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▶ 深澤 芳次の特許一覧

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  • 特開-収納岩蔵 図1
  • 特開-収納岩蔵 図2
  • 特開-収納岩蔵 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022075422
(43)【公開日】2022-05-18
(54)【発明の名称】収納岩蔵
(51)【国際特許分類】
   A47G 33/00 20060101AFI20220511BHJP
【FI】
A47G33/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2020193859
(22)【出願日】2020-11-04
(71)【出願人】
【識別番号】393009471
【氏名又は名称】深澤 芳次
(72)【発明者】
【氏名】深澤 芳次
(57)【要約】      (修正有)
【課題】自宅・自庭・ベランダに変質しにくい石材を使用して、故人の遺骨・遺留品を収納管理できる収納岩蔵を提供する。
【解決手段】高齢者、身体の不自由な方・信教感をお持ちの方でも苦にせず、故人を供養出来るように、身近な自宅に故人を祀る場所として収納岩蔵を置く事で先人を敬う行為、供養を欠かす事なくできるようにした。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
屋敷神様の台座を収納空間を設けたことを特徴とした収納岩蔵
【請求項2】
開閉の出来る蓋や扉を要した石材で制作した事を特徴とした収納岩蔵
【請求項3】
家族が収納・管理しやすく屋敷内に設置できる事を特徴とした収納岩蔵
【請求項4】
天窓・通気口が付帯し、施錠も出来る事を特徴とした収納岩蔵
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自宅・自庭・ベランダに変質しにくい石材を使用して、故人の遺骨・遺留品を収納管理できるものである
【背景技術】
【0002】
昭和23年に『墓地、埋葬等に関する法律』が施行され、先人・先祖の納め方は屋敷墓地から昭和26年宗教法人化された寺院の墓地への埋葬・埋骨・収蔵・納骨が進んだが、今でも屋敷墓地・身なし墓地は、存在している。そこには、この法律が不特定多数の骸を扱う施設、墓地・納骨堂・火葬場を対象に設置・管理・経営について規制する法律であるからだ。そして、この法律は、埋葬行為について、墓地に限るとしているが、現在は、殆どが火葬で、焼骨が多い。従って、埋葬ではなく納骨室への納骨が主である。また、この法律では第1章[定義]第2条の7には自己所有下の焼骨を自宅に安置する事については、自宅つまり自己が所有する底地と住宅が自宅であるから、これは納骨堂ではないので、この法律は適用されないとしている。という事は自宅安置は肯定されている。また、この法律施行に対し、憲法20条における「全ての国民に信教の自由を保証する」とされており既存宗教に属さない事も信教の自由であるとしているが、現状は、宗教法人が国内殆どの遺骨の受け皿となり宗教法人の儀式に従わざるを得ず遺族の意に沿わない信教を強要され高額な儀式料を払わされている。
【特許文献1】
【非特許文献1】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
墓地、埋葬等に関する法律は何を規制しようとしているのか、これによって多くの国民が、必要としない儀式を強要されている。墓埋法は不特定多数の躯を受け入れる施設に対して、宗教的感情に適合し、公衆衛生・公共・福祉の見地から見ても葬送行為が全ての国民に対して既存宗教に拘束されない「信教の自由」つまり無宗教も宗教感である事を前提に宗教思想に対しても国民の権利として葬送が支障なく行われる事を目的としているが、これが果たされていない。現状は、地方吏員にあっては、公営墓地の申請に行くと空きが無い場合、遺族に対し、寺院の儀式を条件としているにも拘らず、寺院を紹介、斡旋している事を聞く。これによって、国民の多くは、寺院が関わる墓地を求めざるを得ず、遺族は寺院の墓地に集中して高額な永代使用権を強いられているのが現状である。これでは、低所得者や、遺族が既存宗教に関わりたくない遺族には墓地を求める事が出来ないのが現状で、故人の骸の扱いができない遺族は心を痛める事になっている、これを是正する事が不可欠である。
【課題を解決する為の手段】
【0004】
現在の墓地事情の中で墓を求める為には、高額な既存宗教に依存する墓地に入檀するしかない。更に、高齢化社会の進行につれて、墓参が困難になっている。また、嘗ての墓は納骨した故人を見る事も出来ない、これらの問題を解決する為に高齢者、身体の不自由な方・信教感をお持ちの方でも苦にせず、故人を供養出来るように、身近な自宅に故人を祀る場所として収納岩蔵を置く事で先人を敬う行為、供養を欠かす事なくできるようにした。
【発明の効果】
【0005】
お墓を求める事なく家族全員、親族を含め思う時に供養が出来、故人を一定期間自宅に安置する事で、先祖・先人の存在を認識する事ができ、家族の絆を高め、命の尊厳を重んじる人間関係が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】考案した収納岩蔵の全景の透視図である。
図2】考案した収納岩蔵の蓋を開いた全景の透視図である。
図3】考案した収納岩蔵の蓋を閉じた断面図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
この収納岩蔵は、従来から家屋敷を守るための屋敷神様をベースに造られ、家に宿る神様と家を興した先祖が一体となって家族を守る為の社形式なので、外部から見ても違和感のないもの、この最良の点は常に家族がお参りの出来る事にある。自然光が降り注ぐ天窓を要し。通気性を考え通気口を設置する。扉は部外者が開ける事の無い様に施錠をし、更に扉、或いは蓋によって密閉さを保つ。この素材は、石材を使い屋外の気候の変化にも耐えるようにした。
【実施例0008】
この収納岩蔵は祠と合わせ使える。屋敷内の家族の見え易くお参りできる場所を選んで設置できる。既存の祠がある場合は、その台である収納岩蔵を設置して祠を祭れる。また、神葬祭では、墓地に設置できる。
【産業上の利用可能性】
【0009】
墓じまいが進行する現在、更に墓離れは起き、寺離れも深刻になるとなっている。この元となるのが、少子化・働く場所のグローバル化など、現代人の取り巻く環境は、嘗て固定した狭い範囲での社会形成から一か所に定住できない状況の中でお墓の継承が難しくなり、墓じまいが止まらい状況にある。これに拍車をかけるのが寺院と檀家の断絶である。これによって菩提寺の必要性を否定するだけでなく先人に対する敬い・感謝を失くし、命の連鎖さえ気づく事が出来ない。そんな時代だけに、収納岩蔵によって、遺族と故人・親族と故人・周囲の人と故人を繋ぐことで、形骸化しつつある社会の繋がりを取り戻す事。そして、石材産業における新たなる供養商品として業界の活性化に繋がる材料とする。
【符号の説明】
【0010】
1・・・笠
2・・・台
3・・・下台
4・・・蓋
5・・・天窓
6・・・通気口
7・・・棚
8・・・鍵
【受託番号】
【配列表フリーテキスト】
【配列表】
図1
図2
図3