IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ フリーダム サイエンティフィック インコーポレイテッドの特許一覧

特開2022-75578更新可能な点字ディスプレイを動的に分割する方法及び非一時的なコンピュータ可読媒体
<>
  • 特開-更新可能な点字ディスプレイを動的に分割する方法及び非一時的なコンピュータ可読媒体 図1
  • 特開-更新可能な点字ディスプレイを動的に分割する方法及び非一時的なコンピュータ可読媒体 図2A
  • 特開-更新可能な点字ディスプレイを動的に分割する方法及び非一時的なコンピュータ可読媒体 図2B
  • 特開-更新可能な点字ディスプレイを動的に分割する方法及び非一時的なコンピュータ可読媒体 図2C
  • 特開-更新可能な点字ディスプレイを動的に分割する方法及び非一時的なコンピュータ可読媒体 図2D
  • 特開-更新可能な点字ディスプレイを動的に分割する方法及び非一時的なコンピュータ可読媒体 図2E
  • 特開-更新可能な点字ディスプレイを動的に分割する方法及び非一時的なコンピュータ可読媒体 図2F
  • 特開-更新可能な点字ディスプレイを動的に分割する方法及び非一時的なコンピュータ可読媒体 図3
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022075578
(43)【公開日】2022-05-18
(54)【発明の名称】更新可能な点字ディスプレイを動的に分割する方法及び非一時的なコンピュータ可読媒体
(51)【国際特許分類】
   G09B 21/00 20060101AFI20220511BHJP
   G06F 3/14 20060101ALI20220511BHJP
【FI】
G09B21/00 C
G06F3/14 310C
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021178587
(22)【出願日】2021-11-01
(31)【優先権主張番号】17/089,341
(32)【優先日】2020-11-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.JAVA
(71)【出願人】
【識別番号】511242487
【氏名又は名称】フリーダム サイエンティフィック インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100103207
【弁理士】
【氏名又は名称】尾崎 隆弘
(72)【発明者】
【氏名】ジェームス ティー. ダトレイ
(72)【発明者】
【氏名】ジョセフ ケルトン ステファン
(72)【発明者】
【氏名】グレン ゴルドン
【テーマコード(参考)】
5B069
【Fターム(参考)】
5B069AA20
5B069BA10
(57)【要約】
【課題】 関連する副英数字コンテンツの存在に基づいて、更新可能な点字ディスプレイを自動的に分割し、点字ディスプレイに主英数字コンテンツと一緒に副英数字コンテンツを自動的に表示するソフトウェアベースの方法である。
【解決手段】 分割されていない構成では、点字ディスプレイ18のすべての点字セル20を使用して、主英数字コンテンツ14が出力される。点字ディスプレイ18が脚注1やコメントなどの副英数字コンテンツ16を含む主英数字コンテンツ14のセグメント14a~14cを出力すると、点字ディスプレイ18は自動的に第1のパーティション22と第2のパーティション24に分割される。第1のパーティション22の点字セルは主英数字コンテンツ14を出力するために割り当てられ、第2のパーティション24の点字セルは副英数字コンテンツ16を出力するために割り当てられる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の点字セルを有する点字ディスプレイを動的に分割して、主英数字コンテンツおよび該主英数字コンテンツに関連する副英数字コンテンツを同時に表示する方法であって、
前記主英数字コンテンツの第1のセグメントを更新可能な点字ディスプレイに出力し、前記主英数字コンテンツの第1のセグメントは、更新可能な点字ディスプレイの複数の点字セルを使用して出力され、
前記主英数字コンテンツの第2のセグメントが該第2のセグメントに関連する副英数字コンテンツを有するかどうかを決定し、
前記主英数字コンテンツの第2のセグメントが該第2のセグメントに関連する副英数字コンテンツを有するとの決定に応答して、更新可能な点字ディスプレイを、複数の点字セルの第1のセットを有する第1のパーティションと、複数の点字セルの第2のセットを有する第2のパーティションに自動的に分割し、
前記複数の点字セルの第1のセットを使用して前記主英数字コンテンツの第2のセグメントを出力し、前記複数の点字セルの第2のセットを使用して副英数字コンテンツを出力する、
更新可能な点字ディスプレイを動的に分割する方法。
【請求項2】
前記主英数字コンテンツを出力する更新可能な点字ディスプレイの第1のパーティションと、前記副英数字コンテンツを出力する更新可能な点字ディスプレイの第2のパーティションとは、互いに独立して移動されるように構成される、請求項1に記載の更新可能な点字ディスプレイを動的に分割する方法。
【請求項3】
前記更新可能な点字ディスプレイの第1のパーティション上の主英数字コンテンツの第2のセグメントを通り過ぎて移動するユーザに応答して、前記更新可能な点字ディスプレイは自動的に分割されていない状態に戻され、それにより、複数の点字セルの前記第1のセットと、第2のセットは、前記主英数字コンテンツを出力するために使用される、請求項2に記載の更新可能な点字ディスプレイを動的に分割する方法。
【請求項4】
前記更新可能な点字ディスプレイは、特定のユーザ入力に応答して、前記主英数字コンテンツの第2のセグメントを通過するように構成される、請求項3に記載の更新可能な点字ディスプレイを動的に分割する方法。
【請求項5】
前記主英数字コンテンツの第2のセグメントが、文字、単語、単語の組み合わせ、文、段落、ページ、および、それらの組み合わせからなる群から選択される、請求項1に記載の更新可能な点字ディスプレイを動的に分割する方法。
【請求項6】
前記複数の点字セルが、前記第1のパーティションと前記第2のパーティションとの間に均等に割り当てられる、請求項1に記載の更新可能な点字ディスプレイを動的に分割する方法。
【請求項7】
前記複数の点字セルの第2のセット内の点字セルの量が、前記副英数字コンテンツの長さ、または種類に基づいて決定される、請求項1に記載の更新可能な点字ディスプレイを動的に分割する方法。
【請求項8】
前記更新可能な点字ディスプレイが、前記点字セルの第1のラインおよび点字セルの第2のラインを有し、前記更新可能な点字ディスプレイの分割が、前記点字セルの第1のラインを前記第1のパーティションに割り当て、前記点字セルの第2のラインを前記第2のパーティションに割り当てることを含む、請求項1に記載の更新可能な点字ディスプレイを動的に分割する方法。
【請求項9】
前記更新可能な点字ディスプレイの分割は、ユーザが更新可能な点字ディスプレイを前記主英数字コンテンツの第2のセグメントに移動するときに、コンピューティング・デバイスによって発生されたコマンドを介して自動的に引き起こされる、請求項1に記載の更新可能な点字ディスプレイを動的に分割する方法。
【請求項10】
前記主英数字コンテンツ及び副英数字コンテンツに代えて、該主英数字コンテンツ及び副英数字コンテンツで使用されている言語以外の言語の文字を含み、該言語の文字に対応した点字が前記更新可能な点字ディスプレイに出力される、請求項1に記載の更新可能な点字ディスプレイを動的に分割する方法。
【請求項11】
英数字の文字を点字ディスプレイに出力するためのコンピュータ実行可能な命令を有する、1つまたは複数の非一時的な有形のコンピュータ可読媒体であって、
前記命令は、
主英数字コンテンツの第1のセグメントを更新可能な点字ディスプレイに出力し、前記主英数字コンテンツの第1のセグメントは、更新可能な点字ディスプレイの複数の点字セルを使用して出力され、
前記主英数字コンテンツの第2のセグメントが該第2のセグメントに関連する副英数字コンテンツを有するかどうかを決定し、
前記主英数字コンテンツの第2のセグメントが該第2のセグメントに関連する副英数字コンテンツを有するとの決定に応答して、更新可能な点字ディスプレイを、複数の点字セルの第1のセットを有する第1のパーティションと、複数の点字セルの第2のセットを有する第2のパーティションとに自動的に分割し、
前記複数の点字セルの第1のセットを使用して前記主英数字コンテンツの第2のセグメントを出力し、前記複数の点字セルの第2のセットを使用して副英数字コンテンツを出力する、
非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項12】
前記主英数字コンテンツを出力する更新可能な点字ディスプレイの第1のパーティションおよび副英数字コンテンツを出力する更新可能な点字ディスプレイの第2のパーティションは、相互に独立して移動されるように構成される、請求項11に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項13】
前記更新可能な点字ディスプレイの第1のパーティション上の主英数字コンテンツの第2のセグメントを通過して移動するユーザに応答して、前記更新可能な点字ディスプレイは自動的に分割されていない状態に戻され、これにより、前記複数の点字セルの第1のセットと第2のセットの両方が、前記主英数字コンテンツを出力するために使用される、請求項11に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項14】
前記更新可能な点字ディスプレイは、特定のユーザ入力に応答して、前記主英数字コンテンツの第2のセグメントを通過するように構成される、請求項13に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項15】
前記主英数字コンテンツの第2のセグメントが、文字、単語、単語の組み合わせ、文、段落、ページ、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項11に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項16】
前記複数の点字セルが、前記第1のパーティションと前記第2のパーティションとの間に均等に割り当てられる、請求項11に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項17】
前記複数の点字セルの第2のセットにおける点字セルの量が、副英数字コンテンツの長さに基づいて決定される、請求項11に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項18】
前記更新可能な点字ディスプレイは、点字セルの第1のラインおよび点字セルの第2のラインを有し、点字ディスプレイの分割は、前記点字セルの第1のラインを前記第1パーティションに割り当て、前記点字セルの第2のラインを前記第2パーティションに割り当てることを含む、請求項11に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項19】
前記更新可能な点字ディスプレイの分割は、前記ユーザが更新可能な点字ディスプレイを前記主英数字コンテンツの第2のセグメントに移動するときに、コンピューティング・デバイスによって発生されるコマンドを介して自動的に引き起こされる、請求項11に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項20】
前記主英数字コンテンツ及び副英数字コンテンツに代えて、該主英数字コンテンツ及び副英数字コンテンツで使用されている言語以外の言語の文字を含み、該言語の文字に対応した点字が前記更新可能な点字ディスプレイに出力される、請求項11に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、更新可能な点字ディスプレイに関する。より具体的には、副英数字コンテンツの存在に基づいて、更新可能な点字ディスプレイを動的に分割する方法及び非一時的なコンピュータ可読媒体に関連している。
【背景技術】
【0002】
更新可能な点字ディスプレイは、コンピューティング・デバイスに接続するコンピュータ周辺機器である。更新可能な点字ディスプレイの重要な機能の1つは、通常はコンピュータ画面に点字文字の行として表示されるテキストを出力することである。更新可能な点字ディスプレイにより、視覚障害のあるユーザは、点字を使用して電子文書を読んだり、コンピューター・アプリケーションを操作できる。更新可能な点字ディスプレイは、通常、1行以上の点字セルを含み、各セルを使用して、英数字に対応する点字文字を出力することができる。JAWS(登録商標)などのスクリーンリーダー・ソフトウェアをコンピューティング・デバイスにインストールして、更新可能な点字ディスプレイにテキストを出力できる。
【0003】
視力のあるユーザが電子文書のセクション全体を同時に見ることを可能にするコンピュータモニタとは異なり、更新可能な点字ディスプレイは、視覚障害のあるユーザが一度に1行の点字文字のみを見ることができ、本質的にテキストの単一の抜粋のみを表示する。点字ディスプレイのこの側面は、電子文書を1行ずつ読む場合はそれほど問題にはならないかもしれないが、電子文書に説明の脚注やスプレッド・シートのセル見出しなどの補助的なコンテンツが含まれている場合は、大きな制限になる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
当技術分野の現在の水準では、更新可能な点字ディスプレイは、一般に、主コンテンツを表示した後に表示される副英数字コンテンツを出力するように構成される。たとえば、脚注は、それが関係する文の直後、または脚注が表示されるページの最後に表示される場合がある。これらのオプションは両方とも、主コンテンツのフローを中断する。最初のオプションでは、脚注は基本的にドキュメントの主テキストに埋め込まれるため、ユーザがドキュメントを読む自然な順序が変更される。2番目のオプションでは、脚注は文脈から外れて提供され、その関連性を失う可能性がある。したがって、必要なのは、点字ディスプレイに主英数字コンテンツと一緒に副英数字コンテンツを自動的に表示するソフトウェアベースの方法である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
更新可能な点字ディスプレイ上に主英数字コンテンツと一緒に副英数字コンテンツを自動的に表示するためのソフトウェアベースの方法に対する長年の、しかし、これまで満たされていない必要性は、今や、新しく、有用で、自明でない発明によって満たされる。
【0006】
一実施形態では、本発明は、関連する副英数字コンテンツが存在する場合に、更新可能な点字ディスプレイを動的に分割する方法に関連するものである。この点字ディスプレイには、複数の点字セルがある。デフォルト構成では、主英数字コンテンツの第1のセグメントに副コンテンツが関連付けられていない場合、更新可能な点字ディスプレイのすべての点字セルが、主英数字コンテンツの第1のセグメントを出力するために割り当てられる。本明細書で使用される場合、「セグメント」という用語は、文字、単語、単語の組み合わせ、文、段落、ページ、またはそれらの組み合わせを指す場合がある。
【0007】
更新可能な点字ディスプレイの出力が主英数字コンテンツの第2のセグメントに進むとき、ソフトウェア・アプリケーションは、主英数字コンテンツの第2のセグメントが副英数字コンテンツに関連付けられているかどうかを決定する。主英数字コンテンツの第2のセグメントが副英数字コンテンツに関連していると判断された場合、更新可能な点字ディスプレイは、点字セルの第1のセットを有する第1のパーティションと点字セルの第2のセットを有する第2のパーティションとに自動的に分割される。主英数字コンテンツの第2のセグメントは、複数の点字セルの第1のセットを使用して第1のパーティションに出力され、副英数字コンテンツは、複数の点字セルの第2のセットを使用して第2のパーティションに出力される。
【0008】
次に、この方法は、副英数字コンテンツが主英数字コンテンツの第3のセグメントに関連付けられているかどうかを決定することを含む。副英数字コンテンツが主英数字コンテンツの第3のセグメントに関連付けられていないと判断された場合、すべての点字セルが再び主英数字コンテンツの出力に割り当てられる。したがって、主英数字コンテンツの第3のセグメントは、更新可能な点字ディスプレイのすべての点字セルを使用して、更新可能な点字ディスプレイに出力される。
【0009】
一実施形態では、主英数字コンテンツを出力する点字ディスプレイの第1のパーティションと、副英数字コンテンツを出力する点字ディスプレイの第2のパーティションは、互いに独立して移動(navigate)されるように構成される。
【0010】
更新可能な点字ディスプレイは、ユーザ入力に基づいて、またはユーザが、関連する副英数字コンテンツを持たない主英数字コンテンツの第3のセグメントを出力する点字ディスプレイを移動するときに、分割されていない構成に戻るように構成することができる。
【0011】
一実施形態では、点字セルは、第1のパーティションと第2のパーティションとの間に均等に割り当てられ得る。別の実施形態では、複数の点字セルの第2のセット内の点字セルの量は、副英数字コンテンツの長さに基づいて決定することができる。
【0012】
更新可能な点字ディスプレイは、点字セルの第1のラインおよび点字セルの第2のラインを有し得る。このような二行表示の場合、点字セルの第1のラインを第1のパーティションに割り当て、点字セルの第2のラインを第2のパーティションに割り当てることができる。
【0013】
本発明をより完全に理解するために、添付の図面に関連して取られた以下の詳細な説明を参照する必要がある。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】電子文書を表示するコンピューティング・デバイスと通信する点字ディスプレイを示す概念図である。
図2A】すべての点字セルが主英数字コンテンツを出力するために割り当てられている、更新可能な点字ディスプレイの分割されていない構成を示す概念図である。
図2B】更新可能な点字ディスプレイの分割された構成を示す概念図であり、第1のパーティションは主英数字コンテンツを出力するために使用され、第2のパーティションは関連する副英数字コンテンツを出力するために使用される。
図2C】分割された構成での更新可能な点字ディスプレイを示す概念図であり、ユーザが、更新可能な点字ディスプレイの第1および第2のパーティションに表示される英数字コンテンツを独立して移動できることを示す。
図2D】すべての点字セルを使用して主英数字コンテンツを出力する、分割されていない構成に戻された点字ディスプレイを示す概念図である。
図2E】分割された構成における点字ディスプレイを示す概念図であり、第1のパーティションは主英数字コンテンツを出力するために使用され、第2のパーティションは関連する副コンテンツ、すなわち脚注を出力するために使用される。
図2F】分割された構成での更新可能な点字ディスプレイを示す概念図であり、ユーザが、更新可能な点字ディスプレイの第1のパーティションおよび第2のパーティションに表示される英数字コンテンツを独立して移動できることを示す。
図3】主英数字コンテンツが副英数字コンテンツに関連付けられている場合に、更新可能な点字ディスプレイを動的に分割する方法のステップを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
一実施形態では、本発明は、更新可能な点字ディスプレイを動的に分割して、主および副英数字コンテンツを同時に出力する方法に関する。図1は、コンピューティング・デバイス10のモニタディスプレイを示す。コンピューティング・デバイス10は、一組の命令が格納された1つまたは複数の非一時的な有形媒体と、これらの命令を実行するように構成された1つまたは複数のプロセッサとを備える。
【0016】
図1は、コンピューティング・デバイス10の画面上に表示されている電子文書12を示す。電子文書12は、英数字のコンテンツを持っている、ウェブページ、PDF文書、ワードプロセッサ文書、電子テーブル、電子プレゼンテーション、電子メール、または任意の他の文書またはアプリケーションであり得る。ここで、「英数字のコンテンツ」とは、アルファベットおよび数字を含むコンテンツであるが、これに代えて、画面上に表示される電子文書12の言語に応じて、例えば日本語であれば漢字、平仮名、片仮名等、各言語に特有の文字を含むコンテンツでもよい。
【0017】
図1は、主英数字コンテンツ14および副英数字コンテンツ16を有する電子文書12を示している。主英数字コンテンツ14は、電子文書12の本体を形成し、一方、副英数字コンテンツ16は、電子文書12の本体の外側に位置し得る。副英数字コンテンツ16は、主英数字コンテンツ14の特定のセグメントに関係することが可能であり、一般に、主英数字コンテンツ14のその特定のセグメントに関連する補足情報を提供する。本明細書で使用される場合、「セグメント」という用語は、文字、単語、単語の組み合わせ、文、段落、ページ、またはそれらの組み合わせを指すことがある。
【0018】
例えば、主英数字コンテンツ14は、図1に示されるように、ワードプロセッシング文書の本体であり得る。この例では、副英数字コンテンツ16は、レビューまたは説明コメント、脚注、文末脚注などの形式であり得る。別の例は、電子プレゼンテーションのスライドであり、主英数字コンテンツ14は、プレゼンテーション・スライドの本体である。副英数字コンテンツ16は、スライド自体の一部ではないプレゼンターのノートである。別の例は、セルのコンテンツが主英数字コンテンツ14であり、セルラベルが副英数字コンテンツ16を構成するか、または、その逆である電子スプレッドシートである。電子メール・アプリケーションでは、主英数字コンテンツ14は電子メールリストであり得、副英数字コンテンツ16は個々の電子メール・メッセージのコンテンツであり得る。ウェブサイトでは、主英数字コンテンツ14は、ウェブページの本文であり得、副英数字コンテンツ16は、埋め込まれた画像に関連するテキスト・キャプションであり得る。当業者は、上記の例が網羅的ではなく、主英数字コンテンツ14および副英数字コンテンツ16が、様々な電子文書およびソフトウェア・アプリケーションにおいて、多くの異なる形態で存在し得ることを理解するであろう。
【0019】
図1はさらに、更新可能な点字ディスプレイ18を示している。点字ディスプレイ18は、コンピューティング・デバイス10と通信する。点字ディスプレイ18は、それぞれが、典型的には、8つのピンのセットを含む複数の点字セル20を含む。ピンは、各点字セル20が電子文書12内の英数字に対応する点字を出力するように、選択的に持ち上げられるように構成される。電子文書12が漢字や仮名を含む場合には、漢字は一旦仮名にされてから、対応する点字が出力される。このように、点字ディスプレイ18は、電子文書12の内容を読み取るためのディスプレイ・スクリーンと組み合わせて、または、ディスプレイ・スクリーンの代わりに使用することができる。更新可能な点字ディスプレイ18は、視覚障害者または視覚障害のあるユーザが、指先で点字セル20をスキャンすることによって、コンピューティング・デバイスの英数字出力を読み取ることを可能にする。
【0020】
電子文書12を読むとき、更新可能な点字ディスプレイ18のユーザは、通常、電子文書12の行又は列に対応し、任意の所与の時点で点字ディスプレイ18に出力される1ラインのテキストに制限される。したがって、主英数字コンテンツ14および副英数字コンテンツ16を含む電子文書12全体を見ることができる視力のあるユーザとは異なり、点字ユーザは、一般に、任意の時点でテキストの単一セグメントを読むことに制限される。このように、現在の最先端技術では、目の見えるユーザとは異なり、点字ユーザは、主英数字コンテンツ14および関連する副英数字コンテンツ16を同時に見ることができない。この欠点は、点字ユーザにとって大きな欠点となる。そこで、本発明は、関連する副英数字コンテンツ16が存在する場合に、点字ディスプレイ18を自動的に分割するソフトウェアベースのソリューションを提供することによって、この問題に対処する。
【0021】
図2Aは、主英数字コンテンツ14の第1のセグメント14a(この例では、単語の組み合わせ「For more than two 」を示す。)を出力する更新可能な点字ディスプレイ18を示す。第1のセグメント14aは、関連する副英数字コンテンツ16を有さない。したがって、図2Aは、点字ディスプレイ18のすべての点字セル20が、主英数字コンテンツ14の第1のセグメント14aを出力するために使用されることを示している。
【0022】
次に、図2Bは、点字ディスプレイ18で提供される出力が、主英数字コンテンツ14を通って進行し、主英数字コンテンツ14の第2のセグメント14b(この例では、単語の組み合わせ「the USPTO」を示す。)に到達することを示す。この第2のセグメント14bは、説明注記の形で副英数字コンテンツ16を関連付けている。副英数字コンテンツ16の存在の検出に応答して、コンピューティング・デバイス10に展開されたソフトウェア・アプリケーションは、点字セル20を第1のパーティション22および第2のパーティション24に自動的に分割することにより、点字ディスプレイ18を区画する。第1のパーティション22は、主英数字コンテンツ14の出力専用である。一方、第2のパーティション24は、副英数字コンテンツ16の出力専用である。図2Bは、点字ディスプレイ18の第1のパーティション22が、主英数字コンテンツ14の第2のセグメント14bを出力するために使用され、第2のパーティション24が、副英数字コンテンツ16の第1のセグメント16a(この例では、単語「commonly」を示す。)を同時に出力することを示す。
【0023】
図2B~2Cに示されるように、点字ユーザは、各第1のパーティション22および第2のパーティション24の点字出力を独立して移動(navigate)することができる。図2Cは、副英数字コンテンツ16の第2のセグメント16b(この例では、単語「used」を示す。)を表示する点字ディスプレイ18の第2のパーティション24を示し、一方、第1のパーティション22は、主英数字コンテンツ14の第2のセグメント14bを引き続き表示する。
【0024】
図2B~2Cに示される点字ディスプレイ18の分割された構成により、ユーザは、主英数字コンテンツ14および関連する副英数字コンテンツ16を、単一の点字ディスプレイ18上で同時に読み取ることができる。このようにして、ユーザは、片手で対応する主英数字コンテンツ14を読みながら、他の片手で関連する副英数字コンテンツ16を読むことができる。したがって、副英数字コンテンツ16を読み取る場合、本発明は、点字ユーザに、主英数字コンテンツ14および副英数字コンテンツ16を同時に読み取ることの利点を提供して、副英数字コンテンツ16の適切性の文脈を得る。
【0025】
図2B~2Cで提供される例は、点字ディスプレイ18が、頭字語「USPTO」を出力すると、コンピューティング・デバイス10または点字ディスプレイ18に展開できるソフトウェア・アプリケーションが、副英数字コンテンツ16の存在を自動的に検出することを示す。副英数字コンテンツ16の検出に応答して、ソフトウェア・アプリケーションは、点字ディスプレイ18の第1のパーティション22および第2のパーティション24への分割を自動的に引き起こす。第1のパーティション22は、引き続き、主英数字コンテンツ14を表示し、第2のパーティション24は、副英数字コンテンツ16を表示する。
【0026】
図2Bは、点字ディスプレイ18の第1のパーティション22が、主英数字コンテンツ14の第2のセグメント14b(この例では、単語の組み合わせ「the USPTO」を示す。)を引き続き表示することを示している。同時に、点字ディスプレイ18の第2のパーティション24は、副英数字コンテンツ16(この例では、単語「USPTO」に関する説明コメント)を表示する。英数字出力の両方のセットを並べて配置することにより、点字ユーザは、副英数字コンテンツ16で提供される説明コメントのコンテキストを取得する。図2Cでは、点字ユーザは、第1のパーティション22および第2のパーティション24を独立して移動して、追加のコンテキストを取得することができる。
【0027】
上記のように、本発明は、関連する副英数字コンテンツ16を有する主英数字コンテンツ14のセグメントを点字ディスプレイ18に出力するのに応答して、点字ディスプレイ18を分割するコマンドを与えるように構成することができる。図2B~2Cに例示されるように、本発明は、点字ディスプレイ18が単語「USPTO」を含む第2のセグメント14bを出力するときに、点字ディスプレイ18を分割するコマンドを自動的に与えるように構成される。しかしながら、このシナリオは単なる例示であり、当業者は、本発明が、関連づけられた副英数字コンテンツ16が存在するときに、文、段落、またはページの先頭で点字ディスプレイ18を自動的に分割するように構成できることを理解するであろう。
【0028】
点字ディスプレイ18が、図2B~2Cに示されるように、第1のパーティション22および第2のパーティション24に分割された後、点字ディスプレイ18は、特定のイベントが発生するまで、この分割された構成のままであり得、その時点で、点字ディスプレイ18は、デフォルトの分割されていない状態に自動的に戻る。このような特定のイベントの例には、特定期間の経過、ユーザが特定のポイント、例えば、副英数字コンテンツ16が関連付けられているセグメントの終わり、を超えて第1のパーティション22を移動する場合、ユーザが特定のポイント、例えば、副英数字コンテンツ16の終わり、を超えて第2のパーティション24を移動する場合、または、特定のユーザ入力に応答する場合である。
【0029】
図2Dは、ユーザが、主英数字コンテンツ14の第2のセグメント14bを過ぎて点字ディスプレイ18の第1のパーティション22を移動することを示す。次に、点字ディスプレイ18は、主英数字コンテンツ14の第3のセグメント14c(この例では、単語の組み合わせ「have been more than」を示す。)を出力する。第3のセグメント14cには、関連する補助コンテンツがないので、点字ディスプレイ18は、その分割されていない構成に自動的に戻る。この分割されていない構成では、すべての点字セル20は、主英数字コンテンツ14の第3のセグメント14cを表示することに専念している。
【0030】
上述したように、主英数字コンテンツ14に関連する副英数字コンテンツ16がない場合、点字ディスプレイ18は自動的にその分割されていない構成に戻り、すべての点字セル20を使用して主英数字コンテンツ14を出力することができる。ユーザがパーティション構成と非パーティション構成を切り替えることなく、自動的に実行される。したがって、ユーザは、点字ディスプレイ18を使用して主英数字コンテンツ14を読み取ることに専ら集中することができる。点字ディスプレイ18が、副英数字コンテンツ16に関連付けられた主英数字コンテンツ14の部分に到達すると、ソフトウェア・アプリケーションは、点字ディスプレイ18を自動的に分割し、副英数字コンテンツ16を主英数字コンテンツ14と並べて表示する。ユーザが副英数字コンテンツ16を読み終えるか、または主英数字コンテンツ14を、副英数字コンテンツ16が関係するセグメントを越えて移動した後、点字ディスプレイ18は、点字全体が分割されていない構成に自動的に戻る。すべてのディスプレイ18は、主英数字コンテンツ14の後続のセグメントを出力するために使用される。分割された構成では、ユーザは、第1のパーティション22に表示される主英数字コンテンツ14および第2のパーティション24に表示される副英数字コンテンツ16を互いに独立して移動することができる。
【0031】
図2E~2Fは、副英数字コンテンツ16の存在に基づいて、点字ディスプレイ18を自動的に分割する別の例を示している。図2Dは、すべての点字セル20が主英数字コンテンツ14を出力するために使用される点字ディスプレイ18の分割されていない構成を示す。次に、図2Eは、関連する副英数字コンテンツ16(この例では、脚注1)を有する主英数字コンテンツ14の次のセグメント(この例では、単語「patent」)を出力すると、点字ディスプレイ18が自動的に分割されて、主英数字コンテンツ14に副英数字コンテンツ16を並べて表示することを示す。上記で説明したように、現在表示されている主英数字コンテンツ14のセグメントが副英数字コンテンツ16に関連付けられていることをソフトウェア・アプリケーションが検出すると、ソフトウェア・アプリケーションは、点字ディスプレイ18の分割を引き起こすコマンドを発生する。このコマンドは、自動的に発生され、ユーザがパーティション構成と非パーティション構成を手動で切り替える必要はない。
【0032】
得られた分割点字ディスプレイ18を図2E~2Fに示す。第1のパーティション22は、主英数字コンテンツ14を表示し、第2のパーティション24は、関連する副英数字コンテンツ16を表示する。
【0033】
いくつかの実施形態では、点字ディスプレイ18を分割する場合、本発明は、点字セル20の数を、その長さまたは種類に基づいて副英数字コンテンツ16に動的に割り当てるように構成することができる。例えば、コメントをレビューするよりも多くの点字セル20を脚注専用にすることができ、または、点字セル20の数を、副英数字コンテンツ16内の単語または文字の数に基づいて計算することができる。
【0034】
さらに、いくつかの点字ディスプレイ18は、点字セル20の複数のラインを有する。そのような複数ラインの点字ディスプレイ18について、本発明は、第1のパーティション22が1つまたは複数の完全な主英数字コンテンツ14表示専用の点字セル20のラインを含むように、点字ディスプレイ18を分割するように構成することができる。第2のパーティション24は、副英数字コンテンツ16表示専用の1つまたは複数の完全な点字セル20のラインを含む。各パーティションに割り当てられる点字セル20のラインの数は、様々な基準、例えば、副英数字コンテンツ16の量、副英数字コンテンツ16の種類などに基づいて動的に調整できる。
【0035】
図3は、動的自動分割プロセスのフローチャートを示す。ステップ102において、更新可能な点字ディスプレイ18は、デフォルトの分割されていない構成にあり、すべての点字セル20が主英数字コンテンツ14の出力に割り当てられる。ステップ104において、点字ディスプレイ18は、すべての点字セル20を使用して、主英数字コンテンツ14の現在のセグメントを出力する。ステップ106において、点字ディスプレイ18のセル20では、主英数字コンテンツ14の次のセグメントが、副英数字コンテンツ16に関連付けられているかどうかに関して決定が行われる。ステップ106でNOと決定された場合、関連付けられた副英数字コンテンツ16がないので、本方法は、ステップ102および104に従って続行する。点字ディスプレイ18は、その分割されていない状態のままであり、主英数字コンテンツ14は、すべての点字セル20を使用して出力される。
【0036】
他方、ステップ106において、主英数字コンテンツ14の次のセグメントが副英数字コンテンツ16に関連していると決定された場合、方法はステップ108に進む。ステップ108において、点字ディスプレイ18は、ステップ104からの主英数字コンテンツの「次の」セグメントが「現在の」セグメントになり、第1のパーティション22に割り当てられた点字セル20のセットを使用して表示される。ステップ110において、同時に、副英数字コンテンツ16は、第2のパーティション24に割り当てられた点字セル20を使用して出力される。点字ディスプレイ18の出力が主英数字コンテンツ14の次のセグメントに進むと、方法はステップ106に戻り、それに応じて続行する。
【0037】
ハードウェアおよびソフトウェアインフラ・ストラクチャの例
【0038】
本発明は、ソフトウェアベースの命令に応答して、特に、低視力ユーザのためのソフトウェアに対して、アクションを実行する様々なコンピューティング・プラットフォーム上で具体化され得る。これらには、従来のデスクトップ・デバイスとノートブック・デバイスの両方、およびスマートフォンとタブレットが含まれる。さらに、コンピューティング・デバイスは点字ディスプレイ内に存在することができ、したがって、点字ディスプレイを電子文書用のスタンドアロン・リーダーにする。以下は、本発明を可能にするために利用され得る情報技術の先行基盤を提供する。
【0039】
以下の特許請求の範囲に記載されるコンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読信号媒体またはコンピュータ可読記憶媒体であり得る。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、電子、磁気、光学、電磁気、赤外線、または半導体のシステム、装置、またはデバイス、または前述の任意の適切な組み合わせであり得るが、これらに限定されない。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例(網羅的ではないリスト)には、以下が含まれる。1つまたは複数のワイヤを有する電気接続、携帯型コンピュータ・ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ(EPROMまたはフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブル・コンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、光記憶装置、磁気記憶装置、またはその他、前述の適切な組み合わせである。この文書の文脈において、コンピュータ可読記憶媒体は、命令実行システム、装置、またはデバイスに関連して使用するためのプログラムを含む、または格納することができる任意の非一時的で有形の媒体であり得る。
【0040】
コンピュータ可読信号媒体は、例えば、ベースバンドで、または搬送波の一部として、その中に具体化されたコンピュータ可読プログラムコードを備えた伝搬データ信号を含み得る。そのような伝播された信号は、電磁的、光学的、またはそれらの任意の適切な組み合わせを含むが、これらに限定されない様々な形態のいずれかを取ることができる。コンピュータ可読信号媒体は、コンピュータ可読記憶媒体ではない任意のコンピュータ可読媒体であり、プログラムを通信、伝播、または転送することができる、命令実行システム、装置、またはデバイスに関連して使用し得るものである。しかしながら、上に示したように、特定の法定主題制限のために、ソフトウェア製品としての本発明に対す請求項は、コンピュータハードドライブ、フラッシュRAM、光ディスクなどの非一時的なソフトウェア媒体に具体化されたものである。
【0041】
コンピュータ可読媒体上に具現化されたプログラムコードは、無線、有線、光ファイバケーブル、無線周波数など、または前述の任意の適切な組み合わせを含むが、これらに限定されない任意の適切な媒体を使用して送信することができる。本発明の態様の操作を実行するためのコンピュータ・プログラムコードは、Java、C#、C++、Vical Basic、Objective C、Python(登録商標)などのオブジェクト指向プログラミング言語、および「C」プログラミング言語または同様のプログラミング言語などの従来の手続き型プログラミング言語などの1つまたは複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで書くことができる。
【0042】
本発明の態様は、本発明の実施形態による方法、装置(システム)およびコンピュータ・プログラム製品のフローチャート図および/またはブロック図を参照して以下に説明される。フローチャート図および/またはブロック図の各ブロック、およびフローチャート図および/またはブロック図のブロックの組み合わせは、コンピュータ・プログラム命令によって実装できることが理解されよう。これらのコンピュータ・プログラム命令は、機械を製造するため、汎用コンピュータ、特殊目的コンピュータ、または他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサに提供することができる。コンピュータまたは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサを介して実行されるコンピュータ・プログラム命令が、フローチャートおよび/またはブロック図ブロックで指定された機能/行為を実装するための手段を作成する。
【0043】
これらのコンピュータ・プログラム命令は、また、コンピュータ、他のプログラム可能なデータ処理装置、または他のデバイスに特定の方法で機能するように指示することができるコンピュータ読み取り媒体に格納され得る。その結果、コンピュータ読み取り媒体に格納された命令は、フローチャートおよび/またはブロック図の1つまたは複数のブロックで指定された機能/動作を実装する命令を含む製造品を作成する。
【0044】
コンピュータ・プログラム命令は、また、コンピュータ、他のプログラム可能なデータ処理装置、または他のデバイスにロードされて、コンピュータ、他のプログラム可能な装置、または、他のデバイス上で一連の操作ステップを実行させて、コンピュータ実装プロセスを生成し得る。コンピュータまたは他のプログラム可能な装置上で実行される命令が、フローチャートおよび/またはブロック図の1つまたは複数のブロックで指定された機能/行為を実施するためのプロセスを提供する。
【0045】
参照される場合、「エンドユーザ」は、ソフトウェアの基礎となるソースコードを変更する開発者または作成者ではなく、ソフトウェアのオペレーターであることに留意されたい。セキュリティ上の理由から、認証とは特定のユーザを識別することを意味し、承認はそのユーザが実行を許可される手順と機能を定義する。
【0046】
上記の利点、および前述の説明から明らかにされた利点は、効率的に達成される。本発明の範囲から逸脱することなく上記の構成に特定の変更を加えることができるので、前述の説明に含まれる、または添付の図面に示されるすべての事項は、限定的な意味ではなく例示として解釈されることが意図される。
【符号の説明】
【0047】
1 脚注
10 コンピューティング・デバイス
12 電子文書
14 主英数字コンテンツ
14a 第1のセグメント
14b 第2のセグメント
14c 第3のセグメント
16 副英数字コンテンツ
16a 第1のセグメント
16b 第2のセグメント
18 点字ディスプレイ
20 点字セル
22 第1のパーティション
24 第2のパーティション
図1
図2A
図2B
図2C
図2D
図2E
図2F
図3