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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022075313
(43)【公開日】2022-05-18
(54)【発明の名称】プログラム、情報処理方法、端末
(51)【国際特許分類】
   G06F 13/00 20060101AFI20220511BHJP
   G06F 3/04842 20220101ALI20220511BHJP
【FI】
G06F13/00 650B
G06F3/0484 120
【審査請求】未請求
【請求項の数】36
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020186029
(22)【出願日】2020-11-06
(71)【出願人】
【識別番号】321003371
【氏名又は名称】LINE株式会社
(72)【発明者】
【氏名】小林 智博
(72)【発明者】
【氏名】濱窄 亮介
【テーマコード(参考)】
5B084
5E555
【Fターム(参考)】
5B084AA01
5B084AA02
5B084AA16
5B084AB18
5B084AB50
5B084BB02
5B084EA01
5B084EA18
5E555AA04
5E555AA76
5E555BA06
5E555BA76
5E555BB06
5E555BC04
5E555BC08
5E555BC17
5E555BD07
5E555CA12
5E555CB12
5E555CB16
5E555CB34
5E555CC22
5E555DB03
5E555DC05
5E555DD06
5E555EA05
5E555EA07
5E555EA14
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】チャットサービスに関連する新たな技術を提案する。
【解決手段】端末に実行させるためのプログラムは、端末のユーザを含む第1チャットルームを端末の表示部に表示することと、表示部に表示された第1チャットルームから第2チャットルームに移動し、第2チャットルームを表示部に表示することに関する第1表示を表示部に表示することと、第1表示が表示された端末に対する入力に基づいて、第2チャットルームの表示に関する第1処理を端末の制御部によって行うこととが端末によって実行される。
【選択図】図1-1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末に実行させるためのプログラムであって、
前記端末のユーザを含む第1チャットルームを前記端末の表示部に表示することと、
前記表示部に表示された前記第1チャットルームから第2チャットルームに移動し、前記第2チャットルームを前記表示部に表示することに関する第1表示を前記表示部に表示することと、
前記第1表示が表示された前記端末に対する入力に基づいて、前記第2チャットルームの表示に関する第1処理を前記端末の制御部によって行うこととが前記端末によって実行される。
【請求項2】
請求項1に記載のプログラムであって、
前記第2チャットルームは、前記端末によって取得される第1情報に基づいて決定される。
【請求項3】
請求項2に記載のプログラムであって、
前記第1情報は、前記端末のユーザに関する情報を含む。
【請求項4】
請求項3に記載のプログラムであって、
前記端末のユーザに関する情報は、前記端末のユーザによるチャットルームの利用に関する情報を含む。
【請求項5】
請求項3または請求項4に記載のプログラムであって、
前記端末のユーザに関する情報は、前記第2チャットルームに表示されるコンテンツの前記端末のユーザによる閲覧に関する情報を含む。
【請求項6】
請求項2に記載のプログラムであって、
前記第1情報は、チャットルームに関する情報を含む。
【請求項7】
請求項6に記載のプログラムであって、
前記チャットルームに関する情報は、前記第1チャットルームに表示されるコンテンツの情報を含む。
【請求項8】
請求項6または請求項7に記載のプログラムであって、
前記第1チャットルームは、前記端末のユーザと、前記端末のユーザとは異なる複数のユーザとを含むグループのチャットルームであり、
前記チャットルームに関する情報は、前記グループに含まれるユーザの情報を含む。
【請求項9】
請求項6から請求項8のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記チャットルームに関する情報は、前記第2チャットルームに表示されるコンテンツであって、前記端末のユーザを示す情報が関連付けられたコンテンツの情報を含む。
【請求項10】
請求項1から請求項9のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記第1表示の対象としない前記第2チャットルームが、前記端末のユーザに関する情報に基づいて決定される。
【請求項11】
請求項1から請求項10のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記第1表示は、設定された第1条件に基づいて、前記表示部に表示される。
【請求項12】
請求項11に記載のプログラムであって、
前記第1条件は、チャットルームに関する条件を含む。
【請求項13】
請求項12に記載のプログラムであって、
前記チャットルームに関する条件は、前記第1チャットルームに表示される複数のコンテンツの関係に関する条件を含む。
【請求項14】
請求項12または請求項13に記載のプログラムであって、
前記チャットルームに関する条件は、前記第1チャットルームに表示されるコンテンツの入力に関する条件を含む。
【請求項15】
請求項14に記載のプログラムであって、
前記チャットルームに関する条件は、前記第2チャットルームに表示されるコンテンツの受信に関する条件を含む。
【請求項16】
請求項1から請求項15のいずれか一項に記載のプログラムであって、
設定された第2条件に基づいて、前記表示部に表示された前記第1表示を非表示とする制御を前記制御部によって行うことが前記端末によって実行される。
【請求項17】
請求項16に記載のプログラムであって、
前記第2条件は、前記第1チャットルームに表示されるコンテンツの送受信に関する条件を含む。
【請求項18】
請求項16または請求項17に記載のプログラムであって、
前記第2条件は、前記第1チャットルームでの前記端末のユーザによるコンテンツの入力に関する条件を含む。
【請求項19】
請求項1から請求項18のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記第1表示は、前記第1チャットルームに表示される。
【請求項20】
請求項19に記載のプログラムであって、
前記第1処理は、前記第1表示に対する第1入力に基づいて、移動する前記第2チャットルームに関する表示を前記表示部に表示する処理と、前記第1表示に対する第2入力に基づいて、前記第2チャットルームを前記表示部に表示する処理とを含む。
【請求項21】
請求項1から請求項18のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記第1表示は、前記表示部の前記第1チャットルームが表示される領域とは異なる領域に表示される。
【請求項22】
請求項21に記載のプログラムであって、
前記第1表示は、前記表示部の第1表示領域に表示される前記第1チャットルームに関する表示と、前記表示部の第2表示領域に表示される前記第2チャットルームに関する表示とを含む。
【請求項23】
請求項22に記載のプログラムであって、
前記端末のユーザによる入力に基づいて、前記第1表示領域に前記第2チャットルームに関する表示を表示する制御を前記制御部によって行うことが前記端末によって実行される。
【請求項24】
請求項21から請求項23のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記第1表示は、前記第2チャットルームに表示されるコンテンツであって、前記端末のユーザが未閲覧のコンテンツがある場合、前記コンテンツを閲覧できない態様で表示される。
【請求項25】
請求項1から請求項24のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記第1処理は、前記第1表示が表示された前記端末に対する第3入力に基づいて、前記端末のユーザとは異なる複数のユーザを含む前記第2チャットルームを前記表示部に表示し、前記第2チャットルームに含まれる前記複数のユーザのうちの少なくとも一部のユーザの表示態様を異ならせて前記表示部に表示する処理を含む。
【請求項26】
請求項25に記載のプログラムであって、
前記複数のユーザは、前記第1チャットルームに含まれる第1ユーザと、前記第1チャットルームに含まれない第2ユーザとを含み、
前記第1処理は、前記第1ユーザと前記第2ユーザとの表示態様を異ならせる処理を含む。
【請求項27】
請求項1から請求項26のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記第1処理は、前記第1表示が表示された前記端末に対する第4入力に基づいて、前記第1チャットルームから移動せずに前記第2チャットルームを表示する場合とは異なる表示態様で前記第2チャットルームを前記表示部に表示する処理を含む。
【請求項28】
請求項1から請求項26のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記第1処理は、前記第1表示に対する第5入力に基づいて、移動する前記第2チャットルームに関する表示を前記表示部に表示し、前記第2チャットルームに含まれるユーザを前記表示部に表示する処理を含む。
【請求項29】
請求項1から請求項26のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記第1表示と関連付けて、前記第2チャットルームに関連する情報を表示する制御を前記制御部によって行うことが前記端末によって実行される。
【請求項30】
請求項29に記載のプログラムであって、
前記第1表示は、前記第2チャットルームを識別するための第1画像情報を含み、
前記第2チャットルームに関連する情報は、前記第1画像情報とは異なる第2画像情報を含む。
【請求項31】
請求項1から請求項30のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記第1処理は、前記第2チャットルームを前記表示部に表示する処理を含み、
前記表示部に表示された前記第2チャットルームから前記第1チャットルームに移動し、前記第1チャットルームを前記表示部に表示することに関する第2表示を前記表示部に表示することと、
前記第2表示が表示された前記端末に対する入力に基づいて、前記第1チャットルームの表示に関する第2処理を前記端末の制御部によって行うこととが前記端末によって実行される。
【請求項32】
請求項31に記載のプログラムであって、
前記第2処理は、前記第1チャットルームを前記表示部に表示する処理を含み、
前記第2処理によって前記表示部に前記第1チャットルームが表示された場合、前記第1チャットルームから前記第2チャットルームに移動した後に、前記第2チャットルームから前記第1チャットルームに移動したことに関する通知を前記表示部によって表示することが前記端末によって実行される。
【請求項33】
請求項1から請求項32のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記第1処理は、前記第1表示に対する入力に基づいて、前記第1チャットルームに関する情報を前記第2チャットルームに表示する処理を含む。
【請求項34】
端末の情報処理方法であって、
前記端末のユーザを含む第1チャットルームを前記端末の表示部に表示することと、
前記表示部に表示された前記第1チャットルームから第2チャットルームに移動し、前記第2チャットルームを前記表示部に表示することに関する第1表示を前記表示部に表示することと、
前記第1表示が表示された前記端末に対する入力に基づいて、前記第2チャットルームの表示に関する第1処理を前記端末の制御部によって行うこととを含む。
【請求項35】
端末であって、
前記端末のユーザを含む第1チャットルームを表示し、表示された前記第1チャットルームから第2チャットルームに移動し、前記第2チャットルームを表示することに関する第1表示を表示する表示部と、
前記第1表示が表示された前記端末に対する入力に基づいて、前記第2チャットルームの表示に関する第1処理を行う制御部とを備える。
【請求項36】
端末であって、
記憶部に記憶されたプログラムを読み出し、前記プログラムに基づく処理を実行するプロセッサーを備え、
前記プロセッサーは、
前記端末のユーザを含む第1チャットルームを前記端末の表示部に表示することと、
前記表示部に表示された前記第1チャットルームから第2チャットルームに移動し、前記第2チャットルームを前記表示部に表示することに関する第1表示を前記表示部に表示することと、
前記第1表示が表示された前記端末に対する入力に基づいて、前記第2チャットルームの表示に関する第1処理を行うこととを実行する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、プログラム、情報処理方法、端末等に関する。
【背景技術】
【0002】
昨今、スマートフォンやパソコン等の端末を用いて、メッセージングサービス等のチャットサービスをユーザが利用する機会が増えている。例えば特許文献1には、メッセージングサービスに関する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2014-160467号公報
【発明の概要】
【0004】
本発明の第1の態様によると、端末に実行させるためのプログラムは、端末のユーザを含む第1チャットルームを端末の表示部に表示することと、表示部に表示された第1チャットルームから第2チャットルームに移動し、第2チャットルームを表示部に表示することに関する第1表示を表示部に表示することと、第1表示が表示された端末に対する入力に基づいて、第2チャットルームの表示に関する第1処理を端末の制御部によって行うこととが端末によって実行される。
本発明の第2の態様によると、端末の情報処理方法は、端末のユーザを含む第1チャットルームを端末の表示部に表示することと、表示部に表示された第1チャットルームから第2チャットルームに移動し、第2チャットルームを表示部に表示することに関する第1表示を表示部に表示することと、第1表示が表示された端末に対する入力に基づいて、第2チャットルームの表示に関する第1処理を端末の制御部によって行うこととを含む。
本発明の第3の態様によると、端末は、端末のユーザを含む第1チャットルームを表示し、表示された第1チャットルームから第2チャットルームに移動し、第2チャットルームを表示することに関する第1表示を表示する表示部と、第1表示が表示された端末に対する入力に基づいて、第2チャットルームの表示に関する第1処理を行う制御部とを備える。
本発明の第4の態様によると、端末は、記憶部に記憶されたプログラムを読み出し、プログラムに基づく処理を実行するプロセッサーを備え、プロセッサーは、端末のユーザを含む第1チャットルームを端末の表示部に表示することと、表示部に表示された第1チャットルームから第2チャットルームに移動し、第2チャットルームを表示部に表示することに関する第1表示を表示部に表示することと、第1表示が表示された端末に対する入力に基づいて、第2チャットルームの表示に関する第1処理を行うこととを実行する。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1-1】実施形態の一態様における通信システムのシステム構成の一例を示す図。
図1-2】第1実施例に係るサーバの制御部によって実現される機能の一例を示す図。
図1-3】第1実施例に係るサーバの記憶部に記憶される情報の一例を示す図。
図1-4】第1実施例に係るユーザ登録データの一例を示す図。
図1-5】第1実施例に係る友だち登録データの一例を示す図。
図1-6】第1実施例に係る端末の制御部によって実現される機能の一例を示す図。
図1-7】第1実施例に係る端末の記憶部に記憶される情報の一例を示す図。
図1-8】第1実施例に係るトークルームパターンテーブルの一例を示す図。
図1-9】第1実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図1-10】第1実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図1-11】第1実施例に係る端末が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
図2-1】第2実施例に係る移動先トークルーム候補決定用テーブルの一例を示す図。
図2-2】第2実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図2-3】第2実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図2-4】第2実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図2-5】第2実施例に係る端末が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
図2-6】第2変形例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
図3-1】第3実施例に係るトークルーム情報表示条件テーブルの一例を示す図。
図3-2】第3実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図3-3】第3実施例に係る端末が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
図4-1】第4実施例に係るトークルーム情報表示消去条件テーブルの一例を示す図。
図4-2】第4実施例に係る端末が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
図5-1】第5実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図5-2】第5実施例に係る端末が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
図6-1】第6実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図6-2】第6実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図6-3】第6実施例に係る端末が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
図6-4】第6変形例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図7-1】第7実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図7-2】第7変形例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図7-3】第7変形例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図8-1】第8実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図
【0006】
<システム構成>
図1-1は、本実施例における通信システム1のシステム構成の一例を示す図である。
通信システム1では、限定ではなく例として、ネットワーク30を介して、サーバ10と、1以上の端末20(端末20A,端末20B,端末20C,・・・)とが接続される。
【0007】
サーバ10は、ネットワーク30を介して、ユーザが所有する端末20に、限定ではなく例として、チャットサービスの一例であるメッセージングサービスを提供する機能を有する。サーバ10は、メッセージングサーバ、メッセージングサービスサーバ等のように表現することもできる。本実施形態では、限定ではなく例として、サーバ10のユーザを、メッセージングサービス事業者とする。
なお、ネットワーク30に接続されるサーバ10の数や端末20の数は限定されない。
【0008】
端末20(端末20A,端末20B,端末20C、・・・)は、各実施例において記載する機能を実現できる情報処理端末であればどのような端末であってもよい。端末20は、限定ではなく例として、スマートフォン、携帯電話(フィーチャーフォン)、コンピュータ(限定でなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(限定でなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定でなく例として、PDA・(personal digital assistant)、電子メールクライアントなど)、ウェアラブル端末(メガネ型デバイス、時計型デバイスなど)、VR(Virtual Reality)端末、スマートスピーカ(音声認識用デバイス)、または他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。また、端末20は情報処理端末と表現されてもよい。
【0009】
端末20A、端末20Bおよび端末20Cの構成は、限定ではなく例として、同一とすることができる。また、必要に応じて、ユーザXが利用する端末を端末20Xと表現し、ユーザXまたは端末20Xに対応づけられた、所定のサービスにおけるユーザ情報をユーザ情報Xと表現してもよいし、しなくてもよい。
なお、ユーザ情報とは、所定のサービスにおいてユーザが利用するアカウントに対応付けられたユーザの情報である。ユーザ情報は、限定でなく例として、ユーザにより入力される、または、所定のサービスにより付与される、ユーザの名前、ユーザのアイコン画像、ユーザの年齢、ユーザの性別、ユーザの住所、ユーザの趣味趣向、ユーザの識別子などのユーザに対応づけられた情報を含み、これらのいずれか一つまたは、組み合わせであってもよいし、そうでなくてもよい。
【0010】
ネットワーク30は、1以上の端末20と、1以上のサーバ10とを接続する役割を担う。すなわち、ネットワーク30は、上記の各種の装置が接続した後、データを送受信することができるように接続経路を提供する通信網を意味する。
【0011】
ネットワーク30のうちの1つまたは複数の部分は、有線ネットワークや無線ネットワークであってもよいし、そうでなくてもよい。ネットワーク30は、限定ではなく例として、アドホック・ネットワーク(ad hoc network)、イントラネット、エクストラネット、仮想プライベート・ネットワーク(virtual private network:VPN)、ローカル・エリア・ネットワーク(local area network:LAN)、ワイヤレスLAN(wireless LAN:WLAN)、広域ネットワーク(wide area network:WAN)、ワイヤレスWAN(wireless WAN:WWAN)、大都市圏ネットワーク(metropolitan area network:MAN)、インターネットの一部、公衆交換電話網(Public Switched Telephone Network:PSTN)の一部、携帯電話網、ISDN(integrated service digital networks)、無線LAN、LTE(long term evolution)、CDMA(code division multiple access)、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))、衛星通信など、または、これらの2つ以上の組合せを含むことができる。ネットワーク30は、1つまたは複数のネットワーク30を含むことができる。
【0012】
サーバ10(限定ではなく、サーバ、情報処理装置、情報管理装置の一例)は、端末20に対して、所定のサービス(以下説明する実施例では、メッセージングサービス)を提供する機能を備える。サーバ10は、各実施形態において記載する機能を実現できる情報処理装置であればどのような装置であってもよい。サーバ10は、限定ではなく例として、サーバ装置、コンピュータ(限定ではなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(限定ではなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定ではなく例として、PDA、電子メールクライアントなど)、あるいは他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。また、サーバ10は情報処理装置と表現されてもよい。サーバ10と端末20とを区別する必要がない場合は、サーバ10と端末20とは、それぞれ情報処理装置と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0013】
[各装置のハードウェア(HW)構成]
通信システム1に含まれる各装置のHW構成について説明する。
【0014】
(1)端末のHW構成
図1-1には、端末20のHW構成の一例を示している。
端末20は、制御部21(CPU:central processing unit(中央処理装置))、記憶部28、通信I/F22(インタフェース)、入出力部23、時計部29A、位置算出用情報検出部29Bを備える。端末20のHWの各構成要素は、限定ではなく例として、バスBを介して相互に接続される。なお、端末20のHW構成として、すべての構成要素を含むことは必須ではない。限定ではなく例として、端末20は、個々の構成要素、または複数の構成要素を取り外すような構成であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0015】
通信I/F22は、ネットワーク30を介して各種データの送受信を行う。通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F22は、ネットワーク30を介して、サーバ10等の各種装置との通信を実行する機能を有する。通信I/F22は、各種データを制御部21からの指示に従って、サーバ10等の各種装置に送信する。また、通信I/F22は、サーバ10等の各種装置から送信された各種データを受信し、制御部21に伝達する。また、通信I/F22を単に通信部と表現する場合もある。また、通信I/F22が物理的に構造化された回路で構成される場合には、通信回路と表現する場合もある。
【0016】
入出力部23は、端末20に対する各種操作を入力する装置や、端末20で処理された処理結果を出力する装置等を含む。入出力部23は、入力部と出力部が一体化していてもよいし、入力部と出力部に分離していてもよいし、そうでなくてもよい。
【0017】
入力部は、ユーザからの入力を受け付けて、入力に係る情報を制御部21に伝達できる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。入力部は、限定ではなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、キーボード等のハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイス、カメラ(動画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含む。
【0018】
出力部は、制御部21で処理された処理結果を出力することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。出力部は、限定ではなく例として、 タッチパネル、タッチディスプレイ、スピーカ(音声出力)、レンズ(限定ではなく例として3D(three dimensions)出力や、ホログラム出力)、プリンターなどを含む。
【0019】
あくまでも一例であるが、入出力部23は、限定ではなく例として、表示部24、音入力部25、音出力部26、撮像部27を備える。
【0020】
表示部24は、フレームバッファに書き込まれた表示データに従って、表示することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。表示部24は、限定ではなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、モニタ(限定ではなく例として、液晶ディスプレイやOELD(organic electroluminescence display))、ヘッドマウントディスプレイ(HDM:Head Mounted Display)、プロジェクションマッピング、ホログラム、空気中など(真空であってもよいし、そうでなくてもよい)に画像やテキスト情報等を表示可能な装置を含む。なお、これらの表示部24は、3Dで表示データを表示可能であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0021】
音入力部25は、音データ(音声データを含む。以下同様。)の入力に利用される。音入力部25は、マイクなどを含む。
音出力部26は、音データの出力に利用される。音出力部26は、スピーカなどを含む。
撮像部27は、画像データ(静止画像データ、動画像データを含む。以下同様。)の取得に利用される。撮像部27は、カメラなどを含む。
【0022】
入出力部23がタッチパネルの場合、入出力部23と表示部24とは、略同一の大きさおよび形状で対向して配置されていてもよい。
【0023】
時計部29Aは、端末20の内蔵時計であり、時刻情報(計時情報)を出力する。時計部29Aは、限定ではなく例として、水晶発振器を利用したクロック等を有して構成される。時計部29Aは、限定ではなく例として、計時部や時刻情報検出部と表現することもできる。
【0024】
なお、時計部29Aは、NITZ(Network Identity and Time Zone)規格等を適用したクロックを有していてもよいし、有していなくてもよい。
【0025】
位置算出用情報検出部29Bは、制御部21が自己の端末20の位置を算出(測定)するために必要な情報(以下、「位置算出用情報」と称する。)を検出(計測)する機能部である。位置算出用情報検出部29Bは、限定ではなく例として、位置算出用センサ部と表現することもできる。
【0026】
位置算出用情報検出部29Bは、限定ではなく例として、GPS(Global Positioning System)等の衛星測位システムを利用して端末20の位置を算出するためのセンサやユニットである衛星測位センサ(衛星測位ユニット)や、慣性航法システムを利用して端末20の位置を算出するためのセンサやユニットである慣性計測センサ(慣性計測ユニット(IMU(Inertial Measurement Unit)))、UWB(超広帯域無線:Ultra Wide Band)を利用して端末20の位置を算出するためのセンサやユニットであるUWB測位センサ(UWB測位ユニット)等を含む。
【0027】
衛星測位ユニットは、限定ではなく例として、不図示のアンテナで受信される測位用衛星から発信されている測位用衛星信号を含むRF(Radio Frequency)信号をデジタル信号に変換するRF受信回路や、RF受信回路から出力されるデジタル信号に対して相関演算処理等を行って測位用衛星信号を捕捉し、測位用衛星信号から取り出した衛星軌道データや時刻データ等の情報を、位置算出用情報として出力するベースバンド処理回路等を有する。
【0028】
慣性計測ユニットは、慣性航法演算によって端末20の位置を算出するために必要な情報を検出するセンサである慣性センサを有する。慣性センサには、限定ではなく例として、3軸の加速度センサや3軸のジャイロセンサが含まれ、加速度センサによって検出された加速度と、ジャイロセンサによって検出された角速度とを、位置算出用情報として出力する。
【0029】
UWB測位ユニットは、限定ではなく例として、不図示のアンテナで受信される測位用ビーコンから発信されている測位用超広帯域パルス信号を含む超広帯域RF(Radio Frequency)信号をデジタル信号に変換する超広帯域RF受信回路や、超広帯域RF受信回路から出力されるデジタル信号に基づいて端末20と測位用ビーコンとの相対位置を算出する相対位置算出処理回路等を有する。
なお、限定ではなく例として、UWB測位ユニットは、不図示のアンテナから測位用超広帯域パルス信号を含む超広帯域RF信号を送信することで、端末20を測位用ビーコンとして機能させてもよいし、そうしなくてもよい。
【0030】
制御部21は、限定ではなく例として、位置算出用情報検出部29Bによって検出された位置算出用情報に基づいて、定期的なタイミングや特定のタイミングで、自己の端末20の位置を算出する。端末の位置を「端末位置」と称し、算出された端末位置を「算出端末位置」と称する。制御部21は、算出端末位置を、その算出端末位置を算出した日時と関連付けて、算出端末位置履歴データとして記憶部28に記憶させるようにしてもよいし、そうしなくてもよい。
【0031】
制御部21は、プログラム内に含まれたコードまたは命令によって実現する機能を実行するために物理的に構造化された回路を有し、限定ではなく例として、ハードウェアに内蔵されたデータ処理装置により実現される。そのため、制御部21は、制御回路と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0032】
制御部21は、限定ではなく例として、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ(microprocessor)、プロセッサコア(processor core)、マルチプロセッサ(multiprocessor)、ASIC(application-specific integrated circuit)、FPGA(field programmable gate array)を含む。
【0033】
記憶部28は、端末20が動作するうえで必要とする各種プログラムや各種データを記憶する機能を有する。記憶部28は、限定ではなく例として、HDD(hard disk drive)、SSD(solid state drive)、フラッシュメモリ、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)など各種の記憶媒体を含む。また、記憶部28は、メモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0034】
端末20は、プログラムPを記憶部28に記憶し、このプログラムPを実行することで、制御部21が、制御部21に含まれる各部としての処理を実行する。つまり、記憶部28に記憶されるプログラムPは、端末20に、制御部21が実行する各機能を実現させる。また、このプログラムPは、プログラムモジュールと表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0035】
(2)サーバのHW構成
図1-1には、サーバ10のHW構成の一例を示している。
サーバ10は、制御部11(CPU)、記憶部15、通信I/F14(インタフェース)、入出力部12、時計部19を備える。サーバ10のHWの各構成要素は、限定ではなく例として、バスBを介して相互に接続される。なお、サーバ10のHWは、サーバ10のHWの構成として、全ての構成要素を含むことは必須ではない。限定ではなく例として、サーバ10のHWは、個々の構成要素、または複数の構成要素を取り外すような構成であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0036】
制御部11は、プログラム内に含まれたコードまたは命令によって実現する機能を実行するために物理的に構造化された回路を有し、限定ではなく例として、ハードウェアに内蔵されたデータ処理装置により実現される。
【0037】
制御部11は、代表的には中央処理装置(CPU)、であり、その他にマイクロプロセッサ、プロセッサコア、マルチプロセッサ、ASIC、FPGAであってもよいし、そうでなくてもよい。本開示において、制御部11は、これらに限定されない。
【0038】
記憶部15は、サーバ10が動作するうえで必要とする各種プログラムや各種データを記憶する機能を有する。記憶部15は、HDD、SSD、フラッシュメモリなど各種の記憶媒体により実現される。ただし、本開示において、記憶部15は、これらに限定されない。また、記憶部15は、メモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0039】
通信I/F14は、ネットワーク30を介して各種データの送受信を行う。通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F14は、ネットワーク30を介して、端末20等の各種装置との通信を実行する機能を有する。通信I/F14は、各種データを制御部11からの指示に従って、端末20等の各種装置に送信する。また、通信I/F14は、端末20等の各種装置から送信された各種データを受信し、制御部11に伝達する。また、通信I/F14を単に通信部と表現する場合もある。また、通信I/F14が物理的に構造化された回路で構成される場合には、通信回路と表現する場合もある。
【0040】
入出力部12は、サーバ10に対する各種操作を入力する装置や、サーバ10で処理された処理結果を出力する装置等を含む。入出力部12は、入力部と出力部が一体化していてもよいし、入力部と出力部に分離していてもよいし、そうでなくてもよい。
【0041】
入力部は、ユーザからの入力を受け付けて、入力に係る情報を制御部11に伝達できる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。入力部は、代表的にはキーボード等に代表されるハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイスで実現される。なお、入力部は、限定ではなく例として、タッチパネルやカメラ(動画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含んでいてもよいし、そうでなくてもよい。
【0042】
出力部は、制御部11で処理された処理結果を出力することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。出力部は、限定ではなく例として、 タッチパネル、タッチディスプレイ、スピーカ(音出力)、レンズ(限定ではなく例として3D(three dimensions)出力や、ホログラム出力)、プリンターなどを含む。
【0043】
あくまでも一例であるが、入出力部12は、限定ではなく例として、表示部13を備える。
【0044】
表示部13は、ディスプレイ等で実現される。ディスプレイは、代表的にはモニタ(限定ではなく例として、液晶ディスプレイやOELD(organic electroluminescence display))で実現される。なお、ディスプレイは、ヘッドマウントディスプレイ(HDM)などであってもよいし、そうでなくてもよい。なお、これらのディスプレイは、3Dで表示データを表示可能であってもよいし、そうでなくてもよい。本開示において、ディスプレイは、これらに限定されない。
【0045】
時計部19は、サーバ10の内蔵時計であり、時刻情報(計時情報)を出力する。時計部19は、限定ではなく例として、ハードウェアクロックとしてのRTC(Real Time Clock)やシステムクロック等を有して構成される。時計部19は、限定ではなく例として、計時部や時刻情報検出部と表現することもできる。
【0046】
(3)その他
サーバ10は、プログラムPを記憶部15に記憶し、このプログラムPを実行することで、制御部11が、制御部11に含まれる各部としての処理を実行する。つまり、記憶部15に記憶されるプログラムPは、サーバ10に、制御部11が実行する各機能を実現させる。このプログラムPは、プログラムモジュールと表現されてもよいし、されなくてもよい。
他の装置についても同様である。
【0047】
本開示の各実施形態においては、端末20および/またはサーバ10のCPUがプログラムPを実行することにより、実現するものとして説明する。
他の装置についても同様である。
【0048】
なお、端末20の制御部21、および/または、サーバ10の制御部11は、制御回路を有するCPUだけでなく、集積回路(IC(Integrated Circuit)チップ、LSI(Large Scale Integration))等に形成された論理回路(ハードウェア)や専用回路によって各処理を実現してもよいし、そうでなくてもよい。また、これらの回路は、1または複数の集積回路により実現されてよく、各実施形態に示す複数の処理を1つの集積回路により実現されることとしてもよいし、そうでなくてもよい。また、LSIは、集積度の違いにより、VLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIなどと呼称されることもある。そのため、制御部21は、制御回路と表現されてもよいし、されなくてもよい。
他の装置についても同様である。
【0049】
また、本開示の各実施形態のプログラムP(限定ではなく例として、ソフトウェアプログラム、コンピュータプログラム、またはプログラムモジュール)は、コンピュータに読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供されてもよいし、されなくてもよい。 記憶媒体は、「一時的でない有形の媒体」に、プログラムPを記憶可能である。また、プログラムPは、本開示の各実施形態の機能の一部を実現するためのものであってもよいし、そうでなくてもよい。さらに、本開示の各実施形態の機能を記憶媒体にすでに記録されているプログラムPとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0050】
記憶媒体は、1つまたは複数の半導体ベースの、または他の集積回路(IC)(限定ではなく例として、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)または特定用途向けIC(ASIC)など)、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)、ハイブリッド・ハード・ドライブ(HHD)、光ディスク、光ディスクドライブ(ODD)、光磁気ディスク、光磁気ドライブ、フロッピィ・ディスケット、フロッピィ・ディスク・ドライブ(FDD)、磁気テープ、固体ドライブ(SSD)、RAMドライブ、セキュア・デジタル・カード、またはドライブ、任意の他の適切な記憶媒体、またはこれらの2つ以上の適切な組合せを含むことができる。記憶媒体は、適切な場合、揮発性、不揮発性、または揮発性と不揮発性の組合せでよい。なお、記憶媒体はこれらの例に限られず、プログラムPを記憶可能であれば、どのようなデバイスまたは媒体であってもよい。また、記憶媒体をメモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0051】
サーバ10および/または端末20は、記憶媒体に記憶されたプログラムPを読み出し、読み出したプログラムPを実行することによって、各実施形態に示す複数の機能部の機能を実現することができる。
他の装置についても同様である。
【0052】
また、本開示のプログラムPは、プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して、サーバ10および/または端末20に提供されてもよいし、されなくてもよい。サーバ10および/または端末20は、限定ではなく例として、インターネット等を介してダウンロードしたプログラムPを実行することにより、各実施形態に示す複数の機能部の機能を実現する。
他の装置についても同様である。
【0053】
また、本開示の各実施形態は、プログラムPが電子的な伝送によって具現化されたデータ信号の形態でも実現され得る。
サーバ10および/または端末20における処理の少なくとも一部は、1以上のコンピュータにより構成されるクラウドコンピューティングにより実現されていてもよいし、そうでなくてもよい。
端末20における処理の少なくとも一部、または全部を、サーバ10により行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。この場合、端末20の制御部21の各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理、または全部の処理を、サーバ10で行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。
サーバ10における処理の少なくとも一部、または全部を、端末20により行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。この場合、サーバ10の制御部11の各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理、または全部の処理を、端末20で行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。
明示的な言及のない限り、本開示の実施形態における判定の構成は必須でなく、判定条件を満たした場合に所定の処理が動作されたり、判定条件を満たさない場合に所定の処理がされたりしてもよいし、そうでなくてもよい。
【0054】
なお、本開示のプログラムは、限定ではなく例として、ActionScript、JavaScript(登録商標)などのスクリプト言語、Objective-C、Java(登録商標)などのコンパイラ言語、HTML5などのマークアップ言語などを用いて実装される。
【0055】
<実施例>
以下、本開示の手法を適用した実施例について説明する。
なお、本明細書に記載の各実施例や各変形例は本発明の一例であり、本明細書に記載の各実施例や各変形例に限定されない。
【0056】
端末20のトークルームを切り替える手法として、現在表示されているトークルームから一旦退出し、次に表示させるトークルームを選択する画面に移動する操作がユーザによって行われたことに基づいて、次に表示させるトークルームを選択する画面に移動する。そして、ユーザによって次に表示させるトークルームが選択(指定)されたことに基づいて、次のトークルームを表示させる手法が考えられる。限定ではなく例として、現在表示されているトークルームから一旦退出し、トークルームの一覧が表示されるトークルーム一覧画面からトークルームを選択する手法である。
しかしながら、この手法では、トークルームを切り替えるために煩雑な操作が必要となり、ユーザの利便性の面で不十分である。
【0057】
以下、メッセージングサービスを例に挙げて、端末20やサーバ10が、ユーザの目的や動機に応じた処理や制御を行う実施例について説明する。
【0058】
また、メッセージングサービス:MS(IMSを含む。)は、ソーシャルネットワーキングサービス:SNSの1つの形態(一形態)と考えることもできる。このため、メッセージンサービスとソーシャルネットワーキングサービスとを区別してもよいし、区別しなくてもよい。つまり、ソーシャルネットワーキングサービスにメッセージングサービスが含まれることとしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0059】
以下説明する実施例では、メッセージングサービスを、サーバ10を介して複数の装置間で簡単なメッセージの送受信を行うインスタントメッセージングサービス:IMS(Instant Messaging Service)として説明する。また、このメッセージングサービスを実現するためのアプリケーションを「メッセージングアプリケーション」と称し、適宜「Messaging App」として図示・説明する。
【0060】
メッセージには、単純なテキストの他、限定ではなく例として、画像情報(静止画像情報、動画像情報の少なくともいずれか一方を含む。)、音情報(音声情報を含む。)、操作用情報(ボタン、アイコン等を含む。)、特定情報・通信情報・リンク情報(URL、URI等)など、装置間で送受信可能な各種の情報を含めることができる。
【0061】
テキストには、限定ではなく例として、文字コードで表される各国の文字、拡張文字、機種依存文字、数字、記号、図形及び符号の少なくともいずれか1つを含めることができる。
なお、テキストは、上記の文字、拡張文字、機種依存文字、数字、記号、図形及び符号の少なくとも1つを含まなくてもよく、その他のテキストを含んでもよい。
【0062】
画像情報(画像)には、限定ではなく例として、アイコン、ボタン、スタンプ、絵文字、バナー画像といった各種の画像の情報のうちの少なくともいずれか1つを含めることができる。
【0063】
なお、本明細書では、メッセージングサービスで送受信される情報を「メッセージ」と称するが、これを、より広義の意味で「コンテンツ」と表現してもよい。
この場合は、コンテンツに、限定ではなく例として、テキスト、画像情報(静止画像情報、動画像情報の少なくともいずれか一方を含む。)、音情報(音声情報を含む。)、操作用情報(ボタン、アイコン等を含む。)、特定情報・通信情報・リンク情報(URL、URI等)など、装置間で送受信可能な各種の情報を含めることができる。
また、限定ではなく例として、メッセージをテキストとし、「コンテンツ」の中に、メッセージと、メッセージ以外の情報とが含まれるようにしてもよい。
【0064】
本明細書におけるメッセージングサービスは、チャットサービスの一例である。
メッセージングサービスでは、ユーザが、チャットルームを利用してチャットを行うことができるように構成されている。
以下の説明では、適宜、複数のユーザの端末間で送受信されるコンテンツを各々のユーザが閲覧できるUI(User Interface)やGUI(Graphical User Interface)を「トークルーム」と称する。
なお、トークルームをチャットルームと称してもよいし、しなくてもよい。
【0065】
また、トークルームには、限定ではなく例として、1対1のユーザのトークルーム(以下、「1対1トークルーム」と称する。)の他、複数のユーザを含むグループのトークルーム(以下、「グループトークルーム」と称する。)を含めることができる。この場合におけるトークルームは、複数のユーザを含むグループの各端末間で送受信されるコンテンツをグループに含まれるユーザが閲覧できるUIやGUIのことを意味する。
【0066】
また、チャットルームには、限定ではなく例として、ユーザのアカウントと切り離して、匿名でチャット(以下、「オープンチャット」と称する。)を行うためのチャットルーム(以下、「オープンチャットルーム」と称する。)を含めることができる。
本実施例では、メッセージンサービスのオープンチャットルームでは、限定ではなく例として、ユーザが、誰でも参加可能なグループを作成し、友だち登録しているユーザ以外のユーザとチャットを行うことができるものとする。
【0067】
また、本明細書では、メッセージングサービス(メッセージングアプリケーション)を利用する端末20のユーザのことを「一般ユーザ」と称し、この一般ユーザのアカウントのことを「一般アカウント」と称する。
それに対し、メッセージングサービスを利用する不図示のOA事業者装置やOA事業者端末のユーザのことを「OA事業者」と称し、このOA事業者のアカウントのことを「公式アカウント」と称する。
つまり、本明細書において、メッセージングサービスのアカウントには、一般アカウントと公式アカウントとが含まれる。
【0068】
公式アカウントを有するOA事業者も、限定ではなく例として、OA事業者装置やOA事業者端末によって、一般アカウントを有する端末20と同様に、サーバ10を介して、他の装置との間でメッセージの送受信が可能である。限定ではなく例として、他の端末20にメッセージが送信される場合と同様に、一般アカウントを有するユーザの端末20からOA事業者装置やOA事業者端末宛に送信されたメッセージも、サーバ10を介してOA事業者装置やOA事業者端末に届けられる。そして、そのメッセージの履歴が、OA事業者装置やOA事業者端末の表示部(不図示)にトークルーム等として表示される。
【0069】
また、トークルームには、限定ではなく例として、1対1のユーザのトークルームである「1対1トークルーム」や、複数のユーザを含むグループの「グループトークルーム」の他、限定ではなく例として、OA事業者とのトークルーム(以下、「OAトークルーム」と称する。)を含めることができる。
【0070】
以下説明する実施例では、第1トークルームから第2トークルームに移動(遷移)するために用いられる情報として「トークルーム情報」を例示する。
トークルーム情報は、メッセージングサービスにおいてトークルームに関連付けられたトークルームの情報である。
このトークルーム情報は、限定でなく例として、ユーザにより入力される、またはメッセージングサービスにより付与される、トークルームの名前(文字情報)、トークルームのアイコン画像(画像情報)、トークルームの識別子(識別情報)といった、トークルームに対応付けられた情報を含み、これらのいずれか1つ、または2以上の組み合わせであってもよいし、そうでなくてもよい。
【0071】
トークルーム情報は、端末20のユーザが選択(指定)する情報であって、第1トークルームから第2トークルームに移動し、第2トークルームを表示するための情報である。このため、トークルーム情報は、トークルーム選択用情報やトークルーム指定用情報、移動先トークルーム情報等のように表現してもよいし、しなくてもよい。
【0072】
以下説明する実施例では、大きく分けて以下の2種類のトークルーム情報を例示する。
(1)アイコン型(アイコンタイプ)のトークルーム情報(以下、「アイコン型トークルーム情報」と称する。)
(2)切替型(スイッチャータイプ)のトークルーム情報(以下、「切替型トークルーム情報」と称する。)
【0073】
また、以下の実施例では、限定ではなく例として、トーク情報は、サーバ10の記憶部15で記憶・管理されるが、サーバ10で追加されて更新されたトーク情報は端末20に送信され、端末20の記憶部28においても、トーク情報がサーバ10とは別に記憶されて保持されるものとする。
【0074】
この場合、サーバ10の記憶容量等の問題により、サーバ10で記憶・管理されるトーク情報は、限定ではなく例として、一定時間(限定ではなく、数週間の時間)が経過したタイミングで、サーバ10の記憶部15から削除されるようにすることができる。
その一方で、端末20の記憶部28に記憶されるトーク情報のデータは、端末20のユーザによる入力部を介して削除の要求がなされない限り、削除されずに保持されるようにすることができる。
【0075】
ただし、これはあくまでも一例に過ぎず、この形態に限定されるものではない。
限定ではなく例として、端末20ではトーク情報は保持されないようにし、サーバ10で記憶・管理されるトーク情報を、端末20が取得して表示等するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0076】
また、以下では、サーバ10によってチャットサービスが提供・管理され、端末20が、サーバ10を介してコンテンツを送信・受信することとして説明するが、これに限定されない。
端末20とサーバ10とを含むシステムに限らず、サーバ10を含まないシステムを適用することもできる。これは、限定ではなく例として、以下のようなシステムである。
・サーバ10の機能を端末20に持たせるシステム(分散システム)。これは、限定ではなく例として、ブロックチェーンの技術を用いて実現することが可能である。
・端末20同士が無線通信を行うシステム。これは、限定ではなく例として、ブルートゥース等の近距離無線通信技術を用いてP2P(ピアツーピア)方式等で通信を行うことで実現可能である。
【0077】
限定ではなく例として、端末20同士が無線通信を行うシステムを適用するのであれば、サーバ10を介することなく、端末20同士が無線通信によって直接コンテンツの送受信を行うようにすることができる。
【0078】
<第1実施例>
第1実施例は、(1)アイコン型トークルーム情報を適用した実施例である。
第1実施例は、端末20が、表示部24に第1チャットルーム(限定ではなく例として、現在表示されているトークルーム)が表示されている場合に、この第1チャットルームから第2チャットルーム(限定ではなく例として、次に表示させるトークルーム)に移動し、第2チャットルームを表示することに関する第1表示(限定ではなく例として、アイコン型トークルーム情報)を表示部24に表示する。そして、端末20が、この第1表示に対する入力に基づいて、第2チャットルームの表示に関する第1処理(限定ではなく例として、トークルームの切り替えの処理)を端末20の制御部21によって行う実施例である。
限定ではなく例として、第1チャットルームと第2チャットルームとのうちの少なくもいずれか一方は、前述したオープンチャットルームとすることもできる。
第1実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
【0079】
前述したように、アイコンは、画像情報(画像)の一種である。このため、アイコン型トークルーム情報は、画像型のトークルーム情報の一種であるとともに、画像型のトークルーム情報の一例である。
【0080】
なお、以下ではアイコン型トークルーム情報を適用する場合を例示するが、これに限定されない。
この他にも、限定ではなく例として、文字等のテキストで表されるテキスト型のトークルーム情報を適用するなどしてもよい。
【0081】
[各装置の機能構成]
(1)サーバ
図1-2は、本実施例においてサーバ10の制御部11によって実現される機能の一例を示す図である。
制御部11は、限定ではなく例として、記憶部15に記憶されたメッセージングアプリケーション管理処理プログラム151に従ってメッセージングアプリケーション管理処理を実行するためのメッセージングアプリケーション管理処理部111を機能部として含む。
【0082】
図1-3は、本実施例においてサーバ10の記憶部15に記憶される情報等の一例を示す図である。
記憶部15には、限定ではなく例として、メッセージングアプリケーション管理処理として実行されるメッセージングアプリケーション管理処理プログラム151と、アカウント登録データ153と、友だち登録データ154と、アカウント管理データベース155と、トーク情報管理データベース159とが記憶される。
【0083】
アカウント登録データ153は、アプリケーション(この例ではメッセージングアプリケーション)のアカウントに関する登録データであり、そのデータ構成の一例を図1-4に示す。
アカウント登録データ153には、限定ではなく例として、ユーザ名と、アプリケーションIDと、その他登録情報とが関連付けて記憶される。
【0084】
ユーザ名は、アプリケーションを利用する端末20のユーザの名称であり、限定ではなく例として、端末20のユーザがアプリケーションを利用する際に登録する名称が記憶される。
【0085】
アプリケーションIDは、アプリケーションのアカウントを識別するために用いられる情報、またはアカウントそのものである。
なお、一人のユーザが所有するアカウントは1つに限らず、複数のアカウントを所有することも可能である。
【0086】
このアプリケーションIDは、好ましくはアカウントごとに一意な値であり、限定ではなく例として、サーバ10によってアカウントごとに一意な値(固有の値)が設定されて記憶される。
アプリケーションIDは、端末20、またはその端末20のユーザに関連付けられた情報であり、端末に関する情報、または端末のユーザに関する情報の一例である。
【0087】
その他登録情報には、限定ではなく例として、端末20を識別するための識別情報、端末20の電話番号(端末電話番号)、メールアドレス(端末メールアドレス)、アプリケーションにおける各種の認証に利用されるパスワード(ログインパスワード、認証パスワード等)等の認証情報といった各種の情報を含めるようにすることができる。
【0088】
端末20を識別するための識別情報は、限定ではなく例として、端末ID(限定ではなく例として、IMEI(International Mobile Equipment Identity))とすることができる。
また、端末20のユーザを識別するための識別情報は、限定ではなく例として、アプリケーションIDとすることができる。なお、アプリケーションIDに代えて「ユーザID」としてもよいし、しなくてもよい。
【0089】
また、1つの端末20につき1つのアカウントしか登録することのできないアプリケーションであれば、限定ではなく例として、「端末20を識別するための識別情報=端末20のユーザを識別するための識別情報=アプリケーションID」とすることができる。
【0090】
また、限定ではなく例として、1つのユーザIDに、複数の端末IDを割り当てることを可能としてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0091】
また、アプリケーションID等の各種のIDに代えて、端末電話番号等の情報によってアカウントを管理する手法を適用することも可能である。
この場合、アプリケーションID等のIDの情報をアカウント登録データ153に記憶させるのに代えて、端末電話番号等の情報をアカウント登録データ153に記憶させるようにすることができる。
【0092】
なお、その他登録情報には、上記に例示した情報の他にも、種々の情報を記憶させることもできる。
限定ではなく例として、端末20のユーザの個人情報・属性情報(限定ではなく例として、年齢、性別、居住地、職業、趣味等)を記憶させるようにすることもできる。これらの情報は、限定ではなく例として、メッセージングアプリケーションの利用に際して端末20のユーザに入力を求め、登録させるようにすることができる。
【0093】
また、限定ではなく例として、端末20の位置情報(以下、「端末位置情報」と称する。)の履歴を記憶させるようにすることもできる。
この場合は、限定ではなく例として、端末20が、位置算出用情報検出部29Bによって検出された位置算出用情報に基づいて算出した端末位置情報を、定期的なタイミングでサーバ10に送信するようにする。または、サーバ10からの要求に応じて、端末20が端末位置情報をサーバ10に送信するようにする。そして、サーバ10は、このようにして端末20から受信して取得した端末位置情報の履歴を、端末位置履歴データとして記憶させるようにすることができる。
【0094】
友だち登録データ154は、アプリケーション(この例ではメッセージングアプリケーション)における友だちの管理データであり、そのデータ構成の一例を図1-5に示す。
友だち登録データ154には、限定ではなく例として、アプリケーションIDと、友だちアプリケーションIDと、友だちユーザ名とが関連付けて記憶される。
【0095】
アプリケーションIDには、アカウント登録データ153に記憶・登録されているアプリケーションIDが記憶される。
友だちアプリケーションIDには、このアプリケーションIDのアカウントが友だち登録しているアカウントのアプリケーションIDが記憶される。
友だちユーザ名には、この友だちアプリケーションIDと関連付けてアカウント登録データ153に記憶・登録されているユーザ名が記憶される。
【0096】
なお、アカウント登録データ153を参照すれば、友だちアプリケーションIDから友だちユーザ名を特定可能であるため、友だち登録データ154に友だちユーザ名は記憶させないようにしてもよい。
【0097】
アカウント管理データベース155は、アカウント登録データ153に記憶されたアカウントの管理用のデータベースであり、限定ではなく例として、アカウント登録データ153に記憶されたアプリケーションIDごとの管理データとして、アカウント管理データが記憶される。
各々のアカウント管理データには、限定ではなく例として、アプリケーションIDが記憶される。
【0098】
トーク情報管理データベース159は、メッセージングアプリケーションの各々のアカウントのトーク情報を管理するためのデータベースである。
アカウントには、前述した一般アカウントの他、限定ではなく例として、前述した公式アカウントも含まれる。
【0099】
トーク情報とは、限定ではなく例として、アカウント間(1対1、グループを含む。)でやりとりされるコンテンツ(限定ではなく例として、メッセージ)を含む一連のトーク内容、コンテンツのやりとりの履歴(コンテンツの送受信の履歴)である。
【0100】
サーバ10は、限定ではなく例として、コンテンツの送信元の端末20から送信されたコンテンツを受信し、受信したコンテンツを、対応するチャットルームに追加する処理を行う。具体的には、トーク情報管理データベース159(トーク記憶部)の対応するチャットルームのトーク情報に、受信したコンテンツを追加して更新する。そして、サーバ10は、チャットルームへの追加内容(チャットルームに追加したコンテンツの情報)を、送信先のユーザの端末20に送信する。これにより、端末20の表示部24に表示されるチャットルームのコンテンツが更新される。
【0101】
(2)端末
図1-6は、本実施例において端末20の制御部21によって実現される機能の一例を示す図である。
制御部21は、限定ではなく例として、記憶部28に記憶されたメッセージングアプリケーション処理プログラム281に従ってメッセージングアプリケーション処理を実行するためのメッセージングアプリケーション処理部211を機能部として含む。
【0102】
図1-7は、本実施例において端末20の記憶部28に記憶される情報等の一例を示す図である。
記憶部28には、限定ではなく例として、メッセージングアプリケーション処理として実行されるメッセージングアプリケーション処理プログラム281と、アプリケーションID283と、友だちデータ284と、端末データ285と、ユーザデータ287と、トーク関連情報データベース289とが記憶される。
【0103】
アプリケーションID283には、自己の端末20、または自己の端末20のユーザのメッセージングアプリケーションのアプリケーションIDが記憶される。
なお、アプリケーションID283は、複数のアプリケーションIDを記憶可能としてもよいし、そうしなくてもよい。
【0104】
友だちデータ284には、アプリケーションID283のアカウントが友だち登録しているアカウントのアプリケーションIDが記憶される。
なお、友だちの情報は友だち管理データ154としてサーバ10側で記憶・管理されるため、端末20の記憶部28には友だちデータ284を記憶させないようにしてもよい。この場合、端末20は、友だちの情報をサーバ10から取得するようにすることができる。
【0105】
端末データ285には、自己の端末20に関する各種のデータが記憶される。
限定ではなく例として、端末20の制御部21が、位置算出用情報検出部29Bによって検出された位置算出用情報に基づいて算出した端末位置情報の履歴のデータである端末位置履歴データをこれに含めることができる。
【0106】
ユーザデータ287は、自己の端末20のユーザに関する各種のデータが記憶される。
限定ではなく例として、自己の端末20のユーザの個人情報・属性情報(限定ではなく例として、年齢、性別、居住地、職業、趣味等)を記憶させるようにすることもできる。
なお、これらの情報を端末20の記憶部28に記憶させることは必須ではなく、限定ではなく例として、サーバ10側で登録されているユーザの個人情報・属性情報のデータを、サーバ10から取得するようにしてもよい。
【0107】
トーク関連情報データベース289は、トーク情報や、このトーク情報に関連する情報(以下、包括的に「トーク関連情報」と称する。)が記憶されたデータベースである。
このトーク関連情報データベース289には、限定ではなく例として、以下のデータが含まれる。
・アプリケーションID283に対応するアカウント(自己の端末20、または自己の端末20のユーザのアカウント)に対応するトーク情報の履歴のデータであるトーク履歴データ
・トークルームに関する情報が記憶されるトークルームデータ
・トークルームの表示の履歴のデータであるトークルーム表示履歴データ
・トークルームにおける操作の履歴のデータであるトークルーム操作履歴データ
なお、これら全てのデータを端末20の記憶部28に記憶させることは必須ではなく、限定ではなく例として、一部のデータをサーバ10で記憶・管理するようにし、端末20がサーバ10から情報を取得するようにしてもよい。
【0108】
<トークルームパターンテーブル>
本明細書では、第1トークルームが、限定ではなく例として、1対1トークルームである場合と、グループトークルームである場合と、OAトークルームである場合とがあり、第2トークルームが、限定ではなく例として、1対1トークルームである場合と、グループトークルームである場合と、OAトークルームである場合とがある。
【0109】
第1トークルームが、1対1トークルーム、グループトークルーム、またはOAトークルームのいずれの種類のトークルームであり、第2トークルームが、1対1トークルーム、グループトークルーム、OAトークルームのいずれの種類のトークルームであるかのトークルームパターンの一例を、図1-8に示すトークルームパターンテーブルを参照して説明する。
【0110】
トークルームパターンテーブルには、トークルームパターン名と、これに対応する第1トークルームおよび第2トークルームとが示されている。
【0111】
トークルームパターン名は、トークルームパターンを識別するための識別情報として機能する名称である。
【0112】
トークルームパターン名「PA-01」は、第1トークルームと第2トークルームとがいずれも「1対1トークルーム」であるパターンである。
【0113】
トークルームパターン名「PA-02」は、第1トークルームが「1対1トークルーム」であり、第2トークルームが「グループトークルーム」であるパターンである。
【0114】
トークルームパターン名「PA-03」は、第1トークルームが「1対1トークルーム」であり、第2トークルームが「OAトークルーム」であるパターンである。
【0115】
トークルームパターン名「PA-04」は、第1トークルームが「グループトークルーム」であり、第2トークルームが「1対1トークルーム」であるパターンである。
【0116】
トークルームパターン名「PA-05」は、第1トークルームと第2トークルームとがいずれも「グループトークルーム」であるパターンである。
【0117】
トークルームパターン名「PA-06」は、第1トークルームが「グループトークルーム」であり、第2トークルームが「OAトークルーム」であるパターンである。
【0118】
トークルームパターン名「PA-07」は、第1トークルームが「OAトークルーム」であり、第2トークルームが「1対1トークルーム」であるパターンである。
【0119】
トークルームパターン名「PA-08」は、第1トークルームが「OAトークルーム」であり、第2トークルームが「グループトークルーム」であるパターンである。
【0120】
トークルームパターン名「PA-09」は、第1トークルームと第2トークルームとがいずれも「OAトークルーム」であるパターンである。
【0121】
<表示画面>
ここでは、トークルームパターンが、限定ではなく例として、第1トークルームが1対1トークルームであり、第2トークルームも1対1トークルームであるトークルームパターン名「PA-01」である場合であり、トークルームを切り替えた後の第2トークルームでは表示画面例について説明する。
【0122】
(1)第1の表示画面例
図1-9では、トークルームを切り替えた場合に、アイコン型トークルーム情報の表示が消去される場合の表示画面例について説明する。
【0123】
図1-9は、ユーザA.Aの端末20Aの表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
【0124】
画面最上部中央には、メッセージングアプリケーションの名称として「Messaging App」の文字が表示されている。また、画面最上部右には、この端末20のユーザのメッセージングアプリケーションにおけるアイコン画像およびユーザ名(この例ではユーザA.A)が表示されている。
【0125】
図1-9では、限定ではなく例として、表示中のトークルームの画面下部に、移動先のトークルームをユーザが選択可能に構成された、1以上のアイコン型トークルーム情報(限定ではなく、第1表示の一例)が表示されるアイコン型トークルーム情報表示領域ER1が設けられている。
【0126】
また、図1-9の左の画面には、画面最上部のメッセージングアプリケーションの名称等が表示される領域の下に、限定ではなく例として、メッセージングアプリケーション内のいずれのページ(この例では、トークルーム)が現在表示されているかを示す領域の一種として、トークルームの名称(以下、「トークルーム名」と称する。)を含むトークルーム名表示領域CLRが設けられている。トークルーム名表示領域CLRは、現在ユーザが位置しているメッセージングアプリケーション内のページ(この例では、トークルーム)を示す領域とも言える。
【0127】
本例では、トークルーム名表示領域CLRには、限定ではなく例として、ユーザA.AがユーザB.Bを相手としてトークを行うためのトークルームであることを示す文字(この例では「B.B」)が表示されている。
また、その下には、ユーザA.AとユーザB.Bとが対話形式でトークを行うためのトーク領域が構成されており、画面向かって左側には相手であるユーザB.Bのメッセージが、画面向かって右側には自分であるユーザA.Aのメッセージが表示されるように構成されている。
【0128】
アイコン型トークルーム情報表示領域ER1に表示されるアイコン型トークルーム情報には、限定ではなく例として、端末20Aのユーザ(ユーザA.A)が友だち登録しているユーザが表示されている。
この例では、限定ではなく例として、ユーザ名「ユーザC.C」およびこれに対応するアイコンと、ユーザ名「ユーザD.D」およびこれに対応するアイコンとを含む、複数のアイコン型トークルーム情報が表示されている。
【0129】
図1-9の中央の画面では、限定ではなく例として、複数のアイコン型トークルーム情報のうち、ユーザ名「C.C」、またはこれに対応するアイコンがタップされた状態が示されている。この場合、表示中の相手をユーザB.Bとするトークルーム(第1トークルーム)から、相手のユーザC.Cとするトークルーム(第2トークルーム)に表示が切り替わる。その結果、限定ではなく例として、図1-9の右に示す画面が表示される。
【0130】
この画面は、ユーザA.AがユーザC.Cを相手としてトークを行うためのトークルームであり、限定ではなく例として、トークルーム名表示領域CLRに、ユーザ名「C.C」のトークルームであることを示す文字(この例では「C.C」)が表示されている。
【0131】
また、画面下部のアイコン型トークルーム情報表示領域ER1から、限定ではなく例として、複数のアイコン型トークルーム情報が消去されている。
【0132】
(2)第2の表示画面例
図1-10では、トークルームを切り替えた場合に、アイコン型トークルーム情報の表示が継続されるときの表示画面例について説明する。
【0133】
図1-10は、ユーザA.Aの端末20Aの表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
図1-10の左の画面は、ユーザA.AがユーザB.Bを相手とする第1トークルームの画面の一例である。
この例では、アイコン型トークルーム情報表示領域ER1には、限定ではなく例として、端末20Aのユーザ(ユーザA.A)が友だち登録しているユーザが表示されている。
具体的には、限定ではなく例として、ユーザ名「C.C」およびこれに対応するアイコンと、ユーザ名「D.D」およびこれに対応するアイコンと、ユーザ名「E.E」およびこれに対応するアイコンとを含む、複数のアイコン型トークルーム情報が表示されている。
【0134】
図1-10の中央の画面では、限定ではなく例として、複数のアイコン型トークルーム情報のうち、ユーザ名「C.C」、またはこれに対応するアイコンがタップされた状態が示されている。この場合、表示中の相手をユーザB.Bとするトークルーム(第1トークルーム)から、相手のユーザC.Cとするトークルーム(第2トークルーム)に表示が切り替わる。その結果、限定ではなく例として、図1-10の右に示す画面が表示される。
【0135】
この画面は、ユーザA.AがユーザC.Cを相手としてトークを行うためのトークルームであり、限定ではなく例として、トークルーム名表示領域CLRに、ユーザ名「C.C」のトークルームであることを示す文字(この例では「C.C」)が表示されている。
【0136】
また、画面下部のアイコン型トークルーム情報表示領域ER1には、限定ではなく例として、ユーザ名「ユーザD.D」およびこれに対応するアイコンと、ユーザ名「ユーザB.B」およびこれに対応するアイコンとを含む、複数のアイコン型トークルーム情報が表示されている。
【0137】
なお、以下に記載する他の各実施例や他の各変形例のいずれにおいても、トークルームを切り替えた場合に、アイコン型トークルーム情報の表示を継続する構成を採用してもよく、アイコン型トークルーム情報の表示を消去する構成を採用してもよいものとする。
【0138】
<処理>
図1-11は、本実施例において端末20の制御部21が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
なお、以下説明する処理は、本開示の手法を実現するための処理の一例に過ぎず、この処理に限定されるものではない。この処理に、別のステップを追加してもよいし、一部のステップを省略(削除)してもよい。
これは、以下説明する各フローチャート(処理)について同様である。
【0139】
まず、端末20の制御部21は、入力部に対するユーザの入力に基づいて、第1トークルームを表示部24に表示させる(A110)。
【0140】
その後、端末20の制御部21は、アイコン型トークルーム情報を表示部24に表示させる(A120)。この場合、1つの手法として、限定ではなく例として、サーバ10側で、友だち管理データ154に基づいて、端末20のユーザが友だち登録しているユーザが判定され、その最新のユーザ名やアイコン画像等の情報が、サーバ10から端末20に送信される。そして、端末20の制御部21が、サーバ10から受信した情報に基づいて、アイコン型トークルーム情報を表示させるようにすることができる。
【0141】
なお、これとは異なり、友だち登録しているユーザのユーザ名やアイコン画像等の情報を端末20の記憶部28に記憶・保存しておき、端末20の制御部21が、これらの情報を記憶部28から読み出して、アイコン型トークルーム情報を表示させるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0142】
なお、端末20の制御部21は、2つ以上のアイコン型トークルーム情報を表示部24に表示させてもよいし、1つのアイコン型トークルーム情報を表示部24に表示させてもよい。
【0143】
次いで、端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、入力部を介して、端末20のユーザによるアイコン型トークルーム情報に対する入力があったか否かを判定する(A130)。
アイコン型トークルーム情報に対する入力がなかった場合(A130:NO)、端末20の制御部21は、処理を終了する。
【0144】
一方、アイコン型トークルーム情報に対する入力があった場合(A130:YES)、端末20の制御部21は、表示部24に表示されている第1トークルームから、A130で入力されたアイコン型トークルーム情報に対応するトークルーム(第2トークルーム)に表示を切り替える制御を行う。
そして、端末20の制御部21は、処理を終了する。
【0145】
なお、第1トークルームと同様に、第2トークルームを表示した後、第2トークルームにも、アイコン型トークルーム情報を同様に表示させるようにしてもよいし、しなくてもよい。
【0146】
<第1実施例の効果>
本実施例は、端末20が、自己の端末20のユーザを含む第1トークルーム(限定ではなく、第1チャットルームの一例)を表示部24に表示する。また、端末20は、移動(遷移)する第2トークルーム(限定ではなく、第2チャットルームの一例)に対応するアイコン型トークルーム情報(限定ではなく、表示部に表示された第1チャットルームから第2チャットルームに移動し、第2チャットルームを表示部に表示することに関する第1表示の一例)を表示部24に表示する。そして、端末20は、表示されたアイコン型トークルーム情報に対する入力(限定ではなく、第1表示が表示された端末に対する入力の一例)に基づいて、表示中の第1トークルームから第2トークルームに切り替え表示する処理(限定ではなく、第1処理の一例)を制御部21によって行う構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1表示が表示された端末に対する入力に基づいて、第1チャットルームから第2チャットルームに簡単に移動することができる。トークルームを切り替えるための煩雑な操作が不要となるため、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0147】
また、この場合、アイコン型トークルーム情報は、第1トークルームに表示されるようにすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、移動可能な第2トークルームを、第1チャットルームを表示している状態で端末のユーザが確認できるようにすることができる。
【0148】
また、この場合、端末20は、第1トークルームに表示されたアイコン型トークルーム情報に対するタップ操作等の入力(限定ではなく、第1表示に対する入力の一例)に基づいて、第2トークルームを表示部24に表示する処理を行うようにすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1チャットルームが表示されている状態で第1表示に対する第2入力を行うことで、端末のユーザが第2チャットルームを簡単に表示させることができる。
【0149】
<第2実施例>
第2実施例は、移動先のトークルーム候補(移動候補とする第2チャットルーム)を決定する手法に関する実施例である。
第2実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を
省略する。
【0150】
本実施例では、端末20が移動先トークルーム候補を決定する処理(以下、「移動先トークルーム候補決定処理」と称する。)を行う場合を例示する。
具体的には、本実施例では、端末20の制御部21が、自己の端末20のユーザによる入力部に対する入力に基づいて取得した各種の情報(限定ではなく、第1情報の一例)や、記憶部28に記憶済みの各種の情報(限定ではなく、第1情報の一例)を取得し、取得した情報に基づいて、移動先トークルーム候補を決定する。
【0151】
なお、これとは異なり、端末20が、サーバ10で記憶・管理されている各種の情報(限定ではなく、第1情報の一例)をサーバ10から取得する。そして、端末20の制御部21が、サーバ10から取得した情報に基づいて、移動先トークルーム候補を決定するようにしてもよいし、しなくてもよい。
移動先トークルーム候補を決定するために用いられる情報(移動先トークルーム候補を決定するために必要な情報)のうち、端末20の記憶部28には記憶されていないが、サーバ10の記憶部15には記憶されている情報については、端末20が、サーバ10からその情報を取得した上で、移動先トークルーム候補を決定するようにすることができる。
【0152】
<移動先トークルーム候補決定用テーブル>
移動先トークルーム候補決定用テーブルは、移動先トークルーム候補決定処理を実行する場合に参照されるテーブルであり、その一例である移動先トークルーム候補決定用テーブルのテーブル構成例を図2-1に示す。
【0153】
移動先トークルーム候補を決定することには、移動先トークルームを決定することの他、限定ではなく例として、決定した移動先トークルームをユーザに提案(サジェスト)することも含めることができる。
【0154】
移動先トークルーム候補決定用テーブルには、限定ではなく例として、移動先トークルーム候補決定用のカテゴリの番号であるカテゴリNoと、このカテゴリNoのカテゴリに含まれる移動先トークルーム候補の番号であるNoと、このNoの移動先トークルーム候補と、この移動先トークルーム候補になることが可能であるか否かを示す移動先トークルーム候補可否とが関連付けて記憶されている。
【0155】
なお、このテーブルはあくまでも一例に過ぎず、これに限定されるわけではない。
上記の全ての情報を関連付けて記憶させる必要はなく、一部の情報を記憶させないようにしてもよい。
また、ここでは分かり易いように「カテゴリNo」の欄を設けているが、この欄は設けなくてもよい。
また、移動先トークルーム候補を決定するにあたり、上記のテーブルによってこれを実現するのではなく、プログラムによって実現してもよい。
これは、他の実施例で説明するテーブルについても同様である。
【0156】
移動先トークルーム候補可否には、対応する移動先トークルーム候補に基づいて、移動先トークルーム候補になることができるものには「〇(可)」が、移動先トークルーム候補になることができないものには「×(不可)」がそれぞれ定められている。
この例では、No「SP03-6」、「SP04-2B」、「SP05-1B」には移動先トークルーム候補可否として「×(不可)」が定められ、それ以外の条件には「〇(可)」が定められている。
【0157】
以下、それぞれの移動先トークルーム候補、および、その判定方法について詳細に説明する。
【0158】
<カテゴリNo「SP01」>
カテゴリNo「SP01」は「表示数、タップ数」のカテゴリであり、限定でなく例として、No「SP01-1」、「SP01-2」の条件がこれに含まれる。
なお、表示数は表示頻度としてもよいし、しなくてもよい。また、タップ数はタップ頻度としてもよいし、しなくてもよい。
なお、端末20がパソコンであるような場合は、タップ数(タップ頻度)はクリック数(クリック頻度)と読み替えることもできる。
【0159】
No「SP01-1」には、移動先トークルーム候補として「設定時間以内に表示された回数が多いトークルーム」が定められている。
設定時間は、限定でなく例として、端末20側またはサーバ10側であらかじめ任意の時間を設定可能とすることができる。
限定ではなく例として、比較的短い時間(限定ではなく例として、数時間以内の時間)が設定される場合、設定時間以内に表示された回数が多いトークルームは、現在ユーザが利用する必要性が高いトークルームである可能性があるため、移動先トークルーム候補として決定することを意味する。
一方、限定ではなく例として、比較的長い時間(限定ではなく例として、日単位の時間)が設定される場合、設定時間以内に表示された回数が多いトークルームは、日常的にユーザが利用する回数や頻度が高いトークルームである可能性があるため、移動先トークルーム候補として決定することを意味する。
【0160】
この移動先トークルーム候補の判定では、限定でなく例として、端末20が、トーク関連情報データベース289のトークルーム表示履歴データに記憶されている設定時間以内に表示されたトークルームの回数を取得して、この回数の多い順に移動先トークルーム候補を判定するようにすることができる。
【0161】
No「SP01-2」には、移動先トークルーム候補として「設定時間以内にタップされたトークルーム情報の回数が多いトークルーム」が定められている。この場合も、設定時間は任意に設定可能とすることができる。
限定ではなく例として、比較的短い時間(限定ではなく例として、数時間以内の時間)が設定される場合、設定時間以内にタップされたトークルーム情報の回数が多いトークルームは、それほど時間が経過しない間に再び端末20のユーザによってこのトークルーム情報がタップされ、そのトークルーム情報に対応するトークルームが表示される可能性があるため、移動先トークルーム候補として決定することを意味する。
一方、限定ではなく例として、比較的長い時間(限定ではなく例として、日単位の時間)が設定される場合、設定時間以内にタップされたトークルーム情報の回数が多いトークルームは、日常的にユーザが利用する回数や頻度が高いトークルームである可能性があるため、移動先トークルーム候補として決定することを意味する。
【0162】
この移動先トークルーム候補の判定では、限定でなく例として、端末20が、トーク関連情報データベース289のトークルーム操作履歴データに記憶されている設定時間以内にタップされたトークルーム情報の回数を取得して、この回数の多い順に移動先トークルーム候補を判定するようにすることができる。
【0163】
これらの条件は、限定ではなく例として、端末のユーザによるチャットルームの利用に関する条件の一例である。
また、表示数(表示頻度)、タップ数(タップ頻度)等の情報は、端末のユーザに関する情報、端末のユーザによるチャットルームの利用に関する情報の一例である。
【0164】
<カテゴリNo「SP02」>
カテゴリNo「SP02」は「表示中トークルームの情報」のカテゴリであり、限定でなく例として、No「SP02-1」、「SP02-2」の移動先トークルーム候補がこれに含まれる。
【0165】
No「SP02-1」には、移動先トークルーム候補として「表示中のトークルームにおけるコンテキストに関連したトークルーム」が定められている。
「表示中のトークルームにおけるコンテキスト」とは、限定でなく例として、トークルームにおいて、端末20のユーザが送信したコンテンツ(限定ではなく例として、テキストコンテンツ、画像コンテンツ、音声コンテンツ等)や、端末20のユーザとは異なるユーザ(「1対1トークルーム」である場合の相手のユーザ、「グループトークルーム」である場合のグループのメンバー、「OAトークルーム」である場合のOA事業者、以下、包括的に「相手ユーザ」と称する。)から受信したコンテンツに基づいて決定される文脈や前後関係を意味する。
表示中のトークルームにおけるコンテキストに関連したトークルームであるということは、ユーザの興味関心が高く、このトークルームを表示するよう求められる可能性があるため、移動先トークルーム候補に決定することを意味する。
【0166】
この移動先トークルーム候補の判定では、限定でなく例として、端末20が、トーク関連情報データベース289のトーク履歴データに記憶されているコンテンツに基づいてコンテキストを判定し、判定したコンテキストに関連した移動先トークルーム候補を判定するようにすることができる。
【0167】
限定ではなく例として、トークルーム内で旅行に関連する内容のトークが行われていると判定した場合は、旅行に関連するトークルームを、移動先トークルーム候補を決定するようにすることができる。
【0168】
No「SP02-2」には、移動先トークルーム候補として「表示中のトークルームにおける他のユーザに関連したトークルーム」が定められている。
「表示中のトークルームにおける他のユーザ」とは、限定でなく例として、トークルームにおける端末20のユーザとは異なるユーザを意味する。この「他のユーザ」には、「1対1トークルーム」である場合の相手のユーザ、「グループトークルーム」である場合のグループのメンバー、および「OAトークルーム」である場合のOA事業者が含まれる。
表示中のトークルームにおける他のユーザに関連したトークルームは、端末20のユーザとの関連性が高く、このトークルームを表示するよう求められる可能性があるため、移動先トークルーム候補として決定することを意味する。
【0169】
この移動先トークルーム候補の判定では、限定でなく例として、端末20が、友だちデータ284に記憶されている他のユーザが属するトークルームに関連する情報を取得して、移動先トークルーム候補を判定するようにすることができる。
【0170】
<カテゴリNo「SP03」>
カテゴリNo「SP03」は「他トークルームの属性情報」のカテゴリであり、限定でなく例として、No「SP03-1」~「SP03-6」の移動先トークルーム候補がこれに含まれる。
【0171】
No「SP03-1」には、移動先トークルーム候補として「新着メッセージがあるトークルーム」が定められている。
「新着メッセージがあるトークルーム」とは、限定でなく例として、新しいメッセージを受信したトークルームを意味する。
新着メッセージがあるトークルームは、ユーザにとって閲覧優先度が高く、このトークルームを表示するよう求められる可能性があるため、移動先トークルーム候補として決定することを意味する。
【0172】
この移動先トークルーム候補の判定では、限定でなく例として、端末20が、トーク関連情報データベース289のトーク履歴データに記憶されている新着メッセージの有無を取得して、移動先トークルーム候補を判定するようにすることができる。
【0173】
No「SP03-2」の移動先トークルーム候補として、「自分にメンションされているトークルーム」が定められている。
「自分にメンションされているトークルーム」とは、限定でなく例として、自分(端末20のユーザ)宛てのメッセージを受信したトークルームを意味する。
自分にメンションされているトークルームは、ユーザにとって閲覧優先度が高く、このトークルームを表示するよう求められる可能性があるため、移動先トークルーム候補に決定することを意味する。
【0174】
この移動先トークルーム候補の判定では、限定でなく例として、端末20が、トーク関連情報データベース289のトーク履歴データに記憶されている自分にメンションされているメッセージの有無を取得して、移動先トークルーム候補を判定するようにすることができる。
【0175】
No「SP03-3」には、移動先トークルーム候補として「未読メッセージがあるトークルーム」が定められている。
【0176】
ここで、「未読」の逆の意味の用語として「既読」を定義することができる。
メッセージが既読となる条件(以下、「既読条件」と称する。)としては、限定ではなく例として、以下のいずれかの条件を適用することができる。
(A)メッセージが表示されたこと。
(B)メッセージが表示されてから一定時間(限定ではなく、数秒~10秒程度の時間)が経過したこと。
(C)メッセージが表示された後、表示されたメッセージがタップ(クリック)されたこと。
(D)メッセージが表示された後、そのメッセージに対して返信がされたこと。
(E)メッセージが動画像のメッセージである場合に、その動画像が再生されたこと。
(F)メッセージが動画像のメッセージである場合に、その動画像を再生してから一定時間(限定ではなく、数秒~10秒程度の時間)が経過したこと。
【0177】
この場合、「未読」の状態は、限定ではなく例として、上記の既読条件を満たしていない状態と定義することができる。
「未読」の状態は、ユーザがメッセージ(コンテンツ)を未閲覧の状態であることの一種である。
【0178】
「未読メッセージがあるトークルーム」とは、限定でなく例として、上記の未読状態のメッセージがあるトークルームを意味する。
未読メッセージがあるトークルームは、ユーザにとって閲覧優先度が高く、このトークルームを表示するよう求められる可能性があるため、移動先トークルーム候補に決定することを意味する。
【0179】
なお、未読状態のメッセージの数(以下、「未読数」と称する。)に基づいて移動先トークルーム候補を決定するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
限定ではなく例として、未読数が規定された数や設定された数以上(限定ではなく例として、未読数が10以上)であるトークルームを、移動先トークルーム候補として決定するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0180】
他方、未読数が極端に多いトークルーム(限定ではなく例として、未読数が30以上であるトークルーム)は、移動先トークルーム候補として決定しないようにしてもよい。これは、ユーザが敢えて(意図的に)閲覧せずに放置しているトークルームである可能性があるためである。
【0181】
また、未読メッセージがある移動先トークルーム候補に対応するトークルーム情報を表示する場合に、限定ではなく例として所定位置(限定ではなく例として、トークルーム情報の右上方部)に、未読数をユーザが特定可能な情報(限定ではなく例として、未読数に相当する数字、未読数を特定するための画像等)を表示するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0182】
この移動先トークルーム候補の判定では、限定でなく例として、端末20が、トーク関連情報データベース289のトーク履歴データに記憶されている未読メッセージの有無およびその数を取得して、移動先トークルーム候補を判定するようにすることができる。
【0183】
未読数等の情報は、限定ではなく例として、第2チャットルームに表示されるコンテンツの端末のユーザによる閲覧に関する情報の一例である。
【0184】
No「SP03-4」には、移動先トークルーム候補として「お気に入りに登録しているトークルーム」が定められている。
「お気に入りに登録しているトークルーム」とは、限定でなく例として、端末20のユーザが任意のトークルームをお気に入り登録することが可能なメッセージングサービスにおいて、端末20のユーザがお気に入りに登録しているトークルームを意味する。
お気に入りに登録しているトークルームは、ユーザにとって重要度が高く、このトークルームを表示するよう求められる可能性があるため、移動先トークルーム候補として決定することを意味する。
【0185】
なお、本実施例では、No「SP03-4」の移動先トークルーム候補の例として、端末20のユーザがお気に入りに登録しているトークルームの例を示したが、このような形態に限定されない。
No「SP03-4」の移動先トークルーム候補の例として、限定でなく例として、メッセージングアプリケーションにおいて端末20のユーザが任意のトークルームをピン留めすることが可能に構成されている場合において、端末20のユーザがピン留めしているトークルームとしてもよい。
この「トークルームをピン留めする」とは、限定ではなく例として、頻繁に利用するトークルームを画面の所定位置(限定ではなく例として、画面上部)に固定させることができる機能の一種である。
【0186】
この移動先トークルーム候補の判定では、限定でなく例として、端末20が、トーク関連情報データベース289のトークルームデータに記憶されているトークルームがお気に入りに登録されているか否かの情報を取得して、移動先トークルーム候補を判定するようにすることができる。
【0187】
No「SP03-5」には、移動先トークルーム候補として「フォルダに入っているトークルーム」が定められている。
「フォルダに入っているトークルーム」とは、限定でなく例として、端末20のユーザが任意のトークルームをフォルダに分けることが可能なメッセージングサービスにおいて、端末20のユーザがフォルダに入れているトークルームを意味する。
フォルダに入っているトークルームであるということは、ユーザにとって重要度が高く、このトークルームを表示するよう求められる可能性があるため、移動先トークルーム候補として決定することを意味する。
【0188】
本実施例では、メッセージングアプリケーションが、限定ではなく例として、ユーザが任意のトークルームを整理することを可能にする機能の一種として「フォルダ」の機能を有するものとする。また、このフォルダは、限定ではなく例として、ユーザが任意に名前を設定することができるものとする。
ユーザが任意に名前を設定したフォルダにユーザが任意に選択したトークルームを入れることができるので、複数あるトークルームをユーザに合わせて整理することができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
具体的には、ユーザが、自分の仕事に関連するトークルーム(一対一トークルーム、グループトークルーム、OAトークルーム等)を「仕事関係」の名前を設定したフォルダに入れ、自分の仕事とは関連のないプライベート(家族、友人、趣味等)に関連するトークルーム(一対一トークルーム、グループトークルーム、OAトークルーム等)を「プライベート」の名前を設定したフォルダに入れるなどすることによって、トークルームを明確に整理することができる。
【0189】
なお、このフォルダには、限定ではなく例として、予め決められた属性情報が設定されており、限定ではなく例として、自動でトークルームがフォルダに分けられるような機能を有してもよい。予め決められたフォルダの属性情報とは、限定ではなく例として、「未読メッセージがあるトークルームのみが入っている」、「OAトークルームのみが入っている」等のことである。
【0190】
この移動先トークルーム候補の判定では、限定でなく例として、端末20が、トーク関連情報データベース289のトークルームデータに記憶されているトークルームがフォルダに入っているか否かの情報を取得して、移動先トークルーム候補を判定するようにすることができる。
【0191】
No「SP03-6」には、移動先トークルーム候補として「非表示設定しているトークルーム」が定められている。このNo「SP03-6」の条件には、移動先トークルーム候補可否として「否(×)」が定められている。
「非表示設定しているトークルーム」とは、限定でなく例として、端末20のユーザが任意のトークルームを非表示に設定することが可能なメッセージングサービスにおいて、端末20のユーザが非表示設定しているトークルームを意味する。
非表示設定しているトークルームは、ユーザが表示することを希望しないトークルームである可能性があるため、移動先トークルーム候補として決定しないことを意味する。
【0192】
この移動先トークルーム候補の判定では、限定でなく例として、端末20が、トーク関連情報データベース289のトークルームデータに記憶されているトークルームが非表示設定されているか否かの情報を取得して、移動先トークルーム候補を判定するようにすることができる。
【0193】
<カテゴリNo「SP04」>
カテゴリNo「SP04」は「ユーザの属性情報」のカテゴリであり、限定でなく例として、No「SP04-1」、「SP04-2A」、「SP04-2B」の移動先トークルーム候補がこれに含まれる。
【0194】
No「SP04-1」には、移動先トークルーム候補として「ユーザの趣味嗜好に関連したトークルーム」が定められている。
「ユーザの趣味嗜好に関連したトークルーム」とは、限定でなく例として、端末20のユーザが既に友だち登録しているOA事業者による公式アカウントのトークルームの種別に関連したトークルームを意味する。限定ではなく例として、端末20のユーザが既に友だち登録しているOA事業者(限定ではなく例として、カフェA社)による公式アカウントのトークルームの種別がカフェ系の種別である場合に、このトークルームに関連したトークルームとして他のOA事業者(限定ではなく例として、カフェB社)による公式アカウントのトークルームを移動先トークルーム候補として決定するようなものがこれに含まれる。
ユーザの趣味嗜好に関連したトークルームは、ユーザの趣味嗜好とマッチしている可能性が高く、このトークルームを表示するよう求められる可能性があるため、移動先トークルーム候補として決定することを意味する。
【0195】
この移動先トークルーム候補の判定では、限定でなく例として、端末20が、友だちデータ284に記憶されているOA事業者による公式アカウントのトークルームの種別に関連する情報を取得して、移動先トークルーム候補を判定するようにすることができる。
【0196】
No「SP04-2A」には、移動先トークルーム候補として「ユーザの位置情報に関連したトークルーム」が定められている。
「ユーザの位置情報に関連したトークルーム」とは、限定でなく例として、端末20の位置情報を取得可能な端末において、その位置情報に関連したトークルームを意味する。限定ではなく例として、端末20のユーザの位置情報を取得し、端末20の位置情報から所定の範囲内(限定ではなく例として、500?以内の範囲)にある店舗のOA事業者による公式アカウントのOAトークルームを移動先トークルーム候補として決定するようなものがこれに含まれる。
ユーザの位置情報に関連したトークルームは、ユーザの関心が高いことを見込むことができ、このトークルームを表示する可能性が高いため、ユーザの利便性を向上することができ、移動先トークルーム候補として提案されることを意味する。
【0197】
この移動先トークルーム候補の判定では、限定でなく例として、端末20が、位置算出用情報検出部29Bにおいて検出される位置情報を取得して、移動先トークルーム候補を判定するようにすることができる。
【0198】
No「SP04-2B」には、移動先トークルーム候補として「ユーザの位置情報に関連したトークルーム」が定められている。
限定ではなく例として、端末20のユーザの位置情報を取得し、端末20の位置情報が所定の範囲外にある場合(限定ではなく例として、自宅から100km以上離れた範囲にいる場合)、就業していると考えられる普段の行動範囲の外にいる、つまり就業していない(余暇を過ごしている)可能性がある。このため、仕事関連のトークルームを移動先トークルーム候補として決定しないようなものがこれに含まれる。
この例におけるトークルームは、ユーザにとっての優先度が低い可能性があるため、移動先トークルーム候補として決定しないようにすることができる。
【0199】
<カテゴリNo「SP05」>
カテゴリNo「SP05」は「その他」のカテゴリであり、限定でなく例として、No「SP05-1A」、「SP05-1B」、「SP05-2」の移動先トークルーム候補がこれに含まれる。
【0200】
No「SP05-1A」には、移動先トークルーム候補として「平日である場合に仕事に関連したトークルーム」が定められている。
「平日である場合に仕事に関連したトークルーム」とは、限定でなく例として、端末20のユーザが就業していると考えられる平日(月曜日~金曜日)の期間における、仕事に関連した職場のメンバーで構成されたグループトークルームを意味する。
平日である場合に仕事に関連したトークルームは、平日の期間においては、ユーザにとって重要度が高く、このトークルームを表示する可能性があるため、移動先トークルーム候補として決定することを意味する。
【0201】
この移動先トークルーム候補の判定では、限定でなく例として、端末20が、時計部29Aにおいて出力される時計情報(計時情報)を取得して、限定でなく例として、端末20が、トーク関連情報データベース289のトークルームデータに記憶されているトークルームが仕事に関連したトークルームであるか否かの情報を取得して、移動先トークルーム候補を判定するようにすることができる。
【0202】
No「SP05-1B」には、移動先トークルーム候補として「休日である場合に仕事に関連したトークルーム」が定められている。
「休日である場合に仕事に関連したトークルーム」とは、限定でなく例として、端末20のユーザが就業していないと考えられる休日(土曜日および日曜日)の期間における、仕事に関連した職場のメンバーで構成されたグループトークルームを意味する。
休日である場合に仕事に関連したトークルームは、休日の期間においては、ユーザにとって重要度が低く、このトークルームを表示する可能性が低いため、移動先トークルーム候補として決定しないようにすることができる。
【0203】
この移動先トークルーム候補の判定では、限定でなく例として、端末20が、時計部29Aにおいて出力される時計情報(計時情報)を取得して、限定でなく例として、端末20が、トーク関連情報データベース289のトークルームデータに記憶されているトークルームが仕事に関連したトークルームであるか否かの情報を取得して、移動先トークルーム候補を判定するようにすることができる。
【0204】
No「SP05-2」には、移動先トークルーム候補として「他のアプリで特定情報を受信した場合にそのアプリに関連したトークルーム」が定められている。
「他のアプリ」とは、限定でなく例として、メッセージングサービスを実現するためのメッセージングアプリケーションとは異なるサービスを実現するためのアプリケーションを意味する。他のアプリは、限定ではなく例として、天気予報のサービス(以下、「お天気サービス」と称する。)を実現するための「お天気アプリケーション」とすることができる。
【0205】
また、「特定情報」とは、限定ではなく例として、端末20のユーザにとって有益な情報とすることができる。限定ではなく例として、上記のお天気アプリケーションを適用する場合、特定情報は、お天気アプリケーションにおいて、1時間以内の降水確率が50%以上であるとする情報とすることができる。
【0206】
また、「そのアプリに関連したトークルーム」とは、限定ではなく例として、その他のアプリによって実現されるサービスを提供しているOA事業者による公式アカウントのOAトークルームを意味する。限定ではなく例として、上記のお天気アプリケーションを適用する場合、「そのアプリに関連したトークルーム」とは、限定ではなく例として、お天気アプリケーションを提供するOA事業者による公式アカウントのOAトークルームとすることができる。
【0207】
このように、他のアプリで特定情報を受信した場合にそのアプリに関連したトークルームは、ユーザにとって重要度が高く、このトークルームを表示する可能性があるため、移動先トークルーム候補として決定することを意味する。
【0208】
<表示画面>
図2-2、図2-3および図2-4は、ユーザA.Aの端末20Aの表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
【0209】
(1)第1の表示画面例
図2-2は、第1移動先トークルーム候補決定処理において、移動先トークルーム候補としてNo「SP02-1」の「表示中のトークルームにおけるコンテキストに関連したトークルーム」が決定される場合の表示画面の一例を示す図である。
ここでは、限定でなく例として、第1トークルームにおいて、端末20のユーザが送信したメッセージの中に「旅行」という用語があったことに基づいて、この「旅行」の用語に関連したトークルームとして、旅行関連のOA事業者(限定ではなく例として、「国内旅行」、「海外旅行」、「温泉宿」等)の公式アカウントのトークルームが移動先トークルーム候補として決定された場合を例示する。
【0210】
画面最上部中央には、メッセージングアプリケーションの名称として「Messaging App」の文字が表示されている。また、画面最上部右には、この端末20のユーザのメッセージングアプリケーションにおけるアイコン画像およびユーザ名(この例ではユーザA.A)が表示されている。
【0211】
図2-2の左の画面では、トークルーム名表示領域CLRには、限定ではなく例として、ユーザA.AがユーザB.Bを相手としてトークを行うためのトークルームであることを示す文字(この例では「B.B」)が表示されている。
【0212】
また、その下には、ユーザA.AとユーザB.Bとが対話形式でトークを行うためのトーク領域が構成されており、画面向かって左側には相手であるユーザB.Bのメッセージが、画面向かって右側には自分であるユーザA.Aのメッセージが表示されるように構成されている。
この例では、ユーザA.Aが送信した「旅行」という用語を含むメッセージMS1が表示されている。
【0213】
また、トーク領域の下部には、移動先のトークルームをユーザが選択可能に構成された、1以上のアイコン型トークルーム情報(限定ではなく、第1表示の一例)が表示されるアイコン型トークルーム情報表示領域ER1が設けられている。
【0214】
アイコン型トークルーム情報表示領域ER1に表示されるアイコン型トークルーム情報には、限定ではなく例として、第1移動先トークルーム候補決定処理において決定された移動先トークルーム候補に対応したアイコン型トークルーム情報が表示されている。
この例では、限定ではなく例として、ユーザ名「国内旅行」およびこれに対応するアイコンと、ユーザ名「海外旅行」およびこれに対応するアイコンと、ユーザ名「温泉宿」およびこれに対応するアイコンとを含む、複数のアイコン型トークルーム情報が表示されている。
【0215】
また、この例では、表示されるアイコン型トークルーム情報がOA事業者の公式アカウントのトークルームに対応するアイコン型トークルーム情報であるため、アイコン型トークルーム情報と関連付けて、OA事業者の公式アカウントのトークルームであることをユーザが特定可能な情報が表示されている。具体的には、限定ではなく例として、「OA」の文字を含むアイコンが、アイコン型トークルーム情報の右下部に重畳して表示されている。
【0216】
図2-2の中央の画面では、限定ではなく例として、複数のアイコン型トークルーム情報のうち、OA事業者名「国内旅行」、またはこれに対応するアイコンがタップされた状態が示されている。この場合、表示中の相手をユーザB.Bとするトークルーム(第1トークルーム)から、相手のユーザをOA事業者「国内旅行」とするトークルーム(第2トークルーム)に表示が切り替わる。その結果、限定ではなく例として、図2-2の右に示す画面が表示される。
【0217】
この画面は、ユーザA.AがOA事業者「国内旅行」を相手としてトークを行うためのトークルームの画面であり、限定ではなく例として、トークルーム名表示領域CLRに、OA事業者名「国内旅行」のトークルームであることを示す文字(この例では、「OA」の文字を含むアイコンおよび「国内旅行」)が表示されている。
【0218】
このトークルーム画面には、「国内旅行20%OFF」のサービスを受けることができることを示す情報として、説明文、登録URL、登録URLに基づくリンクが張られたバナー画像等が表示されている。
【0219】
限定ではなく例として、上記の登録URLやバナー画像に対する操作(限定ではなく例として、タップ操作)がユーザによってなされると、その登録URLに関連付けられた登録メッセージの追加要求が、端末20からサーバ10に行われる。
【0220】
また、画面下部のアイコン型トークルーム情報表示領域ER1には、限定ではなく例として、OA事業者名「海外旅行」およびこれに対応するアイコンと、OA事業者名「温泉宿」およびこれに対応するアイコンとを含む、複数のアイコン型トークルーム情報が表示されている。
【0221】
(2)第2の表示画面例
図2-3は、第1移動先トークルーム候補決定処理において、移動先トークルーム候補としてNo「SP03-3」の「未読メッセージがあるトークルーム」が決定される場合の表示画面の一例を示す図である。
ここでは、未読数が設定された数以上(限定ではなく例として、未読数が「1以上」)であるトークルームが移動先トークルーム候補として決定される場合として、限定ではなく例として、未読数が「5」であるユーザC.Cのトークルーム、未読数が「2」であるユーザD.Dのトークルーム、未読数が「1」であるユーザE.Eのトークルームが移動先トークルーム候補として決定された場合を例示する。
【0222】
図2-3の左の画面は、ユーザA.AがユーザB.Bを相手とする第1トークルームの画面の一例である。
アイコン型トークルーム情報表示領域ER1には、限定ではなく例として、第1移動先トークルーム候補決定処理において決定された移動先トークルーム候補に対応したアイコン型トークルーム情報が表示されている。
この例では、限定ではなく例として、ユーザ名「C.C」およびこれに対応するアイコンと、ユーザ名「D.D」およびこれに対応するアイコンと、ユーザ名「E.E」およびこれに対応するアイコンとを含む、複数のアイコン型トークルーム情報が表示されている。
【0223】
また、この例では、各アイコンの所定位置(限定ではなく例として、アイコン型トークルーム情報の右上部)には、未読数をユーザが特定可能な情報として、限定ではなく例として、未読数に相当する数字の情報が表示されている。
具体的には、ユーザC.Cに対応するアイコンの右上部には未読数5に相当する「5」の数字が、ユーザD.Dに対応するアイコンの右上部には未読数2に相当する「2」の数字が、ユーザE.Eに対応するアイコンの右上部には未読数1に相当する「1」の数字がそれぞれ表示されている。
【0224】
図2-3の中央の画面では、限定ではなく例として、複数のアイコン型トークルーム情報のうち、ユーザ名「C.C」、またはこれに対応するアイコンがタップされた状態が示されている。この場合、表示中の相手をユーザB.Bとするトークルーム(第1トークルーム)から、相手のユーザC.Cとするトークルーム(第2トークルーム)に表示が切り替わる。その結果、限定ではなく例として、図2-3の右に示す画面が表示される。
【0225】
この画面は、ユーザA.AがユーザC.Cを相手としてトークを行うためのトークルームであり、限定ではなく例として、トークルーム名表示領域CLRに、ユーザ名「C.C」のトークルームであることを示す文字(この例では、「C.C」)が表示されている。
また、その下には、ユーザA.AとユーザC.Cとが対話形式でトークを行うためのトーク領域が構成されており、画面向かって左側には相手であるユーザC.Cのメッセージが、画面向かって右側には自分であるユーザA.Aのメッセージが表示されるように構成されている。
【0226】
また、画面下部のアイコン型トークルーム情報表示領域ER1には、限定ではなく例として、ユーザ名「D.D」およびこれに対応するアイコンと、ユーザ名「E.E」およびこれに対応するアイコンとを含む、複数のアイコン型トークルーム情報が表示されている。
【0227】
(3)第3の表示画面例
図2-4は、第1移動先トークルーム候補決定処理において、移動先トークルーム候補としてNo「SP04-1」の「ユーザの趣味嗜好に関連したトークルーム」が決定される場合の表示画面の一例を示す図である。
ここでは、限定でなく例として、端末20のユーザが友だち登録済みのOA事業者(限定ではなく例として、カフェA社)の公式アカウントのトークルームの種別がカフェ系の種別であることに基づいて、このトークルームに関連したトークルームとして、他のカフェ系の種別であるOA事業者(限定ではなく例として、カフェB社、カフェC社、カフェD社等)の公式アカウントのトークルームが移動先トークルーム候補として決定される場合を例示する。
【0228】
図2-4では、トークルーム名表示領域CLRには、トークルーム名としてユーザA.AがOA事業者「カフェA社」を相手としてトークを行うためのトークルームであることを示す文字(この例では「OA」の文字を含むアイコンおよび「カフェA」)が表示されている。
また、その下には、ユーザA.AとOA事業者「カフェA社」とが対話形式でトークを行うためのトーク領域が構成されており、画面向かって左側には相手であるOA事業者「カフェA社」のメッセージが、画面向かって右側には自分であるユーザA.Aのメッセージが表示されるように構成されている。
【0229】
このトークルーム画面には、「新商品珈琲が399円」で発売されていることを示す広告情報として、説明文、登録URL、登録URLに基づくリンクが張られたバナー画像等が表示されている。
【0230】
限定ではなく例として、上記の登録URLやバナー画像に対する操作(限定ではなく例として、タップ)がユーザによってなされると、その登録URLに関連付けられた登録メッセージの追加要求が、端末20からサーバ10に行われる。
【0231】
アイコン型トークルーム情報表示領域ER1には、限定ではなく例として、第1移動先トークルーム候補決定処理において決定された移動先トークルーム候補に対応したアイコン型トークルーム情報が表示されている。
この例では、OA事業者名「カフェB」およびこれに対応するアイコンと、OA事業者名「カフェC」およびこれに対応するアイコンと、OA事業者名「カフェD」およびこれに対応するアイコンとを含む、複数のアイコン型トークルーム情報が表示されている。
【0232】
また、この例では、OA事業者による公式アカウントのトークルームに対応するアイコン型トークルーム情報を表示する場合に、限定ではなく例として所定位置(限定ではなく例として、アイコン型トークルーム情報の右下部)に、OA事業者による公式アカウントのトークルームであることをユーザが特定可能な情報(限定ではなく例として、「OA」の文字を含むアイコン)が表示されている。
【0233】
図2-4の中央の画面では、限定ではなく例として、複数のアイコン型トークルーム情報のうち、OA事業者名「カフェB」、またはこれに対応するアイコンがタップされた状態が示されている。この場合、表示中の相手をユーザB.Bとするトークルーム(第1トークルーム)から、相手のOA事業者「カフェB社」とするトークルーム(第2トークルーム)に表示が切り替わる。その結果、限定ではなく例として、図2-4の右に示す画面が表示される。
【0234】
この画面は、ユーザA.AがOA事業者「カフェB社」を相手としてトークを行うためのトークルームであり、限定ではなく例として、トークルーム名表示領域CLRに、OA事業者名「カフェB社」のトークルームであることを示す文字(この例では、「OA」の文字を含むアイコンおよび「カフェB」)が表示されている。
【0235】
このトークルーム画面には、「お会計より100円OFF」のサービスを受けることができることを示す情報として、説明文、登録URL、登録URLに基づくリンクが張られたバナー画像等が表示されている。
【0236】
限定ではなく例として、表示されている登録URLやバナー画像に対する操作(限定ではなく例として、タップ)がユーザによってなされると、その登録URLに関連付けられた登録メッセージの追加要求が端末20からサーバ10に行われる。
【0237】
また、画面下部のアイコン型トークルーム情報表示領域ER1には、限定ではなく例として、OA事業者名「カフェC社」およびこれに対応するアイコンと、OA事業者名「カフェD社」およびこれに対応するアイコンとを含む、複数のアイコン型トークルーム情報が表示されている。
【0238】
<処理>
本実施例では、第1トークルームが表示されると、移動先トークルーム候補決定処理が端末20によって実行される。便宜的に、端末20によって実行される移動先トークルーム候補決定処理を「第1移動先トークルーム候補決定処理」と称する。
【0239】
図2-5は、本実施例において端末20の制御部21が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
なお、既出のフローチャートと同一のステップについては同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0240】
A110の後、端末20の制御部21は、第1移動先トークルーム候補決定処理を実行する(A115)。
この第1移動先トークルーム候補決定処理では、端末20の制御部21は、前述した移動先トークルーム候補決定用テーブルに基づいて移動先トークルーム候補を決定する。
【0241】
その後、端末20の制御部21は、決定した移動先トークルーム候補に対応するアイコン型トークルーム情報を表示部24に表示させる(A120)。つまり、図1-11のA120のステップで説明した手法と同様の手法で、決定した移動先トークルーム候補に対応するアイコン型トークルーム情報を表示させる。
そして、端末20の制御部21は、A130に処理を進める。
【0242】
<第2実施例の効果>
本実施例は、端末20が、端末20によって取得される情報(限定ではなく、第1情報の一例)に基づいて、移動先トークルーム候補(限定ではなく、移動する第2チャットルームの一例)を制御部21によって決定する構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、端末によって取得される第1情報に基づいて、移動する第2チャットルーム(移動する第2チャットルームの候補)を適切に決定することができる。
【0243】
また、この場合、端末20によって取得される情報には、限定ではなく例として、端末20のユーザに関する情報を含めることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、端末のユーザに関する情報に基づいて、移動する第2チャットルームを適切に決定することができる。
【0244】
また、この場合、端末20のユーザに関する情報には、限定ではなく例として、端末20のユーザによるトークルームの表示数(表示頻度)やタップ数(タップ頻度)等に関する情報(限定ではなく、端末のユーザによるチャットルームの利用に関する情報の一例)を含めることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、端末のユーザによるチャットルームの利用に関する情報に基づいて、移動する第2チャットルームを適切に決定することができる。限定ではなく例として、表示された回数/頻度が多いチャットルームや、第1表示がタップ(クリック)された回数/頻度が多いチャットルームを、移動する第2チャットルームに決定することで、端末のユーザのニーズのチャットルームの利用の状況を反映させることが可能となり、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0245】
また、この場合、端末20のユーザに関する情報には、限定ではなく例として、未読のコンテンツに関する情報や、未読のコンテンツの数に関する情報(限定ではなく、第2チャットルームに表示されるコンテンツの前記端末のユーザによる閲覧に関する情報の一例)を含めることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第2チャットルームに表示されるコンテンツの前記端末のユーザによる閲覧に関する情報に基づいて、移動する第2チャットルームを適切に決定することができる。限定ではなく例として、未読のコンテンツがあるチャットルームや、未読のコンテンツ数がある程度多いチャットルームを、移動する第2チャットルームに決定することで、端末のユーザのチャットルームの閲覧の状況を反映させることが可能となり、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0246】
また、この場合、端末20によって取得される情報には、チャットルームに関する情報を含めることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、チャットルームに関する情報に基づいて、移動する第2チャットルームを適切に決定することができる。
【0247】
また、この場合、チャットルームに関する情報には、移動元トークルーム(限定ではなく、第1チャットルームの一例)に表示されるメッセージ(限定ではなく、コンテンツの一例)の情報を含めることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1トークルームに表示されるコンテンツの情報に基づいて、移動する第2チャットルームを適切に決定することができる。
【0248】
また、この場合、移動元トークルームは、端末20のユーザと、端末20のユーザとは異なる複数のユーザとを含むグループのグループトークルーム(限定ではなく、グループのチャットルームの一例)であり、チャットルームに関する情報には、このグループに含まれるユーザの情報を含めることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、端末のユーザと、端末のユーザとは異なる複数のユーザとを含むグループに含まれるユーザの情報に基づいて、移動する第2チャットルームを適切に決定することができる。
【0249】
また、この場合、トークルームに関する情報は、第2チャットルームに表示されるメッセージであって、端末20のユーザがメンションされているコンテンツ(限定ではなく、端末のユーザを示す情報が関連付けられたコンテンツの一例)を含むようにすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第2チャットルームに表示されるコンテンツであって、端末のユーザを示す情報が関連付けられたコンテンツを含む第2チャットルームを、移動する第2チャットルームの候補として決定することができる。
【0250】
また、本実施例は、移動先トークルーム候補に決定しないトークルーム(限定ではなく、第1表示の対象としない第2チャットルームの一例)が、端末20のユーザ(または端末20)の位置情報や、端末20のユーザの仕事の情報(限定ではなく、端末20のユーザに関する情報の一例)に基づいて決定される構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、端末のユーザに関する情報に基づいて、第1表示の対象としない第2チャットルームを適切に決定することができる。端末のユーザが表示を希望しない第2チャットルームに対応する第1表示を表示しないようにすることで、端末のユーザの利便性を向上させることができる。
【0251】
<第2変形例(1)>
第2実施例では、移動先トークルーム候補決定処理が端末20によって実行される例を示したが、これに限定されない。
限定ではなく例として、移動先トークルーム候補決定処理がサーバ10によって実行されるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0252】
<処理>
本変形例では、第1トークルームが表示されると、移動先トークルームの候補を決定するための移動先トークルーム候補決定処理がサーバ10によって実行される。便宜的に、サーバ10によって実行される移動先トークルーム候補決定処理を「第2移動先トークルーム候補決定処理」と称する。
【0253】
図2-6は、本変形例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。この図では、左側に端末20の制御部21が実行する処理を、右側にサーバ10の制御部11が実行する処理をそれぞれ示している。
ここでは、メッセージングアプリケーションにおいて、端末20のユーザが、第1トークルームと第2トークルームとに、既に登録されていることとして説明する。
【0254】
なお、既出のフローチャートと同一のステップについては、同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
これは、他の各実施例や各変形例についても同様である。
【0255】
A110の後、端末20の制御部21は、移動先トークルーム候補(移動先トークルーム候補の情報)をサーバ10に要求する移動先トークルーム候補要求を、通信I/F22によってサーバ10に行う(A112)。
【0256】
この要求を受けて、サーバ10の制御部11は、第2移動先トークルーム候補決定処理を実行する(S110)。
この第2移動先トークルーム候補決定処理では、サーバ10の制御部11は、前述した移動先トークルーム候補決定用テーブルに基づいて移動先トークルーム候補を決定する。
この場合、サーバ10側では、限定ではなく例として、前述したように、端末20のユーザに関する情報や、端末20に関する情報を、アカウント登録データ153等で記憶・管理するようにすることができる。この場合、サーバ10の制御部11は、これらのデータから情報を取得し、取得した情報に基づいて、端末20と同様の手法によって移動先トークルーム候補を決定することができる。
【0257】
なお、移動先トークルーム候補を決定するために用いられる情報(移動先トークルーム候補を決定するために必要な情報)のうち、サーバ10の記憶部15には記憶されていないが、端末20の記憶部28に記憶されている情報がある場合は、サーバ10が、端末20からその情報を取得した上で、移動先トークルーム候補を決定するようにすることができる。
【0258】
次いで、サーバ10の制御部11は、第2移動先トークルーム候補決定処理で決定した移動先トークルーム候補を含む移動先トークルーム候補決定情報を、通信I/F22によって端末20に送信する(S120)。
【0259】
通信I/F22によってサーバ10から移動先トークルーム候補情報を受信すると、端末20の制御部21は、受信した移動先トークルーム候補決定情報に基づいてアイコン型トークルーム情報を表示部24に表示させる(A125)。つまり、図1-11のA120のステップで説明した手法と同様の手法で、サーバ10から受信した移動先トークルーム候補決定情報に含まれる移動先トークルーム候補に対応するアイコン型トークルーム情報を表示させる。
そして、端末20の制御部21は、A130に処理を進める。
【0260】
なお、この処理では、決定された移動先トークルーム候補を含む移動先トークルーム候補決定情報がサーバ10から端末20に送信されることとしたが、これに限定されない。
限定ではなく例として、決定された移動先トークルーム候補に対応するアイコン型トークルーム情報がサーバ10から端末20に送信されて、そのアイコン型トークルーム情報が端末20の表示部24に表示されるようにしてもよい。
【0261】
また、端末20に関する情報やユーザに関する情報、ユーザ同士で行われるチャット内容の情報等をサーバ10が無断で参照・利用することをユーザが望まない場合がある。
そこで、限定ではなく例として、サーバ10側で情報を参照・利用する場合があることを利用規約等によってユーザに確認させ、ユーザによる同意(承認)が得られた場合に、サーバ10が情報を参照・利用できるようにすることができる。
また、限定ではなく例として、前述したオープンチャットでのチャット内容の情報等については、ユーザの承認を要せずに、サーバ10が利用できるようにしてもよい。
【0262】
1つ例を挙げると、限定ではなく例として、オープンチャットルーム(第1トークルーム)内でサウナの話がされていると判定した場合、サーバ10の制御部11は、コンテキスト判定処理を実行し、サウナがテーマになっていると判定する。そして、サーバ10の制御部11は、サウナをテーマとするオープンチャットルームやサウナのOA事業者のOAトークルーム等を、移動先トークルームに決定するなどすることができる。
【0263】
本変形例によれば、移動先トークルーム候補がサーバによって決定されるため、端末側で移動先トークルーム候補を決定せずに済み、端末の処理負荷を軽減することができる。
【0264】
なお、これらの内容は、アイコン型トークルーム情報の表示に関連する他の各実施例および各変形例や、詳細後述する切替型トークルーム情報の表示に関連する各実施例および各変形例についても同様に適用可能である。
【0265】
<第2変形例(2)>
第2実施例で説明した方法の他に、限定ではなく例として、端末20の入力部を介して入力した情報に基づいて、移動先トークルーム候補を決定するようにしてもよい。限定ではなく例として、音入力部25から入力された音情報(音声情報を含む。)や、撮像部27によって撮像された画像情報に基づいて、移動先トークルーム候補を決定するようにしてもよい。
【0266】
具体的には、限定ではなく例として、音入力部25によって特定のユーザのユーザ名や特定のグループのグループ名、またはこれに関連する情報が入力された場合に、そのユーザのトークルームや、そのグループのグループトークルームを、移動先トークルーム候補に決定するようにしてもよい。同様に、撮像部27によって特定のユーザが撮像された場合に、そのユーザのトークルームや、そのユーザを含むグループトークルームを、移動先トークルーム候補に決定するようにしてもよい。
【0267】
また、限定ではなく例として、端末20のユーザの仕事に関連する用語が音入力部25から入力されたり、端末20のユーザの仕事に関連する物が撮像部27によって撮像された場合に、端末20のユーザの仕事に関連するトークルームを、移動先トークルーム候補に決定するようにしてもよい。
【0268】
これらは、端末20の制御部21が、限定ではなく例として、入力された情報に対して、音認識処理(音声認識処理を含む。)や画像認識処理を行うことによって実現可能である。
【0269】
<第3実施例>
第3実施例は、トークルーム情報を表示する条件やタイミングに関する実施例である。
第3実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0270】
本実施例では、端末20がトークルーム情報を表示するか否かを判定する処理(以下、「トークルーム情報表示判定処理」と称する。)を行う場合を例示する。
【0271】
<トークルーム情報表示条件テーブル>
トークルーム情報表示条件テーブルは、トークルーム情報表示判定処理を実行する場合に参照されるテーブルであり、その一例であるトークルーム情報表示条件テーブルのテーブル構成例を図3-1に示す。
【0272】
トークルーム情報表示条件テーブルには、限定ではなく例として、トークルーム情報表示条件の番号である条件Noと、このNoのトークルーム情報表示条件とが関連付けて記憶されている。
【0273】
以下、それぞれのトークルーム情報表示条件、および、その判定方法について詳細に説明する。
【0274】
<条件No「SP11-1」~「SP11-4」>
条件No「SP11-1」~「SP11-4」は「第1トークルームに関する条件」である。
【0275】
条件No「SP11-1」には、トークルーム情報表示条件として「特定のコンテキストを検出した」が定められている。
コンテキストとは、トークルームに表示されるコンテンツの脈絡、文脈、前後関係等を意味する。
【0276】
1つの手法として、コンテキストを認識するアルゴリズムを用いて、端末20の制御部21が、トークの終了を判定するようにすることができる。
【0277】
また、別の手法として、トークの終了を示唆するコンテンツを端末20側またはサーバ10側であらかじめ登録しておき、登録されているコンテンツに基づいて、端末20の制御部21がトークの終了を判定するようにすることができる。
限定ではなく例として、「さようなら」、「またね」、「了解」といった特定のテキストコンテンツを登録しておくようにすることができる。
【0278】
この条件は、第1トークルームで特定のコンテキストが検出された場合、第1トークルームでのトークが終了した可能性があるため、トークルーム情報を表示すると判定することを意味する。
【0279】
このトークルーム情報を表示するか否かの判定では、限定でなく例として、トーク関連情報データベース289のトーク履歴データに記憶されているコンテンツの履歴に基づいて、トークルーム情報を表示するか否かを判定するようにすることができる。
【0280】
条件No「SP11-2」には、トークルーム情報表示条件として「スタンプが連続して設定回数以上押された」が定められている。
設定回数は、限定でなく例として、端末20側またはサーバ10側であらかじめ任意の回数を設定可能とすることができる。
【0281】
この条件は、第1トークルームでスタンプが連続して設定回数以上(限定ではなく例として、5回以上)押された場合、第1トークルームでのトークが終了した可能性があるため、トークルーム情報を表示すると判定することを意味する。
【0282】
このトークルーム情報を表示するか否かの判定では、限定でなく例として、トーク関連情報データベース289のトーク履歴データに記憶されているコンテンツの履歴に基づき、自己の端末20のユーザから相手のユーザに発信されたスタンプのコンテンツが設定数以上連続している場合、トークルーム情報を表示すると判定することができる。
【0283】
条件No「SP11-3」には、トークルーム情報表示条件として「メッセージの入力がない状態で設定時間が経過した」が定められている。
設定時間は、限定でなく例として、端末20側またはサーバ10側であらかじめ任意の時間を設定可能とすることができる。
この条件は、第1トークルームでメッセージの入力がない状態で設定時間(限定ではなく例として、5分間)が経過した場合、第1トークルームでのトークが終了した可能性があるため、トークルーム情報を表示すると判定することを意味する。
【0284】
このトークルーム情報を表示するか否かの判定では、限定でなく例として、端末20が、時計部29Aにおいて出力される時計情報(計時情報)を取得して、限定でなく例として、端末20が、トーク関連情報データベース289のトーク履歴データから特定されるメッセージの入力の履歴に基づいて、最新のメッセージが入力されてから入力がない状態で設定時間が経過していた場合に、トークルーム情報を表示すると判定するようにすることができる。
【0285】
条件No「SP11-4」には、トークルーム情報表示条件として「メッセージの送受信がない状態で設定時間が経過した」が定められている。
設定時間は、限定でなく例として、端末20側またはサーバ10側であらかじめ任意の時間を設定可能とすることができる。
この条件は、第1トークルームでメッセージの送受信がない状態で設定時間(限定ではなく例として、5分間)が経過した場合、第1トークルームでのトークが終了した可能性があるため、トークルーム情報を表示すると判定することを意味する。
【0286】
このトークルーム情報を表示するか否かの判定では、限定でなく例として、端末20が、時計部29Aにおいて出力される時計情報(計時情報)を取得して、限定でなく例として、端末20が、トーク関連情報データベース289のトーク履歴データに記憶されているメッセージの送受信履歴に基づいて、最新のメッセージを送受信してからメッセージの送受信がない状態で設定時間が経過していた場合、トークルーム情報を表示すると判定するようにすることができる。
【0287】
<条件No「SP11-5」~「SP11-8」>
条件No「SP11-5」~「SP11-8」は「第2トークルームに関する条件」である。
【0288】
条件No「SP11-5」には、トークルーム情報表示条件として「新着メッセージを受信した」が定められている。
この条件は、新着メッセージを受信した場合、その新着メッセージが表示されるトークルームは、ユーザにとって閲覧優先度が高い可能性があるため、トークルーム情報を表示すると判定することを意味する。
この場合、限定ではなく例として、この条件を満たすトークルームに対応するトークルーム情報を少なくとも含むトークルーム情報を表示させるようにすることができる。
【0289】
このトークルーム情報を表示するか否かの判定では、限定でなく例として、通信I/F22によってサーバ10から新着メッセージを受信したと判定した場合、トークルーム情報を表示すると判定するようにすることができる。
【0290】
条件No「SP11-6」には、トークルーム情報表示条件として「自分にメンションされているトークルームがある状態で設定時間が経過した」が定められている。
設定時間は、限定でなく例として、端末20側またはサーバ10側であらかじめ任意の時間を設定可能とすることができる。
この条件は、自分にメンションされているトークルームがある状態で設定時間(限定ではなく例として、10分間)が経過した場合、そのトークルームは、ユーザにとって閲覧優先度が高いにもかかわらず、しばらくの間閲覧されることがなかったトークルームである可能性があるため、トークルーム情報を表示すると判定することを意味する。
この場合、限定ではなく例として、この条件を満たすトークルームに対応するトークルーム情報を少なくとも含むトークルーム情報を表示させるようにすることができる。
【0291】
このトークルーム情報を表示するか否かの判定では、限定でなく例として、端末20が、時計部29Aにおいて出力される時計情報(計時情報)を取得して、限定でなく例として、トーク関連情報データベース289のトーク情報データを参照し、自分にメンションされているメッセージがあり、かつ、そのメッセージを受信してから設定時間が経過している場合に、トークルーム情報を表示すると判定するようにすることができる。
【0292】
条件No「SP11-7」には、トークルーム情報表示条件として「未読メッセージがあるトークルームがある状態で設定時間が経過した」が定められている。この場合も、設定時間は任意に設定可能とすることができる。
この条件は、未読メッセージがあるトークルームがある状態で設定時間(限定ではなく例として、10分間)が経過した場合、ユーザにとって閲覧優先度が高いにもかかわらず、しばらくの間閲覧されることがなかったトークルームである可能性があるため、トークルーム情報を表示すると判定することを意味する。
この場合、限定ではなく例として、この条件を満たすトークルームに対応するトークルーム情報を少なくとも含むトークルーム情報を表示させるようにすることができる。
【0293】
なお、未読数に基づいてトークルーム情報を表示するか否かを判定するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
限定ではなく例として、未読数が第1規定数(または第1設定数)以上(限定ではなく例として、未読数が10以上)であるトークルームが第2規定数(または第2設定数)以上(限定ではなく例として、3以上)である場合に、トークルーム情報を表示すると判定するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0294】
このトークルーム情報を表示するか否かの判定では、限定でなく例として、端末20が、時計部29Aにおいて出力される時計情報(計時情報)を取得して、限定でなく例として、端末20が、トーク履歴データに記憶されている未読メッセージの有無およびその数を取得して、トークルーム情報を表示するか否かを判定するようにすることができる。
【0295】
条件No「SP11-8」には、トークルーム情報表示条件として「お気に入りに登録しているトークルームがある状態で設定時間が経過した」が定められている。この場合も、設定時間は任意に設定可能とすることができる。
限定ではなく例として、お気に入りに登録しているトークルームがある状態で設定時間(限定ではなく例として、10分間)が経過したトークルームは、ユーザにとって重要度が高いにもかかわらず、しばらくの間閲覧されることがなかったトークルームである可能性があるため、トークルーム情報を表示すると判定することを意味する。
この場合、限定ではなく例として、この条件を満たすトークルームに対応するトークルーム情報を少なくとも含むトークルーム情報を表示させるようにすることができる。
【0296】
このトークルーム情報を表示するか否かの判定では、限定でなく例として、端末20が、時計部29Aにおいて出力される時計情報(計時情報)を取得して、限定でなく例として、端末20が、トーク関連情報データベース289のトークルーム情報データに記憶されているトークルームがお気に入りに登録されているか否かの情報を取得して、トークルーム情報を表示するか否かを判定するようにすることができる。
【0297】
条件No「SP11-9」には、トークルーム情報表示条件として「フォルダに入っているトークルームがある状態で設定時間が経過した」が定められている。この場合も、設定時間は任意に設定可能とすることができる。
この条件は、フォルダに入っているトークルームがある状態で設定時間(限定ではなく例として、10分間)が経過した場合、ユーザにとって重要度が高いにもかかわらず、しばらくの間閲覧されることがなかったトークルームである可能性があるため、トークルーム情報を表示すると判定することを意味する。
この場合、限定ではなく例として、この条件を満たすトークルームに対応するトークルーム情報を少なくとも含むトークルーム情報を表示させるようにすることができる。
【0298】
このトークルーム情報を表示するか否かの判定では、限定でなく例として、端末20が、時計部29Aにおいて出力される時計情報(計時情報)を取得して、限定でなく例として、端末20が、トーク関連情報データベース289のトークルーム情報データに記憶されているトークルームがフォルダに入っているか否かの情報を取得して、トークルーム情報を表示するか否かを判定するようにすることができる。
【0299】
<表示画面>
図3-2は、ユーザA.Aの端末20Aの表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
【0300】
ここでは、トークルーム情報表示判定処理において、トークルーム情報表示条件として条件No「SP11-2」の「スタンプが連続して設定回数以上押された」の条件が成立したことに基づいて、トークルーム情報を表示すると判定した場合の表示画面例について説明する。
この例では、第1トークルームでスタンプが連続して設定回数以上(限定ではなく例として、5回以上)押された場合に、トークルーム情報を表示すると判定したものとする。
【0301】
また、この例では、第1移動先トークルーム候補決定処理において、移動先トークルーム候補としてNo「SP01-1」の「設定時間以内に表示された回数が多いトークルーム」が決定されたものとして説明する。具体的には、第1移動先トークルーム候補決定処理において、限定でなく例として、設定時間(限定ではなく例として、1時間)以内に表示された回数が多いトークルーム(限定ではなく例として、ユーザC.Cを相手としてトークを行うためのトークルーム、ユーザD.Dを相手としてトークを行うためのトークルーム、ユーザE.Eを相手としてトークを行うためのトークルーム)が移動先トークルーム候補として決定されたものとする。
【0302】
図3-2の左の画面では、トークルーム名表示領域CLRには、ユーザA.AがユーザB.Bを相手としてトークを行うためのトークルームであることを示す文字(この例では「B.B」)が表示されている。
また、その下には、ユーザA.AとユーザB.Bとが対話形式でトークを行うためのトーク領域が構成されており、画面向かって左側には相手であるユーザB.Bのメッセージが、画面向かって右側には自分であるユーザA.Aのメッセージが表示されるように構成されている。
【0303】
図3-2の左の画面では、トークルーム情報表示条件が未成立であるため、アイコン型トークルーム情報は表示されていない。
【0304】
図3-2の中央の画面では、限定ではなく例として、ユーザB.Bから1回スタンプを受信した状態が示されている。具体的には、ユーザB.Bから受信した1回目のスタンプとしてスタンプST1が表示されている。
【0305】
その後、ユーザB.Bから連続して4回スタンプを受信したものとする。具体的には、ユーザB.Bから連続して受信した5回のスタンプのうち4回目のスタンプおよび5回目のスタンプとして、スタンプST4およびスタンプST5が表示されている。
この場合、相手のユーザであるユーザB.Bから連続して5回スタンプを受信したことになり、トークルーム情報表示条件が成立する。その結果、限定ではなく例として、図3-2の右の画面に示す画面が表示される。
【0306】
この場合、トークルーム情報表示条件(この例では、条件No「11-2」)が成立したことに基づいて、画面下部のアイコン型トークルーム情報表示領域ER1には、限定ではなく例として、ユーザ名「ユーザC.C」およびこれに対応するアイコンと、ユーザ名「ユーザD.D」およびこれに対応するアイコンと、ユーザ名「ユーザE.E」およびこれに対応するアイコンとを含む、複数のアイコン型トークルーム情報が表示される。
【0307】
<処理>
本実施例では、第1トークルームが表示され、移動先トークルーム候補を決定するための第1移動先トークルーム候補決定処理が実行されると、アイコン型トークルーム情報を表示するか否かを決定するトークルーム情報表示判定処理が端末20によって実行される。
【0308】
図3-3は、本実施例において端末20の制御部21が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
ここでは、メッセージングアプリケーションにおいて、端末20のユーザが、第1トークルームと第2トークルームとに、既に登録されていることとして説明する。
【0309】
A115の後、端末20の制御部21は、第1トークルームにアイコン型トークルーム情報を表示中であるか否かを判定する(A116)。そして、アイコン型トークルーム情報を表示中である場合(A116:YES)、端末20の制御部21は、A130に処理を進める。
【0310】
アイコン型トークルーム情報を表示中でない場合(A116:NO)、端末20の制御部21は、トークルーム情報表示判定処理を実行する(A117a)。
このトークルーム情報表示判定処理では、端末20の制御部21は、アイコン型トークルーム情報を表示するか否かを、前述したトークルーム情報表示条件テーブルに基づいて決定する。
【0311】
アイコン型トークルーム情報を表示しないと判定した場合(A118a:NO)、端末20の制御部21は、A142に処理を進める。
一方、アイコン型トークルーム情報を表示すると判定した場合(A118a:YES)、端末20の制御部21は、A130に処理を進める。
【0312】
また、A140の後、端末20の制御部21は、第1トークルームを表示中であるか否かを判定する(A142)。第1トークルームを表示中でない場合(A142:NO)、端末20の制御部21は、処理を終了する。
一方、第1トークルームを表示中である場合(A142:YES)、端末20の制御部21は、A116に処理を戻す。
【0313】
<第3実施例の効果>
本実施例は、アイコン型トークルーム情報は、トークルーム情報表示条件(限定ではなく、設定さされた第1条件の一例)に基づいて、端末20の表示部24に表示される構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、設定された第1条件に基づいて、第1表示が端末の表示部に表示されるようにすることができる。
【0314】
また、この場合、トークルーム情報表示条件は、トークルームに関する条件(限定ではなく、チャットルームに関する条件の一例)を含むようにすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、設定されたチャットルームに関する条件に基づいて、第1表示が端末の表示部に適切に表示されるようにすることができる。
【0315】
また、この場合、トークルーム情報表示条件は、移動元トークルームである第1トークルームに表示されるメッセージのコンテキストに関する条件(限定ではなく、第1チャットルームに表示される複数のコンテンツの関係に関する条件の一例)を含むようにすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1チャットルームに表示される複数のコンテンツの関係に基づいて、第1表示が端末の表示部に適切に表示されるようにすることができる。限定ではなく例として、第1チャットルームに表示される複数のコンテンツのコンテキストに基づき、第1チャットルームでのチャットが終了したと推定されるような場合に、第1表示が端末の表示部に表示されるようにすることで、端末のユーザが別のチャットルームに簡単に移動することが可能となり、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0316】
また、この場合、トークルーム情報表示条件は、移動元トークルームである第1トークルームにおいてスタンプが連続して押されたこと等の条件(限定ではなく、第1チャットルームに表示されるコンテンツの入力に関する条件の一例)を含むようにすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1チャットルームに表示されるコンテンツの入力に関する条件に基づいて、第1表示が端末の表示部に適切に表示されるようにすることができる。限定ではなく例として、第1チャットルームに表示されるコンテンツとして特定のコンテンツが連続して入力されたような場合に、第1チャットルームでのチャットが終了したと推定し、第1表示が端末の表示部に表示されるようにすることで、端末のユーザが別のチャットルームに簡単に移動することが可能となり、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0317】
また、この場合、トークルーム情報表示条件は、第1トークルームとは異なるトークルームの新着メッセージを受信したこと等の条件(限定ではなく、第2チャットルームに表示されるコンテンツの受信に関する条件の一例)を含むようにすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第2チャットルームに表示されるコンテンツの受信に関する条件に基づいて、第1表示が端末の表示部に適切に表示されるようにすることができる。限定ではなく例として、第2チャットルームに表示されるコンテンツとして新たなコンテンツが受信された場合に、第1表示が端末の表示部に表示されるようにすることで、端末のユーザが、その新たなコンテンツを受信したチャットルームに簡単に移動することが可能となり、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0318】
<第3変形例(1)>
第2変形例と同様に、第3実施例において、トークルーム情報表示条件の成否の判定を、サーバ10が行うようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
この場合は、サーバ10の制御部11が、トークルーム情報表示条件に基づいてトークルーム情報表示判定処理を行う。そして、トークルーム情報表示条件が成立したと判定した場合に、サーバ10の制御部11が、トークルーム情報を表示するように、通信I/F14を介して端末20に通知するようにすることができる。
【0319】
<第3変形例(2)>
第3実施例において、端末20が、第1トークルームを表示している状態で、メッセージの送受信が頻繁になされていることを検知した場合に、電話やビデオ通話に切り替えるようにユーザに提案する情報(電話やビデオ通話のアイコン画像等)を、第1トークルームに表示させる処理を行うようにしてもよいし、しなくてもよい。
【0320】
また、この場合、電話を提案する情報に電話機能を関連付けておき、電話を提案する情報がタップされた場合に、電話機能を呼び出して相手のユーザと通話ができるようにしてもよい。ビデオ通話についても同様である。
なお、これは、第2トークルームを表示している状態においても同様である。
【0321】
<第4実施例>
第4実施例は、トークルーム情報の表示の消去に関する実施例である。
第4実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0322】
本実施例では、端末20がトークルーム情報の表示を消去するか否かを判定する処理(以下、「トークルーム情報表示消去判定処理」と称する。)を行う場合を例示する。トークルーム情報の表示を消去することは、表示中のトークルーム情報を非表示にすることとも言える。
【0323】
<トークルーム情報表示消去条件テーブル>
トークルーム情報表示消去条件テーブルは、トークルーム情報表示消去判定処理を実行する場合に参照されるテーブルであり、その一例であるトークルーム情報表示消去条件テーブルのテーブル構成例を図4-1に示す。
【0324】
トークルーム情報表示消去条件テーブルには、限定ではなく例として、トークルーム情報表示条件の番号である条件Noと、このNoのトークルーム情報表示消去条件とが関連付けて記憶されている。
【0325】
以下、それぞれのトークルーム情報表示条件、および、その判定方法について詳細に説明する。
【0326】
<条件No「SP12-1」~「SP12-4」>
条件No「SP12-1」~「SP12-4」は「第1トークルームに関する条件」である。
【0327】
条件No「SP12-1」~「SP12-3」は「第1トークルームが表示されている状態でユーザによる入力を検知」した場合の条件である。
【0328】
条件No「SP12-1」には、トークルーム情報表示消去条件として「タップ操作、スクロール操作等を検知した」が定められている。
限定ではなく例として、タップ操作やスクロール操作があったトークルームは、現在ユーザがトークルーム(第1トークルーム)におけるコンテンツを見る必要性が高いトークルームである可能性があるため、表示中のトークルーム情報を非表示にすることによって、トークルーム(第1トークルーム)におけるコンテンツの視認性を向上させることを意味する。
【0329】
このトークルーム情報の表示を消去するか否かの判定では、端末20が、入力部に対する端末20のユーザによる入力(限定ではなく例として、ユーザによるタップ操作、スクロール操作)の有無を取得して、トークルーム情報の表示を消去するか否かを判定するようにすることができる。
【0330】
条件No「SP12-2」には、トークルーム情報表示消去条件として「メッセージの入力操作を検知した」が定められている。
限定ではなく例として、メッセージの入力操作があったトークルームは、現在ユーザがトークを行っている最中であるトークルームである可能性があるため、表示中のトークルーム情報を非表示にすることによって、トークルーム(第1トークルーム)におけるメッセージ入力部の視認性および操作性を向上させることを意味する。
【0331】
このトークルーム情報の表示を消去するか否かの判定では、端末20が、入力部に対する端末20のユーザによる入力(限定ではなく例として、メッセージの入力操作)の有無を取得して、トークルーム情報の表示を消去するか否かを判定するようにすることができる。
【0332】
条件No「SP12-3」~「SP12-4」は「第1トークルームが表示されている状態でのメッセージの送受信」に関する条件である。
【0333】
条件No「SP12-3」には、トークルーム情報表示消去条件として「メッセージの送信操作を検知した」が定められている。
限定ではなく例として、メッセージの送信操作があったトークルームは、現在ユーザがトークを行っている最中であるトークルームである可能性があるため、表示中のトークルーム情報を非表示にすることによって、トークルーム(第1トークルーム)における送信したメッセージの視認性を向上させることを意味する。
【0334】
このトークルーム情報の表示を消去するか否かの判定では、端末20が、入力部に対する端末20のユーザによる入力(限定ではなく例として、メッセージの送信操作)の有無を取得して、トークルーム情報の表示を消去するか否かを判定するようにすることができる。
【0335】
条件No「SP12-4」には、トークルーム情報表示消去条件として「第1トークルームが表示されている状態でメッセージを送受信した」が定められている。
限定ではなく例として、メッセージを送信したトークルームは、現在ユーザがトークルーム(第1トークルーム)において送信したメッセージの内容を確認するとともに、相手のユーザからの返信を待つ必要性が高いトークルームである可能性がある。また、限定ではなく例として、メッセージを受信したトークルームは、現在ユーザがトークルーム(第1トークルーム)において受信したメッセージの内容を確認するとともに、相手のユーザに返信する必要性が高いトークルームである可能性がある。
このため、表示中のトークルーム情報を非表示にすることによって、トークルーム(第1トークルーム)における送受信したメッセージの視認性を向上させることを意味する。
【0336】
このトークルーム情報の表示を消去するか否かの判定では、端末20がトーク関連情報データベース289のトーク履歴データに記憶されている新たな送受信メッセージの有無を取得して、トークルーム情報の表示を消去するか否かを判定するようにすることができる。
【0337】
なお、自己の端末20のユーザによる入力に関する条件に限らず、相手のユーザによる入力に関する条件を、トークルーム情報表示消去条件に含めるようにしてもよい。
限定ではなく例として、自己の端末20の表示部24に第1トークルームが表示されている状態で、相手のユーザによってそのユーザの端末20に対する入力がなされた場合に、トークルーム情報の表示を消去するようにしてもよい。
この場合、端末20は、限定ではなく例として、サーバ10を介して、相手のユーザの端末20における入力に関する情報を取得した上で、トークルーム情報表示条件の成否を判定するようにすることができる。
【0338】
<処理>
本実施例では、第1トークルームが表示され、移動先トークルーム候補を決定するための第1移動先トークルーム候補決定処理が実行されると、トークルーム情報を表示するか否かを決定するトークルーム情報表示判定処理が端末20によって実行され、トークルーム情報の表示を消去するか否かを決定するトークルーム情報表示消去判定処理が端末20によって実行される。
【0339】
図4-2は、本実施例において端末20の制御部21が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0340】
A116でトークルーム情報を表示中であると判定した場合(A1116:YES)、端末20の制御部21は、トークルーム情報表示消去判定処理を実行する(A117b)。
このトークルーム情報表示消去判定処理では、端末20の制御部21は、トークルーム情報の表示を消去するか否かを、前述したトークルーム情報表示消去条件テーブルに基づいて決定する。
【0341】
トークルーム情報の表示を消去しないと判定した場合(A118b:NO)、端末20の制御部21は、A130に処理を進める。
一方、トークルーム情報の表示を消去すると判定した場合(A118b:YES)、端末20の制御部21は、トークルーム情報の表示を表示部24から消去する(A120b)。そして、端末20の制御部21は、A142に処理を進める。
【0342】
<第4実施例の効果>
本実施例は、端末20が、トークルーム情報表示消去条件(限定ではなく、設定された第2条件の一例)に基づいて、表示部24に表示されたトークルーム情報の表示を消去する制御(限定ではなく、第1表示を非表示とする制御の一例)を制御部21によって行う構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、設定された第2条件に基づいて、端末の表示部に表示された第1表示を非表示とすることができる。
【0343】
また、この場合、トークルーム情報表示消去条件は、移動元トークルームである第1トークルームに表示されるメッセージの送受信に関する条件を含むようにすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1チャットルームでの端末のユーザによるコンテンツの入力に関する条件に基づいて、端末の表示部に表示された第1表示を適切に非表示とすることができる。
【0344】
また、この場合、トークルーム情報表示消去条件は、移動元トークルームである第1トークルームでの端末20のユーザによるメッセージの入力に関する条件を含むようにすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1チャットルームでの端末のユーザによるコンテンツの入力に関する条件に基づいて、端末の表示部に表示された第1表示を適切に非表示とすることができる。
【0345】
<第4変形例>
第3変形例と同様に、第4実施例において、トークルーム情報表示消去条件の成否の判定を、サーバ10が行うようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
この場合は、サーバ10の制御部11が、トークルーム情報表示消去条件に基づいてトークルーム情報表示消去判定処理を行う。そして、トークルーム情報表示消去条件が成立したと判定した場合に、サーバ10の制御部11が、トークルーム情報の表示を消去するように、通信I/F14を介して端末20に通知するようにすることができる。
【0346】
<第5実施例>
第5実施例は、トークルーム情報に対する入力に関する実施例である。
第5実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0347】
本実施例では、トークルーム情報に対する入力として、移動先のトークルーム(第2トークルーム)に関する情報(限定ではなく例として、移動先トークルームのプレビュー表示、移動先トークルーム候補となった理由等)を表示するためのユーザ名またはこれに対応するアイコンとは異なる表示(以下、「第1アイコン」と称する。)への入力(以下、「第1入力」と称する。)を例示する。
また、これとは別のトークルーム情報に対する入力として、前述したように、表示中のトークルーム(第1トークルーム)から移動先のトークルーム(第2トークルーム)に表示を切り替えるためのユーザ名またはこれに対応するアイコンへの入力(以下、「第2入力」と称する。)を例示する。
【0348】
また、本実施例では、トークルーム情報を表示する場合に、トークルーム情報と関連付けて、移動先のトークルーム(第2トークルーム)に関する情報として、移動先トークルーム候補となった理由を表示するための第1アイコン(限定ではなく例として、「?」の文字を含むアイコン)を表示する場合を例示する。
限定ではなく例として、トークルーム情報の所定位置(限定ではなく例として、トークルーム情報の左上部)に、第1アイコンを表示する。
【0349】
なお、第1入力と第2入力とを異なる入力とすることも可能である。
限定ではなく例として、入力を操作入力とする場合に、第1入力を、入力する対象に対する長押し操作とする。他方、第2入力を、入力する対象に対するタップ操作とするといったことも可能である。
【0350】
<表示画面>
図5-1は、ユーザA.Aの端末20Aの表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
【0351】
図5-1は、第1移動先トークルーム候補決定処理において、移動先トークルーム候補としてNo「SP01-1」の「設定時間以内に表示された回数が多いトークルーム」に決定された場合の表示画面の一例を示す図である。
具体的には、第1移動先トークルーム候補決定処理において、限定ではなく例として、設定時間(限定ではなく例として、1時間)以内に表示された回数が多いトークルーム(限定ではなく例として、ユーザC.Cを相手としてトークを行うためのトークルーム、ユーザD.Dを相手としてトークを行うためのトークルーム、ユーザE.Eを相手としてトークを行うためのトークルーム)が移動先トークルーム候補として決定されたものとする。
【0352】
図5-1では、トークルーム名表示領域CLRには、限定ではなく例として、ユーザA.AがユーザB.Bを相手としてトークを行うためのトークルームであることを示す文字(この例では「B.B」)が表示されている。
【0353】
トークルーム情報表示領域ER1には、限定ではなく例として、第1移動先トークルーム候補決定処理において決定された移動先トークルーム候補に対応したトークルーム情報が表示されている。
この例では、ユーザ名「C.C」およびこれに対応するアイコンと、ユーザ名「D.D」およびこれに対応するアイコンと、ユーザ名「E.E」およびこれに対応するアイコンとを含む、複数のトークルーム情報が表示されている。
【0354】
また、この例では、各アイコンの所定位置(限定ではなく例として、トークルーム情報の左上部)に、移動先のトークルーム(第2トークルーム)に関する情報(限定ではなく例として、移動先トークルーム候補となった理由)を表示するための第1アイコンとして、ユーザC.Cに対応するアイコンの左上部に「?」の文字を含むアイコンが、ユーザD.Dに対応するアイコンの左上部に「?」の文字を含むアイコンが、ユーザE.Eに対応するアイコンの左上部に「?」の文字を含むアイコンがそれぞれ表示されている。
【0355】
図5-1の中央の画面では、上記の複数の第1アイコンのうち、ユーザC.Cに対応するアイコンの左上部の「?」の文字を含むアイコンがタップされた状態が示されている。この場合、ユーザC.Cのトークルーム(第2トークルーム)が移動先トークルーム候補として決定された理由が表示される。
具体的には、図5-1の右の画面に示すように、ユーザC.Cに対応するアイコンの左上方部の「?」の文字を含むアイコンから、限定ではなく例として、移動先トークルーム候補となった理由が示された吹き出しSB1(限定ではなく例として、「表示回数が多いトークルーム」の文字を含む吹き出し)が表示されている。
【0356】
<処理>
図5-2は、本実施例において端末20の制御部21が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
A120の後、制御部21は、アイコン型トークルーム情報に対する第1入力がなされたか否かを判定する(A530)。そして、なされたと判定したならば(A530:YES)、制御部21は、第2トークルームに関する情報(限定ではなく例として、移動先トークルーム候補となった理由の情報等)を表示部24に表示させる(A540)。
【0357】
一方、アイコン型トークルーム情報に対する第1入力がなされなかったと判定したならば(A530:NO)、制御部21は、アイコン型トークルーム情報に対する第2入力がなされたか否かを判定する(A550)。なされたと判定したならば(A550:YES)、制御部21は、A140に処理を移す。
【0358】
<第5実施例の効果>
本実施例は、アイコン型トークルーム情報は、第1トークルームに表示される構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、移動可能な第2トークルームを、第1チャットルームを表示している状態で端末のユーザが確認できるようにすることができる。
【0359】
また、この場合、端末20は、第1トークルームに表示されたアイコン型トークルーム情報に対する長押し操作等の入力(限定ではなく、第1入力の一例)に基づいて、移動先トークルームのプレビュー表示、移動先トークルーム候補となった理由の表示等の表示(限定ではなく、第2チャットルームに関する表示の一例)を表示部24に表示し、第1トークルームに表示されたアイコン型トークルーム情報に対するタップ操作等の入力(限定ではなく、第2入力の一例)に基づいて、第2トークルームを表示部24に表示する処理を行うようにすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1チャットルームが表示されている状態で第1表示に対する第1入力を行うことで、端末のユーザが第2チャットルームに関する情報を確認できるようにすることができる。他方、第1チャットルームが表示されている状態で第1表示に対する第2入力を行うことで、端末のユーザが第2チャットルームを簡単に表示させることができる。
【0360】
<第6実施例>
第6実施例は、(B)切替型トークルーム情報を適用した実施例である。
第6実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0361】
前述した実施例では、端末20が、表示部24に第1チャットルーム(限定ではなく例として、現在表示されているトークルーム)が表示されている場合に、この第1チャットルームから第2チャットルーム(限定ではなく例として、次に表示させるトークルーム)に移動し、第2チャットルームを表示することに関する第1表示(限定ではなく例として、次に表示させるトークルームに対応したトークルーム情報)の一例として、アイコン型トークルーム情報を表示させるものとして説明した。
【0362】
本実施例では、アイコン型トークルーム情報ではなく、前述した切替型トークルーム情報を表示する。そして、端末20が、この切替型トークルーム情報に対する入力に基づいて、第2チャットルームの表示に関する第1処理(限定ではなく例として、トークルームの切り替えの処理)を端末20の制御部21によって行う実施例である。
【0363】
切替型トークルーム情報は、限定でなく例として、ユーザにより入力される、またはメッセージングサービスにより付与される、トークルームの名前(文字情報)、トークルームのアイコン画像(画像情報)、トークルームの識別子(識別情報)、トークルームのプレビュー画像(画像情報)といった、トークルームに対応付けられた情報を含み、これらのいずれか1つ、または2以上の組み合わせとすることができる。
【0364】
なお、トークルームのプレビュー画像には、限定ではなく例として、アプリケーションの名前、トークを行うためのトーク領域等が含まれてもよいし、含まれなくてもよい。
【0365】
本実施例において、切替型トークルーム情報は、端末20のユーザが選択(指定)する情報であって、第1トークルームから第2トークルームに移動し、第2トークルームを表示するための情報である。
【0366】
本実施例では、限定ではなく例として、端末20が、切替型トークルーム情報を表示するか否かを判定する処理(トークルーム情報表示判定処理)を行うことなく、限定でなく例として、端末20のユーザの所定の動作に基づいて、任意のタイミングでトークルーム情報を表示することができるものとする。
限定ではなく例として、メッセージングアプリケーションの任意のトークルームにおいて、端末20のユーザが任意のタイミングで所定の操作(限定ではなく例として、表示部の最下部から上方向にスワイプする操作)を行った場合、トークルーム情報表示領域に切替型トークルーム情報が表示されるようにすることができる。
【0367】
本実施例において、ユーザの所定の操作によってトークルーム情報表示領域に切替型トークルーム情報が表示される状態は、メッセージングサービスにおいてトークを行う状態とは異なり、切替型トークルーム情報を表示または選択(指定)する状態である。このため、この状態は、トークルーム情報表示モード(状態)、トークルーム情報選択モード(状態)、トークルーム情報スイッチャーモード(状態)等のように表現することができる。
【0368】
本実施例では、端末20のユーザは、トークルーム情報表示領域の切替型トークルーム情報を左右方向にスワイプすることで、任意のトークルーム情報を選択することができるものとする。
【0369】
なお、端末20のユーザの操作に基づいて切替型トークルーム情報をトークルーム情報表示領域に表示する場合に、限定ではなく例として、トークルーム情報表示領域とは異なる領域に、第1チャットルームに対応した切替型移動元トークルーム情報を表示するようにしてもよいし、しなくてもよい。
【0370】
以下では、切替型移動元トークルーム情報が表示される領域を「移動元トークルーム情報表示領域」と称する。移動元トークルーム情報表示領域は、限定ではなく例として、切替型トークルーム情報が表示されるトークルーム情報表示領域の右方等に表示させるようにすることができる。
【0371】
本実施例では、トークルーム情報表示領域に切替型トークルーム情報が表示される場合に、切替型トークルーム情報におけるプレビュー画像のトーク領域の視認性を低下させ、端末20のユーザがトーク内容を認識することが困難な態様で表示するものとする。
限定ではなく例として、切替型トークルーム情報におけるプレビュー画像のトーク領域に対してモザイク処理やハッチング処理等を行うなどして、視認性を低下させるようにすることができる。
【0372】
なお、切替型トークルーム情報におけるプレビュー画像のトーク領域の視認性を低下させる場合、全ての切替型トークルーム情報におけるプレビュー画像のトーク領域の視認性を低下させてもよいし、複数の切替型トークルーム情報のうちの一部の切替型トークルーム情報におけるプレビュー画像のトーク領域の視認性を低下させてもよい。
限定ではなく例として、未読メッセージがあるトークルームに対応した切替型トークルーム情報におけるプレビュー画像のトーク領域の視認性を低下させる一方で、未読メッセージがないトークルームに対応した切替型トークルーム情報におけるプレビュー画像のトーク領域の視認性を低下させないようにしてもよい。
【0373】
本実施例では、移動元トークルーム情報表示領域に切替型移動元トークルーム情報が表示される場合に、切替型移動元トークルーム情報におけるプレビュー画像のトーク領域の視認性を低下させず、端末20のユーザがトーク内容を認識することが可能な態様で表示するものとする。
なお、切替型移動元トークルーム情報におけるプレビュー画像のトーク領域の視認性を低下させ、端末20のユーザがトーク内容を認識することが困難な態様で表示してもよい。
【0374】
切替型トークルーム情報を適用する場合も、限定ではなく例として、第2実施例で説明した手法と同様の手法によって移動先トークルーム候補を決定し、決定した移動先トークルーム候補に対応する切替型トークルーム情報を表示するようにすることができる。
1つの手法として、第2実施例で説明したように、端末20の制御部21が、移動先トークルーム候補決定処理(第1移動先トークルーム候補決定処理)を行うようにすることができる。
また、別の手法として、サーバ10の制御部11が、移動先トークルーム候補決定処理(第2移動先トークルーム候補決定処理)を行うようにすることができる。
【0375】
具体的には、切替型トークルーム情報を適用する場合にも、アイコン型トークルーム情報を適用する場合と同様に、限定ではなく例として、図2-5や図2-6に示したような移動先トークルーム候補決定処理を含む処理を実行するようにすることができる。
この処理の具体例については後述する。
【0376】
<表示画面>
図6-1および図6-2は、ユーザA.Aの端末20Aの表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
【0377】
ここでは、第1移動先トークルーム候補決定処理において、移動先トークルーム候補としてNo「SP01-1」の「設定時間以内に表示された回数が多いトークルーム」に決定された場合の表示画面の一例を示す図である。
具体的には、第1移動先トークルーム候補決定処理において、限定ではなく例として、設定時間(限定ではなく例として、1時間)以内に表示された回数が多いトークルーム(限定ではなく例として、ユーザC.Cを相手としてトークを行うためのトークルーム、ユーザD.Dを相手としてトークを行うためのトークルーム、ユーザE.Eを相手としてトークを行うためのトークルーム)が移動先トークルーム候補として決定されたものとする。
【0378】
図6-1の左の画面では、トークルーム名表示領域には、限定ではなく例として、ユーザA.AがユーザB.Bを相手としてトークを行うためのトークルームであることを示す文字(この例では「B.B」)が表示されている。
【0379】
この画面では、切替型トークルーム情報を表示するための入力(以下、「切替型トークルーム情報表示入力」と称する。)の一例として、端末20のユーザが表示部の最下部から上方向にスワイプする操作を行った状態が示されている。この場合、トークルーム情報スイッチャーモードに制御される。その結果、限定ではなく例として、図6-1の中央に示す画面が表示される。
【0380】
具体的には、トークルーム情報表示領域ER2には、限定ではなく例として、第1移動先トークルーム候補決定処理において決定された移動先トークルーム候補に対応した切替型トークルーム情報が表示されている。
この例では、限定ではなく例として、ユーザ名「C.C」、これに対応するアイコン、およびこれに対応するプレビュー画像と、ユーザ名「D.D」、これに対応するアイコン、およびこれに対応するプレビュー画像と、ユーザ名「E.E」、これに対応するアイコン、およびこれに対応するプレビュー画像とを含む、複数の切替型トークルーム情報が表示されている。
【0381】
なお、この例では、ユーザ名「C.C」に対応する切替型トークルーム情報が、表示部24の画面中央部に表示されているので、ユーザ名「D.D」に対応する切替型トークルーム情報、およびユーザ名「E.E」に対応する切替型トークルーム情報よりも視認性が高くなっており、ユーザから選択しやすい位置に表示されている。
【0382】
また、移動元トークルーム情報表示領域ER3には、限定ではなく例として、第1チャットルームに対応した切替型移動元トークルーム情報が表示されている。
この例では、限定ではなく例として、ユーザ名「B.B」、これに対応するアイコン、およびこれに対応するプレビュー画像を含む切替型移動元トークルーム情報が表示されている。
【0383】
図6-1の右の画面では、切替型トークルーム情報の表示を切り替えるための入力、限定ではなく例として、切替型トークルーム情報が表示される位置(切替型トークルーム情報が表示される領域)を変更するための入力(以下、「切替型トークルーム情報表示変更入力」と称する。)の一例として、限定ではなく例として、ユーザC.Cに対応する切替型トークルーム情報が右方向にスワイプ操作された状態が示されている。この場合、ユーザC.Cに対応する切替型トークルーム情報が右方向に移動し、トークルーム情報表示領域ER2の左側に表示されていた他の切替型トークルーム情報(限定ではなく例として、ユーザD.Dに対応する切替型トークルーム情報、ユーザE.Eに対応する切替型トークルーム情報)が右方向に移動する。その結果、限定ではなく例として、図6-2の左に示す画面が表示される。
【0384】
具体的には、トークルーム情報表示領域ER2には、限定ではなく例として、ユーザのスワイプ操作により移動した切替型トークルーム情報が表示されている。
この例では、限定ではなく例として、ユーザ名「C.C」、これに対応するアイコン、およびこれに対応するプレビュー画像と、ユーザ名「D.D」、これに対応するアイコン、およびこれに対応するプレビュー画像と、ユーザ名「E.E」、これに対応するアイコン、およびこれに対応するプレビュー画像とを含む、複数の切替型トークルーム情報が表示されている。
【0385】
なお、この例では、ユーザ名「D.D」に対応する切替型トークルーム情報が、表示部24の中央部に表示されているので、ユーザ名「C.C」に対応する切替型トークルーム情報、およびユーザ名「E.E」に対応する切替型トークルーム情報よりも視認性が高くなっており、ユーザから選択しやすい位置に表示されている。
【0386】
また、限定ではなく例として、ユーザD.Dに対応する切替型トークルーム情報がタップされた状態が示されている。
この場合、トークルーム情報スイッチャーモードの制御を終了するとともに、相手をユーザB.Bとするトークルーム(第1トークルーム)から、相手のユーザD.Dとするトークルーム(第2トークルーム)に表示が切り替わる。その結果、限定ではなく例として、図6-2の右に示す画面が表示される。
【0387】
具体的には、ユーザA.AがユーザD.Dを相手としてトークを行うためのトークルームであり、限定ではなく例として、トークルーム名表示領域CLRに、ユーザ名「D.D」のトークルームであることを示す文字(この例では、「D.D」)が表示されている。
また、その下には、ユーザA.AとユーザD.Dとが対話形式でトークを行うためのトーク領域が構成されており、画面向かって左側には相手であるユーザD.Dのメッセージが、画面向かって右側には自分であるユーザA.Aのメッセージが表示されるように構成されている。
【0388】
<処理>
図6-3は、本実施例において端末20が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
A110の後、制御部21は、切替型トークルーム情報表示条件が成立したか否かを判定する(A620)。
切替型トークルーム情報表示条件は、限定ではなく例として、入力部を介して、前述した切替型トークルーム情報表示入力がなされたこととすることができる。
【0389】
切替型トークルーム情報表示条件が成立したと判定した場合(A620:YES)、制御部21は、第1移動先トークルーム候補決定処理を実行する(A115)。この場合、端末20の制御部21は、限定ではなく例として、前述した移動先トークルーム候補決定用テーブル(図2-1参照)に基づいて、先に説明した手法と同様の手法によって、移動先トークルーム候補を決定するようにすることができる。
そして、制御部21は、決定した移動先トークルーム候補に対応する切替型トークルーム情報を表示部24に表示させる(A630)。
この場合、1つの手法として、限定ではなく例として、端末20の制御部21が、記憶部28に記憶されているトーク履歴やトークルームの情報に基づいて、決定した移動先トークルーム候補に対応する切替型トークルーム情報を生成して表示させるようにすることができる。
【0390】
なお、これとは異なり、端末20が、決定した移動先トークルーム候補の情報をサーバ10に送信し、その移動先トークルーム候補に対応するトーク履歴やトークルームの情報をサーバ10から受信する。そして、端末20の制御部21が、受信した情報に基づいて、切替型トークルーム情報を生成して表示させるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0391】
次いで、制御部21は、切替型トークルーム情報表示切替条件が成立したか否かを判定する(A640)。
切替型トークルーム情報表示切替条件は、限定ではなく例として、入力部を介して、前述した切替型トークルーム情報表示切替入力がなされたこととすることができる。
【0392】
切替型トークルーム情報表示切替条件が成立したと判定した場合(A640:YES)、制御部21は、切替型トークルーム情報表示切替処理を行う(A650)。
具体的には、表示部24において切替型トークルーム情報の表示位置(表示領域)を変更する制御を行う。
【0393】
その後、制御部21は、表示させた切替型トークルーム情報に対する入力(限定ではなく例として、タップ)がなされたか否かを判定する(A660)。そして、なされたと判定したならば(A660:YES)、制御部21は、表示中の第1トークルームから、入力された切替型トークルーム情報に対応する第2トークルームに表示を切り替える制御を行う(A670)。そして、制御部21は、処理を終了する。
【0394】
A660において切替型トークルーム情報に対する入力がなされなかったと判定したならば(A660:NO)、制御部21は、処理を終了するか否かを判定する(A690)。処理を継続すると判定したならば(A690:NO)、制御部21は、A640に処理を戻す。一方、処理を終了すると判定したならば(A690:YES)、制御部21は、処理を終了する。
【0395】
A620において切替型トークルーム情報表示条件が成立していないと判定したならば(A620:NO)、制御部21は、処理を終了するか否かを判定する(A695)。処理を継続すると判定したならば(A695:NO)、制御部21は、A620に処理を戻す。一方、処理を終了すると判定したならば(A695:YES)、制御部21は、処理を終了する。
【0396】
なお、第2変形例で説明したように、サーバ10が移動先トークルーム候補を決定するようにすることもできる。
この場合は、限定ではなく例として、上記の図6-3の処理を、前述した図2-6の処理に倣って書き換えることができる。
具体的には、限定ではなく例として、図6-3のA620において切替型トークルーム情報表示条件が成立したと判定した場合(A620:YES)、端末20の制御部21は、図2-6のA112のステップを実行する。
これに伴い、サーバ10の制御部11は、図2-6のS110,S120のステップを実行する。
そして、端末20の制御部21は、サーバ10から受信した移動先トークルーム候補決定情報に基づいて切替型トークルーム情報を表示した後、図6-3のA640のステップに進むようにすることができる。
【0397】
なお、これらの内容は、切替型トークルーム情報の表示に関連する他の各実施例および各変形例についても同様に適用可能である。
【0398】
<第6実施例の効果>
本実施例は、端末20が、切替型トークルーム情報の表示(限定ではなく、第1表示の一例)を表示部24に表示する。この場合、切替型トークルーム情報の表示は、端末20の表示部24のうちの移動元トークルームである第1トークルームが表示される領域とは異なる領域に表示される構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、端末の表示部の第1チャットルームが表示される領域とは異なる領域に表示される第1表示に対する入力に基づいて、第2チャットルームの表示を簡単に表示することができる。
【0399】
また、この場合、切替型トークルーム情報の表示は、端末20の表示部24の移動元トークルーム情報表示領域(限定ではなく、第1表示領域の一例)に表示される第1トークルームに対応した切替型移動元トークルーム情報(限定ではなく、第1チャットルームに関する表示の一例)と、端末20の表示部24のトークルーム情報表示領域(限定ではなく、第2表示領域の一例)に表示される移動先の第2トークルームに対応した切替型トークルーム情報(限定ではなく、第2チャットルームに関する表示の一例)とを含むようにすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、端末の表示部の第1表示領域には第1チャットルームに関する表示が表示されるため、移動元の第1チャットルームに関する情報を端末のユーザが確認できるとともに、そのまま第1チャットルームに表示を戻すことも可能となる。また、端末の表示部の第2表示領域には第2チャットルームに関する表示が表示されるため、移動先の第2チャットルームに関する情報を端末のユーザが確認できるとともに、第1チャットルームから第2チャットルームに移動することも可能となる。
【0400】
また、この場合、端末20は、自己の端末20のユーザによる切替型トークルーム情報表示位置変更入力(限定ではなく、端末のユーザによる入力の一例)に基づいて、切替型トークルーム情報の表示位置(表示領域)を変更する制御(限定ではなく、第1表示領域に第2チャットルームに関する表示を表示する制御の一例)を制御部21によって行うようにすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、端末のユーザによる入力に基づいて、限定ではなく例として、第1表示領域に第2チャットルームに関する表示を表示するといったことが可能となる。また、逆に、端末のユーザによる入力に基づいて、限定ではなく例として、第2表示領域に第1チャットルームに関する表示を表示するといったことも可能となる。
【0401】
また、この場合、切替型トークルーム情報の表示は、第2トークルームに表示されるメッセージの中に未読メッセージ(限定ではなく、端末のユーザが未閲覧のコンテンツの一例)がある場合、切替型トークルーム情報におけるプレビュー画像のトーク領域に対してモザイク処理やハッチング処理等を施した態様(限定ではなく例として、コンテントを閲覧できない態様の一例)で表示されるようにすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第2チャットルームに表示されるコンテンツであって、端末のユーザが未閲覧のコンテンツがある場合、そのコンテンツを閲覧できない態様で第1表示を表示することで、未閲覧のコンテンツを端末のユーザが視認・閲覧できないようにすることができる。
【0402】
<第6変形例(1)>
第6実施例では、表示部24のトークルーム情報表示領域に切替型トークルーム情報が表示される場合に、トークルーム情報表示領域とは異なる移動元トークルーム情報表示領域に、第1チャットルームに対応した切替型移動元トークルーム情報が表示される例を示したが、これに限定されない。
限定ではなく例として、第1チャットルームに対応した切替型移動元トークルーム情報を、移動元トークルーム情報表示領域に表示しないようにしてもよい。
【0403】
また、この場合、移動元トークルーム情報表示領域に切替型移動元トークルーム情報が表示されない一方で、第1トークルームに対応したトークルームの背景の画像(以下、「移動元トークルーム背景画像」と称する。)が表示部24の背景画像として表示されるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0404】
また、このように移動元トークルーム背景画像を背景画像として表示部24に表示する場合に、この移動元トークルーム背景画像の視認性を切替型トークルーム情報よりも低下させてもよいし、そのようにしなくてもよい。
限定ではなく例として、この背景画像としての移動元トークルーム背景画像は、限定ではなく例として、切替型トークルーム情報よりも表示優先度の低い(表示レイヤが下位であり奥に表示されているように見える)画像であるようにすることによって、切替型トークルーム情報よりも視認性を低下させてもよく、限定ではなく例として、モザイク処理やハッチング処理を行うことによって、切替型トークルーム情報よりも視認性を低下させてもよい。
【0405】
<表示画面>
図6-4は、本変形例においてユーザA.Aの端末20Aの表示部24に表示される画面の一例を示す図であり、切替型トークルーム情報が表示される場合に、移動元トークルーム背景画像が表示部24の背景画像として表示される画面の一例を示す図である。
【0406】
ここでは、第1移動先トークルーム候補決定処理において、移動先トークルーム候補としてNo「SP01-1」の「設定時間以内に表示された回数が多いトークルーム」に決定された場合の表示画面の一例を示す。
具体的には、第1移動先トークルーム候補決定処理において、限定ではなく例として、設定時間(限定ではなく例として、1時間)以内に表示された回数が多いトークルーム(限定ではなく例として、ユーザC.Cを相手としてトークを行うためのトークルーム、ユーザD.Dを相手としてトークを行うためのトークルーム、ユーザE.Eを相手としてトークを行うためのトークルーム)が移動先トークルーム候補として決定されたものとする。
【0407】
図6-4の画面では、トークルーム情報表示領域ER2には、限定ではなく例として、第1移動先トークルーム候補決定処理において決定された移動先トークルーム候補に対応した切替型トークルーム情報が表示されている。
この例では、限定ではなく例として、ユーザ名「C.C」、これに対応するアイコン、およびこれに対応するプレビュー画像と、ユーザ名「D.D」、これに対応するアイコン、およびこれに対応するプレビュー画像と、ユーザ名「E.E」、これに対応するアイコン、およびこれに対応するプレビュー画像とを含む、複数の切替型トークルーム情報が表示されている。
【0408】
また、この画面には、表示部24の画面全体に表示される背景画像として、限定ではなく例として、第1トークルームに対応した移動元トークルーム背景画像が表示されている。
この例では、移動元トークルーム背景画像として、限定ではなく例として、画像最上部中央に、メッセージングアプリケーションの名称として「Messaging App」の文字が表示され、画像最上部右には、この端末20のユーザのメッセージングアプリケーションにおけるアイコン画像およびユーザ名(この例ではユーザA.A)が表示され、トークルーム名表示領域CLRにはトークルーム名(この例では「B.B」)が表示されている。
また、その下には、ユーザA.AとユーザB.Bとが対話形式でトークを行うためのトーク領域が構成されており、画面向かって左側には相手であるユーザB.Bのメッセージが、画面向かって右側には自分であるユーザA.Aのメッセージが表示されるように構成されている。
【0409】
この場合、限定ではなく例として、この背景画像としての移動元トークルーム背景画像は、限定ではなく例として、切替型トークルーム情報よりも表示優先度の低い(表示レイヤが下位であり奥に表示されているように見える)画像であり、限定ではなく例としてハッチング処理を行っている。その結果、移動元トークルーム背景画像の方が、切替型トークルーム情報よりも視認性が低く表示されている。
【0410】
<第6変形例(2)>
第6実施例では、端末20が、トークルーム情報表示判定処理を行うことなく、限定でなく例として、端末20のユーザの所定の動作に基づいて、任意のタイミングで切替型トークルーム情報を表示することができるものとしたが、これに限定されない。
限定ではなく例として、端末20が、第3実施例で説明したトークルーム情報表示条件テーブル(図3-1)等に基づいて、第3実施例と同様の手法によって、トークルーム情報表示判定処理を行うようにする。そして、トークルーム情報を表示すると判定した場合に、切替型トークルーム情報を表示するようにすることもできる。
【0411】
同様に、端末20が、第4実施例で説明したトークルーム情報表示消去条件テーブル(図4-1)等に基づいて、第4実施例と同様の手法によって、トークルーム情報表示消去判定処理を行うようにする。そして、トークルーム情報の表示を消去すると判定した場合に、切替型トークルーム情報の表示を消去するようにすることもできる。
【0412】
なお、第3変形例や第4変形例で述べたように、トークルーム情報表示判定処理やトークルーム情報表示消去判定処理をサーバ10側で行うようにすることも可能である。
【0413】
<第7実施例>
第7実施例は、切り替えたトークルームの誤認を防ぐ手法に関する実施例である。
第7実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0414】
本実施例では、端末20のユーザが第1トークルーム(1対1トークルーム、グループトークルーム)から第2トークルーム(1対1トークルーム、グループトークルーム)に切り替える場合に、第2トークルームに属するユーザのうち少なくとも一部のユーザの表示態様を異ならせて表示部24に表示する例を例示する。
【0415】
本実施例では、限定ではなく例として、第2トークルームに属するユーザは、第2トークルームに属するユーザのうち第1トークルームに属するユーザ(以下、「第1ユーザ」と称する。)と、第2トークルームに属するユーザのうち第1トークルームに属さないユーザ(以下、「第2ユーザ」と称する。)と、を含むものとする。
限定ではなく例として、「グループX」(第1トークルーム:グループトークルーム)に属するメンバーが、ユーザA.A、ユーザB.B、およびユーザC.Cであり、「グループY」(第2トークルーム:グループトークルーム)に属するメンバーが、ユーザA.A、ユーザB.B、およびユーザD.Dである場合、第1ユーザは、ユーザA.AおよびユーザB.Bであり、第2ユーザは、ユーザD.Dである。
【0416】
第2トークルームの誤認を防ぐ1つの手法として、第2トークルームに切り替えた場合に、限定ではなく例として、第2トークルームに属するメンバーのうち第1ユーザと第2ユーザとの表示態様を異ならせて表示することができる。
限定ではなく例として、第1ユーザに対応するユーザ名およびこれに対応するアイコンを通常態様(限定ではなく例として、ユーザ名:細字、アイコン:強調アイコンなし)で表示する一方で、第2ユーザに対応するユーザ名およびこれに対応するアイコンを特殊態様(限定ではなく例として、ユーザ名:太字、アイコン:強調アイコンあり)で表示する。
【0417】
また、第2ユーザに対応するアイコンを特殊態様(限定ではなく例として、アイコン:強調アイコンあり)で表示する場合に、限定ではなく例として所定位置(限定ではなく例として、アイコンの左上部)に、第1トークルームには属しておらず第2トークルームに属しているユーザであることをユーザに対して強調する情報として、限定ではなく例として、強調アイコン(限定ではなく例として、丸型アイコン)を表示するようにすることもできる。
【0418】
また、移動予定の第2トークルームの誤認を防ぐ別の手法として、以下の手法を適用することができる。
トークルーム情報に対する入力として、移動先のトークルーム(第2トークルーム)に関する情報(限定ではなく例として、移動先トークルームのプレビュー表示、後述する移動先トークルームに仮で切り替えた場合の仮移動先トークルーム等)を表示するためのユーザ名またはこれに対応するアイコンへの入力(以下、「第3入力」と称する。)を例示する。
また、これとは別のトークルーム情報に対する入力として、前述したように、表示中のトークルーム(第1トークルーム)から移動先のトークルーム(第2トークルーム)に表示を切り替えるためのユーザ名またはこれに対応するアイコンへの入力(以下、「第2入力」と称する。)を例示する。
【0419】
限定ではなく例として、入力を操作入力とする場合に、第3入力を、入力する対象に対する長押し操作とする。他方、第2入力を、入力する対象に対するタップ操作とする。
【0420】
本実施例では、トークルーム情報に対して第3入力(限定ではなく例として、長押し操作)されると、移動先のトークルーム(第2トークルーム)に関する情報として、限定ではなく例として、移動先トークルームのプレビュー表示が表示される例を例示する。
限定ではなく例として、移動先トークルームのプレビュー表示は、トークルームの名前と、そのトークルームがグループトークルームである場合にはトークルームの名前の右側の括弧内にそのグループに属するメンバーの人数と、そのグループに属するメンバーの名前と、これに対応するアイコンと、トーク領域とが含まれている。
【0421】
なお、このような形態に限らず、トークルーム情報に対して第3入力されると、移動先トークルームに仮で切り替えることが可能であり、最終的に移動先トークルームを切り替えるか否かを選択することが可能なメッセージングサービスにおいて、移動先トークルームに仮で切り替える場合に、移動先トークルームに対応した仮移動先トークルームを、移動先のトークルーム(第2トークルーム)に関する情報として表示してもよい。
【0422】
本実施例では、トーク領域に対してモザイク処理やハッチング処理を行うことによって、トーク領域の視認性を低下させ、ユーザがトーク内容を認識することが困難となるものとする。
【0423】
なお、このような形態に限らず、トーク領域に対してモザイク処理やハッチング処理を行わないことによって、トーク領域の視認性を低下させずに、ユーザがトーク内容を認識することが容易となるものとしてもよい。
【0424】
<表示画面>
図7-1は、ユーザA.Aの端末20Aの表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
【0425】
ここでは、第1移動先トークルーム候補決定処理において、移動先トークルーム候補としてNo「SP01-1」の「設定時間以内に表示された回数が多いトークルーム」に決定された場合の表示画面の一例を示す図である。
具体的には、第1移動先トークルーム候補決定処理において、限定ではなく例として、設定時間(限定ではなく例として、1時間)以内に表示された回数が多いトークルーム(限定ではなく例として、グループ「仕事」を相手としてトークを行うためのトークルーム、グループ「家族」を相手としてトークを行うためのトークルーム、ユーザE.Eを相手としてトークを行うためのトークルーム)が移動先トークルーム候補として決定されたものとする。
【0426】
図7-1の左の画面では、トークルーム名表示領域CLRには、限定ではなく例として、ユーザA.AがユーザB.Bを相手としてトークを行うためのトークルームであることを示す文字(この例では「B.B」)が表示されている。
【0427】
この例では、トークルーム情報表示領域ER1には、限定ではなく例として、グループ名「仕事」およびこれに対応するアイコンと、グループ名「家族」およびこれに対応するアイコンと、ユーザ名「E.E」およびこれに対応するアイコンとを含む、複数のトークルーム情報が表示されている。
【0428】
また、この例では、トークルームがグループトークルームである場合に、トークルームの名前の右側の括弧内に、そのグループに属するメンバーの人数が表示されている。
具体的には、グループ名「仕事」の右側の括弧内に、このグループのメンバー数が4人であることを示す「4」の数字が示されており、グループ名「家族」の右側の括弧内に、このグループのメンバー数が5人であることを示す「5」の数字が示されている。
【0429】
図7-1の右の画面では、限定ではなく例として、複数のトークルーム情報のうち、グループ名「仕事」、またはこれに対応するアイコンが長押し操作された状態が示されている。この場合、表示部24の下部から上方に向かって移動先トークルームのプレビュー表示PV1が表示される。
【0430】
このプレビュー表示PV1には、限定ではなく例として、プレビュー表示最上部に、グループ名「仕事」のトークルームであることを示す文字(この例では、「仕事」)が表示されており、その右側の括弧内に、このグループのメンバー数を示す数字(この例では、「4」の数字)が表示されている。
また、その下には、このグループに属するメンバーの名前(この例では、「A.A」、「B.B」、「X.X」、「Y.Y」)、およびこれに対応するアイコンが表示されている。
さらに、その下には、このトークルームのメンバーでトークを行うためのトーク領域が構成されており、画面向かって左側には相手であるユーザB.B、ユーザX.X、ユーザY.Yのメッセージが、画面向かって右側には自分であるユーザA.Aのメッセージが表示されるように構成されている。
【0431】
この例では、限定ではなく例として、第1ユーザがユーザA.AおよびユーザB.Bであり、第2ユーザがユーザX.XおよびユーザY.Yであるので、限定ではなく例として、第1ユーザ(ユーザA.AおよびユーザB.B)に対応するユーザ名およびこれに対応するアイコンを通常態様(限定ではなく例として、ユーザ名:細字、アイコン:強調アイコンなし)で表示する一方で、第2ユーザ(ユーザX.XおよびユーザY.Y)に対応するユーザ名およびこれに対応するアイコンを特殊態様(限定ではなく例として、ユーザ名:太字、アイコン:強調アイコンあり)で表示している。
【0432】
また、この例では、トークルームのメンバーでトークを行うためのトーク領域に対してハッチング処理が施されており、これによりトーク領域の視認性が低下し、ユーザがトーク内容を認識することは困難となっている。
【0433】
<第7実施例の効果>
本実施例は、端末20が、トークルーム情報が表示された端末20に対する入力に基づいて、自己の端末20のユーザを含む複数のユーザを含む第2トークルームを表示部24に表示する。この場合、端末20は、第2トークルームに含まれるユーザのうちの少なくとも一部のユーザの表示態様を異ならせる表示する構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、移動した第2トークルームを端末のユーザが誤認することを防ぐことができる。
【0434】
また、この場合、複数のユーザは、第1トークルームに含まれる第1ユーザと、第1トークルームに含まれない第2ユーザとを含み、端末20は、第1ユーザと第2ユーザとの表示態様を異ならせる処理を行うようにすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1チャットルームに含まれる第1ユーザと、第1チャットルームに含まれない第2ユーザとを、端末のユーザが簡単に識別できるようにすることができる。
【0435】
また、本実施例は、端末20が、トークルーム情報が表示された端末20に対する入力(限定ではなく、第4入力の一例)に基づいて、第1トークルームから移動せずに第2トークルームを表示する場合とは異なる表示態様で第2トークルームを表示部24に表示する構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1チャットルームから移動することなく、移動予定の第2チャットルームを端末のユーザが容易に識別できるようにすることができる。
【0436】
また、本実施例は、端末20が、表示されたトークルーム情報(限定ではなく、第1表示の一例)に対する長押し操作(限定ではなく、第1表示に対する第5入力の一例)に基づいて、移動先トークルームのプレビュー表示(限定ではなく、移動する第2チャットルームに関する表示の一例)を表示部24に表示し、第2トークルームに含まれるユーザの名前等の情報(限定ではなく、第2チャットルームに含まれるユーザの一例)を表示部24に表示する構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1チャットルームから移動することなく、移動予定の第2チャットルームと、移動予定の第2チャットルームに含まれるユーザとを、端末のユーザが容易に識別できるようにすることができる。
【0437】
<第7変形例(1)>
第7実施例では、第2トークルームに属するユーザの表示態様を異ならせることによって、移動した第2トークルームの誤認を防ぐ例を示したが、これに限定されない。
限定ではなく例として、第2トークルームを識別する情報とは異なる第2トークルームに関連する情報をトークルーム情報に含めることによって、誤認を防ぐようにすることもできる。
【0438】
本変形例では、限定ではなく例として、トークルーム情報が、第2トークルームを識別する情報としてトークルーム名およびこれに対応するアイコンを含むとともに、第2トークルームに関連する情報を含んでもよいものとする。
具体的には、第2トークルームに関連する情報には、限定ではなく例として、
・トークルーム名およびこれに対応するアイコンとは異なる第2トークルームを識別する情報(限定ではなく例として、トークルームの背景画像等)
・トークルームの属性情報(限定ではなく例として、お気に入り登録していることを示す情報、フォルダに入れていることを示す情報等)
等を含めることができる。
【0439】
<表示画面>
(1)第1の表示画面例
図7-2は、ユーザA.Aの端末20Aの表示部24に表示される画面の一例を示す図である。
ここでは、トークルーム情報が、第2トークルームに関連する情報として、限定ではなく例として、上記の(1)トークルームの背景画像を含む場合の画面の一例を示す。
【0440】
ここでは、第1移動先トークルーム候補決定処理において、移動先トークルーム候補としてNo「SP01-1」の「設定時間以内に表示された回数が多いトークルーム」に決定された場合の表示画面の一例を示す図である。
具体的には、第1移動先トークルーム候補決定処理において、限定ではなく例として、設定時間(限定ではなく例として、1時間)以内に表示された回数が多いトークルーム(限定ではなく例として、グループ「仕事」を相手としてトークを行うためのトークルーム、グループ「家族」を相手としてトークを行うためのトークルーム、ユーザE.Eを相手としてトークを行うためのトークルーム)が移動先トークルーム候補として決定されたものとする。
【0441】
図7-2の画面では、トークルーム名表示領域CLRには、限定ではなく例として、ユーザA.AがユーザB.Bを相手としてトークを行うためのトークルームであることを示す文字(この例では「B.B」)が表示されている。
また、その下には、ユーザA.AとユーザB.Bとが対話形式でトークを行うためのトーク領域が構成されており、画面向かって左側には相手であるユーザB.Bのメッセージが、画面向かって右側には自分であるユーザA.Aのメッセージが表示されるように構成されている。
また、トーク領域の下部には、移動先のトークルームをユーザが選択可能に構成された、1以上のトークルーム情報(限定ではなく、第1表示の一例)が表示されるトークルーム情報表示領域ER1が設けられている。
【0442】
また、この例では、トークルーム情報が表示されるトークルーム情報表示領域ER1において、左から順に、第1トークルーム情報表示領域ER11と、第2トークルーム情報表示領域ER12と、第3トークルーム情報表示領域ER13とが設けられている。
【0443】
この画面では、トークルーム情報表示領域ER1(第1トークルーム情報表示領域ER11、第2トークルーム情報表示領域ER12、第3トークルーム情報表示領域ER13)には、限定ではなく例として、第1移動先トークルーム候補決定処理において決定された移動先トークルーム候補に対応したトークルーム情報が表示されている。
具体的には、複数のトークルーム情報として、限定ではなく例として、第1トークルーム情報表示領域ER11にグループ名「仕事」およびこれに対応するアイコンと、第2トークルーム情報表示領域ER12にグループ名「家族」およびこれに対応するアイコンと、第3トークルーム情報表示領域ER13にユーザ名「E.E」およびこれに対応するアイコンとを含む、複数のトークルーム情報が表示されている。
【0444】
また、この例では、トークルーム情報として、限定ではなく例として、第2トークルームに関連する情報である第2トークルームの背景画像が、トークルーム名およびこれに対応するアイコンとともに表示されている。
具体的には、第1トークルーム情報表示領域ER11にグループ名「仕事」に対応するトークルームの背景画像がグループ名「仕事」およびこれに対応するアイコンとともに表示されており、第2トークルーム情報表示領域ER12にグループ名「家族」に対応するトークルームの背景画像がグループ名「家族」およびこれに対応するアイコンとともに表示されており、第3トークルーム情報表示領域ER13にユーザ名「E.E」に対応するトークルームの背景画像がユーザ名「E.E」およびこれに対応するアイコンとともに表示されている。
【0445】
また、この例では、トークルームがグループトークルームである場合に、トークルームの名前の右側の括弧内に、そのグループに属するメンバーの人数が表示されている。
具体的には、グループ名「仕事」の右側の括弧内に、このグループのメンバー数が4人であることを示す「4」の数字が示されており、グループ名「家族」の右側の括弧内に、このグループのメンバー数が5人であることを示す「5」の数字が示されている。
【0446】
(2)第2の表示画面例
図7-3は、ユーザA.Aの端末20Aの表示部24に表示される画面の一例を示す図である。
ここでは、トークルーム情報が、第2トークルームに関連する情報として、限定ではなく例として、前述した(2)属性情報(お気に入り登録していることを示す情報)を含む場合の画面の一例を示す。
【0447】
ここでは、第1移動先トークルーム候補決定処理において、移動先トークルーム候補としてNo「SP01-1」の「設定時間以内に表示された回数が多いトークルーム」に決定された場合の表示画面の一例を示す図である。
具体的には、第1移動先トークルーム候補決定処理において、限定ではなく例として、設定時間(限定ではなく例として、1時間)以内に表示された回数が多いトークルーム(限定ではなく例として、グループ「仕事」を相手としてトークを行うためのトークルーム、グループ「家族」を相手としてトークを行うためのトークルーム、ユーザE.Eを相手としてトークを行うためのトークルーム)が移動先トークルーム候補として決定されたものとする。
【0448】
また、ここでは、端末20のユーザが任意のトークルームをお気に入り登録することが可能なメッセージングサービスにおいて、端末20のユーザがグループ「家族」を相手としてトークを行うためのトークルームをお気に入りに登録しているものとする。
【0449】
図7-3の画面では、トークルーム名表示領域CLRには、限定ではなく例として、ユーザA.AがユーザB.Bを相手としてトークを行うためのトークルームであることを示す文字(この例では「B.B」)が表示されている。
また、その下には、ユーザA.AとユーザB.Bとが対話形式でトークを行うためのトーク領域が構成されており、画面向かって左側には相手であるユーザB.Bのメッセージが、画面向かって右側には自分であるユーザA.Aのメッセージが表示されるように構成されている。
【0450】
この画面では、トークルーム情報表示領域ER1には、限定ではなく例として、第1移動先トークルーム候補決定処理において決定された移動先トークルーム候補に対応したトークルーム情報が表示されている。
具体的には、複数のトークルーム情報として、限定ではなく例として、グループ名「仕事」およびこれに対応するアイコンと、グループ名「家族」およびこれに対応するアイコンと、ユーザ名「E.E」およびこれに対応するアイコンとを含む、複数のトークルーム情報が表示されている。
【0451】
また、この例では、トークルーム情報として、限定ではなく例として、第2トークルームに関連する情報であるお気に入り登録していることを示す情報が、トークルーム名およびこれに対応するアイコンとともに表示されている。
具体的には、グループ名「家族」に対応するアイコンの左上部にはお気に入り登録されていることを示す星型のアイコンが表示されている。
【0452】
また、この例では、トークルームがグループトークルームである場合に、トークルームの名前の右側の括弧内に、そのグループに属するメンバーの人数が表示されている。
具体的には、グループ名「仕事」の右側の括弧内に、このグループのメンバー数が4人であることを示す「4」の数字が示されており、グループ名「家族」の右側の括弧内に、このグループのメンバー数が5人であることを示す「5」の数字が示されている。
【0453】
本変形例は、端末20が、トークルーム情報と関連付けて、第2トークルームに関連する情報を表示する制御を制御部21によって行う構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1表示と関連付けて、第2チャットルームに関連する情報を表示することによって、移動予定の第2チャットルームを端末のユーザが誤認することを防ぐことができる。
【0454】
また、この場合、トークルーム情報は、第2トークルームのアイコン画像(限定ではなく、第2チャットルームを識別するための第1画像情報の一例)を含み、第2トークルームに関連する情報は、第2トークルームの背景画像や、第2トークルームをお気に入り登録していることを示すマーク(限定ではなく、第1画像情報とは異なる第2画像情報の一例)を含むようにすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1画像情報によって、第2チャットルームを端末のユーザに識別させることができるとともに、第1画像情報とは異なる第2画像情報によって、移動予定の第2チャットルームを端末のユーザが誤認することを防ぐことができる。
【0455】
<第7変形例(2)>
第7実施例では、第2トークルームに切り替える場合に、第2トークルームに属するユーザの表示態様を異ならせることによって、切り替えたトークルームの誤認を防ぐ例を示したが、これに限定されない。
限定ではなく例として、切り替えたトークルームの誤認を防ぐ手法として、第2トークルームに切り替える場合に、第2トークルームに属するユーザとは異なる第2トークルームに関する情報の表示態様を異ならせて表示してもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0456】
限定ではなく例として、第2トークルームに切り替える場合に、限定ではなく例として、第2トークルームのトークルーム画像を強調した態様で表示するようにすることができる。具体的には、限定ではなく例として、第2トークルームのトークルーム名を太字で表示したり、第2トークルームの背景画像をアニメーションで表示したり、第2トークルームの外枠を太線で表示するなどすることができる。
【0457】
<第8実施例>
第8実施例は、トークルームを切り替えた場合に、移動元(移動前)のトークルームをユーザが認識できるようにする手法、移動元のトークルームに戻れるようにする手法に関する実施例である。
第8実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0458】
本実施例は、端末20が、表示部24に第2チャットルーム(限定ではなく例として、現在表示されているトークルーム)を表示した後、この第2チャットルームから第1チャットルーム(限定ではなく例として、前に表示されていたトークルーム)に移動し、第1チャットルームを表示することに関する第2表示(限定ではなく例として、次に表示させるトークルームに対応した移動元トークルーム情報)を表示部24に表示する。そして、端末20が、この第2表示に対する入力に基づいて、第1チャットルームの表示に関する第2処理(限定ではなく例として、トークルームの切り替えの処理)を端末20の制御部21によって行う実施例である。
【0459】
本実施例では、第2表示の一例として「移動元トークルーム情報」を例に挙げて説明する。移動元トークルーム情報は、メッセージングサービスにおいてトークルームに関連付けられたトークルームの情報の一種であり、特に移動元のトークルームに関連付けられたトークルームの情報の一種である。
この移動元トークルーム情報は、限定ではなく例として、ユーザにより入力される、またはメッセージングサービスにより付与される、トークルームの名前(文字情報)、トークルームのアイコン画像(画像情報)、トークルームの識別子(識別情報)といった、トークルームに対応付けられた情報を含み、これらのいずれか1つ、または2以上の組み合わせであってもよいし、そうでなくてもよい。
【0460】
本実施例において、移動元トークルーム情報は、端末20のユーザが選択(指定)する情報であって、第2トークルームから第1トークルームに移動し(戻り)、第1トークルームを再度表示するための情報である。このため、移動元トークルーム情報は、移動元トークルーム選択用情報や移動元トークルーム指定用情報等のように表現してもよいし、しなくてもよい。
【0461】
本実施例では、移動元トークルーム情報を表示する場合に、限定ではなく例として所定位置(限定ではなく例として、移動元トークルーム情報の左上部)に、移動元のトークルームに対応したトークルーム情報の一種であること(限定ではなく例として、タップ操作により移動元のトークルームに戻ること)をユーザが特定可能な情報(限定ではなく例として、左向き矢印を含むアイコン)が表示されている。
【0462】
本実施例では、限定ではなく例として、表示中のトークルームの画面下部に、移動先のトークルームをユーザが選択可能に構成された、1以上のトークルーム情報(限定ではなく、第1表示の一例)が表示されるトークルーム情報表示領域が設けられている。
このトークルーム情報表示領域ER1のうち最左方の領域に、移動元トークルーム情報を表示可能な移動元トークルーム情報表示領域ER4が設けられている。
【0463】
<表示画面>
図8-1は、ユーザA.Aの端末20Aの表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
【0464】
ここでは、第1移動先トークルーム候補決定処理において、移動先トークルーム候補としてNo「SP01-1」の「設定時間以内に表示された回数が多いトークルーム」に決定された場合の表示画面の一例を示す図である。
具体的には、第1移動先トークルーム候補決定処理において、限定ではなく例として、設定時間(限定ではなく例として、1時間)以内に表示された回数が多いトークルーム(限定ではなく例として、ユーザC.Cを相手としてトークを行うためのトークルーム、ユーザD.Dを相手としてトークを行うためのトークルーム、ユーザE.Eを相手としてトークを行うためのトークルーム)が移動先トークルーム候補として決定されたものとする。
【0465】
図8-1の左の画面は、トークルーム名表示領域CLRには、限定ではなく例として、ユーザA.AがユーザB.Bを相手としてトークを行うためのトークルームであることを示す文字(この例では「B.B」)が表示されている。
また、この例では、トークルーム情報表示領域ER1には、限定ではなく例として、第1移動先トークルーム候補決定処理において決定された移動先トークルーム候補に対応したトークルーム情報が表示されている。
具体的には、ユーザ名「C.C」およびこれに対応するアイコンと、ユーザ名「D.D」およびこれに対応するアイコンと、ユーザ名「E.E」およびこれに対応するアイコンとを含む、複数のトークルーム情報が表示されている。
また、その下には、ユーザA.AとユーザB.Bとが対話形式でトークを行うためのトーク領域が構成されており、画面向かって左側には相手であるユーザB.Bのメッセージが、画面向かって右側には自分であるユーザA.Aのメッセージが表示されるように構成されている。
【0466】
また、この画面では、限定ではなく例として、複数のトークルーム情報のうち、ユーザ名「C.C」、またはこれに対応するアイコンがタップされた状態が示されている。この場合、相手をユーザB.Bとするトークルーム(第1トークルーム)から、相手のユーザC.Cとするトークルーム(第2トークルーム)に表示が切り替わる。その結果、限定ではなく例として、図8-1の中央に示す画面が表示される。
【0467】
この画面は、ユーザA.AがユーザC.Cを相手としてトークを行うためのトークルームであり、限定ではなく例として、トークルーム名表示領域CLRには、ユーザ名「C.C」のトークルームであることを示す文字(この例では、「C.C」)が表示されている。
また、その下には、ユーザA.AとユーザC.Cとが対話形式でトークを行うためのトーク領域が構成されており、画面向かって左側には相手であるユーザC.Cのメッセージが、画面向かって右側には自分であるユーザA.Aのメッセージが表示されるように構成されている。
【0468】
また、画面下部のトークルーム情報表示領域ER1には、限定ではなく例として、複数のアイコン型トークルーム情報が表示されている。
具体的には、トークルーム情報表示領域ER1の移動元トークルーム情報表示領域ER4には、限定ではなく例として、ユーザ名「B.B」およびこれに対応するアイコンを含む移動元トークルーム情報が表示されており、トークルーム情報表示領域ER1のうち移動元トークルーム情報表示領域ER4から右方の領域には、ユーザ名「D.D」およびこれに対応するアイコンと、ユーザ名「E.E」およびこれに対応するアイコンとを含む、複数のアイコン型トークルーム情報が表示されている。
【0469】
また、この例では、移動元トークルーム情報に対応したアイコンの所定位置(限定ではなく例として、移動元トークルーム情報の左上部)には、移動元のトークルームを特定可能な情報であり、また、移動元のトークルームに戻ることをユーザが特定可能な情報が表示されている。
具体的には、ユーザB.Bに対応するアイコンの左上部には、移動元のトークルームに戻ることを示す左向き矢印を含むアイコンが表示されている。
【0470】
また、この画面では、限定ではなく例として、複数のトークルーム情報のうち、ユーザ名「B.B」、またはこれに対応するアイコン(移動元トークルーム情報)がタップされた状態が示されている。この場合、相手をユーザC.Cとするトークルーム(第2トークルーム)から、相手のユーザB.Bとするトークルーム(第1トークルーム)に表示が切り替わる。その結果、限定ではなく例として、図8-1の右に示す画面が表示される。
【0471】
この画面は、ユーザA.AがユーザB.Bを相手としてトークを行うためのトークルームであり、限定ではなく例として、トークルーム名表示領域CLRに、ユーザ名「B.B」のトークルームであることを示す文字(この例では、「B.B」)が表示されている。
また、その下には、ユーザA.AとユーザB.Bとが対話形式でトークを行うためのトーク領域が構成されており、画面向かって左側には相手であるユーザB.Bのメッセージが、画面向かって右側には自分であるユーザA.Aのメッセージが表示されるように構成されている。
【0472】
また、画面下部のトークルーム情報表示領域ER1には、限定ではなく例として、複数のトークルーム情報が表示されている。
具体的には、トークルーム情報表示領域ER1の移動元トークルーム情報表示領域ER4には、限定ではなく例として、ユーザ名「C.C」およびこれに対応するアイコンを含む移動元トークルーム情報が表示されており、トークルーム情報表示領域ER1のうち移動元トークルーム情報表示領域ER4から右方の領域には、ユーザ名「D.D」およびこれに対応するアイコンと、ユーザ名「E.E」およびこれに対応するアイコンとを含む、複数のトークルーム情報が表示されている。
【0473】
また、この例では、移動元トークルーム情報に対応したアイコンの所定位置(限定ではなく例として、移動元トークルーム情報の左上部)には、移動元のトークルームを特定可能な情報であり、また、移動元のトークルームに戻ることをユーザが特定可能な情報が表示されている。
具体的には、ユーザC.Cに対応するアイコンの左上部には移動元のトークルームに戻ることを示す左向き矢印を含むアイコンが表示されている。
【0474】
なお、図8-1左の画面→図8-1中央の画面→図8-1右の画面の順で遷移した場合に、端末20の制御部21が、限定ではなく例として、第1トークルーム(図8-1左の画面のトークルーム)から第2トークルーム(図8-1中央の画面のトークルーム)に移動した後に、第2トークルーム(図8-1中央の画面のトークルーム)から第1トークルーム(図8-1左の画面のトークルーム)に移動したことに関する通知を、第1トークルーム(図8-1右の画面のトークルーム)に表示するようにしてもよい。
この場合は、限定ではなく例として、「元のトークルームに戻りました。」等のテキストをポップアップ形式で画面中央部に表示したり、プッシュ通知の形式で画面上部に表示するなどすることができる。
【0475】
また、表示に限らず、別の方法によって通知を行うようにしてもよい。
限定ではなく例として、端末20の制御部21が、端末20の振動部(不図示)を制御して筐体を振動させたり(バイブレーション機能)、端末20の音出力部26から特定の音(限定ではなく例として、元のトークルームに戻ったことを知らせる音声、特定の効果音等)を出力させる制御を行ったり、端末20の発光部(不図示)を発光させる制御を行うなどして、元のトークルームに戻ったことを端末20のユーザに通知してもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0476】
<第8実施例の効果>
本実施例は、端末20が、第2トークルームを表示部24に表示する。そして、端末20は、表示した第2トークルームに、移動元トークルーム情報(限定ではなく、第2チャットルームから第1チャットルームに移動し、第1チャットルームを表示部に表示することに関する第2表示の一例)を表示部24に表示する。そして、端末20が、移動元トークルーム情報に対する入力に基づいて、第2トークルームから第1トークルームに表示を切り替える処理を制御部21によって行う構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1チャットルームから第2チャットルームに移動した場合に、第2表示によって、移動元の第1チャットルームを容易に認識できるようにすることができる。また、第2表示が表示された端末に対する入力に基づいて、移動元の第1チャットルームに簡単に戻れるようにすることができる。
【0477】
また、この場合、端末20が、移動元トークルーム情報に対する入力に基づいて、第2トークルームから第1トークルームに表示を切り替えた場合、第1トークルームから第2トークルームに移動した後に、第2トークルームから第1トークルームに移動したことを示すメッセージ等(限定ではなく、第1チャットルームから第2チャットルームに移動した後に、第2チャットルームから第1チャットルームに移動したことに関する通知の一例)を表示部24に表示するようにすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1チャットルームから第2チャットルームに移動した後に、第2チャットルームから第1チャットルームに移動したことを端末のユーザが容易に認識できるようにすることができる。
【0478】
また、この場合、端末20は、第1トークルームに表示されるトークルーム情報に対する入力に基づいて、移動元トークルーム情報(限定ではなく、第1チャットルームに関する情報の一例)を第2トークルームに表示するようにすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1表示に対する入力に基づいて、第2チャットルームにおいて、移動元の第1チャットルームを端末のユーザが確認できるようにすることができる。
【符号の説明】
【0479】
1 通信システム
10 サーバ
20 端末
30 ネットワーク
図1-1】
図1-2】
図1-3】
図1-4】
図1-5】
図1-6】
図1-7】
図1-8】
図1-9】
図1-10】
図1-11】
図2-1】
図2-2】
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図2-4】
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図2-6】
図3-1】
図3-2】
図3-3】
図4-1】
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図5-1】
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図6-1】
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図6-3】
図6-4】
図7-1】
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図8-1】