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特開2022-75579オスコネクタ、メスコネクタ、およびコネクタアセンブリ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022075579
(43)【公開日】2022-05-18
(54)【発明の名称】オスコネクタ、メスコネクタ、およびコネクタアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/648 20060101AFI20220511BHJP
   H01R 13/655 20060101ALI20220511BHJP
   H01R 13/6592 20110101ALI20220511BHJP
   H01R 13/6582 20110101ALI20220511BHJP
【FI】
H01R13/648
H01R13/655
H01R13/6592
H01R13/6582
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021178621
(22)【出願日】2021-11-01
(31)【優先権主張番号】202022519230.2
(32)【優先日】2020-11-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】508079120
【氏名又は名称】タイコ エレクトロニクス (シャンハイ) カンパニー リミテッド
(71)【出願人】
【識別番号】000227995
【氏名又は名称】タイコエレクトロニクスジャパン合同会社
(74)【代理人】
【識別番号】100100077
【弁理士】
【氏名又は名称】大場 充
(74)【代理人】
【識別番号】100136010
【弁理士】
【氏名又は名称】堀川 美夕紀
(74)【代理人】
【識別番号】100130030
【弁理士】
【氏名又は名称】大竹 夕香子
(74)【代理人】
【識別番号】100203046
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 聖子
(72)【発明者】
【氏名】インチゥン デイヴィッド ワン
(72)【発明者】
【氏名】岡田 雄介
(72)【発明者】
【氏名】イォン クリス ワン
(72)【発明者】
【氏名】リーチアン ジーノ イアオ
(72)【発明者】
【氏名】ダオクァン ジェレミー ヂァン
(72)【発明者】
【氏名】フゥア ヘ
(72)【発明者】
【氏名】ハーイポー ロバート ガァン
【テーマコード(参考)】
5E021
【Fターム(参考)】
5E021FA09
5E021FA14
5E021FA16
5E021FC21
5E021FC32
5E021GB02
5E021LA09
5E021LA21
(57)【要約】      (修正有)
【課題】コネクタの構成要素の数を削減し、コネクタの組立てを簡略化して、コストを削減する。
【解決手段】オスコネクタは、第1のシールドシェルと、第1のシールドシェル内に設置された第1の端子モジュール120とを備える。第1のシールドシェルは、2つの同一の第1のシールドハーフシェル110によって組み立てられており、2つの同一の第1のシールドハーフシェル110は各々、第1の底壁111および1対の第1の側壁112を備え、1対の第1の側壁112のうちの一方に第1の突出部112cが形成され、他方に第1の掛止具112dが形成され互いににロックする。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のシールドシェル(100)と、
前記第1のシールドシェル(100)内に設置された第1の端子モジュール(120)とを備え、
前記第1のシールドシェル(100)は、2つの同一の第1のシールドハーフシェル(110)によって組み立てられており、前記2つの同一の第1のシールドハーフシェル(110)は各々、第1の底壁(111)および1対の第1の側壁(112)を備え、
前記1対の第1の側壁(112)のうちの一方に第1の突出部(112c)が形成され、前記1対の第1の側壁(112)のうちの他方に第1の掛止具(112d)が形成され、
前記2つの第1のシールドハーフシェル(110)のうちの一方の前記第1の掛止具(112d)が、前記2つの第1のシールドハーフシェル(110)のうちの他方の前記第1の突出部(112c)にロックされて、前記2つの第1のシールドハーフシェル(110)を互いにロックする、
オスコネクタ。
【請求項2】
前記第1の端子モジュール(120)は、前記第1のシールドシェル(100)の後端に導入された第1のケーブルとの電気的接続に好適であり、
各々の第1のシールドハーフシェル(110)の前記第1の底壁(111)の後端に第1のケーブルクリップ(113)が形成され、前記第1のケーブルは、2つの第1のケーブルクリップ(113)間に締め付けられて固定されるように適合されている、
請求項1に記載のオスコネクタ。
【請求項3】
各々の第1のケーブルクリップ(113)は、第1の環状半体部(113a)と、前記第1の環状半体部(113a)の両側にそれぞれ接続された2つの第1の耳部(113c)とを備えており、
前記2つの第1のケーブルクリップ(113)の前記第1の耳部(113c)は、ボルトによって互いに固定されて、前記2つの第1のケーブルクリップ(113)の前記第1の環状半体部(113a)間に前記第1のケーブルを締め付けて固定するように適合されている、
請求項2に記載のオスコネクタ。
【請求項4】
各々の第1のケーブルクリップ(113)は、前記第1の環状半体部(113a)に形成された第1の弾性締付けアーム(113b)をさらに備えており、前記第1の弾性締付けアーム(113b)は、締め付けられた前記第1のケーブルを押圧して、前記第1のケーブルにかかる締付け力を高めるように適合されている、
請求項3に記載のオスコネクタ。
【請求項5】
複数の第1の位置決め突起(120a)が、前記第1の端子モジュール(120)の上面および底面にそれぞれ形成されており、
複数の第1の位置決め孔(111a)が、前記第1の位置決め突起(120a)にそれぞれ嵌るように、前記2つの第1のシールドハーフシェル(110)の前記第1の底壁(111)に形成されている、
請求項1に記載のオスコネクタ。
【請求項6】
第2のシールドシェル(200)と、
前記第2のシールドシェル(200)内に設置された第2の端子モジュール(220)とを備え、
前記第2のシールドシェル(200)は、2つの同一の第2のシールドハーフシェル(210)によって組み立てられており、前記2つの同一の第2のシールドハーフシェル(210)は各々、第2の底壁(211)および1対の第2の側壁(212)を備え、
前記1対の第2の側壁(212)のうちの一方に第2の突出部(212c)が形成され、前記1対の第2の側壁(212)のうちの他方に第2の掛止具(212d)が形成され、
前記2つの第2のシールドハーフシェル(210)のうちの一方の前記第2の掛止具(212d)が、前記2つの第2のシールドハーフシェル(210)のうちの他方の前記第2の突出部(212c)にロックされて、前記2つの第2のシールドハーフシェル(210)を互いにロックする、
メスコネクタ。
【請求項7】
前記第2の端子モジュール(220)は、前記第2のシールドシェル(200)の後端に導入された第2のケーブルとの電気的接続に好適であり、
各々の第2のシールドハーフシェル(210)の前記第2の底壁(211)の後端に第2のケーブルクリップ(213)が形成され、前記第2のケーブルは、2つの第2のケーブルクリップ(213)間に締め付けられて固定されるように適合されている、
請求項6に記載のメスコネクタ。
【請求項8】
各々の第2のケーブルクリップ(213)は、第2の環状半体部(213a)と、前記第2の環状半体部(213a)の両側にそれぞれ接続された2つの第2の耳部(213c)とを備えており、
前記2つの第2のケーブルクリップ(213)の前記第2の耳部(213c)は、ボルトによって互いに固定されて、前記2つの第2のケーブルクリップ(213)の前記第2の環状半体部(213a)間に前記第2のケーブルを締め付けて固定するように適合されている、
請求項7に記載のメスコネクタ。
【請求項9】
各々の第2のケーブルクリップ(213)は、前記第2の環状半体部(213a)に形成された第2の弾性締付けアーム(213b)をさらに備えており、前記第2の弾性締付けアーム(213b)は、締め付けられた前記第2のケーブルを押圧して、前記第2のケーブルにかかる締付け力を高めるように適合されている、
請求項8に記載のメスコネクタ。
【請求項10】
複数の第2の位置決め突起(220a)が、前記第2の端子モジュール(220)の上面および底面にそれぞれ形成されており、
複数の第2の位置決め孔(211a)が、前記第2の位置決め突起(220a)にそれぞれ嵌るように、前記2つの第2のシールドハーフシェル(210)の前記第2の底壁(211)に形成されている、
請求項6に記載のメスコネクタ。
【請求項11】
請求項1から5のいずれか一項に記載のオスコネクタ(10)と、
請求項6から10のいずれか一項に記載のメスコネクタ(20)とを備え、
前記オスコネクタ(10)は、前記オスコネクタ(10)の前記第1の端子モジュール(120)が前記メスコネクタ(20)の前記第2の端子モジュール(220)に電気的に接続されるように、前記メスコネクタ(20)に結合されるように適合されている、
コネクタアセンブリ。
【請求項12】
前記メスコネクタ(20)の前記第2のシールドシェル(200)の前端が、前記オスコネクタ(10)の前記第1のシールドシェル(100)の前端開口(101)に挿入されるように適合されており、
前記オスコネクタ(10)の各々の第1のシールドハーフシェル(110)の前記第1の側壁(112)に弾性コンタクト端子(112a)が形成され、前記弾性コンタクト端子(112a)は、挿入された前記メスコネクタ(20)の前記第2のシールドシェル(200)の前記第2の側壁(212)との電気的接触に好適である、
請求項11に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項13】
前記オスコネクタ(10)の各々の第1のシールドハーフシェル(110)の前記第1の側壁(112)に弾性掛止具(112b)が形成され、
前記メスコネクタ(20)の各々の第2のシールドハーフシェル(210)の前記第2の側壁(212)に凹部(212b)が形成され、前記弾性掛止具(112b)は、前記凹部(212b)に掛止されて、前記オスコネクタ(10)および前記メスコネクタ(20)を互いにロックするように適合されている、
請求項12に記載のコネクタアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、開示全体が参照により本明細書に組み込まれている、2020年11月4日に中国国家知識産権局に出願された中国特許出願第CN202022519230.2号の利益を主張する。
【0002】
本発明は、オスコネクタ、メスコネクタ、ならびにオスコネクタおよびメスコネクタを備えるコネクタアセンブリに関する。
【背景技術】
【0003】
従来技術では、コネクタは通常、シールドシェルおよび複数の端子を含む。シールドシェルは概して、主シェル体と、主シェル体の上部開口に取り付けられた上部カバーとを備える。複数の端子は、シールドシェル内に取り付けられる。上部カバーは通常、主シェル体の上部開口にねじ留めされる。従来技術では、コネクタは、あまりに多くの構成要素を有しており、そのため組立ては複雑であり、コストが高い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上述した欠点の少なくとも1つの態様を克服または軽減するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様によれば、第1のシールドシェルと、第1のシールドシェル内に設置された第1の端子モジュールとを備えるオスコネクタが提供される。第1のシールドシェルは、2つの同一の第1のシールドハーフシェルによって組み立てられており、2つの同一の第1のシールドハーフシェルは各々、第1の底壁および1対の第1の側壁を備え、1対の第1の側壁のうちの一方に第1の突出部が形成され、1対の第1の側壁のうちの他方に第1の掛止具が形成され、2つの第1のシールドハーフシェルのうちの一方の第1の掛止具が、2つの第1のシールドハーフシェルのうちの他方の第1の突出部にロックされて、2つの第1のシールドハーフシェルを互いにロックする。
【0006】
本発明の例示的な実施形態によれば、第1の端子モジュールは、第1のシールドシェルの後端に導入された第1のケーブルとの電気的接続に好適であり、各々の第1のシールドハーフシェルの第1の底壁の後端に第1のケーブルクリップが形成され、第1のケーブルは、2つの第1のケーブルクリップ間に締め付けられて固定されるように適合されている。
【0007】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、各々の第1のケーブルクリップは、第1の環状半体部と、第1の環状半体部の両側にそれぞれ接続された2つの第1の耳部とを備えており、2つの第1のケーブルクリップの第1の耳部は、ボルトによって互いに固定されて、2つの第1のケーブルクリップの第1の環状半体部間に第1のケーブルを締め付けて固定するように適合されている。
【0008】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、各々の第1のケーブルクリップは、第1の環状半体部に形成された第1の弾性締付けアームをさらに備えており、第1の弾性締付けアームは、締め付けられた第1のケーブルを押圧して、第1のケーブルにかかる締付け力を高めるように適合されている。
【0009】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、複数の第1の位置決め突起が、第1の端子モジュールの上面および底面にそれぞれ形成されており、複数の第1の位置決め孔が、第1の位置決め突起にそれぞれ嵌るように、2つの第1のシールドハーフシェルの第1の底壁に形成されている。
【0010】
本発明の別の態様によれば、第2のシールドシェルと、第2のシールドシェル内に設置された第2の端子モジュールとを備えるメスコネクタが提供され、第2のシールドシェルは、2つの同一の第2のシールドハーフシェルによって組み立てられており、2つの同一の第2のシールドハーフシェルは各々、第2の底壁および1対の第2の側壁を備え、1対の第2の側壁のうちの一方に第2の突出部が形成され、1対の第2の側壁のうちの他方に第2の掛止具が形成され、2つの第2のシールドハーフシェルのうちの一方の第2の掛止具が、2つの第2のシールドハーフシェルのうちの他方の第2の突出部にロックされて、2つの第2のシールドハーフシェルを互いにロックする。
【0011】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、第2の端子モジュールは、第2のシールドシェルの後端に導入された第2のケーブルとの電気的接続に好適であり、各々の第2のシールドハーフシェルの第2の底壁の後端に第2のケーブルクリップが形成され、第2のケーブルは、2つの第2のケーブルクリップ間に締め付けられて固定されるように適合されている。
【0012】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、各々の第2のケーブルクリップは、第2の環状半体部と、第2の環状半体部の両側にそれぞれ接続された2つの第2の耳部とを備えており、2つの第2のケーブルクリップの第2の耳部は、ボルトによって互いに固定されて、2つの第2のケーブルクリップの第2の環状半体部間に第2のケーブルを締め付けて固定するように適合されている。
【0013】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、各々の第2のケーブルクリップは、第2の環状半体部に形成された第2の弾性締付けアームをさらに備えており、第2の弾性締付けアームは、締め付けられた第2のケーブルを押圧して、第2のケーブルにかかる締付け力を高めるように適合されている。
【0014】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、複数の第2の位置決め突起が、第2の端子モジュールの上面および底面にそれぞれ形成されており、複数の第2の位置決め孔が、第2の位置決め突起にそれぞれ嵌るように、2つの第2のシールドハーフシェルの第2の底壁に形成されている。
【0015】
本発明の別の態様によれば、上記のオスコネクタと、上記のメスコネクタとを備えるコネクタアセンブリが提供され、オスコネクタは、オスコネクタの第1の端子モジュールがメスコネクタの第2の端子モジュールに電気的に接続されるように、メスコネクタに結合されるように適合されている。
【0016】
本発明の例示的な実施形態によれば、メスコネクタの第2のシールドシェルの前端が、オスコネクタの第1のシールドシェルの前端開口に挿入されるように適合されており、オスコネクタの各々の第1のシールドハーフシェルの第1の側壁に弾性コンタクト端子が形成され、弾性コンタクト端子は、挿入されたメスコネクタの第2のシールドシェルの第2の側壁との電気的接触に好適である。
【0017】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、オスコネクタの各々の第1のシールドハーフシェルの第1の側壁に弾性掛止具が形成され、メスコネクタの各々の第2のシールドハーフシェルの第2の側壁に凹部が形成され、弾性掛止具は、凹部に掛止されて、オスコネクタおよびメスコネクタを互いにロックするように適合されている。
【0018】
本発明の上記の例示的な実施形態では、コネクタのシールドシェルは、ともに掛止された2つの同一のシールドハーフシェルによって組み立てられる。したがって、本発明は、コネクタの構成要素の数を削減し、コネクタの組立てを簡略化し、コストを削減する。
【0019】
本発明の上記および他の特徴は、本発明の例示的な実施形態について添付の図面を参照しながら詳細に説明することによって、さらに明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の例示的な実施形態によるコネクタアセンブリの例示の斜視図である。
図2図1に示すコネクタアセンブリのオスコネクタの例示の分解図である。
図3図2に示すオスコネクタの例示の組立て図である。
図4図3に示すオスコネクタのケーブルクリップの例示の図である。
図5図1に示すコネクタアセンブリのメスコネクタの例示の分解図である。
図6図5に示すメスコネクタの例示の組立て図である。
図7図6に示すメスコネクタのケーブルクリップの例示の図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本開示の例示的な実施形態について、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。添付の図面では、同様の照番号が同様の要素を指す。しかし、本開示は多くの異なる形態で実施することができ、本明細書に記載の実施形態に限定されると解釈されるべきではなく、これらの実施形態は、本開示が徹底的かつ完全になり、本開示の概念を当業者に十分に伝えるように提供される。
【0022】
以下の詳細な説明では、説明の目的で、開示する実施形態の徹底的な理解を提供するために、多数の具体的な詳細について記載する。しかし、これらの具体的な詳細がなくても1つまたは複数の実施形態を実施することができることは明らかである。他の事例では、図面を簡略化するために、よく知られている構造およびデバイスは概略的に示す。
【0023】
本発明の一般概念によれば、第1のシールドシェルと、第1のシールドシェル内に設置された第1の端子モジュールとを備えるオスコネクタが提供される。第1のシールドシェルは、2つの同一の第1のシールドハーフシェルによって組み立てられており、2つの同一の第1のシールドハーフシェルは各々、第1の底壁および1対の第1の側壁を備え、1対の第1の側壁のうちの一方に第1の突出部が形成され、1対の第1の側壁のうちの他方に第1の掛止具が形成され、2つの第1のシールドハーフシェルのうちの一方の第1の掛止具が、2つの第1のシールドハーフシェルのうちの他方の第1の突出部にロックされて、2つの第1のシールドハーフシェルを互いにロックする。
【0024】
本発明の別の一般概念によれば、第2のシールドシェルと、第2のシールドシェル内に設置された第2の端子モジュールとを備えるメスコネクタが提供され、第2のシールドシェルは、2つの同一の第2のシールドハーフシェルによって組み立てられており、2つの同一の第2のシールドハーフシェルは各々、第2の底壁および1対の第2の側壁を備え、1対の第2の側壁のうちの一方に第2の突出部が形成され、1対の第2の側壁のうちの他方に第2の掛止具が形成され、2つの第2のシールドハーフシェルのうちの一方の第2の掛止具が、2つの第2のシールドハーフシェルのうちの他方の第2の突出部にロックされて、2つの第2のシールドハーフシェルを互いにロックする。
【0025】
本発明の別の一般概念によれば、上記のオスコネクタと、上記のメスコネクタとを備えるコネクタアセンブリが提供され、オスコネクタは、オスコネクタの第1の端子モジュールがメスコネクタの第2の端子モジュールに電気的に接続されるように、メスコネクタに結合されるように適合されている。
【0026】
図1は、本発明の例示的な実施形態によるコネクタアセンブリの例示の斜視図である。
【0027】
図1に示すように、一実施形態では、コネクタアセンブリは主に、オスコネクタ10およびメスコネクタ20を備える。オスコネクタ10は、メスコネクタ20に嵌合するのに好適である。オスコネクタ10およびメスコネクタ20の特徴について、図面を参照しながら以下で詳細に説明する。
【0028】
図2は、図1に示すコネクタアセンブリのオスコネクタ10の例示の分解図であり、図3は、図2に示すオスコネクタ10の例示の組立て図であり、図4は、図3に示すオスコネクタのケーブルクリップ113の例示の図である。
【0029】
図1図4に示すように、一実施形態では、オスコネクタ10は主に、第1のシールドシェル100と、第1のシールドシェル100内に設置された第1の端子モジュール120とを備える。
【0030】
図1図4に示すように、一実施形態では、第1のシールドシェル100は、2つの同一の第1のシールドハーフシェル110によって組み立てられる。2つの同一の第1のシールドハーフシェル110の各々は、第1の底壁111および1対の第1の側壁112を備える。1対の第1の側壁112のうちの一方に第1の突出部112cが形成され、1対の第1の側壁112のうちの他方に第1の掛止具112dが形成される。2つの第1のシールドハーフシェル110のうちの一方の第1の掛止具112dが、2つの第1のシールドハーフシェル110のうちの他方の第1の突出部112cにロックされて、2つの第1のシールドハーフシェル110を互いにロックする。
【0031】
図1図4に示すように、一実施形態では、第1の端子モジュール120は、第1の絶縁体と、第1の絶縁体内に配置された第1の導電端子とを含むことができる。第1の端子モジュール120は、単一の一体機能モジュールとして、コネクタの組立て動作を簡略化することができる。
【0032】
図1図4に示すように、一実施形態では、第1の端子モジュール120は、第1のシールドシェル100の後端に導入された第1のケーブル(図示せず)との電気的接続に好適である。各々の第1のシールドハーフシェル110の第1の底壁111の後端に第1のケーブルクリップ113が形成され、第1のケーブルは、2つの第1のシールドハーフシェル110の2つの第1のケーブルクリップ113間に締め付けられて固定されるように適合されている。
【0033】
図1図4に示すように、一実施形態では、各々の第1のケーブルクリップ113は、第1の環状半体部113aと、第1の環状半体部113aの両側にそれぞれ接続された2つの第1の耳部113cとを備える。2つの第1のケーブルクリップ113の第1の耳部113cは、ボルトによって互いに固定されて、2つの第1のケーブルクリップ113の第1の環状半体部113a間に第1のケーブルを締め付けて固定するように適合されている。
【0034】
図1図4に示すように、一実施形態では、各々の第1のケーブルクリップ113は、第1の環状半体部113aに形成された第1の弾性締付けアーム113bをさらに備えており、第1の弾性締付けアーム113bは、締め付けられた第1のケーブルを押圧して、第1のケーブルにかかる締付け力を高めるように適合されている。
【0035】
図1図4に示すように、一実施形態では、複数の第1の位置決め突起120aが、第1の端子モジュール120の上面および底面にそれぞれ形成される。複数の第1の位置決め孔111aが、第1の位置決め突起120aにそれぞれ嵌るように、2つの第1のシールドハーフシェル110の第1の底壁111に形成されている。
【0036】
図5は、図1に示すコネクタアセンブリのメスコネクタ20の例示の分解図であり、図6は、図5に示すメスコネクタ20の例示の組立て図であり、図7は、図6に示すメスコネクタ20のケーブルクリップ213の例示の図である。
【0037】
図1および図5図7に示すように、一実施形態では、メスコネクタは主に、第2のシールドシェル200と、第2のシールドシェル200内に設置された第2の端子モジュール220とを備える。
【0038】
図1および図5図7に示すように、一実施形態では、第2のシールドシェル200は、2つの同一の第2のシールドハーフシェル210によって組み立てられる。2つの同一の第2のシールドハーフシェル210の各々は、第2の底壁211および1対の第2の側壁212を備える。1対の第2の側壁212のうちの一方に第2の突出部212cが形成され、1対の第2の側壁212のうちの他方に第2の掛止具212dが形成される。2つの第2のシールドハーフシェル210のうちの一方の第2の掛止具212dが、2つの第2のシールドハーフシェル210のうちの他方の第2の突出部212cにロックされて、2つの第2のシールドハーフシェル210を互いにロックする。
【0039】
図1および図5図7に示すように、一実施形態では、第2の端子モジュール220は、第2の絶縁体と、第2の絶縁体内に配置された第2の導電端子とを含むことができる。第2の端子モジュール220は、単一の一体機能モジュールとして、コネクタの組立て動作を簡略化することができる。
【0040】
図1および図5図7に示すように、一実施形態では、第2の端子モジュール220は、第2のシールドシェル200の後端に導入された第2のケーブル(図示せず)との電気的接続に好適である。各々の第2のシールドハーフシェル210の第2の底壁211の後端に第2のケーブルクリップ213が形成され、第2のケーブルは、2つの第2のシールドハーフシェル210の2つの第2のケーブルクリップ213間に締め付けられて固定されるように適合されている。
【0041】
図1および図5図7に示すように、一実施形態では、第2のケーブルクリップ213の各々は、第2の環状半体部213aと、第2の環状半体部213aの両側にそれぞれ接続された2つの第2の耳部213cとを備える。2つの第2のケーブルクリップ213の第2の耳部213cは、ボルトによって互いに固定されて、2つの第2のケーブルクリップ213の第2の環状半体部213a間に第2のケーブルを締め付けて固定するように適合されている。
【0042】
図1および図5図7に示すように、一実施形態では、第2のケーブルクリップ213の各々は、第2の環状半体部213aに形成された第2の弾性締付けアーム213bをさらに備えており、第2の弾性締付けアーム213bは、締め付けられた第2のケーブルを押圧して、第2のケーブルにかかる締付け力を高めるように適合されている。
【0043】
図1および図5図7に示すように、一実施形態では、複数の第2の位置決め突起220aが、第2の端子モジュール220の上面および底面にそれぞれ形成される。複数の第2の位置決め孔211aが、第2の位置決め突起220aにそれぞれ嵌るように、2つの第2のシールドハーフシェル210の第2の底壁211に形成されている。
【0044】
図1図2および図5に示すように、一実施形態では、オスコネクタ10がメスコネクタ20に結合されるとき、オスコネクタ10の第1の端子モジュール120(図2参照)は、メスコネクタ20の第2の端子モジュール220(図5参照)に電気的に接続される。言い換えれば、第1の端子モジュール120および第2の端子モジュール220は互いに嵌合される。
【0045】
図1図2および図5に示すように、一実施形態では、メスコネクタ20の第2のシールドシェル200の前端が、オスコネクタ10の第1のシールドシェル100の前端開口101に挿入されるように適合されている。オスコネクタ10の各々の第1のシールドハーフシェル110の第1の側壁112に弾性コンタクト端子112aが形成され、弾性コンタクト端子112aは、挿入されたメスコネクタ20の第2のシールドシェル200の第2の側壁212との電気的接触に好適である。このようにして、結合された2つのコネクタの電磁シールド作用を改善することができる。
【0046】
図1図2および図5に示すように、一実施形態では、オスコネクタ10およびメスコネクタ20は、ともに掛止されるように適合される。たとえば、オスコネクタ10の各々の第1のシールドハーフシェル110の第1の側壁112に弾性掛止具112bが形成され、メスコネクタ20の各々の第2のシールドハーフシェル210の第2の側壁212に凹部212bが形成される。弾性掛止具112bは、凹部212bに掛止されて、オスコネクタ10およびメスコネクタ20を互いにロックするように適合されている。
【0047】
上記の実施形態は、限定ではなく例示であることが意図されることを、当業者には理解されたい。たとえば、構成上または原理上矛盾することなく、当業者であれば上記の実施形態に多くの修正を加えることができ、異なる実施形態に記載する様々な特徴を互いに自由に組み合わせることができる。
【0048】
いくつかの例示的な実施形態について図示および説明したが、本開示の原理および趣旨から逸脱することなく、これらの実施形態では様々な変更または修正を加えることができ、本開示の範囲は特許請求の範囲およびその均等物に定義されることが、当業者には理解されよう。
【0049】
本明細書では、「a」または「an」という単語に続いて単数形で示される要素は、そのような除外が明示されない限り、複数の前記要素またはステップを除外しないと理解されたい。さらに、本発明の「一実施形態」への言及は、記載の特徴を同じように組み込んだ追加の実施形態の存在を除外すると解釈されることを意図したものではない。さらに、反対のことが明示されない限り、特定の特性を有する要素または複数の要素を「備える」または「有する」実施形態は、その特性を有していない追加のそのような要素を含むこともできる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【外国語明細書】