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  • 特開-半自動ネジ締メ機 図1
  • 特開-半自動ネジ締メ機 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022075433
(43)【公開日】2022-05-18
(54)【発明の名称】半自動ネジ締メ機
(51)【国際特許分類】
   B23P 19/06 20060101AFI20220511BHJP
   B25B 21/00 20060101ALI20220511BHJP
【FI】
B23P19/06 J
B25B21/00 530Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2020195535
(22)【出願日】2020-11-06
(71)【出願人】
【識別番号】518103019
【氏名又は名称】有限会社富士合成工業所
(74)【代理人】
【識別番号】593031045
【氏名又は名称】四條 廣幸
(72)【発明者】
【氏名】四條 廣幸
(57)【要約】      (修正有)
【課題】電動ドライバーによるネジ締メ作業の労力を大幅に軽減するために、エア-シリンダーとその制御回路で構成される半自動ネジ締メ機を提供する。
【解決手段】電動ドライバー1をエアーシリンダーに固定し、そのエアーシリンダーをベースプレート3に垂直に立てた支柱4に、一点の定位置に電動ドライバーのビット5の先が降下するように固定する。そして、励磁された電動ドライバーのビット5の先に作業者がネジ6を装着してエア-シリンダーを昇降させる制御回路7のスタートスイッチ8を押すことでネジ締メ作業を完了させる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電動ドライバーをエアーシリンダーに固定し、そのエアーシリンダーをベースプレートに垂直に立てた支柱に、一点の定位置に電動ドライバーのビットの先が降下するように固定して、励磁された電動ドライバーのビットに作業者がネジを装着して、エアーシリンダーを昇降させる制御回路のスタートスイッチを押すことでネジ締メを完了させることができる半自動ネジ締メ機。
【請求項2】
市販されている、電動ドライバーのビットに装着するネジ保持具を使用してネジ締メを行う請求項1記載の半自動ネジ締メ機。
【請求項3】
電動ドライバーのビットをナット締メ用のボックスドライバーに替えた請求項1記載の半自動ネジ締め機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は名称の通り、作業者と機械が一体となってネジ締メを完了させる半自動ネジ締メ機である。
電動ドライバーをエアーシリンダーに固定し、そのエアーシリンダーをベースプレートに垂直に立てた支柱に、一点の定位置に電動ドライバーのビットの先が降下するように固定して、励磁された電動ドライバーのビットに作業者がネジを装着して、エアーシリンダーを昇降させる制御回路のスタートスイッチを押すことで圧縮空気と電気の作用で被工作物にネジ締メを完了させる半自動ネジ締メ機である。
【背景技術】
【0002】
従来、ネジ締メ電動ドライバーは、作業者が電動ドライバーを持って作業していた。作業者自身の腕の重さ数キログラムの重量を持ち上げて作業者は電動ドライバーのビットの先にネジを装着し目標とするネジ穴に合わせて締め付けトルクの反動でビットが外れてネジ頭を傷めないように上から数百グラムの力で抑え込む必要があった。この動作を毎回繰り返し、長時間作業することは作業者にとってかなりの重労働となっていた。
【0003】
他の半自動ネジ締め機は存在しているが、それは電動ドライバーをアームに固定はしていたが、やはり作業者自身の腕の重さ数キログラムの重量を持ち上げて、ネジを装着した後作業者自身の腕でネジ穴に移動させ合わせなければならず、しかも締め付けトルクの反動でビットが外れてネジ頭を傷めないように上から数百グラムの力で抑え込む必要があった。長時間作業を続けるとなると重労働なものとなっていたのである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開 2011-200995
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら上記文献にあっては、昇降と回動の動きができるアームに固定された電動ドライバーを作業者が自身の腕の重さ数キログラムある重量を持ち上げて電動ドライバーを握って励磁された電動ドライバーのビットにネジを装着して不安定な状態で被工作物のネジ穴に向けて合わせて行き、その握った手が締め付けトルクの反動でビットが外れてネジ頭部を傷めないように上から数百グラムの力で抑え込む必要があった。この動作を長時間繰り返し続けることはかなりの重労働となる問題点がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そこで本発明にあっては、上記課題を解決するために電動ドライバーをエアーシリンダーに固定し、そのエアーシリンダーをベースプレートに垂直に立てた支柱に、一点の定位置に電動ドライバーのビットの先が降下するように固定する。励磁された電動ドライバーのビットの先に作業者がネジを装着して、エアーシリンダーを昇降させる制御回路のスタートスイッチを押すことでネジ締メを完了する事が可能となるのである。
【発明の効果】
【0007】
電動ドライバーをエアーシリンダーに固定し、そのエアーシリンダーをベースプレートに垂直に立てた支柱に、一点の定位置に電動ドライバーのビットの先が降下するように固定しネジを装着した上でエア-シリンダー昇降させることによって、作業者自身の腕の重さ数キログラムある重量を持ち上げることなく、制御回路のスタートスイッチを押すだけでネジ締め作業が完了する。作業者は手先だけの動きでネジ締め作業を完了させることが可能になり、まるで事務作業をするように大幅に労力を軽減させることができるのである。
そして簡素化した半自動ネジ締メ機なので、製造、販売コストを大幅に軽減して、移動も容易に行えるようにした。それらの効果は絶大なものである。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】正面図
図2】右側面図
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。電動ドライバー1をエア-シリンダー2に固定し、それをベースプレート3に垂直に立てた支柱4に、一点の定位置に電動ドライバーのビット5の先が降下するように固定する。励磁された電動ドライバーのビット5の先にネジ6を装着して、エア-シリンダーを昇降させる制御回路7のスタートスイッチ8を押すことでネジ締め作業を完了させる。作業中に問題が生じた際は、非常停止スイッチ9を押下して初期位置へ戻す。
【符号の説明】
【0010】
1 電動ドライバー
2 エア-シリンダー
3 ベースプレート
4 支柱
5 電動ドライバーのビット
6 装着されたネジ
7 制御回路
8 スタートスイッチ
9 非常停止スイッチ
図1
図2