(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022075453
(43)【公開日】2022-05-18
(54)【発明の名称】包装体
(51)【国際特許分類】
B65D 75/58 20060101AFI20220511BHJP
B65D 83/08 20060101ALI20220511BHJP
【FI】
B65D75/58
B65D83/08 G
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021019952
(22)【出願日】2021-02-10
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-11-02
(31)【優先権主張番号】PCT/JP2020/041299
(32)【優先日】2020-11-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】WO
(71)【出願人】
【識別番号】305056766
【氏名又は名称】塚本 進一
(72)【発明者】
【氏名】塚本 進一
【テーマコード(参考)】
3E014
3E067
【Fターム(参考)】
3E014MC07
3E067AA12
3E067AB77
3E067AB81
3E067AB83
3E067AB99
3E067AC03
3E067AC14
3E067AC19
3E067BA12A
3E067BB01A
3E067BB11A
3E067BB12A
3E067BB13A
3E067BB14A
3E067BB15A
3E067BB16A
3E067BB25A
3E067BB26A
3E067BC07A
3E067CA04
3E067CA07
3E067CA16
3E067CA24
3E067EA17
3E067EB27
3E067EE02
3E067EE59
3E067FB07
3E067FC01
3E067GD06
(57)【要約】 (修正有)
【課題】シートの平面体の左と右の両方の端部をつまみ双方にテンションを造り、余剰の薬液の含浸量が、使用者の適正な含浸量に整えて、顔まで引き上げて素早く貼り付けることができる多機能を有する包装体を提供する。
【解決手段】略長方形の積層体9の積層されたシート8を引き上げるための取り出し口36とつまみ部を指で摘まみ取り取り出せる指穴13、14と扱かれ引き上げられて、折り目が取り除かれて、余剰な薬液が除かれて、素早く顔の近くに引き寄せられて貼り付けられる包装体である。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
薬液が含浸された平面体のシートが折り目を付けて折りたたまれて積層された積層体を封入する包装袋と、前記包装袋に形成された取り付け穴に前記包装袋の内側から取り付けられて前記取り付け穴を覆う蓋部材とを備えた包装体であって、
前記蓋部材は、
前記積層体に面する板体と、前記板体に形成された前記シートを取り出す取り出し口と、
前記取り出し口を開閉可能に塞ぐ蓋体と、
前記取り出し口の近傍および前記蓋体の前記取り出し口との対向面のそれぞれに設けられた互いに結合可能な結合部とを有し、
前記取り出し口は前記シートを指で取り出すために連結部と指穴とを備え、
前記取り出し口の前記連結部は長手方向に直交する方向における幅が一定で細長く形成され、前記指穴は前記連結部の両端部に形成され、
前記取り出し口の長手方向に直交する方向における前記連結部の幅は、前記直交する方向における前記指穴の幅よりも小さい包装体。
【請求項2】
前記取り出し口の両端部に形成された前記指穴の位置は、前記平面体のシートに形成された摘まみ部と対応している請求項1に記載の包装体。
【請求項3】
前記取り出し口は、前記シートが前記取り出し口から取り出されるときに、前記取り出し口を形成する側壁面が前記シートと接触可能なように、前記板体に形成される請求項1に記載の包装体。
【請求項4】
前記取り出し口は、中央部が前記積層体側に凹んで形成されている請求項1に記載の包装体。
【請求項5】
前記板体の下面は前記取り出し口の中央部において、前記積層体側に凸を呈している請求項1に記載の包装体。
【請求項6】
前記取り出し口は、断面視において側壁面が楔形状である請求項1に記載の包装体。
【請求項7】
前記板体の一部を取り除いて前記取り出し口を設けるためのプルキャップを有してなる請求項1に記載の包装体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フェイスマスクなどを収容する包装体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来品の構成は、内部に薬液と薬液含浸のシートの積層体と包装体天面に取り出し口を設けるためのプルキャップを備えて開閉自由な蓋により気密性が保たれている。
【0003】
さらに、天面を上方向にして置かれた包装体のキャップの機能は、包装体の内部と包装体の外部を遮断し、内部の含浸された薬液の水分などが蒸発することのない状態が保持されている。
【0004】
用法は、開封の際、天面蓋を開いてプルキャップを取り除き取り出し口を設けてウエットティッシュ又はパック用シート又は消毒ガーゼ等(シート)を積層体から1枚ごと取り出し口から取り出して、1枚の平面体に広げられて、使用後はキャップの蓋部が指で押さえられ閉められ保管される。
【0005】
特許第6249552号公報は、「該開口部に開閉可能な蓋を備えた蓋ユニットを該ピロー包装体の内側から接着又は溶着によって固定してなるピロー包装体であって、該蓋ユニットの、該開口部と接して該ピロー包装体の内側に固定される場所に2重以上の環状の凸部を設けてなる包装体。」を開示している。
【0006】
特許第6504643号公報は、請求項1に、「薬液で湿潤され、Z折りにした全顔形状のパックシートを積み重ねて載置した、~該Z折りにしたパックシートは上のパックシートの下面の端部が下のパックシートの上面の端部の上に位置するように積み重ねられるパックシート包装体。」を開示している。
【0007】
これら開閉自由な開口部が設けられる包装体は、内部に薬液が含浸されたウエットティッシュ又はフェイスマスク等の複数枚が積層される積層体であり、汚れを拭き取る清拭シートや薬事の化粧の効果が得られ、取り出し口から1枚ごとが取り出せて開口部の篏合により、包装体の内部と外部が遮断されて内部の積層体の品質が守られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特許第6249552号公報
【特許文献2】特許第6504643号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
従来品フェイスマスクのお徳用の汎用品は、包装体に30枚程度が概ね粘度の高い余剰の薬液が含浸され封入されており、取り出し口から取り出されたシートが縦の方向又は横の方向に複数回に折り目がつけられて折り畳まれた状態で引き出される。したがって、顔に貼り付けられる前に手間暇かけて平面体に広げられる時間が必要である。
【0010】
さらに、シートに含侵された薬液量が使用者の肌に過剰量なときはシートから薬液を指で取り除き概ね均一な適量の薬液量とする時間を必要とするから、朝など素早い行動が必要な時に即応する余分な時間を省き時間短縮対応の包装体が必要である。
【0011】
しかしながら、インドアでお気に入りの製品を旅行先でも愛用したく、アウトドアに持ち出すと想定できない条件下(アウトドアの、旅行途中のキャリーバッグに収めた包装体に加わる振動や荷物が運ばれるときの外からの圧力等又は災害時の医療行為時の医療用品内部の安全性と安定性が欠ける影響下をいう。)に遭遇し、外部からの押さえられる力(圧力)等により、取り出し口から内部の薬液漏れが発生し、決められた製品仕様が崩れて、使用性、安全性、及び安定性に欠けたことがあった。
【0012】
本発明は、インドアの、お気に入りの手間暇かけずに素早く顔に貼り付けられる包装体を、想定できない条件下のアウトドアにおいても何ら心配なく持ち出し愛用品が使える多機能を有する包装体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の包装体は、薬液が含浸された平面体のシートが折り目を付けて折りたたまれて積層された積層体を封入する包装袋と、包装袋に形成された取り付け穴に包装袋の内側から取り付けられて取り付け穴を覆う蓋部材とを備えた包装体であって、蓋部材は、 積層体に面する板体と、板体に形成されたシートを取り出す取り出し口と、取り出し口を開閉可能に塞ぐ蓋体と、取り出し口の近傍および蓋体の取り出し口との対向面のそれぞれに設けられた互いに結合可能な結合部とを有し、取り出し口はシートを指で取り出すために連結部と指穴とを備え、取り出し口の連結部は長手方向に直交する方向における幅が一定で細長く形成され、指穴は連結部の両端部に形成され、取り出し口の長手方向に直交する方向における連結部の幅は、直交する方向における指穴の幅よりも小さい包装体で課題を解決する。
【発明の効果】
【0014】
本発明の包装体は、インドアまたはアウトドアに安全性、安定性、使用性に何ら心配することなく、例えば、フェイスマスクシートは、リッチ感が得られる充填量と、1枚毎折り畳まれ粘度の高い余剰の薬液が含侵されて多くの枚数が積層されているが、取り出される1枚毎の最後までのフェイスマスクシートが、使用者に見合った薬液量で使用される。
【0015】
取り出し口から取り出されるフェイスマスクシートが、摘まみながら左右に水平方向にバランスを保ち素早く貼り付けられるから、フェイスマスクシートを短時間に、手間暇かけず、素早く顔に貼り付けられる新製品に期待できる。
【0016】
課題の、シートの薬液量を指で取り除く作業は、取り除かれた薬液が積層体の薬液と混ざるから、雑菌のコンタミネーションが心配されるが、本発明は、取り出し口が余剰の薬液を省き、顔に貼り付けられるからコンタミネーションは安心である。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明の包装体の第一実施形態の平面体を示す平面図である。
【
図2】本発明の包装体の第一実施形態の積層体と蓋部材を示す斜視図である。
【
図3】本発明の包装体の第一実施形態を示す斜視図である。
【
図4】本発明の包装体の第一実施形態の蓋部材を示す斜視図である。
【
図5】本発明の包装体の第一実施形態の板体を示す斜視図である。
【
図6】本発明の包装体の第一実施形態の蓋部材の要部を示す断面図である。
【
図7】本発明の包装体の第一実施形態の蓋部材の他の要部を示す断面図である。
【
図8】本発明の包装体の第二実施形態の蓋部材を示す平視図である。
【
図9】本発明の包装体の第二実施形態を示す断面図である。
【
図10】本発明の包装体の第一実施形態の製造工程を示す工程図である。
【
図11】本発明の取り出し口を示す平面図と断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明は、第一実施形態の常時インドア向けに使用する包装体と第二実施形態のトラベル向けに使用する包装体の取り出し口について述べる。
【0019】
本発明の包装体の第一実施形態を、平面体のシートがフェイスマスクの場合について説明する。
【0020】
第一実施形態の包装体1は、
図1~5に示すように、薬液が含浸された平面体19のシート8が折り目45を付けて折りたたまれて積層された積層体9を封入する包装袋4と、包装袋4に形成された取り付け穴49に包装袋4の内側から取り付けられる、取り付け穴を覆う蓋部材42とを備えた包装体1であって、蓋部材42は、積層体9に面する板体10と、板体10に形成されたシート8を取り出すための、両端の指穴13、14と、2つの指穴13、14を連結する長手方向に一定の幅を有する連結部11とを有する取り出し口36と、取り出し口を開閉可能に塞ぐ蓋体2とを有し、取り出し口36の近傍(取り出し口の周囲の少なくとも一部を言う。)および蓋体2の取り出し口36との対向面のそれぞれに設けられた互いに結合可能な結合部17、18と、をさらに備えた包装体1である。
【0021】
シート8は、主に不織布シートから構成されて、フェイスマスク又はウエットティッシュ又はメイク落とし又は医療用シート等(以下、「シート」という。)に打ち抜かれて、薬液を含浸保持させて安定性、安全性及び効能効果が保持される。詳細は後述する。
【0022】
図11の取り出し口36は、
図11Aの平面図、
図11Aの一点鎖線56での断面
図A1、A2、
図11Aの二点鎖線60での断面
図A3に示される。Aにおいて、取り出し口は、口縁部(指穴13)から糸底の部位59(一定の幅を有する連結部11)を経て反対方向の口縁部(指穴14)の形状で設けられている。A1は、へこみ47を有し、凸形状が下面の積層体9に向いている。A2は、A1と異なる形状の例で、取り出し口36の中央部分が肉厚で凸状の下面の積層体9に向かう形状を有する。A3は、取り出し口の側壁面が楔状52に形成されている。
図1~5の取り出し口36において、板体10は厚みが均一で平板状であってもよいし、A1に示したように厚みが均一でへこみ47を有していてもよいし、A2に示したように中央部分が肉厚で下面が凸状であってもよい。また、取り出し口の側壁面は平らであってもよいし、A3に示したように楔状であってもよい。
【0023】
シート平面体の、左と右を指で摘まみながら、例にフェイスマスクが、取り出し口36からシート8が取り出される際、余剰に含まれる薬液が、指穴13,14と長手方向に一定の幅を有する連結部11に工夫されたへこみ47の形状または断面が楔状52の形状にシート8を意図的に触れさせ扱かれると、シート8の折り目45が除かれて、さらに余剰の薬液が省かれて個々に見合った薬液量に調整できる。
【0024】
さらに、指穴13,14から指で摘ままれた左摘まみ部28と右摘まみ部29が、左から右方向への水平方向にバランスを保ちながら、シート8を顔の位置まで引き上げ出されて、手間暇が省かれて素早く顔に貼り付けられる。
【0025】
【0026】
A1の取り出し口36は、へこみ47を一定の厚みの板体10に形成している。おわん形状の腰から胴、口縁部までの天地の高さを低く緩やかな曲線で立ち上がる平型の形状であり、さらに、糸底の部位59が緩やかな曲線に丸みを帯びた形状の先部が、下面の積層体9の上面に近く面している。
【0027】
取り出し口36は、板体10の厚みが一定であり、取り出し口の中央部が下面の積層体9側に凹んだへこみ47の形状の状態で形成されている。
【0028】
取り出し口は、口縁部(指穴)から糸底の部位(一定の幅を有する連結部11)を経て反対方向の口縁部(指穴)に設けられて、指穴13から連結部11を経て指穴14に扱かれる側壁面12が備えられている。側壁面12の角は、角ばった角度を有する形状でもよいが丸みを帯びた長手方向に連続させた丸みの形状57で構成されていることが望ましい。
【0029】
包装体が、天を向いた状態に置かれて、
図11のA1に示される、積層体9の上面と対向する取り出し口36側に下面の積層体9方向に向かうへこみ47(おわん形状)の糸底部位59を設けると、取り出し口36近傍に付着した薬液が、下面の積層体9に対向するへこみ47(おわん形状)の糸底部分59へ重力により自然と集まり、重力で糸底部分59から地の方向7の落下方向54の積層体9に垂れて落ちる。
【0030】
取り出し口36の、へこみ47の連結部11中央部分の糸底部分59と下面の積層体9上面との距離が最も近くなるように設計されており、シート8から扱かれへこみ47に付着し糸底部分59に自然と集まる余剰の薬液が、積層体9上面との近い距離58から下方向の積層体に薬液が落下54する。
【0031】
A2の取り出し口36は、板体10の上面が平面に形成されて、取り出し口の連結部11の中央部の厚みを徐々に地の方向7の下面の積層体9に向けて肉厚に大きく、下面の積層体9側に凸状を形成している。
【0032】
おわん形状の腰から胴、口縁部までの天地の高さを低く緩やかな曲線で立ち上がる平型の形状であり、さらに、糸底の部位が緩やかな曲線に丸みを帯びた形状の先部が、積層体9の上面に近く面している。これによりA1と同様の効果が得られる。
【0033】
板体10の厚みは、厚みが薄く構成された指穴13から厚みが徐々に厚く構成された連結部11の中央部分を経て厚みが薄く構成された指穴14を構成している。
【0034】
A3の取り出し口36は、板体10の上面が平面であり、断面視において取り出し口の全周の、指孔13、14と指穴と一定の幅を有する連結部11の双方の側壁面12が、積層体9の方向に向かう断面が楔状52の形状が設けられている。
【0035】
断面が楔状52は、取り出し口36の全周囲の側壁面12の断面が楔状形状52であり、全周囲に連続して設けられる楔の先が丸い部位から近い距離の角58の側壁面は、取り出し口36の楔の先53双方が斜めに向かい合う形状はハの字である。
【0036】
取り出し口から引き出されるシート8が丸みの形状53に触れて扱かれるとシート8から余剰の薬液が省かれ、ハの字の断面が楔状52の面を伝い、積層体9と近い距離の角58に余剰の薬液が集まり下方向の積層体9に薬液が落下54する。
【0037】
板体10の取り出し口の全周に設けられた断面が楔状52と、シート8が取り出される際に触れる連続して設けられる丸みの形状53と、余剰の薬液が集まる断面が楔状52の近い距離の角58と、下方向の積層体9に余剰の薬液が落下54を図示している。
【0038】
図11A(平面図)のA1、A2、A3は、PET樹脂等を圧空で成形されるまたはLLDPE等をインジェクション成形によって得られる。
【0039】
成形金型の調整作業に、シート8を構成する素材の特長により、側壁面12の角は、角ばった角度を有する形状でもよいが丸みを帯びた長手方向に連続させた丸みの形状57で構成されていることが望ましい。
【0040】
A1、A2の、糸底の部位59に下面の方向に突出した形状を設けてもよいが緩やかな曲線に丸みを帯びた形状で構成されていることが望ましい。
【0041】
側壁面12が楔状52の形状が極端な形状、例えば、シート8に当り触れさせる形状が鋭角であるとシート8に設けられた切り欠き孔(両眼、口の孔)又は切り欠き線(鼻の下端の線、顔の中心部から外側に切り込まれる線)が、引き出される際、鋭角な形状に引っ掛かり、シート8の変形をきたす場合がある。
【0042】
図4の、一体の蓋部材42に形成された取り出し口36は、1枚毎のシート8が引き出し取り出すための、長手方向の左端部から右端部の方向に延びて、シート8が取り出せる連結部11の長手方向に一定の幅を有している。
【0043】
さらに、余剰の薬液が含侵され折り畳まれたシート8が引き出される際、取り出し口36の側壁面12で扱かれて、特に平面体19の左目20と右目符号21を結ぶ並行する折り目45となる線が除かれて、さらに、余剰の薬液が除かれ使用者に見合った薬液量で顔に貼り付けることができる。
【0044】
加えて、長手方向に並行する互いに向かい合う両方の側面壁12は、
図2のように、引き上げるシート8の扱きにより、シート8に付いた余剰の薬液を取り除き向き合う双方の側壁面12に付着する。
【0045】
すなわち、本発明は、取り出し口36にシート8に含まれた余剰の薬液が取り出し口36に付着して地の方向の下面の積層体9に垂れ落ちる仕組みの形状(異形の形状)を加えたことにより、折り目45となる線が除かれて、さらに、余剰の薬液が除かれ使用者に見合った薬液量で顔に貼り付けることができる。
【0046】
包装袋は、バリア性・遮光性・密閉性を有するPETフィルム、アルミ箔、蒸着アルミ、PE、CPP等の機能性を有し任意に構成される。
【0047】
包装袋4の天面に設けられるシート8の取り出し口36は、蓋部材42の中央部に形成された直線状に一定幅で長手方向に延びて形成された細長い開口からなる連結部11と、連結部11の両端に形成された1個以上の指穴13、14とから構成される。すなわち、連結部11は指穴13、14を長手方向で連結している。
【0048】
包装袋4に形成された取り付け穴49には、内部43と外部44を遮断するための蓋部材42が、包装袋4の内側から、ホットメルト等による接着または熱による溶着符号41(
図3、
図9)によって固定されている。
【0049】
連結部11は、直線状の長手方向に直交する方向における連結部11の幅は、長手方向に直交する方向における指穴13、14の幅よりも小さい。
【0050】
すなわち、指穴13、14は、この部分から指を挿入してシート8を摘まめる大きさである。さらに、直線状の連結部11は、直線状部分において、長手方向に直交する方向における幅は同じである。この場合の同じ幅とは、完全に同一でなくとも、略同一の意味を含む幅で良い。
【0051】
すなわち、シート8を指穴13、14より引き出す際に、主に連結部11で扱いて薬液の適量を均一に残すことができるための、均一にシート8に負荷あるいは引き出し抵抗を与えることができるように、直線状部分で同じ幅であればよい。
【0052】
本実施形態の、蓋部材42のワンタッチ操作ができる簡単な仕組みは、
図3、
図4に示すように、蓋体2と取り出し口36とはヒンジ部51で一体に構成されている。蓋体2の取り出し口36との対向面の篏合部17(結合部)と、取り出し口36近傍の篏合部18(結合部)の任意の側に嵌合部材35を備えている。嵌合部17と嵌合部18は、両者の篏合が得られて双方が一体となり止められるためのツメ部又はフック又は凹凸部等(以下、「止め部」という。)から構成される。
【0053】
例えば、弾力性を有する篏合部材35を備えることにより、蓋体2を指で押さえることで閉められて、開けるときは蓋体2の突出部48に指をかけることで蓋体2の篏合が外されて篏合部材35の弾力で開けられる。
【0054】
図3の、包装体1の天面3となる包装フィルム39に抜き穴40が形成され、包装袋の包装フィルム内側の面と取り出し口が備えられた蓋部材符号42の板体10とが接着または溶着41されている。
【0055】
図2、4に示すように、連結部11の左端部の指穴13にシート8の左摘まみ部28の一部が対応し、連結部11の右端部の指穴14にシート8の右摘まみ部29の一部が対応している。これにより、シート8を、左摘み部28と右摘み部29との水平バランスを保ちながら顔の位置まで引き上げられて素早く顔に貼り付けられる。
【0056】
さらに、指穴13、14は、包装体1の底に届き摘まむことができることが好ましく、最後のシートまでが摘まみ出せる形状の指穴スペースを双方に備えている事が望ましい。
【0057】
第一実施形態の包装体の製造工程は、
図10に図示される、さらに、
図3の包装袋4の包装フィルム39内側の面に取り出し口36が備えられた蓋部材42が接着または溶着41されるが、取り出し口36には予め、粘着剤で開口部を塞ぎ貼り付けられて剥がせられるフラップを備えるとよい。
【0058】
さらに、蓋部材42に包装体1の開け口(取り出し口36)となる、両端の指穴13、14と連結する長手方向に一定の幅を有する連結部11の取り出し口36を形成させるための、一体成型で構成されるプルキャップで構成されてもよい。プルキャップに備えるリング状の輪を指で引き抜き取り除くと予め金型に構成された形状の、取り出し口36が現れる。
【0059】
取り出し口36の長手方向に一定の幅を有する連結部11は、
図2、4、5に示すように、断面方向から見て双方に、対向する側壁面12を備えている。
【0060】
連結部11の幅は1個所以上の指孔または複数の指穴13、14の幅よりも小さい。指穴13、14のそれぞれに、例えば、左右の親指および人差し指を挿入して左摘み部28および右摘み部29を摘まんで引き出すことにより、
図1の平面体19の額上端部27から左目20と右目21、鼻22、口23、顎部24までが続いて引き出される。
【0061】
本実施形態では、積層されたシート8の平面体19が取り出し口36から引き上げられると、折り目45を有するシート8が取り出し口36の側壁面12に接触して擦れて或は扱かれて折り目が除かれた平面体19の状態で引き上げられる。
【0062】
図4は、指先でシート8の端部を摘まむための、取り出し口36の左端部と右端部の双方に親指の指先と人差し指の指先が入ることができるスペース、すなわち、左端部の指穴13と右端部の指穴14の指穴スペースを備えている。
【0063】
本発明の指穴13、14は、親指先と人差し指の指先が容易に入り、シートの端部を摘まみスムーズに取り出せるための余裕なスペースであればよく、指穴の形状は円、楕円、多角形状等でもよく任意である。
【0064】
左端部の指穴13にシートの左摘まみ部28の少なくとも一部が対応し、右端部の指穴14にシートの右摘まみ部29の少なくとも一部が対応している。さらに、指穴は包装体の底に届き摘まむことができることが好ましく、最後のシートまでが摘まみ出せる形状の指穴スペースを双方に備えている事が望ましい。
【0065】
加えて、
図1のシートの平面体19の左摘まみ部28が
図4、
図5の指穴の左端部の指穴13の位置に、右摘まみ部29が右端部14の位置に対応して合わせて積層されているので、取り出し口36からシート8を素早く顔の位置に引き上げられ貼り付けるまでがスムーズに行える。
【0066】
新たに開発されるフェイスマスクは、左端部の指穴13の位置とシートの摘まめる左端部が対応し、右端部の指穴14の位置とシートの摘まめる右端部が対応し、互いの端部は、指穴でシートが摘まれて指穴からスムーズに引きだされる構成であればよい。
【0067】
シート平面体の左右双方の左右のつまみ部又は左右の摘まめる端部は、半円、複数の角を有する等の任意の形状でよく、左右双方の指孔の位置に合わせて積層しておればよい。
【0068】
図2は積層体9と板体10を示した図であり、板体10は用法がよりスムーズに行えるスケルトンで示されており、板体10に形成された取り出し口36の連結部11の中心線16の位置に平面体19の額上端部27が対応している。
【0069】
さらには、取り出し口36は、シート8の、左摘まみ部28は左の指穴13の少なくとも一部に現れて、右摘まみ部29は右の指穴14の少なくとも一部に現れているから、左摘まみ部28は左の指でスムーズに摘ままれて、右摘まみ部29は右の指でスムーズに摘ままれて、双方の摘まみ部が左右双方の指で摘ままれて、水平バランスを保ちながら顔の位置まで引き上げられ作業性に富んでいる。
【0070】
積層体9の上面に積層されたシート8の、額に貼り付けられる左から右を結ぶ長手方向の打ち抜き線の額上端部27は、右端部から左端部に設けられた双方の指孔を結び、取り出し口に並行する長手方向に延びるセンターライン16に沿って位置させているから、左右双方のつまみ部が左右双方の指で摘ままれて引き上げるとき、額上端部27は取り出し口11の幅を通り顔の位置まで引き上げられる作業性に富んでいる。
【0071】
本発明の取り出し口36の効果は、長手方向の、取り出し口36のセンターライン16と、積層体9上面のセンターラインが同じ位置に揃うこと、平面体9の額上端部27の打ち抜き線が同じ位置に揃うこと、左右双方の指孔にシート平面体の摘まみ部が位置され摘まみ部が指先で摘まむことが容易であること、左右双方の指孔にシート8の左端部とシートの右端部が位置され指先で摘まむことが容易であること、平面体の折り目が扱かれて除かれた貼り付け容易な平面体であること、余剰な薬液を適正な薬液含浸量への調整が容易ことの機能が、スムーズに取り出せられて素早く顔に貼り付けられる。
【0072】
薬液が含侵されたシートの平面体が、顔の目と目を結ぶ方向に1回以上折られて折り畳まれる折り畳みの線の折り目45が、取り出し口36の互いに向き合う取り出し口36の側壁面12のいずれかに扱かれることから、折り目が除かれて、適正な薬液が得られる。
【0073】
このように、取り出し口36は、シート8が取り出し口36から取り出されるときに、取り出し口36を形成する長手方向に沿った主に連結部の壁面12がシート8と接触可能なように、板体10に形成されている。
【0074】
さらに、取り出し口の長手方向に直交する方向における取り出し口の幅が、5~15mm程度であれば、シート8を取り出すときにシートが壁面12と容易に接触して取り出すことができる。一方、指穴13、14の幅は、指が挿入できる程度の幅、例えば20~40mm程度であれば良い。
【0075】
左と右の指先が、左端部と右端部の両端部を同時に摘まみ左端部と右端部に若干のテンションを造り張りながら、取り出し口の向き合う取り出し口側壁12の側壁のいずれかの側壁に扱かれると、シートに余剰に含侵された余剰の薬液が省かれるから、貼り付ける際、薬液が顔の下の方向に垂れることが防がれる。
【0076】
向き合う壁面12と壁面12の具体的な対向する幅は、左端部の指穴13の幅と右端部の指穴14の幅よりも狭く、シートが平面体の状態に引き上げることができる。すなわち、取り出し口11の長手方向に直交する方向における取り出し口11の幅は、上記具体例で示したように、直交する方向における指孔13、14の幅よりも小さい。
【0077】
製品開発時における幅の設定は、シートの目付またはシートの厚みまたはシートの材料が引き上げられる作業性または薬液が多く含侵されている等の製品仕様を判断して設計する。
【0078】
取り出し口でシートを扱くことができる形状を形成する向き合う壁面と、シートの余剰な薬液を狭窄できる形状は、薬液と相性の合うシートの仕様を、複数の取り出し口サンプルと検証して設計するとよい。
【0079】
さらに、左の指穴13と右の指穴14を結ぶ長手方向に延びる取り出し口機能は、シートの左端部と右端部を同時に摘まみながら左端部と右端部に互い反する方向に若干引っ張り、テンションをつくり継続させながらの動作ができる。
【0080】
図2の、指穴13、14の位置が、新たに設計のシートに設けられるつまみ部または摘まめる端部と同じ位置に合わせて設けられる、またはつまみ部または摘まめる端部が指穴13、14の位置に合わせてもよい。
図5に示すように、指穴13は、連結部11の長手方向(図面の左右方向)の左端部に形成され、指穴14は、連結部11の長手方向の右端部に形成されている。
【0081】
概ね、多数のシートが折り畳まれた積層体の、シート1枚毎が適量の薬液が含侵させるために多少多めの薬液が充填されている。
【0082】
積層体9と積層されたシート8は、肌にもつちりの感触を得るため多くの薬液量が含侵されている。
【0083】
取り出し口36から扱かれて引き出されると、粘度にとろみが処方されているために、取り出し口36に薬液が付着し、付着している薬液が、例えば、次に使用するまでの長時間存在すると付着した薬液が内部43または外部44の空気に触れていると薬液に含まれる原料の水が減少して付着の薬液が黄変、異臭、高粘度、防腐、肌への効能効果等に変化することが予測されるから取り出し口に付着した薬液を積層体にスムーズに積層体9に戻す工夫が望まれる。
【0084】
本発明は、取り出し口に長時間付着させる形態よりも、取り出し口36に付着した薬液を取り出し口36の下に位置する積層体9に早く戻させるために、取り出し口に付着している薬液を自然と積層体に垂れ落とすことの工夫を備えている。
【0085】
すなわち、取り出し口36に付着したままの薬液が時間経過すると付着した薬液の水分が減少するなど処方された構成が崩れて、付着した薬液と積層体に含まれる薬液の処方の構成が異なり、付着した薬液側に黄変または臭いまたは防腐の効果減少等が発生し、次に取り出されるシート8に付着した薬液が移行して、貼り付けた肌に影響することを防止する。
【0086】
取り出し口36に付着した薬液が地の方向7の積層体9に垂れることを促すへこみ47の形状を有しており、薬液が垂れるへこみの形状は、取り出し口36と近傍に付着した薬液が自然と下面の積層体9に向かう凸状に集められる形状の、地の方向7にスムーズに垂れる緩やかなへこみの形状でよい。
【0087】
高粘度の薬液が付着するへこみ47の形状または断面が楔状52は、地の方向7の積層体に垂れ難いから地の方向7に速やかに垂れる鋭い角度を設けたへこみ47の形状で構成されるとよい。
【0088】
へこみ47の形状または断面が楔状52を備える構成の利点は、積層体9を樹脂容器に封入される構成の包装体には、取り出し口36に付着した薬液を常に自然と地の方向の積層体に垂れるものである。使用枚数が進むと取り出し口の内部43側が積層体の上面に触れ難い難点から、取り出し口に薬液が付着する防止にはより効果的である。
【0089】
シート8を摘まんで取り出す取り出し口と反対側の積層体9に面する側の取り出し口36を有する板体10に
図10の取り出し口36いずれかの形状を設けるとよい。
【0090】
すなわち、本発明の取り出し口36の、左右双方の指穴13、14と連結部11の構成は、シート8の左右双方のつまみ部28,29を摘まみ同時に取り出し口36から扱かれて引き上げ取り出されることによりシート8の余剰薬液を均一に扱いて適量の薬液を残し、左の指で摘ままれた左のつまみ部と右の指で摘ままれたつまみ部は、左右に水平バランスを保ちながら素早く顔に貼り付けられる。
【0091】
双方実施形態の側壁面の角の形状は、シート8の目付数値の大小、不織布シートの製法、化学繊維と自然繊維の占有率を考慮し、角で扱かれるシート8にダメージを与えないように側壁面の角を、鋭角又は鈍角の連続した形状等に調整することが望ましい。
【0092】
シート8が引き上げられる包装袋1の内部は、折り目45がつけられ畳まれて積層された積層体9からシート8が順当に平面体19になるべく、シート8とシート8が面して折り合わせられた仕様が剥がされ引き上げられており、取り出し口36の壁面に扱かれ取り出されるとシート8の折り目45が取り除かれて、シート8はスムーズに顔に貼り付けられる平面体19に広げられながら引き上げられる。
【0093】
シート8は、当出願人が既に発明した鼻筋方向と不織布シートの縦の方向(MD方向)を合わせて、顔の凹部凸部に対向する個所に複数列のミシン目状の切込み線が複数列に設け打ち抜かれたシートが顔の凸部凹部にフィットして覆われる仕様が好ましい。
【0094】
シート8が引き上げられる方向32とシート8が打ち抜かれる仕様は、シート8が取り出し口36から引き上げられる方向32と伸び率が低い不織布シートの縦の方向(MD方向)と顔の鼻筋方向が同じであることがシート8の変形の防止となる。
【0095】
引き上げられる方向の不織布シートの構成は、概ね縦方向は伸びず、横方向に延びる特長を備えているので縦の方向打ち抜かれ引き出されたシート8にサイズの変動が少なく、顔にスムーズに貼り付けられる不織布シートが好ましい。
【0096】
図1の平面体に打ち抜かれた1枚のシートが、
図2と
図4と
図5と
図8および
図9の、折り畳まれて積層された積層体9は、折り畳まれたシート8の平面体19を目と目を結ぶ方向に並ぶ折り目45を有し、複数回に折り畳まれる積層体9の上面形状は略長方形または略正方形の包装体である。
【0097】
上方向に引き出される32のシート8の縦方向と鼻筋方向に合わせて打ち抜かれた仕様が、左と右の双方の指で摘ままれながら額部から両目部から鼻部22続いて口部23顎部24の順に取り出し口の両側壁に接し扱かれながら引き上げられる。
【0098】
積層体を形成する折り畳みは、積層体9の長手方向のセンターライン16の位置とシート8の上端部の先となる額にあてがう右から左を結ぶ額上端部27と合わせて、1回以上の目と目を結ぶ線に並行した折り目45を設け折り畳まれて積層させて積層体9を形成する。
【0099】
さらに、業界の既製品に採用の、積層体を形成する折り畳みの方法に、任意であるが、額上端部45をセンター16に位置し、業界用語でお掃除用品のアルファベットのC文字に似たる折り畳み方法またはテッシュボックスまたは赤ちゃんのおしりふき製品のアルファベットのZ文字に似たる折り畳み方法で1回以上折り目が付けられ積層される。
【0100】
図1と
図2の平面体19とシート8は、当出願人が発明した既特許第6295389号公報である。シート8の上縁の2つのつまみ部28と29は、シート8を左右方向に等幅に4分割した内側の領域の上縁であって、シート8の鼻筋を通る中心線に対して対称の位置に設けられており、左のつまみ部28が左の額の位置に、右のつまみ部29が右の額の位置に水平バランスを保ちながら宛がわれ貼り付けられるスムーズな用法が得られる。切込み線31は既特許第6228325号公報に記載されている。
【0101】
図2の、額に宛がうための、シート8の形状と折り畳み積層する仕様は、シート8の額上端部27の両端部に備えた左摘まみ部28が左端部の指穴13に対応し、右摘まみ部29が右端部の指穴14に対応し、長手方向に延びる額上端部27が取り出し口36と並行するセンターライン16の位置に沿うように位置して折り畳まれ積層される。
【0102】
図2、
図4、
図5の取り出し引き上げられる用法は、左端部の指穴13の左摘まみ部28を左の指で摘まみ、右端部の指穴14の右摘まみ部29を右の指で摘まんで双方同時に取り出し口から顔の位置に引き上げると、シート8が長手方向に延び広がる取り出し口36からムーズに引き上げられて、シートに余剰に含侵される薬液も扱かれて適正な薬液の量となり、いずれの方向に広げる手間暇が省かれた平面体であり、造作なく額の左から右の横方向の位置に宛がわれ容易に貼り付けられる。
【0103】
すなわち、折り畳まれたシート8の左右双方の摘み部と板体10に設けられる左右双方の指穴13、14の位置は、左摘まみ部28の位置に左端部の指穴13が対応し、右摘まみ部29の位置に右端部の指穴14が対応しているものである。
【0104】
図3、
図4の、取り出し口36の凡そ長手方向の蓋部材は、蓋部材側の篏合部17と取り出し口側の篏合部18の双方が向き合う互いの面に篏合が得られて双方が一体となり止められるためのツメ部又はフック又は凹凸部等(以下、「止め部」という。)ワンタッチで開け閉めができる機能を備えている。
図3の包装体は、ドレッサー等の平面に底面を地の方向7に、蓋体を天の方向6に置かれている。
【0105】
図4の、一体成型である蓋部材42は、蓋体2と取り出し口36はヒンジ51でつながり、蓋体側の結合部17または取り出し口の結合部18に篏合部材35を備えて包装体の内部43と外部44を強固に密閉し遮断する。
【0106】
図6は、蓋体2で取り出し口11を塞いだ状態を示す断面図である。板体10から上方に延びる平面視が四角形状の結合部18には内方向に突出する凸部18aが形成されており、蓋体2の側壁には凸部18aと嵌合する凹部17aが形成されている。
【0107】
図7は、蓋体2で取り出し口11を塞いだ他の状態を示す断面図である。板体10から上方に延びる平面視が四角形状の結合部18には外方向に突出する凸部18bが形成されており、蓋体2の側壁には凸部18bと嵌合するように囲む凹部17bが形成されている。
【0108】
このように嵌合し合う結合部17、18を設けることにより、蓋体2の開閉をワンタッチで容易にすることができる。
【0109】
蓋体2と取り出し口近傍に備えるツメ部(鈎等含む)の構成は、主に蓋体2をワンタッチで開け閉めができる形状の正円または長手方向または多角形状及び任意の形状が好ましい。
【0110】
ツメ部の篏合は、例えば、蓋体2又は取り出し口近傍に凸部と凹部の対を1つ以上の止め部を設ける或は取り出し口36の縁の少なくとも一部の形状に合わせて設けて、互いが面して、例えば、ワンタッチの、指先で押して篏合が得られまた外される。
【0111】
蓋体2の止め部を有する面と取り出し口の止め部を有する面の双方の部材が合わせて当たり嵌り合うパチンという音により互いが篏合した状態であることが確認できる。
【0112】
蓋体2を指で押す又は引き上げる等の用法でのワンアクションで開け閉めができる構成は、忙しい動作、片手が塞がっている状態は使用性、便利性がよい。
【0113】
シート8が折り畳まれて積層された積層体9の上面の面積と接する略同形状の板体の概ね中ほどに機能を有する取り出し口36が設けられて、篏合を形成する蓋と取り出し口は、板体10とヒンジ51の一体成型または別部材の蓋と板体の一部を繋ぎの部材の紐等が備えられている。
【0114】
図3の蓋部材42は、開け口5近傍の、蓋体2の突出部48を指で押す等或は引き上げる等の行為で1つ以上の動作での開け閉めが可能で、包装体1の内部43と外部44を遮断して外部44への薬液の漏れの防止または包装体1の外部44から内部43への異物・雑菌等の浸入を防止することができる。
【0115】
包装体1の外部44と内部43を遮断するための、蓋体2と面する取り出し口36の強力な篏合は、蓋体の内側、取り出し口の内側の任意の側に、篏合が得られるふち周りの少なくとも一部に形状に相似する勘合部材35を備える。
【0116】
本発明の篏合部材35を有する構成は、勘合させられ遮断された蓋体2と面する取り出し口36を外す場合は、蓋体側または取り出し口側に設けられた外しに専用の部位を指示により動かすことで取り出し口36が現れて、脱着自由なる薬液漏れ防止専用の蓋部材42である。
【0117】
本発明二実施形態の包装体1は、主にトラベル向けの、
図8、
図9に示される。
【0118】
アウトドアの想定できない条件下の影響により、包装袋1の内部43の積層体が絞られても薬液が取り出し口36から外部44に染み出ないまたは蓋体50が外れて漏れ出ない蓋部材42を有する包装体である。
【0119】
本実施形態では、ネジ部を有する蓋体50が円形の蓋体で構成されており、蓋体50と取り出し口36による結合部が、蓋体50の内壁ネジ部(結合部)34と取り出し口36の外壁ネジ部(結合部)33から構成される。
【0120】
取り出し口36は、円形の蓋体を指で指示された方向に回すと自由に開け閉めができる。蓋体を取り除くと円柱状であるまたは楕円状の領域が現れて、
図11のA、A1、A2、A3のいずれかまたは組み合わされている。
【0121】
図8と
図9の、ネジ部を有する蓋体50と取り出し口の外壁ネジ部(結合部)33の蓋部材42で構成されて、更にネジ部を有する蓋体50の内側に篏合部材35を備えて内部43と外部44を強固に密閉し遮断している。
【0122】
図8と
図9の、蓋体の外側外壁にネジ部を設け、取り出し口の内壁にネジ部を設け、蓋体の外側全周縁部と蓋体の全周縁部と取り出し口の当たり、結合する全周の間に篏合部材35を設ける構成でもよい。
【0123】
アウトドア向けの包装体は、荷物になりキャリーバッグのキャパシティーから限定する必要はないが、コンパクトな包装体で内部と外部が遮断される密閉性を有する製品仕様が好ましい。前述の本発明一実施形態の発明を流用しながらコンパクトな例を述べる。
【0124】
コンパクトな設計は、
図8、
図9の使用性の必要に応じた包装体は、上述の技術を用いて、打ち抜かれたシート8の平面体が、鼻筋縦方向を任意の軸にして、横手方向の、左の端部と右の端部が1回以上折り合わせ畳まれる形態である。
【0125】
シート8が折り畳まれて積層する積層体9は、フェイスマスク平面体が鼻筋方向を軸とし、左端部25と右端部26を1回以上折り重ねて目と目を結ぶ方向に複数回に折り畳まれる積層体は略正方形である。
【0126】
コンパクトの例1は、打ち抜かれた平面体19の、シート8の鼻筋縦方向を任意の軸にして、横幅の左の端部と右の端部が1回以上折り合わせ畳まれ1回以上の折り目設けて積層された積層体である。
【0127】
続いて、積層体9に接する板体10の指穴にシートの左摘まみ部28の一部或はシートの右摘まみ部29の一部のいずれかまたは双方の摘み部が現れて、額の上端部27が取り出し口のセンターライン16に位置合わせられるとよい。
【0128】
コンパクトの例2は、開発のために打ち抜かれた平面体の、シートの鼻筋縦方向を任意の軸にして、横幅の左の端部と右の端部が1回以上折り合わせ畳まれ1回以上の折り目設けて積層された積層体である。
【0129】
続いて、積層体に接する板体10に設けられた取り出し口36の1つ以上の指穴にシートが摘まめるために設けられた摘み部の一部を対応させて、額の上部27が取り出し口36のセンターライン16に位置合わせられるとよい。
【0130】
加えて、額部から両目部20、21から鼻22から口23に続いて顎部24の順に取り出し口36の側壁面に接しながら指で摘まみ引き上げられ通過した後に、左端部と右の端部を1回以上横方向に違う方向に広げ平面体を構成し、素早く顔に貼り付けられる。
【0131】
本発明の製品標準書を基に製造される製品の包装体は、フェイスマスクが薬液斑のない均一含浸状態の含浸薬液の液量がどの部位の含浸量を取り上げても斑が無く均一であり、使用する際の使い勝手がスムーズ(使用性)であり、用法に見合った(安全性)原料が溶けて均一に含浸されて、且、製品状態(シート)が安定性を有しており、用法に定められた効能効果が得られるものである。
【0132】
フェイスマスクの折り畳みの方法は、出願人が既発明の、特許第5676804号公報、左右対称の鼻筋縦軸を中心にして、左右双方の端部と端部を左右二つに折り合わせて、鼻筋縦軸の辺を設け、辺の長手方向の、額上部と下顎部とが長手方向と交差する任意の線で折り重なり畳まれるとよい。
【0133】
篏合部材(紙、木、金属、ゴム、スポンジ、弾力素材等)または蓋と取り出し口に硬質または軟質の部材を設ける工夫により、包装体の内部と外部の気密性が高められた構成が得られる。
【0134】
図9の構成は、取り出し口と取り出し口を塞ぐ蓋体の互いにネジ部34の結合部を設け勘合すると、互いが外れることなく、内部の薬液が漏れ出ない。蓋体と取り出し口の互いにネジ部を設けて蓋体50を指示された方向に回すことにより互いが結合する。
【0135】
図3および
図4と
図9の篏合部材35は、蓋の内側または取り出し口の近傍に備えられて、蓋体が閉められると勘合が強固である。取り出し口の内側の周囲の形状に沿って自由に変形し当て嵌る部材であるから、内部と外部が遮断され外部からの力が加えられても密閉の効果が損なわれない。
【0136】
加えて、包装体の内部に有する薬液が外部に出ない構造である。薬液が、揮発して漏れ出すことも防止している。外界からの水や空気などが侵入し、積層体を汚染させることを防止させる気密性を有する。
【0137】
積層体の上面に面する略同形状の板体10は、想定されない条件下から積層体及びシートの仕様または薬液の含浸が製品仕様の通りに守られて、さらに、積層体に略同形状で構成される底板体37をあてがうと積層体及びシートがさらに守られてシートに変形防止の効果が得られる。
【0138】
なお、本発明の実施形態では、指穴13、14は連結部口11の両端に形成したが、連結部11の右領域の任意の箇所に少なくとも1か所、連結部11の左領域の任意の箇所に少なくとも1か所、それぞれ形成してもよい。
【0139】
積層体の上面または底面を包装体の真ん中に固定させるための、積層体に接する略同形状の板体10に積層体の位置ずれと形状の崩れを防止させるための、4つの角、対抗する2つの角、4つの辺、隣り合う2つの角、対抗する辺等に壁15が設けるとよい。
【0140】
さらに、板体10と4辺に形成された壁15と底面体37とで直方体形状の樹脂容器に積層体を封入することで、想定できない条件下に遭遇したとき、積層体は板体10と底板体37と直方体形状の樹脂容器に守られる。
【0141】
第一実施形態の包装体と第二実施形態の包装体の、双方の実施形態に設けることができるプルキャッは、包装体を開口するための、板体10に一体成型で構成される。プルキャップを使用方法に基づいて指で引き抜き板体10の一部を取り除くと、予め金型に構成された形状の取り出し口36が設けられる。
【0142】
図11のA3の形状には、楔の先が丸い53部位から近い距離の角58に至る面が、プルキャップを引き抜く方向と反する形状を有しているから、双方の楔の先を結んで塞ぎ楔の先が丸い53で金型を構成することが望ましい。
【0143】
ネジ部を有する蓋体50は、プルキャップ等(フラップ、シール加工含む)を外し形成された取り出し口36に面してネジ部を備えて塞いで覆い、内部と外部を遮断し、内部43の薬液が外部に漏れることを防止できる専用の蓋である。
【0144】
さらに、包装体の開口するための、開口部は、開口部を塞ぐことができる粘着剤を有するフラップを貼り付けて内部と外部を遮断する。フラップを剥がして開口させるまたは開口部を密封するフィルムが熱によるシール加工等を設けてもよい。
【0145】
【0146】
包装体の工程の方向38は、包装体1の天面3となる包装フィルム39に板体加工の抜き穴40が形成され、包装袋の包装フィルム内側の面と取り出し口が備えられた蓋部材符号42の板体10とが接着または溶着41される。
【0147】
加えて、ドライ又は薬液が含侵されたウエットの積層体9が板体10に面し固定され、包装フィルムの端部と包装フィルムの端部の互いの端部が接着または溶着され内部43と外部44を遮断し密閉された包装体符号1となる。
【0148】
接着は、包装袋に使用する熱可塑性の面のフィルム・シート等と蓋部材の板体の少なくとも一部の面をホットメルト等の接着剤により接合する。
【0149】
溶着は、ヒートシール等、包装袋に使用する熱可塑性の面のフィルム・シート等を熱によって溶かし、例えば、フィルム構成のLLDPE側と例えば、ポリエチレン等で構成されるキャップの少なくとも一部の面と包装袋を形成する互いが接する熱可塑性の面を合わせて溶着する。
【0150】
フィルム・シートは、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン(LLDPE)、OPP、CPP、アルミ箔、金属蒸着等で構成され、高周波や熱板により熱が加えられて、ピロー包装袋となる。フィルムの構成は任意である。
【0151】
蓋部材は、フィルムと互いが溶着可能な素材により、例えば、主にポリエチレン(LLDPE)を原料に、例えば、インジェクション成形等で一体成型される。
【0152】
蓋部材は、一体成型の他、蓋部材の成形に必要なパーツを組み合わせてもよい。包装体に使用する原材料は、対薬剤に耐え、薬剤の吸着率が少ないことが好ましい。
【0153】
シートは、不織布シートまたは綿またはガーゼまたは紙等(以下、「不織布シート」という。)を材料とし、対物または対動物に使用し薬液を有する含浸製品であり、身の回りの家具、遊具、便器、道具、お手拭き等の汚れを拭き取る製品である。
【0154】
化粧シートに用いられるシートは、不織布シートまたはバイオセルロース等を材料とし、対人に使用し薬液を有する薬事の材料であり、化粧用法に関連し、例えば、化粧のフェイスマスクシート、首ケアーシート、目元シート、メイク落としシート、洗顔シート、手または身体の保湿シート、頭髪または頭皮を保護するシート、赤ちゃんの口やお尻の拭き取りシート等の含浸製品である。
【0155】
医療用シートは、不織布シートを材料とし、対人の医療に使用し薬液を有する薬事の製品であり、例えば、ガーゼ、綿球、カット綿、綿棒等をエチレンオキサイドガス、ガンマー照射、オートクレーブ等で滅菌処理し、アルコール、ポピドンヨード等の液剤を含侵させ薬事対応の容器に封入された含侵製品である。
【0156】
包装体は、一定の期間の安全性と安定性に耐え保持する、医療用具またはアルコール、ポピドンヨード等の、対薬剤フィルムとラミネート材で構成されるとよい。
【0157】
本発明の含浸製品の含浸量は、例えば、不織布シートを材料とし、ウエットティッシュの化学素材等で構成される積層体の含浸量は自重の2倍量の薬液を有する。化粧シート、医療用シートの自然素材コットン100%で構成される積層体の含浸量は不織布シートの自重の概ね6倍量又は6倍量以上の薬液を有している。
【0158】
化粧シートの、例えば、フェイスマスクの液量は、一定の時間を顔に貼り付けると体温で水分が蒸発するから、蒸発分の薬液を見込んでまたはリッチ感または肌のモチッと感を与えるための余剰の薬液量が意図的に充填されている。
【0159】
双方実施形態の、包装袋に封入する積層体と構成するシートの仕様の例を述べる。
【0160】
シートの目付の選択は、不織布シートの、例えば、10(g/mm2)~120(g/mm2)を採用することも可能であり、不織布シートの製法や目付の選択は任意である。スパンレース製法で構成される不織布シートが望ましい。
【0161】
自然素材で構成される不織布シートは、例えば、コットン、テンセル、リヨセル等の自然繊維から構成されている。更には、自然界の、繊維に炭の粉等の練り込みやコーティングの加工を施した繊維であってもよい。脱脂綿やカット綿や綿球もよく、化粧用法の用具や医療用具の消毒製剤に用いられる。
【0162】
化学繊維で構成される不織布シートは、レーヨン、ポリエステルフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレン等の化学繊維から構成されている。
【0163】
目付の低い10(g/mm2)不織布シートまたはバイオセルロースの片面または両面に補強となる樹脂フィルムや不織布等、片面または両面に離型(剥がす)できる不織布シート又は樹脂フィルムを備えてもよく、貼り付ける際に不織布シートまたは樹脂フィルムを手順に従って剥がせば使い勝手がよい。
【0164】
フェイスマスクに打ち抜かれる形態は、ほぼ顔を覆う額の上部から下顎部分、加えて、頸部近傍までを覆うことができ、凡そ190mm~280mm、左の頬部の端部から右の頬部の端部までは凡そ190mm、左右耳部双方の端部までは凡そ240mmの任意の形状である。
【0165】
フェイスマスクの輪郭線上の、左右双方の縁部に少なくとも1組の、左右双方の耳部に掛け止めるための切り欠き部を有する端部を設けると、フィットやリフトアップの状態の美容効果を継続できる。
【0166】
出願人が発明の、不織布シートの機械方向MDと鼻筋縦の方向を合わせて抜いたシートは、不織布の横方向(CD)に広がる特性に加えて、顔の立体形状に対向する領域に、顔面の鼻筋に沿って縦方向もしくはやや斜め方向のミシン目状の切り込み線30を複数列と、鼻部近傍から顎の方向に設けられる切込み線31のそれぞれは顔の凹部凸部にフィットさせて覆い貼り付けることができる。
【0167】
ミシン目状の切込み線複数列は、直線及び曲線を描く連続もしくは不連続で繋がれている。MD方向と鼻筋合わせて、設けられることが望ましい。
【0168】
薬液は、化粧品、医薬部外品、医薬品の効能効果が得られる、液状、アルコール製剤、クリーム状、パウダー状、ペースト状等である。薬液を有するシート体は、例えば、薬剤が塗布されたシート体、練り込みされたシート体、ゲル剤のシート体、バイオセルロースのシート体、白粉紙のシート体、脂取り紙のシート体等である。
【0169】
薬液以外の材料(以下、雑貨という)は、例えば、「冷感(体温、かぜ熱を下げる):小麦粉+水」、「温感、発汗(体温を上げる):唐辛+小麦粉+水」、「美容(野菜)パック:キュウリのスライスパック」、「泥(クレイ):泥パック」「炭の粉:皮脂や汚れや古い角質の吸着や臭いの吸着パック」等である。
【0170】
シートが積層された製品仕様は、概ね過剰の薬液が充填されている。薬液量が使用者の用法に余剰な場合、薬液がシートから垂れる或は肌への過剰なべたつきの予防に、シートから薬液を使用者に見合った量に指で取り除く作業が必要であり、指で取り除かれた薬液が積層体の薬液と混ざると雑菌のコンタミネーションが心配されて不衛生である。
【0171】
本発明の用法の、取り出し口36に備えられる
図10の機能は、摘まんで取り出されるシート8の余剰の薬液が取り出し口の機能で省かれて、指で摘ままれた部位もそのままの状態で引き出されるから衛生的である。
【0172】
取り出し口36の
図11の機能により、
図11で扱かれた薬液のみが積層体9に戻る作業の構成であるから、包装体内部の安全性、安定性、肌への効能効果が保たれて安心である。
【0173】
図11の側壁面12は、A1とA2で示される真直ぐな面でもよいが、好ましくはA3の楔状の面でもよい。
【符号の説明】
【0174】
1 包装体
2 蓋体
3 天面
4 包装袋
5 開け口
6 天の方向
7 地の方向
8 シート
9 積層体
10 板体
11 連結部
12 側壁面
13 左端部の指穴
14 右端部の指穴
15 壁
16 取り出し口のセンターライン
17 蓋体側の結合部
18 取り出し口側の結合部
19 平面体
20 左目
21 右目
22 鼻
23 口
24 顎
25 左端部
26 右端部
27 額上端部
28 左摘まみ部
29 右摘まみ部
30 ミシン目状の切込み線
31 切込み線
32 引き上げられる方向
33 取り出し口の外壁ネジ部(結合部)
34 蓋体の内壁ネジ部(結合部)
35 篏合部材
36
図9の取り出し口
37 底板体
38 工程の方向
39 包装フィルム
40 板体加工の抜き穴
41 接着または溶着
42 蓋部材
43 内部
44 外部
45 折り目
46 積層体の上面
47 へこみ
48 突出部
49 取り付け穴
50 ネジ部を有する蓋体
51 ヒンジ部
52 断面が楔状
53 楔の先が丸い
54 薬液の落下方向
55 引き出される方向
56 一点■線
57 角が丸い
58 近い距離の角
59 糸底部分
60 二点鎖線
【手続補正書】
【提出日】2021-07-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
薬液が含浸された平面体のシートが折り目を付けて折りたたまれて積層された積層体を封入する包装袋と、前記包装袋に形成された取り付け穴に前記包装袋の内側から取り付けられて前記取り付け穴を覆う蓋部材とを備えた包装体であって、
前記蓋部材は、
前記積層体に面する板体と、前記板体に形成された前記シートを取り出す取り出し口と、前記取り出し口を開閉可能に塞ぐ蓋体と、
前記取り出し口の近傍および前記蓋体の前記取り出し口との対向面のそれぞれに設けられた互いに結合可能な結合部とを有し、
前記取り出し口は前記シートを指で取り出すために連結部と指穴とを備え、
前記取り出し口の前記連結部は長手方向に直交する方向における幅が一定で細長く形成され、前記指穴は前記連結部の両端部に形成され、
前記取り出し口の長手方向に直交する方向における前記連結部の幅は、前記直交する方向における前記指穴の幅よりも小さく、前記シートは、前記取り出し口の前記両端部のそれぞれの前記指穴に対応する位置に形成された摘まみ部を有し、
前記取り出し口の前記連結部は、前記両端部の前記指孔の間では途切れることなく前記一定の幅を有する包装体。
【請求項2】
前記取り出し口の両端部に形成された前記指穴の位置は、前記平面体のシートに形成された摘まみ部と対応している請求項1に記載の包装体。
【請求項3】
前記取り出し口は、前記シートが前記取り出し口から取り出されるときに、前記取り出し口を形成する側壁面が前記シートと接触可能なように、前記板体に形成される請求項1に記載の包装体。
【請求項4】
前記取り出し口は、中央部が前記積層体側に凹んで形成されている請求項1に記載の包装体。
【請求項5】
前記板体の下面は前記取り出し口の中央部において、前記積層体側に凸を呈している請求項1に記載の包装体。
【請求項6】
前記取り出し口は、断面視において側壁面が楔形状である請求項1に記載の包装体。
【請求項7】
前記板体の一部を取り除いて前記取り出し口を設けるためのプルキャップを有してなる請求項1に記載の包装体。
【請求項8】
前記摘まみ部は、前記シートの輪郭から突出して形成されている請求項1に記載の包装体。