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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022075477
(43)【公開日】2022-05-18
(54)【発明の名称】フレーム連結構造
(51)【国際特許分類】
   B62D 21/08 20060101AFI20220511BHJP
【FI】
B62D21/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021082553
(22)【出願日】2021-05-14
(31)【優先権主張番号】10-2020-0145013
(32)【優先日】2020-11-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】591251636
【氏名又は名称】現代自動車株式会社
【氏名又は名称原語表記】HYUNDAI MOTOR COMPANY
【住所又は居所原語表記】12, Heolleung-ro, Seocho-gu, Seoul, Republic of Korea
(71)【出願人】
【識別番号】500518050
【氏名又は名称】起亞株式会社
【住所又は居所原語表記】12, Heolleung-ro, Seocho-gu, Seoul, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100127465
【弁理士】
【氏名又は名称】堀田 幸裕
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100198029
【弁理士】
【氏名又は名称】綿貫 力
(72)【発明者】
【氏名】ソン、ウォンキ
【テーマコード(参考)】
3D203
【Fターム(参考)】
3D203BA05
3D203BB12
3D203BB16
3D203BB17
3D203BB22
3D203BB24
3D203BB25
3D203BB33
3D203BB43
3D203BB54
3D203BB55
3D203BB56
3D203CA57
3D203CB09
(57)【要約】      (修正有)
【課題】閉断面を有する車体メンバー間の全面マッチング結合が可能なフレーム連結構造を提供する。
【解決手段】フレーム連結構造100は、i)両端部の外部面に互いに異なる方向のねじ山が形成されたボディーメンバー10と、ii)ボディーメンバーの両端部とねじ結合可能なメンバー結合部を含むジョイント50と、を含むことができる。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
両端部の外部面に互いに異なる方向のねじ山が形成されたボディーメンバーと、
前記ボディーメンバーの両端部とねじ結合可能なメンバー結合部を含むジョイントと、
を含むフレーム連結構造。
【請求項2】
前記複数のボディーメンバーのそれぞれは、車体長手方向、車幅方向、および上下方向を含む多軸方向のうちの対応する方向に配置され、
前記複数のジョイントのそれぞれは、対応するボディーメンバーの方向に突出するメンバー結合部を通じて前記対応するボディーメンバーを連結するように構成される、請求項1に記載のフレーム連結構造。
【請求項3】
前記ボディーメンバーおよび前記メンバー結合部は、円形断面を有する、請求項1に記載のフレーム連結構造。
【請求項4】
前記ボディーメンバーは、
一側端部の外部面に形成された第1雄ねじ山部と、
他の一側端部の外部面に前記第1雄ねじ山部のねじ山方向と反対になるねじ山方向に形成された第2雄ねじ山部と、
を含む、請求項1に記載のフレーム連結構造。
【請求項5】
前記ジョイントは、
前記第1雄ねじ山部とねじ結合されるメンバー結合部の内部面に形成された第1雌ねじ山部と、
前記第2雄ねじ山部とねじ結合されるメンバー結合部の内部面に前記第1雌ねじ山部のねじ山方向と反対になるねじ山方向に形成された第2雌ねじ山部と、
を含む、請求項4に記載のフレーム連結構造。
【請求項6】
前記第1および第2雄ねじ山部は、余裕ねじ山区間を置いて前記第1および第2雌ねじ山部の本締結設定区間にねじ結合される、請求項4に記載のフレーム連結構造。
【請求項7】
前記ボディーメンバーは、前記第1雄ねじ山部と一側終端との間、および前記第2雄ねじ山部と他の一側終端との間にそれぞれ形成されたテーパ形状のガイド部をさらに含む、請求項4に記載のフレーム連結構造。
【請求項8】
前記ボディーメンバーは、前記第1および第2雄ねじ山部が形成された区間、並びに前記第1および第2雄ねじ山部の間の区間が同軸上に直線形態で備えられる、請求項4に記載のフレーム連結構造。
【請求項9】
前記ボディーメンバーは、
前記第1および第2雄ねじ山部が形成された区間が同軸上に直線形態で備えられ、
前記第1および第2雄ねじ山部の間の区間が曲線形態で備えられる、請求項4に記載のフレーム連結構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、フレーム連結構造に関し、より詳細には、車両用スペースフレームの連結構造に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、フレーム(frame)は、車両を構成する各種装置や車体(body)を設置する部分であって、車体から伝達される荷重および前後車軸の反力などを支持する自動車の骨格に該当する構造物である。
【0003】
スペースフレーム(space frame)は、鋼板や中空パイプなどのような形態のメンバーを溶接して骨格(支持構造物)を構成したフレームの一種類であって、軽いながら剛性が高い長所があるため、超軽量および少量生産形式の車体に適用されている。
【0004】
このようなスペースフレームは、車体に加えられるすべての荷重をメンバーが担当するようになり、これによってメンバーの連結剛健性の確保が最も重要である。
【0005】
しかし、メンバー外部に溶接、アダプター溶接、ボルティングなどを適用すれば、疲労、衝撃およびねじり荷重による破断が発生してメンバー間の結合部離隔が生じることがある。
【0006】
この背景技術の部分に記載された事項は、発明の背景に対する理解を増進させるために作成されたものであって、当該技術が属する分野における通常の知識を有する者にすでに知られている従来技術ではない事項を含むことができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の実施形態の目的は、閉断面を有する車体メンバー間の全面マッチング結合が可能なフレームの連結構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の実施形態によるフレーム連結構造は、i)両端部の外部面に互いに異なる方向のねじ山が形成されたボディーメンバーと、ii)前記ボディーメンバーの両端部とねじ結合可能なメンバー結合部を含むジョイントと、を含むことができる。
【0009】
また、本発明の実施形態による前記フレーム連結構造において、前記ボディーメンバーは、多数個として車体長手方向、車幅方向および上下方向の多軸方向に配置され得る。
【0010】
また、本発明の実施形態による前記フレーム連結構造において、前記ジョイントは、多数個として複数の前記メンバー結合部が前記多軸方向に分岐されたもので備えられ得る。
【0011】
また、本発明の実施形態による前記フレーム連結構造において、前記ボディーメンバーおよび前記メンバー結合部は、円形断面を有するもので備えられ得る。
【0012】
また、本発明の実施形態による前記フレーム連結構造において、前記ボディーメンバーは、一側端部の外部面に形成された第1雄ねじ山部と、他の一側端部の外部面に前記第1雄ねじ山部のねじ山方向と反対になるねじ山方向に形成された第2雄ねじ山部と、を含むことができる。
【0013】
また、本発明の実施形態による前記フレーム連結構造において、前記ジョイントは、前記第1雄ねじ山部とねじ結合されるメンバー結合部の内部面に形成された第1雌ねじ山部と、前記第2雄ねじ山部とねじ結合されるメンバー結合部の内部面に前記第1雌ねじ山部のねじ山方向と反対になるねじ山方向に形成された第2雌ねじ山部と、を含むことができる。
【0014】
また、本発明の実施形態による前記フレーム連結構造において、前記第1および第2雄ねじ山部は、余裕ねじ山区間を置いて前記第1および第2雌ねじ山部の本締結設定区間にねじ結合され得る。
【0015】
また、本発明の実施形態による前記フレーム連結構造において、前記ボディーメンバーは、前記第1雄ねじ山部と一側終端との間、および前記第2雄ねじ山部と他の一側終端との間にそれぞれ形成されたテーパ形状のガイド部をさらに含むことができる。
【0016】
また、本発明の実施形態による前記フレーム連結構造において、前記ボディーメンバーは、前記第1および第2雄ねじ山部が形成された区間、並びに前記第1および第2雄ねじ山部の間の区間が同軸上に直線形態で備えられ得る。
【0017】
また、本発明の実施形態による前記フレーム連結構造において、前記ボディーメンバーは、前記第1および第2雄ねじ山部が形成された区間が同軸上に直線形態で備えられ、前記第1および第2雄ねじ山部の間の区間が曲線形態で備えられ得る。
【発明の効果】
【0018】
本発明の実施形態は、同一形状の閉断面を有するボディーメンバー10間の全面マッチング結合により、スペースフレーム全体の結合剛性およびねじり剛性を増大させることができる。
【0019】
それ以外に本発明の実施形態によって得られるか予測される効果については、本発明の実施形態に対する詳細な説明で直接的または暗示的に開示する。つまり、本発明の実施形態により予測される多様な効果については後述する詳細な説明内で開示される。
【図面の簡単な説明】
【0020】
この図面は、本発明の例示的な実施形態を説明するに当たり参照するためのものであるため、本発明の技術的な思想を添付した図面に限定して解釈してはならない。
【0021】
図1】本発明の実施形態によるフレーム連結構造が適用され得る車体としてのスペースフレームを示した斜視図である。
図2】本発明の実施形態によるフレーム連結構造を示した結合斜視図である。
図3】本発明の実施形態によるフレーム連結構造を示した分解斜視図である。
図4】本発明の実施形態によるフレーム連結構造に適用されるボディーメンバーとジョイントを示した図面である。
図5】本発明の実施形態によるフレーム連結構造の組立過程を示した図面である。
図6】本発明の実施形態によるフレーム連結構造の組立過程を示した図面である。
図7】本発明の実施形態によるフレーム連結構造に適用されるボディーメンバーの変形例を示した図面である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、添付した図面を参照して本発明の実施形態について、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施することができるように詳細に説明する。しかし、本発明は、多様な異なる形態に具現することができ、ここで説明する実施形態に限定されない。
【0023】
本発明を明確に説明するために、説明と関係ない部分は省略し、明細書全体にわたって同一または類似する構成要素に対しては同一の参照符号を付した。
【0024】
図面に示された各構成の大きさおよび厚さは、説明の便宜のために任意に示したため、本発明が必ずしも図面に示されたものに限定されず、複数の部分および領域を明確に表現するために厚さを拡大して表示した。
【0025】
そして、下記の詳細な説明において、構成の名称を第1、第2などに区分したことは、その構成が同一で、これを区分するためのものであり、下記の説明で必ずしもその順序に限定されるのではない。
【0026】
明細書全体において、ある部分がある構成要素を含むというとき、これは特に反対になる記載がない限り、他の構成要素を除外せず、他の構成要素をさらに含むことができることを意味する。
【0027】
また、明細書に記載された「…部」、「…手段」などの用語は、少なくとも一つの機能や動作を行う包括的な構成の単位を意味する。
【0028】
図1は、本発明の実施形態によるフレーム連結構造が適用され得る車体の斜視図である。
【0029】
図1を参照すれば、本発明の実施形態によるフレーム連結構造100は、例えば、無人移動車両などのような目的ベースのモビリティ(Purpose Built Vehicle:PBV)車両に適用され得る。
【0030】
前記PBV車両は、シャーシとしてスケートボードタイプのアンダーボディーと、アンダーボディー上に装着される車体としてのアッパーボディーと、を含んでいる。
【0031】
また、前記アッパーボディーは、鋼板やパイプを連結して骨格を構成したスペースフレーム1であり得る。さらに、本発明の実施形態によるフレーム連結構造100は、多数の車体部品を連結して構成したスペースフレーム1の連結構造に適用され得る。
【0032】
ここで、前記スペースフレーム1は、アンダーフレーム、アッパフレーム、そしてアンダーフレームとアッパフレームをサイド側で上下方向に連結したサイドフレームを含むことができる。
【0033】
しかし、本発明の保護範囲が必ずしもこれに限定されると理解されてはならず、多数の車体部品を連結する多様な構成のフレーム連結構造であれば本発明の技術的な思想が適用され得る。
【0034】
また、下記での端(一方/一側端または他の一方/一側端)はいずれか一方の端と定義され得、その端を含む一定部分(一方/一側端部または他の一方/一側端部)と定義されることもできる。
【0035】
本発明の実施形態では、閉断面を有する車体メンバー(以下、ボディーメンバーという)間の全面マッチング結合により結合剛性とねじり強度の増大が可能なフレーム連結構造100を提供する。
【0036】
図2は、本発明の実施形態によるフレーム連結構造を示した結合斜視図であり、図3は、本発明の実施形態によるフレーム連結構造を示した分解斜視図である。
【0037】
図1乃至図3を参照すれば、本発明の実施形態による前記フレーム連結構造100は、基本的に、多数個のボディーメンバー10と、多数個のジョイント50と、を含む。
【0038】
本発明の実施形態において、前記ボディーメンバー10は、スペースフレーム1を構成する車体メンバーである。前記ボディーメンバー10は、後述するジョイント50を通じてスペースフレーム1のアンダーフレーム、アッパフレーム、およびサイドフレームを構成することができる。
【0039】
前記ボディーメンバー10は、車体長手方向、車幅方向および上下方向の多軸方向に配置される。このようなボディーメンバー10は、両端部の外部面に互いに異なる方向のねじ山部11、12をそれぞれ形成している。ここで、前記ボディーメンバー10は、設定された形状および長さを有し、円形断面を有する中空パイプ形態で備えられる。
【0040】
前記のようなボディーメンバー10は、一側端部の外部面に形成された第1雄ねじ山部11と、他の一側端部の外部面に第1雄ねじ山部11のねじ山方向と反対になるねじ山方向に形成された第2雄ねじ山部12と、を含んでいる。
【0041】
本発明の実施形態において、前記ジョイント50は、ボディーメンバー10を相互連結するためのものである。前記ジョイント50は、ボディーメンバー10の両端部とねじ結合可能なメンバー結合部51を含んでいる。前記メンバー結合部51は、ジョイント50に一体に形成され、車体長手方向、車幅方向および上下方向の多軸方向に分岐され得る。ここで、前記メンバー結合部51は、設定された長さを有し、円形断面を有する中空パイプ形態で備えられる。
【0042】
前記のようなボディーメンバー10とジョイント50の構成を図4を参照してより具体的に説明すれば、まずボディーメンバー10は、第1および第2雄ねじ山部11、12がそれぞれ形成された第1区間S1と、第1および第2雄ねじ山部11、12の間の第2区間S2と、を含み、第1区間S1と第2区間S2は、同軸Oで連結された直線形態で備えられる。
【0043】
前記ジョイント50は、ボディーメンバー10の第1雄ねじ山部11とねじ結合されるメンバー結合部51の内部面に形成された第1雌ねじ山部61を含んでいる。そして、前記ジョイント50は、ボディーメンバー10の第2雄ねじ山部12とねじ結合されるメンバー結合部51の内部面に形成された第2雌ねじ山部62を含んでいる。前記第2雌ねじ山部62は、第1雌ねじ山部61のねじ山方向と反対になるねじ山方向に形成される。
【0044】
ここで、前記第1および第2雄ねじ山部11、12は、余裕ねじ山区間15を置いて第1および第2雌ねじ山部61、62の本締結設定区間65にねじ結合され得る。
【0045】
また、前記のようなボディーメンバー10は、第1雄ねじ山部11と一側終端との間、および第2雄ねじ山部12と他の一側終端との間にそれぞれ形成されたテーパ形状のガイド部19を含んでいる。
【0046】
以下、前記のように構成される本発明の実施形態によるフレーム連結構造100の組立過程を添付した図面を参照して詳細に説明する。
【0047】
図5および図6は、本発明の実施形態によるフレーム連結構造の組立過程を示した図面である。
【0048】
図5を参照すれば、まず本発明の実施形態では、一側ジョイント50のメンバー結合部51にボディーメンバー10の一側端部を仮締結する。
【0049】
この場合、前記ボディーメンバー10の一側端部をガイド部19を通じてメンバー結合部51に挿入し、そのボディーメンバー10を一側方向に回転させる。その後、前記ボディーメンバー10は、第1雄ねじ山部11の余裕ねじ山区間15を通じてメンバー結合部51の第1雌ねじ山部61に仮締結される。
【0050】
これによって、本発明の実施形態では、他の一側ジョイント50のメンバー結合部51に対してボディーメンバー10の他の一側端部を進入させることができる空間を確保することができる。
【0051】
次に、本発明の実施形態では、図6に示されているように、ボディーメンバー10を他の一側方向に回転させる。その後、前記ボディーメンバー10は、第1雄ねじ山部11を通じてメンバー結合部51の第1雌ねじ山部61から緩むようになる。これによって、前記ボディーメンバー10の一側端部は第1雄ねじ山部11を通じて第1雌ねじ山部61の本締結設定区間65に本締結される。
【0052】
これと同時に、前記ボディーメンバー10の他の一側端部は、ガイド部19を通じて他の一側ジョイント50のメンバー結合部51に挿入され、そのメンバー結合部51で第2雄ねじ山部12を通じて第2雌ねじ山部62の本締結設定区間65に本締結される。
【0053】
ここで、本発明の実施形態では、第1および第2雄ねじ山部11、12の余裕ねじ山区間15によって一側ジョイント50でのボディーメンバー10の緩み方向が他の一側ジョイント50でのボディーメンバー10の締め付け方向に作用するようになる。
【0054】
これによって、本発明の実施形態では、一側ジョイント50および他の一側ジョイント50に対するボディーメンバー10の緩みを防止し、ボディーメンバー10がジョイント50の第1および第2雌ねじ山部61、62の本締結設定区間65に第1および第2雄ねじ山部11、12を通じて正常締結された状態を維持できるようになる。
【0055】
以上で説明したように、本発明の実施形態によるフレーム連結構造100によれば、ボディーメンバー10の両端部に形成された互いに異なるねじ山方向のねじ山部11、12を通じてジョイント50にボディーメンバー10をねじ式で結合することができる。
【0056】
したがって、本発明の実施形態では、同一形状の閉断面を有するボディーメンバー10間の全面マッチング結合により、スペースフレーム全体1の結合剛性およびねじり剛性を増大させることができる。つまり、本発明の実施形態では、ボディーメンバー10の間の結合部離隔で疲労、ねじり荷重などによる破断発生を防止することができる。
【0057】
また、本発明の実施形態では、互いに異なるねじ山方向を有する雄ねじ山および雌ねじ山を通じてボディーメンバー10とジョイント50を結合し、スペースフレーム1を構成することによって、ボディーメンバー10のトルク緩みを防止することができる。
【0058】
さらに、本発明の実施形態では、ボディーメンバー10をねじ山結合を通じて断面間完全結合が可能であり、多様な諸元およびスタイルのフレームを容易に具現することができる。
【0059】
さらに、本発明の実施形態では、ボディーメンバー10を連結するための副資材や溶接設備が不要であるため、フレーム製作工程数および製作費用を節減することができる。
【0060】
図7は、本発明の実施形態によるフレーム連結構造に適用されるボディーメンバーの変形例を示した図面である。
【0061】
図7を参照すれば、本変形例によるボディーメンバー10は、第1および第2雄ねじ山部11、12がそれぞれ形成された第1区間S1が同軸O上に直線形態で備えられ、第1および第2雄ねじ山部11、12の間の第2区間S2が曲線形態で備えられ得る。
【0062】
このようなボディーメンバー10は、曲線型プロファイルが適用されたものであって、第1および第2雄ねじ山部11、12を通じてジョイント50のメンバー結合部51に干渉なしに容易に結合され得る。したがって、本発明の実施形態では、スペースフレームの多様なデザイン具現が可能である。
【0063】
以上で本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるのではなく、特許請求の範囲と発明の詳細な説明および添付した図面の範囲内で多様に変形して実施することが可能であり、これも本発明の範囲に属することは当然である。
【符号の説明】
【0064】
1:スペースフレーム
10:ボディーメンバー
11:第1雄ねじ山部
12:第2雄ねじ山部
15:余裕ねじ山区間
19:ガイド部
50:ジョイント
51:メンバー結合部
61:第1雌ねじ山部
62:第2雌ねじ山部
65:本締結設定区間
O:同軸
S1:第1区間
S2:第2区間
100:フレーム連結構造
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7