(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022074925
(43)【公開日】2022-05-18
(54)【発明の名称】冷暖装置装着可能なアウターウェアの上衣
(51)【国際特許分類】
A41D 13/005 20060101AFI20220511BHJP
【FI】
A41D13/005
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020185363
(22)【出願日】2020-11-05
(71)【出願人】
【識別番号】500390733
【氏名又は名称】住商モンブラン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100076314
【弁理士】
【氏名又は名称】蔦田 正人
(74)【代理人】
【識別番号】100112612
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 哲士
(74)【代理人】
【識別番号】100112623
【弁理士】
【氏名又は名称】富田 克幸
(74)【代理人】
【識別番号】100163393
【弁理士】
【氏名又は名称】有近 康臣
(72)【発明者】
【氏名】前田 雄亮
【テーマコード(参考)】
3B011
【Fターム(参考)】
3B011AA01
3B011AB01
3B011AC01
(57)【要約】
【課題】本発明は、簡単な工夫により、冷暖装置を装着可能にしたアウターウェアの上衣を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明に係る冷暖装置装着可能なアウターウェアの上衣A1は、アウターウェアの上衣において、その後身頃の内面側の中央上部襟元に冷暖装置Bを装着することが可能な装着手段として、上衣側の面ファスナー10と,冷暖装置を収納する収納部30側の面ファスナー20とを備えてなることを特徴とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アウターウェアの上衣において、その後身頃の内面側の中央上部襟元に冷暖装置を装着することが可能な装着手段を備えてなる
ことを特徴とする冷暖装置装着可能なアウターウェアの上衣。
【請求項2】
前記中央上部襟元に通気用開口部を設けてなる
ことを特徴とする請求項1に記載の冷暖装置装着可能なアウターウェアの上衣。
【請求項3】
前記装着手段は、前記中央上部襟元に取り付けた面ファスナー又はスナップ付きテープであって、当該面ファスナー又はスナップ付きテープにより冷暖装置を着脱可能とした
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の冷暖装置装着可能なアウターウェアの上衣。
【請求項4】
前記装着手段は、前記中央上部襟元に取り付けた収納部であって、当該収納部に冷暖装置を収納可能とした
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の冷暖装置装着可能なアウターウェアの上衣。
【請求項5】
前記収納部は、面ファスナー又はスナップ付きテープにより前記中央上部襟元に着脱可能に取り付けられている
ことを特徴とする請求項4に記載の冷暖装置装着可能なアウターウェアの上衣。
【請求項6】
前記収納部は、前記中央上部襟元に縫着されている
ことを特徴とする請求項4に記載の冷暖装置装着可能なアウターウェアの上衣。
【請求項7】
前記収納部は、その上端部又はアウターウェアに取着される側の上部に冷暖装置の出し入れ口を設けてなる
ことを特徴とする請求項4~6のいずれか1項に記載の冷暖装置装着可能なアウターウェアの上衣。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、冷暖装置を装着することが可能な作業着やジャンパーなどのアウターウェアの上衣(以下、単に「上衣」という場合がある。)に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、高温下又は低温下の環境で作業を行う場合の作業着として、体温調節パッド、保冷材又は保温材を装着し得るようにした作業服や、ファンを取り付けた作業服が開発されている。
【0003】
しかしながら、上記のような作業服は、作業服そのものを大幅に改変する必要があり、また、見栄えもよくなかった。
【0004】
一方、接触冷感及び接触温感を達成し得るペルチェ素子を内蔵した冷暖装置が開発され、当該冷暖装置を収納し得るポケットを備えたインナーウェアが開発されている。
【0005】
このような冷暖装置はインナーウェアに装着すれば、当該装置が肌に直接接触することになるので効果的であり、また、冷暖装置を装着したインナーウェアを着用し、その上からアウターウェアの上衣を着用すれば、冷暖装置を装着していることが外見上目立たない利点がある。
【0006】
しかしながら、インナーウェアに前記冷暖装置を装着すると、その上からアウターウェアの上衣等を着用した場合、当該冷暖装置の装着及び取り出しが可能であってもやりにくさは否めず、即座に行うためには衣服を脱ぎ着して行う方が確実で簡単である。また、肌に接触する側は接触冷感及び接触温感が効果的であっても、肌に接触しない裏面側には空気循環用のファンを備えているのが一般的であり、冷暖装置を装着したインナーウェアの上にアウターウェアの上衣等を着用すると空気循環の効果が低下する欠点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで、本発明者は、上記の欠点を解消するために、簡単な工夫により、前記の冷暖装置を装着可能にしたアウターウェアの上衣を開発した。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る冷暖装置装着可能なアウターウェアの上衣は、アウターウェアの上衣において、その後身頃の内面側の中央上部襟元に冷暖装置を装着することが可能な装着手段を備えてなることを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る冷暖装置装着可能なアウターウェアの上衣は、上記の構成に加えて、前記中央上部襟元に通気用開口部を設けてなる構成としてもよい。
【0010】
さらに、本発明に係る冷暖装置装着可能なアウターウェアの上衣は、前記装着手段が、前記中央上部襟元に取り付けた面ファスナー又はスナップ付きテープであって、当該面ファスナー又はスナップ付きテープにより冷暖装置を着脱可能とした構成としてもよい。
【0011】
さらにまた、本発明に係る冷暖装置装着可能なアウターウェアの上衣は、前記装着手段が、前記中央上部襟元に取り付けた収納部であって、当該収納部に冷暖装置を収納可能とした構成としてもよい。
【0012】
また、本発明に係る冷暖装置装着可能なアウターウェアの上衣は、前記収納部が、面ファスナー又はスナップ付きテープにより前記中央上部襟元に着脱可能に取り付けられている構成としてもよい。
【0013】
さらに、本発明に係る冷暖装置装着可能なアウターウェアの上衣は、前記収納部が、前記中央上部襟元に縫着されている構成としてもよい。
【0014】
さらにまた、本発明に係る冷暖装置装着可能なアウターウェアの上衣は、前記収納部が、その上端部又はアウターウェアに取着される側の上部に冷暖装置の出し入れ口を設けてなる構成としてもよい。
【発明の効果】
【0015】
上記した本発明に係る冷暖装置装着可能なアウターウェアの上衣は、アウターウェアの上衣の後身頃において、その内面側の中央上部襟元に冷暖装置を装着できるように構成したので、冷暖装置の装着及び取り出しが、アウターウェアの上衣を脱ぎ着することなく、容易に行える利点がある。
【0016】
また、冷暖装置をアウターウェアの上衣の中央上部襟元に装着できるように構成したので、空気循環用のファンから発生する送風が中央上部襟元から外部に出やすくなり、空気循環の効果が発揮できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明の実施例1に係るアウターウェアの上衣において、冷暖装置を装着しようとする状態を示す概略斜視図である。
【
図2】本発明の実施例1に係るアウターウェアの上衣の概略全体図であって、(a)は正面図、(b)は背面図である。
【
図3】本発明の実施例1に係るアウターウェアの上衣襟元における冷暖装置の収納部を取り付けるアウターウェア上衣の外側から見た説明図である。
【
図4】従来例を示すインナーウェアであって、(a)は正面図、(b)は背面図である。
【
図5】
図2(b)と
図4(b)とを重ねて、冷暖装置を装着する位置を比較する説明図であり、アウターウェアの上衣は実線で示し、インナーウェアは破線で示したものである。
【
図6】本発明の実施例1に係るアウターウェアの上衣襟元における冷暖装置の収納部を、アウターウェアの上衣襟元に取り付ける側から見た斜視図である。
【
図7】本発明の実施例1に係るアウターウェアの上衣襟元における冷暖装置の収納部をアウターウェアの上衣襟元に取り付けた状態において、空気の流れを説明する側面から見た概略部分断面図である。
【
図8】本発明の実施例1に係るアウターウェアの上衣襟元における冷暖装置の収納部をアウターウェアの上衣襟元に取り付けて着用した状態において、空気の流れを説明する側面から見た概略部分断面図である。
【
図9】本発明の実施例1に係るアウターウェアの上衣襟元における冷暖装置の収納部をアウターウェア上衣の襟元に取り付けて内側から見た概略説明図である。
【
図10】本発明の実施例1に係るアウターウェアの上衣襟元における冷暖装置の収納部をアウターウェア上衣の襟元に取り付けて内側から撮影した写真である。
【
図11】本発明の実施例1に係るアウターウェアの上衣襟元における冷暖装置の収納部に冷暖装置を収納した状態をアウターウェア上衣の内側から撮影した写真である。
【
図12】本発明の実施例1に係るアウターウェアの上衣襟元における冷暖装置の収納部に冷暖装置を収納して着用した使用状態を上斜め側から撮影した写真である。
【
図13】本発明の実施例1の変更例1に係るアウターウェアの上衣襟元における冷暖装置の収納部を、アウターウェアの上衣襟元に取り付ける側から見た斜視図である。
【
図14】本発明の実施例1の変更例1に係るアウターウェアの上衣襟元における冷暖装置の収納部をアウターウェアの上衣襟元に取り付けた状態において、空気の流れを説明する側面から見た概略部分断面図である。
【
図15】本発明の実施例1の変更例2に係るアウターウェアの上衣襟元における冷暖装置の収納部を、アウターウェアの上衣襟元に取り付ける側から見た斜視図である。
【
図16】本発明の実施例1の変更例3に係るアウターウェアの上衣襟元における冷暖装置の収納部を、アウターウェアの上衣襟元に取り付ける側から見た斜視図である。
【
図17】本発明の実施例2に係るアウターウェアの上衣の概略全体図であって、(a)は正面図、(b)は背面図である。
【
図18】本発明の実施例2に係るアウターウェアの上衣襟元における冷暖装置の収納部を取り付けるアウターウェア上衣の外側から見た説明図である。
【
図19】
図2(b)と
図17(b)とを重ねて、冷暖装置を装着する位置を比較する説明図であり、アウターウェアの上衣は実線で示し、インナーウェアは破線で示したものである。
【
図20】本発明の実施例2に係るアウターウェアの上衣襟元における冷暖装置の収納部をアウターウェアの上衣襟元に取り付けて着用した状態において、空気の流れを説明する側面から見た部分拡大図付き概略部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下に、本発明に係るアウターウェアの上衣の好適な実施例につき図面に基づいて詳述する。
【0019】
【実施例0020】
図1~
図3は、アウターウェアの上衣A1における冷暖装置の装着位置を示している。アウターウェアの上衣A1として調理作業者が着用するコックコートを例示する。もちろん、コックコート以外のアウターウェアの上衣について適用可能である。
【0021】
図1及び
図2に示すように、このようなアウターウェアの上衣A1は、通常、襟付きであって、後身頃の上端は頸椎部分にまで達しており、上衣A1において冷暖装置Bを装着する位置は、襟元近くの頸椎に近い箇所付近である。
【0022】
前記冷暖装置Bは、上衣A1の後身頃において、その内面側の中央上部襟元に装着される。その装着手段は、上衣A1の後身頃における内面側の中央上部襟元に取り付けた雌側の面ファスナー10と冷暖装置B側に取り付けた雄側の面ファスナー20とで構成される。この雌側の面ファスナー10を上衣A1の内面側に取り付けた理由は、冷暖装置Bを取り付けていない場合などには、上衣A1側の面ファスナー10がむき出しになり、当該面ファスナー10が肌側になるので、肌触りをよくするために雌側の面ファスナー10を上衣A1の内面側に取り付けたことにある。もちろん、雌雄を逆にしても冷暖装置Bを取り付けることは可能である。
【0023】
冷暖装置B側に取り付けた雄側の面ファスナー20は、冷暖装置B自体に取り付けることも可能であるが、冷暖装置B自体に手を加えることは避け、本実施例においては、
図6に示すように、冷暖装置Bを収納できる収納部30を作成し、この収納部30に雄側の面ファスナー20を取り付け、冷暖装置Bを収納した収納部30を、アウターウェアの上衣A1の後身頃の内面側に取り付けた雌側の面ファスナー10に取り付けて冷暖装置Bの装着手段としている。以上のように構成したことにより、冷暖装置Bはアウターウェアの上衣A1の後身頃の内面側における中央上部襟元に装着される。
【0024】
したがって、本実施例においては、アウターウェアの上衣A1に関しては、その後身頃の内面側に雌側の面ファスナー10を取り付けるだけなので、
図2(b)及び
図3に示すように、アウターウェアの上衣A1の外観は変わらない。
【0025】
一方、従来の冷暖装置が装着可能なインナーウェアaにあっては、
図4に示すように、前身頃においては襟ぐりがかなり深く(
図4(a))、後身頃においては、頸椎の下部から胸椎の上部辺りまでえぐられており、冷暖装置を装着する位置は胸椎上部の箇所付近である(
図4(b))。
【0026】
そして、
図5に示すように、上記のアウターウェアの上衣A1における冷暖装置Bの装着位置すなわち面ファスナー10の位置(実線で示す)及びインナーウェアaにおける冷暖装置の装着位置P(破線で示す)の上下の差はかなり大きく、その差によって、冷暖装置の装着及び取り出しやすさに影響を及ぼす。すなわち、インナーウェアa(破線で示す)は、装着位置が前記の上衣A1に比べて下位にあり、かつ、通常はその上からアウターウェアの上衣を着用するため、当該上衣の襟元から冷暖装置の装着位置Pまでかなりの間隔があるので、インナーウェアaから冷暖装置の装着及び取り出しがし難い。一方、アウターウェアの上衣A1(実線で示す)の方は、冷暖装置Bの装着位置すなわち面ファスナー10が上位にあるため、装着及び取り出しがし易い利点がある。
【0027】
次に収納部30について説明する。収納部30は、
図6に示すように、上衣A1の後身頃側に位置する後布32と身体側に位置する前布34とを上端を除く左右両側及び底部が縫着された有底の袋状に構成され、前記上端には冷暖装置Bの出し入れが可能な開口部35が形成されている。そして、前記後布32における上衣A1の後身頃に面する箇所に、上衣A1における雌側の面ファスナー10に取着できるように、雄側の面ファスナー20が取り付けられている。
【0028】
また、
図7及び
図8に示すように、前記収納部30における開口部35は、冷暖装置Bの出し入れだけではなく、冷暖装置Bから発生する気体を着用者の首筋と上衣A1の間から排気する排気ルート(矢符r1)を形成する。
【0029】
図9~
図11は、上衣A1の後身頃における内面側の中央上部を表したものであり、収納部30を上衣A1の後身頃における内面側の中央上部襟元に取り付けた状態を示している。収納部30は、その上半部において、身体の背面側に向けて開口する窓36を備えており、
図11に示すように、この窓36から冷暖装置Bの接触冷感及び接触温感を発揮するペルチェ素子側の面B1が露出するように冷暖装置Bを収納部30に挿入する。
【0030】
以上のように、冷暖装置Bを収納部30に挿入すると、アウターウェアの上衣A1の後身頃における内面側の中央上部襟元に冷暖装置Bが装着され、
図12に示すように、アウターウェアの上衣A1の襟元近くに、収納部30に挿入された冷暖装置Bの頂部が見え、アウターウェアの上衣A1の後身頃の襟元まで手を伸ばせば、冷暖装置Bの装着及び取り出しを容易に行うことができる。
【0031】
以上のように構成された本実施例における冷暖装置装着可能なアウターウェアの上衣A1は、前記収納部30を介すると共に面ファスナー10、20を使用して、冷暖装置BをアウターウェアA1における後身頃内面側の中央上部襟元に容易に装着することができ、また、容易に取り出すことができる。また、冷暖装置Bから発生する気体を上衣A1から排気できるので、着心地が快適である。
[実施例1の変更例1]
変更例1は、実施例1における収納部30の変更例であり、上衣A1は変更されない。変更例1における収納部30aは、実施例1における収納部30と比較すると、上端に開口部35が形成されておらず、したがって、後布32aと前布とは四周が縫着されており、面ファスナー20が配されている後布32aの上部に、冷暖装置Bを出し入れする開口部35aを設けたものである。
【0032】
また、
図14に示すように、前記収納部30aにおける開口部35aは、冷暖装置Bの出し入れだけではなく、冷暖装置Bから発生する気体を上衣A1から排気する排気ルート(矢符r2)を形成する。
【0033】
このように構成した変更例1は、実施例1における作用及び効果を兼ね備えると共に、冷暖装置Bを装着した場合に、上衣A1の着用者が前屈みの姿勢になっても、冷暖装置Bが収納部30aから抜け出るおそれがなくなる利点がある。
[実施例1の変更例2]
変更例2は、実施例1における収納部30の変更例であり、実施例1における収納部30は面ファスナーにより上衣A1に取り付けられるようにしたものであるが、変更例2においては、スナップ付きテープにより上衣に取り付けられるようにしたものである。
【0034】
図15に示す収納部30bは、実施例1と同様に上端に開口部35bを備えるものであり、面ファスナーに変えて後布32bに雄側のスナップ付きテープ10bが取り付けられており、上衣には面ファスナーに変えて雌側のスナップ付きテープが取り付けられている。なお、スナップ付きテープの雌雄は逆になっても差し支えない。また、スナップ付きテープにおけるスナップは1つに限らず複数個でもよい。それ以外の構成は実施例1と同様である。
【0035】
このように、スナップ付きテープを使用して収納部30bを上衣に取り付けるようにすれば、実施例1における作用及び効果の他に、面ファスナーにおいては糸屑や毛髪が付着するおそれがあるが、スナップ付きテープを使用すれば、糸屑や毛髪が付着しない利点がある。
[実施例1の変更例3]
変更例3は、変更例1の変更例であり、変更例1における収納部30aは面ファスナーにより上衣A1に取り付けられるようにしたものであるが、変更例3においては、変更例2と同様にスナップ付きテープにより上衣に取り付けられるようにしたものである。
【0036】
図16に示す収納部30cは、変更例1と同様に後布32cと前布とは四周が縫着されており、面ファスナーに変えて後布32cに雄側のスナップ付きテープ10cが取り付けられており、上衣には面ファスナーに変えて雌側のスナップ付きテープが取り付けられている。なお、スナップ付きテープの雌雄は逆になっても差し支えない。また、スナップ付きテープにおけるスナップは1つに限らず複数個でもよい。
【0037】
そして、スナップ付きテープ10cが配されている後布32cの上部に、変更例1と同様に冷暖装置Bを出し入れする開口部35cを設けたものである。
【0038】
このように構成したことにより、実施例1及び変更例1及び2の作用及び効果を享受することができる。
本発明のいくつかの実施例を説明したが、これら実施例は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施例やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。