(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022075419
(43)【公開日】2022-05-18
(54)【発明の名称】端部で各ページが傾斜して重なる書籍。
(51)【国際特許分類】
B42D 1/00 20060101AFI20220511BHJP
【FI】
B42D1/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2020192818
(22)【出願日】2020-11-03
(71)【出願人】
【識別番号】592104117
【氏名又は名称】加藤 伊久夫
(72)【発明者】
【氏名】加藤 伊久夫
(57)【要約】 (修正有)
【課題】垂直に裁断された書籍の端部に指を当てページを捲る際、複数のページを同時に捲ってしまう場合があり、求めるページを開く際にあった不便さを改善した書籍を提供する。
【解決手段】書籍1の垂直に裁断された端部3又は端部4又は端部5に、斜めに裁断した裁断面7および裁断面9を形成する。
【効果】ページを捲る際は各ページが傾斜して重なっている該裁断面7あるいは該裁断面9に指を当て捲ることで複数のページを同時に捲る可能性が大幅に減少し、容易に求めるページを開くことができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端部において各ページが傾斜して重なることを特徴とした、端部で各ページが傾斜して重なる書籍。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、書籍の端部の構成に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の書籍は、端部が書籍の表面に対し垂直に裁断されていた。
【先行技術文献】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そのため垂直に裁断された書籍の端部に指を当てページを捲る際、複数のページを同時に捲ってしまう場合があり、求めるページを開く際に不便であった。
本発明はこの不便さを改善するものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
端部で各ページが傾斜して重なるようにする。
【発明の効果】
【0005】
傾斜して重なった面に指を当てページを捲れば、複数のページを同時に捲る可能性が大幅に減少し、容易に求めるページを開くことができ便利である。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】 本発明による、端部で各ページが傾斜して重なる書籍の斜視図。
【
図2】 本発明による、端部で各ページが傾斜して重なる書籍の他の実施例を示す、端部の拡大斜視図。
【実施するための形態】
【実施例0007】
図1において1は書籍、書籍1の左側2は各ページが綴じられている背面。右側3、下部4、上部5は垂直に裁断された端部である。
端部3と端部4の接点部6を、図面のごとく裁断面7が下方に向け広がるよう斜めに裁断し、各ページが裁断面7で傾斜して重なるようにする。
ページを捲る際は各ページが傾斜して重なった裁断面7に指を当てれば、垂直に裁断された端部3に指を当て捲る場合に比べ、複数のページを同時に捲る可能性が大幅に減少し、容易に求めるページを開くことができ便利である。
【0008】
図1において、端部3と端部5の接点部8を、裁断面7に対し逆傾斜に裁断し、各ページが裁断面9で傾斜して重なるようにする。書籍1を裏返した状態でページを捲る際には、各ページが傾斜して重なった裁断面9に指を当てれば、垂直に裁断された端部3に指をかけ捲る場合比べ、複数のページを同時に捲る可能性が大幅に減少し、容易に求めるページを開くことができ便利である。
従来からページ数の少ないパンフレット等の書籍においては、
図3のごとく各ページ12をずらせて製本し、必要に応じ各ページの掲載内容を、ずらした部分13に表記した書籍が存在したが、本発明は端部で各ページを傾斜して重ね合わせた状態としたものであり、
図3に示した各ページをずらせて重ね合わせた書籍とは、各ページのずれが大きく相違している。
従って、本発明による端部で各ページが傾斜して重なる書籍と、
図3に示す各ページをずらして重ねた書籍とは、手段も形態も目的も異にするものである。