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▶ 園田 圭三の特許一覧

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  • 特開-車椅子階段昇降装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022075424
(43)【公開日】2022-05-18
(54)【発明の名称】車椅子階段昇降装置
(51)【国際特許分類】
   A61G 5/06 20060101AFI20220511BHJP
   A61G 5/00 20060101ALI20220511BHJP
   A61G 3/06 20060101ALI20220511BHJP
   A61G 3/08 20060101ALN20220511BHJP
   A61G 5/10 20060101ALN20220511BHJP
【FI】
A61G5/06
A61G5/00 701
A61G3/06 711
A61G3/08
A61G5/10 717
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2020193861
(22)【出願日】2020-11-04
(71)【出願人】
【識別番号】513258613
【氏名又は名称】園田 圭三
(72)【発明者】
【氏名】園田 圭三
(57)【要約】      (修正有)
【課題】火事・水害・災害等発生時に車椅子に乗った要介護者を1人の介護者で車椅子ごと昇降装置に乗せ、安全に階段を降下又は上昇する車椅子階段昇降装置を提供する。
【解決手段】ソリ式又はベルト式階段昇降装置に要介護者の乗る車椅子を乗せて固定して階段を降下する時、介護者は装置の階段下部に立ちハンドルとブレーキレバーを握り、階段下部を視認しながら降下する車椅子階段昇降装置。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソリ式又はベルト式階段昇降装置に要介護者の乗る車椅子を乗せて固定して階段を降下する時、介護者は装置の階段下部に立ちハンドルとブレーキレバーを握り、階段下部を視認しながら降下する車椅子階段昇降装置
【請求項2】
ソリ式又はベルト式階段昇降装置に要介護者の乗る車椅子を乗せて固定して階段を降下する時、介護者は装置の階段下部に立ちテコ棒とプッシャーを接続しブレーキをON/OFFしながらテコ棒を揺動・移動して階段を上昇する車椅子階段昇降装置
【請求項3】
装置デッキ後部に蝶番式スロープがあり、車椅子の乗降時はスロープとして使用。デッキへの車椅子搭乗後、直立・固定して遮蔽板として上部からの落下物の人への直撃を防止する車椅子階段昇降装置
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は火事・水害・災害等発生時に車椅子に乗った要介護者を1人の介護者で車椅子ごと昇降装置に乗せ、安全に階段を降下又は上昇する車椅子階段昇降装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
階段を昇降するには、電動レール式と介護者が要介護者の後ろに立つバッテリー式電動昇降装置が知られている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
電動式は停電時またはバッテリー低下時に階段の昇降が出来ない。
通常時は当然昇降可能だが、従来の階段昇降装置は車椅子の水平を保つため、要介護者は階段面より離れ高くなる。その結果、恐怖感を感じる。
又、常に昇降装置を操作する介護者は階段上部におり、昇降装置が目視の妨げとなり階下が見え難く、周囲や足元に何があるか分からず降下時の階段では非常に危険である。
【課題を解決しようとするための手段】
【0004】
階段降下時は図1のように要介護者は階段上部が見えるように車椅子に乗車し安全に固定され、介護者は装置の下部におり前方を視認しながら階段を降下する。足元が良く見え安全で、且つ要介護者も安心感が大きい。
【0005】
階段上昇時は図2のように要介護者は階段上部が見えるように車椅子に乗車し安全に固定され、介護者は装置の下部より上を見て装置を押して階段を押して階段を上昇する。
【0006】
図6のように台車デッキへ車椅子の乗り込み時のスロープが乗り込み完了後、蝶番で直立し壁となり階段昇降時や災害時の落下物の要介護者への直撃を防ぐことができる。又、転倒のリスクや介護者と向き合うことで階下を見下ろすことがなくなり、移動時の恐怖感から守られていると感じられる。
【発明の効果】
【0007】
1.要介護者は階段上、低位置であり且つ後ろ(階段下部)に介護者がいるので安心感が大きい。
2.降下時、介護者は前を向き足元を見ながら降りられるので安全である。
3.上昇時は介護者は上を向き、要介護者の状態を確認しながら登れるため安心である。
4.車椅子乗り込み時のスロープが乗り込み後直立し壁となるため、昇降時の落下物等の不測の事態から要介護者への直撃を避けることができる。又、降下時に要介護者は階上を見上げる体勢になり、階下を見下ろすことがなくなることで階下を見下ろし転倒の恐怖感を感じることがなくなる。
5.人力により昇降するので、装置がコンパクト且つ安価である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】ソリ(スライダー)式昇降装置 階段降下時の側面図
図2】ソリ(スライダー)式昇降装置 階段上昇時の側面図
図3】ソリ(スライダー)式昇降装置 正面図
図4】ソリ(スライダー)式昇降装置 上面図
図5】ソリ(スライダー)式昇降装置 側面図
図6】ベルト式昇降装置 側面図
【0009】
【以下、本発明の形態を説明する】
【0010】
1.左右一対のソリ(3)又はベルトコンベア(24)をステイで連接された側板(6)に設ける。ソリ及びベルトコンベアは加圧力調整可能なスプリング(4)により下部は加圧されている。
2.側板先端部より一対の支柱(12)を立てる。
3.上記支柱に直交する、一対のハンドル(13)及びブレーキレバー(14)を設ける。
4.階段降下時は介護者(12)が上記ハンドルとブレーキレバーを握り階段を下降する。
5.ブレーキレバーはリンク(16)(17)、ブレーキプレート(18)に接続し、ブレーキレバーの握りを放すとガススプリング(5)に接続されているブレーキプレートがソリ又は、ベルトコンベアを加圧して階段途中でも停止する構造とする。
6.階段上昇時は一対のテコ棒(19)、プッシャー(21)を回転自在のピン(22)へ支柱(13)にはピン(23)で連接する。ブレーキレバー(14)は介護者が上下させることにより、ブレーキレバー保持板(20)のピンプランジャーがブレーキレバーの孔部に出入りし、ブレーキのON/OFFができる。介護者はテコ棒の下部を支点にして階段を上昇する。
7.側板(6)に車椅子(10)用デッキ(7)を設け、スロープ(9)を使って要介護者の乗った車椅子を乗せて支柱(12)に固定する。
8.車椅子を乗せた後、スロープを蝶番(8)で直立、固定する。
【産業上の利用可能性】
車椅子利用者が居住する病院、高齢者施設、マンション、家庭、商業施設、公共施設に必要と思われる。
【符号の説明】
1.階段 2.平面走行用キャスター
3.ソリ 4.スプリング
5.ガススプリング 6.側板
7.車椅子用デッキ 8.蝶番
9.スロープ 10.要介護者用車椅子
11.介護者 12.支柱
13.ハンドル 14.ブレーキレバー
15.車椅子車輪ストッパ 16.リンク
17.リンク 18.ブレーキプレート
19.テコ棒 20.ブレーキレバー保持板
21.プッシャー 22.ピン
23.ピン 24.ベルトコンベア
図1
図2
図3
図4
図5
図6