(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022075460
(43)【公開日】2022-05-18
(54)【発明の名称】端子の検出研磨複合機
(51)【国際特許分類】
B24B 49/02 20060101AFI20220511BHJP
B24B 41/06 20120101ALI20220511BHJP
B24B 49/10 20060101ALI20220511BHJP
B24B 19/02 20060101ALI20220511BHJP
【FI】
B24B49/02 Z
B24B41/06 A
B24B49/10
B24B19/02
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021051988
(22)【出願日】2021-03-25
(31)【優先権主張番号】202011228277.1
(32)【優先日】2020-11-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】516333551
【氏名又は名称】東莞理工学院
(74)【代理人】
【識別番号】100145470
【弁理士】
【氏名又は名称】藤井 健一
(72)【発明者】
【氏名】王曼
【テーマコード(参考)】
3C034
3C049
【Fターム(参考)】
3C034AA01
3C034AA13
3C034AA19
3C034BB04
3C034BB09
3C034BB25
3C034BB72
3C034BB73
3C034BB75
3C034BB76
3C034BB83
3C034BB92
3C034CA04
3C034CA26
3C034DD02
3C034DD20
3C049AA03
3C049AA04
3C049AA11
3C049AA14
3C049AA18
3C049AB01
3C049AB03
3C049AB04
3C049AB08
3C049AC01
3C049BA07
3C049BC02
3C049CA01
3C049CA03
3C049CB03
(57)【要約】 (修正有)
【課題】検出、研磨などの連続一貫加工を実現できる端子の検出研磨複合機を提供する。
【解決手段】下フレーム1と上フレーム2と搬送溝3と搬送ベルトと搬送キャリア4を備え、搬送キャリア4は下部軸と被装するように連係され、上フレーム2の下側に検出装置6、フランジ溝研磨装置7と上部軸研磨装置8が設置され、検出装置6は上フレーム2の下側に設置された検出昇降シリンダーを備え、検出昇降シリンダーの下側に検出昇降ブロックが設置され、検出昇降ブロックの下側に水平方向を向いて且つ搬送溝3に対して垂直な検出挟持シリンダーが設置され、検出挟持シリンダーの両端に設置された検出挟持半分スリーブは段階付きスリーブであり、その上部の内径は上部軸と一致し、下部の内径はフランジと一致し、且つ検出挟持半分スリーブの上部の内側に第一タッチパネルが嵌め込まれ、下部の内側に第二タッチパネルが嵌め込まれる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端子の検出研磨複合機であって、それは下フレーム(1)と上フレーム(2)を備え、前記下フレーム(1)に搬送溝(3)が設置され、前記搬送溝(3)の内底面に搬送ベルト(17)が設置され、また、搬送溝(3)内に搬送キャリア(4)が設置され、
前記搬送キャリア(4)は下部軸(11)と被装するように連係され、前記上フレーム(1)の下側に、搬送装置に沿って順次に検出装置(6)、フランジ溝研磨装置(7)と上部軸研磨装置(8)が設置され、前記検出装置(6)は、上フレーム(2)の下側に設置された検出昇降シリンダー(21)を備え、前記検出昇降シリンダー(21)の下側に検出昇降ブロック(22)が設置され、前記検出昇降ブロック(22)の下側に水平方向を向いて且つ搬送溝(3)に対して垂直な検出挟持シリンダー(23)が設置され、前記検出挟持シリンダー(23)の両端に何れもプッシュロッドが設置されて且つ検出挟持半分スリーブ(24)が接続され、また、2つの検出挟持半分スリーブ(24)から検出挟持スリーブに形成することが可能であり、検出挟持スリーブ(24)は段階付きスリーブであり、その上部の内径は上部軸(13)と一致し、下部の内径はフレンジ(12)と一致し、且つ検出挟持半分スリーブ(24)の上部の内側に第一タッチパネル(25)が嵌め込まれ、下部の内側に第二タッチパネル(26)が嵌め込まれることを特徴とする端子の検出研磨複合機。
【請求項2】
前記検出挟持スリーブの段階の高さはフランジ(12)の高さと一致し、且つ検出挟持スリーブの底面に第二接触センサー(28)が嵌め込まれ、段階面に第一接触センサー(27)が嵌め込まれ、前記搬送キャリア(4)は、キャリア枠(55)を備え、前記キャリア枠(55)は下方に開口した筐体であり、その上枠板は下部軸(11)と被装するように連係され、前記搬送ベルト(17)は搬送溝(3)の内底板の前後側に嵌め込まれて且つ搬送溝(3)の内底板と一致して、前記搬送溝(3)において且つフランジ溝研磨装置(7)と上部軸研磨装置(8)の下側に、回転連係口(41)が設けられ、前記下フレーム(1)に回転連係口(41)を通り抜けて且つキャリア枠(55)における下部軸(11)と連係する回転装置(9)が設置され、前記搬送溝(3)の後側面に、搬送キャリア(4)に対して位置を決めるための遮り止め装置(5)が設置され、前記キャリア枠(55)の上枠板に、下部軸(11)と連係する被装穴と、被装穴と連通しながら被装穴に関して対称になって設置された2つの中央回帰穴が設けられ、前記中央回帰穴内に中央回帰ばね(56)が設置され、前記中央回帰ばね(56)に被装穴内に通り抜けることができる中央回帰押圧ブロック(57)が接続され、また、中央回帰押圧ブロック(57)が被装穴に通り抜けた部分は下へ傾けている斜面であり、前記遮り止め装置(5)は、搬送溝(3)の後側に設置された遮り止め可動シリンダー(18)を備え、前記遮り止め可動シリンダー(18)に、遮り止め可動ブラケット(19)を介して搬送溝(3)内に通り抜けることができる遮り止めブロック(20)が接続されることを特徴とする請求項1に記載の端子の検出研磨複合機。
【請求項3】
前記回転装置(9)は下フレーム(1)に設置された回転取付ブラケット(42)を備え、前記回転取付ブラケット(42)に回転昇降シリンダー(43)が設置され、前記回転昇降シリンダー(43)に回転昇降台(44)が接続され、前記回転昇降台(44)に回転軸が垂直上方向を向く回転モータ(46)が設置され、前記回転モータ(46)に、下部軸(11)と被装するように連係して且つ下部軸を回転させることが可能な回転スリーブ(47)が設置され、前記回転スリーブ(47)は下部軸(11)と被装するように連係する箇所に密封ブロック(49)が設置され、前記回転スリーブ(47)の下側に通風孔(50)が設けられ、前記通風孔(50)は回転スリーブ(47)の外側に嵌め込まれた吸引ポンプ(51)と連通されることを特徴とする請求項1に記載の端子の検出研磨複合機。
【請求項4】
前記回転昇降台(44)の下側に、回転取付ブラケット(42)と被装するように連係する回転昇降ガイドロッド(45)が設置され、前記回転昇降台(44)に回転支持ロッド(48)が設置され、前記回転支持ロッド(48)の上端は円弧面であり、また、回転スリーブ(47)の上表面と接するように連係されることを特徴とする請求項3に記載の端子の検出研磨複合機。
【請求項5】
前記フランジ溝研磨装置(7)は、上フレーム(2)の下側に設置されたフレンジ溝研磨押圧機構と、搬送溝(3)の側板に設置されたフランジ溝研磨機構を備え、前記フランジ溝研磨押圧機構は、上フレーム(2)の下側に設置されたフランジ溝研磨押圧シリンダー(31)を備え、前記フランジ溝研磨押圧シリンダー(31)にフランジ溝研磨押圧筒(32)が接続され、前記フランジ溝研磨押圧筒(32)の内側面と下底面に、フランジ溝研磨位置制限ボール(33)が嵌め込まれ、また、フランジ溝研磨押圧筒(32)の内側面に嵌め込まれたフランジ溝研磨位置制限ボール(33)は上部軸(13)と接するように連係され、前記フランジ溝研磨機構は、搬送溝(3)の側板に設置されたフランジ溝研磨取付台(34)を備え、前記フランジ溝研磨取付台(34)に水平方向を向くフランジ溝研磨シリンダー(35)が設置され、前記フランジ溝研磨シリンダー(35)に研磨スリーブ(36)が接続され、前記研磨スリーブ(36)内にフランジ溝研磨モータ(37)が設置され、前記フランジ溝研磨モータ(37)に研磨スリーブ(36)を通り抜けたフランジ溝研磨柱(38)が接続され、前記フランジ溝研磨柱(38)はフランジ溝(14)内に通り抜けて研磨するために用いられ、前記上部軸研磨装置(8)は、搬送溝(3)の側板に設置された上部軸研磨位置制限機構と、上フレーム(2)の下側に設置された上部軸研磨機構を備え、前記上部軸研磨位置制限機構は、搬送溝(3)の前後側板に設置された上部軸研磨位置制限台(67)を備え、前記上部軸研磨位置制限台(67)に水平方向を向く上部軸研磨位置制限シリンダー(68)が設置され、前記上部軸研磨位置制限シリンダー(68)に上部軸研磨位置制限ブロック(69)が接続され、前記上部軸研磨位置制限ブロック(69)にフランジ溝(14)内に通り抜けることが可能な上部軸研磨位置制限ボール(70)が接続され、前記上部軸研磨位置制限ボール(70)は、フランジ溝(14)の内側面と、上下側面と何れも接するように連係され、前記上部軸研磨機構は、上フレーム(2)の下側に設置された上部軸研磨昇降シリンダー(61)を備え、前記上部軸研磨昇降シリンダー(61)の下側に上部軸研磨昇降台(62)が設置され、前記上部軸研磨昇降台(62)に2つの上部軸研磨モータ(65)が設置され、また、各上部軸研磨モータ(65)にそれぞれ上部軸(13)と連係する上部軸研磨棒(66)が接続され、また、2つの上部軸研磨棒(66)は上部軸(13)の中心線に関して対称になり、前記上部軸研磨昇降台(62)に上下方向を向く上部軸研磨昇降ガイドロッド(63)が設置され、前記上部軸研磨昇降ガイドロッド(63)は、上フレーム(2)の下側に設置された上部軸研磨昇降スリーブ(64)と差し込むように連係されることを特徴とする請求項3に記載の端子の検出研磨複合機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は加工設備の分野に関し、特に端子の検出研磨複合機に関する。
【背景技術】
【0002】
端子は一般な連接部品であり、
図1に示すような端子10は、下部軸11と、フランジ12と上部軸13を備え、その中で、上部軸13に上部溝15が設けられ、フランジ12の中部にフランジ溝14が設けられ、実際に使用する際、上部溝及びフランジ溝の場所は特に重要であるため、それらに対して検出を行う必要があるとともに、通常上部溝15の深さはフランジ溝と比べて浅くて、溝を掘る際、上部軸13にバリが発生する恐れがあるので、上部軸に対して研磨を行う必要がある。また、フランジ溝14に対して研磨を行う必要もある。従来の操作は、まずフランジ溝と上部溝の場所に対して検出を行い、続いて端子を上部軸研磨装置に置いて上部軸に対して研磨を行った後、またフランジ溝研磨装置に置いてフランジ溝に対して研磨を行う。これで複数回の取入れ・取出しや転送を行う必要があり、非常に時間がかかり、加工効率が低い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、端子の検出研磨複合機を提供することを目的とし、検出、研磨などの連続一貫加工を実現するほかに、一つの工程で複数の指標を検出できるようになり、大いに加工効率を上げる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記目的を実現するために、本発明の使用する技術的方案は以下の通りである。端子の検出研磨複合機であって、それは下フレームと上フレームを備え、前記下フレームに搬送溝が設置され、前記搬送溝の内底面に搬送ベルトが設置され、また、搬送溝内に搬送キャリアが設置され、その特徴は以下の通りである。前記搬送キャリアは下部軸と被装するように連係され、前記上フレームの下側に、搬送装置に沿って順次に検出装置、フランジ溝研磨装置と上部軸研磨装置が設置され、前記検出装置は、上フレームの下側に設置された検出昇降シリンダーを備え、前記検出昇降シリンダーの下側に検出昇降ブロックが設置され、前記検出昇降ブロックの下側に水平方向を向いて且つ搬送溝に対して垂直な検出挟持シリンダーが設置され、前記検出挟持シリンダーの両端に何れもプッシュロッドが設置されて且つ検出挟持半分スリーブが接続され、また、2つの検出挟持半分スリーブから検出挟持スリーブに形成することが可能であり、検出挟持半分スリーブは段階付きスリーブであり、その上部の内径は上部軸と一致し、下部の内径はフレンジと一致し、且つ検出挟持半分スリーブの上部の内側に第一タッチパネルが嵌め込まれ、下部の内側に第二タッチパネルが嵌め込まれる。
【0005】
好ましくは、前記検出挟持スリーブの段階の高さはフランジの高さと一致し、且つ検出挟持スリーブの底面に第二接触センサーが嵌め込まれ、段階面に第一接触センサーが嵌め込まれる。
【0006】
好ましくは、前記搬送キャリアは、キャリア枠を備え、前記キャリア枠は下方に開口した筐体であり、その上枠板は下部軸と被装するように連係され、前記搬送ベルトが搬送溝の内底板の前後側に嵌め込まれて且つ搬送溝の内底板と一致して、前記搬送溝において且つフランジ溝研磨装置と上部軸研磨装置の下側に、回転連係口が設けられ、前記下フレームに回転連係口を通り抜けて且つキャリア枠における下部軸と連係する回転装置が設置され、前記搬送溝の後側面に、搬送キャリアに対して位置を決めるための遮り止め装置が設置される。
【0007】
好ましくは、前記キャリア枠の上枠板に、下部軸と連係する被装穴と、被装穴と連通しながら被装穴に関して対称になって設置された2つの中央回帰穴が設けられ、前記中央回帰穴内に中央回帰ばねが設置され、前記中央回帰ばねに被装穴内に通り抜けることができる中央回帰押圧ブロックが接続され、また、中央回帰押圧ブロックが被装穴に通り抜けた部分は下へ傾けている斜面であり、前記遮り止め装置は、搬送溝の後側に設置された遮り止め可動シリンダーを備え、前記遮り止め可動シリンダーに、遮り止め可動ブラケットを介して搬送溝内に通り抜けることができる遮り止めブロックが接続される。
【0008】
好ましくは、前記回転装置は下フレームに設置された回転取付ブラケットを備え、前記回転取付ブラケットに回転昇降シリンダーが設置され、前記回転昇降シリンダーに回転昇降台が接続され、前記回転昇降台に回転軸が垂直上方向を向く回転モータが設置され、前記回転モータに、下部軸と被装するように連係して且つ下部軸を回転させることが可能な回転スリーブが設置される。
【0009】
好ましくは、前記回転スリーブは下部軸と被装するように連係する箇所に密封ブロックが設置され、前記回転スリーブの下側に通風孔が設けられ、前記通風孔は回転スリーブの外側に嵌め込まれた吸引ポンプと連通される。
【0010】
好ましくは、前記回転昇降台の下側に、回転取付ブラケットと被装するように連係する回転昇降ガイドロッドが設置され、前記回転昇降台に回転支持ロッドが設置され、前記回転支持ロッドの上端は円弧面であり、また、回転スリーブの上表面と接するように連係される。
【0011】
好ましくは、前記フランジ溝研磨装置は、上フレームの下側に設置されたフレンジ溝研磨押圧機構と、搬送溝の側板に設置されたフランジ溝研磨機構を備え、前記フランジ溝研磨押圧機構は、上フレームの下側に設置されたフランジ溝研磨押圧シリンダーを備え、前記フランジ溝研磨押圧シリンダーにフランジ溝研磨押圧筒が接続され、前記フランジ溝研磨押圧筒の内側面と下底面に、フランジ溝研磨位置制限ボールが嵌め込まれ、また、フランジ溝研磨押圧筒の内側面に嵌め込まれたフランジ溝研磨位置制限ボールは上部軸と接するように連係され、前記フランジ溝研磨機構は、搬送溝の側板に設置されたフランジ溝研磨取付台を備え、前記フランジ溝研磨取付台に水平方向を向くフランジ溝研磨シリンダーが設置され、前記フランジ溝研磨シリンダーに研磨スリーブが接続され、前記研磨スリーブ内にフランジ溝研磨モータが設置され、前記フランジ溝研磨モータに研磨スリーブを通り抜けたフランジ溝研磨柱が接続され、前記フランジ溝研磨柱はフランジ溝内に通り抜けて研磨するために用いられる。
【0012】
好ましくは、前記上部軸研磨装置は、搬送溝の側板に設置された上部軸研磨位置制限機構と、上フレームの下側に設置された上部軸研磨機構を備え、前記上部軸研磨位置制限機構は、搬送溝の前後側板に設置された上部軸研磨位置制限台を備え、前記上部軸研磨位置制限台に水平方向を向く上部軸研磨位置制限シリンダーが設置され、前記上部軸研磨位置制限シリンダーに上部軸研磨位置制限ブロックが接続され、前記上部軸研磨位置制限ブロックにフランジ溝内に通り抜けることが可能な上部軸研磨位置制限ボールが接続され、前記上部軸研磨位置制限ボールは、フランジ溝の内側面と、上下側面と何れも接するように連係される。
【0013】
好ましくは、前記上部軸研磨機構は、上フレームの下側に設置された上部軸研磨昇降シリンダーを備え、前記上部軸研磨昇降シリンダーの下側に上部軸研磨昇降台が設置され、前記上部軸研磨昇降台に2つの上部軸研磨モータが設置され、また、各上部軸研磨モータにそれぞれ上部軸と連係する上部軸研磨棒が接続され、また、2つの上部軸研磨棒は上部軸の中心線に関して対称になり、前記上部軸研磨昇降台に上下方向を向く上部軸研磨昇降ガイドロッドが設置され、前記上部軸研磨昇降ガイドロッドは、上フレームの下側に設置された上部軸研磨昇降スリーブと差し込むように連係される。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図2】端子の検出研磨複合機の構造を示す図である。
【
図6】フランジ溝研磨装置と回転装置が連係することを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
当業者が本発明の技術的な解決手段をより良く理解するため、次に、図面と併せて本発明を詳しく説明する。この部分の説明は、実証性と解釈性のみであり、本発明の保護範囲は何ら限定されない。
【0016】
図1-5に示すように、本発明の具体的な構造は以下の通りである。端子の検出研磨複合機であって、それは下フレーム1と上フレーム2を備え、前記下フレーム1に搬送溝3が設置され、前記搬送溝3の内底面に搬送ベルト17が設置され、また、搬送溝3内に搬送キャリア4が設置され、前記搬送キャリア4は下部軸11と被装するように連係され、前記上フレーム2の下側に、搬送装置に沿って順次に検出装置6、フランジ溝研磨装置7と上部軸研磨装置8が設置され、前記検出装置6は、上フレーム2の下側に設置された検出昇降シリンダー21を備え、前記検出昇降シリンダー21の下側に検出昇降ブロック22が設置され、前記検出昇降ブロック22の下側に水平方向を向いて且つ搬送溝3に対して垂直な検出挟持シリンダー23が設置され、前記検出挟持シリンダー23の両端に何れもプッシュロッドが設置されて且つ検出挟持半分スリーブ24が接続され、また、2つの検出挟持半分スリーブ24から検出挟持スリーブに形成することが可能であり、検出挟持スリーブ24は段階付きスリーブであり、その上部の内径は上部軸13と一致し、下部の内径はフレンジ12と一致し、且つ検出挟持半分スリーブ24の上部の内側に第一タッチパネル25が嵌め込まれ、下部の内側に第二タッチパネル26が嵌め込まれる。
【0017】
具体的に使用する際、まず端子10を搬送キャリア4に置いて、搬送ベルト17により搬送キャリア4を検出装置6の下側に搬送してから、検出昇降シリンダー21により検出昇降ブロック22を下降させた後、続いて検出挟持シリンダー23により2つの検出挟持半分スリーブ24を向かい合うように移動させることで、2つの検出挟持半分スリーブ24から一つの検出挟持スリーブに形成し、また、フランジ12及び上部軸13と被装するようになり、これで第一タッチパネル25は上部軸13と接触して誘導信号が発生し、誘導信号が発生したエリアで対応な接触誘導画像が形成し、画像を比較することで上部溝15が合格であるかどうかを検出することができるとともに、バリの位置もフィードバックできる。また、それと同時に、第二タッチパネル26は同じ操作を行うことで、フランジ溝の位置及び広さが合格であるかどうかを検出し、もし合格であれば、引き続きフランジ溝研磨装置7の下側に搬送して、フランジ溝に対して研磨を行った後、上部軸研磨工程に搬送し、上部軸に対して研磨を行う。これで端子10の連続検出及び研磨作業を実現し、大いに加工効率を上げるとともに、一つの工程で複数の指標を検出できるようになり、また、2つのタッチパネルに何れも誘導信号が発生したかどうかによって、フランジや上部軸の何れかの外径に誤差があるかどうかを判断できるようになる。
【0018】
図5に示すように、前記検出挟持スリーブの段階の高さはフランジ12の高さと一致し、且つ検出挟持スリーブの底面に第二接触センサー28が嵌め込まれ、段階面に第一接触センサー27が嵌め込まれる。
【0019】
第一接触センサー27及び第二接触センサー28を設置しており、2つの接触センサーに誘導信号が発生したかどうかによって、厚さが合格であるかどうかを判断することができる。もし第一接触センサー27に誘導信号が発生し、第二接触センサー28に誘導信号が発生しない場合、フランジ12の厚さが大きすぎることを示す。もし第一接触センサー27に誘導信号が発生しなく、第二接触センサー28に誘導信号が発生した場合、フランジ12の厚さが小さすぎることを示す。もし第一接触センサー27及び第二接触センサー28に何れも誘導信号が発生したら、フランジ12の厚さが合格であることを示す。
【0020】
図3と
図8に示すように、前記搬送キャリア4は、キャリア枠55を備え、前記キャリア枠55は下方に開口した筐体であり、その上枠板は下部軸スリーブ11と被装するように連係され、前記搬送ベルト17は搬送溝3の内底板の前後側に嵌め込まれて且つ搬送溝3の内底板と一致して、前記搬送溝3において且つフランジ溝研磨装置7と上部軸研磨装置8の下側に、回転連係口41が設けられ、前記下フレーム1に回転連係口41を通り抜けて且つキャリア枠55における下部軸11と連係する回転装置9が設置され、前記搬送溝3の後側面に、搬送キャリア4に対して位置を決めるための遮り止め装置5が設置される。
【0021】
搬送キャリア4の具体的な構造は以下の通りである。端子10の下部軸11を上枠板内に挿入したら、下部軸11の下部はキャリア枠55の内部空洞内に位置し、それをフランジ溝研磨装置7と上部軸研磨装置8に搬送した後、回転装置9が回転連係口41に挿入してそれを下部軸11と連係させて、これで搬送キャリアの構造により、研磨工程で端子を回転させることが可能になるとともに、遮り止め装置5により、搬送キャリア4を遮り止めて、搬送キャリア4を対応な工程に位置させるようになる。
【0022】
図8に示すように、前記キャリア枠55の上枠板に、下部軸11と連係する被装穴と、被装穴と連通しながら被装穴に関して対称になって設置された2つの中央回帰穴が設けられ、前記中央回帰穴内に中央回帰ばね56が設置され、前記中央回帰ばね56に被装穴内に通り抜けることができる中央回帰押圧ブロック57が接続され、また、中央回帰押圧ブロック57が被装穴に通り抜けた部分は下へ傾けている斜面であり、前記遮り止め装置5は、搬送溝3の後側に設置された遮り止め可動シリンダー18を備え、前記遮り止め可動シリンダー18に、遮り止め可動ブラケット19を介して搬送溝3内に通り抜けることができる遮り止めブロック20が接続される。
【0023】
前記キャリア枠55の上枠板に設置された被装穴と中央回帰穴を設置しており、端子を投入してうるうちに、下部軸11と被装穴の間に必ずある程度で隙間があるため、端子が上枠板の中央部にいなくなり、回転装置にある程度で影響を与え、中央回帰ばね56を中央回帰押圧ブロック57と組み合わせることで、端子10を中央部に回復させることが可能になり、更に端子を上枠板の中央部に位置させて、引き続き極めて正確に接合できるとともに、端子の取り出し等にも影響しない。
【0024】
図8に示すように、前記回転装置9は下フレーム1に設置された回転取付ブラケット42を備え、前記回転取付ブラケット41に回転昇降シリンダー43が設置され、前記回転昇降シリンダー43に回転昇降台44が接続され、前記回転昇降台44に回転軸が垂直上方向を向く回転モータ46が設置され、前記回転モータ46に、下部軸スリーブ11と被装するように連係して且つ下部軸11を回転させることが可能な回転スリーブ47が設置される。
【0025】
回転装置の具体的な操作は以下の通りである。まず回転昇降シリンダー43により昇降台44を上昇させて、更に回転モータ46及び回転スリーブ47全体を上昇させて、これで回転スリーブ47を下部軸11と被装するように連係させて且つそれにつれて回転させることで、更に端子10を回転させることができる。
【0026】
図9に示すように、前記回転スリーブ47は下部軸11と被装するように連係する箇所に密封ブロック49が設置され、前記回転スリーブ47の下側に通風孔50が設けられ、前記通風孔50は回転スリーブ47の外側に嵌め込まれた吸引ポンプ51と連通される。
【0027】
回転スリーブ47が下部軸11と被装するようにしているうちに、密封ブロック49は下部軸11と密封構造に形成した後、吸引ポンプ51を駆動し、通風孔50を介して回転スリーブ47と下部軸11間の空気を引き抜くことで、負圧吸着するようになり、これで下部軸11は回転スリーブ47と緊密に接続するようになるとともに、下部軸11が回転スリーブ47につれて回転できるようになる。
【0028】
図8に示すように、前記回転昇降台44の下側に、回転取付ブラケット42と被装するように連係する回転昇降ガイドロッド45が設置され、前記回転昇降台44に回転支持ロッド48が設置され、前記回転支持ロッド48の上端は円弧面であり、また、回転スリーブ47の上表面と接するように連係される。
【0029】
回転昇降ガイドロッド45により、回転昇降台44の昇降軌跡にズレが生じないことを確保することができる。また、回転支持ロッド48により、回転スリーブ47を回転中に常に水平を保たせるようになる。
【0030】
図6-8に示すように、前記フランジ溝研磨装置7は、上フレーム2の下側に設置されたフレンジ溝研磨押圧機構と、搬送溝3の側板に設置されたフランジ溝研磨機構を備え、前記フランジ溝研磨押圧機構は、上フレーム2の下側に設置されたフランジ溝研磨押圧シリンダー31を備え、前記フランジ溝研磨押圧シリンダー31にフランジ溝研磨押圧筒32が接続され、前記フランジ溝研磨押圧筒32の内側面と下底面に、フランジ溝研磨位置制限ボール33が嵌め込まれ、また、フランジ溝研磨押圧筒32の内側面に嵌め込まれたフランジ溝研磨位置制限ボール33は上部軸13と接するように連係され、前記フランジ溝研磨機構は、搬送溝3の側板に設置されたフランジ溝研磨取付台34を備え、前記フランジ溝研磨取付台34に水平方向を向くフランジ溝研磨シリンダー35が設置され、前記フランジ溝研磨シリンダー35に研磨スリーブ36が接続され、前記研磨スリーブ36内にフランジ溝研磨モータ37が設置され、前記フランジ溝研磨モータ37に研磨スリーブ36を通り抜けたフランジ溝研磨柱38が接続され、前記フランジ溝研磨柱38はフランジ溝14内に通り抜けて研磨するために用いられる。
【0031】
フランジ溝研磨装置の具体的な操作は以下の通りである。搬送キャリア4を該当工程に搬送した後、まずフランジ溝研磨押圧シリンダー31により、フランジ溝研磨押圧筒32を下降させて、底部にあるフランジ溝研磨位置制限ボール33をフランジ12に押圧させた後、回転装置9を駆動し、回転スリーブ47により端子10を回転させることで、回転装置9が端子と接合する際、押圧という役割を果たす。続いて回転装置9により端子を回転させて、内側に設置されたフランジ溝研磨位置制限ボール33により端子が回転中に遠心しないことを確保し、端子10の回転につれて、フランジ溝研磨シリンダー35により研磨スリーブ36をフランジ12の中心へ移動させて、また、フランジ溝研磨モータ37を駆動し、フランジ溝研磨柱38を回転させて、フランジ溝研磨柱38が回転しながらフランジ溝14の中に挿入して、更に端子10の回転と組み合わせて、フランジ溝14の研磨を完了する。回転装置とフランジ研磨位置制限機構の相乗効果を実現し、回転にズレがないことを確保し、さらに正確にフランジ溝に対して研磨できるようになる。
【0032】
図10-11に示すように、前記上部軸研磨装置8は、搬送溝3の側板に設置された上部軸研磨位置制限機構と、上フレーム2の下側に設置された上部軸研磨機構を備え、前記上部軸研磨位置制限機構は、搬送溝3の前後側板に設置された上部軸研磨位置制限台67を備え、前記上部軸研磨位置制限台67に水平方向を向く上部軸研磨位置制限シリンダー68が設置され、前記上部軸研磨位置制限シリンダー68に上部軸研磨位置制限ブロック69が接続され、前記上部軸研磨位置制限ブロック69にフランジ溝14内に通り抜けることが可能な上部軸研磨位置制限ボール70が接続され、前記上部軸研磨位置制限ボール70は、フランジ溝14の内側面と、上下側面と何れも接するように連係される。
【0033】
搬送キャリアを上部軸研磨工程に搬送した際、まず上部軸研磨位置制限シリンダー68により、上部軸研磨位置制限ブロック69を移動させて、更に上部軸研磨位置制限ボール70を研磨できたフランジ溝の中に挿入させて、また、上部軸研磨位置制限ボール70は、フランジ溝14の内側面と、上下側面と何れも接するように連係されることで、端子の上下移動及び離心移動を制限し、更に回転装置9が端子と被装するように連係する際、優れた位置決めや位置制限効果を得られるとともに、上部軸に対して研磨を行う中に(即ち端子が回転中に)端子の移動軌跡にズレが生じないことを確保し、正確に研磨できるようになる。
【0034】
図10-11に示すように、前記上部軸研磨機構は、上フレーム2の下側に設置された上部軸研磨昇降シリンダー61を備え、前記上部軸研磨昇降シリンダー61の下側に上部軸研磨昇降台62が設置され、前記上部軸研磨昇降台62に2つの上部軸研磨モータ65が設置され、また、各上部軸研磨モータ65にそれぞれ上部軸13と連係する上部軸研磨棒66が接続され、また、2つの上部軸研磨棒66は上部軸13の中心線に関して対称になり、前記上部軸研磨昇降台62に上下方向を向く上部軸研磨昇降ガイドロッド63が設置され、前記上部軸研磨昇降ガイドロッド63は、上フレーム2の下側に設置された上部軸研磨昇降スリーブ64と差し込むように連係される。
【0035】
上部軸研磨機構の具体的な操作は以下の通りである。まず2つの上部軸研磨モータ65により、上部軸研磨棒66を回転させて、続いて上部軸研磨昇降シリンダー61により、上部軸研磨昇降台62を下降させて、更に上部軸研磨棒66を上部軸13に接触させて研磨を行い、上部軸研磨モータ65により、上部軸研磨昇降台62が下降し続けるにつれて、上部軸13全体に対して研磨を行う。昇降中に、前記上部軸研磨昇降ガイドロッド63は上部軸研磨昇降スリーブ64と差し込むように連係されることで、上部軸研磨昇降台62が下降中に位置ずれが生じないことを確保するとともに、上部軸13の中心に関して対称になった2つの上部軸研磨棒66は、お互いにバランスを取り、更に研磨効果を向上させる。
【0036】
実際に本発明を応用する際、各駆動部品は専門の制御システムにより制御を行うこともできるし、制御システムをボタンと組み合わせる形で制御を行うこともできる。
【0037】
説明すべきなのは、本明細書において、専門用語の“含む”、“含有”またはそのいかなる他の変化は、非排他的な含有を網羅することを意味する。従って、一連の要素を含む過程、方法、物品または装置がそれらの要素を含むだけではなく、かつ明確に列挙されていないその他の要素をさらに備え、またはこの種類の過程、方法、物品または装置の固有の要素をさらに含んでいる。
【0038】
本明細書に具体的な個別事例を応用して本発明の原理及び実施方式を説明したが、上記の実例の説明は本発明の方法及びその基本理念に対する理解を手伝うだけに用いる。上記は本発明の好ましい実施方式のみであり、注意すべきなのは、文字表現の制限性のため、客観的に無限の具体的な構造が存在し、本技術分野の当業者にとって、本発明の原理から逸脱しない前提において、さらにいくつかの改善、修正または変化を実施でき、さらに上記の技術的特徴を適切な方式で組み合わせることができる。これらの改善と修正、変化または組み合わせ、または改善せずに発明の構想と技術的解決手段をその他の場合に直接応用するものは、いずれも本発明の保護範囲とみなすべきである。
【符号の説明】
【0039】
1、下フレーム;2、上フレーム;3、搬送溝;4、搬送キャリア;5、遮り止め装置;6、検出装置;7、フランジ溝研磨装置;8、上部軸研磨装置;9、回転装置;10、端子;11、下部軸;12、フランジ;13、上部軸;14、フランジ溝;15、上部溝;17、搬送ベルト;18、遮り止め可動シリンダー;19、遮り止め可動ブラケット;20、遮り止めブロック;21、検出昇降シリンダー;22、検出昇降ブロック;23、検出挟持シリンダー;24、検出挟持半分スリーブ;25、第一タッチパネル;26、第二タッチパネル;27、第一接触センサー;28、第二接触センサー;31、フランジ溝研磨押圧シリンダー;32、フランジ溝研磨押圧筒;33、フランジ溝研磨位置制限ボール;34、フランジ溝研磨取付台;35、フランジ溝研磨シリンダー;36、研磨スリーブ;37、フランジ溝研磨モータ;38、フランジ溝研磨柱;41、回転連係口;42、回転取付ブラケット;43、回転昇降シリンダー;44、回転昇降台;45、回転昇降ガイドロッド;46、回転モータ;47、回転スリーブ;48、回転支持ロッド;49、密封ブロック;50、通風孔;51、吸引ポンプ;55、キャリア枠;56、中央回帰ばね;57、中央回帰押圧ブロック;61、上部軸研磨昇降シリンダー;62、上部軸研磨昇降台;63、上部軸研磨昇降ガイドロッド;64、上部軸研磨昇降スリーブ;65、上部軸研磨モータ;66、上部軸研磨棒;67、上部軸研磨位置制限台;68、上部軸研磨位置制限シリンダー;69、上部軸研磨位置制限ブロック;70、上部軸研磨位置制限ボール