り替わるタイミング、及び、課金処理において視聴ユーザ端末300に対して課金する金額の少なくともいずれかをレコメンドする第1装置レコメンド情報を配信ユーザ端末200に送信する第1装置レコメンド部16を備えている。これによれば、この装置が、音声の再生内容の具体的な制限を配信ユーザに提案することができる。
【0109】
音声配信装置100は、指定情報により付加情報として指定されるべき、制限区間Rの長さ、無料区間Fから制限区間Rに切り替わるタイミング、制限区間Rから無料区間Fに切り替わるタイミング、及び、課金処理において視聴ユーザ端末300に対して課金する金額の少なくともいずれかをレコメンドする視聴ユーザレコメンド情報を視聴ユーザ端末300から受信し、受信した視聴ユーザレコメンド情報を配信ユーザ端末200に送信する視聴ユーザレコメンド部17を備えている。これによれば、視聴ユーザが、音声の再生内容の具体的な制限を配信ユーザに提案することができる。
【0110】
音声配信装置100では、課金処理部14は、視聴ユーザ端末300に対して付与される利用ポイントを管理し、利用ポイントに応じて、金銭に代えて利用ポイントを用いた課金処理を自動的に受け付ける。これによれば、課金処理に利用可能なポイントを付与することで、視聴ユーザによる音声配信装置100の利用を促進することができる。
【0111】
音声配信装置100では、付加情報は、課金を促す課金受付表示Cを視聴ユーザ端末300に表示させる情報を含んでいる。これによれば、視聴ユーザに課金を促すことができる。
【0112】
音声配信装置100では、付加情報は、視聴ユーザ端末300における音声の再生位置Pが予め設定された第2予定位置になった場合に、課金受付表示Cを視聴ユーザ端末300に表示させる情報を含んでいる。これによれば、好適なタイミングで、視聴ユーザに課金を促すことができる。
【0113】
音声配信装置100では、第2予定位置は、無料区間Fにおいて制限区間Rに切り替わる前の予め設定されたタイミングである。これによれば、好適なタイミングで、視聴ユーザに課金を促すことができる。
【0114】
音声配信装置100では、付加情報は、課金受付表示Cを視聴ユーザ端末300に表示させる際に、課金処理部14により課金処理が受け付けられた場合に音声の再生内容の制限事項が緩和されることとなる制限区間Rの内容に関する情報を、課金受付表示Cとともに視聴ユーザ端末300に表示させる情報を含んでいる。これによれば、課金することのメリットを視聴ユーザに伝達することができる。
【0115】
音声配信装置100では、音声は、課金を促す課金音声を含んでいる。これによれば、音声によって視聴ユーザに課金を促すことができる。
【0116】
音声配信装置100では、区間設定部12は、音声において、無料区間Fである第1無料区間F1、当該第1無料区間F1の後に続く制限区間R、及び、当該制限区間Rの後に続く無料区間Fである第2無料区間F2を設定する。これによれば、上述した音声配信装置100の作用及び効果を好適に奏することができる。
【0117】
音声配信装置100では、付加情報は、必要な課金処理が課金処理部14により受け付けられない場合に、音声において、第1無料区間F1の後に続いて第2無料区間F2を再生させる情報を含んでいる。これによれば、上述した音声配信装置100の作用及び効果を好適に奏することができる。
【0118】
音声配信装置100では、付加情報は、音声の全区間における無料区間F、制限区間R、及び再生位置Pを視聴ユーザ端末300に表示させる情報を含んでいる。これによれば、無料区間F及び制限区間Rと現在の再生位置Pとの時間的な関係を視聴ユーザに認識させることができる。
【0119】
音声配信装置100では、付加情報は、音声の全区間における無料区間F及び制限区間Rを、無料区間Fと制限区間Rとの長さの比に応じた第1態様で、視聴ユーザ端末300に表示させる情報を含んでいる。これによれば、無料区間F及び制限区間Rと現在の再生位置Pとの時間的な関係を、直感的な態様で、視聴ユーザに認識させることができる。
【0120】
音声配信装置100では、付加情報は、音声の全区間における無料区間F及び制限区間Rを、無料区間Fと制限区間Rとの長さの比に応じない第2態様で、視聴ユーザ端末300に表示させる情報を含んでいる。これによれば、無料区間F及び制限区間Rと現在の再生位置Pとの時間的な関係を、視認しやすい態様で、視聴ユーザに認識させることができる。
【0121】
音声配信装置100では、情報付加部13は、視聴ユーザ端末300ごとに異なる付加情報を音声に紐づける。これによれば、視聴ユーザ端末300あるいは、視聴ユーザに応じた態様で音声を視聴ユーザ端末300に再生させることができる。
【0122】
音声配信装置100は、音声を配信された視聴ユーザ端末300から当該音声に対する反響情報を受け付ける反響受付部18を備え、情報付加部13は、反響受付部18により受け付けられた反響情報を付加情報として音声に紐づけ、反響受付部18は、音声の無料区間Fと制限区間Rとでは受付可能な反響情報の種類が互いに異なっている。これによれば、上述した音声配信装置100の作用及び効果を好適に奏することができる。
【0123】
音声配信装置100では、情報付加部13は、反響受付部18により受け付けられた反響情報が音声に対するコメントである場合に、当該コメントを視聴ユーザ端末300に表示させる情報、及び、当該コメントを視聴ユーザ端末300に音声出力させる情報を、付加情報として音声に紐づける。これによれば、視聴ユーザのコメントを容易に知得させることができる。
【0124】
音声配信装置100は、音声を配信された視聴ユーザ端末300から当該音声に関する反応を得た程度である反応度を取得する反応度管理部19を備え、反応度管理部19は、反応度を配信ユーザ端末200に表示させる情報である反応度情報を配信ユーザ端末200に送信する。これによれば、配信ユーザ端末200から受信した音声に対する視聴ユーザの反応の程度を配信ユーザに伝達することができる。
【0125】
音声配信装置100では、反応度管理部19は、音声の無料区間Fに対する反応度である第1反応度、及び、音声の制限区間Rに対する反応度である第2反応度を取得し、反応度情報は、第1反応度及び第2反応度を配信ユーザ端末200に表示させる情報である。これによれば、無料区間Fと制限区間Rとに分けて、配信ユーザ端末200から受信した音声に対する視聴ユーザの反応の程度を配信ユーザに伝達することができる。
【0126】
音声配信装置100では、音声は、受信情報に基づいて生成される受信音声、及び、受信音声に付加される付加音声を含み、付加情報は、受信音声又は付加音声の少なくともいずれかの再生内容が制限される情報を含んでいる。これによれば、単に受信音声をそのまま配信するのではなく、受信音声に付加音声が付加された音声を配信することが可能となり、しかも、受信音声又は付加音声の再生を選択的に制限することが可能となる。したがって、視聴ユーザに配信する音声の内容を詳細に調整することができる。
【0127】
音声配信装置100は、受信情報に基づいて音声を生成する音声生成部20を備えている。これによれば、上述した音声配信装置100の作用及び効果を好適に奏することができる。
【0128】
音声配信装置100では、音声生成部20は、受信情報に基づいて、自動的に背景音を生成するとともに生成した背景音を含む音声を生成する。これによれば、背景音を含む音声を容易に配信することができる。
【0129】
音声配信装置100では、音声生成部20は、受信情報に基づいて、当該受信情報に含まれるノイズが低減された音声を生成する。これによれば、ノイズが低減された音声を容易に配信することができる。
【0130】
音声配信装置100では、音声生成部20は、受信情報としての受信文章を取得するとともに取得した受信文章の内容に対応する音声を生成する。これによれば、文章に基づいて音声を配信することができる。
【0131】
音声配信装置100は、制限語句を設定する制限語句設定部21を備え、付加情報は、制限語句を含む音声の再生内容が制限される情報を含んでいる。これによれば、特定の語句の配信を制限することができる。
【0132】
音声配信装置100は、音声の内容に対応する対応文章を生成する対応文章生成部22を備え、付加情報は、対応文章生成部22によって生成された対応文章の内容を含んでいる。これによれば、配信される音声を文章化することができる。
【0133】
音声配信装置100は、視聴ユーザ端末300に配信すべき音声の内容をレコメンドする第2装置レコメンド情報を配信ユーザ端末200に送信する第2装置レコメンド部23を備えている。これによれば、配信することが好ましい音声を配信ユーザに提案することができる。
【0134】
音声配信装置100では、第2装置レコメンド情報は、過去の視聴データに基づいて、視聴ユーザ端末300に配信すべき音声の内容をレコメンドする情報である。これによれば、配信することが好ましいと過去の視聴データに基づいて判定される音声を、配信ユーザに提案することができる。
【0135】
[変形例]
上述した実施形態は、当業者の知識に基づいて変更又は改良が施された様々な形態により実施可能である。
【0136】
例えば、上述した実施形態においては、音声配信装置100は単一のコンピュータ(サーバ)により構成されている。しかし、音声配信装置100は、複数のコンピュータ(サーバ)に機能が分散されて構成されていてもよい。
【符号の説明】
【0137】
12 区間設定部
13 情報付加部
14 課金処理部
15 指定情報受信部
16 第1装置レコメンド部
17 視聴ユーザレコメンド部
18 反響受付部
19 反応度管理部
20 音声生成部
21 制限語句設定部
22 対応文章生成部
23 第2装置レコメンド部
100 音声配信装置
200 配信ユーザ端末
300 視聴ユーザ端末
C 課金受付表示
F 無料区間
F1 第1無料区間
F2 第2無料区間
G 画像
P 再生位置
R 制限区間
【手続補正書】
【提出日】2021-04-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
配信ユーザ端末から受信した受信情報に基づいて複数の視聴ユーザ端末に音声を配信する音声配信装置であって、
前記音声において、前記複数の視聴ユーザ端末により当該音声が無料で再生される際に再生内容が制限されない無料区間、及び、再生内容の少なくとも一部が制限される制限区間を設定する区間設定部と、
前記複数の視聴ユーザ端末のそれぞれに応じた前記音声の再生態様を指定する付加情報を前記音声に紐付ける情報付加部と、
前記複数の視聴ユーザ端末のそれぞれに関連付けられた課金処理を受け付ける課金処理部と、
前記情報付加部により前記音声に紐づけられるべき前記付加情報を指定する指定情報を、前記音声を配信した前記配信ユーザ端末から受信する指定情報受信部と、を備え、
前記付加情報は、前記区間設定部により設定された前記制限区間における前記音声の再生内容の制限事項に関する情報を含み、
前記情報付加部は、前記課金処理部により前記課金処理が受け付けられた場合に、前記複数の視聴ユーザ端末のうち前記課金処理を行った視聴ユーザ端末についての前記付加情報として前記制限区間における前記音声の再生内容の制限事項を緩和した前記付加情報を前記音声に紐づける、
音声配信装置。
【請求項2】
前記指定情報が、前記音声における前記制限区間および前記無料区間の範囲である、
請求項1に記載の音声配信装置。
【請求項3】
前記音声が、音声ライブ配信または生放送される音声である、
請求項1または2に記載の音声配信装置。
【請求項4】
配信ユーザ端末から受信した受信情報に基づいて複数の視聴ユーザ端末に音声を配信する音声配信装置のコンピュータを、
前記音声において、前記複数の視聴ユーザ端末により当該音声が無料で再生される際に再生内容が制限されない無料区間、及び、再生内容の少なくとも一部が制限される制限区間を設定する区間設定部と、
前記複数の視聴ユーザ端末のそれぞれに応じた前記音声の再生態様を指定する付加情報を前記音声に紐付ける情報付加部と、
前記複数の視聴ユーザ端末のそれぞれに関連付けられた課金処理を受け付ける課金処理部と、
前記情報付加部により前記音声に紐づけられるべき前記付加情報を指定する指定情報を、前記音声を配信した前記配信ユーザ端末から受信する指定情報受信部と、を備え、
前記付加情報は、前記区間設定部により設定された前記制限区間における前記音声の再生内容の制限事項に関する情報を含み、
前記情報付加部は、前記課金処理部により前記課金処理が受け付けられた場合に、前記複数の視聴ユーザ端末のうち前記課金処理を行った視聴ユーザ端末についての前記付加情報として前記制限区間における前記音声の再生内容の制限事項を緩和した前記付加情報を前記音声に紐づけることを特徴とする情報処理装置として機能させる、音声配信プログラム。
【請求項5】
前記指定情報が、前記音声における前記制限区間および前記無料区間の範囲である、
請求項4に記載の音声配信プログラム。
【請求項6】
前記音声が、音声ライブ配信または生放送される音声である、
請求項4または5に記載の音声配信プログラム。